特許第5922320号(P5922320)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クゥアルコム・インコーポレイテッドの特許一覧

特許5922320高められた速度を有する書込みアシスト付きメモリ
<>
  • 特許5922320-高められた速度を有する書込みアシスト付きメモリ 図000005
  • 特許5922320-高められた速度を有する書込みアシスト付きメモリ 図000006
  • 特許5922320-高められた速度を有する書込みアシスト付きメモリ 図000007
  • 特許5922320-高められた速度を有する書込みアシスト付きメモリ 図000008
  • 特許5922320-高められた速度を有する書込みアシスト付きメモリ 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5922320
(24)【登録日】2016年4月22日
(45)【発行日】2016年5月24日
(54)【発明の名称】高められた速度を有する書込みアシスト付きメモリ
(51)【国際特許分類】
   G11C 11/413 20060101AFI20160510BHJP
   G11C 11/412 20060101ALI20160510BHJP
【FI】
   G11C11/34 335A
   G11C11/40 301
【請求項の数】20
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-501054(P2016-501054)
(86)(22)【出願日】2014年3月10日
(65)【公表番号】特表2016-511501(P2016-511501A)
(43)【公表日】2016年4月14日
(86)【国際出願番号】US2014022752
(87)【国際公開番号】WO2014159262
(87)【国際公開日】20141002
【審査請求日】2016年2月19日
(31)【優先権主張番号】13/799,532
(32)【優先日】2013年3月13日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】ジン、ペン
(72)【発明者】
【氏名】アブ−ラーマ、モハメド・ハサン
(72)【発明者】
【氏名】アーメド、ファハド
【審査官】 後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−507139(JP,A)
【文献】 特開2009−117024(JP,A)
【文献】 特開2007−172715(JP,A)
【文献】 特開2007−149325(JP,A)
【文献】 米国特許第8130579(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 11/412
G11C 11/413
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のSRAMと、
複数のSRAMセルに対応する複数の電力供給リード線と、各SRAMセルは、電力を受け取るためにその対応する電力供給リード線に結合され、
複数の電力供給リード線に対応する複数の書込みアシスト回路と、ここにおいて、各電力供給リード線は、その対応する書込みアシスト回路を通じて電力供給ノードに結合し、各書込みアシスト回路は、対応するSRAMセルへの書込み動作中にその対応する電力供給リード線上の電力供給電圧を下げるように構成され、
各書込み動作の後で電荷を共有するために複数の電力供給リード線を一緒に結合するように構成される複数のプリチャージスイッチを含むプリチャージアシスト回路と
を備える、メモリ。
【請求項2】
各書込みアシスト回路は、前記対応するSRAMセルがアクセスされないSRAMセルである間は前記電力供給電圧をデフォルト値に維持し、前記対応するSRAMセルが書込み動作中にアクセスされるSRAMセルである間は書込みアシスト期間中に前記電力供給電圧を前記デフォルト値から下げるように前記対応するSRAMセルのためのその対応する電力供給リード線上の前記電力供給電圧を制御するように構成される、請求項1に記載のメモリ。
【請求項3】
前記プリチャージアシスト回路は、共通ノードを含み、前記プリチャージアシスト回路はさらに、前記書込みアシスト期間の完了時に前記共通ノードから前記アクセスされるSRAMセルの電力供給リード線に電荷を結合することによってプリチャージをアシストするように構成される、請求項2に記載のメモリ。
【請求項4】
第1の金属層に導体を備える複数の多重化ビット線をさらに備え、前記共通ノードは、第2の金属層に導体を備える、請求項3に記載のメモリ。
【請求項5】
プリチャージスイッチは、前記共通ノードと前記対応するSRAMセルの電力供給リード線との間に結合され、前記プリチャージスイッチは、書込みアシスト期間中は開いており、前記アクセスされるSRAMセルのための前記電力供給電圧のプリチャージ中は閉じられるように構成される、請求項3に記載のメモリ。
【請求項6】
各プリチャージスイッチは、前記書込みアシスト期間の外側のデフォルト状態では接地に引き下げられ、前記書込みアシスト期間中は前記デフォルト等しい電圧に持ち上げられるように構成されるプリチャージイネーブル信号によって駆動されるゲートを有するプリチャージPMOSトランジスタを備える、請求項5に記載のメモリ。
【請求項7】
各書込みアシスト回路は、前記電力供給ノードと前記対応するSRAMセルの電力供給リード線との間に結合されるヘッドスイッチを備え、各ヘッドスイッチは、前記対応するSRAMセルが前記アクセスされないSRAMセルである間はデフォルト状態で閉じられ、前記対応するSRAMセルが書込み動作中の前記アクセスされるSRAMセルである間は前記書込みアシスト期間中に開いているように構成される、請求項5に記載のメモリ。
【請求項8】
