(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記溝は、前記ポールの前記一方の端部を前記ベースの前記収容部に挿入する際に前記係合部との係合を開始する開始端部と、前記一方の端部を前記収容部に挿入し且つ当該ポールの軸線方向を中心して前記ベースに対して180°未満の角度だけ前記ポールを回動させた後に前記係合部と係合するようになる係止部と、当該溝の長手方向に沿って前記開始端部と前記係止部との間に位置する中間部と、を含み、
前記係止部は、前記ポールの前記軸線方向において前記開始端部と前記中間部との間に位置する、請求項2に記載のベルトパーティションスタンド。
前記溝は、前記ポールの軸線方向に延びる第1部分と、前記第1部分と接続し且つ前記軸線方向を中心とした周方向に延びる第2部分と、前記第2部分と接続し且つ前記軸線方向に延びる第3部分と、を有する、請求項2又は3に記載のベルトパーティションスタンド。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
平べったいベースとベースから細長く起立したポールとを含むスタンドは、比較的広い占有スペースを必要とし、保管や輸送時における取り扱い性に劣る。この点、特許文献1に開示されたスタンドでは、ベースとポールとが螺合により着脱可能に固定されている。したがって、ポールとスタンドを螺合することで、ポールをベースに安定して固定することができる。また、スタンドの不使用時には、ポールとスタンドとの螺合を解除することで、ポールとスタンドを別々に取り扱うことができ、取り扱い性が改善される。
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたスタンドでは、ポールとベースとを螺合する場合、及び、ポールとベースとの螺合を解除する場合、ポールをベースに対して多数回にわたって回転させる必要がある。通常、ポールは、上方から片手で持ちにくい大きさを有している。したがって、ポールを側方から両手で支持しながら、当該ポールをベースに対して回転させることは、作業者の負担が大きく簡易な作業とは言えない。
【0006】
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、ポールを簡易な操作でベースから取り外すことができ且つポールをベースに対して安定して固定することができるベルトパーティションスタンド及びベルトパーティション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるベルトパーティションスタンドは、
上方に開口した筒状の収容部を有するベースと、
前記収容部に一方の端部が挿入された状態で前記ベースに保持されるポールと、を備え、
前記ポールは、前記ベースから着脱可能であり、
前記ポールは、前記一方の端部を前記収容部に挿入し且つ当該ポールの軸線方向を中心として前記ベースに対して180°未満の角度だけ回動させることにより、前記ベースに対して前記軸線方向に離間する向きに相対移動することを規制されるようになる。
【0008】
本発明によるベルトパーティションスタンドにおいて、前記ベースは、前記収容部に収容された前記ポールを、当該ポールの軸線方向に沿って前記ベースから離間する向きに付勢する付勢部材を有するようにしてもよい。
【0009】
本発明によるベルトパーティションスタンドにおいて、
前記ベースは、前記収容部内に移動可能に配置された底板部材を、さらに有し、
前記付勢部材は、前記底板部材を介して前記ポールを付勢するようにしてもよい。
【0010】
本発明によるベルトパーティションスタンドにおいて、
前記ポールの一方の端部及び前記ベースの前記収容部の一方に、溝が形成され、
前記ポールの一方の端部及び前記ベースの前記収容部の他方に、前記溝内を移動可能な係合部が形成されていてもよい。
【0011】
本発明によるベルトパーティションスタンドにおいて、
前記溝は、前記ポールの前記一方の端部を前記ベースの前記収容部に挿入する際に前記係合部との係合を開始する開始端部と、前記一方の端部を前記収容部に挿入し且つ当該ポールの軸線方向を中心して前記ベースに対して180°未満の角度だけ前記ポールを回動させた後に前記係合部と係合するようになる係止部と、当該溝の長手方向に沿って前記開始端部と前記係止部との間に位置する中間部と、を含み、
前記係止部は、前記ポールの前記軸線方向において前記開始端部と前記中間部との間に位置するようにしてもよい。
【0012】
本発明によるベルトパーティションスタンドにおいて、前記溝は、前記ポールの軸線方向に延びる第1部分と、前記第1部分と接続し且つ前記軸線方向を中心とした周方向に延びる第2部分と、前記第2部分と接続し且つ前記軸線方向に延びる第3部分と、を有するようにしてもよい。
【0013】
本発明によるベルトパーティションスタンドにおいて、
前記係合部は、前記収容部の対向する壁面間を横断する係合軸部材によって形成され、
前記ポールの前記一方の端部は筒状部となっており、前記溝は、筒状部の対向する壁部に形成された一対の切欠を含むようにしてもよい。
【0014】
本発明によるベルトパーティション装置は、
上述した本発明によるベルトパーティションスタンドのいずれかと、
ケースと、前記ケースから繰り出し可能に当該ケース内に巻き取られる仕切り用ベルトと、を有し、前記ベルトパーティションスタンドに支持されるベルトパーティション本体と、を備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ポールを簡易な操作でベースから取り外すことができ、且つ、ポールをベースに対して安定して固定することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
【0018】
図1は、ベルトパーティション装置10を模式的に示す縦断面図である。
