【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,DSI for short sessions in LTE MBMS,3GPP TSG-RAN WG2 #67bis R2-095790,2009年10月 6日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のマルチキャストメディアに関するメディアおよびシグナリングデータが、前記アプリケーション層において多重化され、前記マルチキャストフロー上で送信される、請求項1に記載の方法。
第2のマルチキャストメディアは、前記マルチキャストフロー内の前記第1のマルチキャストメディアとして前記マルチキャストフロー内で送信される、請求項1に記載の方法。
前記第1のマルチキャストメディアに関するメディアおよびシグナリングデータが、前記アプリケーション層において多重化され、前記マルチキャストフロー上で送信される、請求項6に記載の装置。
第2のマルチキャストメディアは、前記マルチキャストフロー内の前記第1のマルチキャストメディアとして前記マルチキャストフロー内で送信される、請求項6に記載の装置。
前記第1のマルチキャストメディアに関するメディアおよびシグナリングデータが、前記アプリケーション層において多重化され、前記マルチキャストフロー上で送信される、請求項11に記載の装置。
第2のマルチキャストメディアは、前記マルチキャストフロー内の前記第1のマルチキャストメディアとして前記マルチキャストフロー内で送信される、請求項11に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の特定の実施形態を対象とする以下の説明および関連する図面で、本発明の態様を開示する。本発明の範囲から逸脱することなく代替的な実施形態を考案することができる。さらに、本発明の関連する詳細を不明瞭にしないように、本発明のよく知られている要素は詳細に記載されないか、または省略される。
【0009】
「例示的な」という語は、「例、実例、または具体例としての役割を果たすこと」を意味するように本明細書において用いられている。本明細書で「例示的」として説明されるいかなる実施形態であれ、必ずしも他の実施形態よりも好ましい、または有利であると解釈すべきわけではない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明のすべての実施形態が、論じられた特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。さらに、本明細書で使用するグループ通信、プッシュツートーク、または同様の変形態という用語は、2つ以上のデバイス間のサーバ調停されたサービスを指すものである。
【0010】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態の説明のみを目的とするものであり、本発明の実施形態を限定するものではない。本明細書で使用する単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形も含むものとする。「comprises(備える)」、「comprising(備える)」、「includes(含む)」および/または「including(含む)」という用語は、本明細書で使用される場合、記述する特徴、整数、ステップ、動作、要素および/または構成要素の存在を明示するものであって、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素および/またはそのグループの存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されよう。
【0011】
さらに、多くの実施形態が、たとえばコンピューティングデバイスの要素によって実施すべき、一連のアクションに関して説明される。本明細書で説明する様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、あるいは両方の組合せによって実行され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明するこれらの一連のアクションは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能性を実施させるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形式のコンピュータ可読記憶媒体内で全体として具現化されるものと見なすことができる。したがって、本発明の様々な態様は、請求する主題の範囲内にすべて入ることが企図されているいくつかの異なる形式で具現化され得る。さらに、本明細書で説明する実施形態ごとに、任意のそのような実施形態の対応する形式について、本明細書では、たとえば、記載のアクションを実行する「ように構成された論理」として説明することがある。
【0012】
