(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態に係る電動機を図面に基づいて説明する。
図1に示す電動機10は、回転子20と固定子30とを備えている。
回転子20は、永久磁石21と、永久磁石を保持する回転子本体22とを備えている。
永久磁石21は、回転子20の軸線X1を中心に直径方向に沿って配置されていることで、一方の磁極(例えば、N極。)が半径方向外側を向いていると共に、一方の磁極と反対の磁極となる他方の磁極(例えば、S極。)が一方の磁極が向いた方向と反対方向を向いている。
永久磁石21は、回転子20の軸線X1に位置する第1部分211が太く、半径方向外側に向かって第2部分212、第3部分213、第4部分214と細く、短くなるように形成されている。永久磁石21は、磁力が他の磁石より強いネオジム磁石が使用できる。
【0014】
回転子本体22は、軸線位置の上端および下端に突起が形成され、図示しないフレームに回転自在に保持される。
【0015】
固定子30は、回転子20の周囲に配置されている。固定子30は、永久磁石21に軸線X2を向けて配置された第1巻線31と、第1巻線31と同軸で、且つ、第1巻線31より外周位置に配置された第2巻線32と、第1巻線31と第2巻線32との軸線X2に配置されたコア33とを備えている。
【0016】
第1巻線31は、回転子20を中心に、その周囲に60度ごとに配置されていることで6本が、図示しないフレームに設けられている。第2巻線32も、第1巻線31と同軸に配置されていることで、6本が設けられている。
【0017】
本実施の形態では、回転子本体22に1本の永久磁石21が埋設され、その周囲に固定子30が配置されているが、永久磁石21は回転子本体22の軸線X1に沿って等間隔の回転角度ごとに配置するようにしてもよい。例えば、2本の永久磁石21を配置する場合には、永久磁石21と直交する方向にもう1本の永久磁石21を配置すると90度ごとにN極またはS極を第1巻線31に向けて配置することができる。第1巻線31には、制御回路40が接続されている。
【0018】
図2および
図3に示すように、制御回路40は、センサ部41と、励磁回路部42とを備えている。
図3に示す制御回路40は、1個の第1巻線31および第2巻線32について図示しており、第1巻線31および第2巻線32ごとに対応させて、センサ部41と、励磁回路部42とが設けられている。
【0019】
センサ部41は、永久磁石21のN極の位置を検出する第1センサ部411と、永久磁石21のS極の位置を検出する第2センサ部412とを備えている。
第1センサ部411および第2センサ部412は、回転子の円周方向に沿って6ヵ所に配置され、
図3に示すように発光ダイオードとフォトダイオードとによる透過型のフォトインタラプタ41aと、回転子20と共に回転して、透過型のフォトインタラプタ41aの発光ダイオードとフォトダイオードとの間を通過する遮蔽板41bとを備えている。
【0020】
第1センサ部411および第2センサ部412の遮蔽板41bは、遮蔽板がドグとしてフォトインタラプタ41aを通過することで、永久磁石21の位置を検出する機能を備えている。
第1センサ部411の遮蔽板41bは、永久磁石21のN極の位置に対応させて配置され、第2センサ部412の遮蔽板41bは、永久磁石21のS極の位置に対応させて配置されている。
なお、
図3の第1センサ部411と第2センサ部412とは、回転子20の半径方向に並んだものを示している。
【0021】
励磁回路部42は、同じ半径方向に位置する第1センサ部411部と第2センサ部412とを一組として、第1巻線31への通電方向を制御するものである。
励磁回路部42は、第1FET421a,421bから第3FET423a,423bまでのトランジスタにより、第1巻線31への通電方向を制御している。
第1FET421aと第3FET423aとはn型FETである。第2FET422a,422bは、p型FETである。
【0022】
第1FET421a,421bは、ゲート端子Gが抵抗R11,R12を介してフォトインタラプタ41aに接続されている。また、第1FET421a,421bは、ソース端子Sが接地されている。
