特許第5924069号(P5924069)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5924069
(24)【登録日】2016年4月28日
(45)【発行日】2016年5月25日
(54)【発明の名称】監視システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20160516BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20160516BHJP
【FI】
   H04N7/18 D
   G08B25/00 510M
【請求項の数】5
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2012-73139(P2012-73139)
(22)【出願日】2012年3月28日
(65)【公開番号】特開2013-207475(P2013-207475A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2014年12月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】304020498
【氏名又は名称】サクサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100148068
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 洋平
(72)【発明者】
【氏名】岡田 大
【審査官】 佐野 潤一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−010360(JP,A)
【文献】 特開平08−272706(JP,A)
【文献】 特開2000−040039(JP,A)
【文献】 米国特許第04428048(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
G08B 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デイジーチェーン接続された複数の監視装置と、前記複数の監視装置に制御情報を送信すると共に、前記複数の監視装置が各々取得した監視情報を受信する制御装置とを備える監視システムであって、
前記監視装置は、
前記監視装置に対して前記デイジーチェーン接続の上流に位置する上流監視装置と通信する第1通信部と、前記監視装置に対して前記デイジーチェーン接続の下流に位置する下流監視装置と通信する第2通信部とを有し、前記第1通信部及び前記第2通信部を介して前記上流監視装置と前記下流監視装置との間で通信される前記制御情報及び前記監視情報を中継する中継部と、
前記上流監視装置又は前記下流監視装置を介した前記制御装置の制御により、前記監視装置の状態を確認する確認情報を含む前記制御情報を前記第1通信部に入力するか前記第2通信部に入力するかを切り替える切替部と、
前記中継部を介して前記制御装置から受信した前記制御情報に応じて、前記下流監視装置が有する前記切替部を制御する切替信号を生成する信号生成部と
前記確認情報に応じて前記制御装置に送信する応答情報を生成する制御部と、
を有し、
前記制御装置は、前記確認情報を送信してから所定時間内に前記第1通信部又は前記第2通信部から前記応答情報を受信しない場合に前記監視装置が故障したと判定する、
監視システム。
【請求項2】
前記制御装置は、前記切替部を切り替えることで、前記第1通信部及び前記第2通信部のそれぞれを介して前記確認情報を前記監視装置に送信する請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記監視装置は、前記上流監視装置又は前記下流監視装置を介した前記制御装置の制御により前記制御情報を前記下流監視装置に迂回させる迂回部をさらに有し、
前記信号生成部は、前記中継部を介して前記制御装置から受信した前記制御情報に応じて、前記下流監視装置の前記迂回部を制御する迂回信号を生成し、
前記制御装置は、前記監視装置に前記確認情報を送信してから所定時間内に前記応答情報を受信しない場合に、前記上流監視装置又は前記下流監視装置の制御により、前記監視装置の前記迂回部に前記制御情報を迂回させる請求項1又は2に記載の監視システム。
【請求項4】
前記制御装置が前記監視装置に対して前記確認情報を送信してから所定時間内に前記第1通信部及び前記第2通信部の一方から前記応答情報を受信すると共に前記第1通信部及び前記第2通信部の他方から前記応答情報を受信しない場合であって、かつ、前記制御装置が前記下流監視装置に対して前記確認情報を送信してから所定時間内に前記下流監視装置の前記第1通信部及び前記第2通信部の一方から前記応答情報を受信しない場合に、
前記制御装置は、前記応答情報を受信した前記監視装置の前記第1通信部又は前記第2通信部を介して、前記下流監視装置の前記迂回部で迂回させる指示を含む前記制御情報を前記監視装置に送信した後に、前記監視装置の前記迂回部で迂回させる指示を含む前記制御情報を前記上流監視装置に送信する請求項3に記載の監視システム。
【請求項5】
前記監視装置は、前記下流監視装置に電力を供給すると共に、前記信号生成部が生成した前記迂回信号の変化に同期して前記下流監視装置への前記電力の供給を開始する外部電源部をさらに有する請求項3又は4に記載の監視システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の監視装置及び当該監視装置を制御する制御装置を備える監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
デイジーチェーン接続された複数の監視カメラによって、駅のプラットフォームのような細長いエリアの状態を監視する監視システムが提案されている。例えば、駅のプラットフォームに沿って複数の監視カメラが設置され、それぞれの監視カメラで取得された監視情報がデイジーチェーン接続された複数の監視カメラを経由してサーバに伝送される(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
また、縦列接続された鉄道車両ごとに設けられた通信装置からなる通信システムも開示されている。当該通信システムにおいては、通信装置が故障すると、内部のウォッチドッグタイマーにより故障が検出され、故障した通信装置自身が通信経路をバイパスするように切り替える(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−11989号公報
【特許文献2】国際公開第2008/114777号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
デイジーチェーン接続された複数の監視装置のうちの1台が故障した場合には、故障した監視装置を経由して監視情報を伝送することができなくなるので、確実に故障を検出する必要がある。ところが、監視装置内部のウォッチドッグタイマーを利用して故障を検出する場合には、ウォッチドッグタイマーで検出できない故障が存在するという問題があった。例えば、監視装置のウォッチドッグタイマーの制御は正常に動作しながらも、通信インターフェイス部の故障を検出できない場合があった。
【0006】
また、監視装置自身が故障しているか否かを自己完結的に検出する場合には、故障検出の信頼性が低下するという問題もあった。例えば、監視装置自身が故障している場合には、故障検出のための制御を正しく実行できるとは限らない。したがって、故障検出処理を誤った手順で実行した結果、監視装置は、故障しているにもかかわらず故障していないと判断したり、故障していないにもかかわらず故障していると判断したりする場合があった。デイジーチェーン接続された監視装置が、故障しているか否かを誤って判断してしまうと、監視システム全体に問題が波及する可能性があり、信頼性の面で問題があった。
