特許第5924843号(P5924843)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5924843通信端末、スタンプ画像作成方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5924843
(24)【登録日】2016年4月28日
(45)【発行日】2016年5月25日
(54)【発明の名称】通信端末、スタンプ画像作成方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/387 20060101AFI20160516BHJP
   G06T 11/80 20060101ALI20160516BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20160516BHJP
【FI】
   H04N1/387
   G06T11/80 B
   H04N5/222 Z
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-75413(P2014-75413)
(22)【出願日】2014年4月1日
(65)【公開番号】特開2015-198335(P2015-198335A)
(43)【公開日】2015年11月9日
【審査請求日】2015年5月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】306029774
【氏名又は名称】ビッグローブ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084250
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】羽石 斉
(72)【発明者】
【氏名】宮田 美知太郎
【審査官】 石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/133710(WO,A1)
【文献】 特開平10−11597(JP,A)
【文献】 特開2006−119788(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/387
H04N 5/222
G06T 11/80
G06T 5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル式の表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、スタンプ画像を表示する合成領域を前記表示部に表示し、前記スタンプ画像の基礎となる基本パーツデータと、該基本パーツデータに合成する合成パーツデータと、をユーザ操作に応じて前記合成領域に順次表示し、
前記基本パーツデータには、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータの合成位置を示す位置情報と、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータのサイズを示すサイズ情報と、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータの角度を示す角度情報と、の少なくとも1つの情報が紐付けられており、
前記制御部は、前記合成領域に表示された前記基本パーツデータに紐付けられた前記少なくとも1つの情報を基に、前記基本パーツデータと前記合成パーツデータとを合成してスタンプ画像を作成し、該作成したスタンプ画像を前記合成領域に表示する、ことを特徴とする通信端末。
【請求項2】
前記制御部は、前記表示部の表示領域よりも小さい前記合成領域を前記表示部に表示し、
複数の前記基本パーツデータと、複数の前記合成パーツデータとを、各々表示順に対応付けて記憶する記憶部に記憶された複数の前記基本パーツデータと複数の前記合成パーツデータとを基に、前記合成領域に表示する前記スタンプ画像の作成に用いた前記基本パーツデータに対して表示順が前後の前記基本パーツデータと、前記合成領域に表示する前記スタンプ画像の作成に用いた前記合成パーツデータに対して表示順が前後の前記合成パーツデータと、を前記合成領域の周囲に、ユーザ操作に応じて順次表示する、ことを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項3】
前記制御部は、前記合成領域の周囲には、前記基本パーツデータ及び前記合成パーツデータの一部の画像データを表示する、ことを特徴とする請求項2記載の通信端末。
【請求項4】
前記制御部は、前記合成領域の周囲には、前記基本パーツデータ及び前記合成パーツデータの全体画像データを縮小して作成した縮小画像データを表示する、ことを特徴とする請求項2記載の通信端末。
【請求項5】
前記制御部は、
第1の方向へのスクロール操作に応じて前記基本パーツデータを順次表示し、
前記第1の方向とは異なり、前記第1の方向と交わる第2の方向へのスクロール操作に応じて前記合成パーツデータを順次表示する、ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の通信端末。
【請求項6】
タッチパネル式の表示部を有する装置が行うスタンプ画像作成方法であって、
スタンプ画像を表示する合成領域を前記表示部に表示し、前記スタンプ画像の基礎となる基本パーツデータと、該基本パーツデータに合成する合成パーツデータと、をユーザ操作に応じて前記合成領域に順次表示する表示工程を有し、
前記基本パーツデータには、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータの合成位置を示す位置情報と、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータのサイズを示すサイズ情報と、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータの角度を示す角度情報と、の少なくとも1つの情報が紐付けられており、
