特許第5928416号(P5928416)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5928416
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月1日
(54)【発明の名称】ロボットおよびロボットの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B25J 19/00 20060101AFI20160519BHJP
【FI】
   B25J19/00 F
【請求項の数】11
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-156047(P2013-156047)
(22)【出願日】2013年7月26日
(65)【公開番号】特開2015-24473(P2015-24473A)
(43)【公開日】2015年2月5日
【審査請求日】2015年1月15日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006622
【氏名又は名称】株式会社安川電機
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡久 学
(72)【発明者】
【氏名】金森 貴彦
【審査官】 藤島 孝太郎
(56)【参考文献】
【文献】 実開平01−118882(JP,U)
【文献】 特表平06−508303(JP,A)
【文献】 特開2004−299002(JP,A)
【文献】 特開2013−111710(JP,A)
【文献】 特開昭62−199380(JP,A)
【文献】 特開2008−221357(JP,A)
【文献】 特開平11−076887(JP,A)
【文献】 特開2008−229762(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00−21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボット本体部と、
前記ロボット本体部に接続されるエンドエフェクタと
を備え、
前記ロボット本体部は、
ベースと、旋回部と、下部アームと、上部アームと、第1の手首部と、第2の手首部と、前記エンドエフェクタが接続される第3の手首部とを備え、
前記エンドエフェクタに接続されるとともに、複数に分割されたケーブルが、前記ロボット本体部に沿って配設され、
複数に分割された前記ケーブルの間に設けられ前記ケーブル同士を連結するモジュールを支持するモジュール支持部が、前記ロボット本体部に設けられ、
前記ケーブルは、
端部にコネクタを有しており、当該コネクタが隣の前記ケーブルの前記コネクタと接続可能な形状であり、
前記モジュールは、
当該モジュールに連結される2つの前記ケーブルの前記コネクタとそれぞれ同形状の接続部を有し、
前記ケーブルは、
前記第1の手首部よりも前記ベース側および前記第2の手首部では、前記モジュールを介して接続され、当該ベース側の前記モジュールのうち最も前記エンドエフェクタ寄りの前記モジュールと前記第2の手首部の前記モジュールとの間では、前記モジュールを介さずに前記隣の前記ケーブルに接続される
ことを特徴とするロボット。
【請求項2】
前記モジュールは、
複数種類あり、複数種類の中から少なくとも連結する前記ケーブルの種類に応じて選択されたモジュールであること
を特徴とする請求項1に記載のロボット。
【請求項3】
前記ケーブルは、
複数種類あり、複数種類の中から少なくとも前記エンドエフェクタの種類に応じて選択されたケーブルであること
を特徴とする請求項1または2に記載のロボット。
【請求項4】
記ケーブルは、
前記ベース付近で分割され、
前記モジュールは、
前記ベースに配置されること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のロボット。
【請求項5】
記ケーブルは、
前記ベースに回転可能に接続される前記旋回部付近で分割され、
前記モジュールは、
前記旋回部に配置されること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のロボット。
【請求項6】
記ケーブルは、
前記下部アームに回転可能に接続される前記上部アーム付近で分割され、
前記モジュールは、
前記上部アームに配置されること
を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のロボット。
【請求項7】
記ケーブルは、
前記第2の手首部付近で分割され、
前記モジュールは、
前記第2の手首部に配置されること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のロボット。
【請求項8】
記ケーブルは、
前記第1の手首部付近でさらに分割され、前記第1の手首部付近で分割された前記ケーブル同士は前記コネクタで直列に連結されること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のロボット。