【0023】
第2FET422a,422bは、ソース端子SがダイオードD11,D12を介して電源に接続されていると共に、コンデンサC11,C12を介して接地されている。また、第2FET422a,422bのゲート端子Gは、抵抗R21,R22を介して第1FET421a,421bのドレイン端子Dに接続されていると共に、抵抗R31,R32を介して第2FET422a,422bのソース端子Sに接続されている。第2FET422a,422bのドレイン端子Dは、ダイオードD21,D22のアノード端子Aに接続され、コンデンサC11,C12を介して接地されていると共に、第3FET423a,423bのドレイン端子Dに接続されている。
【0024】
第3FET423a,423bは、ゲート端子Gが抵抗R41,R42を介してフォトインタラプタ41aに接続されている。第3FET423a,423bのソース端子Sは接地されている。
第1巻線31の一方の配線は、第2FET422aのドレイン端子Dに接続されていると共に、第3FET423aのドレイン端子Dに接続されている。
第1巻線31の他方の配線は、第2FET422bのドレイン端子Dに接続されていると共に、第3FET423bのドレイン端子Dに接続されている。
【0025】
第2巻線32には、回転速度調整部50が接続されている。
回転速度調整部50は、整流部51と、消費部52とを備えている。整流部51は、ダイオードブリッジにより構成することができる。
図3に示す回転速度調整部50では、整流部51に消費部52が1対1で接続されているが、回転速度調整部50は、他の第2巻線32にも整流部51が接続され、他の複数の整流部51も1個の消費部52に対して接続されている。
【0026】
消費部52は、可変抵抗器とすることができるが、可変抵抗器の代わりに電気エネルギーを有効利用する負荷を接続してもよい。例えば、バッテリの充電回路としたり、照明器具としたり、電動機としたりすることができる。消費部52は、短絡状態から開放状態までに抵抗値を設定できるものとすることができる。
【0027】
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る電動機の動作を図面に基づいて説明する。
図3に示す制御回路40に電源が供給される。
例えば、永久磁石21のN極が第1巻線31に位置することで、センサ部41のうち、第1センサ部411のフォトインタラプタ41aに遮蔽板41bが位置する。
フォトインタラプタ41aの光の透過が遮られることで、第1センサ部411のフォトインタラプタ41aのフォトトランジスタが通電する。フォトトランジスタが通電することで、フォトインタラプタ41aに、抵抗R11,R41を介して接続された第1FET421aのゲート端子Gと、第3FET423aのゲート端子Gとは、第1FET421aと第3FET423aとがオン状態となる、第1電圧となる。
【0028】
また、第1センサ部411のフォトインタラプタ41aに遮蔽板41bが位置するときには、第2センサ部412のフォトインタラプタ41aには遮蔽板41bが位置しないので、フォトインタラプタ41aは非通電状態にある。従って、第2センサ部412のフォトインタラプタ41aに、抵抗R12,R42を介して接続された第1FET421bのゲート端子Gと、第3FET423bのゲート端子Gとは、第1FET421bと第3FET423bがオフ状態となる、第1電圧より低電圧の第2電圧(0V)となる。
【0029】
第1FET421bがオフ状態であるときには、第1FET421bのドレイン端子Dに抵抗R21を介して接続された第2FET422aのゲート端子Gは、電源Vssに接続された抵抗R31により第2FET422aがオフ状態となる第1電圧となる。
【0030】
第1FET421aがオン状態であるときには、抵抗R22が第1FET421aのドレイン端子Dに接続されているため、第2FET422bのゲート端子Gは、第2FET422bがオン状態となる、第2電圧になる。
【0031】
