特許第5922318号(P5922318)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5922318ネットワーク可用性およびデバイス属性に基づいてナビゲーションルートを提供するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5922318
(24)【登録日】2016年4月22日
(45)【発行日】2016年5月24日
(54)【発明の名称】ネットワーク可用性およびデバイス属性に基づいてナビゲーションルートを提供するための方法
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/36 20060101AFI20160510BHJP
   H04W 4/02 20090101ALI20160510BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20160510BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20160510BHJP
【FI】
   G01C21/36
   H04W4/02 130
   H04W52/02 130
   G01C21/26
【請求項の数】29
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2015-561401(P2015-561401)
(86)(22)【出願日】2014年2月26日
(65)【公表番号】特表2016-511408(P2016-511408A)
(43)【公表日】2016年4月14日
(86)【国際出願番号】US2014018661
(87)【国際公開番号】WO2014137699
(87)【国際公開日】20140912
【審査請求日】2015年11月13日
(31)【優先権主張番号】13/787,651
(32)【優先日】2013年3月6日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】アンナプレディー、コウシク
(72)【発明者】
【氏名】フィンロウ−ベイツ、キア
【審査官】 白石 剛史
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2006/0146717(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0161341(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0009890(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0028670(US,A1)
【文献】 特開2003−75527(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/36
G01C 21/26
H04W 4/02
H04W 52/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスで、ナビゲーションルートの要求を受信することと、
前記ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、および前記モバイルデバイスの技術的属性に関するデバイス固有情報を取得するために、集中データベースに問合せることと、ここにおいて、前記アクセシビリティ情報および前記デバイス固有情報は、異なる地理的位置において複数の他のモバイルデバイスによってクラウドソースされる、
前記取得されたアクセシビリティ情報および前記取得されたデバイス固有情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ナビゲーションルートを、前記モバイルデバイスを介して決定することと、
前記ナビゲーションルートを、前記モバイルデバイスを介して提供することと
を備える、前記ナビゲーションルートを提供するための方法。
【請求項2】
前記ナビゲーションルートは、サービス品質(QoS)優先レベルを考慮に入れる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アクセシビリティ情報は、
前記ワイヤレスネットワークの信号強度情報と、
前記ワイヤレスネットワークのネットワーク輻輳情報と、
前記ワイヤレスネットワークの通信規格情報と、
前記ワイヤレスネットワークの地理的位置情報と
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワーク輻輳情報は、時間との関連のネットワーク輻輳情報を備える、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記デバイス固有情報は、
前記モバイルデバイスの製造元情報と、
前記モバイルデバイスのオペレーティングシステム情報と、
前記モバイルデバイスのモバイル加入者プラン情報と
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記アクセシビリティ情報および前記デバイス固有情報は、前記モバイルデバイスによってアクセス可能な集中データベース内にある、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイス上にあるアプリケーションによって使用されるデータをプリフェッチすることをさらに備え、前記アクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワークハンドオーバ情報を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記アクセシビリティ情報は、前記モバイルデバイスによって定期的に受信される、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記アクセシビリティ情報は、前記モバイルデバイスを介して、前記ナビゲーションルートを提供するためのパーソナルナビゲーションデバイスに転送される、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記他のモバイルデバイスは、同じワイヤレスネットワーク上にある、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算することをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの無線を無効にすることをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
ナビゲーションルートを提供するように構成されたナビゲーションモジュールと、
前記ナビゲーションモジュールに結合されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、前記ナビゲーションルートの要求を受信するように構成され、
前記プロセッサは、前記ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、およびモバイルデバイスの技術的属性に関するデバイス固有情報を取得するために、集中データベースに問合せるように構成され、ここにおいて、前記アクセシビリティ情報および前記デバイス固有情報は、異なる地理的位置において複数の他のモバイルデバイスによってクラウドソースされる、
前記プロセッサは、前記取得されたアクセシビリティ情報および前記取得されたデバイス固有情報に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスを介して決定するように構成され、
前記プロセッサは、前記ナビゲーションルートを提供するように構成され
前記ナビゲーションルートを提供するための装置。
【請求項14】
前記ナビゲーションルートは、サービス品質(QoS)優先レベルを考慮に入れる、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記アクセシビリティ情報は、
前記ワイヤレスネットワークの信号強度情報と、
前記ワイヤレスネットワークのネットワーク輻輳情報と、
前記ワイヤレスネットワークの通信規格情報と、
前記ワイヤレスネットワークの地理的位置情報と
を備える、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記ネットワーク輻輳情報は、時間との関連のネットワーク輻輳情報を備える、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記デバイス固有情報は、
前記モバイルデバイスの製造元情報と、
前記モバイルデバイスのオペレーティングシステム情報と、
前記モバイルデバイスのモバイル加入者プラン情報と
を備える、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記アクセシビリティ情報および前記デバイス固有情報は、前記モバイルデバイスによってアクセス可能な集中データベース内にある、
請求項13に記載の装置。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイス上にあるアプリケーションによって使用されるデータをプリフェッチするようにさらに構成され、前記アクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワークハンドオーバ情報を備える、
請求項13に記載の装置。
【請求項20】
前記アクセシビリティ情報は、前記モバイルデバイスによって定期的に受信される、
請求項13に記載の装置。
【請求項21】
前記アクセシビリティ情報は、前記モバイルデバイスを介して、前記ナビゲーションルートを提供するためのパーソナルナビゲーションデバイスに転送される、
請求項13に記載の装置。
【請求項22】
前記他のモバイルデバイスは、同じワイヤレスネットワーク上にある、
請求項13に記載の装置。
【請求項23】
前記プロセッサは、前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算するようにさらに構成される、
請求項13に記載の装置。
【請求項24】
前記プロセッサは、前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの無線を無効にするようにさらに構成される、
請求項13に記載の装置。
【請求項25】
プロセッサ可読媒体上にあって、プロセッサに
ナビゲーションルートの要求を、モバイルデバイスを介して受信することと、
前記ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、および前記モバイルデバイスの技術的属性に関するデバイス固有情報を取得するために、集中データベースに問合せることと、ここにおいて、前記アクセシビリティ情報および前記デバイス固有情報は、異なる地理的位置において複数の他のモバイルデバイスによってクラウドソースされる、
前記取得されたアクセシビリティ情報および前記取得されたデバイス固有情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ナビゲーションルートを決定することと、
前記ナビゲーションルートを、前記デバイスを介して提供することと
を行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を備え非一時的なコンピュータプログラム製品。
【請求項26】
前記アクセシビリティ情報は、
前記ワイヤレスネットワークの信号強度情報と、
前記ワイヤレスネットワークのネットワーク輻輳情報と、
前記ワイヤレスネットワークの通信規格情報と、
前記ワイヤレスネットワークの地理的位置情報と
を備える、請求項25に記載の非一時的なコンピュータプログラム製品。
【請求項27】
前記デバイス固有情報は、
前記モバイルデバイスの製造元情報と、
前記モバイルデバイスのオペレーティングシステム情報と、
前記モバイルデバイスのモバイル加入者プラン情報と
を備える、請求項25に記載の非一時的なコンピュータプログラム製品。
【請求項28】
前記命令は、前記プロセッサに、前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイス上にあるアプリケーションによって使用されるデータをプリフェッチすることを行わせるようにさらに構成され、前記アクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワークハンドオーバ情報を備える、
請求項25に記載の非一時的なコンピュータプログラム製品。
【請求項29】
前記命令は、前記プロセッサに、前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算することを行わせるようにさらに構成される、
