特許第5927329号(P5927329)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5927329配信装置、配信方法、配信プログラム、端末装置、及び表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5927329
(24)【登録日】2016年4月28日
(45)【発行日】2016年6月1日
(54)【発明の名称】配信装置、配信方法、配信プログラム、端末装置、及び表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20160519BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20160519BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20160519BHJP
【FI】
   G06F17/30 340A
   G06Q30/02 150
   G06F13/00 540P
【請求項の数】18
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2015-159851(P2015-159851)
(22)【出願日】2015年8月13日
【審査請求日】2015年9月17日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】100125612
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 裕昭
(72)【発明者】
【氏名】脇崎 正俊
【審査官】 山本 俊介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−079449(JP,A)
【文献】 特開2002−189950(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0209713(US,A1)
【文献】 小林 直樹,シニアこそデジタルが効く 納得感、つながり、信頼がカギ,日経デジタルマーケティング,日本,日経BP社,2011年 3月25日,第42号,p.18−23
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
G06F 13/00
G06Q 30/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置からコンテンツの配信要求を受け付ける受付部と、
前記配信要求に対応するコンテンツと、前記端末装置を利用するユーザに関する属性に基づいて生成されるユーザ情報であって、前記コンテンツに付加されるユーザ情報とを、前記端末装置に配信する配信部と、
を備えたことを特徴とする配信装置。
【請求項2】
前記配信部は、
前記ユーザに関する属性のうち、前記コンテンツとの関連度に基づいて複数の属性から選択される属性に基づいて生成される前記ユーザ情報を前記端末装置に配信する
ことを特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項3】
前記配信部は、
前記ユーザに関する属性のうち、前記属性の各々に付された優先度に基づいて選択される前記属性に対応する前記ユーザ情報を前記端末装置に配信する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配信装置。
【請求項4】
前記配信部は、
画像情報を含む前記コンテンツと、前記画像情報に重畳して表示される文字情報である前記ユーザ情報を前記端末装置に配信する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配信装置。
【請求項5】
前記配信部は、
前記ユーザ情報が重畳して表示される前記画像情報と、前記ユーザ情報を付加しない領域に表示される情報を含む前記コンテンツを前記端末装置に配信する
ことを特徴とする請求項4に記載の配信装置。
【請求項6】
前記配信部は、
前記ユーザ情報が重畳して表示される前記画像情報を含む前記コンテンツが、他のコンテンツと一覧表示される前記端末装置に、前記コンテンツを配信する、
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の配信装置。
【請求項7】
前記配信部は、
動画情報または音声情報を含む前記コンテンツと、前記コンテンツに付加される音声情報である前記ユーザ情報とを、前記端末装置に配信する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配信装置。
【請求項8】
前記受付部は、
前記コンテンツである広告の配信要求を前記端末装置から受け付け、
前記配信部は、
前記配信要求に対応する広告と、前記端末装置を利用するユーザに関するユーザ情報であって、前記広告に付加されるユーザ情報とを、前記端末装置に配信する、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の配信装置。
【請求項9】
前記配信部は、
前記端末装置を利用するユーザおけるイベントに基づく前記ユーザ情報を前記端末装置に配信する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の配信装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する配信方法であって、
端末装置からコンテンツの配信要求を受け付ける受付工程と、
前記配信要求に対応するコンテンツと、前記端末装置を利用するユーザに関する属性に基づいて生成されるユーザ情報であって、前記コンテンツに付加されるユーザ情報とを、前記端末装置に配信する配信工程と、
を含むことを特徴とする配信方法。
【請求項11】
端末装置からコンテンツの配信要求を受け付ける受付手順と、
前記配信要求に対応するコンテンツと、前記端末装置を利用するユーザに関する属性に基づいて生成されるユーザ情報であって、前記コンテンツに付加されるユーザ情報とを、前記端末装置に配信する配信手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする配信プログラム。
【請求項12】
端末装置であって、
コンテンツと、前記端末装置を利用するユーザに関する属性に基づいて生成されるユーザ情報であって、前記コンテンツに付加されるユーザ情報とを受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記コンテンツに前記ユーザ情報を付加して表示する表示部と
を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項13】
前記受信部は、
画像情報を含む前記コンテンツと、前記画像情報に重畳して表示される文字情報である前記ユーザ情報を受信し、
前記表示部は、
前記ユーザ情報を前記画像情報に重畳して表示する
ことを特徴とする請求項12に記載の端末装置。
【請求項14】
前記受信部は、
前記ユーザ情報が重畳して表示される前記画像情報と、前記ユーザ情報を付加しない領域に表示される情報とを含む前記コンテンツを受信し、
前記表示部は、
前記ユーザ情報が重畳された前記画像情報と、前記ユーザ情報を付加しない領域に表示される情報とを表示する
ことを特徴とする請求項13に記載の端末装置。
【請求項15】
前記表示部は、
前記ユーザ情報が重畳された前記画像情報を含む前記コンテンツを他のコンテンツとともに一覧表示する、
ことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の端末装置。
【請求項16】
前記受信部は、
前記コンテンツである広告と、前記ユーザ情報とを受信し、
前記表示部は、
前記受信部により受信された前記広告に前記ユーザ情報を付加して表示する
ことを特徴とする請求項1215のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項17】
前記受信部は、
前記端末装置を利用するユーザおけるイベントに基づく前記ユーザ情報を受信する
ことを特徴とする請求項12〜16のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項18】
端末装置に実行させる表示プログラムであって、
コンテンツと、前記端末装置を利用するユーザに関する属性に基づいて生成されるユーザ情報であって、前記コンテンツに付加されるユーザ情報とを受信する受信手順と、
前記受信手順により受信された前記コンテンツに前記ユーザ情報を付加して表示する表示手順と、