各書込みアシスト回路はさらに、前記対応するSRAMセルの電力供給リード線と接地との間に結合されるプルダウンスイッチを備え、各プルダウンスイッチは、前記対応するSRAMセルが書込み動作中に前記アクセスされないSRAMセルの1つである間は開いて、デフォルト状態あり、前記対応するSRAMセルが書込み動作中に前記アクセスされるSRAMセルである間は前記書込みアシスト期間中に閉じられるように構成される、請求項7に記載のメモリ。
【請求項9】
複数のSRAMセルは、第1のSRAMセルからn番目のSRAMセルに配置され、nは、複数整数であり、前記複数のプリチャージスイッチは、前記第1のSRAMセルから(n−1)番目のSRAMセルに対応する複数の(n−1)プリチャージスイッチを備え、各プリチャージスイッチは、その対応するSRAMセルの電力供給リード線とその後のSRAMセルの電力供給リード線との間に結合され、各プリチャージスイッチは、書込みアシスト期間中は開いており、少なくなくとも前記アクセスされるSRAMセルのための前記電力供給電圧のプリチャージ中は閉じられるように構成される、請求項1に記載のメモリ。
【請求項10】
各プリチャージスイッチは、前記書込みアシスト期間の外側のデフォルト状態では接地に引き下げられ、前記書込みアシスト期間中はデフォルト電圧に持ち上げられるように構成されるプリチャージイネーブル信号によって駆動されるゲートを有するPMOSトランジスタを備える、請求項9に記載のメモリ。
【請求項11】
各書込みアシスト回路は、前記電力供給ノードと前記対応するSRAMセルの電力供給リード線との間に結合されるヘッドスイッチを備え、各ヘッドスイッチは、前記対応するSRAMセルが書込み動作中に前記アクセスされないSRAMセルの1つである間はデフォルト状態で閉じられ、前記対応するSRAMセルが書込み動作中に前記アクセスされるSRAMセルである間は前記書込みアシスト期間中に開いているように構成され、各書込みアシスト回路はさらに、前記対応するSRAMセルの電力供給リード線と接地との間に結合されるプルダウンスイッチを備え、各プルダウンスイッチは、前記対応するSRAMセルが書込み動作中に前記アクセスされないSRAMセルの1つである間はデフォルト状態で開いており、前記対応するSRAMセルが書込み動作中に前記アクセスされるSRAMセルである間は前記書込みアシスト期間中に閉じられるように構成される、請求項9に記載のメモリ。
【請求項12】
第1のSRAMセルのための電力供給電圧を第1の書込み動作において第1の書込みアシスト期間にわたってデフォルト値から下げながら、SRAMセルのビット線多重化グループ内の前記第1のSRAMセルに書き込むことと、SRAMセルの前記グループ内の前記SRAMセルの残りは、前記第1の書込み動作について第1のアクセスされないSRAMセルであり、ここにおいて、各SRAMセルは、対応する電力供給リード線を通じてその電力供給電圧を受け取る、
前記第1の書込みアシスト期間中は、前記第1のアクセスされないSRAMセルのための前記電力供給電圧を前記デフォルト値に維持することと、
前記第1の書込みアシスト期間が終了した後、前記第1のアクセスされないSRAMセルのための前記電力供給リード線からの電荷を使用して、前記第1のSRAMセルのための前記電力供給リード線上の前記電力供給電圧を前記デフォルト値に戻すようにプリチャージすることとを備える、方法。
【請求項13】
前記グループ内の前記SRAMセルの第2のSRAMセルの電力供給電圧を第2の書込み動作において第2の書込みアシスト期間にわたって前記デフォルト値から下げながら、前記第2のSRAMセルに書き込むことと、SRAMセルの前記グループ内の前記SRAMセルの残りは、前記第2の書込み動作について第2のアクセスされないSRAMセルである、
前記第2の書込みアシスト期間中は、前記第2のアクセスされないSRAMセルのための前記電力供給電圧を前記デフォルト値に維持することと、
前記第2の書込みアシスト期間が終了した後、前記第2のアクセスされないSRAMセルへの前記電力供給リード線からの電荷を使用して、前記第2のSRAMセルのための前記電力供給電圧を前記デフォルト値までプリチャージすることとをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の書込みアシスト期間より前に、各電力供給リード線が共通ノードに結合する間に前記電力供給リード線の各々を前記デフォルト値に等しい電圧まで充電することと、
前記第1の書込みアシスト期間中は、各電力供給リード線を前記共通ノードから分離することと、
前記第1のSRAMセルのための前記電力供給リード線上の前記電力供給電圧の前記プリチャージ中は、各電力供給リード線を前記共通ノードに再び結合することとをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の書込みアシスト期間より前に、前記電力供給リード線の各々を前記デフォルト値に等しい電圧まで充電することと、
前記第1のSRAMセルのための前記電力供給リード線上の前記電力供給電圧の前記プリチャージ中は、前記第1のSRAMセルのための前記電力供給リード線を前記第1のアクセスされないSRAMセルのための前記電力供給リード線に結合することとをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
各電力供給リード線を前記共通ノードに結合することは、各電力供給リード線を対応するスイッチを通って前記共通ノードに結合することを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のSRAMセルのための前記電力供給リード線を前記第1のアクセスされないSRAMセルのための前記電力供給リード線に結合することは、前記第1のSRAMセルのための前記電力供給リード線を第1のスイッチを通って前記第1のアクセスされないSRAMセルの隣接する1つのための電力供給リード線に結合することを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