【請求項9】
エンドエフェクタに接続されるとともに、複数に分割されたケーブルを、ロボット本体部に沿って配設するケーブル配設工程と、
複数に分割された前記ケーブルの間に設けられ前記ケーブル同士を連結するモジュールを、前記ロボット本体部に設けられたモジュール支持部で支持するモジュール支持工程と
を含み、
前記ケーブルは、
端部にコネクタを有しており、当該コネクタが隣の前記ケーブルの前記コネクタと接続可能な形状であり、
前記モジュールは、
当該モジュールに連結される2つの前記ケーブルの前記コネクタとそれぞれ同形状の接続部を有し、
前記ロボット本体部は、
ベースと、旋回部と、下部アームと、上部アームと、第1の手首部と、第2の手首部と、前記エンドエフェクタが接続される第3の手首部とを備え、
前記ケーブルは、
前記第1の手首部よりも前記ベース側および前記第2の手首部では、前記モジュールを介して接続され、当該ベース側の前記モジュールのうち最も前記エンドエフェクタ寄りの前記モジュールと前記第2の手首部の前記モジュールとの間では、前記モジュールを介さずに前記隣の前記ケーブルに接続される
ことを特徴とするロボットの製造方法。
【請求項10】
複数種類あるモジュールの中から少なくとも連結する前記ケーブルの種類に応じて前記モジュールを選択するモジュール選択工程
を含むことを特徴とする請求項9に記載のロボットの製造方法。
【請求項11】
複数種類あるケーブルの中から少なくとも前記エンドエフェクタの種類に応じて前記ケーブルを選択するケーブル選択工程
を含むことを特徴とする請求項9または10に記載のロボットの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、ロボットおよびロボットの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アームや手首部などのロボット本体部と、ロボット本体部に接続されるエンドエフェクタ(例えばスポット溶接用ガンなど)とを備え、エンドエフェクタで所定の作業を行うロボットが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このようなロボットにおいて、エンドエフェクタには、例えば電力供給用のケーブルが接続される。ケーブルは、ロボット本体部の基端側(例えばベース)からエンドエフェクタまで連続して形成され、ロボット本体部に沿うように配設される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5151513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記したように連続するケーブルを用いると、例えばケーブルが部分的に損傷した場合であっても、全てのケーブルを交換することとなり、メンテナンス性の点で改善の余地があった。
【0006】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、エンドエフェクタに接続されるケーブルのメンテナンス性を向上させることができるロボットおよびロボットの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係るロボットは、ロボット本体部と、エンドエフェクタとを備える。前記ロボット本体部は、ベースと、旋回部と、下部アームと、上部アームと、第1の手首部と、第2の手首部と、前記エンドエフェクタが接続される第3の手首部とを備える。エンドエフェクタは、前記ロボット本体部に接続される。前記エンドエフェクタに接続されるとともに、複数に分割されたケーブルが、前記ロボット本体部に沿って配設される。また、複数に分割された前記ケーブルの間に設けられ前記ケーブル同士を連結するモジュールを支持するモジュール支持部が、前記ロボット本体部に設けられる。また、前記ケーブルは、端部にコネクタを有しており、当該コネクタが隣の前記ケーブルの前記コネクタと接続可能な形状である。また、前記モジュールは、当該モジュールに連結される2つの前記ケーブルの前記コネクタとそれぞれ同形状の接続部を有する。また、前記ケーブルは、前記第1の手首部よりも前記ベース側および前記第2の手首部では、前記モジュールを介して接続され、当該ベース側の前記モジュールのうち最も前記エンドエフェクタ寄りの前記モジュールと前記第2の手首部の前記モジュールとの間では、前記モジュールを介さずに前記隣の前記ケーブルに接続される。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、エンドエフェクタに接続されるケーブルのメンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係るロボットを示す模式全体図である。
図2A図2Aは、図1に示す第2のモジュールの模式正面図である。
図2B図2Bは、図2Aに示す第2のモジュールの模式右側面図である。
図3図3は、図1に示すロボットの製造手順を示すフローチャートである。
