(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5923722
(24)【登録日】2016年4月28日
(45)【発行日】2016年5月25日
(54)【発明の名称】まつげエクステ付着器具
(51)【国際特許分類】
A45D 2/48 20060101AFI20160516BHJP
A41G 5/02 20060101ALI20160516BHJP
【FI】
A45D2/48
A41G5/02
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-506878(P2015-506878)
(86)(22)【出願日】2012年10月26日
(65)【公表番号】特表2015-514495(P2015-514495A)
(43)【公表日】2015年5月21日
(86)【国際出願番号】KR2012008889
(87)【国際公開番号】WO2013157710
(87)【国際公開日】20131024
【審査請求日】2014年11月11日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0039937
(32)【優先日】2012年4月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515351884
【氏名又は名称】ユニスト(ウルサン ナショナル インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー)
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミュン−ウ
(72)【発明者】
【氏名】ラジェブ,エー.ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ミン,ヒュン−チョル
(72)【発明者】
【氏名】ハン,チ−ユン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ド−ヨン
【審査官】
芝井 隆
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭49−097092(JP,U)
【文献】
特開2012−072510(JP,A)
【文献】
特開2002−300918(JP,A)
【文献】
特公昭48−007948(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 2/48
A41G 5/02
A45D 44/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
まつげに接着剤を含む人工まつげを重ねて位置させ、接着剤に熱を加えてまつげに人工まつげを付着するまつげエクステ付着器具において、
中空、かつ、把持可能な形態に形成された本体と、
前記本体の一端に形成され、かつ、前記人工まつげを支持する支持台と、
前記支持台を取り囲むように形成され、かつ、前記まつげ及び前記人工まつげをグリップする内グリップと、
前記内グリップを取り囲むように形成され、かつ、前記内グリップによりグリップされている前記まつげ及び前記人工まつげをさらにグリップし、かつ、前記人工まつげに含まれた前記接着剤に熱を加える外グリップと、
前記本体の外部に摺動自在に結合し、移動によって前記内グリップを先に作動させ、次いで、前記外グリップを作動させる操作部と、
を含むことを特徴とするまつげエクステ付着器具。
【請求項2】
前記内グリップは、
前記本体に形成された上突起に回転可能に結合する回転ホールを含む上内グリップと、
前記本体に形成された下突起に回転可能に結合する回転ホールを含む下内グリップと、
前記上内グリップの一端に形成される内グリップレバーと、
前記上内グリップと前記下内グリップとの接触部のそれぞれに形成される内グリップギアと、を含み、前記内グリップレバーは、前記操作部の前進と連動して前記上内グリップ及び前記下内グリップが互いに閉まる方向に回転することを特徴とする請求項1に記載のまつげエクステ付着器具。
【請求項3】
前記上内グリップと本体との間、または上内グリップと下内グリップとの間に回転バネをさらに含み、前記回転バネは、操作がない場合、前記上内グリップと前記下内グリップを開状態に保持することを特徴とする請求項2に記載のまつげエクステ付着器具。
