【実施例1】
【0023】
掘り下げた研究及び繰り返し試験を通じて、本発明の実施例は新しいCSI量化フィードバック
の方法を提供し、以下に送信側と受信側をそれぞれ詳しく説明する。
【0024】
図2に示すように、この図は本発明の実施例1のチャンネルステータス情報を送信する方法を示す。下記のステップを含む。
【0025】
ステップS201:
サブキャリアのCSIマトリックスH
eff(k)における各エレメントの実部と虚部の最大値m
H(K)を計算する。
具体的には、下記の数式を利用してよい、
【数8】
mは行位置のパラメータであり、
lは列位置のパラメータであり、
N
rは最大の行数であり、
N
cは最大の列数であり、1≦m≦N
r、1≦l≦N
c、N
r≧1、N
c≧1、m、l、N
rとN
cのいずれも正の整数である。
kはサブキャリアの位置パラメータであり、具体的には、コードであってもよい。
ここで、N
cはアクセスポイント(AP)の送信側アンテナの数に相当し、ユーザサイトがアクセスポイントと能力協調する過程に得られたものである。
N
rはアクセスポイントにより配置され、且つCSIフィードバックリクエストリクエストを送信するとき、それをCSIフィードバックリクエストには入れてユーザサイトへ送信する。
【0026】
ステップS202:
m
H(k)に対して、Mbitsの量化を行い、量化幅M
H(k)を得る。
具体的には、下記の数式を適用する。
【数9】
M
H(k)は(2
M-1)とf(g(m
H(k)))の最小値を取得するため、量化結果に対して幅制限を行って、量化精度を保証する。
Mは量化ビットの数を示し、Mは正の整数である。ここで、Mは2以上の正の整数でもよい。性能とコストを総合的に考え、好ましくは、本発明の実施例にM=3である。
好ましくは、g(m
H(k))=max(0,a・log
b(m
H(k)+c))を用い、ここで、a,b,cは正の実数である。
好ましくは、a=4.11、b=2、c=0にしてもよく、これにより、CSI量化のフィードバック性能の効果をより高める。
好ましくは、a=13.67、b=10、c=0にしても
よく、これにより、CSI量化のフィードバック性能の効果をより高める。
【0027】
ステップS203:
具体的には、下記の数式を利用してよい。
【数10】
【0028】
ステップS204:
具体的には、下記の数式を適用する。
【数11】
N
bはユーザサイトがCSIフィードバックリクエストにキャリアされたリソース配分情報とフィードバックMCSレベルにより量化のコストを計算し、量化コストにより計算するものである。
N
bは正の整数であり、ここで選択可の数値を提供し、4、5、6、8、10、12、具体的には量化の精度に応じて選択される。
【0029】
ステップS205:
好ましくは、送信側がCSIマトリックスをフィードバックするとき、量化フィードバックが必要であるサブキャリア集合を単位とし、前記集合の各サブキャリアの量化後のCSIマトリックス及びM
H(k)を一緒に送信する。前記量化フィードバックが必要であるサブキャリア集合は、アクセスポイントがCSIフィードバックリクエストを送信するとき指示される。
【0030】
ステップS301:
【0031】
ステップS302:
M
H(k)に基づいて幅値r(k)をリカバーする。
具体的には、M
H(k)量化時の方法により、逆処理を行ってr(k)をリカバーする。例えば、M
H(k)がM
H(k)=min{2
M-1,f(g(m
H(k)))}を利用して量化する場合、下記の数式を利用しr(k)を計算できる。
【数12】
ここで、g
-1(M
H(k))はg(m
H(k))の逆関数で
あり、a,bとも正の実数である。
g(m
H(k))及びその逆関数g
-1(M
H(k))は送信側と受信側により予め協議されて、それぞれにローカルに保存されたものである。
【0032】
ステップS303:
具体的に下記の数式を適用する。
【数13】
【0033】
本発明の実施例1の方案と802.11の方案と比べて、下記のことが分かる。
アルゴリズムを実現する複雑度について、802.11方案におけるM
H(k)及びその一次の値の計算がm
H(k)に対して除法演算を行う必要があり、本発明に係る技術方案のアルゴリズムの複雑度が低く、演算量が少ない。
【0034】
フィードバックコストについて、本発明前記送信側のCSIマトリックスフィードバックエンコードのプロセス(S201〜S205)により、CSIマトリックス量化フィードバック方法で必要なフィードバックコストは
そのコストは802.11の定義方案よりN
Alphaが少なくなる。具体的には、表1を
参照し、フィードバックコストで 802.11方案と本発明の実施例1の方案と比べて、実部と虚部に対する量化であるため、両者は同じ量化ビット数Nbを利用し、本発明の実施例1の方案はAlpha値をフィードバックする必要がない。このため、本発明の実施例1に係るフィードバックコストがやや少ない。
【0035】
