特許第5921690号(P5921690)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5921690ネットワーク上における添削指導サービス提供方法及びこれに用いられるウェブサーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5921690
(24)【登録日】2016年4月22日
(45)【発行日】2016年5月24日
(54)【発明の名称】ネットワーク上における添削指導サービス提供方法及びこれに用いられるウェブサーバ
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/02 20060101AFI20160510BHJP
   G06F 3/042 20060101ALI20160510BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20160510BHJP
【FI】
   G09B7/02
   G06F3/042 421
   G06Q50/20
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-527104(P2014-527104)
(86)(22)【出願日】2012年12月28日
(65)【公表番号】特表2014-529764(P2014-529764A)
(43)【公表日】2014年11月13日
(86)【国際出願番号】KR2012011682
(87)【国際公開番号】WO2013100681
(87)【国際公開日】20130704
【審査請求日】2014年2月20日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0145580
(32)【優先日】2011年12月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515148125
【氏名又は名称】ネオラボ コンバージェンス インク
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】イ,サン−ギュ
(72)【発明者】
【氏名】イ,スク−ジュ
【審査官】 大熊 靖夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−345232(JP,A)
【文献】 特開2009−288573(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0134662(KR,A)
【文献】 特表2010−533337(JP,A)
【文献】 特開2010−131311(JP,A)
【文献】 特開2004−361829(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 23/00−29/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブサーバが、被教育者端末機から被教育者の作成したイメージ情報及び前記イメージ情報を作成中の前記被教育者の第1音声情報を含む添削対象情報を受信する段階と、
前記ウェブサーバが、前記受信した添削対象情報を蓄積する段階と、
前記ウェブサーバが、前記添削対象情報を教育者端末機に送信する段階と、
前記ウェブサーバが、前記教育者端末機から前記添削情報を作成中の前記教育者端末機を使用する教育者の第2音声情報を含む添削情報を受信する段階と、
前記ウェブサーバが、前記受信された前記添削情報と前記添削対象情報とをマッピングする段階と、
を含むことを特徴とするネットワーク上における添削指導サービス提供方法。
【請求項2】
前記添削情報と前記添削対象情報とをマッピングして生成された学習情報を蓄積する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク上における添削指導サービス提供方法。
【請求項3】
前記学習情報を前記被教育者端末機に送信する段階をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のネットワーク上における添削指導サービス提供方法。
【請求項4】
前記イメージ情報は、各位置ごとに当該位置情報を示すコードが表示されているメモ用紙に、前記メモ用紙上に前記被教育者が筆記をする場合に筆記スタート点の位置情報を読み取り、前記被教育者の筆記による前記メモ用紙上での相対座標変化量を測定して、前記スタート点の位置情報及び前記相対座標変化量に基づいて筆記軌跡情報を抽出して蓄積する第1電子ペンを用いて前記被教育者の筆記によって生成され
前記第1電子ペンは、前記被教育者の筆記中の前記第1音声情報を収集する第1マイクと、前記第1マイクを通じて入力された前記第1音声情報を蓄積する第1メモリ部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク上における添削指導サービス提供方法。