を端末装置に実行させることを特徴とする表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信装置、配信方法、配信プログラム、端末装置、及び表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザに応じたコンテンツを配信する技術が提供されている。例えば、複数のテンプレートのいずれかに基づいて広告クリエイティブを作成する技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−097494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術ではユーザに応じて適切なコンテンツを配信することが難しい。例えば、各ユーザに応じたテンプレートを用意することは難しいため、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することが難しい。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信する配信装置、配信方法、配信プログラム、端末装置、及び表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る配信装置は、端末装置からコンテンツの配信要求を受け付ける受付部と、前記配信要求に対応するコンテンツと、前記端末装置を利用するユーザに関するユーザ情報であって、前記コンテンツに付加されるユーザ情報とを、前記端末装置に配信する配信部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る配信処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る広告配信装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るユーザ属性情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る画像情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る配信処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る端末装置における表示処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、変形例に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。
図10図10は、変形例に係る配信処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、変形例に係る配信処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、端末装置におけるユーザ情報の表示の一例を示す図である。
図13図13は、広告配信装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る配信装置、配信方法、配信プログラム、端末装置、及び表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信装置、配信方法、配信プログラム、端末装置、及び表示プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.配信処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る配信処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る配信処理の一例を示す図である。図1に示す広告配信装置100は、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツに表示される広告を配信する配信サービスを提供する。以下では、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツがウェブページである場合を例に説明する。
【0011】
図1に示すように、配信システム1には、端末装置10と、コンテンツ配信装置50と、広告配信装置100とが含まれる。端末装置10と、コンテンツ配信装置50と、広告配信装置100とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示した配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台のコンテンツ配信装置50や、複数台の広告配信装置100が含まれてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1は、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0013】
また、端末装置10は、ユーザによる操作を受け付ける。図1に示す例において、端末装置10は、所定のブラウザアプリ(以下、単に「ブラウザ」とする場合がある)を起動する。そして、端末装置10は、ブラウザに表示するコンテンツをコンテンツ配信装置50へ要求する。また、端末装置10は、表示するコンテンツに広告を表示する領域が含まれる場合、広告を広告配信装置100へ要求する。なお、端末装置10は、ブラウザに限らず、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツを表示するためのアプリケーションによりコンテンツを表示してもよい。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
【0014】
広告配信装置100は、広告の配信要求に応じて広告を配信する広告配信サービスを提供する配信装置である。例えば、広告配信装置100は、広告の配信を要求した端末装置10を利用するユーザに応じて、端末装置10へ広告を配信する配信装置である。また、広告配信装置100は、端末装置10に配信する広告が画像を含まない文字情報のみである場合、広告に適した画像情報を選択する。そして、広告配信装置100は、広告である文字情報や画像情報に付加するユーザ情報を、端末装置10を利用するユーザの属性に基づいて生成する。以下、広告である文字情報や画像情報と、広告に付加されるユーザ情報とを合わせて広告とする場合がある。なお、ここで言うユーザ情報は、例えばユーザの年齢や性別等の属性を含み、そのユーザに対する広告の訴求効果を高めることが期待される情報である。例えば、ユーザ情報は、ユーザの属性であればどのような情報を含んでもよく、例えば、年齢や性別に限らず、より個人的な名前や居住地域等の属性を含んでもよい。また、図1に示す例における画像情報は、その画像情報に関する権利(著作権等)を有する第三者から、画像情報への加工、すなわち二次加工に関する許諾が得られているものとする。
【0015】
コンテンツ配信装置50は、コンテンツを配信する情報処理装置である。図1に示す例において、コンテンツ配信装置50は、端末装置10からのコンテンツ要求に応じて、端末装置10において起動されたブラウザに表示されるウェブページであるコンテンツを配信する。
【0016】
以下、図1を用いて、配信処理の一例を説明する。図1は、ユーザがユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)である場合を示す。なお、図1は、広告情報記憶部121に記憶された広告は文字情報である、すなわち広告主から入稿されたコンテンツである広告が文字情報のみである場合を一例として示す。
【0017】
図1に示すように、ユーザU1の操作によりブラウザが起動された端末装置10は、コンテンツ配信装置50にコンテンツ要求を送信する(ステップS11)。例えば、図1においては図示を省略するが、ユーザU1がブラウザのアドレスバーにコンテンツ配信装置50のURL(Uniform Resource Locator)を入力すること等により、端末装置10は、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信を要求する。
【0018】
端末装置10からコンテンツ要求を受け付けたコンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツを配信する(ステップS12)。例えば、コンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツCT11、CT12、CT13及び広告表示領域AR11を含むコンテンツCT10を配信する。
【0019】
コンテンツCT10を受信した端末装置10は、コンテンツCT10中に広告表示領域AR11が含まれるため、広告配信装置100に広告の配信要求を送信する(ステップS13)。端末装置10は、ステップS13において、配信要求として、端末装置10を利用するユーザU1を識別する情報を広告配信装置100に送信する。
