(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5922275
(24)【登録日】2016年4月22日
(45)【発行日】2016年5月24日
(54)【発明の名称】マクロ/RRHシステムにおいてチャネル推定および干渉推定を可能にする方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04J 11/00 20060101AFI20160510BHJP
H04J 99/00 20090101ALI20160510BHJP
H04W 28/16 20090101ALI20160510BHJP
H04W 72/08 20090101ALI20160510BHJP
【FI】
H04J11/00 Z
H04J15/00
H04W28/16
H04W72/08
【請求項の数】49
【外国語出願】
【全頁数】46
(21)【出願番号】特願2015-42764(P2015-42764)
(22)【出願日】2015年3月4日
(62)【分割の表示】特願2013-553457(P2013-553457)の分割
【原出願日】2012年1月27日
(65)【公開番号】特開2015-144462(P2015-144462A)
(43)【公開日】2015年8月6日
【審査請求日】2015年3月30日
(31)【優先権主張番号】13/358,164
(32)【優先日】2012年1月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/336,599
(32)【優先日】2011年12月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/442,129
(32)【優先日】2011年2月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/442,087
(32)【優先日】2011年2月11日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】ステファン・ガイアホファー
(72)【発明者】
【氏名】ワンシ・チェン
(72)【発明者】
【氏名】タオ・ルオ
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・ガール
(72)【発明者】
【氏名】ハオ・シュ
【審査官】
遠山 敬彦
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−004212(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/106549(WO,A2)
【文献】
Qualcomm Europe,Details of CSI-RS,3GPP TSG-RAN WG1 #59, R1-094867,2009年11月
【文献】
ZTE,Interference coordination for control channels under non-CA based heterogeneous deployments,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #62, R1-104566,2010年 8月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04J 11/00
H04J 99/00
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す識別子をユーザ機器(UE)にシグナリングすることと、なお、前記識別子は、ラジオリソース制御(RRC)シグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを使用してシグナリングされ、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、サービス提供セル内の第1の送信ポイントがチャネル状態情報基準信号(CSI−RSs)を送信するチャネル推定のための第1の基準信号パターンに対応するリソースの第1のセットと、前記サービス提供セル内の第2の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信し、前記サービス提供セル内の前記第1の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信しない干渉推定のための第2の基準信号パターンに対応するリソースの第2のセットとを含む、
前記第1のリソースパターンまたは前記第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、前記UEからの少なくとも1つのチャネル状態条件報告を受信することと、
前記少なくとも1つの受信されたチャネル状態条件報告に基づいて、前記UEによる使用のために1または複数のリソースを決定することと
を備える方法。
【請求項2】
前記第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、前記第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとはさらに、前記識別子がシグナリングされるサブフレームに基づいて示される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記識別子は、チャネル推定に使用される前記第1の基準信号パターンに基づいて前記第2の基準信号パターンを識別するマッピングを通して、干渉推定のための前記第2の基準信号パターンを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の基準信号パターンと前記第2の基準信号パターンとの間のマッピングは、前記識別子がシグナリングされるサブフレームに依存する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンは、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンと同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記シグナリングすることはさらに、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンに基づいて、前記第2のリソースパターングループからの干渉説明する(account for)ようにとの命令を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
シグナリングすることはさらに、前記チャネル状態条件報告を調整するためのプリコーディング情報を示す、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のリソースパターンおよび第2のリソースパターンは、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS)パターンである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記識別子はさらに、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの前記少なくとも1つの1または複数の共通基準信号(CRS)パターンに対応する第3のリソースパターンを示し、前記測定されたチャネル状態条件はさらに、前記第3のリソースパターンに基づく、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記RRCシグナリングは、1または複数の識別子オプションを備え、前記動的シグナリングは、前記1または複数の識別子オプションのどれが使用されるべきかを示すために使用される1または複数のビットを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記動的シグナリングは、少なくとも前記第1のリソースパターンと前記第2のリソースパターンとを示すビットマップへのリンクを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記チャネル状態条件報告を受信することはさらに、周期的なチャネル状態条件報告を受信することを備え、前記報告に含まれる前記測定値は、前記識別子に含まれる情報に依存し、前記識別子は、
異なるサブフレームで前記第1または第2のリソースパターングループのいずれかについて取得されるべき測定値の異なるインスタンス、または
測定値の決定された最良のセットが、前記チャネル状態条件報告に含まれるべきであること、
のうちの少なくとも1つを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記チャネル状態条件報告を受信することはさらに、非周期的なチャネル状態条件報告を受信することを備え、前記識別子は、前記第1または前記第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つに対して取得されるべき前記測定値を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記識別子は、少なくとも1つのさらなるリソースパターンを示し、前記受信された少なくとも1つのチャネル条件報告はさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
無線通信のための方法であって、
第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターン、および、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターン、のシグナリングを示す識別子を、UEによって、受信することと、なお、前記シグナリングは、半静的シグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを含み、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、サービス提供セル内の第1の送信ポイントがチャネル状態情報基準信号(CSI−RSs)を送信するチャネル推定のための第1の基準信号パターンに対応するリソースの第1のセットと、前記サービス提供セル内の第2の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信し、前記サービス提供セル内の前記第1の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信しない干渉推定のための第2の基準信号パターンに対応するリソースの第2のセットとを含む、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、のチャネル推定を実行することと、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、の干渉推定を実行することと、
前記干渉およびチャネル推定の少なくとも一部に基づいて、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成することと、
前記チャネル状態条件報告を送信することと
を備える方法。
【請求項16】
前記第1のリソースパターンに関連付けられた第2の基準信号パターンは、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンと同じである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1および第2のリソースパターンは、それぞれ、CSI−RSパターンを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
受信することはさらに、前記第1および第2のリソースパターングループに関連付けられたCRSパターンを備える第3のリソースパターンを受信することを備え、前記干渉推定を実行することはさらに、前記1または複数のCRSパターンに基づいて、前記第1および第2のリソースパターングループの外からの干渉を推定することを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1および第2のリソースパターングループの間でチャネルおよび干渉推定値を比較することによって、最良のチャネル状態条件を有するリソースパターングループを決定することをさらに備え、
前記送信することはさらに、前記最良のチャネル状態条件を有する前記リソースパターングループに関連付けられた前記チャネル状態条件報告を送信することを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
サブフレームに基づいて、前記第1のリソースパターングループのための前記第1のリソースパターンと、前記第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを選択することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記識別子は、チャネル推定に使用される前記第1の基準信号パターンに基づいて前記第2の基準信号パターンを識別するマッピングを通して、干渉推定のための前記第2の基準信号パターンを示す、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の基準信号パターンと前記第2の基準信号パターンとの間のマッピングは、サブフレームに依存する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記識別子は、少なくとも1つのさらなるリソースパターンを示し、ここにおいて、前記チャネルおよび干渉推定を実行することはさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用してチャネル推定を実行することと、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して干渉推定を実行することとを備え、前記生成することはさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンについての前記チャネル状態条件報告を生成することを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
無線通信のための装置であって、
チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す識別子をUEにシグナリングする手段と、なお、前記識別子は、ラジオリソース制御(RRC)シグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを使用してシグナリングされ、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、サービス提供セル内の第1の送信ポイントがチャネル状態情報基準信号(CSI−RSs)を送信するチャネル推定のための第1の基準信号パターンに対応するリソースの第1のセットと、前記サービス提供セル内の第2の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信し、前記サービス提供セル内の前記第1の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信しない干渉推定のための第2の基準信号パターンに対応するリソースの第2のセットとを含む、
前記第1のリソースパターンまたは前記第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、前記UEからの少なくとも1つのチャネル状態条件報告を受信する手段と、
前記少なくとも1つの受信されたチャネル状態条件報告に基づいて、前記UEによる使用のために1または複数のリソースを決定する手段と
を備える装置。
【請求項25】
前記識別子は、少なくとも1つのさらなるリソースパターンを示し、前記受信された少なくとも1つのチャネル条件報告はさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに少なくとも部分的に基づく、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
無線通信の装置であって、
第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターン、および、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターン、のシグナリングを示す識別子を、UEによって、受信する手段と、なお、前記シグナリングは、半静的シグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを含み、ここにおいて、前記第1および前記第2のリソースパターングループは、各々、サービス提供セル内の第1の送信ポイントがチャネル状態情報基準信号(CSI−RSs)を送信するチャネル推定のための第1の基準信号パターンに対応するリソースの第1のセットと、前記サービス提供セル内の第2の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信し、前記サービス提供セル内の前記第1の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信しない干渉推定のための第2の基準信号パターンに対応するリソースの第2のセットとを含む、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、のチャネル推定を実行する手段と、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、の干渉推定を実行する手段と、
前記干渉およびチャネル推定の少なくとも一部に基づいて、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成する手段と、
前記チャネル状態条件報告を送信する手段と
を備える装置。
【請求項27】
第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンは、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンと同じである、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記第1および第2のリソースパターンは、それぞれ、CSI−RSパターンを備える、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記受信する手段はさらに、前記第1および前記第2のリソースパターングループに関連付けられたCRSパターンを備える第3のリソースパターンを受信する手段を備え、前記干渉推定を実行する手段はさらに、前記1または複数のCRSパターンを用いて、前記第1および前記第2のリソースパターングループの外からの干渉を推定する手段を備える、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記第1および第2のリソースパターングループの間でチャネルおよび干渉推定値を比較することによって、最良のチャネル状態条件を有するリソースパターングループを決定する手段をさらに備え、
前記送信する手段はさらに、前記最良のチャネル状態条件を有する前記リソースパターングループに関連付けられた前記チャネル状態条件報告を送信する手段を備える、請求項26に記載の装置。
【請求項31】
サブフレームに基づいて、前記第1のリソースパターングループのための前記第1のリソースパターン、および、前記第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンを選択する手段をさらに備える、請求項26に記載の装置。
【請求項32】
前記識別子は、チャネル推定に使用される前記第1の基準信号パターンに基づいて前記第2の基準信号パターンを識別するマッピングを通して、干渉推定のための前記第2の基準信号パターンを示す、請求項26に記載の装置。
【請求項33】
前記第1の基準信号パターンと前記第2の基準信号パターンとの間のマッピングは、サブフレームに依存する、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記識別子は、少なくとも1つのさらなるリソースパターンを示し、前記チャネルおよび干渉推定を実行する手段はさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用してチャネル推定を実行する手段と、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して干渉推定を実行する手段とを備え、前記生成する手段はさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンについての前記チャネル状態条件報告を生成する手段を備える、請求項26に記載の装置。
