(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記フックが前記荷物の端部位置に当接した後、前記スライドアームの移動開始と同時又は移動開始より後に、前記コンベアに前記荷物を前記荷物搬送方向への搬送を開始させる、請求項1に記載の移載装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(1)自動倉庫の構成
本発明の移載装置の実施形態について、スタッカクレーンに設けた場合を例示して説明する。
図1は、移載装置を有するスタッカクレーンが設けられた自動倉庫の一部を示す斜視図である。
図1に示すように、自動倉庫300は、荷物200を搬送するために走行可能なスタッカクレーン301と、スタッカクレーン301の走行方向両側に配置された棚302を備えている。
【0012】
自動倉庫300は、荷物200を入出庫するためのステーション303を備えている。スタッカクレーン301には、移載装置100が設けられている。スタッカクレーン301は、ステーション303に搬入された荷物200を移載装置100によりスタッカクレーン301に移載する。また、スタッカクレーン301は、荷物200を棚302の収納位置に搬送し、移載装置100を用いて該当する棚302に移載する。
同様に、スタッカクレーン301は、棚302に収納されている荷物200を移載装置100によりスタッカクレーン301に移載し、ステーション303に搬送する。
【0013】
図2は、自動倉庫を模式的に示す側面図である。
スタッカクレーン301は、下部台車311と上部台車312とがマスト313で連結されており、マスト313に沿って昇降台316が上下する構成となっている。
昇降台316には、移載装置100が設けられている。
【0014】
(2)第1実施形態
(2−1)構成
図3は、第1実施形態による移載装置100の説明図であって、
図3(A)はフックが退避姿勢にある場合の平面図であり、
図3(B)はその側面図である。
図4は、第1実施形態による移載装置100の説明図であって、
図4(A)はフックが動作姿勢にある場合の平面図であり、
図4(B)はその側面図である。なお、
図3(A)、
図4(A)において、図左右方向を第1水平方向とし、図上下方向を第2水平方向とする。
【0015】
移載装置100(移載装置の一例)は、昇降台316と棚302との間で荷物200(荷物の一例)を移載するための装置であって、一対のスライドアーム110(スライドアームの一例)を備えている。
一対のスライドアーム110は、第2水平方向に間隔を空けて配置されている。各スライドアーム110は、ベースアーム111と、ミドルアーム112と、トップアーム113と、第1フック114と、第2フック115とを備えている。
ベースアーム111は、昇降台316に固定されている。ミドルアーム112は、ベースアーム111によって第1水平方向にスライド可能に支持されており、トップアーム113を第1水平方向にスライド可能に支持している。ミドルアーム112及びトップアーム113をベースアーム111に対してスライド移動させることにより、トップアーム113を両側の棚302内に挿入することが可能である。
【0016】
第1フック114は、トップアーム113の端部に取り付けられており、
図4(A)、(B)に示すような荷物200側に突出する動作姿勢(動作姿勢の一例)と、
図3(A)、(B)に示すような荷物200に当接しない退避姿勢(退避姿勢の一例)との間で移動可能である。
例えば、第1フック114は、トップアーム113の長さ方向に沿って設けられる回転軸に取り付けられ、図示しない駆動手段によって回動されることによって動作姿勢と退避姿勢との間で移動するように構成できる。
第1フック114は、荷物200側に突出して荷物200の端部に係合する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能な構成であれば、図示したようなものに限定されるものではない。
【0017】
第2フック115は、トップアーム113の端部に取り付けられており、荷物200側に突出する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能である。
例えば、第2フック115は、第1フック114と同様に、トップアーム113の長さ方向に沿って設けられる回転軸に取り付けられ、図示しない駆動手段によって回動されることによって動作姿勢と退避姿勢との間で移動するように構成できる。第1フック114と第2フック115の回転軸及び駆動手段は共通のものを用いることができる。
第2フック115は、荷物200側に突出して荷物200の端部に係合する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能な構成であれば、図示したようなものに限定されるものではない。
【0018】
一対のスライドアーム110は、載置された荷物200に対して、図示しない駆動手段により一体的又は同期してスライド移動可能になっている。