メモリセルのビット線多重化グループ内の1つのメモリセルが、書込みアシスト付き書込み動作においてアクセスされる間、前記グループ内の前記メモリセルの残りが、アクセスされないメモリセルであるように構成されるメモリセルの前記ビット線多重化グループと、
前記アクセスされないメモリセルのための電力供給リード線から前記アクセスされるメモリセルの電力供給リード線に電荷を結合させることによって、書込みアシスト期間の完了時に前記メモリセルのアクセスされる1つのための電力供給リード線上の電力供給電圧のプリチャージをアシストするための手段とを備える、メモリ。
【請求項19】
前記メモリセルは、SRAMメモリセルである、請求項18に記載のメモリ。
【請求項20】
前記手段は、前記電力供給リード線に結合された複数のスイッチを具備する請求項18に記載のメモリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、参照により全体として本明細書に組み込まれる、2013年3月13日に出願された米国非仮出願第13/799,532号の優先権を主張するものである。
【0002】
[0002]本出願は、書込みアシスト付きメモリに関し、より詳しくはプリチャージアシスト回路を含む書込みアシスト付きメモリに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ナノメートル技術ノードが、ますますディープサブミクロンレジームに進出するにつれて、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)設計は、ますます厳しい要件に直面しなければならない。デバイスが、縮小されるにつれて、供給電圧もまた、電力消費を低減するために縮尺比に従って下げられなければならない。低減された電力供給電圧において結果として生じる最小サイズのトランジスタを有するSRAMの成功する設計は、極めて挑戦的である。たとえば、書込み不良は、そのような高度に縮小されたメモリにおいて問題になる。書込み不良においては、書込み動作は、メモリセルに記憶された値を反転させるのに失敗する。
【0004】
[0004]いくつかの基本的なSRAM動作概念が、SRAMを先進プロセスノードに縮小する課題をより良く例示するために今から論じられる。SRAMメモリセルは、一対の交差結合インバータを備える。もし交差結合インバータの第1のものが、記憶されたデータ値Qを送り出しているならば、その値は、残りの第2の交差結合インバータによって相補的値
【数1】
【0005】
として反転される。しかし第2の交差結合インバータは、
【数2】
【0006】
を第1の交差結合インバータへの入力として駆動し、そのことは、そのQ出力を強化し、そのことは今度は、第2の交差結合インバータの
【数3】
【0007】
出力を強化する。SRAMメモリセルはそれ故に、所望のQ値を交差結合インバータの対にラッチし、このラッチされた値を確実に保持する。
【0008】
[0005]各交差結合インバータは、プルアップPMOSトランジスタおよびプルダウンNMOSトランジスタの直列スタックを備える。プルアップPMOSトランジスタはまた、負荷トランジスタとしても表される。スタックされたPMOSおよびNMOSトランジスタは、電力供給装置によって電力を供給されるので、SRAMセルは、電力を供給されるトランジスタにおいて結果として生じるゲインを通じてその記憶されたメモリセル値を送り出す。対照的に、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)メモリセルは、そのようなアクティブ駆動を有さない。代わりに、DRAMメモリセルは、メモリセル値を記憶するためのパッシブキャパシタを有する。このため、SRAM動作は、比較できるDRAMについてよりもはるかに速い。
【0009】
[0006]SRAMメモリセルにおけるこの交差結合相互作用は、その強みの1つであるけれども、それはまた、先進プロセスノードでは問題にもなる。たとえば、SRAMメモリセルは、読出しまたは書込み動作においては一対のNMOSアクセストランジスタを通じてアクセスされる。これらのNMOSアクセストランジスタは、プルアップPMOSトランジスタと比較してあまり強くすることができないまたは読出し動作は、記憶されたメモリセル値を破壊するということになる。先進プロセスノードでは、しかしながら、プルアップPMOSトランジスタは、NMOSアクセストランジスタと比較して強くなりすぎる。書込み動作はそれ故に、先進プロセスノードにおいては記憶されたメモリセル値を反転しそこなうこともある。
【0010】
[0007]いくつかの技法が、この書込み不良に対処するために開発されている。たとえば、SRAMメモリセルへの供給電圧は、SRAMメモリセルへの書込み動作中は下げられることもある。下げられた供給電圧は、書込み動作が、記憶されたメモリセル値の二進状態を(もし必要ならば)反転することができるように、プルアップPMOSトランジスタを弱める。この書込みアシスト技法は、書込み不良に対処するのに成功するけれども、メモリセル供給電圧は、書込みアシスト付き書込み動作の完了の後、そのデフォルト値まで回復しなければならないので、書込み周波数は、悪化する。
【発明の概要】
【0011】
[0008]それに応じて、当技術分野にはより速い動作速度を有する、改善された書込みアシスト付きメモリの必要性がある。
【0012】
