(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5927611
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月1日
(54)【発明の名称】複数系統家系図
(51)【国際特許分類】
B42D 15/00 20060101AFI20160519BHJP
【FI】
B42D15/00 321A
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-134239(P2012-134239)
(22)【出願日】2012年5月28日
(65)【公開番号】特開2013-244744(P2013-244744A)
(43)【公開日】2013年12月9日
【審査請求日】2014年4月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】512154633
【氏名又は名称】平林 智
(72)【発明者】
【氏名】平林 智
【審査官】
居島 一仁
(56)【参考文献】
【文献】
実開平06−003669(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3022448(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3016099(JP,U)
【文献】
特開2005−092166(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D1/00−25/485
G06C3/00
G09G5/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一氏の直系とその兄弟姉妹の家系図に、1つ又は複数の何れかの直系世代の、配偶者の実家又は傍系の系統を追加した複数系統家系図において、
家系図の名前表記が縦書きの場合(以下括弧内は横書きの場合)は、各系統の直系各世代の夫婦については夫を右(上)側に夫婦系線を間に隣配置とし、そして夫の兄弟姉妹については夫の右(上)側に、妻の兄弟姉妹については妻の左(下)側に、各兄弟姉妹系線上に配置し、その直系の配置順が兄弟姉妹生まれ順とならない場合は、該直系には生まれ順位を付記する、直系とその兄弟姉妹の記載配置手段と、
この記載配置手段により、同一氏の直系とその兄弟姉妹、又は傍系のみを1系統単位とし、系統間の関係を示す該兄弟姉妹系線の延長線をページ端で同一行(列)の状態で、系統単位で複数の区域ページに分ける手段と、
これらの手段により系統単位で分けたページにより、仕立てを洋本、和本などの綴り本タイプの見開き構造とし、複数の系統に関係する基準の系統のページを、追加した各系統との関係に応じて複数のページに配置し、そのページの配置手段を、追加した系統が直系の妻実家又は妻傍系系統の場合はそれを左(下)ページ、その基準の系統を右(上)ページに、直系の夫実家又は夫傍系系統の場合はそれを右(上)ページ、その基準の系統を左(下)ページに、各々見開きできるように配置し、見開きする毎に関係する系統のページどうしのみを、関係を示す該兄弟姉妹系線の延長線を介して、左右(上下)に表示される配置構造を備えたことを特徴とする複数系統家系図。
【請求項2】
請求項1に記載の複数系統家系図において、
前記の直系とその兄弟姉妹の記載配置手段と、
前記の系統単位で複数の区域ページに分ける手段と、
これらの手段により系統単位で分けたページについて、複数の系統に関係する基準の系統のページに対し、追加した各系統のページの並び配置を、系統関係に応じ、直系の妻実家又は妻傍系系統ページの場合はその左(下)側方向へ、直系の夫実家又は夫傍系系統ページの場合はその右(上)側方向へ、各々該兄弟姉妹系線の延長線を介して並び配置し、
そして各ページを二つ折りとし、仕立てを折り本、横(縦)長の用紙を折りたたんだものなどの折りたたみ構造とし、複数の系統に関係する基準の系統のページ分を開き固定した状態で、その左(下)又は右(上)側方向に配置した関係の系統の各ページ分を順次折りたたみ開き、関係する系統ページどうしのみを、関係を示す該兄弟姉妹系線の延長線を介して、2ページ分並べて見開き表示される配置構造を備えたことを特徴とする複数系統家系図。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は複数系統の家系図に関する。