本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMAおよびSC-FDMAシステムなどの、様々なセルラー通信システムに使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、Wideband CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形形態を含む。cdma2000は、IS-2000、IS-95、およびIS-856規格をカバーする。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAシステムは、Evolved UTRA(E-UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPP Long Term Evolution(LTE)は、ダウンリンクにOFDMAを使用しアップリンクにSC-FDMAを使用する、E-UTRAを使用するUMTSのリリースであり、UTRA、E-UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と名付けられた編成の文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と名付けられた編成の文書に記載されている。明快のために、本技法のいくつかの態様について以下ではLTEに関して説明し、以下の説明の大部分でLTE用語を使用する。
【0013】
図1に、LTEシステムであり得るセルラー通信システム100を示す。セルラー通信システム100は、いくつかのノードBと他のネットワークエンティティとを含み得る。簡単のために、3つのみのノードB110a、110bおよび110cが
図1に示されている。ノードBは、ユーザ機器(UE)と通信するために使用される固定局であり得、また、発展型ノードB(eNB)、基地局、アクセスポイントなどと呼ばれることがある。各ノードB110a〜c(まとめてノードB110)は、特定の地理的エリア102に対して通信カバレージを提供する。システム容量を改善するために、ノードBの全体的なカバレージエリアは、複数のより小さいエリア、たとえば、3つのより小さいエリア104a、104bおよび104cに区分され得る。各より小さいエリアは、それぞれのノードBサブシステムによってサービスされ得る。3GPPでは、「セル」という用語が、このカバレージエリアをサービスするノードBおよび/またはノードBサブシステムの最小カバレージエリアを指し得る。他のシステムでは、「セクタ」という用語が、このカバレージエリアをサービスする基地局および/または基地局サブシステムの最小カバレージエリアを指し得る。明快のために、以下の説明ではセルの3GPP概念を使用する。
【0014】
図1に示す例では、各ノードB110は、異なる地理的エリアをカバーする3つのセルを有する。簡単のために、
図1は互いに重複していないセルを示している。実際の展開では、隣接するセルは一般にエッジにおいて互いに重複し、それにより、UEがシステムを動き回るときにUEがどのロケーションでも1つまたは複数のセルからカバレージを受信することが可能になり得る。
【0015】
UE120はシステム全体にわたって分散され得、各UEは固定または移動であり得る。UEは、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォンなどであり得る。UEは、ダウンリンクおよびアップリンク上の送信を介してノードBと通信し得る。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)は、ノードBからUEへの通信リンクを指し、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)は、UEからノードBへの通信リンクを指す。
図1では、両矢印の実線は、ノードBとUEとの間の双方向通信を示す。片矢印の破線は、たとえば、ブロードキャストおよび/またはマルチキャストサービスのために、ノードBからダウンリンク信号を受信しているUEを示す。「UE」および「ユーザ」という用語は、本明細書では互換的に使用される。
【0016】
ネットワークコントローラ130が、それの制御の下でノードBのために調整および制御を行い、これらのノードBによってサービスされる端末のデータをルーティングするために、複数のノードBに結合し得る。セルラー通信システム100は、
図1に示されていない他のネットワークエンティティも含み得る。さらに、図示のように、ネットワークコントローラ130は、セルラー通信システム100を通して様々なUE120にグループ通信サービスを提供するために、アプリケーションサーバ150に動作可能に結合され得る。UEとサーバとの間の通信を可能にするために使用され得る多くの他のネットワークおよびシステムエンティティと、アクセスネットワークの外部の情報とが存在し得ることを諒解されよう。したがって、本明細書で開示する様々な実施形態は、様々な図において詳述する特定の構成または要素に限定されない。
【0017】
図2に、セルラー通信システム100においてダウンリンクのために使用され得る例示的な送信構造200を示す。送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有し得、10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは2つのスロットを含み得、各スロットは、固定数または構成可能な数のシンボル期間、たとえば、6つまたは7つのシンボル期間を含み得る。
【0018】
