特許第5920565号(P5920565)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 第一精工株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000002
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000003
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000004
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000005
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000006
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000007
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000008
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000009
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000010
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000011
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000012
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000013
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000014
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000015
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000016
  • 特許5920565-配線基板連結装置 図000017
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5920565
(24)【登録日】2016年4月22日
(45)【発行日】2016年5月18日
(54)【発明の名称】配線基板連結装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20160428BHJP
   H01R 12/71 20110101ALI20160428BHJP
【FI】
   H01R13/639 Z
   H01R12/71
【請求項の数】7
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2012-16689(P2012-16689)
(22)【出願日】2012年1月30日
(65)【公開番号】特開2013-157188(P2013-157188A)
(43)【公開日】2013年8月15日
【審査請求日】2014年12月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】592028846
【氏名又は名称】第一精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083909
【弁理士】
【氏名又は名称】神原 貞昭
(72)【発明者】
【氏名】武本 政利
【審査官】 竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−016370(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0136367(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/639
H01R 12/71
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の配線基板に固定される第1のハウジング,各々が上記第1の配線基板に設けられた配線端子部に接続される基板接続部を有して上記第1のハウジングに配列配置された複数の第1のコンタクト、及び、上記第1のハウジングに固定された第1の金属部材を備えた第1のコネクタと、
第2の配線基板に固定され、上記第1のハウジングとの係合状態をとる第2のハウジング,各々が上記第2の配線基板に設けられた配線端子部に接続される基板接続部を有して上記第2のハウジングに配列配置され、上記複数の第1のコンタクトに夫々接触接続される状態をとる複数の第2のコンタクト,上記第2のハウジングに取り付けられた第2の金属部材、及び、上記第2のハウジングに対して移動可能に設けられて押込み位置と引揚げ位置とを選択的にとる可動操作部材を備えた第2のコネクタと、
を含んで構成され、
上記第1の金属部材に第1の係合係止部が設けられるとともに、上記第2の金属部材に第2の係合係止部が設けられ、上記第2のハウジングが上記第1のハウジングとの係合状態をとるとき、上記複数の第2のコンタクトが上記複数の第1のコンタクトに夫々接触接続されて、上記第2の配線基板が上記第1の配線基板に電気的に連結されるとともに、上記第1の係合係止部及び上記第2の係合係止部が相互係合係止状態をとって上記第2のハウジングを上記第1のハウジングに対して係止し、
上記第2の金属部材に第1の係合部が設けられるとともに、上記可動操作部材に第2の係合部が設けられ、上記第1の係合係止部と上記第2の係合係止部とが相互係合係止状態をとるもとで、上記可動操作部材が上記押込み位置をとるとき、上記第1の係合部と上記第2の係合部とが相互係合状態をとって上記可動操作部材の位置を規制し、位置が規制された上記可動操作部材によって上記第1の係合係止部と上記第2の係合係止部とのうちの一方の他方に対する移動が禁止されて、上記第1の係合係止部と上記第2の係合係止部との相互係合係止状態の解除が阻止されることを特徴とする配線基板連結装置。
【請求項2】
上記第2の金属部材が、上記第2の係合係止部と上記第1の係合部とが形成された弾性腕状部を有し、該弾性腕状部が上記第1のハウジングに対して移動可能とされることを特徴とする請求項1記載の配線基板連結装置。
【請求項3】
上記第1の金属部材が上記第1の配線基板に連結されて上記第1のハウジングが上記第1の配線基板に固定され、また、上記第2の金属部材が上記第2の配線基板に連結されて上記第2のハウジングが上記第2の配線基板に固定されることを特徴とする請求項1記載の配線基板連結装置。
【請求項4】
上記可動操作部材が、上記複数の第2のコンタクトの配列方向に伸びる棒状部材とされ、該棒状部材の端部に上記第2の係合部が形成されることを特徴とする請求項1記載の配線基板連結装置。
【請求項5】
上記棒状部材が、上記複数の第2のコンタクトの配列方向に沿う中間部分と該中間部分の両端部に夫々設けられて、上記第2のハウジング内に配される一対の屈曲部分とを有し、該一対の屈曲部分の夫々に上記第2の係合部が形成されることを特徴とする請求項記載の配線基板連結装置。
【請求項6】
上記棒状部材が、上記押込み位置をとるとき、上記中間部分を上記第2の配線基板における上記第2のハウジングが固定された面に対向する面に近接もしくは当接させるとともに、上記一対の屈曲部分の夫々を上記第2の配線基板に設けられた透孔を通じて上記第2のハウジング内に位置させることを特徴とする請求項5記載の配線基板連結装置。
【請求項7】
上記第1のコネクタが、上記第1のハウジングの上記第1のコンタクトの配列方向における両端部の夫々に上記第1の係合係止部が配されたものとされるとともに、上記第2のコネクタが、上記第2のハウジングの上記第2のコンタクトの配列方向における両端部の夫々に上記第2の係合係止部が配されたものとされることを特徴とする請求項記載の配線基板連結装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、二つの配線基板が相互に対面近接して重ね合わせられるもとで、各配線基板に設けられた配線端子部に電気的に相互接続された状態をとらせて、両配線基板を連結する配線基板連結装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機等の比較的小型な電子機器においても、種々の電子部品が多数内蔵されるが、それらの電子部品の多くは複数の配線基板に実装されて、各々の機能を果たすものとされる。各種の電子部品が実装された複数の配線基板は、例えば、それらのうちの二つについて見ると、比較的小型な電子機器の内部という限られたスペースに収容されるにあたって占有容積をできるだけ小とすべく、一方が他方に対面近接して重ね合わせられる配置をとって相互連結されざるを得ないものとされる。このような二つの配線基板のうちの一方が他方に対面近接して重ね合わせられる連結態様を、以下においては対面近接重ね合わせ連結ということとする。
