(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5925959
(24)【登録日】2016年4月28日
(45)【発行日】2016年5月25日
(54)【発明の名称】クレジット切れPCCルールを一時的に無効にすること
(51)【国際特許分類】
H04W 4/24 20090101AFI20160516BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20160516BHJP
H04M 15/00 20060101ALI20160516BHJP
【FI】
H04W4/24
H04W92/24
H04M15/00 G
【請求項の数】13
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-514303(P2015-514303)
(86)(22)【出願日】2013年4月26日
(65)【公表番号】特表2015-519841(P2015-519841A)
(43)【公表日】2015年7月9日
(86)【国際出願番号】CA2013050325
(87)【国際公開番号】WO2013177693
(87)【国際公開日】20131205
【審査請求日】2015年1月23日
(31)【優先権主張番号】13/483,150
(32)【優先日】2012年5月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391030332
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュエ,シオン
(72)【発明者】
【氏名】マオ,アイビー
(72)【発明者】
【氏名】シャイク,シャナワッツ
【審査官】
小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2011/083122(WO,A1)
【文献】
特表2013−516879(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/019773(WO,A1)
【文献】
特表2013−502162(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0035782(US,A1)
【文献】
Nokia Siemens Networks,Out of credit indication,3GPP TSG-CT WG3 Meeting #48bis C3-080959,3GPP,2008年 6月27日
【文献】
Nokia Siemens Networks, Nokia,Termination actions[online], 3GPP TSG-SA WG2#65 S2-084027,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_65_Prague/Docs/S2-084027.zip>,2008年 5月 9日
【文献】
Nokia Siemens Networks, Starent,Out of credit indication,3GPP TSG-CT WG3 Meeting #49 C3-081471,3GPP,2008年 8月22日
【文献】
Nortel,Gating of RTCP flows,3GPP TSG-CT WG3 Meeting #44 C3-070474,3GPP,2007年 5月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24−7/26
H04W4/00−99/00
H04M 15/00
TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリシー及び課金ルールノード(PCRN)によって実行される方法であって、方法は、
ポリシー及び課金実施ノード(PCEN)から、加入者がクレジット切れであることを指示する、第1の組のポリシー及び課金制御(PCC)ルールに関連付けられるイベントトリガを受信することと、
加入者のクレジット切れ状態を取り扱う第2の組のルールをインストールすることと、
加入者がクレジットの再割当てを受信したという指示を受信することと、
加入者がクレジット再割当て作業を完了したという指示を受信した後に、第2の組のルールをアンインストールすることと、
イベントトリガに関連付けられる第1の組のPCCルールがアクティブ状態を有するか、又はPCCルール状態が対応する課金ルール報告AVPにおいて見つからないことを判断することと、
第1の組のPCCルールに関するフロー状態を無効に設定することと、
加入者がクレジットの再割当てを受信したという指示を受信した後に、第1の組のPCCルールに関するフロー状態を有効に設定することとを含む、方法。
【請求項2】
PCENから最終ユニット動作(FUA)を受信することを更に含み、第1の組のPCCルールに関連付けられる動作はFUAに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
FUAがリダイレクションを指示する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
リダイレクションが、加入者をリダイレクトサーバに案内する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
FUAが加入者のための一時的無料アクセスを指示する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
