【実施例1】
【0012】
本実施例について、図面を参照しながら説明する。本実施例では、本明細書に開示する技術を車体のロール軸周りのロール角制御に適用した例であり、ロール角制御に関係のない構成については、従来技術と同様としている。このため、以下の説明では、ロール角制御に関連する構成を主に説明し、それ以外の構成については適宜説明を省略する。
図1,2に示すように、車両100は、左右の前輪12a,12bと、1つの後輪15(従動輪)と、前輪12a,12b及び後輪16が取付けられた車体10を備えている。
【0013】
前輪12a,12bは、車体10の側面に回転可能に取付けられている。各前輪12a,12bは、インホイールモータ14a,14bにより独立して駆動される。前輪12a,12bを駆動することで、車両10は走行面Rを走行する。後輪15は、車体10に取付けられており、車両100を正面からみたときに車体10の中央となる位置に配置されている。本実施例では、後輪15に、全方位車輪又はキャスタ車輪が用いられている。このため、左右の前輪12a,12bの回転駆動量(回転角速度)を制御することで、車両100はその進行方向を任意の方向に変えることができる。なお、後輪15を操舵輪とし、後輪15の操舵角によって車両100の進行方向を制御するようにしてもよい。
【0014】
車体10は、ロール軸周りに回転可能となっている。車体10は、車体10のロール角速度を検出するジャイロセンサ16と、車体10のロール角度を制御するためのアクチュエータ18と、アクチュエータ18を制御する制御装置20(
図3に図示)を備えている。
【0015】
ジャイロセンサ16は、車体10のロール角速度を検出する。
図3に示すように、ジャイロセンサ16は、制御装置20に電気的に接続されている。ジャイロセンサ16から出力されるロール角速度信号は、制御装置20に入力される。
【0016】
アクチュエータ18は、車体10のロール角度を調整するための装置である。アクチュエータ18は、車体10に対してロール軸周りのトルクτを付与する。
図3に示すように、アクチュエータ18は、制御装置20に電気的に接続されている。制御装置20から出力される制御指令値に基づいてアクチュエータ18は、ロール軸周りにトルクτを発生する。本実施例では、アクチュエータ18に、ギア付きサーボモータが用いられている。ギア付きサーボモータは、モータからの出力を減速機構(ギア)により減速して出力することで、大きなトルクτを発生する。アクチュエータ18の出力軸の回転角は、エンコーダ22によって検出される。エンコーダ22で検出されたアクチュエータ18の出力軸の回転角は、制御装置20に入力される。
【0017】
制御装置20は、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータによって構成されている。制御装置20は、車体10に設置されている。制御装置20は、ジャイロセンサ16とアクチュエータ18とエンコーダ22に電気的に接続されている。制御装置20は、ジャイロセンサ16から入力されるロール角速度及びエンコーダ22から入力されるアクチュエータ18の出力軸の回転角に基づいて、アクチュエータ14を駆動する。これによって、車体10のロール軸周りの姿勢角(ロール角)が制御される。以下、制御装置20について詳細に説明する。
【0018】
まず、車体10のロール軸周りの運動モデルについて説明し、次いで、その運動モデルに基づいて制御装置20の制御構成を説明する。
図4に示すように、車体10は、サスペンション13a,13bによって懸架されたアーム10aと、アーム10aに取付けられた車体上部10bによって表される。本実施例では、前輪12a,12bの剛性は、十分に高いものとして無視し、アーム10aが左右のサスペンション13a,13bを介して路面Rに支持されているものとする。車体上部10bの姿勢角は、アーム10aに取付けられたアクチュエータ18によって制御可能となっている。ここで、Jはアクチュエータ18の出力軸S
r周りの車体上部10bの慣性モーメントであり、Mは車体上部10bの質量であり、lはアクチュエータ18の出力軸S
rから車体上部10bの重心までの距離であり、θは車体上部10bの姿勢角(重力方向に対する姿勢角)であり、θ
nはアームの回転角度であり、τはアクチュエータ18のトルクを表している。
【0019】
なお、本実施例では、路面Rに凹凸が存在し、あるいは、路面Rが傾斜している場合は、アクチュエータ18の出力軸は自由に回転することが可能な構成となっている。したがって、理論的には、路面Rの外乱が車体上部10bの姿勢角に影響を与えることはない。しかしながら、アクチュエータ18は高いギア比の減速機構を有しており、アクチュエータ18の出力軸には外乱力τ
dis(摩擦力等)が作用している。したがって、車体上部10bの運動方程式は、アクチュエータ18の出力軸に作用する外乱力τ
