(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5928369
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月1日
(54)【発明の名称】つり銭返却ボックス
(51)【国際特許分類】
G07G 1/00 20060101AFI20160519BHJP
G07G 1/06 20060101ALI20160519BHJP
【FI】
G07G1/00 331A
G07G1/06 E
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-33085(P2013-33085)
(22)【出願日】2013年2月22日
(65)【公開番号】特開2014-164390(P2014-164390A)
(43)【公開日】2014年9月8日
【審査請求日】2015年2月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100085501
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 静夫
(74)【代理人】
【識別番号】100128842
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 温
(74)【代理人】
【識別番号】100149179
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 洋一
(72)【発明者】
【氏名】清水 清
【審査官】
宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−057328(JP,A)
【文献】
特開平05−266296(JP,A)
【文献】
特開2003−085646(JP,A)
【文献】
実公平04−035325(JP,Y2)
【文献】
特開平7−182556(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 − 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
つり銭とレシートを排出するつり銭返却ボックスであって、
つり銭排出装置とつり銭排出口とつり銭排出部、および、内開き構成の前扉を設けたつり銭取出口を備え、
前記前扉は前記つり銭排出部を閉止する閉位置と、前記つり銭排出部を開放する開位置との間を開閉可能とされ、前記つり銭排出部の底面部の下部にレシート排出路を設け、
前記つり銭取出口の下側であり、閉位置にある前記前扉の直下の前方に位置するようにレシ−ト排出口を設けたことを特徴とするつり銭返却ボックス。
【請求項2】
前記底面部は、前記前扉の下端部が当接して該前扉の閉位置を規定する奥下がり状の第1傾斜部と、該第1傾斜部に連なる奥上がり状の第2傾斜部と、を有すると共に、前記レシート排出路が、当該底面部の下部に略平行な通路として形成されていることを特徴とする請求項1に記載のつり銭返却ボックス。
【請求項3】
前記レシート排出路は、前記底面部と該底面部の下側に設ける第2底面部との間に形成される通路から成り、前記レシ−ト排出口は、前記第2底面部に設ける下側に湾曲して折り曲げた屈曲部と、該屈曲部の上側に対向して前記底面部に設ける切欠き開口部とから成ることを特徴とする請求項2に記載のつり銭返却ボックス。
【請求項4】
前記レシート排出路の送り方向に沿って当該排出路の幅方向の中央部に山型に突出したせり上がり部を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のつり銭返却ボックス。
【請求項5】
前記せり上がり部は、前記レシ−ト排出口の手前側に終端部を有しており、出口側傾斜部を介して前記レシート排出口に連接することを特徴とする請求項4に記載のつり銭返却ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、つり銭やレシートなどを排出して、ユーザーが手や指を差し込んで取り出すつり銭返却ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、つり銭やレシートなどを排出して、ユーザーが手や指を差し込んで取り出すつり銭返却ボックスは、片手でも外から容易に取出すことができるように、大きな入口に内開きの前扉を備えた構成とされている。