イベントトリガに関連付けられる第1の組のPCCルールが一時的非アクティブ状態を有すると判断することを更に含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
PCENから、加入者がクレジット切れであることを指示する、第1の組のPCCルールに関連付けられる別のイベントトリガを受信することと、
他のイベントトリガに関連付けられる第3の組のポリシー及び課金制御(PCC)ルールがアクティブ状態を有するか、又はルール状態が対応する課金ルール報告AVPにおいて見つからないことを判断することと、
第3のPCCルールに関するフロー状態を無効に設定することと、
加入者のクレジット切れ状態を取り扱う第4の組のPCCルールをインストールすることと、
加入者がクレジットの再割当てを受信したという別の指示を受信することと、
加入者がクレジットの再割当てを受信したという指示を受信した後に、第3の組のPCCルールに関するフロー状態を有効に設定すること、
加入者がクレジットの再割当てを受信したという指示を受信した後に、第4の組のPCCルールをアンインストールすることとを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ポリシー及び課金ルールノード(PCRN)であって、
ポリシー及び課金実施ノード(PCEN)から、加入者がクレジット切れであることを指示する、第1の組のポリシー及び課金制御(PCC)ルールに関連付けられるイベントトリガを受信し、
加入者がクレジットの再割当てを受信したという指示を受信するように構成されるネットワークインターフェースと、
加入者のクレジット切れ状態を取り扱う第2の組のルールをインストールし、
加入者がクレジットの再割当て作業を完了したという指示を受信した後に、第2の組のルールをアンインストールするように構成されるPCCルールエンジンとを備え、
PCCルールエンジンが、
イベントトリガに関連付けられる第1の組のPCCルールがアクティブ状態を有するか、又はPCCルール状態が対応する課金ルール報告AVPにおいて見つからないことを判断し、
第1の組のPCCルールに関するフロー状態を無効に設定し、
ネットワークインターフェースが、加入者がクレジットの再割当てを受信したという指示を受信した後に、第1の組のPCCルールに関するフロー状態を有効に設定するように更に構成される、ポリシー及び課金ルールノード(PCRN)。
【請求項9】
ネットワークインターフェースが、PCENから最終ユニット動作(FUA)を受信するように更に構成され、第1の組のPCCルールに関連付けられる動作がFUAに基づく、請求項8に記載のPCRN。
【請求項10】
FUAがリダイレクションを指示する、請求項9記載のPCRN。
【請求項11】
リダイレクションが、加入者をリダイレクトサーバに案内する、請求項10に記載のPCRN。
【請求項12】
FUAが加入者のための一時的無料アクセスを指示する、請求項8から11のいずれか一項に記載のPCRN。
【請求項13】
イベントトリガに関連付けられる第1の組のPCCルールが一時的非アクティブ状態を有すると判断することを更に含む、請求項8から12のいずれか一項に記載のPCRN。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書において開示される種々の例示的な実施形態は包括的には、電気通信ネットワーク内の加入者の使用量を制御することに関連する。
【背景技術】
【0002】
モバイル電気通信ネットワーク内の様々なタイプのアプリケーションの需要が増えるにつれて、サービスプロバイダは、この拡張された機能性を確実に提供するために、システムを絶えずアップグレードしなければならない。かつて単に音声通信のために設計されたシステムが、多目的のネットワークアクセスポイントに成長し、テキストメッセージ伝送、マルチメディアストリーミング及び汎用インターネットアクセスを含む無数のアプリケーションへのアクセスを提供するようになった。そのようなアプリケーションをサポートするために、プロバイダは既存の音声ネットワークの上に新たなネットワークを構築してきたので、決して洗練されていない解決策になっている。第2世代及び第3世代のネットワークにおいて見られるように、音声サービスは専用の音声チャネルを介して搬送され、回線交換コアに向かって送られなければならず、一方、他のサービス通信はインターネットプロトコル(IP)に従って送信され、異なるパケット交換コアに向かって送られる。これは、アプリケーション提供、メータリング及び課金と、体感品質(QoE)保証とに関する特有の問題につながった。
【0003】
第2世代及び第3世代の二重コア手法を簡単にすることを目指して、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、「ロングタームエボリューション(LTE)」と呼ばれる、新たなネットワーク方式を勧告している。LTEネットワークでは、全ての通信が、ユーザ機器(UE)から発展型パケットコア(EPC)と呼ばれる全IPコアまでIPチャネルを介して搬送される。その際、EPCは、許容QoEを確保し、かつ特定のネットワーク活動の料金を加入者に課金しながら、他のネットワークへのゲートウェイアクセスを提供する。
【0004】
3GPPは一般的に、幾つかの技術仕様において、以下の構成要素:EPCのポリシー及び課金ルール機能(PCRF)、ポリシー及び課金実施機能(PCEF)、並びにベアラ結合及びイベント報告機能(BBERF)を含む、EPCの構成要素と、それらの構成要素の互いのやりとりとを記述する。信頼性のあるデータサービスを提供し、かつ加入者にその使用料を課金するために、これらの仕様は、これらの要素がいかにやりとりするかに関する何らかのガイダンスを更に提供する。
