(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
画像形成の用紙設定条件のうち、少なくとも1つ以上の用紙設定条件を用紙プロファイルとして登録が可能で、かつ登録した用紙プロファイルを呼び出して表示操作部に前記用紙プロファイルの一覧画面を表示可能な制御部であって、
前記用紙プロファイルに、給紙トレイの使用実績を関連付けて登録し、前記一覧画面上で、用紙プロファイル毎に前記給紙トレイの使用実績を参照可能とすることを特徴とする画像形成制御部。
前記表示操作部を通して前記給紙トレイの選択と非選択とが切り替え可能であり、給紙トレイの選択が行われた場合、前記給紙トレイに対する前記用紙プロファイルの選択を可能にし、
前記用紙プロファイル一覧の呼び出しは、前記用紙プロファイルの選択をする対象の給紙トレイが選択された後に実行されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成制御部。
画像形成の用紙設定条件のうち、少なくとも1つ以上の用紙設定条件を用紙プロファイルとして登録が可能で、かつ登録した用紙プロファイルを呼び出して表示操作部に前記用紙プロファイルの一覧画面を表示可能な制御部であって、
前記用紙プロファイルに、給紙トレイの使用実績を関連付けて登録し、前記一覧画面上で用紙プロファイルと前記給紙トレイの使用実績とを参照可能とし、
さらに前記表示操作部を通して前記給紙トレイの選択と選択された前記給紙トレイに対する前記用紙プロファイルの選択を可能にし、
前記用紙プロファイル一覧の呼び出しは、前記用紙プロファイルの選択をする対象の給紙トレイが選択された後に実行され、
前記対象の給紙トレイを選択後に呼び出された用紙プロファイルについて、対象の給紙トレイでの印刷実績を有するものに限って一覧画面に表示するか前記印刷実績の有無に拘わらず一覧画面として表示するかを、切り換え可能であることを特徴とする画像形成制御部。
画像形成の用紙設定条件のうち、少なくとも1つ以上の用紙設定条件を用紙プロファイルとして登録が可能で、かつ登録した用紙プロファイルを呼び出して表示操作部に前記用紙プロファイルの一覧画面を表示可能な制御部であって、
前記用紙プロファイルに、給紙トレイの使用実績を関連付けて登録し、前記一覧画面上で用紙プロファイルと前記給紙トレイの使用実績とを参照可能とし、
さらに前記表示操作部を通して前記給紙トレイの選択と選択された前記給紙トレイに対する前記用紙プロファイルの選択を可能にし、
前記用紙プロファイル一覧の呼び出しは、前記用紙プロファイルの選択をする対象の給紙トレイが選択された後に実行され、
前記対象の給紙トレイで使用実績のある用紙プロファイルのみを抽出し、用紙プロファイル一覧画面に表示可能なことを特徴とする画像形成制御部。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
なお、用紙プロファイルは、複数の登録が可能であり、同一の用紙への出力を行う際に再度呼び出して使用する形態をとることが多い。微妙に調整値を変更した複数の用紙プロファイルを持つケースが多く、その数は多数(例えば500件)になり、雑多になる場合がある。このため、ユーザーは用紙プロファイルに名称を付け、それをヒントとして使用時に呼び出しを行う。しかし、それでもそれらのプロファイルは実際の印刷に使用されたものかどうかの判別がつきにくく、類似したプロファイルの内どれを使用するのがベストか判断できない場合がある。
また、用紙プロファイルは使用するトレイとの関係が重要だが(=同一の用紙プロファイルでも別トレイでは条件が異なる)、プロファイルにはトレイとの関連付けが無いため、前記同様に選択時に判断にまよう。
また、以下2点の問題もある。
(1)現在使用したトレイで使われたことのある用紙プロファイルがどれか判断が付かない。
(2)テスト的に使用された用紙プロファイルか印刷に実際に使用されたプロファイルか判断が付かない。
【0005】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、用紙プロファイルと給紙トレイの使用実績とを関連付けかつ表示可能とすることで類似した用紙プロファイルが多数存在する場合であっても、容易にユーザーが判断することを可能にする画像形成制御部および画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明の画像形成制御部のうち第1の本発明は、画像形成の用紙設定条件のうち、少なくとも1つ以上の用紙設定条件を用紙プロファイルとして登録が可能で、かつ登録した用紙プロファイルを呼び出して表示操作部に前記用紙プロファイルの一覧画面を表示可能な制御部であって、