【0007】
そこで、本発明はこれらの点を鑑みてなされたものであり、デイジーチェーン接続された複数の監視装置のうち故障した監視装置を、より確実に検出できる監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明においては、デイジーチェーン接続された複数の監視装置と、複数の監視装置に制御情報を送信すると共に、複数の監視装置が各々取得した監視情報を受信する制御装置とを備える監視システムを提供する。当該監視システムにおける監視装置の各々は、監視装置に対してデイジーチェーン接続の上流に位置する上流監視装置と通信する第1通信部と、監視装置に対してデイジーチェーン接続の下流に位置する下流監視装置と通信する第2通信部とを有し、第1通信部及び第2通信部を介して上流監視装置と下流監視装置との間で通信される制御情報及び監視情報を中継する中継部とを有する。
【0009】
監視装置の各々は、上流監視装置又は下流監視装置を介した制御装置の制御により、監視装置の状態を確認する確認情報を含む制御情報を第1通信部に入力するか第2通信部に入力するかを切り替える切替部と、中継部を介して制御装置から受信した制御情報に応じて、下流監視装置が有する切替部を制御する切替信号を生成する信号生成部とを有する。
【0010】
上記の監視装置は、確認情報に応じて制御装置への応答情報を生成する制御部を有し、制御装置は、切替部を切り替えることで、第1通信部及び第2通信部のそれぞれを介して確認情報を監視装置に送信すると共に、確認情報を送信してから所定時間内に第1通信部又は第2通信部から応答情報を受信しない場合に監視装置が故障したと判定してもよい。
【0011】
上記の監視装置は、上流監視装置又は下流監視装置を介した制御装置の制御により制御情報を下流監視装置に迂回させる迂回部をさらに有し、信号生成部は、中継部を介して制御装置から受信した制御情報に応じて、下流監視装置の迂回部を制御する迂回信号を生成し、制御装置は、監視装置に確認情報を送信してから所定時間内に応答情報を受信しない場合に、上流監視装置又は下流監視装置の制御により、監視装置の迂回部に制御情報を迂回させてもよい。
【0012】
上記の監視システムにおいては、制御装置が監視装置に対して確認情報を送信してから所定時間内に第1通信部及び第2通信部の一方から応答情報を受信すると共に第1通信部及び第2通信部の他方から応答情報を受信しない場合であって、かつ、制御装置が下流監視装置に対して確認情報を送信してから所定時間内に下流監視装置の第1通信部及び第2通信部の一方から応答情報を受信しない場合に、制御装置は、応答情報を受信した監視装置の第1通信部又は第2通信部を介して、下流監視装置の迂回部で迂回させる指示を含む制御情報を監視装置に送信した後に、監視装置の迂回部で迂回させる指示を含む制御情報を上流監視装置に送信してもよい。
【0013】
上記の監視装置は、下流監視装置に電力を供給すると共に、信号生成部が生成した迂回信号の変化に同期して下流監視装置への電力の供給を開始する外部電源部をさらに有してもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、デイジーチェーン接続された複数の監視装置のうち故障した監視装置を、より確実に検出できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1の実施形態の監視システムの構成を示す。
図2】第1の実施形態の監視システムが使用態様の一例を示す。
図3】第1の実施形態の監視装置の構成を示す。
図4】第1の実施形態の監視システムにおける通信シーケンスを示す。
図5】第2の実施形態の監視装置の構成を示す。
図6】第3の実施形態の監視装置の構成を示す。
図7】第3の実施形態における選択部の動作タイミングを示す。
図8】第4の実施形態の監視装置の故障を検出する制御装置の動作フローを示す。
図9】第4の実施形態の監視システムにおける通信シーケンスを示す。
図10】第5の実施形態の監視装置の構成を示す。
図11】第5の実施形態の迂回信号選択部の構成、及び、迂回信号選択部と迂回部との関係を示す。
図12】第6の実施形態の監視装置の構成を示す。
図13】第6の実施形態における制御装置の動作フローチャートを示す。
図14】第7の実施形態の監視装置の構成を示す。
図15】第7の実施形態の監視システムにおける通信シーケンスを示す。
図16A】複数の隣接する監視装置が故障している場合の通信シーケンスを示す。
図16B】複数の隣接する監視装置が故障している場合の通信シーケンスを示す。
図17】第8の実施形態の監視装置の構成を示す。
図18】第9の実施形態の監視システムの構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1の実施形態>
[監視システムの基本構成]
図1は、第1の実施形態の監視システム10の構成を示す。図2は、第1の実施形態の監視システム10の使用態様の一例を示す。監視システム10は、デイジーチェーン接続された複数の監視装置100(監視装置100−1、監視装置100−2、・・・、監視装置100−n、ただしnは3以上の自然数)と、複数の監視装置100と接続された制御装置300とを備える。複数の監視装置100の間は、通信線50により接続されている。通信線50は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)用の8芯ケーブルである。
【0017】
監視システム10は、制御装置300と監視装置100−1との間にハブ400を備えてもよい。監視システム10は、ハブ400に接続された複数の監視装置100の群を複数備えてもよい。監視システム10は、制御装置300が監視装置100から取得した監視情報を表示するモニタ500を備えてもよい。ここで、監視情報とは、監視装置100が設置された場所の周辺領域の画像情報又は映像情報、若しくは、監視装置100の周辺領域の状態を示す情報である。
【0018】
複数の監視装置100の各々は、監視情報を取得して制御装置300に送信する。制御装置300は、複数の監視装置100に制御情報を送信すると共に、複数の監視装置100の各々が取得した監視情報を受信する。例えば、監視装置100は、監視装置100の周辺領域の画像又は映像を取得するカメラ、若しくは、監視装置100の周辺領域の状態を検知するセンサを有する。監視装置100は、取得した監視情報を圧縮したファイルを生成し、制御装置300に送信してよい。
【0019】
一例として、監視システム10はトンネル内に設置され、複数の監視装置100はトンネル内を通行する車両を撮影した画像又は映像を監視情報として制御装置300に送信する。複数の監視装置100は、駅のプラットフォームに設置され、電車又は乗客を撮影した画像又は映像を監視情報として制御装置300に送信してもよい。複数の監視装置100はセンサを有し、監視装置100が設置された場所の温度、炎、明るさ等の状況を示す監視情報を制御装置300に送信してもよい。監視装置100は、画像情報、映像情報、文字情報又は数値情報を制御装置300に送信してもよい。
【0020】
複数の監視装置100の各々は、隣接する2台の監視装置100と接続されている。具体的には、監視装置100−1は、ハブ400を介して制御装置300と接続されているとともに、監視装置100−2と接続されている。監視装置100−2は、監視装置100−1及び監視装置100−3と接続されている。それぞれの監視装置100は、例えば10mずつ離れて設置される。複数の監視装置100は、交流電源から電力を受けて動作してもよく、内蔵する電池により動作してもよい。
【0021】