【0005】
これらの通信ネットワーク内で、メータリングを用いて、加入者による通信ネットワークの使用量を測定することができる。プリペイド加入者がその使用限度に達するとき、電気通信ネットワークは、加入者が、例えば、クレジットを使い切ったときに通話を継続するための方法を提供しなければならない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
種々の例示的な実施形態の概要が以下に提示される。以下の要約では、幾つかの簡略化及び省略が行われる場合があるが、それは種々の例示的な実施形態の幾つかの態様を強調し、導入することを意図しており、本発明の範囲を制限することは意図していない。当業者が本発明の概念を形成し、使用できるようにするのに十分である好ましい例示的な実施形態の詳細な説明が、後節に続くことになる。
【0007】
種々の例示的な実施形態は、ポリシー及び課金ルールノード(PCRN)によって実行される方法に関連し、その方法は、ポリシー及び課金実施ノード(PCEN)から、加入者がクレジット切れであることを指示する、第1の組のポリシー及び課金制御(PCC)ルールに関連付けられるイベントトリガを受信することと、課金ルール報告AVP内に最終ユニット指示AVPを有する元のポリシー及び課金制御(PCC)ルールが一時的非アクティブ状態を有することを判断することと;加入者のクレジット切れ状態を取り扱う一時的PCCルールをインストールすることと、加入者がクレジットの再割当てを受信したという指示を受信することと、加入者がクレジットの再割当てを受信したという指示を受信した後に、一時的ルールをアンインストールすることとを含む。
【0008】
種々の例示的な実施形態は、ポリシー及び課金ルールノード(PCRN)に関連し、ポリシー及び課金実施ノード(PCEN)から、加入者がクレジット切れであることを指示する、第1の組のポリシー及び課金制御(PCC)ルールに関連付けられるイベントトリガを受信し、加入者がクレジットの再割当てを受信したという指示を受信するように構成されるネットワークインターフェースと、加入者のクレジット切れ状態を取り扱う第2の組のルールをインストールし、加入者がクレジット再割当て作業を完了したという指示を受信した後に、第2の組のルールをアンインストールするように構成されるPCCルールエンジンとを備える。
【0009】
種々の例示的な実施形態は、非一時的機械可読記憶媒体に関連し、イベントトリガに関連付けられる第1の組のPCCルールがアクティブ状態を有するか、又はPCCルール状態が対応する課金ルール報告AVPにおいて見つからないことを判断するための命令と、第1の組のPCCルールに関するフロー状態を無効に設定するための命令と、加入者がクレジットの再割当てを受信したという指示を受信した後に、第1の組のPCCルールに関するフロー状態を有効に設定するための命令とを含む。
【0010】
種々の例示的な実施形態の理解を深めるために、添付の図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】種々のデータサービスを提供するための例示的な加入者ネットワークを示す図である。
【
図2】クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントを受信するのに応答してPCENとPCRNとの間でメッセージを交換するための実施形態を示す図である。
【
図3】クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントを受信するのに応答してPCENとPCRNとの間でメッセージを交換するための別の実施形態を示す図である。
【
図4】クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントを取り扱う方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
理解するのを容易にするために、同一の参照番号を用いて、実質的に同じ、若しくは類似の構造及び/又は実質的に同じ、若しくは機能を有する要素を指示している。
【0013】
その説明及び図面は、本発明の原理を例示するにすぎない。したがって、本明細書において明示的に説明又は図示されないが、本発明の原理を具現し、本発明の範囲に含まれる種々の構成を当業者が考案できることは理解されよう。さらに、本明細書において列挙される全ての例は主に、本発明の原理、及び当該技術分野を促進するために本発明者らによって貢献される概念を読者が理解するのを助ける教育的な目的だけを明確に意図しており、そのように具体的に列挙される例及び条件に限定されないと解釈されるべきである。さらに、本明細書において用いられるときに、「又は、若しくは(or)」という用語は、別に指示されない限り(例えば、「さもなければ(or else)」、又は「又は代替形態では(or in the alternative)」、非排他的論理和(non−exclusive or、すなわち、及び/又は(and/or))を指している。また、本明細書において説明される種々の実施形態は、幾つかの実施形態を1つ又は複数の他の実施形態と組み合わせて新たな実施形態を形成することができるので、必ずしも互いに排他的ではない。
【0014】
