(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
適切に裁断されて湿潤された殺菌されるべき廃棄物が、開閉手段を有する殺菌室(10)に載置された複数のマイクロ波透過キャニスター(1)内に載置され、前記殺菌室が、全体的にまたは部分的にマイクロ波不透過材料から作られ、少なくとも水平方向に、互いにずれた位置に、マグネトロンを具備するマイクロ波源(15、15’、15”)から通じる導波管(115、115’、115”)に接続される複数の開口が設けられ、廃棄物が載置された前記キャニスターにその軸の周囲に的確な速度での回転を伝えるための手段を具備し、当該手段を具備することにより、前記導波管からの放射が分布して前記キャニスター内の全量の廃棄物に達する、一般固形廃棄物と同様の廃棄物として処分することができるように医療系廃棄物又はその他の廃棄物の含有細菌を無力化する機械であって、前記殺菌室(10)が、前記キャニスターを把持および回転させる手段を携行し、前記キャニスターの充填および放出のための低い位置から前記殺菌室の密閉のためおよび処理されるべき廃棄物が載置された前記キャニスターの前記殺菌室への挿入のための上昇位置へ移動できるベース構造(6、19、20)により密閉できる下側が開放したベルの形に作られており、前記キャニスターは、前記殺菌室の前記ベース構造の把持および回転手段により前記キャニスターを着脱可能にサポートし、および、前記キャニスターを前記機械の各種動作ステーション間で移送するマニピュレイト手段(SM)により前記キャニスターを把持するための手段を備えることを特徴とする機械。
前記キャニスター(1)の各々には、前記機械の各種部品により前記キャニスターが把持およびマニピュレイトされ得るように、その下端に、対応するベースプレート(2)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の機械。
前記キャニスター(1)の各々は、適切な容量を有し、適切に口を広げた上部開口(101)を有し、そのベース(201)上に外側方向に軸方向ステム(301)が設けられ、該軸方向ステムの滑り止め外側輪郭上に、複合材料から作られ、固定手段により、一緒に前記軸方向ステムに固定されるベースプレート(2)が固定され、前記ベースプレートは、少なくともキャニスターのベースに支えられるヘッド(102)と、異なる高さに少なくとも2つの環状の上溝(4)および下溝(104)が設けられたステム(202)とを有する、円形の平面形状を有するマッシュルーム形状に特徴があり、前記ベースプレートは直径方向で2つの部品に分割され、前記上溝(4)はマニピュレイト手段(SM)によって把持されるように設計され、前記下溝(104)が前記殺菌室(10)の前記ベース構造の前記把持および回転手段により把持されるように設計されていることを特徴とする請求項2に記載の機械。
2つ以上の殺菌ステーション(SS1、SS2)を具備し、各殺菌ステーションが対応する殺菌室(10)を有し、フレーム(42)の同じ側に互いに距離をおいて位置し、このフレーム上には、第1番目の前記殺菌ステーション(SS1)からの距離が順に大きくなって、前記キャニスター(1)を廃棄物で充填するための充填ステーション(SC)と、前記殺菌ステーション(SS1、SS2)から到着するキャニスターに収容されている無力化された廃棄物を放出するための放出ステーション(SSC)とが配され、前記種々のステーションの間で密閉サイクルにて前記キャニスターを移送するために、前記フレームの同じ側に設けられている前記マニピュレイト手段(SM)が配されていることを特徴とする請求項1に記載の機械。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
図1および
図2は、処理されるべき廃棄物が円形の断面を有して例えば約5〜6リットルの適切な容量を有する円筒型のキャニスター1内に載置されていることを示し、各キャニスターは、適切にフレアされたその上端101を有し、そして、例えば、各ベースプレート2を作り上げる直径方向の区分を有する2つの部品間をクランプしてロックするための任意の種類の滑り止め外側輪郭を有する外部の軸方向ステム301を備えたベース201を有し、これらの部品は、適切な耐熱材料から作られ、横軸の締め付けねじ3によって、一緒に連結される。キャニスター1は、パイレックス
