特許第5923309号(P5923309)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5923309
(24)【登録日】2016年4月22日
(45)【発行日】2016年5月24日
(54)【発明の名称】データフローモビリティ
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/18 20090101AFI20160510BHJP
   H04W 36/14 20090101ALI20160510BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20160510BHJP
【FI】
   H04W48/18 111
   H04W36/14
   H04W88/06
【請求項の数】16
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2011-545444(P2011-545444)
(86)(22)【出願日】2010年1月8日
(65)【公表番号】特表2012-514955(P2012-514955A)
(43)【公表日】2012年6月28日
(86)【国際出願番号】US2010020452
(87)【国際公開番号】WO2010080966
(87)【国際公開日】20100715
【審査請求日】2013年1月8日
【審判番号】不服2015-7215(P2015-7215/J1)
【審判請求日】2015年4月16日
(31)【優先権主張番号】61/143,524
(32)【優先日】2009年1月9日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/164,181
(32)【優先日】2009年3月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グアン ルー
(72)【発明者】
【氏名】ムハマド ワトファ
(72)【発明者】
【氏名】カメル エム.シャヒーン
【合議体】
【審判長】 近藤 聡
【審判官】 加藤 恵一
【審判官】 水野 恵雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−057551(JP,A)
【文献】 3GPP TS 23.402 V8.4.0,2008年12月,p39−41,145−147
【文献】 HESHAM SOLIMAN,FLOW MOVEMENT IN MOBILE IPV6;DRAFT−SOLIMAN−MOBILEIP−F LOW−MOVE−O.3.TXT,IETF STANDARD−WORKING−DRAFT,スイス,2003年6月1日,N3
【文献】 武智竜一外,モバイルネットワークにおける最適経路制御,電子情報通信学会論文誌B,2006年2月1日,第J89−B巻,第2号,第195−203頁
【文献】 3GPP TS 23.203 V8.4.0,2008年12月16日,p29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、
前記WTRUは、
モビリティポリシ情報についての要求を送信するように構成される送信機であって、前記要求は、第1および第2のアクセスネットワーク情報、並びにフロー識別情報についての要求を含む、送信機と、
前記モビリティポリシ情報に基づいて第1の無線アクセス技術(RAT)の第1のアクセスネットワークから第2のRATの第2のアクセスネットワークに第1のインターネットプロトコル(IP)データフローまたは第2のIPデータフローの少なくとも一つを転送する決定をするように構成されるプロセッサであって、前記フロー識別情報は、前記第1のIPデータフローに対応する第1のアプリケーションタイプ識別子または前記第2のIPデータフローに対応する第2のアプリケーションタイプ識別子の少なくとも一つを含み、前記モビリティポリシ情報は、前記第1のアプリケーションタイプ識別子または前記第2のアプリケーションタイプ識別子の少なくとも一つを介して、前記第1のIPデータフローまたは前記第2のIPデータフローについての前記第2のRATの前記第2のアクセスネットワークの選好を示す、プロセッサと、
を備える、WTRU。
【請求項2】
モビリティ機能から前記モビリティポリシ情報を受信するように構成される受信機をさらに備える、請求項1のWTRU。
【請求項3】
前記送信機は、トリガ条件に応答して前記モビリティポリシ情報についての前記要求を送信するようにさらに構成され、前記トリガ条件は、前記WTRUのパワーアップ、期間の満了、前記WTRUの位置の変化、前記WTRUのアクセスネットワークの変化、前記WTRUのバッテリ電力レベルの変化、または前記WTRU上で実行するアプリケーションの変化の少なくとも1つに関係し、
前記受信機は、前記モビリティポリシ情報についての前記要求に応答して前記モビリティ機能から前記モビリティポリシ情報を受信するようにさらに構成される、
請求項2のWTRU。
【請求項4】
前記受信機は、前記トリガ条件を定義する情報を前記モビリティ機能から受信するようにさらに構成される、請求項3のWTRU。
【請求項5】
前記送信機は、WTRU状態情報を前記モビリティ機能に送信するようにさらに構成され、前記WTRU状態情報は、前記WTRUが接続されるアクセスネットワーク、前記第1のインターネットプロトコル(IP)データフローまたは前記第2のIPデータフローの少なくとも一つに関連する1つまたは複数のフロー識別情報パラメータ、前記WTRUによる前記モビリティポリシ情報の使用に関する統計、アクセスネットワークについての前記WTRUの選好、またはRATの種類についての前記WTRUの選好の少なくとも1つを示す、請求項2のWTRU。
【請求項6】
前記モビリティポリシ情報は、前記第1のアクセスネットワークと前記第2のアクセスネットワークとの間のデータフローモビリティが許可されるかどうか、複数のパケットデータネットワーク(PDN)接続が前記第1のアクセスネットワークまたは前記第2のアクセスネットワーク上で許可されるかどうか、前記第1のアクセスネットワークまたは前記第2のアクセスネットワーク上で許可されるPDN接続の最大数、PDN接続が前記第1のアクセスネットワークまたは前記第2のアクセスネットワークを介して許可されるかどうか、またはPDN接続がある種類のRAT上で許可されるかどうかの少なくとも1つを示す、請求項1のWTRU。
【請求項7】
前記第1のインターネットプロトコル(IP)データフローまたは前記第2のIPデータフローの少なくとも一つは、LTE(Long Term Evolution) IP(インターネットプロトコル)フローである、請求項1のWTRU。
【請求項8】
無線送受信ユニット(WTRU)で用いる方法であって、
前記方法は、
モビリティポリシ情報についての要求を送信することであって、前記要求は、第1および第2のアクセスネットワーク情報並びにフロー識別情報についての要求を含む、ことと、
前記モビリティポリシ情報に基づいて第1の無線アクセス技術(RAT)の第1のアクセスネットワークから第2のRATの第2のアクセスネットワークに第1のインターネットプロトコル(IP)データフローまたは第2のIPデータフローの少なくとも一つを転送する決定をすることであって、前記フロー識別情報は、前記第1のIPデータフローに対応する第1のアプリケーションタイプ識別子または前記第2のIPデータフローに対応する第2のアプリケーションタイプ識別子の少なくとも一つを含み、前記モビリティポリシ情報は、前記第1のアプリケーションタイプ識別子または前記第2のアプリケーションタイプ識別子の少なくとも一つを介して、前記第1のIPデータフローまたは前記第2のIPデータフローについての前記第2のRATの前記第2のアクセスネットワークの選好を示す、ことと、
を備える、方法。
【請求項9】
モビリティ機能から前記モビリティポリシ情報を受信することをさらに備える、請求項8の方法。
【請求項10】
トリガ条件に応答して前記モビリティポリシ情報についての要求を送信することであって、前記トリガ条件は、前記WTRUのパワーアップ、期間の満了、前記WTRUの位置の変化、前記WTRUのアクセスネットワークの変化、前記WTRUのバッテリ電力レベルの変化、または前記WTRU上で実行するアプリケーションの変化の少なくとも1つに関係する、ことをさらに備え、
前記モビリティ機能から前記モビリティポリシ情報を受信することは、前記モビリティポリシ情報についての前記要求に応答して実行される、請求項9の方法。
【請求項11】
前記トリガ条件を定義する情報を前記モビリティ機能から受信することをさらに備える、請求項10の方法。
【請求項12】
WTRU状態情報を前記モビリティ機能に送信することであって、前記WTRU状態情報は、前記WTRUが接続されるアクセスネットワーク、前記第1のインターネットプロトコル(IP)データフローまたは前記第2のIPデータフローの少なくとも一つに関連する1つまたは複数のフロー識別情報パラメータ、前記WTRUによる前記モビリティポリシ情報の使用に関する統計、アクセスネットワークについての前記WTRUの選好、またはRATの種類についての前記WTRUの選好の少なくとも1つを示す、ことをさらに備える、請求項9の方法。
【請求項13】
前記モビリティポリシ情報は、前記第1のアクセスネットワークと前記第2のアクセスネットワークとの間のデータフローモビリティが許可されるかどうか、複数のパケットデータネットワーク(PDN)接続が前記第1のアクセスネットワークまたは前記第2のアクセスネットワーク上で許可されるかどうか、前記第1のアクセスネットワークまたは前記第2のアクセスネットワーク上で許可されるPDN接続の最大数、PDN接続が前記第1のアクセスネットワークまたは前記第2のアクセスネットワークを介して許可されるかどうか、またはPDN接続がある種類のRAT上で許可されるかどうかの少なくとも1つを示す、請求項8の方法。
【請求項14】
前記第1のインターネットプロトコル(IP)データフローまたは前記第2のIPデータフローの少なくとも一つは、LTE(Long Term Evolution) IP(インターネットプロトコル)フローである、請求項8の方法。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記モビリティポリシ情報を受信するためにANDSF(Access Network Discovery Function)機能性を実施するようにさらに構成され、前記第1のアプリケーションタイプ識別子または前記第2のアプリケーションタイプ識別子の少なくとも一つは、ストリーミングビデオアプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、ファイル転送プロトコル(FTP)アプリケーション、VoIP(Voice over Internet Protocol)アプリケーション、または電子メール(email)アプリケーションの少なくとも一つにさらに対応する、請求項1のWTRU。
【請求項16】
前記モビリティポリシ情報を受信するためにANDSF(Access Network Discovery Function)機能性を実施することをさらに含み、前記第1のアプリケーションタイプ識別子または前記第2のアプリケーションタイプ識別子の少なくとも一つは、ストリーミングビデオアプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、ファイル転送プロトコル(FTP)アプリケーション、VoIP(Voice over Internet Protocol)アプリケーション、または電子メール(email)アプリケーションの少なくとも一つにさらに対応する、請求項8の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示される主題は、無線通信に関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、それぞれが、参照によってその全体が本明細書に組み込まれている、2009年1月9日に出願した米国仮出願第61/143524号および2009年3月27日に出願した米国仮出願第61/164181号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
SAE(Service Architecture Evolution)/EPC(Evolved Packet Core)技術などの無線技術は、種々の種類の無線アクセス技術を介してコアネットワークにどのようにアクセスできるのかに対処する。たとえば、SAE/EPCコアネットワークには、E−UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)WLAN(Wireless Local Area Network)、CDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)、またはIEEEのWiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの技術に基づくエアインターフェースを介してアクセスすることができる。
【0003】
異なる種類の無線アクセス技術の間での遷移を容易にするために、複数の手法が開発されてきた。たとえば、ANDSF(Access Network Discovery and Selection Function)は、システム間のモビリティポリシ(mobility policy)およびアクセスネットワークのディスカバリ(discovery)情報を格納および提供するサーバである。MIH(Media Independent Handover)とも呼ばれるIEEE 802.21は、異種アクセスネットワークの間のWTRU(無線送受信ユニット)のモビリティを容易にするフレームワークを提供する。MIHは、ネットワークの選択およびハンドオーバの判断を容易にするためにハンドオーバポリシおよびアクセスネットワーク情報を提供するMIH情報サーバを含む。ANDSFおよび/またはMIHを使用することによって、WTRUは、異なる技術の種類のアクセスネットワークの間で遷移している間、コアネットワークと通信したままであることが可能である。
【0004】
WTRUがコアネットワークを介してデータを送信/受信する時に、そのWTRUは、1つまたは複数のデータフローを使用することによってそれを行うことができる。LTE(Long Term Evolution)の文脈では、WTRUがIP(インターネットプロトコル)データを含むデータフローであるIPフローを使用することによって通信することを可能にするために努力がなされてきた。例として、WTRUは、ビデオテレフォニ呼、非会話ビデオストリーム、およびピアツーピア(P2P)ダウンロードに関係する別個のIPフローに同時にかかわることができる。単一のアプリケーションが、単一のIPフローまたは複数のIPフローに関係するデータを送信および/または受信することができる。1つのWTRUが、同時に複数のアクセスネットワークを介してIPフローを使用して通信することができ、同一アプリケーションに関係する複数のIPフローが、異なるアクセスネットワークを介して使用されうる。