【0003】
一般的に、複数の配線基板の相互連結は、各配線基板にコネクタが取り付けられ、それらのコネクタが相互接続されることにより行われることが多く、二つの配線基板についての対面近接重ね合わせ連結をする場合においても、各配線基板に取り付けられるコネクタを用いることが考えられる。従来にあっては、二つの配線基板についての対面近接重ね合わせ連結をするためのコネクタを含んだ基板連結装置が幾つか提案されている(例えば、特許文献1,特許文献2及び特許文献3参照。)。
【0004】
特許文献1に示される基板連結装置は、第1の配線基板(基板(110))及び第2の配線基板(基板(210))が対面近接重ね合わせ連結の対象とされるもとで、第1の配線基板に取り付けられる第1のコネクタ(コネクタピース(100))と第2の配線基板に取り付けられる第2のコネクタ(コネクタピース(200))とを含んで構成されている。第1のコネクタは、ハウジング(130) に配列配置された複数の第1のコンタクト(コンタクト(120))を備えており、また、第2のコネクタは、ハウジング(230) に配列配置された複数の第2のコンタクト(コンタクト(220))を備えている。そして、複数の第1のコネクタの夫々の先端部は、弾性変形を生じる略U字状に折り曲げられた部分を形成している。
【0005】
このようなもとで、第1の配線基板における第1のコネクタが取り付けられた面が第2の配線基板における第2のコネクタが取り付けられた面に対向するものとされて、第1の配線基板が第2の配線基板に対面近接して重ね合わせられる状態がとられ、それにより、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合せしめられて、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトの夫々における略U字状に折り曲げられた部分を形成する先端部が、第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトのうちの対応するものに接触接続される。それにより、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとが相互接続されて、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が行われる。
【0006】
斯かる際、複数の第1のコンタクトの夫々の先端部が弾性変形を生じる略U字状に折り曲げられた部分を形成していて、斯かる先端部が、複数の第2のコンタクトのうちの対応するものに、弾性変形による接触圧を作用させるもとで接触接続されるので、複数の第1のコンタクトと複数の第2のコンタクトとの相互接続が確実に行われることが期待される。
【0007】
また、特許文献2に示される基板連結装置は、第1の配線基板(プリント配線基板(26)) 及び第2の配線基板(プリント配線基板(22)) が対面近接重ね合わせ連結の対象とされるもとで、第1の配線基板に取り付けられる第1のコネクタ(雄型のコネクタ部(24)) と第2の配線基板に取り付けられる第2のコネクタ(雌型のコネクタ部(20)) とを含んで構成されている。第1のコネクタは、第1のハウジング(基台部(24M))に配列配置された複数の第1のコンタクト(コンタクト端子(28Ai),(28Bi))を備えており、また、第2のコネクタは、第2のハウジング(基台部(20M))に配列配置された複数の第2のコンタクト(コンタクト端子(34Ai),(34Bi))を備えている。そして、第1のコネクタにおいては、第1のハウジングに圧入された保持具(30)の嵌合部(30m) に爪部(30N) が形成されており、また、第2のコネクタにおいては、第2のハウジングに圧入された保持具(32)の弾性片(32mr)に突起部(32mn)が形成されている。
【0008】
このようなもとで、第1の配線基板における第1のコネクタが取り付けられた面が第2の配線基板における第2のコネクタが取り付けられた面に対向するものとされて、第1の配線基板が第2の配線基板に対面近接して重ね合わせられる状態がとられ、それにより、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合せしめられて、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトが第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトに夫々接触接続される。それにより、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとが相互接続されて、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が行われる。
【0009】
斯かる際、第1のコネクタにおける第1のハウジングに圧入された保持具(30)の嵌合部(30m) に形成された爪部(30N) が、第2のコネクタにおける第1のハウジングに圧入された保持具(32)の弾性片(32mr)に形成された突起部(32mn)に係合して、第1のコネクタにおける第1のハウジングの第2のコネクタにおける第2のハウジングからの離脱を阻止する。それにより、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとの相互接続状態が安定に維持され、その結果、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が安定に行われることが期待される。
【0010】
さらに、特許文献3に示される基板連結装置は、第1の配線基板(プラグ用基板(53)) 及び第2の配線基板(ソケット用基板(33)) が対面近接重ね合わせ連結の対象とされるもとで、第1の配線基板に取り付けられる第1のコネクタ(プラグ(40)) と第2の配線基板に取り付けられる第2のコネクタ(ソケット(10)) とを含んで構成されている。第1のコネクタは、第1のハウジング(絶縁ハウジング(41)) に配列配置された複数の第1のコンタクト(第1端子(42)及び第2端子(43)) を備えており、また、第2のコネクタは、第2のハウジング(絶縁ハウジング(11)) に配列配置された複数の第2のコンタクト(第1接点(12)及び第2接点(13)) を備えている。そして、第1のコネクタにおいては、第1のハウジングに拘止突部(52)が形成されており、また、第2のコネクタにおいては、第2のハウジングに係合窓(29)が形成されたロックバネ(27)が取り付けられている。それに加えて、第1のコネクタが取り付けられた第1の配線基板における、それに取り付けられた第1のコネクタにおける第1のハウジングに形成された拘止突部(52)の先端部に対応する位置に、ロック解除窓(56)が透孔をなすものとして形成されている。
【0011】
このようなもとで、第1の配線基板における第1のコネクタが取り付けられた面が第2の配線基板における第2のコネクタが取り付けられた面に対向するものとされて、第1の配線基板が第2の配線基板に対面近接して重ね合わせられる状態がとられ、それにより、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合せしめられて、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトが第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトに夫々接触接続される。それにより、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとが相互接続されて、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が行われる。
【0012】
