特許第5928123号(P5928123)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5928123
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月1日
(54)【発明の名称】空気調和装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/20 20060101AFI20160519BHJP
   F24F 1/00 20110101ALI20160519BHJP
【FI】
   F24F1/02 411Z
   F24F1/00 431C
【請求項の数】3
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2012-96707(P2012-96707)
(22)【出願日】2012年4月20日
(65)【公開番号】特開2013-224773(P2013-224773A)
(43)【公開日】2013年10月31日
【審査請求日】2015年1月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】瀧本 浩之
(72)【発明者】
【氏名】松木 義孝
(72)【発明者】
【氏名】西 啓次
【審査官】 佐藤 正浩
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−064316(JP,A)
【文献】 特開2008−153287(JP,A)
【文献】 特開2007−216898(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 13/20
F24F 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井裏に配置される空気調和装置(1)であって、
メンテナンス対象物(52、52a、52c)が内部に収容され、開口(71)が形成された筐体(51)と、
前記開口を覆うための蓋部材(80)と、
前記筐体と前記蓋部材を繋ぐように設けられ、第1部分(65)と、縁の一部が前記第1部分の端部(67a)を構成するように設けられた開口(67)を有する第2部分(66)と、を有する連結部材(60)と、
前記筐体または前記蓋部材のすくなくともいずれか一方に対して前記連結部材を固定可能にし、頭部(88)と螺旋状の凹凸形状が形成された軸部(89)を有する螺子(87)と、
を備え、
前記螺子を締め付けた固定状態では、前記螺子の頭部の下方部分(88e)が、前記第1部(65)のうち前記連結部材の開口(67)の縁が前記第1部分(65)の端部(67a)を構成している部分に対して押し付けられることで、前記蓋部材が前記連結部材を介して前記筐体に固定され、
前記固定状態から前記螺子を緩めていく場合に、前記螺子が外れる前に、前記螺子の頭部の上方部分が、前記連結部材の開口(67)の縁のうちの前記第2部分(66)に位置する縁(67b)に当接し、
前記連結部材の前記開口(67)は、前記螺子が緩められた状態で前記螺子に対して前記連結部材を動かす際に前記螺子の頭部を通過可能であり、
前記螺子を緩めた状態では、前記筐体に対して前記蓋部材が移動可能となる、
空気調和装置(1)。
【請求項2】
前記連結部材は、
前記筐体または前記蓋部材のいずれか一方に固定された固定部分(61)と、
前記第1部分(65)および前記第2部分(66)を含む非固定部分(63)を、前記固定部分に対して回動可能に連結する回転軸(62)と、
をさらに有し、
前記連結部材のうち前記固定状態において前記螺子の頭部(88)の下方部分(88e)が押し付けられていた部分が、前記螺子を緩めた状態において、前記回転軸を中心として、前記螺子の前記軸部の径方向外側に向けて前記螺子から離れるように回動することにより、前記筐体に対して前記蓋部材が移動可能となる、
請求項1に記載の空気調和装置(1)。
【請求項3】
前記螺子の頭部(88)の外周面には、軸方向に伸びる凹凸形状(88d)が形成されている、
請求項1または2に記載の空気調和装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、天井裏に設置され、定期的にメンテナンスすることで用いられる換気装置等の空気調和装置がある。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2011−75143号公報)には、筐体に設けられた開口がメンテナンス蓋によって閉じられた状態で、天井の点検口の近くに配置される空気調和装置が示されている。
【0004】
ここで、従来の空気調和装置のメンテナンス蓋は、筐体の開口を覆おうように、螺子を用いて固定されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように従来の空気調和装置では、メンテナンス蓋の筐体への固定に螺子が用いられて固定が強固になされているため、地震等の振動が与えられても、メンテナンス蓋が脱落しにくい構造にすることができている。
【0006】