それぞれの監視装置100は、隣接する監視装置100から受信した信号を増幅又は波形整形して、当該信号を受信した監視装置100と反対側に隣接する監視装置100に送信する。したがって、監視システム10においては、接続する監視装置100を増やすことにより、信号を劣化させることなく、監視装置100と制御装置300との間で任意の長さの区間に渡って信号を伝送することができる。
【0022】
制御装置300は、複数の監視装置100のうちの少なくとも1台の監視装置100に対応する識別情報を含む制御情報を送信する。監視装置100は、自装置の識別情報を含む制御情報を受信すると、受信した制御情報に応じて監視情報を制御装置300に送信する。監視装置100は、自装置の識別情報を含まない制御情報を受信すると、受信した制御情報を隣接する監視装置100に送信する。
【0023】
本明細書において、デイジーチェーン接続された複数の監視装置100のうちの1台の監視装置100を中心にした第1の側を上流と称し、第1の側と反対側の第2の側を下流と称する。複数の監視装置100のうちの1台の監視装置100に隣接する監視装置100を上流監視装置100及び下流監視装置100と称する。
【0024】
例えば、上流監視装置100は、監視装置100−2に対して、デイジーチェーン接続における制御装置300側に隣接する監視装置100−1である。下流監視装置100は、監視装置100−2に対して、上流監視装置100と反対側において監視装置100に隣接する監視装置100−3である。上流監視装置100が監視装置100−3であり、下流監視装置100が監視装置100−1であってもよい。
【0025】
[監視装置100の基本構成]
図3は、第1の実施形態の監視装置100の構成を示す。監視装置100は、中継部110、迂回部120、監視部130、制御部140、接続部150、接続部152、及び、信号生成部160を有する。
【0026】
接続部150は、上流監視装置100と接続されるコネクタである。接続部152は、下流監視装置100と接続されるコネクタである。接続部150及び接続部152は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)用の8芯モジュラ式コネクタである。
【0027】
接続部150と上流監視装置100との間は、制御情報を伝送する2本の伝送線監視情報を伝送する2本の伝送線、迂回部120を制御する迂回信号を伝送する1本の制御線、及び、迂回部120を動作させる電力を供給する電源線及びグランド線を含むケーブルにより接続されている。
【0028】
監視部130は、例えばカメラ又はセンサである。制御部140は、上流監視装置100を介して制御装置300から受信した制御情報に基づいて監視部130を動作させると共に、監視部130が生成した画像データ又は検知データを含む監視データを取得して、当該監視データを含む監視情報を生成して制御装置300に送信する。制御部140は、監視情報を含むイーサネット(登録商標)のデータパケットを生成し、上流監視装置100を介して制御装置300に送信してもよい。
【0029】
中継部110は、監視装置100に対してデイジーチェーン接続の上流に位置する上流監視装置100と通信する第1通信部112と、監視装置100に対してデイジーチェーン接続の下流に位置する下流監視装置100と通信する第2通信部114とを有する。中継部110は、3個以上の通信部を有してもよい。中継部110は、第1通信部112及び第2通信部114を介して上流監視装置100と下流監視装置100との間で通信される制御情報及び監視情報を中継する。中継部110は、例えばイーサネット(登録商標)用のハブを有する。
【0030】
中継部110は、監視装置100の識別情報、監視装置100の上流に設置されている複数の監視装置100又は制御装置300の識別情報、及び、監視装置100の下流に設置されている複数の監視装置100の識別情報を記憶する。中継部110は、監視装置100の上流に設置されている複数の監視装置100の識別情報を第1通信部112に対応づけて記憶し、監視装置100の下流に設置されている複数の監視装置100の識別情報を第2通信部114に対応づけて記憶してもよい。識別情報は、例えばMACアドレス又はIPアドレスである。
【0031】
中継部110は、受信した制御情報に含まれる識別情報に応じて、制御情報をどのように処理するかを判断する。例えば、中継部110は、制御情報が監視装置100の識別情報を含む場合には、受信した制御情報を監視装置100の制御部140に入力する。中継部110は、受信した制御情報が下流に設置されている監視装置100の識別情報を含む場合には、第2通信部114を介して、制御情報を下流監視装置100に送信する。中継部110は、下流監視装置100から受信した監視情報が制御装置300の識別情報を含む場合には、第1通信部112を介して、監視情報を上流監視装置100に送信する。
【0032】
迂回部120は、上流監視装置100又は下流監視装置100を介した制御装置300の制御により、上流監視装置100から受信した制御情報を下流監視装置100に迂回させ、かつ、下流監視装置100から受信した監視情報を上流監視装置100に迂回させる。例えば、上流監視装置100は、制御装置300から受信した制御情報に基づいて迂回部120を制御する。下流監視装置100が、制御装置300から受信した制御情報に基づいて迂回部120を制御してもよい。
【0033】
迂回部120は、例えば、上流監視装置100が出力する迂回信号によって制御されるリレーである。迂回部120は、長期間使用されない場合においても電気的特性が変化しづらいメカニカルリレーであることが好ましい。一例として、迂回部120は、上流監視装置100の電源から供給される電力によって駆動される。
【0034】
通常の使用状態においては、迂回部120は、接続部150と第1通信部112とを接続すると共に、接続部152と第2通信部114とを接続する。迂回部120は、上流監視装置100からの迂回信号の変化に応じて、接続部150と第1通信部112との間の接続、及び、接続部152と第2通信部114との間の接続を切り離し、接続部150と接続部152とを接続する。この迂回状態において、制御装置300が送信した制御情報は、上流監視装置100、接続部150、迂回部120及び接続部152を介して下流監視装置100へと伝送される。下流監視装置100が送信した監視情報は、接続部152、迂回部120、接続部150及び上流監視装置100を介して制御装置300へと伝送される。
【0035】
信号生成部160は、中継部110を介して制御装置300から受信した制御情報に応じて、下流監視装置100の迂回部120を制御する迂回信号(図3におけるu1信号)を生成する。迂回部120は、上流監視装置100の信号生成部160が生成する迂回信号(図3におけるu2信号)に応じて制御情報を迂回させる。監視装置100は、信号生成部160が生成する迂回信号により、上流監視装置100の迂回部120を制御してもよい。迂回部120は、下流監視装置100の信号生成部160が生成する迂回信号に応じて制御情報を迂回させてもよい。
【0036】
一例として、信号生成部160は、制御装置300からの制御情報を受信した制御部140からの指示に基づいて迂回信号を生成する。具体的には、制御装置300は、下流監視装置100が故障していることを検出すると、監視装置100に対して、下流監視装置100を迂回させる指示を含む制御情報を生成する。制御部140は、受信した制御情報が、下流監視装置100を迂回させる指示を含むことを検出すると、信号生成部160に対して、下流監視装置100の迂回部120を迂回状態にする論理値の迂回信号を生成させる。
【0037】
制御部140は、下流監視装置100の故障を検出した場合には、制御装置300からの制御情報を受信することなく信号生成部160に迂回信号を生成させてもよい。制御部140は、監視装置100のユーザ操作に応じて、信号生成部160に迂回信号を生成させてもよい。
【0038】
