(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5922148
(24)【登録日】2016年4月22日
(45)【発行日】2016年5月24日
(54)【発明の名称】パウチ型セルケース
(51)【国際特許分類】
H01M 2/10 20060101AFI20160510BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20160510BHJP
H01M 10/647 20140101ALI20160510BHJP
H01M 10/6551 20140101ALI20160510BHJP
H01M 10/6557 20140101ALI20160510BHJP
【FI】
H01M2/10 Y
H01M10/613
H01M10/647
H01M10/6551
H01M10/6557
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-544406(P2013-544406)
(86)(22)【出願日】2011年12月30日
(65)【公表番号】特表2013-546150(P2013-546150A)
(43)【公表日】2013年12月26日
(86)【国際出願番号】KR2011010358
(87)【国際公開番号】WO2012091509
(87)【国際公開日】20120705
【審査請求日】2013年6月14日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0139669
(32)【優先日】2010年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】308007044
【氏名又は名称】エスケー イノベーション カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SK INNOVATION CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ ウォンジュン
(72)【発明者】
【氏名】ハム デフーン
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンバム
(72)【発明者】
【氏名】イム トンジョ
(72)【発明者】
【氏名】キム サンヒュック
【審査官】
▲高▼橋 真由
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−282681(JP,A)
【文献】
特開2010−244949(JP,A)
【文献】
特開2004−014125(JP,A)
【文献】
特開2002−319383(JP,A)
【文献】
特開2007−103344(JP,A)
【文献】
特開2008−059941(JP,A)
【文献】
特開平11−176400(JP,A)
【文献】
特開2005−222699(JP,A)
【文献】
特表2012−502425(JP,A)
【文献】
特表2008−535157(JP,A)
【文献】
特表2012−523086(JP,A)
【文献】
国際公開第2008/007767(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/10
H01M 10/613
H01M 10/647
H01M 10/6551
H01M 10/6557
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パウチ(111)と前記パウチの一側に形成される電極タブ(112)とで構成された複数のパウチ型セル(110)を保護するパウチ型セルケースにおいて、
積層された2個の前記パウチ型セルのパウチ(111)の外側面を支持する2枚のアルミニウムカバー(120)と、
前記積層された2個のパウチ型セル(110)の短絡を防止するパーティション(130)であって、前記積層された2個のパウチ型セル(110)を互いに離隔させるように配置された内部が空になっているフレーム(131)と、前記フレーム(131)の一側に形成されて前記電極タブ(112)を支持するタブ支持部(132)とを含むパーティション(130)と、
前記フレーム(131)の内部の空になっている空間に挿入された緩衝パッド(133)とを備え、
前記2枚のアルミニウムカバー(120)には、それぞれ、前記2個のパウチ型セル(110)を挟んで互いに対向する位置に、内側が陥没して外側が突出するようにプレス加工された曲面形状の湾曲膨出部(122)が複数形成されており、且つ、前記2枚のアルミニウムカバー(120)のそれぞれにおいて、前記複数の湾曲膨出部(122)の外側への突出高さは一定であることを特徴とするパウチ型セルケース。