ところが、メンテナンス蓋を取り外してメンテナンスを行う際には、メンテナンス蓋を固定している螺子を外す必要があり、外された螺子が紛失してしまうことがあった。
【0007】
また、メンテナンス蓋を取り外すには、螺子を緩めて外す作業を複数の螺子それぞれについて行う必要があるため、空気調和装置が設置された天井裏のような作業性が悪い場所では、特に、メンテナンス作業が煩雑となっていた。
【0008】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、耐震性を備えつつ、螺子の紛失を防止して、メンテナンス作業性が良い空気調和装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1観点に係る空気調和装置は、天井裏に配置される空気調和装置であって、筐体、蓋部材、連結部材、および、螺子を備えている。筐体は、メンテナンス対象物が内部に収容されており、開口が形成されている。蓋部材は、開口を覆う。連結部材は、筐体と蓋部材を繋ぐように設けられている。連結部材は、第1部分と第2部分を有している。連結部材の第2部分は、開口を有している。連結部材の第2部分の開口の縁の一部は、第1部分の端部を構成するように設けられている。螺子は、筐体または蓋部材のすくなくともいずれか一方に対して連結部材を固定可能にする。螺子は、頭部と軸部を有している。螺子の軸部には、螺旋状の凹凸形状が形成されている。螺子を締め付けた固定状態では、螺子の頭部の下方部分が、第1部のうち連結部材の開口の縁が第1部分の端部を構成している部分に対して押し付けられることで、蓋部材が連結部材を介して筐体に固定される。固定状態から螺子を緩めていく場合に、螺子が外れる前に、螺子の頭部の上方部分が、連結部材の開口の縁のうちの第2部分に位置する縁に当接する。連結部材の開口は、螺子が緩められた状態で螺子に対して連結部材を動かす際に螺子の頭部を通過可能である。螺子を緩めた状態では、筐体に対して蓋部材が移動可能となる。
【0010】
この空気調和装置では、螺子を締め付けた固定状態では、螺子の頭部の下方部分が、第1部のうち連結部材の開口の縁が第1部分の端部を構成している部分に対して押し付けられることで、蓋部材が連結部材を介して筐体に固定される。このように、筐体の開口を覆う蓋部材は、螺子という強固な固定手段を用いて固定されるため、耐震性を備えることができている。また、螺子を緩めていったとしても、螺子の頭部が、連結部材の開口の縁のうちの第2部分に位置する縁に当接し、それ以上螺子を緩めることができず、螺子が外れない。このため、螺子の紛失を防止することができる。さらに、螺子の紛失を防止するための第2部分を設けた場合であっても、連結部材の開口は、螺子が緩められた状態で螺子に対して連結部材を動かす際に螺子の頭部を通過可能であるため、連結部材を移動させる場合に螺子の頭部によって移動の制限を受けない。このため、螺子を取り外すことなく、螺子が付いている状態のままで、連結部材を移動させて、蓋部材を開けることが可能になる。これにより、螺子を緩めるだけで、蓋部材を筐体に対して移動させることが可能となり、筐体の開口を開けることができるため、メンテナンス作業性を良好にすることができる。したがって、耐震性を備えつつ、螺子の紛失を防止して、メンテナンス作業性を高めることができる。
【0011】
第2観点に係る空気調和装置は、第1観点の空気調和装置であって、連結部材は、固定部分と回動軸をさらに有している。固定部分は、筐体または蓋部材のいずれか一方に固定されている。回転軸は、第1部分および第2部分を含む非固定部分を、固定部分に対して回動可能に連結している。連結部材のうち固定状態において螺子の頭部の下方部分が押し付けられていた部分が、螺子を緩めた状態において、回転軸を中心として、螺子の軸部の径方向外側に向けて螺子から離れるように回動することにより、筐体に対して蓋部材が移動可能となる。
【0012】
この空気調和装置では、連結部材は回動することによって螺子の軸部の径方向外側に向けて螺子から離れるように移動させることができる。このため、連結部材を回動できるようにするために必要な螺子の緩み度合いを少なく抑えることができる。これにより、少し螺子を緩めるだけで、連結部材を回動させることが可能になっている。
【0013】
第3観点に係る空気調和装置は、第1観点または第2観点の空気調和装置であって、螺子の頭部の外周面には、軸方向に伸びる凹凸形状が形成されている。
【0014】
この空気調和装置では、ドライバ等の工具を用いなくても、指で螺子を回すことが可能になるため、作業性が向上する。
【発明の効果】
【0015】
第1観点に係る空気調和装置では、耐震性を備えつつ、螺子の紛失を防止して、メンテナンス作業性を高めることができる。また、螺子の紛失を防止する構造と、連結部材を介して蓋部材と筐体とを固定する構造と、を両立させつつ、螺子の紛失を防止することが可能になる。
【0016】
第2観点に係る空気調和装置では、少し螺子を緩めるだけで、連結部材を回動させることが可能になっている。
【0017】
第3観点に係る空気調和装置では、ドライバ等の工具を用いなくても、指で螺子を回すことが可能になるため、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1実施形態に係る空調換気装置が適用された建物の概略構成図である。