【請求項35】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行されるときに、
チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す識別子をUEにシグナリングし、なお、前記識別子は、ラジオリソース制御(RRC)シグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを使用してシグナリングされ、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、サービス提供セル内の第1の送信ポイントがチャネル状態情報基準信号(CSI−RSs)を送信するチャネル推定のための第1の基準信号パターンに対応するリソースの第1のセットと、前記サービス提供セル内の第2の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信し、前記サービス提供セル内の前記第1の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信しない干渉推定のための第2の基準信号パターンに対応するリソースの第2のセットとを含む、
前記第1のリソースパターンまたは前記第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、少なくとも1つのチャネル状態条件報告を前記UEから受信し、
前記少なくとも1つの受信されたチャネル状態条件報告に基づいて、前記UEによる使用のために1または複数のリソースを決定する
ことを前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるコードを備える、コンピュータ読取可能な媒体。
【請求項36】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行されるときに、
第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターン、および、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターン、のシグナリングを示す識別子を、UEによって、受信し、なお、前記シグナリングは、半静的シグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを含み、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、サービス提供セル内の第1の送信ポイントがチャネル状態情報基準信号(CSI−RSs)を送信するチャネル推定のための第1の基準信号パターンに対応するリソースの第1のセットと、前記サービス提供セル内の第2の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信し、前記サービス提供セル内の前記第1の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信しない干渉推定のための第2の基準信号パターンに対応するリソースの第2のセットとを含む、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、のチャネル推定を実行し、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、の干渉推定を実行し、
前記干渉およびチャネル推定の少なくとも一部に基づいて、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成し、
前記チャネル状態条件報告を送信する
ことを前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるコードを備える、コンピュータ読取可能な媒体。
【請求項37】
無線通信のための装置であって、
メモリと、
チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す識別子をUEにシグナリングし、なお、前記識別子は、ラジオリソース制御(RRC)シグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを使用してシグナリングされ、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、サービス提供セル内の第1の送信ポイントがチャネル状態情報基準信号(CSI−RSs)を送信するチャネル推定のための第1の基準信号パターンに対応するリソースの第1のセットと、前記サービス提供セル内の第2の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信し、前記サービス提供セル内の前記第1の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信しない干渉推定のための第2の基準信号パターンに対応するリソースの第2のセットとを含む、
前記第1のリソースパターンまたは前記第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、前記UEからの少なくとも1つのチャネル状態条件報告を受信し、
前記少なくとも1つの受信されたチャネル状態条件報告に基づいて、前記UEによる使用のために1または複数のリソースを決定する
ように構成され、前記メモリに結合されたた少なくとも1つのプロセッサと、
を備える装置。
【請求項38】
第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンは、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンと同じである、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記メモリに結合された前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンに基づいて、前記第2のリソースパターングループからの干渉を説明する(account for)ようにとの命令をシグナリングするように構成される、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
前記メモリに結合された前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記第1または第2のリソースパターングループのうちのどちらが前記チャネル状態条件報告に対して選択されなかったかに基づいて前記第1のリソースパターングループまたは前記第2のリソースパターングループのいずれかからの干渉に基づいたチャネル状態条件報告を調整するためのプリコーディング情報をシグナリングするように構成される、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記識別子はさらに、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの前記少なくとも1つの1または複数の共通基準信号(CRS)パターンに対応する第3のリソースパターンを示し、前記測定されたチャネル状態条件はさらに、前記第3のリソースパターンに基づく、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記RRCシグナリングは、1または複数の識別子オプションを備え、前記動的シグナリングは、前記1または複数の識別子オプションのうちのどれが使用されるべきかを示すために使用される1または複数のビットを備える、請求項37に記載の装置。
【請求項43】
前記動的シグナリングは、少なくとも前記第1のリソースパターンと前記第2のリソースパターンとを示すビットマップへのリンクを備える、請求項37に記載の装置。
【請求項44】
前記メモリに結合された前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、周期的なチャネル状態条件報告を受信するように構成され、前記報告に含まれる前記測定値は、前記識別子に含まれる情報に依存し、前記識別子は、
異なるサブフレームで前記第1または第2のリソースパターングループのいずれかについて取得されるべき測定値の異なるインスタンス、または
測定値の決定された最良のセットが、前記チャネル状態条件報告に含まれるべきであること
のうちの少なくとも1つを示す、請求項37に記載の装置。
【請求項45】
前記メモリに結合された前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、非周期的なチャネル状態条件報告を受信するように構成され、前記識別子は、前記第1または前記第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つに対して取得されるべき前記測定値を示す、請求項37に記載の装置。
【請求項46】
無線通信の装置であって、
メモリと、
第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターン、および、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターン、のシグナリングを示す識別子を受信し、なお、前記シグナリングは、半静的シグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを含み、ここにおいて、前記第1および前記第2のリソースパターングループは、各々、サービス提供セル内の第1の送信ポイントがチャネル状態情報基準信号(CSI−RSs)を送信するチャネル推定のための第1の基準信号パターンに対応するリソースの第1のセットと、前記サービス提供セル内の第2の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信し、前記サービス提供セル内の前記第1の送信ポイントが前記CSI−RSsを送信しない干渉推定のための第2の基準信号パターンに対応するリソースの第2のセットとを含む、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、のチャネル推定を実行し、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、の干渉推定を実行し、
前記干渉およびチャネル推定の少なくとも一部に基づいて、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成し、
前記チャネル状態条件報告を送信する
ように構成され、前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、装置。
【請求項47】
前記メモリに結合された前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
前記第1および第2のリソースパターングループに関連付けられたCRSパターンを備える第3のリソースパターンを受信し、
前記1または複数のCRSパターンを使用して前記第1および第2のリソースパターングループの外からの干渉を推定するように構成される、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記メモリに結合された前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
前記第1および第2のリソースパターングループの間でチャネルおよび干渉推定値を比較することによって、最良のチャネル状態条件を有するリソースパターングループを決定し、
前記最良のチャネル状態条件を有する前記リソースパターングループに関連付けられた前記チャネル状態条件報告を送信する
ように構成される、請求項46に記載の装置。
【請求項49】
前記識別子は、少なくとも1つのさらなるリソースパターンを示し、前記メモリに結合された前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた前記第1の基準信号パターンを使用してチャネル推定を実行し、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた前記第2の基準信号パターンを使用して干渉推定を実行し、
前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンについての前記チャネル状態条件報告を生成する
ように構成される、請求項46に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[0001] 本願は、全体として参照により本明細書に明確に組み込まれる、2011年2月11日出願された「COOPERATION AND OPERATION OF MACRO AND REMOTE RADIO HEAD DEPLOYMENTS IN HETEROGENEOUS NETWORKS」と題する米国仮出願第61/442,129号の利益を主張する、2011年2月11日出願された「METHOD AND APPARATUS FOR ENABLING CHANNEL AND INTERFERENCE ESTIMATIONS IN MACRO/RRH SYSTEM」と題する米国仮出願第61/442,087号の利益を主張する、2011年12月23日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR ENABLING CHANNEL AND INTERFERENCE ESTIMATIONS IN MACRO/RRH SYSTEM」と題する米国実用特許出願第13/336,599号の部分継続出願である、2012年1月25日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR ENABLING CHANNEL AND INTERFERENCE ESTIMATIONS IN MACRO/RRH SYSTEMS」と題する第13/358,164号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本開示は一般的に通信システムに関し、さらに詳細には、多地点協調(CoMP)(coordinated multi-point)環境においてチャネル推定および干渉推定を可能にするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 無線通信システムは、電話通信、映像、データ、メッセージング、およびブロードキャストのような様々な電気通信サービスを提供するために、広く展開されている。典型的な無線通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続技術を用いる。そのような多元接続技術の例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムが含まれる。
【0004】
[0004] これらの多元接続技術は、共通のプロトコルを提供して、異なる無線デバイスが、都市レベル、全国レベル、地域レベルだけでなく、世界規模で、通信できるようにするするために、様々な電気通信規格に採用されている。新興の電気通信規格の例は、ロングタームエボリューション(LTE)である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)が発表したユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)のモバイル規格を向上させたもののセットである。それは、スペクトル効率を改善することによってモバイルブロードバンドインターネットアクセスをより快適にサポートし、コストを下げ、サービスを向上させ、新しいスペクトルを利用し、および、ダウンリンク(DL)にOFDMAを、アップリンク(UL)にSC−FDMAを使用し、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用して、より適切に他のオープン規格に組み込まれるように設計されている。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスの需要(demand)が増加し続けるにつれ、LTE技術にはさらなる改良が必要となる。望ましくは、これらの改良は、他の多元接続技術と、これらの技術を用いる電気通信規格に適用可能であるべきである。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 1または複数の態様の基本的な理解を提供するために、そのような態様の簡潔化された概要が以下に提示される。この概要は、意図されたすべての態様の広範な概要ではなく、すべての態様のキーとなる要素または重要な要素を識別することも、任意の態様またはすべての態様の範囲を示すことも意図しない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明への前置きとして、簡潔化された形態で、1または複数の態様のいくつかの概念を提示することである。
【0006】
[0006] 1または複数の態様および対応する開示したがって、CoMP環境においてチャネル推定(channel estimation)および干渉推定(interference estimation)を可能にすることに関して様々な態様が説明される。1つの例において、eNBは、複数のリソースパターンを示す識別子をシグナリングする態勢が整っており、複数のリソースパターンの各々が、リソースパターングループに関連付けられており、チャネル推定に使用されるべき第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定に使用されるべき第2のリソースエレメントパターンとを含む。UEは、シグナリングを受信して、第1のリソースエレメントパターンに少なくとも部分的に基づいてチャネル推定を実行し、第2のリソースパターンに少なくとも部分的に基づいて干渉推定を実行し、チャネル推定値および干渉推定値に基づいて少なくとも1つのチャネル状態報告(channel state report)を生成し、少なくとも1つのチャネル状態報告をeNBに送信する態勢が整っている。eNBは、受信された少なくとも1つのチャネル状態報告に基づいて、UEによる使用のために1または複数のリソースを決定しうる。
【0007】
[0007] 関連態様にしたがって、CoMP環境においてチャネル推定および干渉推定を可能にする方法が提供される。方法は、チャネル状態条件(channel state conditions)を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンと示す識別子をUEにシグナリングすることを含みうる。1つの態様において、第1および第2のリソースパターングループは各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む。さらに、方法は、第1のリソースパターンまたは第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、UEからの少なくとも1つのチャネル状態条件報告(channel state condition report)を受信することを含みうる。さらに、方法は、受信された少なくとも1つのチャネル状態条件報告に基づいて、UEによる使用のために1または複数のリソースを決定することを含みうる。
【0008】
[0008] 別の態様は、無線通信装置に関する。無線通信装置は、チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンと示す識別子をUEにシグナリングする手段を含みうる。1つの態様において、第1および第2のリソースパターングループは各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む。さらに、無線通信装置は、第1のリソースパターンまたは第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、UEからの少なくとも1つのチャネル状態条件報告を受信する手段を含みうる。さらに、無線通信装置は、受信された少なくとも1つのチャネル状態条件報告に基づいて、UEによる使用のために1または複数のリソースを決定する手段を含みうる。
【0009】
