(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0045】
上で述べられたように、本発明の様々な実施形態は、単一モード・ファイバと大コア・ファイバを含む。
【0046】
一般に、従来の単一モード・ファイバはだいたい、9μm未満のコア直径を持っている。従来のファイバは、コア直径がさらに大きな場合、より多くのモードをサポートする。
【0047】
しかし、フォトニック結晶ファイバは、それの曲がる能力を犠牲にしてそのファイバの等価開口数を事実上減少させることによって、僅かにより大きなコア直径での単一モード動作を可能にすることができる。フォトニック結晶ファイバは、クラッド中にだいたい六角形配列になった大きなアレイのエア・ホールを含む。ホール・サイズが十分に小さい場合、フォトニック結晶ファイバは、また、全波長スペクトル(例えば、458nmから1550nmまで)にわたって単一モード光ファイバとして動作することができる。そのようなファイバは、エンドレス単一モード・ファイバと呼ばれることがある。例えば、Birks他、Optics Letters、22巻、3号、1997年7月1日、961〜963頁を参照されたい。
【0048】
漏れチャネル・ファイバ(LCF)では、光学モードは、エア・ホールのような僅かしかない大きなクラッド特徴によって誘導される。エア・ホールは、より高次のモードから光エネルギーが漏れることを可能にする間隔を持つことがある。より高次のモードが漏洩されることで基本モードがサポートされることがある。
【0049】
漏れモード・ファイバ、「ホーリー・ファイバ」、フォトニック結晶ファイバ、フォトニック・バンドギャップ・ファイバなどの態様および設計は、本発明の譲受人に譲渡された以下の開示で開示されている。すなわち、(i)2005年7月21日に米国特許公開第2005/0157998号として公開された「Large Core Holey Fibers」という名称の2004年5月13日に出願された米国特許出願第10/844,943号、(ii)2006年11月23日に米国特許公開第2006/0263024号として公開された「Single Mode Propagation in Fibers and Rods with Large Leakage Channels」という名称の2005年5月30日に出願された米国特許出願第11/134,856号、(iii)2006年8月31日に米国特許公開第2006/0193583号として公開され現在米国特許第7,209,619号である「Photonic Bandgap Fibers」という名称の2005年12月30日に出願された米国特許出願第11/323,177号。米国特許出願第10/844,943号、11/134,856号、および11/323,177号(およびこれらの対応する公開)の開示は、それらの全体が参照して本明細書に組み込まれる。
【0050】
フォトニック結晶ファイバと漏れチャネル・ファイバの両方の設計は、ガラス・マトリックス中のエア・ホールを使用し、空気とガラスの間の大きな屈折率差の恩恵を受けることがある。この屈折率差は、相対屈折率差Δ
c=(n
1−n
2)/n
1として特徴付けられる。ここで、n
1は、背景クラッド材料(第1のクラッド材料)の屈折率であり、n
2は、ホール中の材料(第2のクラッド材料)の屈折率である。ファイバのホールと残り部分(他のクラッド材料)の間の大きな屈折率差が、単一モード動作のための高いモード閉込めおよび優れた曲げ損失性能(低曲げ損失)を可能にする。比較的大きな相対屈折率差Δ
cは、また、十分なモード・フィルタリングを可能にする。
【0051】
しかし、長期の環境暴露からエア・ホールを密封するために、ファイバの2つの端部の小さな部分が、エア・ホールをつぶすように加熱される。これらの処理された端面は、しばしば、ファイバに沿った不均一なつぶれのために出力モード・パターンを歪ませる。また、エア・ホールのサイズは、ファイバ線引き中に、ホールの与圧、線引き温度、プリフォーム供給速度およびファイバ線引き速度の組合せによって制御される。このプロセスは、特に高い表面張力を持つ小さなエア・ホールの寸法が線引き条件に対して非常に敏感な大コア・フォトニック結晶ファイバの場合に、再現性を制限することがある。
【0052】
本発明の実施形態は、一般に、漏れチャネル・ファイバ、フォトニック結晶ファイバ、エンドレス単一モード・フォトニック結晶ファイバ、および他の設計の改善を可能にする。そのような改善は、製造上の有利点を含むことがある。
【0053】
本明細書で説明される様々な実施形態で、クラッドは、第1のクラッド材料中に配置された第2の材料を少なくとも含むクラッド特徴を備える。(いくつかの実施形態では、2以上の材料がクラッド特徴に使用される。例えば、ある実施形態では、4つのフッ素添加シリカ特徴および2つのホウ素添加シリカ応力棒が使用される。)第1の材料は屈折率n
1を持ち、第2の材料は屈折率n
2を持っている。このファイバのある特性は、第1および第2の材料の相対屈折率の影響を受けることが知られている。
【0054】
例えば、曲げ損失性能は、一般に、低相対屈折率差の場合に悪くなることが知られている。この傾向は、実験とシミュレーションで確認された。しかし、驚いたことには、モード・フィルタリングの著しい改善が低相対屈折率差の場合に達成され得るが、一方で、曲げ損失性能は依然として妥当なままであることも発見された。
【0055】
そのような低屈折率差ファイバは、ガラス材料中に配置されたガラス・クラッド特徴を含むことがある。ガラス・クラッド特徴は、有利なことには、クラッド中にエア・ホールを製造することに関連した困難を無くするか、少なくとも軽減させる。その上、丸められた角を持つ六角形状断面は、ガラス・クラッド材料中に配置されたガラス・クラッド特徴を含むファイバに容易に形成される。六角形状断面を持つそのようなファイバは、六角形の側壁を少なくとも部分的に用いて励起光を誘導するように構成されたダブル・クラッド・ファイバの中を伝播する励起光をモード混合する際に有利点を示す。
【0056】
減少した屈折率差を持つ製作されたファイバから得られたシミュレーション結果および測定は、多くの応用に関して十分なモード・フィルタリングおよび十分な曲げ損失性能と共に単一モード動作が達成可能であることを示す。ファイバの様々な実施形態は、一般に、ファイバの出力から放射されるエネルギーが低次モードに相当するように、より高次のモードの損失を生じるように構成される。例えば、ファイバは、基本モードに十分に近いモード・プロファイルを持つ出力を生成することがある。
【0057】
本明細書で使用されるように、単一モードおよび多モード・ファイバは、伝統的な非ホーリー・ファイバに使用される定義で首尾一貫して定義される。伝統的なファイバにおいて、単一モードおよび多モード・ファイバは、一般に、V数の点から見て定義され、このV数は、ステップ屈折率ファイバの場合、π(開口数)(コア直径)/波長に等しい。非ステップ屈折率ファイバでは、開口数およびコア直径は、ステップ屈折率ファイバとしての相当値を用いて計算することができる(例えば、Martinez,F.、Husey,C.D.、「(E)ESI determination from mode−field diameter and refractive index profile measurements on single−mode fibres」、IEEE Proceedings V 135、202〜210頁(1988年)を参照されたい)。V<2.4の関係を満たすファイバでは、基本モードのパワーは、次のより高次のモードの光パワーよりもかなり大きい。代わりに、V>2.4であるファイバでは、基本モードよりも上の少なくとも次のモードが、基本モードに比べてかなり大きなパワーを持つことがある。したがって、単一モードおよび多モードの伝統的なファイバは、V<2.4およびV>2.4の関係によってそれぞれ明確に定義される。V=2.4は、最低次モード以外のどんなモードの伝播に関してもカットオフである。
【0058】
ホーリー・ファイバでは、開口数は、コアとクラッドの屈折率の差によって知ることができる。しかし、ステップ屈折率ファイバとしての相当値であるコア直径は、計算するのが困難である。様々な文献(例えば、(1)Knight他、「Properties of photonic crystal fiber and the effective index mode」、J.Opt.Soc.AM.A15巻、748〜752頁(1998年)および(2)Mortensen他、「Modal cutoff and the V parameter in photonic crystal fibers」、Opt.Lett.28巻、1879〜1881頁(2003年)を参照されたい)は、コア直径がピッチまたはホール間の距離∧に等しくされた場合、そのとき、単一モード以外のどんなモードの伝播に対してもカットオフであるVは、2.5(例えば、Knight他を参照されたい)およびπ(例えば、Mortensen他を参照されたい)である。本明細書で説明される様々な実施形態に関して、Vカットオフが2.405か2.5かπであるかどうかは重大でない。本明細書で説明されるホーリー・ファイバの様々な実施形態は、単一光学モードの伝播をサポートする従来の光ファイバで可能なものよりも遥かに大きなコア半径を持っている。したがって、われわれは、多モード・ファイバがV>πの場合として定義されるこの技術分野の最近の研究を利用し、コア直径は、ファイバのピッチまたは平均ピッチに等しくされる。逆に、単一モード・ファイバは、本明細書では、V<πであるファイバとして定義される。
【0059】
ホーリー・ファイバは、特定のモードに対して損失を生じさせるように設計されることがある。ホール・サイズ、ブリッジ、ホールの数は、例えば、V>πである多モード・ファイバでより高次のモードの伝播に対して損失を引き起こすように選ばれることがある。ホールの数の減少によって、より高次のモードの光は、コアに閉じ込められないことがあり、ファイバから漏れることがある。V>πの多モード・ファイバに生じるそのような損失は、例えばファイバを曲げてより高次のモードの伝播に対して損失を生じさせることによって実現されるモード・フィルタリングを含む、πを超えるV数を持つ伝統的な非ホーリー・多モード・ファイバに似ている。(モード・フィルタは、例えば、「Single−mode Amplifier and Compressors Based on Multi−mode Fibers」という名称の1998年10月6日にFermann他に発行された米国特許第5,818,630号に記載されている)。基本モードが、曲がった多モード・ファイバを伝播する唯一のモードであるように、基本モードよりも高次のモードの各々に対して損失を引き起こすために、十分な曲げが加えられることがある。同様に、約πを超えるV数を持つ多モード・ホーリー・ファイバは、より高次のモードの伝播が減衰するようにこれらのより高次のモードに対して損失を生じさせる設計を備えていることがある。モード・フィルタリングを実現するために、ファイバが曲げられる必要はない。
【0060】
図1−aおよび1−bは、漏れチャネル・ファイバを示す。例の光ファイバ100は、クラッド特徴102、例えば6つのホール、によって囲繞されたコア101を含む。これらの特徴は、dの直径と、ピッチとも呼ばれる中心から中心までの間隔∧とを持っている。コアは、最も近いホール間の間隔2ρとして定義される直径を持っている。ファイバ直径は2ρ
0である。この例では、第1のクラッド領域103は、低屈折率クラッド特徴102の向こうに形成され、被覆104が付加されている。規格化されたホール直径d/∧は、第2モードの漏れ損失が基本モードのそれよりもかなり大きくなるように選ばれる。このことは、この組み込みモード・フィルタリングを使用することによって、従来の光ファイバで可能であるよりも遥かに大きなコア直径で実効単一モード動作を可能にする。
【0061】
図1bおよび1cは、クラッド特徴として円形のホールを模式的に示す。同様に、ファイバ直径2ρ
0が、例示の円形ファイバに関して示されている。以下の製作されたファイバの例から明らかになるように、クラッド特徴は非円形であることがあり、ファイバの形は少なくとも非円形部を含むことがある。例えば、いくつかの特徴またはクラッドの形は、六角形、八角形に近いことがあり、または、直線部および/または湾曲部を含んで回転非対称であることがある。いくつかの実施形態では、クラッドの形は、不規則で、はっきり定義された標準形でないことがある。