トップアーム113には、第1フック114の近傍に位置して、荷物200の端部を検出するための第1端部検出センサ116A、116Bが設けられている。第1端部検出センサ116A、116Bは、スライドアーム110のスライド移動方向において荷物200の端部位置が、第1フック114により係合可能な位置に到達したことを検出するセンサである。より具体的には、第1端部検出センサ116A,116Bは、スライド移動方向における位置が、荷物200の端部位置に一致又はその近傍にあると、荷物200の端部位置を検出するものであって、このため、第1フック114に隣接する位置に取り付けられる。
第1端部検出センサ116A、116Bとして、透過型の光学センサを用いる場合には、一方を投光素子とし、他方を受光素子とする。また、第1端部検出センサとして、拡散反射型の光学センサを用いることも可能である。
【0019】
第1端部検出センサ116A、116Bは、透過型の光学センサを用いる場合、スライドアーム110をスライドさせる際に、受光素子が受光状態から非受光状態に変わる位置、及び非受光状態から受光状態に変わる位置を、荷物200の昇降台316側の端部又は棚302側の端部として検出する。
【0020】
トップアーム113には、第2フック115の近傍に位置して、荷物200の端部を検出するための第2端部検出センサ117A、117Bが設けられている。
第2端部検出センサ117A、117Bは、スライドアーム110のスライド移動方向において荷物200の端部位置が、第2フック115により係合可能な位置に到達したことを検出するセンサである。より具体的には、第2端部検出センサ117A,117Bは、スライド移動方向における位置が、荷物200の端部位置に一致又はその近傍にあると、荷物200の端部位置を検出するものであって、このため、第2フック115に隣接する位置に取り付けられる。
第2端部検出センサ117A、117Bは、第1端部検出センサ116A、116Bと同様に、透過型の光学センサを用いることができる。また、第2端部検出センサとして拡散反射型の光学センサを用いることも可能である。
【0021】
第2端部検出センサ117A、117Bは、透過型の光学センサを用いる場合、スライドアーム110をスライドさせる際に、受光素子が受光状態から非受光状態に変わる位置、及び非受光状態から受光状態に変わる位置を、荷物200の昇降台316側の端部又は棚302側の端部として検出する。
【0022】
昇降台316には、載置される荷物200をスライドアーム110の移動方向と平行に搬送可能なコンベア121を備えている。コンベア121は、上面に載置される荷物200を支持するとともに、図示しないコンベア駆動部に駆動されて、スライドアーム110の移動方向と平行であって、棚302側に押し出す方向又は棚302側から引き込む方向に、荷物200を搬送可能となっている。
【0023】
(2−2)制御ブロック
図5は、第1実施形態の制御ブロック図である。
移載装置100は、各部を制御するための制御部400を備えている。制御部400は、CPU、ROM、RAMなどを備えるマイクロプロセッサで構成することができる。
制御部400は、スライドアーム110を棚302に対してスライド移動するためのスライドアーム駆動部402に接続されている。
【0024】
また、制御部400は、スライドアーム110に取り付けられた第1フック114、第2フック115を、動作姿勢と退避姿勢の間で移動させるフック駆動部403に接続されている。
さらに、制御部400は、荷物200を移載する方向に応じてコンベア121を駆動するコンベア駆動部404に接続されている。
また、制御部400は、第1端部検出センサ116及び第2端部検出センサ117に接続されており、両センサからの検出信号が入力される。
【0025】
移載装置100が、スタッカクレーン301の一部として構成されている場合には、制御部400は、スタッカクレーン301の各部についても制御を行うものである。この場合、例えば、下部台車311と上部台車312とがマスト313で連結された本体部を走行レールに沿って走行させ、多段に形成された棚302の移載対象となる位置に昇降台316を昇降させる走行及び昇降駆動部401が、制御部400に接続される。
【0026】
(2−3)制御動作
図6は、第1実施形態の制御フローチャートである。
ここでは、移載装置100の昇降台316に載置されている荷物200を棚302に移載する際の動作について説明する。
ステップS601において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して、荷物200を棚302側に押し出すためのフックを動作姿勢に位置させる。
図3に示すように、昇降台316から左側に位置する棚302に荷物200を移載する場合には、移載方向後方に位置する第2フック115を動作姿勢に位置させる。このことにより、第2フック115は、荷物200の端部位置に当接可能となる。
【0027】
ステップS602において、制御部400は、コンベア駆動部404に制御信号を送信して、荷物200を搬送方向の反対側方向に搬送するようにコンベア121を駆動する。ここでは、移載装置100の昇降台316に載置された荷物200を棚302に搬送するため、
図3(A)、