図2】空調換気装置が天井裏に設置された状態を示す概略側面図である。
図3】熱交換エレメントの概略構成図である。
図4】第1実施形態に係るシステムブロック構成図である。
図5】メンテナンス蓋が全熱交換ケーシングの側面に取られた状態を示す概略斜視図である。
図6】メンテナンス蓋の平面図である。
図7図6におけるX−X方向から見たメンテナンス蓋の内折れ部材の周辺の様子を示す図である。
図8】メンテナンス蓋の一部がフックに引っかけられている状態での、図6におけるY−Y方向から見たメンテナンス蓋の様子を示す図である。
図9】螺子の平面視概略図である。
図10】螺子の側面視概略図である。
図11】ヒンジ連結部材の回転軸の軸方向から見た外観図である。
図12】ヒンジ連結部材の、図11における矢印A方向から見た外観図である。
図13】ヒンジ連結部材の、図11における矢印B方向から見た外観図である。
図14】ヒンジ連結部材の、図11における矢印C方向から見た外観図である。
図15】ヒンジ連結部材を介してメンテナンス蓋が全熱交換ケーシングの側面に固定されている状態の回転軸方向から見た外観図である。
図16】メンテナンス蓋が全熱交換ケーシングの側面に固定された状態の斜視図である。
図17】ヒンジ連結部材による固定が解除された状態の斜視図である。
図18図17の様子を別角度から見た様子を示す斜視図である。
図19】ヒンジ連結部材の螺子を限界まで緩めた状態の回転軸方向から見た外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ、空調換気装置の実施形態を説明する。
【0020】
(1)第1実施形態
図1に、空調換気装置1によって換気される空気の流れを説明する概念図を示す。なお、図1では、空気流れの理解の容易のため、ファン等の部材の配置を変更して説明している。
【0021】
図2に、天井材99や壁面98に設置された状態の空調換気装置1の側面図を示す。
【0022】
(2)空調換気装置1の概略構成
本実施形態の空調換気装置1は、図2に示すように、室外SOの新鮮な空気を対象空間である室内SIに供給し、室内SIの空気を室外SOに排出し、その際に、排出空気と供給空気の間で熱交換させながら換気を行う装置である。本実施形態の空調換気装置1は、天井材99と天井面97との間の空間に設置されている。
【0023】
空調換気装置1は、主として、全熱交換ユニット50、給気室外側ダクト21、給気室内側ダクト22、排気室内側ダクト31、排気室外側ダクト32、室内温度センサT1、および、室外温度センサT2等を備えている。
【0024】
(2−1)全熱交換ユニット50
全熱交換ユニット50は、全熱交換ケーシング51、全熱交換エレメント52、排気ファン54、排気ファンモータ54m、給気ファン53、給気ファンモータ53m、給気フィルタ52a、排気フィルタ52c、および、制御ユニット7等を有している。
【0025】
全熱交換ケーシング51は、メンテナンス開口71が形成された側面70を有する略直方体形状である。
【0026】
全熱交換ケーシング51の側面70および反対側の側面のいずれにおいても、固定手段としての取付金具92が2つずつ設けられている。全熱交換ケーシング51は、この取付金具92と、天井面97から下方に伸びるようにして固定されている複数本のボルト91と、が互いに螺着固定されることで、天井材99と天井面97との間の天井裏空間に吊り下げられた状態で固定されている。
【0027】
なお、側面70には、側方に貫通しているメンテナンス開口71を側方から覆うメンテナンス蓋80が取り付けられている。これら、側面70およびメンテナンス蓋80については、後に詳述する。側面70には、さらに、メンテナンス蓋80の側方であって、全熱交換ケーシング51の外側に制御ユニット7が設置されている。この制御ユニット7の内部には、電装基板等によって構成される制御部7aが配置されている。
【0028】
全熱交換ケーシング51内部には、図3に示すような、顕熱と潜熱を同時に熱交換する全熱交換エレメント52が配置されている。この全熱交換エレメント52は、平板上の多数の伝熱シートをスペーサを介して間隔を開けながら積層して構成されている。全熱交換エレメント52は、伝熱シートを介して一対の給気流路部分と排気流路部分が接触するように構成されており、給気流路部分における流れ方向と排気流路部分を流れる流れ方向とが略対向しており互いに混ざり合わないように構成されている。この伝熱シートは、例えば、紙等の透湿性を有する部材で形成されている。
【0029】
全熱交換ケーシング51の内部空間は、全熱交換エレメント52に対して給気流路20の室外側である給気室外側空間5a、全熱交換エレメント52に対して給気流路20の室内側である給気室内側空間5b、全熱交換エレメント52に対して排気流路30の室内側である排気室内側空間5c、および、全熱交換エレメント52に対して排気流路30の室外側である排気室外側空間5dに仕切られている。
【0030】