図4は、第1の実施形態の監視システム10における制御装置300、上流監視装置100、監視装置100及び下流監視装置100の間の通信シーケンスを示す。監視装置100が故障している場合には、制御装置300は、下流監視装置100に送信した制御情報に応じた監視情報を受信することができない。このような場合に、制御装置300は、上流監視装置100に対して監視装置100を迂回状態にさせる指示を含む制御情報を送信する。
【0039】
上流監視装置100が制御装置300から受信した制御情報に応じて迂回信号の論理値を変化させると、監視装置100は迂回状態になる。監視装置100が迂回状態になった後に制御装置300が下流監視装置100に対して制御情報を送信すると、下流監視装置100からの監視情報は、監視装置100を迂回して上流監視装置100を介して制御装置300に到達する。
【0040】
[第1の実施形態の効果]
以上の通り、本実施形態の監視システム10によれば、複数の監視装置100のうちのいずれかの監視装置100が故障した場合に、故障した監視装置100に依存することなく上流監視装置100の制御によって、制御情報及び監視情報を迂回させることができる。したがって、制御装置300は、監視装置100が故障した場合であっても、確実かつ迅速に下流監視装置100に制御情報を送信すると共に監視情報を受信することができるという効果を奏する。
【0041】
<第2の実施形態>
[下流監視装置100に電力を供給する外部電源部170を有する]
図5は、第2の実施形態の監視装置100の構成を示す。同図に示した監視装置100は、外部電源部170をさらに有する点で図3に示した監視装置100と異なる。また、同図に示した迂回部120は、接続部150を介して上流監視装置100から入力される電源電圧Vaで駆動される。
【0042】
外部電源部170は、監視装置100に供給される交流電圧から直流電圧を生成するAC/DCコンバータ、又は、AC/DCコンバータにより生成された直流電圧に基づいて異なる電圧の直流電圧を生成するDC/DCコンバータである。外部電源部170は、入力と出力との間が絶縁された絶縁型電源であってもよい。
【0043】
外部電源部170は、下流監視装置100に電力を供給する。例えば、外部電源部170は、下流監視装置100の迂回部120を駆動する電力を供給する。外部電源部170は、上流監視装置100からの迂回信号の変化に同期して下流監視装置100への電力供給を開始してよい。
【0044】
一例として、信号生成部160は、制御部140からの指示に応じて、外部電源部170に電圧を出力させるか否かを切り替える電源制御信号を出力する。外部電源部170は、信号生成部160からの電源制御信号に応じて、下流監視装置100に対して電力供給を開始するか否かを切り替える。
【0045】
信号生成部160は、迂回信号の論理値を変化させて下流監視装置100の迂回部120に制御情報を迂回させる場合に、電源制御信号を変化させて、外部電源部170に電力供給を開始させる。例えば、信号生成部160は、迂回信号と同時に電源制御信号を変化させる。信号生成部160は、迂回信号を変化させた後に電源制御信号を変化させてもよく、電源制御信号を変化させた後に迂回信号を変化させてもよい。
【0046】
[第2の実施形態の効果]
以上の通り、第2の実施形態によれば、外部電源部170が、下流監視装置100の迂回部120を動作させるための電力を供給することにより、下流監視装置100が通常動作をしている間の消費電力を抑制すると共に、下流監視装置100が故障した場合に、監視装置100の外部電源部170に依存することなく下流監視装置100の迂回部120のリレー等を駆動させて下流監視装置100に制御情報を迂回させることができる。
【0047】
また、監視装置100の迂回部120が上流監視装置100の外部電源部170によって駆動されることで、迂回部120が迂回状態になったときに、中継部110、制御部140及び監視部130と上流監視装置100との間を絶縁することができる。その結果、迂回部120に電流が流れている状態であっても、中継部110、監視部130及び制御部140の交換をすることができるという効果を奏する。
【0048】
<第3の実施形態>
[2つの監視装置100を迂回できるようにする]
図6は、第3の実施形態の監視装置100の構成を示す。同図に示した監視装置100は、選択部180をさらに有する点で図3に示した監視装置100と異なり、他の点では同等である。
【0049】
選択部180は、下流監視装置100に対して、監視装置100の信号生成部160が生成した迂回信号を出力するか上流監視装置100が生成した迂回信号を出力するかを選択する。選択部180は、監視装置100及び下流監視装置100が共に故障している場合に、上流監視装置100が生成した迂回信号を選択し、それ以外の場合には監視装置100の信号生成部160が生成した迂回信号を選択する。
【0050】
制御部140は、監視装置100における迂回部120が迂回状態になっているときには、下流監視装置100が故障しても、下流監視装置100を迂回させる指示を含む制御情報を制御装置300から受信することができない。そこで、制御装置300は、上流監視装置100を介して選択部180を制御して、監視装置100の迂回部120を迂回状態にしている迂回信号を下流監視装置100の迂回部120にも入力させることで、下流監視装置100の迂回部120も迂回状態にすることができる。例えば、上流監視装置100は、制御装置300から受信した制御情報に基づいて、選択部180を制御する選択信号を選択部180に入力する。
【0051】
迂回部120は、上流監視装置100から入力された迂回信号の論理値の変化に応じて接続状態を変化させて制御情報及び監視情報を迂回させ、接続状態の変化後の迂回信号の論理値によらず、変化後の接続状態を維持してもよい。迂回部120は、例えばラッチングリレーを含む。迂回部120は、上流監視装置100から入力された迂回信号のパルスに応じて、接続状態を変化させてもよい。
【0052】
選択部180は、選択信号生成部182及び信号選択部184を有する。選択部180は、上流監視装置100が生成した迂回信号の論理値の変化に応じて、当該迂回信号を選択する。具体的には、選択信号生成部182は、上流監視装置100が生成した迂回信号の論理値の変化に応じて、下流監視装置100に対して、監視装置100の信号生成部160が生成した迂回信号を出力するか上流監視装置100の信号生成部160が生成した迂回信号を出力するかを信号選択部184に選択させる選択信号を生成する。
【0053】
例えば、選択信号生成部182は、迂回信号を遅延させることにより選択信号を生成する。具体的には、選択信号生成部182は、上流監視装置100が生成した迂回信号の論理値が変化した後に当該迂回信号のパルス幅よりも長い時間が経過すると論理値が変化する選択信号を生成する。信号選択部184は、選択信号生成部182が生成した選択信号に応じて、複数の迂回信号から1つを選択し、下流監視装置100に対して出力する。
【0054】
選択部180は、同様に、上流監視装置100が生成した迂回信号の論理値に応じて、下流監視装置100の迂回部120に対して、監視装置100の外部電源部170から電力を供給するか、上流監視装置100の外部電源部170から電力を供給するかを選択してもよい。選択部180が下流監視装置100に電力を供給する電源を選択することで、監視装置100が故障している場合に、正常な上流監視装置100から電源を供給することができる。
【0055】
図7は、第3の実施形態における選択部180の動作タイミングを示す。上流監視装置100の信号生成部160は、監視装置100の迂回部120を迂回状態にする場合、迂回信号の論理値を変化させる。図7においては、上流監視装置100の信号生成部160は、迂回信号を正論理値から負論理値へと変化させた後に、負論理値から正論理値へと変化させている。
【0056】