【0020】
端末装置10から広告の配信要求を取得した広告配信装置100は、端末装置10に配信する広告を選択する(ステップS14)。具体的には、広告配信装置100は、広告情報記憶部121から広告の文章である文字情報を選択する。例えば、広告配信装置100は、ユーザ属性情報記憶部122に記憶されたユーザの属性に関する情報に基づいて、広告情報記憶部121から文字情報を選択する。例えば、広告配信装置100は、端末装置10に配信する広告として、広告ID「AC11」により識別される文字情報「○○に一戸建てを持ちませんか?」(以下、「文字情報AC11」とする場合がある)を選択する。
【0021】
また、広告配信装置100は、選択した文字情報に基づいて画像情報記憶部123から文字情報とともに表示する画像情報(以下、単に「画像」とする場合がある)を選択する。例えば、広告配信装置100は、文字情報「○○に一戸建てを持ちませんか?」が家に関する広告の文章であるため、家に関連する画像を選択する。具体的には、広告配信装置100は、文字情報「○○に一戸建てを持ちませんか?」に基づいて、画像情報記憶部123から画像ID「G12」により識別される画像(以下、「画像G12」とする場合がある)を選択する。
【0022】
また、広告配信装置100は、ユーザ属性情報記憶部122からユーザ情報の生成に用いる属性を選択する。例えば、広告配信装置100は、広告である画像G12や文字情報AC11に基づいて、ユーザ情報の生成に用いる属性を選択する。例えば、広告配信装置100は、ユーザに関する属性から、画像G12や文字情報AC11との関連度に基づいて属性を選択する。具体的には、広告配信装置100は、家の画像G12や戸建ての購入を勧める文字情報AC11に基づいて、家との関連度が高い属性「年齢」と属性「性別」を選択する。なお、広告配信装置100は、広告の対象である商品を購入したりサービスの提供を受けたりしたユーザの属性の分布等に基づいて、広告の対象とユーザの属性の関連度を決定してもよい。
【0023】
その後、広告配信装置100は、ステップS14において選択した属性に基づいて、端末装置10を利用するユーザU1に関するユーザ情報を生成する(ステップS15)。例えば、広告配信装置100は、ユーザU1の年齢「30代」や性別「男性」等の属性に関する情報に基づいて、ユーザU1に関するユーザ情報を生成する。具体的には、広告配信装置100は、年齢「30代」や性別「男性」を用いて、ユーザ情報「30代 男性 必見!」(以下、「ユーザ情報UI11」とする場合がある)を生成する。
【0024】
その後、広告配信装置100は、広告を端末装置10へ配信する(ステップS16)。具体的には、広告配信装置100は、文字情報AC11と画像G12とユーザ情報UI11とを、広告として端末装置10へ配信する。
【0025】
そして、端末装置10は、コンテンツ配信装置50から受信したコンテンツCT10に含まれる広告表示領域AR11に広告配信装置100から受信した広告を配置して、コンテンツCT10を表示する(ステップS17)。図1に示す例において、端末装置10は、コンテンツCT11〜CT13と同様に、広告表示領域AR11に左側に画像を配置し、右側に文字情報を配置した態様で広告を表示する。具体的には、端末装置10は、広告表示領域AR11の右側に文字情報AC11である「○○に一戸建てを持ちませんか?」を配置する。
【0026】
また、端末装置10は、広告表示領域AR11の左側に家の画像G12を配置する。ここで、端末装置10は、広告表示領域AR11の左側に配置された家の画像G12に重畳させてユーザ情報UI11を表示させる。具体的には、端末装置10は、ユーザ情報UI11を「30代」、「男性」、「必見!」と3行に分けて、家の画像G12に重ねて表示させる。なお、上述した例においては、広告配信装置100が、ステップS16において文字情報AC11と画像G12とユーザ情報UI11とを端末装置10へ配信する例を示したが、画像G12とユーザ情報UI11とを合成した合成画像を生成し、端末装置10に配信してもよい。この場合、広告配信装置100は、家の画像G12にユーザ情報UI11を重畳させて配置した合成画像を生成し、端末装置10に配信してもよい。具体的には、広告配信装置100は、ユーザ情報UI11を「30代」、「男性」、「必見!」と3行に分けて、家の画像G12に重ねて配置した合成画像を生成し、端末装置10に配信してもよい。
【0027】
上述したように、広告配信装置100は、広告である文字情報や画像に付加されるユーザ情報を端末装置10に配信する。また、ユーザ情報を受信した端末装置10は、画像に重畳させてユーザ情報を表示させる。これにより、端末装置10を利用するユーザにとって、表示される広告がユーザ自身の属性に基づいて生成されたユーザ情報が付加された広告であるため、コンテンツに注目する可能性をより高めることができる。すなわち、広告配信装置100は、人間の行動心理における選択的注意、いわゆるカクテルパーティ効果を広告等のコンテンツ配信において得ることができる。これにより、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切な広告を配信することができる。すなわち、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することができる。
【0028】
なお、広告配信装置100は、ステップS14において選択された画像が、ユーザ情報を重畳させるのに適切な画像でない場合、ユーザ情報を画像に重畳させなくてもよい。この場合、広告配信装置100は、例えば、後述するように画像の付近にユーザ情報を配置して表示してもよい。また、広告配信装置100は、広告情報記憶部121に広告主から入稿された画像が含まれる場合、広告主から入稿された画像にユーザ情報を重ねて表示させてもよい。この場合、広告配信装置100は、例えば、広告主に画像へユーザ情報の付加を許可するかどうかの指定を受け付けてもよい。また、上述のように広告主から提供された画像情報については、広告主やその画像情報に関する権利(著作権等)を有する第三者から、画像情報への加工、すなわち二次加工に関する許諾が得られているものとする。
【0029】
また、上記例においては、画像にユーザ情報を重ねて表示させる例を示したが、ユーザ情報はコンテンツである広告とともにユーザに提供されれば、付加される態様はどのような態様であってもよい。例えば、広告配信装置100は、画像の周囲(例えば、下部)にユーザ情報を配置することにより、広告にユーザ情報を付加してもよい。また、例えば、広告配信装置100は、文字情報の周囲(例えば、下部)にユーザ情報を配置することにより、広告にユーザ情報を付加してもよい。また、広告配信装置100は、端末装置10において広告が表示される際に、端末装置10にユーザ情報を音声として出力させてもよい。また、広告配信装置100は、ユーザ情報が付加される文字情報や画像に応じて、ユーザ情報の視認性が高まるようにユーザ情報を表示する色を変更してもよい。また、広告配信装置100は、ユーザ情報が付加される文字情報や画像に応じて、ユーザ情報の視認性が高まるように文字情報や画像を表示する色を変更してもよい。
【0030】
また、上記例においては、ユーザ情報UI11を「30代」、「男性」、「必見!」と3行に分けて表示したが、端末装置10は、目的に応じてユーザ情報の表示態様を適宜変更してもよい。端末装置10は、ユーザ情報を表示させる領域、例えば重畳させる画像のサイズ等に応じて、文字の大きさや行数や1行に入れる文字数等を適宜変更してもよい。
【0031】
なお、広告配信装置100は、ユーザ情報が付加された広告に対するユーザ操作の有無に応じて、ユーザの属性情報を更新してもよい。具体的には、広告配信装置100は、ユーザ情報が付加された広告に対するユーザ操作の有無に応じて、ユーザ属性情報記憶部122に記憶されたユーザの属性情報を更新してもよい。この場合、広告配信装置100は、属性として年齢が不明なユーザに対して、「20代」を含むユーザ情報や「30代」を含むユーザ情報等が付加された広告の各々を順番に、年齢が不明なユーザの端末装置10に配信してもよい。そして、広告配信装置100は、ユーザが「20代」を含むユーザ情報が付加された広告を選択(クリック)した場合、そのユーザが「20代」であるとして、ユーザ属性情報記憶部122に記憶されたユーザの属性情報を更新してもよい。
【0032】
