特許第5930287号(P5930287)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5930287
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】電気接続箱
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/16 20060101AFI20160526BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20160526BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20160526BHJP
【FI】
   H02G3/16
   H05K5/02 L
   B60R16/02 610B
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-39816(P2012-39816)
(22)【出願日】2012年2月27日
(65)【公開番号】特開2013-176242(P2013-176242A)
(43)【公開日】2013年9月5日
【審査請求日】2014年6月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】特許業務法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 達哉
(72)【発明者】
【氏名】水野 雄大
【審査官】 神田 太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−111193(JP,A)
【文献】 特開2006−149157(JP,A)
【文献】 特開2006−351905(JP,A)
【文献】 特開2007−027395(JP,A)
【文献】 実開平03−081682(JP,U)
【文献】 実開昭63−059383(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/16
B60R 16/02
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板部と、この底板部の周縁から立設されるケース側周壁部とを備えて側方に開口するケースと、前記ケースの内部に収容される回路構成体と、前記ケースの開口部を閉塞するものであって、蓋板部と、この蓋板部の周縁から立設されて前記ケース側周壁部の周囲を覆うカバー側周壁部とを備えるカバーとを備える電気接続箱であって、
前記カバー側周壁部において前記電気接続箱が使用される状態で上側に位置するカバー側上壁部の突出長さが、底板部の外側面よりも外方に張り出す長さとされ、前記カバー側上壁部が前記底板部から離間されており、
前記ケース側周壁部において少なくとも前記電気接続箱が使用される状態で上側に位置するケース側上壁部には、前記開口部側の領域が前記底板部側の領域よりも外側に張り出すように段差が付けられており、
前記カバーが、前記蓋板部から前記ケース側に向かって突出し、前記ケースと組み付けられた状態で前記ケース側上壁部よりも内側位置に配され、かつ前記回路構成体の上方に張り出す防水壁を備えるものである電気接続箱。
【請求項2】
前記ケース側上壁部において、前記底板部側の領域の上面には、前記底板部側に向かって下る傾斜面が設けられている、請求項1に記載の電気接続箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のエンジンルームの浸水領域に配置される電気接続箱において、内部への浸水を防ぐ防水構造を備えるものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−74988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、車室内に配される電気接続箱においては、エンジンルーム等に配されるものとは異なり、高度な防水構造は必要なく、コップ一杯程度の水がかかっても内部に浸水しにくい程度の止水構造があればよい。
そのような電気接続箱に対して上記文献のような高度な防水構造をそのまま採用することはコスト上無駄が大きく、改善の余地があった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ケースの内部に水が侵入し、回路構成体に付着することを抑制する止水構造を備える電気接続箱を低コストで提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、底板部と、この底板部の周縁から立設されるケース側周壁部とを備えて側方に開口するケースと、前記ケースの内部に収容される回路構成体と、前記ケースの開口部を閉塞するものであって、蓋板部と、この蓋板部の周縁から立設されて前記ケース側周壁部の周囲を覆うカバー側周壁部とを備えるカバーとを備える電気接続箱であって、前記カバー側周壁部において前記電気接続箱が使用される状態で上側に位置するカバー側上壁部の突出長さが、底板部の外側面よりも外方に張り出す長さとされ、前記カバー側上壁部が前記底板部から離間されており、前記ケース側周壁部において少なくとも前記電気接続箱が使用される状態で上側に位置するケース側上壁部には、前記開口部側の領域が前記底板部側の領域よりも外側に張り出すように段差が付けられており、前記カバーが、前記蓋板部から前記ケース側に向かって突出し、前記ケースと組み付けられた状態で前記ケース側上壁部よりも内側位置に配され、かつ前記回路構成体の上方に張り出す防水壁を備えるものである