迂回部120は、迂回信号が正論理値から負論理値に変化したタイミング(図7におけるT1)で接続を切り替えて迂回状態に変化し、変化後の状態を維持する。選択信号生成部182は、迂回信号が負論理値から正論理値に変化したタイミング(T2)の後のタイミング(T3)において、選択信号を正論理値から負論理値に変化させる。信号選択部184は、選択信号が正論理値を示している状態(例えばT4)において、下流監視装置100に対して、上流監視装置100からの迂回信号を出力する。この状態において、上流監視装置100からの迂回信号は正論理値を示しているので、下流監視装置100は迂回状態になっておらず、通常動作をする。
【0057】
ここで、制御装置300が下流監視装置100の故障を検出すると、制御装置300は上流監視装置100に対して、下流監視装置100を迂回状態にする指示を含む制御情報を送信する。上流監視装置100の信号生成部160は、迂回信号を正論理値から負論理値に変化させる(T5)。下流監視装置100の迂回部120は、上流監視装置100から入力された迂回信号の正論理値から負論理値への変化に応じて迂回部120を迂回状態に変化させ、その状態を維持する。
【0058】
[第3の実施形態の効果]
以上の通り、第3の実施形態によれば、迂回状態になっている監視装置100の下流の監視装置100が故障した場合であっても、制御装置300は、上流監視装置100を介して制御することにより、監視装置100及び下流監視装置100を迂回状態にすることができる。また、本実施形態の構成によれば、監視装置100と上流監視装置100との間の信号線の本数を増やすことなく、上流監視装置100が生成する迂回信号を用いて監視装置100及び下流監視装置100を迂回状態にすることができるという効果も奏する。
【0059】
<第4の実施形態>
[迂回部120を用いた故障検出]
図8は、第4の実施形態の監視装置100の故障を検出する場合の制御装置300の動作フローを示す。監視装置100における第1通信部112が正常に動作しているにもかかわらず、第2通信部114が故障した場合には、制御装置300は監視装置100の制御部140との間で制御情報及び監視情報の送受信ができるにもかかわらず、下流監視装置100に制御情報が届かない場合がある。したがって、制御装置300が下流監視装置100に送信した制御情報に応じて、制御装置300が下流監視装置100から監視情報を受信できない場合には、下流監視装置100が故障している可能性、及び、監視装置100の第2通信部114が故障している可能性がある。
【0060】
制御装置300は、下流監視装置100に送信した制御情報に応じた監視情報を受信できない場合に、監視装置100の第2通信部114が故障しているのか、下流監視装置100が故障しているのかを、以下の手順で判定することができる。
【0061】
まず、制御装置300は、中継部110を介して下流監視装置100に制御情報を送信する(S102)。制御装置300は、送信した制御情報に応じて監視情報を所定時間内に正常に受信した場合には(S104)、監視装置100及び下流監視装置100が正常であると判定する(S106)。
【0062】
制御装置300は、送信した制御情報に応じた監視情報を所定時間内に受信しない場合には(S104)、監視装置100の迂回部120を迂回状態にさせる(S108)。続いて、制御装置300は、下流監視装置100に対する制御情報を再送する(S110)。制御装置300は、再送した制御情報に応じた監視情報を所定時間内に受信した場合には(S112)、下流監視装置100は正常であり、監視装置100が故障していると判定する(S114)。制御装置300は、再送した制御情報に応じた監視情報を所定時間内に受信した場合には(S112)、下流監視装置100が故障していると判定する(S116)。
【0063】
図9は、第4の実施形態における監視システム10における制御装置300、上流監視装置100、監視装置100及び下流監視装置100の間の通信シーケンスを示す。制御装置300は、下流監視装置100に送信した制御情報に応じた監視情報を受信できないので、上流監視装置100に対して、監視装置100を迂回状態にさせる指示を含む制御情報を送信する。上流監視装置100は、迂回信号の論理値を変化させて監視装置100の迂回部120を迂回状態にする。
【0064】
制御装置300は、監視装置100を迂回状態にした後に、下流監視装置100に対する制御情報を再送する。制御装置300は、監視装置100を迂回状態にしたにもかかわらず下流監視装置100から監視情報を受信することがない場合には、下流監視装置100が故障していると判定する。
【0065】
制御装置300は、下流監視装置100が故障していると判定すると、上流監視装置100に対して、監視装置100の迂回状態を解除する指示を含む制御信号を送信する。監視装置100は、上流監視装置100からの迂回信号に応じて、迂回状態を解除する。続いて制御装置300は、監視装置100に対して、下流監視装置100を迂回状態にする指示を含む制御信号を送信する。下流監視装置100は、監視装置100から受信した迂回信号に応じて迂回状態になる。
【0066】
[第4の実施形態の効果]
以上の通り、第4の実施形態の動作手順を用いることで、制御装置300は迂回部120を制御して制御情報を再送することにより、監視装置100が故障しているのか下流監視装置100が故障しているのかを容易に判定することができる。
【0067】
<第5の実施形態>
[制御部140の制御により迂回状態にする]
図10は、第5の実施形態の監視装置100の構成を示す。同図に示した監視装置100は、迂回信号選択部190を有すると共に、制御部140が迂回部120を迂回状態にする迂回信号を生成する点で図3に示した監視装置100と異なり、他の点では同等である。迂回信号選択部190は、上流監視装置100からの迂回信号及び制御部140が生成する迂回信号のいずれを迂回部120に入力するかを選択する。
【0068】
図11は、第5の実施形態の迂回信号選択部190の構成、及び、迂回信号選択部190と迂回部120との関係を示す。図11においてVaは上流監視装置100の外部電源部170から供給される電源電圧であり、Vbは監視装置100の内部電源電圧である。迂回信号選択部190は、フォトカプラ192及びフォトカプラ194を有する。フォトカプラ192は、上流監視装置100からの迂回信号と電気的に絶縁された信号を生成する。制御部140は、当該信号を取得して、迂回部120の状態を監視してもよい。
【0069】
フォトカプラ194は、制御部140が生成する迂回信号と電気的に絶縁された信号を生成する。当該信号は、上流監視装置100からの迂回信号とオープンドレイン接続又はオープンコレクタ接続され、迂回部120が有するリレーを駆動する。例えば、図11においては、上流監視装置100からの迂回信号及び制御部140からの迂回信号のいずれかが負論理値に変化すると、迂回部120が有するリレーが動作して迂回状態になる。
【0070】
[第5の実施形態の効果]
以上の通り、第5の実施形態によれば、監視装置100と上流監視装置100との間の通信回線に異常があり、監視装置100が上流監視装置100からの制御情報を受信できない場合であっても、監視装置100が下流監視装置100を迂回状態にすることができる。
【0071】
<第6の実施形態>
[監視装置100が切替部210を有する]
図12は、第6の実施形態の監視装置100の構成を示す。同図に示す監視装置100は、迂回部120に代えて切替部210を有する点で図3に示した監視装置100と異なり、他の点で同等である。切替部210は、上流監視装置100又は下流監視装置100を介した制御装置300の制御により、制御情報を第1通信部112に入力するか第2通信部114に入力するかを切り替える。
【0072】
具体的には、切替部210は第1のモードにおいて、信号生成部160を介して第1通信部112を上流監視装置100に接続する。また、切替部210は、接続部150を介して第2通信部114を下流監視装置100に接続する。この状態において、第1通信部112は、上流監視装置100を経由して制御装置300から制御情報を受信し、第2通信部114は、下流監視装置100から監視情報を受信することができる。