前記用紙プロファイルに、給紙トレイの使用実績を関連付けて登録し、前記一覧画面上で
、用紙プロファイル毎に前記給紙トレイの使用実績を参照可能とすることを特徴とする。
【0007】
上記本発明によれば、用紙プロファイルに給紙トレイの使用実績が関連付けられるので、これを表示操作部の一覧画面で参照して、容易に用紙プロファイルの判断をすることができる。
【0008】
なお、本発明の画像形成制御部は、機械、環境の状態を含め、最適な条件で印刷するために用紙のプロファイルの設定(坪量、用紙種類、サイズ、表裏調整値、プロセス調整など)を行い、そのプロファイルを登録できる構成を有している。
用紙プロファイルの登録は、不揮発のメモリー、HDDなどの記憶部に対し行う。
用紙プロファイルと給紙トレイの使用実績とを関連付ける形態は、用紙プロファイル内に使用実績を登録する構成に限定されない。例えば、用紙プロファイルのテーブルとは別に、用紙プロファイルに対する使用実績を記録するテーブルを設けて互いに関連付けするようにしてもよい。
【0009】
用紙の使用実績としては、使用給紙トレイが含まれ、さらに印刷実績などを含むことができる。印刷実績としては、個々の使用給紙トレイの印刷実績や使用給紙トレイの累積した印刷実績などを挙げることができる。印刷実績としては、印刷枚数、ジョブ数、印刷時間などが挙げられる。これらのいずれか、または複数を印刷実績として用紙プロファイルに関連付けることができる。
【0010】
また、表示操作部は、複写機、プリンター等の画像形成装置の機能設定、実行条件などを設定できるものが挙げられる。表示操作部は、CRT、液晶、EL等の縦型表示パネル部と表示パネルの釦位置に対応した座標位置の検出を行うタッチパネル、マウス等の入力装置部を含むものが例示される。
【0011】
また、画像形成制御部は、CPUとこれを動作させるプログラムとを主構成とし、その他に、不揮発メモリー、RAMなどの記憶部を含むことができる。画像形成制御部は、画像形成装置の本体内に備えられて画像形成装置全体を制御するもので構成することができ、また、画像形成装置の本体の外部にあって、ネットワークなどによって画像形成装置に接続されるものであってもよい。
【0015】
第
2の本発明の画像形成制御部は、前記第
1の本発明において、前記表示操作部を通して
前記給紙トレイの選択と非選択とが切り替え可能であり、給紙トレイの選択
が行われた場合、前記給紙トレイに対する前記用紙プロファイルの選択を可能にし、
前記用紙プロファイル一覧の呼び出しは、前記用紙プロファイルの選択をする対象の給紙トレイが選択された後に実行されることを特徴とする。
【0016】
第
3の本発明の画像形成制御部は、
画像形成の用紙設定条件のうち、少なくとも1つ以上の用紙設定条件を用紙プロファイルとして登録が可能で、かつ登録した用紙プロファイルを呼び出して表示操作部に前記用紙プロファイルの一覧画面を表示可能な制御部であって、
前記用紙プロファイルに、給紙トレイの使用実績を関連付けて登録し、前記一覧画面上で用紙プロファイルと前記給紙トレイの使用実績とを参照可能とし、
さらに前記表示操作部を通して前記給紙トレイの選択と選択された前記給紙トレイに対する前記用紙プロファイルの選択を可能にし、
前記用紙プロファイル一覧の呼び出しは、前記用紙プロファイルの選択をする対象の給紙トレイが選択された後に実行され、前記対象の給紙トレイを選択後に呼び出された用紙プロファイルについて、対象の給紙トレイでの印刷実績を有するものに限って一覧画面に表示するか前記印刷実績の有無に拘わらず一覧画面として表示するかを、切り換え可能であることを特徴とする。
【0017】
上記本発明によれば、対象の給紙トレイでの印刷実績を有するものに限って一覧画面に表示する場合と、印刷実績の有無に拘わらず一覧画面として表示する場合とに切り換えることができ、そのときの状況やユーザーの希望に沿った表示形態にすることができる。
【0018】
第
4の本発明の画像形成制御部は、前記第
3の本発明において、前記切り換えを前記表示操作部を通した操作入力により実行可能にすることを特徴とする。
【0019】
上記本発明によれば、表示操作部を通したユーザーの操作によって上記表示を切り換えることができる。
【0020】
第
5の本発明の画像形成制御部は、
画像形成の用紙設定条件のうち、少なくとも1つ以上の用紙設定条件を用紙プロファイルとして登録が可能で、かつ登録した用紙プロファイルを呼び出して表示操作部に前記用紙プロファイルの一覧画面を表示可能な制御部であって、