[0009] 別の態様は、無線通信装置に関する。装置は、チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンと示す識別子をUEにシグナリングするように構成された処理システムを含みうる。1つの態様において、第1および第2のリソースパターングループは各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む。さらに、処理システムは、第1のリソースパターンまたは第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、UEからの少なくとも1つのチャネル状態条件報告を受信するように構成されうる。さらに、処理システムは、受信された少なくとも1つのチャネル状態条件報告に基づいて、UEによる使用のために1または複数のリソースを決定するようにさらに構成されうる。
【0010】
[0010] 別の態様は、コンピュータ読取可能な媒体を備えうるコンピュータプログラム製品に関し、コンピュータ読取可能な媒体は、チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンと示す識別子をUEにシグナリングするためのコードを備える。1つの態様において、第1および第2のリソースパターングループは各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む。さらに、コンピュータ読取可能な媒体は、第1のリソースパターンまたは第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、少なくとも1つのチャネル状態条件報告をUEから受信するためのコードを含みうる。さらに、コンピュータ読取可能な媒体は、受信された少なくとも1つのチャネル状態条件報告に基づいて、UEによる使用のために1または複数のリソースを決定するためのコードを含みうる。
【0011】
[0011] 関連態様にしたがって、CoMP環境においてチャネル推定および干渉推定を可能にする方法が提供される。方法は、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとのシグナリングを示す識別子を、UEによって、受信することを含みうる。1つの態様において、第1および第2のリソースパターングループは各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む。さらに、方法は、第1のリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレメントパターンを用いて第1のリソースパターングループについてのチャネル推定を実行し、第2のリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレメントパターンを用いて第2のリソースパターングループについてのチャネル推定を実行することを含みうる。さらに、方法は、第1のリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを用いて第1のリソースパターングループについての干渉推定を実行し、第2のリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを用いて第2のリソースパターングループについての干渉推定を実行することを含みうる。さらに、方法は、干渉推定値およびチャネル推定値の少なくとも一部に基づいて、第1のリソースパターングループまたは第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成することを含みうる。さらに、方法は、チャネル状態条件報告を送信することを含むことができる。
【0012】
[0012] 別の態様は、無線通信装置に関する。無線通信装置は、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとのシグナリングを示す識別子を、UEによって、受信する手段を含みうる。1つの態様において、第1および第2のリソースパターングループは各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む。さらに、無線通信装置は、第1のリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレメントパターンを用いて第1のリソースパターングループについてのチャネル推定を実行し、第2のリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレメントパターンを用いて第2のリソースパターングループについてのチャネル推定を実行する手段を含みうる。さらに、無線通信装置は、第1のリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを用いて第1のリソースパターングループについての干渉推定を実行し、第2のリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを用いて第2のリソースパターングループについての干渉推定を実行する手段を含みうる。さらに、無線通信装置は、干渉推定値およびチャネル推定値の少なくとも一部に基づいて、第1のリソースパターングループまたは第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成する手段を含みうる。さらに、無線通信装置は、チャネル状態条件報告を送信する手段を含みうる。
【0013】
[0013] 別の態様は、無線通信装置に関する。装置は、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとのシグナリングを示す識別子を受信するように構成された処理システムを含みうる。1つの態様において、第1および第2のリソースパターングループは各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む。さらに、処理システムは、第1のリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレメントパターンを用いて第1のリソースパターングループについてのチャネル推定を実行し、第2のリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレメントパターンを用いて第2のリソースパターングループについてのチャネル推定を実行するように構成されうる。さらに、処理システムは、第1のリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを用いて第1のリソースパターングループについての干渉推定を実行し、第2のリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを用いて第2のリソースパターングループについての干渉推定を実行するように構成されうる。さらに、処理システムは、干渉推定値およびチャネル推定値の少なくとも一部に基づいて、第1のリソースパターングループまたは第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成するように構成されうる。さらに、処理システムはさらに、チャネル状態条件報告を送信するように構成されうる。
【0014】
[0014] 別の態様は、コンピュータ読取可能な媒体を備えたコンピュータプログラム製品に関し、コンピュータ読取可能な媒体は、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンおよび第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンのシグナリングを示す識別子を、UEによって、受信するためのコードを含む。1つの態様において、第1および第2のリソースパターングループは各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む。さらに、コンピュータ読取可能な媒体は、第1のリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレメントパターンを用いて第1のリソースパターングループについてのチャネル推定を実行し、第2のリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレメントパターンを用いて第2のリソースパターングループについてのチャネル推定を実行するためのコードを含みうる。さらに、コンピュータ読取可能な媒体は、第1のリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを用いて第1のリソースパターングループについての干渉推定を実行し、第2のリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを用いて第2のリソースパターングループについての干渉推定を実行するためのコードを含みうる。さらに、コンピュータ読取可能な媒体は、干渉推定値およびチャネル推定値の少なくとも一部に基づいて、第1のリソースパターングループまたは第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成するためのコードを含みうる。さらに、コンピュータ読取可能な媒体は、チャネル状態条件報告を送信する手段を含みうる。
【0015】
[0015] 上述した目的および関連する目的の達成のために、1または複数の態様は、本明細書において後に十分に説明され、特許請求の範囲において特に指摘される特徴を備える。以下の説明および付属の図面は、1または複数の態様の特定の例示的な特徴を詳細に示す。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理が用いられうる様々な方法のほんの一部を示すものであり、この説明は、そのようなすべての態様およびそれらの同等物を含むことを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、ネットワークアーキテクチャの例を示す図である。
【
図2】
図2は、アクセスネットワークの例を示す図である。
【
図3】
図3は、アクセスネットワークにおいて使用されるフレーム構造の例を示す図である。
【
図4】
図4は、LTEにおけるULのための例示的なフォーマットを示す。
【
図5】
図5は、ユーザおよび制御プレーン(user and control planes)のためのラジオプロトコルアーキテクチャ(a radio protocol architecture)の例を示す図である。
【
図6】
図6は、アクセスネットワークにおける発展型ノードBおよびユーザ端末の例を示す図である。
【
図7】
図7は、異機種ネットワークにおける範囲拡張型セルラ領域(a range expanded cellular region)を示す図である。
【
図8】
図8は、アクセスネットワークにおける例示的なマクロeNB/RRH CoMP構成の例を示す図である。
【
図9】
図9は、アクセスネットワークにおける別の例示的なマクロeNB/RRH CoMP構成の例を示す図である。
【
図10】
図10は、ある態様にしたがい、CSI測定を可能にするための例示的なフレーム構造およびリソースエレメント構成を示す図である。
【
図11】
図11は、ある態様にしたがい、CSI測定を可能にするための別の例示的なフレーム構造およびリソースエレメント構成を示す図である。
【
図13】
図13は、例示的な装置における異なるモジュール/手段/コンポーネント間のデータフローを示す概念的なデータフロー図である。
【
図14】
図14は、処理システムを用いる装置のためのハードウェア実現の例を示す図である。
【
図15C】
図15Cは、UEのための無線通信のさらに別の方法のフローチャートである。
【
図16】
図16は、別の例示的な装置における異なるモジュール/手段/コンポーネント間のデータフローを示す概念的なデータフロー図である。
【
図17】
図17は、さらに別の例示的な装置の機能を示す概念的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0035] 添付の図面に関連して以下に示される詳細な説明は、様々な構成の説明を意図しており、本明細書において説明される概念が実現されうる唯一の構成しか表さないことを意図したものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供するために、具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実現されうることは、当業者には明白であろう。いくつかのインスタンス(instance)では、そのような概念をあいまいにしないために、周知の構造およびコンポーネントがブロック図の形式で示される。
【0018】
[0036] 本明細書では、電気通信システムのいくつかの態様が様々な装置および方法に関連して提示される。これらの装置および方法は、以下の詳細な説明で説明され、様々なブロック、モジュール、コンポーネント、回路、ステップ、処理、アルゴリズム等、(「エレメント」と総称される)によって添付の図面で例示される。これらのエレメントは、電子機器、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用して実現されうる。そのようなエレメントがハードウェアとして実現されるかソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課された設計の制約に依存する。
【0019】
[0037] 例として、エレメント、またはエレメントの任意の一部、またはエレメントの任意の組み合わせは、1または複数のプロセッサを含む「処理システム(processing system)」を用いて実現されうる。プロセッサの例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステートマシン、ゲートロジック、離散ハードウェア回路、および、本開示を通して説明される様々な機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアが含まれる。処理システムにおける1または複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれる場合も、それ以外の名称で呼ばれる場合も、命令、命令のセット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数、等を意味するものと広く解釈されるべきである。
【0020】
[0038] 結果として、1または複数の例示的な実施形態では、説明される機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これらの機能は、コンピュータ読取可能な媒体上の1または複数の命令またはコードとして記憶されるか、あるいは1または複数の命令またはコードとして符号化されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の入手可能な(available)媒体でありうる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用されることができ、かつ、コンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を備えうる。本明細書で使用される場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイ(登録商標)ディスクを含み、ディスク(disks)は、通常磁気的にデータを再生し、ディスク(discs)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0021】
[0039]
図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は、発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれうる。EPS 100は、1または複数のユーザ機器(UE)102、発展型UMTS地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110、ホーム加入者サーバ(HSS)120、およびオペレータのIPサービス(an Operator’s IP Services)122を含みうる。EPSは、他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡潔化のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示されない。図示されているように、EPSは、パケット交換サービスを提供するが、当業者が容易に理解するように、本開示全体を通して提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張されうる。
【0022】
[0040] E−UTRANは、発展型ノードB(eNB)106および他のeNB 108を含む。eNB 106は、UE 102に対するユーザおよび制御プレーンプロトコルターミネーション(user and control plane protocol terminations toward the UE 102)を提供する。eNB 106は、X2インターフェース(すなわち、バックホール)を介して、他のeNB 108に接続されうる。eNB 106はまた、基地局、トランシーバ基地局、ラジオ基地局、ラジオトランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または他の適切な専門用語で呼ばれうる。eNB 106は、UE 102のためのEPC 110へのアクセスポイントを提供する。UE 102の例には、セルラ電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、映像デバイス、デジタルオーディオプレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機器、または任意の他の同様の機能を有するデバイスが含まれる。UE 102はまた、当業者によって、モバイル局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、無線ユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、無線デバイス、無線通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、無線端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または他の適切な専門用語で呼ばれうる。
【0023】
[0041] eNB 106は、S1インターフェースによってEPC 110に接続される。EPC 110は、モビリティ管理エンティティ(MME)112、他のMME 114、サービングゲートウェイ116、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ118を含む。MME 112は、UE 102とEPC 110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。一般的に、MME 112は、ベアラ(bearer)および接続管理を提供する。すべてのユーザIPパケットは、それ自体がPDNゲートウェイ118に接続されているサービングゲートウェイ116を通って転送される。PDNゲートウェイ118は、UE IPアドレス割付並びにその他の機能を提供する。PDNゲートウェイ118は、オペレータのIPサービス122に接続される。オペレータのIPサービス122は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、およびPSストリーミングサービス(PSS)を含みうる。
【0024】
[0042]
図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の例を示す図である。この例において、アクセスネットワーク200は、多数のセルラ領域(セル)202に分割される。1または複数のより低い電力クラス(lower power class)のeNB 208は、セル202のうちの1または複数と重複するセルラ領域210を有しうる。より低い電力クラスのeNB 208は、リモートラジオヘッド(a remote radio head)(RRH)と呼ばれうる。より低い電力クラスのeNB 208は、フェムトセル(例えば、ホームeNB(HeNB))、ピコセル、あるいはマイクロセルでありうる。マクロeNB 204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202内のすべてのUE 206のために、EPC 110へのアクセスポイントを提供するように構成される。アクセスネットワーク200のこの例には集中制御装置が存在しないが、代替的な構成では、集中制御装置が使用されうる。eNB 204は、ラジオベアラ制御(radio bearer control)、アドミッション制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべてのラジオ関連機能(all radio related functions)に対して責任を有する。
