(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5930259
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】発光ダイオードアレイを駆動制御するための装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
H01L 33/00 20100101AFI20160526BHJP
【FI】
H01L33/00 J
【請求項の数】9
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2011-43099(P2011-43099)
(22)【出願日】2011年2月28日
(65)【公開番号】特開2011-181932(P2011-181932A)
(43)【公開日】2011年9月15日
【審査請求日】2014年2月28日
(31)【優先権主張番号】10 2010 002 386.8
(32)【優先日】2010年2月26日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄
(74)【代理人】
【識別番号】100112793
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳大
(74)【代理人】
【識別番号】100128679
【弁理士】
【氏名又は名称】星 公弘
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100156812
【弁理士】
【氏名又は名称】篠 良一
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(72)【発明者】
【氏名】トアステン ケプケ
(72)【発明者】
【氏名】ヴェアナー シーマン
【審査官】
金高 敏康
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−068109(JP,A)
【文献】
特開2007−299636(JP,A)
【文献】
特開2009−032497(JP,A)
【文献】
特開2010−040509(JP,A)
【文献】
特開2009−021535(JP,A)
【文献】
特開2006−147360(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L33/00−33/64
H05B37/00−39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)を駆動制御するための装置(1)において、
電気エネルギー源(2)と、
単一の電流調整器(2a)と、
前記電流調整器(2a)の電流出力側に設けられた単一の電流測定装置(6)と、
1つ若しくはそれ以上の発光ダイオード(8)を備えた少なくとも2つの発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)とを含み、
前記電流調整器(2a)は、実質的に一定の電流を生成するための手段(3)を含んでおり、
前記少なくとも2つの発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)は、相互に並列に前記電流調整器(2a)の電流出力側に接続されており、
前記電流測定装置(6)は、前記手段(3)によって生成された実質的に一定の電流のレベルを測定し、さらに、
前記少なくとも2つの発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)は、前記手段(3)によって生成された実質的に一定の電流が前記発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)の少なくとも1つに少なくとも一時的に通電されるように前記電流調整器(2a)と協働していることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記電流調整器(2a)は、インダクタンス(3)を含み、実質的に一定の電流のレベルが前記インダクタンス(3)に基づいて決定され得る、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記実質的に一定の電流を生成するための手段は、インダクタンス(3)を含み、実質的に一定の電流のレベルが前記インダクタンス(3)に基づいて決定され得る、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記電流調整器(2a)は少なくとも1つの電流制御器である、請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)の少なくとも1つの、時間依存性の通電のための装置(11)が含まれている、請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記時間依存性の通電のための装置(11)はマイクロコントローラを含んでいる、請求項5記載の装置。
【請求項7】
少なくとも1つの発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)は、ハイサイドスイッチ及び/又はローサイドスイッチ(10a,10b,10c,10d)を用いて制御され、前記ハイサイドスイッチ及び/又はローサイドスイッチ(10a,10b,10c,10d)は半導体スイッチを含んでいる、請求項1記載の装置。
【請求項8】