前記用紙プロファイルに、給紙トレイの使用実績を関連付けて登録し、前記一覧画面上で用紙プロファイルと前記給紙トレイの使用実績とを参照可能とし、
さらに前記表示操作部を通して前記給紙トレイの選択と選択された前記給紙トレイに対する前記用紙プロファイルの選択を可能にし、
前記用紙プロファイル一覧の呼び出しは、前記用紙プロファイルの選択をする対象の給紙トレイが選択された後に実行され、前記対象の給紙トレイで使用実績のある用紙プロファイルのみを抽出し、用紙プロファイル一覧画面に表示可能なことを特徴とする。
【0021】
上記本発明によれば、対象の給紙トレイで使用実績のある用紙プロファイルのみを一覧に表示することで、使用実績のある用紙プロファイルをユーザーが容易に選択することができる。
【0022】
第6の本発明の画像形成制御部は、前記第1〜第5の本発明のいずれかにおいて、前記給紙トレイの使用実績に、個々の使用給紙トレイでの印刷実績を含むことを特徴とする。
第7の本発明の画像形成制御部は、前記第1〜第6の本発明のいずれかにおいて、前記給紙トレイの使用実績に、個々の使用給紙トレイでの印刷実績の累計を含むことを特徴とする。
第8の本発明の画像形成制御部は、前記第6または第7の本発明において、前記給紙トレイの使用実績に、個々の使用給紙トレイでの印刷実績を含むことを特徴とする。
第9の本発明の画像形成制御部は、前記第1〜第8の本発明のいずれかにおいて、印刷ジョブを管理することを特徴とする。
【0023】
上記本発明によれば、ジョブの予約、保存、実行、削除などの管理を画像形成制御部により行うことができる。
【0024】
第10の本発明の画像形成装置は、前記第1〜第9の本発明のいずれかに記載の画像形成制御部と、前記画像形成制御部で制御される表示操作部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、以下の効果がある。
(1)類似構成の用紙プロファイルが多々存在する場合であっても、使用給紙トレイでの絞り込み、使用実績から、使用すべきプロファイルの絞込みが容易となる。
(2)使用していないプロファイルを判断可能であり、削除の判断が可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、画像形成装置全体の中央断面図であり、機械的な構成を示している。以下に、その構成を説明する。
画像形成装置1は、その上部側に、CCD131を含むスキャナー部130、自動原稿搬送装置(ADF)135が設けられて原稿の画像読取が可能になっている。また、画像形成装置1の上部側で、プラテンガラスが位置しない箇所に、タッチパネルからなる操作部140が設けられて、操作者による操作および情報の表示が可能になっている。該操作部140は、本発明の表示操作部に相当するものである。
【0028】
また、画像形成装置1の下部側には、複数の給紙トレイ160(図では3段)が配置され、さらに画像形成装置1に付設するようにして同じく給紙トレイとなる大容量給紙トレイ161が配置されている。画像形成装置本体内には、給紙トレイから給紙される用紙を搬送する搬送路が設けられており、該搬送路途中に、LD部152、感光体153、帯電器154、現像器155、転写部156、定着器157などで構成されるプリンター部150が設けられており、該プリンター部150は、本発明の画像形成部に相当し、スキャナー部130から得られた画像データおよび、設定された画像形成条件に基づいて用紙に画像を形成する予約ジョブを実行する。
【0029】
帯電器154、現像器155、転写部156等は、感光体153の周囲に配置されている。帯電器154は、画像書込み前に感光体153の表面を一様に帯電する。LD部152は、表面が一様に帯電された感光体153に半導体レーザを照射することにより感光体153に静電潜像を形成する。現像器155は、LD部152によって感光体153に形成された静電潜像をトナー部材によって現像する。この現像処理によって感光体153にトナー画像が形成される。転写部156は、給紙トレイ160や大容量給紙トレイ161から搬送されてきた用紙に感光体153のトナー画像を転写する。トナー像が転写された用紙は、感光体153から分離されて定着器157に搬送される。感光体153に残留したトナー部材は、クリーニング部によって除去される。
【0030】
定着器157は、搬送された用紙を加熱することにより用紙の表面側に転写されたトナー画像を定着する。定着処理が施された用紙は、片面印刷の場合にはそのまま後処理装置(FNS)180に搬送される。後処理装置(FNS)180では、ステープル、パンチ、断裁などが行われる。一方、両面印刷の場合には、定着後の用紙がスイッチバックされて当該用紙の裏面側にプリンター部150で所定の画像が転写される。そして、両面に画像が形成された用紙は定着後に後処理装置(FNS)180に搬送される。
