(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の前記スロットに分布して巻回される分布巻用のコイルを製造するための、前記コイルエンドの端辺となる予定の辺である前記第1の辺および前記第2の辺の少なくとも一方の外周側の前記側端部が外周側にずれるように構成されている前記コイル製造用巻線部材である、請求項1または2に記載のコイル製造用巻線部材。
前記第1の辺は、前記コイル製造用巻線部材の前記第1の辺側の部分が前記ステータコアの内周側に1回折り曲げられることにより一方側のコイルエンドの端辺となる予定の辺であり、
前記第2の辺は、前記コイル製造用巻線部材の前記第2の辺側の部分が前記ステータコアの外周側に同じ方向に複数回折り曲げられることにより他方側のコイルエンドの端辺となる予定の辺である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコイル製造用巻線部材。
前記第1の辺は、前記コイル製造用巻線部材の前記第1の辺側の部分が前記ステータコアの内周側に1回以上折り曲げられることにより、前記ステータコアの内周側に配置される前記一方側のコイルエンドの端辺となる予定の辺であり、
前記第2の辺は、前記コイル製造用巻線部材の前記第2の辺側の部分が前記ステータコアの外周側に1回以上折り曲げられるか、または、折り曲げられないことにより、前記ステータコアの外周側に配置される前記他方側のコイルエンドの端辺となる予定の辺である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコイル製造用巻線部材。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
(第1実施形態)
まず、
図1〜
図6を参照して、第1実施形態による電動機100の構成について説明する。第1実施形態では、回転電機の一例であるラジアル型の電動機100を説明する。
【0018】
図1に示すように、電動機100は、固定部であるステータ1と、回転部であるロータ2(一点鎖線参照)とを備えている。ロータ2は、シャフト21(一点鎖線参照)と、ロータコア22(一点鎖線参照)と、図示しない複数の永久磁石とを含み、シャフト21を中心に回転可能となっている。
【0019】
ステータ1は、複数のスロット11を有するステータコア1aと、各スロットに装着された複数のコイル1bとを含んでいる。ステータコア1aは、円筒形状に形成され、内周側で半径方向Bの内側に延びる複数のティース12を有する。ティース12は、ステータコア1aの周方向Cに沿って等角度間隔で設けられており、このティース12の間の部分がスロット11である。
【0020】
電動機100は、3相のコイルが分布巻の同心巻で各スロット11に装着された3相交流の回転電機である。たとえば、電動機100は、8極、48スロットを有し、毎極毎相スロット数qが、q=2(=48/(3×8))の回転電機からなる。複数のコイル1bは、3相交流の各相に対応して、U相コイル30、V相コイル40およびW相コイル50の3種類のコイルから構成されている。
図2〜
図4に示すように、U相コイル30、V相コイル40およびW相コイル50は、互いに異なる形状を有している。なお、各コイルの形状の詳細については、後述する。また、U相コイル30は、「コイル」の一例である。
【0021】
同心巻のコイル配置は、一例としては
図5に示すものである。1つのコイル1bが間隔(
図5では4スロット分)を隔てて異なる2つのスロット11を占有し、他の相の隣接する2つのコイル1bが片側ずつ、間のスロット11に配置される。このため、各コイル1bは、
図5の右側からU相コイル30、V相コイル40、W相コイル50の順で2スロットずつ配置される。
【0022】
図6に示すように、それぞれのコイル1bは、平角導線を巻き重ねて積層した扁平な帯状のエッジワイズコイルである。具体的には、平角導線は、断面における幅W1、厚みt1(W1>t1)の略長方形断面を有する。平角導線は、スロット11内で厚み方向に1列に積層されている。これにより、コイル1bは、平角導線が積層されることにより形成された積層面fと、積層方向の端面eとを有する。積層面fの積層幅W2は、平角導線の厚みt1×積層数に略等しく、端面eの幅(コイル1bの厚み)は、平角導線の幅W1に等しい。
図1に示すように、スロット11内に配置されるそれぞれのコイル1bは、ステータコア1a(スロット11)の軸方向Aの両端から軸方向に突出(露出)する部分(コイルエンド)を有する。
【0023】
次に、各相のコイルについて具体的に説明する。以下では、円筒形状のステータコア1aの軸方向Aを「軸方向」、ステータコア1aの半径方向Bを「径方向」、ステータコア1aの周方向Cを「周方向」とする。
【0024】
図1および
図2に示すように、U相コイル30は、それぞれ異なるスロット11に挿入される一対のコイル辺部31と、コイルエンドのステータコア1aの軸方向の他方側(A1方向側)において、一対のコイル辺部31から連続した一対の折曲部32と、一対の折曲部32を連結する連結部33とを有している。
【0025】
一対の折曲部32は、同一形状を有する。具体的には、折曲部32は、スロット11から軸方向に突出したコイル辺部31がコイルエンドにおいて径方向外側で、かつ、折曲部32の先端面がステータコア1aの軸方向端面1c(以下では、コア端面1cという)側に向けて折り返される(
図1参照)ことにより形成されている。すなわち、折曲部32は、スロット11から軸方向に突出したコイル辺部31がコイルエンドにおいて径方向外側に略U字形状に折り返される(