【0005】
異種アクセスネットワークの文脈でのIPフローなどのデータフローの使用を容易にするために努力がなされてきたが、これらの努力は、多数の欠点を含む。たとえば、これらの努力は、異なる技術の種類のアクセスネットワークの間でのデータフローの選択的ハンドオーバならびに他の関係する機能がどのように実行されうるのかに適切に対処していない。さらなる例として、これらの努力は、データフローをどのように定義できるのかおよびデータフローのハンドオーバに使用されるデータをどのように格納および通信できるのかに適切に対処していない。したがって、上記に載せた欠点ならびに現在の技術の他の欠点に対処する新しい技術が要求されている。
【発明の概要】
【0006】
WTRUは、第1のRATの第1のアクセスネットワークから第2のRATの第2のアクセスネットワークへデータフローを転送する決定を行うように構成されたプロセッサを含むことができる。この決定は、モビリティポリシ情報に基づくものとすることができる。WTRUは、第1のアクセスネットワークから第2のアクセスネットワークへのデータフローの転送を要求するメッセージを送信するように構成された送信機をさらに備えることができる。このメッセージは、データフローに関連するフロー識別情報をさらに含むことができる。
【0007】
WTRU内で使用される方法は、第1のRATの第1のアクセスネットワークから第2のRATの第2のアクセスネットワークへデータフローを転送するために決定を行うことを含むことができる。この決定は、モビリティポリシ情報に基づくものとすることができる。WTRUは、第1のアクセスネットワークから第2のアクセスネットワークへのデータフローの転送を要求するメッセージを送信することができる。このメッセージは、データフローに関連するフロー識別情報をさらに含むことができる。WTRUは、第1のアクセスネットワークから第2のアクセスネットワークへのデータフローの転送に参加することができる。
【0008】
モビリティ機能(mobility function)は、WTRU状態の情報をWTRUから受信するように構成された受信機を含むことができる。モビリティ機能は、WTRU状態の情報に基づいてモビリティポリシ情報を更新するように構成されたプロセッサも含むことができる。モビリティポリシ情報は、データフローモビリティ情報を含むことができる。モビリティ機能は、モビリティポリシ情報をWTRUに送信するように構成された送信機も含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
より詳細な理解は、添付図面に関連する例によって与えられる次の説明から得ることができる。
図1】データフローを使用する無線データの通信の例示のアーキテクチャを示す図である。
図2】データフローのグループ化の例を示す図である。
図3】LTEシステムの文脈でデータフローがどのように使用されうるのかの例を示す図である。
図4】フロー識別情報の使用を含むことができるデータフロー作成のための第1の方法を示す図である。
図5】フロー識別情報の使用を含むことができるデータフロー作成のための第2の追加の方法を示す図である。
図6】データフローの変更およびフロー識別情報の対応する変更のための例示の方法を示す図である。
図7】データフローの削除およびフロー識別情報の対応する削除のための例示の方法を示す図である。
図8】異なるアクセスネットワークの間でのFIIを使用するデータフローの転送のための例示の方法を示す図である。
図9】WTRUとモビリティ機能との間の相互作用のための例示の方法を示す図である。
図10】モビリティ機能を含むことができる例示の非ローミングネットワークアーキテクチャを示す図である。
図11】ビジテッドモビリティ機能(Visited Mobility Function)およびホームモビリティ機能(Home Mobility Function)を含むことができる例示のローミングアーキテクチャを示す図である。
図12】ビジテッドモビリティ機能、ホームモビリティ機能を含むことができ、さらに、情報サーバを含むことができる第1の例示のローミングアーキテクチャを示す図である。
図13図1〜12を参照して説明されるWTRU、基地局、および他のネットワーク要素を示す詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下で言及される時に、用語「WTRU(無線送受信ユニット)」は、UE(ユーザ機器)、移動局、固定式または移動式の加入者ユニット、ページャ、セルラ電話機、PDA(携帯情報端末)、コンピュータ、または無線環境内で動作できる任意の他の種類の装置を含むが、これらに限定されない。以下で言及される時に、用語「基地局」は、Node−B(ノードB)、eNB(Evolved Node−B)、サイトコントローラ、AP(アクセスポイント)、または無線環境内で動作できる任意の他の種類のインターフェース装置を含むが、これらに限定されない。
【0011】
以下で言及される時に、用語「モビリティ機能(MF(mobility function))」は、ネットワーク内の論理ノードである。1つのMFは、単一の電子装置上で実施されることが可能で、または、2または3以上の電子装置にまたがって実施されることが可能である。MFは、たとえば、ANDSF(Access Network Discovery Function)またはIEEE 802.21 MIH(Media Independent Handover)サーバとすることができる。あるいはまた、MFは、ANDSF機能性もしくはMIH機能性のサブセットまたはANDSFサーバ機能性およびMIHサーバ機能性の組合せのサブセットを実施することができる。それに加えてまたはその代わりに、MFは、ANDSFサーバ機能性および/またはMIHサーバ機能性の範囲外の追加の機能性を実施することができる。
【0012】
以下で言及される時に、用語「データフロー」は、関係するデータの任意の単一方向または双方向のシーケンスを指す。以下で言及される時に、用語「IPフロー」は、IPを使用して送信または受信されるデータを含むデータフローを指す。
【0013】
図1は、データフローを使用する無線データの通信の例示のアーキテクチャ120を示している。例示のアーキテクチャ120は、WTRU 100、第1の基地局102、第2の基地局104、コアネットワーク106、および1つまたは複数のパケットデータネットワーク(PDN)108を含む。WTRU 100は、第1のエアインターフェースを介して第1の基地局102と通信することができ、第2のエアインターフェースを介して第2の基地局104と通信することができる。基地局102、104は、コアネットワーク106に接続されることが可能である。コアネットワーク106は、1つまたは複数のPDN 108に接続されることが可能である。WTRU 100は、第1のデータフロー110を使用してPDN 108のうちの1つからデータを送信および/または受信することができる。第1のデータフロー110内のデータは、コアネットワーク106および第1の基地局102を介してWTRU 100へ/から通信されることが可能である。WTRUは、第2のデータフロー112を使用してPDN 108のうちの1つにデータを送信することができる。第2のデータフロー112内のデータは、第1の基地局102およびコアネットワーク106を介してPDN 108のうちの1つに通信されることが可能である。WTRU 100は、第3のデータフロー114を使用してPDN 108のうちの1つからデータを受信することができる。第3のデータフロー114内のデータは、コアネットワーク106および第2の基地局104を介してWTRU 100に通信されることが可能である。第1の基地局102および第2の基地局104は、異なるアクセス技術を使用してWTRU 100と通信できるものとすることができる。純粋に例として、第1の基地局102は、セルラ技術を使用してWTRU 100と通信できるものとすることができ、第2の基地局104は、WLAN技術を使用してWTRU 100と通信できるものとすることができるが、アクセス技術の任意の組合せが使用されうる。
【0014】
コアネットワーク106は、MF 130を含むことができる。MF 130は、以下で「アクセスネットワーク情報」と呼ばれる、WTRU 100がコアネットワーク106にアクセスするのに使用できるアクセスネットワークに関するデータをWTRU 100に供給することができる。MF 130は、これらには限定されないが、ネットワークのアクセス技術の種類、ネットワークのネットワーク識別子、ネットワークのチャネル情報、ネットワークの搬送波周波数、ネットワークのサービス品質(QoS)特性、または他のパラメータなどのパラメータを含むアクセスネットワーク情報を供給することができる。
【0015】
MF 130は、さらに、以下で「モビリティポリシ情報」と呼ばれる、アクセスネットワークの間でのWTRUの転送に関係する情報を格納することができる。モビリティポリシ情報は、いつアクセスネットワークの間の遷移が許可または制限されるか、コアネットワーク106にアクセスするための好ましいアクセス技術の種類またはアクセスネットワーク、ある種類のアクセス技術が異なる種類のアクセス技術より好ましいかどうか、特定のアクセスネットワークが異なるアクセスネットワークより好ましいかどうか、あるアクセス技術の種類から別のアクセス技術の種類へのモビリティ(mobility)が制限されるかどうか、またはある条件が満足される時にアクセスネットワークの間のモビリティが制限されるかどうかなどのパラメータを含むが、これらに限定されない。
【0016】
上記で説明したパラメータに加えてまたは代わりとして、モビリティポリシ情報は、以下で「データフローモビリティ情報」と呼ばれる、アクセスネットワークの間のデータフローの転送に関係する情報を含むことができる。データフローモビリティ情報は、アクセスネットワークの間のデータフローモビリティが特定のWTRUについて許可されるかどうか、アクセスネットワークの間のデータフローモビリティがコアネットワーク106のオペレータによって支援されるかどうか、特定の種類のアプリケーションについて好ましいアクセスネットワークの種類、どのサービスの種類をどのアクセスネットワーク上で使用しなければならないのかに関する選好、アクセスネットワークのサポートされるQoSパラメータ、ある種類のアクセスネットワーク上で複数のPDNへの接続性が許可されるかどうか、あるアクセスネットワークまたはアクセスネットワークの一種のPDN接続の最大数、あるアクセスネットワークまたはアクセスネットワークの一種を介して特定のPDNが接続されるかどうか、コアネットワーク106にアクセスするためにWTRU 100によって使用されうる、同時のアクセスネットワークの最大数またはアクセス技術の同時の種類の最大数、MIP(Mobile IP)が支援されるかどうか、MIPのどのバージョン(たとえば、MIPv4、MIPv6、および/またはP−MIP(Proxy MIP))が支援されるかなどのパラメータを含むことができるが、これらに限定されない。
【0017】
特定の種類のアプリケーションに関するアクセスネットワークの好ましい種類の例として、電子メールなどのアプリケーションは、セルラアクセスネットワーク(または特定の種類のセルラアクセスネットワーク)上で好ましい可能性があるが、ゲームなどのアプリケーションは、WLAN上で好ましい可能性がある。どのサービスの種類がどのアクセスネットワーク上で使用されるべきかに関する選好の例として、リアルタイムアプリケーションは、セルラアクセスネットワーク(または特定の種類のセルラアクセスネットワーク)上で好ましい可能性があり、バックグラウンドアプリケーション(FTPクライアントなど)は、WLAN上で好ましい可能性がある。
【0018】
MF 130は、照会/応答の機構を介してWTRU 100にアクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報を供給することができる。その代わりにまたはそれに加えて、MF 130は、プッシュ機構を介してWTRU 100にアクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報を供給できるものとすることができる。WTRU 100は、そのアクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報に基づいてモビリティ判断を行うことができる。その代わりにまたはそれに加えて、MF 130は、アクセスネットワークの間での遷移を実行すべき時を示すコマンドをWTRU 100に送信することができる。
【0019】
MF 130は、アクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報に関するWTRU 100による照会を開始するためのトリガを示す情報をWTRU 100に送信することができる。WTRU 100は、その照会トリガを格納することができ、そのトリガによって指定される条件の発生時に、WTRUは、アクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報に関する照会をMF 130に送信することができる。あるいはまた、WTRU 100は、MF 130からトリガ情報を受信せずにトリガを初期化することができる。MF 130がトリガ情報をWTRU 100に送信する例では、MF 130は、MF 130とのWTRUの登録/初期化中にそれを行うことができる。その代わりにまたはそれに加えて、MF 130は、新しいトリガを追加するか、トリガを変更するか、またはトリガを削除するために、登録/初期化の後の任意の時に、トリガ情報を送信することができる。
【0020】
照会トリガは、WTRU 100の初期パワーアップ、ある期間もしくは繰り返し発生する期間の満了、WTRU 100の位置の変化、WTRU 100のアクセスネットワークの変化、WTRU 100のバッテリ電力レベルの変化、WTRU 100上で実行するアプリケーションの変化、WTRU 100によるMF 130からのアクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報の受信など、1つまたは複数のイベントの発生に基づいて駆動されうるが、これらに限定されない。
【0021】
図1は、コアネットワーク106内に含まれるものとしてMF 130を示しているが、MF 130は、コアネットワーク106の外部で実施されてコアネットワーク106内の1つまたは複数のノードと通信することもできる。
【0022】