図4図4は、図1に示すロボットの艤装の説明図である。
図5図5は、実施形態に係るロボットの変形例を示す、ロボットの模式全体図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本願の開示するロボットおよびロボットの製造方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
図1は、実施形態に係るロボットを示す模式全体図である。ロボット1は、図1に示すように、複数のリンクと、各リンクを接続する複数の回転軸(関節軸)Ja〜Jfとを有する多関節型ロボットである。
【0012】
詳説すると、ロボット1は、ロボット本体部2と、ロボット本体部2に接続されるエンドエフェクタ3とを備える。ロボット1のロボット本体部2は、リンクとして、ベース10と、旋回部11と、下部アーム12と、上部アーム13と、第1〜第3の手首部14a〜14cを有する手首部14とを備え、これらは互いに回転可能に接続される。
【0013】
具体的には、旋回部11は、ベース10に対して回転軸Ja回りに回転可能に接続され、下部アーム12は、旋回部11に対し、回転軸Jaと垂直な回転軸Jb回りに回転可能に接続される。また、上部アーム13は、下部アーム12に対して回転軸Jbと平行な回転軸Jc回りに回転可能に接続され、第1の手首部14aは、上部アーム13に対し、回転軸Jcと垂直な回転軸Jd回りに回転可能に接続される。
【0014】
第2の手首部14bは、第1の手首部14aに対し、回転軸Jdと垂直な回転軸Je回りに回転可能に接続され、第3の手首部14cは、第2の手首部14bに対し、回転軸Jeと垂直な回転軸Jf回りに回転可能に接続される。
【0015】
なお、上記した「垂直」「平行」などの語句は、必ずしも数学的に厳密な精度を必要とするものではなく実質的な公差や誤差などについては許容されるものである。また、この明細書において「垂直」なる語句は、2つの直線(例えば回転軸)が同一平面上で直角に交わることのみを意味するものではなく、2つの直線の関係がねじれの位置である場合も含めるものとする。
【0016】
ロボット1はさらに、上記した旋回部11、下部アーム12、上部アーム13、第1〜第3の手首部14,15,16を回転駆動するアクチュエータMa〜Mf(図示せず)を備える。各アクチュエータMa〜Mfは、具体的には例えばサーボモータである。
【0017】
なお、上記のアクチュエータMa〜Mfをサーボモータとしたが、それに限られるものではなく、例えば油圧モータなど他の種類のモータであってもよい。また、以下においては、アクチュエータを「モータ」と表現する。
【0018】
各モータMa〜Mfについて説明すると、モータMaは、旋回部11に接続されて旋回部11を回転駆動する。モータMbは、下部アーム12に接続されて下部アーム12を回転駆動し、またモータMcは、上部アーム13に接続されて上部アーム13を回転駆動する。
【0019】
モータMdは、第1の手首部14aに接続されて第1の手首部14aを回転駆動し、モータMeは、第2の手首部14bに接続されて第2の手首部14bを回転駆動する。同様に、モータMfは、第3の手首部14cに接続され、第3の手首部14cを回転駆動する。上記したモータMa〜Mfには、図示しない制御装置から動作指令を示す信号が入力され、その信号に基づいて動作が制御される。
【0020】
また、エンドエフェクタ3は、ロボット本体部2の手首部14に接続される、具体的には例えば第3の手首部14cの先端側に接続される。エンドエフェクタ3は、例えばスポット溶接用ガンである。なお、図1においては、図示の簡略化のため、エンドエフェクタ3、および、後述するモジュールを模式的にブロックで示した。
【0021】
上記のように構成されたロボット1は、モータMa〜Mfなどの動作が制御装置によって制御されることで、エンドエフェクタ3の位置や角度などを適宜に変更しつつ、所定の作業、例えば図示しないワークに対して溶接作業などを実行する。
【0022】
なお、上記では、エンドエフェクタ3としてスポット溶接用ガンを備えるようにしたが、これは例示であって限定されるものではなく、例えば溶接用トーチなどであってもよい。また、ロボット1が行う所定の作業の例として溶接作業を挙げたが、これに限定されるものではない。すなわち、ロボット1が、ワークの搬送作業など他の作業を行う場合、例えばワークを把持するハンドや、ワークを吸着して保持する吸着部などをエンドエフェクタ3として備えるようにしてもよい。
【0023】
このように、ロボット1は、仕様に応じて、具体的には作業内容や用途に応じて、複数種類の中から一つのエンドエフェクタ3を選択して、取り付けることができるように構成される。なお、ここでは、上記したように、エンドエフェクタ3としてスポット溶接用ガンを備えるものとする。
【0024】
かかるエンドエフェクタ3には、エンドエフェクタ3の種類に応じたケーブル20が接続される。ケーブル20は、図1に示すように、ロボット本体部2に沿って配設される。詳しくは、ケーブル20は、ロボット本体部2の基端側であるベース10から旋回部11、下部アーム12、上部アーム13、手首部14を経てエンドエフェクタ3に延びるように配設される。