このようにして、第1FET421a,421b〜第3FET423a,423bのオン状態とオフ状態とが決定されると、電源Vssからの電流が、第2FET422bのソース端子SにダイオードD12を介して流れ込み、第2FET422bのドレイン端子Dから第1巻線31へ流れる。そして、第1巻線31の反対側から電流が、第3FET423aのドレイン端子Dからソース端子Sへ流れことで、第1巻線31は、永久磁石21のN極と反発する同極の磁界を発生する。
第1巻線31が発生した磁界により、永久磁石21のN極が反発して、回転子20が回転する。
【0032】
一方、永久磁石21のS極側では、センサ部41のうち、第2センサ部412のフォトインタラプタ41aに遮蔽板41bが位置する。
フォトインタラプタ41aの光の透過が遮られることで、第2センサ部412のフォトインタラプタ41aのフォトトランジスタが通電する。フォトトランジスタが通電することで、フォトインタラプタ41aに、抵抗R12,R42を介して接続された第1FET421bのゲート端子Gと、第3FET423bのゲート端子Gとは、第1FET421bと第3FET423bとがオン状態となる、第1電圧となる。
【0033】
また、第2センサ部412のフォトインタラプタ41aに遮蔽板41bが位置するときには、第1センサ部411のフォトインタラプタ41aには遮蔽板41bが位置しないので、フォトインタラプタ41aは非通電状態にある。従って、第1センサ部411のフォトインタラプタ41aに、抵抗R11,R41を介して接続された第1FET421aのゲート端子Gと、第3FET423aのゲート端子Gとは、第1FET421aと第3FET423aがオフ状態となる、第2電圧となる。
【0034】
第1FET421aがオフ状態であるときには、第1FET421aのドレイン端子Dに抵抗R22を介して接続された第2FET422bのゲート端子Gは、電源Vssに接続された抵抗R32により第2FET422bがオフ状態となる第1電圧となる。
【0035】
第1FET421bがオン状態であるときには、抵抗R21が第1FET421bのドレイン端子Dに接続されているため、第2FET422aのゲート端子Gは、第2FET422aがオン状態となる、第2電圧になる。
【0036】
このようにして、第1FET421a,421b〜第3FET423a,423bのオン状態とオフ状態とが決定されると、電源Vssからの電流が、第2FET422aのソース端子SにダイオードD11を介して流れ込み、第2FET422aのドレイン端子Dから第1巻線31へ流れる。そして、第1巻線31の反対側から電流が、第3FET423bのドレイン端子Dからソース端子Sへ流れことで、第1巻線31は、永久磁石21のS極と反発する同極の磁界を発生する。
第1巻線31が発生した磁界により、永久磁石21のS極が反発して、回転子20が回転する。
【0037】
回転子20を挟んで向き合う一対の第1巻線31は、永久磁石21が反発する磁界を励磁することで回転子20が駆動され、励磁(通電)される第1巻線31が、センサ部41により回転方向に順次切り替わることで回転子20が回転し続ける。
【0038】
このように、ある位置に配置された第1巻線31に永久磁石21のN極が接近すると、この第1巻線31を制御する励磁回路部42は第1巻線31にN極が発生させると同時に、この第1巻線31と対向位置にある第1巻線31に通電する制御回路40は、通電方向が反対となる電流を通電してS極を発生させることで、永久磁石21を加速させることができる。
【0039】
第1巻線31が通電されることで第2巻線32に電力が発生する。第2巻線32からの電流は整流部51により全波整流され、消費部52に流れる。消費部52では、第2巻線32からの電力を、設定された抵抗値によって消費する。
【0040】
永久磁石21は、半径方向外側に向かって細くなるため、永久磁石21からの磁束を半径方向外側に向かって集中させることができるので、第1巻線31に対する磁界をより強力なものとすることができる。
【0041】
(実施例)
このように動作する本実施の形態に係る電動機10を作製して、第1巻線31への入力電圧および入力電流と、第2巻線32からの出力電圧および出力電流と、回転子20の回転数との関係を測定した。
