(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5929510
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】飲料用容器
(51)【国際特許分類】
A47J 41/00 20060101AFI20160526BHJP
B65D 39/04 20060101ALI20160526BHJP
B65D 51/18 20060101ALI20160526BHJP
A47J 41/02 20060101ALI20160526BHJP
【FI】
A47J41/00 304A
B65D39/04 G
B65D51/18 B
A47J41/02 104A
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-117687(P2012-117687)
(22)【出願日】2012年5月23日
(65)【公開番号】特開2013-244039(P2013-244039A)
(43)【公開日】2013年12月9日
【審査請求日】2015年2月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116159
【弁理士】
【氏名又は名称】玉城 信一
(74)【代理人】
【識別番号】100092875
【弁理士】
【氏名又は名称】白川 孝治
(72)【発明者】
【氏名】水流 猛志
【審査官】
白土 博之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−067409(JP,A)
【文献】
特開2011−230848(JP,A)
【文献】
特開平8−117119(JP,A)
【文献】
実開平6−41636(JP,U)
【文献】
実開平1−99336(JP,U)
【文献】
意匠登録第1328938(JP,S)
【文献】
意匠登録第1328937(JP,S)
【文献】
実開昭62−199027(JP,U)
【文献】
特開2002−068267(JP,A)
【文献】
特開2002−125868(JP,A)
【文献】
特開2003−155050(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 41/00−41/02
B65D 35/44−35/54
B65D 39/00−41/00
B65D 41/02−41/46
B65D 41/48−49/12
B65D 51/00−55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、前記容器本体の開口部を開閉する栓体を有する飲料用容器であって、
前記栓体は、上栓、中栓、栓カバー及び栓体パッキンを有し、
前記栓体パッキンは前記中栓に設けられ、
前記栓体の閉栓時、前記栓体パッキンは前記容器本体内を閉鎖し、
前記栓体の開栓時、前記栓カバーは回転し、前記栓体パッキン及び前記中栓は回転することなく上動することを特徴とする飲料用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、飲料を入れる飲料用容器であり、容器本体の栓体を開けるだけで飲料容器内の飲料を飲むことができる飲料用容器の栓体構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、冷水、湯、コーヒー等の飲料物を入れて持ち運びする携帯用のステンレスボトル等の飲料用容器が知られている。ステンレスボトルは、例えば飲料物を入れる容器本体を真空二重構造とし、容器本体の開口部を閉鎖する栓体を複数部材から構成し、その内部に断熱空間を形成して断熱を図っている。
【0003】
従来のステンレスボトルの一例を
図9(容器本体の全体は
図1のものと同じ)に示す。
【0004】
ステンレスボトルは、容器本体1及び栓体2からなる。容器本体1は、内ケース1a及び外ケース1bを有し、内ケース1aと外ケース1bの間の内部空間1cは真空とされ、その上部には開口部3を有する飲み口4が形成される全体として真空2重構造の容器である。
【0005】
また、栓体2は、上栓2aと中栓2bと栓カバー2cの3部材からなり、上栓2aの外周には上栓外周ネジ2aaを有し、中栓2bの内周には中栓内周ネジ2baを有し、中栓2bの外周には中栓外周ネジ2bbを有する。
【0006】
そして、中栓2bの上部上面と栓カバー2cの上部下面は溶着されて一体化され、両部材の間に下方開口の幅の狭い環状溝5を有する。上栓2aと、一体化された中栓2b及び栓カバー2cとは、上栓2aの上栓外周ネジ2aaを中栓2bの中栓内周ネジ2baに螺合することにより一体化されて栓体2が形成される。
【0007】