【請求項5】
前記添削情報は、各位置ごとに当該位置情報を示すコードが表示されているメモ用紙に、前記教育者端末機が前記ウェブサーバから受信した添削対象情報に含まれるイメージ情報を出力し、前記イメージ情報が出力されたメモ用紙に、前記メモ用紙上で前記教育者が筆記する場合に筆記スタート点の位置情報を読み取り、前記教育者の筆記による前記メモ用紙上での相対座標変化量を測定して、前記スタート点の位置情報及び前記相対座標変化量に基づいて筆記軌跡情報を抽出して蓄積する第2電子ペンを用いて前記教育者が添削することによって生成され
前記第2電子ペンは、前記教育者の筆記中の前記第2音声情報を収集する第2マイクと、前記第2マイクを通じて入力された前記第2音声情報を蓄積する第2メモリ部と、を有することを特徴とする請求項4に記載のネットワーク上における添削指導サービス提供方法。
【請求項6】
被教育者端末機から被教育者が作成したイメージ情報及び前記イメージ情報を作成中の前記被教育者の第1音声情報を含む添削対象情報を受信する受信部と、
前記受信した添削対象情報を蓄積する蓄積部と、
前記添削対象情報を教育者端末機に送信する送信部と、
前記受信部が前記教育者端末機から前記添削情報を作成中の前記教育者端末機を使用する教育者の第2音声情報を含む添削情報を受信すると、前記受信された前記添削情報と前記添削対象情報とをマッピングするマッピング部と、
を含むことを特徴とするウェブサーバ。
【請求項7】
前記蓄積部には前記添削情報と前記添削対象情報とをマッピングして生成された学習情報が蓄積されることを特徴とする請求項6に記載のウェブサーバ。
【請求項8】
前記送信部は、前記学習情報を前記被教育者端末機に送信することを特徴とする請求項7に記載のウェブサーバ。
【請求項9】
前記イメージ情報は、
各位置ごとに当該位置情報を示すコードが表示されているメモ用紙に、前記メモ用紙上で
被教育者が筆記する場合に筆記スタート点の位置情報を読み取り、被教育者の筆記による前記メモ用紙上での相対座標変化量を測定して、前記スタート点の位置情報及び前記相対座標変化量に基づいて筆記軌跡情報を抽出して蓄積する第1電子ペンを用いて前記被教育者が筆記することによって生成され
前記第1電子ペンは、前記被教育者の筆記中の前記第1音声情報を収集する第1マイクと、前記第1マイクを通じて入力された前記第1音声情報を蓄積する第1メモリ部と、を有することを特徴とする請求項6に記載のウェブサーバ。
【請求項10】
前記添削情報は、各位置ごとに当該位置情報を示すコードが表示されているメモ用紙に、前記教育者端末機が前記ウェブサーバから受信した添削対象情報に含まれるイメージ情報を出力し、前記イメージ情報が出力されたメモ用紙に、前記メモ用紙上で教育者が筆記する場合に筆記スタート点の位置情報を読み取り、教育者の筆記による前記メモ用紙上での相対座標変化量を測定して、前記スタート点の位置情報及び前記相対座標変化量に基づいて筆記軌跡情報を抽出して蓄積する第2電子ペンを用いて前記教育者が添削することによって生成され
前記第2電子ペンは、前記教育者の筆記中の前記第2音声情報を収集する第2マイクと、前記第2マイクを通じて入力された前記第2音声情報を蓄積する第2メモリ部と、を有することを特徴とする請求項9に記載のウェブサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワーク上における添削指導サービス提供方法及びこれに用いられるウェブサーバに関し、より詳細には添削指導に要する時間及び費用を節減すると同時に、答案用紙上での添削内容のみならず、同時に教育者の肉声を通じた助言を被教育者に提供することのできるネットワーク上における添削指導サービス提供方法及びこれに用いられるウェブサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から被教育者の作成した答案用紙を教育者が添削指導することで、被教育者が自分の答案用紙における問題点を確認しこれを改善する方式の教習法が広く活用されてきた。
【0003】
しかし、従来の添削指導方法は被教育者が直接作成した答案用紙を教育者が一々回収し、回収された答案用紙に直接教育者がペンで添削した後、これを再度被教育者に返却する方式で行われた結果、答案用紙の回収及び答案用紙の配付に多くの時間が要求されるという問題があった。
【0004】