前記表示工程は、前記合成領域に表示された前記基本パーツデータに紐付けられた前記少なくとも1つの情報を基に、前記基本パーツデータと前記合成パーツデータとを合成してスタンプ画像を作成し、該作成したスタンプ画像を前記合成領域に表示する、ことを特徴とするスタンプ画像作成方法。
【請求項7】
タッチパネル式の表示部を有するコンピュータに実行させるプログラムであって、
スタンプ画像を表示する合成領域を前記表示部に表示し、前記スタンプ画像の基礎となる基本パーツデータと、該基本パーツデータに合成する合成パーツデータと、をユーザ操作に応じて前記合成領域に順次表示する表示処理を前記コンピュータに実行させ、
前記基本パーツデータには、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータの合成位置を示す位置情報と、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータのサイズを示すサイズ情報と、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータの角度を示す角度情報と、の少なくとも1つの情報が紐付けられており、
前記表示処理は、前記合成領域に表示された前記基本パーツデータに紐付けられた前記少なくとも1つの情報を基に、前記基本パーツデータと前記合成パーツデータとを合成してスタンプ画像を作成し、該作成したスタンプ画像を前記合成領域に表示する、ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンプ画像を作成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、スタンプ画像を使用して通信相手とメッセージの遣り取りを行うことができるサービスがある。スタンプ画像は、喜怒哀楽等を容易に通信相手に伝えることができるため、コミュニケーションツールとして効果的に使われている。スタンプ画像は、顔文字やイラスト、飾り文字などの画像があげられる。
【0003】
しかし、今までは、第三者が予め作成した既製のスタンプ画像の中からメッセージの遣り取りに使用するスタンプ画像をユーザが選択して使用している。このため、ユーザがメッセージに使用したい所望のスタンプ画像が既製のスタンプ画像の中に存在しない場合もある。また、今までは、ユーザ自身の通信端末においてスタンプ画像を作成してメッセージに使用することがなされていないのが現状である。もし、ユーザ自身の通信端末においてスタンプ画像を作成してメッセージに使用することができれば、ユーザの所望するスタンプ画像を通信相手とのメッセージの遣り取りに使用し、通信相手とのコミュニケーションの更なる向上に寄与することも可能と思われる。
【0004】
このようなことから、ユーザの所望するスタンプ画像をユーザ自身が容易に作成するための仕組みが必要である。
【0005】
なお、本発明より先に出願された技術文献として、例えば、特許文献1(特開2009-140047号公報)には、一般ユーザが手軽に自分の好みの顔イメージを作成する技術について開示されている。
【0006】
特許文献1では、メモリカードに、予め目、鼻、口など複数種類のパーツデータを、各種類ごとに複数記憶しておく。そして、カメラ付き携帯電話の表示部にベースとなる顔画像を表示する。そして、表示部に表示した顔画像に対し、メモリカードから読み出したパーツデータを合成している。これにより、一般ユーザが手軽に自分の好みの顔イメージを作成することを可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−140047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1では、顔画像に合成したパーツデータの位置をユーザがボタンで微調整したり、パーツデータのサイズをユーザがボタンで拡大、縮小したりするようにしている。
【0009】
このため、特許文献1では、顔画像に合成したパーツデータの位置やサイズを人手操作で微調整する必要があり、顔イメージを作成するのに手間がかかってしまい、ユーザ自身が顔イメージを容易に作成することができないことになる。
【0010】
本発明の目的は、ユーザ自身がスタンプ画像を容易に作成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明にかかる通信端末は、
タッチパネル式の表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、スタンプ画像を表示する合成領域を前記表示部に表示し、前記スタンプ画像の基礎となる基本パーツデータと、該基本パーツデータに合成する合成パーツデータと、をユーザ操作に応じて前記合成領域に順次表示し、
前記基本パーツデータには、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータの合成位置を示す位置情報と、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータのサイズを示すサイズ情報と、前記基本パーツデータに前記合成パーツデータを合成する際の前記合成パーツデータの角度を示す角度情報と、の少なくとも1つの情報が紐付けられており、