図1の例示のアーキテクチャでは、データフローを、集合的にフロー識別情報(FII(Flow Identification Information))と呼ばれる1つまたは複数のパラメータによって識別することができる。FIIは、たとえば、データフロー識別子(フローID)を含むことができる。データフローIDは、一意の整数または他のデータ型とすることができ、それに関連するデータフローが作成される時に作成されうる。FIIは、さらに、データフローに関連するソースIPアドレス、データフローに関連する宛先IPアドレス、データフローに関連する1つまたは複数のソースポート番号、データフローに関連する1つまたは複数の宛先ポート番号、データフローで使用される1つまたは複数のプロトコルを識別する1つまたは複数のプロトコル識別子、データフローが使用するアクセスネットワークの種類(たとえば、UTRAN、E−UTRAN、GERAN、WLAN、WiMax、または任意の他のアクセスネットワークの種類)の識別子、アクセスネットワーク識別子、無線ベアラ識別子、EPS(Evolved Packet System)ベアラ識別子などのコアネットワークベアラ識別子、PDNゲートウェイ識別子、オペレータ識別子、APN(アクセスポイント名)、国コード、地域コード、アプリケーション識別子、アプリケーションの種類の識別子、データフローで使用されるIPバージョンの識別子(たとえば、IPv4またはIPv6)、データフローに関連するモビリティプロトコルに関連する識別子(たとえば、MIPまたはP−MIP)、またはデータフローによって要求されるQoSのうちの1つまたは複数を含むことができる。アプリケーションの種類の識別子は、データフロー上で通信されるデータを有するアプリケーションが、たとえば、VoIP(Voice over IP)アプリケーション、ストリーミングビデオアプリケーション、または他の種類のアプリケーションであるかどうかを識別することができる。
【0023】
FIIは、さらに、フローグループ内のデータフローのグループ化に関係する情報を含むことができる。たとえば、1つのデータフローを、1つまたは複数のフローグループに関連付けることができ、そのデータフローのFIIは、そのデータフローが関連付けられたフローグループの識別子を含むことができる。共通の属性を有するデータフローを、その共通の属性に基づいてグループ化することができる。フローグループを定義するのに使用できる属性は、グループ内のデータフローがそれを介して通信されるアクセスネットワークまたはアクセスネットワークの一種、グループ内のデータフローが関連付けられるアプリケーションまたはアプリケーションの一種、グループ内のデータフローによって要求されるQoS、またはFIIに他の形で含まれる任意の他のデータフロー属性を含む。1つのデータフローは、複数のグループに含まれうる。
【0024】
図2は、どのようにデータフローがグループ化されるのかの例を示している。データフロー1 206のFIIは、データフロー1 206が、E−UTRANアクセスネットワークの種類、低QoS、およびストリーミングビデオアプリケーションの種類に関連することを示している。データフロー2 208のFIIは、データフロー2 208が、E−UTRANアクセスネットワークの種類、高QoS、およびウェブブラウザアプリケーションの種類に関連することを示している。データフロー3 210のFIIは、データフロー3 210が、WLANアクセスネットワークの種類、高QoS、およびFTP(ファイル転送プロトコル)アプリケーションの種類に関連することを示している。データフロー4 212のFIIは、データフロー4 212が、E−UTRANアクセスネットワークの種類、ベストエフォートQoS、およびストリーミングビデオアプリケーションの種類に関連することを示している。データフロー1 206、データフロー2 208、およびデータフロー4 212は、フローグループA 200に含まれ、フローグループA 200は、E−UTRANアクセスネットワークの種類の属性に基づく。データフロー2 208およびデータフロー3 210は、フローグループB 202に含まれ、フローグループB 202は、高QoSの属性に基づく。データフロー1 206およびデータフロー4 212は、フローグループC 204に含まれ、フローグループC 204は、ストリーミングビデオアプリケーションの種類に基づく。
【0025】
図1を再度参照すると、FIIは、WTRU 100、1つまたは複数の基地局102、104、またはコアネットワーク106内のもしくはこれに接続された任意のノードに格納されうる。FIIは、フローが作成される時に、WTRU 100または例示のアーキテクチャ内の他のコンポーネント100、102、104、106によって作成されうる。あるいはまた、FIIは、データフローに関連する構造(たとえば、ベアラコンテキストまたはPDPコンテキスト)が作成される時に作成されうる。例示のアーキテクチャ120は、異なるアクセスネットワークの間でのデータフローの転送を支援することができる。データフローを、個別にまたはグループを基礎として転送することができる。
【0026】
FII、アクセスネットワーク情報、および/またはモビリティポリシ情報の使用に加えてまたはその代替として、WTRU 100は、集合的に「WTRU状態の情報」と呼ばれる、WTRUの状態および/またはWTRUの能力に関係する情報をMF 130に供給することができる。WTRU状態の情報は、WTRU 100が接続されているアクセスネットワーク、WTRU 100のIPアドレス、WTRU 100によって使用される任意のデータフローに関連する任意のFIIパラメータ、WTRU上で実行するアプリケーションおよびそのアプリケーションに関係するパラメータ(アプリケーションID、アプリケーションの種類、およびアプリケーションに関係するQoSパラメータなど)、WTRU 100の位置、WTRU 100によるモビリティポリシ情報の使用に関する統計、ネットワークへのアクセス接続性のリアルタイムの消失および/または取得を示すレポート(たとえば、WTRU 100での無線のアクティブ化/非アクティブ化に基づく)、WTRU 100によって受信されたQoSを示すレポート、受信されたQoSと期待されるQoSとを比較するWTRU 100からのレポート、アプリケーションごとおよび/またはRATごとを基礎として受信されたQoSと期待されるQoSとを比較するWTRU 100からのレポート、または特定のアクセスネットワークもしくはアクセスネットワークの一種に関するWTRU 100の選好などのパラメータを含むことができるが、これらに限定されない。
【0027】
WTRU 100は、WTRU 100が接続されている任意のアクセスネットワークを介してMF 130にWTRU状態の情報を送信することができる。WTRUは、この情報を定期的に供給することができる。その期間は、WTRU 100とMF 130との間のシグナリングによって指定することができ、WTRUでのハードコーディングされた値とすることができ、または1つもしくは複数のトリガに基づいてWTRU 100によって決定されうる。WTRU状態の情報のトリガを定義する情報は、MF 130からWTRU 100に送信されうる。WTRU状態の情報のトリガは、照会トリガに関して上記で説明した任意のイベントの発生、または1つもしくは複数の他のイベントの発生に基づくものとすることができる。その代わりにまたはそれに加えて、WTRU 100は、アクセスネットワークの間でデータフローを移動するために要求をMF 130に送信することができる。この要求は、たとえば、MF 130から受信されたモビリティポリシ情報に基づくものとすることができる。その代わりにまたはそれに加えて、この要求は、WTRU 100がアクセスネットワークから離れて移動しつつあり、および/または新しいアクセスネットワークの範囲内で移動しつつあることをWTRU 100が知ることに基づくものとすることができる。この要求に応答して、MF 130および/またはコアネットワーク106内の1つもしくは複数の他のノードは、WTRU 100がアクセスネットワークの間でデータフローを移動しなければならないことを示すコマンドをWTRU 100に送信することができる。
【0028】
MF 130は、WTRU 100から受信した情報に基づいてモビリティポリシ情報を調整し、および/またはハンドオーバの判断を行うことができる。たとえば、WTRU 100によるモビリティポリシ情報の使用に関する統計が、WTRU 100がアクセスネットワークの間で頻繁に遷移していることを示す場合には、MF 130は、WTRUがより広いカバレッジ(coverage)平均エリアを有するアクセスネットワークに接続しなければならないことを示すためにモビリティポリシ情報を変更することができる。これは、たとえば、モビリティポリシ情報が、WLANなどのより小さいカバレッジエリアを有するアクセスネットワークの種類を好む場合に発生する可能性があり、そのモビリティポリシ情報を、WLANアクセスよりもE−UTRANアクセスを優先するように変更することができる。
【0029】
図1の例示のアーキテクチャ120は、2つの基地局102、104を示しているが、任意の数の基地局を、例示のアーキテクチャ120内で使用することができる。コアネットワーク106は、たとえば、SAE、UMTS、WiMax、または任意の他の適切なコアネットワーク技術などの技術に基づくものとすることができる。コアネットワーク106は、FII、フローモビリティ情報、および/またはWTRU状態の情報を格納および/または通信することのできる、HLR(Home Location Register)、HSS(Home Subscriber Server)、PRCF(Policy and Charging Rules Function)、サービングゲートウェイ(SGW(Serving Gateway))、PDNゲートウェイ(PDN Gateway)、MME(モビリティ管理エンティティ)、モビリティ管理サーバ、または他のネットワークノードなどのより多くのネットワークノードを、MF 130の他に含みおよび/またはこれらに接続されうる。図1は、3つのデータフロー110、112、114を示しているが、WTRUは、アクセスネットワークの任意の組合せを介する任意の数のデータフローを使用して通信することができる。
【0030】
種々の実施態様では、WTRU 100および基地局102、104で実施できる無線アクセス技術(RAT)は、WLAN、CDMA2000、UTRAN、WCDMA、WiMAX、GSM(Global System for Mobile Communications)、GERAN(GSM EDGE(Enhanced Data Rates For GSM Evolution)Radio Access Network)、WiBro(Wireless Broadband)、E−UTRAN、およびLTE Advancedなどの技術を含むがこれらに限定されない。
【0031】
種々の実施態様では、図1および2を参照して上記で説明したアクセスネットワーク情報、モビリティポリシ情報、WTRU状態の情報、および/またはFIIパラメータの任意の組合せまたは副組合せを使用することができる。
【0032】
図3は、LTEシステムの文脈でデータフローがどのように使用されうるのかの例を示している。LTEシステムでは、WTRUは、1つまたは複数のパケットデータ接続(PDNs)を有することができ、このパケットデータ接続の各々は、PDNへのIPデータの経路を提供する。PDN接続は、1つまたは複数のベアラコンテキストを含むことができ、各ベアラコンテキストは、1つまたは複数のIPフローのデータを送信/受信するのに使用されうる。
【0033】
図3の例では、パケットデータネットワーク(PDN)接続1 300は、WTRU(図示せず)から第1のPDN(図示せず)へのPDN接続である。PDN接続2 302は、WTRUから第2のPDN(図示せず)へのPDN接続である。PDN接続1 300は、ベアラコンテキスト1 310およびベアラコンテキスト2 312を含むことができる。ベアラコンテキスト1 310内では、3つの単一方向データフロー(IPフロー)(IPフロー1 320、IPフロー2 322、およびIPフロー3 324)が、データの送信または受信に使用される。ベアラコンテキスト2 312内では、2つのIPフロー(IPフロー4 326およびIPフロー5 328)が、データの送信または受信に使用される。PDN接続2 302は、ベアラコンテキスト3 314を含むことができる。ベアラコンテキスト3 314内では、2つのIPフロー(IPフロー6 330およびIPフロー7 332)が、データの送信または受信に使用される。WTRUは、2つの異なるアクセスネットワーク(アクセスネットワークあたり1つのPDN接続)を使用してまたは同一のアクセスネットワーク上で、PDN接続1 300およびPDN接続2 302上でデータを送信/受信することができる。IPフロー 320、322、324、326、328、330、332の各々は、上記で図1および2を参照して説明したようにFIIに関連付けられうる。
【0034】
図4は、FIIの使用を含むことができるデータフロー作成のための方法を示している。図4は、WTRU 400、MME 402、サービングゲートウェイ404、およびPDNゲートウェイ406を示している。MME 402、サービングゲートウェイ404、およびPDNゲートウェイ406を、コアネットワーク(図示せず)内に含めることができる。WTRU 400は、E−UTRANなどのアクセスネットワークを介してMME 402、サービングゲートウェイ404、およびPDNゲートウェイ406と通信することができる。
【0035】
WTRU 400は、1つまたは複数のデータフローを作成する決定を行うことができ、データフローを定義するのに使用されるFIIパラメータを決定することができる(ステップ410)。WTRU 400は、専用ベアラの作成に関する要求を示すメッセージを送信することができる(ステップ412)。このメッセージは、たとえば、ベアラリソース変更の要求(BEARER RESOURCE MODIFICATION REQUEST)メッセージとすることができる。このメッセージは、1つまたは複数のデータフローに関係するFIIパラメータを含むことができる。
【0036】
MME 402、サービングゲートウェイ404、およびPDNゲートウェイ406は、専用ベアラのアクティブ化に関係する1つまたは複数のメッセージを交換することができる。この1つまたは複数のメッセージは、1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。MME 402、サービングゲートウェイ404、およびPDNゲートウェイ406のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のデータフローを定義するのに使用されるFIIパラメータを決定することができる。これらのFIIパラメータは、さらに、WTRU 400からMME 402に送信されるメッセージに含まれる任意のFIIパラメータとすることができる(ステップ412)。