図1参照)ことにより形成されている。
図5に示すように、折曲部32のコア端面1cからの突出高さ(最大高さ)はH1である。また、折曲部32は、折曲部32の先端面32a(
図5参照)がステータコア1aのコア端面1cの近傍の距離D1(D1<H1)の位置で、ステータコア1aと対向するように形成されている。
【0026】
図1および
図2に示すように、連結部33は、周方向に沿って延びるように(周方向に沿って円弧状に延びるように)形成され、コア端面1c近傍の折曲部32の先端部同士を連結している。また、連結部33は、エッジワイズコイルの積層面fがコア端面1cと対向し、コア端面1cと略平行になるように配置されている。また、U相コイル30のコイルエンドは、径方向から見て、一対の折曲部32と連結部33とからなる軸方向外側が開放された凹状部34を有する形状に形成されている。
図1および
図5に示すように、凹状部34の内部には、他のコイル(W相コイル50)のコイルエンドの一部が配置されている。
【0027】
また、
図2に示すように、U相コイル30は、ステータコア1aの軸方向の一方側(A2方向側)のコイルエンドにおいて、径方向内側に略L字形状に折り曲げられた一対の折曲部35と、一対の折曲部35同士を連結する連結部36とを含む。また、U相コイル30は、平角導線の積層方向に沿ってステータコア1aの径方向にV相コイル40およびW相コイル50と異なる形状になるように折り曲げられている。また、U相コイル30は、ステータコア1aの軸方向の一方側(A2方向側)のコイルエンドにおいて、径方向内側に折り曲げられ、かつ、ステータコア1aの軸方向に沿ってステータコア1aの軸方向の一方側(A2方向側)のコイルエンド側からスロット11に挿入可能に構成されている。また、折曲部35のステータコア1aの径方向内側への突出量L1は、後述するV相コイル40の折曲部43の径方向内側への突出量L2(
図3参照)、および、W相コイル50の折曲部54の径方向内側への突出量L3(
図4参照)と比べて、最も小さい。なお、突出量とは、折曲部35の径方向の外側の端部から内側の端部までの長さである。
【0028】
また、連結部36は、周方向に沿って延びるように(周方向に沿って円弧状に延びるように)形成されている。また、連結部36の周方向の長さL4は、後述するV相コイル40の連結部44の周方向の長さL5(
図3参照)およびW相コイル50の連結部55の周方向の長さL6(
図4参照)に比べて、最も大きい。また、連結部36は、エッジワイズコイルの端面eが軸方向を向き、ロータ2の軸方向端面と対向するように配置されている。
【0029】
図1および
図3に示すように、V相コイル40は、コイルエンドの他方側(A1方向側)において、スロット11から軸方向に突出した一対のコイル辺部41の先端部同士を直接連結する連結部42を含む。連結部42は、U相コイル30の折曲部32、および、後述するW相コイル50の折曲部52を跨いで、周方向に沿って延びるように(周方向に沿って円弧状に延びるように)形成されている。連結部42は、エッジワイズコイルの積層面fが軸方向を向き、ロータ2の軸方向端面と対向するように配置されている。連結部42のコア端面1cからの突出高さは、H2(
図5参照)である。
【0030】
また、V相コイル40は、コイルエンドの一方側(A2方向側)において、略S字形状の一対の折曲部43と、一対の折曲部43の先端部を連結する連結部44とを含む。また、V相コイル40は、平角導線の積層方向に沿ってステータコア1aの径方向にU相コイル30およびW相コイル50と異なる形状になるように折り曲げられている。また、V相コイル40は、ステータコア1aの軸方向の一方側(A2方向側)のコイルエンドにおいて、径方向内側に折り曲げられ、かつ、ステータコア1aの軸方向に沿ってステータコア1aの軸方向の一方側(A2方向側)のコイルエンド側からスロット11に挿入可能に構成されている。また、折曲部43のステータコア1aの径方向内側への突出量L2は、U相コイル30の折曲部35の径方向内側への突出量L1(
図2参照)、および、後述するW相コイル50の折曲部54の径方向内側への突出量L3(
図4参照)に比べて、最も大きい。また、折曲部43は、U相コイル30の連結部36の軸方向内側を連結部36と接触しないように通るように形成されているとともに、W相コイル50の折曲部54の軸方向内側を連結部55(
図4参照)と接触しないように通るように形成されている。
【0031】
また、連結部44の周方向の長さL5は、U相コイル30の連結部36の周方向の長さL4(
図2参照)および後述するW相コイル50の連結部55の周方向の長さL6(
図4参照)に比べて、最も小さい。また、連結部44は、エッジワイズコイルの積層面fが軸方向を向き、ロータ2の軸方向端面と対向するように配置されている。
【0032】
図1および
図4に示すように、W相コイル50は、コイルエンドの他方側(A1方向側)において、一対のコイル辺部51から連続し、径方向外側に略S字形状に折り曲げられた一対の折曲部52と、一対の折曲部52を連結する連結部53とを有している。折曲部52は、折曲部52の先端面がコア端面1cとは反対側(軸方向外側)を向いて配置されている。折曲部52は、U相コイル30の凹状部34内に配置されている。連結部53は、周方向に沿って延びるように(周方向に沿って円弧状に延びるように)形成され、U相コイル30の連結部33と軸方向に重なるように配置されている。連結部53は、エッジワイズコイルの積層面fが軸方向を向き、ロータ2の軸方向端面と対向するように配置されている。連結部53のコア端面1cからの突出高さは、H3(第1実施形態では、H3=H2)(
