(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
表示領域を含む第1コンテンツであって当該表示領域に第2コンテンツが表示される第1コンテンツと第3コンテンツとを重ねて表示させることができる制御情報を配信する配信部を備え、
前記制御情報は、
前記表示領域に向かう軌跡を示す前記第3コンテンツを選択不可能な状態で前記第1コンテンツと重ねて表示させる
ことを特徴とする配信装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る配信装置、端末装置、配信方法及び配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信装置、端末装置、配信方法及び配信プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.広告表示処理〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る広告表示処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図1では、後述する端末装置10によって、ウェブページC10及び広告コンテンツA11〜A13がウェブブラウザに表示される例を示す。
【0012】
図1に示すように、ウェブページC10は、コンテンツ表示領域CR10と広告表示領域AR11とを含む。コンテンツ表示領域CR10は、記事等の各種情報が表示されるコンテンツ表示領域CR11〜CR13を含む。広告表示領域AR11は、広告枠等と呼ばれ、所定の広告コンテンツが表示される。一般に、広告表示領域AR11は、ウェブページC10の固定の位置に設けられる。なお、ウェブページC10のうち広告表示領域AR11以外の領域は、コンテンツ表示領域CR10に該当する。例えば、ウェブページC10のうちコンテンツ表示領域CR11〜CR13及び広告表示領域AR11以外の背景領域は、コンテンツ表示領域CR10に該当する。
【0013】
また、コンテンツ表示領域CR11〜CR13に表示される各種情報には、ウェブページC10以外の他のウェブページへのリンクが張られる場合がある。
図1の例では、コンテンツ表示領域CR11に表示される「サービスv1」〜「サービスv5」及び「ニュースn1」〜「ニュースn5」や、コンテンツ表示領域CR12に表示される「トピックスt1」〜「トピックスt5」や、コンテンツ表示領域CR13に表示される「レストランr1」〜「レストランr5」等は、他のウェブページへのリンクが張られているアンカーテキスト(anchor text)に該当する。
【0014】
なお、
図1では、ウェブページC10にアンカーテキストが表示される例を示した。しかし、ウェブページC10には、他のウェブページへのリンクが張られているボタンや画像が表示される場合もある。以下では、他のウェブページへのリンクが張られているアンカーテキストやボタンや画像等が表示される領域をリンク領域と表記する場合がある。
【0015】
広告コンテンツA11〜A13は、静止画像や動画像であり、同一の広告主によって提供される。
図1に示した広告コンテンツA11は、握手している人間の手の静止画像である。また、広告コンテンツA11は、広告主によって提供される広告ページへのリンクが張られる。例えば、広告コンテンツA11は、広告主「人材派遣会社」によって提供される広告ページへのリンクが張られる。なお、広告コンテンツA11のリンク先である広告ページは、ランディングページ(Landing Page)等と呼ばれる場合がある。また、
図1に示した広告コンテンツA12及びA13は、広告コンテンツA11に写る手に対応する人間の静止画像である。すなわち、広告コンテンツA11は、握手している2人の人間における手の部分の静止画像に該当する。また、広告コンテンツA12は、握手している2人の人間における一方の人間の胴体部分の静止画像に該当する。また、広告コンテンツA13は、他方の人間の胴体部分の静止画像に該当する。
【0016】
そして、実施形態に係る端末装置10は、
図1に示すように、ウェブページC10を表示するとともに、広告コンテンツA11をクリック可能な状態で広告表示領域AR11に表示する。さらに、端末装置10は、
図1に示すように、広告表示領域AR11を強調する広告コンテンツA12及びA13をクリック不可能な状態でコンテンツ表示領域CR10とともに表示する。
【0017】
具体的には、端末装置10は、広告コンテンツA11に写る手と、広告コンテンツA12及びA13に写る胴体とが繋がるように、広告コンテンツA12及びA13を表示する。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA12及びA13とコンテンツ表示領域CR10との双方をユーザが視認できるように、広告コンテンツA12及びA13とコンテンツ表示領域CR10とを重ねて表示する。
図1の例の場合、端末装置10は、コンテンツ表示領域CR10の裏側に位置するような影として、広告コンテンツA12及びA13を表示する。また、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域のうち、広告コンテンツA12及びA13と重なるリンク領域をクリック可能な状態で表示する。
図1の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA12と重なるアンカーテキスト「サービスv1」〜「サービスv5」及び「ニュースn1」〜「ニュースn5」や、広告コンテンツA13と重なるアンカーテキスト「レストランr1」〜「レストランr5」をクリック可能な状態で表示する。
【0018】
なお、上述した「クリック可能な状態」とは、広告コンテンツ等のコンテンツが選択可能な状態を示し、クリックされた場合に他のウェブページ(広告ページを含む)に遷移可能な状態を示す。また、「クリック不可能な状態」とは、広告コンテンツ等のコンテンツが選択不可能な状態を示し、クリックされた場合であっても他のウェブページ(広告ページを含む)に遷移しない状態を示す。例えば、端末装置10は、広告コンテンツA11がクリックされた場合、広告ページにアクセスすることでウェブページC10から広告ページに遷移させる。一方、端末装置10は、広告コンテンツA12又はA13がクリックされた場合であっても、広告ページにアクセスせずにウェブページC10を表示したままとする。ただし、端末装置10は、広告コンテンツA12又はA13と重ねて表示されるアンカーテキスト(例えば、「サービスv1」など)がクリックされた場合には、クリックされたアンカーテキストのリンク先にアクセスする。
【0019】
このように、実施形態に係る端末装置10は、広告表示領域AR11に広告コンテンツA11を表示するとともに、広告表示領域AR11を強調する広告コンテンツA12及びA13をコンテンツ表示領域CR10と重ねて表示する。これにより、端末装置10は、広告コンテンツA11の広告効果を向上させることができる。
【0020】
具体的には、端末装置10は、
図1のように表示した広告コンテンツA12及びA13によって広告表示領域AR11に表示される広告コンテンツA11を強調することができる。例えば、広告表示領域AR11に広告コンテンツA11が表示されるだけでは、ユーザの視界に広告表示領域AR11が入らない限り、広告コンテンツA11はユーザに注目されにくい。しかし、端末装置10は、広告コンテンツA12及びA13を表示することで、ユーザの視界に広告表示領域AR11が入らない場合であっても、ユーザを広告コンテンツA11に注目させることができる。特に、
図1の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA11に写る手と広告コンテンツA12及びA13に写る胴体とが繋がるように広告コンテンツA11〜A13を表示するので、広告コンテンツA12及びA13から広告コンテンツA11へユーザの注目を誘導させることができる。このようなことから、端末装置10は、広告コンテンツA11の広告効果を向上させることができる。