【0037】
MME 402は、専用ベアラコンテキストのアクティブ化に関する要求を示すメッセージをWTRU 400に送信することができる(ステップ416)。このメッセージは、たとえば、専用EPSベアラコンテキストアクティブ化の要求(ACTIVATE DEDICATED EPS BEARER CONTEXT REQUEST)メッセージとすることができる。このメッセージは、MME 402、サービングゲートウェイ404、PDNゲートウェイ406、および/またはWTRU 400によって決定された1つまたは複数のデータフローを定義するのに使用されるFIIパラメータを含むことができる。
【0038】
次に、WTRUは、専用ベアラコンテキストのアクティブ化の肯定応答を示すメッセージを送信することができる(ステップ418)。このメッセージは、たとえば、専用EPSベアラコンテキストアクティブ化の受諾(ACTIVATE DEDICATED EPS BEARER CONTEXT ACCEPT)メッセージとすることができる。このメッセージは、MME 402、サービングゲートウェイ404、PDNゲートウェイ406、および/またはWTRU 400によって決定された1つまたは複数のデータフローを定義するのに使用されるFIIパラメータを含むことができる。
【0039】
次に、WTRU 400は、上記で説明したようにメッセージに含まれるFIIパラメータに従って定義された1つまたは複数のデータフロー上でデータを送信および/または受信することができる(ステップ420)。サービングゲートウェイ404およびPDNゲートウェイ406も、この1つまたは複数のデータフローに参加することができる。この1つまたは複数のデータフローは、たとえば、IPフローとすることができる。
【0040】
FIIパラメータは、WTRU 400、MME 402、サービングゲートウェイ404、またはPDNゲートウェイ406のうちの1つまたは複数において決定することができる。種々の実施態様では、図4を参照して(ステップ412、416、および418で)上記で説明したメッセージの各々は、FIIパラメータを含んでも含まなくてもよい。
【0041】
図4を参照して上記で説明したものなどのデータフローの作成は、そのフローに関連するベアラ上のパケットフィルタの作成を含むことができる。ベアラを、1つまたは複数のトラフィックフローテンプレート(TTF(Traffic Flow Template))に関連付けることができる。TFTは、1つまたは複数のパケットフィルタを含むことができる。TFTは、アップリンクに関連付けられ、WTRU 400において実施されることが可能である。あるいはまた、TFTは、ダウンリンクに関連付けられ、PDNゲートウェイ406または他のネットワークノードなどのネットワークノード内で実施されることが可能である。パケットフィルタは、データを正しいベアラにマッピングするのに使用されうる。ベアラリソース変更の要求メッセージ(ステップ412)は、データフローに対応するパケットフィルタの作成に関する要求を含むことができる。実施態様に応じて、パケットフィルタの作成は、対応するFIIの作成を開始することができる。あるいはまた、FIIの作成は、対応するパケットフィルタの作成を開始することができる。したがって、図4を参照して説明したデータフローに対応するパケットフィルタは、図4に示された方法の中のどの時点においても作成されうる。
【0042】
図5は、FIIの使用を含むことができるデータフロー作成のための追加の方法を示している。図5は、WTRU 500、アクセスネットワークノード502、PDNゲートウェイ506、ビジテッドポリシおよび課金ルール機能(vPCRF(Visited Policy and Charging Rules Function))514、認証、認可、およびアカウンティング(AAA(Authentication,Authorization and Accounting)プロキシ508、ホームポリシおよび課金ルール機能(hPCRF(Home Policy and Charging Rules Function))、およびホームサブスクライバサーバ(HSS(Home Subscriber Server))/AAAサーバ512を示す。アクセスネットワークノード502は、基地局、アクセスルータ、または他のネットワークノードとすることができる。種々の実施態様では、アクセスネットワークノード502を、たとえば、CDMA2000 PDSN(Packet Data Service Node)、WiMax ASN(Access Service Node)、またはWLANアクセスルータとすることができる。アクセスネットワークノード502は、WTRU 500へのエアインターフェースの提供に参加することができる。アクセスネットワークノード502およびWTRU 500は、たとえば、WLAN、CDMA2000、WiMAX、または任意の他の技術などの技術を使用して通信することができる。
【0043】
WTRU 500およびアクセスネットワークノード502は、通信を確立するためにアタッチ(attach)手順および/または登録手順を実行することができる(ステップ520)。これは、たとえば、レイヤ1(L1)リンクおよび/またはレイヤ2(L2)リンクの確立を含むことができる。WTRU 500、アクセスネットワークノード502、HSS/AAAサーバ512、および/またはAAAプロキシ508は、認証および認可手順を実行することができる(ステップ522)。この手順は、EAP(Extensible Authentication Protocol)認証手順とすることができ、またはこれを含むことができる。
【0044】
認証の後に、WTRU 500およびアクセスネットワークノード502は、レイヤ3(L3)アタッチ手順を開始することができる。WTRU 500は、1つまたは複数のデータフローに関係する1つまたは複数のFIIパラメータを作成することができる(ステップ526)。このデータフローは、たとえば、IPフローとすることができる。アクセスネットワークノード502およびhPCRF 510は、ゲートウェイ制御セッション確立手順を実行する(ステップ528)。アクセスネットワークノード502は、PDNゲートウェイ506にプロキシバインディング更新メッセージを送信する(ステップ530)。このプロキシバインディング更新メッセージは、WTRU 500によって作成された1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。
【0045】
PDNゲートウェイ506、vPCRF 514、およびhPCRF 510は、IP−CAN(Internet Protocol-Connectivity Access Network)セッション確立手順を実行することができる(ステップ532)。次に、PDNゲートウェイ506は、FIIパラメータを更新する(ステップ534)。これは、たとえば、PDNゲートウェイ506が、それが格納する情報に基づいてFIIパラメータに書き込むことを含むことができる。HSS/AAAサーバ512および/またはAAAプロキシ508は、PDNゲートウェイアドレスの更新を実行することができる(ステップ536)。これは、PDNゲートウェイがそのPDNゲートウェイのアイデンティティおよびAPN(アクセスポイント名)を示すメッセージをHSS/AAAサーバ512に送信することを含むことができる。このメッセージに含まれる情報を、HSS/AAAサーバ512内で格納することができる。
【0046】
PDNゲートウェイ506は、プロキシバインディング肯定応答メッセージをアクセスネットワークノード502に送信することができる(ステップ538)。このプロキシバインディング肯定応答メッセージは、1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。次に、PDNゲートウェイ506およびアクセスネットワークノード502は、PMIPトンネルを確立する(ステップ540)。アクセスネットワークノード502、vPCRF 514、およびhPCRF 510は、ゲートウェイ制御およびQoSルールプロビジョニング手順を実行することができる(ステップ542)。この手順は、たとえば、GW制御セッション変更手順とすることができる。
【0047】
次に、WTRU 500およびアクセスネットワークノード502は、L3アタッチ手順を完了することができる(ステップ544)。これは、たとえば、FIIパラメータを含む1つまたは複数のメッセージの交換を含むことができる。次に、WTRU 500は、アクセスネットワークノード502およびPDNゲートウェイ506を介して、FIIに基づいて1つまたは複数のデータフロー上でデータを通信することができる(ステップ548)。WTRU 500がFIIを格納する場合には、WTRU 500は、作成されたデータフローを反映するために、その格納されたFIIを更新することができる。
【0048】
データフロー(およびそれに関連するFII)は、いつでも変更することができる。たとえば、データフローの属性を変更することができ、WTRUおよび/または1つもしくは複数のネットワークノード内に格納されたFIIを、その変更を反映するために更新することができる。その代わりにまたはそれに加えて、あるアクセスネットワークから別のアクセスネットワークにデータフローがハンドオーバされる時に、FIIを更新することができる。図6は、データフローの変更およびFIIの対応する変更のための例示の方法を示している。
【0049】
図6は、WTRU 600、MME 602、サービングゲートウェイ604、およびPDNゲートウェイ606を示している。WTRU 600は、サービングゲートウェイ604およびPDNゲートウェイ606を介してデータフロー上で通信することができる(ステップ610)。このデータフローは、たとえば、IPフローとすることができる。このデータフローを、対応するFIIに関連付けることができる。
【0050】
WTRU 600は、データフローによって使用されるベアラコンテキストの変更を要求するためにMME 602にメッセージを送信することができる(ステップ612)。このメッセージは、たとえば、ベアラリソース変更の要求メッセージとすることができる。このメッセージは、データフローに関係する1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。MME 602、サービングゲートウェイ604、およびPDNゲートウェイ606は、この要求メッセージに従ってベアラを更新するために1つまたは複数のメッセージを交換することができる(ステップ614)。MME 602、サービングゲートウェイ604、および/またはPDNゲートウェイ606がFIIを格納する場合には、それらは、格納されたFIIを更新することができる(ステップ614)。
【0051】
次に、MME 602は、ベアラコンテキストの変更を要求するためにWTRU 600にメッセージを送信することができる(ステップ616)。このメッセージは、たとえば、EPSベアラコンテキスト変更の要求(MODIFY EPS BEARER CONTEXT REQUEST)メッセージとすることができる。このメッセージは、1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。
【0052】
次に、WTRU 600は、ベアラコンテキストの変更を肯定応答するためにMME 602にメッセージを送信することができる(ステップ618)。このメッセージは、たとえば、EPSベアラコンテキスト変更の受諾(MODIFY EPS BEARER CONTEXT ACCEPT)メッセージとすることができる。このメッセージは、1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。次に、WTRU 600は、変更されたベアラおよび対応する変更されたFIIを使用して、サービングゲートウェイ604およびPDNゲートウェイ606を介してデータフロー上で通信することができる(ステップ620)。WTRU 600がFIIを格納する場合には、WTRU 600は、データフローの変更を反映するためにその格納されたFIIを更新することができる。
【0053】
データフローがパケットフィルタに関連付けられる場合には、図6を参照して上記で説明したデータフローの変更は、対応するパケットフィルタの変更を含むことができる。実施態様に応じて、パケットフィルタの変更は、対応するFIIの変更を開始することができる。あるいはまた、FIIの変更は、対応するパケットフィルタの変更を開始することができる。したがって、図6を参照して説明したデータフローに対応するパケットフィルタを、図6に示された方法の中のどの時点においても変更することができる。
【0054】
データフロー(およびそれに対応するFII)を、いつでも削除することもできる。たとえば、アクセスネットワークを介する接続が終了される時に、そのアクセスネットワークを介して通信されるデータフローを削除することができる。アクセスネットワークを介する接続は、意図的に(ネットワークデタッチ(detach)手順を介して)またはアクセスネットワークを介するサービスの意図的ではない消失を介して終了される場合がある。データフローの削除は、WTRUによって、またはMME、サービングゲートウェイ、もしくはPDNゲートウェイなどの1つもしくは複数のネットワークノードによって、開始されうる。アクセスネットワークを介する接続が終了される(ネットワークデタッチ手順を介してまたは他の形で)時に、そのアクセスネットワークに関連するすべてのフローを削除することができる。その代わりにまたはそれに加えて、アクセスネットワークの間のハンドオーバに応答して、フローを削除することができる。
【0055】
データフロー削除がWTRUによって開始される時には、WTRUは、FIIを格納するネットワークノードがそのFIIをしかるべく更新できるようにするために、そのネットワークノードに通知することができる。データフローの削除(WTRUおよび/またはネットワークノードのいずれによって開始されるにせよ)は、コアネットワークベアラ変更手順を開始することができ、および/または無線ベアラ変更手順を開始することができる。たとえば、コアネットワークベアラ上のフローのすべてが削除される場合には、コアネットワークベアラ削除手順を開始することができ、無線ベアラ削除手順がこれに続く。開始される可能性があるコアネットワークベアラ変更手順は、たとえば、EPSベアラ変更手順とすることができる。
【0056】
図7は、データフローの削除およびFIIの対応する削除のための例示の方法を示している。図7は、WTRU 700、MME 702、サービングゲートウェイ704、およびPDNゲートウェイ706を示している。WTRU 700は、サービングゲートウェイ704およびPDNゲートウェイ706を介してデータフロー上で通信することができる(ステップ710)。このデータフローは、たとえば、IPフローとすることができる。このデータフローを、対応するFIIに関連付けることができる。