少なくとも2つの発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)を駆動制御するための装置を使用して、発光ダイオードアレイを駆動制御するための方法であって、
前記装置は、電気エネルギー源(2)と、単一の電流調整器(2a)と、前記電流調整器(2a)の電流出力側に設けられた単一の電流測定装置(6)と、1つ若しくはそれ以上の発光ダイオード(8)を備えた少なくとも2つの発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)とを含み、前記電流調整器(2a)は、実質的に一定の電流を生成するための手段(3)を含んでおり、前記少なくとも2つの発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)は、相互に並列に前記電流調整器(2a)の電流出力側に接続されており、前記電流測定装置(6)は、前記手段(3)によって生成された実質的に一定の電流のレベルを測定する、前記装置を使用して、発光ダイオードアレイを駆動制御するための方法において、
前記電気エネルギー源(2)から前記電流調整器(2a)に電気エネルギーを供給するステップと、
供給された電気エネルギーから前記手段(3)によって実質的に一定の電流を生成するステップと、
生成された実質的に一定の電流のレベルを前記電流測定装置(6)によって測定するステップと、
生成された実質的に一定の電流を前記発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)の少なくとも1つに供給するステップと、
供給された実質的に一定の電流に基づいて少なくとも一時的に、前記発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)の少なくとも1つを用いて光を生成するステップとを含んでいることを特徴とする方法。
【請求項9】
前記生成された実質的に一定の電流を用いた前記発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)の少なくとも1つの、時間制御された通電に基づいて、前記発光ダイオードアレイ(7a,7b,7c,7d)の少なくとも1つの輝度を制御するステップが含まれている、請求項8記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、少なくとも2つの発光ダイオードアレイを駆動制御するための装置及びその方法に関している。
【背景技術】
【0002】
照明の目的で使用する発光ダイオードは通常は直列に接続された発光ダイオードアレイの形態で設けられる。その際には、異なる数の発光ダイオード若しくは異なるタイプの発光ダイオードからなるそのようなアレイがしばしば同時に作動される。米国特許出願第2009 012845A1明細書からは、複数の発光ダイオードアレイを駆動制御するための装置が公知である。この装置は1つの電源を有しており、該電源の出力側に複数の発光ダイオードアレイが並列に接続されている。これらの発光ダイオードアレイの個々の発光ダイオードは、それぞれのアレイ内部では直列に接続されている。その際各発光ダイオードアレイは1つのレギュレータを含んでおり、このレギュレータは電流を各発光ダイオードアレイ毎に個別に求め、場合によっては所定の輝度を達成するための適応化を行っている。
【0003】
さらに米国特許出願第2007 0069664号明細書からは、複数の発光ダイオードアレイを駆動制御するためのさらなる装置が公知である。ここではそれぞれの発光ダイオードアレイが相互に並列に接続され、共通の電源に接続されている。そして各発光ダイオードアレイ内ではそれぞれ1つの電圧変換器が設けられ、この電圧変換器が発光ダイオードアレイないしは個々の発光ダイオードの所望の輝度を得るために、電源からの電圧を個々の発光ダイオードアレイ用に相応に制御ないし適応化している。
【0004】
米国特許出願第2008027265号明細書からは、さらに別の発光ダイオードアレイの駆動制御装置が公知である。ここでは個々の発光ダイオードアレイが1つの電源に対して並列に接続されている。それぞれの発光ダイオードアレイを流れる電流は、基準アレイに基づいて測定され、制御装置はトランジスタを用いてそれぞれの基準電流を個々の発光ダイオードアレイ用の電流に制御している。
【0005】
基本的に前述の装置全般に言えることは、電圧変換器が電源の電圧から、並列に接続された発光ダイオードアレイのための給電電圧を供給することである。発光ダイオードアレイをそれぞれ流れる電流は、例えばパルス幅変調方式かまたはリニアな特性のレギュレータを用いて電流シンクの形態で生成される。このようなレギュレータは高価であり、特にリニアな特性のタイプはさらに電力損失も伴う。換言すればこのタイプのレギュレータは電力エネルギーの付加的な損失も伴っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願第2009012845号明細書
【特許文献2】米国特許出願第20070069664号明細書
【特許文献3】米国特許出願第2008027265号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は前述した従来技術の欠点に鑑みこれを解消すべく改善を行うことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題は本発明により、電気エネルギー源と、電流調整器と、1つ若しくはそれ以上の発光ダイオードを備えた少なくとも2つの発光ダイオードアレイとを含み、前記電流調整器は、実質的に一定の電流を生成するための手段を含んでおり、さらに、前記発光ダイオードアレイは、前記手段によって生成された実質的に一定の電流が前記発光ダイオードアレイの少なくとも1つに少なくとも一時的に通電されるように前記電流調整器と協働しているようにして解決される。