図5参照)である。したがって、他方側のコイルエンドにおいて、W相コイル50の連結部53とV相コイル40の連結部42とが、径方向に沿って並ぶように配置(
図1参照)されている。
【0033】
また、W相コイル50は、コイルエンドの一方側(A2方向側)において、径方向内側に略S字形状に折り曲げられた一対の折曲部54と、一対の折曲部54を連結する連結部55と含む。また、W相コイル50は、平角導線の積層方向に沿ってステータコア1aの径方向にU相コイル30およびV相コイル40と異なる形状になるように折り曲げられている。また、W相コイル50は、ステータコア1aの軸方向の一方側(A2方向側)のコイルエンドにおいて、径方向内側に折り曲げられ、かつ、ステータコア1aの軸方向に沿ってステータコア1aの軸方向の一方側(A2方向側)のコイルエンド側からスロット11に挿入可能に構成されている。また、折曲部54のステータコア1aの径方向内側への突出量L3は、U相コイル30の折曲部35(
図2参照)よりも大きく、V相コイル40の折曲部43(
図3参照)よりも小さい。すなわち、
図1に示すように、軸方向から見て、U相コイル30の連結部36と、W相コイル50の連結部55と、V相コイル40の連結部44とは、径方向外側から内側に向かってこの順で配置されている。
【0034】
また、折曲部54は、U相コイル30の連結部36の軸方向内側を連結部36と接触しないように通るように形成されている。そして、
図1に示すように、U相コイル30、V相コイル40およびW相コイル50は、ステータコア1aの軸方向の一方側のコイルエンドにおいて、接触せずに互いに交差するように(すなわち互いに所定の間隔を隔てた状態で)配置されている。
【0035】
また、連結部55は、周方向に沿って延びるように形成されている。また、連結部55の周方向の長さL6は、U相コイル30の連結部36の周方向の長さL4(
図2参照)よりも小さく、V相コイル40の連結部44の周方向の長さL5(
図3参照)よりも大きい。また、連結部55は、エッジワイズコイルの積層面fが軸方向を向き、ロータ2の軸方向端面と対向するように配置されている。
【0036】
このように、U相コイル30、V相コイル40およびW相コイル50は、ステータコア1aの軸方向の一方側のコイルエンドにおいて、ステータコア1aの径方向内側に折り曲げられているとともに、他方側のコイルエンドにおいて、V相コイル40のようにステータコア1aの軸方向に沿って延びるか、または、U相コイル30およびW相コイル50のようにステータコアの半径方向の外側に折り曲げられている。
【0037】
次に、
図7〜
図12を参照して、U相コイル30、V相コイル40およびW相コイル50を製造するためのコイル製造用巻線部材130、140および150の構造について説明する。
【0038】
図7〜
図12に示すように、第1実施形態では、コイル製造用巻線部材130、140および150は、平角導線を巻き重ねて積層した帯状のエッジワイズコイルである。また、U相コイル30、V相コイル40およびW相コイル50は、それぞれ、複数のスロット11に分布して巻回される分布巻用のコイルであり、コイル製造用巻線部材130、140および150は、分布巻用のU相コイル30、V相コイル40およびW相コイル50を製造するためのコイル製造用巻線部材である。
【0039】
図7に示すように、U相コイル30を製造するためのコイル製造用巻線部材130は、互いに対向する第1の辺131および第2の辺132と、第1の辺131および第2の辺132を連結する第3の辺133および第4の辺134とを備える。また、第1の辺131、第2の辺132、第3の辺133および第4の辺134は、略逆台形形状を構成するように配置されている。なお、略逆台形形状を有するコイル製造用巻線部材130の4つの角部は、円弧形状を有する。ここで、第1実施形態では、第1の辺131は、コイル製造用巻線部材130の第1の辺131側の部分がステータコア1aの内周側に1回折り曲げられることにより、ステータコア1aの内周側に配置される一方側のコイルエンドの端辺(連結部36、
図2参照)となる予定の辺である。また、第2の辺132は、コイル製造用巻線部材130の第2の辺132側の部分がステータコア1aの外周側に同じ方向に複数回(第1実施形態では2回)折り曲げられることにより、他方側のコイルエンドの端辺(連結部33、
図2参照)となる予定の辺である。そして、第1の辺131(略逆台形形状のコイル製造用巻線部材130の下方に位置する下底)の長さL11は、第2の辺132(略逆台形形状のコイル製造用巻線部材130の上方に位置する上底)の長さL12よりも小さくなるように構成されている。なお、第1の辺131の長さL11と第2の辺132の長さL12とは、それぞれ、
図2に示す完成後のU相コイル30の連結部36の周方向の長さL4と連結部33の周方向の長さL7とに対応している。
【0040】
また、
図7および
図8に示すように、第1実施形態では、コイル製造用巻線部材130は、第1の辺131および第2の辺132の外周側の側端部131aおよび側端部132aが、外周側にずれるように平角導線が巻き重ねられている。すなわち、コイル製造用巻線部材130は、
図8に示すように、側方から見て、ステータコア1aの内周側(G1方向側)に向かって先細りするテーパ状に形成されている。また、コイル製造用巻線部材130の第1の辺131側の部分および第2の辺132側の部分が折り曲げられてコイルエンドの端辺を構成した後の第1の辺131および第2の辺132の外周側の側端部(連結部36の積層面f、連結部33の積層面f、