[0009]メモリセルのビット線多重化グループ(ビット線が多重化された一群のメモリセル)において、グループ内のメモリセルの所与の1つが、書込み動作において書き込まれることによってアクセスされるとき、グループ内の残りのメモリセルは、アクセスされないメモリセルである。このようにして、グループ内の1つのメモリセルだけが、任意の所与の書込み動作においてアクセスされる。メモリセルの書込みアシスト付きビット線多重化グループについてより速い動作速度を達成するために、書込みアシスト期間または継続時間の完了時に、アクセスされるメモリセルのための電力供給リード線上の電力供給電圧のプリチャージをアシストする書込みアシスト回路が、提供される。プリチャージアシスト回路は、アクセスされないメモリセルのための電力供給リード線からアクセスされるメモリセルのための電力供給リード線へ電荷を結合させることによってプリチャージをアシストする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A】[0010]メモリセルのビット線多重化グループのための書込みアシスト回路および対応する電力供給リード線の概略図。
図1B】[0011]書込みアシスト付きメモリセルの電力供給電圧についての波形。
図2】[0012]メモリセルのビット線多重化グループのための第1のプリチャージアシスト回路および対応する書込みアシスト回路の概略図。
図3】[0013]メモリセルのビット線多重化グループのための第2のプリチャージアシスト回路および対応する書込みアシスト回路の概略図。
図4】[0014]メモリセルのビット線多重化グループのためのプリチャージアシスト回路および対応する書込みアシスト回路についての動作方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0015]当技術分野において書込みアシスト付きメモリでのより大きい回復速度の必要性を満たすために、ビット線多重化メモリは、書込みアシスト付き書込み動作からのプリチャージ回復中は電荷を共有するように構成される。電荷共有は、当技術分野で知られているような最新のメモリ設計のビット線多重化アーキテクチャを利用する。そのような多重化に関して、SRAMメモリセルなどのメモリセルは、先進プロセスノードにおいて利用可能な微小寸法を完全に利用するトランジスタから構成される。しかし記憶されたメモリセル値を感知するためのセンスアンプは、センスアンプがビット決定を迅速に行うのに十分なゲインを必要とするという点において、そのような小さいトランジスタから形成され得ない。センスアンプのための比較的大きいトランジスタは、単一メモリセルについてのビット線ピッチ内に配置され得ない。メモリセルおよびそれらの関連するビット線はそれ故に、ビット線多重化グループに多重化され、各グループは、対応するセンスアンプによって受け持たれている。
【0015】
[0016]各センスアンプ当たりの多重化ビット線(および対応するメモリセル)の数は、メモリの結果として生じるアスペクト比を決定する。そのような多重化のための一般的なグループサイズは、4、8、または16のメモリセルである。次の議論は、4:1ビット線多重化方式に関係するが、しかし本明細書で論じられるプリチャージアシスト回路および技法は、他の多重化グループ分けに広く適用可能であることが認識されよう。4:1ビット線多重化グループ内のメモリセルは、本明細書では多重化ビットセルとして表される。
【0016】
[0017]書込みアシスト付きメモリの技術分野で知られているように、各メモリセルは、対応する書込みアシスト回路を通じて電力を供給される。メモリセルは、その書込みアシスト回路によって制御される電力供給リード線から電力を受け取る。書込みアシスト回路は、そのメモリセルの電力供給リード線と電力供給ノードとの間を結合する。電力供給ノードは、デフォルト電力供給電圧vddを供給する。ビット線多重化のために、多重化ビットセル内の1つのメモリセルだけが、任意の所与の書込み動作においてアクセスされる。ビット線多重化グループ内の残りのメモリセル(多重化ビットセル内の残りのメモリセル)は、その特定の書込み動作についてアクセスされないメモリセルである。それ故に、アクセスされないメモリセルのための書込みアシスト回路は、アクセスされないメモリセルへの電力供給リード線上の電力供給電圧を低下していないデフォルト電力供給値vddに維持する。しかしアクセスされるメモリセルのための書込みアシスト回路は、アクセスされるメモリセルが書込みアシスト付き書込み動作において書き込まれる間、アクセスされるメモリセルへの供給電圧を下げる。
【0017】
[0018]図1Aは、メモリセルの例示的な4:1ビット線多重化グループ(多重化ビットセル)100を示す。グループ100内の各メモリセルは、それ独自の電力供給入力またはリード線を有する。ビット線多重化は、メモリ技術分野でよく知られているので、多重化ビットセル100内のメモリセルおよびそれらの対応するビット線は、例示されない。多重化ビットセル100は、4つのSRAMセルを含むので、ビットセル100への4つの別個の電力供給リード線がある。電力供給入力またはリード線101は、供給電圧vdd0を第1のメモリセルに提供し、電力供給リード線102は、供給電圧vdd1を第2のメモリセルに供給し、電力供給リード線103は、供給電圧vdd2を第3のメモリセルに提供し、電力供給リード線104は、供給電圧を第4のメモリセルvdd3に提供する。
【0018】
[0019]これらの個々の供給電圧は、それらのそれぞれのメモリセルのプルアップPMOSトランジスタとプルダウンNMOSトランジスタとに電力を供給する。各電力供給リード線は、対応する書込みアシスト回路106を通じて電力を供給される。たとえば、第1のメモリセルは、対応する書込みアシスト回路106によって制御されるような電力供給リード線101を通じて電力供給電圧vdd0を受け取る。
【0019】
