【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、座面及び二つの側面部材が一体化された仕様にて提供される座席部材を有する車両座席によって達成される。
【0005】
本発明の主題に関してなされたステートメントは本発明の主題の他の態様にも同様の仕様で適用されるし、その逆の場合も同様である。
【0006】
本発明は車両座席に関する。そのような車両座席は一人以上にスペースを提供する。本発明に係る車両座席は、必然的に、ベンチタイプ座席であってもよい。背もたれは、特に回転仕様にて、座席部材上に、好ましくは支持される。この車両座席は、詰め物及び/又はカバーが通常提供される座面を有する。座面の右及び左には、長手方向調整装置の上部レールが通常配置される側面部材がある。一体化仕様にて提供される座面及び二つの側面部材のために本発明は対策をしている。本発明に係る座席装置のアセンブリは、かなりシンプルとされる。例えば、二つの側面部材と座面との間の、結合、溶接、リベット及び/又はスクリュー結合は省略される。長手方向の調整装置の上部レール及び/又は背もたれの座席部材への背もたれ結合部も好ましくは側面部材へ一体化して結合される。
【0007】
座面及び二つの側面部材及び任意的に上部レール及び/又は背もたれ結合部は好ましくはプラスチック材料、好ましくは繊維補強されたプラスチック材料から製造される。座席部材は、例えば、射出又は射出モールディングのようなモールド充填方法による成形又は一次成形、例えば、ファイバー材料、好ましくはモールドの中に挿入される繊維材料のような補強材料によって製造される。
【0008】
発明又は好ましい例に対応する本発明の手段の他の態様は、二つの側面部材によって接合される座面を有する座席部材を備える車両座席であり、少なくとも一つの弾性要素が特に一体化される仕様にて各側面部材に設けられる。座面はこのため、弾力的に、及び/又は車両の車体に対する座席部材の結合について可動される。特に、繊維補強されたプラスチック材料のようなプラスチック材料の少なくとも一つの弾性要素が、側面部材に一体的に形成される。好ましくは、少なくとも一つの弾性要素が側面部材及び/又は座面に一体的に形成される。
【0009】
本発明の主題に関してなされたステートメントは本発明の主題の他の態様にも同様の仕様で適用されるし、その逆の場合も同様である。
【0010】
弾性要素は、好ましくはリーフ(leaf)又はレッグ(leg)スプリング(spring)として形成される。弾性要素は、例えば、V形状、U形状、S形状、W形状、概ね円形又は長円である。
【0011】
前部弾性要素は好ましくは座席部材の太腿サポート領域に配置され、特に好ましい仕様にあって、後部弾性要素は座席部材の臀部サポート領域に配置される。特に、著しく好ましい仕様にあって、これらの弾性要素は異なる弾性の特徴的軌道(characteristic lines)及び/又は異なる弾性の偏位(excursions)を有する。好ましくは、臀部領域における弾性要素の変形のため、太腿サポート領域における弾性要素の変形よりも、大きな力が提供されなければならない。特に好ましい仕様にあって、後部弾性要素の弾性の偏位は長い。少なくとも一つの、好ましくは後部スプリングに、座席占有者による負荷なしでの予めの張力がかけられ、座面の弾性は例えば、硬くなる。
【0012】
好ましくは、本発明によれば、特に一体化仕様にて、側面部材に車両座席の背もたれの座席部材への結合が実行される、弾性リングのアレンジメントがある。特に、弾性リンクは、この例では、背もたれ用の回転のアーティキュレーション(articulation)として作用する。好ましくは、この弾性リンクは、一本のレッグは座席部材に結合され、一本のレッグは背もたれ結合部に結合され、及び/又は一体化仕様にて設けられる、レッグスプリングとして形成される。二つのレッグの間の平行運動は背もたれ結合部/背もたれ用の好ましくはロータリーベアリング/ロータリーアーティキュレーションとなる。車両座席の背もたれは、背もたれ結合部に設けられ、つまり背もたれは背もたれ結合部に結合されるか、又は背もたれ結合部に一体的に設けられる。
【0013】
本発明の手段についてのステートメントは本発明の主題の他の態様にも同様の仕様で適用されるし、その逆の場合も同様である。
【0014】
本発明の車両座席は、背もたれの座席部材に対する傾斜が調整される傾斜調整機を有する。
【0015】
本発明についての好ましい発明の手段の他の態様によれば、少なくとも一つの部品、好ましくはポジティブロッキング閉鎖手段、特に歯が、車両座席の側面部材に一体的に設けられる。調整及び/又はポジティブ及び/又は非ポジティブロッキング仕様にて、側面部材状上のポジティブロッキング閉鎖手段と協同する固定手段が背もたれ及び/又は背もたれ結合部に好ましくは設けられ、それによって座席部材に対する傾斜という点で背もたれを調整し、及び背もたれを所望の位置に固定する。調整は、連続的又は断続的な仕様にて実行される。
【0016】
本発明の手段についてのステートメントは本発明の主題の他の態様にも同様の仕様で適用されるし、その逆の場合も同様である。
【0017】
本発明の他の実施形態によれば、座面は高さが調整されるように設けられ、高さ調整機は二つの側面部材に一体化される。
【0018】
本発明の手段についてのステートメントは本発明の主題の他の態様にも同様の仕様で適用されるし、その逆の場合も同様である。
【0019】
高さ調整は垂直な仕様にて実行される。しかし、傾斜調整も高さ調整と共に可能である。
【0020】
好ましくは、高さ調整機は、二つの側面部材の垂直範囲における、外形を変える。
【0021】
好ましくは、側面部材は、高さ調整の間に形状が変化する凹部を有する。
【0022】
好ましくは、高さ調整機は周囲(periphery)が弾性的に変化される駆動要素を有する。駆動要素の周囲は例えば凹部の周囲の部分と協同し、結果的に、凹部の形状及び結果的に車両座席の座面の高さを変化する。
【0023】
駆動要素は、好ましくは、螺旋状スロットを有するロータを備える螺旋状要素である。それらは座席部材の側面部材上に好ましくは設けられ、特に一体化仕様における突起、例えば、螺旋状スロットとポジティブロッキング仕様にて協同する複数の歯である。回転の間、複数の歯は互いに離間されて動かされるか、又は相互に向かって動かされるので、座面の高さの調整が実行される。
【0024】
好ましくは、高さ調整の駆動要素は、セルフロッキングされるように設けられるので、座面の高さの独立した調整は行われない。
【0025】
駆動要素は、好ましくは凹部と協同する。例えば、回転及び/又は平行運動のような駆動要素の動きにあって、凹部の形状が変化される。
【0026】
好ましくは、高さ調整は第2の弾性要素の特に形状を変化する第2の駆動要素を有する。特に好ましい仕様にあって、第1の駆動要素は第2の駆動要素に直接的又は間接的に結合されるので、一つの駆動要素が調整されると、他の駆動要素も調整される。
【0027】
本発明は、
図1乃至7を参照して以下に説明される。これらの説明は、純粋に具体例として与えられるものであり、発明の全般的な概念を制限するものではない。