【0062】
多角形の直径の1つの可能な定義は、任意の対の頂点間の最大距離であり、多角形の最も長い対角線に相当する。さらに、特徴寸法dに関して、特に違った風に指定されない限り、d/2は、一般に、2つの最も近い隣り合うものの中心を結ぶ線に沿った特徴の中心から縁までの距離と見なされる。特徴の中心は、非円形または非対称の特徴に関して、「質量中心」または「重心」として計算されることがある。
【0063】
例として、ファイバ直径の数値は、一般に、
図1−bに示されるように第1のクラッド103の外縁に関係付けられ、このクラッド103は、また、いくつかの実施形態で励起ガイドとして利用されることがある。円形ファイバの例では、直径は2ρ
0である。この直径は、コア101の中心を通る線に沿った第1のクラッド103の外縁までの最大寸法である。
【0064】
少なくとも1つの実施形態では、クラッド特徴102の少なくとも1つは、コア101か他のクラッド材料(例えば、第1のクラッド材料)103かのどちらかの屈折率よりも低い屈折率を持つ第2の材料ガラスから製作される。いくつかの実施形態は、クラッド特徴102とクラッド特徴が配置されている材料との両方がガラスを含む「全ガラス」設計を備える。
【0065】
例えば、フッ素添加シリカ(クラッド特徴102に、全てエア・ホールでなくフッ素添加シリカまたは他の適切な材料が使用される)とクラッド特徴が配置されている他のクラッド材料との間に、非常に小さな相対屈折率差、例えばほぼ8.3×10
-4のΔ
cが生じる。クラッド材料102(第2のクラッド)は、一般に、光ファイバ101のクラッド材料103(第1のクラッド)の屈折率よりも僅かに低い屈折率を持っている。驚いたことには、フォトニック結晶ファイバと漏れチャネル・ファイバの両方の低損失単一モード動作は、2つのクラッド材料間の相対屈折率差が7×10
-3よりも実質的に小さい状態で起こることがある。いくつかの実施形態では、相対屈折率差Δ
cは、大コア・ファイバの場合にわずか2×10
-4である。相対屈折率も同様により小さいことがある。いくつかの実施形態では、Δcは約1×10
-3未満、または約4.5×10
-3未満であることがある。本明細書で説明されるファイバの実施形態では、相対屈折率は、1.05μmの公称波長で決定される。数値シミュレーションは、一般に、1.05μmの設計波長に基づいて行われたが、波長依存性が定量化され、弱いことが分かった。
【0066】
さらに、全ガラス・フォトニック結晶ファイバ、エンドレス単一モード光ファイバおよび漏れチャネル・ファイバは、従来の光ファイバに匹敵する使用の容易さ並びに製造の容易さを可能にすることがある。上で説明されたように、そのような「全ガラス」・ファイバの有利点には、十分に低い曲げ損失、エア・ホールのないことによる製造された製品および性能の改善された再現性、および、例えば丸められた角を持って作られた六角形の形を容易に取るファイバ断面の形がある。
【0067】
一般に、非常に小さな相対屈折率は、妥当な曲げ損失性能も実現しながら、単一モード動作のための十分なモード・フィルタリングを可能にする。より大きなΔ
cは優れたモード・フィルタリングおよび曲げ性能を意味するが、十分に小さな相対屈折率差は、単一モードおよび曲げ損失の制御を可能にする。また、上で説明されたように、第1の背景クラッド材料の屈折率とホールの中の第2のクラッド材料の屈折率との間の減少したまたは最小の有用屈折率差が、製造性および性能をかなり改善する。相対屈折率差Δ
c=約8.3×10
-4を持つフッ素添加シリカが前の設計で使用されたエア・ホールに取って代わる状態でいくつかの漏れチャネル・ファイバを製作して得られた結果が、以下に述べられている。製作された漏れチャネル・ファイバを備える実施形態は、多くの応用に十分な曲げ損失性能を生じるように決定された。
【0068】
上で説明されたように、曲げ損失性能は、低相対屈折率差の場合に悪くなることが知られ、出願者の実験とシミュレーションで確認された。しかし、出願者は、低相対屈折率差を用いてモード・フィルタリングのかなりの改善を発見し、また曲げ損失性能が妥当であることを知った。この設計、例えば「全ガラス」設計は、クラッド特徴がエア・ホールを含む同等な漏れチャネル・ファイバと比較して改善されたモード・フィルタリングを可能にする。
【0069】
はるかに小さな屈折率差を2つのクラッド材料間に持ついくつかの実施形態では、広く入手可能な高純度溶融石英ガラスが第1のクラッド・ガラス103として使用可能であり、一方で、フッ素または/およびホウ素を添加された他の高純度石英ガラスが第2のクラッド・ガラス102として使用可能である。フッ素およびホウ素の添加レベルが低い場合には、2つのクラッド材料は、優れた機械的、化学的、物理的および熱的共存可能性を持っている。商業的に利用可能なフッ素添加シリカが、ホール102の材料として使用されることがあり、高純度石英ガラスが第1のクラッド103の材料として使用されることがある。他の材料および設計も可能である。
【0070】
図1cは、「全ガラス」設計の他の例、ダブル・クラッド偏光保持イッテルビウム添加大コア・ファイバである。(上で述べられたように、そのようなダブル・クラッド配列が非円形例えば六角形の断面を持つファイバに含まれるとき、励起混合が高められることがある。)コア101の内部のイッテルビウム添加領域105は、2d
0の直径と、周囲のガラスにぴったり整合された屈折率とを持っている。2つの応力要素106は、周囲のガラスと実質的に異なる熱膨張係数および他の低屈折率特徴102の屈折率と異なる屈折率を持っている。応力要素106は、また、他の低屈折率特徴102と異なる寸法およびサイズを持っていることがある。応力要素106は、ホウ素添加石英ガラスから作ることができる。この例では、ガラス107は、励起用クラッドを実現する低屈折率ガラスであり、フッ素および/またはホウ素添加石英ガラスから作ることができる。
【0071】
図1のファイバの組み立ては、一般に、漏れファイバ設計の組み立ての標準的な方法を用いて行われることがある。例えば、フッ素添加シリカの棒が、最初にシリカの管の中に挿入されて、所望の直径および所望の比のフッ素添加シリカと石英ガラスを持つステッキ状のものに引き伸ばされる。それから、このステッキ状のものは、ステッキ状のシリカと共に、所望の構成で六角形状のスタックに積み重ねられる。次に、このスタックはシリカの管の中に挿入されてファイバに線引きされる。非円形(例えば、六角形ファイバ)ファイバを製造するために、シリカの管内の真空が、時には低線引き温度と組み合わせて使用されることがある。イッテルビウム添加ファイバまたは/および偏光保持ファイバを作るために、イッテルビウム添加シリカの棒または/および応力棒が、時には、スタックの状態で使用されることがある。一般に、低相対屈折率「全ガラス」組み立ては、例えば、上で説明されたように漏れファイバの全体的な製造を簡単にすることがある。
【0072】
図1−dは、使用されることがある他のクラッド特徴の形を示す。示されるように、クラッド特徴の断面は、円形の形に限定されない。
図1−dは、いくつかの他の可能な形120〜127を示し、これらの形も使用することができる。したがって、クラッド特徴の構成、例えば、クラッド特徴の形、寸法、材料、屈折率などが変化することがある。その変化はクラッド特徴の周囲に限定されず、さらに内部の特徴および設計もまた含むことがある。例えば、
図1−dの断面128、130および132は、含有物が埋め込まれている材料と異なった屈折率を持つ1つまたは複数のそんな含有物129、131および133を示す。なおその上、これらの内部特徴は、例えば、形、サイズ、配列、材料、屈折率などがさまざまであることがある。さらに他の設計が可能である。
【0073】
図2〜18は、様々なシミュレーション結果を示し、いくつかの製作されたファイバを測定および他の情報に基づいて特徴付けている。例えば、異なるジオメトリ、コア・サイズ、直径、および被覆を持つファイバが述べられる。
図2〜6のグラフに対応する計算結果は、クラッド領域103が無限(例えば、無限大の直径)であり、かつ被覆104がないという仮定で得られた。いくつかの計算結果は、有限な直径および被覆屈折率の変化の効果を実証している。また、シミュレーションは、一般に、1.05μmの設計波長に基づいて行われたが、波長依存性が定量化され、弱いことが分かった。通常の製造公差のために実際にはいくらか変化することがある、設計波長に近い一般的な値の屈折率n=1.444を、溶融石英ガラスは持つものと仮定されている。製作されたファイバおよび測定されたモード・プロファイルを示す例もまた含まれる。
【0074】
図2は、1.05μmの波長において、50μmのコア直径を持つ漏れチャネル・ファイバでの基本モードおよび第2次モードの閉込め損失およびモード屈折率を示す。石英ガラスの屈折率は、1.444であると仮定されている。シリカよりも低い相対屈折率差Δ
c=8.3×10
-4を持つ商業的に利用可能なフッ素添加シリカが、6つのクラッド特徴に使用されている。曲線201、202、203および204は、それぞれ、基本モードの閉込め損失、第2モードの閉込め損失、基本モードのモード屈折率、および第2モードのモード屈折率である。閉込め損失201および202が、様々な規格化ホール直径d/∧に対してプロットされている。閉込め損失は小さなクラッド特徴直径の方に向かって増加し、第2モードの閉込め損失、曲線202は、dB/mで表されたとき、基本モードの閉込め損失、曲線201のおおよそ27倍であることが分かり、驚いたことには、Δ
c=8.3×10
-4という小さな相対屈折率差が組み込みモード・フィルタリングのレベルを損なわないことを示している。規格化ホール直径d/∧の下限205を見つけるために0.1dB/mという最大基本モード損失が使用され、規格化ホール直径d/∧の上限206を見つけるために1dB/mという最小第2モード損失が使用された。
【0075】
図3は、1.05μmの波長において、50μmコア直径およびd/∧=0.675を持つ漏れチャネル・ファイバに関して、n=1.444の溶融石英とホール中のガラス(クラッド特徴)の屈折率差への閉込め損失およびモード屈折率の依存性を示す。曲線301、302、303および304は、それぞれ、基本モードの閉込め損失、第2モードの閉込め損失、基本モードのモード屈折率、および第2モードのモード屈折率である。閉込め損失は、屈折率差の減少と共に増加している。
【0076】
図4は、1.05μmの波長において、50μmのコア直径を持つ漏れチャネル・ファイバに関して、n=1.444の溶融石英とホール中のガラス(クラッド特徴)の屈折率差への、d/∧の設計の上限および下限の依存性を示す。規格化ホール直径d/∧の下限を見つけるために0.1dB/mという最大基本モード損失が使用され、規格化ホール直径d/∧の上限を見つけるために1dB/mという最小第2モード損失が使用された。曲線401、402および403は、それぞれ、規格化ホール直径d/∧の下限、規格化ホール直径d/∧の上限、および基本モードと第2モードのモード屈折率間の屈折率差Δnである。設計の上限および下限のホール直径がより小さな相対屈折率差の方に向かって増加するほかに、設計スペースがまた小さな相対屈折率差の方に向かってしだいに小さくなっているが、設計スペースは、この例では、わずかΔ
c=3.5×10
-4くらいの相対屈折率差で依然として利用可能である。
【0077】
図5は、50μmのコア直径、d/∧=0.673、1.05μmの波長および相対屈折率差Δ
c=8.3×10
-4を有する漏れチャネル・ファイバに関して、曲がりの2つの方向に対応した基本モードおよび第2モードの曲げ損失を示す。AA曲げ方向501は、曲げ面が2つのクラッド特徴の中心を横切るときである。BB曲げ方向502は、曲げ面がクラッド特徴を横切らないときである。曲線503、504、505、506、507および508は、それぞれ、AA曲げ方向に対応した基本モードの損失、BB曲げ方向に対応した基本モードの損失、AA曲げ方向に対応した第2モードの損失、BB曲げ方向に対応した第2モードの損失、基本モードのモード屈折率および第2モードのモード屈折率である。損失は、臨界曲げ半径より上でゆるやかに変化し、臨界曲げ半径より下で非常に急速に増加することが、基本モードおよび第2モードの損失曲線503、504、505および506から分かる。第2モードは、基本モードに比べてより大きな臨界曲げ半径を持っている。第2モードの臨界曲げ半径より下でかつ基本モードの臨界曲げ半径より上のコイル半径で動作するとき、極端に高い第2モード損失および同時に低い基本モード損失が得られることがある。