【0021】
さらに、実施形態に係る端末装置10は、ウェブページC10のリンク機能を有効にしたまま、広告コンテンツA12及びA13を影として表示する。このため、端末装置10は、ユーザがウェブページC10を操作できる状態を維持するので、ウェブページC10に対するユーザの印象が悪くなることを防止できる。この結果、端末装置10は、ウェブページC10とともに表示される広告コンテンツA11の広告効果が低下することを防止できる。
【0022】
なお、
図1に示した例において、広告コンテンツA11〜A13は、一体となって形成されてもよい。例えば、広告コンテンツA11〜A13は、1個の静止画像(ここでは、広告コンテンツA10とする)であってもよい。この場合、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち、広告表示領域AR11と重なる領域(広告コンテンツA11に対応)をクリック可能な状態で表示する。また、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち、広告表示領域AR11と重ならない領域(広告コンテンツA12及びA13に対応)をクリック不可能な状態で表示する。このように、広告コンテンツA11〜A13が1個の広告コンテンツA10であっても、端末装置10は、
図1と同様の表示態様を実現することができる。また、
図1の例では、広告コンテンツA11〜A13によって握手している2人が表現される例を示したが、広告コンテンツA11に写る対象物と、広告コンテンツA12及びA13に写る対象物とは繋がっていることを要しない。具体的には、広告コンテンツA11〜A13全体として、所定の対象物を想起させるものであれば、広告コンテンツA11〜A13によって表現される対象物は繋がっていることを要しない。例えば、広告コンテンツA12及びA13には、広告コンテンツA11に写る対象物と関連性を有する対象物が表現されてもよい。例えば、広告コンテンツA11がビール瓶の静止画像である場合、広告コンテンツA12及びA13は、ビール瓶と関連性を有するビールジョッキ等の静止画像などであってもよい。
【0023】
また、
図1に示した例において、端末装置10は、広告表示領域AR11全体をクリック可能な状態としてもよい。具体的には、端末装置10は、広告表示領域AR11のうち広告コンテンツA11が表示されない領域についてもクリック可能な状態としてもよい。このように、端末装置10は、一般的に広告コンテンツが表示される広告表示領域AR11全体をクリック可能な状態とすることで、ユーザビリティの向上を図ることができる。
【0024】
以下、上述した広告表示処理を実現する端末装置10等について説明する。なお、上記では説明を省略したが、上述したウェブページC10には、ウェブページC10及び広告コンテンツA11〜A13の表示態様を制御する制御情報が含まれる。そして、端末装置10は、制御情報に従って上述した広告表示処理を行う。このような制御情報については後述する。
【0025】
〔2.広告配信システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る広告配信システムの構成について説明する。
図2は、実施形態に係る広告配信システム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、広告配信システム1は、端末装置10と、広告主端末20と、広告装置30と、配信装置100とを含む。端末装置10、広告主端末20、広告装置30及び配信装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す広告配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の広告主端末20や、複数台の広告装置30や、複数台の配信装置100が含まれてもよい。
【0026】
端末装置10は、ウェブページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、ユーザによる操作に従って、配信装置100からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、端末装置10は、ウェブページに後述する広告取得命令が含まれる場合には、広告装置30から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをウェブページとともに表示する。
【0027】
広告主端末20は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末20は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。また、広告主端末20は、広告主による操作に従って、広告コンテンツを広告装置30に入稿する。例えば、広告主端末20は、広告コンテンツとして、静止画像や、動画像や、テキストデータや、広告主が管理する広告主サーバによって配信される広告ページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告装置30に入稿する。
【0028】
なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告装置30に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末20だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
【0029】
広告装置30は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告装置30は、端末装置10からアクセスされた場合に、広告コンテンツを端末装置10に配信する。
【0030】
配信装置100は、端末装置10にウェブページを配信するウェブサーバ等である。例えば、配信装置100は、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを配信する。
【0031】
配信装置100によって配信されるウェブページは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。そして、配信装置100によって配信されるウェブページには、ウェブページ及び広告コンテンツの表示態様を制御する制御情報が含まれる。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述される。
【0032】
また、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告取得命令が含まれる。例えば、ウェブページを形成するHTMLファイル等には、広告装置30のURL等が広告取得命令として記述される。この場合、端末装置10は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告装置30から広告コンテンツを取得する。
【0033】
なお、配信装置100から端末装置10に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像等であるが、以下では、配信装置100から端末装置10に配信される各種データを「ウェブページ」と表記する場合がある。
【0034】
〔3.広告装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る広告装置30の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る広告装置30の構成例を示す図である。