[0020]各書込みアシスト回路106は、ヘッドスイッチ105とプルダウンデバイス110とを含む。書込みアシスト回路106において、ヘッドスイッチ105は、PMOSトランジスタであり、一方プルダウンデバイス110は、NMOSトランジスタである。所与の書込みアシスト回路106内では、対応するPMOSトランジスタ105およびNMOSトランジスタ110のゲートは、対応する書込みアシストイネーブル信号によって制御される。たとえば、書込みアシストイネーブル信号wa_en<0>は、電力供給リード線101上の電圧vdd0を制御し、書込みアシストイネーブル信号wa_en<1>は、電力供給リード線102上の電圧vdd1を制御し、書込みアシストイネーブル信号wa_en<3>は、電力供給リード線104上の電圧vdd3を制御するなどである。デフォルト状態では、すべての書込みアシストイネーブル信号は、すべてのPMOSトランジスタ105がオンであり、一方すべてのNMOSトランジスタ110がオフであるようにディアサートされる。各PMOSトランジスタ105は、デフォルト電力供給電圧vddを提供する電力供給ノードに結合されたソースを有する。加えて、各PMOSトランジスタ105は、対応する電力供給リード線に結合されたドレインを有する。PMOSトランジスタ105は、デフォルト状態ではすべてオンであるので、電力供給電圧vdd0〜vdd3はそれ故に、すべてデフォルト値vddに等しい。各メモリセル供給電圧は、対応するメモリセルが書込みアシスト期間中に書き込まれていない限り、デフォルト値vddに等しいように制御される。そのようなメモリセルはまた、アクセスされるメモリセルと表されてもよい。
【0020】
[0021]もしメモリセルが、書込み動作中にアクセスされるべきであるならば、適切なメモリセル電力供給入力上の電圧は、十分な電圧量Δvだけデフォルト値vddから下げられる。たとえば、第1のメモリセルが、書込み動作のためにアクセスされるメモリセルに選択されると仮定する。対応する書込みアシストイネーブル信号wa_en<0>はその時、書込みアシスト継続時間または期間の間一時的にアサートされるということになる。それに応じて、電力供給リード線101に結合されたPMOSトランジスタ105はそれ故に、オフになり、一方このリード線に結合されたNMOSトランジスタ110は、オンになるということになる。各NMOSトランジスタ110は、対応する電力供給リード線と接地との間を結合する。電力供給リード線101に結合されたNMOSトランジスタ110が、導通しているとき、電力供給リード線101上の電荷はその時、接地に伝導する。第1のメモリセルのための電力供給電圧vdd0はそれ故に、第1のメモリセルのプルアップPMOSトランジスタの強さを弱めるために一時的にvddを下回るということになる。図1Bは、時間t1に始まり、時間t2に終わる書込みアシスト期間中のvdd0電圧についての電力供給電圧ディップを例示する。時間t2において、所望の論理値が、第1のメモリセルに書き込まれている。この時点において、下げられた供給電圧vdd0は、デフォルト電圧レベルvddまで回復される必要がある。アクセスされるメモリセルへの書込みアシスト低下した供給電圧のこの回復は、プリチャージ期間として表され、図1Bにおいて時間t2とt3との間に延びる。
【0021】
[0022]従来技術では、プリチャージ動作は、メモリセルの書込みアシスト回路106によって行われる。we_en<0>などの対応する書込みアシストイネーブル信号はそれ故に、時間t2にローにされる(残りのアクセスされないメモリセルのための書込みアシストイネーブル信号は、デフォルト状態でローに維持されている)。PMOSトランジスタ105はその時、対応する電力供給リード線上の電圧を引き上げる。しかしビット線ピッチのために、PMOSトランジスタ105は、メモリセル供給電圧を迅速に引き上げるために、大きくし、相応して強くすることができない。それ故に、従来技術のプリチャージ継続時間または期間は、PMOSトランジスタ105の必然的な弱さに起因して比較的長かった。しかし本明細書で開示されるプリチャージ動作は有利には、プリチャージアシスト回路を通るアクセスされないメモリセルの電力供給リード線からの電荷共有を通じてより速い。書込みアシスト回路106が、プリチャージプロセスに関して従来技術でそれらが果たした役割を果たし続けるという点において、それは、「アシスト」回路として表される。しかし追加の電荷が、本明細書で開示されるプリチャージアシスト回路を通じてアクセスされるメモリセルのための電力供給リード線に供給される。このようにして、プリチャージアシスト回路を含む書込みアシスト付きメモリは有利には、短縮されたプリチャージ継続時間を通じてより速い動作を有する。
【0022】
[0023]プリチャージアシスト回路200のための第1の実施形態が、図2で示される。ビット線多重化グループ100内のメモリセルおよび書込みアシスト回路106は、図1Aに関して論じられたように構成され、機能する。それ故に、各書込みアシスト回路106は、書込みイネーブル信号に応答してその電力供給リード線上の電圧を制御する。プリチャージアシスト回路200は、アクセスされるメモリセルへの書込みアシスト低下した供給電圧の迅速なプリチャージを可能にする。プリチャージアシスト回路200は、PMOSトランジスタ215などの複数のプリチャージスイッチを含み、また共通ノード225も含む。PMOSトランジスタ215のゲートは、プリチャージイネーブル信号220によって制御される。各PMOSトランジスタ215のための第1のドレイン/ソース端子は、共通ノード225に結合し、それは、グループ100内のメモリセルのためのビット線を支持する金属層と異なる金属層に導体を備えてもよい。各PMOSトランジスタ215のための第2のドレイン/ソース端子は、対応する電力供給リード線に結合する。たとえば、第1のPMOSトランジスタ215のための第2の端子は、第1のメモリセルのための電力供給リード線101に結合する。各電力供給リード線はそれ故に、対応するPMOSトランジスタ215の第2の端子に結合する。
【0023】