図4(A)において右から左に向かう方向を荷物200の搬送方向とし、
図3(A)、
図4(A)において左から右に向かう方向を荷物200の搬送方向の反対側方向とする。
例えば、
図4(A)の一点鎖線で示す位置に荷物200が載置されている状態から、コンベア121を駆動して、荷物200の搬送方向の反対側方向の端部位置が第2フック115に当接する位置(図の実線による荷物200の位置)まで荷物200を移動させる。
【0028】
ステップS603において、制御部400は、荷物200の搬送方向の反対側方向の端部位置が第2フック115の設置位置に到達したか否かを判断する。
例えば、第2端部検出センサ117A、117Bが透過型の光学センサで構成され、第2フック115の近傍に設けられているものとする。第2端部検出センサ117A、117Bの受光素子が受光状態から非受光状態に遷移すると、荷物200の搬送方向の反対側方向の端部位置が第2端部検出センサ117A、117Bの位置に到達したものと判断できる。この後、さらに、第2端部検出センサ117A、117Bの設置位置と、第2フック115との間隙分だけコンベア121による荷物200の移動を行うことで、荷物200の端部位置を第2フック115に当接させることができる。
また、予め、荷物200が載置されている位置を検出しておき、荷物200の搬送方向の反対側方向の端部位置が第2フック115に到達するように、コンベア121を所定時間駆動することも可能である。
制御部400は、荷物200の端部位置がフックに当接するまで、コンベア121の駆動状態を維持させ、荷物200の端部位置がフックに当接したと判断した場合に、ステップS604に移行する。
【0029】
ステップS604において、制御部400は、コンベア121の駆動を停止し、スライドアーム110の移動を開始する。
制御部400は、コンベア駆動部404に対して制御信号を送信して、搬送方向の反対側方向への荷物200の搬送を停止させる。また、制御部400は、スライドアーム駆動部402に制御信号を送信して、第2フック115が荷物200の端部位置に当接した状態のスライドアーム110の棚302側への移動を開始させる。
また、制御部400は、スライドアーム110の移動開始と同時に、又は若干遅れてコンベア121の搬送方向への移動を開始させることができる。
【0030】
ステップS605において、制御部400は、スライドアーム110による荷物200の移載が完了したか否かを判断する。スライドアーム駆動部402がサーボ機構を備えるステッピングモータで構成される場合には、制御部400は、駆動パルス数に応じて荷物200の棚302への移載が完了したと判断する。また、スライドアーム110の先端位置を検出するセンサを設けておき、制御部400が、このセンサから検出信号に基づいて、スライドアーム110が棚302の所定位置に達したか否かを判断するように構成できる。
制御部400が、荷物200の移載が完了したと判断するまで、スライドアーム110の移動状態を維持し、荷物200の移載が完了したと判断した場合には、ステップS606に移行する。
【0031】
ステップS606において、制御部400は、スライドアーム110を停止させる。制御部400は、スライドアーム駆動部402に制御信号を送信して、スライドアーム110のスライド移動を終了させる。コンベア121を同時に駆動している場合には、制御部400は、コンベア駆動部404に制御信号を送信して、コンベア121の駆動を停止させる。
ステップS607において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して第2フック115を退避姿勢に移動させ、スライドアーム駆動部402に制御信号を送信してスライドアーム110を初期位置に復帰させる。
【0032】
このようにした第1実施形態に係る移載装置100では、昇降台316上に載置された荷物200を棚302に移載する際に、予めコンベア121によって荷物200を搬送方向の反対側方向に移動して、荷物200の端部位置を第2フック115に当接させた後、スライドアーム110の搬送方向への移動を開始している。したがって、スライドアーム110の移動を開始する際には、第2フック115が荷物200の搬送方向の反対側方向の端部位置に当接しており、
スライドアーム駆動部402は、スライドアーム110の初動から高速で駆動することができる。したがって、昇降台316から棚302への荷物200の移載処理における時間を短縮することが可能となる。
【0033】
(3)第2実施形態
(3−1)構成
図7は、第2実施形態による移載装置100の説明図である。
第2実施形態では、スライドアーム110の移動方向に直列に載置された2つの荷物200A、200Bを同時に移載可能な移載装置100を示すものであって、第1実施形態と同一部分については同一符号を付している。
移載装置100は、昇降台316と棚302との間で荷物200を移載するための装置であって、一対のスライドアーム110を備えている。
【0034】
一対のスライドアーム110は、第2水平方向に間隔を空けて配置されている。各スライドアーム110は、ベースアーム111と、ミドルアーム112と、トップアーム113と、第1フック114と、第2フック115と、第3フック118とを備えている。