前記制御部は、前記合成領域に表示された前記基本パーツデータに紐付けられた前記少なくとも1つの情報を基に、前記基本パーツデータと前記合成パーツデータとを合成してスタンプ画像を作成し、該作成したスタンプ画像を前記合成領域に表示する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザ自身がスタンプ画像を容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態の通信システムのシステム構成例を示す図である。
図2】小型通信端末1の構成例を示す図である。
図3】スタンプ画像を作成する際に使用する体画像と顔画像とを示す図である。
図4】小型通信端末1の記憶部3に記憶される体画像の情報例を示す図である。
図5】スタンプ画像を構成する体画像を示す図である。
図6】小型通信端末1の記憶部3に記憶される顔画像の情報例を示す図である。
図7】小型通信端末1の表示部4に表示される画面遷移例を示す図である。
図8】小型通信端末1の表示部4に表示されるスタンプ画像編集画面例を示す図である。
図9】スタンプ画像を作成する際に使用する吹き出し画像と文字画像とを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(本発明の一態様にかかる通信端末1の概要)
まず、図1図3を参照しながら、本発明の一態様にかかる通信端末1について説明する。図1図2は、本発明の一態様にかかる通信端末1の構成例を示す。図3は、本発明の一態様にかかる通信端末1の表示部4の合成領域50に表示されるスタンプ画像の例を示す。本発明の一態様にかかる通信端末1は、図1に示す小型通信端末1などがあげられる。
【0015】
本発明の一態様にかかる通信端末1は、タッチパネル式の表示部4と、表示部4を制御する制御部2と、を有して構成する。
【0016】
制御部2は、図3に示すように、スタンプ画像を表示する合成領域50を表示部4に表示し、スタンプ画像の基礎となる基本パーツデータ30と、該基本パーツデータ30に合成する合成パーツデータ40と、をユーザ操作に応じて合成領域50に順次表示する。基本パーツデータ30としては、例えば、図3に示す体画像30があげられる。また、合成パーツデータ40としては、顔画像40があげられる。
【0017】
基本パーツデータ30には、基本パーツデータ30に合成パーツデータ40を合成する際の合成パーツデータ40の合成位置を示す位置情報と、基本パーツデータ30に合成パーツデータ40を合成する際の合成パーツデータ40のサイズを示すサイズ情報と、基本パーツデータ30に合成パーツデータ40を合成する際の合成パーツデータ40の角度を示す角度情報と、の少なくとも1つの情報が紐付けられている。
【0018】
制御部2は、合成領域50に表示された基本パーツデータ30に紐付けられた少なくとも1つの情報を基に、基本パーツデータ30と合成パーツデータ40とを合成してスタンプ画像を作成し、該作成したスタンプ画像を合成領域50に表示する。
【0019】
本発明の一態様にかかる通信端末1は、合成領域50に表示された基本パーツデータ30に紐付けられた位置情報、サイズ情報、角度情報の少なくとも1つの情報を基に、合成領域50に表示された基本パーツデータ30と合成パーツデータ40とを合成してスタンプ画像を作成している。このため、本発明の一態様にかかる通信端末1は、合成領域50に順次表示する基本パーツデータ30と合成パーツデータ40とをユーザ自身が切り替えるだけでスタンプ画像を容易に作成することができる。以下、添付図面を参照しながら、本発明の一態様にかかる通信端末1について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、位置情報、サイズ情報、角度情報の3つの情報を基に、基本パーツデータ30と合成パーツデータ40とを合成してスタンプ画像を作成する例を用いて説明する。また、通信端末1として小型通信端末1を例に説明する。また、基本パーツデータ30として体画像30を例に説明する。また、合成パーツデータ40として顔画像40を例に説明する。
【0020】
<通信システムのシステム構成例>
まず、図1を参照しながら、本実施形態の通信システムのシステム構成例について説明する。図1は、本実施形態の通信システムのシステム構成例を示す図である。
【0021】
本実施形態の通信システムは、小型通信端末1、第1〜第3の通信端末11〜13、サーバ20を有して構成している。小型通信端末1、第1〜第3の通信端末11〜13、サーバ20は、ネットワークNWに接続可能になっている。ネットワークNWは、有線、無線を問わずあらゆる通信形態が適用可能である。図1に示す通信システムは、第1〜第3の通信端末11〜13を有して構成しているが、通信端末の数は特に限定せず、任意の数で構成することが可能である。
【0022】
本実施形態の通信システムは、小型通信端末1を小学生等の子供が携帯し、第1〜第3の通信端末11〜13を子供と密接に関係する関係者が携帯する。そして、小型通信端末1と、第1〜第3の通信端末11〜13と、の間でサーバ20を介してメッセージの遣り取りをし、子供と関係者とのコミュニケーションの向上を図ることを可能にしている。子供の関係者としては、子供の父母、兄、姉、祖父母等の近親者があげられる。
【0023】
小型通信端末1は、ネットワークNWを介して通信が可能な装置である。小型通信端末1は、制御部2、記憶部3、表示部4を有して構成する。小型通信端末1は、子供が携帯して使用するため、簡易な操作で通信を行うことが可能な構成になっている。小型通信端末1は、例えば、腕時計型、ペンダント型、キーホルダー型などの子供が身に付けて携帯し易い形状で構成する。小型通信端末1は、例えば、図2に示すように腕時計型で構成することが好ましい。図2は、本実施形態の小型通信端末1の構成例を示す図である。
【0024】
第1〜第3の通信端末11〜13は、ネットワークNWを介して通信が可能な既存の装置であり、例えば、パソコン、携帯電話機、スマートフォンなどの通信機能を有する各種端末が該当する。第1〜第3の通信端末11〜13は、制御部111〜131、記憶部112〜132、表示部113〜133を有して構成する。