【0078】
図6は、1.05μmの波長において、相対屈折率差Δ
c=8.3×10
-4を持つ漏れチャネル・ファイバに関して、d/∧の設計の上限および下限のコア直径への依存性を示す。曲線601、602および603は、規格化クラッド特徴直径d/∧の下限、規格化クラッド特徴直径d/∧の上限、および基本モードと第2モードのモード屈折率間の屈折率差Δnである。
図4の例のように、規格化ホール直径d/∧の下限を見つけるために0.1dB/mという最大基本モード損失が使用され、規格化ホール直径d/∧の上限を見つけるために1dB/mという最小第2モード損失が使用された。設計スペースのd/∧の下限および上限は、大コア直径に対して、小さなクラッド特徴直径に向かう傾向があることが分かる。大きなクラッド特徴は、小さなコア直径に使用される。この構成では相対クラッド特徴直径は一般に1に近づくことができるだけであるので、設計スペースは、ほぼ24μm未満のコア直径では存在しなくなる。
【0079】
図6の設計限界は、真っ直ぐなファイバに関するものである。実際の場合にはぐるぐる巻きが使用されることが多いので、
図6の設計スペースは、ファイバがより良い曲げ性能を示すように僅かにより大きなd/∧の方へ動かされることが多い。また、例えば所定の性能のための「限界」が本明細書で述べられているが、ある実施形態は、例えば、異なる性能が求められるとき、または他の理由のために、これらの限界を超えた状態になることがある。
【0080】
図7は、48.6μmのコア直径、d/∧=0.8を持つ製作された漏れチャネル・ファイバの断面を示す写真(顕微鏡像)である。ファイバの実効面積は約1340μm
2である。クラッド特徴はフッ素添加シリカを含み、クラッド特徴を囲繞する材料は、フッ素のない石英ガラスを含む。ガラスのこの組合せは、相対屈折率差Δ
c=8.3×10
-4をもたらす。プリフォームは、相対クラッド特徴直径d/∧=0.8を与えるようにシリカの棒を積み重ね(フッ素添加シリカの棒の上へシリカの管をつぶすことによって作られた6つの棒)、次に、引き伸ばしてより小さなステッキ状のものにすることによって、作られた。2つのファイバが、244μmおよび552μmの直径で線引きされて、それぞれ、約1340μm
2の実効面積を持つ48.6μmのコア直径と約5940μm
2の実効面積を持つ110μmのコア直径を生じた。48.6μmのコア直径を持つ製作された漏れチャネル・ファイバ700の断面が
図7に示され、コア701は、6つの低屈折率フッ素添加シリカ領域702によって実質的に囲繞されており、703は、低屈折率クラッド特徴の向こうのクラッド領域である。
【0081】
図8は、ファイバ700の出力の測定された近視野モード・パターン800を示す。水平および垂直方向に沿ったモード・プロファイルが、また、801および802でそれぞれ示されている。
【0082】
図9は、ファイバ700を様々な直径のコイルにぐるぐる巻きながらファイバ700の出力を測定することによって得られた曲げ損失901を示す。曲線900は、測定データ901へのフィット性である。ファイバ700は、例えば、かなり大きな損失を招くことなしに30cm直径のコイルにぐるぐる巻くことができる。
【0083】
図10は、110μmの直径を持つファイバの出力から測定された近視野モード・パターンを示す。垂直および水平軸に沿ったモード・プロファイルが、1001および1002でそれぞれ示されている。この場合、ほぼ7メートルのファイバが、測定のために、ただ1つのほぼ2メートルのコイル直径にぐるぐる巻かれた。
【0084】
図11は、
図10のファイバの測定曲げ損失1100を、測定データ1100へのフィット性1101と共に示す。この例の最小曲げ半径は、約60cmである。
【0085】
さらなるシミュレーション結果および測定結果が、非円形の形、異なる直径、被覆有り、および他の変化を持つファイバに対応して得られた。
【0086】
図12は、非円形のほぼ六角形の形を持つ他の製作されたファイバ1200を示す。
図12に示されたファイバ1200の断面は、丸められた角が間にある6つの辺を持っている。この六角形のジオメトリは、ダブル・クラッド・ファイバ中での励起モード混合を助長する。コア1201および低屈折率特徴1202は、また、非円形でほぼ六角形である。クラッド領域1203は、低屈折率クラッド特徴1202の向こうに広がっている。
【0087】
六角形の外形を持つが丸められた角のある
図12のファイバ1200を、
図7のファイバ700の円形ジオメトリと対比する。上で説明されたように、ファイバ1200の丸められた角を持つこの六角形の形は、ファイバの外形が励起ガイドを形成するダブル・クラッド・構成での励起モード混合に有益である。例のプリフォーム製作プロセスにおいて、フッ素添加された棒とシリカの棒が所望の構成にある状態で六角形スタックが形成される。このスタックは、より大きなシリカの管の中に挿入する前に、高温の炉の中でその長さに沿って僅かに溶かされる。ファイバ線引き中に、外側管の内部で僅かな真空が使用される。この真空は、ファイバおよび特徴の六角形の形を形成するのを助けるのに十分である。いくつかの実施形態では、−1.27cmHg(−0.5inHg)から−7.62cmHg(−3inHg)の真空が、摂氏2000度の線引き温度で使用されることがある。線引き温度の適切な調整を行えば、より低いおよびより高い真空も同様な結果をもたらすと思われる。
【0088】
図13aは、端面図に相当し、かなり大きな境界変形のある非円形の形および非回転対称(例えば、非円形)な低屈折率特徴を持つ他のファイバ1300を示す。しかし、これらの特徴は、コアのまわりの回転対称路上に、例えばリングに沿って配置されている。ファイバ1300は、小さなくぼみのある6つの側面とその間の丸められた角を持っている。製作されたファイバ1300は、側面と側面の間の距離として定義される152μmの直径を持つコア1301を含む。ファイバは、また、円形でない6つの低屈折率特徴1302並びにこれらの低屈折率特徴の向こうのクラッド領域1303を持っている。この形は、励起混合を高めるのに有用である。上で説明されたように、円形断面を持つファイバでは、ファイバの不純物添加された中心を避けるスキュー光線がファイバの中を伝播することがある。円形状断面からのずれは、利得媒体を添加されたファイバの中心を通過する光線の数を増し、それによって励起の効率を高めることができる。
【0089】
図13bは、ファイバ1300の測定された近視野モード・プロファイル1310を、垂直および水平方向に沿ったモード・プロファイル1311および1312それぞれと共に示す。このモードは、1.4の測定されたM
2を持っている。不十分なモード・フィルタリングが、減少したビーム品質の原因である可能性がある。ほぼ7メートルのファイバが、測定のために
図10のように、ただ1つのほぼ2メートルのコイル直径にぐるぐる巻かれた。
【0090】
図13−cは、曲げ損失を示す。曲線1320は、ファイバ1300について測定された曲げ損失である。ファイバは、著しい曲げ損失の犠牲なしに0.5mの曲げ半径まで曲げることができる。
【0091】
図14aは、端面図に相当し、他の製作されたファイバを示す。製作されたファイバ1400は、168μmの直径のコア1401を持っている。6つの低屈折率特徴1402並びにこれらの低屈折率特徴の向こうの領域1403がある。このファイバ1400は、また、かなり大きな境界変形のある非円形の形および非回転対称(例えば、非円形)の低屈折率特徴を持っている。しかし、これらの特徴は、コアのまわりの回転対称路上に、例えばリングに沿って配置されている。ファイバ1400は、小さなくぼみのある6つの側面とその間の丸められた角を持っている。この形は、また、励起混合を高めるのに有用である。
【0092】
図14bは、ファイバ1400から測定された近視野モード・パターン1410を示す。1411および1412は、垂直および水平方向にそれぞれ沿ったモード・プロファイルである。実効モード面積はほぼ13,900μm
2である。このモードは、理論的限界に近い1.12の測定M
2値を持っている。長さがほぼ0.9メートルの真っ直ぐなファイバが使用された。
【0093】
図15は、推定閉込め損失およびモード屈折率対ファイバ直径を示すグラフである。2つの直交方向に対応する基本モードおよび第2次モードのプロファイルが、対応する変化を示すように重ね合わされている。これらのグラフは、計算された基本損失1500、基本モード屈折率1501、第2次モード損失1502および第2次モード屈折率1503を示す。曲線1504、1505、1506および1507は、それぞれ179μm、207.5μm、251.5μm、および259μmのファイバ直径に関してそれぞれ実線と点線の水平および垂直方向に沿った基本モード・プロファイルである。曲線1508、1509および1510は、それぞれ196.5μm、210μm、および247.5μmのファイバ直径についてそれぞれ実線と点線の水平および垂直方向に沿った第2次モード・プロファイルである。1.54の被覆屈折率が仮定されている。非円形ファイバでは、1500および1502のピークは広がると思われる。
【0094】
この計算は、基本モードと第2次モードの両方の損失がファイバ直径によって変化することを実証している。ある直径で、モードは、ファイバの中心により多く閉じ込められて(1505および1509で示される)低損失を示す。一方で、ある他の直径で、モードは、中心にあまり閉じ込められず(例えば、基本モードでは1504、1506、1507)より高い損失を示す。
【0095】
直径の選択が損失に影響を及ぼすことがあるので、第2次モードに対してより高い損失を生じかつ基本モードに対してより低い損失を生じる直径で、または生じるように選ばれた直径で、または生じるように最適化(または、ほぼそのように)された直径で、動作することが有益である可能性がある。
【0096】
図16は、推定閉込め損失およびモード屈折率対ファイバ直径をさらに示すグラフであり、ファイバ直径が変化するにつれて変化する損失を示している。
図16は、計算された基本損失1600、基本モード屈折率1601、第2次モード損失1602および第2モード屈折率1603を示す。ファイバ直径が変化するとき、損失は基本モードと第2モードの両方について変化する。解析のために、n
0=1.37+j
*10
-8という複素被覆屈折率が仮定された。
【0097】
図17は、推定閉込め損失およびモード屈折率対被覆屈折率を示すグラフである。
図17は、計算された基本モード損失1700、基本モード屈折率1701、第2次モード損失1702および第2次モード屈折率1703対被覆屈折率n
0を示している。もう一度、虚数部分10
-8を持つ損失の多い被覆が使用された。247μmのファイバ直径が仮定されている。線1704は、被覆が、クラッド特徴を囲繞しかつ1.444の屈折率のガラスを含む第2のクラッド材料に整合されていることに対応する。線1705および1706は、それぞれ、被覆屈折率が、クラッド特徴を囲繞しかつガラスを含む第2のクラッド材料に整合されているときの、基本モードおよび第2次モード損失のレベルである。第2次モードと基本モードの間の差損失は、被覆屈折率がクラッド特徴を囲繞するガラスの屈折率と異なっている場合の動作時に遥かに大きいことが分かる。
【0098】
図18は、推定閉込め損失およびモード屈折率対波長を示すグラフである。異なる波長に対して計算された基本モード損失1800、基本モード屈折率1801、第2次モード損失1802および第2次モード屈折率1803は、実用的なファイバを実現することを可能するであろう弱い波長依存性を示している。ここで、n
0=1.54であり、ファイバ直径は247μmである。
【0099】
本発明のいくつかの実施形態は、漏れチャネル・ファイバのほかにフォトニック結晶ファイバを含むことがある。フォトニック結晶ファイバは、Birks他、Optics Letters、22巻、3号、1997年7月1日、961〜963頁に述べられている。
【0100】