図3に示すように、広告装置30は、通信部31と、広告コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
【0035】
通信部31は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10や広告主端末20や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
【0036】
広告コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、広告コンテンツ記憶部32は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツに関する各種情報を記憶する。
【0037】
ここで、
図4に、実施形態に係る広告コンテンツ記憶部32の一例を示す。
図4に示した例では、広告コンテンツ記憶部32は、「広告主ID」、「広告コンテンツ」、「入札価格」、「CTR(Click Through Rate)」といった項目を有する。
【0038】
「広告主ID」は、広告主又は広告主端末20を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを示す。この「広告コンテンツ」は、「広告枠用」と「強調用」とに分別される。「広告枠用」は、広告表示領域に表示される広告コンテンツを示す。また、「強調用」は、広告表示領域を強調するための広告コンテンツを示す。なお、
図4では「広告コンテンツ」に「A11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、又は、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
【0039】
「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告コンテンツがユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者(例えば、広告装置30又は配信装置100の管理者)に支払われる単価に該当する。
【0040】
「CTR」は、広告コンテンツがクリックされた回数を広告コンテンツの表示回数によって除算した値を示す。
図4の例では、「CTR」は、広告枠用の広告コンテンツにおけるCTRを示すものとする。なお、端末装置10に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、車、旅行)に属する全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値などが記憶される。また、「CTR」には、CTRの予測モデル等から予測される予測CTRが記憶されてもよい。このような予測CTRは、例えば、広告コンテンツの種別や、広告コンテンツが表示されるウェブページの種別等によって予測される。
【0041】
すなわち、
図4では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、入札価格「100」を指定するとともに、広告枠用の広告コンテンツ「A11」と、強調用の広告コンテンツ「A12」及び「A13」を入稿した例を示している。また、
図4では、広告コンテンツ「A11」のCTRが「0.02」である例を示している。
【0042】
制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告装置30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0043】
図3に示すように、制御部33は、入稿受付部34と、要求受付部35と、抽出部36と、配信部37とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0044】
入稿受付部34は、広告主端末20から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部34は、入札価格の指定とともに、広告表示領域に表示させる広告枠用の広告コンテンツと、ウェブページと重ねて表示させる強調用の広告コンテンツとを受け付ける。このとき、入稿受付部34は、広告枠用及び強調用のいずれの広告コンテンツであるかを指定させた上で、双方の広告コンテンツを入稿させる。そして、入稿受付部34は、入稿元の広告主に対応する広告主IDに対応付けて、入札価格と、広告枠用の広告コンテンツと、強調用の広告コンテンツとを広告コンテンツ記憶部32に格納する。例えば、
図1に示した例の場合、入稿受付部34は、広告枠用の広告コンテンツA11と、強調用の広告コンテンツA12及びA13とを広告主端末20から受け付ける。
【0045】
要求受付部35は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部35は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。なお、実施形態に係る要求受付部35は、広告枠用の広告コンテンツ及び強調用の広告コンテンツの取得要求を受け付ける。
【0046】
抽出部36は、要求受付部35によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部32から抽出する。例えば、抽出部36は、広告コンテンツ記憶部32に記憶されている広告コンテンツのうち、入札価格又はCTRが高い広告コンテンツや、入札価格及びCTRの双方が高い広告コンテンツを優先して抽出する。このとき、抽出部36は、広告枠用の広告コンテンツ及び強調用の広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部32から抽出する。
【0047】
配信部37は、広告コンテンツ記憶部32に記憶されている広告コンテンツを配信する。具体的には、配信部37は、広告コンテンツの取得要求を送信した端末装置10に対して、抽出部36によって抽出された広告枠用の広告コンテンツ及び強調用の広告コンテンツを配信する。
【0048】
〔4.配信装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る配信装置100の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る配信装置100の構成例を示す図である。
図5に示すように、配信装置100は、通信部110と、コンテンツ記憶部120と、制御部130とを有する。
【0049】
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10や広告装置30との間で情報の送受信を行う。
【0050】
コンテンツ記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部120は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部120は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
【0051】
コンテンツ記憶部120に記憶されるウェブページには、広告枠用の広告コンテンツ及び強調用の広告コンテンツを取得するための広告取得命令が含まれる。また、コンテンツ記憶部120に記憶されるウェブページには、JavaScript(登録商標)やCSS等のスクリプト言語によりに記述される制御情報が含まれる。この制御情報は、ウェブページ及び広告コンテンツの表示態様を制御する。具体的には、実施形態に係る制御情報は、広告枠用の広告コンテンツの表示位置と、強調用の広告コンテンツの表示位置とを制御する。例えば、制御情報は、ウェブページに含まれる広告表示領域に広告枠用の広告コンテンツを表示するよう制御する。また、制御情報は、強調用の広告コンテンツをウェブページと重ねて表示するよう制御する。このとき、制御情報は、広告表示領域以外のウェブページの領域と、強調用の広告コンテンツとを重ねて表示するよう制御する。言い換えれば、制御情報は、広告表示領域がウェブページではないものとして、強調用の広告コンテンツをウェブページと重ねて表示するよう制御する。また、制御情報は、