システム帯域幅は、直交周波数分割多重化(OFDM)を用いて複数(K個)のサブキャリアに区分され得る。利用可能な時間周波数リソースはリソースブロックに分割され得る。各リソースブロックは、1つのスロット中にQ個のサブキャリアを含み得、ただし、Qは12または何らかの他の値に等しくなり得る。利用可能なリソースブロックは、データ、オーバーヘッド情報、パイロットなどを送るために使用され得る。
【0019】
システムは、複数のUEのために発展型マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(E-MBMS:evolved multimedia broadcast/multicast service)をサポートし、ならびに個々のUEのためにユニキャストサービスをサポートし得る。E-MBMSのためのサービスは、E-MBMSサービスまたはフローと呼ばれることがあり、ブロードキャストサービス/フローまたはマルチキャストサービス/フローであり得る。
【0020】
LTEでは、データおよびオーバーヘッド情報は、無線リンク制御(RLC)レイヤにおいて論理チャネルとして処理される。論理チャネルは、メディアアクセス制御(MAC)レイヤにおいてトランスポートチャネルにマッピングされる。トランスポートチャネルは、物理レイヤ(PHY)において物理チャネルにマッピングされる。Table 1(表1)に、LTEにおいて使用される、(「L」として示された)いくつかの論理チャネルと、(「T」として示された)トランスポートチャネルと、(「P」として示された)物理チャネルとを記載し、各チャネルについて短い説明を与える。
【0022】
Table 1(表1)に示すように、異なるチャネル上で異なるタイプのオーバーヘッド情報が送られ得る。Table 2(表2)に、いくつかのタイプのオーバーヘッド情報を記載し、各タイプについて短い説明を与える。Table 2(表2)はまた、1つの設計に従って、各タイプのオーバーヘッド情報が送られ得るチャネルを与える。
【0024】
異なるタイプのオーバーヘッド情報は、他の名前で呼ばれることもある。スケジューリングおよび制御情報は動的であり得るが、システムおよび構成情報は半静的であり得る。
【0025】
システムは、マルチセルモードとシングルセルモードとを含み得る、E-MBMSのための複数の動作モードをサポートし得る。マルチセルモードは以下の特性を有し得る。
ブロードキャストサービスまたはマルチキャストサービスのためのコンテンツが、複数のセル上で同期的に送信され得る。
ブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとのための無線リソースが、ノードBの上に論理的に配置され得るMBMS協調エンティティ(MCE:MBMS Coordinating Entity)によって割り振られる。
ブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとのためのコンテンツがノードBにおいてMCH上にマッピングされる。
ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス、およびユニキャストサービスのためのデータの(たとえば、サブフレームレベルにおける)時分割多重化。
【0026】
シングルセルモードは以下の特性を有し得る。
各セルが、他のセルとの同期なしにブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとのためのコンテンツを送信する。
ブロードキャストサービスおよびマルチキャストサービスのための無線リソースがノードBによって割り振られる。
ブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとのためのコンテンツがDL-SCH上にマッピングされる。
ブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとユニキャストサービスとのためのデータが、DL-SCHの構造によって可能にされる任意の方法で多重化され得る。
【0027】
概して、E-MBMSサービスは、マルチセルモード、シングルセルモード、および/または他のモードでサポートされ得る。マルチセルモードは、受信性能を改善するために、複数のセルから受信された信号をUEが合成することを可能にし得る、E-MBMSマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:multicast/broadcast single frequency network)送信のために使用され得る。
【0028】
図3に、マルチセルモードにおけるM個のセル1〜MによるE-MBMSサービスとユニキャストサービスとの例示的な送信を示し、ただし、Mは任意の整数値であり得る。各セルについて、水平軸は時間を表し得、垂直軸は周波数を表し得る。以下の説明の大部分について仮定するE-MBMSの1つの設計では、各セルの送信タイムラインは、サブフレームの時間単位に区分され得る。E-MBMSの他の設計では、各セルの送信タイムラインは、他の持続時間の時間単位に区分され得る。概して、時間単位は、サブフレーム、スロット、シンボル期間、複数のシンボル期間、複数のスロット、複数のサブフレームなどに対応し得る。
【0029】
