【課題を解決するための手段】
【0005】
マイクロ光学構造体及び固体光源は、このような代替照明ユニットに使用できる優れた組み合わせを提供することがわかった。驚くべきことに、マイクロ光学構造体を有するフォイルの特定の多層系が選択されると、細くも太くも選択でき、方向付けることが可能なビームが生成されることがわかった。
【0006】
したがって、本発明の第1の態様では、(i)対応する光源ユニット光を提供する複数の光源ユニットの配列と、(ii)複数の透過性の第1のフォイル領域(「第1のフォイル領域」)を含む第1のフォイルと、(iii)複数の透過性の第2のフォイル領域(「第2のフォイル領域」を含む第2のフォイルとを含み、各第1のフォイル領域は、各領域の中心において、光源ユニット光に対し屈折機能を有する光学要素と、各領域において中心から離れた周辺領域において、光源ユニット光に対し全反射機能を有する光学要素とを含む複数の光学要素を含み、各第2のフォイル領域は、複数の光学要素を含み、各第2のフォイル領域は、その中心において、光源ユニット光に対し屈折機能を有する光学要素と、中心から離れた周辺領域において、光源ユニット光に対し全反射機能を有する光学要素とを含み、各光源ユニットは、光源ユニットの下流に構成される対応する第1のフォイル領域と、第1のフォイル領域の下流に構成される対応する第2のフォイル領域とを有する、照明ユニットが提供される。
【0007】
特に、当該照明ユニットは、複数の光源ユニットの配列の光源ユニット光からの光ビームの形状を制御するように有益に使用される。例えば当該照明ユニットは、15°未満といった20°未満の半値全幅(FWHM)を有する光ビーム(即ち、(第2のフォイルの下流の)照明ユニットによって生成される光(ビーム))を提供するように使用され、更には10°未満も可能である。これに代えて(又はこれに加えて)、照明ユニットは更に、光ビームの形状及び方向のうちの1つ以上を制御するように使用される。したがって、驚くほどに多用途の照明ユニットが、本明細書において提供される。特に、均一化するために第1のフォイルを、コリメートするために第2のフォイルを選択することによって、比較的細いビーム幅が得られる。また、シフト可能な(又は移動可能な(transportable))要素と組み合わせて、集束ビームを提供するように第1のフォイルを選択することによって、ビーム形状を、細くから太くまで調整できる。
【0008】
照明ユニットは、複数の光源ユニットの配列を含む。一実施形態では、第1のフォイルの各領域の中心と、対応する光源ユニットとは、複数の光源ユニットの配列に対し、各自の法線ベクトル上で位置合わせされる。この配列は、特に2D配列であり、また、特にこの配列は、立体配列又は六角形配列といった規則的配列である。しかし、当該配列は、不規則的であってもよい。光源ユニットの配列は、特に複数の第1のフォイル領域と(複数の)第2のフォイル領域の配列(以下も参照)が、特に各光源ユニットは対応する第1のフォイル領域と(その下流に)第2のフォイル領域とを有するようにする。光源ユニットが規則的に配列される場合、隣接する光源ユニット間の最短距離(光源ユニットの中心から測定される)は、ピッチとしても示される。一実施形態では、(2つの)異なる方向において(2つの)異なるピッチがある。配列は規則的若しくは不規則的であっても、又は、それらの組み合わせであってもよく、また、ピッチは、配列全体で一定であっても、(2つの)異なる方向において異なってもよいので、本明細書では、(光源ユニットの中心点から測定される)平均最短距離が規定される。各フォイルの領域について、「ピッチ」の同様の定義が当てはまる。領域とは、特定配列に相互に位置付けられた光学要素のグループである。当該特定配列は、(平均)周期で繰り返されるので、2つの隣接する領域間の最短領域距離、即ち、領域ピッチが規定される。領域の不規則的配列については、これは、領域の平均領域ピッチがもたらされる。光源ユニットと、第1のフォイルの領域とが相互に対応するためには、光源ユニット及び領域の両方の(不)規則的配列及び平均ピッチは同一であることが好適であり、これにより、第1のフォイルの各領域の中心と、対応する光源ユニットとが、複数の光源ユニットの配列に対し、各自の法線ベクトル上で位置合わせされる。任意選択的に、この構造関係は、光源ユニット及び第2のフォイルの領域にも当てはまる。