【0057】
WTRU 700は、データフローによって使用されるコアネットワークベアラコンテキストの非アクティブ化を要求するためにMME 702にメッセージを送信することができる(ステップ712)。このメッセージは、たとえば、ベアラリソース変更の要求メッセージとすることができる。このメッセージは、データフローに関係する1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。MME 702、サービングゲートウェイ704、およびPDNゲートウェイ706は、この要求メッセージに従ってベアラを更新するために1つまたは複数のメッセージを交換することができる(ステップ714)。MME 702、サービングゲートウェイ704、および/またはPDNゲートウェイ706がFIIを格納する場合には、それらは、データフローに関係する格納されたFIIを削除し、および/またはデータフローが非アクティブであること/削除されることを示すためにそれらの格納されたFIIを更新することができる(ステップ714)。
【0058】
次に、MME 702は、非アクティブ化されたコアネットワークベアラに関連する無線ベアラコンテキストの非アクティブ化を要求するためにWTRU 700にメッセージを送信することができる(ステップ716)。このメッセージは、たとえば、専用ベアラコンテキスト非アクティブ化の要求(DEACTIVATE DEDICATED BEARER CONTEXT REQUEST)メッセージとすることができる。このメッセージは、1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。
【0059】
次に、WTRU 700は、ベアラコンテキストの変更を肯定応答するためにMME 702にメッセージを送信することができる(ステップ718)。このメッセージは、たとえば、EPSベアラコンテキスト非アクティブ化の受諾(DEACTIVATE EPS BEARER CONTEXT ACCEPT)メッセージとすることができる。WTRU 700がFIIを格納する場合には、WTRU 700は、データフローに関係する格納されたFIIを削除し、および/またはデータフローが非アクティブであること/削除されたことを示すためにその格納されたFIIを更新することができる。
【0060】
データフローがパケットフィルタに関連付けられている場合には、図7を参照して上記で説明したデータフローの削除は、対応するパケットフィルタの削除を含むことができる。実施態様に応じて、パケットフィルタの削除が、対応するFIIの削除を開始することができる。あるいはまた、FIIの削除が、対応するパケットフィルタの削除を開始することができる。したがって、図7を参照して説明したデータフローに対応するパケットフィルタを、図7に示された方法の中のどの時点においても削除することができる。
【0061】
図8は、異なるアクセスネットワークの間でのFIIを使用するデータフローの転送のための例示の方法を示している。図8は、WTRU 800、MME 802、サービングゲートウェイ804、およびPDNゲートウェイ806を示している。MME 802、サービングゲートウェイ804、およびPDNゲートウェイ806は、同一のコアネットワーク(図示せず)内のコンポーネントとすることができる。図8は、アクセスネットワークAノード808も示し、アクセスネットワークAノード808は、第1のアクセスネットワーク(アクセスネットワークA)内のノードである。アクセスネットワークAノード808は、たとえば、基地局または他のネットワークノードとすることができ、WTRU 800へのエアインターフェースの提供に参加することができる。図8は、さらに、アクセスネットワークBノード810を示し、アクセスネットワークBノード810は、第2のアクセスネットワーク(アクセスネットワークB)内のノードである。アクセスネットワークBノード810は、たとえば、基地局または他のネットワークノードとすることができ、WTRU 800へのエアインターフェースの提供に参加することができる。アクセスネットワークAノード808およびアクセスネットワークBノード810は、異なるアクセス技術を使用してWTRU 800と通信できるものとすることができる。
【0062】
WTRU 800は、アクセスネットワークAノード808、サービングゲートウェイ804、およびPDNゲートウェイ806を介して1つまたは複数のデータフロー上で通信することができる(ステップ820)。このデータフローは、たとえば、IPフローとすることができる。
【0063】
WTRUは、アクセスネットワークBノード810と通信することによってアクセスネットワークBにアタッチすることができる(ステップ822)。アクセスネットワークBへのアタッチは、WTRU 800からアクセスネットワークBノード810への1つまたは複数のアタッチメッセージの送信を含むことができる。アタッチメッセージは、転送されるデータフロー(1つまたは複数)に関係する1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。
【0064】
WTRU 800は、データフロー(1つまたは複数)がアクセスネットワークAからアクセスネットワークBに転送されなければならないことを示すことができる(ステップ824)。これは、WTRU 800がデータフローの転送に関係する1つまたは複数のメッセージ(「転送メッセージ」)を送信することを含むことができる。次に、MME 802、サービングゲートウェイ804、および/またはPDNゲートウェイ806は、データフローの転送を実行するために1つまたは複数のメッセージを交換することができる。WTRU 800によって送信される転送メッセージ、および/またはMME 802、サービングゲートウェイ804および/またはPDNゲートウェイ806によって交換される1つもしくは複数のメッセージは、転送されるデータフローに関係する1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。
【0065】
転送メッセージは、データフロー(1つまたは複数)の転送に関する要求またはコマンドを示すことができる。転送メッセージは、PCO(Protocol Configuration Option)IE(Information Element)または他のフィールド内で要求またはコマンドを示すことができる。転送メッセージは、特定のPDN接続に関連するフローのすべてが転送されなければならないことを示すことができる。転送メッセージは、転送メッセージ内にPDN接続に関連するAPN(アクセスポイント名)を含めることによって、それを行うことができる。その代わりにまたはそれに加えて、転送メッセージは、フロー識別子とAPNとによって示されるフローのすべてが転送されなければならないことを示すために、フロー識別子と1つまたは複数のAPNとを含むことができる。転送メッセージは、さらに、ターゲットアクセスネットワークの識別子および/またはターゲットアクセスネットワーク内の1つまたは複数のノードの識別子を含むことができる。
【0066】
WTRUは、同時に、データフロー(1つまたは複数)が転送されなければならないことを示すこと(ステップ824)と、アクセスネットワークBヘのアタッチメントを実行すること(ステップ822)とができる。たとえば、アタッチメッセージを、転送メッセージとして使用することができる。あるいはまた、WTRUは、アクセスネットワークBヘのアタッチメント(ステップ822)を完了した後の任意の時に、データフロー(1つまたは複数)が転送されなければならないことを示すことができる(ステップ824)。アクセスネットワークBヘのアタッチメント(ステップ822)の完了の後の任意の時に実行される場合に、WTRUは、WTRUで設定されたトリガおよび/またはポリシに応答して、データフロー(1つまたは複数)が転送されなければならないことを示すことができる(ステップ824)。図8は、WTRU 800が、アクセスネットワークBを介して転送メッセージを送信する(ステップ824)ことを示している。あるいはまた、WTRU 800は、アクセスネットワークAノード808を介して転送メッセージを送信することができ、またはアクセスネットワークAノード808とアクセスネットワークBノード810との両方を介して転送メッセージを送信することができる。
【0067】
次に、データフロー(1つまたは複数)を、アクセスネットワークBに転送することができる(ステップ826)。データフロー(1つまたは複数)の転送は、WTRU 800、アクセスネットワークAノード808、アクセスネットワークBノード810、MME 802、サービングゲートウェイ804、および/またはPDNゲートウェイ806のいずれかの間での1つまたは複数のメッセージの交換を含むことができる。転送(1つまたは複数)を実行するのに使用される1つまたは複数のメッセージは、1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。
【0068】
データフロー(1つまたは複数)の転送(1つまたは複数)が完了すると、WTRU 800は、アクセスネットワークBノード810、サービングゲートウェイ804、およびPDNゲートウェイ806を介してデータフロー(1つまたは複数)上で通信することができる(ステップ828)。
【0069】
図8の方法を使用すると、アクセスネットワークAを用いるフローのすべてを転送しなければならないわけではない。WTRUは、第1のアクセスネットワーク上で任意の数のフローから開始することができ、それらのデータフローの任意のサブセット(すべてを含めてすべてまで)を第2のアクセスネットワークに転送し、第1のアクセスネットワーク上の転送されなかったデータフロー上で通信し続けることができる。たとえば、WTRUは、第1のアクセスネットワーク上の4つのフローから開始し、そのフローのうちの3つを第2のアクセスネットワークに転送することができる。次に、WTRUは、第2のアクセスネットワーク上の3つの転送されたデータフローを使用して通信し、第1のアクセスネットワークを介して、転送されなかったデータフローを使用して通信し続けることができる。
【0070】
図8の方法の使用を含む追加の例として、WTRUは、WLANである第1のアクセスネットワーク上の第1のデータフローを介してビデオデータを受信することができる。WTRUは、さらに、第1のアクセスネットワーク上の第2のデータフローを介してビデオデータを受信することができる。第1のおよび第2のデータフローを、同一のビデオアプリケーションに関連付けることができる。ビデオアプリケーションは、WTRU上のアプリケーション層またはその上位で実行することができる。WTRUは、さらに、第2のアクセスネットワーク上の第3のデータフローを介してピアツーピアクライアントアプリケーションに関係するデータを送信および受信することができる。第2のアクセスネットワークは、セルラアクセスネットワークとすることができる。第2のアクセスネットワークは、たとえば、E−UTRANまたはWiMaxネットワークとすることができる。WTRUは、第1のデータフローを第2のアクセスネットワークに転送し、その後、第2のアクセスネットワーク上の第1のデータフローを介してビデオデータを受信することができる。後に、WTRUは、第1のデータフローを第1のアクセスネットワークに戻し、その後、第1のアクセスネットワーク上の第1のデータフローを介してビデオデータを受信することができる。
【0071】
図4〜8のネットワークノード(MME 402、502、602、702、802、サービングゲートウェイ404、604、704、804、およびPDNゲートウェイ406、506、606、706、806など)は、純粋に例として提供され、種々の実施態様では、追加のまたは異なるネットワークノードを使用することができる。たとえば、WTRUが、GPRS(General Packet Radio Service)を使用してコアネットワークにアクセスする場合には、GGSN(Gateway GPRS Support Node)を、データフローの作成、変更、および削除に用いることができる。GGSNは、データフローの作成、変更、および削除を反映するためにFIIを作成、変更、および/または格納することができる。GGSNは、たとえば、1つまたは複数のデータフローに関係するPDP(Packet Data Protocol)コンテキストの作成などのイベントに応答して、FIIを作成、変更、および/または格納することができる。
【0072】
図4〜8を参照して上記で提供した例に加えてまたはその代替として、データフローを、セッション管理シグナリングメッセージがWTRUとコアネットワーク内の1つまたは複数のノードとの間で交換される時に必ず作成、削除、または更新することができる。データフローを、WTRUにおいて格納されたトリガまたはポリシに基づいて、WTRUネットワークノードで変更する(作成、削除、または更新する)ことができる。更新メッセージを変更の直後に送信することが可能ではない場合には、その変更に関係する情報を、WTRUにおいて格納することができる。次の機会に、変更が行われたことを示すために1つまたは複数のメッセージを送信することができる。
【0073】
WTRUは、データフローの変更(作成、削除、または更新)についてコアネットワークに通知するために、その変更に応答してコアネットワークにメッセージを送信することができる。コアネットワーク内の1つまたは複数のノードは、同様に、データフローが変更されたことをWTRUに通知するためにWTRUに通知メッセージを送信することができる。たとえば、WTRUは、ローカルにEPSベアラを非アクティブ化し、次に、そのベアラ上で通信されるデータフローが削除されたことをコアネットワークに知らせるためにメッセージを送信することができる。追加の例として、MMEまたはSGSNなどのネットワークノードは、まだWTRUによってアクティブであると考えられている未使用のEPSベアラコンテキストを非アクティブ化することができる。次に、そのネットワークノードは、そのベアラ上で通信されるデータフローが削除されたことをWTRUに知らせるためにメッセージを送信することができる。
【0074】
上記で提供した例に加えてまたはその代替として、バインディング更新メッセージを、データフローの変更(作成、削除、または更新)に応答して送信することができる。このバインディング更新メッセージは、MIP、P−MIP、または他のプロトコルなどのモビリティプロトコルが使用される時に送信されうる。FIIがWTRUにおいて変更される時に、WTRUは、そのWTRUに供給しているサービングゲートウェイに更新メッセージを送信することができる。次に、サービングゲートウェイは、そのWTRUがそれによってデータを受信するPDNゲートウェイに、対応するバインディング更新メッセージを送信することができる。その代わりにまたはそれに加えて、FIIがサービングゲートウェイで変更される時には、サービングゲートウェイは、対応するバインディング更新メッセージをPDNゲートウェイに送信することができる。