【背景技術】
【0002】
複数系統家系図は、本人、子、父母、祖父母、曾祖父母などの直系に加え、おじ、おば、いとこなどの傍系、各世代の配偶者の実家の系統などを追加した家系図である。家系図の表記形式は、慣習的に縦書きの場合は、夫婦関係は右に夫とし二重線の横線系線で結び、親子関係は先代順に上から下の縦線系線で結び、また兄弟姉妹はそれに横線系線でぶら下げ、生まれた順に右から左の配置としている。
【0003】
複数系統家系図の配置種類には、本人と同一氏(名字)の直系(以下本人直系と記す)の系統図に対し、各世代の配偶者の実家の系統図を上側に配置したタイプと左側に配置したタイプがある。前者の例を
図7、
図8に、後者の例を
図9、
図10、
図11、
図12、
図13および
図14に示す。さらに後者は、夫婦系線の延長により配置した
図9、
図10のタイプ、兄弟姉妹系線の延長により配置した
図11、
図12のタイプ、および配偶者の兄弟姉妹系線の延長により配置した
図13、
図14のタイプがある。上記各タイプは、本人直系各世代の夫婦の氏について男性側の氏を称した場合である。また各タイプの図例では比較のため系統数、世代数および兄弟姉妹人数を各々同一数としている。そして
図8、
図10、
図12および
図14については、本人直系をわかりやすくするために、兄弟姉妹の配置を生まれた順にこだわらない配置としている。
【0004】
複数系統家系図の仕立て種類には、賞状タイプおよび額タイプ、並びに掛け軸タイプおよび巻物タイプ、並びに洋本および和本などの綴り本タイプ、並びに折り本および横長の用紙を折りたたんだ折りたたみタイプなどがある。何れの仕立て方法も、上記従来の家系図配置により一面上の紙、または複数の紙に単に分割して記載していた。またそれぞれ用紙への記載に加え、表装したものもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数系統家系図では、系統数、世代数および兄弟姉妹人数が多い、または追加する場合に、系統間および世代間の混載、系線の交差となりがちとなる。そのため従来の家系図配置方法と仕立て方法では、本人直系をたどりにくい、各系統の区分がわかりにくい、本人直系と各系統間の関係がわかりにくい、さらに、一部配置方法では、同世代関係、兄弟姉妹関係または夫婦関係がわかりにくい問題がある。これらの課題対策を、記載用紙の面積拡大で対応した場合には、用紙、対応プリンターおよび表装のコスト上昇となり、また記載文字の縮小、系線間隔縮小で対応した場合には見にくくなる問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従来の課題を解決するために、複数系統家系図を、下記のように系統間関係を示す系線の延長により配置し、系統単位で複数の区域ページに分け、そのページ単位で配置する。本人、その配偶者、本人直系各世代については、男は兄弟姉妹系線上の左端、女は兄弟姉妹系線上の右端とし、夫婦系線を間に隣り合わせ配置とする。その際に兄弟姉妹の生まれ順の配置とならない場合は、生まれ順位の付記をして生まれ順がわかるようにする。さらに仕立て方法は、綴り本タイプ、折りたたみタイプまたは電子的画面表示タイプとし、基準とする系統のページとその他の任意の系統のページを左右に見開きできる配置構造とする。
【0007】
各系統図のページ配置は、本人直系のページに対し、各世代の配偶者の実家の系統図については、当配偶者の兄弟姉妹系線の直線延長で左側に配置する。その際に世代が新しいほど、より左側ページに配置すると系線の交差が少なくて済む。また各世代の傍系の系統図については、本人直系の兄弟姉妹系線の直線延長で右側に配置する。その際に世代が古いほど、より右側ページに配置すると系線の交差が少なくて済む。さらに各ページ内に系統家名を標記すれば系統区分が見やすくなる。世代数が多く1ページ内に収まらない場合は、複数ページに渡る記載とする。つまり上位世代側ページの親子系線の下端を折り曲げ、上端へ戻り左側に直線延長し、下位世代側ページの親子系線へとつなげる。なお、系統図内の記載人数が少ない、または系線の交差が少なくて済む場合は、複数系統を1ページ内に配置してもよい。上記説明は、本人直系各世代の夫婦の氏について男性側の氏を称していた場合であるが、女性側の氏を称していた場合は、その世代の配偶者(男)の実家の系統図は右側ページに配置し、その世代の傍系の系統図については左側ページ配置とする。以下では本人直系各世代の夫婦の氏について男性側の氏を称した場合について説明する。