図1は、種々のデータサービスを提供するための例示的な加入者ネットワーク100を示す。例示的な加入者ネットワーク100は、種々のサービスへのアクセスを提供するための電気通信ネットワーク又は他のネットワークとすることができる。例示的な加入者ネットワーク100は、ユーザ機器110と、基地局120と、発展型パケットコア(EPC)130と、パケットデータネットワーク140と、アプリケーション機能(AF)150と、オンライン課金システム(OCS)160とを含むことができる。
【0015】
ユーザ機器110は、エンドユーザにデータサービスを提供するためにパケットデータネットワーク140と通信するデバイスとすることができる。そのようなデータサービスは、例えば、音声通信、テキストメッセージ伝送、マルチメディアストリーミング及びインターネットアクセスを含む場合がある。より具体的には、種々の例示的な実施形態において、ユーザ機器110は、パーソナル若しくはラップトップコンピュータ、ワイヤレス電子メールデバイス、携帯電話、タブレット、テレビジョンセットトップボックス、又はEPC130を介して他のデバイスと通信することができる任意の他のデバイスである。
【0016】
基地局120は、ユーザ機器110とEPC130との間で通信できるようにするデバイスとすることができる。例えば、基地局120は、3GPP標準規格によって規定されるような発展型ノードB(eNodeB)のような無線基地局とすることができる。したがって、基地局120は、電波のような第1の媒体を介してユーザ機器110と通信し、かつイーサネット(登録商標)ケーブルのような第2の媒体を介してEPC130と通信するデバイスとすることができる。基地局120は、EPC130と直接通信することができるか、又は幾つかの中間ノード(図示せず)を介して通信することができる。種々の実施形態において、ユーザ機器110にモビリティを提供するために、複数の基地局(図示せず)が存在する場合がある。種々の代替の実施形態において、ユーザ機器110は、EPC130と直接通信することができることに留意されたい。そのような実施形態では、基地局120は存在しなくてもよい。
【0017】
発展型パケットコア(EPC)130は、ユーザ機器110に、パケットデータネットワーク140へのゲートウェイアクセスを提供するデバイス、又はデバイスのネットワークとすることができる。EPC130は更に、提供されたデータサービスの使用料を加入者に課金し、かつ特定の体感品質(QoE)標準規格が満たされるのを確実にすることができる。それゆえ、EPC130は、少なくとも一部は種々の3GPP標準規格に従って実現することができる。したがって、EPC130は、サービングゲートウェイ(SGW)132と、パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)134と、ポリシー及び課金ルールノード(PCRN)136と、加入プロファイルリポジトリ(SPR)138とを含む場合がある。
【0018】
サービングゲートウェイ(SGW)132は、EPC130にゲートウェイアクセスを提供するデバイスとすることができる。SGW132は、ユーザ機器110によって送信されたパケットを受信する、EPC130内の最初のデバイスとすることができる。SGW132は、そのようなパケットをPGW134に向かって転送することができる。SGW132は、例えば、複数の基地局(図示せず)間のユーザ機器110のモビリティを管理すること、及びサービングされるフローごとに特定のサービス品質(QoS)特性を実現することのような幾つかの機能を実行することができる。プロキシモバイルIP標準規格を実施する実施態様のような、種々の実施態様において、SGW132は、ベアラ結合及びイベント報告機能(BBEFR)を含むことができる。種々の例示的な実施形態において、EPC130は複数のSGW(図示せず)を含む場合があり、各SGWは、複数の基地局(図示せず)と通信する場合がある。
【0019】
パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)134は、パケットデータネットワーク140へのゲートウェイアクセスを提供するデバイスとすることができる。PGW134は、ユーザ機器110によってSGW132を介してパケットデータネットワーク140に向かって送信されるパケットを受信する、EPC130内の最後のデバイスとすることができる。PGW134は、サービスデータフロー(SDF)ごとにポリシー及び課金制御(PCC)ルールを実施するポリシー及び課金実施機能(PCEF)を含むことができる。それゆえ、PGW134は、ポリシー及び課金実施ノード(PCEN)とすることができる。PGW134は、例えば、パケットフィルタリング、ディープパケットインスペクション及び加入者課金サポートのような幾つかの付加機能を含む場合もある。また、PGW134は、未知のアプリケーションサービスに対するリソース割当てを要求する責任も負う場合もある。
【0020】
ポリシー及び課金ルールノード(PCRN)136は、アプリケーションサービス要求を受信し、PCCルールを生成し、PCCルールをPGW134及び/又は他のPCEN(図示せず)に与えるデバイス又はデバイス群とすることができる。PCRN136は、Rxインターフェースを介してAF150と通信することができる。AF150に関して後に更に詳細に説明されるように、PCRN136は、AF150から、認証及び認可要求(Authentication and Authorization Request:AAR)の形でアプリケーション要求を受信することができる。AAR160を受信すると、PCRN136は、アプリケーション要求を満たすための少なくとも1つの新たなPCCルールを生成することができる。