また、従来の添削指導方法では被教育者の答案に対する教育者の意見が添削された内容のみで伝達されるため、時間的限界によって被教育者は答案用紙上で制限された添削意見しか教育者から提供を受けることができないという限界があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の技術的課題は、添削指導に必要とされる時間及び費用を節減すると同時に、答案用紙上での添削内容のみならず教育者の肉声を通じた助言を被教育者に提供することのできるネットワーク上における添削指導サービス提供方法及びこれに用いられるウェブサーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための本発明によるネットワーク上における添削指導サービス提供方法は、ウェブサーバが、被教育者端末機から被教育者の作成したイメージ情報を含む添削対象情報を受信する段階と、前記ウェブサーバが、前記受信した添削対象情報を蓄積する段階と、前記ウェブサーバが、前記添削対象情報を教育者端末機に送信する段階と、前記ウェブサーバが、前記教育者端末機から添削情報を受信する段階と、前記ウェブサーバが、前記受信された添削情報と前記添削対象情報とをマッピングする段階とを含む。
【0007】
好ましくは、前記添削情報と前記添削対象情報とをマッピングして生成された学習情報を蓄積する段階をさらに含む。
【0008】
また、前記学習情報を前記被教育者端末機に送信する段階をさらに含む。
【0009】
また、前記イメージ情報は、各位置ごとに当該位置情報を示すコードが表示されているメモ用紙に、前記メモ用紙上で被教育者が筆記をする場合、筆記スタート点の位置情報を読み取り、被教育者の筆記による前記メモ用紙上での相対座標変化量を測定して、前記スタート点の位置情報及び前記相対座標変化量に基づいて筆記軌跡情報を抽出して蓄積する電子ペンを用いて前記被教育者が筆記することによって生成されることを特徴とする。
【0010】
また、前記添削情報は、各位置ごとに当該位置情報を示すコードが表示されているメモ用紙に、前記教育者端末機が前記ウェブサーバから受信した添削対象情報に含まれたイメージ情報を出力し、前記イメージ情報が出力されたメモ用紙に、前記メモ用紙上で教育者が筆記をする場合筆記スタート点の位置情報を読み取り、教育者の筆記による前記メモ用紙上での相対座標変化量を測定して、前記スタート点の位置情報及び前記相対座標変化量に基づいて筆記軌跡情報を抽出して蓄積する電子ペンを用いて前記教育者が添削することによって生成されたことを特徴とする。
【0011】
一方、被教育者端末機から被教育者が作成したイメージ情報を含む添削対象情報を受信する受信部と、前記受信した添削対象情報を蓄積する蓄積部と、前記添削対象情報を教育者端末機に送信する送信部と、前記受信部が前記教育者端末機から添削情報を受信すると、
前記受信された添削情報と前記添削対象情報とをマッピングするマッピング部と、を含む。
【0012】
好ましくは、前記蓄積部には前記添削情報と前記添削対象情報とをマッピングして生成された学習情報が蓄積されることを特徴とする。
【0013】
また、前記送信部は、前記学習情報を前記被教育者端末機に送信することを特徴とする。
【0014】
また、前記イメージ情報は、各位置ごとに当該位置情報を示すコードの表示されているメモ用紙に、前記メモ用紙上で被教育者が筆記をする場合筆記スタート点の位置情報を読み取り、被教育者の筆記による前記メモ用紙上での相対座標変化量を測定して、前記スタート点の位置情報及び前記相対座標変化量に基づいて筆記軌跡情報を抽出して蓄積する電子ペンを用いて前記被教育者が筆記することによって生成されることを特徴とする。
【0015】
また、前記添削情報は、各位置ごとに当該位置情報を示すコードが表示されているメモ用紙に、前記教育者端末機が前記ウェブサーバから受信した添削対象情報に含まれたイメージ情報を出力し、前記イメージ情報が出力されたメモ用紙に、前記メモ用紙上で教育者が筆記をする場合筆記スタート点の位置情報を読み取り、教育者の筆記による前記メモ用紙上での相対座標変化量を測定して、前記スタート点の位置情報及び前記相対座標変化量に基づいて筆記軌跡情報を抽出して蓄積する電子ペンを用いて前記教育者が添削することによって生成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、添削指導に必要とされる時間及び費用を節減することができる。
【0017】
さらに、本発明によると、教育者は被教育者の答案用紙上での添削内容のみならず教育者の肉声を通じた助言を被教育者に共に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明によるネットワーク上における添削指導サービス提供システムの構成図である。
図2】本発明に使用される電子式ダイアリーの構造を示す図面である。
図3】本発明に使用される電子式ダイアリーに具備される電子ペンの作動原理を説明する概念図である。
図4】本発明に使用される電子式ダイアリーに具備される電子ペンの構造を説明する機能ブロック図である。
図5】本発明に使用される電子式ダイアリーにおける本体画面部の構造を示す図である。
図6】本発明によるネットワーク上における添削指導サービス提供システムにおけるウェブサーバの機能ブロック図である。