請求項25に記載の非一時的なコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の諸態様は、コンピューティング技術に関する。詳細には、本開示の諸態様は、ネットワーク可用性に基づいてナビゲーションルートを提供するシステム、方法、装置、およびコンピュータ可読媒体などの、モバイルコンピューティングデバイス技術に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ポイントツーポイントのモバイルナビゲーションアプリケーションの実行中、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)およびモバイルデバイスは、トラフィック、最短経路などの要素に基づいて、ある方向の経路を有するルートを提供することを選ぶ。しかしながら、ユーザがPNDまたはモバイルデバイス上で別のネットワークインテンシブアプリケーション(network intensive application)にアクセスする可能性があるいくつかのシナリオが存在する。そのようなシナリオでは、PNDまたはモバイルデバイスがナビゲーションルートに沿って移動している間に遭遇する可能性がある潜在的な異なるネットワークタイプにより、ネットワークインテンシブアプリケーションはしばしば、ネットワーク速度の変動を体験する。ネットワーク速度のこれらの変動により、PNDまたはモバイルデバイスのユーザは、ネットワークインテンシブアプリケーションを使用している間に接続の途切れおよびサービス品質(QoS)の低下を体験する可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
[0003]これらの問題および他の問題は、本明細書に記載する本発明の諸実施形態により解決され得る。本発明の諸実施形態は、モバイルナビゲーション中の低品質のモバイルアプリケーション体験と関連する問題を解決する。
【0004】
[0004]ネットワーク可用性に基づいてナビゲーションルートを提供するための、ためのシステム、方法、装置、およびコンピュータ可読媒体が提供される。本発明は、ルートナビゲーション中にモバイルデバイス上でネットワークインテンシブアプリケーションに高QoSを維持するための方法を提供する。モバイルデバイス上にあるアプリケーションまたはデーモンが、ネットワークの信号強度に関するネットワーク情報、デバイスが接続されているネットワークタイプ、およびネットワークからネットワークへのハンドオーバ情報を記録することができる。ネットワーク情報は、GPSを介して取得される位置データと関連付けられ、ネットワーク情報に位置情報を提供することも可能である。ネットワーク情報は、地理的位置内に既知のWi−Fi(登録商標)ゾーンをさらに含むことができる。ネットワーク情報は、複数のモバイルデバイスによって収集されてもよく(クラウドソース)、集中データベースにアップロードされてもよい。アプリケーションまたはデーモンは、ナビゲーションルートを受信し、ネットワーク情報を記録しているデバイスに固有のデバイス情報を記録することもできる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスの推定バッテリー消費量が、ネットワーク情報に基づいて計算されることが可能である。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態では、方法が、ナビゲーションルートの要求を受信することを含む。この方法はさらに、ナビゲーションルートを提供することを含むことができ、ナビゲーションルートは、ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、およびモバイルデバイスの属性に関するデバイス固有情報を考慮に入れる。アクセシビリティ情報は、異なる地理的位置において異なるモバイルデバイスによって収集されたデータを含むことができる。アクセシビリティ情報は、集中サーバに記憶されることも可能である。
【0006】
[0006]いくつかの実施形態では、ナビゲーションルートは、サービス品質(QoS)優先レベルを考慮に入れる。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態では、アクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワークの信号強度情報と、ワイヤレスネットワークのネットワーク輻輳情報と、ワイヤレスネットワークの通信規格情報と、ワイヤレスネットワークの地理的位置情報とを含む。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態では、ネットワーク輻輳情報は、時間との関連のネットワーク輻輳情報を含む。
【0009】
[0009]いくつかの実施形態では、デバイス固有情報は、モバイルデバイスの製造元情報と、モバイルデバイスのオペレーティングシステム情報と、モバイルデバイスのモバイル加入者プラン情報とを含む。
【0010】
[0010]いくつかの実施形態では、アクセシビリティ情報およびデバイス固有情報は、モバイルデバイスによってアクセス可能な集中データベース内にある。
【0011】
[0011]いくつかの実施形態では、この方法は、アクセシビリティ情報に基づいてモバイルデバイス上にあるアプリケーションによって使用されるデータをプリフェッチすることをさらに含むことができ、アクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワークハンドオーバ情報を備える。
【0012】
[0012]いくつかの実施形態では、アクセシビリティ情報は、モバイルデバイスによって定期的に受信される。
【0013】
[0013]いくつかの実施形態では、アクセシビリティ情報は、モバイルデバイスを介して、ナビゲーションルートを提供するためのパーソナルナビゲーションデバイスに転送される。
【0014】
[0014]いくつかの実施形態では、異なるモバイルデバイスは、同じワイヤレスネットワーク上にある。
【0015】
[0015]いくつかの実施形態では、方法は、アクセシビリティ情報に基づいてモバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算することをさらに含むことができる。
【0016】
[0016]いくつかの実施形態では、方法は、アクセシビリティ情報に基づいてモバイルデバイスの無線を無効にすることをさらに含むことができる。
【0017】
[0017]いくつかの実施形態では、装置が、ナビゲーションルートを提供するように構成されたナビゲーションモジュールと、ナビゲーションモジュールに結合されたプロセッサとを含む。プロセッサは、ナビゲーションルートの要求を受信するように構成されることが可能である。プロセッサはさらに、ナビゲーションルートを提供するように構成されることが可能であり、ナビゲーションルートは、ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、およびモバイルデバイスの属性に関するデバイス固有情報を考慮に入れる。アクセシビリティ情報は、異なる地理的位置において異なるモバイルデバイスによって収集されたデータを含むことができる。アクセシビリティ情報は、集中サーバに記憶されることが可能である。
【0018】
[0018]いくつかの実施形態では、装置が、ナビゲーションルートの要求を受信するための手段を含む。この装置はさらに、ナビゲーションルートを提供するための手段を含むことができ、ナビゲーションルートは、ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、およびモバイルデバイスの属性に関するデバイス固有情報を考慮に入れる。アクセシビリティ情報は、異なる地理的位置において異なるモバイルデバイスによって収集されたデータを含むことができる。アクセシビリティ情報は、集中サーバに記憶されることが可能である。
【0019】
[0019]いくつかの実施形態では、プロセッサ可読媒体上にあって、プロセッサ可読命令を含んだコンピュータプログラム製品が、プロセッサにナビゲーションルートの要求を受信させ、ナビゲーションルートを提供させるように構成され、ナビゲーションルートは、ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、およびモバイルデバイスの属性に関するデバイス固有情報を考慮に入れる。アクセシビリティ情報は、異なる地理的位置において異なるモバイルデバイスによって収集されたデータを含むことができる。アクセシビリティ情報は、集中サーバに記憶されることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
[0020]次の図を参照することにより、様々な実施形態の性質および利点のさらなる理解が実現され得る。添付の図では、同様の構成要素または特徴が、同じ参照ラベルを有することができる。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、同様の構成要素の中で区別するダッシュおよび第2のラベルを参照ラベルの後に付けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが明細書において使用される場合、説明は、第2の参照ラベルに関わりなく、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のいずれか1つに適用可能である。
図1】本発明の諸実施形態による地球空間(geospace)内の異なる地理的位置におけるいくつかのワイヤレスネットワークを示す図。
図2】本発明の諸実施形態による異なるモバイルデバイスと通信している集中データベースを示す図。
図3】本発明の諸実施形態による集中データベースのネットワークアクセシビリティデータコンテンツを示す図。
図4】本発明の諸実施形態による集中データベースのデバイス固有情報データコンテンツを示す図。
図5】本発明の諸実施形態による集中データベースのネットワークハンドオーバ情報データコンテンツを示す図。
図6】本発明のいくつかの実施形態によるモバイルデバイス上のサービス品質優先レベルのために提示されるオプションを示す図。
図7】本発明のいくつかの実施形態によるワイヤレスネットワークアクセシビリティに基づく地球空間を通るいくつかの潜在的ナビゲーションルートを示す図。
図8A】本発明のいくつかの実施形態によるナビゲーションルート中のバッテリー消費量警告のために提示されるプロンプトを示す図。
図8B】本発明のいくつかの実施形態によるモバイルデバイスバッテリー消費量に基づく地球空間を通る潜在的ナビゲーションルートを示す図。
図9】本発明の諸実施形態によるワイヤレス通信プロトコルを介してパーソナルナビゲーションデバイスへワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を転送しているモバイルデバイスを示す図。
図10A】本発明の諸実施形態によるワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいてナビゲーションルートを提供するための方法を示すフローチャート。
図10B】ワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいてモバイルデバイス上のアプリケーションによって使用されるデータをプリフェッチするための方法を示すフローチャート。
図10C】モバイルデバイスからパーソナルナビゲーションデバイスへナビゲーションルートを転送するための方法を示すフローチャート。
図10D】ワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいてモバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算するための方法を示すフローチャート。
図11】本発明の諸実施形態を実践する際に使用されるデバイスの部品を組み込んだ例示的コンピュータシステムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[0036]本開示の諸態様は、ナビゲーションを提供するより便利な、直観的、および機能的方法を提供する。モバイルデバイス上にあるアプリケーションまたはデーモンが、ネットワークの信号強度に関するネットワーク情報、デバイスが接続されているネットワークタイプ、およびネットワークハンドオーバ情報を記録することができる。ネットワーク情報はまた、GPSを介して取得される位置データと関連付けられ、ネットワーク情報に位置情報を提供することもある。ネットワーク情報は、地理的位置内に既知のWi−Fiゾーンをさらに含むことができる。ネットワーク情報は、複数のモバイルデバイスによって収集され(クラウドソース)、集中データベースにアップロードされてもよい。アプリケーションまたはデーモンは、ナビゲーションルートを受信し、ネットワーク情報を記録しているデバイスに固有のデバイス固有情報を記録することもできる。アプリケーションまたはデーモンは、ナビゲーションルートを受信し、ネットワーク情報を記録しているデバイスに固有のデバイス固有情報を記録することもできる。
【0022】
[0037]ユーザが始点から終点まで、ナビゲーションルートを要求するとき、モバイルデバイスは、集中データベースに記憶されたクラウドソースのネットワーク情報およびデバイス固有情報にアクセスすることができる。ユーザが、移動している間にモバイルデバイス上にあるユーザのアプリケーションに高いQoSを望むことを示す場合、提供されるナビゲーションルートは、ネットワークアクセシビリティに関するネットワーク情報およびデバイス固有情報を考慮に入れることができる。たとえば、ユーザが移動している間に高いQoSを望むことを示す場合、提供されるナビゲーションルートは、高速の高信頼性接続を提供する最大のLTE接続を有する地理ゾーンを通って移動するよう、ユーザに指示することができる。接続の信頼性は、デバイス固有情報に基づいて決定されることもあり、たとえばあるブランドのモバイルデバイスは、あるエリアにおいて他のエリアよりも優れたネットワーク性能を体験することがある。あるいは、提供されるナビゲーションルートは、ネットワーク可用性のロス(デッドゾーン)のない地理ゾーンを通って移動するよう、ユーザに指示することができる。