【0073】
切替部210は第2のモードにおいて、第1通信部112と上流監視装置100との間の接続及び第2通信部114と下流監視装置100との間の接続を切り離すと共に、第2通信部114を上流監視装置100と接続する。この状態において、第2通信部114は上流監視装置100を経由して制御装置300から制御情報を受信することができる。
【0074】
信号生成部160は、中継部110を介して制御装置から受信した制御情報に応じて、下流監視装置100が有する切替部210を制御する切替信号(図12におけるk1)を生成する。切替部210は、上流監視装置100の信号生成部160が生成する切替信号(図12におけるk2信号)に応じて、上流監視装置100を介して制御装置300から受信した制御情報を第1通信部112に入力するか第2通信部114に入力するかを切り替える。監視装置100は、信号生成部160が生成する切替信号により、上流監視装置100の切替部210を制御してもよい。切替部210は、下流監視装置100の信号生成部160が生成する切替信号に応じて制御情報の入力先を切り替えてもよい。
【0075】
一例として、信号生成部160は、制御装置300からの制御情報を受信した制御部140からの指示に基づいて切替信号を生成する。具体的には、制御装置300は、下流監視装置100の第2通信部114が故障しているか否かを確認する必要が生じると、監視装置100に対して、下流監視装置100の第2通信部114を監視装置100の第2通信部114に接続する第2のモードに切り替える指示を含む制御情報を生成する。制御部140は、受信した制御情報が、下流監視装置100の切替部210を第2のモードに切り替える指示を含むことを検出すると、信号生成部160に対して、下流監視装置100の切替部210の接続を第2のモードに切り替えさせる論理値の切替信号を生成させる。
【0076】
[切替部210のモードを切り替えるか否かの判断方法]
図13は、第6の実施形態における制御装置300の動作フローチャートを示す。制御装置300は、切替部210を切り替えることで、第1通信部112及び第2通信部114のそれぞれを介して、監視装置100の状態を確認する確認情報を監視装置100に送信する。ここで、確認情報とは、監視装置100が正常に動作しているか否かを確認するために用いられる制御情報である。
【0077】
制御部140は、上流監視装置100を経由して受信した確認情報に応じて制御装置への応答情報を生成する。制御装置300は、確認情報を送信してから所定時間内に第1通信部112又は第2通信部114から応答情報を受信しない場合に監視装置100が故障したと判定する。
【0078】
一例として、制御装置300は、監視装置100に制御情報を送信してから所定時間内に監視装置100から監視情報を受信しない場合に、監視装置100の切替部210のモードを切り替えて故障を検出する。制御装置300は、定期的に切替部210のモードを切り替えて確認情報を送信することで、監視情報を受信することができないという状況が生じる前に監視装置100の故障を検出してもよい。制御装置300は、監視装置100の制御部140の負荷が過大になることを防ぐべく、監視情報を送信していない監視装置100の切替部210のモードを切り替えて確認情報を送信し、故障を検出してもよい。
【0079】
以下、図13に沿って、制御装置300の動作を説明する。まず、制御装置300は、上流監視装置100に制御情報を送信して切替部210を第1のモードに設定する(S202)。制御装置300は、切替部210を第1のモードにした状態で、確認情報を監視装置100に送信する(S204)。制御装置300は、確認情報を監視装置100に送信してから所定時間内に第1通信部112から応答情報を受信しない場合に(S206)、第1通信部112が故障していると判定する(S208)。例えば、制御装置300は、切替部210を第1のモードにした状態で確認情報を送信してから制御装置300と監視装置100との間の距離に応じた時間が経過するまでに第1通信部112を介して応答情報を受信しない場合は、第1通信部112が故障したと判定する。
【0080】
制御装置300は、S206において所定時間内に応答情報を受信すると、上流監視装置100に制御情報を送信して切替部210を第2のモードに切り替える(S210)。制御装置300は、切替部210を第2のモードにした状態で、確認情報を監視装置100に送信する(S212)。制御装置300は、確認情報を監視装置100に送信してから所定時間内に第2通信部114から受信しない場合に(S214)、第2通信部114が故障していると判定する(S216)。制御装置300は、確認情報を監視装置100に送信してから所定時間内に第2通信部114から受信した場合に(S214)、第2通信部114が正常であると判定する(S218)。
【0081】
[第6の実施形態の効果]
以上の通り、第6の実施形態によれば、監視装置100が切替部210を有することにより、制御装置300は、監視装置100の中継部110が有する第1通信部112及び第2通信部114のいずれが故障しているかを確実に検出することができるという効果を奏する。
【0082】
<第7の実施形態>
[監視装置100が切替部210及び迂回部120を有する]
図14は、第7の実施形態の監視装置100の構成を示す。同図に示す監視装置100は、迂回部120及び外部電源部170をさらに有する点で、図12に示した監視装置100と異なる。監視装置100は、図6に関連して説明した選択部180、及び、図10に関連して説明した迂回信号選択部190をさらに有してもよい。
【0083】
迂回部120は、上流監視装置100からの迂回信号に応じて、制御情報を下流監視装置100に迂回させる。迂回部120は、下流監視装置100の制御により制御情報を上流監視装置100に迂回させてもよい。
【0084】
外部電源部170は、下流監視装置100の迂回部120を駆動する電力を供給する。外部電源部170は、上流監視装置100からの迂回信号の変化に同期して下流監視装置100への電力供給を開始してよい。
【0085】
信号生成部160は、中継部110を介して制御装置300から受信した制御情報に応じて、下流監視装置100が有する迂回部120を制御する迂回信号を生成する。制御装置300は、監視装置100に確認情報を送信してから所定時間内に応答情報を受信しない場合に、上流監視装置100又は下流監視装置100を介した制御装置の制御により、監視装置100の迂回部に制御情報を迂回させる。監視装置100の迂回部120は、上流監視装置100の信号生成部160が生成する迂回信号に応じて、制御情報を迂回させる。
【0086】
制御装置300が監視装置100に対して確認情報を送信してから所定時間内に第1通信部112及び第2通信部114の一方から応答情報を受信すると共に第1通信部112及び第2通信部114の他方から応答情報を受信しない場合であって、かつ、制御装置300が下流監視装置100に対して確認情報を送信してから所定時間内に下流監視装置100の第1通信部112及び第2通信部114の一方から応答情報を受信しない場合に、制御装置300は、応答情報を受信した監視装置100の第1通信部112又は第2通信部114を介して、下流監視装置100の迂回部で迂回させる指示を含む制御情報を監視装置100に送信した後に、監視装置100の迂回部で迂回させる指示を含む制御情報を上流監視装置100に送信する。以下、通信シーケンス図を参照しながら、監視システム10の動作を具体的に説明する。
【0087】