図1の例のように、強調用の広告コンテンツとウェブページとの双方が視認可能であり、かつ、ウェブページのリンク領域がクリック可能な状態となるように、強調用の広告コンテンツを影として表示するよう制御する。
【0052】
制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0053】
図5に示すように、制御部130は、受付部131と、配信部132とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0054】
受付部131は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部131は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
【0055】
配信部132は、受付部131によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページ及び制御情報を端末装置10に配信する。具体的には、配信部132は、コンテンツ記憶部120から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページを端末装置10に配信する。上記の通り、コンテンツ記憶部120に記憶されているウェブページには制御情報が含まれるので、配信部132は、ウェブページ及び制御情報を配信することとなる。
【0056】
なお、上述したコンテンツ記憶部120は、制御情報を含むウェブページではなく、ウェブページと制御情報とを個別に記憶してもよい。例えば、コンテンツ記憶部120は、ウェブページを形成するHTMLファイルと、制御情報が記述されたファイルとを対応付けて記憶してもよい。この場合、配信部132は、ウェブページ及び制御情報の双方を端末装置10に配信する。
【0057】
〔5.端末装置の構成〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図6は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。
図6に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0058】
通信部11は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、広告装置30や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
【0059】
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部13は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置10にタッチパネルが採用される場合には、入力部12と出力部13とは一体化される。
【0060】
制御部14は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部14は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0061】
図6に示すように、制御部14は、要求部15と、受付部16と、表示部17とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部14の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部14が有する各処理部の接続関係は、
図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0062】
要求部15は、入力部12を用いたユーザ操作に従って、配信装置100にウェブページの取得要求を送信する。また、要求部15は、受付部16によって受け付けられたウェブページに広告取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する。なお、実施形態に係る要求部15は、広告枠用の広告コンテンツ及び強調用の広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する。
【0063】
受付部16は、ウェブページと広告コンテンツとを受け付ける。具体的には、受付部16は、要求部15によって送信されたウェブページの取得要求に応答した配信装置100から、広告表示領域を含むウェブページを受け付ける。このとき、受付部16は、ウェブページに広告取得命令が含まれる場合には、広告コンテンツの取得要求を送信するよう要求部15に指示する。そして、受付部16は、要求部15によって送信された広告コンテンツの取得要求に応答した広告装置30から、広告枠用の広告コンテンツ及び強調用の広告コンテンツを受け付ける。
【0064】
表示部17は、受付部16によって受け付けられたウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページ及び広告コンテンツを出力部13に表示する。具体的には、表示部17は、ウェブページを表示する。また、表示部17は、ウェブページに含まれる広告表示領域に広告枠用の広告コンテンツを表示する。また、表示部17は、広告表示領域を強調する強調用の広告コンテンツをウェブページとともに表示する。このとき、表示部17は、広告表示領域以外のウェブページの領域と、強調用の広告コンテンツとを重ねて表示する。また、実施形態に係る表示部17は、強調用の広告コンテンツの領域を影として表示する。
【0065】
〔6.広告配信処理のフロー〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る広告配信システム1による広告配信処理の手順について説明する。
図7は、実施形態に係る広告配信システム1による広告配信処理手順を示すシーケンス図である。
【0066】
図7に示すように、端末装置10は、ユーザ操作に従って、ウェブページの取得要求を配信装置100に送信する(ステップS101)。そして、配信装置100は、ウェブページの取得要求に応じて、制御情報を含むウェブページを端末装置10に配信する(ステップS102)。なお、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告装置30のURL等である広告取得命令が含まれる。
【0067】
続いて、端末装置10は、ウェブページに含まれる広告取得命令に基づいて、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する(ステップS103)。そして、広告装置30は、広告コンテンツの取得要求に応じて、広告コンテンツを端末装置10に配信する(ステップS104)。具体的には、広告装置30は、広告枠用の広告コンテンツ及び強調用の広告コンテンツを端末装置10に配信する。
【0068】
そして、端末装置10は、ステップS102において受信したウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページとステップS104において受信した広告コンテンツとを表示する広告表示処理を行う(ステップS105)。
【0069】
〔7.広告表示処理のフロー〕
次に、
図8を用いて、
図7のステップS105に示した広告表示処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る端末装置10による広告表示処理手順を示すフローチャートである。なお、