【0023】
[0038]一実施形態では、モバイルデバイス上のアプリケーションによって使用されるデータが、ネットワーク可用性情報に基づいてプリフェッチされることが可能である。たとえば、ユーザが高いQoSを望むこと、および高いネットワークインテンシブアプリケーション、たとえばYouTube(登録商標)を使用するつもりであることを示す場合、モバイルデバイスは、高いネットワーク速度の地理ゾーンの間に、および既知の低いネットワーク速度の地理ゾーンに入る前に、アプリケーションデータをプリフェッチすることができる。
【0024】
[0039]一実施形態では、集中データベースからのネットワーク可用性情報は、地球空間を通って移動する間のモバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算するために使用されることがある。
【0025】
[0040]一実施形態では、モバイルデバイスは、集中データベースにアクセスし、ネットワークアクセシビリティ情報をパーソナルナビゲーションデバイスに転送することができる。パーソナルナビゲーションデバイスは次いで、ネットワークアクセシビリティ性情報、デバイス固有情報、およびユーザのQoS選択を考慮に入れたルートナビゲーションを行うことができる。
【0026】
[0041]次に、本出願の一部を形成する、添付の図面に関していくつかの例示的な実施形態について説明する。本開示の1つまたは複数の態様が実装され得る、特定の実施形態について以下で説明するが、本開示の範囲または添付の特許請求の範囲の趣旨を逸脱することなく、他の実施形態が使用され得、様々な変更が行われ得る。
【0027】
ネットワークアクセシビリティ情報のクラウドソーシング
[0042]図1は、本発明の諸実施形態による地球空間100内の異なる地理的位置におけるいくつかのワイヤレスネットワーク106を示す。各ワイヤレスネットワーク106は、地球空間100内の異なる地理的位置に位置していることがある。さらに、各ワイヤレスネットワーク106は、異なる通信規格、たとえばLTE、4G、3.5G、3G、2.5G、およびWi−Fiを使用することがある。各ワイヤレスネットワーク106は、地球空間100のある範囲またはゾーン内にワイヤレスネットワーク接続を提供することができてもよい。この特定の例では、地球空間100内に9つの異なるゾーン(ゾーン1〜ゾーン9)が存在する。各ゾーン(ゾーン1〜ゾーン9)が、地球空間100内にあるブロードキャスト範囲を有するワイヤレスネットワーク能力を提供する。いくつかのワイヤレスネットワークゾーンによって提供されるブロードキャスト範囲は、他のワイヤレスネットワークゾーンのブロードキャスト範囲、たとえばゾーン4はゾーン5、ゾーン8、およびゾーン9と重なることがある。
【0028】
[0043]地球空間100は、モバイルデバイス104をさらに含む。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス104は、携帯電話であることがある。モバイルデバイス104は、ユーザによって操作され、ワイヤレスネットワーク通信規格の1つを介してワイヤレスネットワーク106のいずれかに接続することが可能である。ユーザが、ワイヤレスネットワーク106のそれぞれにおいて異なるQoSを体験する可能性があり、したがって、ワイヤレスネットワーク通信規格、ワイヤレスゾーン内の輻輳、およびワイヤレスネットワーク106の信号強度などの、ただしこれらに限らない、様々な要因に基づく異なるワイヤレスネットワーク速度を体験する可能性がある。QoSおよびネットワーク速度の違いは、モバイルデバイス104の詳細、たとえばモバイルデバイス104の製造元およびオペレーティングシステムに基づくこともある。
【0029】
[0044]ユーザが、地球空間100を通って移動している間、モバイルデバイス104を使用することができる。1つの実施形態では、ユーザは、車両102で地球空間100を通ってモバイルデバイス104とともに移動することがある。地球空間100を通って移動している間、ユーザおよびモバイルデバイス104は、異なるワイヤレスネットワークゾーンを通って移動することがある。ユーザは、「デッドゾーン」に遭遇することもあり、ワイヤレスネットワークゾーンのブロードキャスト範囲のどれも存在せず、したがってワイヤレスネットワーク106接続がないことがある。各ワイヤレスネットワーク106は、「ハンドオフ」に対応していることがあり、ワイヤレスネットワーク106は、モバイルデバイス104が1つのワイヤレスネットワークゾーンから離れ、別のワイヤレスネットワークゾーンに入るにつれてモバイルデバイス104のネットワーク接続を移す。たとえば、モバイルデバイス104がゾーン4の3Gワイヤレス接続を離れ、ゾーン8のWi−Fiワイヤレス接続に入ろうとしているとき、ハンドオフが行われることがある。
【0030】
[0045]本発明のいくつかの実施形態では、モバイルデバイス104は、ユーザおよびモバイルデバイス104が地球空間100内のワイヤレスネットワーク106を通って移動するにつれてワイヤレスネットワーク106アクセシビリティ情報を記録することができることがある。地球空間100内にいかなる数のモバイルデバイス104があってもよいことは理解できよう。各ワイヤレスネットワーク106のワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワーク106の信号強度情報と、ワイヤレスネットワーク106のネットワーク輻輳情報と、ワイヤレスネットワーク106の通信規格情報と、ワイヤレスネットワークの地理的位置情報とを含むことができる。各ワイヤレスネットワーク106のワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報はまた、モバイルデバイス104の製造元情報と、モバイルデバイス104のオペレーティングシステム情報と、モバイルデバイス104のモバイル加入者プラン情報とを含むこともできる。
【0031】
[0046]本発明のいくつかの実施形態では、モバイルデバイス104は、デバイス固有情報を記録することもできる。各モバイルデバイス104のデバイス固有情報は、デバイス製造元、デバイスオペレーティングシステムなどを含むことができる。
【0032】
[0047]記録されたワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報は、モバイルデバイス104に記憶されてもよい。いくつかの実施形態では、ワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報は、記憶するために集中データベース(図2参照)にアップロードされてもよい。集中データベースは、ワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報および地球空間100内の異なるモバイルデバイス104から記録されるデバイス固有情報を含むことができる。したがって、ワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報は、地球空間100内のワイヤレスネットワーク106に対してクラウドソースされることがあり、集中データベース内に記憶されることがある。
【0033】
[0048]図2は、本発明の諸実施形態による異なるモバイルデバイス104と通信している集中データベース208を示す。上述のように、集中データベース208は、地球空間100内のワイヤレスネットワーク106に対してクラウドソースのワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報、およびデバイス固有情報を記憶することができる。集中データベース208は、LTE、4G、3.5G、3G、2.5G、およびWi−Fiなどの、ただしこれらに限らない、いずれかのワイヤレスネットワーク通信規格を使用してモバイルデバイス104と通信することができる。
【0034】
[0049]上述のように、集中データベース208内に記憶されたワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワーク106の信号強度情報と、ワイヤレスネットワーク106のネットワーク輻輳情報と、ワイヤレスネットワーク106の通信規格情報と、ワイヤレスネットワークの地理的位置情報とを含むことができる。各ワイヤレスネットワーク106のワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報はまた、モバイルデバイス104の製造元情報と、モバイルデバイス104のオペレーティングシステム情報と、モバイルデバイス104のモバイル加入者プラン情報とを含むこともできる。
【0035】
[0050]いくつかの実施形態では、モバイルデバイス104は、集中データベース208からクラウドソースのワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を定期的に受信することができる。したがって、モバイルデバイス104は、モバイルデバイス104は以前に通ったことがないが、別のモバイルデバイス104が通ったことがあるワイヤレスネットワーク106(図1)についてのワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を受信することができる。モバイルデバイス104は、ワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を考慮に入れて、ユーザにナビゲーションルートを提供することができる。
【0036】
[0051]図3は、本発明の諸実施形態による集中データベース208のワイヤレスネットワークアクセシビリティデータコンテンツを示す。この説明図では、集中データベース208の例示のデータコンテンツは、図1のワイヤレスネットワーク106に対応する。集中データベース208内に記憶されるデータは、上述のように異なるモバイルデバイス104(図1)によってクラウドソースされることが可能である。集中データベース208は、ワイヤレスネットワーク106のワイヤレスネットワークアクセシビリティに対応する次の情報を記憶することができる:ネットワーク番号、ネットワークタイプ、ネットワーク名、緯度、経度、平均信号強度、輻輳レベル、時間、および平均速度。ネットワーク番号データは、図1のネットワーク106のネットワークゾーンに対応する。ネットワークタイプデータは、ワイヤレスネットワークタイプに関する情報、たとえば、LTE、4G、3.5G、3G、2.5G、およびWi−Fiである。ネットワーク名データは、キャリア固有のネットワーク名またはWi−Fiネットワークサービスセット識別子(SSID)である。緯度および経度データは、モバイルデバイス104(図1)によって各ワイヤレスネットワーク106(図1)に対するワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報が記録された座標に対応する。平均信号強度データは、モバイルデバイス104(図1)によって感知されるワイヤレスネットワーク106に対する平均信号強度を示す。輻輳レベルは、ワイヤレスネットワーク106が、同じネットワーク106(図1)内で、これに接続している他のデバイスと、どのように輻輳しているかを示す。いくつかの実施形態では、集中データベース208は、輻輳レベルが対応する時刻データをさらに含むことができる。時刻データは、1日を通してある期間が、他の期間よりも多くのネットワーク輻輳を体験する可能性があるとき、輻輳レベルと相関する時間固有情報を提供する。いくつかの実施形態では、集中データベース208は、特定のネットワーク内のモバイルデバイス104(図1)によって体験される平均速度をさらに含むことができる。平均速度は、ネットワークアクセシビリティ情報のクラウドソースされたものに含まれるいくつかのモバイルデバイスを考慮に入れた平均とすることができる。したがって、特定の時間期間における輻輳レベルに関するワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報があることがある。モバイルデバイス104(図1)は、ユーザにナビゲーションルートを提供するとき、このワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を使用することができる。
【0037】
[0052]図4は、本発明の諸実施形態による集中データベース208のデバイス固有情報データコンテンツを示す。集中データベース208内に記憶されるデータは、上述のように異なるモバイルデバイス104(図1)によってクラウドソースされることが可能である。集中データ208は、ワイヤレスネットワーク106のワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を記録し、集中データベース208に情報を記憶した異なるデバイス104(図1)に対応する次のデバイス固有情報を記憶することができるが、これらに限らない:モバイルデバイスタイプ、モバイルデバイスオペレーティングシステム、およびモバイルデバイスのセルラ無線によるバッテリー消費量。モバイルデバイスタイプデータは、ワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を記録するために使用されたモバイルデバイス104(図1)の製造元情報およびハードウェアモデルに対応する。モバイルデバイスオペレーティングシステムデータは、ワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を記録するために使用されたモバイルデバイス104(図1)の特定のオペレーティングシステムバージョンに対応する。モバイルデバイスのセルラ無線によるバッテリー消費量は、ネットワークに接続されている間にセルラ無線のアクティブ使用によって消費される可能性のあるモバイルデバイスのバッテリーの平均パーセンテージを示す。