図15は、第7の実施形態の監視システム10における通信シーケンスを示す。まず、制御装置300は、上流監視装置100が正常に動作しているかどうかを以下の手順で確認する。制御装置300は、上流監視装置100の切替部210を第1のモードにした状態で上流監視装置100に対して確認情報を送信し、上流監視装置100から応答情報を受信する。次に、制御装置300は上流監視装置100の切替部210を制御する切替信号の論理値を変化させて、上流監視装置100の切替部210を第2のモードに切り替える。
【0088】
制御装置300は、上流監視装置100の切替部210が第2のモードになっている状態で上流監視装置100に対して確認情報を送信し、上流監視装置100から応答情報を受信する。制御装置300は、応答情報を受信すると、上流監視装置100の第1通信部112及び第2通信部114が正常に動作していると判定して、上流監視装置100の切替部210を第1のモードに切り替える。
【0089】
次に、制御装置300は、監視装置100が正常に動作しているかどうかを以下の手順で確認する。制御装置300は、監視装置100の切替部210を第1のモードにした状態で監視装置100に対して確認情報を送信し、監視装置100から応答情報を受信する。次に、制御装置300は、監視装置100の切替部210を第2のモードに切り替える指示を含む制御情報を上流監視装置100に対して送信する。上流監視装置100は、制御情報に応じて切替信号の論理値を変化させて、監視装置100の切替部210を第2のモードに切り替える。
【0090】
制御装置300は、監視装置100の切替部210が第2のモードになっている状態で、監視装置100に対して確認情報を送信する。ここで、図15においては、制御装置300は、監視装置100から応答情報を受信することができない。そこで、制御装置300は、監視装置100の第2通信部114が故障していると判定する。
【0091】
制御装置300は、第1通信部112及び第2通信部114のいずれかが故障している場合には、第1通信部112及び第2通信部114の故障していない側が制御装置300からの制御情報を受信できるモードに切替部210を切り替える。図15においては、監視装置100の第2通信部114が故障しているので、制御装置300は、故障していない第1通信部112が制御情報を受信できる第1のモードに切替部210を切り替える。
【0092】
続いて、制御装置300は、上流監視装置100に対して、監視装置100の迂回部120を迂回状態にさせる指示を含む制御情報を送信する。上流監視装置100は制御情報に応じて迂回信号の論理値を変化させて、監視装置100の迂回部120を迂回状態にさせる。
【0093】
制御装置300は、故障している監視装置100を迂回状態にした後に、下流監視装置100が正常に動作しているかどうかを確認する。具体的には、下流監視装置100の切替部210を第1のモード及び第2のモードに順次切り替えて、確認情報を送信する。制御装置300は、同様の手順により、全ての監視装置100の故障の有無を検出することができる。
【0094】
[複数の隣接する監視装置100が故障している場合]
図16A及び図16Bは、複数の隣接する監視装置100が故障している場合の通信シーケンスを示す。具体的には、図16A及び図16Bは、監視装置100の第1通信部112及び下流監視装置100の第2通信部114が故障している場合の通信シーケンスを示す。
【0095】
制御装置300は、監視装置100の切替部210を第1のモードにした状態で確認情報を送信する。監視装置100の第1通信部112は故障しており、制御装置300は応答情報を受信することができないので、監視装置100の第1通信部112が故障していると判定する。
【0096】
続いて制御装置300は、監視装置100の切替部210を第2のモードに切り替える指示を含む制御情報を上流監視装置100に対して送信する。上流監視装置100は、切替信号の論理値を変化させて、監視装置100の切替部210を第2のモードに切り替える。
【0097】
制御装置300は、監視装置100の切替部210が第2のモードになった状態で確認情報を送信する。監視装置100の第2通信部114は故障していないので、制御装置300は、確認情報を送信してから所定時間内に応答情報を受信する。以上の手順により、制御装置300は、監視装置100の第1通信部112が故障し、第2通信部114は正常に動作すると判定する。制御装置300は、第1通信部112及び第2通信部114のうち、いずれの側が故障しているかを記憶する記憶部を有してもよい。
【0098】
次に、制御装置300は、上流監視装置100に対して、監視装置100の迂回部120を迂回状態にする指示を含む制御情報を送信する。上流監視装置100は、迂回信号の論理値を変化させて、監視装置100の迂回部120を迂回状態にさせる。制御装置300は、監視装置100の迂回部120が迂回状態になった後に、切替部210が第1のモードに設定された下流監視装置100に対して確認情報を送信する。
【0099】
下流監視装置100の第1通信部112は正常に動作しているので、制御装置300は、確認情報を送信してから所定時間内に下流監視装置100からの応答情報を受信する。続いて、制御装置300は、監視装置100に対して、下流監視装置100の切替部210を第2のモードにする指示を含む制御情報を送信する。監視装置100は、制御情報に応じて切替信号の論理値を変化させて、下流監視装置100の切替部210を第2のモードに変化させる。
【0100】
制御装置300は、下流監視装置100の切替部210が第2のモードになった状態で下流監視装置100に確認信号を送信する。下流監視装置100の第2通信部114は故障しているので、制御装置300は、下流監視装置100から応答信号を受信することができない。以上の手順により、制御装置300は、下流監視装置100の第1通信部112が正常に動作し、第2通信部114が故障していると判定する。
【0101】
制御装置300は、監視装置100の第1通信部112及び下流監視装置100の第2通信部114が故障していると判定すると、監視装置100及び下流監視装置100の迂回部120を迂回状態にさせる手順を実行する。具体的には、制御装置300は、故障している複数の監視装置100のうち、より下流の監視装置100を迂回状態にした後に、より上流の監視装置100を迂回状態にする。制御装置300がこの手順で迂回状態に変化させる制御をすることで、隣接する複数の監視装置100が故障している場合に、複数の監視装置100を迂回状態にすることができる。
【0102】
図16Bに示すように、制御装置300は、上流監視装置100に対して、監視装置100の迂回状態を解除させる指示を含む制御情報を送信する。上流監視装置100は、制御情報に応じて迂回信号の論理値を変化させて、監視装置100の迂回状態を解除させる。
【0103】
制御装置300は、監視装置100の迂回状態が解除された後に、監視装置100の第1通信部112及び第2通信部114のうち故障していない側に制御情報を送信できるモードに切替部210を切り替える指示を含む制御情報を上流監視装置100に送信する。本実施形態においては、監視装置100の第1通信部112が故障しているので、制御装置300は、監視装置100の切替部210を第2のモードに切り替える。
【0104】
制御装置300は、監視装置100の切替部210が第2のモードになった状態で、下流監視装置100の迂回部120を迂回状態にする指示を含む制御情報を監視装置100に送信する。監視装置100の制御部140は、第2通信部114を介して受信した制御情報に応じて迂回信号の論理値を変化させて、下流監視装置100の迂回部120を迂回状態にする。
【0105】
制御装置300は、下流監視装置100の迂回部120が迂回状態になった後に、上流監視装置100に対して、監視装置100の迂回部120を迂回状態にさせる指示を含む制御情報を送信する。上流監視装置100は、制御情報に応じて迂回信号の論理値を変化させて、監視装置100の迂回部120を迂回状態にする。以上の手順により監視装置100及び下流監視装置100の迂回部120が迂回状態になり、制御装置300は、下流監視装置100のさらに下流の監視装置100に対して制御情報を送信できるようになる。
