特許第5924651号(P5924651)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 星野 昌史の特許一覧

<>
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000002
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000003
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000004
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000005
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000006
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000007
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000008
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000009
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000010
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000011
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000012
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000013
  • 特許5924651-掲揚旗なびかせ法 図000014
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5924651
(24)【登録日】2016年4月28日
(45)【発行日】2016年5月25日
(54)【発明の名称】掲揚旗なびかせ法
(51)【国際特許分類】
   G09F 17/00 20060101AFI20160516BHJP
【FI】
   G09F17/00 U
   G09F17/00 P
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-120228(P2013-120228)
(22)【出願日】2013年5月21日
(65)【公開番号】特開2014-228860(P2014-228860A)
(43)【公開日】2014年12月8日
【審査請求日】2015年2月16日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】592029348
【氏名又は名称】星野 昌史
(72)【発明者】
【氏名】星野 昌史
【審査官】 吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−240173(JP,A)
【文献】 特開2002−169495(JP,A)
【文献】 特開2000−298444(JP,A)
【文献】 実開平07−001223(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
単数旗包括形態のなびかせ法であって、包括形態のなびかせ装置は、送風管下方に送風器を接合、送風管上方に吊環を遊嵌した横枠を接合、送風管管央には、旗表裏に向け、かつ曲げ自在な吐出管を周着する他、複数の抱輪付金具を送風管管央に付装したものとし、旗掲揚は、旗取付後、抱輪付金具の抱輪を掲揚ポールに抱着し、送風器を起動、掲揚ポール上方の、滑車付リングの滑車を介したロープ操作にて、掲揚することを特徴とする、掲揚旗なびかせ法。
【請求項2】
単数旗管柱形態のなびかせ法であって、管柱形態の掲揚ポールを送風管に兼ね、該送風管下方部に送風器を周着、上方部は、下方部から延長した送風管を内管とし、該内管に嵌合する外管は、内管に周着の支皿上で水平回転可能に装着、両管嵌合部分を二重管部と称し、二重管部内管管央には、格子状開口を設け、二重管部外管管央の開口合致位置に、旗表裏に向け、かつ曲げ自在な吐出管を周着、二重管部下方にはストパーを装着、二重管部延長の上方には旗と滑車具を装着し、管柱形態のなびかせ装置となし、旗掲揚は、送風器を起動、旗左辺の上下をロープに取付け、滑車を介したロープ操作にて、掲揚することを特徴とする、掲揚旗なびかせ法。