フォトニック結晶ファイバの1つの応用は、エンドレス単一モード・ファイバを設計するためであり、エンドレス単一モード・ファイバでは、単一モード動作が広い範囲の波長にわたって達成される(例えば、458nmから1550nmまでの波長範囲などの500nmを超えるまたは1000nmを超える波長範囲)。これは、相対ホール直径を0.406未満に限定することによって達成される。この領域では、より短い波長でより多くの光がガラス中にあり(ホールに対して)、したがって実効クラッド屈折率がより高いことを、実験が実証している。したがって、波長が短くなるとき、ファイバの実効NAが減少する。そのようなフォトニック結晶ファイバのこの分散は、有利なことに、ファイバの単一モード動作をより短い波長に広げるために使用することができる。
【0101】
特に、この分散は、古典的な単一モード・ファイバがより短い波長で多モードになる古典的なファイバの傾向と逆である。例えば、V数は、波長に反比例する。したがって、波長が減少するにつれて、V数は大きくなり、2.405を超えるが、2.405では、従来のファイバはこれらのより小さな波長で多モードである。
【0102】
小さなホールのあるフォトニック結晶ファイバでは、実効クラッド屈折率はより小さな波長で大きくなり、より多くの光が背景ガラス中に集められるようになる(クラッド特徴に対して)。この分散は、そうでなければ単一モード動作の範囲をより高い波長に限定するV数の波長への逆依存性、を補償する。したがって、これらのフォトニック結晶ファイバにおけるクラッド屈折率のこの分散性は、ファイバの単一モード動作をより短い波長に広げ、エンドレス単一モード動作を可能にするが、これは従来の単一モード・ファイバで可能でない。
【0103】
単一モード動作を可能にすることに加えて、フォトニック結晶ファイバは、また、大コア単一モード・ファイバを形成することができる。これは、クラッド中のエア・ホール直径を制御することによって非常に小さなファイバ開口数(NA)を達成するフォトニック結晶ファイバの能力によっている。クラッドは、実効屈折率が空気充填率および波長によって決定される複合物である。したがって、エア・ホールの設計、例えばサイズおよび密度によって、実効屈折率および開口数の制御が行われる。
【0104】
フォトニック結晶ファイバ(PCF)および漏れチャネル・ファイバ(LCF)は、差別化要素としてホールの数を持っている。PCFは一般に多数のホールを持ち、層(例えば、リング)の数は一般にN≧3である。PCFは、また、LCFよりも小さなホールを持つことがある。
【0105】
N=3のファイバ1900の例が
図19に示されており、このファイバは、3つのリングまたは層を含む六角形パターンで配列されたエア・ホール1902のアレイによって囲繞されたコア1901を持っている。また、ホール直径d、ピッチ∧とも呼ばれる中心間距離、およびコア直径2ρが示されている。
【0106】
本発明のいくつかの実施形態は、エンドレス単一モード・ファイバ・構成か大コア・ファイバ・構成かのどちらか、あるいはそれらの両方に「全ガラス」(例えば、ガラス・マトリックス材料中に配置されたガラス・クラッド特徴)を実質的に含むことがあり、ガラス特徴1902(エア・ホールでなく)は、ガラス・クラッド特徴が配置されている材料の相対屈折率と比べて、またはファイバの残り部分と比較して、非常に低い相対屈折率差を持っている。以下で述べられるように、わずか8.3×10
-4くらいの、ことによるともっと低い相対屈折率差が、これらのファイバを実現するために使用されることがある。全ガラス・エンドレス単一モード・ファイバおよび大コア・フォトニック結晶ファイバを含む様々な実施形態の設計指針が、本明細書で提供される。
【0107】
単一モード動作領域を解析するために、第2次モードのカットオフを調べることができる。従来のファイバでは、第2モードのカットオフは、適切に定められたV値の数、例えばステップ屈折率ファイバではV=2.405、によって容易に得ることができる。物理的には、これは、第2モードの全内部反射条件がちょうど満たされなくなる遷移点である。複合クラッドを持つフォトニック結晶ファイバでは、この点は、同じように容易に定められないことがある。
【0108】
以前の研究は、エア・ホール型フォトニック結晶ファイバのモード・カットオフを解析した。初期の解析は、ファイバの実効モード面積の遷移を調べて第2モードがコア中にもはや実質的に拘束されなくなる遷移点を探すことによって、行われた(Mortensen Optics Express、10巻、341〜348頁、2002年)。Kuhlmey他(Kuhlmey他、Optics Express、10巻、1285〜1290頁、2002年)は、もっとはっきりした遷移点が第2モードの閉込め損失にあることを見出した。この遷移点は、第2モード閉込め損失の第2次導関数のピークを探すことによって正確に突き止めることができる。
【0109】
図20は、λ/∧=10
-2で相対屈折率差Δc=8.3×10
-4のファイバの第2モード・カットオフを突き止めるこのプロセスを示す。曲線2001、2002、2003、2004、2005、および2006は、それぞれ、2層ファイバ中の第2モードの閉込め損失、2層ファイバ中の基本モードの閉込め損失、2層ファイバ中の第2モード損失の第2次導関数、3層ファイバ中の第2モードの閉込め損失、3層ファイバ中の基本モードの閉込め損失、および3層ファイバ中の第2モード損失の第2次導関数である。d/∧への強い依存性、すなわち局部拘束領域から緩やかな依存性、すなわち非局在モードへの第2モード損失の遷移点が、曲線2001および2004で示されている。この点は、N=2の場合に曲線2003およびN=3の場合に曲線2006のピークによって突き止められる。使用される層の数は、遷移点の位置に影響を与えないが、第2モード損失の第2次導関数のピークを狭くする。絶対的な損失は、より多くの層を持つファイバでいっそう少なくなる。対照的に、モードが局在化されなくなるにつれて、モードは、微小な曲げおよび巨大な曲げのような摂動に対してより敏感になり、このことが実際のファイバでモードを急速に減衰させる。
【0110】
Kuhlmeyの結果(Kuhlmey他、Optics Express、10巻、1285〜1290頁、2002年)が、
図21に曲線2101で示されている。第2モードは、曲線2101の左の方では事実上カットオフであろう。エア・ホール型フォトニック結晶ファイバのエンドレス単一モード動作は、d/∧<0.406の場合に当てはまる。曲線2100は、Δ
c=8.3×10
-4の相対屈折率差の場合の第2モード・カットオフである。
図21の上部は、λ/∧が大きな小さなコア直径に関するものであり、一方で、
図21の下部は、λ/∧が小さな大きなコアに関するものである。
図21から理解できるように、エンドレス単一モード動作は、d/∧<0.425でΔ
c=8.3×10
-4の場合に達成することができる。大コア領域、
図21の下部では、曲線2100および2101は近接しているが、小コア領域、
図21の上部では、曲線2100は、より大きなd/∧の方へより多く動いている。ある小さなコア直径、すなわちλ/∧>9.17×10
-2では、すべてのd/∧について単一モード動作を達成することができる。
【0111】
計算された第2モード・カットオフは、相対屈折率差Δ
c=8.3×10
-4に対応する。Δ
c=8.3×10
-4よりも大きな相対屈折率差での第2モード・カットオフは、曲線2100と2101の間に入り、Δ
c=8.3×10
-4よりも小さな相対屈折率差での第2モード・カットオフは、曲線2100より下になるだろう。
【0112】
単一モード動作をフォトニック結晶ファイバで達成することができ、フォトニック結晶ファイバは、多くの周期的なクラッド特徴を含む大きなクラッドを持っているが、より小さなd/∧によるより悪い曲げ性能という犠牲を払っている。他方で、ほんの少数のクラッド特徴、例えば1から3層のホールを必要とする漏れチャネル・ファイバは、十分なレベルのモード・フィルタリングと共により優れた曲げ性能を実現することができる。
【0113】
さらに、コアは、ただ1つのホールでなく六角形配列の中のもっと多くのホール、例えば7つのホール、を省くことによって、
図19のように形成することができる。(例えば、Limpert他、Optics Express、14巻、2715〜2720頁、2006年およびSchreiber他、Optics Express、13巻、7622〜7630頁、2005年を参照されたい)。おおよそd/∧<0.25の小さなホール・サイズが、いくつかの実施形態で設計に使用される。低屈折率差を用いた同様な全ガラス設計がまた可能であるが、エア・ホールの場合に使用されるものよりも僅かに大きなホールをことによると含むかもしれない。
【0114】
ファイバの曲がる能力は、コア直径がより大きくなるときいっそう悪くなる。ある実施形態では、2ρ>100μmでは、例えば>1mの大きな曲げ直径が使用されることになる。これらのファイバを組み込んだ増幅器は、高濃度不純物添加コアを持つ1メートル未満の短い長さの真っ直ぐなファイバと共に使用するために、主に、設計される。これによって、直線またはほぼ直線の構成がこの寸法を実用的なものにすることができる。いくつかの場合、ファイバは、直径が0.3mmから数mmの短い棒の形を取ることがある。漏れチャネル・ファイバは、十分なモード・フィルタリングを実現して真っ直ぐな場合に動作するように設計されることがある。これは、クラッド特徴の直径を小さくすることによって行われることがあり、結果としてより小さな値の比d/∧になる。
【0115】
上の例では、シリカおよびフッ素添加ガラスが、第1のクラッド材料および第2のクラッド材料としてそれぞれ使用されたが、フッ素およびホウ素のようなドーパントまたはドーパントの組合せを石英ガラスに添加することで、5×10
-3までの相対屈折率差を得ることができる。
【0116】
いくつかの実施形態では、シリカを第1および第2の材料に使用することができるが、これらの材料のただ1つだけが不純物添加されることがあり、例えば不純物添加シリカを含むことがある。様々な実施形態で、例えば、クラッド特徴は不純物添加され、それで、クラッド特徴が配置されている背景クラッド材料よりも低い屈折率を持っている。
【0117】
他の実施形態では、特徴を不純物添加されない例えばシリカにしながら、背景材料には、例えば、ゲルマニウム、燐、錫、チタンなどの組合せが添加される。屈折率差が生じるように背景材料とクラッド特徴の両方に不純物添加することもできる。他の実施形態では、不純物添加シリカが、第1および第2の材料に使用されるが、第1および第2の材料に対して異なるドーパントまたはドーパント・レベルで使用されることがある。
【0118】
例えば、3%くらいの相対屈折率差を達成するために、ゲルマニウムまたは/および燐添加石英ガラスが第1のクラッド材料として使用されることがあり、またはフッ素または/およびホウ素添加石英ガラスが第2のクラッド材料に使用されることがある。これらのガラスは、気相堆積技術を用いて高純度であるように作ることができ、物理的、機械的、化学的、および熱的に共存可能である。
【0119】
他の石英ガラスも使用されることがある。その上、燐酸塩ガラス、亜テルル酸塩ガラス、カルコゲナイド・ガラス、ビスマス・ガラス、フルオリド・ガラス、その他などの他の非石英ガラスもまた、低相対屈折率差の設計を実現するために使用されることがある。いくつかの例では、僅かにより低い屈折率を持つ同じガラスの僅かに修正されたものが、優れた共存可能性を達成するために第2のクラッド材料として使用されることがある。他の材料も使用されることがある。
【0120】
大コア・ファイバを実現するために本明細書に示された好ましい実施形態は、低屈折率差のクラッド特徴を含む。はるかに大きな屈折率差を持つ特徴が、特徴がエア・ホールである場合のように機能することは、注目するだけの価値がある。
【0121】
追加のLCF特性、シミュレーション、および実施形態
図15〜18は、閉込め損失対ファイバ直径、被覆屈折率、および波長を示す例を図示している。直径の選択が損失に影響を及ぼす可能性があること、および、第2次モードに対するより高い損失と基本モードに対するより低い損失の両方を生じるように(または、ほぼそのように)直径が最適化されている状態での動作が有益である可能性があること、が開示された。有限なファイバ直径、ファイバ直径の相対的変化、光ファイバの被覆、および波長が、また、様々なやり方でモード・プロファイルに影響を及ぼす可能性がある。