このように、広告配信装置100は、ユーザの不明な属性に関するユーザ情報が付加された複数の広告を出し分けて、ユーザの各広告に対する反応を比較することにより、不明なユーザの属性を推定することができる。すなわち、広告配信装置100は、属性が全て不明なユーザであっても、不明な属性に関するユーザ情報が付加された複数の広告を出し分けて、ユーザの各広告に対する反応を比較することにより、ユーザの属性が特定可能になる。このように、広告配信装置100は、不明な属性に関するユーザ情報が付加された複数の広告を出し分けることにより、ユーザの属性に関する情報の収集が可能になる。また、広告配信装置100は、ユーザ属性情報記憶部122に記憶されたユーザの属性情報を更新することにより、ユーザに応じて適切な広告を配信することができる。
【0033】
〔2.広告配信装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る広告配信装置100の構成について説明する。図2は、実施形態に係る広告配信装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、広告配信装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、広告配信装置100は、広告配信装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0034】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0035】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図2に示すように、広告情報記憶部121と、ユーザ属性情報記憶部122と、画像情報記憶部123とを有する。
【0036】
(広告情報記憶部121)
実施形態に係る広告情報記憶部121は、広告に関する各種情報を記憶する。図3に、実施形態に係る広告情報記憶部121の一例を示す。図3に示す広告情報記憶部121は、「広告ID」、「文字情報」、「広告主ID」、「商品」といった項目を有する。
【0037】
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。「文字情報」は、広告主から入稿された広告の文章である文字情報を示す。「広告主ID」は、広告主を識別するための識別情報を示す。なお、広告主は、入稿作業等を代理店に依頼する場合もある。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であるものとする。「商品」は、広告の対象となる商品やサービスの分類を示す。なお、各商品を識別する情報としては商品の分類に限らず、各商品を識別するための「商品ID」等の情報を記憶してもよい。
【0038】
例えば、図3に示す例において、広告ID「AC11」により識別される文字情報「○○に一戸建てを持ちませんか?」は、広告主ID「AP11」により識別される広告主から取得した広告であり、その広告の対象となる商品の分類は「家」であることを示す。
【0039】
なお、広告情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、広告情報記憶部121は、入札価格に関する情報等を記憶してもよい。また、広告情報記憶部121は、広告主が入稿した画像情報を記憶してもよい。
【0040】
(ユーザ属性情報記憶部122)
実施形態に係るユーザ属性情報記憶部122は、コンテンツに関する各種情報を記憶する。図4に、実施形態に係るユーザ属性情報記憶部122の一例を示す。図4に示すユーザ属性情報記憶部122は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」、「居住地」、「興味」といった項目が含まれる。
【0041】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザに対応する。また、「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。また、「居住地」は、ユーザIDにより識別されるユーザの居住する地域を示す。なお、「居住地」は、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な住所であってもよい。また、「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザが関心のある対象を示す。なお、「興味」は、複数登録されてもよい。
【0042】
例えば、図4に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの年齢は、「30代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、図4に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、居住地が「地域A」であり、関心のある対象が「スポーツ」であることを示す。
【0043】
なお、ユーザ属性情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報、例えばデモグラフィック属性情報やサイコグラフィック属性情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ属性情報記憶部122は、氏名、家族構成、収入、勤務先等の情報を記憶してもよい。
【0044】
(画像情報記憶部123)
実施形態に係る画像情報記憶部123は、コンテンツである画像に関する各種情報を記憶する。図5に、実施形態に係る画像情報記憶部123の一例を示す。図5に示す画像情報記憶部123は、「画像ID」、「画像」といった項目を有する。
【0045】
「画像ID」は、画像を識別するための識別情報を示す。例えば、画像ID「G12」により識別される画像は、図1の例に示した画像G12に対応する。また、「画像」は、画像IDにより識別される画像データを示す。なお、図5においては、画像データとして説明のため画像IDにより識別される画像を図示するが、「画像」としては、画像データ、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されてもよい。
【0046】
例えば、図5に示す例において、画像ID「G11」により識別される画像は、スタジアムの風景画像であることを示す。なお、画像情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、画像情報記憶部123は、画像ID「G11」により識別される画像の提供元に関する情報を記憶してもよい。また、画像情報記憶部123中の画像は、画像の提供元や画像に関する権利(著作権等)を有する第三者から、画像への加工、すなわち二次加工に関する許諾が得られていることが判断(確認)され、管理(記憶)されているものとする。
【0047】
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0048】
図2に示すように、制御部130は、受付部131と、選択部132と、生成部133と、配信部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0049】
(受付部131)
受付部131は、端末装置10からコンテンツの配信要求を受け付ける。例えば、受付部131は、コンテンツである広告の配信要求を端末装置10から受け付ける。なお、受付部131は、端末装置10からコンテンツが表示される領域に関する情報を配信要求として受け付けてもよい。例えば、受付部131は、端末装置10からコンテンツに含まれる画像が表示される領域の大きさに関する情報を配信要求として受け付けてもよい。
【0050】
また、受付部131は、広告主から広告の入稿を受け付けてもよい。なお、受付部131は、広告主から広告の入稿を依頼された代理店から広告の入稿を受け付けてもよい。この場合、例えば、受付部131は、広告主や代理店が利用する情報処理装置から広告の入稿を受け付ける。また、例えば、受付部131は、入稿を受け付けた広告を広告情報記憶部121に記憶する。
【0051】
また、受付部131は、端末装置10や所定の外部装置から端末装置10を利用するユーザの属性に関する情報を受け付ける。この場合、例えば、受付部131は、受け付けたユーザの属性に関する情報をユーザ属性情報記憶部122に記憶する。また、受付部131は、所定の提供元から画像の提供を受け付ける。この場合、例えば、受付部131は、所定の提供元が利用する情報処理装置から画像の提供を受け付ける。また、例えば、受付部131は、提供を受け付けた画像を画像情報記憶部123に記憶する。
【0052】
(選択部132)
選択部132は、端末装置10に配信する広告を選択する。例えば、選択部132は、広告情報記憶部121から広告の文章である文字情報を選択する。具体的には、選択部132は、ユーザ属性情報記憶部122に記憶されたユーザの属性に関する情報に基づいて、広告情報記憶部121から文字情報を選択する。図1に示す例では、選択部132は、端末装置10に配信する広告として、文字情報AC11である「○○に一戸建てを持ちませんか?」を選択する。