【0025】
[0043] アクセスネットワーク200によって用いられる変調および多元接続スキームは、展開されている特定の電気通信規格に依存して変化しうる。LTEアプリケーションでは、DL上でOFDMが使用され、UL上でSC−FDMAが使用され、周波数分割複信(FDD)および時分割複信(TDD)の両方がサポートされる。以下の詳細な説明から当業者が容易に理解するように、本明細書に提示される様々な概念は、LTEアプリケーションによく適している。しかしながら、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を用いた他の電気通信規格に容易に拡張されうる。例として、これらの概念は、発展型データ最適化(EV−DO)あるいはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張されうる。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000ファミリの規格の一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)が発表したエアインターフェース規格であり、CDMAを用いてモバイル局にブロードバンドインターネットアクセスを提供する。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA)およびTD−SCDMAのようなCDMAの他の変形例を用いるユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)と、TDMAを用いる移動通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標):(Global System for Mobile Communications)と、OFDMAを用いる、発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、およびフラッシュOFDMと、に拡張されうる。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、3GPP団体からの文書で説明されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書で説明されている。用いられる実際の無線通信規格および多元接続技術は、特定の用途およびシステムに課された全体的な設計の制約に依存するだろう。
【0026】
[0044] eNB 204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有しうる。MIMO技術の使用により、eNB 204は、空間領域を活用して、空間多重化(spatial multiplexing)、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートすることができる。空間多重化は、同じ周波数上で同時に異なるデータストリームを送信するために使用されうる。データストリームは、データレートを増大させるために単一のUE 206に送信されるか、あるいは、システム容量全体を増大させるために複数のUE 206に送信されうる。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(spatially precoding)(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、DL上で複数の送信アンテナを通じてそれぞれの空間的にプリコーディングされたストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャとともにUE 206に到達し、それにより、UE 206の各々は、そのUE 206に向けられた1または複数のデータストリームを復元することができる。UL上で、各UE 206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、それにより、eNB 204は、空間的にプリコーティングされた各データストリームのソースを識別することができる。
【0027】
[0045] 空間多重化は一般的に、チャネル条件(channel conditions)が良好な場合に使用される。チャネル条件がそれ程良好でない場合、送信エネルギを1または複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用されうる。これは、複数のアンテナによる送信のためにデータを空間的にプリコーディングすることによって、達成されうる。セルの端において優れたカバレッジを達成するために、単一ストリームのビームフォーミング送信が送信ダイバーシティと組み合わせて使用されうる。
【0028】
[0046] 以下の詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様が、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムに関連して説明される。OFDMは、OFDMシンボル内の多数のサブキャリアにわたってデータを変調する拡散スペクトル技法である。これらのサブキャリアは、精密周波数の間隔が空けられている(spaced apart at precise frequencies)。この間隔(spacing)は「直交性(orthogonality)」を提供し、それによって、受信機は、これらのサブキャリアからのデータを復元することができる。時間ドメインにおいて、OFDMシンボル間干渉を抑制する(combat inter-OFDM-symbol interference)ために、各OFDMシンボルにガードインターバル(例えば、サイクリックプリフィクス)が追加されうる。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR:peak-to-average power ratio)を補償するために、DFT拡散OFDM信号の形態でSC−FDMAを使用しうる。
【0029】
[0047]
図3は、LTEにおけるDLフレームストラクチャの例を示す
図300である。フレーム(10ms)は、10個の等しいサイズのサブフレームに分割されうる。各サブフレームは、2個の連続するタイムスロットを含みうる。2個のタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され、各タイムスロットは、リソースブロックを含みうる。リソースグリッドは、複数のリソースエレメントに分割される。LTEでは、1つのリソースブロックは、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを、各OFDMシンボルに1つのノーマルサイクリックプリフィクスの場合、時間ドメインにおいて7個の連続するOFDMシンボルを、すなわち、84個のリソースエレメントを含む。リソースエレメントのうちのいくつかは、R 302、304と示されるように、DL基準信号(DL reference signals)(DL−RS)を含む。DL−RSは、セル固有のRS(Cell-specific RS)(CRS)(共通RSと呼ばれることもある)302と、UE固有のRS(UE-specific RS)(UE−RS)304とを含む。UE−RS 304は、対応する物理DL共有チャネル(physical DL shared channel)(PDSCH)がマッピングされたリソースブロックでのみ送信される。各リソースエレメントによって搬送されるビット数は、変調スキームに依存する。すなわち、UEが受信するリソースブロックが多いほど、および、変調スキームが高度であるほど、そのUEのためのデータレートは高くなる。
【0030】
[0048]
図4は、LTEにおけるULフレームストラクチャの例を示す
図400である。ULのために利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに分割されうる。制御セクションは、システム帯域幅の両端に形成され、設定可能なサイズを有しうる。制御セクション内のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられうる。データセクションは、制御セクションに含まれないすべてのリソースブロックを含みうる。ULフレーム構造は、連続するサブキャリアを含むデータセクションに帰着し、それにより、データセクションにおいて、連続するサブキャリアのすべてが単一のUEに割り当てられることを可能にしうる。
【0031】
[0049] UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクションにおいて、リソースブロック410a、410bが割り当てられうる。このUEはまた、eNBにデータを送信するために、データセクションにおいてリソースブロック420a、420bが割り当てられうる。このUEは、制御セクションにおいて、割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(a physical UL control channel)(PUCCH)で制御情報を送信しうる。このUEは、データセクションにおいて、割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(a physical UL shared channel)(PUSCH)で、データのみ、またはデータと制御情報の両方を送信しうる。UL送信は、サブフレームの両方のスロットに広がり、周波数にわたってホッピングしうる。
【0032】
[0050] リソースブロックのセットは、物理ランダムアクセスチャネル(a physical random access channel)(PRACH)430において、初期システムアクセスを実行し、ULの同期を達成するために使用されうる。PRACH 430は、ランダムシーケンスを搬送するが、任意のULデータ/シグナリングは搬送できない。各ランダムアクセスプリアンブルは、連続する6個のリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数は、ネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある特定の時間および周波数リソースに限られる。PRACHについて周波数ホッピングは存在しない。PRACHの試みは、単一のサブフレーム(1ms)においてまたは連続した少ない数のサブフレームのシーケンス(a sequence of few contiguous subframes)において搬送され(carried)、UEは、1フレーム(10ms)ごとに単一のPRACHの試みのみを行いうる。
【0033】
[0051]
図5は、LTEにおいて、ユーザおよび制御プレーンのためのラジオプロトコルアーキテクチャの例を示す
図500である。UEおよびeNBのためのラジオプロトコルアーキテクチャは、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3という3つのレイヤで示される。レイヤ1(L1レイヤ)は、最下位のレイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実現する。レイヤ1は、本明細書において、物理レイヤ506と呼ばれるだろう。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクに対して責任を有する。
【0034】
[0052] ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ510、ラジオリンク制御(a radio link control)(RLC)サブレイヤ512、パケットデータコンバージェンスプロトコル(a packet data convergence protocol)(PDCP)514サブレイヤを含み、それらは、ネットワーク側のeNBで終端する。示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118で終端するネットワークレイヤ(例えば、IPレイヤ)や、接続の他端(例えば、遠端のUE(far end UE)、サーバ、等)で終端するアプリケーションレイヤを含む、L2レイヤ508よりも上の、いくつかの上位レイヤを有しうる。
【0035】
[0053] PDCPサブレイヤ514は、異なるラジオベアラ(different radio bearers)と論理チャネルとの間で多重化を提供する。PDCPサブレイヤ514はまた、ラジオ送信のオーバーヘッドを減らすために上位レイヤのデータパケットのヘッダ圧縮を提供し、それらのデータパケットを暗号化することによってセキュリティを提供し、eNB間でUEのためのハンドオーバサポートを提供する。RLCサブレイヤ512は、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request)(HARQ)により順序が乱れた受信(out-of-order reception)を補償するために、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよびリアセンブリと、損失データパケットの再送と、データパケットの並び替え(reordering)とを提供する。MACサブレイヤ510は、論理チャネルと転送チャネルとの間の多重化を提供する。MACサブレイヤ510はまた、1つのセルにおける様々なラジオリソース(例えば、リソースブロック)の複数のUE間での割付に対して責任を有する。MACサブレイヤ510は、HARQ動作に対しても責任を有する。
【0036】
[0054] 制御プレーンにおいて、UEおよびeNBのためのラジオプロトコルアーキテクチャは、制御プレーンではヘッダ圧縮機能がないという点を除き、物理レイヤ506およびL2レイヤ508の場合と実質的に同一である。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)におけるラジオリソース制御(RRC)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、ラジオリソース(すなわち、ラジオベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間でRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することに対して責任を有する。
【0037】
[0055]
図6は、アクセスネットワークにおいてUE 650と通信するeNB 610のブロック図である。DLにおいて、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、コントローラ/プロセッサ675に提供される。コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤの機能を実現する。DLにおいて、コントローラ/プロセッサ675は、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットのセグメンテーションおよび並び替え、論理チャネルと転送チャネルとの間での多重化、様々な優先順位メトリック(priority metrics)に基づいたUE 650へのラジオリソース割付(radio resource allocations)を提供する。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作、損失パケットの再送、UE 650へのシグナリングに対して責任を有する。
【0038】
[0056] TXプロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実現する。これらの信号処理機能は、UE 650で前方誤り訂正(forward error correction)(FEC)を容易にするようにコード化およびインターリーブすることと、様々な変調スキーム(例えば、二相位相変調(binary phase-shift keying)(BPSK)、直交位相変調(QPSK)、M相位相変調(M−PSK)、M値直交振幅変調(M−QAM))に基づいて信号コンステレーション(signal constellations)にマッピングすることとを含む。次に、コード化および変調されたシンボルは、並列ストリームへと分けられる。次に、各ストリームは、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間ドメインおよび/または周波数ドメインにおいて基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、次に、高速フーリエ逆変換(an Inverse Fast Fourier Transform)(IFFT)を用いてともに結合され、時間ドメインのOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成しうる。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。コード化および変調スキームを決定するため並びに空間処理のために、チャネル推定器674からのチャネル推定値が使用されうる。チャネル推定値は、UE 650によって送信された基準信号および/またはチャネル条件フィードバックから導出されうる。次に、各空間ストリームは、個々の送信機618 TXを介して異なるアンテナ620に提供される。各送信機618 TXは、送信のために、それぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
【0039】
[0057] UE 650において、各受信機654 RXは、それぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654 RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、受信機(RX)プロセッサ656にその情報を提供する。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実現する。RXプロセッサ656は、UE 650に向けられた任意の空間的なストリームを復元するために、その情報に対して空間処理を実行する。複数の空間的ストリームがUE 650に向けられた場合、それらは、RXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームへと結合されうる。次に、RXプロセッサ656は、高速フーリエ変換(FFT)を用いて、OFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインに変換する。周波数ドメイン信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに個々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルおよび基準信号は、eNB 610によって送信された最も可能性のある信号コンステレーションポイントを決定することによって復元および復調される。これらのソフト決定(soft decisions)は、チャネル推定器658によって計算されたチャネル推定値に基づきうる。次に、ソフト決定は、もともと物理チャネル上でeNB 610により送信されたデータおよび制御信号を復元するために、復号およびデインターリーブされる。次に、データおよび制御信号は、コントローラ/プロセッサ659に提供される。
【0040】
[0058] コントローラ/プロセッサ659は、L2レイヤを実現する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータを格納するメモリ660に関連付けられうる。メモリ660は、コンピュータ読取可能な媒体と呼ばれうる。ULにおいて、コントローラ/プロセッサ659は、転送チャネルと論理チャネルとの間でのデマルチプレクシング、パケットのリアセンブリ、解読、ヘッダ圧縮解除、制御信号処理を提供して、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元する。次に、上位レイヤパケットは、データシンク662に提供され、それは、L2レイヤより上位のすべてのプロトコルレイヤを表す。様々な制御信号もまた、L3処理のために、データシンク662に提供されうる。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために、肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用した誤り検出に対して責任を有する。