全熱交換エレメント52の給気室外側空間5a側の表面には、給気フィルタ52aが配置されている。この給気フィルタ52aは、室外SOから取り込まれた空気に含まれる埃等を補足する。全熱交換エレメント52の排気室内側空間5c側の表面には、排気フィルタ52cが配置されている。この排気フィルタ52cは、室内SIから取り込まれた空気に含まれる埃等を補足する。
【0031】
全熱交換ケーシング51の給気室外側空間5aには、室外SOの空気OAを室内SIに送るための給気ファン53が配置されている。給気ファン53を駆動させる給気ファンモータ53mは、図4に示すように、制御部7aからの指示を受けて駆動する。
【0032】
全熱交換ケーシング51の排気室外側空間5dには、室内SIの空気RAを室外SOに送るための排気ファン54が配置されている。排気ファン54を駆動させる排気ファンモータ54mは、図4に示すように、制御部7aからの指示を受けて駆動する。
【0033】
(2−2)各ダクト
全熱交換ケーシング51の給気室外側空間5aは、給気室外側ダクト21が接続されており、室外SOと連通している。全熱交換ケーシング51の給気室内側空間5bは、給気室内側ダクト22が接続されており、室内SIと連通している。全熱交換ケーシング51の排気室内側空間5cは、排気室内側ダクト31が接続されており、室内SIと連通している。全熱交換ケーシング51の排気室外側空間5dは、排気室外側ダクト32が接続されており、室外SOと連通している。
【0034】
給気流路20は、給気室外側ダクト21、全熱交換ケーシング51の給気室外側空間5a、全熱交換エレメント52における給気空気通過部分、全熱交換ケーシング51の給気室内側空間5b、および、給気室内側ダクト22によって構成されており、給気ファン53が駆動することで、この順に室外SOの空気が流れて室内SIに供給される。
【0035】
排気流路30は、排気室内側ダクト31、全熱交換ケーシング51の排気室内側空間5c、全熱交換エレメント52における排気空気通過部分、全熱交換ケーシング51の排気室外側空間5d、および、排気室外側ダクト32によって構成されており、排気ファン54が駆動することで、この順に室内SIの空気RAが流れて室外SOに排出される。
【0036】
(2−3)室内温度センサT1および室外温度センサT2
室内温度センサT1は、全熱交換ケーシング51の排気室内側空間5c内に配置されたサーミスタであり、室内温度を検知する。
【0037】
室外温度センサT2は、全熱交換ケーシング51の給気室外側空間5a内に配置されたサーミスタであり、室外温度を検知する。
【0038】
室内温度センサT1および室外温度センサT2は、図4に示すように、いずれも検知値を制御部7aが把握することができるように接続されている。
【0039】
(2−4)コントローラ90
室内SIには、ユーザが空調換気装置1を操作することができるように、コントローラ90が配置されている。コントローラ90から入力された情報は、制御部7aに伝えられ、各種制御が行われる。
【0040】
(3)運転動作
制御部7aは、コントローラ90を介して入力された情報や、室内温度センサT1や室外温度センサT2の検知値に応じて、給気ファンモータ53mおよび排気ファンモータ54mの制御を行う。
【0041】
制御部7aは、コントローラ90から運転指示を受けることで、給気ファンモータ53mおよび排気ファンモータ54mを、給気量と排気量が同等になるように駆動させる。
【0042】
これにより、室外SOの新鮮な空気OAが給気室外側ダクト21を通じて全熱交換ユニット50の給気室内側空間5bに取り込まれ、給気フィルタ52aにおいて埃が取り除かれた後、全熱交換エレメント52を通過することで室内SIから排気される空気RAと熱交換を行い、室内SIの温度に近づくように温度調節され、給気室内側空間5bに送られ、給気室内側ダクト22を介して、室内SIに対して新鮮で温度調節された空気が供給される。
【0043】
他方で、室内SIの空気RAは、排気室内側ダクト31を通じて全熱交換ユニット50の排気室内側空間5cに取り込まれ、排気フィルタ52cにおいて埃が取り除かれた後、全熱交換エレメント52を通過することで室外SOから給気される空気OAと熱交換を行い、廃熱を給気される空気に与えて、排気室外側空間5dに送られる。その後、排気室外側ダクト32を介して、室外SOに排出される。
【0044】
なお、制御部7aは、コントローラ90から運転指示を受けた際に、室外温度センサT2から得られる温度が、所定の間欠条件を満たしている場合には、給気ファンモータ53mおよび排気ファンモータ54mの同等の駆動状態を持続させるのではなく、給気ファンモータ53mおよび排気ファンモータ54mの駆動と停止が交互に行われるように運転制御する間欠運転を行う。この間欠運転によって、全熱交換エレメント52は、凍結等によるダメージから守られる。
【0045】
(4)全熱交換ケーシング51のメンテナンス開口71
全熱交換ユニット50の全熱交換ケーシング51の側面70には、図5に示すように、側方に向けて開口したメンテナンス開口71が形成されており、当該メンテナンス開口71は、運転時は、メンテナンス蓋80によって閉じられている。このメンテナンス開口71およびメンテナンス蓋80は、いずれも、水平方向に伸びており上下で対向する2辺と、鉛直方向に伸びており左右で対向する2辺によって、四角形状を形成している。