【0031】
図2は、デジタル複合機(コピア、プリンタ−、スキャナー)である画像形成装置1の回路ブロックを示す図であり、その内容を以下に詳細に説明する。
画像形成装置1は、制御ブロック110とスキャナー部130と操作部140とプリンター部150とを有するデジタルコピア本体と、LAN4を通して端末3などの外部機器から入力される画像データを処理し、またはスキャナー部130で得た画像データを、LAN4を通して端末3などの外部機器に転送可能にする画像処理手段(プリント&スキャナーコントローラー)160とを備えている。
【0032】
制御ブロック110には前記画像処理手段160に接続されたPCIバス112を有しており、該PCIバス112にDRAM制御IC111が接続されている。DRAM制御IC111には、圧縮メモリー120とページメモリー121とからなる画像メモリーが接続されている。圧縮メモリー120は、ジョブスケジュール画面や原稿などの圧縮画像データを格納するためのメモリーであり、ページメモリー121は、画像形成前にプリント対象の非圧縮画像データを一時的に格納するためのメモリーである。
【0033】
また、PCIバス112に接続されたHDD127は、画像形成装置1や画像処理手段160に接続される端末3などにより生成されたジョブ等を保存する。HDD127には、複数のジョブが保存される。各ジョブには、ジョブ全体の情報とページ単位の情報と画像データとが含まれている。ジョブ全体の情報(以下、ジョブ設定情報という)には、例えば、ジョブの識別番号や使用トレイ情報、用紙設定条件等が含まれている。
【0034】
また、制御ブロック110には、画像制御CPU113を備えており、該画像制御CPU113に前記DRAM制御IC111が接続されている。
また、画像制御CPU113には、ROM114と不揮発メモリー115が接続されている。該不揮発メモリー115には、画像形成装置1の初期印刷設定情報や、プロセス制御パラメータ等の機械設定情報、ユーザー設定値、各給紙トレイの用紙設定条件データ、予約ジョブの管理情報、用紙プロファイル、給紙トレイの使用実績などが格納されており、ROM114には、上記画像制御CPU113を動作させるためのプログラムなどが格納されている。なお、上記用紙プロファイルと該用紙プロファイルを用いた給紙トレイの使用実績は関連付けて格納されている。
【0035】
画像制御CPU113は、前記ROM114や不揮発メモリー115の不揮発データを読み取り可能であり、また、所望のデータを不揮発データとして不揮発メモリー115に書き込むことが可能である。画像制御CPU113は、上記機械設定情報や印刷設定情報、JOB管理情報などに従って画像形成装置1の各部を動作制御する。画像制御CPU113は、画像形成装置1全体を制御するものであり、本発明の画像形成制御部の主要部を構成する。また、画像制御CPU113は、HDD127や圧縮メモリー120に格納されたJOBの予約、実行等の管理制御、用紙設定条件の設定、用紙プロファイルの登録、呼び出し等を行う。
【0036】
次に、前記スキャナー部130は、光学読み取りを行うCCD131と、スキャナー部130全体の制御を行うスキャナー制御部132とを備えている。スキャナー制御部132は、前記画像制御CPU113とシリアル通信可能に接続されている。また、前記CCD131は、該CCD131で読み取った画像データを処理する読み取り処理部116に接続され、該読み取り処理部116には画像データを圧縮処理する圧縮IC118が接続され、該圧縮IC118は前記したDRAM制御IC111に接続されている。
【0037】
前記操作部140は、表示部と入力部とを兼ね、タッチパネルで構成されるLCD141と、操作部全体を制御する操作部制御部142とを備えており、該操作部制御部142は前記画像制御CPU113にシリアル通信可能に接続されている。操作部140では、画像制御CPU113の制御を受けて、LCD141によって、画像形成装置1における印刷設定や動作制御条件などの機械設定入力、出力に関する設定入力、給紙トレイの選択、給紙トレイにおける用紙プロファイルの選択、変更や用紙プロファイルの変更、登録削除等が可能になっており、さらに設定内容の表示、ジョブスケジュール画面、用紙プロファイルの一覧画面の表示などの所望の情報等の表示が可能になっている。さらには、各給紙トレイの用紙情報の設定(サイズ、紙種、坪量)や、出力モード設定の設定などが可能になっている。