斯かる際、第2のコネクタにおける第2のハウジングに取り付けられたロックバネ(27)に形成された係合窓(29)が、第1のコネクタにおける第1のハウジングに形成された拘止突部(52)に係合して、第1のハウジングに対するロック状態をとり、第1のコネクタにおける第1のハウジングの第2のコネクタにおける第2のハウジングからの離脱を阻止する。それにより、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとの相互接続状態が安定に維持され、その結果、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が安定に行われることが期待される。このとき、それに形成された係合窓(29)に第1のハウジングに形成された拘止突部(52)が係合するものとされたロックバネ(27)は、その先端部分が第1の配線基板に設けられたロック解除窓(56)を通じて第1の配線基板外に臨むものとされる。
【0013】
その後、第1の配線基板と第2の配線基板とを対面近接重ね合わせ連結状態から解放するにあたっては、第1の配線基板に設けられたロック解除窓(56)を通じて第1の配線基板外に臨むものとされたロックバネ(27)の先端部分が、それに対するロック解除窓(56)における第1の配線基板外からの操作により、ロックバネ(27)に形成された係合窓(29)が第1のハウジングに形成された拘止突部(52)との係合を解除するように変位せしめられ、それにより、ロックバネ(27)に形成された係合窓(29)による第1のハウジングに対するロック状態が解除される。従って、第1のコネクタ及び第2のコネクタの外部からそれらの相互係合状態を解除して、第1の配線基板と第2の配線基板とを対面近接重ね合わせ連結状態から解放することができる状態をとることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2000−260509号公報(段落0033〜0043,図4, 5)
【特許文献2】特開2004−55306号公報(段落0020〜0031,図1〜8)
【特許文献3】特開2006−244955号公報(段落0023〜0034,図1〜5,8,10,11,14,15)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
上述のような、従来提案されている、幾つかの、二つの配線基板についての対面近接重ね合わせ連結をするためのコネクタを含んだ基板連結装置にあっては、それらの夫々に次のような不都合が見られる。
【0016】
先ず、特許文献1に示される基板連結装置にあっては、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合した状態のもとで、第1のコネクタにおける第1のハウジングの第2のコネクタにおける第2のハウジングからの離脱を阻止する機能を果たすロック手段あるいは係止手段が備えられていない。従って、例えば、相互係合した第1のコネクタと第2のコネクタとのうちのいずれか一方もしくは双方に不所望な外力が作用した場合に、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとの相互接続状態が不安定なものとなり、その結果、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が安定に行われなくなってしまう虞がある。
【0017】
また、特許文献2に示される基板連結装置にあっては、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合した状態のもとで、第1のコネクタにおける第1のハウジングの第2のコネクタにおける第2のハウジングからの離脱を阻止する機能を果たすロック手段あるいは係止手段として、第1のコネクタにおける第1のハウジングに圧入された保持具(30)の嵌合部(30m) に形成された爪部(30N) と、第2のコネクタにおける第1のハウジングに圧入された保持具(32)の弾性片(32mr)に形成され、それに爪部(30N) が係合する突起部(32mn)とが備えられている。しかしながら、爪部(30N) が形成された保持具(30)の嵌合部(30m) 及び突起部(32mn)が形成された保持具(32)の弾性片(32mr)の夫々の構造上、爪部(30N) の突起部(32mn)との係合は然程堅固なものとはされ得ず、それゆえ、例えば、相互係合した第1のコネクタと第2のコネクタとのうちのいずれか一方もしくは双方に比較的大なる外力が不所望に作用した場合には、爪部(30N) が突起部(32mn)との係合から外れてしまい、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとの相互接続状態が不安定なものとなり、その結果、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が安定に行われなくなる虞がある。
【0018】
さらに、特許文献3に示される基板連結装置にあっては、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合した状態のもとで、第1のコネクタにおける第1のハウジングの第2のコネクタにおける第2のハウジングからの離脱を阻止する機能を果たすロック手段あるいは係止手段として、第1のコネクタにおける第1のハウジングに形成された拘止突部(52)と、第2のコネクタにおける第2のハウジングに取り付けられたロックバネ(27)に形成され、拘止突部(52)に係合して第1のハウジングに対するロック状態をとる係合窓(29)とが備えられている。しかしながら、第1のハウジングに形成された拘止突部(52)及び係合窓(29)が形成されて第2のハウジングに取り付けられたロックバネ(27)の夫々の構造上、係合窓(29)の拘止突部(52)との係合は然程堅固なものとはされ得ず、それゆえ、例えば、相互係合した第1のコネクタと第2のコネクタとのうちのいずれか一方もしくは双方に比較的大なる外力が不所望に作用した場合には、係合窓(29)が拘止突部(52)との係合から外れてしまい、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとの相互接続状態が不安定なものとなり、その結果、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が安定に行われなくなる虞がある。
【0019】
それに加えて、特許文献3に示される基板連結装置には、第1の配線基板と第2の配線基板とを対面近接重ね合わせ連結状態から解放すべく、第1の配線基板に設けられたロック解除窓(56)を通じて第1の配線基板外に臨むものとされたロックバネ(27)の先端部分を、ロック解除窓(56)において第1の配線基板外から変位させる操作を行うにあたっては、斯かる操作のための特別な工具等が必要とされるという問題がある。
【0020】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、第1の配線基板と第2の配線基板とを対面近接重ね合わせ連結によって電気的に相互連結するための機構を成すものであって、第1の配線基板に固定される第1のハウジングを有した第1のコネクタと第2の配線基板に固定される第2のハウジングを有した第2のコネクタとを含んで構成され、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合した状態のもとで、第2のコネクタにおける第2のハウジングの第1のコネクタにおける第1のハウジングからの不所望な離脱を阻止する係止手段を備え、斯かる手段により第1のコネクタと第2のコネクタとの相互係合状態を極めて安定かつ堅固に維持することができ、また、第1のコネクタと第2のコネクタとを相互係合状態から解放するにあたっては、特別な工具等の使用を必要としない極めて簡単で容易な操作により、第2のコネクタにおける第2のハウジングを第1のコネクタにおける第1のハウジングから無理なく離脱させることができる配線基板連結装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明(以下、本願発明という。)に係る配線基板連結装置は、第1の配線基板に固定される第1のハウジング,各々が第1の配線基板に設けられた配線端子部に接続される基板接続部を有して第1のハウジングに配列配置された複数の第1のコンタクト、及び、第1のハウジングに固定された第1の金属部材を備えた第1のコネクタと、第2の配線基板に固定され、第1のハウジングとの係合状態をとる第2のハウジング,各々が第2の配線基板に設けられた配線端子部に接続される基板接続部を有して第2のハウジングに配列配置され、複数の第1のコンタクトに夫々接触接続される状態をとる複数の第2のコンタクト,第2のハウジングに取り付けられた第2の金属部材、及び、第2のハウジングに対して移動可能に設けられて押込み位置と引揚げ位置とを選択的にとる可動操作部材を備えた第2のコネクタとを含んで構成される。