(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
リモートコントロールを行うオペレータ端末を管理するオペレータサーバ、リモートコントロールを受ける被コントロール端末、リモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供サーバ、リモートコントロールソフトウェアの頒布を行う頒布サーバからなるソフトウェア提供システムであって、
前記頒布サーバが、前記オペレータ端末、及び前記被コントロール端末に、リモートコントロールに利用するリモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供手段を備え、
前記被コントロール端末が、前記リモートコントロールソフトウェアにより、前記オペレータ端末からリモートコントロールを受けるリモートコントロール手段を備え、
前記オペレータサーバが、
前記リモートコントロールソフトウェアの利用度合いに基づいて、前記オペレータ端末及び前記被コントロール端末が利用したリモートコントロールソフトウェアの利用料を決定するソフトウェア利用料決定手段と、
を備え、
前記ソフトウェア提供サーバは、
決定した利用料に対して、前記頒布サーバに付与する頒布料を決定する頒布料金決定手段と、を備えるシステム。
リモートコントロールを行うオペレータ端末を管理するオペレータサーバ、リモートコントロールを受ける被コントロール端末、リモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供サーバ、リモートコントロールソフトウェアの頒布を行う頒布サーバからなるソフトウェア提供システムであって、
前記頒布サーバが、前記オペレータ端末、及び前記被コントロール端末に、リモートコントロールに利用するリモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供手段を備え、
前記被コントロール端末が、前記リモートコントロールソフトウェアにより、前記オペレータ端末からリモートコントロールを受けるリモートコントロール手段を備え、
前記オペレータサーバが、
前記リモートコントロールソフトウェアの利用度合いに基づいて、前記オペレータ端末及び前記被コントロール端末が利用したリモートコントロールソフトウェアの利用料として、所定の割合を乗じた額を算出するソフトウェア利用料決定手段と、
算出した前記利用料を、前記ソフトウェア提供サーバに送信する利用料送信手段と、
を備え、
前記ソフトウェア提供サーバは、
受信した利用料に対して、頒布料として所定の割合を乗じた額を算出する頒布料金決定手段と、
当該所定の割合を乗じた額を、前記リモートコントロールソフトウェアの提供を行った頒布サーバに送信する頒布料金送信手段、を備えるシステム。
リモートコントロールを行うオペレータ端末を管理するオペレータサーバ、リモートコントロールを受ける被コントロール端末、リモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供サーバ、リモートコントロールソフトウェアの頒布を行う頒布サーバからなるソフトウェア提供システムが実行する方法であって、
前記頒布サーバが、前記オペレータ端末、及び被コントロール端末に、リモートコントロールに利用するリモートコントロールソフトウェアの提供を行うステップを実行し、
前記被コントロール端末が、前記リモートコントロールソフトウェアにより、前記オペレータ端末からリモートコントロールを受けるステップを実行し、
前記オペレータサーバが、
前記リモートコントロールソフトウェアの利用度合いに基づいて、前記オペレータ端末及び前記被コントロール端末が利用したリモートコントロールソフトウェアの利用料として、所定の割合を乗じた額を算出するステップと、
算出した前記利用料を、前記ソフトウェア提供サーバに送信するステップと、を実行し、
を備え、
前記ソフトウェア提供サーバは、
受信した利用料に対して、頒布料として所定の割合を乗じた額を算出するステップと、
当該所定の割合を乗じた額を、前記リモートコントロールソフトウェアの提供を行った頒布サーバに送信するステップと、を備える方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一方、リモートサポートを行う端末から、サポートを受けるユーザ端末にリモートログイン等をして、リアルタイムで画面共有をすることで、リモート操作を行うことが知られている。すなわち、オペレータ端末に、ユーザ端末に表示されている画面を、逐次、転送して表示するとともに、オペレータ端末を操作すると、あたかも、ユーザ端末を操作しているかのように、入力操作(リモート操作)を行うことが可能となる。さらに、特許文献2では、携帯電話機を利用して、リモートサポートを行う方法が開示されている。