図3に示す例では、M個のセルは、3つのE-MBMSサービス1、2、および3を送信する。すべてのM個のセルは、サブフレーム1および3ではE-MBMSサービス1を、サブフレーム4ではE-MBMSサービス2を、ならびにサブフレーム7および8ではE-MBMSサービス3を送信する。M個のセルは、3つのE-MBMSサービスの各々について同じコンテンツを送信する。各セルは、サブフレーム2、5および6においてそれ自体のユニキャストサービスを送信し得る。M個のセルは、それらのユニキャストサービスについて異なるコンテンツを送信し得る。
【0030】
図4に、シングルセルモードにおけるM個のセルによるE-MBMSサービスおよびユニキャストサービスの例示的な送信を示す。各セルについて、水平軸は時間を表し得、垂直軸は周波数を表し得る。
図4に示す例では、M個のセルは、3つのE-MBMSサービス1、2、および3を送信する。セル1は、1つの時間周波数ブロック410においてE-MBMSサービス1を、時間周波数ブロック412および414においてE-MBMSサービス2を、ならびに1つの時間周波数ブロック416においてE-MBMSサービス3を送信する。同様に、他のセルは、
図4に示すようにサービス1、2および3を送信する。
【0031】
概して、E-MBMSサービスは任意の数の時間周波数ブロックで送られ得る。サブフレームの数は、送るべきデータの量、および場合によっては他の因子に依存し得る。M個のセルは、
図4に示すように、時間および周波数において整合されないことがある時間周波数ブロックにおいて3つのE-MBMSサービス1、2および3を送信し得る。さらに、M個のセルは、3つのE-MBMSサービスについて同じまたは異なるコンテンツを送信し得る。各セルは、3つのE-MBMSサービスのために使用されない残りの時間周波数リソースにおいてそれ自体のユニキャストサービスを送信し得る。M個のセルは、それらのユニキャストサービスについて異なるコンテンツを送信し得る。
【0032】
図3および
図4は、マルチセルモードおよびシングルセルモードにおいてE-MBMSサービスを送信する例示的な設計を示している。E-MBMSサービスはまた、マルチセルモードおよびシングルセルモードにおいて他の方法で、たとえば、時分割多重化(TDM)を使用して送信され得る。
【0033】
上記に示したように、E-MBMSサービスは、グループにマルチキャストデータを配信するために使用され得、グループ通信システム(たとえば、プッシュツートーク(PTT)呼)では有用であり得る。E-MBMSにおける従来のアプリケーションは、別個のサービス告知/発見機構を有する。さらに、事前確立されたE-MBMSフロー上の通信は、エアインターフェースにおいてさえ常時オンである。節電最適化は、呼/通信が進行中でないとき、UEをスリープにするように適用しなければならない。これは、典型的には、ユニキャストまたはマルチキャストユーザプレーンデータに関する帯域外のサービス告知を使用することによって実現される。代替的に、アプリケーション層ページングチャネル様の機構を使用することができる。アプリケーション層ページング機構は、アクティブのままでなければならないので、ページング機構が休んでいる場合にアイドル状態である可能性があるマルチキャストサブフレームの帯域幅を消費する。加えて、マルチキャストサブフレームは、アプリケーション層ページングを使用している間はアクティブであるので、サブフレーム内のリソースブロックの残りは、ユニキャストトラフィックに使用することができない。したがって、合計5Mhzの帯域幅は、たとえば、アプリケーション層ページングが他のどんなデータもなしにスケジューリングされる際、サブフレームのために消費される。
【0034】
図5Aは、本明細書で互換的に使用される、発展型マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(E-MBMS)またはMBMSサービスを実装することができるワイヤレスネットワークの別の説明図である。MBMSサービスエリア500は、複数のMBSFNエリア(たとえば、MBSFNエリア1、501およびMBSFNエリア2、502)を含み得る。各MBSFNエリアは、コアネットワーク530に結合される1つまたは複数のeノードB510によってサポートされ得る。コアネットワーク530は、コンテンツプロバイダ570(アプリケーションサーバなどを含み得る)からのコンテンツを制御し、MBMSサービスエリア500に配信するのを容易にするために、様々な要素(たとえば、MME532、E-MBMS、ゲートウェイ534、およびブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM-SC)536)を含み得る。
【0035】