[0024]デフォルト状態(書込み動作が生じない)では、プリチャージイネーブル信号220は、すべてのPMOSトランジスタ215がオンであるようにアサートされる(ローに保たれる)。共通ノード225はそれ故に、デフォルト状態では電力供給電圧vddまで充電される。しかしもし書込みアシスト動作が、モジュール100内のメモリセルの選択された1つについて行われるべきであるならば、プリチャージイネーブル信号220は、PMOSトランジスタ215がすべてスイッチを切られるようにディアサートされる(ハイにされる)。共通ノード225はその時、書込みアシスト動作中は浮いている。書込みアシスト期間の完了時(図1Bでの時間t2に対応する)に、プリチャージイネーブル信号220は、再びローにアサートされる。前に論じられたように、個々のメモリセル電力供給電圧vdd0〜vdd3についてのデフォルト値は、vddである。これらのメモリセル供給電圧の1つだけが、任意の所与の書込み動作において書込みアシスト低下されることになる。たとえば、vdd0が、書込みアシスト継続時間が終了したように今しがた下げられたと仮定する。プリチャージイネーブル信号220が、アサートされるとき、それらのデフォルト電圧vddから生じるリード線102、103、および104上の電荷は、共通ノード225をvddまで(それが浮いていた間に共通モード225がわずかに放電したかどうかの程度まで)充電するために、対応するPMOSトランジスタ215を通って流れることになる。順に、共通ノード225上の電荷は、第1のメモリセル電力供給電圧vdd0をデフォルト値vddまで引き上げるために、リード線101に結合されたPMOSトランジスタ215を通って流れることになる。PMOSトランジスタ105はまた、この時にはオンでもあるので、電圧vdd0について今しがた述べられたそれなどの書込みアシスト低下したメモリセル供給電圧は、デフォルト値vddまで迅速に引き上げられる。
【0024】
[0025]プリチャージアシスト回路300のための代替実施形態300が、図3で示される。PMOSトランジスタ301、305、および310などの、3つのプリチャージスイッチが、電力供給入力101〜104の間に結合される。PMOSトランジスタ301は、リード線101につながれた1つのドレイン/ソース端子とリード線102につながれた残りのドレイン/ソース端子とを有する。同様に、PMOSトランジスタ305は、リード線102につながれた1つのソース/ドレイン端子とリード線103につながれた残りのドレイン/ソース端子とを有する。同じように、PMOSトランジスタ310は、リード線103につながれた1つのソース/ドレイン端子とリード線104につながれた残りのドレイン/ソース端子とを有する。トランジスタ301、305、および310のゲートは、プリチャージイネーブル信号220によって駆動される。プリチャージイネーブル信号220は、図1に関して論じられたのと同じ仕方で制御される。それ故に、プリチャージイネーブル信号220は、書込みアシスト動作中はディアサートされる(それはアクティブロー信号であるので、ハイにされる)。電力供給リード線101、102、103、および104はそれ故に、PMOSトランジスタ301、305、および310がオフであるので、書込みアシスト期間中は互いに分離される。
【0025】
[0026]デフォルト状態では、プリチャージイネーブル信号220は、アサートされる(ローにされる)。このデフォルト状態は、プリチャージ期間の初めに始まり、その時にPMOSトランジスタ301、305、および310は、オンにされる。これらのトランジスタのための端子はそれぞれ、ドレインとしてまたはソースとしての1つの動作が、書込みアシストされ、次いでプリチャージされる特定のメモリセルに依存するので、「ドレイン/ソース」と呼ばれる。たとえば、電力供給リード線101上の供給電圧vdd0が、書込みアシスト低下されたと仮定する。プリチャージイネーブル信号220が、アサートされるとき、そのリード線の書込みアシスト回路106によって供給されるような電力供給リード線102からの電荷は、電圧vdd0をデフォルト値vddに戻すプリチャージをアシストするためにPMOSトランジスタ301を通って流れることになる。電力供給リード線103および104からの電荷もまた、このプリチャージを同様にアシストするということになる。たとえば、電力供給リード線103からの電荷は、第1のメモリセル供給電圧vdd0のプリチャージをアシストするためにPMOSトランジスタ305およびPMOSトランジスタ301を通って流れる。同様に、電力供給リード線104からの電荷は、第1のメモリセル供給電圧vdd0のプリチャージをアシストするためにPMOSトランジスタ310、305、および301を通って流れる。しかしもし第2のメモリセル供給電圧vdd1が、vdd0の代わりに下げられたならば、リード線101からの電荷は、電圧vdd1をそのデフォルト値vddに戻すプリチャージをアシストするためにPMOSトランジスタ301を通って反対方向に流れるということになる。それ故に、PMOSトランジスタ301、305、および310のための所与のソース/ドレイン端子は、ソースまたはドレインのいずれかの役割を果たすことができる。同じ理由で、プリチャージアシスト回路200のトランジスタ215のための第1および第2の端子もまた、ソース/ドレイン端子として表された。
【0026】
[0027]プリチャージアシスト回路200と同様に、プリチャージアシスト回路300は、ビット線多重化の任意の比を受け入れるように変更されてもよい。その関連で、メモリセルおよびそれらの対応する電力供給入力またはリード線は、最初のメモリセルおよび最初の電力供給入力から最後のメモリセルおよび最後の電力供給入力まで配置されると考えられてもよい。最初の電力供給入力から電力供給入力のうちの最後の1つ前のものに及ぶ各電力供給入力は、それ独自のプリチャージ回路スイッチを有するということになる。各プリチャージスイッチは、その対応する電力供給入力とメモリセルのその後の1つのための電力供給入力との間を結合する。
【0027】