【0021】
PCRN136は、Gxxインターフェース及びGxインターフェースを介してそれぞれ、SGW132及びPGW134と通信することもできる。PCRN136は、SGW132又はPGW134からクレジット制御要求(CCR)(図示せず)の形でアプリケーション要求を受信することができる。AARと同様に、CCRを受信すると、PCRNは、アプリケーション要求170を満たすための少なくとも1つの新たなPCCルールを生成することができる。種々の実施形態において、AAR及びCCRは、別々に処理されることになる2つの独立したアプリケーション要求を表すことができ、一方、他の実施形態では、AAR及びCCRは、単一のアプリケーション要求に関する情報を搬送することができ、PCRN136は、AAR及びCCRの組み合わせに基づいて、少なくとも1つのPCCルールを作成することができる。種々の実施形態において、PCRN136は、単一のメッセージ、及び対をなすメッセージの両方のアプリケーション要求を取り扱うことができる場合がある。
【0022】
新たなPCCルールを作成すると、又はPGW134による要求時に、PCRN136は、Gxインターフェースを介してPCCルールをPGW134に与えることができる。例えば、PMIP標準規格を実施する実施形態のような種々の実施形態において、PCRN136は、QoSルールを生成することもできる。新たなQoSルールを作成すると、又はSGW132による要求時に、PCRN136は、Gxxインターフェースを介して、QoSルールをSGW132に与えることができる。これらのQoSルールは、OCS160から受信された使用量情報に基づいて適用することができる。OCS160が、特定の使用量しきい値に達したことを指示するとき、PCRF105は、加入者に関連するQoSを変更し、更新されたQoSルールをPCEF125に適用することができる。
【0023】
PCRN136は、他のネットワークノード、PCCルールエンジン及びPCCルールストレージと通信するためのネットワークインターフェースを含むことができる。例えば、PCRN136は、ネットワークインターフェースを介してクレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)トリガイベントを受信し、そのイベントを処理するためにPCCルールエンジンに渡すことができる。PCCルールエンジンは、トリガイベントに基づいて、既存のルールに関して決定を下し、新たなルールを作成することができる。任意の新たなルール又はルールへの変更は、PCCルールストレージにおいて言及される場合がある。
【0024】
加入プロファイルリポジトリ(SPR)138は、加入者に関する情報を加入者ネットワーク100に格納するデバイスとすることができる。したがって、SPR138は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス及び/又は類似の記憶媒体のような機械可読記憶媒体を含むことができる。SPR138は、PCRN136の構成要素とすることができるか、又はEPC130内の独立したノードを構成することができる。SPR138に格納されるデータは、各加入者の識別子と、帯域幅制限、課金パラメータ及び加入者優先順位のような加入者ごとの加入情報の指示とを含むことができる。
【0025】
パケットデータネットワーク140は、ユーザ機器110と、AF150のような、パケットデータネットワーク140に接続される他のデバイスとの間のデータ通信を提供するための任意のネットワークとすることができる。パケットデータネットワーク140は、パケットデータネットワーク140を通信している種々のユーザに、例えば、電話及び/又はインターネットサービスを更に提供することができる。
【0026】
アプリケーション機能(AF)150は、知られているアプリケーションサービスをユーザ機器110に提供するデバイスとすることができる。したがって、AF150は、ユーザ機器110に、例えば、ビデオストリーミング又は音声通信サービスを提供するサーバ又は他のデバイスとすることができる。AF150は、Rxインターフェースを介して、EPC130のPCRN136と更に通信することができる。AF150がユーザ機器110に知られているアプリケーションサービスの提供を開始することになるとき、AF150は、ダイアメータプロトコルに従って認証及び認可要求(AAR)160のようなアプリケーション要求メッセージを生成し、そのアプリケーションサービスのためのリソースが割り当てられるべきであることをPCRN136に通知することができる。このアプリケーション要求メッセージは、アプリケーションサービスを使用する加入者の識別情報、加入者のIPアドレス、関連付けられるIP−CANセッションのためのAPN、及び/又は要求されたサービスを提供するために確立されなければならない特定のサービスデータフローの識別情報のような情報を含むことができる。AF150は、Rxインターフェースを介して、PCRN136にそのようなアプリケーション要求を通信することができる。
【0027】