【0106】
[第7の実施形態の効果]
以上の通り、第7の実施形態によれば、隣接する複数の監視装置100において第1通信部112及び第2通信部114のいずれか1つが故障している場合であっても、隣接する複数の監視装置100を迂回状態にすることができる。その結果、複数の監視装置100が故障している場合であっても、制御装置300は、故障している複数の監視装置100の下流の監視装置100との間で制御情報及び監視情報の送受信をできるという効果を奏する。
【0107】
<第8の実施形態>
[迂回部120を動作させた状態で監視装置100の修理を可能にする]
図17は、第8の実施形態の監視装置100の構成を示す。同図に示す監視装置100は、端子台220、内部電源部230、電源切替部240及びコネクタ250を有する点で上記の実施形態に示した監視装置100と異なる。監視装置100は、切替部210をさらに有してもよい。
【0108】
監視装置100は、端子台220を介して交流電源又は直流電源から電力の供給を受ける。例えば、端子台220には100Vの交流電圧が入力される。端子台220は、上流監視装置100及び下流監視装置100の端子台220と接続されていてもよい。
【0109】
内部電源部230は、中継部110を含む内部回路105を動作させる電力を生成する。内部回路105は、接続部150又は接続部152に接続されていない回路を含む。具体的には、内部回路105は、中継部110、監視部130、制御部140及び信号生成部160を含む。一例として、内部回路105は、監視装置100におけるその他の部分と分離された基板又はユニットに実装されている。
【0110】
一例として、内部電源部230は、端子台220を介して受けた交流電圧を、内部回路105を動作させる直流電圧に変換するAC/DCコンバータである。内部電源部230は、電源切替部240及びコネクタ250を介して、変換後の直流電圧を内部回路105に印加する。
【0111】
電源切替部240は、上流監視装置100又は下流監視装置100から入力される迂回信号に応じて、内部電源部230が生成した電力を内部回路105に印加するか否かを切り替える。電源切替部240は、例えばリレーである。電源切替部240は、内部電源部230により生成された電圧により駆動されてもよく、上流監視装置100から供給される電圧により駆動されてもよい。
【0112】
監視装置100においては、上流監視装置100又は下流監視装置100から入力される迂回信号に応じて、電源切替部240、迂回部120及び選択部180が切り替わる。その結果、内部回路105は、内部電源部230、接続部150、接続部152及び選択部180と切り離される。この状態においては、内部回路105が、内部電源部230、接続部150、接続部152及び選択部180と電気的に結合していないので、コネクタ250から内部回路105を切り離すことができる。
【0113】
[第8の実施形態の効果]
以上の通り、第8の実施形態によれば、迂回部120が迂回状態になると、制御情報及び監視情報を迂回部120で迂回している状態で、内部回路105を取り外すことができる。したがって、監視システム10の動作を停止させることなく、故障した監視装置100の内部回路105を修理又は交換することができるという効果を奏する。
【0114】
<第9の実施形態>
[複数の監視装置100がループ状に接続されている監視システム]
図18は、第9の実施形態の監視システム10の構成を示す。同図に示す監視システム10は、ループ状に接続された複数の監視装置100を備える点で、図1に示した監視システム10と異なる。
【0115】
具体的には、監視装置100−1が制御装置300に接続され、順次隣接する監視装置100に接続されている。終端の監視装置100−nは制御装置300に接続されている。制御装置300は、監視装置100−1から監視装置100−nに向かう方向又は監視装置100−nから監視装置100−1に向かう方向のいずれの方向にも制御情報を送信することができる。本実施形態の監視システム10においては、監視装置100−n、・・・、監視装置100−2、監視装置100−1の向きを時計周り、監視装置100−1、監視装置100−2、・・・・、監視装置100−nの向きを反時計周りと称する。
【0116】
本実施形態の監視システム10は、制御装置300の指示に基づいて、制御情報及び監視情報が時計周りに伝送されるか、反時計周りに伝送されるかを切り替えることができる。例えば、制御装置300は、故障している監視装置100を検出すると、制御情報及び監視情報の伝送の向きを切り替える。
【0117】
それぞれの監視装置100の中継部110は、制御装置300からの指示に応じて、第1通信部112及び第2通信部114に対応づけて記憶する制御装置300及び複数の監視装置100の識別情報を変更することで、それぞれの監視装置100の識別情報を宛先に含む制御情報又は監視情報を、第1通信部112から送信すべきか第2通信部114から送信すべきかを切り替えることができる。
【0118】
例えば、監視装置100−2の中継部110は、監視装置100−1が故障していない場合に、第1通信部112に対応づけて制御装置300の識別情報を記憶し、監視装置100−2は、制御装置300に送信する監視情報を第1通信部112から送信する。監視装置100−2の中継部110は、監視装置100−1が故障している場合に、第2通信部114に対応づけて制御装置300の識別情報を記憶し、制御装置300に送信する監視情報を第2通信部114から送信する。
【0119】
なお、本実施形態においては、制御情報の伝送方向を切り替えることができるので、制御装置300は、監視装置100に隣接する複数の監視装置100の状態に基づいて、監視装置100を、隣接する複数の監視装置100のうちのいずれの制御により、迂回部120及び切替部210の制御をするかを選択してよい。具体的には、監視装置100は、制御情報を受信する側の監視装置100の制御により迂回部120及び切替部210を切り替える。
【0120】
例えば、制御装置300は、監視装置100−1が故障している場合に、監視装置100−3に対して、監視装置100−2の迂回部120又は切替部210を制御させる指示を含む制御情報を送信する。制御装置300は、監視装置100−3が故障している場合には、監視装置100−1に対して、監視装置10−2の迂回部120又は切替部210を制御させる指示を含む制御情報を送信する。
【0121】
[第9の実施形態の効果]
以上の通り、第9の実施形態によれば、制御装置300は、制御情報及び監視情報を伝送する方向を切り替えることができる。したがって、制御装置300及び複数の監視装置100は、故障している監視装置100が存在する場合に、故障している監視装置100を用いることなく、制御情報及び監視情報の伝送をすることができる。
【0122】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0123】
10・・・監視システム、50・・・通信線、100・・・監視装置、105・・・内部回路、110・・・中継部、112・・・第1通信部、114・・・第2通信部、120・・・迂回部、130・・・監視部、140・・・制御部、150・・・接続部、152・・・接続部、160・・・信号生成部、170・・・電源部、180・・・選択部、182・・・選択信号生成部、184・・・信号選択部、190・・・迂回信号選択部、192・・・フォトカプラ、194・・・フォトカプラ、210・・・切替部、220・・・端子台、230・・・内部電源部、240・・・電源切替部、250・・・コネクタ、300・・・制御装置、400・・・ハブ、500・・・モニタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17
図18