【表1】
ここで、B
feedback はフィードバックコスト であり、
N
feedbackはフィードバックサブキャリア集合Ω
feedbackにおけるエレメントの数であり、
scaleBはM
H(k)の量化ビットであり、
N
txはCAP送信アンテナの数であり、
N
rxはSTA受信アンテナの数であり、
realBは実部の量化精度であり、
imagBは虚部の量化精度である。
【0036】
フィードバック性能について、本発明の実施例1はまず
を選択し、本発明の実施例1より提供されるCSI量化アルゴリズムとIEEE802.11nより提供されるCSI量化アルゴリズムの量化SNRを比べて、両者が異なるチャンネルにおける比較結果は
図4〜
図7を参照するが、ここで、
図4は両者の量化SNRが20MHzのチャンネルBにおける比較結果を示す。
図5は両者の量化SNRが20MHzのチャンネルCにおける比較結果を示す。
図6は両者の量化SNRが20MHzのチャンネルDにおける比較結果を示す。
図7は両者の量化SNRが20MHzのチャンネルEにおける比較結果を示す。図に示すように、両者の性能が同じまたは近似していることが分かる。
【0037】
本発明の実施例1に係るパラメータ
N
bの値を続けて調整し、
を選択し、両者が20MHzチャンネルDにおける比較結果は
図8を参照し、他のパラメータは変わらず、N
b=4に調整し、両者が20MHzのチャンネルDにおける比較結果は
図9を参照し、他のパラメータは変わらず、N
b=6に調整し、両者が20MHzのチャンネルDにおける比較結果は
図10を参照する。
図8〜
図10にように、両者の性能は依然として同じまたは近似していることを維持する。
【0038】
本発明の実施例1に係るパラメータa、bの値を再調整し、
を選択し、両者が20MHzのチャンネルDにおける比較結果は
図11を参照する。
図11にように、両者の性能は依然として同じまたは近似していることを維持する。
【0039】
本発明の実施例はCSI送信装置も提供し、
図12に示すように、当該送信装置は、
サブキャリアのCSIマトリックスH
eff(k)における各エレメントの実部と虚部の最大値m
H(k)を計算するための第一演算モジュール1201と、
m
H(k)に対してビットの量化を行い、量化幅M
H(k)を取得するための第一量化モジュール1202と、
を含む。
【0040】
好ましくは、前記第一量化モジュール1202はM
H(k)=min{2
M-1,f(g(m
H(k)))}に基づいて、m
H(k)に対してMビットの量化を行う。
ここで、M
H(k)は(2
M-1)とf(g(m
H(k)))における最小値を取るためのものである。
関数f(g(m
H(k)))はg(m
H(k))の計算結果に対し丸め演算を表示する。
g(m
H(k))は一次のm
H(k)を自然数から対数まで示す空間にマッピングする。
Mは正の整数である。
【0041】
好ましくは、g(m
H(k))=max(0,a・log
b(m
H(k)+c)), a,b,cのいずれも正の実数である。
好ましくは、前記丸め演算は上へ丸め演算、下へ丸め演算またはround演算でよい。
好ましくは、Mは2以上である。
好ましくは、Mは3に等しくてもよい。
好ましくは、a=4.11、b=2、c=0に選択してよい。
好ましくは、a=13.67、b=10、c=0に選択してもよい。
好ましくは、前記第二量化モジュール1204は
【数14】
に基づいて、H
eff(k)における各エレメントの実部、虚部をそれぞれにN
bビットの量化を行う。
【0042】
好ましくは、N
bの値は4、5、6、8、10、12のいずれもよい。
好ましくは、前記送信モジュール1205はCSIフィードバックを行う必要があるサブキャリア集合における各サブキャリアの量化幅M
H(k)と量化後量化CSIマトリックスを一緒に送信する。
【0043】
本発明の実施例は、CSI受信装置を提供し、
図13に示すように、当該受信装置は、
を含む。
【0044】
好ましくは、前記第一処理モジュール1302はM
H(k)量化時の方法に基づいて逆処理し、幅値r(k)をリカバーする。
例えば、M
H(k)がM
H(k)=min{2
M-1,f(g(m
H(k)))}を利用して量化する場合、下記の数式(12)を利用してr(k)を計算する。
好ましくは、前記第二処理モジュール1303は
【数15】
【0045】
【0046】
前記発明の実施形態によると、当該分野の技術者が、本発明を実現または利用できる。当該分野の技術者にとって、これらの実施例の様々な変形が自明であり、また、ここで定義された全体原理は、発明の範囲および主旨から逸脱しない限り、他の実施例に適用できる。上述の実施例は本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明の権利範囲を限らず、本発明の精神と原則内で、いずれの変形、同等置換、改善等は、すべて本発明の権利範囲に含まれる。