【0053】
また、選択部132は、選択した文字情報に基づいて画像情報記憶部123から文字情報とともに表示する画像を選択する。図1に示す例では、選択部132は、文字情報「○○に一戸建てを持ちませんか?」が家に関する広告の文章であるため、家に関連する画像を選択する。具体的には、選択部132は、文字情報「○○に一戸建てを持ちませんか?」に基づいて、画像情報記憶部123から家の画像である画像G12を選択する。
【0054】
また、選択部132は、ユーザに関する属性から、コンテンツとの関連度に基づいて属性を選択する。例えば、選択部132は、ユーザ属性情報記憶部122からユーザ情報の生成に用いる属性を選択する。図1に示す例では、選択部132は、広告(コンテンツ)である画像G12や文字情報AC11に基づいて、ユーザ情報の生成に用いる属性を選択する。具体的には、選択部132は、家の画像G12や戸建ての購入を勧める文字情報AC11に基づいて、家との関連度が高い属性「年齢」と属性「性別」を選択する。また、選択部132は、ユーザに関する属性から、属性の各々に付された優先度に基づいて、ユーザ情報の生成に用いる属性を選択してもよい。この点についての詳細は後述する。
【0055】
(生成部133)
また、生成部133は、選択部132により選択された属性に基づいて、ユーザ情報を生成する。図1に示す例では、生成部133は、ユーザU1の年齢「30代」や性別「男性」等の属性に関する情報に基づいて、ユーザU1に関するユーザ情報を生成する。具体的には、生成部133は、年齢「30代」や性別「男性」を用いて、ユーザ情報UI11である「30代 男性 必見!」を生成する。なお、生成部133は、ユーザ情報の表示態様を指示する制御情報を生成してもよい。例えば、生成部133は、ユーザ情報の画像に対する表示位置を指定する制御情報を生成してもよい。例えば、生成部133は、ユーザ情報を画像に重畳させて表示させる制御情報を生成してもよい。また、生成部133は、ユーザ情報UI11を「30代」、「男性」、「必見!」と3行に分けて表示させる制御情報を生成してもよい。
【0056】
(配信部134)
配信部134は、配信要求に対応するコンテンツと、端末装置10を利用するユーザに関するユーザ情報であって、コンテンツに付加されるユーザ情報とを、端末装置10に配信する。例えば、配信部134は、配信要求に対応する広告と、端末装置10を利用するユーザに関するユーザ情報であって、広告に付加されるユーザ情報とを、端末装置10に配信する。また、配信部134は、生成部133が生成したユーザ情報の表示態様を指示する制御情報を端末装置10に配信する。
【0057】
また、配信部134は、画像情報を含むコンテンツと、画像情報に重畳して表示される文字情報であるユーザ情報を端末装置10に配信する。例えば、配信部134は、画像情報を含む広告と、画像情報に重畳して表示されるユーザ情報を端末装置10に配信する。図1に示す例では、配信部134は、広告を端末装置10へ配信する。具体的には、配信部134は、文字情報AC11と画像G12とユーザ情報UI11とを、広告として端末装置10へ配信する。
【0058】
配信部134は、ユーザ情報が重畳して表示される画像情報と、ユーザ情報を付加しない領域に表示される情報を含むコンテンツを端末装置10に配信する。図1に示す例では、配信部134は、ユーザ情報UI11が重畳して表示される画像G12と、ユーザ情報UI11を付加しない領域に表示される文字情報AC11とを含む広告を端末装置10へ配信する。また、配信部134は、ユーザ情報が重畳して表示される画像情報を含むコンテンツが、他のコンテンツと一覧表示される端末装置10に、コンテンツを配信する。図1に示す例では、配信部134は、ユーザ情報UI11が重畳して表示される画像G12を含む広告が、他のコンテンツCT11〜CT13と一覧表示される端末装置10に、広告を配信する。
【0059】
例えば、配信部134は、ユーザに関する属性のうち、コンテンツとの関連度に基づいて選択される属性に対応するユーザ情報を端末装置10に配信する。また、例えば、配信部134は、ユーザに関する属性のうち、属性の各々に付された優先度に基づいて選択される属性に対応するユーザ情報を端末装置10に配信する。
【0060】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図6は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図6に示すように、端末装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とを有する。
【0061】
(通信部11)
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網と有線または無線で接続され、広告配信装置100との間で情報の送受信を行う。
【0062】
(記憶部12)
記憶部12は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、例えば、端末装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。
【0063】
(入力部13)
入力部13は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部13は、タッチパネル機能により表示面(例えば出力部14や表示部153)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部13は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0064】
(出力部14)
出力部14は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。
【0065】
(制御部15)
制御部15は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶部12などの記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、インストールされているアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部15は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0066】
図6に示すように、制御部15は、送信部151と、受信部152と、表示部153とを有し、以下に説明する配信処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する配信処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0067】
送信部151は、各種情報を外部装置へ送信する。例えば、送信部151は、入力部13により受け付けたユーザ操作に従って、コンテンツ配信装置50へコンテンツの要求を送信する。例えば、送信部151は、起動したブラウザ等のアプリからのコンテンツの要求をコンテンツ配信装置50へ送信する。また、送信部151は、受信部153により受信したコンテンツ配信装置50に広告表示領域が含まれる場合、広告配信装置100へ広告の配信要求を送信する。例えば、送信部151は、広告配信装置100へ広告の配信要求として端末装置10を利用するユーザを識別する情報を送信する。
【0068】
受信部152は、各種情報を外部装置から受信する。例えば、受信部152は、コンテンツ配信装置50から配信されたコンテンツを受信する。図1に示す例では、受信部152は、コンテンツ配信装置50から広告表示領域AR11を含むコンテンツCT10を受信する。また、受信部152は、広告配信装置100から配信された広告を受信する。例えば、受信部152は、広告の文章である文字情報と、端末装置10を利用するユーザに関するユーザ情報であって、広告に付加されるユーザ情報とを受信する。例えば、受信部152は、画像情報を含むコンテンツと、画像情報に重畳して表示される文字情報であるユーザ情報を受信する。また、受信部152は、ユーザ情報が重畳して表示される画像情報と、ユーザ情報を付加しない領域に表示される情報を含むコンテンツを受信する。図1に示す例では、受信部152は、広告配信装置100から広告として、文字情報AC11と画像G12とユーザ情報UI11とを受信する。なお、受信部152は、ユーザ情報の表示態様を指示する制御情報を受信してもよい。
【0069】