閉栓時には、中栓2bの中栓外周ネジ2bbを内ケース1aの上部内周に設けられる内ケース内周ネジ1aaに螺合する。すると、栓体2の環状溝5に飲み口4が嵌入し、中栓2bの下端外周に設けられる栓体パッキン6が開口部3を閉鎖する。
【0008】
ところで、このような栓体2は、中栓2b及び栓体パッキン6が栓体2と一体であり、栓体2の開閉栓時、栓体パッキン6は栓体2とともに回動する。すると、栓体2の開閉栓時であって、栓体パッキン6と飲み口4とが当接している期間中、栓体パッキン6と飲み口4との間に斜め方向の抵抗が発生し、その結果、栓体パッキン6はねじれて栓体パッキン6と飲み口4との間で所謂鳴きが発生する。
【0009】
また、このような栓体2は、上記環状溝5に汚れが溜まりやすいが、環状溝5は幅が狭く、中栓2bと栓カバー2cとは一体化されているため、きれいに洗いにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平10−272068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本願発明の目的は、栓体を分解可能にし、さらに中栓を回転可能にすることにより、栓体2の開閉栓時の所謂鳴きをなくし、または、環状溝等の洗いにくい箇所の洗浄を容易にする飲料用容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【0013】
請求項1に係る発明では、容器本体と、前記容器本体の開口部を開閉する栓体を有する飲料用容器であって、前記栓体は、上栓、中栓、栓カバー及び栓体パッキンを有し、前記栓体パッキンは前記中栓に設けられ、前記栓体の閉栓時、前記栓体パッキンは前記容器本体内を閉鎖し、前記栓体の開栓時、
前記栓カバーは回転し、前記栓体パッキン及び前記中栓は回転することなく上動する構成。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る発明では、栓体の開栓時、栓体パッキン及び中栓は回転することなく上動することにより、開栓初期時に栓体パッキンと開口部とが当接状態から離間するまでの間に摩擦力により栓体パッキンがねじれて発生する所謂鳴きをなくすことができる。なお、閉栓時においても同じであり、閉栓時の場合は、栓体パッキンと開口部とは当接するまでは共に回転し、閉栓後期時の当接後は発生する摩擦力により栓体パッキン及び中栓は回転することなく下動することにより、栓体パッキンと開口部との間に発生する所謂鳴きをなくすことができる。
【0018】
また、上栓と中栓と栓カバーとを分解可能にすることにより、分解後の各部品の洗浄をより容易にすることができる。また、例えば上栓がメッキを施したものであれば、上栓を取外し、メッキが損傷するような例えば食洗機での洗浄を避けることができる。
【0019】
また、栓カバーを栓カバー本体と栓リングとに分解可能にすることにより、栓カバー本体と栓リングとの間に形成される幅の狭い環状溝の洗浄を容易に行うことができる。
【0020】
また、中栓及び栓カバーを単一部品にすることにより、分解後の中栓及び栓カバーの洗浄をより容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図3】(A)は栓体を斜め上方から見た斜視図、(B)は栓体を斜め下方から見た斜視図
【
図4】上栓を、中栓及び栓カバーを一体に嵌合したものから取り外した状態を示す斜視図
【
図5】上栓を分解した状態を斜め下方から見た斜視図
【
図6】栓リングから中栓パッキンを取り外した状態を示す斜視図
【
図7】中栓から栓体パッキンを取り外した状態を示す斜視図
【
図8】栓体を上栓と、栓カバー本体と、栓リング(中栓パッキン付き)と、中栓(栓体パッキン付き)とに分解した状態を斜め上方から見た斜視図
【実施例】
【0022】
図1に本願発明の飲料用容器の全体断面図を示し、
図2に栓体の一部拡大断面図を示し、
図3〜
図8に栓体の各部品の分解図等を示す。本願発明の飲料用容器は、内部に飲料物を入れるものであればどのようなものでもよい。以下においては携帯用のステンレスボトルを用いて説明する。
【0023】
ステンレスボトルSは、容器本体10と栓体20を有する。容器本体10は、内ケース11、外ケース12及び底板13を有する。内ケース11は、上部に開口部14を有する容器状のステンレス製の部材であり、その上部内周には内ケース内周ネジ15を有する。
【0024】
前記外ケース12は、上下が開口した略筒状のステンレス製の部材であり、その上部は小径部16とされ、その小径部16の環状面は平面である。前記底板13は、皿状のステンレス製の部材である。
【0025】
外ケース12の下端と底板13の上端は溶着され、更に、内ケース11の上端と外ケース12の小径部16の上端は溶着されて内ケース11と外ケース12と底板13との間に内部空間18を形成し、この内部空間18を真空引きすることにより保温性能が高い真空二重構造体を形成している。