【0009】
平均最短距離は、一般に、少なくとも1mmといったように0.5〜100mmの範囲内、特に5〜50mmの範囲内である。配列は、例えば少なくとも4、少なくとも16、少なくとも25、少なくとも49、又は、更には少なくとも100といった複数の光源ユニットを含む。しかし、これよりも大幅に大きい数も可能であることに留意されたい。
【0010】
特定の実施形態では、光源ユニットは、(LED又はレーザダイオードといった)固体光源を含む。更なる特定の実施形態では、複数の光源ユニットは、単独で制御可能な2つ以上のサブセットを含む。これに代えて又はこれに加えて、複数の光源ユニットは、異なる色を有する光源ユニット光を生成する2つ以上のサブセットを含む。上記されたように、また、以下に更に明らかにされるように、各光源ユニットは、特定の第1のフォイル領域に対処する。特定の実施形態では、光源ユニット自体が、LED又はレーザダイオードのような固体光源といった光源を1つ含む。このような実施形態では、光源ユニットは、実質的に光源から構成される。しかし、更に別の実施形態では、光源ユニットは、2つ以上の光源を含む。これらの光源も、任意選択的に、単独で制御可能である。したがって、特定の実施形態において、光源ユニットのうちの1つ以上、特に光源ユニットの総数の少なくとも80%といった複数の光源ユニットが、少なくとも、第1の固体光源と第2の固体光源とを含み、第1の固体光源のサブセット及び第2の固体光源のサブセットは、個別に制御可能である。このために、照明ユニットは更に、照明ユニット、特に、第1の固体光源のサブセット及び第2の固体光源のサブセットを制御する制御ユニットを含む。当然ながら、2つより多くのサブセットがあってもよい。したがって、照明ユニットは、それぞれ、個別に制御可能な複数(即ち、
>2)のサブセットを含む。更なる実施形態では、例えばそれぞれ異なる色又は異なる色温度を有する3つ以上の異なる固体光源といった3つ以上の異なる光源を含む2つ以上の光源ユニットがあってもよい。
【0011】
上記されたように、照明ユニットは、少なくとも2つのフォイルを含むが、3つ以上のフォイルが利用可能であってもよい。ここでは、本発明は、2フォイルについて主に説明され、幾つかの実施形態では、3フォイルに関連して説明される。フォイルは、特に互いと平行に、また、複数の光源の配列と平行に配置される。一般に、光源ユニットと第1のフォイルとの間(以下も参照)、また、第1のフォイルと第2のフォイルとの間には、非ゼロの距離がある。各フォイルの総厚は、光学要素を含めて、0.2〜20mm、特に0.2〜5mmの範囲内にある。フォイルは、4mm
2〜50mm
2の範囲内の断面積を有するが、より大きい断面積も可能である。また、互いに隣接して配置されるフォイルのタイルが適用されてもよい。フォイルは透過性である、即ち、光の少なくとも一部、特に、フォイルの片面(即ち、特に上流側)を照射する可視光の少なくとも一部がフォイルを通過し、下流側においてフォイルから発散する。これは、最終的には、照明ユニット光をもたらす。特に、フォイルは、ポリマー材料、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMA(ポリメタクリレート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)(プレキシグラス又はパースペクス)、CAB(酢酸酪酸セルロース)、シリコーン、PVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PETG(ポリエチレンテレフタレート共重合体)、PDMS(ポリジメチルシロキサン)及びCOC(シクロオレフィンコポリマー)からなる群から選択される1つ以上の材料を含むか、又は、更には、特に当該材料から実質的に構成される。しかし、他の(コ)ポリマーも可能である。したがって、各フォイルのフォイル領域も、光源の光の少なくとも一部に対し透過性である。