図1に示すように、ベルトパーティション装置10は、ベルトパーティション本体20及びベルトパーティションスタンド40を有している。ベルトパーティション本体20は、ケース25と、ケース25から繰り出し可能な仕切り用ベルト21と、を有している。また、
図2及び
図3は、それぞれ、ベルトパーティションスタンド40を示す斜視図または分解斜視図である。
図2及び
図3に示すように、ベルトパーティションスタンド40は、ベース50、ポール60、発光ユニット80、及び、蓋部材90を有している。
【0019】
ベルトパーティションスタンド40は、ベルトパーティション本体20を支持している。また、ベルトパーティションスタンド40は、他のベルトパーティション本体20から繰り出された仕切り用ベルト21の端部を支持することができる。この結果、一つのベルトパーティションスタンド40と、他のベルトパーティション本体20を支持する他のベルトパーティションスタンド40との間に、仕切り用ベルト21が架設される。ベルトパーティション装置10は、架設された仕切り用ベルト21によって空間を区画し、通行を誘導することや立ち入りを規制することができる。ベルトパーティション装置10は、例えば、会議場、百貨店、競技場、金融機関、官庁等において、利用される。
【0020】
ここで説明するベルトパーティション装置10及びベルトパーティションスタンド40には、後述するように、ポール60を簡易な操作でベース50から取り外すことができ、その一方で、ポール60をベース50に対して安定して固定することを可能する工夫がなされている。これにより、使用時に、ポール60がベース50から意図せず抜けてしまうことを効果的に防止することができ、輸送時等の取り扱い性に優れ且つ収納時等における保管スペースの省スペース化を図ることができる。
【0021】
さらに、ここで説明するベルトパーティション装置10及びベルトパーティションスタンド40には、後述するように、使用される環境に適した表示を行うことを可能にする工夫がなされている。これにより、使用される環境に適した雰囲気を創出することもできる。例えば、イベントへの期待感を高め、イベントへの参加者を高揚させることができる。また、誘導経路を示す表示が施された表示物を使用することで、混雑のストレスを緩和させることができる。
【0022】
以下、各構成要素について、順に説明していく。
【0023】
まず、ベルトパーティション本体20について説明する。前述のように、ベルトパーティション本体20は、ケース25と、ケース25から繰り出し可能な仕切り用ベルト21と、を有している。
図2に示すように、仕切り用ベルト21の先端部には、端部ピン部材22が固定されている。端部ピン部材22は、軸状のピン本体部22aと、ピン本体部22aよりも拡径したピン頭部22bと、を有している。このピン頭部22aは、ポール60に形成された支持溝77と係合する。
図2に示すように、支持溝77は、筒状の部位にその長手方向に延びるスリット77aを形成した形状を有している。スリット77aの幅は、端部ピン部材22のピン本体部22aの幅よりも狭く、仕切り用ベルト21の厚みよりも大きい。また、支持溝77の内径は、ピン本体部22aの直径よりも太く且つピン頭部22bの直径よりも細い。したがって、端部ピン部材22と固定された仕切り用ベルト21がスリット77aを通過するようにして、ピン本体部22aを支持溝77に挿入することで、支持溝77内に端部ピン部材22を保持することができる。このとき、ピン頭部22bが、支持溝77内に没入することはなく、ピン本体部22aが、スリット77aを介して支持溝77から抜け出ることはない。すなわち、端部ピン部材22を介して、仕切り用ベルト21の先端をベルトパーティションスタンド40に固定することができる。
【0024】
図1に示すように、ベルトパーティション本体20は、取付ピン部材23と、取付ピン部材23とケース25とを接続する接続板部24と、をさらに有している。取付ピン部材23は、端部ピン部材22と同様の構成を有している。接続板部24は、支持溝77のスリット77aを通過し得る厚みを有している。したがって、接続板部24がスリット77aを通過するようにして、取付ピン部材23のピン本体部23aを支持溝77に挿入することで、支持溝77内に取付ピン部材23を保持することができる。このとき、取付ピン部材23のピン頭部23bは、支持溝77内に没入することはなく、ピン本体部23aが、スリット77aを介して支持溝77から抜け出ることもない。すなわち、取付ピン部材23を介して、ベルトパーティション本体20をベルトパーティションスタンド40に固定することができる。
【0025】
また、
図1に示すように、ベルトパーティション本体20は、ケース25内に、巻取軸部材26及び巻取付勢部材27を有している。仕切り用ベルト21は、その長手方向における一端を端部ピン部材22に固定され、他端を巻取軸部材26に固定されている。なお、ケース25には、仕切り用ベルト21が通過するための開口25aが形成されている。巻取軸部材26は、ケース25内に回転可能に支持されている。巻取軸部材26が、ケース25内で回転することで、仕切り用ベルト21がケース25内に引き込まれ且つ巻取軸部材26に巻き取られる。巻取付勢部材27は、巻取軸部材26が仕切り用ベルト21を巻き取るように、巻取軸部材26を付勢する。巻取付勢部材27は、例えばトーションバネから構成される。この結果、ベルトパーティション本体20の仕切り用ベルト21が、端部ピン部材22を介して支持溝77に保持された場合、仕切り用ベルト21は、ケース25と当該支持溝77との間に、張設されることになる。
【0026】
ところで、仕切り用ベルト21は、ナイロン製やポリエステル製の布を帯状とすることで形成され得る。この仕切り用ベルト21には、種々の表示dが施され得る。
図4は、仕切り用ベルト21に施される表示dの一例を示している。仕切り用ベルト21に施される表示dは、当該仕切り用ベルト21が使用される環境に相応しい外観を有していることが好ましい。
