【0077】
さらなる開示
以下の各項は、本明細書で開示した技術および発明のさらなる説明として提示されている。
1.ポテトスライスを切り出す装置であって、環状の切断ヘッドと、ポテトを切断ヘッドに向かって半径方向外側に送るために切断ヘッド内で回転するように同軸上に取り付けられた中央インペラとを含み、インペラは、上側面を備えたベースを有し、ポテトは、使用時に、上側面を横切って切断ヘッドに送られ、切断ヘッドのまわりに環状に連続して複数のナイフが取り付けられ、各ナイフは、ほぼ垂直に延びる第1の切刃であって、切断ヘッドとの間に半径方向に延びる隙間を形成するように切断ヘッドから離間した第1の切刃を有し、各ナイフはまた、ほぼ水平に延びる第2の切刃であって、少なくとも部分的に上記隙間にわたって半径方向に延びる第2の切刃を有し、第2の切刃は、インペラの上側面よりも少なくとも50mm上に配置されて、インペラの上側面と第2の切刃との間の、1枚のポテトスライスを切断する切断領域を画定する、装置。
2.第2の切刃は、インペラの上側面よりも60mm〜90mm上に配置される、第1項に記載の装置。
3.第2の切刃は、インペラの上側面よりも70mm〜80mm上に配置される、第1項または第2項に記載の装置。
4.第2の切刃は、第1の切刃に対して直角である、第1〜3項のいずれか一項に記載の装置。
5.第2の切刃は、第1の切刃の後方に配置される、第1〜4項のいずれか一項に記載の装置。
6.第2の切刃は、少なくとも1mm、任意選択で4mm〜10mmの距離だけ第1の切刃の後方に配置される、第5項に記載の装置。
7.各ナイフにおいて、第1および第2の切刃が、それぞれ第1および第2のナイフ要素上に形成される、第1〜6項のいずれか一項に記載の装置。
8.第1のナイフ要素は、第1のナイフ要素に隣接して取り付けられた長尺状のクランプ部材によって切断ヘッドに取り外し可能に締め付けられる、長尺状かつほぼ平面状のブレードを含む、第7項に記載の装置。
9.第2のナイフ要素は、ベース部分からほぼ直角に延びるブレード部分を含み、ベース部分は、長尺状のクランプ部材によって、切断ヘッドに取り外し可能に締め付けられる、第8項に記載の装置。
10.ベース部分は、第1のナイフ要素に取り外し可能に押し付けられる、第9項に記載の装置。
11.長尺状のクランプ部材は、第2のナイフ要素のブレード部分が貫通するスロットを含む、第9項または第10項に記載の装置。
12.スロットは、長尺状のクランプ部材の前縁の後方に配置された閉じたスロットである、第11項に記載の装置。
13.長尺状のクランプ部材は、長尺状のクランプ部材に沿って長手方向に離間した少なくとも2つのスロットを含み、各スロットは、インペラの上側面からそれぞれの所定の距離の位置に第2のナイフ要素を取り付けるために設けられる、第11項または第12項に記載の装置。
14.ポテトチップスを製造するためのポテトスライスを生成する方法であって、
a.複数のポテトを用意するステップと、
b.ポテトをスライスに切り分けるように構成された切断ヘッドにポテトを供給し、切断ヘッドは複数のナイフを有するステップと、
c.各ポテトを切断ヘッドのそれぞれのナイフに送り、ナイフは、ポテトをスライスに切り分けるように構成された第1の切刃と、所定の寸法よりも幅が広いポテトスライスを2つのスライス部分に切断するように構成された第2の切刃とを有し、2つのスライス部分は、上記所定の寸法に一致する第1の最大幅を有する第1のスライス部分と、第1の最大幅よりも短い第2の最大幅を有する第2のスライス部分とを含むステップと、
d.各ポテトを第1の切刃によって複数のスライスに切り分けるステップと、
e.上記所定の寸法よりも幅が広い各スライスを第2の切刃によって第1および第2のスライス部分に切断するステップと
を含む方法。
15.ステップbにおいて、切断ヘッドに供給されたポテトは、最初は切断されていない、第14項に記載の方法。
16.上記所定の寸法は少なくとも50mmである、第14項または第15項に記載の方法。
17.上記所定の寸法は60mm〜90mmである、第16項に記載の方法。
18.上記所定の寸法は70mm〜80mmである、第17項に記載の方法。
19.切断ステップd、eは実質的に同時に実施される、第14〜18項のいずれか一項に記載の方法。
20.切断ステップeは、スライスを2つのスライス部分だけに切断する、第14〜19項のいずれか一項に記載の方法。