【0038】
[0053]この例で示される集中データベース208に記憶されたワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報は、デバイス固有であり、図3に示すワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報に対応する。デバイス固有のワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を組み合わせるとともに、ユーザが、ユーザのモバイルデバイス104(図1)は、同じモバイルデバイスタイプの、および/または同じモバイルデバイスオペレーティングシステムを有する、異なるモバイルデバイス104(図1)によって集中データベース208に記録され、記憶されるワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報のみを受信することを選ぶことができる。モバイルデバイス104(図1)は、ユーザにナビゲーションルートを提供するとき、このデバイス固有のワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を使用することができる。
【0039】
[0054]図5は、本発明の諸実施形態による集中データベース208のネットワークハンドオーバ情報データコンテンツを示す。この説明図では、集中データベース208の例示のデータコンテンツは、図1に示したワイヤレスネットワーク106(図1)のネットワークハンドオフ情報に対応する。各ワイヤレスネットワーク106番号が、北ハンドオフネットワーク、南ハンドオフネットワーク、東ハンドオフネットワーク、および西ハンドオフネットワークを有することがある。たとえば、図1に示すワイヤレスネットワーク106(図1)ゾーン3は、ゾーン1の北ハンドオフネットワーク、ゾーン2の南ハンドオフネットワーク、ゾーン8の東ハンドオフネットワークを有し、西ハンドオフネットワークがない。ワイヤレスネットワークゾーンは、同じ方向の1つもしくは複数のゾーンにハンドオフする、または、特定の方向にハンドオフがなく、「デッドゾーン」を示す可能性があることは理解できよう。ハンドオフ中、ワイヤレスネットワーク106(図1)は、モバイルデバイス104が1つのワイヤレスネットワークゾーンから離れ、別のワイヤレスネットワークゾーンに入るにつれてモバイルデバイス104のネットワーク接続を移す。たとえば、モバイルデバイス104(図4)がゾーン4(図1)の3Gワイヤレス接続を離れ、ゾーン8(図1)のWi−Fiワイヤレス接続に入ろうとしているとき、ハンドオフが行われることがある。モバイルデバイス104(図1)は、ユーザにナビゲーションルートを提供するとき、このハンドオフワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報を使用することができる。
【0040】
サービス品質に基づいて決定されるナビゲーションルート
[0055]図6は、本発明のいくつかの実施形態によるモバイルデバイス104上のサービス品質優先レベルのために提示されるオプションを示す。ユーザが、始点から終点までのナビゲーションルートを、モバイルデバイス104から要求することができる。いくつかの実施形態では、ナビゲーションルートを計算し、提供するように動作可能であるナビゲーションエンジンは、モバイルデバイス104内にローカルにある。いくつかの実施形態では、ナビゲーションエンジンは、たとえば、モバイルデバイス104に通信アクセスを提供しているサーバ上など、リモートにある。
【0041】
[0056]いくつかの実施形態では、ナビゲーションルートを計算する前に、モバイルデバイス104は、ナビゲーションルートが基準とするQoS優先レベルオプション610をユーザに提示することができる。いくつかの実施形態では、ユーザが、QoS優先度がない、中QoS優先レベル、および高QoS優先レベルの間で選択することができる。QoS優先レベルオプションにより、ユーザは、ナビゲーションルートがネットワークアクセシビリティに基づくようにその優先度を示すことができる。たとえば、ユーザが、ルート中の高いネットワークインテンシブアプリケーション(たとえば、音声/映像ストリーミングアプリケーション、多人数プレイゲームアプリケーション、ビデオ会議アプリケーションなど)を使用するつもりである場合、これらのアプリケーションは最高のQoSを提供されるとき、最適に動作することができるので、ユーザは高いQoS優先レベルを選択することができる。最適性能は、アプリケーションが(たとえば、低待機時間、高スループット、低ドロップパケット、低エラー、低ジッタ、順序通りの配信(in-order-delivery)などで)ユーザに意図された体験を提供することとみなされてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザがナビゲーションルートに高いQoS優先レベルを選択する場合、モバイルデバイス104は、集中データベース(図2)からの定期的に受信されるネットワークアクセシビリティ情報を考慮に入れて、ユーザにナビゲーションルートを提供することができる。たとえば、高いQoS優先レベルのためのナビゲーションルートは、デッドゾーンを回避し、高帯域幅のワイヤレスネットワークゾーン(たとえば、LTEおよびWi−Fiネットワーク)のみを通るようユーザの経路を定めることができる。高いQoS優先レベルに基づくナビゲーションルートは、中QoS優先レベルに基づくまたはQoS優先度なしに基づくナビゲーションルートよりも多くの移動距離を必要とする可能性があることを理解できよう。
【0042】
[0057]別の例では、ユーザが、ルート中の中程度のネットワークインテンシブアプリケーション(たとえば、ソーシャルネットワーキングアプリケーション、写真共有アプリケーション、予定表アプリケーション、メールアプリケーションなど)を使用するつもりである場合、これらのアプリケーションは中程度または平均のQoSを提供されるとき、やはり最適に動作することができ、高QoSを必要としないので、ユーザは中QoS優先レベルを選択することができる。いくつかの実施形態では、ユーザがナビゲーションルートに中QoS優先レベルを選択する場合、モバイルデバイス104は、集中データベース(図2)からの定期的に受信されるネットワークアクセシビリティ情報を考慮に入れて、ユーザにナビゲーションルートを提供することができる。たとえば、中QoS優先レベルのためのナビゲーションルートは、デッドゾーンを回避し、中帯域幅および高帯域幅のワイヤレスネットワークゾーン(たとえば、LTE、Wi−Fi、4G、3.5Gなど)を通るようユーザの経路を定めることができる。モバイルデバイス104は、ルートが、中帯域幅のワイヤレスネットワークゾーンのみに基づくナビゲーションルートまたは中帯域幅のワイヤレスネットワークゾーンと高帯域幅のワイヤレスネットワークゾーンの混合に基づくナビゲーションルートよりも短い場合には、高帯域幅のワイヤレスネットワークゾーンのみを通るナビゲーションルートを提供する可能性があることは理解できよう。中QoS優先レベルに基づくナビゲーションルートは、QoS優先度なしに基づくナビゲーションルートよりも多くの移動距離を必要とする可能性があることは理解できよう。
【0043】
[0058]別の例では、ユーザが、ルート中の高いネットワークインテンシブアプリケーションまたは中程度のネットワークインテンシブアプリケーションを使用するつもりがない場合、ユーザはQoS優先度なしを選択することができる。いくつかの実施形態では、ユーザがナビゲーションルートにQoS優先レベルなしを選択する場合、モバイルデバイス104は、ユーザにナビゲーションルートを提供するために、集中データベース(図2)からの定期的に受信されるネットワークアクセシビリティ情報のいずれも考慮に入れないことがある。ユーザは、デッドゾーンまたは低帯域幅を有するワイヤレスネットワークゾーンを通るルートを提供されることがある。あるシナリオでは、QoS優先度なしに基づくナビゲーションルートは、始点から終点までの最短および/または最速ルートとすることができる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス104は、ナビゲーションルート全域にわたってワイヤレスネットワーク接続が限定される、またはワイヤレスネットワーク接続がない体験をする可能性があることをユーザにプロンプト表示することができる。
【0044】
[0059]提供されるナビゲーションルートは、図3図6に記載する異なるワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報の組合せを考慮に入れることができることは理解できよう。異なるワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワーク番号、ワイヤレスネットワークタイプ、ワイヤレスネットワーク名、ワイヤレスネットワーク位置座標、ワイヤレスネットワーク平均信号強度、ワイヤレスネットワーク輻輳レベル、モバイルデバイスタイプ、モバイルデバイスオペレーティングシステム、およびワイヤレスネットワークハンドオフ情報を含むが、これらに限らない。
【0045】
[0060]図7は、本発明のいくつかの実施形態によるワイヤレスネットワークアクセシビリティに基づいた地球空間100を通るいくつかの潜在的ナビゲーションルートを示す。図1と同様に、地球空間100は、地球空間100のある範囲またはゾーン内のワイヤレスネットワーク接続を提供することができる可能性のあるいくつかのワイヤレスネットワーク106を含む。さらに、地球空間100は、車両102で地球空間100を通ってユーザとともに移動することができるモバイルデバイス104を含む。一般的にはユーザによって提供される始点および終点を与えられると、モバイルデバイス104は、ユーザによって示されたQoS優先レベルに基づいて決定されたナビゲーションルートをユーザに提供することができる。この特定の例では、上述のように、各ルートがユーザの選択したQoS優先レベルに基づいている、3つの可能なナビゲーションルート(ルートA、ルートB、およびルートC)がある。
【0046】
[0061]この特定の例では、ルートAが、中QoS優先レベルに基づいたナビゲーションルートを例示し、ルートBが、QoS優先レベルなしに基づくナビゲーションルートを例示し、ルートCが、高いQoS優先レベルに基づいたナビゲーションルートを例示している。たとえば、モバイルデバイス104からのナビゲーションルートを求めるユーザ要求に応えて、モバイルデバイス104は、図6に記載するように、QoS優先レベルを選択するようユーザにプロンプト表示することができる。ユーザが中程度QoS優先レベルを選択する場合、モバイルデバイス104は、集中データベース208(図2)からの利用できるネットワークアクセシビリティ情報を考慮に入れた後、地球空間100を通る推奨ナビゲーションルートとしてルートAをユーザに提供することができる。ルートAは、地球空間100内の高帯域幅のネットワークゾーンと中帯域幅のネットワークゾーンの両方(この事例では4Gゾーン、Wi−Fiゾーン、およびLTEゾーン)を通って移動するナビゲーションルートである。しかしながら、ユーザが中QoS優先レベルを選択することによって、ルートAは、可能であれば低帯域幅のネットワークゾーンおよびデッドゾーンを回避しようとすることになる。中帯域幅および高帯域幅のネットワークゾーンのみを通って移動しようとすることによって、ユーザは、上述のように、地球空間100を通って移動する間にモバイルデバイス104上の中程度のネットワークインテンシブアプリケーションから最適な性能を体験することができる。ルートAは、潜在的ナビゲーションルートのうちの、始点から終点までの距離に関して、最短ナビゲーションルートではない可能性があることは理解できよう。この特定の例では、ユーザはたとえ中QoS優先レベルを指示していても、車両102(またはユーザ)の始点および終点により、ルートAはやはり3Gネットワークゾーンから始まり、3.5Gネットワークゾーンで終わる(両方とも低帯域幅のネットワークゾーンとみなされる)。
【0047】