【0075】
図9は、WTRU 900とMF 912との間の相互作用のための例示の方法を示している。MF 912は、コアネットワーク(図示せず)のコンポーネントまたはこれに接続されるものとすることができる。図9は、アクセスネットワークAノード908も示し、アクセスネットワークAノード908は、第1のアクセスネットワーク(アクセスネットワークA)内のノードである。アクセスネットワークAノード908は、たとえば、基地局または他のネットワークノードとすることができ、WTRU 900へのエアインターフェースの提供に参加することができる。図9は、さらに、アクセスネットワークBノード910を示し、アクセスネットワークBノード910は、第2のアクセスネットワーク(アクセスネットワークB)内のノードである。アクセスネットワークBノード910は、たとえば、基地局または他のネットワークノードとすることができ、WTRU 900へのエアインターフェースの提供に参加することができる。アクセスネットワークAノード908およびアクセスネットワークBノード910は、異なるアクセス技術を使用してWTRU 900と通信できるものとすることができる。
【0076】
WTRU 900は、アクセスネットワークAノード908と通信することによってアクセスネットワークAに接続することができる(ステップ920)。アクセスネットワークAへのアタッチは、WTRU 900からアクセスネットワークAノード908への1つまたは複数のアタッチメッセージの送信を含むことができる。アタッチメッセージは、1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。
【0077】
WTRU 900は、MF 912を検索するためにアクセスネットワークAを介してディスカバリ手順を実行することができる(ステップ922)。ディスカバリ手順は、たとえば、DNS(Domain Name Service)、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)、および/または、1つまたは複数の他のプロトコルに基づくものとすることができる。
【0078】
MF 912は、アクセスネットワークAノード908を介してWTRU 900に情報を送信することができる(ステップ924)。MF 912は、プッシュ機構に従ってWTRU 900にこの情報を送信することができる。この情報は、上記で説明したアクセスネットワーク情報、モビリティポリシ情報、および/またはFIIパラメータ、および/または他のパラメータのいずれも含むことができる。この情報は、それに加えてまたはその代わりに、照会トリガおよび/またはWTRU状態の情報トリガに関係する情報を含むことができる。
【0079】
プッシュ機構に加えてまたはその代替として、WTRU 900は、アクセスネットワークAノード908を介してMF 912に1つまたは複数の照会メッセージを送信することができる(ステップ926)。照会メッセージは、図1を参照して上記で説明したように、アクセスネットワーク情報、モビリティポリシ情報、および/またはFIIに関する照会を示すことができる。照会メッセージは、照会トリガに応答して送信されうる。
【0080】
MF 912は、1つまたは複数の照会メッセージに応答する情報を含む1つまたは複数の応答メッセージを、アクセスネットワークAノード908を介してWTRU 900に送信することができる(ステップ928)。
【0081】
WTRU 900は、アクセスネットワークAを介して1つまたは複数のデータフローを使用して通信することができる(ステップ930)。これは、より多くのアプリケーションに関係するデータの通信を含むことができる。WTRUは、MF 912から受信したアクセスネットワーク情報、モビリティポリシ情報、および/またはFIIに基づいてアクセスネットワークA上でデータフローを使用しなければならないとの決定を行うことができ、その決定に基づいてアクセスネットワークAを使用して通信することができる。
【0082】
WTRU 900は、アクセスネットワークAノード908を介してMF 912にWTRU状態の情報を送信することができる(ステップ932)。WTRU状態の情報は、上記で図1を参照して説明したように、1つまたは複数のWTRU状態の情報パラメータを含むことができる。WTRU状態の情報は、上記で図1を参照して説明したように、1つまたは複数のWTRU状態の情報トリガに基づいてWTRU 900によって送信されることが可能である。MF 912は、受信したWTRU状態の情報に基づいて、それが格納している情報を更新することができる(ステップ934)。
【0083】
WTRU 900は、アクセスネットワークBノード910と通信することによってアクセスネットワークBに接続することができる(ステップ936)。アクセスネットワークBへのアタッチは、WTRU 900からアクセスネットワークBノード910への1つまたは複数のアタッチメッセージの送信を含むことができる。アタッチメッセージは、上記で図8を参照して説明したように1つまたは複数のFIIパラメータを含むことができる。WTRU 900は、アクセスネットワークAに接続され続けることができ、または、アクセスネットワークBへの接続が確立された後にアクセスネットワークAへの接続を終了することができる。アクセスネットワークBに接続した後に、WTRU 900は、アクセスネットワークAを介して行われるものとして上記で説明した相互作用のいずれか(ステップ922、ステップ924、ステップ926、ステップ928、ステップ930、ステップ932、および/またはステップ934)に従って、MF 912と相互作用することができる(ステップ938)。アクセスネットワークBに接続(ステップ936)する前に、WTRU 900は、その接続が行われなければならないとの決定を行うことができる。この決定は、たとえば、MF 912から受信したアクセスネットワーク情報、モビリティポリシ情報(データフローモビリティ情報を含むがこれに限定されない)、および/またはFIIに基づくものとすることができる。
【0084】
図10は、MF 1012を含むことができる例示のネットワークアーキテクチャ1020を示している。例示のネットワークアーキテクチャ1020は、さらに、WTRU 1000、MME 1002、サービングゲートウェイ1004、HSS 1024、PDNゲートウェイ1006、ポリシおよび課金ルール機能(PCRF)、IPサービスサブシステム1034、および1つまたは複数のアクセスネットワーク1011を含むことができる。アクセスネットワーク1011は、必ずしも必要ではないが、3GPP(Third Generation Partnership Project)技術に基づくものとすることができる。アクセスネットワーク1011は、たとえば、E−UTRAN 1010および/または2G/3Gアクセスネットワーク1008を含むことができる。2G/3Gアクセスネットワークは、GSM/GRPSまたはUTRANなどの技術に基づくものとすることができる。2G/3Gアクセスネットワーク1008は、SGSN 1009などのネットワークノードを含むことができる。IPサービスサブシステム1034は、たとえば、IMS(IP Multimedia Subsystem)またはPSS(Packet-switched Streaming Service)サブシステムとすることができる。例示のネットワークアーキテクチャ1020は、たとえば、WTRU 1000が非ローミング状態である場合に使用することができる。
【0085】
WTRU 1000は、1つまたは複数のアクセスネットワーク1011に接続されうる。MME 1002は、SGSN 1009、E−UTRAN 1010、サービングゲートウェイ1004、および/またはHSS 1024に接続されうる。サービングゲートウェイ1004は、さらに、SGSN 1009、2G/3Gネットワーク1008、PDNゲートウェイ1006、および/またはPCRF 1022に接続されうる。PDNゲートウェイ1006は、さらに、PCRF 1022および/またはIPサービスサブシステム1034に接続されうる。
【0086】
MF 1012は、サービングゲートウェイ1004および/またはPDNゲートウェイ1006に接続されうる。MF 1012、サービングゲートウェイ1004、および/またはPDNゲートウェイは、たとえばFIIまたは他の情報の変化に関係する1つまたは複数のメッセージを交換することができる。
【0087】
図11は、ビジテッドモビリティ機能(vMF)1112を含むことができるVPLMN(Visited Public Land Mobile Network)およびホームモビリティ機能(hMF)1113を含むことができるHPLMN(Home Public Land Mobile Network)を含むことができる例示のネットワークアーキテクチャ1120を示している。VPLMNは、さらに、MME 1102、サービングゲートウェイ1104、ビジテッドPCRF(vPCRF)1122、および1つまたは複数のアクセスネットワーク1111を含むことができる。アクセスネットワーク1111は、必ずしも必要ではないが、3GPP技術に基づくものとすることができる。アクセスネットワーク1111は、たとえば、E−UTRAN 1110および/または2G/3Gアクセスネットワーク1108を含むことができる。2G/3Gアクセスネットワークは、GSM/GRPSまたはUTRANなどの技術に基づくものとすることができる。2G/3Gアクセスネットワーク1108は、SGSN 1109などのネットワークノードを含むことができる。HPLMN 1151は、さらに、HSS 1124、PDNゲートウェイ1106、hPCRF 1123、およびIPサービスサブシステム1134を含むことができる。IPサービスサブシステム1134は、たとえば、IMSまたはPSSサブシステムとすることができる。例示のネットワークアーキテクチャ1120は、WTRU 1100を含むことができ、WTRU 1100は、1つまたは複数のアクセスネットワーク1111に接続されうる。図11の例示のネットワークアーキテクチャ1120は、WTRU 1100がローミングしつつある時に使用することができる。
【0088】
MME 1102は、SGSN 1109、E−UTRAN 1110、サービングゲートウェイ1104、および/またはHSS 1124に接続されうる。サービングゲートウェイ1104は、さらに、SGSN 1109、2G/3Gアクセスネットワーク1108、PDNゲートウェイ1106、および/またはvPCRF 1122に接続されうる。vPCRF 1122は、さらに、hPCRF 1123に接続されうる。IPサービスサブシステム1134は、PDNゲートウェイ1106および/またはhPCRF 1123に接続されうる。hPCRF 1123は、さらに、PDNゲートウェイ1106に接続されうる。
【0089】
hMF 1113は、サービングゲートウェイ1104、vMF 1112、および/またはPDNゲートウェイ1106に接続されうる。vMF 1112は、さらに、PDNゲートウェイ1106に接続されうる。hMF 1113とvMF 1112とPDNゲートウェイ1106とサービングゲートウェイ1104との間のインターフェースを、ハンドオーバの文脈でデータを通信するのに使用することができる。これらのインターフェースを、たとえば、PDNゲートウェイ1106および/またはサービングゲートウェイ1104がP−MIP機能性を実施する時に使用することができる。P−MIPが使用される場合には、アクセスネットワークの間でのWTRU 1100のモビリティおよび/または新しいデータフローの作成が、対応するFIIの作成および/または変更をもたらす場合がある。FIIの更新を、PDNゲートウェイ1106とサービングゲートウェイ1104との間で通信することができる。hMF 1113とvMF 1112との間のインターフェースを、たとえば、S14インターフェースとすることができる。FIIが作成または変更される時に、P−MIPが使用されるかそうでない場合に、hMF 1113およびvMF 1112は、作成/変更されたFIIの変化を反映するモビリティポリシ情報を交換することができる。
【0090】
種々の実施態様で、vMF 1112が、VPLMN 1150内に存在しない場合がある。そのような情況では、WTRU 1100は、サービングゲートウェイ1104を介するトンネルを介してhMF 1113と通信することができる。
【0091】
図12は、vMF 1212、hMF 1213、および追加の情報サーバ1260、1262を含むことができる例示のネットワークアーキテクチャ1220を示している。例示のネットワークアーキテクチャは、VPLMN 1250およびHPLMN 1251を含むことができる。VPLMNは、MME 1202、サービングゲートウェイ1204、vPCRF 1222、および1つまたは複数のアクセスネットワーク1211を含むことができる。アクセスネットワーク1211は、必ずしも必要ではないが、3GPP技術に基づくものとすることができる。アクセスネットワーク1211は、たとえば、E−UTRAN 1210および/または2G/3Gアクセスネットワーク1208を含むことができる。2G/3Gアクセスネットワークは、GSM/GRPSまたはUTRANなどの技術に基づくものとすることができる。2G/3Gアクセスネットワーク1208は、SGSN 1209などのネットワークノードを含むことができる。VPLMN 1250は、さらに、アクセスゲートウェイ1272を含むことができ、アクセスゲートウェイ1272は、信頼される非3GPPアクセスネットワーク1270の提供に参加することができる。VPLMN 1250は、ePDG(Evolved Packet Data Gateway)1274も含むことができ、ePDG 1274は、信頼されない非3GPPアクセスネットワーク1276の提供に参加することができる。例示のネットワークアーキテクチャ1220は、WTRU 1200を含み、WTRU 1200は、1つまたは複数のアクセスネットワーク1211、信頼される非3GPPアクセスネットワーク1270、および/または信頼されない非3GPPアクセスネットワーク1276に接続することができる。図12の例示のネットワークアーキテクチャ1220は、WTRU 1200がローミングしている時に使用することができる。
【0092】
HPLMN 1251は、HSS 1224、PDNゲートウェイ1206、hPCRF 1223、およびIPサービスサブシステム1234を含むことができる。IPサービスサブシステム1234は、たとえばIMS(IP Multimedia Subsystem)またはPSSサブシステムとすることができる。