【発明の効果】
【0009】
請求項1による少なくとも2つの発光ダイオードアレイの駆動制御装置、並びに請求項10による少なくとも2つの発光ダイオードアレイの駆動制御方法は、次のような利点を有している。すなわち複数の発光ダイオードアレイの作動のために唯一の電流調整器(例えばスイッチングレギュレータ)を設けるだけでよいという利点である。その際発光ダイオードアレイは実質的に一定の電流を生成する手段を用いて生成される電流に基づいて通電され、この電流は前記発光ダイオードアレイの少なくとも1つに少なくとも一時的に供給されるものである。これにより、電気的なエネルギーからそれぞれの発光ダイオードアレイに適した電圧への付加的な変換と、それに伴う各発光ダイオードアレイにおける1つ以上の電流シンクの配列が回避される。このことは変換による電気的なエネルギー損失を低減させ、さらに電流シンクの数も、発光ダイオードアレイの駆動制御に要する構成要素の数も低減させる。それにより、そのつど事前に調整が必要とされていた各発光ダイオードアレイにおける電流の適応化も省かれる。またそれぞれの発光ダイオードアレイを流れる電流を検査するための相応の電流測定も省略することができるようになる(この測定も電気エネルギーの損失を引き起こしていた)。これにより総体的にみて発光ダイオードアレイの駆動制御装置に対する大幅なコスト削減が実現される。同時に簡単で手間のかからない保守管理も可能となる。なぜなら場合によって必要となる構成要素の交換も少なくて済むからである。
【0010】
この発明は、電圧適応化に関する電気エネルギー源からの迂回と、個々の発光ダイオードアレイにおける電流制御のための付加的な電流シンクを回避することに基づいている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1の実施形態による少なくとも2つの発光ダイオードアレイを駆動制御するための装置のブロック回路図
【
図2】別の実施形態による少なくとも2つの発光ダイオードアレイを駆動制御するための装置のブロック回路図
【発明を実施するための形態】
【0012】
従属請求項に記載されている特徴は、本発明の別の有利な構成例及び改善例に関するものである。
【0013】
本発明によれば有利には、電流調整器、特に実質的に一定の電流を生成するための手段は、インダクタンスを含む。特にこの場合は実質的に一定の電流のレベルが前記インダクタンスに基づいて決定され得る。この場合の利点は、それによって、実質的に一定の電流のレベルが簡単な形式で事前に確定できることにある。これによりこの電流の大きさは、各発光ダイオードアレイへの電流放電前に既知となり、それぞれの発光ダイオードアレイにおける複雑でコストのかかる制御を省くことができるようになる。
【0014】
別の有利な実施例によれば、前記電流調整器は少なくとも1つの電流制御器である。この電流制御器は、電源から供給される電気エネルギーから所定の電流への簡単で低コストな変換と制御を可能にする。なぜなら電圧制御器において必要とされていた付加的なコンデンサが省かれるからである。
【0015】
さらに別の有利な実施例によれば、少なくとも1つの発光ダイオードアレイの時間依存性の通電のための装置が含まれる。この場合の利点は、それによって、少なくとも1つの発光ダイオードアレイの輝度が簡単かつ低コストに変更できることである。ここでは例えば発光ダイオードアレイの発光ダイオードをより明るく発光させたい場合には、相応する発光ダイオード電流の通電時間が延長される。また発光ダイオードの輝度を低減したいときには、相応する発光ダイオードアレイにおいて通電時間が相応に短縮される。
【0016】
別の有利な実施例によれば、前記時間依存性の通電のための装置はマイクロコントローラを含んでいる。この場合の利点はマイクロコントローラがそれぞれの発光ダイオードアレイに通電するための相応のスイッチを非常に高速に制御できる点である。このマイクロコントローラは特にプログラミングが可能なものなので、例えばマイクロコントローラに周辺光を測定する輝度センサを接続することも可能である。そうすることによりこのマイクロコントローラは周辺輝度に応じて発光ダイオードアレイの通電を、発光ダイオードの輝度が周囲の輝度に適するように制御することができるようになる。これにより、発光ダイオードの作動に必要な電気エネルギーを低減することが可能になる。
【0017】
本発明の別の有利な実施例によれば、少なくとも1つの発光ダイオードアレイのための調整手段が設けられる。この場合の利点は、発光ダイオードアレイの発光ダイオードが可及的に安定して駆動制御ないし通電できる点にある。そのようにして均一でかつ信頼性の高い発光ダイオードの発光が保証されるようになる。
【0018】
別の有利な実施例によれば、前記調整手段は、少なくとも1つのコンデンサ含み、該コンデンサは特に少なくとも1つの発光ダイオードアレイに対して並列に接続されている。この場合の利点は、発光ダイオードアレイの発光ダイオードの均等な光放出のためのコンデンサを簡単かつ低コストなやり方で考慮できる点にある。場合によってそれぞれの発光ダイオードアレイのオン/オフの際に発生し得る電圧ピークはこれによって大幅に解消することができるようになり、発光ダイオードの寿命も延びる。
【0019】