そして、第1の金属部材に第1の係合係止部が設けられるとともに、第2の金属部材に第2の係合係止部が設けられ、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとるとき、複数の第2のコンタクトが複数の第1のコンタクトに夫々接触接続されて、第2の配線基板が第1の配線基板に電気的に連結されるとともに、第1の係合係止部と第2の係合係止部とが相互係合係止状態をとって第2のハウジングを第1のハウジングに対して係止し、また、第2の金属部材に第1の係合部が設けられるとともに、可動操作部材に第2の係合部が設けられ、第1の係合係止部と第2の係合係止部とが相互係合係止状態をとるもとで、可動操作部材が押込み位置をとるとき、第1の係合部と第2の係合部とが相互係合状態をとって可動操作部材の位置を規制し、位置が規制された可動操作部材によって第1の係合係止部と第2の係合係止部とのうちの一方の他方に対する移動が禁止されて、第1の係合係止部と第2の係合係止部との相互係合係止状態の解除が阻止される。
【0022】
上述のような本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、第1の配線基板における第1のコネクタが有する第1のハウジングが固定された面が、第2の配線基板における第2のコネクタが有する第2のハウジングが固定された面に対向するものとされて、第1の配線基板が第2の配線基板に対面近接して重ね合わせられたとき、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとる。このとき、第2のハウジングに配列配置された複数の第2のコンタクトが、第1のハウジングに配列配置された複数の第1のコンタクトに夫々接触接続される。それにより、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合状態におかれて、第2の配線基板に設けられた複数の配線端子部が、複数の第2のコンタクト及び複数の第1のコンタクトを介して、第1の配線基板に設けられた複数の配線端子部に夫々接続され、その結果、第1の配線基板と第2の配線基板とが対面近接重ね合わせ連結によって電気的に相互連結される。
【0023】
また、その際、第1のハウジングに固定された第1の金属部材に設けられた第1の係合係止部と第2のハウジングに取り付けられた第2の金属部材に設けられた第2の係合係止部とが相互係合状態をとり、それにより、第2のハウジングを第1のハウジングに対して係止する。そして、斯かるもとで、第2のハウジングに対して移動可能に設けられた可動操作部材が、例えば、第2の配線基板から第1の配線基板に向かう方向に押し込まれて押込み位置をとるものとされると、第2の金属部材に設けられた第1の係合部と可動操作部に設けられた第2の係合部とが相互係合状態をとって可動操作部材の位置を規制し、それにより、位置規制された可動操作部材によって第1の係合係止部と第2の係合係止部とのうちの一方の他方に対する移動が禁止されて、第1の係合係止部と第2の係合係止部との相互係合係止状態の解除が阻止される。即ち、第1の係合係止部と第2の係合係止部とは、第2のコネクタにおける第2のハウジングの第1のコネクタにおける第1のハウジングからの不所望な離脱を阻止する係止手段を構成しており、また、第1の係合部と第2の係合部とは、係止手段を構成する第1の係合係止部と第2の係合係止部との相互係合係止状態の解除を阻止する解除阻止手段を構成しているのである。
【0024】
解除阻止手段を構成する第1の係合部と第2の係合部との相互係合によって位置規制された押し込み位置をとる可動操作部材が、例えば、第1の配線基板から第2の配線基板に向かう方向に引き揚げられて、引揚げ位置へと移行せしめられると、第1の係合部と第2の係合部との相互係合状態が解除され、それに伴って、第1の係合係止部と第2の係合係止部とが相互係合係止を解除し得る状態におかれる。それにより、第2のコネクタにおける第2のハウジングが、第1の係合係止部と第2の係合係止部とに相互係合係止を解除させて、第1のコネクタにおける第1のハウジングから離脱され得るものとされる。
【0025】
第1の金属部材に設けられた第1の係合係止部と第2の金属部材に設けられた第2の係合係止部とにより構成される係止手段にあっては、例えば、第2の係合係止部が第1の係合係止部に対して移動可能とされる。そして、第1の係合係止部と第2の係合係止部とが相互係合状態をとるもとで可動操作部材が押込み位置をとるときには、解除阻止手段を構成する第1の係合部と第2の係合部とが相互係合状態をとって可動操作部材の位置を規制し、位置規制された可動操作部材によって第2の係合係止部の第1の係合係止部に対する移動が禁止され、その結果、第1の係合係止部と第2の係合係止部との相互係合係止状態の解除が阻止される。
【0026】
第1の係合部と第2の係合部との相互係合により位置規制されて押し込み位置をとる可動操作部材によって第1の係合係止部と第2の係合係止部との相互係合係止状態の解除が阻止されたもとにあっては、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態を堅固に維持し、それに伴って、複数の第2のコンタクトが複数の第1のコンタクトとの接触接続状態を安定に維持して、第1のコネクタと第2のコネクタとが極めて安定かつ堅固な相互係合状態におかれる。また、第1の係合部と第2の係合部との相互係合により位置規制された押し込み位置をとる可動操作部材が引揚げ位置へと移行せしめられ、第1の係合部と第2の係合部との相互係合状態が解除されたときには、第2の係合係止部が第1の係合係止部に対して移動し得るものとされて、第1の係合係止部と第2の係合係止部とが相互係合係止を解除し得る状態におかれる。それにより、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態を解除し得るものとされて、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合状態から解放され得るものとなる。
【0027】
可動操作部材に押込み位置をとらせるための操作及び可動操作部材に引揚げ位置をとらせるための操作は、例えば、可動操作部材を第1の配線基板に向けて第2のハウジング内に押し込むだけの操作及び可動操作部材を第2の配線基板外に引き揚げるだけの操作であって、特別な工具等を用いることなく可動操作部材に直接に加えられる極めて簡単で容易なものとされる。斯かる操作のため、可動操作部材は、例えば、その一部を第2の配線基板における第2のハウジングが固定された面に対向する面の外部に位置させるとともに、他の部分を第2の配線基板に設けられた透孔を通じて第2のハウジング内に位置させるものとされる。
【発明の効果】
【0028】
本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合した状態におかれ、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとり、第2のハウジングに配列配置された複数の第2のコンタクトが第1のハウジングに配列配置された複数の第1のコンタクトに夫々接触接続されたとき、第1のハウジングに固定された第1の金属部材に設けられた第1の係合係止部と第2のハウジングに取り付けられた第2の金属部材に設けられた第2の係合係止部とが相互係合状態をとって、第2のハウジングを第1のハウジングに係止する。そして、このようなもとで、可動操作部材が押込み位置をとるものとされると、それにより第2の金属部材に設けられた第1の係合部と可動操作部材に設けられた第2の係合部とが、相互係合状態をとって可動操作部材についての位置規制を行い、位置規制された可動操作部材によって第1の係合係止部と第2の係合係止部とのうちの一方の他方に対する移動が禁止されて、第1の係合係止部と第2の係合係止部との相互係合係止状態の解除が阻止され、第2のハウジングの第1のハウジングからの不所望な離脱が阻止される。
【0029】