ベースアーム111は、昇降台316に固定されている。ミドルアーム112は、ベースアーム111によって第1水平方向にスライド可能に支持されており、トップアーム113を第1水平方向にスライド可能に支持している。ミドルアーム112及びトップアーム113をベースアーム111に対してスライド移動させることにより、トップアーム113を両側の棚302内に挿入することが可能である。
【0035】
第1フック114は、トップアーム113の端部に取り付けられており、荷物200側に突出する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能である。
例えば、第1フック114は、トップアーム113の長さ方向に沿って設けられる回転軸に取り付けられ、図示しない駆動手段によって回動されることによって動作姿勢と退避姿勢との間で移動するように構成できる。
第1フック114は、荷物200側に突出して荷物200の端部に係合する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能な構成であれば、図示したようなものに限定されるものではない。
【0036】
第2フック115は、トップアーム113の第1水平方向中間部に位置して取り付けられており、荷物200側に突出する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能である。
例えば、第2フック115は、第1フック114と同様に、トップアーム113の長さ方向に沿って設けられる回転軸に取り付けられ、図示しない駆動手段によって回動されることによって動作姿勢と退避姿勢との間で移動するように構成できる。第1フック114と第2フック115の回転軸及び駆動手段は共通のものを用いることができる。
第2フック115は、荷物200側に突出して荷物200の端部に係合する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能な構成であれば、図示したようなものに限定されるものではない。
【0037】
第3フック118は、トップアーム113の端部に取り付けられており、荷物200側に突出する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能である。
例えば、第2フック115は、第1フック114と同様に、トップアーム113の長さ方向に沿って設けられる回転軸に取り付けられ、図示しない駆動手段によって回動されることによって動作姿勢と退避姿勢との間で移動するように構成できる。第1フック114、第2フック115及び第3フック118の回転軸及び駆動手段は共通のものを用いることができる。
第3フック118は、荷物200側に突出して荷物200の端部に係合する動作姿勢と、荷物200に当接しない退避姿勢との間で移動可能な構成であれば、図示したようなものに限定されるものではない。
【0038】
一対のスライドアーム110は、載置された荷物200に対して、図示しない駆動手段により一体的又は同期してスライド移動可能になっている。
トップアーム113には、第1フック114の近傍に位置して、荷物200の端部を検出するための第1端部検出センサ116A、116B(端部検出センサの一例)を有している。第1端部検出センサ116A、116Bは、スライドアーム110のスライド移動方向において荷物200の端部位置が、第1フック114により係合可能な位置に到達したことを検出するセンサである。より具体的には、第1端部検出センサ116A,116Bは、スライド移動方向における位置が、荷物200の端部位置に一致又はその近傍にあると、荷物200の端部位置を検出するものであって、このため、第1フック114に隣接する位置に取り付けられる。
第1端部検出センサ116A、116Bとして、透過型の光学センサを用いる場合には、一方を投光素子とし、他方を受光素子とする。また、第1端部検出センサとして、拡散反射型の光学センサを用いることも可能である。
【0039】
第1端部検出センサ116A、116Bは、透過型の光学センサを用いる場合、スライドアーム110をスライドさせる際に、受光素子が受光状態から非受光状態に変わる位置、及び非受光状態から受光状態に変わる位置を、それぞれ荷物200の端部位置として検出する。
【0040】
トップアーム113には、第2フック115の近傍に位置して、荷物200の端部を検出するための第2端部検出センサ117A、117B及び第3端部検出センサ119A、119Bが設けられている。
第2端部検出センサ117A、117B及び第3端部検出センサ119A、119Bは、スライドアーム110のスライド移動方向において荷物200の端部位置が、第2フック115により係合可能な位置に到達したことを検出するセンサである。より具体的には、第2端部検出センサ117A,117B及び第3端部検出センサ119A、119Bは、スライド移動方向における位置が、荷物200の端部位置に一致又はその近傍にあると、荷物200の端部位置を検出するものであって、このため、第