第1巻線31は、銅クラッドアルミ線(Φ1.6mm)を1000回巻いたものを使用した。また、第2巻線32は、銅クラッドアルミ線(Φ1.6mm)を1000回巻いたものを使用した。
【0042】
永久磁石21は、第1部分211が直径100mm、長さ90mmであり、第2部分212のそれぞれが直径80mm、長さ50mmであり、第3部分213が直径50mm、長さ20mmであり、第4部分214が直径25mm、長さ3mmのネオジム磁石を使用した。
【0043】
第1巻線31へ供給する電源V
SSとして、菊水電子工業株式会社製のデジタルプログラマブル直流安定化電源PVD150−40Tを使用した。また、第1センサ部411および第2センサ部412への電源V
EEとして株式会社高砂製作所製のGP035−10を使用した。更に、消費部52として、株式会社計測技術研究所製の多機能電子負荷装置LN−1000C−G7を使用した。
【0044】
励磁回路部42への電源V
SSとして120Vを印加し、消費部52から取り出す出力電流として、0Aから18Aまでの2Aごとに測定した。そして、出力電流が0Aのときと、16Aのときの波形を観測した。
なお、オシロスコープは横河電機株式会社製のDL−4050、プローブは横河電機株式会社製のパッシブプローブ701939および差動プローブ700924と、ピコテクノロジー社製の電流プローブTA018を使用した。
【0045】
図4に示す測定波形と、
図5に示す測定波形との各波形は、上から、第1センサ部411の出力電圧、第2センサ部412の出力電圧、第1巻線31への入力電圧、第1巻線31への入力電流、第2巻線32の出力電圧、第2巻線32の出力電流である。
【0046】
まず、消費部52の消費電流が0Aの場合を、
図4が示す測定波形に基づいて説明する。なお、以下の説明において、第1巻線31への電圧は、一方の配線を基準に、他方の配線に印加される相対的な電圧を示す。従って、一方の配線の電位より、他方の配線の電位が高ければプラス電圧であり、その反対はマイナス電圧と表記している。また、プラス電圧のときには、第1巻線31の一方の配線から第1巻線31を通って他方の配線に向かって流れる電流(プラス電流)であり、マイナス電圧のときには、その反対に流れる電流(マイナス電流)である。
【0047】
図4に示すように、第1センサ部411がN極を検出して出力が有効となることで、第1巻線31にマイナス電圧が印加される(符号S101参照)。第1巻線31にマイナス電圧に応じたマイナス電流が流れる(符号S102参照)。
第2巻線32では、N極が接近することで、第1センサ部411がN極を検出する前から発電して、マイナス電圧を発生している(符号S103参照)。
しかし、第1巻線31にマイナス電流が流れ、第2巻線32が電磁誘導されることで、プラス電圧が発生する(符号S104参照)。消費部52の消費電流を0A(開放状態)しているため第2巻線32に電流は流れていない(符号S105参照)。
第1センサ部411の出力が無効となると、第1巻線31に逆起電力が発生するため、第1巻線31がプラス電圧となる(符号S106参照)。また、第1巻線31の電流は徐々に低下して0Aへ近づく(符号S107参照)。
【0048】
第2センサ部412では、がN極を検出して出力が有効となることで、第1巻線31にプラス電圧が印加される(符号S108参照)。第1巻線31にプラス電圧に応じたプラス電流が流れる(符号S109参照)。
第2巻線32では、S極が接近することで、第2センサ部412がS極を検出する前から発電して、プラス電圧を発生している(符号S110参照)。
しかし、第1巻線31にプラス電流が流れ、第2巻線32が電磁誘導されることで、マイナス電圧が発生する(符号S111参照)。消費部52の消費電流を0Aしているため第2巻線32に電流は流れていない(符号S112参照)。
第2センサ部412の出力が無効となると、第1巻線31に逆起電力が発生するため、第1巻線31がマイナス電圧となる(符号S113参照)。また、第1巻線31の電流は徐々に低下して0Aへ近づく(符号S114参照)。
回転子20の永久磁石21は、第1巻線31によって励磁された磁界によって回転する。
【0049】