有利には、少なくとも1つの発光ダイオードアレイは、ハイサイドスイッチ及び/又はローサイドスイッチを用いて制御され、前記ハイサイドスイッチ及び/又はローサイドスイッチは半導体スイッチを含んでいる。この場合の利点は、それぞれの発光ダイオードアレイが簡単な形式で特定の要求に適合することができるようになることである。自動車分野に適用される多くのケースにおいて前記ハイサイドスイッチは、短絡等による不所望なスイッチオンの確率を低減させるのに必要とされる。このスイッチが特に半導体スイッチであるならば特に高速なスイッチオン/オフが可能になる。それと同時に、例えばリレーなどの機械的なスイッチに代えて半導体スイッチを用いることによって電力ロスも最小になる。
【0020】
さらに別の有利な実施例によれば、生成された電流のレベルを測定するための手段が設けられる。この場合の利点は、それによって電流の大きさが検査できる点にある。それに対して特に最新の測定方法が用いられるならば、例えば電流増幅を伴うハイサイド測定方式が用いられるならば、電流測定の際に生じる通常の電力ロスが著しく低減される。
【0021】
発光ダイオードアレイを駆動制御するための本発明による有利な方法によれば、電気エネルギーを供給するステップと、供給された電気エネルギーから実質的に一定の電流を生成するステップと、少なくとも1つの発光ダイオードを備えた少なくとも2つの発光ダイオードアレイのために生成された実質的に一定の電流を供給するステップと、供給された電流に基づいて少なくとも一時的に、少なくとも1つの発光ダイオードアレイの少なくとも1つの発光ダイオードを用いて光を生成するステップとが含まれる。
【0022】
この場合有利には、さらに前記生成された実質的に一定の電流を用いた前記発光ダイオードアレイの少なくとも1つの時間制御された通電に基づいて、少なくとも1つの発光ダイオードの輝度を制御するステップが含まれる。
【実施例】
【0023】
次に本発明を図面に基づき以下の明細書で詳細に説明する。
【0024】
図1には、第1の実施形態による複数の発光ダイオードアレイを駆動制御するための装置がブロック回路図で示されている。
【0025】
図1には参照符号1で本発明の第1の実施形態による少なくとも2つの発光ダイオードアレイを駆動制御するための装置が示されており、この装置1は電源の形態の電気エネルギー源2と、電流調整器2a(例えばスイッチングレギュレータ)と、それぞれが1つ若しくはそれ以上の発光ダイオード8を備えている4つの発光ダイオードアレイ7a〜7dとを含んでいる。ここでは前記電流調整器2aが抵抗3aと、コンデンサ3bと、該コンデンサに並列に接続されたコイルの形態のインダクタンス3とを含んでいる。電流調整器2aの電流出力側には接続線路4を介して、相互に並列に接続された複数の発光ダイオードアレイ7a〜7dが接続されている。これらの発光ダイオードアレイ7a〜7dの各々に対してそれぞれコンデンサ9a〜9dが並列に接続されている。このような並列に接続されたコンデンサ9a及び発光ダイオードアレイ7a、コンデンサ9b及び発光ダイオードアレイ7b、コンデンサ9c及び発光ダイオードアレイ7c、コンデンサ9d及び発光ダイオードアレイ7dからなる各組合わせは、それぞれ1つのダイオード20と、1つのスイッチ(例えばローサイドスイッチ)10a〜10dに直列に接続されている。前記スイッチ10a〜10dを介して、前記のコンデンサと発光ダイオードアレイとからなる各組合わせ7a及び9a、7b及び9b、7c及び9c、7d及び9dは、線路4aを介して電流調整器2aないし電源2に接続され得る。前記スイッチ10a〜10dはそれぞれ半導体スイッチとして構成され、マイクロコントローラ11と個別に接続されている。このマイクロコントローラ11は、前記スイッチ10a〜10dの各スイッチング時間と、それぞれスイッチオンされた発光ダイオードアレイ7a〜7dに設けられている発光ダイオード8の輝度を直接制御している。
図1左方の上側ではさらに、半導体スイッチ12を介して電流調整器2aの電流出力側に、電流測定装置6が設けられている。この電流測定装置6もさらなる接続線路を介して電流調整器2aに接続されている。電流測定装置6では、電流調整器2aの出力側から、それぞれの発光ダイオードアレイ7a〜7dに対して、ないしはコンデンサ9a〜9dと発光ダイオードアレイ7a〜7dからなる各組合わせに対して、供給される電流が測定される。これにより、発光ダイオードアレイ7a,7b,7c,7dを通って流れる電流の測定と、特にこの電流の予め定められた値への整合化ないし適応化が完全に省かれる。
【0026】
図2には、別の実施形態による少なくとも2つの発光ダイオードアレイを駆動制御するための装置のブロック回路図が示されている。
【0027】
この
図2に示されている発光ダイオードアレイ7a〜7dの駆動制御装置1では、この装置1が
図1に示されているローサイドスイッチ10a〜10dの代わりに、ハイサイドスイッチ10a〜10dを含んでいる。これらのスイッチ10a〜10dは、線路4の形態の接続線路と、前記のコンデンサ9a及び発光ダイオードアレイ7a、コンデンサ9b及び発光ダイオードアレイ7b、コンデンサ9c及び発光ダイオードアレイ7c、コンデンサ9d及び発光ダイオードアレイ7dからなる各並列回路との間に設けられている。マイクロコントローラ11はここでは図示されていないが
図1と同様に前記スイッチ10a〜10dをそれぞれ個別に制御している。
【0028】
本願発明は、前述のように有利な実施例の形態で説明してきたが、これは本願の権利範囲の限定を意図しているわけではなく、むしろ本願発明では多岐多様な変更が可能である。
【符号の説明】
【0029】
1 駆動制御装置
2 電流調整器
3 インダクタンス
3a 抵抗
3b コンデンサ
4 接続線路
4a 線路
7a−7d 発光ダイオードアレイ
8 発光ダイオード
9a−9d コンデンサ
10a〜10d スイッチ
20 ダイオード