[0062]同様に、ルートCが、高いQoS優先レベルに基づいたナビゲーションルートを例示している。たとえば、モバイルデバイス104からのナビゲーションルートを求めるユーザ要求に応えて、モバイルデバイス104は、図6に記載するように、QoS優先レベルを選択するようユーザにプロンプト表示することができる。ユーザが高いQoS優先レベルを選択する場合、モバイルデバイス104は、集中データベース208(図2)からの利用できるネットワークアクセシビリティ情報を考慮に入れた後、地球空間100を通るナビゲーションルートとしてルートAをユーザに提供することができる。ルートCは、地球空間100内の高帯域幅のネットワークゾーン(この事例ではWi−Fiゾーン、およびLTEゾーン)を通って移動するナビゲーションルートである。しかしながら、ユーザが高いQoS優先レベルを選択することによって、ルートCは、可能であれば中帯域幅のネットワークゾーン、低帯域幅のネットワークゾーン、およびデッドゾーンを回避しようとすることになる。高帯域幅のネットワークゾーンのみを通って移動しようとすることによって、ユーザは、上述のように、地球空間100を通って移動する間にモバイルデバイス104上の高いネットワークインテンシブアプリケーションから最適な性能を体験することができる。ルートCは、潜在的ナビゲーションルートのうちの、始点から終点までの距離に関する最短ナビゲーションルートではない可能性があることは理解できよう。この特定の例では、ユーザはたとえ高いQoS優先レベルを示していても、車両102(またはユーザ)の始点および終点により、ルートCはやはり3Gネットワークゾーンから始まり、3.5Gネットワークゾーン(両方とも低帯域幅のネットワークゾーンとみなされる)で終わる。
【0048】
[0063]同様に、ルートBが、QoS優先レベルなしに基づくナビゲーションルートを例示している。たとえば、モバイルデバイス104からのナビゲーションルートを求めるユーザ要求に応えて、モバイルデバイス104は、図6に記載するように、QoS優先レベルを選択するようユーザにプロンプト表示することができる。ユーザがQoS優先レベルなしを選択する場合、モバイルデバイス104は、集中データベース208(図2)からの利用できるネットワークアクセシビリティ情報を考慮に入れることなく、最短または最速ルートをユーザに提供することができる。この例では、ルートBは、始点から終点までの最短ルートである。ルートCは、地球空間100内の低帯域幅のネットワークゾーン、中帯域幅のネットワークゾーン、高帯域幅のネットワークゾーン、およびデッドゾーンさえも通って移動するナビゲーションルートである。地球空間100内のいかなるタイプのネットワークゾーンも通って移動することによって、ユーザは、移動している間にモバイルデバイス104上の中程度のおよび/または高いネットワークインテンシブアプリケーションから最適な性能を体験しない可能性がある。しかしながら、モバイルデバイス104は、ネットワークアクセシビリティ情報を使用して、モバイルデバイス104が低帯域幅のネットワークゾーンまたはデッドゾーン(下記参照)に入る前に、モバイルデバイス104アプリケーションのためのデータをプリフェッチすることができる。
【0049】
データプリフェッチング
[0064]上述のように、モバイルデバイス104は、ネットワークアクセシビリティ情報を使用して、モバイルデバイス104が低帯域幅のネットワークゾーンまたはデッドゾーンに入る前に、モバイルデバイス104アプリケーションのためのデータをプリフェッチすることができる。いくつかの実施形態では、データのプリフェッチは、モバイルデバイス104が高帯域幅のネットワークゾーンまたは中帯域幅のネットワークゾーンを通って移動している間に、および低帯域幅のネットワークゾーンまたはデッドゾーンにハンドオフされる前に、行われることがある。データをプリフェッチすることが好都合である可能性のあるモバイルデバイス104アプリケーションのいくつかの例は、以下である:YouTube、Pandora、または任意のその他の非リアルタイムのデータアプリケーション。
【0050】
[0065]たとえば図7では、車両102が始点から終点までルートBを移動する場合、モバイルデバイス104は、3Gネットワークゾーン(ゾーン4)、Wi−Fiネットワークゾーン(ゾーン8)、および3.5Gネットワークゾーン(ゾーン6)に、順番に遭遇することになる。ユーザが、ルートに沿って、モバイルデバイス104上のアプリケーション、たとえばPandoraを使用することを決定することがある。始点において、プリフェッチするための他のネットワークタイプが利用できないので、3Gネットワークゾーン(ゾーン4)でルートを開始しながら、モバイルデバイス104は、アプリケーションによって使用されるデータを取得するために3Gネットワーク接続を使用することがある。モバイルデバイス104がWi−Fiネットワークゾーン(ゾーン8)に入ると、モバイルデバイス104は、アプリケーションによって使用されるデータを取得し続けることができる。さらに、モバイルデバイス104は、3.5Gネットワークゾーン(ゾーン6)に入る前にプリフェッチするためにより大量のデータを取得することができる。3.5Gネットワークゾーンは、Wi−Fiネットワークゾーンよりも低い帯域幅を提供するので、モバイルデバイスは、Wi−Fiネットワークゾーン(ゾーン8)内の間に、およびモバイルデバイス104が3.5Gネットワークゾーン(ゾーン6)に入る前に、アプリケーションのためのデータをプリフェッチすることができる。モバイルデバイス104は、集中データベース208(図2)内で見つけられるネットワークアクセシビリティ情報からネットワークゾーンハンドオフについての情報を取得することができる。低帯域幅のネットワークゾーンに入る前にアプリケーションデータをプリフェッチすることによって、モバイルデバイス104は、アプリケーションの途切れない、またはほとんど途切れない使用をユーザに提供することができる。
【0051】
[0066]ナビゲーションルートをユーザに提供する際に、ナビゲーションルートは、同じ製造元タイプおよび/またはモバイルオペレーティングシステムの他のモバイルデバイスによって収集された、集中データベース208(図2)中のクラウドソースのデータのみを考慮することができることは理解できよう。デバイス固有情報を把握することによって、ナビゲートルートは、たとえば、ある製造元タイプ/モバイルオペレーティングシステムのモバイルデバイスが異なる製造元タイプ/モバイルオペレーティングシステムの他のモバイルデバイスよりも優れたネットワークサービス品質を体験するルートを提供することができる。
【0052】
モバイルデバイス電源管理
[0067]図8Aは、本発明のいくつかの実施形態によりナビゲーションルート中にバッテリー消費量の警告のために提示されたプロンプト810を示している。上述のように、モバイルデバイス104は、集中データベース208(図2)からネットワーク可用性情報を受信することができる。いくつかの実施形態では、集中データベース208(図2)からのネットワーク可用性情報は、地球空間100(図1)を通って移動している間にモバイルデバイス104の推定バッテリー消費量を計算するために使用されることがある。一般的に、モバイルデバイスの無線/アンテナは、モバイルデバイス104において大きなバッテリー消費源である。異なるネットワークタイプ内の無線/アンテナ通信は、バッテリー消費量に異なる方法で影響を与える可能性がある。たとえば、モバイルデバイス104は、中帯域幅または低帯域幅のネットワークゾーン、たとえば3Gおよび2Gに比べて、高帯域幅のネットワークゾーン、たとえばLTE内でより高いバッテリー消費量を体験する可能性がある。さらに、ネットワークカバレッジが、モバイルデバイス104のバッテリー寿命に影響を及ぼすこともある。たとえば、より優れたネットワークカバレッジ(モバイルデバイス104とネットワークとの間のより強い接続)を有するネットワークゾーンは、モバイルデバイス104のバッテリーをあまり消費しない可能性がある。より劣ったネットワークカバレッジを有するネットワークゾーンは、モバイルデバイス104がネットワーク接続のより頻繁なスキャンを行わなければならないために、モバイルデバイス104のバッテリーをより多く消費する可能性がある。
【0053】
[0068]いくつかの実施形態では、モバイルデバイス104は、モバイルデバイス104にインストールされた特定のアプリケーションについてわかっているデバイス固有情報と併せて、集中データベース208(図2)内に記憶されたネットワークアクセシビリティ情報を考慮に入れて、地球空間100(図1)を通って移動している間のモバイルデバイス104の推定バッテリー消費量を計算することができる。たとえば、ユーザがユーザのモバイルデバイス104上で特定の音楽ストリーミングアプリケーション(たとえば、Pandora)を実行しようとすると同時に、ナビゲーションルートも要求するユーザの意思を示す場合、モバイルデバイス104は、モバイルデバイス104のバッテリーレベルがアプリケーションを実行する、および地球空間100(図1)を通してナビゲーションも提供するには十分ではない可能性がある場合、ユーザに警告を提供することができる。ユーザは、ユーザが警告を無視し、とにかく続行することを望むか、またはルートに沿ってQoS優先度なしを使用してナビゲーションを続けることを望むかを要求するプロンプト810を提供されることが可能である。ユーザがルートに沿ってQoS優先度なしを使用してナビゲーションを続けることを望むと示す場合、上述のように、ネットワークアクセシビリティ情報を把握することなくルートが提供されることになる。
【0054】
[0069]いくつかの実施形態では、モバイルデバイス104は、地球空間100を通って移動している間、バッテリー寿命を維持するために先を見越した行動をとるように処置を講じうる。たとえば、集中データベース208(図2)中のネットワークアクセシビリティ情報を使用して、モバイルデバイス104は、やがて起こる「デッドゾーン」へのネットワークハンドオフの前に、そのネットワーク無線/アンテナを切ることができる。そうすることによって、モバイルデバイス104は無線/アンテナがオフになり、ネットワーク接続を頻繁にスキャンしないので、バッテリー寿命を維持することができる。モバイルデバイス104の他の非ネットワークベースの機能は、依然として使用されてもよい。このモードに対する一般的な用語は、「機内モード」である。
【0055】
[0070]図8Bは、本発明のいくつかの実施形態によるモバイルデバイス104バッテリー消費量に基づいた地球空間100を通る潜在的ナビゲーションルート811を示している。様々なネットワーク内のモバイルデバイス104の推定バッテリー消費量に基づいてルートを決定するために、図4のデバイス固有情報は、図3および図5のネットワークアクセシビリティ情報と組み合わせられることがある。前に述べたように、ユーザが、モバイルデバイス104の最低電力消費量となるナビゲーションルートを要求することを選ぶことがある。モバイルデバイス104内のセルラ無線は、(図4に記載するように)モバイルデバイス104のバッテリーの平均量を使用する可能性がある。さらに、セルラ無線は、低品質ネットワークなどに接続しようとして、ネットワークをサーチするとき、より多くの量のバッテリーを消費する。
【0056】
[0071]図示したナビゲーションルート811は、高い信号強度および高い平均速度を有するネットワークゾーンを通って移動する最短ルートをユーザに提供する。この特定の例では、ナビゲーションルート811は、開始3Gネットワーク(ゾーン4)、Wi−Fiネットワーク(ゾーン8)、および終了3.5Gネットワーク(ゾーン6)を通って移動する。高い信号強度および高い平均速度を有するネットワークを通るルートを提供することによって、セルラ無線はネットワークをサーチする必要がない、および/または定期的に接続を失いネットワークが再接続を要求することがない可能性がある。したがって、モバイルデバイス104のバッテリーは、より長い時間の間維持される可能性がある。モバイルデバイス104は、バッテリー寿命を維持するために、あるゾーンではセルラ無線を切ることもあることは理解できよう。
【0057】
ネットワークアクセシビリティ情報をパーソナルナビゲーションデバイスと共有すること
[0072]図9は、本発明の諸実施形態により、ワイヤレス通信プロトコル914を介してワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報をパーソナルナビゲーションデバイス912に転送しているモバイルデバイス104を示している。パーソナルナビゲーションデバイス912は、過去10年間で民生用に一般的となった。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス104は、集中データベース208(図2)内のネットワークアクセシビリティ情報をパーソナルナビゲーションデバイス912と共有することができる。この共有は、アドホックワイヤレス通信プロトコル914、たとえばBluetooth(登録商標)またはWi−Fiを使用して実現されることが可能である。たとえば、ユーザのモバイルデバイス104に、地球空間100内のナビゲーションルートを提供するためのナビゲーションアプリケーションがない場合、モバイルデバイス104は、依然として集中データベース208(図2)からネットワークアクセシビリティ情報を受信することができることがある。モバイルデバイス104は、パーソナルナビゲーションデバイス912へのネットワークアクセシビリティ情報を共有することができる。したがって、パーソナルナビゲーションデバイス912は、上述の様々な実施形態と同様に、地球空間100(図1)を通してユーザにナビゲーションルートを提供するとき、ネットワークアクセシビリティ情報を考慮に入れることができる。ユーザは次いで、様々なQoS優先レベルからさらに選択し、ユーザがモバイルデバイス104で使用するつもりであるアプリケーションのQoSを把握するパーソナルナビゲーションデバイス912からナビゲーションルートを提供されることが可能である。
【0058】