【0012】
第1のフォイルは、光源ユニットの下流に配置され、第2のフォイルは、第1のフォイルの下流に配置される。したがって、第1のフォイルは、第2のフォイルの上流に配置されている。「上流」及び「下流」との用語は、光生成手段(ここでは、具体的には光源ユニット)からの光の伝播に対するアイテム又は特徴の配置に関連する。光生成手段からの光ビーム内の第1の位置に対し、光生成手段により近い当該光ビーム内の第2の位置は、「上流」であり、光生成手段からより遠い当該光ビーム内の第3の位置は、「下流」である。
【0013】
各フォイルは、複数のフォイル領域を含み、それぞれ、(透過性の)第1のフォイル領域と(透過性の)第2のフォイル領域として示される。光源ユニットの数は、大体、第1のフォイル領域及び第2のフォイル領域の数に一致する。いずれにせよ、原則的に、任意の第1のフォイル領域は、単一の対応する光源ユニットと、単一の対応する第2のフォイル領域とを持つ。これらの表現における「対応する」との用語は、特に光源ユニットが、実質的に、単一の(対応する)第1のフォイル領域のみを照射することを示す。例えば光源ユニットのスペクトルパワー(ワット)の少なくとも85%、特に少なくとも95%が、対応する第1のフォイル領域を照射する。光源ユニットとその対応する第1のフォイル領域とは、実質的に、単一の(対応する)第2のフォイル領域のみを照射する。例えば第1のフォイル領域から下流の光のスペクトルパワー(ワット)の少なくとも85%、特に少なくとも95%が、対応する第2のフォイル領域を照射する。なお、光源ユニットが、複数の光源を含む場合、これらのデータは、(動作中の)単一の光源に適用される。特に第1のフォイルの上流側の85%以上、更には特に90%以上が、(照明ユニットの動作中に)複数の光源ユニットによって照射される。したがって、第1のフォイルの大部分が、第1のフォイル領域を提供する。「上流側」におけるような「側」という用語の代わりに、「面」との用語が使用されてもよい。
【0014】
各フォイル領域は、複数の光学要素を含む。これらの光学要素は、特にプリズム要素、レンズ、全反射(TIR)要素、屈折要素、ファセット要素のうちの1つ以上を含む。任意選択的に、要素のサブセットが、半透明であっても散乱性であってもよい(以下も参照)。通常、光学要素の少なくともサブセット又はすべてが透明である。光学要素は、フォイルに埋め込まれていても、特に下流側、上流側、又は、下流側及び上流側の両方といったフォイル側(又は面)の一部であってもよい。ここでは、光学要素は、特にフレネル又は屈折機能を有する光学要素と、全反射機能を有する光学要素とに関連して更に説明される。各光学要素は、1つ以上のファセットを含む。
【0015】
ファセットは、フォイル(第1及び/又は第2のフォイル等)の上流側、下流側、又は、下流側及び上流側の両方において配置される。特にTIR要素は、フォイル(第1及び/又は第2のフォイル)の上流側において特に利用可能である一方で、フレネルレンズといった屈折要素は、フォイル(第1及び/又は第2のフォイル)の上流及び/又は下流側に配置される。(これらの要素の)、特にTIR要素のファセットの高さ、幅、長さ等のような寸法は、実施形態では、5mm以下、特に1.5mm未満のように2mm未満といった0.01〜5mmの範囲内、特に0.01〜1mmの範囲内である。屈折フレネルレンズの直径は、実施形態では、1〜30mmのように0.5〜40mmといった0.02〜50mmの範囲内であるが、0.1〜5mmといった5mm以下のように30mm未満も(したがって)可能である。これらのファセットの高さも、実施形態では、1.5mm未満のように2mm未満といった5mm未満であり、特に0.01〜1mmの範囲内である。ここでは、特にTIR実施形態における「ファセット」との用語は、(実質的に)平らな(小さい)面を指し、特にフレネル実施形態における「ファセット」との用語は、湾曲面を指す。したがって、湾曲は、特にフォイルの平面内にあるが、フォイル(「レンズ」)の平面に垂直でもよい。フレネルレンズは、必ずしも丸くなく、変形の円形であっても他の形状であってもよい。