2フック115に隣接する位置に取り付けられる。
第2端部検出センサ117A、117Bは、
図7において、第2フック115の左側に位置する荷物200の端部位置を検出するために、第1端部検出センサ116A、116Bに近い側に取り付けられている。また、第3端部検出センサ119A、119Bは、
図7において、第2フック115の右側に位置する荷物の200の端部位置を検出するために、第1端部検出センサ116A、116Bから遠い側に取り付けられている。
第2端部検出センサ117A、117B及び第3端部検出センサ119A、119Bは、第1端部検出センサ116A、116Bと同様に、透過型の光学センサを用いることができる。また、第2端部検出センサ及び第3端部検出センサとして、拡散反射型の光学センサを用いることも可能である。
【0041】
第2端部検出センサ117A、117B及び第3端部検出センサ119A、119Bは、透過型の光学センサを用いる場合、スライドアーム110をスライドさせる際に、受光素子が受光状態から非受光状態に変わる位置、及び非受光状態から受光状態に変わる位置を、それぞれ荷物200の端部位置として検出する。
【0042】
トップアーム113には、第3フック118の近傍に位置して、荷物200の端部を検出するための第4端部検出センサ120A、120Bが設けられている。
第4端部検出センサ120A、120Bは、スライドアーム110のスライド移動方向において荷物200の端部位置が、第3フック118により係合可能な位置に到達したことを検出するセンサである。より具体的には、第4端部検出センサ120A,120Bは、スライド移動方向における位置が、荷物200の端部位置に一致又はその近傍にあると、荷物200の端部位置を検出するものであって、このため、第3フック118に隣接する位置に取り付けられる。
第4端部検出センサ120A、120Bは、第1端部検出センサ116A、116Bと同様に、透過型の光学センサを用いることができる。また、第4端部検出センサとして、拡散反射型の光学センサを用いることも可能である。
【0043】
第4端部検出センサ120A、120Bは、透過型の光学センサを用いる場合、スライドアーム110をスライドさせる際に、受光素子が受光状態から非受光状態に変わる位置、及び非受光状態から受光状態に変わる位置を、それぞれ荷物200の端部位置として検出する。
【0044】
昇降台316には、スライドアーム110の移動方向に対して直列に2つの第1コンベア121及び第2コンベア122が設けられている。第1コンベア121及び第2コンベア122は、それぞれ荷物200が載置可能になっており、図示しない駆動手段により駆動されて相互に荷物200の受け渡しが可能になっている。
【0045】
(3−2)制御ブロック
図8は、第2実施形態における制御ブロック図である。
移載装置100は、各部を制御するための制御部400を備えている。制御部400は、CPU、ROM、RAMなどを備えるマイクロプロセッサで構成することができる。
制御部400は、スライドアーム110を棚302に対してスライド移動するためのスライドアーム駆動部402に接続されている。
【0046】
また、制御部400は、スライドアーム110に取り付けられた第1フック114、第2フック115、第3フック118を、動作姿勢と退避姿勢の間で移動させるフック駆動部403に接続されている。
さらに、制御部400は、荷物200を移載する方向に応じて第1コンベア121及び第2コンベア122を駆動するコンベア駆動部404に接続されている。
また、制御部400は、第1端部検出センサ116、第2端部検出センサ117、第3端部検出センサ119、第4端部検出センサ120に接続されており、各センサからの検出信号が入力される。
【0047】
移載装置100が、スタッカクレーン301の一部として構成されている場合には、制御部400は、スタッカクレーン301の各部についても制御を行うものである。この場合、例えば、下部台車311と上部台車312とがマスト313で連結された本体部を走行レールに沿って走行させ、多段に形成された棚302の移載対象となる位置に昇降台316を昇降させる走行及び昇降駆動部401が、制御部400に接続される。
【0048】
(3−3)制御動作
図9は、第2実施形態の制御フローチャートである。
ここでは、昇降台316の左側に位置する棚302に荷物
200を移載する場合について説明するものとし、
図7の右から左に向かう方向を荷物の搬送方向とし、
図7の左から右に向かう方向を荷物の搬送方向の反対側方向とする。
ステップS901において、制御部400は、昇降台316上の荷物の載置状態を把握する。第1コンベア121及び第2コンベア122上の載置状態を検出するためのセンサが昇降台316に設けられている場合には、制御部400は、該当するセンサの検出信号に基づいて、第1コンベア121及び第2コンベア122上の載置状態に関するデータを取得する。
昇降台316上の荷物の載置状態は、たとえば、第1コンベア121または第2コンベア122のいずれにも荷物200が載置されていない状態、第1コンベア121または第2コンベア122のうちの一方にのみ荷物200が載置された状態、第1コンベア121及び第2コンベア122にそれぞれ荷物200A、200Bが載置された状態、第1コンベア121及び第2コンベア122にまたがって大型の荷物が載置された状態がある。