【請求項3】
複数旗一括枠組形態のなびかせ法であって、旗取付枠は、縦枠と横枠からなり、各旗の取付枠が同一面になるよう接合、横枠は吊輪を遊嵌する、そして通し送風管は、管端を閉塞し管央に送風器を周着する他、各旗の左辺側から、旗表裏に向け、かつ曲げ自在な吐出管を周着し、該取付枠に通し送風管と補強材を組付け、一括枠組形態のなびかせ装置となし、掲揚は、旗取付後送風器を起動、一括枠組形態のなびかせ装置を、吊り揚げることを特徴とする、掲揚旗なびかせ法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、掲揚旗をなびかせる方法に関する。
【0002】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
わが国では、日章旗掲揚について敬意を払うなどの意識が低い。これを考察すれば、戦後から1999年の間における、日の丸旗掲揚の反対運動がうきぼりになる。反対運動側は日本教職員組合等で、それを管理する側との間にトラブルが頻発、中には自殺者がでる例もあった。これに対処するため、1999年に国旗及び国歌に関する法律が公布され、日の丸が正式に国旗と定められたのである。反対者が行ってきた長期の歴史背景から、その影響は簡単に変るものではなく、国家や地域グループに対する忠誠や敬意などの意識は、低いと考えられる。
【0004】
意識を高レベルに改善するには、存在意義や社会的役割等の教育が必要であるが、これには言及せず、本発明については、旗に限定した改善とする。すなわち、旗になびかせの動機を与え、視覚刺激から、存在意義や社会的役割の意識水準を、高める発想である。
【0005】
掲揚旗の課題を、国体競技について考察してみよう。無風時に並列する県旗は、軒並み垂れ下がり識別ができない。又、競技優勝者・準優勝者等表彰時の室内掲揚旗は、掲揚するだけで、旗面の動きは皆無である。これらを改善するには、旗になびかせの動きを与えることが有効である。つまり、旗のなびかせに動機づけられ感動し、意識水準を高めるのである。そして、旗を所有するなど、変革するような人達が多くなれば、更なる効果も得られると思慮される。
【0006】
本発明は、このような課題を解決しようとするものであり、掲揚旗なびかせ法を提供することを、目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
始めに、本発明の手段に関る、用語の意義について説明する。
【0008】
(1)「吐出管」 吐出管とは、手段(1)、(2)、(3)に共通し、旗表裏に向けかつ曲げ自在な、鋼、あるいはステンレス、プラスチック製の、旗面吹き付け用の管である。旗表裏に向けとは、表面吹き付け用管と、裏面吹き付け用管を設けることである。曲げ自在とは、管央が曲げ自在な機能を有する管のことで、例えば水道の蛇口に用いるラセンパイプのことである。このような管を用いることにより、送風を適確な方向と距離にコントロールする。
【0009】
(2)「送風器」 送風器とは、本発明においては、空気を送風管から吐出管を経て、旗面に吐出さす電動機である。送風器使用条件としては、サージング領域でなく、小騒音にとどまるものとなるが、本発明においては、これらを限定しないものとする。
【0010】
(3)「旗取付」 旗取付とは、手段(1)においては、旗左辺はなびかせ装置上下に外嵌した旗取付具に、上辺は横枠に外在する吊環に、手段(2)においては、ロープに、手段(3)においては、縦枠に外嵌した旗取付具と横枠に緩嵌した吊環に、それぞれフックやスイブルを介し取付けることをいう。取付方法は、いろいろあるので、本発明においては、この取付方法に限定するものでなく、安全に取付けられるものは使用可能である。
【0011】
前記目的を達成するために、本発明は、(1)、(2)(3)の手段からなる。
【0012】
手段(1) 単数旗包括形態のなびかせ法であって、包括形態のなびかせ装置は、送風管下方に送風器を接合、送風管上方に吊輪を遊嵌した横枠を接合、送風管管央には、旗表裏に向け、かつ曲げ自在な吐出管を周着する他、複数の抱輪付金具を送風管管央に付装したものとし、旗掲揚は、旗取付後、抱倫付金具の抱輪を掲揚ポールに抱着し、送風器を起動、掲揚ポール上方の、滑車付リングの滑車を介したロープ操作にて、掲揚ポールに沿って掲揚する。