【0038】
また、前記DRAM制御IC111には、圧縮された画像データを伸長する伸長IC125が接続されており、該伸長IC125には書き込み処理部126が接続されている。
該書き込み処理部126は、プリンター部150のLD部(レーザダイオード)152に接続され、該LD部152の動作に用いられる書き込みデータの処理を行う。また、
プリンター部150は、プリンター部150の全体(給紙、画像形成、排紙、後処理など)を制御するプリンター制御部151を備えており、プリンター制御部151は前記した画像制御CPU113に接続されている。プリンター制御部151は画像制御CPU113の制御指令に従って動作してプリンター部150を制御する。
【0039】
また、前記DRAM制御IC111が接続されたPCIバス112には、前記画像処理手段(プリント&スキャナーコントローラー)160のDRAM制御IC161が接続されている。前記画像処理手段(プリント&スキャナーコントローラー)160は、画像形成装置1をネットワークプリンターやネットワークスキャナとして使用する場合に、LAN4に接続される端末3などから画像データ等を画像形成装置1で受信したり、スキャナー部130で取得した画像データをLAN4に接続される端末3などに送信したりするものである。画像処理手段(プリント&スキャナーコントローラー)160では、DRAM制御IC161に、DRAMなどで構成される画像メモリー162が接続されている。また、画像処理手段(プリント&スキャナーコントローラー)160では、共通バスに前記DRAM制御IC161と、画像処理手段160全体の制御を行うコントローラー制御CPU163、LANインターフェース165、HDD166が接続されている。LANインターフェース165は、LAN4に接続されている。
【0040】
次に、上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
先ず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。
第1に画像形成装置1において、スキャナー部130で画像を読み取り画像データを生成する場合について説明する。スキャナー部130において原稿からCCD131により画像を光学的に読み取る。この際には、画像制御CPU113から指令を受けるスキャナー制御部132によってCCD131の動作制御を行う。原稿の読み取りは、自動原稿搬送装置(ADF)135によって行ってもよく、また、プラテンガラス上に原稿を置いて行ってもよい。
【0041】
画像制御CPU113はプログラムによって動作し、操作部140による操作に基づいてスキャナー部130への指令を発行する。CCD131で読み取られた画像は、読み取り処理部116でデータ処理がなされ、データ処理された画像データは、圧縮IC118において所定の方法によって圧縮され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリー120やHDD127に格納される。
【0042】
この他に画像データは、LAN4を介して画像形成装置1に入力される。上記画像データとしては、例えば端末3などのアプリケーションプログラム等により生成されたものや他の画像形成装置により生成されたものが挙げられる。該データは、LAN4、LANインターフェース165を介して画像処理手段(プリント&スキャナーコントローラー)160で受信され、DRAM制御IC161によって画像メモリー162やHDD166に一旦格納される。上記画像メモリー162やHDD166のデータは、PCIバス112を介してDRAM制御IC111に転送され、ページメモリー121に一旦格納される。ページメモリー121に格納されたデータは、DRAM制御IC111を介して圧縮IC118に順次送られて圧縮処理され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリー120やHDD127に格納される。
【0043】
画像形成装置1で画像出力を行う場合、上記のようにして圧縮メモリー120やHDD127に格納された画像データを、DRAM制御IC111を介して伸長IC125に送出してデータを伸長する。伸長したデータはDRAM制御IC111を介して書き込み処理部126に送出して書き込みデータを生成し、LD部152において感光体153への書き込みを行う。また、プリンター部150では、画像制御CPU113の指令を受けたプリンター制御部151によって給紙トレイ160、大容量給紙トレイ161、搬送路などの各部の制御が行われる。プリンター部150において、画像形成、用紙への転写、定着、搬送路による後処理装置(FNS)180への搬送、後処理装置(FNS)180での後処理などが順次行われて印刷出力が行われる。