【0025】
なお、図1においては、ケーブル20をロボット本体部2の外側に露出するようにして配設した例を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えばケーブル20の一部あるいは全部が、ロボット本体部2の内部を通るようにして露出しないような構成としてもよい。
【0026】
ところで、例えば仮に、ケーブルが、ロボット本体部のベースからエンドエフェクタまで連続した1本のケーブルであった場合、ケーブルのメンテナンス性が低下するおそれがあった。すなわち、上記したように連続するケーブルを用いると、例えばケーブルが部分的に損傷した場合であっても、全てのケーブルを交換することとなり、ケーブルのメンテナンス性が低下するおそれがあった。
【0027】
そこで、本実施形態に係るロボット1においては、エンドエフェクタ3に接続されるケーブル20のメンテナンス性を向上させることができるような構成とした。
【0028】
また、上記したように、ケーブル20は、エンドエフェクタ3の種類に応じたものが選択されて使用される。さらには、ケーブル20の途中には、例えばバルブや計器などの各種機器が介挿され、各種機器はロボット本体部2に設置される。これらケーブル20の種類や機器の設置場所は、ロボット1の仕様によって異なる。
【0029】
そのため、従来技術においては、ロボットの仕様が決定すると、決定後から仕様に沿ったケーブルや機器を製作し、製作したケーブル等をロボットに配設(艤装)するようにしていた。しかしながら、従来技術のようにした場合、仕様が決定してからロボットが完成するまでに、比較的長い時間がかかってしまうおそれがあった。
【0030】
そこで、本実施形態に係るロボット1においては、仕様が決定してから完成するまでの時間を可能な限り短縮でき、ロボット1自体の生産性を向上させることができるような構成とした。以下、そのロボット1の構成について詳しく説明する。
【0031】
図1に示すように、ロボット1は、上記したケーブル20と、モジュール31〜34と、モジュール支持部41〜44とを備える。
【0032】
ケーブル20は、複数種類あり、ロボット本体部2に取り付け可能なエンドエフェクタ3の種類に応じた数だけ準備されているものとする(後述する図4参照)。そして、ロボット1の仕様、例えば取り付けられるエンドエフェクタ3の種類が決まると、複数種類あるケーブル20の中から、決定したエンドエフェクタ3の種類に応じたケーブル20が選択されてロボット本体部2に配設される。
【0033】
例えばケーブル20は、エンドエフェクタ3の種類に応じて、電源ケーブル、エアホース、冷却水ホースを内包するコンジットケーブルが選択されて配設されるものとする。なお、電源ケーブルはエンドエフェクタ3への電源供給用のケーブルであり、エアホースはエンドエフェクタ3を駆動させるエアを供給するためのホース、冷却水ホースはエンドエフェクタ3で用いられる冷却水を供給するためのホースである。
【0034】
また、この明細書では、上記した電源ケーブルやエアホース等を総称して「ケーブル・ホース」と記載することがある。また、上記では、ケーブル20が3種類のケーブル・ホースを含むようにしたが、これは例示であって限定されるものではなく、例えば2種類以下、または4種類以上であってもよい。また、ケーブル・ホースの種類も上記に限定されるものではなく、例えばエンドエフェクタ3用の信号ケーブルなどその他のケーブル・ホースであってもよい。
【0035】
ケーブル20は、長尺状に形成され、軸線方向に並ぶように複数に分割される。具体的にケーブル20は、ロボット本体部2において、後述するモジュール31〜34が配置される場所や駆動回数が比較的多い部位で分割される。
【0036】
より具体的には、ケーブル20は、ベース10付近で第1のケーブル21と第2のケーブル22とに分割され、旋回部11付近で第2のケーブル22と第3のケーブル23とに分割される。また、ケーブル20は、上部アーム13付近で第3のケーブル23と第4のケーブル24とに分割される。
【0037】
また、ケーブル20は、手首部14付近で軸線方向にさらに分割される。詳しくは、ケーブル20は、上部アーム13と第1の手首部14aとの接続部分付近で、第4のケーブル24と第5のケーブル25とに分割される。また、ケーブル20は、第1の手首部14aと第2の手首部14bとの接続部分付近で、第5のケーブル25と第6のケーブル26とに分割される。
【0038】
さらに、ケーブル20は、手首部14付近、例えば第2の手首部14b付近で第6のケーブル26と第7のケーブル27とに分割される。
【0039】
なお、上記では、ケーブル20が、第1〜第7のケーブル21〜27の7本に分割されるように構成したが、これに限定されるものではなく、例えば2〜6本、あるいは8本以上に分割されるようにしてもよい。
【0040】