【0041】
[0059] ULにおいて、データソース667は、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを提供するために使用される。データソース667は、L2レイヤより上位のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB 610によるDL送信に関連して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットのセグメンテーションと並び替え、およびeNB 610によるラジオリソースの割り当てに基づいた論理チャネルと転送チャネルとの間での多重化を提供することにより、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実現する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、損失パケットの再送、eNB 610へのシグナリングに対して責任を有する。
【0042】
[0060] eNB 610によって送信された基準信号またはフィードバックからチャネル推定器658によって導出されたチャネル推定値は、適切なコード化および変調スキームを選択し、空間処理を容易にするために、TXプロセッサ668によって使用されうる。TXプロセッサ668によって生成された空間ストリームは、個々の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に提供される。各送信機654TXは、送信のために、それぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
【0043】
[0061] UL送信は、UE 650の受信機機能に関連して説明された方法と同様の方法でeNB 610において処理される。各受信機618 RXは、そのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618 RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、RXプロセッサ670にその情報を提供する。RXプロセッサ670は、L1レイヤを実現しうる。
【0044】
[0062] コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤを実現する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータを格納するメモリ676に関連付けられうる。メモリ676は、コンピュータ読取可能な媒体と呼ばれうる。ULにおいて、コントローラ/プロセッサ675は、転送チャネルと論理チャネルとの間でのデマルチプレクシング、パケットのリアセンブリ、解読、ヘッダ圧縮解除、制御信号処理を提供して、UE 650からの上位レイヤパケットを復元する。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットは、コアネットワークに提供されうる。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするために、ACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出についても責任を有する。
【0045】
[0063]
図7は、異機種ネットワークにおける範囲拡張型セルラ領域を示す
図700である。RRH 710bのような、より低い電力クラスのeNBは、範囲拡張型セルラ領域703を有しており、それは、RRH 710bとマクロeNB 710aとの間でエンハンスドセル間干渉協調(enhanced inter-cell interference coordination)を通して、および、UE 720によって実行される干渉キャンセレーション(interference cancelation)を通して、セルラ領域702から拡張されうる。エンハンスドセル間干渉協調では、RRH 710bは、UE 720の干渉条件に関する情報をマクロeNB 710aから受信する。この情報によって、RRH 710bは、範囲拡張型セルラ領域703内のUE 720にサービス提供すること、並びに、UE 720が範囲拡張型セルラ領域703に入る際にマクロeNB 710aからのUE 720のハンドオフを受け入れることができる。
【0046】
[0064]
図8は、アクセスネットワーク800における例示的なマクロeNB/RRH構成を示す図である。アクセスネットワーク800は、CoMP送信ポイントの複数のクラスタ801を含みうる。CoMPクラスタ801は、1または複数のマクロeNB 802および1または複数のRRH 804を含みうる。本明細書で使用される際、CoMPクラスタは、エンティティ804が低減された送信電力で動作する場合に異種(heterogeneous)と呼ばれ、CoMPクラスタは、エンティティ804が他のマクロeNBと同じ送信電力で送信する場合に同種(homogenous)と呼ばれうる。異種展開および同種展開の両方について、1または複数のRRH 804が存在しうる。1つの態様において、マクロeNB 802およびRRH 804は、ファイバケーブル803、X2バックホール807、等を通して806に接続されうる。一般的に、UE 812は、アクセスネットワーク800からサービスを受信しうる。1つの態様において、CRSパターンは、CoMPクラスタ801にわたって共通である。例えば、マクロeNB 802およびRRH 804は、共通CRSパターンを使用して送信しうる。さらに、アクセスネットワーク800は、1または複数のマクロeNB/RRH 806を含む1または複数の他のCoMPクラスタ805を含みうる。動作中、別のCoMPクラスタ805からの干渉816に関連付けられた情報を含むCSIフィードバックが取得され、マクロeNB 802および/またはRRH 804と通信する際に、UE 812を支援しうる。
【0047】
[0065] UE 812の1つの態様において、UE 812は、CoMPクラスタ801との通信のために無線プロトコルを使用できるようにされる。そのような通信プロトコルは、LTEリリース8、LTEリリース9、LTEリリース10、LTEリリース11、等、を含みうるが、それらに限定されるわけではない。UE 812にサービスを提供するために、UE 812とマクロeNB 802との間で使用される可能性のあるチャネル814について、および/または、UE 812とRRH 804との間のチャネル818についてのチャネル推定パラメータが取得され、干渉816を測定するために干渉推定パラメータが取得されうる。1つの態様において、干渉816は、他のRRH 804、マクロeNB 802、および/または、他のCoMPクラスタ805から発生する可能性がある。UEがチャネル推定および干渉推定を実行できるようにするために、様々なリソースパターングループ(例えば、CoMPクラスタ)のためのリソースエレメントパターンを構成するための様々なスキームが提示される。
【0048】
[0066]
図9は、UE 906が、考えられる複数のサービス提供送信ポイント(multiple possible serving transmission points)(902、904)に関連付けられたチャネル状態測定を実行しうる例示的なアクセスネットワーク900を示す図である。1つの態様において、送信ポイント(902、904)は、CoMPクラスタとして動作するように協調されうる。アクセスネットワーク900は、協調された(coordinated)スケジューリングおよび/または協調されたビームフォーミング、動的ポイント選択(dynamic point selection)(DPS)、コヒーレントおよび/または非コヒーレントジョイント送信(joint transmission)(JT)、等、を含む複数のCoMPスキームのためのサポートを含みうる。さらに、アクセスネットワーク900は、異種および/または同種のCoMPクラスタ動作に対してサポートを提供しうる。
【0049】
[0067] 1つの態様において、CSIフィードバック報告(CSI feedback reporting)は、チャネル測定および干渉測定を含み、その両者は、1または複数のチャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signals)(CSI−RS)および1または複数の共通基準信号(Common Reference Signal)(CRS)を含む基準信号の組み合わせを通して容易にされうる。本明細書で使用される場合、CSI−RSは、非ゼロ電力(non-zero power)およびゼロ電力(zero-power)のCSI−RSに区別されうる。非ゼロ電力のCSI−RSは、UE 906によって受信されうる非ゼロ電力での実際のパイロット送信を含み、チャネルおよび/または干渉条件を測定するために使用されうる。一方で、ゼロ電力のCSI−RSは、1または複数のミュートされた(muted)リソースエレメントを表しうる。そのようなミューティング(muting)は、干渉測定に使用されうる。ゼロ電力と非ゼロ電力の両方のCSI−RSリソースの構成は、UE 906固有でありうる。さらに、特定のUE 906について、複数の非ゼロ電力のCSI−RSリソースと、ゼロ電力のCSI−RSリソースとが定義されうる。
【0050】
[0068] CoMPスキームは、DPSについて複数の候補送信ポイントを含みうるCSIフィードバック報告を含む。コヒーレントおよび/または非コヒーレントのJTについて、複数の送信ポイント(例えば、902、904)は、UEに同時に送信しうる。CSIフィードバック報告は、非周期的および/または周期的に実行されうる。非周期的なフィードバックは、要求に応じて(on a per-request basis)実行されうる。そのような非周期的なフィードバックは、アクセスネットワーク900において、PDCCH上で許可(through a grant on PDCCH)を通してトリガされうる。非周期的なCSIフィードバック報告は、アップリンクデータ送信(例えば、PUSCH上で)を使用してUE 906によって送信され、よって、アップリンク制御チャネル(例えば、PUCCH)上で利用可能でるものよりも大きいペイロード送信を可能にする。周期的なフィードバックは、1または複数の報告モードを含み、半静的に(semi-statically)構成された特定のタイムライン(timeline)に続きうる。周期的なCSIフィードバック報告は、PUCCHを用いてUE 906により送信され、それによって、非周期なフィードバックに利用可能なペイロードと比べて、より限定的なペイロードが可能になる。
【0051】
[0069] UEは、基準信号リソースの異なるセットに基づいて計算される複数のCSIフィードバック報告を送りうる。各CSIフィードバック報告は、チャネル測定、干渉測定、または、それらの任意の組み合わせを含みうる。基準信号リソースの異なるセットを用いたフィードバック報告は、ネットワークが選択しうる異なる候補送信の選択肢(alternative)をこれらの基準信号が示すため、有益である。例えば、1つの態様において、UE 906は、DPSスキームの一部として、送信ポイント902によって、または、送信ポイント904によって、サービス提供されうる。そのような態様において、UE 906は、チャネル測定のために2つの個々の非ゼロ電力のCSI−RSリソースに関連付けられた測定を実行するように構成されうる。さらに、UE 906は、CSI報告の2つのセットを報告し、それぞれが、サービス提供する選択肢のうちの1つについて示しうる。上記のチャネル測定オプションと類似して、UE 906は、CSIフィードバック報告のために(例えば、干渉測定を実行する際にどのゼロ電力のCSI−RSリソースを使用するかについての)、様々な干渉測定を実行しうる。
【0052】
[0070] CSI測定および報告についてのシグナリングの構成は、1または複数のリソースパターングループの使用を含みうる。基準信号パターンの複数のグループが使用され、これらのグループは、CSIフィードバックが報告される個々のフィードバック報告のインスタンス(instance)を構成しうる。異なるグループについてのCSI報告は、チャネル測定および/または干渉測定の異なる構成を示しうる。そのため、異なるグループについてのCSI報告は、実質的に異なりうる。各リソースパターングループについて、第1および第2のリソースエレメントパターンが考慮されうる。第1のリソースエレメントパターンは、チャネル測定に使用され、1または複数の非ゼロ電力のCSI−RSリソースを使用しうる。随意的な態様において、CRSパターンの使用も考慮されうる。第2のリソースエレメントパターンは、干渉測定に使用され、ゼロ電力のCSI−RSリソースおよび/またはCRSを含みうる。非ゼロ電力のCSI−RSリソースはまた、例えば、既知のパイロット送信を差し引いた後に(after subtracting)、干渉測定に使用されうる。UE 906は、明示的または暗示的なシグナリング、あるいはその組み合わせを通して、どのCSI−RSリソースを使用するかについて知らされうる。異なるリソースパターングループの第1のリソースエレメントパターンは、同一のCSI−RSリソースに対応しうるか、あるいは、対応しない可能性がある。同様に、異なるリソースパターングループの第2のリソースエレメントパターンは、同一のCSI−RSリソースに対応しうるか、あるいは、対応しない可能性がある。例えば、1つの態様において、2つのリソースパターングループが考慮され得、両方のグループがチャネル推定に使用される同一のCSI−RSリソースに対応する第1のリソースエレメントパターンを有すると同時に、両方のグループが干渉測定に使用される第2のリソースエレメントパターンのための異なる構成を有しうる。
【0053】
[0071] 明示的なシグナリングが使用されると、UE 906は、CSI−RSリソースが使用されるべき新しいフィールドを通してシグナリングされうる。さらに、明示的(例えば、専用)シグナリングが使用された場合、干渉測定リソースは、RRCおよび/または動的シグナリングの組み合わせを通して、チャネル測定リソースとは別にシグナリングされうる。1つの態様において、動的シグナリングは、RRCシグナリングを補完しうる。例えば、4つのリソースすべてが、RRCシグナリングにおいて構成され、動的にシグナリングすることは、2ビットを含みうる。この2ビットは、RRCがシグナリングしたリソースのどれをUE 906が測定すべきかを示す。
【0054】
[0072] 暗示的なシグナリングが使用された場合、UE 906は、報告が要求されるサブフレームから、使用すべき1または複数のCSI−RSリソースを推測しうる。次に、UE 906は、複数の送信ポイント(902、904)の各々に関連付けられたチャネル測定値および干渉測定値(908,910)を、ネットワークに伝達される送信ポイント(902、904)ごとに単一のCSI報告へと組み合わせうる。
【0055】
[0073] 非周期的なフィードバックについて、1または複数の構成されたCSI−RSリソースのインデックスは、動的なシグナリングを用いてシグナリングされうる。1つの態様において、RRCと動的シグナリングの組み合わせは、どのチャネル/干渉リソースをUE 906が測定すべきかを構成するために使用されうる。上述されたように、基準信号リソースの複数のグループは、異なる送信の選択肢を示すCSI報告を可能にするように構成されうる。これらのグループの各々は、異なるチャネルおよび/または干渉測定のリソースパターンを含みうる。非周期的な報告は、干渉測定についての異なるリソースパターンに基づいて計算されたCSIを含みうる。例えば、単一の基準信号パターンがチャネル測定のために構成されたとしても、複数のCSI−RSリソースは、基準サブフレームにおいて、干渉推定のために構成されうる。UE 906は、干渉測定についてのこれらの異なるリソースパターンを使用して個々の非周期的なCSIフィードバック報告を生成しうる。さらに、複数のリソースパターングループが測定された場合、さらなるシグナリングが使用され、グループごとに、ランクインジケーション、プリコーディング行列、チャネル品質(RI/PMI/CQI)を計算するか否か、または、特定のCSIフィードバック報告でRI/PMI/CQIのサブセットを報告するか否かをUE 906に伝達しうる。例えば、UE 906は、1つのグループについてはRI/PMI/CQIのすべてを報告し、別のグループについてはCQIのみを報告しうる。1つの態様において、異なるグループに対応するCSI報告の符号化は、フィードバックペイロードを減らすためにまとめて実行されうる。例えば、さらなるCQI報告は、別の報告の絶対CQI値(an absolute CQI value)と比べて、オフセット(デルタCQI)として符号化されうる。別の態様において、さらなるCQIは、広帯域で、および/または、サブ帯域ごとに(per-subband basis)報告されうる。別の態様において、非周期的な報告の場合、基準リソースは、非周期的なCSI報告を求める要求が受信されたサブフレームに基づいて定義されうる。さらなるオフセットは、処理遅延をキャプチャする(capture)ために適用されうる。例えば、非周期的なC
SI報告を求める要求が受信されたサブフレームに基づいて、基準リソースサブフレームが決定されうる。この決定は、限定されるわけではないが、どのタイプの許可が非周期的なフィードバック要求をトリガしたかなど、他のパラメータにも依存しうる。基準サブフレームに該当する(fall into)基準信号リソースパターンと一致して、1または複数のCSIフィードバック報告が、UEによって送信されうる。1つの態様において、UEは、報告されうるリソースパターンの数の上限に依存し(subject to an upper limit)うる。そのような態様において、この上限は、RRCシグナリングを通して構成されうる。
【0056】
[0074] 周期的なフィードバックの場合、1または複数のCSI−RSリソースは、報告モード構成の一部としてシグナリングされうる。1つの態様において、周期的なフィードバックは、個々の報告のインスタンスにおいて異なるチャネル/干渉測定構成を報告しうる。そのような態様において、チャネル/干渉測定のためのCSI−RSリソースの構成は、報告モードの半静的な構成(a semi-static configuration)の一部にされうる。別の態様において、UE 906は、特定の周期的なフィードバック報告のインスタンスにおいて、どの基準信号パターングループを報告するかを少なくとも部分的に決定しうる。そのような態様において、UE 906は、1度に、(チャネル状態情報に関して)最良の基準信号パターングループだけを報告しうる。UE 906は、報告の一部として、どの基準信号パターングループが報告されたかを示しうる。別の態様において、UEは、フィードバック報告構成の一部であるパターンで、いくつかの組み合わせにわたって循環し(cycle across several combinations)うる。
【0057】
[0075]
図10および11は、CSIフィードバック報告のための例示的なCoMPスキームを提供する。
【0058】
[0076]
図10は、CSI測定を可能にする例示的なフレーム構造1000およびリソースエレメント構成1002を示す図である。リソースエレメント構成1002は、第1の送信ポイント(例えば、送信ポイント902)に関連付けられた、チャネル推定のために割り付けられた1または複数のリソースエレメント1004、第2の送信ポイント(例えば、送信ポイント904)に関連付けられたチャネル推定のために割り付けられた1または複数のリソースエレメント1006、第1の送信ポイント(例えば、送信ポイント902)に関連付けられた干渉推定に割り付けられた1または複数のリソースエレメント1008、第2の送信ポイント(例えば、送信ポイント904)に関連付けられた干渉推定に割り付けられた1または複数のリソースエレメント1010、および、共通基準信号(CRS)のための1または複数のリソースエレメント1012を含みうる。
【0059】