表示部153は、受信部152により受信されたコンテンツや広告を表示する。例えば、表示部153は、受信部152により受信されたコンテンツにユーザ情報を付加して表示する。表示部153は、受信部152により受信された広告にユーザ情報を付加して表示する。表示部153は、ユーザ情報を画像情報に重畳して表示する。表示部153は、ユーザ情報が重畳された画像情報と、ユーザ情報を付加しない領域に表示される情報とを表示する。表示部153は、ユーザ情報が重畳された画像情報を含むコンテンツを他のコンテンツとともに一覧表示する。なお、表示部153は、受信部152により受信されたユーザ情報の表示態様を指示する制御情報に基づいてユーザ情報を表示してもよい。
【0070】
図1に示す例では、表示部153は、ユーザ情報UI11が重畳された画像G12と、ユーザ情報UI11を付加しない領域に表示される文字情報AC11とを表示する。また、図1に示す例では、表示部153は、ユーザ情報UI11が重畳された画像G12を含む広告を、他のコンテンツCT11〜CT13とともに一覧表示する。
【0071】
なお、上述した制御部15による表示処理等の処理は、例えば、JavaScript(登録商標)などにより実現されてもよい。また、上述した表示処理が所定のアプリケーションにより行われる場合や表示処理が専用アプリにより行われる場合、制御部15は、例えば、所定のアプリや専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
【0072】
〔4.配信処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る配信システム1による配信処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る配信処理の一例を示すフローチャートである。
【0073】
図7に示すように、広告配信装置100の受付部131は、広告の配信要求を受け付ける(ステップS101)。例えば、受付部131は、端末装置10から広告の配信要求を受け付ける。その後、広告配信装置100の選択部132は、広告情報記憶部121から広告の文章である文字情報を選択する(ステップS102)。また、選択部132は、ステップS102において選択した文字情報に基づいて、画像情報記憶部123から画像情報を選択する(ステップS103)。また、選択部132は、ステップS103において選択した画像情報及びステップS102において選択した文字情報に基づいて、ユーザ属性情報記憶部122からユーザ属性を選択する(ステップS104)。
【0074】
その後、広告配信装置100の生成部133は、ステップS104において選択したユーザ属性に基づいてユーザ情報を生成する(ステップS105)。その後、広告配信装置100の配信部134は、ステップS102において選択した文字情報とステップS103において選択した画像情報とステップS104において生成したユーザ情報とを端末装置10へ配信する(ステップS106)。
【0075】
〔5.表示処理のフロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る端末装置10における表示処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る端末装置における表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0076】
図8に示すように、端末装置10の受信部152は、文字情報とユーザ情報と画像情報とを含む広告を受信する(ステップS201)。その後、端末装置10の表示部153は、ユーザ情報を画像情報に重畳する(ステップS202)。そして、表示部153は、ユーザ情報を重畳した画像情報と文字情報を所定の配置により表示する(ステップS203)。
【0077】
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、配信システム1の他の実施形態について説明する。
【0078】
〔6−1.優先度に基づくユーザの属性選択〕
広告配信装置100は、各属性の優先度に基づいて、属性を選択してもよい。この点について、図9及び図10を用いて説明する。図9は、変形例に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。また、図10は、変形例に係る配信処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9及び図10に示す例においては、広告配信装置の広告情報記憶部に記憶される情報に属性に関する優先度が追加されるのみであるため、広告情報記憶部を広告情報記憶部221とし、他の部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0079】
(広告情報記憶部221)
変形例に係る広告情報記憶部221は、広告に関する各種情報を記憶する。図10に、変形例に係る広告属性情報記憶部221の一例を示す。図10に示す広告情報記憶部221は、「広告ID」、「文字情報」、「広告主ID」、「商品」、「優先度」といった項目を有する。
【0080】
「優先度」は、対応する広告におけるユーザの属性の優先度を示す。例えば、図10に示す例において、広告ID「AC11」により識別される広告においては、年代が「30代」であることが優先度1位であり、性別が「男性」であることが優先度2位であることを示す。優先度は、目的に応じて種々の情報に基づいて決定されてもよい。例えば、優先度は、広告評価値(例えば予測収益値等)に基づいて決定されてもよい。例えば、広告評価値はeCPM(effective Cost Per Mille)等であってもよい。
【0081】
〔6−1−1.配信処理のフロー〕
次に、図10を用いて、ユーザの属性の優先度に基づく配信処理の手順について説明する。図10は、変形例に係る配信処理の一例を示すフローチャートである。
【0082】
図10に示すように、広告配信装置100の受付部131は、広告の配信要求を受け付ける(ステップS301)。例えば、受付部131は、端末装置10から広告の配信要求を受け付ける。その後、広告配信装置100の選択部132は、広告情報記憶部121から広告の文章である文字情報を選択する(ステップS302)。また、選択部132は、ステップS302において選択した文字情報に基づいて、画像情報記憶部123から画像情報を選択する(ステップS303)。
【0083】
次に、選択部132は、未選択のユーザ属性のうち優先度の高いユーザ属性を選択する(ステップS304)。例えば、ステップS302において広告ID「AC11」により識別される広告の文字情報を選択した場合、選択部132は、広告の配信先のユーザの年代が30代である場合、優先度1位である年代「30代」をユーザ属性として選択する。なお、選択部132は、広告の配信先のユーザの年代が30代でない場合、優先度1位である年代「30代」をユーザ属性として選択しなくてもよい。また、選択部132は、ユーザ属性を所定数選択していない場合(ステップS305:No)、ステップS304に戻り、未選択のユーザ属性のうち優先度の高いユーザ属性を選択する(ステップS304)。
【0084】
選択部132は、ユーザ属性を所定数選択した場合(ステップS305:Yes)、選択したユーザ属性に基づいてユーザ情報を生成する(ステップS306)。その後、広告配信装置100の配信部134は、ステップS302において選択した文字情報とステップS303において選択した画像情報とステップS306において生成したユーザ情報とを端末装置10へ配信する(ステップS307)。なお、上記の例における優先度は一例であり、優先度は、全広告の統計的な評価値に限らず、広告ごとやユーザごとの評価値に基づいて決定されてもよい。この場合、選択部132は、例えば、ユーザごとの評価値に基づいてユーザ属性を選択してもよい。例えば、選択部132は、あるユーザについてユーザ属性「性別」の評価値が高い場合、ユーザ属性「性別」を優先して選択してもよい。
【0085】
〔6−2.イベントに応じたユーザ情報〕
広告配信装置100は、広告の配信先のユーザにおけるイベントの有無に応じてユーザ情報を生成してもよい。この点について、図11を用いて説明する。図11を用いて、ユーザにおけるイベントの有無に基づく配信処理の手順について説明する。図11は、変形例に係る配信処理の一例を示すフローチャートである。
【0086】
図11に示すように、広告配信装置100の受付部131は、広告の配信要求を受け付ける(ステップS401)。例えば、受付部131は、端末装置10から広告の配信要求を受け付ける。その後、広告配信装置100の選択部132は、広告情報記憶部121から広告の文章である文字情報を選択する(ステップS402)。また、選択部132は、ステップS402において選択した文字情報に基づいて、画像情報記憶部123から画像情報を選択する(ステップS403)。また、選択部132は、ステップS403において選択した画像情報及びステップS402において選択した文字情報に基づいて、ユーザ属性情報記憶部122からユーザ属性を選択する(ステップS404)。