【0013】
手段(1)によれば、吊環を外在する横枠を接合しているので、旗の垂れ下りを防止するよう作用する。またこの作用は、送風器容量の縮小にも資するものとなる。(本事項は、手段(3)に共通する。)
【0014】
手段(1)によれば、旗表裏へ送風可能にして曲げ自在な吐出管を接合しているので、適確な方向と距離を設定送風することができ、したがって、良好ななびかせを得ることができる。(本項は手段(2)、(3)に共通する。)
【0015】
手段(1)によれば、なびかせ装置と掲揚ポールとは、抱輪付金具によって、隙間を有する形態で接続されている。したがって、掲揚ポールに沿って掲揚するよう作用する。又、強風時でも、なびかせ装置と掲揚ポールは、衝突をさけるよう作用する。更になびかせ装置は回転自在な滑車に吊り下げられた形態なので、旗が掲揚ポールに巻きつくことを防ぐよう作用する。
【0016】
手段(2) 単数旗管柱形態のなびかせ法であって、掲揚ポールは下方部と上方部からなり、下方部は送風管を兼ねる。そしてその送風管に送風器を周着する。一方上方部は、下方から延長した送風管を内管とし、その内管に嵌合する外管は、内管に周着の支皿上で水平回転可能に装着、その内管外管の接する部分を二重管部とし、二重管部内管は管頂を閉塞、管央には格子状開口を設け、二重管部外管は、内管開口合致位置に、旗表裏に向けかつ曲げ自在な吐出管を周着、二重管部下方にはストッパーを装着、二重管部延長の上方には旗頭と滑車具を装着し、管柱形態のなびかせ装置となし、旗掲揚は、送風器を起動、旗左辺の上下をロープに取付け、滑車を介したロープ操作にて掲揚する。
【0017】
手段(2)によれば、二重管部において、外管は水平回転可能に外装されている。したがって、旗が掲揚ポールに巻きつくことを防ぐよう作用する。又、送風器接合高さが、人体の目線ほどとなるので、その操作が容易である。又、掲揚ポールが送風管を兼ねるので、外観は自然かつスマートである。
【0018】
手段(3) 複数旗一括枠組形態のなびかせ法であって、旗取付枠は、縦枠と横枠からなり、各旗の取付枠が同一面となるよう接合、横枠は吊環を遊嵌する。そして通し送風管は、管端を閉塞し管央に送風器を周着する他、各旗の左辺側から、旗表裏に向け、かつ曲げ自在な吐出管を周着し、該取付枠に通し送風管と補強材を組付け、一括枠組形態のなびかせ装置となし、掲揚は、旗取付後送風器を起動、一括枠組形態のなびかせ装置を、吊り揚げる。
【0019】
手段(3)の掲揚法による場合、旗取付枠を送風管で兼ねることが可能である。この場合は、吐出管位置を自由に選択できるので、吐出管形状は、スマートかつ簡易なものとなり、送風損失が少ないように作用する。
【発明の効果】
本発明は、掲揚旗なびかせ法を用い、次の効果を奏する。始めに共通する効果を述べる。
【0020】
(1)競技大会の無風時には、掲揚旗が垂れ下り識別できない。又、競技の優勝者・準優勝者等の室内表彰式においても、旗がなびくことはない。本発明はすべての手段で、旗をなびかせるので、それに動機づけられ優勝者にあるいはそのグループに感動し、忠誠や敬意などの意識が向上すると考えられる。そして、自ら旗を所有するなど変革するような人達が多くなれば、存在意義や社会的役割等の意識向上にも、寄与するものとなる。
【0021】
(2)各手段共旗なびかせは、曲げ自在な機能を有する吐出管を用いて適確な方向と距離を設定し送風するので、良好な旗のなびかせを得ることができる。
【0022】
手段(1)、(3)の旗取付は、側方の旗付具に繋ぐ他、横枠軸方向に移動可能な吊環に旗上辺を複数ヶ所繋ぐ構成なので、旗の垂れ下がりを防止する効果がある。
【0023】
手段(1)の送風管や送風器を接合したなびかせ装置は、抱輪付金具によって、定間隔を保てるので、相互の衝突を防止する効果がある。又、回転自在な滑車付リングを備えることにより、旗が掲揚ポールに巻き付くことを防止する効果がある。
【0024】
手段(2)のなびかせ装置は、二重管部の外管が、旗と共に水平回転可能な構成である。したがって、旗が掲揚ポールに巻き付くことを、防止する効果がある。又、送風器設置高さが、人体の目線範囲に選定できるので、操作が容易である。
【0025】
手段(2)の送風管は、掲揚ポールなので、外観は自然かつスマートである。
【0026】