【0008】
しかしながら、ほとんどの場合リモートサポートには専用のソフトウェアが用いられるため、オペレータ端末と被サポート端末の間には共通のソフトウェアがインストールされている必要がある。リモートサポートサービスの提供者がそれぞれ独自の形式でソフトウェアを開発しているため、サポートを受ける消費者は、オペレータの利用するソフトウェアにあわせたソフトウェアを新規に導入する必要があった。
【0009】
本発明は、これらの課題に鑑み、リモートコントロールを行うソフトウェアを一元化し、他者のオペレータ端末及び被コントロール端末を接続可能とするとともに、ソフトウェアを頒布した者や、ソフトウェアを制作提供した者に対しても、それぞれ利益調整をすることが可能なソフトウェア提供システム及び、ソフトウェア提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明は、
リモートコントロールを行うオペレータ端末を管理するオペレータサーバ、リモートコントロールを受ける被コントロール端末、リモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供サーバ、リモートコントロールソフトウェアの頒布を行う頒布サーバからなるソフトウェア提供システムであって、
前記頒布サーバが、前記オペレータ端末、及び前記被コントロール端末に、リモートコントロールに利用するリモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供手段を備え、
前記被コントロール端末が、前記リモートコントロールソフトウェアにより、前記オペレータ端末からリモートコントロールを受けるリモートコントロール手段を備え、
前記オペレータサーバが、
前記リモートコントロールソフトウェアの利用度合いに基づいて、前記オペレータ端末及び前記被コントロール端末が利用したリモートコントロールソフトウェアの利用料を決定するソフトウェア利用料決定手段と、
を備え、
前記ソフトウェア提供サーバは、
決定した利用料に対して、前記頒布サーバに付与する頒布料を決定する頒布料金決定手段と、を備えるシステムを提供する。
【0012】
第1の特徴に係る発明によれば、リモートコントロールを行うオペレータ端末を管理するオペレータサーバ、リモートコントロールを受ける被コントロール端末、リモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供サーバ、リモートコントロールソフトウェアの頒布を行う頒布サーバからなるソフトウェア提供システムにおいて、頒布サーバが、オペレータ端末、及び被コントロール端末に、リモートコントロールに利用するリモートコントロールソフトウェアの提供を行い、被コントロール端末が、リモートコントロールソフトウェアにより、オペレータ端末からリモートコントロールを受け、オペレータサーバが、リモートコントロールソフトウェアの利用度合いに基づいて、オペレータ端末及び前記被コントロール端末が利用したリモートコントロールソフトウェアの利用料を決定し、ソフトウェア提供サーバは、決定した利用料に対して、頒布サーバに付与する頒布料を決定する。
【0013】
第2の特徴に係る発明は、
リモートコントロールを行うオペレータ端末を管理するオペレータサーバ、リモートコントロールを受ける被コントロール端末、リモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供サーバ、リモートコントロールソフトウェアの頒布を行う頒布サーバからなるソフトウェア提供システムであって、
前記頒布サーバが、前記オペレータ端末、及び前記被コントロール端末に、リモートコントロールに利用するリモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供手段を備え、
前記被コントロール端末が、前記リモートコントロールソフトウェアにより、前記オペレータ端末からリモートコントロールを受けるリモートコントロール手段を備え、
前記オペレータサーバが、
前記リモートコントロールソフトウェアの利用度合いに基づいて、前記オペレータ端末及び前記被コントロール端末が利用したリモートコントロールソフトウェアの利用料として、所定の割合を乗じた額を算出するソフトウェア利用料決定手段と、
算出した前記利用料を、前記ソフトウェア提供サーバに送信する利用料送信手段と、
を備え、
前記ソフトウェア提供サーバは、
受信した利用料に対して、頒布料として所定の割合を乗じた額を算出する頒布料金決定手段と、
当該所定の割合を乗じた額を、前記リモートコントロールソフトウェアの提供を行った頒布サーバに送信する頒布料金送信手段、を備えるシステムを提供する。
