【実施例】
【0023】
図1には、フィルタトウ評価ユニット120とフィルタ連続製造機140に関する概略的平面図が図示されている。この場合には、評価ユニット120とフィルタ連続製造機140がおよそ一方向に前後に配置されている配列が使用されている。評価ユニット120には、フィルタトウ帯61がフィルタトウバレン110から引き出し後に延ばされ、拡張され、可塑剤、例えばトリアセチンの小滴を噴霧されるので、材料帯の糸或いは繊維の表面が貼り付けられる。そう判断された材料帯61が連続的に上記入口漏斗141と下流配置されたフォーマット装置53或いはフォーマットセットとを備えるフィルタ連続製造機140に搬送されて引き渡される。
【0024】
入口漏斗141とフォーマット装置53の間には、概略的に納入車輪42が示されていて、液体を充填されている適切なカプセルを例えばメントールでフィルタトウにおける材料帯61に納入される。これは、フィルタ材料帯61がフォーマットベルト52上に載置する領域で行われる。フィルタトウ材料帯61からフィルタストランド40を形成するフォーマット装置53の後部にマイクロ波測定装置45が設けられ、そのマイクロ波測定装置を通してストランドが通過される。マイクロ波測定装置45には、フィルタストランド40が品質、例えば正しい数のカプセルがフィルタストランドに存在するか否か、このカプセルが正しく位置にあるか否か、カプセルが正常である、即ち例えば放出されずに、完全に充填されているか否か、正しいカプセルが使用されているか否かなどの少なくとも一つについて検討される。
【0025】
このマイクロ波測定装置には切断装置46が接続され、フィルタストランドからフィルタ41を切断する。フィルタ41は通常には数倍の使用長さを有する。それぞれフィルタ41には品質検査がマイクロ波測定装置45によって行われるので、そこで品質が予定基準に一致し、この適切なフィルタ41が吹出し装置51によって選別され得る。
【0026】
図2は概略的線図を示し、測定強度10が任意の単位でサイクル11によって指示される。一方では、4倍の使用長さの二つの互いに位置するフィルタの正確な充填物12用の測定信号が測定された。1倍の使用長さの各フィルタが一つのカプセルを含有する。これは、正確充填フィルタではおよそサイクル20、サイクル65、サイクル115、サイクル155などで配置されている。与えられたサイクルの代わりに、時間に依存する横座標が描かれ得るか、或いは場所に依存する横座標が描かれ得る。時間依存横座標の場合には、この横座標が例えば秒或いはミリ秒で与えられ得る。測定信号のそれぞれの最高値の位置が速度に依存し、二つの互いに位置したフィルタロッドが共振器を通して案内される。これは、自然に一定速度で行われるべきだ。
【0027】
さらに、
図2には、二つの欠陥カプセル用の測定信号13も示されていて、欠陥カプセルの位置が14と14’により示されている。正確な充填物用の測定信号12がこの箇所には二つの欠陥カプセル用の測定信号13と明確に相違していることを明確に認識すべきである。
【0028】
図3には、適切な概略的表示が示されていて、ここでも比較するために正確な充填物用の測定信号12が提供され、誤って位置決めされたカプセルの別の測定信号15では、少なくとも四つの誤って位置決めされたカプセルが測定されたことを認識すべきである。これは参照符号16から16”までにより図示されている。
【0029】
図4は適切な測定線図を示し、一方では、正確な充填物用の測定信号12が示されて、さらに、誤った数のカプセル用の測定信号17が示されている。四倍使用長さの左フィルタでは、即ち5カプセルが納入され、5カプセルの位置が一致して18によって示されている。四倍使用長さの右フィルタでは、一致するカプセルの位置が各カプセルで正確ではないことを認識すべきである。
【0030】
図5には、概略的に適切な測定線図が図示されていて、正確な充填物用の測定信号12の傍には、放出されたカプセル用の測定信号19も図示されている。位置20と20’には、カプセルが適切に放出される。これは、明確に小さい測定信号によって認識すべきであり、さらに、幅拡大された測定信号によって認識すべきである。幅に基づいて、カプセルが放出されることが非常に正確に確認され得る。
【0031】
図6には、概略的に測定強度の線図が任意の単位10で周波数21によって図示されている。二つの周波数長さ、即ち第一周波数経過22と第二周波数経過23が図示されている。これら周波数経過は異なった充填物の適切なマイクロ波共振器により生じる。
【0032】
例えば、専らフィルタトウがマイクロ波共振器の測定領域に配置されているときに、周波数経過22が支配され、液体を充填した適切なカプセルが適切なマイクロ波共振器の測定領域に配置されているときに、第二周波数経過23が支配され得る。作業周波数26では適切に振幅或いは測定強度10が測定される。
【0033】