【0007】
本構成によれば、カバー側上壁部が庇の役割を果たすから、水がケース側周壁部とカバー側周壁部との隙間に入り込んで内部に進入することを抑制できる。
また、カバー側周壁部とケース側周壁部との隙間に水が侵入したとしても、その水は段差によって遮られ、それ以上内部に侵入することなく外部に排出される。このため、水がケース側周壁部とカバー側周壁部との隙間に入り込んで内部に進入することをより確実に阻止できる。
さらに、カバー側上壁部とケース側上壁部との隙間に毛細管現象などによって水が侵入し、ケースの内部に入り込んだとしても、その水は防水壁によって遮られる。これにより、水がケースの内部に侵入したとしても、その水が回路構成体に付着することを回避できる。
【0008】
本発明の電気接続箱は、上記構成に加えて以下の構成を備えればより好ましい。
【0011】
また、前記ケース側上壁部において、前記底板部側の領域の上面には、前記底板部側に向かって下る傾斜面が設けられていることが好ましい。
【0012】
このような構成によれば、カバー側上壁部とケース側上壁部との隙間に侵入した水はいっそう外部に排出されやすくなる。このため、水がケース側周壁部とカバー側周壁部との隙間に入り込んで内部に進入することをより確実に阻止できる。
【0015】
また、以上のような止水構造は、未対策のケース構造と比較して比較的小さなコストアップで実現することができる。このため、止水構造を備える電気接続箱を低コストで提供できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ケースの内部に水が侵入し、回路構成体に付着することを抑制する止水構造を備える電気接続箱を低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態におけるケースの斜視図
図2】実施形態におけるケースの側面図
図3】実施形態におけるケースとカバーとを組み付けた状態を示す斜視図
図4】実施形態における電気接続箱の側面図
図5】実施形態における電気接続箱の断面図
図6図5の円R内の拡大図
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を、図1図6を参照しつつ詳細に説明する。
【0019】
本実施形態の電気接続箱1は、車両の車室内に設置して使用されるものであって、回路構成体10と、この回路構成体10を収容するケーシング20とを備えている。
【0020】
回路構成体10は、導体回路(図示せず)を備える回路基板11と、この回路基板11の表面上に実装される電子部品12とを備えている。回路基板11上に実装される複数の電子部品12のうち一部の電子部品12は、金属製のシールドシェル13によって覆われている。回路基板11の表面において上側約3分の1の領域に放射ノイズを発生する電子部品が配され、それよりも下側に放射ノイズを発生しない電子部品が配されており、シールドシェル13は回路基板11の表面において上側約3分の1の領域を覆っている。
【0021】
回路基板11の表面下部における一部領域には、電源または車載電装品に接続された相手側コネクタを嵌合可能なコネクタ嵌合部14が、下側に開口して形成されている。このコネクタ嵌合部14の内部には、回路基板11に設けられた導体回路と電気的に接続された接続端子15が臨んでいる。また、回路基板11の表面下部における他の領域には、導体回路と電気的に接続されたヒューズ端子(図示せず)が配されている。
【0022】
この回路構成体10は、縦置きの姿勢で、すなわち、回路基板11の板面方向が縦方向となる向きでケーシング20内部に収容される。
【0023】
ケーシング20は合成樹脂製であって、回路構成体10を収容するケース30と、このケース30の開口を塞ぐように組み付けられるカバー50とを備えている。ケース30は側方が開放された扁平箱状に形成されており、回路構成体10は、このケース30内に、表面側(電子部品12が搭載された側)を開口部側に向けて収容される。このケース30は、回路構成体10よりも一回り大きな矩形状に形成された底板部31と、この底板部31の周縁に立設されるケース側周壁部32とを備える。ケース側周壁部32は、電気接続箱1が車両内に配置され、使用される状態で上側に位置する第1上板部33(ケース側上壁部に該当する)、下側に位置する第1下板部34、および左右両側に位置する第1側板部35、35を備える。
【0024】