従って、本願発明に係る配線基板連結装置によれば、第1のハウジングに固定された第1の金属部材に設けられた第1の係合係止部と第2のハウジングに取り付けられた第2の金属部材に設けられた第2の係合係止部とが、相互係合係止状態をとって第2のコネクタにおける第2のハウジングの第1のコネクタにおける第1のハウジングからの不所望な離脱を阻止する係止手段を構成するもとにおいて、第2の金属部材に設けられた第1の係合部と可動操作部に設けられた第2の係合部との相互係合により位置規制された押し込み位置をとる可動操作部材が、第1の係合係止部と第2の係合係止部との相互係合状態の解除を阻止するので、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとり、それに伴って、第2のハウジングに配列配置された複数の第2のコンタクトが第1のハウジングに配列配置された複数の第1のコンタクトとの接触接続状態をとる、第1のコネクタと第2のコネクタとの相互係合状態を、極めて安定かつ堅固に維持することができる。
【0030】
第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合した状態におかれ、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとったもとで、可動操作部材に押込み位置をとらせる操作は、例えば、その一部を第2の配線基板における第2のハウジングが固定された面に対向する面の外部に位置させるとともに、他の部分を第2の配線基板に設けられた透孔を通じて第2のハウジング内に位置させて、引揚げ位置をとる可動操作部材を、第2の配線基板から第1のハウジングが固定された第1の配線基板に向かって第2のハウジング内に押し込むだけの、極めて簡単で容易なものとされる。従って、特別な工具等の使用を必要としない極めて簡単で容易な操作により、第1のハウジングに固定された第1の金属部材に設けられた第1の係合係止部と第2のハウジングに取り付けられた第2の金属部材に設けられた第2の係合係止部とを相互係合状態の解除が禁止される状態におくことができることになる。
【0031】
さらに、本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、第1のハウジングに固定された第1の金属部材に設けられた第1の係合係止部と第2のハウジングに取り付けられた第2の金属部材に設けられた第2の係合係止部とが相互係合状態をとるもとで、押込み位置をとっていた可動操作部材が引揚げ位置をとるものとされると、第2の金属部材に設けられた第1の係合部と可動操作部材に設けられた第2の係合部との相互係合状態が解除されるとともに、第1の係合係止部と第2の係合係止部とが相互係合係止を解除し得る状態におかれ、それにより、第1のコネクタと第2のコネクタとを相互係合状態から解放することができる状態が得られる。
【0032】
斯かるもとで、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合した状態におかれ、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとったもとで、押込み位置をとっていた可動操作部材に引揚げ位置をとらせる操作は、例えば、その一部を第2の配線基板における第2のハウジングが固定された面に対向する面に近接もしくは当接させるとともに、他の部分を第2の配線基板に設けられた透孔を通じて第2のハウジング内に位置させて、押込み位置をとる可動操作部材を、第1の配線基板から第2の配線基板に向かう方向をもって第2の配線基板の外部へと引き揚げるだけの、極めて簡単で容易なものとされる。従って、特別な工具等の使用を必要としない極めて簡単で容易な操作により、第1のハウジングに固定された第1の金属部材に設けられた第1の係合係止部と第2のハウジングに取り付けられた第2の金属部材に設けられた第2の係合係止部との相互係合状態を解除して、第1のコネクタと第2のコネクタとを相互係合状態から解放することができる状態におくことができることになる。
【0033】
また、本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合した状態におかれて第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとったとき、可動操作部材が、その一部を第2の配線基板における第2のハウジングが固定された面に対向する面に近接もしくは当接させるとともに、他の部分を第2の配線基板に設けられた透孔を通じて第2のハウジング内に位置させる押込み位置をとり、第2の配線基板の外部に僅かに突出するに過ぎないものとされるが、斯かるもとにおいては、第1の配線基板と第2の配線基板との間に配される第1のコネクタ及び第2のコネクタを含んだ装置全体の薄型化を図ることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本願発明に係る配線基板連結装置の一例を構成するリセプタクルコネクタをそのハウジングが固定された第1の配線基板と共に示す斜視図である。
図2図1に示されるリセプタクルコネクタと第1の配線基板とを示す平面図である。
図3】本願発明に係る配線基板連結装置の一例を構成するプラグコネクタの部分をプラグコネクタのハウジングが固定された第2の配線基板と共に示す斜視図である。
図4】本願発明に係る配線基板連結装置の一例を構成するプラグコネクタを示す斜視図である。
図5図4に示されるプラグコネクタを示す平面図である。
図6図4に示されるプラグコネクタをそのハウジングが固定された第2の配線基板と共に示す底面図である。
図7図1に示される第1の配線基板を伴ったリセプタクルコネクタと図4に示されるプラグコネクタとが相互対向配置された状態を示す斜視図である。
図8】相互対向配置された第1の配線基板を伴ったリセプタクルコネクタと第2の配線基板を伴ったプラグコネクタとの夫々を示す断面図である。
図9図1に示されるリセプタクルコネクタが備える第1の金属部材の部分と図4に示されるプラグコネクタが備える第2の金属部材及び可動操作部材の夫々の部分とを示す部分斜視図である。
図10図1に示される第1の配線基板を伴ったリセプタクルコネクタと図4に示されるプラグコネクタとが相互係合し、プラグコネクタに備えられた可動操作部材が引揚げ位置をとる状態を示す斜視図である。
図11】第1の配線基板を伴ったリセプタクルコネクタと第2の配線基板を伴ったプラグコネクタとが相互係合し、プラグコネクタに備えられた可動操作部材が引揚げ位置をとる状態を示す断面図である。
図12図1に示されるリセプタクルコネクタが備える第1の金属部材の部分と図4に示されるプラグコネクタが備える第2の金属部材及び可動操作部材の夫々の部分とを示す部分斜視図である。
図13図1に示される第1の配線基板を伴ったリセプタクルコネクタと図4に示されるプラグコネクタとが相互係合し、プラグコネクタに備えられた可動操作部材が押込み位置をとる状態を示す斜視図である。
図14】第1の配線基板を伴ったリセプタクルコネクタと第2の配線基板を伴ったプラグコネクタとが相互係合し、プラグコネクタに備えられた可動操作部材が押込み位置をとる状態を示す断面図である。
図15図1に示されるリセプタクルコネクタが備える第1の金属部材の部分と図4に示されるプラグコネクタが備える第2の金属部材及び可動操作部材の夫々の部分とを示す部分斜視図である。
図16】第1の配線基板を伴ったリセプタクルコネクタと第2の配線基板を伴ったプラグコネクタとが相互係合し、プラグコネクタに備えられた可動操作部材が押込み位置をとる状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本願発明を実施するための形態は、以下に述べられる本願発明についての実施例をもって説明される。
【実施例】
【0036】
図1(斜視図)及び図2(平面図)は、本願発明に係る配線基板連結装置の一例を構成する第1のコネクタを成すリセプタクルコネクタ11及びリセプタクルコネクタ11が取り付けられた第1の配線基板12を示す。リセプタクルコネクタ11は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されたハウジング13(第1のハウジング)を備えており、ハウジング13は第1の配線基板12における図1において上方に向いた面(以下、上面という)に固定されている。
【0037】
ハウジング13には、各々が弾性を有した導電性板材により形成された屈曲帯状部材を成す複数のリセプタクル側コンタクト14(第1のコンタクト)が、相互対向する2個の列を成して配列配置されている。複数のリセプタクル側コンタクト14の夫々には、第1の配線基板12の上面に設けられた配線端子部(図示が省略されている。)に接続される基板接続部14aと、後述される第2のコネクタを成すプラグコネクタに備えられるプラグ側コンタクトに当接する接触接続部14bとが、夫々帯状部材の両端部分を成すものとして設けられている。