【請求項2】
前記アルミニウムカバー(120)には、前記複数のパウチ型セル(110)が収容された内側方向にくぼんで形成されるように曲面勾配が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ型セルケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パウチ型セルケースに関し、より詳しくは、高出力電源として使われる2次電池を構成するパウチ型セルを安定的に保護し、且つ放熱性能に優れたパウチ型セルケースに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、一次電池とは異なる充電及び放電が可能な2次電池は、デジタルカメラ、携帯電話、ノートパソコン、ハイブリッド自動車など、先端分野の開発による活発な研究が進行中である。2次電池としては、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−メタルハイブリッド電池、ニッケル−水素電池、リチウム2次電池を挙げることができる。このうち、リチウム2次電池は、作動電圧が3.6V以上で、携帯用電子機器の電源として使われたり、又は複数個を直列連結して高出力のハイブリッド自動車に使われたりし、ニッケル−カドミウム電池やニッケル−メタルハイブリッド電池に比べて作動電圧が3倍高く、単位重量当たりエネルギー密度の特性も優れており急速に使われている。
【0003】
リチウム2次電池は、多様な形態で製造可能であり、代表的な形状として、リチウムイオン電池に主に使われる円筒型(cylinder type)及び角型(prismatic type)を挙げることができる。最近脚光を浴びているリチウムポリマー電池は、柔軟性を有するパウチ型(pouched type)で製造され、その形状が比較的自由である。
【0004】
このようなパウチ型リチウムポリマー電池(以下、“パウチ型セル”という)は、容易に撓めたり曲げたりすることができるため、長時間使用するためには堅固なケース装置で保護する必要があった。従来にはこのような直列連結のために各パウチの電極タブを回路パターンが形成されているPCB(Printed Circuit Board;印刷回路基板)により連結し、これをケースに入れる方式を使用した。
【0005】
しかし、このような従来のパウチ型セルを積層して高出力電池モジュールを構成する方法によると、軟弱な構造であるパウチ型セルを安全に保護することができず、パウチ型セルを複数積層してPCBにより連結する方式も完全でなくて、外部衝撃などの環境変化に強くないという短所があった。
【0006】
高出力電源として使われるリチウム電池を構成するパウチ型セルをさらに堅固で安定的に積層し、これらを信頼性のあるように直列連結することができる方法として、韓国公開特許第2006−0102207号の“高出力リチウム2次電池用ケース”がある。
【0007】
図1を参照すると、韓国公開特許第2006−0102207号の“高出力リチウム2次電池用ケース”は、パウチ11及び電極タブ12で構成されたパウチ型セル10のパウチ11を支持するパウチ支持フレーム21と、前記パウチ支持フレーム21の一面に形成されて前記パウチ11で発生する熱を排出する空間を提供する棚型の放熱部22と、前記放熱部22の一側に形成されて前記パウチ型セル10の電極タブ12を支持する壁(wall)型のタブ支持部23と、を含む。
【0008】
図2を参照すると、前記のような“高出力リチウム2次電池用ケース”を使用して前記パウチ型セル10を堅固で且つ安定的に積層した電池モジュール30を製造することができる。
【0009】
しかし、前記のような電池モジュールは、前記パウチ支持フレーム21とパウチ支持フレーム21との間に冷却流路が確保されなくて放熱性能が落ち、前記パウチ型セル10がケース内に安定的に固定されないという短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記のような問題点を解決するために案出されたものであり、放熱性能に優れ、且つパウチ型セルを安定的に保護することができるパウチ型セルケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のパウチ型セルケースは、パウチと前記パウチの一側に形成される電極タブとで構成された複数のパウチ型セルを保護するパウチ型セルケースにおいて、積層された2個の前記パウチ型セルのパウチの外側面を支持する2枚のアルミニウムカバーと、前記積層された2個のパウチ型セルの短絡を防止するパーティションであって、前記積層された2個のパウチ型セルを互いに離隔させるように配置された内部が空になっているフレームと、前記フレームの一側に形成されて前記電極タブを支持するタブ支持部とを含むパーティションと、前記フレームの内部の空になっている空間に挿入された緩衝パッド