【0016】
一実施形態では、第1のフォイル領域の総数の少なくとも85%、更には特に90%以上は、同一である(即ち、具体的には、第1のフォイル領域の規則的構造体又は規則的格子を形成する)。同様に、これは、第2のフォイルについても言える。即ち、一実施形態では、第2のフォイル領域の総数の少なくとも85%、更には特に90%以上は、同一である(即ち、具体的には、第1のフォイル領域の規則的構造体又は規則的格子を形成する)。更なる特定の実施形態では、光源ユニット、第1のフォイル及び第2のフォイルの各組み合わせは、形状及び光学系に関して(実質的に)同一である。
【0017】
特定の実施形態では、各第1のフォイル領域は、光源ユニット光に対し屈折機能を有する光学要素と、光源ユニット光に対し全反射(TIR)機能を有する光学要素とを含み、及び(/又は)、更に特に、各第2のフォイル領域は、光源ユニット光に対し屈折機能を有する光学要素と、光源ユニット光に対し全反射(TIR)機能を有する光学要素とを含む。特に、この構造によって、細い(コリメートされた)ビームが生成される。更に、第1のフォイルまでの距離と、光源ユニット間の相互距離とを制御することが有利であると思われる。したがって、特定の実施形態では、光源ユニットは、平均最短距離(p)を有し、また、光源ユニットは、第1のフォイルまでの最短距離(d1)を有し、d1/p
<0.3である。六角形配列又は立体配列といった規則的配列では、平均最短距離はピッチである。
【0018】
既に上記されたように、特に第1のフォイル領域は、光源ユニット光による第2のフォイル領域の均一照明を向上させる。第1のフォイルがなければ、第2のフォイルの照明は、実質的にスポット状であるが、第1のフォイルがあれば、より均一な照明が実現される。これは、第1のフォイルの光学要素を上流側に設け、また、散乱要素を第1のフォイルの上流側から下流に、好適には、第1のフォイルの下流側に設けることによって、更に向上される。更に別の実施形態では、第1のフォイル領域は、これに代えて又はこれに加えて、光源ユニット光のコリメーションを向上させる。
【0019】
第2のフォイルの実質的な均一な照明は、例えば、屈折及びTIR光学要素を選択することによって、具体的には、第1のフォイル領域の中心に、フレネルレンズ状の光学要素といった屈折特性を有する要素を、中心からより離れて(また、第1のフォイル領域の境界により近くに)、TIR光学要素を選択することによって実現される。このような実施形態では、第2のフォイルもコリメーションを促進する。したがって、更なる実施形態において、第2のフォイル領域は、第1のフォイルから下流の光源ユニット光のコリメーションを向上させる(即ち、特にコリメートする)。このようにして、10°未満のFWHMを有する細いビーム幅が得られる。したがって、これらの実施形態では、第2のフォイルは、コリメーション機能を有する。更に、ここでは、特に、第2のフォイル領域の中心において、屈折特性を有する要素が見出され、中心からより離れて(第1のフォイル領域の境界により近くでは)、TIR光学要素が見出される。上記されたように、これらの光学要素は、第1のフォイルの上流側に配置され、任意選択的に、散乱要素は下流側に配置される。
【0020】
上記された実施形態では、第2のフォイル(領域)の相対的均一照明が実現される。したがって、実施形態では、第1のフォイルは、特に第2のフォイルの均一照明を促進する。なお、特に固体光源ベースの光源ユニットは、不均一な照明を提供する実質的に点の光源である。幾つかの実施形態では、これは、望ましくない。