手段(3)の掲揚法によれば、複数旗段差掲揚を同時に行うものであるが、表向き吐出管と裏向き吐出管を用い、吐出方向と距離をコントロールし、各旗が異なる形態のなびかせを、得ることもできる。
【0027】
手段(3)の掲揚法によれば、旗取付枠は、送風管で兼ねることが可能である。これを用いれば、送風管から吐出管に分岐する位置を自由に選択できるので、吐出管形状はスマートかつ簡易なものとなる。一方、取付枠を送風管で兼ねないものは、送風管長が短長となり、費用低減に資するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】実施形態(1)の単数旗なびかせ法、正面図
図2図1のA−A横断面図
図3図1のB−B横断面図
図4】実施形態(2)の単数旗なびかせ法、正面図
図5】実施形態(2)のなびかせ装置部、縦断面図
図6図5のC−C拡大横断面図
図7図6のD−D横断面図
図8図5のE−E横断面図
図9】実施形態(3)の複数旗なびかせ法、正面図
図10図9の送風管・旗枠及び補強材組付、正面図
図11】実施形態(3)の送風管及び吐出管、平面図
図12】実施形態(3)の旗枠を送風管で兼ねる形態の正面図
図13図12の送風管及び補強材組付、正面図
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に、本発明の実施の形態を図を用い説明する。
【0030】
実施形態(1) 形態(1)は、単数旗抱括形態のなびかせ法である。なびかせ装置の抱括形態にするものは、送風管C、送風器B、吐出管3及びその付装具で、旗掲揚は、旗取付後、抱輪付金具11で掲揚ポールDに抱着し、送風器Bを起動、滑車を経たロープ操作にて、掲揚ポールDに沿って、掲揚する。
【0031】
図1は、実施形態(1)の単数旗なびかせ法、正面図である。図2は、図1のA−A横断面図、図3は、図1のB−B横断面図である。
【0032】
なびかせ装置は、図1に示すように旗左辺先位置に、送風器Bを接合した送風管Cを設け、その送風管C管央に、旗表裏に向けかつ曲げ自在な吐出管3を周着する他、複数の抱輪付金具11を付装し、旗上辺位置先には、吊環6を遊嵌した横枠4を、送風管C管頂閉塞部に接合する。一方掲揚ポールD上方には、旗頭1と滑車付リング10を装着する他、下方にはロープ止具7を周着する。
【0033】
抱輪付金具11の付装は、あらかじめ送風管Cにボルトナットで行い、後から図2に示すように抱着する。滑車付リング10は、図3に示すように、掲揚ポールDである内管14に頭部外管22が水平回転可能に外嵌され、その頭部外管22に滑車具25が接合されたものである。そして滑車リング10装着は、図1に示すように、頭部外管22を内管14外面に接合された支皿16と外管止31により、軸方向移動を拘束するよう装着される。
【0034】
旗A表裏に吹き付ける吐出管3は、曲げ自在な機能を有し、適確な方向と距離を設定送風するので、良好な旗のなびかせを得ることができる。(本事項は全実施形態に共通する)
【0035】
旗A取付は、側方の旗取付具5に繋ぐ他、横枠4軸方向に移動可能な吊環6に、旗A上辺を繋ぎとめる。この構成により、旗の垂れ下りを防止するよう作用する。(本事項は、実施形態(3)に共通する。)
【0036】
手段(1)の送風管Cや送風器Bを接合したなびかせ装置は、抱輪付金具11によって定間隔を保てるので、相互の衝突を防止する効果がある。又、滑車付リングは、水平回転可能に装着されているので、旗が掲揚ポールに巻付くことを防ぐよう作用する。又、内管に接合された支皿16と外管止31により、滑車付リング10の抜け出しを防止するよう作用する。
【0037】
実施形態(2) 形態(2)は、単数旗管柱形態のなびかせ法である。管柱形態のなびかせ装置とは、掲揚ポールDの下方に送風器Bを周着、掲揚ポールDは送風管Cを兼ね、上方部に吐出管3及び付装具を備え、旗掲揚は、送風器を起動、旗左辺の上下をロープEに繋ぎ、滑車を経たロープE操作で掲揚する。
【0038】
図4は、実施形態(2)の単数旗なびかせ法、正面図である。図5は、実施形態(2)のなびかせ装置部、縦断面図である。図6は、図5のC−C拡大横断面図、図7は、図6のD−D横断面図、図8は、図5のE−E横断面図である。
【0039】