【0122】
ファイバを被覆するために様々な適切な代替え品が利用可能であるが、一般に使用される被覆は、高屈折率重合体被覆か低屈折率被覆かのどちらかである。高屈折率重合体被覆は一般に標準的な光ファイバに使用されるが、低屈折率被覆は、低屈折率被覆とクラッド領域103の間の界面での全内部反射が励起ガイド動作を可能にする状態で、多モード励起をサポートするダブル・クラッド・ファイバを形成するために使用される。
【0123】
元へ戻って
図1−bのLCFを参照して、6つの低屈折率特徴102によって形成されたコアと、これらの6つの低屈折率特徴の向こうの第1のクラッド領域103との間に強い光学的結合が存在する可能性がある。
【0124】
どんな特定の理論にも与することなく、被覆104が含まれた状態でファイバ性能をさらに解析することは得るところが大きい。高屈折率または低屈折率被覆の選択がモードの伝播特性に影響を及ぼす。様々な実施形態は、高いピーク・パワーまたは平均パワーを生成するために、利得ファイバとしてLCFを利用することがある。大パワー多モード励起は、一般に、ダブル・クラッド・ファイバと組み合わせて使用されることがある。
【0125】
再び
図1−bを参照して、LCF利得ファイバの例は、被覆104が低屈折率重合体被覆であるLCF100であり、多モード励起は、クラッド103と低屈折率被覆104の間の界面での全内部反射によって誘導される。単一空間モード・レーザ・ビームが、コア101の中で誘導され、そのコアの少なくとも一部が活性イオンを添加されている。
【0126】
被覆されたファイバを考えるとき、そのようなダブル・クラッドLCFで多くのモードが誘導される。
図22は、2ρ=50μm、d/∧=0.7、Δn=1.2×10
-3、およびn
被覆=1.37であるLCFについて、計算されたより低次のモードのいくつかを示し、これらの結果は、ファイバ外径を変えることによって得られた。また、背景石英ガラスの分散屈折率は、λ=1.05μmで、標準的な実験式を使ってシミュレートされた。
【0127】
上で指摘され、
図15〜18に示されたように、直径の選択は、また、基本モードおよびより高次のモードの閉込め損失にかなり大きな影響を及ぼすことがある。基本コア・モードは線2201(
図22において実質的に水平である)によって、第2コア・モードは線2202によってそれぞれ表され、第2コア・モードに対応する線2202は様々なファイバ直径で顕著な不連続を示している。同様な不連続は、線2201に関係したその部分に沿って起こるが、はっきり識別することができない。全てのその他のモードは、事実上、ファイバ直径に強く依存性している一群の曲線として見える線2203によって表され、モード屈折率は、全体的に、ファイバ直径の増加につれて増加している。シミュレーションは、断面が2204として示される125μmのファイバ直径から断面が2205として示される300μmのファイバ直径に関して行われた。125μmのファイバ直径での基本モード・プロファイル2206および第2モード・プロファイル2207が
図22に差込み図として、また
図22Aおよび22Fに拡大図としてそれぞれ示されている。
【0128】
従来のファイバの基本コア・モードは、一般に、LP
01またはTEM
01に似たモードに対応する。例えば、125μmでのモード2206は、TEM
00に似ている(
図22Aを参照されたい)。基本モードは、一般に、最も大きな実効屈折率を持つモードである。
【0129】
図22は、ファイバ直径が増加するにつれて、LCFの基本コア・モードがもはや基本モードでなくなることを示している。例えば、約165μmを超えると、基本モードの形は、モード2208で例示されるように変わる(
図22Bを参照されたい)。さらに、直径ほぼ235μmでのLCFの基本モードは、高度非ガウス・プロファイルを持ち、それのパワーの大部分が6つの低屈折率特徴の向こうの第2のクラッド領域103中にある状態のモード2211である(
図22Dを参照されたい)。言い換えると、十分に大きなファイバ直径では、基本コア・モードは、LCFファイバのより高次のモードである。いずれにしても、特に指定されない限り、本明細書で指定されるような基本モードは、基本コア・モードに相当する。
【0130】
しかし、基本コア・モードを励起し伝播することは、一般に、各LCFの詳細な解析、または従来の光学システムを超えるものを必要としない。例えば、TEM
00に似たモードの励起は、このモードに適切に相関付けされたパターンを持つ入力ビームをコアに集束することを必要とするだけである。望ましくないより高次のモードは、LCFを伝播している間に抑制されるので、極端に近い整合は一般に必要でない。
【0131】
明らかな不連続がある
図22の位置は、「反交差点」(例えば、モードが互いに交差する)と呼ばれ、相対閉込め損失にとって意味がある。強いおよび弱い反交差点が
図22に示されており、それぞれ、モード屈折率の比較的大きなおよび小さな大きさの不連続にそれぞれ対応している。どんな2つの別個のモードも同じモード屈折率を持つことはできず、それで反交差点が生じる。反交差点は、
図23に示されるように様々なモードの相対閉込め損失と相互関係があり、以下のパラグラフでさらに述べられる。強い反交差点は、強く相互作用するモードに対応し、例えば、同様な空間的特徴を持つ2208と2209に対応する。そのようなモードは、値が近いモード屈折率を持っている。1つの例は、約170μmでの基本コア・モード2208または約135μmでの第2コア・モード2209である。弱い反交差点では、例えば約195μmでの交差モード2210、モードの空間的変化はいっそうはっきり認められる。したがって、反交差点は、モード差別を高めるために利用されることがあり、あるファイバ実施形態では重要である。
【0132】
多くのもっと強い反交差点が第2コア・モードには存在している。したがって、ファイバ増幅器またはレーザで利用される実施形態では、第2次モードは、そのパワーのより大きな部分を利得のないクラッド中に持っていることがある。より重要なことには、いくつかの場合に、第2次モード誘導のためにガラス被覆境界により強く頼ることが、ガラス被覆界面での摂動誘起結合だけでなく、巨大および微小な曲げによる被覆および他のモードへのパワー漏れを大きくする。
【0133】
上の観察は、第2次モードに対するより高い損失と基本モードに対するより低い損失の両方を生じるファイバ直径を選ぶことが有益である可能性があることをさらに裏付ける。様々な実施形態で、ファイバ直径は、第2コア・モードが強い反交差点にあるように選ばれる。結果として、コアで、より高次のモードの抑制および非常に改善された単一モード動作が起こる。
【0134】
低屈折率被覆がダブル・クラッド・構成で一般的であることを認めながら、低または高屈折率被覆の選択がどのように伝播に影響を及ぼすかをさらに解析することは得るところが大きい。無損失低屈折率被覆を持つダブル・クラッドLCFにおいて、全ての導波モードは理論的に無損失である。ガラス103と被覆104の境界で、導波モードの多数に対して全内部反射が起こる。全てのモードが誘導されるが、内部クラッド特徴102からの誘導が少なくガラス103と被覆104の界面によって誘導されるモードは、巨大および微小な曲げの影響をはるかに受けやすい。影響され易さは、はるかに大きな空間的存在およびガラスと被覆の界面欠陥によって生じることがある。パワーはこれらのモード間に結合され、コア中でのこれらのモードの実効伝播距離を減少させる。これらの条件の下での、コア中の強い単一モード伝播は、基本コア・モードだけに起こる。コアが活性イオンを添加されている場合には、基本コア・モードだけが強く増幅される。しかし、これは、より高次のモードの抑制の決定的な要素ではない。
【0135】
低屈折率被覆を持つLCFとは異なり、高屈折率被覆を持つLCFでは全てのモードが漏れ易い。誘導のために低屈折率被覆を強く頼りし内部クラッド特徴をあまり頼りにしないモードは、急に漏れ出す。この場合、閉込め損失は、モードがどんなに内部クラッド特徴によって誘導されるかの良い目安を与え、したがって伝播におけるモード差別の良い目安を与える。より高い屈折率の被覆が、いくらかの損失にもかかわらずより低いものと取り替えられたとき、それぞれのモード・プロファイルはもとのままである。したがって、高屈折率被覆の場合の解析は、低屈折率被覆の場合のモード強さの良い目安を与える。
【0136】
いくらかの伝送損失を除いて、
図22に示された例のLCFの相対的閉込めのピーク位置は、被覆の選択の影響をあまり大きく受けない。n
被覆=1.54の高屈折率被覆およびλ=1.05μmの場合の
図22の同じLCFの閉込め損失が
図23に示されている。線2301および2303は、それぞれ、基本モードおよび第2モードの実効屈折率である。破線2302および実線2304は、それぞれ、基本モードおよび第2モードの閉込め損失である。閉込め損失のピークは、強い反交差点からである。ピークは、低屈折率被覆を持つ
図22に示されたものと同じ位置のままであることは興味深いことである。反交差点にあるおよび反交差点から離れた例の基本モード・プロファイルが、
図23にそれぞれ差込み
図2306および2305として、さらにそれぞれ
図23Bおよび23Dに拡大図として示されている。反交差点にあるおよび反交差点から離れた例の第2次モード・プロファイルが、
図23にそれぞれ差込み
図2308および2307として、またそれぞれ
図23Aおよび23Cに拡大図として示されている。
【0137】
再び
図23を参照して、第2次モードと基本モードの閉込め損失の高い比が、いくつかのファイバ直径で達成可能であり、この例では、直径約215μmで最大になっている。閉込め損失が考慮すべき唯一の要素である場合には、1つの実施形態では、より高次のモードの損失を最大にするためのはっきりした選択は、この比が直径の小さな変化に対して急速に変化する可能性があることを承知しながら、約215μmのファイバ直径である。モード差別の著しい増大は、強い第2コア・モード反交差点で動作するようにあるファイバ直径のファイバを設計することによって、高屈折率被覆か低屈折率被覆かのどちらかで達成することができる。
【0138】
しかし、特定の設計上の考慮すべき事項は、他の利点を達成するために、より高次のモードの非最大損失を生じるファイバ直径を選ぶことになることがある。様々な実施形態において、ファイバの第1クラッド寸法、例えば円形の第1クラッドの直径2ρ
0の選択は、コストおよび様々な設計目標に基づいて行われることがある。例えば、増幅器またはレーザでは、設計上の考慮すべき事項は利得媒体を励起することにある。高輝度励起ダイオードの現在のコストは比較的高いので、いくつかの実施形態ではモード2308に対応するより大きなファイバ直径が好ましいことがある。
図23は、第2次モードと基本モードの閉込め損失の比がより大きな直径で最大にならず、100:1をさらに超えること示している。より大きなファイバ直径は、比較的低輝度の励起ダイオードに関して、励起ガイドへの励起光結合を容易にする。
【0139】
逆に言えば、設計目標がピーク・パルスまたはCWパワーを大きくするまたは最大にすることである場合には、高輝度ダイオードおよび最先端技術を用いた伝達光学部品が、より小さな直径のファイバにエネルギーを結合するために、例えば、第2次モード損失を増加または最大にしかつ基本モード損失を減少または最小にする近似的な直径にエネルギーを結合するために、利用されることがある。伝達光学部品は、単一の高輝度ダイオードまたはアレイまたは複数のダイオードからエネルギーを送り出すための小型光学素子を含むことがある。ファイバ直径が非常に大きい場合には、例えば、いくつかの実施形態で300μmを超える場合には、ビーム伝播に影響を及ぼす他の考慮すべき事項が生じる。したがって、いくつかのLCF実施形態は、安価なダイオードおよび大きな励起用クラッド寸法を利用することがあるが、一方で、他のものは、より小さな直径の励起ガイドおよび高輝度ダイオードを利用することがある。いくつかの実施形態では、より小さな直径の励起ガイドおよび高輝度ダイオードが、ファイバの減少した長さに増大した励起パワーを生じさせ、顕著な非線形効果なしに高ピーク・パワーをもたらす。
【0140】