【0008】
この家系図配置方法は、何れの仕立て方法でも利用できるが、綴り本タイプ、折りたたみタイプまたは電子的画面表示タイプでは、下記の各々の工夫により従来の課題を解決している。なおこれらの仕立て方法では、直線延長の際、他の系統ページ内で系線交差により見にくくなる場合は、他の系統ページ内で線分を無記載とし他の系統図を見やすくすることもできる。またこの線分の端に、つながりの印のために各同一記号をつける方法もある。しかしこの配置方法は、一面上の紙に記載する賞状タイプおよび額タイプ、並びに軸タイプおよび巻物タイプの仕立て方法では適用せずに、系線の一部切断などで交差状態を図示する。
【0009】
仕立て方法を綴り本タイプとする場合は、見開いた際に、たとえば基準とする系統の本人直系のページを右に、各世代の配偶者の実家の系統のページを各々左に見開きできるようにし、本人直系のページと左右に配置する仕立てとする。一方、傍系のページについては本人直系のページを左に、各世代の傍系のページを各々右に配置する仕立てとする。世代数が多く複数ページに渡るときは、上位世代側ページを右に、下位世代側ページを左に配置する仕立てとする。3系統以上の家系図の場合は、基準の系統たとえば本人直系は複数ページに記載することになる。
【0010】
仕立て方法を折りたたみタイプとする場合は以下の方法とする。このタイプは、1ページを二つ折りとし隣ページを接着しつなぐ、または横長の用紙を折りたたんだ構造である。そして2ページ分を見開きする際に、隣ページ同士を見開きする以外に、折りたたみにより隣ページ以外の任意のページ同士を左右に見開きできる構造を持っている。この特有の仕立て方法と前記の家系図配置方法を組み合わせる。たとえば、基準とする系統の本人直系のページを固定開示し、そして各世代の配偶者の実家の系統については該当ページのみを折りたたみによりその左側に開示し、本人直系のページと左右に並び配置する。各世代の傍系については該当ページのみを折りたたみにより本人直系のページの右側に開示し、本人直系のページと左右に並び配置する。本人直系の世代数が多く複数ページに渡るときは、上位世代側のページのみを折りたたみにより右側ページに開示し、固定開示の下位世代側のページと左右に並び配置する。なお折りたたみタイプの場合は、基準の系統たとえば本人直系のページを複数ページに記載する必要はない。
【0011】
電子的画面表示タイプとする場合は、パソコンなどのコンピュータ機器を使用し、文書と線画作成機能のアプリケーションソフトウェアにより、この配置による家系図データを一つのファイルまたはページ毎の複数のファイルに作成し記憶させる。そして画面分割または画面整列機能の電子的画面表示方法により、一画面上に2つのページを選択し並び表示させる。たとえば、基準とする系統の本人直系のページを右画面に、各世代配偶者の実家の何れか1つの系統を左画面に表示させる。各世代の傍系のページについては本人直系のページを左画面に、各世代の何れか1つの傍系ページを右画面に表示させる。世代数が多く複数ページに渡るときは、上位世代側のページを右画面に、下位世代側のページを左画面に表示させる。このように基準の系統と、選択したその他の系統とを左右画面に表示させる。
【0012】
基準とする系統は、上記例の本人直系以外に任意であり、それと関係する系統との組み合わせには制限が無いことから、このような配置方法は拡張性がある。
【0013】
以上、説明した方法は、家系図の文字表記を縦書きとした場合であるが、文字表記を横書きとした家系図の場合には、左右上下の各方向表現をマイナス90度回転した場合の方向表現に置き替えればよい。
【発明の効果】
【0014】
複数系統家系図を見る場合は、本人直系など基準となる系統と、その他の何れかの1つの系統との関係を見る場合が多い。この発明では、この2つの系統間関係を容易に選択表示する家系図配置、仕立て方法、表示方法としていることから、本人直系など基準となる系統をたどりやすく、各系統の区分がわかりやすく、並びに基準となる系統と各系統間の関係が見やすい効果がある。また系統の世代数が多く複数ページに渡る場合でも、該当系統の複数のページのみを選択し、それを並べて配置し見ることができ、同一系統がわかりやすい効果がある。