【0049】
昇降台316の側方に透光型または拡散反射型の複数の光学センサを設けて、第1コンベア121及び第2コンベア122の上に荷物が載置されているか否かを検出することができる。
この場合、制御部400は、昇降台316に設置されたセンサの検出信号に基づいて、前述したような載置状態のうちのいずれであるかを判断することができる。
【0050】
また、制御部400は、過去の移載処理のデータを所定の記憶領域に格納しておき、この移載処理のデータに基づいて、昇降台316上の載置状態を把握することができる。例えば、ステーション303または棚302から2つの荷物200A、200Bを移載した移載処理が最新であれば、制御部400は第1コンベア121及び第2コンベア122にそれぞれ荷物200A、200Bが載置されていると判断することができる。
【0051】
ステップS902において、制御部400は、荷物200が第1コンベア121と第2コンベア122にまたがって載置されている大型の荷物であるか否かを判別する。
図11は、第1コンベア121と第2コンベア122にまたがって荷物200が載置されている昇降台316の説明図である。
制御部400は昇降台316に設けられたセンサ(図示せず)の検出信号に基づいて、荷物200が第1コンベア121と第2コンベア122にまたがって載置されているか否かを判別することができる。
【0052】
また、第2端部検出センサ117A,117Bと、第3端部検出センサ119A,119Bとの間隔が、第1コンベア121上の荷物200Aと、第2コンベア122上の荷物200Bとの最小間隔よりも小さく設定される場合には、第1コンベア121と第2コンベア122にまたがって大型の荷物200が載置されると、第2端部検出センサ117A,117Bと、第3端部検出センサ119A,119Bの検出信号がともに非受光状態となる。
したがって、このような場合には、制御部400は、第2端部検出センサ117A,117Bと、第3端部検出センサ119A,119Bとがともに非受光状態である場合に、制御部400は、荷物200が第1コンベア121と第2コンベア122にまたがって載置されている大型の荷物であると判断することができる。
【0053】
制御部400は、昇降台316に大型の荷物200が載置されていると判断した場合にはステップS903に移行し、昇降台316に大型の荷物200が載置されていないと判断した場合にはステップS904に移行する。
ステップS903において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して、荷物200の搬送方向に対して後方に位置する第3フック118を動作姿勢に位置させる。このとき、荷物200の落下を防止するために、第1フック114を動作姿勢にすることもできる。
【0054】
ステップS904において、制御部400は、第1コンベア121及び第2コンベア
122の両方に荷物200A、200Bが載置されているか否かを判断する。
制御部400は、昇降台316に設けられたセンサの検出信号、または、過去の移載処理のデータに基づいて、第1コンベア121及び第2コンベア122にうち一方にのみ荷物200が載置されていると判断した場合にはステップS905に移行し、第1コンベア121及び第2コンベア122の両方に荷物200A、200Bが載置されていると判断した場合にはステップS912に移行する。
ステップS905において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して、中央部に位置する第2フック115及び荷物200の搬送方向の反対側方向に位置する第3フック118のうち一方を動作姿勢に位置させる。
例えば、第1コンベア121上に荷物200が載置されている場合には、制御部400は、フック駆動部403が中央に位置する第2フック115を動作姿勢に位置させるように制御信号を送信する。また、第2コンベア122上に荷物200が載置されている場合には、制御部400は、フック駆動部403が搬送方向の反対側方向に位置する第3フック118を動作姿勢に位置させるように制御信号を送信する。このとき、荷物200の落下を防止するために、荷物200の前方に位置する第1フック114及び/または第2フック115を動作姿勢に位置させることも可能である。
【0055】
ステップS906において、制御部400は、コンベア駆動部404に制御信号を送信して、荷物200を搬送方向の反対側方向に搬送するように第1コンベア121、第2コンベア122を駆動する。荷物200が、第1コンベア121,第2コンベア122にまたがって載置される大型の荷物である場合には、制御部400は、第1コンベア121、第2コンベア122の両方が駆動されるようにコンベア駆動部404に制御信号を送信する。また、第1コンベア121,第2コンベア122のいずれか一方に荷物200が載置されている場合には、制御部400は、該当する第1コンベア121または第2コンベア122が駆動されるようにコンベア駆動部404に制御信号を送信する。