図8に示す広告表示処理手順は、ウェブページに含まれる制御情報に従って端末装置10の表示部17により行われる。
【0070】
図8に示すように、端末装置10は、配信装置100から受信したウェブページを表示する(ステップS201)。続いて、端末装置10は、制御情報による制御に従って、ウェブページに含まれる広告表示領域(
図1の例の場合、広告表示領域AR11)に、広告装置30から受信した広告枠用の広告コンテンツを表示する(ステップS202)。
【0071】
また、端末装置10は、制御情報による制御に従って、広告装置30から受信した強調用の広告コンテンツをウェブページと重ねて表示する(ステップS203)。このとき、端末装置10は、強調用の広告コンテンツと重なるウェブページのリンク領域をクリック不可能な状態で表示する。
【0072】
〔8.変形例〕
上述した実施形態に係る広告配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、広告配信システム1の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する端末装置10は、ウェブページに含まれる制御情報に従って、広告コンテンツの表示処理を行う。
【0073】
〔8−1.強調用の広告コンテンツ〕
上記実施形態では、端末装置10が、広告枠用の広告コンテンツと繋がるように強調用の広告コンテンツを表示する例を示した。しかし、端末装置10は、広告枠用の広告コンテンツを強調することができればよく、広告枠用の広告コンテンツと繋がるように強調用の広告コンテンツを表示しなくてもよい。例えば、端末装置10は、広告表示領域に向かう軌跡を示す強調用の広告コンテンツをウェブページと重ねて表示してもよい。この点について、
図9を用いて説明する。
図9は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
【0074】
図9に示したウェブページC20は、コンテンツ表示領域CR21〜CR23と広告表示領域AR21とを含む。コンテンツ表示領域CR21〜CR23は、記事等の各種情報が表示される。
図9の例では、コンテンツ表示領域CR21に表示される「サービスv1」〜「サービスv5」及び「ニュースn1」〜「ニュースn5」や、コンテンツ表示領域CR22に表示される「トピックスt1」〜「トピックスt5」及び「レストランr1」〜「レストランr5」等は、アンカーテキストに該当する。
【0075】
広告コンテンツA21及びA22は、静止画像や動画像であり、例えば、広告主「X喫茶店」によって広告装置30に入稿される。広告コンテンツA21は、広告枠用の広告コンテンツであり、広告主によって提供される広告ページへのリンクが張られる。また、広告コンテンツA22は、強調用の広告コンテンツであり、鳥の足跡の静止画像である。
【0076】
そして、端末装置10は、
図9に示すように、ウェブページC20を表示するとともに、広告コンテンツA21をクリック可能な状態で広告表示領域AR21に表示する。さらに、端末装置10は、広告表示領域AR21を強調する広告コンテンツA22をウェブページC20と重ねて表示する。具体的には、端末装置10は、広告表示領域AR21に向かって鳥が歩いていることをユーザに想起させるように広告コンテンツA22を表示する。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA22とウェブページC20との双方をユーザが視認できるように、ウェブページC20の裏側に位置するような影として広告コンテンツA22を表示する。また、端末装置10は、ウェブページC20のリンク領域のうち、広告コンテンツA22と重なるリンク領域をクリック可能な状態で表示する。
【0077】
このように、端末装置10は、広告表示領域AR21に向かう軌跡を示す強調用の広告コンテンツAR22を表示することで、ユーザの視界に広告表示領域AR21が入らない場合であっても、ユーザを広告コンテンツA21に注目させることができる。例えば、
図9の例の場合、端末装置10は、広告表示領域AR21に向かって鳥が歩いていることを想起させるように広告コンテンツA22を表示するので、広告コンテンツA22から広告コンテンツA21へユーザの注目を誘導させることができる。このようなことから、端末装置10は、広告コンテンツA21の広告効果を向上させることができる。
【0078】
なお、
図9の例において、配信装置100の配信部132は、
図9のように表示制御する制御情報を含むウェブページC20を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、広告コンテンツA22の表示位置などを制御する制御情報を配信する。
【0079】
〔8−2.広告コンテンツの移動〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、広告表示領域に向かう方向に移動する強調用の広告コンテンツをウェブページと重ねて表示してもよい。この点について、
図10を用いて説明する。
図10は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
【0080】
図10の左側に示すように、端末装置10は、
図9の例と同様にウェブページC20を表示する。ただし、端末装置10は、最初にウェブページC20を表示した時点では、広告表示領域AR21に広告枠用の広告コンテンツを表示しない。そして、端末装置10は、強調用の広告コンテンツA31をウェブページC20と重ねて表示する。
図10の例では、広告コンテンツA31は、猫の静止画像である。
【0081】
そして、端末装置10は、所定時間が経過するたびに広告コンテンツA31の表示位置や表示態様を変動させることで、広告コンテンツA31を広告表示領域AR21に向かって移動させる。例えば、
図10の中央に示すように、端末装置10は、広告コンテンツA31に写る猫が広告表示領域AR21に向かって移動することをユーザに想起させるように、広告コンテンツA31を移動させる。
【0082】
そして、端末装置10は、
図10の右側に示すように、広告コンテンツA31が広告表示領域AR21に到達した場合に、広告枠用の広告コンテンツA32をクリック可能な状態で広告表示領域AR21に表示する。
【0083】
なお、端末装置10は、強調用の広告コンテンツA31を表示する場合には、ウェブページC20の裏側に位置するような影として広告コンテンツA31を表示する。また、端末装置10は、ウェブページC20のリンク領域のうち、広告コンテンツA31と重なるリンク領域をクリック可能な状態で表示する。
【0084】
このように、端末装置10は、広告表示領域AR21に移動する強調用の広告コンテンツA31を表示することで、広告コンテンツA31への注目を広告コンテンツA32に誘導させることができる。このため、端末装置10は、広告コンテンツA32の広告効果を向上させることができる。
【0085】
なお、
図10の例において、配信装置100の配信部132は、
図10のように表示制御する制御情報を含むウェブページC20を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、広告コンテンツA31を移動させる処理や、広告コンテンツA31が広告表示領域AR21に到達した際に広告コンテンツA32を表示する処理などを制御する制御情報を配信する。
【0086】
また、
図10の例において、端末装置10は、ユーザにより所定の操作が行われた場合に、広告コンテンツA31を移動させてもよい。例えば、端末装置10は、広告コンテンツA31を表示し続け、広告コンテンツA31の表示位置にマウスカーソル等を移動させる操作(マウスオーバ等と呼ばれる)が行われた場合に、広告コンテンツA31を移動させてもよい。このように、端末装置10は、ユーザが広告コンテンツA31に注目した場合に限って広告コンテンツA31を変動させることで、ユーザにとって目障りな広告表示になることを防止できる。なお、端末装置10は、マウスオーバに限られず、広告コンテンツA31をクリックするユーザ操作が行われた場合に、広告コンテンツA31を移動させてもよい。