【0021】
任意選択的に、第1のコリメーションは、2つ以上のフォイルに亘って分割される。したがって、一実施形態では、照明ユニットは、複数の光源の下流に構成される上流の第1のフォイルと、上流の第1のフォイルの下流に構成される下流の第1のフォイルとを含み、上流の第1のフォイルは、光源ユニット光をプレコリメートし、下流の第1のフォイルは、上流の第1のフォイルから下流の光源ユニット光を更にコリメートする。このような実施形態では、コリメーションは、単一の第1のフォイルを用いた場合よりも高い。上流の第1のフォイル及び下流の第1のフォイルは、幅、光学要素の種類及び光学要素の位置に関して、実質的に同一である。(上流の)第1のフォイル領域の数と(下流の)第1のフォイル領域の数とは、通常、同じであり、また、更には、光源ユニットの数とも同じである(以下も参照)。
【0022】
上記された実施形態のうちの幾つかとは異なる更に別の実施形態では、各第1のフォイル領域は、複数のビーム(B)を提供する。これは、複数のビームが生成されるので、均一性は増加させないが、その一方で、特に、照明ユニットの要素が(アクチュエータによって)移動可能である場合に、ビーム特性の調整を可能にする(以下も参照)。更なる特定の実施形態では、各第1のフォイル領域は、フレネル機能を有する複数の光学要素を含む。フレネル機能を有する光学要素は、フレネルレンズであってよいが、任意選択的に、例えば(第1のフォイル)領域の(ある場合には)対称性に少なくとも部分的に対応するために、変形フレネルレンズであってもよい。したがって、実施形態では、第1のフォイルは、第2のフォイル上に合焦させる、特に複数のビームを提供する機能を有し、第2のフォイルは、幾つかのビームスポットを形成する機能を有する。更に別の実施形態では、第2のフォイル領域のそれぞれは、プリズム形状を有する複数の光学要素を含み、1つの第2のフォイル領域あたりプリズム形状を有する光学要素の数は、複数のビームが生成される実施形態における複数のビーム(B)の数のn倍であり、nは、1以上の自然数である。したがって、当該実施形態では、各ビームが、対向する光学要素のセットに対処する。例えば第1のフォイル領域は、5つのビームを生成し、第2のフォイル領域は、5つの光学要素(当該光学要素を有する副領域)、即ち、5n個の光学要素を含む。例えば各対応する副領域は、複数の(実質的に同一の)光学要素、特に、上記のプリズム光学要素を含む。プリズム形状又は要素は、互いに対しある角度下で配置された、特に(フォイルを通る平面に対し>0°及び<90°)の角度下で配置される2つの(実質的に平らな)ファセットを基本的に含む。
【0023】
第1のフォイル及び第2のフォイルに応じて、より細い又はより太いビームが生成される。特定の特徴は、照明ユニットの要素が、(照明ユニットの他のアイテムに対し)100μm〜5mmのように>100μmといったように(少し)移動され、これにより、例えばビームの幅が調整される点である。移動は、例えば並進又は回転を含む。したがって、更なる特定の実施形態では、光源ユニットの第1の配列(及び第2のフォイル)に平行又は垂直な方向において、(i)光源ユニットのうちの1つ以上、(ii)第1のフォイル、及び、(iii)第2のフォイルからなる群から選択される1つ以上が、移動動作において移動可能である。このために、照明ユニットは更に、移動動作を実行するアクチュエータを含む。このようなアクチュエータは、例えば、特に並進を誘導する圧電要素を含む。
【0024】
照明デバイスは、例えばオフィス照明システム、家庭用アプリケーションシステム、店内照明システム、自宅照明システム、アクセント照明システム、スポット照明システム、シアター照明システム、光ファイバアプリケーションシステム、プロジェクションシステム、自己点灯式ディスプレイシステム、ピクセルディスプレイシステム、セグメント化ディスプレイシステム、警告標識システム、医用照明アプリケーションシステム、インジケータサインシステム、修飾照明システム、ポータブルシステム、自動車アプリケーション、グリーンハウス照明システム、園芸照明、又は、LCDバックライティングの一部であるか又はこれらにおいて適用される。