図5Bは、本明細書で開示される、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)を実装することができるワイヤレスネットワークの別の説明図である。説明されるネットワークでは、アプリケーションサーバ550(たとえば、PTTサーバ)は、コンテンツサーバとして働くことができる。アプリケーションサーバ550は、ネットワークコアにユニキャストパケット552内のメディアを通信することができ、コンテンツは、ユニキャスト構成で維持され、ユニキャストパケットとして所与のUE(たとえば、発信者/話者520)に送信され得るか、またはBM-SCを介してマルチキャストパケット554に変換され、次いでターゲットUE522に搬送され得る。たとえば、PTT呼は、ユニキャストチャネル上でユニキャストパケット552を介してアプリケーションサーバ550と通信することにより、発信者UE520によって開始され得る。呼発信者/呼話者520については、アプリケーションシグナリングとアプリケーションメディアの両方が、アップリンクすなわち逆方向リンク上でユニキャストチャネルを介して通信されることに留意されたい。次いで、アプリケーションサーバ550は、呼告知/通話確立要求を生成し、これらをターゲットUE522に通信することができる。この特定の例で示されるように、通信は、マルチキャストフロー上でマルチキャストパケット554を介してターゲットUE522になされ得る。さらに、この例では、アプリケーションシグナリングとアプリケーションメディアの両方が、ダウンリンクすなわち順方向リンク内でマルチキャストフローを介して通信され得ることが諒解されよう。従来のシステムとは異なり、アプリケーションシグナリングとアプリケーションメディアの両方をマルチキャストフロー内に有することにより、アプリケーションシグナリング用の別個のユニキャストチャネルを有する必要がなくなる。しかしながら、例示したシステムのマルチキャストフローを介したアプリケーションシグナリングを可能にするために、発展型パケットシステム(EPS)ベアラは、BM-SC536、EMBS GW534、eNB510、およびターゲットUE522間で(持続的に)確立される。
【0036】
本明細書で開示する様々な実施形態に従って、E-MBMSに関連するダウンリンクチャネルのいくつかについてさらに論じるが、これらのチャネルは、
MCCH:マルチキャスト制御チャネル、
MTCH:マルチキャストトラフィックチャネル、
MCH:マルチキャストチャネル、および
PMCH:物理マルチキャストチャネルを含む。
E-MBMSおよびユニキャストフローの多重化は、時間ドメインのみにおいて実現されることが諒解されよう。MCHは、物理層上の固有のサブフレームにおいてMBSFNを介して送信される。MCHは、ダウンリンクのみのチャネルである。単一のトランスポートブロックは、サブフレーム単位で使用される。異なるサービス(MTCH)は、
図6に関して示されるように、このトランスポートブロックにおいて多重化され得る。
【0037】
低レイテンシを実現し、制御シグナリングを低減するために、各サービスエリアに関して、1つのE-MBMSフロー(562、564)をアクティブ化することができる。データレートに応じて、単一のスロット上で複数のマルチキャストフローを多重化することができる。PTT UE(ターゲット)は、スケジューリングされたサブフレーム間で無視し「スリープ状態」になる可能性があり、UEに関してユニキャストデータがスケジューリングされていないとき、電力消費量を低減させることができる。MBSFNサブフレームは、同じMBSFNサービスエリアにおけるグループによって共有され得る。MAC層シグナリングは、ターゲットUEにおけるアプリケーション層(たとえば、PTTアプリケーション)を「起動する」ために活用され得る。
【0038】
実施形態は、各々がLTEブロードキャストフロー上の別個のE-MBMSフローであり、各々定義されたブロードキャスト領域502、501(たとえば、ネットワーク内のセクタのサブセット)に関する、それ自体のアプリケーションレベルブロードキャストストリーム、およびそれ自体のマルチキャストIPアドレスを有する、2つのブロードキャストストリームを使用することができる。別個の領域として示されているが、ブロードキャストエリア502、501は重複し得ることが諒解されよう。
【0039】
LTEでは、マルチキャストに関する制御およびデータトラフィックは、それぞれ、MCCHおよびMTCHを介して配信される。UEに関するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)は、MTCHのマッピングおよびサブフレーム内の特定のMTCHの位置を示す。MCHスケジューリング情報(MSI)MAC制御要素は、各MTCHの位置およびMCH上の未使用のサブフレームを示すためにMCHスケジューリング周期内にMCHに割り振られる第1のサブフレームに含まれる。MTCH論理チャネルによって搬送されるE-MBMSユーザデータに関して、MCHスケジューリング情報(MSI)は、下位の層においてMTCHを復号することに関する情報(たとえば、MAC層情報)を周期的に与える。MSIスケジューリングは、構成され得、この実施形態によると、MTCHサブフレームインターバルの前にスケジューリングされる。したがって、UEは、MSIごとにMCH MAC PDUをチェックし、そのMTCHに関してデータが利用可能かどうかを判定することができる。そのMTCHに関してデータが利用可能でないとUEが判定する場合、UEは、スリープ状態に戻り、次のMSIにおいてMBSFNサブフレームを再び監視することができる。したがって、サブフレームがアイドル状態のとき、UEは、スリープ状態のままであり、電力を節約することができる。この説明図は、
図6Aおよび
図6Bに与えられる。
【0040】