【0003】
また、給油所などに設置されている洗車機に各種洗車モードを設定するリモートパネルは、所定の金額を投入して洗車モードを設定し、つり銭とレシートを受け取る構成とされており、日付や所要金額やつり銭金額などの領収内容に加えて、設定した洗車モードの内容や当該給油所のコマーシャルや次回の割引サービスなどを印刷したレシートを排出している。
【0004】
領収内容に加えて、洗車モードの内容や給油所のコマーシャルや次回の割引サービスなどを印刷したレシートは、その長さが長くなっている。また、つり銭とレシートを一度に片手で取り出せるように、つり銭返却ボックスにレシートを同時に排出することも行われている。そのために、つり銭返却ボックスの奥にレシート排出口を設けて、つり銭返却ボックス内にレシートを全て排出して、つり銭とレシートを同時に掴んで取出せるようにしている。
【0005】
例えば、本出願人から、長いプリンタ用紙(レシート)であっても容易に取り出せ、つり銭とプリンタ用紙を同一の取出口から一体に取り出し可能としたプリンタ用紙取出口が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−57328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
つり銭返却ボックスにプリンタ用紙(レシートと同じ、以後、レシートと称する)を排出することにより、つり銭とレシートを片手で一体につかみ出すことができる。しかし、つり銭がコインである場合には、重いコインがレシートの下に潜り込んでしまい取りだし難くなってしまい問題となる。
【0008】
また、下に潜り込んだコインをレシートと共に取り出すと、レシートがクチャクチャになってしまい好ましくない。特に、領収内容に加えて、洗車モードの内容や給油所のコマーシャルや次回の割引サービスなどを印刷した洗車機におけるレシートは、その長さが長くなっているために、取出し操作が一層困難になる。
【0009】
そのために、長いレシートを排出する場合でも、レシートを綺麗な状態で、且つ、つり銭と共に容易に取り出せる構成であることが望ましく、また、片手で前扉を押し開いて、そのままその片手でつり銭とレシートを容易に取り出せることが望ましい。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑み、つり銭やレシートを排出して、ユーザーが指を差し込んで取り出すつり銭返却ボックスにおいて、つり銭が下に潜り込まず、つり銭とレシートを同時に容易に取り出し可能なつり銭返却ボックスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明は、つり銭とレシートを排出するつり銭返却ボックスであって、つり銭排出装置とつり銭排出口とつり銭排出部、および、内開き構成の前扉を設けたつり銭取出口を備え、つり銭排出部の下部にレシート排出路を設け、つり銭取出口の下側にレシ−ト排出口を設けたことを特徴としている。
【0012】
この構成によると、つり銭取出口の下側にレシ−ト排出口を設けているので、つり銭を手で掴んで取り出す際に、下側に出ているレシートを同時に掴み出すことができる。従って、つり銭が下に潜り込まず、つり銭とレシートを同時に容易に取り出し可能なつり銭返却ボックスを得ることができる。
【0013】
また本発明は、上記構成のつり銭返却ボックスにおいて、前記つり銭排出部が、前記前扉の下端部が当接して該前扉の閉位置を規定する奥下がり状の第1傾斜部と、該第1傾斜部に連なる奥上がり状の第2傾斜部と、を有する底面部を備えると共に、前記レシート排出路が、当該底面部の下部に略平行な通路として形成されていることを特徴としている。この構成によると、つり銭取出部の中央部付近が窪んだ底面形状となるので、排出されるつり銭をつり銭取出部の中央部に集積することができ、一括に取出し容易となる。また、レシ−ト排出路が排出口に向かって上向きに傾斜しているので、排出されるレシートを斜め上向きに送り出す構成となり、つり銭を掴んだ手によってもレシートを掴み易くなる。
【0014】