OCS160は、加入者のプリペイド使用量を追跡するために用いることができる。プリペイド使用量に関して、リアルタイムに課金が生じ、サービスが実施中である間に、加入者残高からサービスコストが差し引かれる。OCS160は、PGW134から使用量情報を受信することができる。さらに、OCS160は、PGW134内の監視キーをインストールし、特定のタイプの加入者使用量を監視することができる。OCS160は、加入者に関連付けられる使用限度に関連する情報を受信する。さらに、OCS160は、種々の所望の使用量しきい値に基づくしきい値情報を受信することができる。あるしきい値に達したとき、特定のポリシーが適用可能になる場合がある。また、OCS160は、Syインターフェースを介して、PCRN136と通信することもできる。OCS160は、PCRN136に使用量情報を送信することができる。OCS160は、例えば、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントのような、種々のしきい値が超えられたときにPGW134に指示を送信することができ、その際、PGW134は、PCRN136にクレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントトリガを送信することができる。
【0028】
通常、加入者ネットワーク100のプリペイド加入者は、その加入者が使用することができるリソースの量に関する限度を規定するメータリング限度を有する場合がある。例えば、加入者は100分を購入している場合がある。他の使用量、例えば、データ使用量がメータリングされる場合もある。
【0029】
例えば、プリペイド加入者が電話をかけるとき、その加入者は、加入者が有する残り通話時間が何分であるかを指示する音声メッセージによって通知される場合がある。代替的には、プリペイド加入者の残り分数がしきい値量未満であるときにのみ、そのような音声リマインダが生じる場合がある。通話中に、プリペイド加入者が分数を使い切った場合には、ネットワークは3つの事柄のうちの1つを行うことができる:第一に、通話を終了する;第二に、通話を保留し、更に分数を購入するために加入者をリダイレクトする;第三に、加入者に無料の分数を与え、通話を完了する。PCRN136がルール決定を行うので、PCRN136は、プリペイド加入者が自分の使用限度を超えたときに、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントトリガを受信することができる。その際、PCRNは、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントトリガへの所望の応答を達成するルールを適用することができる。
【0030】
図2は、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントを受信するのに応答して、PCENとPCRNとの間でメッセージ交換するための実施形態を示す。最初に、PCEN134がクレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)トリガイベントをPCRN136に送信する(205)。この例では、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)トリガイベントは、PCCルール1に関連付けられる場合があり、ここでは、そのルールは、一時的非アクティブ(TEMPORARILY INACTIVE)の状態を有する場合がある。さらに、最終ユニット動作(final unit action:FUA)が指示される場合がある。この例では、FUA制限アクセス(FUA RESTRICT_ACCESS)及びリダイレクト(REDIRECT)が関与する。また、PCEN134が、加入者がクレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)であると判断するとき、PCEN134は、PCCルール1のルール状態を一時的非アクティブ(TEMPORARILY INACTIVE)に設定することができる。ルール状態に関する他の値は、アクティブ(ACTIVE)及び非アクティブ(INACTIVE)を含むことができる。
【0031】
次に、PCRN136は、第2のPCCルール、PCCルール2を作成することができ、そのルールの状態をアクティブ(ACTIVE)に設計することができる(210)。PCCルール2によって指示される動作は、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)トリガイベントで受信されたFUAの値に基づくことができる。FUAが、制限アクセス/リダイレクト(RESTRICT_ACCESS/REDIRECTION)であった場合には、PCCルール2を用いて、更なる分数を購入するようにプリペイド加入者をリダイレクトすることができる。例えば、プリペイド加入者は、更なる分数を購入することができる事業者又は自動システムに接続される場合がある。また、プリペイド加入者は、更なる分数を購入するために、ウエブサイトに案内される場合がある。また、PCCルール2を用いて、プリペイド加入者がその通話を継続できるようにする場合もある。そのような状況では、この加入者に対する優先順位、QoS又は他の性能パラメータが下げられる場合があり、PCCルール2において実施される場合がある。その後、PCRN136は、PCEN134に、PCCルール2をインストールするメッセージを送信することができる(215)。
【0032】
プリペイド加入者が更なる分数を購入すると、PCEN134は通知を受信する場合がある。結果として、PCEN134は、PCCルール1のルール状態をACTIVEに設定することができる。次に、PCEN134は、その後、クレジット再割当て(REALLOCATION_OF_CREDIT)トリガイベントをPCRN136に送信することができる(220)。クレジット再割当て(REALLOCATION_OF_CREDIT)イベントトリガを受信すると、PCRN136は、PCCルール2を除去することができる(225)。次に、PCRN136は、PCEN134に、PCEF230からPCCルール2をアンインストールするメッセージを送信することができる。