【0026】
前記栓体20は、上栓21、栓カバー30及び中栓50を有し、その一部拡大断面図を
図2に示し、その上方斜視図を
図3(A)に示し、その下方斜視図を
図3(B)に示し、各部材を取り外した状態を
図4〜
図8に示す。
【0027】
前記上栓21は、さらに上蓋22及び内蓋24を有し、斜め下方から見た状態を
図5に示す。前記上蓋22は、平板状の円板部22aと中央に位置し、下方に垂下する長さの短い筒部22bを有し、円板部22aの外周には円弧状に若干下方に垂れ下がるスカート部22cを有する樹脂部材である。
【0028】
内蓋24は、上方が開口した中空で容器状の樹脂部材で、上端部には外方に張り出してなる環状のフランジ部24aを有し、その外周には後記中栓50の中栓内周ネジ52に螺合する内蓋外周ネジ24bを有する。
【0029】
そして、
図5に示すように、逆にした上蓋22の筒部22bの外周に内蓋24の中空部が入り込むように置き、上蓋22の内底面と内蓋24のフランジ部24aの上面を当接し、当接面を超音波溶着し、両部材を一体化して上栓21を形成する。そして、必要に応じて上蓋22の上面をメッキ処理する。なお、メッキ処理した場合には食洗機での洗浄は避けるのが好ましい。
【0030】
前記栓カバー30は、栓カバー本体31及び栓リング40を有する。前記栓カバー本体31は、その外周に下方に垂下するスカート部33を有する平面視円形で、縦断面キャップ状の樹脂部材で、その上部中央には、栓リング40の上端部が嵌入する略円形の中央開口34を有する。また、中央開口34には、小さく外方へ窪んだ平面視コ字状の窪み35が径方向に対向して2個設けられるとともに、2個の窪み35から90度ずれた位置に対向して2個の直線部36が設けられる。さらに中央開口34の内周下端には内方にわずかに張り出してなる略環状の突起37が窪み35を除いて設けられている。
【0031】
前記栓リング40は、上下が開口した筒状の樹脂部材であり、その上端外周には、2個の平面視コ字状で水平のフランジ41が外方に張り出す形態で径方向に対向して設けられ、さらに2個のフランジ41から90度ずれた位置に対向して2個の直線部41aが設けられる。
【0032】
また、その外周には、上方から下方にかけて中栓パッキン45を嵌合するための上部嵌合溝42と、上記内ケース11の内ケース内周ネジ15に螺合する栓リング外周ネジ43を有し、その内周は平坦である。
【0033】
中栓パッキン45は、高さの低いリング状のシリコン製の部材であり、その外周の中央部には外方に張り出した環状突起46を有する(
図2参照)。
【0034】
前記中栓50は、上方が開口した有底で中空の容器状の樹脂部材であり、その下端外周には、栓体パッキン48を嵌合するための下部嵌合溝51を有し、その内周には、上記上栓21の内蓋24の内蓋外周ネジ24bが螺合する中栓内周ネジ52を有する。
【0035】
なお、中栓内周ネジ52は、左右に対向して配置される上下2条の傾斜突起として形成され、その形成を容易にしている。また、内蓋外周ネジ24bまたは/及び中栓内周ネジ52の最後の方のネジの傾きを変えることにより螺合後のゆるみ止めにすることができる。上栓21、栓カバー30(栓カバー本体31と栓リング40)及び中栓50を取り外した状態を
図8に示す。
【0036】
栓体パッキン48は、環状のシリコン製の部材であり、中栓50の下部嵌合溝51に嵌合される。そして、栓体20が容器本体10の開口部14に取付けられると、その外周部は開口部14の壁面に当接し、容器本体10を密封する。そして、中栓50から栓体パッキン48を取り外した状態を
図7に示し、中栓50に栓体パッキン48を取り付けた状態を
図8(最下図)に示す。
【0037】
栓体20は以下のように組み立てられる。その前に上蓋22と内蓋24とを溶着し、上栓21を形成し、さらに栓リング40の上部外周の上部嵌合溝42に中栓パッキン45を嵌合し、中栓50の下部外周の下部嵌合溝51に栓体パッキン48を嵌合しておく。
【0038】
まず、栓カバー本体31と栓リング40とを組み付けて栓カバー30を形成する。栓リング40上方に栓カバー本体31を置き、栓リング40のフランジ41と栓カバー本体31の窪み35、さらには栓リング40の直線部41aと栓カバー本体31の直線部36を合わせ、栓リング40のフランジ41及び直線部41aを栓カバー本体31の窪み35及び直線部36に嵌入する。
【0039】
その状態で栓カバー本体31を下方に押し込む。すると、栓カバー本体31の中央開口34の突起37が中栓パッキン45の環状突起46を乗り越えてその下方に嵌合する。その結果、栓カバー本体31と栓リング40とはお互い回転不能で且つ密閉状態に組み付けられる。