[0073]図10Aは、本発明の諸実施形態によるワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいてナビゲーションルートを提供するための方法を示すフローチャート1000である。図10Aの方法は、コンピュータシステム、たとえば図11のコンピュータシステムによって実行され得る。ブロック1002において、ナビゲーションルートの要求が受信される。要求は、モバイルデバイスのユーザによって受信され得る。ユーザは、開始位置および行先位置を提供することができる。あるいは、モバイルデバイスは、その現在の位置に基づいて開始位置を決定することができる。
【0059】
[0074]ブロック1004において、ネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報が把握される。ネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報は、モバイルデバイスによってアクセス可能である集中データベース内に記憶されていてもよい。ネットワークアクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワークの信号強度情報、ワイヤレスネットワークのネットワーク輻輳情報、ワイヤレスネットワークの通信規格情報、およびワイヤレスネットワークの地理的位置情報を含むが、これらに限らない。デバイス固有情報は、モバイルデバイスの製造元情報、モバイルデバイスのオペレーティングシステム情報、およびモバイルデバイスのモバイル加入者プラン情報を含むことができる。たとえば、図3の集中データベースは、ネットワークアクセシビリティ情報、およびデバイス固有情報を示す。いくつかの実施形態では、集中データベース内に記憶されるデータは、上述のように異なるモバイルデバイスによってクラウドソースされることが可能である。
【0060】
[0075]ブロック1006において、ナビゲーションルートは、アクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいて提供される。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、サービス品質優先レベルのためのオプションを提示することができる。図6は、そのようなプロンプトを例示している。ユーザが、始点から終点までのナビゲーションルートを、モバイルデバイスから要求することができる。提供されるナビゲーションルートは、図3図6に記載する異なるワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報の組合せを考慮に入れることができることは理解できよう。異なるワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報は、ワイヤレスネットワーク番号、ワイヤレスネットワークタイプ、ワイヤレスネットワーク名、ワイヤレスネットワーク位置座標、ワイヤレスネットワーク平均信号強度、ワイヤレスネットワーク輻輳レベル、モバイルデバイスタイプ、モバイルデバイスオペレーティングシステム、およびワイヤレスネットワークハンドオフ情報を含むが、これらに限らない。提供されるナビゲーションルートは、ユーザの選択したQoS優先レベルを考慮に入れることもできる。
【0061】
[0076]図10Bは、ワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいてモバイルデバイス上のアプリケーションによって使用されるデータをプリフェッチするための方法を示すフローチャート1010である。図10Bの方法は、コンピュータシステム、たとえば図11のコンピュータシステムによって実行され得る。ブロック1012において、ナビゲーションルートの要求が受信される。要求は、モバイルデバイスのユーザによって受信され得る。ユーザは、開始位置および行先位置を提供することができる。あるいは、モバイルデバイスは、その現在の位置に基づいて開始位置を決定することができる。
【0062】
[0077]ブロック1014において、ナビゲーションルートは、アクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいて提供される。ナビゲーションルートは、図10Aのブロック1006のそれと同様の方法で提供され得る。
【0063】
[0078]ブロック1016において、ネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいて、モバイルデバイス上のアプリケーションによって使用されるデータがプリフェッチされる。上述のように、モバイルデバイスは、ネットワークアクセシビリティ情報を使用して、モバイルデバイスが低帯域幅のネットワークゾーンまたはデッドゾーンに入る前に、モバイルデバイスアプリケーションのためのデータをプリフェッチすることができる。いくつかの実施形態では、データのプリフェッチは、モバイルデバイスが高帯域幅のネットワークゾーンまたは中帯域幅のネットワークゾーンを通って移動している間に、および低帯域幅のネットワークゾーンまたはデッドゾーンにハンドオフされる前に、行われることがある。
【0064】
[0079]図10Cは、モバイルデバイスからパーソナルナビゲーションデバイスへナビゲーションルートを転送するための方法を示すフローチャート1020である。図10Cの方法は、コンピュータシステム、たとえば図11のコンピュータシステムによって実行され得る。ブロック1022において、ナビゲーションルートの要求が受信される。要求は、モバイルデバイスのユーザによって受信され得る。ユーザは、開始位置および行先位置を提供することができる。あるいは、モバイルデバイスは、その現在の位置に基づいて開始位置を決定することができる。
【0065】
[0080]ブロック1024において、ナビゲーションルートは、ネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいて決定される。ナビゲーションルートは、図10Aのブロック1006において提供されているナビゲーションルートと同様の方法で決定され得る。
【0066】
[0081]ブロック1026において、ナビゲーションルートは、モバイルデバイスを介して、パーソナルナビゲーションデバイスに転送される。この共有は、アドホックワイヤレス通信プロトコル、たとえばBluetoothまたはWi−Fiを使用して実現されることが可能である。いくつかの実施形態では、ナビゲーションルートは、モバイルデバイスがネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいてナビゲーションルートを決定すると、パーソナルナビゲーションデバイスに転送される。
【0067】
[0082]いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、集中データベース内のネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報をパーソナルナビゲーションデバイスと共有することができる。したがって、パーソナルナビゲーションデバイスは、上述の様々な実施形態と同様に、地球空間100(図1)を通してユーザにナビゲーションルートを提供するとき、ネットワークアクセシビリティ情報を考慮に入れることができる。
【0068】
[0083]図10Dは、ワイヤレスネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいてモバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算するための方法を示すフローチャート1030である。図10Dの方法は、コンピュータシステム、たとえば図11のコンピュータシステムによって実行され得る。ブロック1032において、ナビゲーションルートの要求が受信される。要求は、モバイルデバイスのユーザによって受信され得る。ユーザは、開始位置および行先位置を提供することができる。あるいは、モバイルデバイスは、その現在の位置に基づいて開始位置を決定することができる。
【0069】
[0084]ブロック1034において、ナビゲーションルートは、アクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいて提供される。ナビゲーションルートは、図10Aのブロック1006のそれと同様の方法で提供され得る。
【0070】
[0085]ブロック1036において、アクセシビリティ情報およびデバイス固有情報に基づいて、モバイルデバイスの推定バッテリー消費量が計算される。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスにインストールされた仕様アプリケーションについてわかっている情報と併せて、集中データベース内に記憶されたネットワークアクセシビリティ情報、集中データベース内に記憶されたモバイルデバイス固有情報を考慮に入れて、地球空間を通って移動している間のモバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算することができる。
【0071】
[0086]いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、地球空間を通って移動している間、バッテリー寿命を維持するために先を見越した行動をとるように処置を講じうる。たとえば、集中データベースに記憶されたネットワークアクセシビリティ情報およびデバイス固有情報を使用して、モバイルデバイスは、やがて起こる「デッドゾーン」へのネットワークハンドオフの前に、そのネットワーク無線/アンテナを切ることができる。そうすることによって、モバイルデバイスは無線/アンテナがオフになり、ネットワーク接続を頻繁にスキャンしないので、バッテリー寿命を維持することができる。モバイルデバイスの他の非ネットワークベースの機能は、依然として使用されてもよい。
【0072】
[0087]上述の実施形態のすべては、コンピュータシステムなどのシステムにおいて実践され得る。
【0073】
[0088]図11は、本発明の諸実施形態により本発明の諸実施形態を実践する際に使用されるデバイスの部品を組み込んだ例示的コンピュータシステムを示している。図11に示されるコンピュータシステムは、上述のコンピュータ化されたデバイスの一部として組み込まれることがある。たとえば、コンピュータシステム1100は、テレビ、モバイルデバイス、サーバ、デスクトップ、ワークステーション、自動車内の制御もしくは相互作用システム、タブレット、ネットブック、またはその他の好適なコンピューティングシステムの構成要素の一部を表すことができる。モバイルデバイスは、画像取込デバイスまたは入力知覚ユニット(input sensory unit)、およびユーザ出力デバイスを備えたいかなるコンピューティングデバイスであってもよい。画像取込デバイスまたは入力知覚ユニットは、カメラデバイスであってもよい。ユーザ出力デバイスは、ディスプレイユニットであってもよい。モバイルデバイスの例は、ビデオゲームコンソール、タブレット、スマートフォン、および任意のその他のハンドヘルドデバイスを含むが、これらに限らない。図11は、本明細書に記載するように、他の様々な実施形態によって提供される方法を行うことができる、および/またはホストコンピュータシステム、リモートキオスク/端末、販売時点管理デバイス(point-of-sale device)、自動車内の電話もしくはナビゲーションもしくはマルチメディアインターフェース、モバイルデバイス、セットトップボックス、タブレットコンピュータ、および/またはコンピュータシステムとして機能することができるコンピュータシステム1100の1つの実施形態の概略図を提供する。図11は、様々な構成要素の一般化された図を与えるものにすぎず、それらの構成要素のいずれかまたはすべては適宜に利用され得る。したがって図11は、個々のシステム要素が、比較的分離されて、または比較的より統合されてどのように実行され得るかを大まかに示す。
【0074】
[0089]コンピュータシステム1100は、バス1102を介して電気的に結合され得る(または、必要に応じて他の方法で通信している場合がある)ハードウェア要素を備えて示されている。ハードウェア要素は、1つもしくは複数の汎用プロセッサおよび/または1つもしくは複数の専用プロセッサ(デジタル信号処理チップ、グラフィックス高速化プロセッサ、および/または同様のものなど)を、これらに限定することなく含む、1つまたは複数のプロセッサ1104と、1つまたは複数のカメラ、センサ、マウス、キーボード、超音波もしくは他の音声を検出するように構成されたマイク、および/または同様のものを、これらに限定することなく含むことができる、1つまたは複数の入力デバイス1108と、本発明の諸実施形態に使用されるデバイスなどのディスプレイユニット、プリンタ、および/または同様のものを、これらに限定することなく含むことができる、1つまたは複数の出力装置1110とを含むことができる。いくつかの実施形態では、入力デバイス1108は、赤外線センサおよび超音波センサなど、1つまたは複数のセンサを含むことができる。
【0075】
[0090]本発明の実施形態のいくつかの実行では、コンピュータ1100は、コンピュータシステム1100の位置情報を決定するためにナビゲーションモジュール1120をさらに備えることができる。ナビゲーションモジュール1120は、全地球航法衛星システム(GNSS:global navigation satellite system)と通信することができる。
【0076】