したがって、様々な実施形態では、約125μmから300μmの範囲のファイバ直径が利用されることがあり、基本モード閉込め損失と第2次モード閉込め損失の比は、一般に10を超えることがあり、または約10から100の範囲にあることがある。いくつかの実施形態では、閉込め損失比が100を超えることがある。例えば、閉込め損失の比は最高約500であることがあり、または長さが数メートル(例えば、1m、2m、5m)のファイバでは、ことによると1000に近づくことがある。より高次のモードの損失は、5mの長さで10〜20dBを超えることがあり、約1〜4dB/m、3〜6dB/mの範囲または他の範囲にあることがある。
【0141】
励起エネルギーは、
図1bに示されるように、クラッド領域103と被覆104の間の界面での全内部反射によって誘導されることがある。様々な実施形態では、
図1cに示されるように、低屈折率ガラス107が励起用クラッドを形成することがある。いくつかの実施形態では、励起用クラッドはエア・ホールのアレイとして形成されることがある。
【0142】
いくつかの実施形態は、クラッド領域103を励起ガイドとして利用することがある。領域103は、約150〜400μmの範囲の直径を持っていることがあり、また約500μmを超えることがある。コア寸法は、約50〜150μmの範囲にあることがある。いくつかの実施形態では、コア寸法は、励起ガイド寸法の約20〜40%であることがあり、また、より高次のモードの損失を最大にし、および/または曲げ損失を最小にするように十分に小さいことがある。
【0143】
低屈折率被覆を持つLCFの例および特性が、ダブル・クラッド・ファイバの特性を説明するために使用されてきた。他の適切な代替え物が利用されることもある。例えば、少なくとも1つの実施形態では、低屈折率のガラスが、低屈折率被覆の代替えとして使用されることがある。このガラスは、高濃度フッ素添加シリカであることがある。他の代替え物は、低屈折率被覆に取って代わる1つまたは複数の層のエア・ホールであることがある。再び
図1Bを参照すると、エア・ホールの層は、被覆104に取って代わるように形成されることがある。さらに、追加のシリカ(図示されない)が、高濃度フッ素添加シリカおよびエア・ホールの向こうに付け加えられることがある。多くの変形が可能である。
【0144】
また、LCFの波長敏感特性は興味深いものである。
図24は、268μmのファイバ直径で、強い第2コア・モード反交差点で動作するLCFの例を示す。基本モードおよび第2モードの閉込め損失2401および2402それぞれは、ある範囲の波長についてシミュレートされた。基本モード・プロファイル2405および第2モード・プロファイル2406は、
図24に差込み図として、また
図24Aの拡大図に示されている。
図24は、337もの損失比2403α
2nd/α
FMがλ=1.05μmで達成され、さらにα
2nd/α
FMが優に200ナノメートルの範囲にわたって100よりも大きいことを実証し、低屈折率特徴の向こうの領域を考慮に入れないで、標準的なLCFの損失比2404と比較して少なくとも1桁の改善を表している。本明細書で使用されるような共鳴エンハンスメントは、例えば
図23および24に示されるように、強められた第2次モード抑制を意味する。しかし、いくつかのファイバ実施形態において、このエンハンスメントをもたらすのは、予め選ばれた直径であって波長ではない。強められた高次抑制は、いくつかの実施形態で、少なくとも適切な直径を選び、および/または一般にLCFを第2次モード反交差点で動作させることによって得られる。例えば、
図24に示されるように、この268μm直径のファイバ実施形態を約1.05μmの波長で動作させることは、より高次のモードのかなり大きな抑制を実現する(例えば、ほぼ337のα
2nd/α
FM)。
【0145】
製作された受動および能動LCF、および性能データの例
以下のパラグラフは、受動PCFとLCFパワー増幅器の両方の性能の例を示す。興味深いいくつかのパラメータには、曲げによるビーム品質および損失の変化、伝播の波長依存性、および応力光学効果による屈折率変化がある。
【0146】
同じ直径の棒がひとつの束を形成するように六角形状に積み重ねられるよく知られたスタック・アンド・ドロー技術を使用して、30から180μmまでの様々なコア直径を持ちd/∧が0.7から0.9であるいくつかのLCFが製作された。次に、この束は、管内部の雰囲気および真空制御が適切な状態で、この管の中に挿入されてファイバに線引きされる。イッテルビウム添加ファイバがまた製作された。非円形断面2407が
図24および24Bに示されている。LCFは、2ρ=52.7μm、d/∧=0.8、およびn
被覆=1.37の被覆を持っている。ガラス外径は254.2μmであり(例えば、実質的に平らな表面から反対側の実質的に平らな表面まで、測定された「平面と平面の間」)、実効モード面積は、976nmで約11dB/mという測定励起吸収を用いて1548μm
2と計算された。コアの中心部分にはイッテルビウム・イオンが添加される。イッテルビウム添加ガラスは、優れた屈折率一様性とファイバの残り部分との正確な屈折率整合とを持ったガラスを製造するために特別に開発されたプロセスを用いて作られた。これらのステップは、この例において、所望のモード・パターン並びに強い単一モード動作を維持している。
【0147】
このLCFの単一モード伝播の強さについての第1の試験では、約50cm直径のコイルに緩くぐるぐる巻かれた6mのファイバの出力が平行にされ、入力条件を調整しながらCCDカメラによって撮像された。この例のLCFはダブル・クラッド・イッテルビウム添加ファイバであるが、この実験ではこのファイバが未励起構成で使用されたことに留意されたい。それにもかかわらず、より高次のモードが未励起ダブル・クラッド増幅器ファイバ中でもはるかに大きな伝播損失を持ったならば、射出条件が決して最適条件でないように調整されたときでも、出力モード・パターンは安定であり、より高次のモードは観察されなかった。この第1の試験中に、2つの指の間で圧力を加えさらに曲げてファイバを手で扱っている間じゅう出力モード・パターンは安定であり、基本モードのままであった。
【0148】
伝播の波長依存性を特徴付けるために、このLCFの20cmの長さを通過する超連続光源の伝播後の480〜1100nmの波長範囲の出力モードをCCDで捕らえ、
図24の上部差込図および
図24Bに像2408〜2414として示した。シリコンCCDの応答性は、1100nmより上で非常に低いので、データは得られなかった。800nmより上ではっきりした幅の広い帯状単一モード動作が明らかであるが、一方で、800nmより下ではより短い波長に向かってより高次のモードの含量の増加する形跡がある。
図24は、シミュレートされた第2次モードが、より短い波長の方に向かって次第に伝送されるようになり、50μmのコアを持つこのLCFでは800nmで約1dB/mの損失に達することを示している。このLCFは低屈折率被覆を持ち、一方で、シミュレートされたファイバは高屈折率被覆を持つにもかかわらず、シミュレーションは実験との良い一致を示している。
【0149】
図25は、2ρ=101μm、d/∧=0.8およびn
被覆=1.54の被覆を持つ受動LCFの数値的な特性および性能データを差込
図2501に示す。このLCFの実効モード面積は5117μm
2と計算された。このファイバの断面2502が、差込
図2501および
図25Aに示されている。長さ約6mのこのLCFの長さが、1mのコイルに緩くぐるぐる巻かれた。M
2がビーム品質測定のために一般的に使用される。1のM
2値が「完全」ガウス状ビーム・プロファイルに対応し、全ての実用的なビームは、>1のM
2値を持っている。ASE源およびSpiriconM
2−200を用いて測定されたM
2は、M
2x=1.26およびM
2y=1.29である。
図25は、また、2ρ=183.3μm、d/∧=0.8およびn
被覆=1.54の被覆を持つ他のLCFの特性および性能を差込
図2504に示す。同程度の従来の単一モード光ファイバ(SMF)の断面2507が、また、差込
図2504および
図25Bに示された断面2505と比較するために示されている。このLCFの実効モード面積は、15861μm
2と計算され、記録的な実効モード面積であり従来の単一モード光ファイバに比べて2桁を超える改善であると考えられる。1mの真っ直ぐなファイバのASE源を用いて測定されたM
2は、M
2x=1.22およびM
2y=1.23である。これらのファイバの出力の測定モード・パターン2503および2506が、また、
図25の差込
図2501および2504にそれぞれ示され、さらに
図25Aおよび25Bにそれぞれ示されている。
【0150】
図25は、35μm、40μm、50μm、および101μmのコア直径を持つ4個のLCFに関する曲げ損失測定2508、2509、2510および2511をそれぞれ示す。ファイバは、様々な直径の予め作られた環状の溝の中に設定された。次に、出力モード・パターンが確認された後で、各コイル直径での伝送が測定された。ファイバの絶対伝送は、別個のカットバック測定によって測定された。絶対測定は、次に、相対曲げ損失測定を計算し直すために使用された。いくつかの実施形態のLCFの曲がる能力は、コア直径が大きくなるにつれ非常に急速に小さくなる。この効果は、モードが伝播しながら空間パターンを、ばらばらにすることなしに、どんなに急速に変えることができるかに、例えば断熱遷移を維持することができるかに、曲がりを進む導波モードの能力が関係していることに基本的に関係付けられる。モードが大きくなるにつれて、この変える能力は、いくつかの場合に非常に急速に小さくなる。2dB/mの測定臨界曲げ半径が、
図25の差込図および
図25Cに白丸としてプロットされ、ρ
2.5依存性に申し分なく合っている。
【0151】
図24〜25に示された例は、受動ファイバに対応し、例えば、試験中に励起ビームが注入されなかった。
【0152】
高ピーク・パルスまたはCWパワー応用のために大コアLCFを使用することは、かなり興味深いことである。例として、
図10〜13および16〜21および「Single Mode Propagation in Fibers and Rods with Large Leakage Channels」という名称の米国特許公開第2006/0263024号として公開され2005年5月30日に出願された米国特許出願第11/134,856号の関連した本文は、様々なデバイスおよびシステム・構成を示している。例えば、米国特許出願第11/134,856号の
図11は、多モード励起源によって励起されるファイバ増幅器またはレーザで使用される、希土類イオンを添加されたコアを含む大モード面積ファイバの実施形態を、模式的に示している。
【0153】
本出願の
図26Cを参照すると、
図26Cは、多モード励起源によって励起されるファイバ増幅器またはレーザで使用されることがある、希土類イオンを添加されたコアを含む大モード面積ファイバの実施形態を模式的に示す。この実施形態で、ファイバは、真っ直ぐな入力および出力端部2651、2652およびその間のぐるぐる巻かれた部分を持っている。多モード励起2655は、結合レンズ2654を使用して増幅器またはレーザを励起するために使用される。入力ビーム2656は、レンズ2653を通してファイバ2650に射出される。出力2657は、ダイクロイック・ミラー2658によって分離される。
【0154】
最初に、活性領域のファイバ性能を試験するために、単一段ファイバ増幅器が、
図24および24A、24Bに関連して示され説明された3mのイッテルビウム添加LCFに基づいて組み立てられた。
図26は、断面2602(
図26Aにも示される)を持つこのファイバの特性および性能を差込
図2601に示す。増幅器ファイバ端部は約8度に角度劈開された。この増幅器は、125mW出力を持つ1062nmで動作する微小チップ・レーザによって、25kHzの繰返し
率(5μJのパルス・エネルギー)でシーディングされ、反対方向に励起された。微小チップ・レーザの測定されたパルス持続時間は600psであった。増幅器性能2603は
図26に要約されている。測定された増幅スロープ効率は約57%である。約1026nmの増幅器利得ピーク(例えば、利用可能な1062nm入力は利得ピークからずれた)でのレージングの開始前に、7W(320μJ)の最大パワーが得られた。7Wの出力パワーで測定されたM
2(差込
図2605に示される)は、2つの直交する向きでそれぞれM
2x=1.17およびM
2y=1.18であった。出力モード2606が、また、