図2参照)が、略面一になるように、第1の辺131および第2の辺132の外周側の側端部131aおよび側端部132aが、外周側にずれるように巻き重ねられている。具体的には、
図8に示すように、第2の辺132の外周側の側端部132aのずれ量D11は、第1の辺131の外周側の側端部131aのずれ量D12の略2倍である。
【0041】
また、
図7に示すように、第3の辺133と第4の辺134との間の間隔W11は、徐々に小さくなるように構成されている。具体的には、第3の辺133と第4の辺134との間の間隔W11は、第2の辺132に接続される側から、第1の辺131に接続される側に向かって徐々に小さくなるように構成されている。また、第1実施形態では、第3の辺133および第4の辺134の外周側(および内周側)の側端部133aおよび側端部134aが、それぞれ、略面一になるように平角導線が巻き重ねられている。また、第3の辺133の長さL13および第4の辺134の長さL14は、略等しい。また、平角導線の端部135および136が、第2の辺132の外周側から外方向に突出している。
【0042】
図9に示すように、V相コイル40を製造するためのコイル製造用巻線部材140は、互いに対向する第1の辺141および第2の辺142と、第1の辺141および第2の辺142を連結する第3の辺143および第4の辺144とを備える。また、第1の辺141、第2の辺142、第3の辺143および第4の辺144は、略逆台形形状を構成するように配置されている。なお、略逆台形形状を有するコイル製造用巻線部材140の4つの角部は、円弧形状を有する。また、第1の辺141は、コイル製造用巻線部材140の第1の辺141側の部分がステータコア1aの内周側に折り曲げられることにより、ステータコア1aの内周側に配置される一方側のコイルエンドの端辺(連結部44、
図3参照)となる予定の辺である。また、第2の辺142は、コイル製造用巻線部材140の第2の辺142側の部分がステータコア1aの外周側に折り曲げられないことにより、他方側のコイルエンドの端辺(連結部42、
図3参照)となる予定の辺である。そして、第1の辺141(略逆台形形状のコイル製造用巻線部材140の下方に位置する下底)の長さL21は、第2の辺142(略逆台形形状のコイル製造用巻線部材140の上方に位置する上底)の長さL22よりも小さくなるように構成されている。なお、第1の辺141の長さL21と第2の辺142の長さL22とは、それぞれ、
図3に示す完成後のV相コイル40の連結部44の周方向の長さL5と連結部42の周方向の長さL8とに対応している。
【0043】
また、
図9および
図10に示すように、コイル製造用巻線部材140は、第1の辺141および第2の辺142の外周側(および内周側)の側端部141aおよび側端部142aが、それぞれ、略面一になるように平角導線が巻き重ねられている。
【0044】
また、
図9に示すように、第3の辺143と第4の辺144の間との間隔W12は、徐々に小さくなるように構成されている。具体的には、第3の辺143と第4の辺144との間の間隔W12は、第2の辺142に接続される側から、第1の辺141に接続される側に向かって徐々に小さくなるように構成されている。また、第3の辺143および第4の辺144の外周側(および内周側)の側端部143aおよび側端部144aが、それぞれ、略面一になるように平角導線が巻き重ねられている。また、第3の辺143の長さL23および第4の辺144の長さL24は、略等しい。また、平角導線の端部145および146が、第2の辺142の外周側から外方向に突出している。
【0045】
図11に示すように、W相コイル50を製造するためのコイル製造用巻線部材150は、互いに対向する第1の辺151および第2の辺152と、第1の辺151および第2の辺152を連結する第3の辺153および第4の辺154とを備える。また、第1の辺151、第2の辺152、第3の辺153および第4の辺154は、略逆台形形状を構成するように配置されている。なお、略逆台形形状を有するコイル製造用巻線部材150の4つの角部は、円弧形状を有する。また、第1の辺151は、コイル製造用巻線部材150の第1の辺151側の部分がステータコア1aの内周側に折り曲げられることにより、ステータコア1aの内周側に配置される一方側のコイルエンドの端辺(連結部55、
図4参照)となる予定の辺である。また、第2の辺152は、コイル製造用巻線部材150の第2の辺152側の部分がステータコア1aの外周側に折り曲げられることにより、他方側のコイルエンドの端辺(連結部53、
図4参照)となる予定の辺である。そして、第1の辺151(略逆台形形状のコイル製造用巻線部材150の下方に位置する下底)の長さL31は、第2の辺152(略逆台形形状のコイル製造用巻線部材150の上方に位置する上底)の長さL32よりも小さくなるように構成されている。なお、第1の辺151の長さL31と第2の辺152の長さL32とは、それぞれ、
図4に示す完成後のW相コイル50の連結部55の周方向の長さL6と連結部53の周方向の長さL9とに対応している。
【0046】
また、コイル製造用巻線部材130の第1の辺131の長さL11、コイル製造用巻線部材140の第1の辺141の長さL21、コイル製造用巻線部材150の第1の辺151の長さL31は、L11>L31>L21の関係を有する。
【0047】
また、
図11および