【請求項4】
前記外グリップは、
前記本体に形成された上突起に回転可能に結合する回転ホールを含む上外グリップと、
前記本体に形成された下突起に回転可能に結合する回転ホールを含む下外グリップと、
前記上外グリップの一端に形成される外グリップレバーと、
前記上外グリップと前記下外グリップとの接触部のそれぞれに形成される外グリップギアと、を含み、前記外グリップレバーは、前記操作部の前進と連動して前記上外グリップ及び前記下外グリップが互いに閉まる方向に回転することを特徴とする請求項3に記載のまつげエクステ付着器具。
【請求項5】
前記上外グリップと本体との間、または前記上外グリップと前記下外グリップとの間に回転バネをさらに含み、前記回転バネは、操作がない場合、前記上外グリップと前記下外グリップを開状態を保持することを特徴とする請求項4に記載のまつげエクステ付着器具。
【請求項6】
前記内グリップギアと前記外グリップギアは、複数のギアを含み、突起の長手方向の外側に前記外グリップギアが位置し、前記突起の長手方向の内側に前記内グリップギアが位置することを特徴とする請求項4に記載のまつげエクステ付着器具。
【請求項7】
前記操作部は、上加圧部と下加圧部とを含み、前記上加圧部が前記外グリップレバーと接触し、前記下加圧部が前記内グリップレバーと接触することを特徴とする請求項4に記載のまつげエクステ付着器具。
【請求項8】
前記操作部が前進した場合、前記下加圧部が前記内グリップレバーと接触した後、前記上加圧部が前記外グリップレバーと接触することを特徴とする請求項7に記載のまつげエクステ付着器具。
【請求項9】
前記下加圧部は、内グリップレバーがこれ以上回転しない場合には変形し、前記内グリップのグリップ力を増加させることを特徴とする請求項8に記載のまつげエクステ付着器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、まつげエクステ付着器具に係り、より詳細には、まつげエクステを簡便かつ正確に付着することができるまつげエクステ付着器具に関する。
【背景技術】
【0002】
美容的な側面において、まつげは、非常に重要な役割を果たす。特に、女性は、長くかつ上にカールしたまつげを好む。このようなまつ毛を形作るために、通常、マスカラが用いられる。
【0003】
前記マスカラは、まつげを所望の形態に形作り、かつ、該まつげに黒色の化粧をするように機能する。マスカラは、まつげ化粧に最も便利であるので、広く利用されている。
【0004】
マスカラは、基本的に長いまつげをより美麗なまつげに作り上げるのに用いられる。他方、まつげが短い場合には、つけまつげを付着して美容性を向上させる方法が利用される。
【0005】
前記つけまつげは、まつげ部とベース部とからなり、ユーザは、接着剤を前記ベース部に塗布した後、つけまつげをまぶたに付着する。
【0006】
前記のようなつけまつげは、ユーザが直接精巧にまぶたに付着しなければならないので、ユーザが熟練していない場合には、付着に長時間かかり、非常に不便である。前記のような問題を克服するために、特許文献1には、まつげを容易に付着することができる付着用具が提案されている。
【0007】
前記のようなつけまつげは、美容性の向上に優れている。しかしながら、つけまつげは使い捨てなので、必要な場合、常に新たなつけまつげを用いなければならない。また、ユーザが外部にいる場合には、ユーザは、前記つけまつげを携帯しなければならない。
【0008】
一方、ユーザのまつげが短い場合、前記つけまつげだけでなく、まつげ延長術も用いられる。前記まつげ延長術は、通常、皮膚管理ショップまたは美容室で施術されるものであって、幾つかのまつげに拡張用まつげ(以下、まつげエクステと称する)を接着剤を介して付着するものである。前記まつげ延長術は、長いまつげを形作ることができるとともに、一回の施術の後、数ヶ月程度保持されるので、広く用いられている。まつげエクステを付着する方法に関して多数の先行技術が提案されている。
【0009】
例えば、特許文献2には、特定の波長の光で作用する接着剤を用いてまつげを延長する方法が開示されている。前記方法は、特定の波長の光で接着剤が機能するので、接着剤を利用した作業を簡便にするという長所がある。
【0010】
また、特許文献3には、まつげのパーマ方法が開示されている。