第一周波数経過22、即ちフィルタトウを備えるマイクロ波共振器の充填のために、第一周波数経過用の測定強度或いは信号27が測定され、適切なカプセルによる充填では、第二周波数経過用の測定強度或いは信号28が測定される。この場合には、この発明による評価の最も簡単で最も迅速な場合が扱われていて、各測定曲線では、振幅或いは測定強度自体が一定周波数で測定される。
【0034】
ストランド特性、特にカプセルの充填に依存して、振幅の値が
変化する。その限りでは共振曲線が検出されずに、測定費用がかかり、評価は非常に費用がかかることをまねく共振周波数の
変化或いは共振曲線の幅の
変化が行われずに、むしろ作業周波数における単に振幅、即ち測定強度が検出される。
【0035】
その代わりに、周波数変調信号もマイクロ波共振器に接続され得るので、振幅或いは測定強度10の他に作業周波数における振幅変更或いは振幅勾配が評価するために追加的或いは選択的に使用され得る。これは
図7に概略的に図示されている。これにより、臨界的場合には、追加的測定解像が得られ得る。例えば
図7に図示されているように、異なったフィルタ構成部材では、作業周波数26における測定強度は、作業周波数26における第三周波数経過24と第四周波数経過25が図示されているのとは、相違していなく、両周波数経過のために、第三と第四周波数経過用の信号29が生じる。ここでは、出来るだけ必要な情報が作業周波数26における第三周波数経過用の勾配30と第四周波数経過用の勾配31から利用され得る。作業周波数26がここでおよそ5.8GHzである。第三周波数経過24の最高信号強度或いは測定強度10が6GHzの周波数の際にある。
【0036】
図8は、概略的にこの発明によるフィルタ連続製造機の一部を示す。フィルタストランド40が長手軸線57、つまり長手軸方向に沿って
図8で右から左へ搬送される。フィルタストランド40では、納入車輪42によってこの実施例では二つのカプセル43と44がそれぞれに実質的に等間隔で二つの別のカプセル43と44に対してフィルタストランドに納入される。フィルタストランド40が並んで互いに位置するカプセル43と44を有し、それらカプセルの間にはフィルタトウが配置され得る。
【0037】
カプセル43と44を充填されたフィルタストランド40がマイクロ波共振器45を通過し、このマイクロ波共振器において、とりわけ、フィルタストランドの品質とカプセル43と44を備える充填が検査される。さらに、マイクロ波共振器45はカプセル43と44を位置決定するために用いられる。最終的に、ここで回転するナイフ支持体として形成されている切断装置46がストランド40を二倍長さフィルタ41に切断する。マイクロ波共振器45では、二倍使用長さの製造されたフィルタロッド41の品質がきちんとしていないことが確認されたならば、このフィルタロッドが吹出し装置51によって吹き出される。
【0038】
フィルタ連続製造機6の適切な成分の制御と調整は次に、図示されている:
【0039】
納入車輪42の回転速度が段階調整された駆動システム47によって制御される。このシステムは適切な制御信号を納入車輪42に或いは納入車輪42のアクチュエータに引き渡す。納入車輪の各回転位置が実効位置として駆動システム47に戻されて、このシステムは位置調整部48の位相実効値を利用する。位置調整部48が位相目標値を駆動システム47に引き渡す。これは、
図8のそれぞれの成分を接続する矢印を備える適切な線によって示されている。
【0040】
さらに、マイクロ波共振器45はストランド40に納入されたカプセル43と44の実効位置を位置調整部48及び品質監視統計システム50に引き渡す。誤った位置では、品質監視統計システム50が吹出し装置51へと放出信号を引き渡すために用いられるので、誤って位置決めされたカプセル43或いは44を備える適切なフィルタ41が吹き出される。
【0041】
さらに、位置調整部48が位相目標値をナイフ支持体46用の位相調整された駆動システム49に引き渡す。位相実効値は駆動システム49から位置調整部48に戻される。ナイフ支持体46或いはナイフ支持体46のアクチュエータが駆動システム47と適切に接続する。
【0042】
理想的で欠陥のない生産では、カプセル43と44用の納入車輪42並びにナイフ支持体46が位相位置で一度互いに正しく調整されるので、カプセルに対する所望箇所における切断が行われる。けれども、例えば
図9に或いは
図1に図示されているフォーマットベルトの摩耗によって、生産の経過においてフィルタストランド40とフォーマットベルト52の間にゆっくりと起こるスリップが生じ得る。この結果は、フィルタ41の切断位置に対するカプセルのゆっくりなシステム的通路走行である。この問題は、測定システムによって、カプセルのシステム的通路走行の際に納入車輪52とナイフ支持体46の間の位相位置が切断位置調整或いは位置調整部48によって後で調整されることによって、解決される。
【0043】