図26の差込図および
図26Bに示されている。
【0155】
このLCFで高ピーク・パワーを取り扱う可能性が、2段LCFファイバ増幅器構成を使用して試験された。LCF増幅器の各段は、真っ直ぐな入力および出力端部を含み、その間に約0.5mのコイル直径を持つぐるぐる巻かれた部分がある。増幅器出力は利用可能な励起パワーで制限された。自己位相変調およびラマン散乱の明らかな痕跡が観察されなかったので、ファイバの非線形閾値より下での動作が明白であった。400μJパルス・エネルギーで測定されたスペクトル2605が
図26に示される。増幅された自然発光レベルは、出力スペクトル2605が、増幅された信号レベルよりも40dB以上小さかった。
【0156】
様々な実施形態において、LCF増幅器および/またはレーザは、10μJ〜10mJの範囲のパルス・エネルギーでの動作を可能にすることがあり、いくつかの実施形態で約100μJから約1mJまでの好ましい動作範囲を可能にすることがある。CWまたはパルス動作が、例えばKHzまたはMHzの繰返し
率でパルスを生成するために、利用されることがある。少なくとも1つの実施形態では、出力ビームは、一般に低開口数であることがあり、例えば溶接、切断、およびマーク付けを含んだ応用のために、出力ビームをファイバ伝達するのに特に申し分なく適していることがある。様々な実施形態で、LCFファイバは、例えばチャープ・パルス増幅(CPA)システムにおいて、超短パルスの発生に使用されることがある。微細機械加工応用分野は、適切なビーム整形および拡大光学系と共に、全ファイバ・システムを使用して、高ビーム品質の例えば約1.1から1.5の範囲のM
2値の高ピーク・パワー・パルスを使用して行われることがある。いくつかの実施形態では、高ピーク・パワーの可視または近紫外パルスを生成するために、周波数コンバータが利用されることがある。いくつかの実施形態では、ほぼ1μmから50μmの範囲のほぼ回折で制限されたスポット・サイズが生成されることがある。
【0157】
非線形効果が無視できるほどであるフェムト秒、ピコ秒、およびナノ秒領域で高ピーク・パワー・パルスを生成するために、様々なレーザまたは増幅器の実施形態が全ファイバ設計で利用されることがある。1つの例の実施形態では、約70μm〜100μm以上のコア直径が、数mJから約10mJのエネルギーを持つナノ秒パルスを生成するために使用されることがある。約1〜10psの例示のパルス幅の超短パルスが、約10μJから数100μJの範囲の出力エネルギーで生成されることがある。
【0158】
図26Dは、
図26Cの大モード面積増幅器システム2670を用いて構成されることがある例示のレーザに基づいた材料処理システムを模式的に示す。システム2670は、また、多段増幅器として構成されることがある(図示されない)。光学システム2672は、ほぼ回折で制限されたビームを目標2675に送り出す。スポット・サイズは、応用に依存するが、一般に約1μmから250μmまでの範囲であることがある。光学システム2672は、また、走査ミラーまたは他の適切なビーム位置決め装置を含むことがある。目標2675は、また、並行移動および/または回転位置決め台に取り付けられることがある。コントローラ2677は、レーザ、光学システム、および任意の位置決め機構の動作を調整する。
【0159】
LCFファイバのこの実施形態の更なる特徴付けは、例えば、クラッド特徴のサイズおよび/または間隔、クラッドおよび/またはクラッド特徴の熱膨張係数、その他を含んだLCFファイバの様々な特性の影響を受けることがあるLCF屈折率変化の測定を含んだ。
【0160】
図27は、このLCFの測定された2次元屈折率2700を示し、不純物添加された中心部分2703を持つコア2702および低屈折率特徴2701を示している。低屈折率特徴2701のまわりの部分2704は、増加した屈折率を持っている。この屈折率増加は、シリカとフッ素添加シリカの異なる材料特性によって、特に異なる熱膨張係数δTによって、生じることがある。ファイバは高温で線引きされるので、より高い熱膨張係数を持つフッ素添加シリカは、周囲の石英ガラスよりも多く収縮しようとする。しかし、この収縮は、周囲のシリカによって制限される。室温で、フッ素添加シリカはファイバ中で引っ張り力を受け、周囲のシリカは圧縮を受けている。この応力は、応力光学効果による応力屈折率変化を引き起こす。
【0161】
いくつかのファイバの実施形態において、特徴と第1のクラッド材料の異なる熱特性の結果として、屈折率の局部的変化が起こることがある。しかし、LCFファイバに関するいくつかの例の実験で、LCF導波機構が観察された。いくつかの場合に、比較的大きな特徴のサイズ、配列、および特徴の数が、支配的な機構としてLCF導波を実現する。
【0162】
いくつかの実施形態では、特徴のサイズおよび配列が、コア領域(または、他のファイバ領域)の屈折率プロファイルに影響を及ぼすことがあり、例えば、屈折率の相対的な変化を大きくする。特徴のサイズおよび間隔を大きくすると(例えば、全体的な寸法を一定の率で拡大する)、一般に、より大きな相対屈折率変化(例えば、より大きな最大屈折率変調)が生じる。応力光学効果によって生じる正味の屈折率変化は、すぐ近くの特徴の寄与を相殺することを含むことがあり、いくつかの場合に、正味の結果は特徴間隔に依存する。例えば、互いにより近い間隔で配置されたより小さな特徴は、一般に、減少した屈折率変調を生じさせる。様々な実施形態で、特徴のサイズおよび/または間隔が、クラッド領域および/またはコア領域の屈折率プロファイルを調整するように予め選ばれることがある。いくつかの実施形態では、クラッドおよびクラッド特徴を含む材料が、クラッド領域および/またはコア領域の屈折率プロファイルを調整するように予め選ばれることがある。例えば、いくつかの実施形態で、これらの材料は、その材料の熱膨張係数の値に少なくとも部分的に基づいて選ばれる。いくつかの実施形態では、クラッド特徴は、フッ素添加シリカを含むことがあり、クラッドはシリカを含むことがある。他の実施形態では、他の材料、例えば不純物添加されたガラスおよび/または不純物添加されないガラスが、使用されることがある。
【0163】
製作されたLCFの例:N=2−−モード損失および曲げ損失
図1bおよび1cのようにクラッド特徴が単一の層(例えば、リング)で配置されている様々な実施形態では、d/∧の一般的な値は、約0.65〜0.9、0.7〜0.9、または0.75〜0.85の範囲にあることがある。いくつかの実施形態で、特徴の少なくとも第2の層(N≧2)は、クラッド特徴102の向こうに配置されることがあり、いくつかの場合にd/∧の一般的な値は、約0.3〜0.9、0.4〜0.8、0.5〜0.7、または0.5〜0.8の範囲にあることがある。d/∧の他の範囲が、クラッド特徴の層のどれかに使用されることがある。2以上の層のクラッド特徴が使用される場合、比d/∧は、クラッド特徴の層ごとに異なることがある(しかし、異なる必要はない)。
【0164】
図31は、コア3101を実質的に囲繞するd/∧=0.6の2層のクラッド特徴3102と、さらに外側のクラッド層3103とを持つ製作されたLCFの断面を示す。このLCFは、45μmのコア直径および約400μmのファイバ直径を持っている。そのような設計が、非常に改善されたより高次のモード損失を持つが僅かにより高い曲げ損失を持ったこの例のLFCを実現する。2層のクラッド特徴を持つ例のLCFの基本および第2次モードの計算された閉込め損失が
図32に示されている。基本モード閉込め損失3201および第2次モード閉込め損失3202が、様々なd/∧についてプロットされている。この例の計算には外側クラッドは含まれていない。クラッド特徴は無限のクラッド中に配置されているものと仮定されている。d/∧のかなり大きな範囲にわたって数100の閉込め損失比を容易に達成できることが、
図32から理解できる。いくつかの実施形態では、外側クラッド寸法をさらに注意深く選ぶことで、この比をさらに改善することができる。さらに追加の層を含んだいくつかのLCF実施形態(N>2)は、損失比をさらに改善することができるが、いくつかの場合に、より悪い曲げ損失性能という犠牲を払ってである。
【0165】
製作されたPCFおよび例の試験結果
図19に戻って、この図は、従来のフォトニック結晶ファイバと数層のホールで区別されるN=3のLCFの実施形態を示す。
【0166】
クラッド中にエア・ホールを持つエンドレス単一モードPCFは、従来の光ファイバの単一モード(SM)領域を大きく広げるという特有の特性について、Birks他によって最初に報告された。この報告の直接的な結果は、SMファイバのコア直径のかなりの増大である。このことは、商用ファイバ・レーザのピーク・パワーを高めるために有益であり、このピーク・パワーは、密なコア閉込めによる非線形効果によって制限されている。
【0167】
しかし、エア・ホールを持つファイバのいくつかの実施形態には、いくつかの欠陥がある。エンドレスSMファイバの小さなエア・ホールの寸法は、ファイバ線引きプロセス中の強い表面張力と圧力の均衡に決定的に依存し、したがって、再現するのが困難である。エア・ホールは、また、環境汚染を防止するためにデバイス中に密封されていなければならず、環境汚染は、しばしば、特に大きなコアのファイバにおいて、モード品質にマイナスの影響を及ぼすことがある。全ガラスPCFは、製作の容易さと、従来のファイバのために十分に開発された同様な処理技術を採用する可能性との両方で、確かに魅力的である。
【0168】
上で指摘されたように、特徴のサイズおよび配列、材料の熱特性、および他の要素のうちの1つまたは複数が、コア領域(または、他のファイバ領域)の屈折率プロファイルに(単独で、または様々な組合せで)影響を及ぼすことがあり、例えば、相対的変化を大きくすることがある。局部的変化が屈折率(非PCF)導波を引き起こすことがある。いくつかの実施形態では、この驚くべき導波機構が正しく考慮に入れられない場合、結果として得られた出力モードは、所望の形または予想された形から外れる。正しく考慮に入れられたとき、屈折率導波は、PCFに関して使用するための新しい興味深い導波機構を実現する可能性がある。以下の例は、PCFファイバの実施形態での導波およびモード・プロファイルに及ぼす屈折率変調の効果を示す。
【0169】
全ガラスPCFは、d/∧=0.35および47μmのコア直径で製作された。ファイバの断面2800が
図28Aに示され、それの屈折率プロファイル2801が
図28Bに示されている。低屈折率特徴2802は、各低屈折率特徴2802のまわりの、熱特性の不整合によって高くなった屈折率リング2804に沿って示されている。高くなった屈折率リング2804は、また、コア2803の中に高屈折率部を作っている。出力モードが様々な波長で測定されている間じゅう、このファイバの長さは真っ直ぐな状態に保たれた。波長780nm、800nm、910nm、980nm、1000nmおよび1100nmでのモード2810、2811、2812、2813、2814および2815がそれぞれ
図28Cに示されている。より短い波長のカットオフが存在するために、PCF導波はより短い波長に向かっていっそう弱くなる。例のファイバ実施形態は、780nmより下ではあまり満足に誘導されず、最大規格化直径2ρ/λ≒60を与える。
【0170】
図28Aに示されたファイバのためのプリフォームの一部は、約700μmの直径および約130μmのコア直径を持つファイバに線引きされた。ファイバの中心の直径約80μmの高くなった屈折率部は、
図29に示された単一モードを誘導し始める。モード2901、2902、2903、2904、2905および2906は、780nm、800nm、850nm、910nm、1000nmおよび1050nmの波長でそれぞれ測定された。基本モード動作は1μmで非常に強く、より高次のモードの含量が850nmより下で見られる。モード2911、2912、2913、2914、2915および2916は、1μmの波長で射出条件を調整しながら捕らえたモードである。この例で、この調整範囲で他のモードが誘導されることはあり得ない。いずれにしても、モードが通常のPCF導波で誘導されないことは、像2920から非常にはっきり分かる。像2920は、光を当てられたファイバ断面で撮った。
図29で、モード2921が低屈折率特徴2922まで広がらないことをはっきり見ることができる。また、モード2921は、ファイバのコア領域(この領域の境界は低屈折率特徴2922の内側の層によって定められている)内の実質的に中央に位置付けられている。モードの形は、例えば