【0014】
第2の特徴に係る発明によれば、リモートコントロールを行うオペレータ端末を管理するオペレータサーバ、リモートコントロールを受ける被コントロール端末、リモートコントロールソフトウェアの提供を行うソフトウェア提供サーバ、リモートコントロールソフトウェアの頒布を行う頒布サーバからなるソフトウェア提供システムにおいて、頒布サーバが、オペレータ端末及び被コントロール端末に、リモートコントロールに利用するリモートコントロールソフトウェアの提供を行い、被コントロール端末が、リモートコントロールソフトウェアにより、オペレータ端末からリモートコントロールを受ける、そして、オペレータサーバが、リモートコントロールソフトウェアの利用度合いに基づいて、オペレータ端末及び被コントロール端末が利用したリモートコントロールソフトウェアの利用料として、所定の割合を乗じた額を算出し、算出した利用料を、ソフトウェア提供サーバに送信する、さらに、ソフトウェア提供サーバは、受信した利用料に対して、頒布料として所定の割合を乗じた額を算出し、所定の割合を乗じた額を、リモートコントロールソフトウェアの提供を行った頒布サーバに送信する。
【0015】
したがって、第1及び第2の特徴に係る発明は、リモートコントロールを行うソフトウェアを一元化し、他者のオペレータ端末及び被コントロール端末を接続可能とするとともに、ソフトウェアを頒布した者や、ソフトウェアを制作提供した者に対しても、それぞれ利益調整をすることが可能となる。
【0016】
第1及び第2の特徴に係る発明は、ソフトウェア提供システムのカテゴリであるが、ソフトウェア提供方法、及びソフトウェア提供サーバ用プログラムであっても、カテゴリに応じた同様の作用、効果を奏する。
【0017】
第3の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、
前記オペレータサーバの、
前記ソフトウェア利用料決定手段は、オペレータ端末が実行したリモートサービスの対価の額を算出する、又は当該対価の額を前記オペレータ端末から受信し、
ソフトウェア利用料決定手段は、さらに、前記対価の額に基づいて、前記オペレータ端末及び前記被コントロール端末が利用したリモートコントロールソフトウェアの利用料として、所定の割合を乗じた額を算出するシステムを提供する。
【0018】
第2の特徴に係る発明によれば、オペレータ端末が実行したリモートサービスの対価の額を、リモートコントロールソフトウェアの利用料に反映させることが可能である。
【0019】
第4の特徴に係る発明は、第2又は第3の特徴に係る発明であって、
前記頒布サーバは、前記リモートコントロールソフトウェア提供時に、前記頒布サーバの固有の識別子を付する識別子付与手段を備え、
前記ソフトウェア提供サーバは、
前記付された頒布サーバの固有の識別子に基づいて、リモートコントロールソフトウェアの提供を行った頒布サーバを特定する頒布サーバ特定手段を備え、
前記頒布料金決定手段が、前記付された頒布サーバの固有の識別子に基づいて、前記頒布料の所定の割合を決定するシステムを提供する。
【0020】
第4の特徴に係る発明によれば、頒布サーバの種類に応じた頒布料を決定することが可能である。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、リモートコントロールのソフトウェアを提供するにあたり、これらのソフトを一元化しても、リモートコントロールを行った者、ソフトウェアを頒布した者、ソフトウェアを制作提供した者、それぞれに対して利益調整をすることが可能となるシステム及び方法を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0024】
[ソフトウェア提供システム1の概要]
図1は、本発明の好適な実施形態であるソフトウェア提供システム1の概要を説明するための図である。この
図1に基づいて、ソフトウェア提供システム1の概要を説明する。
【0025】
ソフトウェア提供システム1は、被コントロール端末10と、オペレータ端末20と、オペレータサーバ150と、ソフトウェア提供サーバ200と、頒布サーバ300によって構成される。
【0026】
はじめに、ソフトウェア提供サーバ200から、頒布サーバ300に、リモートコントロールソフトウェアが提供される(ステップS01)。このソフトウェアは、被コントロール端末10やオペレータ端末20のリモートコントロールに利用されるものである。
【0027】
次に、頒布サーバ300から、被コントロール端末10に対して、リモートコントロールに利用されるソフトウェアが送信される(ステップS02)。また、同様に、オペレータ端末20に対しても、リモートコントロールに利用されるソフトウェアが送信される(ステップS03)。また、それぞれのソフトウェアは必ずしも同一でなく、オペレータ用と被コントロール端末用にわかれていてもよい。