この後、ステップS907〜S911の工程は、第1実施形態のステップS603〜S607の工程と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0056】
ステップS912において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して、荷物200Aの搬送方向の反対側方向に位置する第2フック115(中央フック)及び荷物200Bの搬送方向の反対側方向に位置する第3フック118(後方フック)を動作姿勢に位置させる。このとき、荷物200Aの落下を防止するために、第1フック114を動作姿勢にすることもできる。
【0057】
ステップS913において、制御部400は、コンベア駆動部404に制御信号を送信して、荷物200A、200Bを搬送方向の反対側方向に搬送するように第1コンベア121、第2コンベア122を駆動する。
ステップS914において、制御部400は、荷物200A、200Bのうち一方の荷物の搬送方向の反対側方向の端部位置が第2フック115または第3フック118に到達したか否かを判断する。
【0058】
図10は、昇降台316上に載置された2つの荷物200A、200Bを同時に移載する場合の説明図である。
昇降台316に設けられた第1コンベア121と第2コンベア122のそれぞれに、荷物200A及び荷物200Bが載置されている場合、荷物200A、200Bの載置位置及びその大きさにより、載置位置からフックに到達するまでの時間が異なる。
例えば、
図10に示す例では、荷物200Aの載置位置から第2フック115までの距離は、荷物200Bの載置位置から第3フック118までの距離よりも短い。このため、第1コンベア121と第2コンベア122の搬送速度が同一であれば、荷物200Aの後部位置が先に第2フック115に到達する。
【0059】
スライドアーム110の第2フック115の近傍であって、荷物の搬送方向に対して第2フック115よりも前方には、第2端部検出センサ117A、117B(
図8では第2端部検出センサ117)が設けられており、この第2端部検出センサ117A、117Bの受光部の検出信号が受光状態から非受光状態に遷移すると、制御部400は、荷物200Aの搬送方向の反対側方向の端部位置が第2端部検出センサ117A,117Bの位置に到達したと判断できる。この後、さらに、第2端部検出センサ117A、117Bの設置位置と、第2フック115との間隙分だけ第1コンベア121による荷物200Aの移動を行うことで、荷物200Aの端部位置を第2フック115に到達させることができる。
【0060】
また、予め、荷物200Aが載置されている位置を検出しておき、荷物200Aの搬送方向の反対側方向の端部位置が第2フック115に到達するように、第1コンベア121を所定時間駆動することも可能である。
制御部400は、荷物200Aの端部位置がフックに到達するまで、第1コンベア121及び第2コンベア122の駆動状態を維持させ、荷物200Aの端部位置が第2フック115に到達したと判断した場合に、ステップS915に移行する。
【0061】
ステップS915において、制御部400は、コンベア駆動部404に制御信号を送信して、第1コンベア121及び第2コンベア122のうち端部位置がフックに到達した荷物を載置しているコンベアを停止させる。
図10に示す例では、第1コンベア121上の荷物200Aの端部位置が第2フック115に到達した時点で、制御部400は、第1コンベア121を停止させる制御信号をコンベア駆動部404に送信する。
【0062】
ステップS916において、制御部400は、荷物200A、200Bのうちの他方の荷物の搬送方向の反対側方向の端部位置が第2フック115または第3フック118に到達したか否かを判断する。
図10に示す例では、第1コンベア121上の荷物200Aが第2フック115に到達した後、第2コンベア122上の荷物200Bが第3フック118に到達する。スライドアーム110の第3フック118の近傍には、第4端部検出センサ120A、120B(
図8では第4端部検出センサ120)が設けられており、この第4端部検出センサ120A、120Bの受光部の検出信号が受光状態から非受光状態に遷移すると、制御部400は、荷物200Bの搬送方向の反対側方向の端部位置が第4端部検出センサ120A,120Bの位置に到達したと判断できる。この後、さらに、第4端部検出センサ120A、120Bの設置位置と、第3フック118との間隙分だけ第2コンベア122による荷物200Bの移動を行うことで、荷物200Bの端部位置を第3フック118に到達させることができる。
【0063】
また、予め、荷物200Bが載置されている位置を検出しておき、荷物200Bの搬送方向の反対側方向の端部位置が第3フック118に到達するように、第2コンベア122を所定時間駆動することも可能である。
制御部400は、荷物200Bの端部位置が第3フック118に到達するまで、第2コンベア122の駆動状態を維持させ、荷物200Bの端部位置が第3フック118に到達したと判断した場合に、ステップS917に移行する。
【0064】