【0033】
したがって、プリペイド加入者に対するクレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントトリガが生じるとき、PCRN136は、FUAによって指定されるような所望の動作を実行するために第2のPCCルールを用いることができる。さらに、PCCルール1のルール状態は一時非アクティブ(TEMP_INACTIVE)と指示されたので、PCRN136は、プリペイド加入者が通話を継続しない場合があることを知る。
【0034】
関連する3GPP仕様が曖昧であることに起因して、幾つかのPCEN134は、「クレジット切れ」イベントを指示するのに、PCCルール状態値「一時的非アクティブ」(「TEMPORARILY_INACTIVE」)を使用しない場合があることに留意されたい。例えば、PCEN135は、PCCルール状態AVPを含まない場合があるか、又は「クレジット切れ」イベントに対して発効されたPCCルールのための課金ルール報告AVPにおいて、PCCルール状態AVPを「アクティブ」(「ACTIVE」)に設定する場合もある。
図3に示されるような第2の実施形態は、この状況を説明している。
【0035】
図3は、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)トリガイベントを受信するのに応答して、PCENとPCRNとの間でメッセージを交換するための別の実施形態を示す。最初に、PCEN134が、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)トリガイベントをPCRN136に送信する(305)。この例では、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)トリガイベントは、PCCルール1に関連付けられる場合があり、そのルールはアクティブ(ACTIVE)のルール状態を有する場合があるか、又は全く状態を指示しない場合がある。さらに、最終ユニット動作(FUA)が指示される場合がある。この例では、制限アクセス(RESTRICT_ACCESS)又はリダイレクト(REDIRECT)が与えられる。しかしながら、最終ユニット指示において与えられるAVPによっては、クレジット切れイベントによって、限定的動作若しくはリダイレクト動作又はその両方が生じる可能性があることに留意されたい。
【0036】
次に、PCRN136は、PCCルール1に関するフロー状態を無効(DISABLED)に設定することができる(310)。これは、PCCルール1に関連するプリペイド加入者の使用量が依然としてプリペイド加入者によって利用可能な場合があることを、PCRN136によって受信されたルール状態が指示するために行われる場合がある。したがって、PCCルール1に関するフロー状態を無効(DISABLED)に設定することによって、PCRN136は、PCCルール1に関連するプリペイド加入者の使用量が止まったと保証される場合がある。
【0037】
さらに、PCRN136は、第2のPCCルール、PCCルール2を作成することができ、そのルールのルール状態はアクティブ(ACTIVE)に設定される場合がある(310)。PCCルール2によって指示される動作は、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントトリガとともに受信されたFUAの値に基づくことができる。FUAがRE制限アクセス(STRICT_ACCESS)又はリダイレクト(REDIRECTION)であった場合には、PCCルール2を用いて、更なる分数を購入するようにプリペイド加入者をリダイレクトすることができる。例えば、プリペイド加入者は、更なる分数を購入することができる事業者又は自動システムに接続される場合がある。また、プリペイド加入者は、更なる分数を購入するために、ウエブサイトに案内される場合がある。さらに、FUAが制限アクセス(RESTRICT_ACCESS)である場合には、与えられた「制限フィルタールール」に基づいて構成されたPCCルール2を用いて、加入者がクレジット切れ状態にあるときに、プリペイド加入者が無料サービスにアクセスできるようにする場合がある。そのような状況では、この加入者に対する優先順位、QoS又は他の性能パラメータが下げられる場合があり、PCCルール2において実施される場合がある。その際、PCRN136は、PCEN134に、PCCルール2をインストールし、PCCルール1を更新するメッセージを送信することができる(315)。
【0038】
プリペイド加入者が更なる分数を購入すると、PCEN134は、OCSから、クレジット再割当て通知を受信することができる。結果として、PCEN134は、PCCルール1のルール状態をアクティブ(ACTIVE)に設定することができる。次に、PCEN134は、その際、クレジット再割当て(REALLOCATION_OF_CREDIT)トリガイベントをPCRN136に送信することができる(320)。クレジット再割当て(REALLOCATION_OF_CREDIT)トリガイベントを受信すると、PCRN136は、PCCルール2を除去し(225)、PCCルール1のフロー状態を有効(ENABLED)に設定することができる。次に、PCRN136は、PCEFからPCCルール2をアンインストールし、PCCルール1を更新するメッセージをPCEN134に送信することができる。
【0039】