【0028】
次に、被コントロール端末10とオペレータ端末20は、リモートコントロールを開始する(ステップS04)。このリモートコントロールには、ソフトウェア提供サーバ200から送信されたリモートコントロール用のソフトウェアを用いる。
【0029】
その後、リモートコントロールが終了すると、リモートコントロールソフトウェアの利用度合いに基づいて、オペレータ端末20及び被コントロール端末10が利用したリモートコントロールソフトウェアの利用料として、所定の割合を乗じた額を算出し、これをソフトウェア提供サーバ200に送信する(ステップS05)。
【0030】
次に、ソフトウェア提供サーバ200は、送信したリモートコントロールソフトウェアの利用時間や、利用頻度、頒布数量、利用した機能の種類等に応じて、頒布料を頒布サーバ300に送信する(ステップS06)。
【0031】
[ソフトウェア提供システムのシステム構成]
図2は、ソフトウェア提供システム1の全体構成図である。ソフトウェア提供システム1において、リモートコントロールを受ける被コントロール端末10、オペレータや個人がリモートコントロールを行うオペレータ端末20、オペレータサーバ150、ソフトウェアを制作提供するソフトウェア提供サーバ200、及びソフトウェアを頒布する頒布サーバ300は、公衆回線網5を介してそれぞれ通信可能に接続されている。
【0032】
ここで、オペレータサーバ150、150aは、リモートコントロールを行う業者や個人の数だけ、システムに存在していてよい。すなわち、リモートコントロールサービスを行うA社、B社、C社や、個人であるD氏、E氏・・等が存在するなら、A社のオペレータサーバ、B社のオペレータサーバ、C社のオペレータサーバ、D氏のオペレータサーバ、E氏のオペレータサーバと、それぞれのサーバが存在していてよい。これらのサーバは、被コントロール端末10にて実行されるリモーロコントロールソフトウェアが、ユーザの指示を受けて、もしくは、自動で選択して接続する。
【0033】
同様に、頒布サーバ300も、頒布を行う業者や個人の数だけ、システムに存在していてよい。すなわち、リモートコントロールソフトウェアを配布する者が、A社、B社、C社等が存在するなら、A社の頒布サーバ、B社の頒布サーバ、C社の頒布サーバと、それぞれのサーバが存在していてよい。これらのサーバは、被コントロール端末10がリモートコントロールソフトウェアをダウンロードする際に、ユーザの指示を受けて選択したり、もしくは、自動で選択して接続される。
【0034】
なお、被コントロール端末10に、リモートコントロールソフトウェアがプリインストールされている場合は、頒布サーバ300が、この被コントロール端末10を製造、販売するメーカのサーバであってよい。
【0035】
オペレータ端末20、20aは、通信部を備えた一般的な情報端末であってよく、後述する機能を備える情報機器である。オペレータ端末20は、例えば、携帯電話、スマートフォン、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、電子辞書端末、携帯型音楽プレーヤ、携帯型コンテンツ再生・録画プレーヤといった携帯型端末であってもよいし、パーソナルコンピュータといった据え置き型の端末であってもよい。
【0036】
被コントロール端末10も、同様に通信部を備えた一般的な情報端末であってよい。被コントロール端末10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、複合型プリンタ、テレビ、ルータ又はゲートウェイ等のネットワーク機器、コンピュータに加えて、冷蔵庫、洗濯機等の白物家電であってもよいし、電話機、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、電子辞書端末、携帯型音楽プレーヤ、携帯型コンテンツ再生・録画プレーヤ等の一般的な情報家電であってよい。
【0037】
ソフトウェア提供サーバ200、及び頒布サーバ300は、それぞれ後述の機能を備えた一般的なサーバであってよい。
【0038】
リモートコントロールソフトウェアは、オペレータ端末20から被コントロール端末10を遠隔操作するソフトウェアであってよいが、これに加えて、もしくは、これに代えて、電話、テレビ電話等による遠隔指示(ショッピングのサポート等)を行うソフトウェアであってもよい。
【0039】
[各機能の説明]
図3は、被コントロール端末10、オペレータ端末20、ソフトウェア提供サーバ200、頒布サーバ300の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