図12に示すように、コイル製造用巻線部材150は、第1の辺151および第2の辺152の外周側(および内周側)の側端部151aおよび側端部152aが、それぞれ、略面一になるように平角導線が巻き重ねられている。
【0048】
また、
図11に示すように、第3の辺153と第4の辺154との間の間隔W13は、徐々に小さくなるように構成されている。具体的には、第3の辺153と第4の辺154との間の間隔W13は、第2の辺152に接続される側から、第1の辺151に接続される側に向かって徐々に小さくなるように構成されている。また、第3の辺153および第4の辺154の外周側(および内周側)の側端部153aおよび側端部154aが、それぞれ、略面一になるように平角導線が巻き重ねられている。また、第3の辺153の長さL33および第4の辺154の長さL34は、略等しい。また、平角導線の端部155および156が、第2の辺152の外周側から外方向に突出している。
【0049】
次に、
図2、
図7、
図13および
図14を参照して、U相コイル30の製造方法について説明する。なお、
図13および
図14では、平角導線の端部135および136は、省略されている。
【0050】
まず、
図7に示すように、第1実施形態では、互いに対向する第1の辺131および第2の辺132と、第1の辺131および第2の辺132を連結する第3の辺133および第4の辺134とを備えるコイル製造用巻線部材130を準備する。次に、
図13に示すように、コイル製造用巻線部材130の第1の辺131側の部分を、ステータコア1aの内周側(G1方向側)に1回(略90度)折り曲げることによって、第1の辺131によりステータコア1aの内周側に配置される一方側のコイルエンドの端辺(連結部36、
図2参照)を形成する。このとき、第1の辺131の外周側のずれた状態の側端部131a(
図8参照)が、略面一(連結部36の積層面f)になる。その結果、第3の辺133および第4の辺134により、折曲部35が形成されるとともに、第1の辺131により連結部36が形成される。
【0051】
次に、
図14に示すように、コイル製造用巻線部材130の第2の辺132側の部分を、ステータコア1aの外周側(G2方向側)に同じ方向(内周側から外周側の下方に折り曲げる方向)に複数回(2回)折り曲げることによって、第2の辺132によりステータコア1aの外周側に配置される他方側のコイルエンドの端辺(連結部33、
図2参照)を形成する。具体的には、第3の辺133および第4の辺134の第2の辺132側の部分を、ステータコア1aの外周側(G2方向)に略90度折り曲げる。このとき、第2の辺132の外周側の側端部132aは、略面一にならずにずれた状態(図示せず)のままである。さらに、第3の辺133および第4の辺134の第2の辺132側の部分を、ステータコア1aの外周側(G3方向)に略90度折り曲げる。これにより、第2の辺132の外周側のずれた状態の側端部132a(
図8および
図13参照)が、ずれた状態から略面一(連結部33の積層面f)になる。その結果、第3の辺133および第4の辺134により、折曲部32が形成されるとともに、第2の辺132により連結部33が形成される。
【0052】
そして、第1の辺131および第2の辺132の側方(S1方向、S2方向)から第1の辺131および第2の辺132を押圧することにより、第1の辺131および第2の辺132を、ステータコア1aの外周側(G2方向)に凸状に湾曲させて、
図2に示すように、連結部33および36が、周方向に沿って湾曲した形状に形成されるとともに、第3の辺133および第4の辺134(一対のコイル辺部31)が、略平行な状態に(軸方向Aに沿うように)配置される。その結果、軸方向から見て、一対のコイル辺部31が、スロット11の形状に沿うように内周側から外周側に向かって互いの間隔が徐々に広がるように配置される。
【0053】
次に、
図3、
図9および
図15を参照して、V相コイル40の製造方法について説明する。なお、
図15では、平角導線の端部145および146は、省略されている。
【0054】
まず、
図9に示すように、互いに対向する第1の辺141および第2の辺142と、第1の辺141および第2の辺142を連結する第3の辺143および第4の辺144とを備えるコイル製造用巻線部材140を準備する。次に、
図15に示すように、コイル製造用巻線部材140の第1の辺141側の部分を、ステータコア1aの内周側に異なる方向に偶数回(2回)折り曲げることによって、第1の辺141によりステータコア1aの内周側に配置される一方側のコイルエンドの端辺(連結部44)を形成する。具体的には、第3の辺143および第4の辺144の第1の辺141側の部分を、G1方向に略90度折り曲げる。このとき、第1の辺141の外周側の側端部141aは、略面一にならずにずれた状態(図示せず)になる。さらに、第3の辺143および第4の辺144の第1の辺141側の部分を、G3方向に略90度折り曲げる。これにより、第1の辺141の外周側の側端部141aが、ずれた状態から略面一(連結部44の積層面f、
図3参照)になる。その結果、第3の辺143および第4の辺144により、折曲部43が形成されるとともに、第1の辺141により連結部44が形成される。なお、第3の辺143および第4の辺144の第2の辺142側の部分は、折り曲げられない。
【0055】
そして、第1の辺141および第2の辺142の側方(S1方向、S2方向)から第1の辺141および第2の辺142を押圧することにより、第1の辺141および第2の辺142を、ステータコア1aの外周側(G2方向)に凸状に湾曲させて、