図28Cのモード・プロファイル2814で図示されるように、クラッド特徴の特性を表さず、
図28Cのモード・プロファイルの形は、クラッド特徴で誘導されるモードを示している。
【0171】
いくつかのフッ素が添加された棒を持つファイバの中心を横切る線に沿ったファイバの断面内の屈折率変化が測定され、
図30に示されている。高くなった屈折率コア3001は2ρの直径を持っている。また、フッ素添加ガラスによる屈折率窪み3002が、フッ素添加ガラスのまわりの応力効果によって高くなった屈折率リング3003と共に示されている。いくつかの実施形態では、コアの一部での屈折率変化はほぼ放物線線状であることがある。この屈折率変化によって、不均一な屈折率を持つコアの一部の中で基本モードが誘導されるようになることがある。例えば、モード直径は、例えば約50%のようなコア直径の部分であることがある。
【0172】
非PCF導波は、この実験の驚くべき結果であった。このことは、大コア・ファイバでの従来のPCF導波が、小さなエア・ホールだけが第1のクラッド領域内に形成されたファイバ実施形態か、ガラス以外の材料が使用された構成か、ことによるとホールがガスで充填された構成かに限られる可能性があることを暗示している。この結果は、また、いくつかの可能なPCF設計が、全ガラス大コア・ファイバにあまり好ましくないことも暗示している。いくつかの大コア実施形態では、十分に整合された熱膨張係数を持つガラスが利用されることがある。例えば50μmまでコア・サイズを小さくすることで、また、いくつかの場合に、性能がだいたい改善されることがある。
【0173】
様々なLCF実施形態と異なって、このPCFの例のために選ばれた配列および比較的小さな特徴サイズは、局部的な屈折率変化を大きくした。この局部的変化は、非PCF導波に使用されることがある。
【0174】
少なくとも1つの実施形態では、全ガラス・ファイバは、第1の熱膨張係数を持つ第1のクラッド材料を含むことがある。クラッド特徴の追加の層N≧2は、第1のクラッド材料の中に配置されることがあり、これらの特徴は、一般的なLCFクラッド特徴サイズに比べてサイズが小さくされることがある。クラッド特徴は、第2の熱膨張係数を持つ第2のクラッド材料を含むことがある。クラッド特徴に隣接して屈折率の局部的増加が存在することがある。さらに、コア領域の境界は、クラッド特徴の第1の内側層によって定められることがある。コア領域の一部は、
図30に示されるように、不均一な屈折率プロファイルを示し、屈折率勾配を形成することがある。
図30を参照して、高くなった屈折率のコア領域3001のピークから極小3005までの測定された例示の相対屈折率差は、約5×10
-4未満であり、一般に、約1×10
-3未満であることがある。各極小3005を超える増加した局部屈折率は、低屈折率クラッド特徴への遷移に対応する。ピークから極小までの局部的勾配は、コア領域の少なくとも一部の中で基本モードの屈折率導波を引き起こすだけ十分に大きい。相対屈折率差は、応力光学効果によって生じることがある。
【0175】
様々な実施形態では、大コア・ファイバの直径は約30μmから200μmの範囲にあることがある。そのようなファイバの応用が、例えば、大パワー・チャープ・パルス増幅システム、非線形増幅器、および連続光発生装置において、入力パルスのスペクトルを広げるのが見出されることがある。そのような高ピーク・パワー・パルスは、ファイバ媒体の非線形閾値を超えるだけ十分に高い強度を持っている。いくつかの実施形態では、前置増幅器またはパワー増幅器は、コアに不純物添加することによって形成されることがある。
【0176】
様々な実施形態は、「全ファイバ」設計または、少なくとも、バルク光学部品の数を減少させる構成を利用することがある。そのような実施形態は、上述のどんな例示の「全ガラス」設計でも含むことができる。統合構成が、N=1、2、3またはもっと多い数の層、偏光または非偏光保持ファイバ、様々な励起ガイド配列、被覆、および様々なクラッド・構成と共に使用されることがある。統合設計は、多段設計を含んでレーザおよび増幅器に関して利用されることがある。様々な統合設計は、例えば大パワー・コヒーレント・アレイなどのファイバ・アレイに特に有益であることがある。装置は、材料処理、レーザ・レーダ、および電気通信を含んで例示の応用で、利用されることがある。
【0177】
いくつかの実施形態では、増幅器と伝送ファイバの様々な組合せが接合され、それにもかかわらず、ビーム品質を維持しながらエネルギーを効率よく結合することがある。例えば、
図26Cのレンズ2653または他のバルク光学部品は、必要でないことがある。ほぼ回折で制限されるビーム品質を保持しながら、入力ビームを大コア・ファイバ2650に効率よく結合するために、接合が使用されることがある。
【0178】
図33A(一定の率で拡大されていない)は、希土類が添加された大コア3315およびクラッド特徴102を持つLCF3320を模式的に示す。コア3305を持つ単一モード(または、数モード)・ファイバ3300は、ファイバ3320に接合されることになる。この例では、ファイバ3300および3320の外径はほぼ等しいが、ファイバは等しくない外径で選ばれることがある。ファイバは、平面3310の近くで接合されることになる。
【0179】
例として、商業的に利用可能なCORNING「(登録商標)」H11060単一モード特殊ファイバが単一モード・ファイバ3300として利用されることがある。ファイバ・パラメータには、約6.2μmのモード・フィールド直径、約1.2mの長さ、約0.14の開口数、および920nm±50nmのカットオフ波長がある。LCF3320は、約80cmの長さ、53μmのコア、約43μmの対応するモード・フィールド直径、およびファイバ3300よりも遥かに小さな開口数を持つ製作された全ガラス・ファイバであることがある。この例では、LCF3320は、単一モード・ファイバ3300に位置合わせされ、接合されることになる。
【0180】
2つの単一モード・ファイバ間の直接突合せ結合に関して予想される最大パワー結合は、以下のように計算されることがある(例えば、Introduction to Fiber Optics、Cambridge University Press、1998年、153頁のGhatak、「Butt coupling between single mode fibers」を参照されたい)。
T
0=(2*ω
1*ω
2)
2/(ω
12+ω
22)
2、dB
損失=−10log
10(T
0)
ここで、ω
1およびω
2は、それぞれのモード直径である。上述の2つのファイバ3300、3320が直接結合(突合せ結合)される場合には、約11dBの損失が予想されるだろう。したがって、そのような損失を防ぐために、モード・フィールドを広げるか、そうでなければモード・フィールドを整合させるためのある機構が必要とされる。
【0181】
1つの例では、接合は、2つのファイバのコアの測定および位置合わせを可能にするように光源を使用して行われた。最初のステップとして、基本モードが励起され、CCDカメラ上に像を形成して確認された。次に、カメラを光パワー・メータに置き換えて、損失を測定した。2つのファイバの位置合わせを確立すると同時に、平面3310の近くの領域を加熱することによって接合プロセスが行われた。
【0182】
驚くほど効率のよい結合配列が実証された。どんな特定の理論にも与することなく、結果は、接合中に拡散されたコア材料3305aのドーパントを示し、ファイバ3300のコア・サイズを大きくした。複数の電気アーク(ただ単一アークだけでなく)を利用してファイバ端部を加熱し、ファイバをつなぎ合わせることが(例えば、この例では溶融接合)、単一モード・ファイバ3300のモード・フィールドをさらに大きくした。ほぼ1060nmの波長での小さな2.8dBの損失および1.3μmの波長での約1.5dBの減少した損失が観察された。観察された損失は、直接結合で得ることができるかもしれないものよりも遥かに小さい(例えば、この例では、11dBに対して2.8dB)。効率の測定可能な変化がファイバごとに見出されることがあるが、損失の実証された減少はかなり大きい。
【0183】
図33Bは、接合後の
図33AのLCF3320および単一モード・ファイバを模式的に示す。コア3305aの寸法は、コア3305に比べて広がったように示されている。その結果として、低損失で、かつモード品質を著しく犠牲にすることなく、入力ビームをファイバ3300からLCF3320に伝えることができる。
【0184】
図33Cは、クラッド特徴に対するモード・プロファイルの例を模式的に示し、基本コア・モードの伝播およびLCF導波を例示している。ほぼ1/e
2のビーム直径3330が示され、コア寸法のほぼ80%に対応している。
【0185】
図33Dは、製作されたLCFの出力を示す写真であり、この場合に、LCFと単一モード・ファイバが
図33Bに示されるように接合された。写真は、クラッド特徴に対して基本コア・モードを示し、LCF導波を実証している。クラッド特徴に対するモード直径は、
図33Cに模式的に示されたものによく対応している。
【0186】
図33A〜33Cは、単一モード・ファイバとLCFが同じ外径を持っている1つの例を模式的に示す。LCFの接合はそれほど制限されず、単一モード・ファイバの直径はLCFの直径と違っていることがある。
【0187】
いくつかの実施形態では、中間ファイバが使用され、接合は各端で行われることがある。そのような配列は、上記の例の53μmのコアよりも大きなコアを持つLCFへの効率のよい結合を可能にすることができる。
【0188】
大コア・ファイバは、様々なデバイス、システムおよび応用で使用することができる。例えば、大コア・ファイバは、高ピーク・パワー・パルス・レーザ並びにCWレーザ用の受動伝達ファイバとして使用することができる。ファイバ・レーザまたはレーザ増幅器で動作するために、コアには希土類が添加されることがある。高ピーク・パワー増幅は、しばしば、例えば直接増幅システムおよびチャープ・パルス増幅システムの構成で、ピコ秒またはフェムト秒のパルス幅を持つ超短パルスのために使用される。
【0189】
例として、
図10〜13および16〜21、および「Single Mode Propagation in Fibers and Rods with Large Leakage Channels」という名称の2005年5月30日に出願された米国特許出願第11/134,856号の関連した本文が特に参照され、これらは、それらで開示されたフォトニック結晶ファイバ、エンドレス単一モード・フォトニック結晶ファイバおよび漏れチャネル・ファイバの構成を利用するために修正することができる様々なデバイスおよびシステムの構成を示している。例えば、本発明の実施形態は、増幅器、レーザ、短または超短パルス発生装置、Qスイッチ・レーザおよび他のシステムを含んだ多くの光学システムで利用されることがある。本発明の実施形態は、赤外、可視、および/または紫外の波長を利用して、金属、半導体、および誘電体材料をレーザに基づいて修正するシステムで使用されることがある。他の用途もまた可能である。
【0190】
様々な代替え構成もまた可能である。例えば、構成要素(例えば、層)が追加され、取り除かれ、または配置し直されることがある。同様に、処理および方法のステップが、追加され、取り除かれ、並べ直されることがある。
【0191】
したがって、本明細書で説明された本発明は、ある好ましい実施形態および例の背景で開示されたが、本発明が、具体的に開示された実施形態を超えて、本発明の他の代替え実施形態および/または使用および本発明の明らかな修正物および同等物まで広がることは、当業者によって理解されるだろう。その上、本発明のいくつかの変形が示され詳細に説明されたが、本発明の範囲内にある他の修正物が、この開示に基づいて当業者には容易に明らかになるであろう。また、実施形態の特定の特徴および態様の様々な組合せまたは部分組合せが作られ、依然として本発明の範囲内に含まれることがあると考えられる。開示された発明のいろいろのモードを形成するために、開示された実施形態の様々な特徴および態様を互いに組み合わせ、または置き換えることができることは理解されるべきである。したがって、本明細書で開示された本発明の範囲は、上で説明された特定の開示された実施形態によって限定されるべきでない。