【0015】
この発明では、2つの系統間関係を見る場合の基準となる系統は任意に追加でき、その何れの基準となる系統に対しても同様の配置、仕立て方法、表示方法でおこなえる。たとえば本人の配偶者の実家の系統を基準系統とし、本人の配偶者の母の実家の系統をその左側に配置して同様におこなえる。このように系統数、世代数および兄弟姉妹人数が多くなっても、系統間関係の見やすさを損なうことなく拡張性を持っておこなえる。
【0016】
系統数、世代数および兄弟姉妹人数が多い、または追加する場合でも、その記載範囲の増加に対しては、縦横に拡大した用紙とその対応プリンターは必要では無く、安価な汎用的な大きさの用紙の枚数を増やすことで構成できる。また表装する場合は、表装コストにはほとんど影響が無い内部のページ部分が増えるのみであり、表紙、裏表紙の表装コスト上昇が少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】この発明による複数系統家系図の和本仕立て例
【
図2】この発明による複数系統家系図の折り本仕立て例
【
図3】この発明による複数系統家系図の電子的画面表示タイプ例で、画面分割機能利用による画面表示例
【
図4】この発明による複数系統家系図で、本人直系下位世代の系統および本人直系各世代の配偶者の実家の系統の配置例
【
図5】この発明による複数系統家系図で、本人直系上位世代の系統、本人直系各世代の傍系の系統および本人直系下位世代の系統の配置例
【
図6】この発明による複数系統家系図で、本人直系下位の系統、本人の配偶者の実家の系統および本人の配偶者の母の実家の系統の配置例
【
図7】従来の複数系統家系図例で、本人直系の系統図配置に対し、各世代の配偶者の実家の系統図を上側に配置した家系図
【
図8】従来の複数系統家系図例で、
図7の方式の配置に対し、本人直系をわかりやすくするために、生まれ順にこだわらない配置とした家系図
【
図9】従来の複数系統家系図例で、本人直系の系統図配置に対し、各世代の配偶者の実家の系統図を、本人直系の夫婦系線の延長により左側に配置した家系図
【
図10】従来の複数系統家系図例で、
図9の方式の配置に対し、本人直系をわかりやすくするために、生まれ順にこだわらない配置とした家系図
【
図11】従来の複数系統家系図例で、本人直系の系統図配置に対し、各世代の配偶者の実家の系統図を、本人直系の兄弟姉妹系線の延長により左側に配置した家系図
【
図12】従来の複数系統家系図例で、
図11の方式の配置に対し、本人直系をわかりやすくするために、生まれ順にこだわらない配置とした家系図
【
図13】従来の複数系統家系図例で、本人直系の系統図配置に対し、各世代の配偶者の実家の系統図を、各世代の配偶者の兄弟姉妹系線の延長により左側に配置した家系図
【
図14】従来の複数系統家系図例で、
図13の方式の配置に対し、本人直系をわかりやすくするために、生まれ順にこだわらない配置とした家系図
【発明を実施するための形態】
【0018】
この発明による複数系統家系図は、基準とする系統の配置に対し、その他の系統を両系統間関係に応じて左側もしくは右側、または下側もしくは上側への関係系線の延長により配置し、1系統または複数系統単位で複数の区域ページに分け、そのページ単位で配置する。そして仕立てが、綴り本タイプでは
図1、折りたたみタイプでは
図2、また電子的画面表示タイプでは
図3の各例で示すように、基準とする系統とその他の各系統の関係を見られるようにしている。
【実施例】
【0019】
この発明による複数系統家系図配置例を
図4、
図5および
図6に示す。この例では家系図配置の各系統記載区域11を、本人直系下位5世代の記載区域P4、並びに2世代の各傍系の記載区域P2およびP3、並びに本人直系上位4世代の記載区域P1、並びに3世代の各配偶者の実家の系統の記載区域P5、P6およびP7、並びに本人の配偶者の母の実家の系統の記載区域P8とし、記載区域8ページの7系統家系図である。
【0020】
この例では基準とする系統を◎◎家の本人直系とし、
図4に示すように◎◎家の本人直系下位5世代のP4に対し、3世代の各配偶者の実家の系統図を、該当配偶者の兄弟姉妹系線の左側への直線延長によりP5、P6およびP7に配置している。◎◎家傍系については、
