(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器に接続され、水が流通し、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器に直列的に水を流通させる水ラインを更に備える請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
前記第1熱交換器は、前記水ラインに流通する水の流れの上流側に接続され、前記第2熱交換器は、前記第1熱交換器よりも前記水ラインに流通する水の流れの下流側に接続されている請求項3に記載の燃料電池システム。
前記第2熱交換器は、前記水ラインに流通する水の流れの上流側に接続され、前記第1熱交換器は、前記第2熱交換器よりも前記水ラインに流通する水の流れの下流側に接続されている請求項3に記載の燃料電池システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料電池の定格運転時には、オフガス水素の量は少ない。これに対して燃料電池の起動時や、起動停止時や、緊急時等の非定格運転時には、オフガス水素の量が急増する。例えば、定格運転時におけるオフガス水素の量が1.6Nm
3/hである場合には、起動時や起動停止時には、7.7Nm
3/hである。
【0005】
少ないオフガス水素を燃焼するために必要な触媒の量は、少なくて済むが、大量のオフガス水素を燃焼するために必要な触媒の量は多い。上述のように起動時や起動停止時に発生するオフガス水素は大量であるため、この量に対応した量の触媒を用いる必要がある。
しかし、定格運転時には、オフガス水素の量が少ないにも拘らず、大量の触媒を利用することになる。このため、大量の触媒を、定格運転時の少ないオフガス水素の燃焼に使用することで、消耗してしまうことになる。特に、燃料電池がSOFC(固体酸化物形燃料電池)等の高温型の燃料電池である場合には、燃料電池から排出された高温のオフガスが触媒に直接供給されることとなるため、触媒は、より早く消耗する。
【0006】
また、定格運転時に少量の触媒を使用する場合と比較して、非定格運転時に大量の触媒を使用する場合には、オフガス水素の燃焼によって大量の熱が発生する。この熱を熱交換器等により効率よく利用することが要求される。
【0007】
本発明は、オフガス水素の燃焼に用いられる触媒の消耗を極力抑え、且つ効率のよい熱交換をすることができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、燃料電池と、前記燃料電池から排出されたオフガス中のオフガス水素を燃焼する第1触媒と、前記燃料電池から排出されたオフガス中のオフガス水素を燃焼する第2触媒と、前記燃料電池と前記第1触媒とを接続し、前記燃料電池の定格運転時よりもオフガス水素の量が増加する非定格運転時に、前記燃料電池からのオフガスを前記第1触媒に流通させる第1オフガス水素排出ラインと、前記燃料電池と前記第2触媒とを接続し、前記定格運転時に、前記燃料電池からのオフガスを前記第2触媒に流通させる第2オフガス水素排出ラインと、前記第1触媒と前記第2触媒とを接続し、前記第1触媒を通過したオフガスを前記第2触媒に流通させる第1連通排出ラインと、前記第1連通排出ラインの途中に接続された第1熱交換器と、一端部が前記第2触媒に接続され、前記第2触媒を通過したオフガスが流通する第2連通排出ラインと、前記第2連通排出ラインの途中に接続された第2熱交換器と、を備える燃料電池システムに関する。
【0009】
また、前記第2触媒の量は、前記第1触媒の量よりも少ないことが好ましい。また、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器に接続され、水が流通し、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器に直列的に水を流通させる水ラインを更に備えることが好ましい。
【0010】
また、前記第1熱交換器は、前記水ラインに流通する水の流れの上流側に接続され、前記第2熱交換器は、前記第1熱交換器よりも前記水ラインに流通する水の流れの下流側に接続されていることが好ましい。
【0011】
また、前記第2熱交換器は、前記水ラインに流通する水の流れの上流側に接続され、前記第1熱交換器は、前記第2熱交換器よりも前記水ラインに流通する水の流れの下流側に接続されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、オフガス水素の燃焼に用いられる触媒の消耗を極力抑え、且つ効率のよい熱交換をすることができる燃料電池システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る燃料電池システムについて