21.ステップaで用意された複数のポテトはポテト径中央値を有し、上記所定の距離は、ポテト径中央値よりも大きいことにより、切断ステップd、eの後に生成されたスライスの少なくとも50%は切断されていない、第14〜20項のいずれか一項に記載の方法。
22.切断ステップd、eの後に生成されたスライスの少なくとも60%が切断されていない程度に、上記所定の距離はポテト径中央値よりも大きい、第21項に記載の方法。
23.切断ヘッドは環状の切断ヘッドであり、中央インペラは、ポテトを切断ヘッドに向かって半径方向外側に送るために切断ヘッド内で回転するように同軸上に取り付けられる、第14〜22項のいずれか一項に記載の方法。
24.インペラは上側面を備えたベースを有し、使用時、ポテトは上側面を横切って切断ヘッドに送られ、ナイフは切断ヘッドのまわりに環状に連続して取り付けられる、第23項に記載の方法。
25.各第1の切刃はほぼ垂直に延び、第1の切刃と切断ヘッドとの間に半径方向に延びる隙間を形成するように切断ヘッドから離間し、各第2の切刃はほぼ水平に延び、少なくとも部分的に上記隙間にわたって半径方向に延びる、第24項に記載の方法。
26.各第2の切刃は、インペラの上側面よりも少なくとも50mm上に配置され、インペラの上側面と第2の切刃との間の、1枚のポテトスライスを切断する切断領域を画定する、第25項に記載の方法。
27.ポテトチップスを製造する方法であって、
f.第14〜26項のいずれか一項に記載の方法によって生成された複数のポテトスライスを用意するステップと、
g.ポテトスライスを加熱調理および調味して、味付けされたポテトチップスを生成するステップと、
h.一定量のポテトチップスを包装袋に充填し、充填ステップ時に、包装袋は最大幅寸法をもたらす開口を有し、ポテトチップスは開口の最大幅寸法の90%以下の最大幅を有するステップと
を含む方法。
28.ポテトチップスは、開口の最大幅寸法の80%以下の最大幅を有する、第23項に記載の方法。
29.ポテトチップスを製造する方法であって、
i.ポテト径中央値を有するポテト径分布を得るために等級分けされた複数の未切断ポテトを用意するステップと、
j.未切断ポテトを、ポテトをスライスに切り分けるように構成された切断ヘッドに送るステップと、
k.切断ヘッドにおいて、各ポテトを複数のスライスに切り分けるステップと、
l.切断ヘッドにおいて、切断ステップc、dの後に生成されたスライスの少なくとも50%が切断されていないように、少なくともポテト径中央値よりも幅が広い各スライスを第1および第2のスライス部分に切断するステップと
を含む方法。
30.切断ステップc、dは、切断ステップc、dの後に生成されたスライスの少なくとも60%が切断されていないように実施される、第29項に記載の方法。
31.切断ステップdで、70mmよりも幅の広い各スライスが、第1および第2のスライス部分に切断される、第29項または請求項30に記載の方法。
32.切断ステップdで、60mmよりも幅の広い各スライスが、第1および第2のスライス部分に切断される、第31項に記載の方法。
33.切断ステップdで、50mmよりも幅の広い各スライスが、第1および第2のスライス部分に切断される、第32項に記載の方法。
34.切断ステップc、dは実質的に同時に実施される、第29〜33項のいずれか一項に記載の方法。
35.切断ステップdは、スライスを2つのスライス部分だけに切断する、第29〜34項のいずれか一項に記載の方法。
36.切断ヘッドは環状の切断ヘッドであり、中央インペラは、ポテトを切断ヘッドに向かって半径方向外側に送るために切断ヘッド内で回転するように同軸上に取り付けられる、第29〜35項のいずれか一項に記載の方法。
37.インペラは上側面を備えたベースを有し、使用時、ポテトは上側面を横切って切断ヘッドに送られる、第36項に記載の方法。
38.切断ヘッドは、切断ヘッドのまわりに環状に連続して取り付けられた複数のナイフを有し、各ナイフは、ステップcでスライスを切り出す第1の切刃と、ステップdでスライスを切断する第2の切刃とを有する、第36項または第37項に記載の方法。
39.各第1の切刃はほぼ垂直に延び、第1の切刃と切断ヘッドとの間に半径方向に延びる隙間を形成するように切断ヘッドから離間し、各第2の切刃はほぼ水平に延び、少なくとも部分的に上記隙間にわたって半径方向に延びる、第38項に記載の方法。
40.各第2の切刃は、インペラの上側面よりも少なくとも50mm上に配置され、インペラの上側面と第2の切刃との間の、1枚のポテトスライスを切断する切断領域を画定する、第39項に記載の方法。
41.