図5に示すように兄弟姉妹系線の右側への直線延長によりP2、P3に配置している。なお本人直系下位5世代のP4では、記載範囲に余裕があるため、◎◎家傍系の2世代分については同ページ内に配置している。また◎◎家の直系が複数ページに渡るため、上位世代側P1の親子系線の下端を折り曲げ、上端へ戻り左側に延長し、下位世代側P4の親子系線へとつなげている。さらに
図6に示すように、P7の本人の配偶者の実家の系統を基準の系統とし、本人の配偶者の母の実家の系統を同様の方法で左側のP8に配置している。
【0021】
なお一部世代の配偶者の兄弟姉妹系線の左側への延長直線が、他の系統のページ内を横切り他の系線と交差する場合は、他の系統内では線分を無記載とし他の系統図を見やすくしている。線分の無記載は、家系図仕立て方法の種類が、綴り本タイプ、折りたたみタイプまたは電子的画面表示タイプの家系図仕立ての場合に適用し、一面上の紙に記載する賞状タイプおよび額タイプ、並びに掛け軸タイプおよび巻物タイプの場合は適用せずに、一部系線切断などで交差状態を図示する。
【0022】
本人、その配偶者および本人直系各世代の個人情報欄1には生まれ順位を付記している。また系統家名記載欄3に家名を記載し各区域の系統をわかりやすく表示している。なお説明上、一部ページは重複記載している。
【0023】
仕立て方法を和本とした発明の実施例を
図1に示す。用紙に各ページを記載する際には、
図4、
図5および
図6の家系図の例では、家系図の左右ページの見開き状態で、左にP4右にP1、左にP4右にP2、左にP4右にP3、左にP5右にP4、左にP6右にP4、左にP7右にP4および左にP8右にP7の各区域となるように記載し綴じる。つごうP4は6箇所、P7は2箇所に記載する。実施例
図1は、左にP6右にP4の見開き状態を示し、P4の◎◎家の直系下位5世代と、P6の先代の配偶者の実家○○家の系統の関係を見ることができる。さらにこれ以外のページを見開くことにより、◎◎家の直系とその他の系統との関係も左右ページ上に各々見ることができる。
【0024】
仕立て方法を折り本とした発明の実施例を
図2に示す。折り本は、
図4、
図5および
図6の家系図の例の区域ごとに記載した用紙を、P1からP8の順序でつなぎ合わせる。実施例
図2は、P4の◎◎家の直系下位5世代と、P6の先代の配偶者の実家○○家の系統の見開き状態を示す。両者の間に記載されているP5の□□家の系統図は、折り本特有の構造を利用し折りたたみ隠し、◎◎家の直系下位5世代と先代の配偶者の実家○○家の系統の関係のみを見ることができる。このようにP4の◎◎家の直系下位5世代のページを固定開示し、P6以外のページを折りたたみ左または右に並べて見開くことにより、その他の系統との関係も各々見ることができる。
【0025】
電子的画面表示タイプとした発明の実施例を
図3に示す。画面分割機能利用と、画面整列機能利用の方法とでは、家系図データファイルの作成方法とファイルを開く方法が異なる。家系図データは、画面分割機能利用の方法では全ページを1つのファイルに作成しそのファイルを開くのに対し、画面整列機能利用の方法ではページ毎の複数のファイルを作成し、該当ページの各ファイルを開く。
【0026】
実施例
図3では、P4の◎◎家の直系下位5世代を右画面に、P6の先代の配偶者の実家○○家の系統を左画面とした表示状態を示す。画面分割機能利用の方法の場合は、家系図データを画面上に、たとえば◎◎家の直系下位5世代のP4を含む2ページ分を表示し、左右に画面分割操作する。そして◎◎家の直系下位5世代のP4の画面は固定し、残りの画面に、その他の何れかの系統のページを選択表示し、左右に並べてその他の系統間関係を見ることができる。画面整列機能利用の方法の場合は、たとえば◎◎家の直系下位5世代のP4のファイルを右(または左)画面半分に固定表示し、その他の何れかの系統のファイルを別途開き、左(または右)画面半分に整列表示させることにより、系統間関係を見ることができる。
【符号の説明】
【0027】
1 続柄、名前、生年月日、没年月日、戒名、本籍地など個人情報記載欄
2 本人の個人情報記載欄
3 系統家名記載欄
4 和本
5 折り本
6 パソコン画面
7 メニュー画面
8 ドロップダウンメニュー画面
9 折り本のページ内折り目
10 家系図配置上の系統間境界
11 家系図配置上の各系統記載区域ナンバー