【0087】
〔8−3.クリックのユーザ確認〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、クリック不可能な状態で表示した強調用の広告コンテンツがクリックされた場合に、強調用の広告コンテンツをクリックした操作であるか否かをユーザに選択させてもよい。この点について、
図11を用いて説明する。
図11は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
【0088】
図11の左側に示すように、端末装置10は、
図1に示した例と同様に、広告コンテンツA11〜A13を表示する。この例において、端末装置10は、広告コンテンツA12又はA13がクリックされた場合に、
図11の右側に示すように、広告ページに遷移するか否かをユーザに選択させるためのポップアップ画面PU10を表示する。具体的には、端末装置10は、広告コンテンツA12及びA13のうち、ウェブページC10のリンク領域と重ならない領域がクリックされた場合に、ポップアップ画面PU10を表示する。そして、端末装置10は、ポップアップ画面PU10において広告ページに遷移することが選択された場合に、広告コンテンツA11のリンク先である広告ページにアクセスする。一方、端末装置10は、ユーザによって広告ページに遷移することが選択されなかった場合には、ポップアップ画面PU10を閉じて、
図11の左側に示した例のように、ウェブページC10及び広告コンテンツA11〜A13を表示する。
【0089】
このように、端末装置10は、強調用の広告コンテンツA12又はA13がクリックされた場合に、広告ページへの遷移要否をユーザに問い合わせる。これにより、端末装置10は、強調用の広告コンテンツA12又はA13がクリックされた場合であっても、ユーザの意思に応じて広告ページを表示させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA11の広告効果を向上させることができるとともに、ユーザビリティを向上させることができる。
【0090】
なお、
図11の例の場合、配信装置100の配信部132は、
図11のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、強調用の広告コンテンツA12又はA13がクリックされた場合にポップアップ画面PU10を表示する処理等を制御する制御情報を配信する。
【0091】
〔8−4.広告表示させるウェブページの選定〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページと強調用の広告コンテンツとを重ねて表示させるか否かを決定してもよい。この点について
図12を用いて説明する。
図12は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
【0092】
図12に示したウェブページC30は、例えば画像の検索結果画面に該当し、画像G11〜G15が隙間なく表示される。このようなウェブページC30に、広告コンテンツを重ねて表示した場合、ウェブページC30及び広告コンテンツの双方が見づらい表示態様になることが考えられる。
図1に示した例と比較して具体的に説明する。例えば、
図1に示したウェブページC10のコンテンツ表示領域CR10には、文字や画像が表示されない隙間が存在する。このため、コンテンツ表示領域CR10と広告コンテンツA12及びA13とを重ねて表示した場合であっても、影として表示される広告コンテンツA12及びA13には、ウェブページC10に表示される文字や画像と重ならない部分が存在する。すなわち、
図1の例の場合、影のみが表示される領域が適度に存在するので、ウェブページC10及び広告コンテンツA12及びA13の双方が見えづらくなりにくい。一方、
図12に示したウェブページC30には、画像等が隙間なく表示される。このため、ウェブページC30と広告コンテンツとを重ねて表示した場合、影として表示される広告コンテンツは、全体的にウェブページC30に表示される画像と重なることになる。すなわち、
図12の例の場合、ウェブページC30及び広告コンテンツの双方が見えづらくなる傾向にある。そこで、端末装置10は、
図12に示したウェブページC30のように、広告コンテンツが表示される隙間が狭いウェブページには広告コンテンツを重ねて表示する処理を行わなくてもよい。
【0093】
ここで、ウェブページに広告コンテンツを表示するための隙間が存在するか否かは、ウェブページの種別によって決定することができる。例えば、ニュース記事等が表示されるウェブページは、文字が隙間なく表示されることは稀であり、広告コンテンツを表示するための隙間が存在する傾向にある。また、
図12の例のように、画像の検索結果が表示されるウェブページは、画像が隙間なく表示されることが多く、広告コンテンツを表示する隙間が狭い傾向にある。このため、端末装置10は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを決定することができる。例えば、端末装置10は、ウェブページの種別が「ニュースページ」等である場合には、
図1に示した例のようにウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行う。また、例えば、端末装置10は、ウェブページの種別が「画像検索結果」等である場合には、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行わない。
【0094】
このように、端末装置10は、広告コンテンツを重ねて示させることに適したウェブページを選定することで、ウェブページ及び広告コンテンツが見えづらくなることを防止できる。
【0095】
なお、端末装置10は、上記例に限られず、一般的なユーザによるウェブページの閲覧時間に基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを決定してもよい。例えば、他のウェブページへのリンク集が表示されるウェブページは、一般的に、ユーザによって目的のリンク先が発見されるまで閲覧される。このため、ユーザがリンク集等のウェブページを閲覧する時間が短い傾向にある。一方、ニュース記事等が表示されるウェブページは、ニュース記事が読み終わるまで閲覧される。このため、ユーザがニュース記事等のウェブページを閲覧する時間は長い傾向にある。すなわち、リンク集等のウェブページに広告コンテンツを表示した場合であっても、ユーザに広告コンテンツが注目されない場合がある。このようなことから、端末装置10は、例えば、ウェブページの種別が「ニュースページ」等である場合には、
図1に示した例のようにウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行い、ウェブページの種別が「リンクサイト」等である場合には、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行わないようにしてもよい。
【0096】
図12の例の場合、配信装置100の配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する制御情報を端末装置10に配信する。例えば、この制御情報には、ウェブページの種別毎に、かかるウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを示す表示有無情報が含まれる。そして、制御情報は、ウェブページを形成するHTMLファイル等を解析することでウェブページの種別を取得する。または、制御情報は、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述されているウェブページの種別を取得する。そして、制御情報は、ウェブページの種別と表示有無情報とに基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する。