次に、消費部52の消費電流が16Aとした場合を
図5が示す測定波形に基づいて説明する。
図6に示すように、第1センサ部411がN極を検出して出力が有効となることで、第1巻線31にマイナス電圧が印加される(符号S121参照)。第1巻線31にマイナス電圧に応じたマイナス電流が流れる(符号S122参照)。
第2巻線32では、N極が接近することで、第1センサ部411がN極を検出する前から発電して、マイナス電圧を発生して、マイナス電流が消費部52に流れている(符号S123,S124参照)。
第1巻線31にマイナス電流が流れ、第2巻線32が電磁誘導されるが、第2巻線32はマイナス電圧およびマイナス電流を出力する(符号S125,S126参照)。
第1センサ部411の出力が無効となると、第1巻線31に逆起電力が発生するため、第1巻線31がプラス電圧となる(符号S127参照)。また、第1巻線31の電流は徐々に低下して0Aへ近づく(符号S128参照)。
【0050】
このとき、第2巻線32では、S極が接近することで、第2センサ部412がS極を検出する前から発電して、プラス電圧およびプラス電流を発生している(符号S129,130参照)。
第2センサ部412がS極を検出して有効となることで、第1巻線31にプラス電圧が印加される(符号S131参照)。第1巻線31にプラス電圧に応じたプラス電流が流れる(符号S132参照)。
第1巻線31にプラス電流が流れ、第2巻線32が電磁誘導されるが、第2巻線32はプラス電圧およびプラス電流を出力する(符号S133,S134参照)。
第2センサ部412の出力が無効となると、第1巻線31に逆起電力が発生するため、第1巻線31がマイナス電圧となる(符号S135参照)。また、第1巻線31の電流は徐々に低下して0Aへ近づく(符号S136参照)。
このように、消費部52の消費電流が大きくなると、第1巻線31に同軸に配置された第2巻線32は、第1巻線31による電磁誘導よりも回転子20の永久磁石21による電磁誘導の方が大きくなり、発生した電流は第1巻線31を助勢する磁界を発生する。
【0051】
ここで、消費部52から取り出す出力電流を0Aから18Aまでの2Aごとに測定した結果を
図6に示す。
図6に示す表からも判るように、第1巻線31への入力電圧は一定にして、消費部52が第2巻線32から取り出す出力電流を大きくすると、第1巻線31への入力電流はほぼ一定であり、消費部52への出力電圧は低下するが、回転子20の回転数は消費電流(出力電流)0Aから8Aまでは低下するものの、10Aから徐々に早くなる。
また、最も回転数の低い10Aを第2巻線32から取り出したときが、最も出力電力が高くなることがわかる。
【0052】
ここで、電動コイルである第1巻線31の入力電力から、発電コイルとなる第2巻線32からの出力電力の差が電動機10の消費電力であるが、消費電力(第1巻線31の入力電力−第2巻線の出力電力)は、第2巻線32からの取り出し電流(出力電流)が0Aのときを基準に、2544.4Wから出力電流が14Aのときの2069.3Wまで減り続けている。そして、出力電流14Aから消費電力が増えるが、出力電流18Aのときでも2345.0Wであり、出力電流が0Aのときの2544.4Wを超えない。
【0053】
このように、電動機10の回転速度調整部50により消費電流を調整することで、回転数を調整することができるので、電動機10は消費電力を増加させずに回転数を制御できる新規の電動機とすることができる。
【解決手段】電動機10は、N極またはS極のいずれか一方の磁極を半径方向外側に向けて永久磁石が回転する回転子と、永久磁石が回転する周囲に、永久磁石に軸線を向けて配置された第1巻線31と、第1巻線31と同軸で、第1巻線32より外周位置に配置された第2巻線32と、永久磁石の一方の磁極が対向位置にある第1巻線31を、一方の磁極と同極の磁界を発生させるための電流を通電する制御回路40と、第2巻線32からの電流を調整する回転速度調整部50とを備えている。制御回路40は、センサ部41にて一方の磁極を検知すると、励磁回路部42が第1巻線31に通電する。回転速度調整部50は、第2巻線32からの電流を消費して、永久磁石の回転を制御する。