ケース側周壁部32には、第1上板部33および第1側板部35、35の全幅、および第1下板部34においてケース側コネクタ用開口部38(後述)の形成位置を除く部分に、段差が付けられている。すなわち、第1上板部33および第1側板部35、35の全幅、および第1下板部34においてケース側コネクタ用開口部38の形成位置を除く部分は、底板部31の周縁から表側(開口部側)に向かって延出された後、その延出端からそれぞれ外側方向にさらに延出され、さらにその延出端から表側へ延出された形状とされ、これにより、開口部側の領域が、底板部31側の領域よりも外側に張り出すように段差が付けられている。なお、第1上板部33において、下段(底板部31側の段)の上面は、全幅に亘って、底板部31側に向かって下る第1傾斜面36(傾斜面に該当する)とされている。
【0025】
底板部31の内側面には、回路構成体10をこの内側面に対して隙間を空けた状態で支持するための支持突起37が、複数個突設されている。この支持突起37は、ケース側周壁部32における段差面の底板部31からの高さより、回路基板11の厚さ分だけ低くされており、回路構成体10は、この段差面の高さと回路基板11表面の高さとがほぼ一致する状態でケース30の内部に収容される。
【0026】
第1下板部34には、回路構成体10のコネクタ嵌合部14を外部に臨ませるためのケース側コネクタ用開口部38が形成されている。このケース側コネクタ用開口部38は、第1下板部34において、回路構成体10のコネクタ嵌合部14に整合する部分を、その開口部側の縁部から一定深さまで切り欠くことにより形成されている。また、この第1下板部34において、底板部31との接合位置とケース側コネクタ用開口部38が形成された部分との間の領域には、ケース30の内部に侵入した水を排出するための水抜き穴39が、上下方向に貫通して設けられている。
【0027】
第1上板部33、第1下板部34、および第1側板部35、35の外側面には、それぞれ、カバー50を係止するためのロック突起40が設けられている。
【0028】
一方、カバー50は、ケース30に対して、その開口を塞ぐように表面側から組み付けられるものである。このカバー50は、裏面側が開放された扁平な箱状をなしており、ケース30の底板部31よりも一回り大きな略矩形板状の蓋板部51と、この蓋板部51の周縁から立設されるカバー側周壁部52とを備える。カバー側周壁部52は、ケース側周壁部32よりも一回り大きな矩形枠状に形成され、ケース30とカバー50とが組み付けられた状態では、このカバー側周壁部52がケース側周壁部32の外周を覆うようにされている。このカバー側周壁部52は、電気接続箱1が車両内に配置され、使用される状態で上側に位置する第2上板部53(カバー側上壁部に該当する)、下側に位置する第2下板部54、および左右両側に位置する第2側板部55、55を備える。
【0029】
カバー側周壁部52における第2上板部53の突出長さは、カバー50がケース30と組み付けられた状態で、その突出端が底板部31の外側面から少し外側方向に張り出す長さとされ、第2下板部54および第2側板部55、55の突出長さは、カバー50がケース30と組み付けられた状態で、その突出端の位置が底板部31の外側面にほぼ一致する長さとされている。
【0030】
さらに、蓋板部51の内側面からは、第3上板部56(防水壁に該当する)が突設されている。この第3上板部56は、第2上板部53に対して、ケース側周壁部32の第1上板部33を受け入れ可能な分だけの隙間を空けて内側(下側)に立設されている。これにより、ケース30とカバー50とを組み付けた状態では、第2上板部53と第3上板部56との間に第1上板部33を受け入れ可能とされている。
【0031】
第3上板部56は、回路構成体10の上端よりもやや上方に位置し、その突出長さは、ケーシング20内に回路構成体10が収容された状態で、その突出端の位置が回路基板11の裏面よりも少し底板部31側であって、ケース30における底板部31の内側面に対して僅かに隙間を空けた蓋板部51側に位置する長さとされている。
【0032】
第3上板部56において、突出端からそれよりもやや蓋板部51寄りの位置に亘る領域は、全幅に亘って、突出端側(底板部31側)に向かって下る第2傾斜面57とされている。
【0033】
蓋板部51の表面下部には、ヒューズを装着可能なヒューズ装着部58が表面側に開口して形成されており、このヒューズ装着部58の内部には、回路構成体10に設けられたヒューズ端子が臨んでいる。
第2上板部53、第2下板部54、および第2側板部55、55の内側面には、それぞれ、ケース30のロック突起40と係合するロック受け部59が複数設けられている。
【0034】
また、第2下板部54には、ケース側コネクタ用開口部38と整合する位置に、カバー側コネクタ用開口部60が形成されている。このカバー側コネクタ用開口部60は、第2下板部54において、回路構成体10のコネクタ嵌合部14に整合する部分を、その開口部側の縁部から一定深さまで切り欠くことにより形成されている。これにより、このカバー側コネクタ用開口部60から、ケース側コネクタ用開口部38を介して回路構成体10のコネクタ嵌合部14が外部に臨むようにされている。なお、第1下板部34に形成された水抜き穴39も、このカバー側コネクタ用開口部60から外部に臨んでいる。
【0035】
次に、上記のように構成されたケース30、カバー50および回路構成体10を組み付ける手順について説明する。
【0036】