[0077] CSI−RSリソース構成情報が、暗示的な構成を通して通信される場合、チャネルおよび干渉測定リソースのリンケージは、干渉測定リソース(1008、1010)が、チャネル測定リソース(1004、1006)構成から導出されるうることを暗示する。1つの態様において、暗示的な構成は、1対1マッピングを使用したチャネルおよび干渉リソースのマッピングを含みうる。そのような態様において、チャネル推定のための非ゼロ電力のどのCSI−RSリソース(1004、1006)についても、専用の干渉測定CSI−RSリソース(a dedicated interference measurement CSI-RS resource)(1008、1010)が存在しうる。干渉測定リソースは、ゼロ電力(例えば、ミュートされた)および/または非ゼロ電力(例えば、ミュートされていない)でありうる。干渉測定リソースが非ゼロ電力である場合、UE(例えば、UE 906)は、1または複数の既知のパイロット信号を差し引き、そのリソースエレメントを干渉推定に対して使用しうる。そのような態様において、個々のシグナリングは、パイロット情報、プリコーディング情報、等、を含みうる。
【0060】
[0078] 別の態様において、暗示的な構成は、1対多数のマッピングを使用したチャネルおよび干渉リソースのマッピングを含みうる。そのような態様において、ミュートされた複数のCSI−RSリソースは、曖昧さをもたらすことなく、干渉推定に割り当てられうる。換言すると、各チャネル推定測定リソース(1004)から干渉測定リソースのセット(1008、1010)へのマッピングは、ダイレクトマッピングでありうる。さらに、非ゼロ電力のCSI−RSリソース(1004、1006)は、1または複数の既知のパイロットを、チャネル推定に最初に割り付けられたリソースエレメントから差し引き、そのリソースエレメントを干渉推定に対して再利用することによって、干渉推定を補うために使用されうる。1つの態様において、チャネル測定リソースエレメントと干渉測定リソースエレメントとの間のマッピングは、サブフレーム、サブフレームセット、および/またはサブフレームタイプに依存して異なりうる。
【0061】
[0079]
図10に示されるように、第1の送信ポイント(例えば、送信ポイント902)に関連付けられたフィードバックは、チャネル推定のためにリソースエレメントパターン1004を、干渉推定のためにリソースエレメントパターン1008を、使用して取得されうる。さらに、第2の送信ポイント(例えば、送信ポイント904)に関連付けられたフィードバックは、チャネル推定のためにリソースエレメントパターン1006を、干渉推定のためにリソースエレメントパターン1010を、使用して取得されうる。1つの態様において、CRS 1012は、干渉推定のためのCSI−RSと組み合わせて使用されうる。
【0062】
[0080] 上記の説明は個々の送信ポイントに対応するリソースエレメントパターンを指すが、本開示が1または複数の他の構成もカバーすることを当業者は認識するだろう。例えば、リソースエレメント1004、1006は、必ずしも、それぞれ、第1の送信ポイントおよび第2の送信ポイントに対応する必要はない。むしろ、1つの態様では、単一のリソースエレメントパターン1004が、単一よりも多くの送信ポイントに広がりうる。さらに、CSI−RSポートから送信ポイントへの特定のマッピングは、UEにトランスペアレントでありうる。
【0063】
[0081]
図11は、CSI測定を可能にする例示的なフレーム構造1100およびリソースエレメント構成1102を示す図である。リソースエレメント構成1102は、第1の送信ポイント(例えば、送信ポイント902)に関連付けられたチャネル推定のために割り付けられた1または複数のリソースエレメント1104、第2の送信ポイント(例えば、送信ポイント904)に関連付けられたチャネル推定のために割り付けられた1または複数のリソースエレメント1106、複数の送信ポイント(例えば、送信ポイント902,904)の間で共有されるべき干渉推定のために割り付けられた1または複数のリソースエレメント1108、および、共通基準信号(CRS)のための1または複数のリソースエレメント1110を含みうる。
【0064】
[0082] 複数のチャネル測定リソース間での干渉測定リソース1108の共有は、システムオーバーヘッドを低減することができる。2つの送信ポイント(例えば、902、904)が隣接するポイントである態様において、1108で測定された干渉は、これらの2つのポイント以外のポイントからの干渉を含みうる。しかしながら、そのようなケースにおいて、いずれかの送信ポイントについてのフィードバック報告が、共有される干渉測定リソース1108を用いて計算されると、他の送信ポイントからの干渉は、報告の一部として測定されない可能性がある。複数の送信ポイントがアクティブであり、干渉を生成しうる(例えば、1つの送信ポイント902がUE 906にサービス提供すると同時に、他の送信ポイント904が異なるUEにサービス提供し、結果としてUE 906への干渉を引き起こす)場合、この欠陥はネットワークの観点から望まれない。不明の干渉を回避するために、1または複数のチャネル測定値を、専用の干渉測定リソースから取得された干渉測定値に加えることによって、1または複数の他の送信ポイント(例えば、904)からの干渉は、他の送信ポイントの各々に関連付けられたチャネル測定リソースパターンに基づいて組み込まれうる。他の送信ポイントのチャネル測定リソースに基づいて干渉を加える際、チャネル測定リソース上にあるパイロットが結果的にネットワークによって割り当てられうるプリコーダ(pre-coder)とは異なりうるように、プリコーダの仮定(a pre-coder assumption)がなされる必要がありうる。1つの態様では、どのプリコーダの仮定を使用するかについて、UE(例えば、906)に知らせるために、シグナリングが追加されうる。例えば、干渉は、フルランク(full-rank)(またはハードコード化された)プリコーダの仮定、等を使用して追加されうる。別の態様において、各送信ポイントは、スケジューリング決定に基づいて、受信されたCSI報告をオフセットしうる。
【0065】
[0083] 干渉の「加減(adding-back)」(“adding-back” interference)という上記技法は、干渉推定のためのCSI−RSリソースが、複数の送信ポイント間で共有される場合以外のケースで適用されうる。非ゼロ電力のCSI−RSが干渉寄与(an interference contribution)を表すことを示すこと、および、それを、専用の干渉測定リソースから取得された干渉推定に追加することによって、方法は、非ゼロ電力のCSI−RSリソースに基づいて実行されうる。この手順の構成は、RRCおよび/または動的シグナリングの組み合わせを通して明示的にシグナリングされうる。上述された暗示的な構成オプションも同様に適用されうる。
【0066】
[0084] 別の態様では、2つのチャネル測定リソースの各々に対して個々のリソースを構成する必要はない可能性があり、その代わりに、共有リソースが使用され、報告目的での干渉の追加は、他の送信ポイントのチャネル測定リソースに基づきうる。
【0067】
[0085]
図12は、無線通信方法のフローチャート1200である。
図12において、点線のボックスは、開示される方法でのオプション的なステップを表す。
【0068】
[0086] ブロック1202では、複数の送信ポイントが通信に利用可能である無線環境において、送信ポイントは、リソースパターン(例えば、リソースパターングループ)に基づいてグルーピングされうる。
【0069】
[0087] ブロック1204、において、送信ポイントグループの各々(例えば、第1のグループ、第2のグループ、第Nのグループ、等)は、リソースパターンが割り付けられうる。1つの態様において、リソースパターンは、CSIフィードバック報告の一部として、シグナリングに使用されうる。さらに、各リソースパターングループは、第1のリソースエレメントパターン(ブロック1206)および第2のリソースエレメントパターン(ブロック1208)を含みうる。オプション的な態様において、第1のリソースエレメントパターンと第2のリソースエレメントパターンとの間でのマッピング(例えば、暗示的なリンケージ)が存在しうる。そのようなマッピングは、シグナリングオーバヘッドを減らし、それによって、システム性能を向上させうる。
【0070】
[0088] ブロック1212において、各々が第1のリソースエレメントパターン(ブロック1206)および第2のリソースエレメントパターン(ブロック1208)を含むリソースパターングループ(ブロック1202)のためのリソースパターン(ブロック1204)を示す識別子は、eNBによってUEにシグナリングされうる。1つの態様では、第1のリソースパターンおよび第2のリソースパターンは、CSI−RSパターンである。1つの態様では、各リソースパターングループのための各リソースパターンを示すために使用される識別子は、RRC、動的シグナリング、等のうちの少なくとも1つを使用してシグナリングされる。そのような態様では、RRCシグナリングが、1または複数の識別子オプションを含み、動的シグナリングが、1または複数の識別子オプションのうちのどれが使用されるべきかを示すために使用される1または複数のビットを含みうる。1つの態様において、動的シグナリングは、リソースパターンのうちの少なくとも1つを示すビットマップへのリンクを含みうる。別の態様において、リソースパターングループに使用されるべきリソースパターンは、識別子がシグナリングされるサブフレームに基づいて示されうる。上述されたように、1つの態様において、干渉推定に使用される第2のリソースエレメントパターン(ブロック1208)は、チャネル推定に使用される第1のリソースエレメントパターン(ブロック1206)に基づいて第2のリソースエレメントパターンを識別するマッピング(ブロック1210)を通して識別されうる。さらに、そのような態様において、第1のリソースエレメントパターンと第2のリソースエレメントパターンとの間のマッピングは、識別子がシグナリングされるサブフレームに依存しうる。1つの態様において、同一の第2のリソースエレメントパターン(ブロック1208)は、複数のリソースパターン(ブロック1204)にわたって共通でありうる。別の態様において、識別子は、さらに、要求されたチャネル状態条件報告についての可能なサービス提供リソースパターンとして示されないリソースパターンからの干渉に基づいてチャネル状態条件報告を調整するためのプリコーディング情報(1209)を示しうる。さらに別の態様において、識別子はさらに、1または複数の共通基準信号(CRS)パターンに対応しうる第3のリソースパターン(1211)を示しうる。そのような態様において、CRSパターンは、リソースパターングループ(例えば、クラスタ間干渉)の外からの干渉を測定するために使用されうる。
【0071】
[0089] ブロック1214において、eNBは、識別子によってシグナリングされたリソースパターンのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのチャネル状態条件報告を受信しうる。チャネル状態条件報告は、周期的および/または非周期的に受信されうる。1つの態様において、識別子は、測定値の異なるインスタンスが異なるサブフレームの間にUEによって取得されるものであることを示しうる。別の態様において、識別子は、UEによって測定された測定値の最良のセットがチャネル状態条件報告に含まれるべきであることを示しうる。1つの態様において、非周期的なチャネル状態条件報告が要求された場合、複数の異なるリソースパターングループに関連付けられたチャネル状態条件報告は、UEによって戻されうる。
【0072】
[0090] ブロック1216において、eNBは、受信されたチャネル状態条件報告の分析に基づいて、UEによる使用のために1または複数のリソースを決定しうる。
【0073】
[0091]
図13は、例示的な装置106における異なるもモジュール/手段/コンポーネント間のデータフローを示す概念的なデータフロー
図1300である。装置106は、チャネル状態測定の際にUEを支援するために、様々なリソースパターンを示すように識別子1308を構成しうるモジュール1302を含む。1つの態様において、チャネル状態条件は、チャネル推定および干渉推定を含みうる。1つの態様において、リソースパターン構成モジュール1302は、半静的ベースでパターンを構成しうる。さらに、リソースパターン構成モジュール1302は、チャネル推定測定の際にUEを支援するように第1のリソースエレメントパターンを構成し、チャネル干渉測定の際にUEを支援するように第2のリソースエレメントパターンを構成しうる。1つの態様において、第1のおよび第2のリソースパターンの各々は、CSI−RSパターンである。オプション的な態様において、リソースパターン構成モジュール1302は、さらに、CoMPクラスタの外からの干渉(例えば、クラスタ間干渉)推定を支援するように第3のリソースエレメントパターン1310を構成しうる。そのようなオプション的な態様において、第3のリソースパターン1310は、1または複数のCRSパターンでありうる。
【0074】
[0092] リソースパターン構成モジュール1302は、さらに、第1のリソースエレメントパターンに基づいて第2のリソースエレメントパターンを識別するマッピングを通して第2のリソースエレメントパターンを示しうるリソースエレメントパターンマッピングモジュール1304を含みうる。そのような態様において、第1のリソースエレメントパターンと第2のリソースエレメントパターンとの間のマッピングは、識別子1308がシグナリングされるサブフレームに依存しうる。別の態様において、リソースパターン構成モジュール1302は、干渉に使用されるリソースエレメントパターンが複数のリソースパターングループの間で共有されるように、リソースエレメントパターンを構成しうる。そのような態様において、識別子1308は、1または複数の他のリソースパターングループからの干渉を説明する(account for)ようにとの命令をさらに含みうる。
【0075】
[0093] リソースパターン構成モジュール1302は、さらに、第1または第2のリソースパターングループのうちのどちらがチャネル状態条件報告に選択されなかったかに基づいて第1のリソースパターングループまたは第2のリソースパターングループのいずれかからの干渉に基づいたチャネル状態条件報告を調整するためのプリコーディング情報を示しうるシグナリング構成モジュール1306を含みうる。1つの態様において、シグナリング構成モジュール1306は、さらに、RRCシグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを使用するために、装置106をプロンプトしうる。そのような態様において、RRCシグナリングは、1または複数の識別子1308オプションを含み、動的シグナリングは、1または複数の識別子1308オプションのうちのどれが使用されるべきかを示すために使用される1または複数のビットを含みうる。別の態様において、動的シグナリングは、UEによる使用のための少なくとも第1のリソースパターンおよび第2のリソースパターンを示すビットマップへのリンクを含みうる。さらに、シグナリング構成モジュール1306は、どのリソースが共有されたリソースであるか、および、どの干渉元が、「加減」(“added back”)されるべきであるかを、それらのチャネル測定リソースに基づいて特定するために、さらなるRRCおよび/または動的シグナリングを構成するように動作可能でありうる。シグナリング構成モジュール1306はまた、CRSに基づいて、干渉を測定する動作可能な信号サポート(operable signal support)でありうる。
【0076】
[0094] 装置106は、さらに、チャネル状態測定要求1314の一部として、UEにリソースパターンをシグナリングする送信モジュール1312を含みうる。
【0077】
[0095] さらに、装置106は、UEから1または複数のチャネル状態条件報告1318を受信する受信モジュール1316、1または複数のチャネル状態条件報告1318に含まれる値に少なくとも部分的に基づいて、UEによって使用するためのリソースをスケジューリングするリソーススケジューリングモジュール1320を含みうる。受信モジュール1316は、周期的および/または非周期的なチャネル状態条件報告1318を受信しうる。1つの態様において、チャネル状態条件報告1318が周期的なチャネル状態条件報告1318である場合、報告に含まれる測定値は、識別子1308に含まれる情報に依存しうる。そのような態様において、識別子は、異なるサブフレームの間に、および/または識別子が送信される間のサブフレームに基づいて、第1または第2のリソースパターングループのいずれかについて取得されるべき測定値の異なるインスタンスを示しうる。別の態様において、識別子は、決定された測定値の最良のセットがUEによってチャネル状態条件報告に含まれるべきであると示しうる。チャネル状態条件報告1318が非周期的な報告である態様において、様々なリソースパターングループに関連付けられた測定値の複数のインスタンスが受信されうる。その後、リソーススケジューリングモジュール1320は、送信モジュール1312を通してリソーススケジューリングメッセージ1322を通信しうる。さらに、リソーススケジューリングモジュール1320は、場合によっては、改善されたリソースパターンの生成を支援するために、チャネル状態フィードバック1324をリソースパターン構成モジュール1302に提供しうる。
【0078】
[0096] 装置は、前述のフローチャート
図12のアルゴリズムのステップの各々を実行するさらなるモジュールを含みうる。このように、上述のフローチャート
図12における各ステップはモジュールによって実行され、装置はこれらのモジュールのうちの1または複数を含みうる。このモジュールは、特に、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成され、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実現され、プロセッサによる実現のためにコンピュータ読取可能な媒体に記憶される、1または複数のハードウェアコンポーネントまたはそれらの組み合わせでありうる。
【0079】
[0097]
図14は、処理システム1414を用いる装置106’のためのハードウェア実現の例を示す図である。処理システム1414は、概してバス1424と表される、バスアーキテクチャを用いて実現されうる。バス1424は、処理システム1414の特定のアプリケーションと全体的な設計の制約に依存して、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含みうる。バス1424は、プロセッサ1404、モジュール1302、1304、1306、1312、1314、1318、および、コンピュータ読取可能な媒体1406によって表される1または複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1424はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、電力管理回路のような様々な他の回路をリンクするが、これらは、当技術分野において周知であるため、これ以上説明されない。
【0080】
[0098] 装置は、トランシーバ1410に結合された処理システム1414を含む。トランシーバ1410は、1または複数のアンテナ1420に結合される。トランシーバ1410は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。処理システム1414は、コンピュータ読取可能な媒体1406に結合されたプロセッサ1404を含む。プロセッサ1404は、コンピュータ読取可能な媒体1406に記憶されるソフトウェアの実行を含む一般的な処理に対して責任を有している。このソフトウェアは、プロセッサ1404によって実行されると、処理システム1414に、任意の特定の装置に関して上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ読取可能な媒体1406はまた、ソフトウェアを実行する際にプロセッサ1404によって操作(manipulate)されるデータを記憶するために使用されうる。処理システムはさらに、モジュール1302、1304、1306、1312、1314、1318を含む。モジュールは、プロセッサ1404で走行し、コンピュータ読取可能な媒体1406に存在/記憶されたソフトウェアモジュール、プロセッサ1404に結合された1または複数のハードウェアモジュール、あるいは、それらの組み合わせでありうる。処理システム1414は、eNB 610のコンポーネントであり、メモリ676、および/または、TXプロセッサ616、RXプロセッサ670、コントローラ/プロセッサ675のうちの少なくとも1つを含みうる。
【0081】
[0099]
図15A〜15Cは、UEのための無線通信の方法のフローチャート1500、1501、1503である。明瞭さのために、および、重複を回避するために、
図15A〜15Cに共通するブロックは、
図15Aについて一度だけ説明される。
【0082】