【0093】
MME 1202を、E−UTRAN 1210、サービングゲートウェイ1204、SGSN 1209、および/またはHSS 1224に接続されうる。サービングゲートウェイは、さらに、E−UTRAN 1210、SGSN 1209、2G/3Gアクセスネットワーク1208、PDNゲートウェイ1206、および/またはvPCRF 1222に接続されうる。PDNゲートウェイ1206は、さらに、アクセスゲートウェイ1272、ePDG 1274、IPサービスサブシステム1234、および/またはhPCRF 1223に接続されうる。hPCRF 1223は、さらに、IPサービスサブシステム1234に接続されうる。
【0094】
vMF 1212は、ビジテッド情報サーバ(Visited Information Server)1260、サービングゲートウェイ1204、PDNゲートウェイ1206、および/またはhMFに接続されうる。hMF 1213は、PDNゲートウェイ1206、サービングゲートウェイ1204、およびホーム情報サーバ(Home Information Server)1262に接続されうる。
【0095】
種々の実施態様では、hMF 1213、vMF 1212、ホーム情報サーバ1262、およびビジテッド情報サーバ1260が、異なる機能性を実施することができる。たとえば、hMF 1213を、ホームANDSF(hANDSF)とすることができ、vMF 1212を、ビジテッドANDSFとすることができる。ホーム情報サーバ1262および/またはビジテッド情報サーバ1260の一方または両方を、MIHサーバ、UDC(User Data Convergence)サーバ、および/または他のサーバとすることができる。hMF 1213、vMF 1212、ホーム情報サーバ1262、および/またはビジテッド情報サーバ1260は、加入者情報、アクセスネットワーク情報、モビリティポリシ情報(データフローモビリティ情報を含むがこれに限定されない)、FII、および/またはWTRU状態の情報などの情報を格納および/または交換することができる。
【0096】
図13は、上記で図1〜12を参照して示したコンポーネントのより詳細な図を提供する。図13は、上記で図1〜12を参照して説明した特徴および方法を実施するように構成できる無線通信システム/アクセスネットワーク1320を示している。この無線通信システムは、WTRU 1300、基地局1310、およびサーバ/ネットワークノード1330を含むことができる。
【0097】
通常のWTRU内で見出すことのできるコンポーネントに加えて、WTRU 1300は、リンクされたメモリ1302を有するプロセッサ1305、少なくとも1つの送受信機1306、バッテリ1304、およびアンテナ1308を含むことができる。プロセッサ1305を、上記で図1〜12を参照して説明したようにメッセージおよび他のデータを生成および/または処理するように構成することができる。送受信機1306は、無線データの送信および受信を容易にするためにプロセッサ1305およびアンテナ1308と通信する。バッテリ1304がWTRU 1300内で使用される場合には、バッテリ1304は、送受信機1306および/またはプロセッサ1305に電力を供給することができる。図13に示された送受信機1306に加えて、WTRU 1300は、1つまたは複数の追加の送受信機(図示せず)を含むことができる。送受信機1306は、シングルモードの送受信機とすることができ、または、2または3以上の異なるRATを使用して通信できるマルチモードの送受信機とすることができる。1つまたは複数の追加の送受信機(図示せず)も、それぞれ、シングルモードの送受信機またはマルチモードの送受信機とすることができる。WTRU 1300は、上記で図1〜12を参照して説明したように、任意のWTRUまたはWTRUの組合せに帰する機能性を実行できるものとすることができる。
【0098】
通常の基地局内で見出すことのできるコンポーネントに加えて、基地局1310は、リンクされたメモリ1312を有するプロセッサ1315、トランシーバ1316、およびアンテナ1321を含むことができる。プロセッサ1315を、上記で図1〜12を参照して説明したように、メッセージおよび他のデータを生成および/または処理するように構成することができる。送受信機1319は、無線データの送信および受信を容易にするためにプロセッサ1315およびアンテナ1318と通信する。基地局は、上記で図1〜12を参照して説明したように、任意の基地局、アクセスネットワークノード、または任意の基地局もしくはアクセスネットワークノードの組合せに帰する機能性を実行できるものとすることができる。
【0099】
サーバ/ネットワークノード装置1330は、プロセッサ1335およびリンクされたメモリ1332を含むことができる。サーバ/ネットワークノード装置1338は、通信インターフェース1338を含むことができ、通信インターフェース1338は、基地局1310および/または他のネットワークノード(図示せず)へ/からデータを送信および/または受信するように構成可能である。通信インターフェース1338は、送受信機とするか、これを含むことができる。通信インターフェース1338は、有線または無線の通信技術を使用して動作することができる。通信インターフェースは、たとえば、イーサネット(登録商標)、キャリアイーサネット(登録商標)(Carrier Ethernet(登録商標))、光ファイバ、マイクロ波、xDSL(ディジタル加入者回線)、非同期転送モード(ATM)、SS7(Signaling System 7)、インターネットプロトコル(IP)、および/またはIP/MPLS(Multiprotocol Label Switching)などの技術に基づいて基地局1310および/または他のネットワークノードと通信できるものとすることができる。サーバ/ネットワークノード装置は、上記で図1〜12を参照して説明したように、1つのサーバおよび/または1つのネットワークノードまたはサーバおよび/またはネットワークノードの任意の組合せに帰する機能性を実施できるものとすることができる。たとえば、サーバ/ネットワークノード装置は、MF、MME、サービングゲートウェイ、PDNゲートウェイ、PCRF、AAAプロキシ、HSS、またはそれらの任意の組合せによって実行されるものとして上記で説明した機能性を実施することができる。プロセッサ1335を、上記で図1〜12で説明したサーバおよび/またはネットワークノードを参照して上記で説明したように、メッセージおよび他のデータを生成および/または処理するように構成することができる。サーバ/ネットワークノード装置1330は、1つまたは複数のソフトウェアモジュール(図示せず)を含むことができ、このソフトウェアモジュールは、プロセッサ1335によって実行される時に、上記で図1〜12を参照して説明した機能性を実施する。適切なソフトウェアモジュールは、たとえば、実行可能プログラム、関数、メソッド呼出し、プロシージャ、ルーチンもしくはサブルーチン、1つもしくは複数のプロセッサ実行可能命令、スクリプトもしくはマクロ、オブジェクト、またはデータ構造を含む。
【0100】
上記で説明した実施形態に加えて、上記で説明した原理を、以下を含むがこれらに限定はされない実施形態で実施することができる。
【0101】
実施形態
1.無線通信で使用される方法であって、
WTRUがモビリティ機能からデータを受信しまたはモビリティ機能にデータを送信すること
を含むことを特徴とする方法。
2.WTRUがモビリティ機能からデータを受信することは、WTRUがモビリティ機能からアクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報を受信することを含むことを特徴とする実施形態1に記載の方法。
3.モビリティポリシ情報は、データフローモビリティ情報を含むことを特徴とする実施形態2に記載の方法。
4.WTRUは、照会/応答機構および/またはプッシュ機構を介してモビリティ機能からアクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報を受信することを特徴とする実施形態1〜3のいずれか1つに記載の方法。
5.WTRUがモビリティ機能からトリガ情報を受信することであって、トリガ情報は、アクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報に関するWTRUによる照会の開始に関するトリガを定義すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態1〜4のいずれか1つに記載の方法。
6.トリガによって指定される条件の発生に応答して、WTRUがアクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報に関する照会をモビリティ機能に送信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態5に記載の方法。
7.WTRUがWTRU状態の情報をモビリティ機能に送信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態1〜6のいずれか1つに記載の方法。
8.WTRUは、WTRU状態の情報をモビリティ機能に定期的に送信することを特徴とする実施形態7に記載の方法。
9.WTRUは、WTRU状態の情報トリガに応答してWTRU状態の情報をモビリティ機能に送信することを特徴とする実施形態7〜8のいずれか1つに記載の方法。
10.WTRUがモビリティ機能から情報を受信することであって、情報は、WTRU状態の情報トリガを定義すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態9に記載の方法。
11.WTRUが、アクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報に基づいて、アクセスネットワークの間でのデータフローの転送を実行すべきかどうかを決定すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態1〜10のいずれか1つに記載の方法。
12.WTRUが、モビリティ機能にメッセージを送信することであって、メッセージは、アクセスネットワークの間でのデータフローまたはデータフローのグループの転送に関する要求を示すこと
をさらに含むことを特徴とする実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
13.データフローまたはデータフローのグループをアクセスネットワークの間で転送しなければならないことを示すコマンドをモビリティ機能から受信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態1〜12のいずれか1つに記載の方法。
14.データフローまたはデータフローのグループは、1つまたは複数のFIIパラメータに従って定義されることを特徴とする実施形態12〜13のいずれか1つに記載の方法。
15.無線通信で使用される方法であって、
WTRUがデータフローを介してデータを受信または送信することであって、データフローは1つまたは複数のFIIパラメータに従って定義されること
を含むことを特徴とする方法。
16.WTRUが、データフローに関連するベアラに関連するTFTにパケットフィルタを追加することと、
パケットフィルタを追加することに応答して、WTRUが、パケットフィルタに対応する1つまたは複数のFIIパラメータを作成することと
をさらに含むことを特徴とする実施形態15に記載の方法。
17.WTRUが、TFTに関連するパケットフィルタを変更することであって、TFTは、データフローに関連するベアラに関連することと、
パケットフィルタを変更することに応答して、WTRUが、パケットフィルタに対応する1つまたは複数のFIIパラメータを変更することと
をさらに含むことを特徴とする実施形態15〜16のいずれか1つに記載の方法。
18.WTRUが、TFTに関連するパケットフィルタを削除することであって、TFTは、データフローに関連するベアラに関連することと、
パケットフィルタを削除することに応答して、WTRUが、パケットフィルタに対応する1つまたは複数のFIIパラメータを削除することと
をさらに含むことを特徴とする実施形態15〜17のいずれか1つに記載の方法。
19.WTRUが、データフローに関連する1つまたは複数のFIIパラメータを追加、変更、または削除することと、
1つまたは複数のFIIパラメータを追加、変更、または削除することに応答して、WTRUが、TFTに関連する1つまたは複数のパケットフィルタを追加、変更、または削除するステップであって、TFTは、データフローに関連するベアラに関連することと
をさらに含むことを特徴とする実施形態15〜18のいずれか1つに記載の方法。
20.WTRUが、専用ベアラの作成に関する要求を示すメッセージを送信することであって、メッセージは、専用ベアラ上で使用されうる1つまたは複数のデータフローに関係する1つまたは複数のFIIパラメータを含むこと
をさらに含むことを特徴とする実施形態15〜19のいずれか1つに記載の方法。
21.専用ベアラの作成に関する要求を示すメッセージは、ベアラリソース変更の要求であることを特徴とする実施形態20に記載の方法。
22.WTRUが、専用ベアラコンテキストのアクティブ化に関する要求を示すメッセージを受信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態15〜21のいずれか1つに記載の方法。
23.専用ベアラコンテキストのアクティブ化に関する要求を示すメッセージは、専用EPSベアラコンテキストアクティブ化の要求であることを特徴とする実施形態22に記載の方法。
24.専用ベアラコンテキストのアクティブ化に関する要求を示すメッセージに応答して、専用ベアラコンテキストをアクティブ化すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態15〜23のいずれか1つに記載の方法。
25.専用ベアラコンテキストのアクティブ化に関する要求を示すメッセージに応答して、専用ベアラコンテキストのアクティブ化の肯定応答を示すメッセージを送信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態15〜24のいずれか1つに記載の方法。
26.専用ベアラコンテキストのアクティブ化の肯定応答を示すメッセージは、専用EPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージであることを特徴とする実施形態25に記載の方法。
27.専用ベアラ上のデータフロー上でデータを受信または送信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態20〜26のいずれか1つに記載の方法。