図4(a)に示された仕切り用ベルト21は、通行の誘導に好適である。
図4(b)に示された仕切り用ベルト21は、セール会場への誘導やセール会場の区画に好適である。
図4(c)に示された仕切り用ベルト21は、イベント会場、競技場、遊園地等の施設の入り口での使用に好適である。
【0027】
とりわけ図示されたベルトパーティション本体20は、ベルトパーティションスタンド40に着脱可能であることから、異なる表示dを施された仕切り用ベルト21を含む複数のベルトパーティション本体20を用意しておき、すなわち、第1のベルトパーティション本体20だけでなく、第2や第3のベルトパーティション本体20を用意しておき、都度、ベルトパーティション本体20が使用される環境に応じて、複数のベルトパーティション本体20の中から一つを適宜選択して使用することが好ましい。
【0028】
次に、ベルトパーティションスタンド40について説明する。前述したように、また
図2及び
図3に示すように、ベルトパーティションスタンド40は、ベース50、ポール60、発光ユニット80、及び、蓋部材90を有している。このうち、ベース50は、ポール60を起立した状態に保持するための部材である。ベース50は、ベルトパーティションスタンド40の転倒を防止するため、平べったい外形状を有している。
図5〜
図7に示すように、ベース50は、上方に開口した収容部51を有している。収容部51は、円筒状の壁部52によって形成されている。
【0029】
図5によく示されているように、ベース50は、収容部51内に、係合軸部材53、付勢部材56及び底板部材57をさらに有している。係合軸部材53は、収容部51の対向する壁面51aの間を横断するようにして延びている。そして、係合軸部材53の下方に、底板部材57及び付勢部材56がこの順番で設けられている。付勢部材56は、収容部51の底面51b上に配置されている。付勢部材56は、底面51b上に支持されて底板部材57を上方に付勢している。図示された例において、付勢部材56は、圧縮バネから構成されている。底板部材57は、係合軸部材53によって上方への移動範囲を規制されている。図示された例において、底板部材57は、円環状の板材によって形成されている。係合軸部材53、付勢部材56及び底板部材57は、対応するポール60の構成との組和合わせにより、ベース50及び60の着脱を簡易な操作で実現することと、ポール60をベース50に安定して保持することと、の両者を達成する。とりわけ、係合軸部材53は、後述するポール60に設け設けられた溝41と係合する係合部43を構成する。
【0030】
次に、ポール60について説明する。図示された例において、ポール60は、長手方向を有した細長い部材となっている。ポール60は、ベース50の収容部51に下方端部を挿入されることで、ベース50によって起立した状態に保持される。図示された例において、ポール60は、筒状ポール本体部70と、筒状ポール本体部70に下方から接続した下方筒状部65と、筒状ポール本体部70に上方から接続した上方筒状部75と、を有している。ポール60は、全体としてみて、円筒状となっている。なお、ポール60の中心軸線caと平行な方向を、ポール60の軸線方向adと呼ぶ。
【0031】
筒状ポール本体部70は、例えば樹脂によって形成された透明な円筒状の部材とすることができる。ここで「透明」とは、筒状ポール本体部70が、肉眼で外部から筒状ポール本体部70の内部を観察し得る程度の可視光透過性を有することを意味している。後述するように、ポール60内に収容される表示物daを十分に観察し得るようにする観点から、筒状ポール本体部70は、50%以上の可視光透過率を有していることが好ましく、70%以上の可視光透過率を有していることがさらに好ましい。可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定することができる。
【0032】
図1に示すように、上方筒状部75は、例えば樹脂によって形成された円筒状の部材とすることができる。図示された例において、上方筒状部75に、支持溝77が形成されている。すなわち、上方筒状部75において、ベルトパーティション本体20及び仕切り用ベルト21を取り外し可能に保持することができる。また、上方筒状部75の内部には、保持板部76が形成されている。保持板部76は、上方筒状部75をなす筒状内壁面から内方に向けて突出した部位である。保持板部76は、発光ユニット80の支持に用いられる。なお、上方筒状部75は、保持板部76で支持する発光ユニット80の制御部85を不可視化する観点から、不透明としてもよい。この場合、制御部85を隠蔽して、ベルトパーティション装置10及びベルトパーティションスタンド40の意匠性を向上させることができる。
【0033】
図5に示すように、下方筒状部65は、概ね円筒状となっている。
図6及び
図7に示すように、ポール60がベース50に保持された状態において、下方筒状部65は、ベース50の収容部51内に位置する。したがって、外観上の観点からは、下方筒状部65は、透明でも不透明でもよい。ただし、後述するように、ポール60とベース50との着脱操作を容易化する観点からは、係合部分を観察し得るよう透明であることが好ましい。下方筒状部65の対向する壁部66に、一対の切欠67が形成されている。一対の切欠67は、細長状に延びる溝をなしている。一対の切欠67の配置および形状は、ポール60の中心軸線caを中心として回転対称となっている。
【0034】
切欠67は、ベース50の収容部51内に設けられた係合軸部材53からなる係合部43と係合する溝41を構成する。
図8は、円筒状をなす下方筒状部65の壁部66を平面状にして展開した状態にて、切欠67からなる溝41を示している。