図9では、この発明によるフィルタ連続製造機60の他の概略的実施態様が図示されている。適切に、成分、即ち納入車輪42、マイクロ波共振器45と切断装置46が図示されている。納入車輪42が窪みを有し、窪みには、この実施例では、カプセル43のみがそれぞれに納入されている。これは、
図8による実施態様と違って、各二倍窪みに設けられ、窪みには両異なった或いは同じカプセルが並んで互いに納入されている。カプセルが適切に、例えば吸引空気によってストランド41の引き渡しまで保持される。
【0044】
納入車輪42に引き続いて、
図9には、フォーマット装置53が図示されていて、このフォーマット装置はとりわけ、フォーマットベルト52を有する。フォーマット装置が
図8による実施態様にも、存在し、無論そこに図示されていない。
【0045】
位相調整がストランド40にそれぞれに納入されたカプセル43の位置測定値に依存して生じ、ストランドがマイクロ波共振器45によって発生されて、位相調整器55に供給される。位相調整器55は切断装置46に対する納入車輪42を制御或いは調整するので、いつも正しく切断位置54が維持され得て、納入されたカプセル43に対する所定間隔に位置する。
【0046】
図10は概略的且つ三次元的に別の実施態様のこの発明によるフィルタ連続製造機の一部を示す。二連続製造機、つまり二つのフィルタストランド40と40’を加工するフィルタ連続製造機が図示されている。適切に二つの納入車輪42、42’が設けられていて、適切な駆動システム47、47’によってそれぞれに駆動される。この場合にも、納入車輪42、42’はカプセル43をフィルタストランド40と40’に納入するために用いられる。
【0047】
その上、ボビンが図示されていて、ボビンから包装材料62、62’が切断後に引き出される。包装材料62、62’は二つのフォーマットベルト52、52’に供給される。フォーマットベルト52、52’は駆動システム64、64’によって駆動される。フィルタストランド40と40’はフォーマットベルト52、52’上に載置され、フォーマット装置53、53を通して案内され、このフォーマット装置では、包装材料62、62’がフィルタストランドの周りに巻かれて閉鎖される。
【0048】
フォーマット装置が継目板装置63に接続し、この継目板装置では、特に熱作用によって継目を密封する包装材料帯継目或いは接着剤が乾燥される。引き続いて、フィルタストランド40と40’がマイクロ波共振器45’を通して到達し、マイクロ波共振器がそれぞれ一つのストランド40、40’用の二つの通過開口を有する。マイクロ波共振器45’は、互いに離脱されている二つのマイクロ波共振器から成る一つのマイクロ波測定装置である。特に離脱によって、各ストランド用の非常に良い測定精度が可能である。これにより、各ストランドでは、液状充填物を有するカプセルを備える煙草加工産業のフィルタ或いは各フィルタストランドの装入の品質を監視させるこの発明による方法が実施され得る。
【0049】
マイクロ波共振器45或いはマイクロ波共振器装置45の後に二つの切断装置46、46’が接続され、これらの切断装置がそれぞれに駆動システム49と49’によって駆動される。
【0050】
適切に駆動される成分、即ち納入車輪42、42’、フォーマットベルト52、52’並びに切断装置46、46’の位置調整が成分と接続された適切な駆動システム47、47’;46、46’と49と49’によって実施される。フォーマットベルト52、52’の位置調整が特に速度調整を包含する。
【0051】
位置調整部48はマイクロ波共振器45’により各ストランドのそれぞれのカプセル43の位置を得る。この位置が駆動システムを始動するために用いられる制御値にさらに加工される。この方法では、切断装置46、46’の位相が調整され得るか、或いは制御され得る。適切に、切断装置46、46’の位相がフォーマットベルト52、52’の速度或いは複数の速度に対して制御され得るか、或いは調整され得る。最終的に、フォーマットベルト52、52’の速度に対して納入車輪42、42’を制御させるか、或いは調整させることが可能である。
【0052】
この出願の範囲内では、話題が一位相による限り、それに代わりに、速度、特に回転速度が包含され得る。
【0053】
特にとりわけ、フィルタストランド40と40’に収納されたカプセル43の位置が制御されるか、或いは調整されるときに、カプセルがストランド40と40’の搬送方向にいつも同じ高さでそれぞれに相対的に両ストランド40と40’に位置することである。この場合には、切断装置46、46’が同じ時間でストランドを切断でき、ストランド40と40’の経過の同期並びに切断されたフィルタの再加工が行われる。
【0054】
単数或いは複数の切断装置の切断或いは回転速度が調整の案内値であるか、或いは一定である場合のために、両ストランドが一つの切断装置により切断され得る。
【0055】
図面のみを採用するすべての上記特徴並びに他の特徴と組合せて開示されている個々の特徴は単独に且つ組合せでこの発明の本質と見做される。この発明による実施態様が個々の特徴或いは複数特徴の組合せによって満足され得る。