(登録商標)のような任意のマイクロ波透過耐熱材料から作ることができる。ベースプレート2は、実質的に、マッシュルーム形状をしており、その平坦なヘッド102は、少なくともキャニスター1のベースに支えられ、そして一方では、前記ベースのステム202は、異なる高さに例えば台形の輪郭の少なくとも2つの環状の
上溝4および
下溝104を有することを特徴としており、該
上溝4は、前記マニピュレイション・クランプの顎部により係合されるべく設計され、そして一方では、該下溝104は、キャニスターが、例えば、前記機械の殺菌ステーションにて問題対象になっている際に、垂直軸を有する自動芯出し
回転クランプ5の少なくとも3つの顎部105(
図4および
図5)により係合され(下記参照)、該
自動芯出し回転クランプは垂直ガイドおよび摺動部
7、8上を摺動でき
、しかも一対の垂直複動式水圧シリンダー・ピストン部9、9’のロッドに接続され、それらの本体が前記機械のフレームに固定されたブラケット72によりサポートされるキャリッジ6に取り付けられ、それによって、前記キャリッジ6は、前記
自動芯出し回転クランプ5が前記マニピュレイト手段から廃棄物で満杯のキャニスター1を受け取る、
図4に示す低い位置からキャニスター1が静止マイクロ波殺菌室10内に挿入される、
図5に示す
上昇位置へと移動でき、該殺菌室10は、この場合には、
下側が開放したベルの形で形成される。殺菌室10は、強固な管状スリーブ110により形成され、例えば、テフロン
(登録商標)または他のマイクロ波透過材料から作られ、金属シールド510により包囲され、その組立品全体は、上端において蓋210により密閉されており、そのベースにおいては、密閉手段の介在物と、前記蓋に固定されて、
管状スリーブ110と金属シールド510とのアッセンブリーの周囲に分布された適切な数のロッド410によってスタックを形成するフランジ310が設けられている。
蓋210にねじで固定されるスペーサ11上には、前記蓋および前記殺菌室10の外側側面を覆い、内部に嵌合される熱絶縁材料を有するケーシング12の2つのシェル(
図3も参照のこと)が固定されており、ケーシング12は、また、追加のマイクロ波シールドとして役立つべく構築されて使用されることができる。バルブ手段13、センサー14および前記殺菌室10の動作を制御するために要求される全ての手段は、引用した先行の特許出願、または、任意の他の有用で安全な方法に記載された手順に従うと、前記殺菌室の上部から突出している。
サポートねじ111は、スペーサ11を挿通し、前記殺菌室10の蓋210に固定され、それらが、対応するボルトにより、前記機械のフレーム42に固定され、そこから突出する複合サポート16(
図8および10)に確保および固定できるようにするために、それらは、ケーシング12から適切な量だけ突出するような長さを有する(下記参照)。
【0006】
図3は、前記先の特許出願で述べられているように、問題対象になっている殺菌室10が、また、ケーシング12を挿通する導波管115、115’、115”を備えることを示しており、各導波管の一つの端部は、シールド510に形成される対応する開口(図面では見えない)に接続され、そして一方では、その外側端が、適切なパワーのマグネトロンを具備する対応するマイクロ波源15、15’、15”および対応するサービス要素に接続される。マイクロ波注入回路および前記開口は、殺菌室10の高さ方向にわたる様々な対応する領域の十分に均一なおよび/または分布型の放射があるようにされており、これらの領域は、反射波の公知の問題を回避するために、互いに適切にオフセットされている。
【0007】
図4および
図5は、
下フランジ310が殺菌室10の下開口へZ形状の輪郭を授けていることを示し、外側水平ベアリング面18と前者要素の上に適切に持ち上げられた内側水平ベアリング面118と前記2つのベアリング面を接続するライザー218とを有しており、このライザーは、わずかに円錐形で下方へ広がる