[00100]
図15Aは、UEのための無線通信方法のフローチャート1500である。
【0083】
[00101] ブロック1502において、UEは、リソースパターンごとに少なくとも第1および第2のリソースエレメントパターンを含む1または複数のリソースパターングループのための1または複数のリソースパターンを示す識別子を含むシグナリングを受信しうる。1つの態様において、シグナリングは、マクロeNB単独から受信され、別の態様では、シグナリングは、マクロeNBおよび/または1または複数のRRHの任意の組み合わせから受信されうる。1つの態様において、第1のリソースエレメントパターンは、チャネル推定に使用され、第2のリソースエレメントパターンは、干渉推定に使用されうる。そのような態様において、第1および第2のリソースエレメントパターンは、CSI−RSパターンである。オプション的な態様において、識別子は、干渉推定に使用されうる1または複数のCRSパターンを示す第3のリソースエレメントパターンを示しうる。1つの態様において、第3のリソースパターンがシグナリングされる。この場合、第1のリソースパターンは、送信ポイントのクラスタ内からの1または複数の信号についてのチャネル推定に使用され(例えば、リソースパターングループ)、第2のリソースパターンは、送信ポイントのそのクラスタ内からの1または複数の信号についての干渉推定パターンに使用され、第3のリソースパターンは、協調送信ポイント(coordinating transmission points)のセットの外からの1または複数の信号についての干渉推定に使用され(例えば、クラスタ間干渉)うる。さらに、1つの態様において、UEは、eICIC(エンハンスドセル間干渉キャンセレーション(enhanced Inter-Cell Interference Cancellation))を実行するように動作可能でありうる。別の態様において、シグナリングは、複数の識別子のインスタンスを含みうる。そのような態様において、UEは、シグナリングを送信するために使用されるサブフレームに基づいて、どの識別子を使用するかを決定しうる。別の態様において、UEは、動的シグナリングを使用して、どの識別子がどのリソースパターングループに対して使用されるべきかを知らされうる。
【0084】
[00102] ブロック1504において、UEは、1または複数のリソースエレメントパターンが、第1のリソースエレメントパターンと第2のリソースエレメントパターンとの間でのリンケージ(マッピング)の使用を通して示されうることを決定し、他のリソースエレメントパターンは、第1のリソースエレメントパターンと第2のリソースエレメントパターンとの間にリンケージがないことを示され(indicated with no linkage)うる。
【0085】
[00103] ブロック1510において、UEは、シグナリングに含まれるリソースパターングループごとにチャネル推定測定を実行しうる。
【0086】
[00104] ブロック1512において、UEは、シグナリングに含まれるリソースパターングループごとに干渉推定測定を実行しうる。
【0087】
[00105] ブロック1514において、UEは、干渉加減(interference add-back)が実行されるべきか否かを決定しうる。ブロック1514において、干渉加減が実行されるべきでないとUEが決定すると、ブロック1520において、UEは、干渉推定値とチャネル推定値の両方に少なくとも部分的に基づいて1または複数のチャネル状態条件報告を生成しうる。1つの態様において、各送信ポイントが干渉測定のために個々のリソースエレメントパターンを割り付けられた場合、干渉加減は、実行されない可能性がある。
【0088】
[00106] 対称的に、ブロック1514において、干渉加減が実行されるべきであるとUEが決定すると、ブロック1516において、UEは、非ゼロ電力のCSI−RSリソースに関連付けられた1または複数の他のリソースエレメントパターンを分析しうる。さらに、分析は、シグナリングまたは予め決定されたプリコーディングをこれらのリソースに適用することを含みうる。
【0089】
[00107] ブロック1518において、UEは、1または複数の分析されたリソースエレメントパターンから1または複数の干渉推定値を加減して、更新された干渉推定値を生成しうる。上述されたように、ブロック1520において、UEは、干渉推定値とチャネル推定値の両方に少なくとも部分的に基づいて1または複数のチャネル状態条件報告を生成しうる。
【0090】
[00108] ブロック1522において、UEは、1または複数のチャネル状態条件報告を、1または複数のマクロeNBおよび/または1または複数のRRHに送信しうる。1つの態様において、UEは、どのリソースパターングループが最良のチャネル条件に関連付けられているかを決定し、決定された最良のチャネル状態条件報告を送信しうる。別の態様において、UEは、異なるサブフレームおよび/またはサブフレームの間に異なるチャネル状態条件報告のインスタンスを送信することを選択しうる。チャネル状態条件報告が非周期的な報告(例えば、要求された測定報告)であるさらに別の態様において、複数のチャネル状態条件報告は、同時に送信されうる。チャネル状態条件報告に応じて、UEは、どの単一のリソースおよび/または複数のリソースがUEに割り当てられるかを示すリソーススケジューリングメッセージを受信しうる。
【0091】
[00109]
図15Bは、UEのための無線通信方法のフローチャート1501である。上述されたように、本明細書において、
図15Aについての共通の説明を共有するブロックは省略される。
【0092】
[00110] ブロック1506において、UEは、1または複数のリソースエレメントパターンが、第1のリソースエレメントパターンと第2のリソースエレメントパターンとの間でのリンケージ(例えばマッピング)の使用を通して示されうることを決定しうる。換言すると、UEは、チャネル推定に割り付けられたリソースエレメントパターンに基づいて、どのリソースエレメントパターンが干渉推定に使用されるかを推測しうる。
【0093】
[00111]
図15Cは、UEのための無線通信方法のフローチャート1503である。上述されたように、本明細書において、
図15Aについての共通した説明を共有するブロックは省略される。
【0094】
[00112] ブロック1508において、UEは、1または複数のリソースエレメントパターンが、第1のリソースエレメントパターンと第2のリソースエレメントパターンとの間にリンケージがない状態で示され(indicated with no linkage)うることを決定しうる。換言すると、チャネル推定のため、および、干渉推定のために個々の専用のリソースエレメントパターンが割り付けられうる。
【0095】
[00113]
図16は、例示的な装置102における異なるモジュール/手段/コンポーネント間のデータフローを示す概念的なデータフロー
図1600である。装置102は、チャネル状態測定要求メッセージ1610を受信する受信モジュール1602を含む。1つの態様において、チャネル状態測定要求メッセージ1610は、1または複数のリソースパターングループを示す識別子を含みうる。1または複数のリソースパターングループの各々がリソースパターンに関連付けられており、その各々が少なくとも第1のリソースエレメントパターン1604と第2のリソースエレメントパターン1606とを含む。1つの態様において、第1および第2のリソースエレメントパターンは、チャネル状態測定要求メッセージ1610に含まれるリソースパターングループごとにCSI−RSパターンを含みうる。1つの態様において、チャネル状態測定要求メッセージ1610は、複数の識別子を含みうる。そのような態様において、装置は、メッセージが送信されたサブフレームに基づいて識別子を選択しうる。別の態様において、動的シグナリングは、どの識別子がどのリソースパターングループに対して使用されるべきか示しうる。オプション的な態様において、チャネル状態測定要求メッセージ1610はさらに、第3のリソースエレメントパターン1605を含みうる。そのようなオプション的な態様において、第3のリソースエレメントパターン1605は、チャネル状態測定要求メッセージ1610に含まれる少なくともリソースパターングループについてのCRSパターンを含みうる。
【0096】
[00114] 装置102はさらに、チャネル条件を推定するために、第1のリソースエレメントパターン1606を使用しうるチャネル推定モジュール1610を含みうる。チャネル推定モジュール1610によって決定されたチャネル推定値1614は、チャネル状態条件報告生成モジュール1616に通信されうる。オプション的な態様において、第1のリソースエレメントパターン1606に基づいて干渉推定を実行するために使用される第2のリソースエレメントパターン1604を示すために、マッピングが使用されうる。そのようなオプション的な態様において、第2のリソースエレメントパターン1604は、第1のリソースエレメントパターン1606とのリンケージから導出され、干渉推定モジュール1608に通信されうる。
【0097】
[00115] 装置102はさらに、干渉測定を実行するために第2のリソースパターン1604についての知識を使用する干渉推定モジュール1608を含みうる。1つの態様において、干渉推定モジュール1608はさらに、協調送信ポイントのセットの外からの干渉(例えば、クラスタ間干渉)を推定するために第3のリソースエレメントパターンを使用しうる。1つの態様において、第2のリソースエレメントパターンは、複数のリソースパターングループの間で共有されうる。1つの態様において、第2および/または複数の他のリソースパターングループについてのチャネル推定のために取得される測定値は、第1のリソースパターングループのための干渉測定に使用されうる。そのような態様において、第1のリソースエレメントパターンはさらに、1または複数のパイロット信号を、対応する第1のリソースエレメントパターンリソースから差し引くことによって処理され、処理された第1のリソースエレメントパターンは、干渉推定値関連の別のリソースパターングループを取得するために使用されうる。干渉推定モジュール1608によって決定された1つの干渉推定値および/または複数の干渉推定値1612は、チャネル状態条件報告生成モジュール1616に通信されうる。
【0098】
[00116] 装置102はさらに、1または複数のチャネル状態条件報告1618を生成しうるチャネル状態条件報告生成モジュール1616を含みうる。1つの態様において、チャネル状態条件報告1618は、リソースパターングループごとに生成されうる。1つの態様において、各チャネル状態条件報告1618は、少なくとも、1つの干渉推定値および/または複数の干渉推定値1612、およびチャネル推定値1614に基づきうる。
【0099】
[00117] 装置102はさらに、1または複数のチャネル状態条件報告1618をマクロeNBに送信する送信モジュール1620を含みうる。送信モジュール1620は、1または複数のチャネル状態条件報告1618を周期的および/または非周期的に送信しうる。1つの態様において、装置102は、どのリソースパターングループが、最良のチャネル条件に関連付けられたかを決定し、送信モジュール1620を使用して、決定された最良のチャネル状態条件報告1618を送信しうる。別の態様において、装置102は、異なるサブフレームおよび/またはサブフレームタイプの間に異なるチャネル状態条件報告1618のインスタンスを送信することを選択しうる。チャネル状態条件報告1618が非周期的な報告(例えば、要求された測定報告)であるさらに別の態様において、複数のチャネル状態条件報告1618は、eNBに同時に送信されうる。1つの態様において、受信モジュール1602は、1または複数のチャネル状態条件報告1618の送信に応答して、マクロeNBからリソーススケジューリングメッセージ1622を受信しうる。
【0100】
[00118] 装置は、前述のフローチャート
図15A〜15Cのアルゴリズムのステップの各々を実行するさらなるモジュールを含みうる。このように、上述のフローチャート
図15A〜15Cにおける各ステップは、モジュールによって実行され、装置は、これらのモジュールのうちの1または複数を含みうる。このモジュールは、特に、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成され、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実現され、プロセッサによる実現のためにコンピュータ読取可能な媒体に記憶される、1または複数のハードウェアコンポーネント、またはそれらの組み合わせでありうる。
【0101】
[00119]
図17は、処理システム1714を用いる装置102’のためのハードウェア実現の例を示す図である。処理システム1714は、概してバス1724と表さるバスアーキテクチャを用いて実現されうる。バス1724は、処理システム1714の特定のアプリケーションと全体的な設計の制約に依存して、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含みうる。バス1724は、プロセッサ1704、モジュール1602、1608、1610、1616、1620、および、コンピュータ読取可能な媒体1706によって表される1または複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1724はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、電力管理回路といった様々な他の回路をリンクさせることもできるが、これらは、当技術分野において周知であるため、これ以上説明されない。
【0102】
[00120] 装置は、トランシーバ1710に結合された処理システム1714を含む。トランシーバ1710は、1または複数のアンテナ1720に結合される。トランシーバ1710は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。処理システム1714は、コンピュータ読取可能な媒体1706に結合されたプロセッサ1704を含む。プロセッサ1704は、コンピュータ読取可能な媒体1706に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理に対して責任を有する。このソフトウェアは、プロセッサ1704によって実行されると、処理システム1714に、任意の特定の装置に関して上で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ読取可能な媒体1706はまた、ソフトウェアを実行する際にプロセッサ1704によって操作されるデータを記憶するために使用されうる。処理システムは、さらに、モジュール1602、1608、1610、1616、1620を含む。このモジュールは、プロセッサ1704で走行し、コンピュータ読取可能な媒体1706に存在/記憶されたソフトウェアモジュール、プロセッサ1704に結合された1または複数のハードウェアモジュール、あるいは、それらの組み合わせでありうる。処理システム1714は、UE 650のコンポーネントであり、メモリ660、および/または、TXプロセッサ668、RXプロセッサ656、コントローラ/プロセッサ659のうちの少なくとも1つを含みうる。
【0103】
[00121] 開示された処理におけるステップの特定の順序または階層が例示的なアプローチの一例であるということは理解されるべきである。設計の選好に基づいて、これらの処理におけるステップの特定の順序または階層が並べ替えられ得ることは理解されるべきである。添付の方法請求項は、様々なステップのエレメントを例示的な順序で示すが、提示された特定の順序または階層に限定されることを意図するものではない。
【0104】
[00122] 以上の記述は、どの当業者でも、本明細書に記述された様々な態様を実施することを可能にするために提供される。これらの態様に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された包括的な原理は、他の態様に適用されうる。このように、特許請求の範囲は、本明細書において示された態様を限定するように意図されたものではなく、特許請求の範囲と一致する全範囲であると認められるべきである。ここにおいて、単数系のエレメントへの言及は、そうであると明確に述べられない限りは「1および1つだけ」を意味するのではなく、むしろ「1または複数」を意味することが意図されている。別途明確な記載がない限り、「いつかの」という用語は、1または複数を意味する。当業者に知られている、あるいは後に知られる本開示全体を通して説明された様々な態様のエレメントに対するすべての構造的および機能的な均等物は、参照によって本明細書に明確に組み込まれ、請求項によって包含されるよう意図される。さらに、本明細書で開示されたものはいずれも、そのような開示が特許請求の範囲で明確に述べられているか否かに関係なく、公用にささげられることは意図されていない。請求項のエレメントが、「〜する手段」という表現を使用して、あるいは方法請求項である場合には「〜するステップ」という表現を使用して明確に記載されていない限り、どのエレメントも米国特許法第112条第6段落に基づいて解釈されるべきではない。
なお、本願の出願当初の請求項と同一の記載を以下に付記する。
[C1] 無線通信のための方法であって、
チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す識別子をユーザ端末(UE)にシグナリングすることと、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む、
前記第1のリソースパターンまたは前記第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、前記UEからの少なくとも1つのチャネル状態条件報告を受信することと、
前記少なくとも1つの受信されたチャネル状態条件報告に基づいて、前記UEによる使用のために1または複数のリソースを決定することと
を備える方法。
[C2] 前記第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、前記第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す前記識別子をシグナリングすることはさらに、ラジオリソース制御(RRC)または動的シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することを備える、C1に記載の方法。
[C3] 前記第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、前記第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとはさらに、前記識別子がシグナリングされるサブフレームに基づいて示される、C1に記載の方法。
[C4] 前記識別子は、チャネル推定に使用される前記第1のリソースエレメントパターンに基づいて前記第2のリソースエレメントパターンを識別するマッピングを通して、前記干渉推定のための前記第2のリソースエレメントパターンを示す、C1に記載の方法。
[C5] 前記第1のリソースエレメントパターンと前記第2のリソースエレメントパターンとの間のマッピングは、前記識別子がシグナリングされるサブフレームに依存する、C4に記載の方法。
[C6] 第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンは、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンと同じである、C1に記載の方法。
[C7] 前記シグナリングすることはさらに、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1のリソースエレメントパターンに基づいて、前記第2のリソースパターングループからの干渉を説明する(account for)ようにとの命令を備える、C1に記載の方法。
[C8] シグナリングすることはさらに、前記チャネル状態条件報告を調整するためのプリコーディング情報を示す、C7に記載の方法。
[C9] 前記第1のリソースパターンおよび第2のリソースパターンは、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS)パターンである、C1に記載の方法。
[C10] 前記識別子はさらに、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの前記少なくとも1つの1または複数の共通基準信号(CRS)パターンに対応する第3のリソースパターンを示し、前記測定されたチャネル状態条件はさらに、前記第3のリソースパターンに基づく、C9に記載の方法。