図7】本発明によるネットワーク上における添削指導サービス提供方法の原理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明をより詳細に説明する。図面のうち、同一の構成要素にはできる限り同一の符号を示す。また、本発明の要旨を不必要に不明瞭にする公知の機能及び構成に対する詳細な説明は省略する。
【0020】
図1は本発明によるネットワーク上における添削指導サービス提供システムの構成図である。
【0021】
図1を参照すると、本発明によるネットワーク上における添削指導サービス提供システムは被教育者端末機100−1、ウェブサーバ200及び教育者端末機100−2を含む。
【0022】
本発明を実施するにおいて、被教育者端末機100−1、及び教育者端末機100−2は、図2のような電子式ダイアリー100の形態を有することが好ましい。
【0023】
図2は本発明における被教育者端末機100−1及び教育者端末機100−2として使用される電子式ダイアリー100の構造を示す図である。図2を参照すると、本発明による電子式ダイアリー100は電子ペン110、メモ用紙120、及び本体画面部130を含む。
【0024】
まず、メモ用紙120は、外観上は一般的なダイアリーに含まれるメモ用紙120と同一の形状に見えるが、本発明におけるメモ用紙120には各位置ごとに当該位置情報を示すコードが目に見えないように表示されている。
【0025】
一方、電子ペン110は、外観上は一般的なペンの形状をしており、使用者が電子ペン110でメモ用紙120に筆記する場合にも一般的なペンのようにインクが出てメモ用紙120に筆記することができる。ただ、本発明における電子ペン110は単純な筆記機能だけではなく、メモ用紙120に表示されているコードの示す位置情報を読み取ることができる。
【0026】
具体的に、電子ペン110はメモ用紙120上で使用者が筆記をする場合、筆記スタート点の位置情報を読み取り、使用者の筆記によるメモ用紙120上での相対座標変化量を測定して、スタート点の位置情報及び相対座標変化量に基づいて筆記軌跡情報を抽出して蓄積する機能を果たす。
【0027】
一方、本体画面部130は電子ペン110から無線通信を通じて筆記軌跡情報を受信し、画面を通じてこれを表示する。
【0028】
図3は、本発明における被教育者端末機100−1及び教育者端末機100−2として使用される電子式ダイアリー100のうちの電子ペン110の作動原理を説明する概念図である。図3のように本発明による電子ペン110は筆記対象物であるメモ用紙120から反射された赤外線を受信して電子ペン110の絶対座標を獲得するイメージセンサ部111、及び電子ペン110の移動によって筆記対象物から反射された赤外線を受信して電子ペン110の相対軌跡を獲得する光センサ部113を備える。
【0029】
一方、軌跡処理部115は、イメージセンサ部111から電子ペン110の絶対座標の伝送を受け、光センサ部113から電子ペン110の相対軌跡の伝送を受けた後、これを用いて電子ペン110の筆記軌跡を算出する。
【0030】
図4は本発明における被教育者端末機100−1及び教育者端末機100−2として使用される電子式ダイアリー100のうちの電子ペン110の構造を説明する機能ブロック図である。図4を参照すると、本発明による電子ペン110は赤外線走査部112、赤外線受光部114、及び光センサ部113、光学部116、イメージセンサ部111、圧力センサ部117、及び軌跡処理部115、メモリー部118、通信部119、入力部109を含む。
【0031】
まず、赤外線走査部112は、筆記対象物であるメモ用紙120に赤外線を走査し、筆記対象物から反射された赤外線は赤外線受光部114を通じて受信される。
【0032】
赤外線受光部114を通じて受信された赤外線は光学部116を通じて分かれてそれぞれイメージセンサ部111と光センサ部113とに受信される。本発明を実施するにおいて、イメージセンサ部111はC−MOSイメージセンサとして実現されることが好ましく、光センサ部113は光マウスにおいて一般的に使用される光マウスセンサとして実現されることが好ましい。
【0033】
一般的に、光マウスセンサは高精密度で相対座標を獲得することができるように設計されており、センサの結果値で相対座標または相対位相を出力する。
【0034】
一方、赤外線受光部114に受信された赤外線は光学部116を通じて一部は屈折されて光センサ113に伝達され、残りはイメージセンサ部111に伝達される。
【0035】
光センサ部113は光学部116を通じて受信された赤外線に基づいて電子ペン110の相対軌跡を獲得し、イメージセンサ部111は光学部116を通じて受信された赤外線に基づいて電子ペン110の絶対座標を獲得する。
【0036】
一方、本発明におけるイメージセンサ部111は、1秒あたり2から3回程度の一定時間周期でイメージを獲得することが好ましい。
【0037】
このように光センサ部113及びイメージセンサ部111によって獲得された絶対座標及び相対軌跡は軌跡処理部115に伝送され、軌跡処理部115はこれを用いて電子ペン110の筆記軌跡を算出する。本発明を実施するにおいて、軌跡処理部115はタイムスタンプ(Time Stamp)を用いて、絶対軌跡と相対座標を獲得した時間を記録することが好ましい。