まず、回路構成体10を、表面(電子部品12が実装された面)がケース30の開口側を向き、裏面が底板部31側を向くようにして、ケース30に収納する。このとき、回路構成体10は支持突起37上に載置され、回路構成体10の裏面と底板部31の内側面との間に、水の通路となる隙間が確保される。
【0037】
次に、ケース30の開口側からカバー50を組み付ける。このとき、ケース30の第1上板部33が、カバー50の第2上板部53と第3上板部56との間に入り込む。そして、ロック突起40とロック受け部59が係合することにより、ケース30とカバー50とが互いに係合される。
【0038】
組み付けが終了した電気接続箱1は、例えば車両内の所定位置に、第1上板部33、第2上板部53および第3上板部56が上側を向き、内部に収容されている回路構成体10が縦置きとなる姿勢で車両の車室内に設置され、使用される。
【0039】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
【0040】
本実施形態の電気接続箱1は、車両において車室内、すなわち基本的には雨や車両の洗浄の際の洗浄水等を避けられる箇所に設置されるものであるが、乗車する人が車室内で水をこぼしてしまうなどして、少量の水がかかってしまう場合が想定される。
【0041】
ここで、本実施形態の電気接続箱1は、底板部31と、この底板部31の周縁から立設されるケース側周壁部32とを備えて側方に開口するケース30と、このケース30の開口部を閉塞するものであって、蓋板部51と、この蓋板部51の周縁から立設されてケース側周壁部32の周囲を覆うカバー側周壁部52とを備えるカバー50とを備え、カバー側周壁部52における第2上板部53の突出長さが、底板部31の外側面よりも少し外方に張り出す長さとされている。
【0042】
このような構成によれば、第2上板部53が庇の役割を果たし、電気接続箱1にかかった水のほとんどはケース側周壁部32とカバー側周壁部52との隙間から中に入ることなく、下方に落下する。これにより、水がケース側周壁部32とカバー側周壁部52との隙間から内部に入り込むことを抑制できる。
【0043】
また、ケース30の第1上板部33、第1下板部34、および第1側板部35、35には、それぞれ開口部側の領域が底板部31側の領域よりも外側に張り出すように段差が付けられている。
【0044】
このような構成によれば、ケース側周壁部32とカバー側周壁部52との隙間に水が侵入したとしても、その水は段差によって遮られ、それ以上内部に侵入することなく外部に排出される。このため、水がケース側周壁部32とカバー側周壁部52との隙間から内部に入り込むことをより確実に阻止できる。
【0045】
特に、第1上板部33において、下段(底板部31側の段)の上面が、底板部31側に向かって下がる第1傾斜面36とされている。
【0046】
このような構成によれば、カバー50の第2上板部53とケース30の第1上板部33との隙間に侵入した水が第1傾斜面36の傾斜に従って底板部31側に転がり落ちるため、いっそう外部に排出されやすくなる。このため、水が第2上板部53とケース30の第1上板部33との隙間に入り込んで内部に進入することをより確実に阻止できる。
【0047】
さらに、カバー50には、蓋板部51からケース30側に向かって突出し、ケース30と組み付けられた状態で第1上板部33よりも内側(下側)位置に配され、かつ回路構成体10の上方に張り出す第3上板部56が備えられている。
【0048】
このような構成によれば、第1上板部33における上段(開口部側の段)と第2上板部53との隙間に毛細管現象などによって水が侵入し、第1上板部33の内側まで入り込んだとしても、その水は第3上板部56によって遮られる。これにより、水がケース30の内部に侵入したとしても、その水が回路構成体10に付着することを回避できる。
【0049】
また、上記のような止水構造は、未対策のケース構造と比較して比較的小さなコストアップで実現することができる。このため、止水構造を備える電気接続箱1を低コストで提供できる。
【0050】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ケース側周壁部32においてケース側コネクタ用開口部38の形成位置を除いてほぼ全周に亘って段差が設けられているが、段差は、ケース側周壁部のうち、少なくとも電気接続箱が設置され、使用される状態で上側に位置する第1上板部に設けられていれば足りる。
【0051】
(2)上記実施形態では、第1上板部33において、下段(底板部31側の段)の上面全体が、底板部31側に向かって下がる第1傾斜面36とされているが、傾斜面はケース側上壁部の上面において、突出端寄りの一部領域にのみ設けられていても構わない。また、上記実施形態では、第1傾斜面36は第1上板部33の全幅に亘って設けられているが、幅方向の一部にのみ設けられていても構わない。
【符号の説明】
【0052】
1…電気接続箱
10…回路構成体
30…ケース
31…底板部
32…ケース側周壁部
33…第1上板部(ケース側上壁部)
36…第1傾斜面(傾斜面)
50…カバー
51…蓋板部
52…カバー側周壁部
53…第2上板部(カバー側上壁部)
56…第3上板部(防水壁)
図1
図2
図3
図4
図5
図6