【0038】
また、ハウジング13には、一対の第1の金属部材15が、各々の大部分がハウジング13における複数のリセプタクル側コンタクト14の配列方向(以下、第1のコンタクト配列方向という。)の両端部分16の夫々に埋め込まれる状態をもって固定されている。一対の第1の金属部材15の夫々には、各々が第1の配線基板12の上面に連結される一対の基板連結部17と一対の第1の係合係止部18とが設けられている。一対の基板連結部17は、第1の配線基板12の上面に連結されることにより、ハウジング13と共に第1の配線基板12に固定され、それにより、各第1の金属部材15は、ハウジング13の第1の配線基板12の上面への取付けに寄与するものとなっている。また、一対の第1の係合係止部18は、各々がハウジング13によって位置規制されたもとで相互対向する位置に配されており、夫々が、例えば、係合突起部を形成していて、後述される第2のコネクタを成すプラグコネクタに備えられる第2の係合係止部との相互係合係止状態をとる。
【0039】
図3(斜視図)は、本願発明に係る配線基板連結装置の一例を、図1及び図2に示されるリセプタクルコネクタ11と共に構成する、第2のコネクタを成すプラグコネクタ21の部分及びプラグコネクタ21が取り付けられた第2の配線基板22を示す。図3においては、プラグコネクタ21は、第2の配線基板22の図3において下方に向いた面(以下、下面という。)に取り付けられている。そして、第2の配線基板22には、一対の矩形の透孔23が形成されており、プラグコネクタ21の一部分が、第2の配線基板22の図3において上方に向いた面(以下、上面という。)の外部から、一対の透孔23の夫々を通じて、第2の配線基板22の下面側へと伸びている。
【0040】
図4(斜視図)及び図5(平面図)は、プラグコネクタ21を、それが取り付けられた第2の配線基板22を取り除いた状態をもって示し、また、図6(底面図)は、プラグコネクタ21及びプラグコネクタ21が取り付けられた第2の配線基板22を示す。
【0041】
図4図6に示されるように、プラグコネクタ21は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されたハウジング24(第2のハウジング)を備えており、ハウジング24は第2の配線基板22の下面に固定されている。ハウジング24には、各々が弾性を有した導電性板材により形成された屈曲帯状部材を成す複数のプラグ側コンタクト25(第2のコンタクト)が、相互対向する2個の列を成して配列配置されている。複数のプラグ側コンタクト25の夫々には、第2の配線基板22に設けられた配線端子部(図示が省略されている。)に接続される基板接続部25aと、第1のコネクタを成すリセプタクルコネクタ11が備えるリセプタクル側コンタクト14に設けられた接触接続部14bが当接するものとされる接触接続部25bとが、プラグ側コンタクト25の両端部分を成すものとして設けられている。
【0042】
ハウジング24は、第2の配線基板22の下面に対接する平板状部26と平板状部26から第2の配線基板22の下面から離隔する方向に突出する周壁状部27とを有している。そして、ハウジング24には、その周壁状部27の外周を覆うものとされて、複数のプラグ側コンタクト25の配列方向(以下、第2のコンタクト配列方向という。)に直交する方向において相互対向する一対の第2の金属部材29が取り付けられている。一対の第2の金属部材29の夫々には、各々が第2の配線基板22の下面に連結される一対の基板連結部30と一対の弾性腕状部31とが設けられている。一対の基板連結部30は、第2の配線基板22の下面に連結されることにより、ハウジング24と共に第2の配線基板22に固定され、それにより、各第2の金属部材29は、ハウジング24の第2の配線基板22の下面への取付けに寄与するものとなっている。
【0043】
一対の弾性腕状部31の夫々には、リセプタクルコネクタ11に備えられた第1の係合係止部18との相互係合係止状態をとる第2の係合係止部32(図8,9,10等に示される。)と第1の係合部33とが設けられている。第2の係合係止部32は、例えば、係合凹部を形成するものとされている。また、第1の係合部33は、例えば、係合突起部を形成していて、後述される可動操作部材に設けられた第2の係合部との相互係合状態をとる。そして、各々が第2の係合係止部32と第1の係合部33とが設けられたものとされた一対の弾性腕状部31は、ハウジング24における第2のコンタクト配列方向の両端部分34の夫々に対応する位置に配されており、ハウジング24に対して移動可能とされている。
【0044】
さらに、プラグコネクタ21は、ハウジング24に対して移動可能に設けられた可動操作部材40を備えている。可動操作部材40は、その全体が、例えば、棒状金属材料に屈曲加工が施されて形成されて第2のコンタクト配列方向に伸びる棒状部材とされ、ハウジング24が固定された第2の配線基板22の上面外において第2のコンタクト配列方向に沿う中間部分41と、中間部分41の両端部に夫々設けられて、各々が第2の配線基板22に設けられた透孔23を通じてハウジング24における第2のコンタクト配列方向の両端部分34の夫々の内部へと伸びる一対の屈曲部分42とを有している。一対の屈曲部分42には、夫々の先端部分に、プラグコネクタ21における第2の金属部材29の弾性腕状部31に設けられた第1の係合部33を押圧して変位させる押圧部43と第1の係合部33との相互係合状態をとる第2の係合部45とが形成されている。
【0045】
そして、可動操作部材40は、操作タグ44が装着された中間部分41が第2の配線基板22の上面に近接もしくは当接せしめられるとともに、一対の屈曲部分42の夫々の大部分が第2の配線基板22に設けられた透孔23を通じてハウジング24の内部に押し込まれることになる押込み位置と、操作タグ44が装着された中間部分41が第2の配線基板22の上面から離隔せしめられるとともに、一対の屈曲部分42の夫々の大部分が第2の配線基板22に設けられた透孔23を通じてハウジング24の外部に引き揚げられることになる引揚げ位置とを選択的にとる。可動操作部材40が押込み位置をとるものとされるときには、例えば、引揚げ位置をとる可動操作部材40に、その中間部分41を第2の配線基板22の上面に向かう方向に変位させる押込み操作が加えられ、また、可動操作部材40が引揚げ位置をとるものとされるときには、例えば、押込み位置をとる可動操作部材40に、その中間部分41を第2の配線基板22の上面から離隔する方向に変位させる引揚げ操作が加えられる。可動操作部材40に加えられる、その中間部分41を第2の配線基板22の上面から離隔する方向に変位させる引揚げ操作は、例えば、中間部分41に装着された操作タグ44が引き揚げられることによって行われる。
【0046】
なお、可動操作部材40が引揚げ位置をとるときには、可動操作部材40における屈曲部分42の先端部分に形成された押圧部43が、第2の配線基板22の下面に当接し、それによって、屈曲部分42の引揚げ変位を制限して、可動操作部材40の引揚げ位置を規制する。
【0047】
可動操作部材40における屈曲部分42の先端部分に形成された押圧部43は、可動操作部材40が引揚げ位置から押込み位置へと移行するとき、プラグコネクタ21における一対の第2の金属部材29の弾性腕状部31に夫々形成されて相互対向する一対の第1の係合部33の夫々を押圧して、それらを一旦相互に離隔する方向に変位させる。その後、押圧部43が一対の第1の係合部33の位置を通過すると、一対の第1の係合部33の夫々が弾性腕状部31の弾性によって元の位置に復帰し、それにより、一対の第1の係合部33と可動操作部材40における屈曲部分42の先端部分に形成された第2の係合部45とが相互係合状態をとり、押込み位置におかれた可動操作部材40における屈曲部分42の位置を規制する。
【0048】
また、一対の第1の係合部33との相互係合状態におかれた第2の係合部45は、可動操作部材40が押込み位置から引揚げ位置へと移行するとき、一対の第1の係合部33を一旦相互に離隔する方向に変位させ、一対の第1の係合部33との相互係合状態を解除する。その後、第2の係合部45が先端部分に形成された可動操作部材40における屈曲部分42が一対の第1の係合部33の位置を通過すると、一対の第1の係合部33の夫々が弾性腕状部31の弾性によって元の位置に復帰する。
【0049】
