技術分野
二次電池用多孔膜、それを備える二次電池用セパレーター並びに二次電池
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
従来、電極合剤層を製造するためのスラリー組成物の溶媒としては、有機溶媒を用いることが一般的であった。ところが、有機溶媒を用いた製造方法においては、有機溶媒のリサイクルに費用を要したり、有機溶媒を使用することにより安全性確保を要したりするという課題がある。そこで、近年では、溶媒として水を用いる製造方法を検討されている。
一般に、リチウム二次電池内に水が含まれると、電気分解によりガスが発生する可能性がある。そこで、通常、溶媒として水を用いる場合には、スラリー組成物を集電体に塗布し、乾燥によって水を十分に除去して電極を製造している。また、リチウム二次電池内への水の残留を更に抑制するため、筐体への電池要素の収容などの操作は、ドライルームにおいて行うことが試みられている。具体的には、電極、セパレーター及び電解液等の電池要素を用意し、これらの電池要素から水を十分に乾燥除去した後で、その電池要素を十分に乾燥したドライルームに移し、ドライルーム内で電池の組み立てを行うことが試みられている。
しかし、多孔膜を設けたセパレーターは、ドライルームの外部からドライルームへと移すと、変形することがある。具体的には、ドライルームに移すとカールを生じることがあった。このようなカールは、電池製造の作業性を低下させるおそれがある。そのため、このようなカールを抑制する技術の開発が望まれる。
また、カールにより生じる内部応力によって、多孔膜がセパレーターから剥れる可能性がある。したがって、セパレーターに対する多孔膜の密着強度を高めることも望まれる。
本発明は上述した課題に鑑みて創案されたもので、ドライルームの外部から内部へと移したときにカールが生じにくく、セパレーターに対する密着強度の高い二次電池用多孔膜、並びに、その二次電池用多孔膜を備える二次電池用セパレーター及び二次電池を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者は上述した課題を解決するべく鋭意検討した結果、二次電池用多孔膜に含まれる水分量の変化がカールの原因の一つであること、特定の単量体単位を組み合わせた共重合体は水溶性であり、結着力に優れ、且つ容易に水を手放す性質を有すること、並びに、その共重合体を用いた多孔膜はドライルームに移す前に水分量を十分に減らせばカールを抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のと・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明によれば、ドライルームの外部から内部へと移したときにカールが生じにくく、セパレーターに対する密着強度の高い二次電池用多孔膜、並びに、その二次電池用多孔膜を備える二次電池用セパレーター及び二次電池を実現できる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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