【0038】
さらに、軌跡処理部によって算出された筆記軌跡情報はメモリー部118に蓄積される。
【0039】
一方、本発明を実施するにおいて、電子ペン110のハンドル部分に具備される圧力センサ部117は電子ペン110を使用する使用者の筆圧を測定して軌跡処理部115に伝送し、軌跡処理部115は使用者の筆圧に基づいて電子ペン110の筆記軌跡を算出することによって筆記軌跡の厚さの程度を決定してもよい。
【0040】
さらに、本発明を実施するにおいて、電子ペン110がマイクを具備することによって、使用者が筆記する場合にマイクを通じて入力された音声のオーディオファイルが筆記軌跡情報と共にメモリー部118に蓄積されるようにしてもよい。
【0041】
一方、電子ペン110に具備された通信部119は、筆記が完了したとき、入力部109を通じて、使用者のデータ伝送命令に基づいて筆記軌跡情報及びオーディオファイルを本体画面部130に伝送する。
【0042】
図5は本発明における被教育者端末機100−1及び教育者端末機100−2として使用される電子式ダイアリー100のうちの本体画面部の構造を示す図である。図5を参照すると、本発明における本体画面部130は受信部131、蓄積部132、中央処理部133、表示部134、出力部135及び送信部137を含む。
【0043】
まず、本体画面部130は電子ペン110に具備された通信部119からブルートゥース(登録商標)通信を通じて電子ペン110のメモリー部118に蓄積されている筆記軌跡情報及びオーディオファイルを受信し、受信された筆記軌跡情報及びオーディオファイルは蓄積部132に蓄積される。
【0044】
蓄積部132に蓄積された筆記軌跡情報は液晶画面である表示部134を通じて使用者に提供され、筆記軌跡情報が表示部134を通じて表示される場合、使用者の選択に基づいてオーディオファイルは外部スピーカである出力部135を通じて共に出力される。この場合、使用者は自分が筆記していた時に共に録音されていた周囲の音声を同時に聞くことになるので、当時の記憶をより鮮明に思い出すことができる。
【0045】
一方、中央処理部133はこのような本体画面部130における一連の動作を制御し、使用者は必要に応じて蓄積部132に蓄積されている筆記軌跡情報及びオーディオファイルを送信部137を通じてウェブサーバ200に送信する。
【0046】
例えば、図1における被教育者端末機100−1は、被教育者が作成した答案用紙などのイメージ情報を含む添削対象情報をウェブサーバ200に送信し、ウェブサーバ200は添削対象情報を受信し、これを蓄積した後、教育者端末機100−2に送信する。
【0047】
その後、教育者端末機100−2を通じて添削対象情報を受信した教育者は添削対象情報に含まれた被教育者の作成した答案用紙などのイメージ情報を被教育者端末機100−1に接続されたプリンタを通じて出力する。ただし、この場合、出力用紙は前述したようなコードが印刷されたメモ用紙を使用する。
【0048】
教育者は該当イメージ情報が出力されたメモ用紙上に前述した構成を有する電子ペン110を用いて答案用紙などに対する添削を行い、これによって教育者端末機100−2には添削情報が生成されて蓄積される。
【0049】
教育者端末機100−2は生成された添削情報をウェブサーバ200に送信し、ウェブサーバ200は教育者端末機100−2から受信された添削情報とウェブサーバ200に既に蓄積されている添削対象情報とをマッピングすることで、答案用紙に添削が追加された形態のイメージ学習情報がその後に該当する被教育者端末機100−1に送信される。
【0050】
図6は本発明によるネットワークにおける添削指導サービス提供システムにおけるウェブサーバの機能を示すブロック図である。
【0051】
図6を参照すると、ウェブサーバ200は、受信部210、マッピング部230、蓄積部250、及び送信部270を含む。まず、ウェブサーバ200の受信部210は被教育者端末機100−1から被教育者の作成したイメージ情報を含む添削対象情報及び教育者端末機100−2から教育者が作成した添削情報を受信する。
【0052】
一方、蓄積部250は被教育者端末機100−1から受信された添削対象情報、教育者端末機100−2から受信された添削情報を蓄積し、マッピング部230は添削対象情報を添削情報とマッピングする。具体的には、マッピング部230は、添削対象情報に含まれる答案用紙などのイメージ情報に、添削情報に含まれる当該答案用紙などに対して行われた添削イメージをオーバーラッピングしたイメージ情報である学習情報を生成し、生成された学習情報も蓄積部に蓄積される。
【0053】
さらに、ウェブサーバ200の送信部270は、被教育者端末機100−1から受信された添削対象情報を教育者端末機100−2に送信し、また、教育者端末機100−2から受信された添削情報に基づいて生成された学習情報を被教育者端末機100−1に送信する。