28.WTRUが、アクセスネットワークにアタッチするためにL1/L2アタッチ手順を実行すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態15〜27のいずれか1つに記載の方法。
29.WTRUが、AAA手順を実行すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態28に記載の方法。
30.WTRUが、アクセスネットワークにアクセスするためにL3アタッチ手順を開始すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態28〜29のいずれか1つに記載の方法。
31.WTRUが、1つまたは複数のデータフローに関係する1つまたは複数のFIIパラメータを作成すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態28〜30のいずれか1つに記載の方法。
32.WTRUが、アクセスネットワークにアクセスするためにL3アタッチ手順を完了すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態28〜31のいずれか1つに記載の方法。
33.WTRUが、ベアラコンテキストの変更に関する要求を示すメッセージを送信することであって、メッセージは、ベアラコンテキスト上の1つまたは複数のデータフローに関係する1つまたは複数のFIIパラメータを含むこと
をさらに含むことを特徴とする実施形態15〜32のいずれか1つに記載の方法。
34.ベアラコンテキストの変更に関する要求を示すメッセージは、ベアラリソース変更の要求メッセージであることを特徴とする実施形態33に記載の方法。
35.WTRUが、ベアラコンテキストの変更に関する要求を示すメッセージを受信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態33〜34のいずれか1つに記載の方法。
36.ベアラコンテキストの変更に関する要求を示すメッセージは、EPSベアラコンテキスト変更の要求であることを特徴とする実施形態35に記載の方法。
37.ベアラコンテキストの変更に関する要求を示すメッセージに応答して、ベアラコンテキストを変更すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態33〜36のいずれか1つに記載の方法。
38.ベアラコンテキストの変更に関する要求を示すメッセージに応答して、ベアラコンテキストの変更の肯定応答を示すメッセージを送信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態33〜37のいずれか1つに記載の方法。
39.ベアラコンテキストの変更の肯定応答を示すメッセージは、EPSベアラコンテキスト変更受諾メッセージであることを特徴とする実施形態38に記載の方法。
40.ベアラコンテキスト上のデータフロー上でデータを受信または送信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態33〜39のいずれか1つに記載の方法。
41.WTRUが、ベアラコンテキストの削除に関する要求を示すメッセージを送信することであって、メッセージは、ベアラコンテキスト上の1つまたは複数のデータフローに関係する1つまたは複数のFIIパラメータを含むこと
をさらに含むことを特徴とする実施形態15〜40のいずれか1つに記載の方法。
42.ベアラコンテキストの削除に関する要求を示すメッセージは、ベアラリソース変更の要求メッセージであることを特徴とする実施形態41に記載の方法。
43.WTRUが、ベアラコンテキストの非アクティブ化に関する要求を示すメッセージを受信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態41〜42のいずれか1つに記載の方法。
44.ベアラコンテキストの非アクティブ化に関する要求を示すメッセージは、専用ベアラコンテキスト非アクティブ化の要求であることを特徴とする実施形態43に記載の方法。
45.ベアラコンテキストの非アクティブ化に関する要求を示すメッセージに応答して、ベアラコンテキストを非アクティブ化すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態41〜44のいずれか1つに記載の方法。
46.ベアラコンテキストの非アクティブ化に関する要求を示すメッセージに応答して、ベアラコンテキストの非アクティブ化の肯定応答を示すメッセージを送信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態41〜45のいずれか1つに記載の方法。
47.ベアラコンテキストの変更の肯定応答を示すメッセージは、EPSベアラコンテキスト非アクティブ化受諾メッセージであることを特徴とする実施形態46に記載の方法。
48.無線通信で使用される方法であって、
WTRUが、第1のアクセスネットワークから第2のアクセスネットワークへのデータフローの転送に参加すること
を含むことを特徴とする方法。
49.データフローは、1つまたは複数のFIIパラメータに従って定義されることを特徴とする実施形態48に記載の方法。
50.WTRUが転送メッセージを送信することであって、転送メッセージは、第1のアクセスネットワークから第2のアクセスネットワークへのデータフローの転送に関係すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態48〜49のいずれか1つに記載の方法。
51.WTRUは、データフローが、MME、サービングゲートウェイ、および/またはPDNゲートウェイに転送されなければならないことを示す転送メッセージを送信することを特徴とする実施形態50に記載の方法。
52.転送メッセージは、特定のPDNに関連するデータフローのすべてが転送されなければならないことを示しまたは要求することを特徴とする実施形態50〜51のいずれか1つに記載の方法。
53.転送メッセージは、データフローグループ内のデータフローのすべてが転送されなければならないことを示しまたは要求することを特徴とする実施形態50〜52のいずれか1つに記載の方法。
54.WTRUは、WTRUで設定されたトリガまたはポリシに応答して転送メッセージを送信することを特徴とする実施形態50〜53のいずれか1つに記載の方法。
55.実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法、実施形態15〜47のいずれか1つに記載の方法、および実施形態48〜54のいずれか1つに記載の方法のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする方法。
56.無線通信で使用される方法であって、
モビリティ機能がWTRUからデータを受信しまたはWTRUにデータを送信すること
を含むことを特徴とする方法。
57.アクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報をコンピュータ可読媒体に格納することと、
アクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報をWTRUに送信することと
をさらに含むことを特徴とする実施形態56に記載の方法。
58.モビリティポリシ情報は、データフローモビリティ情報を含むことを特徴とする実施形態57に記載の方法。
59.モビリティ機能は、照会/応答機構および/またはプッシュ機構を介してアクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報をWTRUに送信することを特徴とする実施形態56〜58のいずれか1つに記載の方法。
60.モビリティ機能がトリガ情報をWTRUに送信することであって、トリガ情報は、アクセスネットワーク情報および/またはモビリティポリシ情報に関するWTRUによる照会の開始に関するトリガを定義すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態56〜59のいずれか1つに記載の方法。
61.モビリティ機能が、WTRUからWTRU状態の情報を受信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態56〜60のいずれか1つに記載の方法。
62.モビリティ機能は、WTRUからWTRU状態の情報を定期的に受信することを特徴とする実施形態61に記載の方法。
63.モビリティ機能がWTRUに情報を送信することであって、情報は、WTRU状態の情報トリガを定義すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態56〜62のいずれか1つに記載の方法。
64.モビリティ機能は、WTRUで設定されたWTRU状態の情報トリガに応答してWTRU状態の情報を受信することを特徴とする実施形態62〜63のいずれか1つに記載の方法。
65.モビリティ機能がWTRUからメッセージを受信することであって、メッセージは、アクセスネットワークの間でのデータフローまたはデータフローのグループの転送に関する要求を示すこと
をさらに含むことを特徴とする実施形態56〜64のいずれか1つに記載の方法。
66.データフローまたはデータフローのグループがアクセスネットワークの間で転送されなければならないことを示すコマンドをWTRUに送信すること
をさらに含むことを特徴とする実施形態56〜65のいずれか1つに記載の方法。
67.データフローまたはデータフローのグループは、1つまたは複数のFIIパラメータに従って定義されることを特徴とする実施形態65〜66のいずれか1つに記載の方法。
68.実施形態1〜55のいずれか1つに記載の方法を実施するように構成されることを特徴とするWTRU。
69.WTRUは、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする実施形態68に記載のWTRU。
70.WTRUは、少なくとも1つの送受信機を含み、少なくとも1つの送受信機は、2つまたは3つ以上のRATを使用して通信することができることを特徴とする実施形態68〜69のいずれか1つに記載のWTRU。
71.WTRUは、少なくとも1つのシングルモードの送受信機を含むことを特徴とする実施形態68〜70のいずれか1つに記載のWTRU。
72.WTRUは、少なくとも1つのマルチモードの送受信機を含むことを特徴とする実施形態68〜71のいずれか1つに記載のWTRU。
73.実施形態56〜67のいずれか1つに記載の方法を実施するように構成されることを特徴とするモビリティ機能。
74.モビリティ機能は、プロセッサと、メモリと、通信インターフェースとのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする実施形態73に記載のモビリティ機能。
75.第1のアクセスネットワークから第2のアクセスネットワークへのデータフローの転送に参加するように構成されることを特徴とするネットワークノード。
76.ネットワークノードは、MME、サービングゲートウェイ、PDNゲートウェイ、PCRF、AAAプロキシ、HSS、CDMA2000 PDSN、WiMax ASN、WLANアクセスルータ、基地局制御装置(BSC)、無線ネットワーク制御装置(RNC)、または基地局のうちの1つまたは複数に関連する機能性であるかこれを実施することを特徴とする実施形態75に記載のネットワークノード。
77.ネットワークノードは、プロセッサと、メモリと、通信インターフェースとのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする実施形態75〜76のいずれか1つに記載のネットワークノード。
78.実施形態68〜72のいずれか1つに記載のWTRUと、実施形態73〜74のいずれか1つに記載のモビリティ機能と、実施形態75〜77のいずれか1つに記載のネットワークノードとのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする無線通信システム。
【0102】
特徴および要素を、上記で特定の組合せで説明したが、各特徴または要素を、他の特徴および要素なしで単独で使用することができ、または、他の特徴および要素の有無にかかわらず種々の組合せで使用することができる。上記で説明した方法または流れ図の副要素を、任意の順序で(同時を含む)、任意の組合せまたは副組合せで実現することができる。参照を用いて上記で説明した方法または流れ図を、汎用コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読記憶媒体に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ装置、内蔵ハードディスクおよび着脱可能なディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびDVD(digital versatile disk)などの光媒体を含む。
【0103】
適切なプロセッサは、たとえば、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、DSP(digital signal processor)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)回路、任意の他の種類の集積回路(IC)、および/または状態機械を含む。
【0104】
ソフトウェアに関連するプロセッサを、無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、無線ネットワーク制御装置(RNC)、または任意のホストコンピュータ内での使用のための無線周波数送受信機を実施するのに使用することができる。WTRUを、カメラ、ビデオカメラモジュール、ビデオ電話機、スピーカーホン、振動装置、スピーカ、マイクロホン、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(frequency modulated)無線ユニット、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、OLED(organic light-emitting diode)ディスプレイユニット、ディジタル音楽プレイヤ、メディアプレイヤ、ビデオゲームプレイヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のWLAN(無線LAN)モジュールもしくはUWB(ultra wide band)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実施されるモジュールに関連して使用することができる。
図1
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