【0011】
前記のパーマ方法は、まつげエクステを付着し、まつげ全体をセッティングすることにより行われる。ユーザは前記パーマ以後に単純にマスカラを用いて黒色化粧のみすれば良いので、まつげの化粧時間が短縮され、また、一回の施術でその形態が比較的長期間保持されるとの利点がある。
【0012】
前記のような延長術は、まつげが短い場合、美容性を向上させるという非常に優れた長所がある。しかしながら、各延長術は手作業で行われるので、施術には長い時間を要する。また、前記延長術は、ショップで施術される必要があるので、個人が直接施術することができないという短所がある。
【0013】
このため、まつげ延長術の迅速化と個人の直接施術の実現とを両立する新たな付着器具が切望されている。
【0014】
この点に鑑みて、本出願人は、まつげエクステ付着器具の特許出願をしている(特許文献4参照)。
【0015】
当該特許出願は、まつげエクステの施術のための最初の出願としての基本的な構成を提案しており、ほとんどの場合に効率的に作動するという長所がある。しかしながら、連続使用時に、一部の人工まつげに付着された接着剤が付着器具に接着することにより、施術が妨害されるおそれがあった。
【0016】
したがって、付着器具の作動の正確性の向上と商品性の改善とのため、従来の方式にグリップ構造を追加した付着器具が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】韓国実用新案登録第165452号公報
【特許文献2】特開第2011−87658号公報
【特許文献3】韓国公開特許第2005−94973号公報
【特許文献4】韓国特許出願第2012−0003537号(まつげエクステ付着器具、2012年1月11日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、前記のようなまつげ延長術の短所を克服するために案出されたものであって、接着剤が塗布されたまつげエクステを既存のまつげに便利かつ迅速に付着し、また、施術の正確性が保証される新たな形態のまつげエクステ付着器具を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記目的を果たすために、本発明は、まつげに接着剤を含む人工まつげを重ねて位置させ、接着剤に熱を加えてまつげに人工まつげを付着するまつげエクステ付着器具において、中空、かつ、把持可能な形態に形成された本体と、前記本体の一端に形成され、かつ、前記人工まつげを支持する支持台と、前記支持台を取り囲むように形成され、かつ、前記まつげ及び前記人工まつげをグリップする内グリップと、前記内グリップを取り囲むように形成され、かつ、内グリップによりグリップされている前記まつげ及び前記人工まつげをさらにグリップし、かつ、前記人工まつげに含まれた前記接着剤に熱を加える外グリップと、前記本体の外部に摺動自在に結合し、移動によって前記内グリップを先に作動させ、次いで、前記外グリップを作動させる操作部と、を含むことを特徴とする。
【0020】
望ましくは、前記内グリップは、前記本体に形成された上突起に回転可能に結合する回転ホールを含む上内グリップと、前記本体に形成された下突起に回転可能に結合する回転ホールを含む下内グリップと、前記上内グリップの一端に形成される内グリップレバーと、前記上内グリップと前記下内グリップとの接触部のそれぞれに形成される内グリップギアと、を含み、前記内グリップレバーは、前記操作部の前進と連動して前記上内グリップ及び前記下内グリップが互いに閉まる方向に回転することを特徴とする。
【0021】
さらに望ましくは、前記上内グリップと本体との間、または上内グリップと下内グリップとの間に回転バネをさらに含み、前記回転バネは、操作がない場合、前記上内グリップと下内グリップを開状態に保持することを特徴とする。
【0022】
さらに望ましくは、前記外グリップは、前記本体に形成された上突起に回転可能に結合する回転ホールを含む上外グリップと、前記本体に形成された下突起に回転可能に結合する回転ホールを含む下外グリップと、前記上外グリップの一端に形成される外グリップレバーと、前記上外グリップと前記下外グリップとの接触部のそれぞれに形成される外グリップギアと、を含み、前記外グリップレバーは、前記操作部の前進と連動して前記上外グリップ及び前記下外グリップが互いに閉まる方向に回転することを特徴とする。