掲揚ポールDは、下方部23と上方部28からなり、下方部23は送風管Cを兼ね、その送風管Cに送風器Bを周着、上方部28は、図5に示すように下方部23から延長した送風管Cを内管14とし、その内管14に嵌合する外管15は、内管14に周着の支皿16上で水平回転可能に装着、その内管14、外管15の接する部分を二重管部19とし、二重管部19内管14は、管頂を閉塞、管央には格子状開口27を設け、二重管部19外管15は、内管開口27合致位置に、旗A表裏に向けかつ曲げ自在な吐出管3を周着、二重管部19下方には、ストッパー20を装着、二重管部延長の上方には旗頭Aと滑車具25を装着し、管柱形態のなびかせ装置とする。
【0040】
二重管部19内管14は、格子状開口27を設けたことにより、管強度の低下をまねく、これに対処するため、図5図6に示すように、内面管軸方向に内管補強材13を接合する。
【0041】
二重管部19下方のストッパー20は、図8図5に示すように、外管15に周着された複数のストッパー20と支皿16下面にあてがわれたストッパー盤30とで、弛緩止めされる。
【0042】
なお、外管15最下端と支皿16は摩りあうことになるので、摩擦軽減策として、支皿16受部に鋼小球を設けることも考えられる。
【0043】
形態(2)によれば、二重管19外管15は水平回転可能に装着されている。したがって旗が掲揚ポールDに巻きつくことを防ぐよう作用する。又、二重管部19下方にストッパーを装着しているので、二重管部19外管15などの抜け出しを防ぐよう作用する。
【0044】
又、送風器Bの周着高さは、人体の目線ほどに選定できるので、掲揚操作が容易である。又、掲揚ポールDが送風管Cを兼ねる形態なので、外管は自然かつスマートである。
【0045】
実施形態(3) 形態(3)は、複数旗一括枠組形態のなびかせ法である。一括枠組形態のなびかせ法とは、縦枠2と横枠4からなる旗A取付枠を接合、これに吐出管3周着の送風管Cと補強材18を組み付け、一括枠組とし、掲揚は、旗A取付後送風器Bを起動、一括枠組みのなびかせ装置を吊り揚げる。
【0046】
図9は、実施形態(3)の複数旗なびかせ法、正面図。図10は、図9の送風管・旗枠及び補強材組付、正面図。図11は、実施形態(3)の送風管及び吐出管、平面図。図12は、実施形態(3)の旗枠を送風管で兼ねる形態の正面図。図13は、図12の送風管及び補強材組付、正面図である。
【0047】
各旗取付枠は、縦枠2と、横枠4からなり、取付枠全てが同一面となるよう接合、その横枠は吊環6を遊嵌したものとし、送風装置は、端部閉塞の送風管C管央に送風器Bを接合する他、各旗A共左辺側から旗表裏に向け、かつ曲げ自在な吐出管3を周着、通し送風管となし、該取付枠に通し送風管と補強材18を組付け、一括枠組みのなびかせ装置とする。
【0048】
送風管Cは、旗A取付枠を兼ねる形態のものと、兼ねることなく、送風管Cと旗A取付枠を別々にする形態のものがある。図9図10は、別々にする形態のもので、図10に示すように、縦枠2と横枠4が全て同一面となるよう接合、該取付枠に通し送風管と補強材18を組付ける。組付は自在バンドを用いると容易である。通し送風管は、図11に示すように、各旗A共、旗の左辺側から旗A表裏に向け、かつ曲げ自在な吐出管3を周着する。旗A表裏に向けとは、一方の吐出管3は表面に向け、他方の吐出管3は裏面に向けていることをいう。
【0049】
図12図13は、旗A取付枠を兼ねる形態のもので、取付枠は、図13に示すように、縦枠2と横枠4が同一面となるよう接合、該取付枠が通し送風管を兼ね、これに補強材18を組付ける。そして、各旗A共、旗Aの左辺側である縦枠2から旗A表裏に向け、かつ曲げ自在な吐出管3を周着する。
【0050】
形態(3)によれば、各旗Aのなびかせをそれぞれ異なるものを望む場合、吐出管3の方向と距離で操作できるので、この操作により望むなびかせを得ることができる。
【0051】
形態(3)による掲揚法の場合、旗取付枠を送風管Cで兼ねる形態のものがある。この場合は、取付枠の縦枠2に吐出管3を周着する構成なので、吐出管3形状は、スマートかつ簡易なものとなる。これに起因し送風損失が少ないように作用する。
【0052】
旗A上辺は、横枠4に外材する吊環へ繋ぎとめる。この構成によって、旗Aの垂れ下りを防ぐよう作用する。このことに起因して、送風器B容量の縮小化に資するものとなる。
【符号の説明】
【0053】
A 旗
B 送風器
C 送風管
D 掲揚ポール
E ロープ
1 旗頭
2 縦枠
3 吐出管
4 横枠
6 吊環
14 内管
15 外管
18 補強材
19 二重管部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13