【0040】
被コントロール端末10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity対応デバイス又は、第3世代、第4世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える。
【0041】
被コントロール端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、通信部12と協働して、リモートコントロールモジュール13を実現する。
【0042】
オペレータ端末20は、同様に、制御部21として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部22として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える(有線であってもよい)。
【0043】
オペレータ端末20において、制御部21が所定のプログラムを読み込むことで、通信部22と協働して、ソフトウェア取得モジュール23、リモートコントロールモジュール24を実現する。
【0044】
オペレータサーバ150は、同様に、制御部151として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部152として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える(有線であってもよい)。
【0045】
オペレータサーバ150において、制御部151が所定のプログラムを読み込むことで、通信部152と協働して、ソフトウェア利用料決定手段154、利用料送信モジュール155を実現する。
【0046】
ソフトウェア提供サーバ200は、同様に、制御部201として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部202として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える(有線であってもよい)。また、ソフトウェア提供サーバ200は記憶部208として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部を備える。
【0047】
ソフトウェア提供サーバ200において、制御部201が所定のプログラムを読み込むことで、通信部202と協働して、ソフトウェア提供モジュール203、頒布料金決定モジュール204、頒布料金送信モジュール205、頒布サーバ特定モジュール206を実現する。
【0048】
頒布サーバ300は、同様に、制御部301として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部302として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える(有線であってもよい)。
【0049】
頒布サーバ300において、制御部301が所定のプログラムを読み込むことで、通信部302と協働して、ソフトウェア提供モジュール303、識別子付与モジュール304を実現する。
【0050】
頒布サーバ300は、例えば、被コントロール端末10の製造メーカが本ソフトウェアをプリインストールして、リモートコントロールのサービスを提供する際に、この製造メーカが管理するサーバであってもよい。
【0051】
[ソフトウェア提供処理]
図4は、オペレータ端末20、及びソフトウェア提供サーバ200が実行するソフトウェア提供処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが行う処理について、本処理にて併せて説明する。
【0052】
はじめに、オペレータ端末20のソフトウェア取得モジュール23は、頒布サーバ300にソフトウェアの送信要求を送信する(ステップS21)。これは、例えばHTTPプロトコルを介したダウンロードの要求であってよい。
【0053】
頒布サーバ300のソフトウェア提供モジュール303が、この送信要求を受信すると(ステップS22)、識別子付与モジュール304が、頒布サーバを識別する識別子を発行する(ステップS23)。
【0054】
そして、頒布サーバ300のソフトウェア提供モジュール303は、リモートコントロールソフトウェアと、発行した識別子をオペレータ端末20に送信する(ステップS24)。
【0055】
次に、オペレータ端末20のソフトウェア取得モジュール153が、送信されたソフトウェアを受信し、インストールを開始する(ステップS25)。そして、ソフトウェア取得モジュール153は、ソフトウェアを受信した頒布サーバ300を識別する識別子を記憶する(ステップS26)。