面を形成する垂直のまたはわずかに傾いた直線母線を有する。
図4、
図5および
図6に示すように、キャリッジ6は、逆U型構造で形成され、その側面で前記ガイド、摺動部
7、8に接続され、側部シールにて、
垂直軸を有する固定された小型の筒状スリーブ19を担持する水平上壁を有し、その上端上には、キャリッジ6が
図5に示すように持ち上げられた際に、フランジ20の部分120が
下フランジ310の
外側水平ベアリング面18に支えられるように、上部が殺菌室10の前記下フランジ310と相補的なZ形状の輪郭を有す
るフランジ20が固定され、そして一方では、ライザー220上および上ベアリング面320上にそれぞれ設けられた、その対応する環状のシール
21、22が、ライザー218および前記
下フランジ310の内側
水平ベアリング面118
のそれぞれに、側部および前部のシールでもって、支えられる。移動可能なフランジ20は、
上プレート23の周辺端が、
共役の輪郭と十分なクリアランスをもって配される、段付内部輪郭を有し、廃棄物キャニスター1は、キャリッジ6が
図4に示す低い位置の際に、この
上プレート上に位置されて中心にあり、前記
上プレートには、また、自動芯出し
回転クランプ5の顎部105が挿通する放射状のスリットが設けられ、これらの顎部は、当初は、
図5に破線で示す低い後退位置にあり、その下溝104の対応する部分と
係合することによってキャニスター1のベースプレート2を
把持するために命令によって持ち上げられる。
上プレート23は、ギヤードモータ26の出力シャフトの端部フランジに固定される下プレート25から上昇するスペーサ24によってサポートされ、該ギヤードモータ26は、キャリッジ6の上部の開口内に、密封された方法で、そのケーシングにより順繰りに固定され、組立品全体は、必要な軸方向回転が
上プレート23およびキャニスター1へ伝達されるようになされる。
図5の詳細な図に示すように、
自動芯出し回転クランプ5の顎部105は、一対の前記スペーサ24上の27でピボットされており、
図5に実線および破線でそれぞれ示すように、それらの下端は、リンク28によって、その適切な下方および上方への運行によって
自動芯出し回転クランプ5の顎部の必要な自動芯出し閉開動作をそれぞれ作成する動作プレート29に接続される。この垂直移動で、動作プレート29は、
低速移動シャフト126の軸方向キャビティを介して、十分なクリアランスおよび側部シールでもって通過し、
図3〜
図6に示すように、フリーホイール装置32の介在をもってシリンダー・ピストン部31へ接続するためのこのシャフトの他の端部から出現するロッド30の上端に固定されている。キャリッジ6を上昇
および下降させる
シリンダー・ピストン部9、9’は、上昇フェーズにおいて、キャニスター1を殺菌室10内へ挿入して移動可能なフランジ20を該殺菌室の下フランジ310に結合する機能を有するが、それらは、廃棄物の殺菌の間に該
殺菌室内に生じる高圧に抵抗する機能を有してはいない、なぜなら、この機能は
図3、
図4、
図6および
図7を参照して記述されている他の手段によって実施されるからである。前記機械のフレーム42の垂直材142に固定される一対のサポート17、17’(
図3〜
図6および
図8)が、
下フランジ310の2つの直径方向に対向領域内に、フランジから短距離のところに設けられる。サポート17’上には、33、33’において、平面図で180°よりちょっと小さい大きさの扇形の形で形成される一対のプレート34、34’によって形成される顎部のわずかに外向きに湾曲した端134、134’が、ピボットされており、該顎部の
対向する端234、234’は、外部に向かって方向づけられ、これらの顎部に固定された少なくとも一つの
バネ35により互いに抗して押圧され、そして一方では、水圧シリンダー・ピストン部36の本体が、
プレート34の端234上で136にてピボットされ、このユニットのロッドが、
プレート34’の対向端234’上で236にてピボットされる。湾曲した
顎部を形成する前記一対の
プレート34、34’は、90°の角度間隔にて離間したクロス片334、334’により相互接続されており、中間クロス片が、同様に一対の平行なプレート(