図3に示すように、連結部42および44が、周方向に沿って湾曲した形状に形成されるとともに、第3の辺143および第4の辺144(一対のコイル辺部41)が、
図3に示すように、略平行な状態に(軸方向Aに沿うように)配置される。その結果、軸方向から見て、一対のコイル辺部41が、スロット11の形状に沿うように内周側から外周側に向かって互いの間隔が徐々に広がるように配置される。
【0056】
次に、
図4、
図11および
図16〜
図18を参照して、W相コイル50の製造方法について説明する。なお、
図16〜
図18では、平角導線の端部155および156は、省略されている。
【0057】
まず、
図11に示すように、互いに対向する第1の辺151および第2の辺152と、第1の辺151および第2の辺152を連結する第3の辺153および第4の辺154とを備えるコイル製造用巻線部材150を準備する。次に、
図16および
図17に示すように、コイル製造用巻線部材150の第2の辺152側の部分を、ステータコア1aの外周側(G2方向側)に異なる方向に偶数回(2回)折り曲げることによって、第2の辺152によりステータコア1aの外周側に配置される他方側のコイルエンドの端辺(連結部53、
図4参照)を形成する。具体的には、
図16に示すように、第3の辺153および第4の辺154の第2の辺152側の部分を、G2方向に略90度折り曲げる。このとき、第2の辺152の外周側の側端部152aは、略面一にならずにずれた状態になる。さらに、
図17に示すように、第3の辺153および第4の辺154の第2の辺152側の部分を、G4方向に略90度折り曲げる。これにより、第1の辺151の外周側の側端部151aが、ずれた状態から略面一(連結部53の積層面f、
図4参照)になる。その結果、第3の辺153および第4の辺154により、折曲部53が形成されるとともに、第2の辺152により連結部53が形成される。
【0058】
次に、
図18に示すように、コイル製造用巻線部材150の第1の辺151側の部分を、ステータコア1aの内周側(G1方向側)に異なる方向に偶数回(2回)折り曲げることによって、第1の辺151によりステータコア1aの内周側に配置される一方側のコイルエンドの端辺(連結部55)を形成する。具体的には、第3の辺153および第4の辺154の第1の辺151側の部分を、G1方向に略90度折り曲げる。このとき、第1の辺151の外周側の側端部151aは、略面一にならずにずれた状態(図示せず)になる。さらに、第3の辺153および第4の辺154の第1の辺151側の部分を、G3方向に略90度折り曲げる。これにより、第1の辺151の外周側の側端部151aが、ずれた状態から略面一(連結部55の積層面f、
図4参照)になる。その結果、第3の辺153および第4の辺154により、折曲部54が形成されるとともに、第1の辺151により連結部55が形成される。
【0059】
そして、第1の辺151および第2の辺152の側方(S1方向、S2方向)から第1の辺151および第2の辺152を押圧することにより、第1の辺151および第2の辺152を、ステータコア1aの外周側(G2方向)に凸状に湾曲させることにより、
図4に示すように、連結部53および55が、周方向に沿って湾曲した形状に形成されるとともに、第3の辺153および第4の辺154(一対のコイル辺部51)が、略平行な状態に(軸方向Aに沿うように)配置される。その結果、軸方向から見て、一対のコイル辺部51が、スロット11の形状に沿うように内周側から外周側に向かって互いの間隔が徐々に広がるように配置される。
【0060】
第1実施形態では、上記のように、コイルエンドの端辺となる予定の辺である第1の辺131および第2の辺132の少なくとも一方を、コイルエンドの端辺を構成した後の外周側の側端部131aおよび132aが略面一になるように、外周側の側端部131aおよび132aを外周側にずれるように巻き重ねることによって、コイルエンドの端辺を構成した後の外周側の側端部131aおよび132aが略面一になるので、コイルエンドの端辺を構成した後の外周側の側端部131aおよび132aが内周側または外周側にずれている場合と異なり、U相コイル130の径方向の長さが大きくなるのを抑制することができる。
【0061】
また、第1実施形態では、上記のように、コイル製造用巻線部材130を、コイルエンドの端辺となる予定の辺である第1の辺131および第2の辺132の少なくとも一方の外周側の側端部131aおよび132aが外周側にずれるように平角導線を巻き重ねて積層した帯状のエッジワイズコイルにより構成する。これにより、U相コイル30がエッジワイズコイルにより構成されるので、U相コイル30をスロット11に隙間が少ない状態で(占積率を高めた状態で)配置することができる。その結果、電動機100の特性(トルクなど)を高めることができる。
【0062】
また、第1実施形態では、上記のように、コイルエンドの端辺となる予定の辺である第1の辺131および第2の辺132の少なくとも一方の外周側の側端部131aおよび132aが外周側にずれるように構成されているコイル製造用巻線部材130を、複数のスロット11に分布して巻回される分布巻用のU相コイル30を製造するために用いる。これにより、U相コイル30が分布巻にされるので、U相コイル30により発生する磁界の形状を正弦波に近づけることができる。その結果、電動機100の特性(トルクなど)を高めることができるとともに、トルク脈動を低減することができる。
【0063】