【0056】
また、以上はオペレータ端末20にソフトウェアを提供する場合について説明したが、オペレータ端末20の代わりに、オペレータサーバ150にソフトウェアを提供してもよい。すなわち、オペレータサーバ150にリモートコントロールソフトウェアが提供され、各オペレータ端末20が、オペレータサーバ150に設定されたソフトウェアを、SaaS(Software as a Service)型で利用する態様であってもよい。
【0057】
[ソフトウェア利用料徴収処理]
図5は、被コントロール端末10、オペレータ端末20、オペレータサーバ150、ソフトウェア提供サーバ200、頒布サーバ300が実行するソフトウェア利用料徴収処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが行う処理について、本処理にて併せて説明する。
【0058】
はじめに、被コントロール端末10のリモートコントロールモジュール14は、オペレータ端末20に対してリモートコントロールの開始要求を送信する(ステップS31)。オペレータ端末20のリモートコントロールモジュール24は、開始要求を受信すると、被コントロール端末10との間でリモートコントロールを開始する(ステップS32)。
【0059】
リモートコントロールを開始すると、オペレータ端末20のリモートコントロールモジュール24は、リモートコントロール時間を計測するため、計時を開始する(ステップS33)。
【0060】
リモートコントロールの手続きが進み、被コントロール端末10のリモートコントロールモジュール14がオペレータ端末20に対して終了要求を送信すると(ステップS34)、オペレータ端末20のリモートコントロールモジュール24がこれを受信し、被コントロール端末10との間のリモートコントロールを終了する(ステップS35)。
【0061】
そして、オペレータ端末20のリモートコントロールモジュール24は、リモートコントロール時間を計測するための計時を終了する(ステップS36)。そして、オペレータ端末20のリモートコントロールモジュール24は、計時データをオペレータサーバ150に送信する(ステップS37)。この際に、リモートコントロールモジュール24は、リモートコントロールソフトウェアを提供した頒布サーバ300の頒布識別子もあわせて、オペレータサーバ150に送信する。
【0062】
オペレータサーバ150のソフトウェア利用料決定手段154は、受信した計時データに、所定のソフトウェア利用料算出係数をかけあわせることで、ソフトウェア利用料を算出する(ステップ39)。ここで、ソフトウェア利用料が定額であって、利用料を算出するのではなく、所定のテーブルを参照して、一定の料金を決定してもよい。
【0063】
なお、上述の説明では、リモートコントロールサービスの計時をソフトウェア利用料の算出因子として利用したが、例えば、リモートコントロールソフトウェアの起動回数、リモートコントロールソフトウェアの複数の機能のうち、所定の機能を利用した回数などを、ソフトウェア利用料の算出因子に用いてもよい。
【0064】
次に、オペレータサーバ150の利用料送信モジュール155は、ソフトウェア利用料と頒布識別子を、ソフトウェア提供サーバ200に送信する(ステップS40)。ここで、ソフトウェア利用料が定額の場合は、ソフトウェア利用料の数値を送信せずに、単に、ソフトウェアを利用したことを示すデータのみを送信してもよい。この場合、ソフトウェア利用料が、所定の定額料金であることが決定される。
【0065】
ソフトウェア提供サーバ200の頒布料金決定モジュール204は、ソフトウェア利用料と頒布識別子をオペレータサーバ150より受信し(ステップS41)、頒布料を算出する(ステップS42)。ここで、頒布料は、予め定められた定額料金で決定されてもよいし、ソフトウェア利用料に所定の割合を乗じて算出されてもよい。また、頒布識別子に応じて、このソフトウェア利用料に乗じられる所定の割合が変動してもよい。この場合は、頒布識別子とこの割合がテーブルとして、予めソフトウェア提供サーバ200に記憶され、本テーブルを参照することで、頒布料が算出される。また、頒布料は算出することなく、頒布サーバ300の種類ごとに予め定められた定額であってもよい。この場合は、所定のテーブルを参照して、頒布料が決定される。
【0066】
次に、頒布サーバ特定モジュール206は、頒布サーバ300を、頒布識別子に基づいて特定する(ステップS43)。この特定とは、頒布サーバ300のIPアドレスを決定することであってよい。頒布料金送信モジュール205は、特定された頒布サーバ300に、頒布料を頒布サーバ300に付与するため、算出された頒布料のデータを送信(ステップS44)し、頒布サーバ300がこれを受信する(ステップS45)。