図6および7)により形成されて平面図で扇形に似ていてほぼ90度の角度を有する対応するロッカー・アーム38、38’の中間上でピボットされる。これらのロッカー・アーム端部にて、ピン39、39’によって、平面図で扇形に似ていて実質的にY形状の断面を有するブロック40、40’がピボットされ、各ブロックは、殺菌室10に向かって対向する等脚台形の輪郭を有する溝を有し、その等脚台形の外側のより長いベースおよび内側のより短いベースは、立面寸法で、
下フランジ310およびこのフランジと一緒にフランジ20に支えられる部分120の厚みの総和より、それぞれ、大きいおよび小さい寸法を有している。
図6および
図7の詳細に示すように、ブロック40、40’は、対応するサポート用ロッカー・アーム38、38’のプレートと接触するようになる以前の対応するピン39、39’でのそれらの振動時に十分な程度の自由度を有し、ピン39、39’の端部は、ロッカー・アームが、それらの
クロス片334、334’の周りに、振動の十分な自由度を有する様式にて、
顎部を形成する一対の
プレート34、34’に設けられたスロット37、37’を挿通する。湾曲した顎部
を形成するプレート34、34’は、対応する一対のブロック40、40’と一緒に、殺菌室の下フランジ310と、それに対抗して持ち上げられる真下にあるフランジ20により形成される組立品を取り囲むカラークランプを形成する、そして、カラークランプは、前記
下フランジ310
およびフランジ20により形成されるスタックと、浮遊求心法で、相互に作用する機能を有し、これにより、それらの円形の形状に精密に適合され、廃棄物の殺菌の間に殺菌室10内に
生じる高動作圧力に対抗して、それらを閉じ続けるための必要な軸方向スラストを提供する。キャリッジ6がまだ
図4に示す低い位置にある間であって、キャニスター1が殺菌室10に挿入される前に、端234、234’が、それらの突出する先端で、サポート17(
図3および6)に固定されるストップ41、41’に支えられるに至るまで、
水圧シリンダー・ピストン部36のロッドは、バネ35の作用に対抗して
プレート34、34’を互いに離すように伸長される。この状態において、
プレート34、34’とブロック40、40’の両方は後退され、後者がキャニスター1を殺菌室10に挿入するために持ち上げられる際にキャリッジ6と結合したフランジ20と干渉しないようにするために、殺菌室10の下フランジ310から適切に離間される。挿入が完了すると、
水圧シリンダー・ピストン部36は、そのロッドを後退するため、および、バネ35の援助を受けて
プレート34、34’を閉じるために作動され、対応するブロック40、40’は、
下フランジ310および
フランジ20の組立品のペリメータに浮遊求心法にて嵌合され、
図6および
図7に示すように、前記
下フランジ310および
フランジ20の組立品の上下端の上のブロックの溝の傾斜面の相互作用が、組立品を閉じるようになし、
水圧シリンダー・ピストン部36により与えられる最小の力でこの閉じた状態を保持するようになされる。ブロック40、40’の溝の傾斜面は、
水圧シリンダー・ピストン部36に向かって方向づけられた力を実質的に減らす機能を有する、なぜなら、この力はブロックの前記台形の溝の傾斜面の角度の正弦値に比例するからである。
【0008】
殺菌室10の動作サイクル時間は、記載されたタイプの殺菌ステーションを備える機械の各種部品の全ての動作時間の中で最も長いので、本発明は、
フレーム42の一方の側で互いに隣接する2つ以上の殺菌ステーションSS1、SS2を設けることにより、および、同じ側で、第1の前記
殺菌ステーションSS1からの
距離が順に大きくなる位置に、廃棄物を有するキャニスター1を充填するための
充填ステーションSCと前記
殺菌ステーションSS1、SS2から到着するキャニスターから殺菌された廃棄物を放出するための
放出ステーションSSCを設けることにより、機械が、