図8に示すように、収容部51は、ポール60の軸線方向adに延びる第1部分42aと、第1部分42aと接続し且つ軸線方向adを中心とした周方向cdに延びる第2部分42bと、第2部分42bと接続し且つ軸線方向adに延びる第3部分42cと、を有している。とりわけ図示された例において、第1部分42a及び第3部分42cは、それぞれ、軸線方向adと平行に延びている。第2部分42bは、周方向cdと平行に延びている。切欠67からなる溝41の幅は、係合軸部材53からなる係合部43の直径よりも大きい。したがって、
図6及び
図7に示すように、係合部43が、溝41の長手方向に沿って溝41内を進むことができる。溝41のさらなる詳細な構成については、ベース50及びポール60の着脱方法とともに後述する。
【0035】
発光ユニット80は、発光部81と、発光部81と接続した制御部85と、を有している。制御部85は、電源86と、電源86から発光部81への電力供給を切り替えるスイッチ87と、を有している。発光部81は、少なくともその一部が、筒状ポール本体部70内に位置する。したがって、発光部81で発光された光は、可視光透過性を有した筒状ポール本体部70を透過する。ポール60の内部に配置された発光ユニット80の発光部81を発光させることにより、ベルトパーティションスタンド40が、ベルトパーティション装置10の一部として機能しながら、照明スタンドとしても機能する。さらに、ベルトパーティションスタンド40の意匠性を向上させることもできる。
【0036】
図1に示すように、図示された例において、制御部85は、保持板部76上に載置されることで、上方筒状部75に保持される。発光部81は、制御部85から垂下している。発光部81の大部分が、筒状ポール本体部70内に位置している。図示された例において、発光部81は、制御部85から垂下する帯状の支持材82と、支持材82上の配列された多数の点状発光体(例えば、発光ダイオード)83と、発光体83を制御部85に電気的に接続する配線84と、を有している。図示された例において、細長状の発光部81が、ポール60の中心軸線ca上を延びている。また、細長状の発光部81は、ベルトパーティションスタンド40の側方からの観察において、筒状ポール本体部70の全長に亘って、言い換えると、支持溝77を支持する上方筒状部75の下端からベース50の収容部51に上端までの軸線方向adに沿った範囲に亘って、延在している。
【0037】
図3に示すように、ポール60の上端には、上方開口61が形成されている。この上方開口61を通じて、発光ユニット80をポール60内に出し入れすることができる。
図1に示すように、図示された例において、仕切り用ベルト21のケース25内における巻取軸線raは、ポール60の中心軸線caから、当該中心軸線caに直交する方向にずれて位置している。とりわけ図示された例では、ベルトパーティション本体20が、全体として、ポール60の側方に位置している。したがって、上方開口61が、ベルトパーティション本体20によって塞がれることはない。これにより、上方開口61を介したポール60内への発光ユニット80の出し入れを容易に行うことができる。
【0038】
ところで、
図2及び
図3に示すように、ベルトパーティション装置10は、ポール60内に取り出し可能に収納され得る表示物daを、さらに有している。
図3に示すように、表示物daは、ポール60の上方開口61を介して、ポール60内に出し入れされる。図示された例では、発光ユニット80を取り外した状態で、表示物daのポール60内への出し入れが実施される。
図3に示すように、表示物daとして、紙、布、樹脂等からなるシートに表示を施してなるシート状の表示物を用いることができる。そして、シート状の表示物daを丸めてポール60内に配置することにより、筒状ポール本体部70の全外周面を表示領域として利用することができる。また、発光ユニット80との組み合わせにおいては、表示物daが光透過性であることが好ましい。この場合、高い意匠性を発揮しながら且つ明るく表示物daを表示することができる。
【0039】
なお、前述した表示dを施された仕切り用ベルト21を含むベルトパーティション本体20と同様に、表示物daは、ベルトパーティションスタンド40が使用される環境に相応しい表示を有していることが好ましい。とりわけ図示されて例において、表示物daは、取り出し可能にポール60内へ収納されることから、異なる表示物daを多数用意しておき、すなわち、第1の表示物daだけでなく、第2や第3の表示物daを用意しておき、ベルトパーティションスタンド40が使用される環境に応じて、ベルトパーティションスタンド40を適宜選択して使用することが好ましい。
【0040】
図1に示すように、ベルトパーティションスタンド40は、ポール60の上方開口61を塞ぐ蓋部材90を、さらに有している。蓋部材90は、取り外し可能にポール60に装着される。表示物da及び発光ユニット80のポール60内への出し入れは、蓋部材90をポール60から外して上方開口61を開放した後に実施される。また、図示された例では、蓋部材90を取り外した状態で、発光ユニット80のスイッチ87を操作することになる。ただし、この例に限られず、スイッチ87が、蓋部材90や上方筒状部75を貫通して、ポール60の外部に露出し、蓋部材90を取り外すことなく操作され得るようにしてもよい。
【0041】
以上のような構成からなるベルトパーティション装置10を使用する場合、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した外観を有する表示物daを選択して使用することで、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気を効果的に創出することができる。とりわけ、発光ユニット80で表示物daを照らすことにより、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気作りをより効果的に行うことができる。なお、表示物daの交換や、発光ユニット80のポール60内への出し入れは、ポール60の上端から蓋部材90を外した後に、ポール60の上方開口61を介して容易に行うことができる。