【0025】
サーバ20は、小型通信端末1と、第1〜第3の通信端末11〜13と、の間の通信を管理する装置である。サーバ20は、制御部201、記憶部202を有して構成する。サーバ20は、第1〜第3の通信端末11〜13を一意に識別する第1〜第3端末識別子を、小型通信端末1を一意に識別する第1小型端末識別子と紐付けてリストとして記憶部202に記憶して管理する。そして、第1小型端末識別子と紐付けられた第1〜第3端末識別子の通信端末11〜13のみが小型通信端末1と通信を行うことを可能にしている。第1小型端末識別子は、小型通信端末1を一意に識別する識別子である。第1端末識別子は、第1の通信端末11を一意に識別する識別子である。第2端末識別子は、第2の通信端末12を一意に識別する識別子である。第3端末識別子は、第3の通信端末13を一意に識別する識別子である。本実施形態で使用する端末識別子や、小型端末識別子は、端末を一意に識別することが可能な情報であればあらゆる情報が適用可能である。例えば、小型通信端末1と第1〜第3の通信端末11〜13との通信専用に通信サービス企業やサーバ20から割り振られた電話番号などを用いることが可能である。また、通信端末固有のIMEI、IPアドレス、通信端末を使用するユーザID、端末に搭載されるSIMに対応する電話番号などを用いることも可能である。
【0026】
<小型通信端末1の構成例>
次に、図2を参照しながら、本実施形態の小型通信端末1の構成例について説明する。図2は、小型通信端末1の外観形状を示す。
【0027】
本実施形態の小型通信端末1は、図2に示すように腕時計型の形状で構成しており、子供が容易に所持して携帯しやすい形状になっている。図2に示す小型通信端末1は、ゴム素材のバンドに、通信機能、GPS機能、表示機能などの各種機能を搭載した制御基板を嵌め込んで構成している。制御基板をバンドに嵌め込んでバンドから露呈した制御基板の部分で表示部4等を構成する。小型通信端末1は、タッチパネル等の接触操作が可能な表示部4を有し、表示部4上に表示される各種アイコンを操作して通信相手と通信を行う。表示部4の表示領域は、腕時計の文字盤と同程度か若干大きい程度の大きさで構成する。ただし、小型通信端末1が腕時計型の場合、表示部4の表示領域は、腕から極端にはみ出ない大きさであれば、その大きさは限定しない。小型通信端末1は、図2に示すように、ホームボタン5、リセットボタン6のハードボタンを有している。
【0028】
ホームボタン5は、表示部4上にホーム画面を表示する際に使用するボタンである。本実施形態では、ホーム画面として時計画面を使用している。小型通信端末1の電源がOFFの状態でホームボタン5をユーザが長押しすることで、小型通信端末1の電源がONの状態になり、表示部4上に時計画面が表示される。リセットボタン6は、小型通信端末1の電源をOFFにする際に使用するボタンである。リセットボタン6をユーザが押下することで、小型通信端末1の電源がOFFの状態になる。ホームボタン5は、凸形状で構成し、ユーザがホームボタン5を押下し易い形状になっている。リセットボタン6は、凹形状で構成し、ユーザがリセットボタン6を押下し難い形状になっている。なお、図2に示す小型通信端末1は一例であり、小型通信端末1の形状や素材、ボタンの機能やボタンの個数は任意に変更することが可能である。
【0029】
本実施形態の小型通信端末1は、表示部4上でスタンプ画像を作成し、その作成したスタンプ画像のメッセージを通信相手の第1〜第3の通信端末11〜13に送信することが可能になっている。スタンプ画像は、例えば、図3に示すように、体画像30と、顔画像40と、の2つのパーツデータを組み合わせて作成する。図3では、5つの体画像30のパーツデータと、5つの顔画像40のパーツデータと、を示しており、5×5のパーツデータの組み合わせで25種類のスタンプ画像を作成することができる。パーツデータの選択は、例えば、表示部4上で縦スクロール操作を行うことで、表示部4の合成領域50上に表示される体画像30が入れ替わり、スタンプ画像に使用する体画像30を選択することができる。また、表示部4上で横スクロール操作を行うことで、表示部4の合成領域50上に表示される顔画像40が入れ替わり、スタンプ画像に使用する顔画像40を選択することができる。これにより、スタンプ画像に使用する体画像30と顔画像40とをスクロール操作で選択してユーザの所望するスタンプ画像を合成領域50で作成し、その作成したスタンプ画像を合成領域50に表示することができる。合成領域50は、体画像30と顔画像40とを合成したスタンプ画像を表示する領域を示す。なお、図3では、縦スクロール操作で体画像30の入れ替えを行い、横スクロール操作で顔画像40の入れ替えを行うようにしている。しかし、図3の操作は一例であり、例えば、縦スクロール操作で顔画像40の入れ替えを行い、横スクロール操作で体画像30の入れ替えを行うようにすることも可能である。本実施形態の小型通信端末1は、図3の表示部4上に表示される送信アイコン52をタップすることで、図3の表示部4の合成領域50に表示されているスタンプ画像を通信相手にメッセージとして送信することになる。また、通信相手とのメッセージの履歴を表示する通信相手専用のメッセージ画面を表示部4に表示することになる。この場合、小型通信端末1は、通信相手とのメッセージの最新履歴に上記タップ操作で通信相手に送信したスタンプ画像を追加した通信相手専用のメッセージ画面を表示部4に表示することになる。また、図3の表示部4上に表示されるキャンセルアイコン51をタップすることで、現在の画面の前の画面を表示部4に表示することになる。
【0030】