図1及び
図2を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料電池システム1における燃料電池11の起動時の様子を示す概略図である。
図2は、本実施形態に係る燃料電池システム1における燃料電池11の定格運転時の様子を示す概略図である。以下の説明において、「ライン」とは、流路、経路、管路等の総称である。
【0015】
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池11と、第1触媒12と、第2触媒13と、第1熱交換器14と、第2熱交換器15と、制御部16とを有する。また、燃料電池システム1は、燃料電池側オフガス排出ラインL1と、第1触媒側オフガス排出ラインL2と、第2触媒側オフガス排出ラインL3と、第1連通排出ラインL4と、第2連通排出ラインL5と、空気供給ラインL6と、水ラインL7とを有する。
【0016】
燃料電池側オフガス排出ラインL1は、その一端部において燃料電池11に接続され、その他端部において三方弁21に接続されている。燃料電池側オフガス排出ラインL1には、燃料電池11からのオフガス水素及びオフガス酸素を含むオフガスG1が流通する。
【0017】
第1触媒側オフガス排出ラインL2は、その一端部において三方弁21に接続されており、その他端部において第1触媒12に接続されている。第1触媒側オフガス排出ラインL2には、燃料電池11の起動時や、起動停止時や、緊急時等の非定格運転時に、燃料電池側オフガス排出ラインL1を流通してきたオフガスG1が流通する。第1触媒側オフガス排出ラインL2は、第1触媒12に当該オフガスG1を流通させる。
【0018】
第2触媒側オフガス排出ラインL3は、その一端部において三方弁21に接続されており、その他端部において第2触媒13に接続されている。第2触媒側オフガス排出ラインL3には、燃料電池11の定格運転時に、燃料電池側オフガス排出ラインL1を流通してきたオフガスG1が流通する。第2触媒側オフガス排出ラインL3は、第2触媒13に当該オフガスG1を流通させる。
【0019】
燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第1触媒側オフガス排出ラインL2は、第1オフガス水素排出ラインを構成する。第1オフガス水素排出ラインは、燃料電池11と第1触媒12とを接続している。第1オフガス水素排出ラインには、燃料電池11の非定格運転時に、燃料電池11からのオフガスG1が流通する。
また、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第2触媒側オフガス排出ラインL3は、第2オフガス水素排出ラインを構成し、第2オフガス水素排出ラインは、燃料電池11と第2触媒13とを接続している。第2オフガス水素排出ラインには、定格運転時に、燃料電池11からのオフガスG1が流通する。
【0020】
空気供給ラインL6の一端部には、ファン22及びフィルタ23が接続されている。空気供給ラインL6の他端部は、第1触媒12に接続されている。空気供給ラインL6には、ファン22の回転により、フィルタ23を通過した空気A1が流通する。空気供給ラインL6は、当該空気A1を第1触媒12に流通させる。
【0021】
第1連通排出ラインL4は、その一端部において第1触媒12に接続されており、その他端部において第2触媒13に接続されている。従って、第1連通排出ラインL4は、第1触媒12と第2触媒13とを接続している。第1連通排出ラインL4の途中の部分には、第1熱交換器14が接続されている。燃料電池11の非定格運転時に第1連通排出ラインL4には、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第1触媒側オフガス排出ラインL2を流通し、第1触媒12を通過してきたオフガスG1と、空気供給ラインL6を流通してきた空気A1とが、第1触媒12側から第2触媒13側へと流通する。また、燃料電池11の定格運転時に第1連通排出ラインL4には、空気供給ラインL6を流通し、第1触媒12を通過してきた空気A1が、第1触媒12側から第2触媒13側へと流通する。
【0022】