[0028]書込みアシスト低下したメモリセル供給電圧のプリチャージをアシストするために使用される実施形態にかかわらず、結果として生じるプリチャージアシストは、メモリセル電圧の回復を著しく向上させる。たとえば、シミュレーション結果は、本明細書で開示されるプリチャージアシスト回路が、プリチャージ継続時間を約50%だけ低減することを示す。このようにして、プリチャージアシスト回路を有する書込みアシスト付きメモリは、著しく高められた速度で動作することができる。
【0028】
[0029]図4は、例示的プリチャージアシスト方法のためのフローチャートである。ステップ400において、第1の書込み動作において第1の書込みアシスト継続時間にわたって第1のメモリセルの電力供給電圧をデフォルト値から下げながら、メモリセルのビット線多重化グループ内の第1のメモリセルに書き込むことを備え、そのグループ内のメモリセルの残りは、第1の書込み動作について第1のアクセスされないメモリセルであり、ここにおいて、各メモリセルは、対応する電力供給リード線を通じてその電力供給電圧を受け取る。ステップ405は、第1の書込みアシスト期間中に生じ、第1のアクセスされないメモリセルのための電力供給電圧をデフォルト値に維持することを備える。最終ステップ410は、第1の書込みアシスト継続時間が終了した後生じ、第1のアクセスされないメモリセルのための電力供給リード線からの電荷を使用して第1のメモリセルのための電力供給リード線上の電力供給電圧をデフォルト値に戻すようにプリチャージすることを備える。
【0029】
[0030]当業者がこれまでで認識するように、手近にある特定の応用に応じて、多くの変更、置換および変形が、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく本開示のデバイスの材料、装置、構成および使用方法においてかつそれに対してなされもよい。これに照らして、本明細書で例示されかつ述べられた特定の実施形態は、単にそのいくつかの例としてのものであるので、本開示の範囲は、その特定の実施形態の範囲に限定されるべきでなく、むしろこの後に添付される請求項およびそれらの機能的等価物の範囲に完全に相応であるべきである。
以下、願書に添付した出願当初の特許請求の範囲を付記する。
[C1]
メモリセルのビット線多重化複数内の1つのメモリセルが、書込みアシスト付き書込み動作において書き込まれることによってアクセスされる間、前記ビット線多重化複数内の前記メモリセルの残りが、アクセスされないメモリセルであるように構成されるメモリセルの前記ビット線多重化複数と、
前記アクセスされないメモリセルのための電力供給リード線からの電荷を結合することによって、書込みアシスト期間の完了時に前記メモリセルのアクセスされる1つのための電力供給電圧のデフォルト値へのプリチャージをアシストするように構成されるプリチャージアシスト回路とを備える、メモリ。
[C2]
メモリセルの前記ビット線多重化複数に対応する複数の書込みアシスト回路をさらに備え、各書込みアシスト回路は、その対応するメモリセルがアクセスされないメモリセルである間は前記電力供給電圧を前記デフォルト値に維持し、前記対応するメモリセルがアクセスされるメモリセルである間は書込みアシスト期間中に前記電力供給電圧を前記デフォルト値から下げるように前記対応するメモリセルのための電力供給リード線上の電力供給電圧を制御するように構成される、C2に記載のメモリ。
[C3]
前記プリチャージアシスト回路は、共通ノードを含み、前記プリチャージアシスト回路はさらに、前記書込みアシスト期間の完了時に前記共通ノードから前記アクセスされるメモリセルの電力供給リード線に電荷を結合することによって前記プリチャージをアシストするように構成される、C2に記載のメモリ。
[C4]
第1の金属層に導体を備える複数の多重化ビット線をさらに備え、前記共通ノードは、第2の金属層に導体を備える、C3に記載のメモリ。
[C5]
前記プリチャージアシスト回路はさらに、メモリセルの前記ビット線多重化複数に対応する複数のプリチャージスイッチを含み、各プリチャージスイッチは、前記共通ノードと前記対応するメモリセルの電力供給リード線との間に結合され、前記プリチャージスイッチは、前記書込みアシスト期間中は開いており、前記アクセスされるメモリセルのための前記電力供給電圧の前記プリチャージ中は閉じられるように構成される、C3に記載のメモリ。
[C6]
各プリチャージスイッチは、前記書込みアシスト期間の外側のデフォルト状態では接地に引き下げられ、前記書込みアシスト期間中は前記デフォルト電圧に持ち上げられるように構成されるプリチャージイネーブル信号によって駆動されるゲートを有するプリチャージPMOSトランジスタを備える、C5に記載のメモリ。
[C7]
前記デフォルト電圧を提供するように構成される電力供給ノードをさらに備え、各書込みアシスト回路は、前記電力供給ノードと前記対応するメモリセルの電力供給リード線との間に結合されるヘッドスイッチを備え、各ヘッドスイッチは、前記対応するメモリセルが前記アクセスされないメモリセルである間はデフォルト状態で閉じられ、前記対応するメモリセルが書込み動作中の前記アクセスされるメモリセルである間は前記書込みアシスト期間中に開いているように構成される、C5に記載のメモリ。
[C8]
各書込みアシスト回路はさらに、前記対応するメモリセルの電力供給リード線と接地との間に結合されるプルダウンスイッチを備え、各プルダウンスイッチは、前記対応するメモリセルが書込み動作中に前記アクセスされないメモリセルの1つである間は開いて、デフォルト状態であり、前記対応するメモリセルが書込み動作中に前記アクセスされるメモリセルである間は前記書込みアシスト期間中に閉じられるように構成される、C7に記載のメモリ。
[C9]