このようなもとで、第2の配線基板22におけるプラグコネクタ21のハウジング24が固定された下面が第1の配線基板12におけるリセプタクルコネクタ11のハウジング13が固定された上面に対向するものとされて、第2の配線基板22が第1の配線基板12に対面近接して重ね合わせられるとき、本願発明に係る配線基板連結装置の一例を構成する第1のコネクタと第2のコネクタとを夫々成すリセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ21とが相互係合状態をとる。斯かる際には、先ず、図7(第2の配線基板22の図示が省略されている。)に示されるように、第1の配線基板12を伴ったリセプタクルコネクタ11 と第2の配線基板22を伴ったプラグコネクタ21とが相互対向配置される。
【0050】
このとき、プラグコネクタ21のハウジング24が、リセプタクルコネクタ11のハウジング13に対向せしめられ、プラグコネクタ21のハウジング24に配列配置された複数のプラグ側コンタクト25が、リセプタクルコネクタ11のハウジング13に配列配置された複数のリセプタクル側コンタクト14に夫々対応する位置をとるものとされる。そして、図8に示されるように、プラグコネクタ21のハウジング24に取り付けられた第2の金属部材29に形成された第2の係合係止部32が、リセプタクルコネクタ11のハウジング13に固定された第1の金属部材15に形成された第1の係合係止部18に対応する位置をとるものとされる。さらに、図7及び図8に示されるように、プラグコネクタ21が備える可動操作部材40が引揚げ位置をとるものとされ、図8及び第1の金属部材15と第2の金属部材29と可動操作部材40との位置関係を示す図9に示されるように、可動操作部材40における屈曲部分42の先端部分に形成された押圧部43が、ハウジング24に取り付けられた第2の金属部材29に形成された一対の第1の係合部33の夫々に近接した位置に配される。
【0051】
次に、第2の配線基板22が、プラグコネクタ21のハウジング24が固定された下面を、第1の配線基板12のリセプタクルコネクタ11のハウジング13が固定された上面に近接させる位置をとって、第2の配線基板22が第1の配線基板12に対面近接して重ね合わせられると、図10(第2の配線基板22の図示が省略されている。)及び図11に示されるように、プラグコネクタ21のハウジング24がリセプタクルコネクタ11のハウジング13との係合状態をとり、第2の配線基板22を伴ったプラグコネクタ21と第1の配線基板12を伴ったリセプタクルコネクタ11とが相互係合状態におかれる。
【0052】
斯かる際には、プラグコネクタ21のハウジング24に配列配置された複数のプラグ側コンタクト25における接触接続部25bがリセプタクルコネクタ11のハウジング13に配列配置された複数のリセプタクル側コンタクト14における接触接続部14bに夫々接触接続される。それにより、複数のプラグ側コンタクト25における基板接続部25aが夫々接続された第2の配線基板22に設けられた複数の配線端子部が、複数のプラグ側コンタクト25及び複数のリセプタクル側コンタクト14を介して、複数のリセプタクル側コンタクト14における基板接続部14aが夫々接続された第1の配線基板12に設けられた複数の配線端子部に夫々連結され、第1の配線基板12と第2の配線基板22とが電気的に相互連結される。
【0053】
また、このとき、図11及び第1の金属部材15と第2の金属部材29と可動操作部材40との位置関係を示す図12に示されるように、リセプタクルコネクタ11のハウジング13に固定された第1の金属部材15に設けられた第1の係合係止部18と、プラグコネクタ21のハウジング24に取り付けられた第2の金属部材29に設けられた弾性腕状部31に形成された第2の係合係止部32とが、相互係合係止状態をとり、プラグコネクタ21のハウジング24をリセプタクルコネクタ11のハウジング13に対して係止する。それにより、プラグコネクタ21のハウジング24のリセプタクルコネクタ11のハウジング13からの不所望な離脱が阻止される。
【0054】
第1の係合係止部18と第2の係合係止部32とが相互係合係止状態をとるにあたっては、プラグコネクタ21とリセプタクルコネクタ11とが相互係合するに伴って、例えば、係合突起部を形成する第1の係合係止部18が、例えば、係合凹部を形成する第2の係合係止部32に近接していき、その後、第1の係合係止部18が第2の係合係止部32が形成された弾性腕状部31の部分を乗り越えて、第2の係合係止部32に係合する動作が行われるが、斯かる動作は、第2の係合係止部32が形成された弾性腕状部31がハウジング24に対して移動可能とされていて、第2の係合係止部32が第1の係合係止部18に対して移動可能とされていることにより可能とされている。また、このとき、プラグコネクタ21が備える可動操作部材40は、引揚げ位置を維持しており、図11に示されるように、可動操作部材40における屈曲部分42の先端部分に形成された押圧部43は、ハウジング24に取り付けられた一対の第2の金属部材29に夫々設けられた一対の弾性腕状部31に形成されて相互対向する一対の第1の係合部33に近接した位置に配されている。
【0055】
その後、引揚げ位置をとる可動操作部材40に、例えば、その中間部分41を第2の配線基板22の上面に向かう方向に変位させる押込み操作が加えられて、図13(第2の配線基板22の図示が省略されている。)及び図14に示されるように、可動操作部材40が押込み位置をとるものとされると、操作タグ44が装着された可動操作部材40の中間部分41が、第2の配線基板22の上面に近接もしくは当接するものとされ、また、可動操作部材40における屈曲部分42が、第2の配線基板22に設けられた透孔23を通じてハウジング24の内部に押し込まれる。それに伴い、可動操作部材40における屈曲部分42の先端部分に形成された押圧部43が、一対の第2の金属部材29の弾性腕状部31に夫々形成されて相互対向する一対の第1の係合部33の夫々を第2の配線基板22側から押圧して、それらを一旦相互に離隔する方向に変位させる。そして、押圧部43が一対の第1の係合部33の位置を通過すると、一対の第1の係合部33の夫々が弾性腕状部31の弾性によって元の位置に復帰し、それにより、図14及び第1の金属部材15と第2の金属部材29と可動操作部材40との位置関係を示す図15に示されるように、一対の第1の係合部33と可動操作部材40における屈曲部分42の先端部分に形成された第2の係合部45とが相互係合状態をとり、押込み位置におかれた可動操作部材40における屈曲部分42の位置を規制する。
【0056】
このようにして、一対の第1の係合部33と第2の係合部45とが相互係合状態をとることによって、押込み位置におかれた可動操作部材40における屈曲部分42の位置が規制されたもとにあっては、各々が第2の係合係止部32及び第1の係合部33が形成されたものとされる一対の弾性腕状部31が、可動操作部材40における屈曲部分42によってハウジング24に対する移動が阻止される状態におかれる。それにより、各弾性腕状部31に形成された第2の係合係止部32が、それに係合したリセプタクルコネクタ11が備える第1の金属部材15に設けられた第1の係合係止部18からの離脱が禁じられるものとされ、第1の係合係止部18と第2の係合係止部32とが相互係合係止状態をとって、プラグコネクタ21のハウジング24をリセプタクルコネクタ11のハウジング13に対して係止する状態が、安定に維持される。
【0057】
その結果、図16に示されるように、プラグコネクタ21のハウジング24に配列配置された複数のプラグ側コンタクト25における接触接続部25bがリセプタクルコネクタ11のハウジング13に配列配置された複数のリセプタクル側コンタクト14における接触接続部14bに夫々接触接続された状態が継続される、プラグコネクタ21が備えるハウジング24のリセプタクルコネクタ11が備えるハウジング13からの不所望な離脱が阻止される状態が、極めて安定かつ堅固に維持されることになる。
【0058】
なお、一対の第1の係合部33との相互係合状態におかれた第2の係合部45は、可動操作部材40が押込み位置から引揚げ位置へと移行するときには、一対の第1の係合部33を一旦相互に離隔する方向に変位させ、一対の第1の係合部33との相互係合状態を解除する。その後、第2の係合部45が先端部分に形成された可動操作部材40における屈曲部分42が一対の第1の係合部33の位置を通過すると、一対の第1の係合部33の夫々が弾性腕状部31の弾性によって元の位置に復帰する。
【0059】