スタンプ画像を構成する体画像30は、図4に示すように、表示順、体画像、顔位置情報、顔サイズ情報、顔角度情報を紐付けて小型通信端末1の記憶部3に記憶される。小型通信端末1の制御部2は、体画像30に紐付けられた顔位置情報と、顔サイズ情報と、顔角度情報と、を基に体画像30に対して顔画像40を合成し、体画像30と顔画像40とで構成するスタンプ画像を作成する。表示順は、合成領域50に表示される体画像の順番である。例えば、合成領域50に表示された体画像が表示順3の場合は、下方向へのスクロール操作を行うことで、表示順2の体画像が合成領域50に表示され、上方向へのスクロール操作を行うことで、表示順4の体画像が合成領域50に表示されることになる。体画像は、合成領域50に表示される体の画像データであり、図3に示す体画像30である。体画像30は、スタンプ画像の基礎となる基本パーツデータである。顔位置情報は、体画像30に顔画像40を合成する際の顔画像40の合成位置を示す情報である。顔位置情報は、例えば、体画像30に顔画像40を合成した際の顔画像40の中央の位置をxy座標にて示す情報があげられる。なお、中央の位置でなく、四角形の左上の頂点の位置などでも良い。顔サイズ情報は、体画像30に顔画像40を合成する際の顔画像40のサイズを示す情報である。顔サイズ情報は、例えば、顔画像40の四角形の縦と横の辺の長さを示す情報があげられる。なお、基にする顔画像40の大きさが一定の場合は、縮小率を示す情報でも良い。顔角度情報は、体画像30に顔画像40を合成する際の顔画像40の表示角度を示す情報である。顔角度情報は、例えば、体画像30のY軸方向に対する傾斜角度を示す情報があげられる。なお、顔角度情報は、体画像30のX軸方向に対する傾斜角度を示す情報でも良い。
【0031】
小型通信端末1の制御部2は、記憶部3にて、体画像30に紐付けられた顔位置情報、顔サイズ情報、顔角度情報を用いることで、図5に示すように、体画像30に対して顔画像40を合成する際の顔画像40の合成位置60、顔画像40の合成サイズ61、顔画像40の合成角度62を特定し、その特定した条件で、体画像30に対して各顔画像40を合成し、図3に示すように、体画像30と顔画像40とで構成するスタンプ画像を作成することができる。図5には、体画像30に紐付けられた顔位置情報を基に特定できる顔画像40の合成位置60、顔サイズ情報を基に特定できる顔画像40の合成サイズ61、顔角度情報を基に特定できる顔画像40の合成角度62を示している。
【0032】
小型通信端末1の制御部2は、ユーザ操作により合成領域50に表示された体画像30に紐付けられた顔サイズ情報を基に、ユーザ操作により合成領域50に表示された顔画像40のサイズを拡大、縮小し、顔画像40を、体画像30に紐付けられた顔サイズ情報の合成サイズ61に変更する。また、体画像30に紐付けられた顔位置情報を基に、体画像30に対して顔画像40を合成する合成位置60を特定する。また、体画像30に紐付けられた顔角度情報を基に、顔画像40の合成角度62を特定する。そして、ユーザ操作により合成領域50に表示された体画像30に対し、上記変更した合成サイズ61の顔画像40を、上記特定した合成位置60に上記特定した合成角度62で合成し、図3に示すように、ユーザ操作により合成領域50に表示された体画像30と顔画像40とで構成するスタンプ画像を作成することになる。これにより、合成領域50に表示する体画像30や顔画像40をユーザ操作により切り替えるだけで、その合成領域50に表示された体画像30と顔画像40とで構成するスタンプ画像を容易に作成することができる。
【0033】
スタンプ画像を構成する顔画像40は、図6に示すように、表示順、顔画像を紐付けて小型通信端末1の記憶部3に記憶される。表示順は、合成領域50に表示される顔画像の順番である。例えば、合成領域50に表示された顔画像が表示順3の場合は、右方向へのスクロール操作を行うことで、表示順2の顔画像が合成領域50に表示され、左方向へのスクロール操作を行うことで、表示順4の顔画像が合成領域50に表示されることになる。顔画像は、合成領域50に表示される顔の画像データであり、図3に示す顔画像40である。顔画像40は、基本パーツデータである体画像30に対して合成する合成パーツデータである。
【0034】
図4図6に示す情報は、製品出荷時に小型通信端末1の記憶部3に予め記憶されていても良く、また、サーバ20から受信して小型通信端末1の記憶部3に記憶しても良い。
【0035】
<小型通信端末1の処理動作例>
次に、図7を参照しながら、小型通信端末1の処理動作例について説明する。図7は、小型通信端末1の表示部4に表示される画面遷移例を示す図である。図7には、スタンプ選択画面70、手書き画像編集画面80、スタンプ画像編集画面90を示している。図7(C)に示すスタンプ画像編集画面90には、スタンプ画像編集画面90と同じ表示サイズの合成領域50が表示されている。
【0036】
小型通信端末1の制御部2は、スタンプ選択画面を表示部4に表示するための所定の操作が表示部4上で行われた場合に、図7(A)に示すようなスタンプ選択画面70を表示部4に表示する。図7に示すスタンプ選択画面70には、手書き画像を作成する手書き画像アイコン71、スタンプ画像を作成するスタンプ画像アイコン72の一部が表示されている。
【0037】
図7に示すスタンプ選択画面70に表示される手書き画像アイコン71やスタンプ画像アイコン72は、横スクロール操作を行うことで、別の手書き画像アイコンやスタンプ画像アイコンが表示される。例えば、1つの手書き画像アイコンと、10個のスタンプ画像アイコンと、が予め記憶部3に記憶されているとする。この場合、スタンプ選択画面70上で横スクロール操作を行うことで、記憶部3に記憶された1つの手書き画像アイコンや10個のスタンプ画像アイコンがスタンプ選択画面70に順次表示されることになる。スタンプ画像アイコン72のスタンプ画像は、図3に示す5つの体画像30のパーツデータと5つの顔画像40のパーツデータとの組み合わせで構成される25種類のスタンプ画像の中の1つのスタンプ画像である。