【0023】
さらに望ましくは、前記上外グリップと本体との間、または前記上外グリップと前記下外グリップとの間に回転バネをさらに含み、前記回転バネは、操作がない場合、前記上外グリップと下外グリップを開状態を保持することを特徴とする。
【0024】
望ましくは、前記内グリップギア及び前記外グリップギアは、複数のギアを含み、突起の長手方向の外側に前記外グリップギアが位置し、前記突起の長手方向の内側に前記内グリップギアが位置することを特徴とする。
【0025】
望ましくは、前記操作部は、上加圧部と下加圧部とを含み、前記上加圧部が前記外グリップレバーと接触し、前記下加圧部が前記内グリップレバーと接触することを特徴とする。
【0026】
さらに望ましくは、前記操作部が前進した場合、前記下加圧部が前記内グリップレバーと接触した後、前記上加圧部が前記外グリップレバーと接触することを特徴とする。
【0027】
さらに望ましくは、前記下加圧部は、内グリップレバーがこれ以上回転しない場合には変形し、前記内グリップのグリップ力を増加させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明によるまつげエクステ付着器具は、従来、手作業行っていたまつげエクステ施術を簡単な操作で行うことができるので、まつげ延長術を迅速化できる。そして、本発明のまつげエクステ付着器具は、個人の直接まつげ延長術の簡便な施術を可能とし、また、正確な作動を保証する。この結果、本発明のまつげエクステ付着器具は、まつげ延長術の時間を短縮し、さらに商品性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明によるまつげエクステ付着器具の正面図である。
【
図2】
図1の内グリップの構成を示す説明図である。
【
図3】
図2の内グリップの閉状態を示す説明図である。
【
図4】
図1の外グリップの構成を示す説明図である。
【
図5】
図1の内グリップと外グリップとの配置状態を説明する
平面図である。
【
図6】
図1の外グリップレバーと内グリップレバーとの配置を説明する構成図である。
【
図7】
図1の操作部の構成を説明する構成図である。
【
図8】
図1の操作部の移動による内グリップ及び外グリップの作動状態を説明する構成図である。
【
図9】
図1の操作部の移動による内グリップ及び外グリップのさらに他の作動状態を説明する構成図である。
【
図10】
図1の操作部の移動による内グリップ及び外グリップのさらに他の作動状態を説明する構成図である。
【
図11】
図1の下内グリップのさらに他の構成を説明する正面図である。
【
図12】
図1の人工まつげの保持構造を説明する構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明を添付した図面を参照して具体的に説明する。
【0034】
本発明によるまつげエクステ付着器具100は、
図1に示したように、本体10、支持台20、内グリップ30、外グリップ50、操作部60を含んで構成される。
【0035】
まず、前記本体10は、内部に空間が形成され、前記空間に各種部材が配置されている。本体10には、発熱のための電源コード11が連結されている。必要に応じて、本体10の内部にバッテリが内蔵されることにより、本体10が充電構造を有してもよい。
【0036】
前記本体10の形状は、把持が可能な形状であれば、いかなる形状であってもよい。本体10の一端には、支持台20が位置している。
【0037】
前記支持台20には、延長対象のまつげ1(天然まつげ)が位置している。また、接着剤3が塗布された人工まつげ2が、前記まつげ1と重ねられて配置されている。
【0038】
前記本体10は、その内部に、
図2に示したように、上内グリップ31と下内グリップ32とで構成される内グリップ30と前記内グリップ30の連動のための連動部材とを含む。
【0039】
まず、前記上内グリップ31の適当な箇所に、回転ホール33が形成され、前記本体10の内部に形成された円筒状の上突起12が、前記回転ホール33に回転可能に固定される。
【0040】
前記上内グリップ31は前記回転ホール33回りに回転する。回転ホール33の左側は、まつげを固定する役割を果たし、回転ホール33の右側には、内グリップレバー34が形成されている。