このようにして、一対の第1の係合部33と第2の係合部45との相互係合状態が解除されると、各弾性腕状部31がハウジング24に対する移動が可能な状態におかれて、各弾性腕状部31に形成された第2の係合係止部32が、それに係合したリセプタクルコネクタ11が備える第1の金属部材15に設けられた第1の係合係止部18から容易に離脱し得るものとされ、第1の係合係止部18と第2の係合係止部32との相互係合係止状態の解除が可能とされる。それにより、プラグコネクタ21のハウジング24をリセプタクルコネクタ11のハウジング13から適正に離脱させることができる。
【0060】
上述のようなリセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ21とを含んで構成される本願発明に係る配線基板連結装置の一例によれば、リセプタクルコネクタ11のハウジング13に固定された第1の金属部材15に設けられた第1の係合係止部18と、プラグコネクタ21のハウジング24に取り付けられた第2の金属部材29に設けられた弾性腕状部31に形成された第2の係合係止部32とが、相互係合係止状態をとってプラグコネクタ21のハウジング24のリセプタクルコネクタ11のハウジング13からの不所望な離脱を阻止する係止手段を構成するもとにおいて、第2の金属部材29に設けられた弾性腕状部31に形成された第1の係合部33と可動操作部材40に設けられた第2の係合部45との相互係合により位置規制された押し込み位置をとる可動操作部材40が、第1の係合係止部18と第2の係合係止部32との相互係合状態の解除を阻止するので、プラグコネクタ21のハウジング24がリセプタクルコネクタ11のハウジング13との係合状態をとり、それに伴って、ハウジング24に配列配置された複数のプラグ側コンタクト25がハウジング13に配列配置された複数のリセプタクル側コンタクト14との接触接続状態をとる、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ21との相互係合状態を、極めて安定かつ堅固に維持することができる。
【0061】
また、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ21とが相互係合した状態におかれ、プラグコネクタ21のハウジング24がリセプタクルコネクタ11のハウジング13との係合状態をとったもとで、可動操作部材40に押込み位置をとらせる操作は、例えば、その中間部分41を第2の配線基板22における上面の外部に位置させるとともに、その屈曲部分42を第2の配線基板22に設けられた透孔23を通じて第2のハウジング24内に位置させて、引揚げ位置をとる可動操作部材40を、第2の配線基板22からハウジング13が固定された第1の配線基板12に向かう方向をもってハウジング24内側に押し込むだけの、極めて簡単で容易なものとされる。従って、特別な工具等の使用を必要としない極めて簡単で容易な操作により、リセプタクルコネクタ11のハウジング13に固定された第1の金属部材15に設けられた第1の係合係止部18と、プラグコネクタ21のハウジング24に取り付けられた第2の金属部材29に設けられた弾性腕状部31に形成された第2の係合係止部32とを、相互係合状態の解除が禁止される状態におくことができることになる。
【0062】
さらに、本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、リセプタクルコネクタ11のハウジング13に固定された第1の金属部材15に設けられた第1の係合係止部18とプラグコネクタ21のハウジング24に取り付けられた第2の金属部材29に設けられた弾性腕状部31に形成された第2の係合係止部32とが相互係合状態をとるもとで、押込み位置をとっていた可動操作部材40が引揚げ位置をとるものとされると、第2の金属部材29に設けられた弾性腕状部31に形成された第1の係合部33と可動操作部材40に設けられた第2の係合部45との相互係合状態が解除されるとともに、第1の係合係止部18と第2の係合係止部32とが相互係合係止を解除し得る状態におかれ、それにより、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ21とを相互係合状態から解放することができる状態が得られる。
【0063】
斯かるもとで、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ21とが相互係合した状態におかれ、プラグコネクタ21のハウジング24がリセプタクルコネクタ11のハウジング13との係合状態をとったもとで、押込み位置をとっていた可動操作部材40に引揚げ位置をとらせる操作は、例えば、その中間部分41を第2の配線基板22の上面に近接もしくは当接させるとともに、その屈曲部分42を第2の配線基板22に設けられた透孔23を通じて第2のハウジング24内に位置させて、押込み位置をとる可動操作部材40を、第1の配線基板12から第2の配線基板22に向かう方向をもって第2の配線基板22の外部へと引き揚げるだけの、極めて簡単で容易なものとされる。従って、特別な工具等の使用を必要としない極めて簡単で容易な操作により、リセプタクルコネクタ11のハウジング13に固定された第1の金属部材15に設けられた第1の係合係止部18とプラグコネクタ21のハウジング24に取り付けられた第2の金属部材29に設けられた弾性腕状部31に形成された第2の係合係止部32との相互係合状態を解除して、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ21とを相互係合状態から解放することができる状態におくことができることになる。
【0064】
また、本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ21とが相互係合した状態におかれてプラグコネクタ21のハウジング24がリセプタクルコネクタ11のハウジング13との係合状態をとったとき、可動操作部材40が、その中間部分41を第2の配線基板22の上面に近接もしくは当接させるとともに、その屈曲部分42を第2の配線基板22に設けられた透孔23を通じてプラグコネクタ21のハウジング24内に位置させる押込み位置をとり、第2の配線基板22の外部に僅かに突出するに過ぎないものとされるが、斯かるもとにおいては、第1の配線基板12と第2の配線基板24との間に配されるリセプタクルコネクタ11及びプラグコネクタ21を含んだ装置全体の薄型化を図ることができることになる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
以上のような本願発明に係る配線基板連結装置は、第1の配線基板と第2の配線基板とを対面近接重ね合わせ連結によって電気的に相互連結するための機構を成すものであって、第1の配線基板を伴った第1のコネクタと第2の配線基板を伴った第2のコネクタとを含んで構成され、第2のコネクタにおける第2のハウジングの第1のコネクタにおける第1のハウジングからの不所望な離脱を阻止する係止手段を備え、斯かる手段により第1のコネクタと第2のコネクタとの相互係合状態を極めて安定かつ堅固に維持することができ、また、特別な工具等の使用を必要としない極めて簡単で容易な操作により、第2のコネクタにおける第2のハウジングを第1のコネクタにおける第1のハウジングから離脱させることができるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
【符号の説明】
【0066】
11 ・・・リセプタクルコネクタ(第1のコネクタ), 12・・・第1の配線基板, 13,24・・・ハウジング(第1のハウジング,第2のハウジング), 14・・・リセプタクル側コンタクト(第1のコンタクト), 14a,25a・・・基板接続部, 14b,25b・・・接触接続部, 15・・・第1の金属部材, 16・・・(ハウジング13の)両端部分, 17,30・・・基板連結部, 18・・・第1の係合係止部, 21・・・プラグコネクタ(第2のコネクタ), 22・・・第2の配線基板, 23・・・透孔, 25・・・プラグ側コンタクト(第2のコンタクト), 26・・・平板状部, 27・・・周壁状部, 29・・・第2の金属部材, 31・・・弾性腕状部, 32・・・第2の係合係止部, 33・・・第1の係合部, 34・・・(ハウジング24の)両端部分, 40・・・可動操作部材, 41・・・中間部分, 42・・・屈曲部分, 43・・・押圧部, 44・・・操作タグ, 45・・・第2の係合部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16