また、第1実施形態では、上記のように、コイル製造用巻線部材130の第1の辺131側の部分をステータコア1aの内周側に1回折り曲げることにより第1の辺131を一方側のコイルエンドの端辺とし、コイル製造用巻線部材130の第2の辺132側の部分をステータコア1aの外周側に同じ方向に複数回折り曲げることにより第2の辺132を他方側のコイルエンドの端辺とする。これにより、第1の辺131および第2の辺132の外周側の側端部131aおよび132aが、外周側にずれるように平角導線が巻き重ねられている場合でも、U相コイル30の製造後の第1の辺131および第2の辺132の外周側の側端部131aおよび132aを、それぞれ、略面一にすることができる。
【0064】
また、第1実施形態では、上記のように、第3の辺133および第4の辺134の外周側の側端部133aおよび134aを、略面一になるように構成する。これにより、第3の辺133および第4の辺134をスロット11にスムーズに挿入することができる。
【0065】
また、第1実施形態では、上記のように、第1の辺131、第2の辺132、第3の辺133および第4の辺134を、略逆台形形状を構成するように配置して、コイル製造用巻線部材130が折り曲げられてコイルエンドの端辺を構成する略逆台形形状の上方に位置する上底および下方に位置する下底の少なくとも一方の外周側の側端部131aおよび132aを、外周側にずれるように巻き重ねる。これにより、略逆台形形状のコイル製造用巻線部材130を、内周側および外周側に折り曲げるだけで、外周側の側端部が略面一である連結部33を第2の辺132により容易に形成することができるとともに、外周側の側端部が略面一である連結部36を第1の辺131により容易に形成することができる。
【0066】
(第2実施形態)
次に、
図19および
図20を参照して、第2実施形態による電動機400の構成について説明する。第2実施形態では、上記第1実施形態の各相のコイルに低高速用コイル部と低速用コイル部とを設けた例ついて説明する。なお、電動機400およびコイルの接続構成は、「回転電機」の一例である。
【0067】
図19に示すように、第2実施形態によるステータ401では、U相コイル30、V相コイル40およびW相コイル50から構成される各コイル401bが、それぞれ、低高速用コイル部460と低速用コイル部470とを含んでいる。具体的には、各コイル401bでは、積層された平角導線のうち、一部が低高速用コイル部460を構成し、他の一部が低速用コイル部470を構成している。これらの低高速用コイル部460と低速用コイル部470とは、絶縁部材480によって互いに分離されている。これにより、各コイル401bは、低高速用コイル部460と低速用コイル部470とが共通のスロット11内に配置されるように構成されている。
【0068】
各コイル401bの低高速用コイル部460は、電動機400の低速駆動時および高速駆動時の両方で使用され、低速用コイル部470は、電動機400の低速駆動時にのみ使用されるように構成されている。これらの低高速用コイル部460および低速用コイル部470は、
図20に示すように、巻線切替部CSによって接続状態を切替可能である。
【0069】
具体的には、電動機400は、電源部BUおよび巻線切替部CSにそれぞれ接続される。電動機400は、電源部BUから供給される3相の交流電力に対応して駆動するように構成されている。
【0070】
各コイル401bの低高速用コイル部460および低速用コイル部470は、電気的に直列に接続されている。低高速用コイル部460の一方側の端子TU1、TV1およびTW1は、電源部BUに接続されている。また、低高速用コイル部460の他方側で、かつ、低速用コイル部470の一方側の端子TU2、TV2およびTW2は、巻線切替部CSに接続されている。また、低速用コイル部470の他方側の端子TU3、TV3およびTW3は、巻線切替部CSに接続されている。
【0071】
巻線切替部CSは、電動機400の端子TU2、TV2およびTW2を短絡させるための高速用スイッチSW1と、電動機400の端子TU3、TV3およびTW3を短絡させるための低速用スイッチSW2とを含む。
【0072】
巻線切替部CSは、低速駆動時には、高速用スイッチSW1をオフ状態にするとともに、低速用スイッチSW2をオン状態にする。この結果、端子TU3、TV3およびTW3が短絡され、電動機400の各相のコイル401bにおいて低高速用コイル部460および低速用コイル部470の両方に電圧が印加される。これにより、各相のコイル401bのインピーダンスが大きくなるので、コイル401bに大きな電圧を印加することができ、低速駆動時の電動機400のトルクを大きくすることが可能である。
【0073】
また、巻線切替部CSは、高速駆動時には、高速用スイッチSW1をオン状態にするとともに、低速用スイッチSW2をオフ状態にする。この結果、端子TU2、TV2およびTW2が短絡され、電動機400の各相のコイル401bにおいて低高速用コイル部460のみに電圧が印加される。この結果、低速駆動時に比べて、各相のコイル401bのインピーダンスが小さくなるので、電動機400を高速駆動することが可能である。
【0074】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0075】
次に、
図21を参照して、U相コイル30を構成する低高速用コイル部460と低速用コイル部470とを含むコイル401bを製造するためのコイル製造用巻線部材501の構造について説明する。
【0076】