したがって、プリペイド加入者に対してクレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)トリガイベントが生じるとき、PCRN136は、FUAによって指定されるような所望の動作を実行するために、第2のPCCルールを使用することができる。この実施形態では、PCCルール1の状態がアクティブか、又は未知であるため、フロー状態を用いてプリペイド加入者の使用量が阻止されてしまうのを確実にすることができる。
【0040】
図4は、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントを取り扱う方法を例示する流れ図を示す。方法400はステップ405において開始する。次に、PCRN136が、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントトリガを受信することができる(410)。
【0041】
その際、PCRN136は、そのイベントトリガに関連付けられる第1のPCCルールの状態が一時非アクティブ(TEMP_INACTIVE)であるか否かを判断することができる(415)。そうである場合には、PCRN136は、第2のPCCルールを作成することができる(420)。第2のPCCルールは、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントトリガとともに受信されたFUAに基づいて動作を実施することができる。その際、PCRN136は、PCEN134に第2のPCCルールをインストールすることができる(425)。
【0042】
次に、PCRN136が、クレジット再割当て(REALLOCATION_OF_CREDIT)イベントトリガを受信することができる(430)。それに応答して、PCRN136は、第2のPCCルールをアンインストールすることができる(435)。その後、方法400は480において終了することができる。
【0043】
そのイベントトリガに関連付けられる第1のPCCルールの状態がアクティブ(ACTIVE)であるか、又はルール状態が与えられない場合には、PCRN136は、第1のPCCルールに関するフロー状態を無効(DISABLED)に設定することができる(440)。その際、PCRNは第1のPCCルールを更新することができ(445)、その更新は、第1のPCCルールの更新をPCEN134に送信することを含むことができる。次に、PCRN136は、第2のPCCルールを作成することができる(450)。第2のPCCルールは、クレジット切れ(OUT_OF_CREDIT)イベントトリガとともに受信されたFUAに基づいて動作を実施することができる。その後、PCRN136は、PCEN134に第2のPCCルールをインストールすることができる(455)。
【0044】
次に、PCRN136は、クレジット再割当て(REALLOCATION_OF_CREDIT)イベントトリガを受信することができる(460)。それに応答して、PCRN136は、第1のPCCルールに関するフロー状態を有効(ENABLED)に設定することができる(465)。その後、PCRN136は、第1のPCCルールを更新することができる(470)。次に、PCRN135は第2のPCCルールをアンインストールすることができる(475)。その後、方法400は480において終了することができる。
【0045】
上記の方法はPCRN136によって実行されるように説明されたが、PCRFを実施することができる他のハードウェア要素を用いて、その方法を同様に実行することもできる。
【0046】
PCCルール1及びPCCルール2が参照される際に、PCCルール1及びPCCルール2がルールセットを含む場合もある。
【0047】
本発明の種々の例示的な実施形態はハードウェア及び/又はファームウェアにおいて実施される場合があることは上記の説明から明らかなはずである。さらに、種々の例示的な実施形態は、機械可読記憶媒体上に記憶される命令として実施することができ、それらの命令は、本明細書において詳述される動作を実行するために、少なくとも1つのプロセッサによって読み出され、実行される場合がある。機械可読記憶媒体は、パーソナル若しくはラップトップコンピュータ、サーバ、又は他のコンピューティングデバイスのような、機械によって読み取ることができる形で情報を記憶するための任意の機構を含むことができる。したがって、有形で、かつ非一時的な機械可読記憶媒体は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス及び類似の記憶媒体を含むことができる。
【0048】
本明細書において任意のブロック図は、本発明の原理を具現する例示的な回路の概念図を表すことは当業者には理解されたい。同様に、任意のフローチャート、流れ図、状態遷移図、擬似コードなどは、機械可読媒体内で実質的に表現され、コンピュータ又はプロセッサが明示されても、されなくても、そのようなコンピュータ又はプロセッサによって実行される場合がある種々のプロセスを表すことは理解されよう。
【0049】
種々の例示的な実施形態が、その特定の例示的な態様を特に参照しながら詳細に説明されてきたが、本発明は他の実施形態も可能であり、その細部は種々の明らかな点において変更可能であることは理解されたい。当業者には容易に明らかになるように、本発明の主旨及び範囲内にとどまりながら、複数の変形及び変更をもたらすことができる。したがって、上記の開示、説明及び図面は例示することだけを目的としており、本発明を多少なりとも制限することはなく、本発明は特許請求の範囲によってのみ規定される。