【0054】
図7は本発明にかかるネットワーク上における添削指導サービス提供方法の原理を説明するフローチャートである。
【0055】
図1から図7を参照して、本発明にかかるネットワーク上における添削指導サービス提供方法の原理を説明するフローチャートを説明すると、まず、被教育者は被教育者端末機100−1に含まれる電子ペン110を用いてメモ用紙上に特定の学習問題に対する答案を作成する。各位置ごとに当該位置情報を示すコードが表示されているメモ用紙に前述した電子ペン110を用いて答案を作成すると、電子ペン110は被教育者の筆記スタート点の位置情報及び筆記によるメモ用紙上における相対座標変化量を測定し、これに基づいて筆記軌跡情報を抽出することによって被教育者が筆記によって生成したイメージ情報を生成する。
【0056】
電子ペン110から生成されたイメージ情報は被教育者端末機100−1の本体画面部130に伝送され、本体画面部130はイメージ情報を蓄積部132に蓄積し、イメージ情報、被教育者端末機100−1のID、被教育者端末機100−1のIPアドレス、教育者端末機100−2のID及び教育者端末機100−2のIPアドレスを含む添削対象情報をウェブサーバ200に送信する。
【0057】
その後、ウェブサーバ200の受信部210は被教育者端末機100−1から添削対象情報を受信する(S310)。
【0058】
受信された添削対象情報はウェブサーバ200の蓄積部250に蓄積され(S230)、ウェブサーバ200の送信部270は、添削対象情報に含まれる教育者端末機100−2のIPアドレスに基づいて添削対象情報を教育者端末機100−2に送信する(S330)。
【0059】
被教育者端末機100−1である電子式ダイアリー100の本体画面部130に具備された受信部131を通じて、被教育者端末機100−1は、ウェブサーバ200から添削対象情報を受信する(S340)。
【0060】
一方、教育者端末機100−2を通じて自分が担当している学生である被教育者の答案用紙などのイメージ情報を含む添削対象情報を受信した教育者は、添削対象情報に含まれる被教育者が作成した答案用紙の内容に該当するイメージ情報を被教育者端末機100−1に接続されたプリンタを通じて前述したようにコードの印刷されたメモ用紙を用いて出力する。
【0061】
教育者は被教育者の答案用紙であるイメージ情報が出力されたメモ用紙上に教育者端末機100−2である電子式ダイアリー100に具備された電子ペン110を用いて筆記することで、答案用紙に対する添削を行い、これにより、教育者端末機100−2には添削情報が生成されて蓄積される。
【0062】
一方、本発明を実施するにおいて、教育者が電子ペン110を用いて筆記をしながら、被教育者である学生に伝達したいことがある場合には、添削内容を筆記すると同時にこれを話すことができ、このような場合には添削情報には添削に関連する筆記軌跡情報のみならず、教育者のコメントを含むオーディオファイルが含まれる。
【0063】
一方、生成された添削情報は教育者端末機100−2である電子式ダイアリー100の本体画面部130における蓄積部132に蓄積され、また、これは電子式ダイアリー100の本体画面部130においての送信部137を通じてウェブサーバ200に送信される。
【0064】
ウェブサーバ200の受信部210は教育者端末機100−2から添削情報を受信し(S340)、ウェブサーバ200のマッピング部230は教育者端末機100−2から受信された添削情報とウェブサーバ200に既に蓄積されている添削対象情報とをマッピングすることで、答案用紙に添削が追加された形態のイメージ情報である学習情報を生成して蓄積する(S350)。
【0065】
具体的には、ウェブサーバ200のマッピング部230は添削対象情報に含まれた答案用紙などのイメージ情報に添削情報に含まれる、該当する答案用紙などに対して教育者によって行われた添削イメージをオーバーラッピングしたイメージ情報である学習情報を生成する。
【0066】
ウェブサーバ200のマッピング部230で生成された学習情報はウェブサーバ200の蓄積部250に蓄積されている被教育者端末機100−1のIPアドレスに基づいて該当する被教育者端末機100−1に送信される(S360)。これに被教育者は自分の端末機を通じて学習情報を受信することになり、これにより、自分が作成した答案用紙に対する教育者の添削内容を確認することになる。
【0067】
さらに、被教育者端末機100−1が受信した学習情報に教育者のコメントを含むオーディオファイルが含まれている場合には、被教育者はより臨場感のある答案用紙に対する添削指導を受けることができる。
【0068】
以上、本発明の実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正または変更できる。
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