【0042】
また、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した外観を有する表示物daを選択して使用することでも、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気を創出することができる。ベルトパーティション本体20が、ベルトパーティションスタンド40から取り外し可能に保持されている場合には、互いに異なる外観の仕切り用ベルト21を含んだ複数のベルトパーティション本体20の中から、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した仕切り用ベルト21を含むベルトパーティション本体20を選択することにより、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気を効果的に創出することができる。
【0043】
さらに、
図9に示すように、ベルトパーティション装置10が、仕切り用ベルト21に取り外し可能に取り付けられる表示パネル95を、さらに有するようにしてもよい。
図9に示すように、表示パネル95の高さhが、仕切り用ベルト21の幅wよりも大きい場合には、表示パネル95を用いることで、アイキャッチ効果の高い表示を行うことができる。また、表示パネル95の高さhが仕切り用ベルト21の幅以下であったとしても、立体的な表示等、種々の意匠効果を取り入れることで、やはり、アイキャッチ効果の高い表示を行うことが可能となる。さらに、互いに異なる外観を有した複数の表示パネル95を用意しておき、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した表示パネル95を選択することにより、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気を創出することができる。なお、表示パネル95の仕切り用ベルト21への取り付けは、表示パネル95に設けたフック96等を用いて当該表示パネル95を仕切り用ベルト21に掛けることによって、実現され得る。
【0044】
ところで、以上のような構成からなるベルトパーティション装置10のベルトパーティションスタンド40では、ポール60がベース50に対して着脱可能となっている。したがって、輸送時や保管時等の不使用時には、ポール60をベース50から取り外すことで、ベルトパーティションスタンド40を小型化することができる。これにより、不使用時におけるベルトパーティションスタンド40及びベルトパーティション本体20の取り扱い性を顕著に改善することができる。
【0045】
ここで、ベース50及びポール60の着脱方法について、溝41の詳細な構成とともに、説明する。以下に説明するように、簡易な操作により、ポール60をベース50から取り外すことができ、その一方で、ポール60をベース50に対して安定して固定することもできる。
【0046】
図5〜
図7から理解されるように、
図8に示された溝41の第1部分42aの端部は、ポール60の下方端部をベース50の収容部51に挿入する際に係合部43との係合を開始する開始端部41aを形成する。ここで、ベース50は、収容部51に収容されたポール60を、ポール60の軸線方向adに沿ってベース50から離間する向きに付勢する付勢部材56を有している。付勢部材56は、底板部材57を介してポール60を付勢する。したがって、付勢部材56からの付勢力に抗して、ポール60をベース50に向けて軸線方向adに押し込むことにより、係合部43が、溝41の開始端部41aから第1部分42a内を進み、第2部分42bに到達する。なお、作業者は、ポール60を操作する感触により、係合部43が溝41の第2部分42bに到達したことを知覚する。
【0047】
次に、ポール60の軸線方向adを中心としてポール60をベース50に対して回動させる。このとき、係合部43が、溝41の第2部分42b内を第1部分42aの側から第3部分42cの側へと進む。係合部43が溝41の第3部分42cに到達したところで、係合部43と溝41との係合により、ポール60のベース50に対する回動が規制される。このとき、作業者は、ポール60を操作する感触により、係合部43が溝41の第3部分42cに到達したことを知覚する。なお、ポール60の軸線方向adを中心としたベース50に対する回動は、螺合する場合のように何回転も行う必要はない。図示された例では、一本の係合軸部材53からなる係合部43に対して、一対の溝41が係合することにともない、ポール60の軸線方向adを中心としてベース50に対してポール60が回動する角度は、180°未満となる。とりわけ図示された例において、ポール60の軸線方向adを中心としてベース50に対してポール60が回動する角度は、90°未満となっている。螺合と比較して、ベース50に対するポール60の回動量が大幅に低減されることから、ポール60のベース50への取り付けを極めて容易に進めることができる。
【0048】
付勢部材56は、底板部材57を介してポール60を軸線方向adに沿ってベース50から離間する向きに付勢している。したがって、係合部43が溝41の第1部分42a内に位置する場合、付勢部材56からの付勢力によって、ポール60は、軸線方向aに沿ってベース50から離間する向きに移動する。このとき、係合部43が、溝41の第3部分42c内を第2部分42bの側から閉鎖端まで進む。すなわち、第3部分42cの第2部分42bとは反対側の端部は、ポール60の下方端部をベース50の収容部51に挿入し且つ当該ポール60の軸線方向adを中心してベース50に対して180°未満の角度だけポール60を回動させた後に、係合部43と係合するようになる係止部41cをなす。付勢部材56の付勢力により、係合部43が溝41の係止部41cに当接する位置にて、ポール60をベース50によって安定して保持することができる。