また本発明は、上記構成のつり銭返却ボックスにおいて、前記レシート排出路は、前記底面部と該底面部の下側に設ける第2底面部との間に形成される通路から成り、前記レシ−ト排出口は、前記第2底面部に設ける下側に湾曲して折り曲げた屈曲部と、該屈曲部の上側に対向して前記底面部に設ける切欠き開口部とから成ることを特徴としている。この構成によると、レシ−ト排出口の下側が湾曲して折り曲げられているので、レシ−トを取り出す手を傷付けない。
【0015】
また本発明は、上記構成のつり銭返却ボックスにおいて、前記レシート排出路の送り方向に沿って当該排出路の幅方向の中央部に山型に突出したせり上がり部を設けたことを特徴としている。この構成によると、レシ−トの中央部分を少し上向きに押し上げながらレシートを排出するので、レシートがカールすることを効果的に抑制できる。そのために、長いレシートであっても、容易に取り出すことが可能になる。
【0016】
また本発明は、上記構成のつり銭返却ボックスにおいて、前記せり上がり部は、前記レシ−ト排出口の手前側に終端部を有しており、出口側傾斜部を介して前記レシート排出口に連接することを特徴としている。この構成によると、レシ−ト排出口からレシートを略平行状態に取り出すことができ、綺麗な状態のまま引き出すことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、つり銭取出口の下側にレシ−ト排出口を設けているので、つり銭を手で掴んで取り出す際に、下側に出ているレシートを同時に掴み出すことができる。従って、つり銭が下に潜り込まず、つり銭とレシートを同時に容易に取り出し可能なつり銭返却ボックスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明に係るつり銭返却ボックスの構成を示す概略説明図である。
【
図2】レシート排出路の断面構造を示す拡大断面図である。
【
図3】レシート排出路の出口側に設けるレシート排出口とせり上がり部を示す要部拡大図である。
【
図4】せり上がり部とレシートとの位置関係を示す概略説明図である。
【
図5】つり銭返却ボックスを前面から見た前扉とレシート排出口との位置関係を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
【0020】
本実施形態のつり銭返却ボックス1は、例えば、洗車機の洗車モードを設定するリモートパネルに設けられ、紙幣やコインを投入して、所望の洗車モードを選択設定し、つり銭とレシートを受け取る構成である。そのために、
図1に示すように、枠体11に、つり銭排出装置3とつり銭排出口31とつり銭排出部2と、前扉7を設けたつり銭取出口10を備え、つり銭排出部2の下部にレシート排出路8を設けている。また、6は電信ケーブルであって、電源ラインや各種信号線を含む。
【0021】
レシートRは、レシート収納部5に収納支持されているロール状のレシート用紙51を繰り出して、領収内容やその他の情報を印刷して所定部位で切断したものであり、レシート収納部5から送りローラ42を介して搬送し、印刷装置4の印刷部41にて所望の各種データを印刷し、レシート給送口44からレシート排出路8に給送される。
【0022】
また、レシート給送口44の手前に、レシートを切断可能に把持するレシート把持部43を設けてもよい。すなわち、レシート排出路8は、レシート給送口44からレシート排出口9に至るレシート挿通路であって、印刷部41で所定の情報を印刷されたレシートRをつり銭返却ボックス1から排出する経路である。
【0023】
印刷部41は、領収内容に加えて、洗車モードの内容や給油所のコマーシャルや次回の割引サービスなどの各種データを印刷している。そのために、給送されるレシートRの長さは長くなる。所定の情報が印刷されたレシートRは、その先頭部分がレシート排出口9から排出され、この先頭部分をユーザーが把持して引っ張ると、レシート把持部43を介して切断された状態でレシートRを引き出すことができる。
【0024】
また、つり銭排出部2の前面側のつり銭取出口10に前扉7を設けている。前扉7は内開き構成とされ、軸支部70を介して図中に点線で示すようにつり銭排出部2の内部に搖動可能とされる。また、つり銭排出部2は、前扉7の下端部71が当接して該前扉7の閉位置を規定する奥下がり状の第1傾斜部21aと、該第1傾斜部21aに連なる奥上がり状の第2傾斜部21bと、を有する底面部21を備える。
【0025】