図8に示すタイプのレイアウトで構築されることを提案する。前記動作ステーションを携行する側に対して、フレーム42の同じ側に、キャニスターをマニピュレイトする適切な自動手段が、種々の該ステーション間の密閉サイクル内にてキャニスターを移送するために設けられる。信頼性および減少された全寸法の観点での満足な結果が、少なくとも2つの直交軸、すなわち、一つのステーションから他のステーションへの移動のために双方向矢印Xにより示される縦軸と移動ステーションに近づいたり遠ざかったりする移動のために双方向矢印Yにより示される横軸上で動作するマニピュレイト手段SMを用いることにより達成された。
図8および
図9に示すように、前記
マニピュレイト手段SMは、
水平ガイド43に平行にその最大寸法を有する箱型の平行六面体形状のヘッド45をサポートする軸Yに平行な摺動子44が走行する直交ガイドを携行する摺動子(不示図)が走行する軸Xに平行で適切な長さの水平ガイド43を具備し、ヘッドの壁は、2つの突出する隣接の自動芯出しクランプ
P1、P2を携行しているステーションに対向し、各々は、
上溝4によりキャニスター1の前記ベースプレート2を
把持するために、扇形の形の一対の平坦な顎部を有し、これらの顎部は、該顎部の開閉した位置を検出する電気センサーを有して、対応するバネ47により閉じた位置に向かって押される空気圧アクチュエータのような商業的に利用可能なタイプのアクチュエータ46の移動素子に固定される。
自動芯出しクランプP2は、対応する顎部だけの開閉移動を行うように適合され、充填ステーションSCから満杯のキャニスターを取り上げ、それらを殺菌ステーションSS1、SS2に挿入するために使用され、そして一方では、
自動芯出しクランプP1は、また、開閉するように、同様に、例えば、90度の回転を介して、軸Yに平行な軸の周りを回転するように適合され、満杯のキャニスター1を殺菌ステーションSS1、SS2から取り外して、それらを放出ステーションSSCに挿入するために使用される。この目的は、ヘッド45と結合した手段により回転可能にサポートされるシャフト48(
図9)上の
自動芯出しクランプP1の顎部を作動させる空気圧アクチュエータを装備することにより達成され、このシャフトは、その本体がヘッド45内のサポート上の51でピボットされるシリンダー・ピストン部50のロッドに接続されるクランク49を備えている。当業者により容易に構築され、それゆえ図解されていない回転コレクターを、アクチュエータ46の供給・放電配線およびシャフト48を挿通する
自動芯出しクランプP1を開閉するセンサーの電気回路を作動可能にさせるために設けることができる。より簡単な代替の解決策では、前記
自動芯出しクランプP1の電気・空気圧回路は、融通性があり、クランプのアクチュエータ46に直接接続でき、ヘッド内に配された部品に接続するためのヘッド45における開口を挿通する可撓管に取り付けることができる。
マニピュレイト手段SMの移動部品の動作に要求されるすべての回路と配線は、
図8に示すトラック状のコンデット71内に配される回路と配線を介して固定供給・制御パネルに接続することができる。
自動芯出しクランプP1は、それが殺菌ステーションの回転可能な
上プレート23の自動芯出し
回転クランプ5からキャニスターを取り出すときに、水平位置にその顎部を有し、それが放出ステーションSSCに達するまでこの位置に留まり、そこでは、このクランプが、
図9に示すようにキャニスターを水平に位置させるために90°回転するので、それは、ヘッド45に固定されてそこから突出するサポートアーム52に支えられる。この状態において、ヘッド45は、殺菌された廃棄物を有するキャニスター1を、空にすべきキャニスター1に入ることができるような直径を有する水平スクリュー53および廃棄物の回転を防ぎ、それがスクリューにより搬送されて、放出されることを保証する上部縦槍形状のガイド54を本質的に具備する
放出ステーションSSCに挿入するために、軸Xに沿って水平に移動する。
水平スクリュー53は、キャニスター1の高さよりも適切に長い長さを有しており、それは機械のフレーム42の垂直材242に固定されたギヤードモータ55の出力シャフト上に取り付けられる(
図8)。
水平スクリュー53とガイド54との組立品は、下方へ解放されるケーシング56により、十分なクリアランスを有して、保護され、その底部には、放出された廃棄物を収集するかまたはそれを離れた場所に携行するために、適切な手段57が接続される(