【0046】
これに対して、全熱交換ユニット50をメンテナンスする際には、メンテナンス蓋80が開けられ、図5に示すように、全熱交換ケーシング51から取り外される。メンテナンスを行う際には、このようにメンテナンス蓋80が取り外された状態で、全熱交換ユニット50の全熱交換エレメント52、給気フィルタ52a、排気フィルタ52c等のメンテナンスが行われる。
【0047】
このメンテナンス蓋80は、地震等が起きた場合であっても、全熱交換ケーシング51から外れてしまうことが無いように、全熱交換ケーシング51の側面70に対して強固に螺着されている。しかも、メンテナンスを行うために全熱交換ケーシング51の側面70から取り外す場合には、螺子を緩めてメンテナンス蓋80を開けるだけで、容易にメンテナンス開口71を開けることができる構造となっている。
【0048】
以下、全熱交換ケーシング51の側面70、メンテナンス蓋80、および、全熱交換ケーシング51の側面70に設けられたヒンジ連結部材60について、具体的に説明する。
【0049】
(4−1)全熱交換ケーシング51の側面70
図5に示すように、全熱交換ケーシング51の側面70は、四角い形状のメンテナンス開口71の制御ユニット7側の辺の近くにフック72が溶接によって固定されている。このフック72は、後述するメンテナンス蓋80を支持する2カ所のうちの一カ所を構成している。このフック72は、具体的には、側面70から外側に伸びた後、メンテナンス開口71側に向かうにつれて内側に位置するように伸びている。
【0050】
全熱交換ケーシング51の側面70には、メンテナンス開口71のフック72が取り付けられている辺に対向する辺の近くの部分に、ヒンジ連結部材60が取り付けられている。このヒンジ連結部材60は、メンテナンス蓋80の2カ所の支持部分のうちの他方の支持部分を構成する。ヒンジ連結部材60については、後述する。
【0051】
(4−2)メンテナンス蓋80
図6に、メンテナンス蓋80の平面図(全熱交換ケーシング51の側面70に取り付けられた状態では側面から見た図)を示す。図7に、図6におけるX−X方向から見たメンテナンス蓋80の内折れ部材85周辺の様子を示す図を示す。図8に、メンテナンス蓋80の一部がフック72に引っかけられている状態での、図6におけるY−Y方向から見たメンテナンス蓋80の様子を示す。
【0052】
メンテナンス蓋80は、蓋本体81、蓋本体81の周囲を覆う側面82a、82b、82c、82d、溝部83、84、および、内折れ部材85を有している。
【0053】
蓋本体81は、メンテナンス開口71の形状および大きさに対応した形状および大きさの四角い平面である。
【0054】
メンテナンス蓋80が取り付けられている状態において、側面82aは、ヒンジ連結部材60側に位置する蓋本体81の辺に沿うように、側面82bは、上方に位置する蓋本体81の辺に沿うように、側面82cは、フック72側に位置する蓋本体81の辺に沿うように、側面82dは、下方に位置する蓋本体81の辺に沿うように、それぞれ設けられている。
【0055】
このうち、側面82cには、蓋本体81のフック72側の辺の中心付近において蓋本体側に凹んだ溝部84が形成されている。側面82aには、蓋本体81のヒンジ連結部材60側の辺の中心付近において蓋本体側に凹んだ溝部84が形成されている。
【0056】
溝部83の上下方向の長さは、フック72の上下方向の長さよりもわずかに短く形成されている。これにより、図8に示すように、メンテナンス蓋80が側面70に取り付けられる際には、メンテナンス蓋80の溝部84に、側面70のフック72が引っかけられることで、メンテナンス蓋80の一カ所が支持されることになる。
【0057】
メンテナンス蓋80の側面82aの蓋本体81側の面には、蓋本体81のヒンジ連結部材60側の辺の中心付近に内折れ部材85が取り付けられている。内折れ部材85は、メンテナンス蓋80の側面82aに沿う部分85cと、溝部84から蓋本体81側に折れ曲がった内折れ片85aを有している。内折れ部材85は、側面82aに沿う部分85cが、側面82aに対してスポット溶接されることで固定されている。内折れ片85aの上下方向の長さは、溝部84の上下方向の長さと同程度に形成されている。この内折れ片85aは、溝部84の位置から、側面82aの蓋本体81側の面に垂直な方向に進むにつれて蓋本体81側に傾斜するように伸びている。内折れ片85aには、中心付近に板厚方向に貫通した螺子穴85bが設けられている。この螺子穴85bは、図8に示すように、螺子87の螺子穴として用いられる。
【0058】
図9に、螺子87の平面視概略図を示す。図10に、螺子87の側面視概略図を示す。
【0059】
螺子87は、上述したメンテナンス蓋80の内折れ片85aの螺子穴85bに螺子止めされた状態、もしくは、螺子穴85bに対して緩んでいるが外れない状態で用いられる。
【0060】
螺子87は、頭部88と軸部89を有している。
【0061】