【0040】
この時の押圧力は小さな力で行うことができる。そのため、栓カバー本体31と栓リング40との分解組立は容易に行うことができる。このように、栓カバー本体31と栓リング40との分解組立は、ネジではなく、単に上下方向の嵌合ないし切り離しで行われる。
【0041】
なお、栓カバー本体31と栓リング40とは一体部品として形成してもよい。その場合、栓カバー本体31と栓リング40とによって形成される環状溝55の洗浄が若干困難になる。
【0042】
次いで、中栓50の上方に一体となった栓カバー本体31及び栓リング40を置き、栓リング40内に中栓50を嵌入する。栓リング40の内周及び中栓50の外周は平坦で、且つ栓リング40の内周は中栓50の外周より若干大きいため、その嵌入は容易であり、嵌入後は中栓50は栓リング40内で回転自在である。
【0043】
なお、嵌入後では、中栓50の上端部は栓カバー本体31及び栓リング40の上端部より若干上方に突き出し、栓体パッキン48の上面は栓リング40の下端部に水密状に当接する。組み立てられた状態を
図4(下図)に示す。
【0044】
次いで、
図4に示すように、組み立てられた栓カバー30(栓カバー本体31及び栓リング40)と中栓50との上方に上栓21を置き、上栓21の内蓋24の内蓋外周ネジ24bを、中栓50の中栓内周ネジ52に螺合して結合する。
【0045】
結合後では、上蓋22のスカート部22cの下端部は栓カバー本体31の外周上面と若干の隙間を有して対向し、内蓋24のフランジ部24aの下面が中栓50の上端部に密に当接し、栓体パッキン48の上面は栓リング40の下端部に密に当接する。
【0046】
その結果、上栓21と中栓50とは強く一体に結合されてユニット化(以下、ユニット物という。)されて一体に動き、栓カバー30はユニット物に対して回転自在になる。即ち、栓カバー30とユニット物は相対的に回転自在である。
【0047】
上記螺合によって、上栓21と栓カバー30と中栓50とを同時に結合することができる。結合した状態を
図3に示す。即ち、4部材の取り付けを容易に行うことができる。
【0048】
栓体20の機能について説明する。栓体20の閉鎖時、栓体20の栓体パッキン48は、
図1及び
図2に示すように、開口部14に水密状に当接している。この状態で、栓体20を開栓する方向に回転させると(その回転は栓カバー30の外周を持って回転することになる。)、栓カバー30は、容器本体10の内ケース内周ネジ15に沿って回転しながら上動し(実際には栓リング40の栓リング外周ネジ43が容器本体10の内ケース内周ネジ15に沿って回転しながら上動する)、ユニット物は、栓カバー30に連動して回転することなく上方に持ち上げられる。
【0049】
ユニット物が回転することなく上方に持ち上げられる理由は、栓体パッキン48と開口部14との間の摩擦力によりユニット物の回転が阻止されるためである。その結果、栓体パッキン48がねじれて発生する所謂鳴きがなくなる。なお、栓体パッキン48が開口部14から離れた後では、回転を阻止する摩擦力がなくなり、ユニット物は栓カバー30とともに回転しながら上動する。
【0050】
また、閉栓時においても同じであり、閉栓時の場合は、ユニット物は、栓体パッキン48と開口部14とが当接するまでは栓カバー30と共に回転し、当接後は発生する摩擦力によりユニット物は回転することなく下動し、栓体パッキン48と開口部14との間に発生する所謂鳴きをなくす。
【0051】
上栓21と栓カバー30と中栓50とは分解可能であり、各部品を分解して食洗機等で容易に洗うことができる。また、栓カバー30を栓カバー本体31と栓リング40とに分解することにより、両部材の間に形成される幅の狭い環状溝55(
図2参照)を食洗機等で容易に洗うことができる。
【0052】
なお、栓カバー30が単一部材であっても、上栓21と栓カバー30と中栓50とに分解することにより食洗機等で容易に洗うことができる。
【0053】
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0054】
S…ステンレスボトル 10…容器本体
11…内ケース 12…外ケース
13…底板 14…開口部
15…内ケース内周ネジ 16…小径部
18…内部空間 20…栓体
21…上栓 22…上蓋
22a…円板部 22b…筒部
22c…スカート部 24…内蓋
24a…フランジ部 24b…内蓋外周ネジ
30…栓カバー 31…栓カバー本体
33…スカート部 34…中央開口
36…直線部 37…突起
40…栓リング 41…フランジ
41a…直線部 42…上部嵌合溝
43…栓リング外周ネジ 45…中栓パッキン
46…環状突起 48…栓体パッキン
50…中栓 51…下部嵌合溝
52…中栓内周ネジ 55…環状溝