[C11] 前記シグナリングすることは、RRCシグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを備え、前記RRCシグナリングは、1または複数の識別子オプションを備え、前記動的シグナリングは、前記1または複数の識別子オプションのどれが使用されるべきかを示すために使用される1または複数のビットを備える、C1に記載の方法。
[C12] 前記シグナリングすることは、RRCシグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つを備え、前記動的シグナリングは、少なくとも前記第1のリソースパターンと前記第2のリソースパターンとを示すビットマップへのリンクを備える、C1に記載の方法。
[C13] 前記チャネル状態条件報告を受信することはさらに、周期的なチャネル状態条件報告を受信することを備え、前記測定値は、前記識別子に含まれる情報に依存して、前記報告に含まれ、前記識別子は、
異なるサブフレームで前記第1または第2のリソースパターングループのいずれかについて取得されるべき測定値の異なるインスタンス、または
測定値の決定された最良のセットが、前記チャネル状態条件報告に含まれるべきであること、
のうちの少なくとも1つを示す、C1に記載の方法。
[C14] 前記チャネル状態条件報告を受信することはさらに、非周期的なチャネル状態条件報告を受信することを備え、前記識別子は、前記第1または前記第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つに対して取得されるべき前記測定値を示す、C1に記載の方法。
[C15] 前記識別子は、少なくとも1つのさらなるリソースパターンを示し、前記受信された少なくとも1つのチャネル条件報告はさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C16] 無線通信のための方法であって、
第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターン、および、第2のリソースパターングループための第2のリソースパターン、のシグナリングを示す識別子を、UEによって、受信することと、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第1のリソースエレメントパターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1のリソースエレメントパターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、のチャネル推定を実行することと、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、の干渉推定を実行することと、
前記干渉およびチャネル推定の少なくとも一部に基づいて、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成することと、
前記チャネル状態条件報告を送信することと
を備える方法。
[C17] 前記第1のリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンは、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンと同じである、C16に記載の方法。
[C18] 前記第1および第2のリソースパターンは、それぞれ、CSI−RSパターンを備える、C16に記載の方法。
[C19] 受信することはさらに、前記第1および第2のリソースパターングループに関連付けられたCRSパターンを備える第3のリソースパターンを受信することを備え、前記干渉推定を実行することはさらに、前記1または複数のCRSパターンに基づいて、前記第1および第2のリソースパターングループの外からの干渉を推定することを備える、C18に記載の方法。
[C20] 前記第1および第2のリソースパターングループの間でチャネルおよび干渉推定値を比較することによって、最良のチャネル状態条件を有するリソースパターングループを決定することをさらに備え、
前記送信することはさらに、前記最良のチャネル状態条件を有する前記リソースパターングループに関連付けられた前記チャネル状態条件報告を送信することを備える、C16に記載の方法。
[C21] 前記識別子は、半静的または動的シグナリングのうちの少なくとも1つを使用して、前記第1のリソースパターングループのための前記第1のリソースパターンと、前記第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す、C16に記載の方法。
[C22] サブフレームに基づいて、前記第1のリソースパターングループのための前記第1のリソースパターンと、前記第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを選択することをさらに備える、C21に記載の方法。
[C23] 前記識別子は、チャネル推定に使用される前記第1のリソースエレメントパターンに基づいて前記第2のリソースエレメントパターンを識別するマッピングを通して、干渉推定のための前記第2のリソースエレメントパターンを示す、C16に記載の方法。
[C24] 前記第1のリソースエレメントパターンと前記第2のリソースエレメントパターンとの間のマッピングは、サブフレームに依存する、C23に記載の方法。
[C25] 前記識別子は、少なくとも1つのさらなるリソースパターンを示し、ここにおいて、前記チャネルおよび干渉推定を実行することはさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレメントパターンを使用してチャネル推定を実行することと、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを使用して干渉推定を実行することとを備え、前記生成することはさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンについての前記チャネル状態条件報告を生成することを備える、C16に記載の方法。
[C26] 無線通信のための装置であって、
チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す識別子をUEにシグナリングする手段と、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む、
前記第1のリソースパターンまたは前記第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、前記UEからの少なくとも1つのチャネル状態条件報告を受信する手段と、
前記少なくとも1つの受信されたチャネル状態条件報告に基づいて、前記UEによる使用のために1または複数のリソースを決定する手段と
を備える装置。
[C27] 前記識別子は、少なくとも1つのさらなるリソースパターンを示し、前記受信された少なくとも1つのチャネル条件報告はさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに少なくとも部分的に基づく、C26に記載の装置。
[C28] 無線通信の装置であって、
第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターン、および、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターン、のシグナリングを示す識別子を、UEによって、受信する手段と、ここにおいて、前記第1および前記第2のリソースパターングループは、各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第1のリソースエレメントパターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1のリソースエレメントパターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、のチャネル推定を実行する手段と、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、の干渉推定を実行する手段と、
前記干渉およびチャネル推定の少なくとも一部に基づいて、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成する手段と、
前記チャネル状態条件報告を送信する手段と
を備える装置。
[C29] 第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンは、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンと同じである、C28に記載の装置。
[C30] 前記第1および第2のリソースパターンは、それぞれ、CSI−RSパターンを備える、C28に記載の装置。
[C31] 前記受信する手段はさらに、前記第1および前記第2のリソースパターングループに関連付けられたCRSパターンを備える第3のリソースパターンを受信する手段を備え、前記干渉推定を実行する手段はさらに、前記1または複数のCRSパターンを用いて、前記第1および前記第2のリソースパターングループの外からの干渉を推定する手段を備える、C30に記載の装置。
[C32] 前記第1および第2のリソースパターングループの間でチャネルおよび干渉推定値を比較することによって、最良のチャネル状態条件を有するリソースパターングループを決定する手段をさらに備え、
前記送信する手段はさらに、前記最良のチャネル状態条件を有する前記リソースパターングループに関連付けられた前記チャネル状態条件報告を送信する手段を備える、C28に記載の装置。
[C33] 前記識別子は、半静的または動的シグナリングのうちの少なくとも1つを使用して、前記第1のリソースパターングループのための前記第1のリソースパターンと、前記第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す、C28に記載の装置。
[C34] サブフレームに基づいて、前記第1のリソースパターングループのための前記第1のリソースパターン、および、前記第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンを選択する手段をさらに備える、C33に記載の装置。
[C35] 前記識別子は、チャネル推定に使用される前記第1のリソースエレメントパターンに基づいて前記第2のリソースエレメントパターンを識別するマッピングを通して、干渉推定のための前記第2のリソースエレメントパターンを示す、C28に記載の装置。
[C36] 前記第1のリソースエレメントパターンと前記第2のリソースエレメントパターンとの間のマッピングは、サブフレームに依存する、C35に記載の装置。
[C37] 前記識別子は、少なくとも1つのさらなるリソースパターンを示し、前記チャネルおよび干渉推定を実行する手段はさらに、少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレトパターンを使用してチャネル推定を実行する手段と、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを使用して干渉推定を実行する手段とを備え、前記生成する手段はさらに、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンについての前記チャネル状態条件報告を生成する手段を備える、C28に記載の装置。
[C38] コンピュータ読取可能な媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ読取可能な媒体は、
チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す識別子をUEにシグナリングし、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む、
前記第1のリソースパターンまたは前記第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、少なくとも1つのチャネル状態条件報告を前記UEから受信し、
前記少なくとも1つの受信されたチャネル状態条件報告に基づいて、前記UEによる使用のために1または複数のリソースを決定する
ためのコードを備える、コンピュータプログラム製品。
[C39] コンピュータ読取可能な媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ読取可能な媒体は、
第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターン、および、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターン、のシグナリングを示す識別子を、UEによって、受信し、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第1のリソースエレメントパターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1のリソースエレメントパターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、のチャネル推定を実行し、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、の干渉推定を実行し、
前記干渉およびチャネル推定の少なくとも一部に基づいて、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成し、
前記チャネル状態条件報告を送信する
ためのコードを備える、コンピュータプログラム製品。
[C40] 無線通信のための装置であって、
チャネル状態条件を測定するために、第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターンと、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターンとを示す識別子をUEにシグナリングし、ここにおいて、前記第1および第2のリソースパターングループは、各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む、
前記第1のリソースパターンまたは前記第2のリソースパターンのうちの少なくとも1つに基づいて取得された測定値に少なくとも部分的に基づいた、前記UEからの少なくとも1つのチャネル状態条件報告を受信し、
前記少なくとも1つの受信されたチャネル状態条件報告に基づいて、前記UEによる使用のために1または複数のリソースを決定する
ように構成された処理システムを備える装置。
[C41] 第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンは、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンと同じである、C40に記載の装置。
[C42] 前記処理システムはさらに、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1のリソースエレメントパターンに基づいて、前記第2のリソースパターングループからの干渉を説明する(account for)ようにとの命令をシグナリングするように構成される、C40に記載の装置。
[C43] 前記処理システムはさらに、前記第1または第2のリソースパターングループのうちのどちらが前記チャネル状態条件報告に対して選択されなかったかに基づいて前記第1のリソースパターングループまたは前記第2のリソースパターングループのいずれかからの干渉に基づいたチャネル状態条件報告を調整するためのプリコーディング情報をシグナリングするように構成される、C42に記載の装置。
[C44] 前記識別子はさらに、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの前記少なくとも1つの1または複数の共通基準信号(CRS)パターンに対応する第3のリソースパターンを示し、前記測定されたチャネル状態条件はさらに、前記第3のリソースパターンに基づく、C43に記載の装置。
[C45] 前記処理システムはさらに、RRCシグナリングまたは動的シグナリングのうちの少なくとも1つをシグナリングするように構成され、前記RRCシグナリングは、1または複数の識別子オプションを備え、前記動的シグナリングは、前記1または複数の識別子オプションのうちのどれが使用されるべきかを示すために使用される1または複数のビットを備える、C40に記載の装置。
[C46] 前記処理システムはさらに、RRCシグナリングまたは動的シグナリングを使用してシグナリングするように構成され、前記動的シグナリングは、少なくとも前記第1のリソースパターンと前記第2のリソースパターンとを示すビットマップへのリンクを備える、C40に記載の装置。
[C47] 前記処理システムはさらに、周期的なチャネル状態条件報告を受信するように構成され、前記測定値は、前記識別子に含まれる情報に依存して、前記報告に含まれ、前記識別子は、
異なるサブフレームで前記第1または第2のリソースパターングループのいずれかについて取得されるべき測定値の異なるインスタンス、または
測定値の決定された最良のセットが、前記チャネル状態条件報告に含まれるべきであること
のうちの少なくとも1つを示す、C40に記載の装置。
[C48] 前記処理システムはさらに、非周期的なチャネル状態条件報告を受信するように構成され、前記識別子は、前記第1または前記第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つに対して取得されるべき前記測定値を示す、C40に記載の装置。
[C49] 無線通信の装置であって、
第1のリソースパターングループのための第1のリソースパターン、および、第2のリソースパターングループのための第2のリソースパターン、のシグナリングを示す識別子を受信し、ここにおいて、前記第1および前記第2のリソースパターングループは、各々、チャネル推定のための第1のリソースエレメントパターンと、干渉推定のための第2のリソースエレメントパターンとを含む、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第1のリソースエレメントパターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第1のリソースエレメントパターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、のチャネル推定を実行し、
前記第1のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンを使用して前記第1のリソースパターングループについて、および、前記第2のリソースパターンに関連付けられた前記第2のリソースエレメントパターンを使用して前記第2のリソースパターングループについて、の干渉推定を実行し、
前記干渉およびチャネル推定の少なくとも一部に基づいて、前記第1または第2のリソースパターングループのうちの少なくとも1つについてのチャネル状態条件報告を生成し、
前記チャネル状態条件報告を送信する
ように構成された処理システムを備える、装置。
[C50] 前記処理システムはさらに、
前記第1および第2のリソースパターングループに関連付けられたCRSパターンを備える第3のリソースパターンを受信し、
前記1または複数のCRSパターンを使用して前記第1および第2のリソースパターングループの外からの干渉を推定するように構成される、C49に記載の装置。
[C51] 前記処理システムはさらに、
前記第1および第2のリソースパターングループの間でチャネルおよび干渉推定値を比較することによって、最良のチャネル状態条件を有するリソースパターングループを決定し、
前記最良のチャネル状態条件を有する前記リソースパターングループに関連付けられた前記チャネル状態条件報告を送信する
ように構成される、C49に記載の装置。
[C52] 前記識別子は、少なくとも1つのさらなるリソースパターンを示し、前記処理システムはさらに、
前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた第1のリソースエレメントパターンを使用してチャネル推定を実行し、前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンに関連付けられた第2のリソースエレメントパターンを使用して干渉推定を実行し、
前記少なくとも1つのさらなるリソースパターンについての前記チャネル状態条件報告を生成する
ように構成される、C49に記載の装置。