【0044】
なお、各給紙トレイの用紙設定条件は、操作部140を介して予め設定しておき、不揮発メモリー115に格納しておく。画像制御CPU113は、各JOBの実行に際し、前記不揮発メモリー115に格納されたデータを読み出し、JOBで必要とされる給紙トレイを選択して、給紙を実行する。予約JOBがある場合には、設定された順序に従って、各JOBを順次実行する。また、ジョブの予約の際に給紙トレイの用紙設定条件を設定するものであってもよい。
【0045】
各給紙トレイの用紙設定条件の設定を行う給紙トレイ設定画面1400を
図3に示す。該給紙トレイ設定画面1400は、操作部140に操作入力可能に表示されるものである。
給紙トレイ設定画面1400の左側には、給紙トレイ選択釦群1401が押釦可能に表示されており、図では、給紙トレイ1が選択されて給紙トレイ選択釦がハイライト表示されている。この状態で他の給紙トレイ選択釦を押釦されると、該当する給紙トレイの選択に切り替わる。
【0046】
給紙トレイ選択釦群1401を除いた大半の画像領域は用紙設定条件表示欄1402になっている。用紙設定条件表示欄1402には、用紙サイズ、用紙種類、坪量、後処理の有無、速度、表裏調整、プロセス調整、などの設定内容が表示されている。また、用紙設定条件表示欄1402内には、設定変更釦1403が押釦可能に表示されている。設定変更釦1403を押釦すると、画面が図示しない設定変更画面に遷移し、用紙設定条件表示欄1402に表示されている各設定条件を変更することが可能になる。
【0047】
また、給紙トレイ設定画面1400には、用紙設定条件表示欄1402の上方側に設定呼出し釦1404と設定登録釦1405とが押釦可能に表示されている。
設定登録釦1405が押釦されると、用紙設定条件表示欄1402で示されている内容が、選択されている対象の給紙トレイに関連付けて設定登録される。登録は、不揮発メモリー115に対し行われる。
【0048】
設定呼出し釦1404が押釦されると、用紙プロファイル一覧画面が表示される。
図4は、従来の用紙プロファイル一覧画面1450を示すものである。
用紙プロファイル一覧画面1450では、プロファイル番号欄1451とプロファイル名称欄1452、用紙サイズ欄1453、用紙種類欄1454、坪量欄1455、調整有無欄1456が横方向に沿って設けられており、それぞれの用紙プロファイルは、行方向に並んでリスト化されている。いずれかの用紙プロファイルについて上記各欄のいずれかを押釦すると、該当する用紙プロファイルが選択されて該用紙プロファイルの全ての表示欄が横方向に沿ってハイライト表示される。
【0049】
選択された用紙プロファイルのより詳細な内容は、押釦可能に表示されている詳細確認釦1460を押釦することで図示しない詳細表示画面に遷移して表示される。
また、用紙プロファイル一覧画面1450には、削除釦1461が押釦可能に表示されており、用紙プロファイルのいずれかが選択されている状態で削除釦1461が押釦されると、該当する用紙プロファイルが削除され、削除された用紙プロファイルを除いたリストが再構築されて用紙プロファイル一覧画面1450に表示される。しかし、用紙プロファイルには給紙トレイの使用実績が示されていないため、重要度の判断が難しい。
【0050】
また、用紙プロファイル一覧画面1450の下方部右側には、OK釦1462とキャンセル釦1463とが押釦可能に表示されている。
OK釦1462は、用紙プロファイルが選択されている状態で押釦されると、選択された用紙プロファイルの内容を保持して給紙トレイ設定画面1400に復帰し、保持した内容に沿って給紙トレイ設定画面1400の表示内容を変更する。
また、キャンセル釦1463を押釦すると、用紙プロファイル一覧画面1450で選択されている用紙プロファイルの内容を保持することなく給紙トレイ設定画面1400に復帰し、給紙トレイ設定画面1400の用紙設定条件は、用紙プロファイル一覧画面1450に遷移する前の内容が維持される。
【0051】
しかし、従来の用紙プロファイルの一覧画面では、テスト的に作られたプロファイルか実際に使用されたものかの判断が付かず、また、現在の給紙トレイで使用された実績があるかどうかの判断も付かない。このため類似したプロファイルが多い場合、どれが使用できるかわからない。
【0052】
これに対し、
図5は、本発明による用紙プロファイル一覧画面1410を示すものである。用紙プロファイル一覧画面1410は、操作部140に操作入力可能に表示されるものである。