【0038】
なお、記憶部3に記憶される10個のスタンプ画像アイコンを、図3に示す5つの体画像30のパーツデータと5つの顔画像40のパーツデータとの組み合わせで作成して構成する場合は、25種類のスタンプ画像の中の10個のスタンプ画像を用いることになる。また、10個のスタンプ画像アイコンを、スタンプ画像アイコンごとに異なる5つの体画像30のパーツデータと5つの顔画像40のパーツデータとの組み合わせで作成して構成する場合は、250種類のスタンプ画像の中の10個のスタンプ画像を用いることになる。
【0039】
ユーザは、スタンプ選択画面70に表示された手書き画像アイコン71をタップして選択し、送信アイコン73をタップすることで、選択された手書き画像データのメッセージを送信先の通信端末に送信する。また、編集アイコン74をタップすることで、図7(B)に示すように、選択された手書き画像データを編集するための手書き画像編集画面80を表示部4に表示し、手書き画像編集画面80上で手書き画像データを編集することができる。図7(B)に示す手書き画像編集画面80は、消すアイコン82をタップし、手書き画像編集画面80の手書き画像領域84の「てがき」の文字を消去し、手書き画像編集画面80の手書き画像領域84に「たい」の文字を記入した状態を示している。手書き画像領域84への文字の記入は、指やタッチペン等で手書き画像領域84上をなぞることで記入することができる。この図7(B)に示す手書き画像編集画面80の状態で送信アイコン81をタップすることで、手書き画像編集画面80の手書き画像領域84に表示された手書き画像データのメッセージを送信先の通信端末に送信する。また、手書き画像編集画面80の手書き画像領域84に表示された手書き画像データと、その手書き画像データの手書き画像アイコンとが(既に記憶部3に記憶されている手書き画像データと手書き画像アイコンとに上書きされて)記憶部3に記憶され、今後、記憶部3に新たに記憶された手書き画像アイコンがスタンプ選択画面70に手書き画像アイコン71として表示されることになる。なお、図7(B)に示す手書き画像編集画面80の状態で消すアイコン82をタップすることで、手書き画像領域84の「たい」の文字が消去される。また、図7(B)に示す手書き画像編集画面80の状態でキャンセルアイコン83をタップすることで、編集内容を破棄し、前の画面である図7(A)に示すスタンプ選択画面70を表示部4に表示する。この場合、図7(A)に示す手書き画像アイコン71が記憶部3に記憶されたままになる。
【0040】
また、図7(A)に示すスタンプ選択画面70に表示されたスタンプ画像アイコン72をタップして選択し、送信アイコン73をタップすることで、選択されたスタンプ画像データのメッセージを送信先の通信端末に送信する。また、編集アイコン74をタップすることで、図7(C)に示すように、選択されたスタンプ画像データを編集するためのスタンプ画像編集画面90を表示部4に表示し、スタンプ画像編集画面90上でスタンプ画像データを編集することができる。本実施形態では、図7(C)に示すスタンプ画像編集画面90上で縦スクロール操作、横スクロール操作を行うことで、スタンプ画像に使用する体画像30と顔画像40との表示を切り替えてユーザの所望するスタンプ画像を作成する。例えば、制御部2は、縦スクロール操作により、合成領域50に体画像30を切り替えながら、記憶部3に記憶された表示順通りに体画像30を読み出して順次表示していき、縦スクロール操作を止めた箇所に対応する体画像30を合成領域50に表示し、更に、横スクロール操作により、合成領域50に顔画像40を切り替えながら、記憶部3に記憶された表示順通りに顔画像40を読み出して順次表示していき、横スクロール操作を止めた箇所に対応する顔画像40を合成領域50に表示する。この合成領域50に顔画像40を表示の際に、合成領域50に表示された体画像30に記憶部3にて紐付けられた顔サイズ情報、顔位置情報、顔角度情報を基に、合成領域50に表示する顔画像40のサイズを拡大、縮小して合成サイズ61を決定し、合成領域50に表示する顔画像40の合成位置60を決定し、また、合成領域50に表示する顔画像40の合成角度62を決定し、体画像30に対し、上記決定した合成サイズ61、合成位置60、合成角度62で合成領域50に表示する顔画像40を合成して、表示する。更に、体画像30を変更する場合は、縦スクロール操作により、合成領域50に表示される体画像30を切り替え、合成領域50に表示される体画像30に記憶部3にて紐付けられた顔サイズ情報、顔位置情報、顔角度情報を基に、合成領域50に表示されている顔画像40のサイズを拡大、縮小して合成サイズ61を決定し、合成位置60を決定し、また、合成角度62を決定し、表示される体画像30に対し、上記決定した合成サイズ61、合成位置60、合成角度62で合成領域50に表示されている顔画像40を合成して、表示する。これにより、合成領域50に表示する体画像30や顔画像40をユーザ操作により切り替えるだけで、その合成領域50に表示された体画像30と顔画像40とで構成するスタンプ画像を容易に作成することができる。そして、送信アイコン91をタップすることで、スタンプ画像編集画面90の合成領域50に表示されたスタンプ画像データのメッセージを送信先の通信端末に送信する。また、スタンプ画像編集画面90の合成領域50に表示されたスタンプ画像データのスタンプ画像アイコンが(既に記憶部3に記憶されているスタンプ画像アイコンに上書きされて)記憶部3に記憶され、今後、記憶部3に新たに記憶されたスタンプ画像アイコンがスタンプ選択画面70にスタンプ画像アイコン72として表示されることになる。また、図7(C)に示すスタンプ画像編集画面90の状態でキャンセルアイコン92をタップすることで、編集内容を破棄し、前の画面である図7(A)に示すスタンプ選択画面70を表示部4に表示する。この場合、図7(A)に示すスタンプ画像アイコン72が記憶部3に記憶されたままになる。