頭部88は、頭内部88aと頭外部88cを有している。頭内部88aは、螺子87の上端において径方向に広がっており、その上方には、+溝88b(プラス溝)が形成されている。頭外部88cは、頭内部88aの径方向外側を構成しており、頭内部88aに対して固定されている。頭外部88cの径方向外側には、軸方向に沿うように伸びる溝88dが、外周面全体にわたって形成されている。螺子87は、この溝88dが形成された、いわゆるローレット螺子である。なお、図8に示すように、内折れ片85aに対して螺子87の頭部88側とは反対側の面上には、ナット87aが螺子87の軸部89の軸方向に移動できるように軸部89に螺着している。頭外部88cは、軸部89側(下側)を向いた頭部下面88eを有している。この頭部下面88eは、メンテナンス蓋80を全熱交換ケーシング51の側面70に固定する際に、ヒンジ連結部材60の一部を内折れ片85aとの間で狹持する。
【0062】
軸部89は、外周面において、らせん溝が軸方向に進むように形成されている。これにより、螺子87は、回転することで内折れ片85aの螺子穴85bに対して螺着したり、反対方向に回転することで緩んだりする。
【0063】
(4−3)ヒンジ連結部材60
図11に、ヒンジ連結部材60の回転軸62の軸方向から見た外観図を示す。図12に、ヒンジ連結部材60の、図11における矢印A方向から見た外観図を示す。図13に、ヒンジ連結部材60の、図11における矢印B方向から見た外観図を示す。図14に、ヒンジ連結部材60の、図11における矢印C方向から見た外観図を示す。
【0064】
ヒンジ連結部材60は、ケーシング側固定板61、回転軸62、および、蓋側固定部材63を有している。
【0065】
ケーシング側固定板61からは、連なって形成された軸受け部61aが設けられている。ケーシング側固定板61は、図12に示すように、板厚方向に貫通した螺子穴61bを2つ有している。ケーシング側固定板61は、この螺子穴61bを介して、全熱交換ケーシング51の側面70のうち、メンテナンス開口71のフック72側とは反対側の位置に、軸方向が上下になるように、螺子69によって螺着固定されている(図16参照)。
【0066】
蓋側固定部材63は、第1板状部分64、第2板状部分65、第3板状部分66、および、第1板状部分64と連なって形成された軸受け部63aを有している。蓋側固定部材63の軸受け部63aと、ケーシング側固定板61の軸受け部61aとは、回転軸62によって、回動可能に連結されている。これにより、この蓋側固定部材63は、回転軸62を介して、ケーシング側固定板61に回動可能に連結されており、全熱交換ケーシング51の側面70上を回動することが可能になっている。
【0067】
第1板状部分64は、回転軸62の軸方向長さと同じ長さを保ったまま、回転軸62の径方向に向けて広がるように形成された板状部分である。
【0068】
第2板状部分65は、第1板状部分64の回転軸62から遠い側の端部に連なるように設けられ、回転軸62の軸方向長さと同じ長さを保ったまま、回転軸62の軸方向に平行に広がるように形成された板状部分である。第1板状部分64と第2板状部分65とは、回転軸62の軸方向視において、75度程度の角度が付くように、第1湾曲部分64aを介して折り曲げられている。この角度は、上述したメンテナンス蓋80の側面82aと内折れ片85aの、回転軸62の軸方向視における角度と同程度となるように構成されている。
【0069】
第3板状部分66は、第2板状部分65の回転軸62から遠い側の端部に連なるように設けられ、回転軸62の軸方向長さと同じ長さを保ったまま、回転軸62の軸方向に平行に広がるように形成された板状部分である。第2板状部分65と第3板状部分66とは、回転軸62の軸方向視において、250度程度の角度が付くように、第2湾曲部分65aを介して折り曲げられている。なお、回転軸62の軸方向視において、第3板状部分66が曲げられている方向は、第2板状部分65が第1板状部分64に対して曲げられている方向とは略反対側となっている。
【0070】
第2板状部分65、第2湾曲部分65aおよび第3板状部分66には、図12図13図14に示すように、互いに連続している通過開口67が形成されている。
【0071】
通過開口67は、回転軸62の軸方向に平行であって第3板状部分66に位置する規制縁部67bと、第2板状部分65において回転軸62の軸方向に平行な方向に伸びている縁の一部がさらに第1湾曲部分64a側に突出した突出縁部67aと、を有している。なお、通過開口67は、ヒンジ連結部材60によってメンテナンス蓋80を全熱交換ケーシング51の側面70に固定した状態から、ヒンジ連結部材60による固定状態を解除することができるように、螺子87の頭部88よりも大きな開口となっている。
【0072】
(5)全熱交換ケーシング51のメンテナンス開口71へのメンテナンス蓋80の固定
図15に、ヒンジ連結部材60を介してメンテナンス蓋80が全熱交換ケーシング51の側面70に固定された状態の回転軸62の軸方向(図11とは反対側)から見た外観図を示す。図16に、メンテナンス蓋80が全熱交換ケーシング51の側面70に固定された状態の斜視図を示す。図17に、ヒンジ連結部材60による固定が解除された状態の斜視図を示す。図18に、図17の様子を別角度から見た様子を示す斜視図を示す。