【0041】
一方、前記下内グリップ32の適当な箇所に、回転ホール35が形成される。前記本体10の内部に形成された円筒状の下突起13は、前記回転ホール35に回転可能に固定される。
【0042】
前記下突起13は、前記上突起12と同じサイズを有する。
【0043】
前記上内グリップ31及び前記下内グリップ32は、前記支持台20を基準に同じ動作を行うように実装されなければならないので、前記回転ホール33と回転ホール35は、前記支持台20を基準に上下同じ所に位置し、前記上突起12及び下突起13も同じ所に位置する。
【0044】
また、上内グリップ31と下内グリップ32は、回転ホール33及び回転ホール35の左側部分が前記支持台20を基準に対称形状を有するように構成されている。
【0045】
また、前記上内グリップ31と下内グリップ32の一端には、それぞれ内グリップギア41、42が形成され、前記内グリップギア41、42は相互に係合している。
【0046】
それぞれの前記内グリップギア41、42は、前記上突起12及び下突起13の軸方向に形成されることが望ましい。
【0047】
したがって、前記上内グリップ31が回転ホール33を中心に回転する場合、前記下内グリップ3
2も逆方向に同じ回転角度で回転する。
【0048】
また、前記上内グリップ31は、その適当な箇所において、前記本体
10または下内グリップ32と内グリップバネ43を介して連結され、荷重が加えていない状態では開状態を保持する。前記内グリップバネ43は、必要に応じて、上内グリップ31及び下内グリップ32のそれぞれに設けられ、それらと本体10とを連結するように構成されうる。
【0049】
前記上内グリップ31に形成された内グリップレバー34に荷重が加えられると、前記上内グリップ31は、
図3に示したように、閉まる方向に回転する。
【0050】
一方、外グリップ50は、前記内グリップ30と同じ構造であるが、サイズが異なる。
【0051】
図4に示したように、外グリップ50は、前記内グリップ30を取り囲むように構成され、上外グリップ51及び下外グリップ52からなる。
【0052】
前記上外グリップ51の一側に回転ホール53が形成され、前記上突起12が、前記回転ホール53に回転可能に固定される。
【0053】
また、前記上外グリップ51の右側に、外部部材による荷重を支持する外グリップレバー54が形成され、前記上外グリップ51の左側は、グリップ可能な形状に構成される。
【0054】
また、前記下外グリップ52の適当な箇所に回転ホール55が形成され、前記下外グリップ52の左側は、前記上外グリップ51と同一形態のグリップ可能な形状に形成される。
【0055】
また、前記下突起13が前記回転ホール55と結合することにより、前記下外グリップ52は、前記下突起13を中心に回転自在に本体10に結合する。
【0056】
前記上外グリップ51と下外グリップ52との右側端部には、互いに係合する外グリップギア44、45が形成されている。上外グリップ51が回転すると、前記外グリップギア4
4、4
5の作用によって下外グリップ52も回転する。
【0057】
また、外グリップバネ46は、前記上外グリップ51と本体10との間、または上外グリップ51と下外グリップ52との間に位置しており、外グリップ50に荷重が加えられていない状態では、開状態に維持する。
【0058】
必要に応じて、前記下外グリップ52と本体10との間にも外グリップバネ46を追加して、バネ力を増加させることもできる。
【0059】
一方、前記上突起12には、上内グリップ31及び上外グリップ51の両方が回転可能に固定される。
図5のように示されるように、上内グリップ31及び上外グリップ51を、その幅を適切に調節して配置することにより、2つの要素が同時に回転可能に固定される。
【0060】
もちろん、下内グリップ32及び下外グリップ5
2も、前記上突起11と同じ方式で下突起1
2に関して配置される。
【0061】
一方、前記内グリップレバー34と外グリップレバー54とに荷重を加えると、前記内グリップ30と外グリップ50とは閉状態となる。また、内グリップ30が先に閉まった後に外グリップ50が閉まるので、前記内グリップレバー34と外グリップレバー54は、
図6に示されたように配置する。
【0062】