図8)。
図10は、
水平スクリュー53のシャフトが軸方向に中空であり、
放出ステーションSSCから取り外され、新しい動作サイクルに再挿入される以前に、キャニスター1が内部的に十分に清潔にされることを保証するために、回転ジョイント59を介してこのシャフトに供給される少なくとも一つの空気および/または水のような加圧流体を放出するためのノズル58を有する先端を備えることを示している。放出とクリーニングが完了すると、ヘッド45は、
水平スクリュー53からキャニスターを引っ込めるために水平に後退され、後退が完了した時、
自動芯出しクランプP1は、キャニスターをその口を上方にして垂直位置に戻すために、90度回転し、そして、この状態にて、キャニスターは整列され、
マニピュレイト手段SMにより、キャニスターをサポートする手段を有し、
図11〜
図13を参照して以下に記述されるであろう放出ステーション
SSCに挿入される。
図8および
図11は、放出ステーションSSCにて空にされたキャニスター1が、いかにして、下溝4により、
自動芯出しクランプP1により保持され、垂直に位置されており、軸Yに沿ったヘッド45の平行移動に従って、殺菌ステーションSS1、SS2に存在している
自動芯出し回転クランプ5と同様であって、しかし、後者のクランプとは違って、上昇
および下降する動きを備える目的でなく回転の目的のためのみに設けられる自動芯出し
回転クランプ5’の開放顎部105’の上のこのヘッドにより位置されている、充填ステーションSCの下部に位置されるのかをさらに詳しく示す。下プレート25’は、そのケーシングにより機械のフレーム42
に固定され、
図4に示す配置のように、その下部に、シリンダー・ピストン部31’とリンク28’によってそれらの開閉移動用の顎部105’に必要な振動を伝える動作プレート29’の作動のためのフリーホイール装置32’を備えるギヤードモータ26’の出力シャフトに固定される。キャニスターが放出ステーション
SSCに挿入される以前に、
自動芯出しクランプP2は廃棄物でいっぱいのキャニスターをこのステーションから取り除き、その後、ヘッド45が満杯のキャニスターを移して、それを殺菌ステーションSS1またはSS2の内利用できるいずれかに挿入し、それは、一つのキャニスターが
充填ステーションSCにて満たされている間に、ヘッド45が前記動作を行って、それから、新しい動作サイクルのスタートのために放出ステーションSSCに満杯のキャニスターを持って戻るように、殺菌された廃棄物でいっぱいのキャニスターがステーションの
自動芯出し回転クランプ5により、取り除かれた後である。
【0009】
図12および
図13に示すように、充填ステーションSCは、T型筒状パイプ60を具備し、満杯にされるべきキャニスター1が、この
T型筒状パイプの垂直分岐160の真下にそれと軸方向に整列して載置され、そして一方では、
このT型筒状パイプの水平分岐260が、廃棄物が公知の手段により適切に裁断された後に殺菌されるべき廃棄物を供給する何らかの適切な手段に接続される。
T型筒状パイプ60の垂直分岐の上端は、機械のフレーム42の部品に固定された強力なブラケット61のベースに載置されたカラー161のフランジに固定され、カラー161は、また、真下にある
T型筒状パイプ
の垂直分岐160内で摺動可能な中空円筒形のピストン63の下部を軸方向にガイドして、適切に穴のあいたベース壁163と閉塞した上端263を有している、水平軸と湾曲した直線母線を有するローラー62を携行し、該ピストンは、キャニスター1内にロードされた廃棄物を湿潤するために適切な量の水を導入する命令で作動される回路に接続されたパイプ64を軸方向に運行している(下記参照)。ピストン63は、それが、充填フェーズにて、十分なクリアランスでキャニスター1に入れるような外部直径を有し、以下に記述されている目的に適する長さを有する。ピストン63の
上端263は、等角度間隔離れた点にて、3つの垂直複動式水圧シリンダー・ピストン部65のロッドに接続され、
垂直複動式水圧シリンダー・ピストン部65は、それらの本体の上下端によりクロス片66
、166に固定される。