【0041】
また、図7(A)に示すスタンプ選択画面70に表示されたキャンセルアイコン75をタップすることで、スタンプ選択画面70の前の画面を表示部4に表示する。
【0042】
なお、図7では、スタンプ選択画面70上に表示された手書き画像アイコン71、または、スタンプ画像アイコン72をタップして選択することにしている。しかし、スタンプ選択画面70上に表示された手書き画像アイコン71、または、スタンプ画像アイコン72のどちらが現在選択されているかをユーザが把握できるように設定されていれば、アイコンを選択するためのタップ操作を行わないようにすることも可能である。例えば、スタンプ選択画面70上で現在選択されているアイコンを他のアイコンと異なる色や形状等の表示状態で表示したりする。また、現在選択されているアイコンをスタンプ選択画面70上の中央に表示したりする。
【0043】
<本実施形態の小型通信端末1の作用・効果>
このように、本実施形態の小型通信端末1は、スタンプ画像を表示する合成領域50を表示部4に表示し、スタンプ画像の基礎となる体画像30と、該体画像30に合成する顔画像40と、をユーザ操作に応じて合成領域50に順次表示する。本実施形態の体画像30には、その体画像30に顔画像40を合成する際の顔画像40の合成位置を示す顔位置情報と、体画像30に顔画像40を合成する際の顔画像40のサイズを示す顔サイズ情報と、体画像30に顔画像40を合成する際の顔画像40の角度を示す顔角度情報と、が紐付けられており、小型通信端末1は、合成領域50に表示された体画像30に紐付けられた顔位置情報、顔サイズ情報、顔角度情報を基に、合成領域50に表示された体画像30と顔画像40とを合成してスタンプ画像を作成する。このため、本実施形態の小型通信端末1は、合成領域50に順次表示する体画像30と顔画像40とをユーザ自身が切り替えるだけでスタンプ画像を容易に作成することができる。
【0044】
なお、上述した実施形態では、図7(C)に示すように、スタンプ画像編集画面90と同じ表示サイズの合成領域50をスタンプ画像編集画面90に表示することにしている。そして、縦スクロール操作を行うことで、合成領域50に表示する体画像30を別の体画像30に変更するようにしている。また、横スクロール操作を行うことで、合成領域50に表示する顔画像40を別の顔画像40に変更するようにしている。しかし、図7(C)に示す合成領域50の表示サイズでは、スクロール操作を行わなければ、合成領域50に表示された体画像30や顔画像40の前後に位置する体画像や顔画像を把握することができない。
【0045】
このため、図8に示すように、合成領域50の表示サイズをスタンプ画像編集画面90の表示サイズよりも小さくし、記憶部3に記憶された体画像30の表示順を基に、合成領域50に表示される体画像30の表示順の前後に位置する体画像を合成領域50の上下に表示し、また、記憶部3に記憶された顔画像40の表示順を基に、合成領域50に表示される顔画像40の表示順の前後に位置する顔画像を合成領域50の左右に表示するようにすることが好ましい。これにより、スクロール操作を行わなくとも、合成領域50の周囲を参照することで、スタンプ画像を構成する他の体画像や顔画像を把握することができる。なお、図8(A)では、合成領域50の周囲に、体画像や顔画像の一部の画像を表示するようにしている。また、図8(B)では、合成領域50の周囲に、体画像や顔画像の全体画像を縮小して作成した縮小画像を表示するようにしている。なお、体画像や顔画像を把握し易くすることを鑑みれば、図8(B)に示すように、合成領域50の周囲に縮小画像を表示することが好ましい。これにより、合成領域50の周囲を参照することで、スタンプ画像を構成する他の体画像や顔画像を容易に把握することができる。なお、図8では、合成領域50の上下に表示する体画像30は、顔画像40を合成する前の状態の体画像30を記憶部3から読み出して表示し、また、合成領域50の左右に表示する顔画像40は、体画像30を合成する前の状態の顔画像40を記憶部3から読み出して表示している。しかし、合成領域50の上下に表示する体画像30は、合成領域50に表示されている顔画像40を合成した状態の体画像30で表示し、また、合成領域50の左右に表示する顔画像40は、合成領域50に表示されている体画像30を合成した状態の顔画像40で表示するようにすることも可能である。
【0046】
また、上述した実施形態では、体画像30と顔画像40とで構成するスタンプ画像を作成する場合について説明している。しかし、体画像30と顔画像40とで構成するスタンプ画像に限定せず、例えば、図9に示すように、吹き出し画像100と文字画像101とで構成するスタンプ画像を作成するようにすることも可能である。この場合に、吹き出し画像100に、その吹き出し画像100に文字画像101を合成する際の文字画像101の合成位置を示す位置情報と、吹き出し画像100に文字画像101を合成する際の文字画像101のサイズを示すサイズ情報と、吹き出し画像100に文字画像101を合成する際の文字画像101の角度を示す角度情報と、を紐付け、小型通信端末1は、吹き出し画像100に紐付けられた位置情報、サイズ情報、角度情報を基に、吹き出し画像100と文字画像101とを合成してスタンプ画像を作成することになる。
【0047】
このように、本実施形態の小型通信端末1は、スタンプ画像の基礎となる体画像30や吹き出し画像100等の基本パーツデータと、その基本パーツデータに合成する顔画像40や文字画像101等の合成パーツデータと、を用いてスタンプ画像を作成するようにすることも可能である。この場合、基本パーツデータに対して、位置情報、サイズ情報、角度情報の少なくとも1つの情報を紐付け、その基本パーツデータに紐付けた少なくとも1つの情報を基に、基本パーツデータと合成パーツデータとを合成してスタンプ画像を作成するようにすることも可能である。また、基本パーツデータに合成する合成パーツデータは、1つの合成パーツデータに限定せず、複数の合成パーツデータを合成することも可能である。この場合は、各合成パーツデータを基本パーツデータに合成する際の諸条件を、基本パーツデータに紐付けておく必要がある。諸条件は、位置情報、サイズ情報、角度情報の少なくとも1つの情報である。