用紙プロファイル一覧画面1410では、従来と同様に、プロファイル番号欄1411とプロファイル名称欄1412、用紙サイズ欄1413、用紙種類欄1414、坪量欄1415、調整有無欄1416が横方向に沿って設けられており、さらに、その横方向に、本発明特有の表示欄として使用トレイ欄1417、印刷実績欄1418が設けられている。使用トレイ欄1417は、使用された給紙トレイの番号がハイライト表示されている。印刷実績欄1418は、当該用紙プロファイルによって使用された給紙トレイの印刷枚数の累積値が示されている。上記用紙プロファイルは、行方向に沿ってリスト化されている。
いずれかの用紙プロファイルについて上記各欄のいずれかを押釦すると、該当する用紙プロファイルが選択されて横方向に沿ってハイライト表示される。
【0053】
すなわち、上記用紙プロファイル一覧画面1410では、用紙プロファイルと給紙トレイの使用実績が関連付けられて表示されている。なお、この例では、給紙トレイの使用実績として使用給紙トレイと印刷実績の両方が表示されているが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、使用給紙トレイのみを表示するようにしてもよい。また、ユーザーの操作によって、使用給紙トレイ以外の印刷実績の表示の有無を切り換えできるようにしてもよく、また、給紙トレイの使用実績全体の表示の有無を切り換えできるようにしてもよい。
【0054】
選択された用紙プロファイルの詳細な内容は、押釦可能に表示されている詳細確認釦1420を押釦することで図示しない詳細表示画面に遷移する。また、用紙プロファイル一覧画面1410には、削除釦1421が押釦可能に表示されており、用紙プロファイルのいずれかが選択されている状態で削除釦1421が押釦されると、該当する用紙プロファイルが削除され、削除された用紙プロファイルを除いたリストが再構築されて用紙プロファイル一覧画面1410に表示される。
【0055】
また、用紙プロファイル一覧画面1410の下方部右側には、OK釦1422とキャンセル釦1423とが押釦可能に表示されている。
OK釦1422は、用紙プロファイルが選択されている状態で押釦されると、選択された用紙プロファイルの内容を保持して給紙トレイ設定画面1400に復帰し、保持した内容に沿って給紙トレイ設定画面1400の表示内容を変更する。
また、キャンセル釦1423を押釦すると、用紙プロファイル一覧画面1410で選択されている用紙プロファイルの内容を保持することなく給紙トレイ設定画面1400に復帰し、給紙トレイ設定画面1400の用紙設定条件は、用紙プロファイル一覧画面1410に遷移する前の内容が維持される。
【0056】
なお、用紙プロファイル一覧画面1410では、全てのプロファイルを表示する全表示チェック釦1425と、現在のトレイで使用実績のあるプロファイルのみを表示するトレイ限定表示チェック釦1426とを有している。両チェック釦はいずれかをユーザーが選択して押釦することができ、デフォルトではいずれか一方がONとなるように設定しておいてもよい。
図5に示すように全表示チェック釦1425がONされていると該チェック釦にチェック印が表示され、ON操作にしたがって、
図5に示すように、全部の用紙プロファイルが用紙プロファイル一覧画面1410に表示される。表示しきれない用紙プロファイルは、スクロール釦1430の操作によって用紙プロファイルのリストをロールアップまたはロールダウンして表示することができる。全部の用紙プロファイルの表示においても用紙プロファイルと給紙トレイの使用実績とは関連付けて表示される。
【0057】
一方、トレイ限定表示チェック釦1426にONされていると該チェック釦にチェック印が表示され、
図6に示すように該チェックにしたがって、対象としている給紙トレイで使用の実績のある用紙プロファイルに限定して用紙プロファイル一覧画面1410に用紙プロファイルのリストが表示される。この画面で全表示チェック釦1425をユーザーがONすると、トレイ限定表示チェック釦1426のチェックが外れて全表示チェック釦1425にチェック印が表示され、
図5に示す用紙プロファイル一覧画面1410によって全ての用紙プロファイルが表示される。すなわち上記両チェック釦によって表示する用紙プロファイルの切り換えが可能になっている。
給紙トレイを限定して用紙プロファイルを表示している用紙プロファイル一覧画面1410では、選択されている給紙トレイが異なれば、対象の給紙トレイに従って用紙プロファイルのリストが作成される。
【0058】
次に、用紙プロファイルに給紙トレイの使用実績を関連付ける手順を