上記した第1のケーブル21は、一端に図示しない電源装置やエア供給装置、冷却水供給装置が接続される一方、他端にコネクタ21aが取り付けられる。第2のケーブル22は、一端にコネクタ22aが取り付けられる一方、他端にもコネクタ22bが取り付けられる。
【0041】
同様に、第3〜第7のケーブル23〜27はそれぞれ、一端にコネクタ23a〜27aが取り付けられる一方、他端にコネクタ23b〜27bが取り付けられる。そして、第7のケーブル27の他端側のコネクタ27bには、エンドエフェクタ3が接続される。
【0042】
モジュール31〜34は、複数個(例えば4個)あり、分割されたケーブル20の間に設けられ(介挿され)てケーブル20同士を直列に連結する。
【0043】
具体的に例えば、モジュール31は、ベース部10に配置され、第1のケーブル21のコネクタ21aと第2のケーブル22のコネクタ22aが接続されることで、第1のケーブル21と第2のケーブル22とを連結する。
【0044】
また、モジュール32は、旋回部11に配置され、第2のケーブル22のコネクタ22bと第3のケーブル23のコネクタ23aとが接続されることで、第2のケーブル22と第3のケーブル23とを連結する。
【0045】
また、モジュール33は、上部アーム13に配置され、第3のケーブル23のコネクタ23bと第4のケーブル24のコネクタ24aとが接続されることで、第3のケーブル23と第4のケーブル24とを連結する。
【0046】
また、モジュール34は、手首部14(例えば第2の手首部14b)に配置され、第6のケーブル26のコネクタ26bと第7のケーブル27のコネクタ27aとが接続されることで、第6のケーブル26と第7のケーブル27とを連結する。
【0047】
このように、ケーブル20を複数に分割するとともに、分割したケーブル20同士をモジュール31〜34で連結するようにしたことから、ケーブル20のメンテナンス性を向上させることができる。
【0048】
すなわち、ロボット1にあっては、仮に、分割されたケーブル20のうちのいずれか一つが損傷した場合であっても、損傷したケーブルだけを交換することが可能となり、よってケーブル20のメンテナンス性を向上させることができる。
【0049】
なお、各モジュール31〜34の構成については、後に詳しく説明する。また、以下においては、ベース10に配置されるモジュール31を「第1のモジュール31」、旋回部11に配置されるモジュール32を「第2のモジュール32」という。また、上部アーム13に配置されるモジュール33を「第3のモジュール33」、手首部14に配置されるモジュール34を「第4のモジュール34」という。
【0050】
第4のケーブル24と第5のケーブル25とは、コネクタ24bとコネクタ25aとを直接接続することで、直列に連結される。同様に、第5のケーブル25と第6のケーブル26とは、コネクタ25bとコネクタ26aとを直接接続することで、直列に連結される。
【0051】
このように、ケーブル20を、ロボット本体部2において駆動回数が比較的多い部位、具体的には手首部14で第4〜第6のケーブル24〜26に分割し、コネクタ24b,25aやコネクタ25b,26aを介して連結するようにした。これにより、ケーブル20のメンテナンス性をより一層向上させることができる。
【0052】
すなわち、手首部14の第1の手首部14aや第2の手首部14bは、駆動回数がベース10や下部アーム12等に比べて多くなり易く、よって手首部14付近に配置されるケーブル20も、その分だけ損傷する可能性が高くなり易い。
【0053】
そこで、本実施形態に係るロボット1においては、上記の如く構成することで、仮に、手首部14付近のケーブルが損傷した場合であっても、その損傷したケーブルだけを容易に交換することができる。さらには、交換するケーブルの長さも短くすることが可能となり、結果としてケーブル20のメンテナンス性をより一層向上させることができる。
【0054】
モジュール支持部41〜44は、ロボット本体部2において複数箇所(例えば4箇所)に設けられ、上記した第1〜第4のモジュール31〜34をそれぞれ支持する。
【0055】
なお、以下においては、第1のモジュール31に対応するモジュール支持部41を「第1のモジュール支持部41」、第2のモジュール32に対応するモジュール支持部42を「第2のモジュール支持部42」という。同様に、第3のモジュール33に対応するモジュール支持部43を「第3のモジュール支持部43」、第4のモジュール34に対応するモジュール支持部44を「第4のモジュール支持部44」という。
【0056】
図1に示すように、第1のモジュール支持部41は、ベース10に設けられ、第1のモジュール31を支持する。第2のモジュール支持部42は、旋回部11に設けられ、第2のモジュール32を支持する。また、第3のモジュール支持部43は、上部アーム13に設けられ、第3のモジュール33を支持する。第4のモジュール支持部44は、手首部14、例えば第2の手首部14bに設けられ、第4のモジュール34を支持する。
【0057】