【0067】
図6は、オペレータサーバ150が、ソフトウェア提供サーバに、ソフトウェア利用料を納付する(支払いデータを送信する)際の、画面の一例である。この例のように、オペレータサーバ150に通信可能に接続された表示装置(管理者用のオペレータ端末20であってもよい)に、1ヶ月分の統計情報71が画面に表示され、リモートコントロールによる総売り上げ72が表示される。そのうち、利用料算出係数に基づいて一月分の納付金額が示され、ボタン74を押すことで、ソフトウェア利用料がソフトウェア提供サーバ200に納付される(支払いデータを送信する)。
【0068】
[第2の実施形態:ソフトウェア利用料徴収処理2]
図7は、第2の実施形態であるソフトウェア利用料徴収処理2を説明するためのフローチャートである。基本的な処理工程は、先に説明した第1の実施形態にかかるシステムと同様であるため、頒布サーバ300の処理は略して、以下に説明する。
【0069】
はじめに、上述の第1の実施形態と同様に、被コントロール端末10のリモートコントロールモジュール14は、オペレータ端末20に対してリモートコントロールの開始要求を送信する(ステップS51)。オペレータ端末20のリモートコントロールモジュール24は、開始要求を受信すると、被コントロール端末10との間でリモートコントロールを開始する(ステップS52)。
【0070】
リモートコントロールを開始すると、オペレータ端末20のリモートコントロールモジュール24は、リモートコントロール時間を計測するため、計時を開始する(ステップS53)。
【0071】
リモートコントロールの手続きが進み、被コントロール端末10のリモートコントロールモジュール14がオペレータ端末20に対して終了要求を送信すると(ステップS54)、オペレータ端末20のリモートコントロールモジュール24がこれを受信し、被コントロール端末10との間のリモートコントロールを終了する(ステップS55)。
【0072】
そして、オペレータ端末20のリモートコントロールモジュール14は、リモートコントロール時間を計測するための計時を終了する(ステップS56)。そして、オペレータ端末20のリモートコントロールモジュール24は、計時データをオペレータサーバ150に送信する(ステップS57)。この際に、リモートコントロールモジュール24は、リモートコントロールソフトウェアを提供した頒布サーバ300の頒布識別子もあわせて、オペレータサーバ150に送信する。ここまでは、第1実施形態と同様である。
【0073】
次に、オペレータサーバ150のソフトウェア利用料決定手段154は、受信した計時データに、所定のリモートコントロールサービス利用料算出係数をかけあわせることで、被コントロール端末10から徴収する対価をサービス費用として算出する(ステップ58)。
【0074】
なお、上述の説明では、第1実施形態と同様に、リモートコントロールサービスの計時をソフトウェア利用料の算出因子として利用したが、例えば、リモートコントロールソフトウェアの起動回数、リモートコントロールソフトウェアの複数の機能のうち、所定の機能を利用した回数などを、ソフトウェア利用料の算出因子に用いてもよい。
【0075】
次に、オペレータサーバ150のソフトウェア利用料決定手段154は、受信した計時データに、所定のソフトウェア利用料算出係数をかけあわせることで、ソフトウェア利用料を算出する(ステップ59)。ここで、計時データに加えて、又は、代えて、サービス費用に所定の係数をかけあわせて、ソフトウェア利用料を算出してもよい。
【0076】
次に、オペレータサーバ150の利用料送信モジュール155は、ソフトウェア利用料と頒布識別子を、ソフトウェア提供サーバ200に送信する(図示せず)(ステップS60)。この後の、頒布サーバ300の動作は、第1実施形態と同様であるので省略する。
【0077】
オペレータサーバ150は、算出したサービス費用を被コントロール端末10に送信して、請求を行う(ステップS61)。これに応じて、被コントロール端末10は、サービス費用をオペレータサーバ150に納付する(ステップS62)。
【0078】
図8は、被コントロール端末10に表示される画面の一例であって、サービス費用の支払いを行う画面イメージ61である。被コントロール端末10には、サポート費用の額が示され、請求者であるオペレータサーバ150の管理者と、決済を決定するためのボタン65が表示される。このボタンをユーザが押すことで、決済が完了され、サービス費用の納付が行われる。
【0079】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0080】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。