とを備え、
前記2枚のアルミニウムカバーには、それぞれ、前記2個のパウチ型セルを挟んで互いに対向する位置に、内側が陥没して外側が突出するようにプレス加工された曲面形状の湾曲膨出部が複数形成されており、且つ、前記2枚のアルミニウムカバーのそれぞれにおいて、前記複数の湾曲膨出部の外側への突出高さは一定であることを特徴とする。
【0015】
前記のようなアルミニウムカバーには、前記複数のパウチ型セルが収容された内側方向にくぼんで形成されるように曲面勾配が設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明のパウチ型セルケースは、アルミニウムで形成され、セル保護性能と放熱性能に優れている。
【0017】
また、放熱面に曲面形状の湾曲膨出部が形成されて冷却性能を高めながら複数のパウチ型セルケースを積層させたとき、アルミニウムカバーとアルミニウムカバーとの間に冷却流路を確保することができる。
【0018】
また、アルミニウムカバーに曲面勾配を設けることによってケース内部にセルが安定的に固定され、セルに適切な面圧を与えてセルの寿命を延長させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】従来の高出力リチウム2次電池用ケースを使用した2次電池分解斜視図である。
【
図2】従来の高出力リチウム2次電池用ケースを使用した電池モジュールの斜視図である。
【
図3】本発明によるサブモジュールの斜視図である。
【
図4】本発明によるサブモジュールの分解斜視図である。
【
図5】本発明による電池モジュールの斜視図である。
【
図6】本発明によるフレーム内部の空になっている空間に緩衝パッドが挿入されたパーティションを含むサブモジュールの分解斜視図である。
【
図7】本発明による電池モジュールの側面図である。
【
図8】本発明による曲面勾配が適用されたアルミニウムカバーの斜視図である。
【
図9】本発明による曲面勾配が適用されたアルミニウムカバーのA−A′方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の技術的思想を添付図面を使用してさらに具体的に説明する。
【0021】
しかし、添付図面は、本考案の技術的思想をさらに具体的に説明するために示す一例に過ぎず、本発明の技術的思想が添付図面の形態に限定されるものではない。
【0022】
本発明の目的は、高出力電源として使われる2次電池を構成するパウチ型セル110を安定的に保護し、且つ放熱性能に優れたパウチ型セルケースを提供することである。
【0023】
図3は、本発明によるサブモジュール100の斜視図であり、
図4は、本発明によるサブモジュール100の分解斜視図であり、
図5は、本発明による電池モジュール1000の斜視図であり、
図6は、本発明によるフレーム131内部の空になっている空間に緩衝パッド133が挿入されたパーティション130を含むサブモジュール100の分解斜視図であり、
図7は、本発明による電池モジュール1000の側面図であり、
図8は、本発明による曲面勾配が適用されたアルミニウムカバー120の斜視図であり、
図9は、本発明による曲面勾配が適用されたアルミニウムカバー120の A−A′方向断面図である。
【0024】
図3及び
図4を参照すると、本発明のパウチ型セルケースは、2次電池を構成するパウチ型セル110を保護する。前記パウチ型セル110は、パウチ111と前記パウチ111の一側に形成される電極タブ112とで構成される。前記電極タブ112は、電流を出す陽極の電極タブ112と電流を取り入れる陰極の電極タブ112が互いに離隔して各々形成される。前記パウチ型セルケースは、内側に2個の前記パウチ型セル110を収容する。2個の前記パウチ型セル110は、前記パウチ型セルケースの内側で積層される。前記パウチ型セルケースは、前記パウチ型セル110のパウチ111の外側面を取り囲む2枚のアルミニウムカバー120を含む。このとき、前記電極タブ112は、前記アルミニウムカバー120の外部に突出され、他のパウチ型セル110の電極タブ112とレーザー、超音波などを利用した溶接方法により連結される。