【0073】
上述したように、ヒンジ連結部材60が全熱交換ケーシング51の側面70に螺着固定されており、図8に示すように、メンテナンス蓋80の溝部83が全熱交換ケーシング51の側面70のフック72に引っかけられた状態で、メンテナンス蓋80によってメンテナンス開口71を閉じることができる。そして、蓋側固定部材63を回転軸62を軸心として回動させることにより、図15に示すように、メンテナンス蓋80の内折れ片85aの蓋本体81側とは反対側の面と、ヒンジ連結部材60の蓋側固定部材63の第2板状部分65の回転軸62側の面と、が面接触する状態になる。この時、螺子87の頭部88は、蓋側固定部材63の通過開口67によって、ちょうど上方を囲まれた状態になる。なお、螺子87の軸部89の外周面の一部は、ヒンジ連結部材60の蓋側固定部材63の通過開口67のうち第2板状部分65に設けられた突出縁部67aによって覆われている。ここで、ナット87aに対して螺子87を締めることにより、螺子87の頭部下面88eがヒンジ連結部材60の蓋側固定部材63の第2板状部分65nの回転軸62側とは反対側の面に押しつけられ、ナット87aがメンテナンス蓋80の内折れ片85aの蓋本体81側の面に押しつけられる。このようにして、ヒンジ連結部材60の蓋側固定部材63の第2板状部分65、および、メンテナンス蓋80の内折れ片85aが、螺子87の頭部下面88eとナット87aによって板厚方向に挟み込まれて、互いの位置が固定される。
【0074】
また、螺子87をナット87aに対して緩めると、図17図18に示すように、第3板状部分66を掴んでヒンジ連結部材60の回転軸62を軸心として回動させることにより、蓋側固定部材63の通過開口67が、螺子87の頭部88を通過することができる。
【0075】
なお、ここで、螺子87が緩んでいる状態では、ヒンジ連結部材60の蓋側固定部材63の通過開口67の規制縁部67bは、回転軸62を軸心として蓋側固定部材63が回動する際の奇蹟において、螺子87の頭部88の上端近傍部分と重ならないように構成されている。また、ヒンジ連結部材60の蓋側固定部材63の通過開口67の突出縁部67aについても、回転軸62を軸心として蓋側固定部材63が回動する際の奇蹟において、螺子87の頭部88の下端部近傍部分と重ならないように構成されている。なお、メンテナンス蓋80の内折れ片85aやヒンジ連結部材60の第2板状部分65の傾斜角度は、このヒンジ連結部材60の回転軸62を軸心として蓋側固定部材63が回動する際に、第2板状部分65が、容易に、螺子87の頭部88とメンテナンス蓋80の内折れ片85aとの間から抜け出せるように予め調節されている。これにより、蓋側固定部材63のうち螺子87の頭部下面88eとメンテナンス蓋80の内折れ片85aとで挟まれていた部分は、螺子87の頭部88側に移動するのでもなく、内折れ片85a側に移動するのでもなく、ヒンジ連結部材60の回転軸62を軸心として回動させることで螺子87の軸部89の径方向外側に向けて螺子87の軸部89から遠ざかるように移動させることができる。このため、螺子87を緩めて、螺子87の頭部下面88eとメンテナンス蓋80の内折れ片85aとの間の距離が少しだけ長くするだけで、ヒンジ連結部材60を回動させて、メンテナンス蓋80を取り外すことができることになる。すなわち、メンテナンス蓋80を取り外すために必要な螺子87の回し量が少なくて済み、作業性を向上させることができている。
【0076】
図19に、ヒンジ連結部材60の螺子87を限界まで緩めた状態の回転軸方向から見た外観図を示す。この図19に示されているように、螺子87を緩めていくと、螺子87の頭部88の上方部分が、ヒンジ連結部材60の蓋側固定部材63の通過開口67の規制縁部67bに下方から接し、それ以上螺子87を緩めるように回すことができない状態になる。螺子87の軸部89の長さは、この図19に示すように螺子87を緩めた状態であっても、螺子87がナット87aから外されない程度の長さが確保されている。これにより、メンテナンス蓋80の固定状態を解除した場合であっても、螺子87がメンテナンス蓋80の内折れ片85aに螺着保持された状態が維持される。
【0077】
また、図15および図19に示すように、メンテナンス蓋80の固定状態では、螺子87の頭部88の径方向外周部の溝88dが形成されている部分は、ヒンジ連結部材60の蓋側固定部材63の通過開口67を介して、蓋側固定部材63の第3板状部分66の面の一方側と反対側に渡って位置している状態になる。このため、メンテナンス作業を行う者は、蓋側固定部材63の第3板状部分66の面の両側から螺子87の溝88dを摘んで、螺子87を回転させることができる。このため、螺子87を掴みやすく、螺子87を回しやすい。
【0078】
(6)第1実施形態の空調換気装置1の特徴
上記第1実施形態の空調換気装置1では、メンテナンス蓋80を、全熱交換ケーシング51の側面70に対して固定する場合に、螺子87を用いた螺着固定によって、強固に固定することが可能になっている。このため、地震等が生じたとしてもメンテナンス蓋80が全熱交換ケーシング51の側面70から外れてメンテナンス開口71が開いてしまうおそれを、単に引っ掛けて固定する構造等と比べて低減させることができる。