図7のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は画像形成制御部によって実行される。
ジョブの実行が開始すると、画像形成制御部の制御によって印刷が開始される(ステップs1)。一枚の用紙の印刷が進むと、登録済みの用紙プロファイルを使用しているか否かの判定がなされる(ステップs2)。登録済みの用紙プロファイルが使用されていなければ(ステップs2、NO)、用紙プロファイルに使用トレイの実績を関連付ける必要はなく、処理を終了する。一方、登録済みの用紙プロファイルを使用している場合(ステップs2、YES)、使用している給紙トレイが使用している用紙プロファイルに実績のあるトレイであるかの判定を行う(ステップs3)。
【0059】
実績のないトレイであれば(ステップs3、NO)、使用する用紙プロファイルに使用トレイを関連付けて記憶し、印刷カウンタを0にセットし(ステップs4)、一枚の印刷が終了するのを待機する(ステップs5)。一方、実績のあるトレイであれば(ステップs3、YES)、そのまま一枚の印刷が終了するのを待機する(ステップs5)。
一枚の印刷が終了すると(ステップs5、YES)、用紙プロファイルに関連付けた印刷カウンタに+1をし、記憶する(ステップs6)。次いで、全印刷が完了したか判定し(ステップs7)、全頁の印刷が完了していれば(ステップs7、YES)、処理を終了し、全頁の印刷が完了していなければ(ステップs7、NO)、ステップs5に移行して次の一枚の印刷が完了するのを待機し、全頁の印刷が完了するまで上記手順を繰り返す。
【0060】
以上の手順により用紙プロファイルに給紙トレイの使用実績を関連付けて登録することができる。
なお、上記手順では、印刷実績を印刷の都度加算するものとして説明したが、個々のジョブの履歴にプロファイル名とそのジョブでの使用実績(使用トレイ、印刷枚数)を記録しておき、必要に応じて(例えば用紙プロファイル一覧の呼び出し時)、プロファイル毎の使用実績を集計するようにしてもよい。また、上記手順では印刷実績として印刷枚数を記録しているが、ジョブ数や印刷時間などを記録してもよく、また、複数種の印刷実績を記録して複数の印刷実績または切り換えによりいずれかの印刷実績を表示するようにしてもよい。
【0061】
次に、現在の給紙トレイに該当する用紙プロファイルの表示手順について
図8のフローチャートに基づいて説明する。
この手順は、給紙トレイ設定画面1400から用紙プロファイル一覧画面1410を表示する際にも実行される。
【0062】
先ず、用紙プロファイル一覧の表示要求を受けた処理が行われる(ステップs20)。すなわち、用紙プロファイル一覧画面1410を表示するために操作部140が制御される。次いで、現在のトレイの実績プロファイル表示ボタンがONになっているか判定される(ステップs21)。用紙プロファイル一覧画面1410のトレイ限定表示チェック部1426がこれに相当する。上記ボタンがONになっていると(ステップs21、YES)、現在のトレイで使用実績のある用紙プロファイルが不揮発メモリー115などから読み出される(ステップs22)。一方、上記ボタンがONになっていなければ(ステップs21、NO)、全てのプロファイルが読み出される(ステップs23)。
ステップs22、s23後は、読み出された用紙プロファイル一覧が操作部140に表示される(ステップs24)。
【0063】
次に、用紙プロファイル一覧から特定の用紙プロファイルを削除する手順について
図9のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、用紙プロファイル一覧の表示要求を受けた処理が行われる(ステップs30)。すなわち、用紙プロファイル一覧画面1410を表示するために操作部140が制御される。次いで、削除ボタンがONになっているか判定され(ステップs31)、ONになるまで待機する(ステップs31、NO)。削除ボタンがONになっていると(ステップs31、YES)、選択されている用紙プロファイルを削除し(ステップs32)、用紙プロファイル一覧画面1410を更新して、削除した用紙プロファイルを除いて再表示する(ステップs33)。上記用紙プロファイルの削除の手順では、全ての用紙ファイルを一覧に表示した際に、給紙トレイでの使用実績を参照できるので、用紙プロファイルがいずれの給紙トレイでも使用されていないなど、重要度の低いものを選択して削除することが可能になる。
【0064】
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない限りは適宜の変更が可能である。