e.切断ステップc、dからのポテトスライスを加熱調理および調味して、味付けされたポテトチップスを生成するステップと、
f.一定量のポテトチップスを包装袋に充填し、充填ステップ時に、包装袋は最大幅寸法をもたらす開口を有し、ポテトチップスは開口の最大幅寸法の90%以下の最大幅を有するステップと
をさらに含む、第29〜40項のいずれか一項に記載の方法。
42.ポテトチップスは、開口の最大幅寸法の80%以下の最大幅を有する、第41項に記載の方法。
43.ポテトスライス装置で使用するためのブレードクランプであって、
切断ヘッドと、
切断ヘッドとスライド式に係合するブレード取付具と、
切断ヘッドとブレード取付具との間にあり、第1の切刃を有する第1のナイフ要素と、
第2の切刃を有する任意選択の第2のナイフ要素であって、第2のナイフ要素は、第1および第2の切刃が互いに対してほぼ直角になるように、ブレード取付具のスロットを貫通する第2のナイフ要素と
を含むブレードクランプ。
44.切断ヘッド、ブレード取付具、および第1のナイフ要素は同一平面上にある、第43項に記載のブレードクランプ。
45.切断ヘッドは、第1の切刃を切断ヘッドと位置合わせするための、ナイフ要素の穴と係合する小隆起をさらに含む、第43項または第44項に記載のブレードクランプ。
46.切断ヘッドは、切断ヘッドの後部側に沿って延びる長尺状の溝をさらに含む、第1〜45項のいずれか一項に記載のブレードクランプ。
47.レバーハンドルと、切断ヘッドの長尺状の溝内に収まるように構成された長尺状部分とを有する揺動アームをさらに含む、第46項に記載のブレードクランプ。
48.揺動アームの長尺状部分は略円筒形であり、少なくとも部分的に長尺状部分に沿って延びる平坦領域を含み、平坦領域は、クランプの使用時に、ブレード取付具の面に対向する、第47項に記載のブレードクランプ。
49.揺動アームのレバーハンドルの動作により、揺動アームの長尺状部分が溝内で回転することにより、ブレード取付具の切断ヘッドからのスライドによる解放が可能であり、ブレードクランプをスライス装置から取り外すことなく、切断ヘッドとブレード取付具との間にある第1のナイフ要素の取り外しおよび交換が可能である、第48項に記載のブレードクランプ。
50.ブレード取付具はブルノーズを含み、ブルノーズは傾斜しているとともに前縁を有し、この前縁は、クランプの使用時に、第1のナイフ要素に密着する、第1〜49項のいずれか一項に記載のブレードクランプ。
51.ブレード取付具のブルノーズはスロットを含み、第2の切刃はブルノーズのスロットを貫通し、第2の切刃は第1の切刃に対して直角に向けられる、第50項に記載のブレードクランプ。
52.揺動アームのレバーハンドルの動作により、揺動アームの長尺状部分が溝内で回転することにより、ブレード取付具の切断ヘッドからのスライドによる解放が可能であり、ブレードクランプをスライス装置から取り外すことなく、第1のナイフ要素か、または第2のナイフ要素のいずれか、あるいは両方の取り外しおよび交換が可能である、第51項に記載のブレードクランプ。
53.第2のナイフ要素はハンドル部分を有し、ハンドル部分は、ブレード取付具のブルノーズ部分を越えて後方に延び、ハンドル部分は、ブレード取付具と第1のナイフ要素との間に締め付けられる、第52項に記載のブレードクランプ。
54.一方の端部が切断ヘッドに固定された留め具をさらに含み、留め具の他方の端部におけるヘッドは、ブレード取付具のスロットにスライド式に係合し、揺動アームが第1の方向に回転することで、ブレード取付具が切断ヘッドにロックされ、反対の方向に回転することで、ブレードクランプをスライス装置から取り外すことなく、ブレード取付具を切断ヘッドから解放することが可能である、第43項に記載のブレードクランプ。