[0091]本発明の実施形態のいくつかの実行では、様々な入力デバイス1108および出力デバイス1110は、ディスプレイデバイス、テーブル、床、壁、およびウィンドウスクリーンなどのインターフェースに埋め込まれることがある。さらに、プロセッサに結合された入力デバイス1108および出力デバイス1110が、多次元トラッキングシステムを形成することがある。
【0077】
[0092]コンピュータシステム1100は、限定はしないが、ローカルおよび/もしくはネットワークアクセス可能ストレージを備えることができ、ならびに/または、限定はしないが、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光学式ストレージデバイス、プログラム可能、フラッシュ更新可能(flash-updateable)、および/もしくは同様であることが可能であるランダムアクセスメモリ(「RAM」)および/もしくはリードオンリメモリ(「ROM」)などのソリッドステートストレージデバイスを含むことができる1つまたは複数の非一時的ストレージデバイス1106をさらに含む(および/もしくはこれと通信している)ことができる。そのようなストレージデバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造、および/または同様のものを含む、任意の適切なデータストレージを実装するように構成される場合がある。
【0078】
[0093]コンピュータシステム1100はまた、通信サブシステム1112を含んでもよく、通信サブシステム1112は、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスもしくは有線)、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセット(Bluetoothデバイス、802.11デバイス、Wi−Fiデバイス、WiMax(登録商標)デバイス、セルラ通信設備など)、および/または同様のものを、限定することなく含むことができる。通信サブシステム1112は、ネットワーク、他のコンピュータシステム、および/または本明細書に記載する任意のその他のデバイスとデータが交換されることを可能にすることができる。多くの実施形態では、コンピュータシステム1100は、上記で説明したように、RAMまたはROMデバイスを含むことができる非一時的作業メモリ1118をさらに備える。
【0079】
[0094]コンピュータシステム1100は、現在作業メモリ1118内に位置付けられて示されている、オペレーティングシステム1114、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または、1つもしくは複数のアプリケーションプログラム1116などの他のコードを含んだ、ソフトウェア要素を備えることもでき、1つまたは複数のアプリケーションプログラム1116は、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備えることができる、ならびに/または本明細書に記載するように、他の実施形態によって提供される方法を実行する、および/もしくはシステムを構成するように設計されることが可能である。単に例として、上記で説明した(1つまたは複数の)方法に関して説明した1つまたは複数の手続きは、コンピュータ(および/またはコンピュータ内のプロセッサ)によって実行可能なコードおよび/または命令として実装され得、一態様では、次いで、そのようなコードおよび/または命令は、説明した方法に従って1つまたは複数の動作を実行するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成するためおよび/または適応させるために使用され得る。
【0080】
[0095]これらの命令および/またはコードのセットは、上記で説明した(1つまたは複数の)ストレージデバイス1106などのコンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。場合によっては、記憶媒体は、コンピュータシステム1100などのコンピュータシステム内に組み込まれる場合がある。他の実施形態では、記憶媒体は、コンピュータシステムとは別個(たとえば、コンパクトディスクなどの取外し可能媒体)であり得、ならびに/または、記憶媒体が、その上に記憶された命令/コードで汎用コンピュータをプログラムし、構成し、および/もしくは適応させるために使用され得るようなインストールパッケージで提供される場合がある。これらの命令は、コンピュータシステム1100によって実行可能である実行可能コードの形態をとり得、ならびに/あるいは、(たとえば、様々な一般に利用可能なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのいずれかを使用して)コンピュータシステム1100上でコンパイルおよび/またはインストールしたときに実行可能コードの形態をとる、ソースコードおよび/またはインストール可能コードの形態をとり得る。
【0081】
[0096]特定の要件に従って、相当な変形が行われる場合がある。たとえば、カスタマイズされたハードウェアが使用される場合もあり、ならびに/または、特定の要素が、ハードウェア、(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、もしくはその両方で実装される場合がある。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が採用される場合がある。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム1100の1つもしくは複数の要素が省かれてもよい、または図示したシステムから分かれて実装されることがある。たとえば、プロセッサ1104および/または他の要素は、入力デバイス1108から切り離されて実装されることがある。1つの実施形態では、プロセッサは、離れて実装されている1つまたは複数のカメラから画像を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、図11に示す要素への追加の要素が、コンピュータシステム1100に含まれることがある。
【0082】
[0097]いくつかの実施形態は、開示に従って方法を行うために、コンピュータシステム(コンピュータシステム1100など)を使用することができる。たとえば、記載した方法の手続きの一部または全部が、作業メモリ1118に含まれている(オペレーティングシステム1114および/またはアプリケーションプログラム1116などの他のコードに組み込まれていることもある)1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサ1104が実行するのに応じて、コンピュータシステム1100によって行われることがある。このような命令は、(1つまたは複数の)ストレージデバイス1106の1つまたは複数などの別のコンピュータ可読媒体から作業メモリ1118に読み込まれてもよい。単に例として、作業メモリ1118に含まれている命令のシーケンスの実行により、(1つまたは複数の)プロセッサ1104が本明細書に記載する方法の1つまたは複数の手続きを行うことがある。
【0083】
[0098]本明細書において使用される「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の方法で動作させるデータを提供することに関与するいかなる媒体も指す。コンピュータシステム1100を使用して実行されるいくつかの実施形態では、様々なコンピュータ可読媒体が、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサ1104に命令/コードを提供することに関わることがある、および/またはそのような命令/コードを(たとえば、信号として)記憶するおよび/または搬送するために使用されることがある。多くの実行においては、コンピュータ可読媒体は、物理記憶媒体および/または有形記憶媒体である。このような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体などの、ただしこれらに限らない多くの形態をとることができる。不揮発性媒体は、たとえば(1つまたは複数の)ストレージデバイス1106などの光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、作業メモリ1118などの動的メモリを、限定することなく含む。伝送媒体は、バス1102を備えたワイヤを含めた、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバ、ならびに通信サブシステム1112の様々な構成要素(および/またはそれにより通信サブシステム1112が他のデバイスと通信を行う媒体)を、限定することなく含む。したがって、伝送媒体は、波(電波のデータ通信および赤外線データ通信中に生成されるものなど、電波、音波、および/または光波を、限定することなく含む)の形態をとることができる。
【0084】
[0099]物理および/または有形コンピュータ可読媒体の共通形態は、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または任意の他の磁気媒体、CD−ROM、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンをもつ任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、これ以降で記載する搬送波、あるいはコンピュータが命令および/またはコードを読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0085】
[0100]様々な形態のコンピュータ可読媒体が、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサ1104への1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを保持することに関わることがある。単に例として、命令は、最初に、リモートコンピュータの磁気ディスクおよび/または光ディスクに保持されていることがある。リモートコンピュータが、命令をその動的メモリにロードし、コンピュータシステム1100によって受信されるおよび/または実行されるように、命令を信号として伝送媒体を通じて送信することができる。これらの信号は、電磁信号、音響信号、光信号、および/または同様のものの形でよく、本発明の様々な実施形態による、命令がその上に符号化され得る搬送波のすべての例である。
【0086】
[0101]通信サブシステム1112(および/またはそれの構成要素)が、概して信号を受信し、次いで、バス1102が、信号(および/またはその信号によって搬送されるデータ、命令など)を作業メモリ1118に搬送し得、(1つまたは複数の)プロセッサ1104が、作業メモリ1118から命令を検索し、実行する。作業メモリ1118によって受信された命令は、場合によっては、(1つまたは複数の)プロセッサ1104による実行の前または後のいずれかに非一時的ストレージデバイス1106に記憶され得る。
【0087】
[0102]上述の方法、システム、およびデバイスは例である。様々な実施形態は、必要に応じて様々な手続きまたは構成要素を省く、代用する、または追加することがある。たとえば、代替構成では、記載した方法は、説明した順序とは異なる順序で実行され得、ならびに/あるいは様々な段階が追加、省略、および/または組み合わせられ得る。また、いくつかの実施形態に関して説明される特徴は、様々な他の実施形態において組み合わせられ得る。実施形態の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは、本開示の範囲をそれらの特定の例に限定しない例である。
【0088】
[0103]説明では、実施形態の完全な理解が得られるように具体的な詳細を与えた。ただし、実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。たとえば、実施形態を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法を不要な詳細なしに示した。この説明は、例示的実施形態のみを与えるものであり、本発明の範囲、適用性、または構成を限定するものではない。そうではなく、実施形態の上述の説明は、本発明の実施形態を実装することを可能にする説明を当業者に与えるものである。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得る。
【0089】
[0104]また、いくつかの実施形態が、フローチャートまたはブロック図として示されるプロセスとして説明される。それぞれが動作を一連のプロセスとして説明することがあるが、動作の多くは、並行して、または同時に行われ得る。さらに、動作の順序は、並べ替えられてもよい。プロセスが、図に含まれていない追加のステップを有することがある。さらに、本方法の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはこれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装した場合、関連タスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントを記憶媒体などのコンピュータ可読媒体に記憶することができ得る。プロセッサは、関連タスクを実行し得る。したがって、上記では、コンピュータシステムによって行われると説明した機能または方法が、その機能または方法を行うように構成されたプロセッサ、たとえばプロセッサ1104によって行われることがある。さらに、このような機能または方法は、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に記憶された命令をプロセッサが実行することによって行われることがある。