すなわち、前扉7は、軸支部70を中心にして、実線で示す閉位置7Aと破線で示す開位置7Bとの間を開閉自在な構成とされている。また閉位置7Aでは、前扉7の下端部71が、入口側の底面部21を構成する奥下がり状の第1傾斜部21aの前端部分に当接して、前扉7の閉位置7Aが規定されている。
【0026】
本実施形態では、レシート排出路8は、つり銭排出部2とは隔離された別経路として設けている。すなわち、つり銭排出部2の底面部21の下部にレシート排出路8を設けている。例えば、第1傾斜部21aの下方に設ける傾斜部22aと、第2傾斜部21bの下方に設ける傾斜部22bとを有する第2底面部22を配設している。言い換えれば、レシート排出路8は、底面部21の下部に略平行な通路として形成されている。そのために、つり銭排出部2にユーザーが手を差し込んだ状態では、ユーザーはつり銭のみを掴むことになる。
【0027】
つり銭排出部2は奥下がり状の第1傾斜部21aと奥上がり状の第2傾斜部21bとが連接している中央部が窪んでいるので、この窪みに、つり銭排出装置3から排出されるつり銭が堆積する。すなわち、つり銭排出部2の中央部分につり銭を集めるようにつり銭排出口31から排出できる。
【0028】
また、レシート排出口9は、閉止状態の前扉7の直下の前方に位置するように設けている。この構成について、また、レシート排出路8の構成について
図2を用いて説明する。
図2は、レシート排出路8の断面構造を示す拡大断面図である。
【0029】
図2に示すように、レシ−ト排出路8は底面部21と該底面部21の下側に設ける第2底面部22との間に形成される通路から成る。また、レシ−ト排出口9は、第2底面部22に設ける下側に湾曲して折り曲げた屈曲部22cと、該屈曲部22cの上側に対向して底面部22に設ける切欠き開口部21cとから形成される。この構成であれば、レシ−ト排出口9は、下側に湾曲して折り曲げられた形状とされるので、突起物がなくレシ−トRを取り出す手を傷付けない。
【0030】
上記したように、本実施形態によれば、つり銭排出部2の中央部付近が窪んだ底面形状となるので、排出されるつり銭をつり銭排出部2の中央部に集積することができ、一括に取出し容易となる。また、レシ−ト排出路8がレシート排出口9に向かって上向きに傾斜しているので、排出されるレシートRを斜め上向きに送り出す構成となり、つり銭を掴んだ手によってもレシートRを掴み易くなる。
【0031】
また、本実施形態では、レシート排出路8の送り方向に沿ってその中央部に山型に突出したせり上がり部23を設けている。これは、給送するレシートRがカールしたり折れ曲がったりすることを防止して、レシート排出口9まで確実に給送するために設けたものである。
【0032】
例えば、せり上がり部23はレシート給送口44の後からレシート排出口9の前まで続いて第2底面部22上に設けられており、入口側傾斜部23aと出口側傾斜部23bをそれぞれ有する突出部から成る。
【0033】
図3に示すように、せり上がり部23はレシート排出口9側から見ると、その幅方向の中央部に山型に突出して形成される。そのために、このレシート排出路8を給送されるレシートRは、中央部が上方に押された状態を維持して給送されることになって、幅方向にも、また、長さ方向にもカールし難い状態となる。
【0034】
上記したように、本実施形態に係るつり銭返却ボックス1は、レシート排出路8の送り方向に沿ってその中央部に山型に突出したせり上がり部23を設けている。この構成であれば、レシ−トRの中央部分を少し上向きに押し上げながらレシートRを排出するので、レシートRがカールすることを効果的に抑制できる。そのために、長いレシートRであっても、容易に取り出すことが可能になる。
【0035】
また、せり上がり部23は、レシ−ト排出口9の手前側に終端部を有しており、出口側傾斜部23bを介してレシート排出口9に連接する。この構成であれば、レシ−ト排出口9には突出部は形成されていないので、レシートRの送給を邪魔せず、レシートRを略平行状態に取り出すことができる。すなわち、レシートRを綺麗な状態のまま引き出すことができる。
【0036】
このせり上がり部23の大きさは、その高さは2mm程度としている。また、レシート排出路8の隙間は、湾曲した通路に沿ってレシートRがスムーズに送給可能な程度であることが好ましく、本実施形態では入口部で6mm程度とし、出口部では4mm程度としている。せり上がり部23の幅は、給送するレシートRの約半分程度でよく、レシートRの幅が40〜60mmの場合には、20〜30mm程度の幅が好ましい。