【0048】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0049】
例えば、上述する実施形態では、表示部4上に表示したスタンプ選択画面で手書き画像アイコンや、スタンプ画像アイコンを選択し、その選択した手書き画像データのメッセージや、スタンプ画像データのメッセージを通信相手に送信する例について説明した。しかし、表示部4上に以下の画面を表示するようにすることも可能である。例えば、表示部4上にメッセージアイコンを表示し、そのメッセージアイコンがタップされた場合に、定型文のメッセージを選択するためのメッセージ選択画面を表示部4に表示する。そして、メッセージ選択画面から定型文のメッセージを選択し、その選択した定型文のメッセージを通信相手に送信する。また、表示部4上に電話アイコンを表示し、その電話アイコンがタップされた場合に、小型通信端末1から通信相手に対して通話を開始すると共に、小型通信端末1から通話相手に対して通話中である旨を示す発信中画面を表示部4に表示する。このように、通話相手と各種通信を行うための画面を表示部4に表示すると共に、各画面を表示部4上で選択可能にすることも可能である。また、定型文のメッセージを送信する場合は、定型文のメッセージに対してスタンプ画像を追加することもあるため、メッセージ選択画面にスタンプアイコンを表示し、スタンプアイコンがタップされた場合に、スタンプ選択画面を表示部4上に表示できるようにしても良い。また、メッセージ選択画面にボイスアイコンを表示し、ボイスアイコンがタップされた場合に、音声データを小型通信端末1に登録し、その登録した音声データをメッセージとして通信相手に送信するようにしても良い。また、メッセージ選択画面にカメラアイコンを表示し、カメラアイコンがタップされた場合に、画像データを撮像し、その撮像した画像データをメッセージとして通信相手に送信するようにしても良い。
【0050】
また、上述する実施形態では、送信アイコン、編集アイコン、キャンセルアイコン、消すアイコン等の操作系のアイコンを表示部4上に表示するようにしている。しかし、これらの操作系のアイコンを表示部4上に表示せずに、その操作系のアイコンに対応する操作を行うハードボタンを小型通信端末1に設けるようにすることも可能である。
【0051】
また、上述する実施形態では、小型通信端末1の記憶部3にスタンプ画像を作成するための体画像や顔画像に関する図4図6に示す情報を記憶するようにしている。しかし、小型通信端末1の記憶部3に図4図6に示す情報を記憶せず、サーバ20の記憶部202に記憶して管理するようにすることも可能である。この場合は、小型通信端末1は、サーバ20に接続し、サーバ20の記憶部202に記憶されている図4図6に示す情報を用いてスタンプ画像を作成することになる。
【0052】
また、上述する実施形態では、小型通信端末1を小学生等の子供が携帯し、第1〜第3の通信端末11〜13を子供と密接に関係する関係者が携帯し、子供と関係者とのコミュニケーションの向上を図ることを例に説明した。しかし、小型通信端末1を高齢者等が携帯し、第1〜第3の通信端末11〜13を高齢者等と密接に関係する関係者が携帯し、高齢者等と関係者とのコミュニケーションの向上を図ることも可能である。高齢者等と密接に関係する関係者としては、高齢者等の子供などがあげられる。
【0053】
また、上記実施形態の通信システムを構成する各装置における制御動作は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
【0054】
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。
【0055】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。リムーバブル記録媒体は、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種記録媒体があげられる。
【0056】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトからコンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介してコンピュータに有線で転送することになる。
【0057】
プログラムの形態としては、クラウド等によるネット上のサーバからの利用もありえる。一部のプログラムのみをコンピュータに転送して利用する形態もありえる。
【0058】
また、上記実施形態の通信システムを構成する各装置は、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に処理を実行するだけに限定するものでない。例えば、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に処理を実行するように構築することも可能である。
【符号の説明】
【0059】
1 小型通信端末
2 制御部
3 記憶部
4 表示部
5 ホームボタン
6 リセットボタン
11 第1の通信端末
12 第2の通信端末
13 第3の通信端末
111、121、131 制御部
112、122、132 記憶部
113、123、133 表示部
20 サーバ
201 制御部
202 記憶部
NW ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9