【0087】
次に、生成部133は、配信先のユーザにおける所定のイベントの有無を判定する(ステップS405)。例えば、生成部133は、受付部131により配信要求が受け付けられた日時と、受付部131が受け付けたユーザに関する情報やユーザ属性情報記憶部122に記憶されたユーザの属性に関する情報に基づいて、配信先のユーザにおける所定のイベントの有無を判定する。例えば、生成部133は、配信先のユーザが結婚式場の検索等を行っている場合、所定のイベント(結婚式)有りと判定してもよい。また、例えば、生成部133は、配信先のユーザが名づけに関する本を購入している場合、所定のイベント(子供の誕生)有りと判定してもよい。また、例えば、生成部133は、配信先のユーザが特定の商品について、オークションサイトやショッピングサイトで閲覧を行っている場合、所定のイベント(特定の商品の購入)有りと判定してもよい。このように、ここで言う所定のイベントには、人の生活において発生するイベント(事象)であればどのようなイベントでもよく、ユーザの属性に応じて種々のイベントが適宜選択されてもよい。
【0088】
生成部133は、配信先のユーザにおいて所定のイベントが有ると判定した場合(ステップS405:Yes)、選択したユーザ属性とイベントに基づいてユーザ情報を生成する(ステップS406)。例えば、生成部133は、配信先のユーザが所定のイベント(結婚式)有りと判定された場合、結婚式場の予約をすすめる情報を含むユーザ情報を生成してもよい。また、例えば、生成部133は、配信先のユーザが所定のイベント(子供の誕生)有りと判定された場合、子供に関する商品の購入やサービスの利用をすすめる情報を含むユーザ情報を生成してもよい。また、例えば、生成部133は、配信先のユーザが所定のイベント(特定の商品の購入)有りと判定された場合、特定の商品の購入を促す情報を含むユーザ情報を生成してもよい。
【0089】
また、選択部132は、配信先のユーザにおいて所定のイベントがない場合(ステップS405:No)、選択したユーザ属性に基づいてユーザ情報を生成する(ステップS407)。その後、広告配信装置100の配信部134は、ステップS402において選択した文字情報とステップS403において選択した画像情報と生成したユーザ情報とを端末装置10へ配信する(ステップS408)。
【0090】
〔6−3.その他のコンテンツにおけるユーザ情報〕
上述した実施形態及び変形例においては、画像情報を含む広告にユーザ情報を付加する例を示したが、ユーザ情報は、目的に応じて種々の情報に付加されてもよい。例えば、ユーザ情報は、動画情報や音声情報に付加されてもよい。この場合、広告配信装置100は、例えば、動画情報または音声情報を含むコンテンツと、コンテンツに付加される音声情報であるユーザ情報とを、端末装置10に配信する。また、端末装置10は、動画情報の表示位置に近接する位置にユーザ情報を文字情報として表示してもよい。この点について、図12を用いて説明する。
【0091】
図12は、端末装置におけるユーザ情報の表示の一例を示す図である。図12に示す例において、端末装置10には、2つの動画のサムネイルMC11とサムネイルMC12とが表示される。例えば、端末装置10は、サムネイルMC11に対応する動画情報とともにユーザ情報を受信しており、サムネイルMC11の下部に位置する表示領域AR21にユーザ情報を表示する。図12に示す例においては、表示領域AR21には、ユーザ情報UI21である「30代男性必見!」が表示される。また、端末装置10は、サムネイルMC11に対応する動画情報を再生する際に、例えば再生を開始する操作がされた後動画開始前にユーザ情報UI21である「30代男性必見!」を音声として出力してもよい。この場体、端末装置10は、音声をスピーカ等の音声出力部から出力する。一方、端末装置10は、サムネイルMC12に対応する動画情報とともにユーザ情報を受信していないため、サムネイルMC12の下部に位置する表示領域AR22には、通常情報N21である「動画タイトルA」が表示される。なお、端末装置10は、例えばフローティングバナー等のように、動画情報に重畳させてユーザ情報を表示してもよい。
【0092】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る広告配信装置100は、受付部131と、配信部134とを有する。受付部131は、端末装置からコンテンツの配信要求を受け付ける。配信部134は、配信要求に対応するコンテンツと、端末装置10を利用するユーザに関するユーザ情報であって、コンテンツに付加されるユーザ情報とを、端末装置10に配信する。
【0093】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、端末装置10を利用するユーザにとって、表示されるコンテンツがユーザ自身に関するユーザ情報が付加されたコンテンツであるため、コンテンツに注目する可能性をより高めることができる。すなわち、広告配信装置100は、人間の行動心理における選択的注意、いわゆるカクテルパーティ効果を広告等のコンテンツ配信において得ることができる。これにより、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することができる。
【0094】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、配信部134は、ユーザに関する属性のうち、コンテンツとの関連度に基づいて選択される属性に対応するユーザ情報を端末装置10に配信する。
【0095】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、端末装置10を利用するユーザにとって、表示されるコンテンツがユーザ自身の属性に基づいて生成されたユーザ情報が付加されたコンテンツであるため、コンテンツに注目する可能性をより高めることができる。これにより、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することができる。
【0096】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、配信部134は、ユーザに関する属性のうち、属性の各々に付された優先度に基づいて選択される属性に対応するユーザ情報を端末装置10に配信する。
【0097】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、端末装置10を利用するユーザにとって、表示されるコンテンツがユーザ自身の属性のうち優先度の高い属性に基づいて生成されたユーザ情報が付加されたコンテンツであるため、コンテンツに注目する可能性をより高めることができる。これにより、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することができる。
【0098】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、配信部134は、画像情報を含むコンテンツと、画像情報に重畳して表示される文字情報であるユーザ情報を端末装置10に配信する。
【0099】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、画像にユーザ自身の属性に基づいて生成されたユーザ情報が重畳して表示されたコンテンツであるため、コンテンツに注目する可能性をより高めることができる。これにより、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することができる。
【0100】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、配信部134は、ユーザ情報が重畳して表示される画像情報と、ユーザ情報を付加しない領域に表示される情報を含むコンテンツを端末装置10に配信する。
【0101】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、ユーザ情報が重畳された画像とユーザ情報が付加されない領域に表示される文字情報とを含むコンテンツであるため、コンテンツに注目する可能性をより高めることができる。これにより、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することができる。
【0102】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、配信部134は、ユーザ情報が重畳して表示される画像情報を含むコンテンツが、他のコンテンツと一覧表示される端末装置10に、コンテンツを配信する。