メモリセルの前記ビット線多重化複数は、第1のメモリセルからn番目のメモリセルに配置され、nは、複数整数であり、前記プリチャージ回路は、前記第1のメモリセルから(n−1)番目のメモリセルに対応する複数の(n−1)プリチャージスイッチを備え、各プリチャージスイッチは、その対応するメモリセルの電力供給リード線とその後のメモリセルの電力供給リード線との間に結合され、各プリチャージスイッチは、前記書込みアシスト期間中は開いており、少なくなくとも前記アクセスされるメモリセルのための前記電力供給電圧の前記プリチャージ中は閉じられるように構成される、C1に記載のメモリ。
[C10]
各プリチャージスイッチは、前記書込みアシスト期間の外側のデフォルト状態では接地に引き下げられ、前記書込みアシスト期間中は前記デフォルト電圧に持ち上げられるように構成されるプリチャージイネーブル信号によって駆動されるゲートを有するPMOSトランジスタを備える、C9に記載のメモリ。
[C11]
前記デフォルト電圧を提供するように構成される電力供給ノードをさらに備え、各書込みアシスト回路は、前記電力供給ノードと前記対応するメモリセルの電力供給リード線との間に結合されるヘッドスイッチを備え、各ヘッドスイッチは、前記対応するメモリセルが書込み動作中に前記アクセスされないメモリセルの1つである間はデフォルト状態で閉じられ、前記対応するメモリセルが書込み動作中に前記アクセスされるメモリセルである間は前記書込みアシスト期間中に開いているように構成され、各書込みアシスト回路はさらに、前記対応するメモリセルの電力供給リード線と接地との間に結合されるプルダウンスイッチを備え、各プルダウンスイッチは、前記対応するメモリセルが書込み動作中に前記アクセスされないメモリセルの1つである間はデフォルト状態で開いており、前記対応するメモリセルが書込み動作中に前記アクセスされるメモリセルである間は前記書込みアシスト期間中に閉じられるように構成される、C9に記載のメモリ。
[C12]
第1のメモリセルのための電力供給電圧を第1の書込み動作において第1の書込みアシスト期間にわたってデフォルト値から下げながら、メモリセルのビット線多重化グループ内の前記第1のメモリセルに書き込むことと、前記グループ内の前記メモリセルの残りは、前記第1の書込み動作について第1のアクセスされないメモリセルであり、ここにおいて、各メモリセルは、対応する電力供給リード線を通じてその電力供給電圧を受け取る、
前記第1の書込みアシスト期間中は、前記第1のアクセスされないメモリセルのための前記電力供給電圧を前記デフォルト値に維持することと、
前記第1の書込みアシスト継続時間が終了した後、前記第1のアクセスされないメモリセルのための前記電力供給リード線からの電荷を使用して、前記第1のメモリセルのための前記電力供給リード線上の前記電力供給電圧を前記デフォルト値に戻すようにプリチャージすることとを備える、方法。
[C13]
前記グループ内の前記メモリセルの第2のメモリセルの電力供給電圧を第2の書込み動作において第2の書込みアシスト継続時間にわたって前記デフォルト値から下げながら、前記第2のメモリセルに書き込むことと、前記グループ内の前記メモリセルの残りは、前記第2の書込み動作について第2のアクセスされないメモリセルである、
前記第2の書込みアシスト期間中は、前記第2のアクセスされないメモリセルのための前記電力供給電圧を前記デフォルト値に維持することと、
前記第2の書込みアシスト期間が終了した後、前記第2のアクセスされないメモリセルへの前記電力供給リード線からの電荷を使用して、前記第2のメモリセルのための前記電力供給電圧を前記デフォルト値までプリチャージすることとをさらに備える、C12に記載の方法。
[C14]
前記第1の書込みアシスト期間より前に、各電力供給リード線が共通ノードに結合する間に前記電力供給リード線の各々を前記デフォルト電圧まで充電することと、
前記第1の書込みアシスト期間中は、各電力供給リード線を前記共通ノードから分離することと、
前記第1のメモリセルのための前記電力供給リード線上の前記電力供給電圧の前記プリチャージ中は、各電力供給リード線を前記共通ノードに再び結合することとをさらに備える、C12に記載の方法。
[C15]
前記第1の書込みアシスト継続時間より前に、前記電力供給リード線の各々を前記デフォルト電圧まで充電することと、
前記第1のメモリセルのための前記電力供給リード線上の前記電力供給電圧の前記プリチャージ中は、前記第1のメモリセルのための前記電力供給リード線を前記第1のアクセスされないメモリセルのための前記電力供給リード線に結合することとをさらに備える、C12に記載の方法。
[C16]
各電力供給リード線を前記共通ノードに結合することは、各電力供給リード線を対応するスイッチを通って前記共通ノードに結合することを備える、C14に記載の方法。
[C17]
前記第1のメモリセルのための前記電力供給リード線を前記第1のアクセスされないメモリセルのための前記電力供給リード線に結合することは、前記第1のメモリセルのための前記電力供給リード線を第1のスイッチを通って前記第1のアクセスされないメモリセルの隣接する1つのための電力供給リード線に結合することを備える、C15に記載の方法。
[C18]
メモリセルのビット線多重化グループ内の1つのメモリセルが、書込みアシスト付き書込み動作においてアクセスされる間、前記グループ内の前記メモリセルの残りが、アクセスされないメモリセルであるように構成されるメモリセルの前記ビット線多重化グループと、
前記アクセスされないメモリセルのための電力供給リード線から前記アクセスされるメモリセルの電力供給リード線に電荷を結合することによって、書込みアシスト期間の完了時に前記メモリセルのアクセスされる1つのための電力供給リード線上の電力供給電圧のプリチャージをアシストするための手段とを備える、メモリ。
[C19]
前記メモリセルは、SRAMメモリセルである、C18に記載のメモリ。
[C20]
前記手段は、前記電力供給リード線に結合される複数のスイッチを備える、C18に記載のメモリ。
図1A
図1B
図2
図3
図4