下部のクロス片66は、パイプ64との干渉を防ぐために中央開口67を有し、平面図でひし形であり、該ひし形は、ブラケット61を含む垂直面に平行なそのより長い寸法を有しており、クロス片66の端部は、対応する垂直複動式水圧シリンダー・ピストン部68、68’のロッドに接続され、その本体の端部は、それぞれ、上部ブラケット69、69’に固定され、そして、ブラケット61に、および、扇形の形をした下部クロス片70に固定され、その中間部分は
T型筒状パイプ60の付属物360に固定される。キャニスター1が廃棄物で満たされるとき、
垂直複動式水圧シリンダー・ピストン部65は、
図13に示すように後退位置にあり、
ピストンを、そのベースが
T型筒状パイプ60の水平分岐260の上となるように位置させるので、この
水平分岐から到着する廃棄物は、下方へ流れて、
図11の
自動芯出し回転クランプ5’によりそれ自身の軸まわりをゆっくり回転させられるキャニスター1へ流れ込まなければならない。充填ステーションSCの運転サイクルにおいて、タイミングの観点での、および/または、
T型筒状パイプ60を介して廃棄物の流れを検出する手段の運転に従う指定の手順によれば、キャニスター1の回転は、その中に載置された廃棄物が均一に分布された後に終わり、廃棄物の供給が休止され、そして、ピストン63は、
垂直複動式水圧シリンダー・ピストン部65のロッドの伸長の結果として、
図13の破線に示され、および、
図12に示すように低い位置に降ろされる。次のステップにおいて、
垂直複動式水圧シリンダー・ピストン部68、68’のロッドは、キャニスター内にピストン63を押し込むために後退される、これにより、キャニスター内への廃棄物の適切な詰め込みを保証し、適切な量の水が、その後、
パイプ64を介して、および、そのベースに穴の開けられたピストンを介して廃棄物に注がれる。適切な手段(不示図)が、適切な量の液体を、また、キャニスター1を充填するサイクルの中間ステップの間に廃棄物に加えられるように、
T型筒状パイプ60の
垂直分岐160の下部充填開口の上に、また、設けることができる。廃棄物の圧縮は、比例バルブ、圧力計、ロードセルおよび/または他の適切な手段により監視できる。詰め込みと湿潤が完成すると、
充填ステーションSCの各種部品は
図13の初期の位置に戻る。この運転サイクルは、キャニスター1の充填の期間に一度だけ(終端で)あるいは多数回のいずれかで行うことができ、そして、適切な手段が、例えば、
シリンダー・ピストン部68、68’のピストン位置を検出する磁気センサーやリニヤエンコーダ等(不示図)のような何らかの適切な直線移動トランスジューサによって
シリンダー・ピストン部68、68’のロッドの運行を検出することにより、キャニスターが容積の点でいっぱいであることを検出する時、充填サイクルは終わる。
【0010】
図8に示すように機械は、幅と長さの双方に制限される空間を占有し、保守管理者によるアクセスのために反対側両端部で、そして、主に殺菌ステーションSS1、SS2が配される端部で、ドアを備える標準寸法の運送容器C内で使用準備でき、および、放出ステーションSSCによる廃棄物の充填および放出の作業のために、組み立てられ、配線されることができる。汚染した廃棄物の容器を搬送する手段を、フレーム42の背後に配することができ、これらの容器は、オートマニピュレイターによって、運送容器に同様に配されて該ステーションSCのパイプ60に案内する放出コンベヤーにより奉仕を受ける裁断機内に放出される。もし廃棄物容器が使い捨てタイプであれば、その中に収容された廃棄物と一緒に裁断機内に載置される。しかしながら、もし廃棄物容器が回収可能タイプであるならば、それは、空にされ、逆さの位置にて、回転ブラシを組み込んでもよいクリーニングステーションに挿入できて、その後、撤去用のコンベヤー上に載置される。運送容器Cは、自然環境への汚染物質の任意の分散を防ぐために、その内部から空気を抜き取るための適切な手段および大気へのその放出以前に抜き取られた空気を処理し、衛生的にする手段に接続することができる。これらの手段は図面に図解おらず、それは、それらが、本願記述への導入部で引用した先行特許出願に記載されたタイプであり得るし、または、任意の適切なタイプであり得るからである。