【0037】
例えば、
図4の概略説明図に示すように、レシート排出路8を給送されるレシートRの幅がL1のとき、せり上がり部23は、その略半分の長さの幅L2を有し、その高さH1は約2mmである。また、レシート排出路8の上流側には入口側傾斜部23aが設けられ、下流側には出口側傾斜部23bが設けられていて、給送されるレシートRをスムーズに給送可能にしている。
【0038】
次に、
図5を用いてつり銭取出し操作について説明する。
図5は、つり銭返却ボックス1を前面から見た前扉7とレシート排出口9との位置関係を示す概略説明図である。
【0039】
つり銭返却ボックス1を前方から見ると、
図5に示すように、枠体11に前扉7が装着され、枠体11の上部につり銭排出装置3が配設されている。ユーザーがつり銭を取り出す際には、前扉7を押し込むようにつり銭取出口10から手を差し込む。前扉7は軸支部70を介して搖動可能に装着されているので、ユーザーの押し込み操作により、ボックスの内側に向けて搖動する。
【0040】
そのため、前扉7を押し込んだユーザーの手は、ボックス内のつり銭排出部2に排出されたつり銭を掴んで取り出すことができる。また、つり銭を掴んだ手を引き出すと、手により押し込まれていた前扉7は手の動きに同調して閉止位置まで自動的に搖動する。
【0041】
この際に、前扉7の直下にレシ−ト排出口9が配設されており、斜め上向きにレシートRが排出されるので、引き出す手のすぐ下にレシートRが位置する構成となって、つり銭を掴んだ状態の手であっても、指1本、例えば、親指1本を用いてレシートRを取り出すことができる。
【0042】
レシートRの長さは、印刷する情報により異なるが、領収内容のみの場合は80mm程度であり、領収内容に加えて洗車条件や次回の割引サービスなどの各種データを印刷した場合には400mm程度まで長くなる場合がある。
【0043】
そこで、本実施形態では、最も短い80mm程度の時に、レシートRの先頭部分が約10mm出るように設定している。そのために、最も長いレシートRであれば、レシ−ト排出口9から330mm程度出るが、一旦上方に向けて飛び出した後、下方に丸まるようにして排出されるので、レシ−ト排出口9から一旦上方に向かう後端部分を指で把持して容易に引き出すことが可能である。
【0044】
上記したように、本実施形態に係るつり銭返却ボックス1によれば、つり銭取出口10の下側にレシ−ト排出口9を設けているので、つり銭を手で掴んで取り出す際に、下側に出ているレシートRを同時に掴み出すことができる。従って、つり銭が下に潜り込まず、つり銭とレシートRを同時に容易に取り出し可能なつり銭返却ボックス1を得ることができる。
【0045】
また、つり銭排出部2の底面を、奥下がり状の第1傾斜部21aと奥上がり状の第2傾斜部21bとを有する底面部21とし、レシート排出路8を、当該底面部21の下部に設ける第2底面部22とで形成する略平行な通路とし、さらに、レシート排出路8の送り方向に沿ってその中央部に山型に突出したせり上がり部23を設けた構成とすることにより、つり銭が一括に取出し容易となり、斜め上向きに排出されるレシートRを掴み易くなり、レシートRがカールすることを効果的に抑制して、長いレシートRであっても、つり銭とレシートRを同時に容易に取り出すことが可能になる。
【0046】
さらに、レシ−ト排出口9は、第2底面部22に設ける下側に湾曲して折り曲げた屈曲部22cと、該屈曲部22cの上側に対向して前記底面部21に設ける切欠き開口部21cとから成る構成としているので、レシ−ト排出口9は、下側に湾曲した開口部となって、突出部も鋭角部もないので、レシ−トを取り出す手を傷付けない。
【産業上の利用可能性】
【0047】
従って、本発明に係るつり銭返却ボックスは、ユーザーが片手でつり銭とレシートを容易に取り出すことが求められるつり銭返却手段に好適に適用される。
【符号の説明】
【0048】
1 つり銭返却ボックス
2 つり銭排出部
3 つり銭返却装置
7 前扉
8 レシート排出路
9 レシート排出口
10 つり銭取出口
21 底面部
21a 第1傾斜部
21b 第2傾斜部
21c 切欠き開口部
22 第2底面部
22a、22b 傾斜部
22c 屈曲部
23 せり上がり部
23a 入口側傾斜部
23b 出口側傾斜部
44 レシート給送口
R レシート