第2連通排出ラインL5は、その一端部において第2触媒13に接続されている。また、第2連通排出ラインL5の途中の部分には、第2熱交換器15が接続されている。燃料電池11の非定格運転時に第2連通排出ラインL5には、燃料電池側オフガス排出ラインL1、第1触媒側オフガス排出ラインL2及び第1連通排出ラインL4を流通し且つ第1触媒12、第1熱交換器14及び第2触媒13を通過してきたオフガスG1と、空気供給ラインL6及び第1連通排出ラインL4を流通し且つ第1触媒12、第1熱交換器14及び第2触媒13を通過してきた空気A1とが、第2連通排出ラインL5の一端側から他端側へと流通する。
また、燃料電池11の定格運転時において第2連通排出ラインL5には、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第2触媒側オフガス排出ラインL3を流通し且つ第2触媒13を通過してきたオフガスG1と、空気供給ラインL6及び第1連通排出ラインL4を流通し且つ第1触媒12、第1熱交換器14及び第2触媒13を通過してきた空気A1とが、第2連通排出ラインL5の一端側から他端側へと流通し、第2連通排出ラインL5の他端部において排出される。
【0023】
水ラインL7は、その一端部(
図1における左端部)において水送給部(図示せず)に接続されている。また、水ラインL7の他端部(
図1における右端部)は、貯湯タンク(図示せず)に接続されている。水ラインL7の途中の部分には、第1熱交換器14と第2熱交換器15とが、それぞれ接続されている。第1熱交換器14は、水ラインL7に流通する水W1の流れの上流側に接続されており、第2熱交換器15は、第1熱交換器14よりも、水ラインL7に流通する水W1の流れの下流側に接続されている。水ラインL7には、水送給部によって送られてきた水W1が、第1熱交換器14及び第2熱交換器15に、この順で直列的に流通する。
【0024】
水送給部と貯湯タンクとの間には、熱利用部(図示せず)が設けられている。水送給部は、ポンプや水栓等により構成され、水W1を水ラインL7に供給する。貯湯タンクは、第1熱交換器14や第2熱交換器15で加熱されて湯となった水W1を貯留する。熱利用部では、加熱されて湯となった水W1がそのまま利用されたり、当該湯の熱が利用されたりする。
【0025】
燃料電池11は、高温型の燃料電池であるSOFC(固体酸化物形燃料電池)である。燃料電池11においては、水素と酸素とが反応することによる発電が行われる。燃料電池11において発電を行う時の温度である運転温度は、800℃〜1000℃と高温である。燃料電池11によって発電された電気は、パワーコンディショナ(図示せず)を介してDC/ACコンバータ(図示せず)に送られ、AC電圧に変換される。
【0026】
第1触媒12において触媒としては、活性金属として白金、ロジウム、パラジウム、コバルト、ルテニウム、ニッケル等が一般的に用いられ、本実施形態では、白金(Pt)が用いられる。第1触媒12は、燃料電池11において排出されたオフガス水素であって、燃料電池11の非定格運転時に、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第1触媒側オフガス排出ラインL2を流通してきたオフガスG1中のオフガス水素を燃焼する。白金触媒の量は、例えば15.0gである。
【0027】
第2触媒13において触媒としては、活性金属として白金、ロジウム、パラジウム、コバルト、ルテニウム、ニッケル等が一般的に用いられ、本実施形態では、白金(Pt)が用いられる。第2触媒13は、燃料電池11において排出されたオフガス水素であって、主として燃料電池11の定格運転時に、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第2触媒側オフガス排出ラインL3を流通してきたオフガスG1中のオフガス水素を燃焼する。白金触媒の量は、例えば3.0gである。従って、第2触媒13における触媒の量は、第1触媒12における触媒の量よりも少ない。
【0028】
第1熱交換器14は、第1連通排出ラインL4を流通するオフガスG1からの熱を、水ラインL7に流通する水W1に伝達し、水W1を加熱する。第1熱交換器14は、後述のように、定格運転時にオフガス水素が第1触媒12において燃焼させられることにより発生する熱を、熱交換できる程度の能力を有している。