ステップS917において、制御部400は、コンベア駆動部404に制御信号を送信して、第1コンベア121及び第2コンベア122のうち駆動されているコンベアを停止させる。
図10に示す例では、第2コンベア122上の荷物200Bの端部位置が第3フック118に到達した時点で、制御部400は、第2コンベア122を停止させる制御信号をコンベア駆動部404に送信する。この後、ステップ908に移行する。
【0065】
ステップS908において、制御部400は、スライドアーム110の移動を開始する。
制御部400は、スライドアーム駆動部402に制御信号を送信して、第2フック115が荷物200の端部位置に当接し、第3フック118が荷物200Bの端部位置に当接した状態のスライドアーム110を棚302側に移動させる。
また、制御部400は、スライドアーム110の移動開始と同時に、又は若干遅れて第1コンベア121及び第2コンベア122の搬送方向への移動を開始させることができる。
【0066】
ステップS909において、制御部400は、スライドアーム110による荷物200の移載が完了したか否かを判断する。スライドアーム駆動部402がサーボ機構を備えるステッピングモータで構成される場合には、制御部400は、駆動パルス数に応じて荷物200A、200Bの棚302への移載が完了したと判断する。また、スライドアーム110の先端位置を検出するセンサを設けておき、制御部400が、このセンサから検出信号に基づいて、スライドアーム110が棚302の所定位置に達したか否かを判断するように構成できる。
制御部400が、荷物200A、200Bの移載が完了したと判断するまで、スライドアーム110の移動状態を維持し、荷物200A、200Bの移載が完了したと判断した場合には、ステップS910に移行する。
【0067】
ステップS910において、制御部400は、スライドアーム110を停止させる。制御部400は、スライドアーム駆動部402に制御信号を送信して、スライドアーム110のスライド移動を終了させる。第1コンベア121、第2コンベア122を同時に駆動している場合には、制御部400は、コンベア駆動部404に制御信号を送信して、第1コンベア121の駆動を停止させる。
ステップS911において、制御部400は、フック駆動部403に制御信号を送信して第1フック114、第2フック115及び第3フック118を退避姿勢に移動させ、スライドアーム駆動部402に制御信号を送信してスライドアーム110を初期位置に復帰させる。
【0068】
このようにした第2実施形態に係る移載装置では、昇降台316に設けられた第1コンベア121及び第2コンベア122を用いて、荷物200、200A、200Bの搬送方向の反対側方向の端部位置を第2フック115、第3フック118に予め当接させており、スライドアーム110の移動を初動から高速に駆動することが可能となる。したがって、移載処理の時間を短縮することが可能となる。
また、第1フック114、第2フック115、第3フック118の近傍に設けられた第1端部検出センサ116A,116B、第2端部検出センサ117A,117B、第3端部検出センサ119A,119B、第4端部検出センサ120A,120Bの検出信号に基づいて、第1コンベア121及び第2コンベア122上の荷物200A、200Bの載置状態を検出することができる。このことから、第1コンベア121、第2コンベア122上に載置された荷物の個数や形状に基づいて、迅速な移載処理が可能となる。
【0069】
(4)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
図1及び
図2に示すように、スタッカクレーン301の走行方向に対して両側面に棚302を備える自動倉庫300についても、前述した実施形態の構成を適用することが可能である。
例えば、
図3、
図4に示す例において、図右側に位置する棚302がある場合、移載装置100は、第1フック114を荷物200の端部位置に当接させて棚側に押し出すようにする。この時、第1コンベア121を駆動して、荷物200を図の左側に移動させ、第1フック114に端部位置が当接するようにしておく。
【0070】
(5)各実施形態の共通事項
上記いずれの実施形態においても、制御部(例えば、制御部400)は、以下の制御動作を共通に実行する。
(A)フック(例えば、第2フック115、第3フック118)が荷物(例えば、荷物200)の端部位置に当接するまでコンベア(例えば、第1コンベア121、第2コンベア122)により荷物を搬送方向の反対側方向に搬送させる(例えば、ステップS602、ステップS902)。
(B)スライドアーム(例えば、スライドアーム110)を荷物の搬送方向(例えば、棚302側)に移動させる。
【0071】
この移載装置では、スライドアームに設けられたフックにより荷物を棚側に移載する際に、コンベアにより予め荷物の搬送方向の反対側方向の端部位置をフックに当接させており、スライドアームによる移載処理時において、スライドアームの初動から高速で駆動することが可能となる(例えば、ステップS604、ステップS904)。したがって、移載装置における移載処理の時間を短縮することが可能となる。