第1〜第4のモジュール支持部41〜44は、第1〜第4のモジュール31〜34を支持可能な形状であればよく、平面状や凹状などどのような形状であってもよい。なお、図1において、第1のモジュール支持部41をベース10の側面に、第2〜4のモジュール支持部42〜44を旋回部11や上部アーム13、第2の手首部14bの上面に設けるようにしたものを示したが、これらは例示であって限定されるものではない。
【0058】
すなわち、第1〜第4のモジュール支持部41〜44は、各モジュール31〜34を支持可能な位置であればよい。例えば、第1のモジュール支持部41をベース10の上面に、第2,3のモジュール支持部42,43を旋回部11や上部アーム13の側面に設け、その場所で第1〜第3のモジュール31〜33を支持するようにしてもよい。また、第4のモジュール支持部44を、第2の手首部14b以外の手首部14、例えば第1の手首部14aまたは第3の手首部14cに設け、その場所で第4のモジュール34を支持するようにしてもよい。
【0059】
次いで、第1〜第4のモジュール31〜34の構成、および、第1〜第4のモジュール支持部41〜44による第1〜第4のモジュール31〜34の支持手法について、図2A,2Bを参照しつつ詳しく説明する。なお、以下では、第2のモジュール32および第2のモジュール支持部42を例にとって説明する。
【0060】
図2Aは、第2のモジュール32を模式的に示す模式正面図であり、図2Bは、図2Aに示す第2のモジュール32の模式右側面図である。なお、以下においては、第2のモジュール32を「モジュール32」、第2のモジュール支持部42を「モジュール支持部42」と記載することがある。
【0061】
モジュール32は、複数種類あり、連結可能なケーブル20の種類に応じた数だけ準備されているものとする(後述する図4参照)。そして、ロボット1の仕様、例えば連結するケーブル20の種類が決まると、複数種類あるモジュール32の中から、決定したケーブル20の種類に応じたモジュール32が選択されてモジュール支持部42に取り付けられる。
【0062】
なお、ここでは、ケーブル20が、図2Aに示すように、電源ケーブル20a、エアホース20b、および冷却水ホース20cを有するものである場合を前提にして説明を続ける。
【0063】
モジュール32は、ロボット1の仕様によって、例えば複数(例えば3つ)の機器51〜53と、収容部54とを備えるものが選択されたものとする。なお、以下では、機器51を「第1の機器51」、機器52を「第2の機器52」、機器53を「第3の機器53」と称する。また、図2Aにおいては、図示の簡略化のため、第1〜第3の機器51〜53を模式的にブロックで示した。
【0064】
第1の機器51は、電源ケーブル20aが接続される機器であり、例えば電源用の中継ボックスである。第2の機器52は、エアホース20bが接続される機器であり、例えばバルブなどのエア用機器である。第3の機器53は、冷却水ホース20cが接続される機器であり、例えば流量計などの冷却水用機器である。
【0065】
収容部54は、例えば直方体状であって、内部に空間54aを有するように形成される。収容部54の空間54aには、上記した第1〜第3の機器51〜53が収容された状態で固定される。
【0066】
なお、上記した第3の機器53を具体的に流量計としたが、これは例示であって、ロボット1の仕様によっては、冷却水用のバルブであってもよい。さらには、図2Aに想像線で示す如く、ロボット1の仕様においてモジュール32部分に冷却水用の機器が必要ない場合は、冷却水ホース20c同士を直接連結するような連結ホース55であってもよい。同様に、第1、第2の機器51,52についても、上記で挙げた具体的な機器は、例示であって、ロボット1の仕様によって変更されるものである。
【0067】
このように、ロボット1を製造する場合、先ずケーブル20を複数種類準備しておくとともに、モジュール32も複数種類準備しておく。そして、複数種類あるケーブル20の中から、エンドエフェクタ3の種類に応じたものを選択して配設し、さらに、複数種類あるモジュール32の中から、ケーブル20の種類に応じたものを選択して取り付けるようにする。これにより、ロボット1の仕様が決定してから完成するまでの時間を可能な限り短縮でき、ロボット1自体の生産性を向上させることができる。
【0068】
すなわち、仕様が決定する前に、ケーブル20やモジュール32を予め複数種類準備しておくことで、例えば仕様が決定してからケーブルや機器を製作し、製作したケーブル等をロボットに配設する場合に比べて、ロボット1が完成するまでの時間を短縮することができる。そして、ロボット1の製造時間を短縮することで、ロボット1自体の生産性を向上させることができる。
【0069】
なお、上記では、第2のモジュール32を例にとって説明したが、第1、第3、第4のモジュール31,33,34についても、同様である。すなわち、第1、第3、第4のモジュール31,33,34はそれぞれ複数種類準備され、ロボット1の仕様、例えばケーブル20の種類に応じたものを選択して取り付けるようにする。これにより、ロボット1の製造時間の短縮、ロボット1自体の生産性の向上など、同様の効果を得ることができる。