第2熱交換器15は、第2連通排出ラインL5を流通するオフガスG1からの熱を、水ラインL7に流通する水W1に伝達し、水W1を加熱する。第2熱交換器15は、後述のように、非定格運転時のオフガス水素が第2触媒13において燃焼させられることにより発生する熱を、熱交換できる程度の能力を有している。後述のように、非定格運転時において第1触媒12で燃焼させられるオフガス水素の量は、定格運転時において第2触媒13で燃焼させられるオフガス水素の量よりも多い。従って、第1熱交換器14は、それに応じた第2熱交換器15よりも高い熱交換の能力を有する。
【0029】
制御部16は、三方弁21及びファン22に電気的に接続されている。制御部16は、燃料電池11の非定格運転時に三方弁21に対して制御を行い、燃料電池側オフガス排出ラインL1と第2触媒側オフガス排出ラインL3とを連通させ、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第2触媒側オフガス排出ラインL3に対して、第1触媒側オフガス排出ラインL2を遮断する。また、制御部16は、燃料電池11の定格運転時に三方弁21に対して制御を行い、燃料電池側オフガス排出ラインL1と第1触媒側オフガス排出ラインL2とを連通させ、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第1触媒側オフガス排出ラインL2に対して、第2触媒側オフガス排出ラインL3を遮断する。また、制御部16は、燃料電池11の運転中にファン22を回転させるように、ファン22に対する制御を行う。
【0030】
次に、本発明の実施形態による燃料電池システム1の動作について説明する。燃料電池11の起動時には、先ず制御部16は、三方弁21に対して制御を行い、燃料電池側オフガス排出ラインL1と第1触媒側オフガス排出ラインL2とを連通させ、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第1触媒側オフガス排出ラインL2に対して、第2触媒側オフガス排出ラインL3を遮断する。
【0031】
これにより、
図1に示すように、燃料電池11からのオフガスG1は、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第1触媒側オフガス排出ラインL2を流通し、第1触媒12に流通する。オフガスG1は、第2触媒側オフガス排出ラインL3には流通しない。第1触媒12では、オフガスG1中のオフガス水素が燃焼される。オフガスG1中には、大量のオフガス水素が含まれており、具体的には、例えば、7.7Nm
3/hの量のオフガス水素が、この量のオフガスG1に対応した量の触媒である白金を有する第1触媒12で燃焼される。
一方、第1触媒12には、フィルタ23を通してファン22により空気供給ラインL6に供給され、空気供給ラインL6を流通してきた空気A1が供給される。
【0032】
そして、第1触媒12を通過したオフガスG1及び空気A1は、第1連通排出ラインL4を通して熱交換の能力の高い第1熱交換器14に流通する。第1触媒12における大量のオフガス水素の燃焼により生じた大量の熱は、オフガスG1及び空気A1を介して、第1熱交換器14において水ラインL7を流通する水W1に伝達される。これにより、当該水W1は加熱され、水ラインL7を流通し、第2熱交換器15に送られる。
【0033】
第1熱交換器14を通過することにより温度が低下したオフガスG1及び空気A1は、第1連通排出ラインL4を流通して第2触媒13に流通する。第2触媒13では、第1触媒12を通過したにも拘らずオフガスG1中に残留しているオフガス水素が燃焼される。オフガスG1中に残留しているオフガス水素は、僅かな量である。従って、オフガス水素が燃焼することにより発生する熱も僅かである。
【0034】
そして、第2触媒13を通過したオフガスG1及び空気A1は、第2熱交換器15に流通する。第2触媒13における少量のオフガス水素の燃焼により生じた少量の熱は、オフガスG1及び空気A1を介して、第2熱交換器15において水ラインL7を流通する水W1に伝達される。これにより、当該水W1は僅かに加熱され、貯湯タンクに送られ、貯留される。
【0035】
燃料電池11を起動開始してから所定の時間が経過し、燃料電池11が定格運転を行う定格運転時になると、制御部16は、三方弁21に対して制御を行い、燃料電池側オフガス排出ラインL1と第2触媒側オフガス排出ラインL3とを連通させ、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第2触媒側オフガス排出ラインL3に対して、第1触媒側オフガス排出ラインL2を遮断する。
【0036】
これにより、