disを考慮して、下記の式(1)の通りとなる。
【0020】
【数1】
【0021】
ここで、本実施例では、車両100が旋回運度を行うとき以外(直進運動等の場合)は、車体上部10bの姿勢角θが0°となるように制御する。すなわち、重力Mglsinθによるトルクが0となる。また、車両100が旋回運動を行う場合は、車体上部10bに作用する重力によるトルクと、車体上部10bに作用する遠心力によるトルクが釣合うように、車体上部10bの傾斜角θを制御する。このため、旋回運動時においても、Mglsinθは0として取り扱うことができる。したがって、上記の式(1)は、下記の式(2)のように表される。
【0022】
【数2】
【0023】
なお、式(2)をラプラス変換すると、下記の式(3)となる。式(3)から明らかなように、車体上部10bを所望の姿勢角θとするためには、外乱力τ
dis(s)を推定し、その推定した推定外乱力τ’
dis(s)を用いて補償する必要がある。すなわち、外乱力τ
dis(s)を推定し、その推定された推定外乱力τ’
dis(s)を打ち消すようにアクチュエータ18を駆動する必要がある。車体上部10bを所望の姿勢角θとするためには、外乱力τ
dis(s)を精度良く推定する必要がある。
【0024】
【数3】
【0025】
ここで、外乱力τ
dis(s)を推定する方法としては、例えば、外乱オブザーバによる推定方法が考えられる。車体上部10bの姿勢角θ(s)の2回微分値s
2θ(s)と、制御入力τ(s)と、車体上部10bの慣性モーメントJを用いると、推定外乱力τ’
dis(s)は、次の式(4)で得られる。式(4)において、Q(s)は、定常ゲインが1であり、次数が2以上のローパスフィルタである。
【0026】
【数4】
【0027】
式(4)から明らかなように、推定外乱力τ’
dis(s)は、ローパスフィルタQ(s)の折れ点周波数以下の周波数に対して良好な推定結果を得ることができる。すなわち、ローパスフィルタQ(s)は、折れ点周波数以下の周波数に対してゲインが1であり、位相が0degとなるためである。また、式(4)から明らかなように、推定外乱力τ’
dis(s)はアーム10aの角度θ
nの影響は受けない。したがって、路面Rの凹凸や傾斜によってアーム10aが回転しても、それによって車体上部10bの姿勢角θが変化することはない。上記のことから、ローパスフィルタQ(s)の折れ点周波数以下の周波数の外乱τ(s)に対しては、推定外乱力τ’
dis(s)を用いることで、車体上部10bの姿勢を精度よく制御することができる。
【0028】
しかしながら、ローパスフィルタQ(s)は、(1)車体上部10bの姿勢角θの推定遅れ、(2)車両100のバネ特性(前輪12a,12bの剛性、サスペンション13a,13bの剛性等)による共振振動、(3)アクチュエータ18のギアのバックラッシ等によって、その折れ点周波数を十分に高い周波数に設定できない。したがって、ローパスフィルタQ(s)の折れ点周波数より高い周波数領域において、外乱力τ
dis(s)を精度良く推定する必要がある。
【0029】
外乱力τ
dis(s)を推定する他の方法としては、アクチュエータ18の出力軸の角度(θ−θ
n)を、車体上部10bの姿勢角θの代わりに用いることが考えられる。アクチュエータ18の出力軸の角度はθ(s)−θ
n(s)と表されるため、これを式(4)の右辺に代入すると、次の式(5)により推定外乱力τ’
disa(s)を推定することができる。
【0030】
【数5】
【0031】
外乱力τ
dis(s)の影響を補償するには、式(5)によって推定される推定外乱力τ’
disa(s)によって、式(3)の右辺にある外乱力τ
dis(s)を相殺する。したがって、外乱力τ
dis(s)と、推定外乱力τ’
disa(s)の間には、下記の関係が成立する必要がある。
【0032】
【数6】
【0033】
上記の式(6)を、式(3)の関係式に代入すると、下記の式(7)となる。
【0034】
【数7】
【0035】
次に、式(7)に式(4)の関係を代入すると、次の式(8)となる。
【0036】
【数8】
【0037】
ここで、ローパスフィルタQ(s)のゲインが1で、かつ、位相が0°の領域において、外乱力τ
dis(s)と推定外乱力τ’
dis(s)が等しいとすると、式(8)は、下記の式(9)となる。
【0038】
【数9】
【0039】
式(9)から明らかなように、ローパスフィルタQ(s)の折れ点周波数より低い周波数領域においては、路面外乱によってアーム10aが回転すると、それによって、車体上部10bの姿勢角θも変化することを示している。したがって、アクチュエータ18の出力軸の角度(θ−θ
n)を用いて外乱力τ
dis(s)を推定すると、ローパスフィルタQ(s)の折れ点周波数より低い周波数領域においては、路面Rからの外乱力によって車体上部10bの姿勢角θが所望の姿勢角に制御できないこととなる。