【0097】
なお、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する判定処理は、制御情報ではなく、配信装置100によって行われてもよい。この場合、配信装置100は、上述した表示有無情報を保持する。そして、配信装置100の配信部132は、配信対象のウェブページの種別と表示有無情報とに基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する。そして、配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示すると判定した場合には、
図1等の表示態様を実現する制御情報を含むウェブページを端末装置10に配信する。一方、配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示しないと判定した場合には、
図1等の表示態様を実現する制御情報を含まないウェブページを端末装置10に配信する。すなわち、配信部132は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページに含める制御情報を動的に変動させてもよい。
【0098】
〔8−5.広告コンテンツの入稿〕
また、上記実施形態において、広告装置30の入稿受付部34は、上述してきた広告コンテンツの表示態様を広告主に選択させてもよい。具体的には、入稿受付部34は、
図1、
図9、
図10、
図11に例示した広告コンテンツの表示態様の一部又は全ての中から、広告主が所望する表示態様を選択させてもよい。このとき、入稿受付部34は、広告コンテンツ全体が広告表示領域に表示される一般的な広告コンテンツの表示態様を選択可能にしてもよい。
【0099】
また、入稿受付部34は、広告主によって選択された表示態様に応じて、広告コンテンツの詳細な表示態様を広告主に指定させてもよい。例えば、入稿受付部34は、強調用の広告コンテンツの表示位置を広告主に指定させてもよい。また、例えば、入稿受付部34は、
図10に例示した表示態様が選択された場合、強調用の広告コンテンツの移動軌跡や移動速度を広告主に指定させてもよい。
【0100】
なお、入稿受付部34は、広告コンテンツの詳細な表示態様を広告主に指定させた場合には、各種指定情報(例えば、表示位置に関する情報や、移動軌跡に関する情報や、移動速度に関する情報)を広告コンテンツ記憶部32に格納する。そして、広告装置30の配信部37は、広告コンテンツとともに各種指定情報を端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、広告装置30によって送信された各種指定情報に基づいて広告コンテンツを表示する。すなわち、ウェブページに含まれる制御情報は、各種指定情報に基づいて広告コンテンツの表示態様を制御する。
【0101】
また、上記実施形態では、広告主が広告枠用の広告コンテンツと強調用の広告コンテンツとの双方を入稿する例を示した。しかし、広告装置30が、強調用の広告コンテンツをテンプレートとして保持してもよい。この場合、広告主は、広告枠用の広告コンテンツのみを入稿すればよい。
【0102】
〔8−6.広告コンテンツの抽出〕
また、上記実施形態において、広告装置30の抽出部36は、ウェブページの表示情報と関連する広告コンテンツを優先的に抽出してもよい。例えば、端末装置10は、広告コンテンツの取得要求とともに、ウェブページに表示されるキーワード等を広告装置30に送信する。そして、広告装置30の抽出部36は、端末装置10から受信したキーワードと関連する広告コンテンツを優先的に抽出する。これにより、広告装置30の配信部37は、抽出部36によって抽出された広告コンテンツを端末装置10に配信する。また、この例に限られず、広告装置30の抽出部36は、ユーザが検索エンジンに指定した検索キーワードとマッチする広告コンテンツを優先的に抽出してもよいし、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを優先的に抽出してもよい。
【0103】
〔8−7.装置構成〕
また、上記実施形態では、広告配信システム1に、広告装置30と配信装置100とが含まれる例を示したが、広告装置30と配信装置100とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、
図5に示した配信装置100は、例えば、
図3に示した広告コンテンツ記憶部32、入稿受付部34及び抽出部36を有する。そして、配信装置100は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツ記憶部32から抽出した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
【0104】
また、上記実施形態では、広告装置30から端末装置10に広告コンテンツが配信される例を示したが、配信装置100が、広告装置30から広告コンテンツを取得してもよい。この場合、広告装置30の要求受付部35は、配信装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。また、広告装置30の配信部37は、配信装置100に広告コンテンツを配信する。また、配信装置100の配信部132は、広告装置30から取得した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
【0105】
〔8−8.その他〕
また、上記実施形態では、強調用の広告コンテンツが影として表示される例を示したが、端末装置10は、強調用の広告コンテンツに所定値以上の透明度を設定した上でウェブページと重ねて表示してもよい。例えば、端末装置10は、ウェブページよりも透過性のある状態で強調用の広告コンテンツを表示する。このとき、端末装置10は、ウェブページよりもコントラストが小さい状態で強調用の広告コンテンツを表示してもよいし、ウェブページよりも濃淡差が小さい状態で強調用の広告コンテンツを表示してもよい。この場合であっても、端末装置10は、ウェブページと強調用の広告コンテンツとの双方をユーザが視認できる状態で強調用の広告コンテンツを表示することができる。
【0106】
また、上記実施形態では、広告コンテンツやウェブページのリンク領域を選択するユーザ操作を「クリック」と表記したが、かかるユーザ操作は、マウスを用いたクリック操作に限られない。例えば、上述してきた「クリック」は、指によって広告コンテンツ等をタップする操作や、視線によって広告コンテンツ等を選択する操作であってもよい。
【0107】
また、上記実施形態において、端末装置10は、クリック可能な状態で表示されている広告コンテンツの領域に、影を非表示とするためのボタンを表示してもよい。例えば、
図1の例において、端末装置10は、広告コンテンツA11に、影を非表示とするための非表示ボタンを表示する。そして、端末装置10は、ユーザによって非表示ボタンがクリックされた場合に、強調用の広告コンテンツA12及びA13を非表示とする。これにより、端末装置10は、広告コンテンツの表示態様をユーザに動的に選択させることができる。
【0108】
また、上記実施形態では、ウェブページに強調用の広告コンテンツが重ねて表示される例を示したが、強調用の広告コンテンツと重ねて表示されるコンテンツは、ウェブページに限られない。例えば、携帯電話ゲーム等の画面に広告表示領域が含まれる場合、上述してきた強調用の広告コンテンツは、ゲーム画面等と重ねて表示されてもよい。
【0109】