【0025】
図5を参照すると、前記パウチ型セル110を積層して電池モジュール1000を製造する場合、前記パウチ型セル110自体の構造的な脆弱性があるため、安定的に前記パウチ型セル110を保護することができる構造物が必要である。前記のような構造物は、構造的な安定性と2次電池を構成する前記パウチ型セル110の充放電により発生する熱の冷却性能に優れ、外部環境から前記パウチ型セル110を保護する性能に優れ、組立性と生産性に優れるべきである。前記のような条件を効果的に満たすために、放熱性能に優れ、構造的な安定性及び保護性能に優れる材料であるアルミニウムを選定して組立性と生産性が良好な前記アルミニウムカバー120を製造する。
【0026】
前記パウチ型セルケースは、アルミニウムを使用して一体型ケースで成形することができるが、前記パウチ型セル110を一体型ケースに挿入することに比べて、前記のような2枚のアルミニウムカバー120を製造し、前記パウチ型セル110を内側に配置させた後に結合させることが構造的に脆弱な前記パウチ型セル110を取り扱いやすい。
【0027】
図3及び
図4を参照すると、前記のようなアルミニウムカバー120とアルミニウムカバー120とが結合可能に両端に接続固定される連結部121を形成することができる。
【0028】
図3及び
図4を参照すると、前記のようなパウチ型セルケースは、内部に積層される前記パウチ型セル110とパウチ型セル110との間を離隔させるパーティション130が備えられる。前記のような構造は、前記パウチ型セル110とパウチ型セル110とが短絡して前記パウチ型セル110が損傷するのを防止することができる。
【0029】
図4及び
図5を参照すると、2個の前記パウチ型セル110と、2枚の前記アルミニウムカバーと、前記パーティション130とでサブモジュール100を構成し、前記サブモジュール100を複数積層して前記電池モジュール1000を構成する。
【0030】
このとき、2枚の前記アルミニウムカバー120を使用することで、一つの前記パウチ型セル110を収容することに比べて、2枚の前記アルミニウムカバー120と前記パーティション130とで2個の前記パウチ型セル110を収容することが、同一容量の前記電池モジュール1000を製造する場合、製造コストを低くすることができる。したがって、前記サブモジュール100は、2枚の前記パウチ型セル110、2枚のアルミニウムカバー120、及びパーティション130で構成される。
【0031】
前記パーティション130は、プラスチックで形成することができる。プラスチックは、不導体で、電気が流れないため、前記パウチ型セル110とパウチ型セル110との間の短絡防止に適する。
【0032】
図4を参照すると、前記のようなパーティション130は、内部が空になっているフレーム131と、前記フレーム131の一側に形成されて前記電極タブ112を支持するタブ支持部132と、を含むことができる。前記のような構造は、前記パウチ型セル110とパウチ型セル110との間を離隔させて短絡を防止し、前記パウチ型セル110とパウチ型セル110との間の衝突を抑制させることができ、前記アルミニウムカバー120の外部に突出される前記電極タブ112を支持することができる。
【0033】
図6を参照すると、前記パーティション130は、前記フレーム131内部の空になっている空間に挿入され、前記パウチ型セル110のパウチ111と接する緩衝パッド133をさらに含むことができる。前記のような構造は、前記パウチ型セル110への機械の騷音、振動及び衝撃の伝達を防止し、前記パウチ型セル110とアルミニウムカバー120との間の面圧を調節することができる。
【0034】
図4及び
図7を参照すると、前記のようなパウチ型セルケースは、前記アルミニウムカバー120の内側が陥没して外側が突出するようにプレス加工される曲面形状の湾曲膨出部(curved stack portion)122を複数形成することができる。前記のような構造は、パウチ型セル110の充放電により発生する熱を排出させる前記アルミニウムカバー120の冷却性能を最大限確保することができるだけでなく、前記サブモジュール100を複数積層して前記電池モジュール1000を製造する場合、前記サブモジュール100とサブモジュール100との間に冷却流路を確保することができる。前記サブモジュール100を平行に積層すると、対向する前記アルミニウムカバー120の外側面は互いに対称を成す。前記アルミニウムカバー120の湾曲膨出部122と対向するアルミニウムカバー120の湾曲膨出部122が互いに接触して前記サブモジュール100を積層すると、前記湾曲膨出部122が形成されない部分は、互いに離隔して空になっている空間を形成することによって、2次電池を構成する前記パウチ型セル110の充放電により発生する熱を冷却させる冷却媒体の流路を確保することができる。したがって、冷却性能に優れる電池モジュール1000を構成することができる。