【0049】
以上のようにして、ベース50にポール60を取り付けることができる。ベース50からポール60を取り外すには、ベース50をポール60に取り付ける際の手順と逆の手順を踏めばよい。すなわち、まず付勢部材56の付勢力に抗して、ポール60をベース50に対して軸線方向adに押し込む。次に、ポール60をベース50に対して回動させる。その後、ポール60をベース50から引き上げることで、ポール60をベース50から容易に取り外すことができる。
【0050】
図8に示された溝41において、係止部41cは、ポール60の軸線方向adにおいて開始端部41aと中間部41bとの間に位置している。
図8に示された例においては、第2部分42b上の各位置が、中間部41bとなり得る。このような溝41及び係合部43の組み合わせによれば、ベース50に保持されたポール60を当該ベース50から取り外すには、付勢部材56の付勢力に抗して、ポール60をベース50に対して軸線方向adに移動させ、さらにポール60をベース50に対して回転させる必要がある。したがって、ベース50に保持されたポール60が意図せずベース50から外れてしまうことを効果的に回避することができる。
【0051】
なお、図示された例において、ベース50に係合部43が形成され、ポール60に係合部43と係合する溝41が形成されている例を示したが、この例に限られない。ベース50に溝41が形成され、ポール60に係合部43が形成されていてもよい。このような変形例においても、ポール60を簡易な操作でベース50から取り外すことができ、その一方で、ポール60をベース50に対して安定して固定することができる。また、溝41及び係合部43の構成も適宜変更することができる。例えば、溝41の第2部分42bが、周方向cdと平行に延びる例を示したが、これに限られず、第2部分42bが軸線方向adに湾曲し、溝41が全体としてJ字状となっていてもよい。
【0052】
以上に説明した一実施の形態は以下の利点を有する。
【0053】
上述した一実施の形態において、ベルトパーティションスタンド40は、上方に開口した筒状の収容部51を有するベース50と、収容部51に一方の端部が挿入された状態でベース50に保持されるポール60と、を備えている。ポール60は、ベース50から着脱可能となっている。このようなベルトパーティションスタンド40は、不使用時に、ポール60をベース50から取り外すことにより、輸送時等の取り扱い性に優れ、また、収納時等における保管スペースの省スペース化を図ることができる。とりわけ、上述した一実施の形態において、ポール60は、一方の端部を収容部51に挿入し且つ当該ポール60の軸線方向adを中心としてベース50に対して180°未満の角度だけ回動させることにより、ベース50に対して軸線方向adに離間する向きに相対移動することを規制されるようになる。すなわち、ポール60の一方の端部をベース50の収容部51に挿入し且つ当該ポール60の軸線方向adを中心として180°未満の角度だけベース50に対してポール60を回動させるといった簡単な操作により、ポール60がベース50から意図せず抜けてしまうことを効果的に防止することができる。
【0054】
また、上述した一実施の形態において、ベース50は、収容部51に収容されたポール60を、当該ポール60の軸線方向adに沿ってベース50から離間する向きに付勢する付勢部材56を有している。付勢部材56が、ポール60を付勢することでポール60をベース50に対して所定の位置に維持することができる。これにより、ベルトパーティションスタンド40の使用時に、ポール60の姿勢を安定させることができる。とりわけ上述した一実施の形態では、付勢部材56が、ベース50から着脱不可能となる位置に向けてポール60を付勢するため、ポール60がベース50から意図せず抜けてしまうことをより効果的に防止することができる。
【0055】
さらに、上述した一実施の形態において、ベース50は、収容部51内に移動可能に配置された底板部材57を、さらに有し、付勢部材56は、底板部材57を介してポール60を付勢するようになっている。底板部材57が、付勢部材56を覆うことで、収容部41内の清掃を容易に行うことができ、また、付勢部材56の動作が安定する。
【0056】
さらに、上述した一実施の形態において、ポール60の一方の端部及びベース50の収容部51の一方に溝41が形成され、ポール60の一方の端部及びベース50の収容部51の他方に溝41内を移動可能な係合部43が形成されている。係合部43が溝41内に位置するため、付勢部材56がポール60を付勢することで、ポール60をベース50に対して所定の位置に維持することができる。これにより、ベルトパーティションスタンド40の使用時に、ポール60の姿勢を安定させることができる。とりわけ上述した一実施の形態では、付勢部材56が、ベース50から着脱不可能となる位置に向けてポール60を付勢するため、ポール60がベース50から意図せず抜けてしまうことをより効果的に防止することができる。
【0057】
さらに、上述した一実施の形態において、溝41は、ポール60の一方の端部をベース50の収容部51に挿入する際に係合部43との係合を開始する開始端部41aと、ポール60の一方の端部を収容部51に挿入し且つ当該ポール60の軸線方向adを中心してベース50に対して180°未満の角度だけポール60を回動させた後に係合部43と係合するようになる係止部41cと、当該溝51の長手方向に沿って開始端部41aと係止部41cとの間に位置する中間部41bと、を含んでいる。そして、係止部41cは、ポール60の軸線方向adにおいて開始端部41aと中間部41bとの間に位置している。係合部43が溝41の係止部41cに位置している状態のポール60をベース50から引き抜く場合、軸線方向adに沿ってポール60をベース50にいったん接近させた後、当該ポール60をベース50に対して回転させ、さらに当該ポール60をベース50から軸線方向adに沿って離間させることになる。したがって、ポール60がベース50から意図せず抜けてしまうことをより効果的に防止することができる。とりわけ上述した一実施の形態では、付勢部材56が設けられ、当該付勢部材56が、ポール60の軸線方向adに沿ってポール60をベース50から離間する向きに付勢することにより、ポール60がベース50から意図せず抜けてしまうことをより効果的に防止することができる。