また、上記実施形態では、広告コンテンツを例に挙げて説明したが、ウェブページに表示されるコンテンツは、広告目的の広告コンテンツに限られない。例えば、上述してきた広告コンテンツは、天気情報や震災情報などを通知するためのコンテンツであってもよい。
【0110】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0111】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、
図6に示した要求部15及び受付部16は統合されてもよい。
【0112】
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。例えば、
図9に示した実施形態と、
図11に示した実施形態とを組み合わせることができる。この場合、端末装置10は、
図9に示した強調用の広告コンテンツA22がクリックされた場合に、
図11に示したポップアップ画面PU10を表示する。同様に、
図10に示した実施形態と、
図11に示した実施形態とを組み合わせることができる。
【0113】
〔8−9.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10及び配信装置100は、例えば
図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、配信装置100を例に挙げて説明する。
図13は、配信装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0114】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0115】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50(
図2に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信網50を介して他の機器へ送信する。
【0116】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0117】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0118】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、コンテンツ記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0119】
また、例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14の機能を実現する。
【0120】
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る配信装置100は、受付部131と、配信部132とを有する。受付部131は、ウェブページ(第1コンテンツの一例に相当)の取得要求を受け付ける。配信部132は、受付部131によって取得要求が受け付けられた場合に、広告枠用の広告コンテンツ(第2コンテンツの一例に相当)が表示される広告表示領域(表示領域の一例に相当)を含むウェブページと、広告表示領域を強調する強調用の広告コンテンツ(第3コンテンツの一例に相当)をクリック不可能な状態(選択不可能な状態の一例に相当)でウェブページと重ねて表示させる制御情報とを配信する。
【0121】
これにより、実施形態に係る配信装置100は、強調用の広告コンテンツによって広告表示領域を強調することができるので、広告枠用の広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
【0122】
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、広告枠用の広告コンテンツと一体となって形成される強調用の広告コンテンツをウェブページとともに表示させる制御情報を配信する。
【0123】
これにより、実施形態に係る配信装置100は、強調用の広告コンテンツから広告枠用の広告コンテンツへユーザの注目を誘導させることができるので、広告枠用の広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
【0124】
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、広告表示領域に向かう軌跡を示す強調用の広告コンテンツをウェブページとともに表示させる制御情報を配信する。
【0125】
これにより、実施形態に係る配信装置100は、強調用の広告コンテンツから広告枠用の広告コンテンツへユーザの注目を誘導させることができるので、広告枠用の広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
【0126】
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、広告表示領域に向かう方向に移動する強調用の広告コンテンツをウェブページとともに表示させる制御情報を配信する。
【0127】
これにより、実施形態に係る配信装置100は、強調用の広告コンテンツから広告枠用の広告コンテンツへユーザの注目を誘導させることができるので、広告枠用の広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
【0128】
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、強調用の広告コンテンツを指定するユーザ操作が行われた場合に、強調用の広告コンテンツを選択する操作であるか否かをユーザに選択させる制御情報を配信する。
【0129】
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができるとともに、ユーザビリティを向上させることができる。
【0130】
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、ウェブページの種別に基づいて、ウェブページと強調用の広告コンテンツとを重ねて表示させるか否かを決定する制御情報を配信する。
【0131】
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ウェブページ及び広告コンテンツが見えづらくなることを防止できる。
【0132】
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、強調用の広告コンテンツをウェブページよりも透過性のある状態で表示させる制御情報を配信する。
【0133】
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ユーザを強調用の広告コンテンツに注目させることができるので、結果として広告枠用の広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
【0134】
また、実施形態に係る端末装置10は、受付部16と、表示部17とを有する。受付部16は、所定の広告表示領域を含むウェブページと、広告表示領域に表示される広告枠用の広告コンテンツと、広告表示領域を強調する強調用の広告コンテンツとを受け付ける。表示部17は、ウェブページを表示し、広告表示領域に広告枠用の広告コンテンツを表示し、強調用の広告コンテンツをクリック不可能な状態でウェブページとともに表示する。
【0135】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、強調用の広告コンテンツによって広告表示領域を強調することができるので、広告枠用の広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
【0136】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。