【0079】
また、上記メンテナンス蓋80の固定や取り外しは、螺子87の頭部88を指で摘んで螺子87を回すだけで、工具を用いなくても簡単に行うことができる。しかも、螺子87の頭部88の溝88dは、蓋側固定部材63の第3板状部分66の面の両側から摘むことができるように配置されており、螺子87を指で掴むためのスペースが十分に存在しているため、螺子87を回しやすい。また、このようにメンテナンス蓋80の固定および取り外しの作業を行う際に操作する螺子の数は、螺子87の1つだけであるため、作業負荷が低減されている。
【0080】
さらに、螺子87は、メンテナンス蓋80の内折れ片85aの螺子穴85bに対して螺着したままの状態で、メンテナンス蓋80の固定や取り外しが可能になるため、螺子87が紛失してしまうことが無い。
【0081】
また、メンテナンス蓋80が固定されている状態から螺子87を緩めてメンテナンス蓋80を取り外そうとする場合に、螺子87の頭部88の上方が、ヒンジ連結部材60の蓋側固定部材63の通過開口67の規制縁部67bに下方から接し、それ以上螺子87を緩めるように回すことができないようになる。このため、固定状態から螺子87を緩めていく場合においても、螺子87が、メンテナンス蓋80から脱落してしまうことをより確実に防ぐことができている。
【0082】
このように、本実施形態の空調換気装置1では、メンテナンス蓋80を容易に取り外して、メンテナンス開口71を介して全熱交換ケーシング51内に配置されている全熱交換エレメント52、給気フィルタ52a、排気フィルタ52c等のメンテナンス対象物に容易に到達し、メンテナンスすることができる。
【0083】
(7)他の実施形態
上述した各実施形態は、以下に述べるように変形させて得られる実施形態としてもよい。
【0084】
(7−1)他の実施形態A
上記実施形態では、螺子の下面が軸部の径方向に向けて広がった、下方を向いた面である場合を例に挙げて説明した。
【0085】
しかし、螺子の頭部の下方部分の形状は、これに限られるものではなく、例えば、螺子の頭部側から軸部側に向かうにつれて、径方向の長さが短くなるように構成された形状であってもよい。この場合であって、螺子を締めることで、螺子の頭部の下方部分によって固定しようとする部材を押し付けることができる。
【0086】
(7−2)他の実施形態B
上記実施形態では、螺子87がメンテナンス蓋80側に保持され続ける場合を例に挙げて説明した。
【0087】
しかし、実施形態としてはこれに限られるものではなく、螺子の位置やヒンジ連結部材の固定位置が、メンテナンス蓋80と全熱交換ケーシング51の側面70とで逆の関係になっていてもよい。
【0088】
例えば、上記実施形態のヒンジ連結部材60のケーシング側固定板61をメンテナンス蓋80側に固定し、螺子87が全熱交換ケーシング51の側面70側に螺着されていてもよい。
【0089】
(7−3)他の実施形態C
上記実施形態では、空調および換気を行う空調換気装置1を例に挙げて説明した。
【0090】
しかし、実施形態としてはこれに限られるものではなく、メンテナンス開口やメンテナンス蓋が設けられる対象としては、例えば、空調機の室内機であってもよいし、換気のみを行う換気装置であってもよい。
【0091】
(7−4)他の実施形態D
上記各実施形態は、別の実施形態を、互いに矛盾しないように適宜適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明を利用すれば、耐震性を備えつつ、螺子の紛失を防止して、メンテナンス作業性を良好にすることができるため、特に、メンテナンス蓋が取り付けられている空気調和装置に適用した場合に有用である。
【符号の説明】
【0093】
1 空調換気装置(空気調和装置)
7 制御ユニット
7a 制御部
20 給気流路
30 排気流路
50 全熱交換ユニット
51 全熱交換ケーシング(筐体)
52 全熱交換エレメント(メンテナンス対象物)
52a 給気フィルタ(メンテナンス対象物)
52c 排気フィルタ(メンテナンス対象物)
60 ヒンジ連結部材(連結部材)
61 ケーシング側固定板(固定部分)
62 回転軸
63 蓋側固定部材(非固定部分)
65 第2板状部分(第1部分)
66 第3板状部分(第2部分)
67 通過開口(開口)
70 側面
71 メンテナンス開口(開口)
80 メンテナンス蓋(蓋部材)
85 内折れ片
87 螺子
88 頭部
88d 溝(凹凸形状)
88e 頭部下面(下方部分)
89 軸部
97 天井面
98 壁面
99 天井材
SI 室内
SO 室外
【先行技術文献】
【特許文献】
【0094】
【特許文献1】特開2011−75143号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図12
図13
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図15
図16
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図18
図19