【0040】
なお、アクチュエータ18の出力軸の角度(θ−θ
n)を用いて外乱力τ
dis(s)を推定したときの制御構成のブロック図を
図7に示す。
図7から明らかなように、制御対象である車体上部10bには、制御入力τと外乱力τ
disが入力され、アクチュエータ18の出力軸の回転角(θ−θ
n)がフィードバックされる。フィードバックされた値と制御入力τとの差にはローパスフィルタQ(s)が与えられ、その値により制御入力τが補償されている。
【0041】
そこで、本実施例の制御装置20では、設定した周波数f=2πωより低い周波数では車体上部10bの姿勢角θを用い、設定した周波数f=2πωより高い周波数ではアクチュエータ18の出力軸の回転角(θ−θ
n)を用いて、外乱力τ
disを推定することとする。したがって、本実施例の制御装置20によって推定される推定外乱力τ’
disb(s)は、式(4)を変形して、下記の式(10)で表される。
【0042】
【数10】
【0043】
式(10)より明らかなように、車体上部10bの姿勢角θ(s)には、ローパスフィルタ(ω/s+ω)が与えられ、アクチュエータ18の出力軸の回転角(θ(s)−θ
n(s))にはハイパスフィルタ(s/s+ω)が与えられ、これらの和を用いて推定外乱力τ’
disb(s)が算出されている。上記の式(10)を、式(6)から式(9)への変形と同様の処理をすると、車体上部10bの姿勢角θ(s)は、次の式(11)で表される。
【0044】
【数11】
【0045】
式(11)と式(9)の比較から明らかなように、本実施例の制御装置20では、設定した周波数f=2πωより低いθnの周波数成分と、Q(s)で設定した折れ点周波数以上の路面外乱成分は、車体上部10bの姿勢角θに影響を与えない。
図5に本実施例の制御装置20の外乱力τ
disを補償する構成のブロック図を示す。
【0046】
なお、本実施例では、外乱力τ
disを補償する制御ループの外側に、車体上部10bの姿勢角θをフィードバックする制御ループが設けられる。すなわち、本実施例の制御装置20は、
図6に示す構成を備える。
図6中、「FB」は、フィードバック補償器であり、PID制御やH∞制御等を用いて設計することができる。なお、
図6に示す構成においては、ローパスフィルタ(ω/s+ω)とハイパスフィルタ(s/s+ω)の次数は1次であったが、ローパスフィルタとハイパスフィルタの次数は1次以外の次数としてもよい。
【0047】
次に、上述した制御装置20の作用について説明する。ここでは、車体上部10bの慣性モーメントJを10.0kgm
2とし、時刻t=1.0sの時点で5.0Nmのステップ外乱力τ
disが作用し、時刻t=10.0s以降において周波数0.05Hzの路面外乱力が作用するという条件で、車体10bの姿勢角θをシミュレーションした。シミュレーションでは、ローパスフィルタQ(s)は5.0Hzに折れ点周波数を有する2次のローパスフィルタとし、ωは2π1.0とした。なお、比較例として、
図7に示す制御構成(すなわち、アクチュエータ18の出力軸の回転角(θ−θ
n)のみを用いる場合)についても、同様のシミュレーションを行った。
【0048】
図8にシミュレーション結果を示す。
図8の上段は時刻t=1.0sで作用するステップ外乱を示し、中段は時刻t=10.0sで作用する路面外乱を示し、下段は車体上部10bの姿勢角θを表している。
図8から明らかなように、比較例では、時刻t=1.0sのステップ外乱については好適に補償されているが、時刻t=10.0s以降の路面外乱の影響を受けて姿勢角θが変動している。一方、本実施例の制御装置20では、時刻t=1.0sのステップ外乱、及び、時刻t=10.0s以降の路面外乱の影響を受けず、姿勢角θが一定の値に制御される。
【0049】
上述した説明から明らかなように、本実施例の車両100では、車体10に作用する外乱力τ
disを広帯域で精度良く推定することができ、その推定された外乱力τ’
disを用いてアクチュエータ18を駆動する。その結果、車体10の姿勢角θを安定して所望の姿勢角に制御することができる。
【0050】
本実施例の制御技術は、ショートホイールベース及びショートトレッド幅の小型移動体に好適に適用することができる。すなわち、この種の小型移動体では、走行状態に応じて車体の傾斜角度を変化させ、車体の姿勢を安定化することが要求される。本実施例の制御技術を用いると、外乱力の影響を抑制し、車体の姿勢角を所望の角度に安定して制御することができる。これによって、小型移動体の走行安定性を向上することができる。
【0051】
なお、上述した外乱補償の方法は、単なる一例であって、外乱補償の方法は、上述した方法に限られない。したがって、
図5の構成を等価変換した構成によって、外乱補償を行ってもよい。
【0052】