換言すれば、内グリップレバー34を外グリップレバー54よりも長く、かつ、左側にさらに傾斜させて形成することが望ましい。
【0063】
一方、前記操作部60は、支持台20の方向に摺動自在に前記本体10の外部に設けられており、これに追加して、
図7に示したように、本体10とバネ61で連結されている。
【0064】
操作部60を前記支持台20の方向に移動させるために荷重が加えられると、前記バネ61は圧縮力を生成する。これと対照的に、荷重が除去されると、前記バネ61は、初期位置に前記操作部60を戻す役割を果たす。
【0065】
また、前記操作部60は、上加圧部62と下加圧部63とを含む。前記下加圧部63は上加圧部62よりも長く形成されている。また、前記下加圧部63は、部分的に屈曲可能な形態を有する。
【0066】
ここで、前記上加圧部62は、外グリップレバー54と接触しているとき、外グリップ50が閉まるように作動させる役割を果たす。前記下加圧部63は、前記内グリップレバー34と接触しているとき、前記内グリップ30が閉まるように作動させる役割を果たす。
【0067】
図8ないし
図10に示したように、前記操作部60が支持台20の方向に移動すれば、まず、下加圧部63が前記内グリップレバー34と接触して、内グリップ30を閉じるように作動させる。前記操作部60が前進し続ければ、前記上加圧部62が外グリップレバー54と接触して、外グリップ50を閉じるように作動させる。
【0068】
この際、操作部60が移動を続ければ、内グリップ30が先に完全に閉まってまつげ1を固定する。以後、外グリップ50が完全に閉まったのち、まつげ1と人工まつげ2との間の接着剤に熱を加え、まつげ1と人工まつげ2とを付着させる。
【0069】
この場合、前記下加圧部63は、部分的に変形してまつげ1のグリップ力を増加させる。この後、操作部60に荷重を除去すれば、操作部60、内グリップ30及び外グリップ50が初期状態に戻る。
【0070】
一方、
図11に示したように、突出部49が、下外グリップ52または下内グリップ32の一つの面に形成されうる。
【0071】
人工まつげ2は多数の糸から形成されているので、
図12に示したように、固定体4によって固定される。前記固定体4は、上部材5と下部材6とを含む。前記上部材5と下部材6との間に接着剤3を含む人工まつげ2が位置する。前記上部材5と下部材6とは、延長施術後には分離されなければならない。この際、前記突出部49が、上部材5と下部材6とを分離させる。
【0072】
前記固定体4の底面は、必要に応じて、前記支持台20に固定されるように構成される。例えば、前記固定体4の底面は、摺動形態(摺動可能な形態)、または突起などによる圧入(プレス嵌め、press-fitting)形態の結合構造を有するように形成される。また、前記上部材5も、前記下部材6と突起などで圧入結合する場合、前記上部材5の一つの面を突出させれば、前記突出部49の作用によって、前記上部材5が前記下部材6から分離され、結果的に、人工まつげ2は、前記固定体4から分離される。
【0073】
この際、下部材6と支持台20との結合力が上部材5と下部材6との結合力よりも大きくなったときに、的確に分離される。
【0074】
以上、本発明を特定の望ましい実施形態について図示し、説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されず、当業者が特許請求の範囲で請求する本発明の技術的思想を外れない範囲内で実施することができる多様な形態の実施形態をいずれも含む。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、まつげエクステ付着器具関連の分野に適用可能である。
【符号の説明】
【0076】
1‥(天然)まつげ、2‥つけまつげ、3‥接着剤、4‥固定体、5‥上部材、6‥下部材、10‥本体、11‥電源コード、12‥上突起、13‥下突起、20‥支持台、30‥内グリップ、31‥上内グリップ、32‥下内グリップ、33‥回転ホール、34‥内グリップレバー、35‥回転ホール、41,42‥内グリップギア、43‥内グリップバネ、44,45‥外グリップギア、46‥外グリップバネ、50‥外グリップ、51‥上外グリップ、52‥下外グリップ、53‥回転ホール、54‥外グリップレバー、55‥回転ホール、60‥操作部、61‥バネ、62‥上加圧部、63‥下加圧部、100‥まつげエクステ付着器具。