【0090】
[0105]上述の方法、システム、およびデバイスは例である。様々な実施形態は、必要に応じて様々な手続きまたは構成要素を省く、代用する、または追加することがある。たとえば、代替構成では、記載した方法は、説明した順序とは異なる順序で実行され得、ならびに/あるいは様々な段階が追加、省略、および/または組み合わせられ得る。また、いくつかの実施形態に関して説明される特徴は、様々な他の実施形態において組み合わせられ得る。実施形態の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは、本開示の範囲をそれらの特定の例に限定しない例である。
【0091】
[0106]説明では、実施形態の完全な理解が得られるように具体的な詳細を与えた。ただし、実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。たとえば、実施形態を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法を不要な詳細なしに示した。この説明は、例示的実施形態のみを与えるものであり、本発明の範囲、適用性、または構成を限定するものではない。そうではなく、実施形態の上述の説明は、本発明の実施形態を実装することを可能にする説明を当業者に与えるものである。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得る。
【0092】
[0107]また、いくつかの実施形態については、フローチャートまたはブロック図に示されるプロセスとして説明した。それぞれが動作を一連のプロセスとして説明することがあるが、動作の多くは、並行して、または同時に行われ得る。さらに、動作の順序は、並べ替えられてもよい。プロセスが、図に含まれていない追加のステップを有することがある。さらに、本方法の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはこれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装した場合、関連タスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントを記憶媒体などのコンピュータ可読媒体に記憶することができ得る。プロセッサは、関連タスクを実行し得る。
【0093】
[0108]いくつかの実施形態を説明したが、本開示の趣旨から逸脱することなく、様々な変更形態、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素にすぎないことがあり、他のルールが、本発明の適用例よりも優先するかまたはさもなければ本発明の適用例を変更し得る。また、上記の要素が考慮される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかのステップが行われ得る。したがって、上記の説明は、本開示の範囲を限定しない。
【0094】
[0109]様々な例について説明した。これらの例および他の例は、下記の特許請求の範囲の範囲内である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ナビゲーションルートの要求を受信することと、
前記ナビゲーションルートを提供することと
を備え、前記ナビゲーションルートは、前記ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、およびモバイルデバイスの属性に関するデバイス固有情報を考慮に入れ、
前記アクセシビリティ情報は、異なる地理的位置において異なるモバイルデバイスによって収集されたデータを備え、
前記アクセシビリティ情報は、集中サーバに記憶される、
方法。
[C2]
前記ナビゲーションルートは、サービス品質(QoS)優先レベルを考慮に入れる、
[C1]に記載の方法。
[C3]
前記アクセシビリティ情報は、
前記ワイヤレスネットワークの信号強度情報と、
前記ワイヤレスネットワークのネットワーク輻輳情報と、
前記ワイヤレスネットワークの通信規格情報と、
前記ワイヤレスネットワークの地理的位置情報と
を備える、[C1]に記載の方法。
[C4]
前記ネットワーク輻輳情報は、時間との関連のネットワーク輻輳情報を備える、
[C3]に記載の方法。
[C5]
前記デバイス固有情報は、
前記モバイルデバイスの製造元情報と、
前記モバイルデバイスのオペレーティングシステム情報と、
前記モバイルデバイスのモバイル加入者プラン情報と
を備える、[C1]に記載の方法。
[C6]
前記アクセシビリティ情報および前記デバイス固有情報は、前記モバイルデバイスによってアクセス可能な集中データベース内にある、
[C1]に記載の方法。
[C7]
前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイス上にあるアプリケーションによって使用されるデータをプリフェッチすることをさらに備え、前記アクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワークハンドオーバ情報を備える、
[C1]に記載の方法。
[C8]
前記アクセシビリティ情報は、前記モバイルデバイスによって定期的に受信される、
[C1]に記載の方法。
[C9]
前記アクセシビリティ情報は、前記モバイルデバイスを介して、前記ナビゲーションルートを提供するためのパーソナルナビゲーションデバイスに転送される、
[C1]に記載の方法。
[C10]
前記異なるモバイルデバイスは、同じワイヤレスネットワーク上にある、
[C1]に記載の方法。
[C11]
前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算することをさらに備える、
[C1]に記載の方法。
[C12]
前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの無線を無効にすることをさらに備える、
[C1]に記載の方法。
[C13]
ナビゲーションルートを提供するように構成されたナビゲーションモジュールと、
前記ナビゲーションモジュールに結合されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、前記ナビゲーションルートの要求を受信するように構成され、
前記プロセッサは、前記ナビゲーションルートを提供するように構成され、前記ナビゲーションルートは、前記ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、およびモバイルデバイスの属性に関するデバイス固有情報を考慮に入れ、
前記アクセシビリティ情報は、異なる地理的位置において異なるモバイルデバイスによって収集されたデータを備え、
前記アクセシビリティ情報は、集中サーバに記憶される、
装置。
[C14]
前記ナビゲーションルートは、サービス品質(QoS)優先レベルを考慮に入れる、
[C13]に記載の装置。
[C15]
前記アクセシビリティ情報は、
前記ワイヤレスネットワークの信号強度情報と、
前記ワイヤレスネットワークのネットワーク輻輳情報と、
前記ワイヤレスネットワークの通信規格情報と、
前記ワイヤレスネットワークの地理的位置情報と
を備える、[C13]に記載の装置。
[C16]
前記ネットワーク輻輳情報は、時間との関連のネットワーク輻輳情報を備える、
[C15]に記載の装置。
[C17]
前記デバイス固有情報は、
前記モバイルデバイスの製造元情報と、
前記モバイルデバイスのオペレーティングシステム情報と、
前記モバイルデバイスのモバイル加入者プラン情報と
を備える、[C13]に記載の装置。
[C18]
前記アクセシビリティ情報および前記デバイス固有情報は、前記モバイルデバイスによってアクセス可能な集中データベース内にある、
[C13]に記載の装置。
[C19]
前記プロセッサは、前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイス上にあるアプリケーションによって使用されるデータをプリフェッチするようにさらに構成され、前記アクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワークハンドオーバ情報を備える、
[C13]に記載の装置。
[C20]
前記アクセシビリティ情報は、前記モバイルデバイスによって定期的に受信される、
[C13]に記載の装置。
[C21]
前記アクセシビリティ情報は、前記モバイルデバイスを介して、前記ナビゲーションルートを提供するためのパーソナルナビゲーションデバイスに転送される、
[C13]に記載の装置。
[C22]
前記異なるモバイルデバイスは、同じワイヤレスネットワーク上にある、
[C13]に記載の装置。
[C23]
前記プロセッサは、前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算するようにさらに構成される、
[C13]に記載の装置。
[C24]
前記プロセッサは、前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの無線を無効にするようにさらに構成される、
[C13]に記載の装置。
[C25]
ナビゲーションルートの要求を受信するための手段と、
前記ナビゲーションルートを提供するための手段と
を備え、前記ナビゲーションルートは、前記ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、およびモバイルデバイスの属性に関するデバイス固有情報を考慮に入れ、
前記アクセシビリティ情報は、異なる地理的位置において異なるモバイルデバイスによって収集されたデータを備え、
前記アクセシビリティ情報は、集中サーバに記憶される、
装置。
[C26]
前記アクセシビリティ情報は、
前記ワイヤレスネットワークの信号強度情報と、
前記ワイヤレスネットワークのネットワーク輻輳情報と、
前記ワイヤレスネットワークの通信規格情報と、
前記ワイヤレスネットワークの地理的位置情報と
を備える、[C25]に記載の装置。
[C27]
前記デバイス固有情報は、
前記モバイルデバイスの製造元情報と、
前記モバイルデバイスのオペレーティングシステム情報と、
前記モバイルデバイスのモバイル加入者プラン情報と
を備える、[C25]に記載の装置。
[C28]
前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイス上にあるアプリケーションによって使用されるデータをプリフェッチするための手段をさらに備え、前記アクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワークハンドオーバ情報を備える、
[C25]に記載の装置。
[C29]
前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算するための手段をさらに備える、
[C25]に記載の装置。
[C30]
プロセッサ可読媒体上にあって、プロセッサに
ナビゲーションルートの要求を受信することと、
前記ナビゲーションルートを提供することと
を行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を備え、前記ナビゲーションルートは、前記ナビゲーションルートに沿った異なる地理的位置における少なくとも1つのワイヤレスネットワークのアクセシビリティに関するアクセシビリティ情報、およびモバイルデバイスの属性に関するデバイス固有情報を考慮に入れ、
前記アクセシビリティ情報は、異なる地理的位置において異なるモバイルデバイスによって収集されたデータを備え、
前記アクセシビリティ情報は、集中サーバに記憶される、
コンピュータプログラム製品。
[C31]
前記アクセシビリティ情報は、
前記ワイヤレスネットワークの信号強度情報と、
前記ワイヤレスネットワークのネットワーク輻輳情報と、
前記ワイヤレスネットワークの通信規格情報と、
前記ワイヤレスネットワークの地理的位置情報と
を備える、[C30]に記載のコンピュータプログラム製品。
[C32]
前記デバイス固有情報は、
前記モバイルデバイスの製造元情報と、
前記モバイルデバイスのオペレーティングシステム情報と、
前記モバイルデバイスのモバイル加入者プラン情報と
を備える、[C30]に記載のコンピュータプログラム製品。
[C33]
前記命令は、前記プロセッサに、前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイス上にあるアプリケーションによって使用されるデータをプリフェッチすることを行わせるようにさらに構成され、前記アクセシビリティ情報は、ワイヤレスネットワークハンドオーバ情報を備える、
[C30]に記載のコンピュータプログラム製品。
[C34]
前記命令は、前記プロセッサに、前記アクセシビリティ情報に基づいて前記モバイルデバイスの推定バッテリー消費量を計算することを行わせるようにさらに構成される、
[C30]に記載のコンピュータプログラム製品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11