【0070】
また、第1のモジュール31は、ケーブル20において基端側に介挿されることから、第1のモジュール31に搭載される機器は、好ましくは例えばエア用フィルタや冷却水ホースの接続用アダプタなどであるが、これに限定されるものではない。
【0071】
また、第2、第3のモジュール32,33は、ロボット本体部2において操作者による操作や目視が容易な高さに位置される。このことから、第2、第3のモジュール32,33に搭載される機器は、例えばバルブや計器など作業者が操作あるいは目視するようなものが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0072】
また、第2、第3のモジュール32,33は、周囲のスペースに余裕があることから、比較的大型の機器、例えば電源ケーブルの通電時に点灯するような報知ランプ等が好ましいが、これに限定されるものではない。
【0073】
また、第4のモジュール34は、ケーブル20においてエンドエフェクタ3の直前に介挿される。このことから、第4のモジュール34に搭載される機器は、好ましくは例えばケーブル20のケーブル・ホースをエンドエフェクタ3との接続に適した形状のコネクタ等に変換するための変換機器などであるが、これに限定されるものではない。
【0074】
モジュール32の説明を続けると、上記の如く構成されたモジュール32は、図2A,2Bに示すように、モジュール支持部42に取付部材60を介して接続されて支持される。
【0075】
取付部材60は、底面部61と、側壁部62とを備える。底面部61は、モジュール支持部42と接し、平板状に形成される。側壁部62は、底面部61の端部から底面部61に対して垂直方向に向けて延びるように形成される。したがって、取付部材60は、例えば側面視において略L字状に形成される。なお、取付部材60の形状は、上記したものに限定されるものではなく、側面視略U字状、逆T字状などその他の形状であってもよい。
【0076】
底面部61の適宜位置には、ボルト71が挿通可能な挿通孔61aが穿設される。また、モジュール支持部42において、挿通孔61aと対応する位置には、ボルト71が嵌合可能な雌ねじ部42aが形成される。
【0077】
また、図2Bに示すように、モジュール32の収容部54の適宜位置には、ボルト72が挿通可能な挿通孔54bが穿設される。また、側壁部62において、挿通孔54bと対応する位置には、ボルト72が嵌合可能な雌ねじ部62aが形成される。
【0078】
したがって、ボルト71を挿通孔61aおよび雌ねじ部42aに挿通させつつ締め付けることで、取付部材60はモジュール支持部42に固定される。また、ボルト72を挿通孔54bおよび雌ねじ部62aに挿通させつつ締め付けることで、モジュール32は取付部材60に固定される。
【0079】
このようにして、モジュール32は、モジュール支持部42に取付部材60を介して接続されて支持される。なお、ボルト71,72、挿通孔61a,54bや雌ねじ部42a,62aの個数や位置は、図示の例に限定されるものではない。
【0080】
また、モジュール32に搭載される機器は、ケーブル20の種類に応じて変わることから、モジュール32の収容部54の大きさ等も、ケーブル20の種類によって変わることがある。
【0081】
しかしながら、ロボット1にあっては、収容部54の大きさ等が変わった場合であっても、取付部材60の雌ねじ部62aの位置は変えずに、収容部54の挿通孔54bの位置を雌ねじ部62aに合わせて変えるようにする。これにより、モジュール32の種類が変更になった場合でも、変更後のモジュール32を取付部材60に取り付けることが可能となる。
【0082】
このように、取付部材60の雌ねじ部62aの位置は変えずに、種々のモジュール32を取り付けることができるように構成することで、取付部材60を共通化でき、ロボット1を製造する前に準備する部品点数を減少させることができる。
【0083】
なお、上記では、モジュール32が収納部54を備えるようにしたが、この構成は例示であり、収納部54を除去して、第1〜第3の機器51〜53を取付部材60に直接固定するようにしてもよい。さらには、取付部材60を除去して、第1〜第3の機器51〜53をモジュール支持部42に直接固定するようにしてもよい。
【0084】
また、モジュール32を、モジュール支持部42に固定する必要はなく、例えばモジュール支持部42に載置して支持されるように構成してもよい。上記した収納部54や取付部材60を除去してもよいや、モジュール支持部42に載置してもよいなどの説明は、第1、第3、第4のモジュール31,33,34についても妥当する。
【0085】
次いで、上記したロボット1において、ケーブル20および第1〜第4のモジュール31〜34を艤装して製造する場合の具体的な工程について、図3および図4を参照して説明する。図3は、ロボット1の製造手順を示すフローチャートである。また、図4は、ロボット1の艤装の説明図である。
【0086】