【0103】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、画像にユーザ自身の属性に基づいて生成されたユーザ情報が重畳して表示されたコンテンツが他のコンテンツと一覧表示されるため、他のコンテンツと異なりユーザ自身に関するユーザ情報が付加されたコンテンツに注目する可能性をより高めることができる。これにより、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することができる。
【0104】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、配信部134は、動画情報または音声情報を含むコンテンツと、コンテンツに付加される音声情報であるユーザ情報とを、端末装置10に配信する。
【0105】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、端末装置10を利用するユーザにとって、再生されるコンテンツがユーザ自身の属性に基づいて生成されたユーザ情報が付加されたコンテンツであるため、コンテンツに注目する可能性をより高めることができる。これにより、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することができる。
【0106】
また、実施形態に係る広告配信装置100において、受付部131は、コンテンツである広告の配信要求を端末装置10から受け付ける。配信部134は、配信要求に対応する広告と、端末装置10を利用するユーザに関するユーザ情報であって、広告に付加されるユーザ情報とを、端末装置10に配信する。
【0107】
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、端末装置10を利用するユーザにとって、表示される広告がユーザ自身の属性に基づいて生成されたユーザ情報が付加された広告であるため、広告に注目する可能性をより高めることができる。これにより、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切な広告を配信することができる。すなわち、広告配信装置100は、ユーザに応じて適切なコンテンツを配信することができる。
【0108】
また、実施形態に係る端末装置10は、受信部152と、表示部153とを有する。受信部152は、コンテンツと、端末装置10を利用するユーザに関するユーザ情報であって、コンテンツに付加されるユーザ情報とを受信する。表示部153は、受信部152により受信されたコンテンツにユーザ情報を付加して表示する。
【0109】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、端末装置10を利用するユーザにとって、表示されるコンテンツがユーザ自身の属性に基づいて生成されたユーザ情報が付加されたコンテンツであるため、コンテンツに注目する可能性をより高めることができる。これにより、端末装置10は、ユーザに応じて適切なコンテンツを表示することができる。
【0110】
また、実施形態に係る端末装置10において、受信部152は、画像情報を含むコンテンツと、画像情報に重畳して表示される文字情報であるユーザ情報を受信する。表示部153は、ユーザ情報を画像情報に重畳して表示する。
【0111】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、画像にユーザ自身の属性に基づいて生成されたユーザ情報が重畳して表示されたコンテンツであるため、コンテンツに注目する可能性をより高めることができる。これにより、端末装置10は、ユーザに応じて適切なコンテンツを表示することができる。
【0112】
また、実施形態に係る端末装置10において、受信部152は、ユーザ情報が重畳して表示される画像情報と、ユーザ情報を付加しない領域に表示される情報とを含むコンテンツを受信する。表示部153は、ユーザ情報が重畳された画像情報と、ユーザ情報を付加しない領域に表示される情報とを表示する。
【0113】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、ユーザ情報が重畳された画像とユーザ情報が付加されない領域に表示される文字情報とを含むコンテンツであるため、コンテンツに注目する可能性をより高めることができる。これにより、端末装置10は、ユーザに応じて適切なコンテンツを表示することができる。
【0114】
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、ユーザ情報が重畳された画像情報を含むコンテンツを他のコンテンツとともに一覧表示する。
【0115】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、画像にユーザ自身の属性に基づいて生成されたユーザ情報が重畳して表示されたコンテンツが他のコンテンツと一覧表示されるため、他のコンテンツと異なりユーザ自身に関するユーザ情報が付加されたコンテンツに注目する可能性をより高めることができる。これにより、端末装置10は、ユーザに応じて適切なコンテンツを表示することができる。
【0116】
また、実施形態に係る端末装置10において、受信部152は、広告と、ユーザ情報とを受信する。表示部153は、受信部152により受信された広告にユーザ情報を付加して表示する。
【0117】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、端末装置10を利用するユーザにとって、表示される広告がユーザ自身の属性に基づいて生成されたユーザ情報が付加された広告であるため、広告に注目する可能性をより高めることができる。これにより、端末装置10は、ユーザに応じて適切な広告を表示することができる。すなわち、端末装置10は、ユーザに応じて適切なコンテンツを表示することができる。
【0118】
〔8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る広告配信装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、広告配信装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0119】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0120】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0121】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0122】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0123】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0124】
以上、本願の実施形態及び変形例のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0125】
〔9.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0126】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0127】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0128】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0129】
1 配信システム
100 広告配信装置(配信装置)
121 広告情報記憶部
122 ユーザ属性情報記憶部
123 画像情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 選択部
133 生成部
134 配信部
10 端末装置
151 送信部
152 受信部
153 表示部
50 コンテンツ配信装置
N ネットワーク
【要約】
【課題】ユーザに応じて適切なコンテンツを配信すること。
【解決手段】本願に係る配信装置は、受付部と、配信部とを有する。受付部は、端末装置からコンテンツの配信要求を受け付ける。配信部は、配信要求に対応するコンテンツと、端末装置を利用するユーザに関するユーザ情報であって、コンテンツに付加されるユーザ情報とを、端末装置に配信する。例えば、配信部は、ユーザに関する属性のうち、コンテンツとの関連度に基づいて選択される属性に対応するユーザ情報を端末装置に配信する。
【選択図】図2
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図13