図21に示すように、コイル製造用巻線部材501は、低高速用コイル製造用巻線部材502と低速用コイル製造用巻線部材503とを含み、低高速用コイル製造用巻線部材502と低速用コイル製造用巻線部材503とが重なるように平角巻線が巻き重ねられている。また、低高速用コイル製造用巻線部材502の端部502aおよび502bが、低高速用コイル製造用巻線部材502の外周側から外方向に突出している。また、低速用コイル製造用巻線部材503の端部503aおよび503bが、低速用コイル製造用巻線部材503の外周側から外方向に突出している。また、コイル製造用巻線部材501の第1の辺511側の部分および第2の辺512側の部分が折り曲げられてコイルエンドの端辺を構成した後の第1の辺511および第2の辺512の外周側の側端部511aおよび512aが、略面一になるように、第1の辺511および第2の辺512の外周側の側端部511aおよび512aが、外周側にずれるように巻き重ねられている。なお、V相コイル40およびW相コイル50を構成するコイル製造用巻線部材501は、第1の辺511および第2の辺512の外周側の側端部511aおよび512aが略面一になるように構成されている。また、コイル401bは、上記第1実施形態のU相コイル30、V相コイル40およびW相コイル50と同様の製造方法によって、コイル製造用巻線部材501により形成される。
【0077】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0078】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、電動機を示したが、電動機以外の発電機などの回転電機であってもよい。
【0079】
また、上記第1および第2実施形態では、平角導線を巻き重ねて積層したエッジワイズコイルを用いた例を示したが、丸線を束ねたコイルを用いてもよい。
【0080】
また、上記第1実施形態では、
図2に示す形状のコイルをU相コイルとし、
図3に示す形状のコイルをV相コイルとし、
図4に示す形状のコイルをW相コイルとする例を示したが、
図2に示す形状のコイルをV相コイルとし、
図3に示す形状のコイルをW相コイルとし、
図4に示す形状のコイルをU相コイルとしてもよい。すなわち、同じ形状のコイルが同じ相であればよい。
【0081】
また、上記第1および第2実施形態では、コイル製造用巻線部材が略逆台形形状を有する例を示したが、コイルエンドの端辺となる予定の辺である第1の辺および第2の辺の少なくとも一方がコイルエンドの端辺を構成した後の外周側の側端部が略面一になるように、外周側の側端部が外周側にずれるように巻き重ねられていれば、コイル製造用巻線部材が略逆台形形状以外の形状を有していてもよい。
【0082】
また、上記第1および第2実施形態では、U相コイルが、コイル製造用巻線部材を内周側に1回折り曲げるとともに、外周側に同じ方向に2回折り曲げることにより形成される例を示したが、U相コイルを、コイル製造用巻線部材を内周側に同じ方向に複数回折り曲げるとともに、外周側に1回折り曲げることにより形成してもよい。
【0083】
また、上記第1および第2実施形態では、コイル製造用巻線部材の第1の辺側の部分および第2の辺側の部分の両方が折り曲げられる例を示したが、コイル製造用巻線部材の第1の辺側の部分または第2の辺側の部分の一方を折り曲げることにより、コイルを形成してもよい。
【0084】
また、上記第1および第2実施形態では、コイル製造用巻線部材を、平角導線を巻き重ねて積層した帯状のエッジワイズコイルから構成する例を示したが、平角導線が巻き重ねられた状態が解除されるのを抑制するために、たとえばコイル製造用巻線部材の各辺の平角導線を、テープ状の部材により束ねてもよい。また、平角導線の間に接着材を塗布して、平角導線同士を接着してもよい。
【0085】
また、上記第1実施形態では、コイル製造用巻線部材の第1の辺側の部分をステータコアの内周側に1回折り曲げることにより第1の辺を一方側のコイルエンドの端辺にし、コイル製造用巻線部材をステータコアの外周側に同じ方向に2回折り曲げることにより第2の辺を他方側のコイルエンドの端辺にする例(U相コイル30)を示したが、コイル製造用巻線部材の折り曲げ回数(コイルエンドの形状)は、これらに限られない。たとえば、コイル製造用巻線部材の第1の辺側の部分をステータコアの内周側に1回折り曲げることにより第1の辺を一方側のコイルエンドの端辺にし、コイル製造用巻線部材をステータコアの外周側に1回折り曲げるか、または、折り曲げないことにより第2の辺を他方側のコイルエンドの端辺にしてもよい。
【0086】
また、上記第1実施形態では、V相コイル40の連結部42のコア端面1cからの突出高さH2と、W相コイル50の連結部53のコア端面1cからの突出高さH3とが等しい(H2=H3)例を示したが、連結部のコア端面1cからの突出高さはこれに限られない。たとえば、W相コイル50の連結部53のコア端面1cからの突出高さH3を、V相コイル40の連結部42のコア端面1cからの突出高さH2よりも小さく(H3<H2)してもよい。また、W相コイル50の連結部53のコア端面1cからの突出高さH3を、V相コイル40の連結部42のコア端面1cからの突出高さH2よりも大きく(H3>H2)してもよい。
【0087】
また、上記第2実施形態では、低高速用コイル部と低速用コイル部とが、直列(2直列)に接続されているとともに、直列に接続された低高速用コイル部および低速用コイル部が、各相ごとに4つ並列に接続されている例を示したが、2つ以外の数のコイルを直列に接続してもよいし、直列に接続されたコイルを、4つ以外の数並列に接続してもよい。