【0025】
本明細書における「白色光」との用語は、当業者には知られている。当該用語は、特に、約2000乃至20000K、特に2700〜20000Kの範囲の相関色温度(CCT)を有し、一般照明には、特に約2700K乃至6500Kの範囲内、バックライティング目的には、特に約7000K乃至20000Kの範囲内、また、特にBBL(黒体軌跡)から約15SDCM(カラーマッチングの標準偏差)内、特にBBLから約10SDCM内、更には特にBBLから約5SDCM内の光に関する。
【0026】
「実質的にすべての光」又は「実質的に〜からなる」といった本明細書における「実質的に」との用語は、当業者によって理解されよう。「実質的に」との用語は、「全体的に」、「完全に」、「すべて」等を有する実施形態も含む。したがって、実施形態では、実質的にとの形容詞は、除外されてもよい。必要に応じて、「実質的に」との用語は、95%以上、特に99%以上、更には100%を含む99.5%以上といった90%以上にも関連する。「含む」との用語は、「含む」との用語が、「〜からなる」を意味する実施形態も含む。「及び/又は」との用語は、特に「及び/又は」の前後に言及されたアイテムの1つ以上に関する。例えば、「アイテム1及び/又はアイテム2」との表現及び同様の表現は、アイテム1及びアイテム2の1つ以上に関する。「含む」との用語は、ある実施形態では、「〜からなる」を意味する場合もあれば、別の実施形態では、「少なくとも定義された種と、任意選択的に1つ以上の他の種とを含有する」を意味する場合もある。
【0027】
更に、以下の説明及び請求項における「第1の」、「第2の」、「第3の」等との用語は、同様の要素を区別するために使用され、必ずしも連続的な順番又は経時的な順番を説明するために使用されるものではない。当然ながら、このように使用される用語は、適切な状況下では置換可能であり、本明細書において説明される本発明の実施形態は、本明細書において説明されたものとは違う順序で動作することが可能である。
【0028】
本明細書におけるデバイスは、動作時に説明される他のデバイスに共通している。当業者には明らかなように、本発明は、動作の方法又は動作時のデバイスに限定されない。
【0029】
なお、上記実施形態は、本発明を説明するものであって制限するものではなく、また、当業者であれば、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく多くの代替実施形態をデザイン可能であることに留意されたい。請求項において、括弧内の任意の参照符号は、当該請求項を限定するものと解釈されるべきではない。「含む」との動詞とその活用形の使用は、請求項に記載される要素又はステップ以外の要素又はステップを排除するものではない。冠詞「a」又は「an」で示される要素は、当該要素が複数存在することを排除するものではない。本発明は、幾つかの別個の要素を含むハードウェアによって、また、適切にプログラムされたコンピュータによって実現される。幾つかの手段が列挙される装置クレームにおいて、これらの手段のうちの幾つかは、同一のハードウェアアイテムによって具現化されてもよい。特定の手段が相互に異なる従属項に記載されるからといって、これらの手段の組み合わせを有利に使用することができないことを示すものではない。
【0030】
本発明は更に、以下の説明に説明された及び/又は添付図面に示された特徴のうちの1つ以上を含むデバイスにも適用される。本発明は更に、以下の説明に説明された及び/又は添付図面に示された特徴のうちの1つ以上を含む方法又は処理にも関連する。
【0031】
本特許出願において説明された様々な態様は、追加の利点を提供するために組み合わされてもよい。また、幾つかの特徴は、1つ以上の分割出願のための基礎を形成する。