図2に示すように、燃料電池11からのオフガスG1は、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第2触媒側オフガス排出ラインL3を流通し、第2触媒13に流通する。オフガスG1は、第1触媒側オフガス排出ラインL2、第1触媒12、第1熱交換器14、及び第1連通排出ラインL4には流通しない。第2触媒13では、オフガスG1中のオフガス水素が燃焼される。オフガスG1中には、少量のオフガス水素が含まれており、具体的には、例えば、1.6Nm
3/hの量のオフガス水素が、この量のオフガスG1に対応した量の活性金属である白金を有する第2触媒13で燃焼される。
一方、第2触媒13には、フィルタ23を通してファン22により空気供給ラインL6に供給され、第1触媒12、第1連通排出ラインL4及び第1熱交換器14を流通してきた空気A1が供給される。
【0037】
そして、第2触媒13を通過したオフガスG1及び空気A1は、第2熱交換器15に流通する。第2触媒13における少量のオフガス水素の燃焼により生じた少量の熱は、オフガスG1及び空気A1を介して、第2熱交換器15において水ラインL7を流通する水W1に伝達される。これにより、当該水W1は加熱され、貯湯タンクに送られ、貯留される。
以上、燃料電池11の起動時及びその後の定格運転時の、燃料電池システム1の動作について説明したが、燃料電池11の起動停止時や、燃料電池11の過負荷による発電不良若しくは停電等の理由により一時的に発電できない緊急時には、大量のオフガスG1が発生し、燃料電池システム1は、前述したような燃料電池11の起動時と同様の動作を行う。
【0038】
上記本実施形態の燃料電池システム1によれば、以下のような効果を得ることができる。燃料電池システム1は、燃料電池11から排出されたオフガスG1中のオフガス水素を燃焼する第1触媒12と、燃料電池11から排出されたオフガスG1中のオフガス水素を燃焼する第2触媒13と、を備える。また、燃料電池システム1は、燃料電池11と第1触媒12とを接続し、燃料電池11の定格運転時よりもオフガス水素の量が増加する非定格運転時に、燃料電池11からのオフガスG1が流通する第1オフガス水素排出ラインと、燃料電池11と第2触媒13とを接続し、定格運転時に、燃料電池11からのオフガスG1が流通する第2オフガス水素排出ラインと、第1触媒12と第2触媒13とを接続し、第1触媒12を通過したオフガスG1を第2触媒13に流通させる第1連通排出ラインL4と、一端部が第2触媒13に接続され、第2触媒13を通過したオフガスG1が流通する第2連通排出ラインL5と、を備えている。また、第2触媒13の量は、第1触媒12の量よりも少ない。
【0039】
このため、オフガス水素の少ない燃料電池11の定格運転時には、触媒の量の少ない第2触媒13へオフガス水素を流通させ、オフガス水素の多い燃料電池11の起動時や起動停止時や緊急時等の非定格運転時には、触媒の量の多い第1触媒12へオフガス水素を流通させることができる。
このため、非定格運転時に、大量のオフガス水素を、量の多い触媒を有する第1触媒12で燃焼させ、更に、第1触媒12を流通したオフガスG1を第2触媒13で燃焼させるため、燃料電池11において負荷変動があり、オフガスG1中のオフガス水素の量が変動して多くなった場合であっても、第2触媒13において確実に燃焼させることができる。即ち、非定格運転時の状態となることが多い場合に、燃料電池システム1において、確実にオフガス水素を燃焼して、効率のよい熱交換をすることができる。
【0040】
また、燃料電池システム1は、第1熱交換器14及び第2熱交換器15に接続され、水W1が流通し、第1熱交換器14及び第2熱交換器15に直列的に水W1を流通させる水ラインL7を備える。水ラインL7に流通する水W1の流れの上流側に第1熱交換器14が接続され、第1熱交換器14よりも水ラインL7に流通する水W1の流れの下流側に第2熱交換器15が接続されている。このため、第1触媒12及び第2触媒13において発生しオフガスG1を介して第1熱交換器14及び第2熱交換器15に伝達された熱を、第1熱交換器14及び第2熱交換器15において水ラインL7中の水W1に伝達することができる。このため、オフガス水素を有効利用することができる。
【0041】
また、オフガス水素の少ない燃料電池11の定格運転時には、触媒の量の少ない第2触媒13へオフガス水素を流通させ、オフガス水素の多い燃料電池11の起動時や起動停止時や緊急時等の非定格運転時には、触媒の量の多い第1触媒12へオフガス水素を流通させることができる。このため、定格運転時に、少量のオフガス水素を、量の多い触媒を有する第1触媒12で燃焼させることをしないため、定格運転時の少量のオフガス水素の燃焼で、第1触媒12が消耗することを防止ことができる。