【0058】
さらに、上述した一実施の形態において、溝41は、ポール60の軸線方向adに延びる第1部分42aと、第1部分42aと接続し且つ軸線方向adを中心とした周方向cdに延びる第2部分42bと、第2部分42bと接続し且つ軸線方向adに延びる第3部分42cと、を有している。係合部43が溝41の第3部分42cに位置する状態のポール60をベース50から引き抜く場合、軸線方向adに沿ってポール60をベース50にいったん接近させた後、軸線方向adを中心としてポール60をベース50に対して回動させ、その後、当該ポール60をベース50から軸線方向adに沿って離間させることになる。したがって、ポール60がベース50から意図せず抜けてしまうことをより効果的に防止することができる。とりわけ上述した一実施の形態では、付勢部材56が設けられ、当該付勢部材56が、ポール60の軸線方向adに沿ってポール60をベース50から離間する向きに付勢することにより、ポール60がベース50から意図せず抜けてしまうことをより効果的に防止することができる。その一方で、ポール60の操作は、単純であり、しかも、係合部43と溝41との係合によって案内される。したがって、意図する際には、ベース50からポール60を容易且つ安定して取り外すことができる。
【0059】
さらに、上述した一実施の形態において、係合部43は、収容部51の対向する壁面51a間を横断する係合軸部材53によって形成され、ポール60の一方の端部は下方筒状部65となっており、溝41は、下方筒状部65の対向する壁部66に形成された一対の切欠67を含んでいる。収容部51の対向する壁面51a間を横断する係合軸部材53が、ポール60の下方筒状部65に形成された一対の切欠67と係合することにより、ポール60が安定してベース50に保持されるようになる。
【0060】
上述した一実施の形態において、ベルトパーティションスタンド40は、ベース50と、ベース50に保持されたポール60と、を備え、ポール60は、その内部に表示物daを取り出し可能に収納することができる透明な筒状ポール本体部70を有している。したがって、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した外観を有する表示物daを選択して使用することで、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気を創出することができる。例えば、ベルトパーティション装置10が使用されるイベントに関連した表示が施された表示物daを使用することで、イベントへの期待感を高め、イベントへの参加者を高揚させることができる。また、人の通行を誘導するために用いられるベルトパーティション装置10においては、誘導経路を示す表示が施された表示物daを使用することで、混雑のストレスを緩和させることができる。
【0061】
また、上述した一実施の形態において、ベルトパーティションスタンド40が、筒状ポール本体部70に配置される発光部81を有した発光ユニット80を、さらに備えている。筒状ポール本体部70内において、発光ユニット80の発光部81が表示物daを照らすことにより、表示物daを明瞭に表示することができる。これにより、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気をより効果的に創出することができる。
【0062】
さらに、上述した一実施の形態において、発光ユニット80は、発光部81と接続し当該発光部81の発光を制御する制御部85を、さらに有している。ポール60は、筒状ポール本体部70に上方から接続した上方筒状部75を、さらに有している。上方筒状部75が、発光ユニット80の制御部85を支持し、発光部81は、制御部85から垂下して筒状ポール本体部70内に位置している。上方筒状部75を不透明とすることで、電源86やスイッチ87等を含む制御部85の露出を防止することができる。これにより、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気をより効果的に創出することができる。また、発光ユニット80の制御部85がベルトパーティション装置10の意匠性を害することを防止することができる。
【0063】
さらに、上述した一実施の形態において、ポール60の上端に、筒状ポール本体部70の内部に通じる上方開口61が形成されており、上方開口61を介して、表示物da及び発光ユニット80をポール60内に配置可能、且つ、表示物da及び発光ユニット80をポール60内から取り出し可能となっている。表示物daに加えて、発光ユニット80もポール60から取り出し可能となっているので、ポール60内に配置される表示物daを、その損傷を回避しながら、容易に取り替えることができる。また、表示物da及び発光ユニット80の取り出しを行うため開口61が、上方に開口していることから、表示物da及び発光ユニット80の交換作業を容易に行うことができる。
【0064】
さらに、上述した一実施の形態において、発光部81は、ポール60の中心軸線ca上を延びている。発光部81による照明は、周方向cdに沿った明るさの分布を均一化することができる。これにより、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気をより効果的に創出することができる。