【0035】
前記のような電池モジュール1000の冷却方式は、空冷式を使用することができて、前記冷却媒体は空気であってもよい。
【0036】
前記のような湾曲膨出部122は、多様な曲面形状で形成されることができる。また、前記のように電池モジュール1000を製造する場合、前記サブモジュール100が平行に積層されることができるように、前記湾曲膨出部122は、外側に突出された長さが一定であり、前記アルミニウムカバー120の上下左右方向に互いに離隔して複数形成されてもよく、左右方向に長く形成され、且つ上下方向に互いに離隔して形成されてもよい。
【0037】
図3、
図8及び
図9を参照すると、前記アルミニウムカバー120は、前記複数のパウチ型セル110が収容された内側方向にくぼんで形成されるように曲面勾配(curve gradient)が設けられていてよい。前記アルミニウムカバー120に曲面勾配を設けると、前記パウチ型セル110に適切な面圧を提供することで、前記パウチ型セル110の寿命を延長させることができ、前記アルミニウムカバー120の内側に前記パウチ型セル110を安定的に固定することができる。
【0038】
以下、本発明のパウチ型セルケースを利用して前記電池モジュール1000を構成する実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0039】
図4を参照すると、前記パウチ型セルケースは、前記のような2枚のアルミニウムカバー120とパーティション130とを含む。
【0040】
図4、
図8及び
図9を参照すると、内側方向にくぼんで形成されるように曲面勾配が設けられた2枚の前記アルミニウムカバー120の間に2個の前記パウチ型セル110を積層させた後、前記アルミニウムカバー120を前記パウチ111の外側面に結合させ、前記パウチ型セル110が適切な面圧を受けて前記アルミニウムカバー120の内側に安定的に固定される前記サブモジュール100を構成する。このとき、前記パウチ型セル110の一側に形成された電極タブ112は、前記アルミニウムカバーの外部に突出するように結合させられる。また、積層された前記パウチ型セル110とパウチ型セル110とを離隔させるフレーム131と、前記電極タブ112を支持するタブ支持部132と、を含む前記パーティション130を、前記パウチ型セル110とパウチ型セル110との間に配置することで、前記パウチ型セル110とパウチ型セル110が互いに短絡するのを防止する。
【0041】
図6を参照すると、前記のようなパーティション130は、前記フレーム131内部の空になっている空間に前記緩衝パッド133を挿入することもできる。
【0042】
図5及び
図7を参照すると、前記のようなサブモジュール100を複数積層させて前記電池モジュール1000を構成する。前記アルミニウムカバー120と対向するアルミニウムカバー120の湾曲膨出部122を互いに接触させ、前記サブモジュール100を平行に積層させる。このとき、前記湾曲膨出部122が形成されない前記アルミニウムカバー120と対向するアルミニウムカバー120の外側面が互いに離隔して前記電池モジュール1000で発生する熱を冷却させる冷却媒体の流路が形成される。また、前記パーティション130のタブ支持部132により支持され、前記アルミニウムカバー120の外側に突出された電極タブ112を他のパウチ型セル110の電極タブ112とレーザー、超音波などの熔接方法により直列又は並列に連結させる。
【0043】
前記のように本発明のパウチ型セルケースを使用して前記パウチ型セル110を堅固で安定的に積層し、放熱性能に優れる前記電池モジュール1000を構成することができる。
【0044】
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、適用範囲が多様であることはもちろんであり、請求範囲で請求する本発明の要旨を外れない限り、多様な変形実施が可能であることはもちろんである。
【符号の説明】
【0045】
1000 電池モジュール
100 サブモジュール
110 パウチ型セル
111 パウチ
112 電極タブ
120 アルミニウムカバー
121 連結部
122 湾曲膨出部
130 パーティション
131 フレーム
132 タブ支持部
133 緩衝パッド