最後に、上述した実施例と請求項との対応関係を説明しておく。車体10のロール軸が請求項でいう「車体の運動軸」の一例であり、ジャイロセンサ16が「車体の姿勢角を検出又は推定する手段」の一例であり、エンコーダ22が「アクチュエータの出力軸の回転角を検出する手段」の一例であり、[ω/(s+ω)]・θ(s)が「第1制御値」の一例であり、[s/(s+ω)]・(θ(s)−θ
n(s))が「第2制御値」の一例であり、
図5に示す構成が「外乱補償部」の一例であり、
図6に示すFBが「フィードバック補償部」の一例である。
【0053】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
【0054】
例えば、上述した実施例は、本明細書に開示する技術を車体のロール角制御に適用した例であったが、本明細書に開示する技術は、車体のロール角制御以外にも適用でき、例えば、車体のピッチ角制御に適用することができる。本明細書に開示する技術を車体のピッチ角制御に適用する場合は、車体のピッチ角を制御するためのアクチュエータと、車体のピッチ角を検出するセンサを装備すればよい。このようなアクチュエータとピッチ角センサを備えることで、車体のピッチ角制御に本明細書に開示する技術を適用することができる。
【0055】
また、上述した実施例では、第1制御値(車体の姿勢角θをローパスフィルタで処理した値)と、第2制御値(アクチュエータの出力軸の回転角(θ−θ
n)をハイパスフィルタで処理した値)を用いて外乱力を推定したが、本明細書に開示する技術は、このような例に限られない。例えば、これらの制御値を直接フィードバック制御に用いることで、車体の姿勢角θを制御するようにしてもよい。
【0056】
第1制御値と第2制御値を直接フィードバック制御に用いる場合、例えば、
図9に示す構成を採ることができる。
図9に示すフィードバック制御系では、車体の姿勢角θと目標姿勢角θ
refの差分(θ−θ
ref)が第1フィードバック補償器FB
1に入力される。第1フィードバック補償器FB
1は、車体の姿勢角θと目標姿勢角θ
refの差分(θ
ref−θ)が0となるように出力を算出する。また、(1)第1フィードバック補償器FB
1からの出力と、(2)第1制御値[ωθ/(s+ω)]と第2制御値[s(θ―θ
n)/(s+ω)]の和の微分値(擬似姿勢角速度)と、の差分が、第2フィードバック補償器FB
2に入力される。第2フィードバック補償器FB
2は、上記(1)と上記(2)の差分が0となるように、アクチュエータへの制御入力τを算出する。第1フィードバック補償器FB
1は、車体の姿勢角θに対するフィードバック補償器であり、PID制御理論、位相進み遅れ補償、H∞補償等によって設計することができる。また、第2フィードバック補償器FB
2は、車体の擬似姿勢角速度に対するフィードバック補償器であり、PID制御理論、位相進み遅れ補償、H∞補償等によって設計することができる。例えば、第1フィードバック補償器FB
1をP補償器とし、第2フィードバック補償器FB
2をPI補償器とすることができる。
図9に示す構成を採用することで、アクチュエータの出力軸の回転角(θ−θ
n)を利用しない場合と比較して、第2フィードバック補償器FB
2のゲインを大きく設定することができ、外乱τ
disを精度よく抑制することができる。なお、
図9に示す構成において、擬似姿勢角速度をフィードバックする制御ループの内側に、実施例に係る外乱τ
disを推定するオブザーバがさらに組み込まれていてもよい。
【0057】
さらに、第1制御値と第2制御値を直接フィードバック制御に用いる場合、例えば、
図10に示す構成を採ることができる。
図10に示すフィードバック制御系では、(a)目標姿勢角θ
refと、(b)第1制御値[ωθ/(s+ω)]と第2制御値[s(θ―θ
n)/(s+ω)]の和(擬似姿勢角)と、の差分が、フィードバック補償器FBに入力される。フィードバック補償器FBは、上記(a)と上記(b)の差分が0となるように、アクチュエータへの制御入力τを算出する。フィードバック補償器FBは、車体の擬似姿勢角に対するフィードバック補償器であり、PID制御理論、位相進み遅れ補償、H∞補償等によって設計することができる。例えば、フィードバック補償器FBはPID補償器とすることができる。
図10に示す構成を採用することで、アクチュエータの出力軸の回転角(θ−θ
n)を利用しない場合と比較して、フィードバック補償器FBのゲインを大きく設定することができ、外乱τ
disを精度よく抑制することができる。なお、
図10に示す構成において、擬似姿勢角をフィードバックする制御ループの内側に、実施例に係る外乱オブザーバや、
図9に記載の擬似姿勢角速度をフィードバックする制御ループが組み込まれていてもよい。
【0058】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。