図4に示すように、先ずロボット1の仕様が決定される前に、ロボット1に搭載される可能性のあるエンドエフェクタ3の種類に基づいて、複数種類のケーブル20を予め準備する。さらに、準備したケーブル20の種類に基づいて第1〜第4のモジュール31〜34もそれぞれ複数種類準備する(ステップS1)。
【0087】
なお、図4においては、図示の簡略化のため、複数種類のケーブル20および第1〜第4のモジュール31〜34を同一形状で示したが、これらは内包するケーブル・ホースや搭載される機器が互いに相違している。また、図4では、図示の簡略化のため、ケーブル20を1本のケーブルで図示したが、上記したように、ケーブル20は、第1〜第7のケーブル21〜27に分割されているものとする。
【0088】
次いで、ロボット1の仕様が決定すると、複数種類あるケーブル20の中からエンドエフェクタ3の種類に応じてケーブル20を選択する(ステップS2)。なお、図4では、紙面において一番上のケーブル20が選択されたものとする。
【0089】
つづいて、それぞれ複数種類ある第1〜第4のモジュール31〜34の中から連結するケーブル20の種類に応じて第1〜第4のモジュール31〜34を選択する(ステップS3)。なお、図4では、紙面において一番上の第1〜第4のモジュール31〜34が選択されたものとする。
【0090】
次いで、図4の矢印で示すように、ステップS2で選択されたケーブル20をロボット1に配設する(ステップS4)。その後、ステップS3で選択された第1〜第4のモジュール31〜34を、分割されたケーブル20の間に介挿し、ケーブル20同士を連結するとともに、第1〜第4のモジュール31〜34をそれぞれ対応する第1〜第4のモジュール支持部41〜44で支持する(ステップS5)。
【0091】
なお、ステップS5では、第4のケーブル24と第5のケーブル25との接続、第5のケーブル25と第6のケーブル26との接続も行われる。これにより、ロボット1が完成する。
【0092】
上述してきたように、本実施形態では、ロボット1は、ロボット本体部2と、エンドエフェクタ3とを備える。エンドエフェクタ3は、ロボット本体部2に接続される。エンドエフェクタ3に接続されるとともに、軸線方向に複数に分割されたケーブル20が、ロボット本体部2に沿って配設される。また、複数に分割されたケーブル20の間に介挿されてケーブル20同士を連結する第1〜第4のモジュール31〜34を支持する第1〜第4のモジュール支持部41〜44が、ロボット本体部2に設けられる。
【0093】
これにより、エンドエフェクタ3に接続されるケーブル20のメンテナンス性を向上させることができる。
【0094】
また、第1のモジュール31をベース10に、第2のモジュール32を旋回部11に、第3のモジュール33を上部アーム13に、第4のモジュール34を手首部14に配置したことから、ロボット1の仕様が多岐にわたる場合であっても対応することができる。
【0095】
換言すれば、上記のように構成することで、第1〜第4のモジュール31〜34に搭載される機器の種類や位置を、幾通りものパターンで準備することができ、よって仕様が多岐にわたる場合でも、ロボット1を適切にカスタマイズして製造することができる。
【0096】
図5は、実施形態に係るロボット1の変形例を示す、ロボット1の模式全体図である。図5に示す例では、第2のモジュール32と、第3のモジュール33とを除去するようにした。
【0097】
そして、第2のケーブル22のコネクタ22bと第3のケーブル23のコネクタ23aとを直接接続することで、第2のケーブル22と第3のケーブル23とを連結するようにした。また、第3のケーブル23のコネクタ23bと第4のケーブル24のコネクタ24aとを直接接続することで、第3のケーブル23と第4のケーブル24とを連結するようにした。
【0098】
このように、ロボット1の仕様によっては、ロボット1が、第2のモジュール32や第3のモジュール33を備えない構成であってもよい。なお、上記では、第2、第3のモジュール32,33を備えないようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば第1〜第4のモジュール31〜34のうち、いずれか一つ、あるいは複数を除去するようにしてもよい。
【0099】
なお、上述した実施形態では、ロボット1を6軸構成のロボットで説明したが、かかる構成に限定されるものではなく、6軸構成以外のロボット、例えば7軸や8軸構成のロボットを用いることも可能である。
【0100】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0101】
1 ロボット
2 ロボット本体部
3 エンドエフェクタ
10 ベース
11 旋回部
12 下部アーム
13 上部アーム
14 手首部
14a〜14c 第1〜第3の手首部
20 ケーブル
21〜27 第1〜第7のケーブル
31〜34 第1〜第4のモジュール
41〜44 第1〜第4のモジュール支持部
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5