55.ポテトスライス装置で使用するためのブレードクランプであって、
切断ヘッドの後側部分に沿って長手方向に延びる溝を有する切断ヘッドと、
切断ヘッドとスライド式に係合するブレード取付具と、
切断ヘッドとブレード取付具との間に挟み込まれ、第1の切刃を有する第1のナイフ要素と、
レバーハンドルおよび長尺状の略円筒形部分を有する揺動アームであって、長尺状部分は、片側に沿って平坦領域を有し、長尺状部分は、平坦領域がブレード取付具の裏面に対向するように、切断ヘッドの溝内に収まる大きさおよび構成とされる揺動アームと
を含むブレードクランプ。
56.切断ヘッドは、第1の切刃を切断ヘッドと位置合わせするための、ナイフ要素の穴と係合する小隆起をさらに含む、第55項に記載のブレードクランプ。
57.ブレード取付具はブルノーズを含み、ブルノーズは傾斜しているとともに前縁を有し、この前縁は、クランプの使用時に第1のナイフ要素に密着する、第55項または第56項に記載のブレードクランプ。
58.ブレード取付具は、留め具と係合するスロットを含み、留め具は、ブレード取付具を貫通して切断ヘッドに入り込む、第55〜57項のいずれか一項に記載のブレードクランプ。
59.ブレード取付具はブルノーズをさらに含み、ブルノーズは傾斜しているとともにスロットを有し、第2のナイフの切刃はスロットから突出し、第2のナイフ要素の切刃は、第1のナイフ要素の切刃に対して直角に向けられる、第1〜58項のいずれか一項に記載のブレードクランプ。
60.揺動アームの動作により、ブレード取付具の切断ヘッドからのスライドによる解放が可能であり、第1のナイフ要素、または第2のナイフ要素、または両方を取り外して交換するための出し入れが可能である、第59項に記載のブレードクランプ。
61.揺動アームの第1の方向の動作により、ブレード取付具が切断ヘッドにロックされ、反対の方向の動作により、ブレード取付具の切断ヘッドからのスライドによる解放が可能であることにより、ブレードクランプをスライス装置から取り外すことなく、第1のナイフ要素を取り外して交換するための出し入れが可能である、第55〜60項のいずれか一項に記載のブレードクランプ。
62.ポテトスライス装置で使用するためのブレードクランプであって、
切断ヘッドの後側部分に沿って長手方向に延びる溝を有する切断ヘッドと、
横方向に延びるスロットを含むブルノーズ部分を有するブレード取付具であって、切断ヘッドまで延びる留め具を受け入れるスロットを有するブレード取付具と、
切断ヘッドとブレード取付具との間に挟み込まれ、第1の切刃を有する第1のナイフ要素と、
第2のナイフ刃を有する任意選択の第2のナイフ要素であって、第2のナイフ要素は、第1および第2の切刃が互いに対してほぼ直角になるように、ブレード取付具の少なくとも1つのスロットから突出し、第2のナイフ要素はハンドル部分を有し、ハンドル部分は、ブレード取付具のブルノーズ部分を越えて後方に延び、ハンドル部分は、ブレード取付具と第1のナイフ要素との間に締め付けられる、第2のナイフ要素と、
レバーハンドルおよび長尺状の略円筒形部分を有する略L字状の揺動アームであって、長尺状部分は、片側に沿って平坦領域を有し、長尺状部分は、平坦領域がブレード取付具の裏面に対向するように、切断ヘッドの溝内に収まる大きさおよび構成とされる、揺動アームと
を含み、揺動アームの第1の方向の回転により、ブレード取付具が切断ヘッドに締め付けられ、揺動アームの反対方向の回転により、ブレードクランプをスライス装置から取り外すことなく、第1のナイフ要素および任意選択の第2のナイフ要素を取り外すことが可能である、ブレードクランプ。