【0065】
さらに、上述した一実施の形態において、仕切り用ベルト21のケース25内における巻取軸線raは、ポール60の中心軸線caから、当該中心軸線caに直交する方向にずれて位置している。したがって、表示物da及び発光ユニット80をポール60内へ出し入れする際に、表示物da及び発光ユニット80がベルトパーティション本体20と干渉することを効果的に抑制することができる。これにより、表示物da及び発光ユニット80のポール60内への出し入れを容易に行うことができる。
【0066】
さらに、上述した一実施の形態において、ベルトパーティション本体20は、ベルトパーティションスタンド40に取り外し可能に支持される。したがって、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した外観を有する仕切り用ベルト21を有したベルトパーティション本体20を選択して使用することができ、これにより、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気を創出することができる。
【0067】
さらに、上述した一実施の形態において、ケース25およびケース25から繰り出し可能に当該ケース25に収容された仕切り用ベルト21を有するベルトパーティション本体20と、ベルトパーティション本体20を取り外し可能に支持するベルトパーティションスタンド40と、を備える。したがって、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した外観を有する仕切り用ベルト21を有したベルトパーティション本体20を選択して使用することで、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気を創出することができる。例えば、ベルトパーティション装置10を使用するイベントに関連した表示が施された仕切り用ベルト21を使用することで、イベントへの期待感を高め、イベントへの参加者を高揚させることができる。また、通行を誘導するために用いられるベルトパーティション装置10においては、誘導経路を示す表示が施された仕切り用ベルト21を使用することで、混雑のストレスを緩和させることができる。
【0068】
さらに、上述した一実施の形態において、ベルトパーティション装置10が、ケース25およびケース25から繰り出し可能に当該ケース25に収容された第2仕切り用ベルトと、を有する第2ベルトパーティション本体をさらに、備え、第2ベルトパーティション本体の仕切り用ベルト21は、ベルトパーティション本体20の仕切り用ベルト21とは異なる外観を有するようにしてもよい。すなわち、種々の表示が施された仕切り用ベルト21を含むベルトパーティション本体20を複数用意しておくことで、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気をより効果的に創出することができる。
【0069】
さらに、上述した一実施の形態において、ベルトパーティションスタンド40は、ベース50及びベース50に保持されたポール60と、を有し、ポール60は、その内部に表示物daを取り出し可能に収納することができる透明な筒状ポール本体部70を有している。ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した表示物daをポール60内に収容しておくことで、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気を創出することができる。とりわけ、ポール60内の表示物daによる表示と、仕切り用ベルト21に施された表示dとの組み合わせにより、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気をさらに効果的に創出することができる。
【0070】
さらに、上述した一実施の形態において、ベルトパーティション装置10が、仕切り用ベルト21に取り外し可能に取り付けられる表示パネル95を、さらに備える。すなわち、パネル状の表示パネル95によれば、より大きな面積で表示を行うことができる。優れた表示機能を有した表示パネル95により、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気を効果的に創出することができる。また、パネル状の表示パネル95での表示を、ポール60内の表示物daによる表示や、仕切り用ベルト21に施された表示と組み合わせることで、ベルトパーティション装置10が使用される環境に適した雰囲気をさらに効果的に創出することができる。
【0071】
なお、上述した一実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。例えば、ベルトパーティション本体20は、ベルトパーティションスタンド40と一体的に形成されていてもよい。具体的には、ベルトパーティション本体20が、ポール60の上方筒状部75と一体的に形成され、ポール60から取り外し不可能となっていてもよい。また、ベルトパーティション本体20が、ポール60の上方筒状部75と一体的に形成され、上方筒状部75及びベルトパーティション本体20が、ポール60の筒状ポール本体部70から取り外し可能となっていてもよい。
【解決手段】ベルトパーティションスタンド40は、上方に開口した筒状の収容部51を有するベース50と、収容部51に一方の端部が挿入された状態でベース50に保持されるポール60と、を有している。ポール60は、ベース50から着脱可能である。ポールは、一方の端部を収容部に挿入し且つ当該ポールの軸線方向adを中心としてベースに対して180°未満の角度だけ回動させることにより、ベースに対して軸線方向に離間する向きに相対移動することを規制される。