【0042】
また、定格運転時には、SOFCにより構成される高温型の燃料電池11からの高温のオフガスG1は、第2触媒13に直接流通する。このため、触媒の量の多い第1触媒12に、高温のオフガスG1が直接供給されることを防止することができ、第1触媒12の消耗を抑えることができる。
【0043】
本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。例えば、本実施形態では、水ラインL7に流通する水W1の流れの上流側に第1熱交換器14が接続され、第1熱交換器14よりも水ラインL7に流通する水W1の流れの下流側に第2熱交換器15が接続されていたがこの構成に限定されない。
【0044】
例えば、
図3に示すように、水ラインL7に流通する水W1の流れの上流側に第2熱交換器15が接続され、第2熱交換器15よりも水ラインL7に流通する水W1の流れの下流側に第1熱交換器14が接続されていてもよい。
図3は、本実施形態に係る燃料電池システム1の第1の変形例を示す概略図である。
【0045】
具体的には、
図3に示すように、水ラインL7は、その一端部(
図3における左端部)において貯湯タンク(図示せず)に接続されている。また、水ラインL7の他端部(
図3における右端部)は、水送給部(図示せず)に接続されている。水ラインL7の途中の部分には、本実施形態と同様に、第1熱交換器14と第2熱交換器15とが、それぞれ接続されている。第1熱交換器14は、水ラインL7に流通する水W1の流れの下流側に接続されており、第2熱交換器15は、第1熱交換器14よりも、水ラインL7に流通する水W1の流れの上流側に接続されている。水ラインL7には、水送給部に接続によって送られてきた水W1が、第2熱交換器15及び第1熱交換器14にこの順で直列的に流通する。水送給部と貯湯タンクとの間には、本実施形態と同様に熱利用部(図示せず)が設けられている。
【0046】
水ラインL7に流通する水W1の流れの上流側に第2熱交換器15が接続され、第2熱交換器15よりも水ラインL7に流通する水W1の流れの下流側に第1熱交換器14が接続されているため、非定格運転時に、水ラインL7中の水W1を、第2熱交換器15において、低い温度において僅かな熱で加熱し、温度上昇させた後に、第1熱交換器14において、当該温度上昇後の温度を基準として、多大な熱によって加熱して、更に大幅に温度上昇させることができる。このため、第2熱交換器15及び第1熱交換器14を通過した後の水ラインL7中の水W1の温度を、より高温にすることができる。
【0047】
また、本実施形態では、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第1触媒側オフガス排出ラインL2は、第1オフガス水素排出ラインを構成し、燃料電池側オフガス排出ラインL1及び第2触媒側オフガス排出ラインL3は、第2オフガス水素排出ラインを構成していた。即ち、燃料電池側オフガス排出ラインL1は、第1オフガス水素排出ラインの一部及び第2オフガス水素排出ラインの一部を構成していたが、この構成に限定されない。例えば、第1オフガス水素排出ラインと第2オフガス水素排出ラインとは、別個独立したラインにより構成されていてもよい。
【0048】
また、本実施形態では、燃料電池側オフガス排出ラインL1には、燃料電池11からのオフガス水素及びオフガス酸素を含むオフガスG1が流通していたが、これに限定されない。
例えば、
図4に示すように、燃料電池側オフガス排出ラインL1には、オフガス水素のみが流通し、オフガス酸素は、別個独立したラインL8に流通するようにしてもよい。
図4は、本実施形態に係る燃料電池システム1の第2の変形例を示す概略図である。この場合、オフガス酸素が流通するラインL8の他端は、第2連通排出ラインL5の部分であって、第2熱交換器15よりも下流側の部分に接続される。
【0049】
また、高温型の燃料電池である燃料電池11は、SOFCにより構成されていたが、SOFCに限定されない。また、燃料電池11は高温型の燃料電池でなくてもよい。例えば、PEFC(固体高分子形燃料電池)等を用いてもよい。また、第1触媒12における触媒の量や第2触媒13における触媒の量や、定格運転時及び非定格運転時のオフガス水素の量等の値は、本実施形態のこれらの値に限定されない。