図6Aを参照すると、E-MBMS上のPTT呼の例が与えられるが、様々な実施形態において、任意のアプリケーションメディアを使用することができることが諒解されよう。再び例を参照すると、PTT UEは、スリープサイクル620を有することができ、UEに送信されるフレーム610に含まれるE-MBMSマルチキャストPTTトラフィック(MTCH論理チャネルに関する情報)をチェックするために、あらゆるMSIインターバル622(MCHスケジューリング情報のインターバル)を起動する。インターバルは、図示の例では、320msである。MSI612によって示されるようにデータトラフィックが存在しないとき、PTT UEは、PTTデータトラフィックがスケジューリングされていないと推測する。したがって、PTT UEは、スリープ状態すなわち低電力モードのままであり続ける可能性がある。LTE規格のとおりに、PTT UEは、図示されたE-MBMSトラフィック/スリープサイクルから独立したユニキャストトラフィックに関してさらに起動することができる。
【0041】
PTT UEは、E-MBMSサービスエリアに入ると、MCCHスケジューリングに関するSIB 13メッセージ上で利用可能な固有の情報を取得するためにSIB 1メッセージをチェックすることができる。したがって、PTT UEは、MSIスケジューリング(たとえば、320ms)を特定するためにMCCHスケジューリング情報を使用することができる。PTT UEは、MSI情報に関するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)をチェックすることができる。E-MBMSデータが利用可能であるとPTT UEが判定するとき、PTT UEは、PTTシグナリング/トラフィックを読み取るために「起動する」。たとえば、フロー615は、サブフレーム635(複数の呼からのトラフィック631、632、633を含み得る)における1つのPTTフローの80msのインターバルにおいて起こる例示的な割振りパターン630を示す。図示のように、複数のグループ(たとえば、Call1、Call2、Call3)から、または同じ呼からであるがメディアおよびシグナリングに属しているトラフィック631、632、633は、アプリケーション層において多重化され得る。
【0042】
スケジューリングインターバルにおける最初のサブフレームの後、MBSFNエリアに割り振られたマルチキャストサブフレームは、PTTトラフィックがスケジューリングされていないとき、空/アイドル状態になる。これにより、MME+eNBは、MBSFNサブフレームの間、ユニキャストトラフィックをスケジューリングし、したがって、アイドルスロットを再利用することが可能になる。これは、アプリケーション層ページングを有するシステムを介してかなりの帯域幅の節約をもたらし、低帯域幅アプリケーション層ページングデータは、E-MBMSサブフレームがユニキャストトラフィックに使用されるのを防ぐ。さらに、上記で説明したように、MSIに基づいてPTT呼が存在するかどうかをPTT UEが判定することができるので、PTT UEにおけるアプリケーション層ページングプロセスの追加のオーバーヘッドが必要とされない。加えて、アプリケーション層ページングストリームを削除することにより、帯域幅節約の結果として、同じサブフレーム上の1つの追加のマルチキャスト呼を多重化することができる。
【0043】
図6Bを参照すると、E-MBMS上のPTT呼のさらなる例が与えられるが、様々な実施形態において、任意のアプリケーションメディアを使用することができることが諒解されよう。図示のように、622において、UEは、関係するデータリソースがスケジューリングされていることをMTCHのうちの1つ(たとえば、MTCH1、638)が示していることを判定するためにMSIをチェックする。データがスケジューリングされない場合、UEは、スリープ状態に戻り、アプリケーション層に通知せず、したがって、アプリケーション層スリープサイクルを維持する。しかしながら、データがスケジューリングされる場合、UEは、アプリケーション層に通知する。いくつかの実施形態では、単一のMTCH638を介して多重化された複数のアプリケーション層ストリーム(たとえば、631、632、633)が存在する可能性があるので、アプリケーションは、関係するストリームが存在すると判定し、アプリケーション層のスリープサイクルを決定することができる。
【0044】
図7に、様々な実施形態に関して本明細書で説明する、eノードBのうちの1つおよびUEのうちの1つであり得る、eノードB110およびUE120の設計のブロック図を示す。この設計では、ノードB110はT個のアンテナ734a〜734tを装備し、UE120はR個のアンテナ752a〜752rを装備するが、概して、Tは1以上であり、Rは1以上である。
【0045】
ノードB110において、送信プロセッサ720が、データソース712から(たとえば、アプリケーションサーバ150から直接または間接的に)、ユニキャストサービスのためのデータと、ブロードキャストおよび/またはマルチキャストサービスのためのデータとを受信し得る。送信プロセッサ720は、各サービスのためのデータを処理してデータシンボルを取得し得る。送信プロセッサ720はまた、コントローラ/プロセッサ740および/またはスケジューラ744から、スケジューリング情報、構成情報、制御情報、システム情報および/または他のオーバーヘッド情報を受信し得る。送信プロセッサ720は、受信されたオーバーヘッド情報を処理し、オーバーヘッドシンボルを与え得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ730が、データおよびオーバーヘッドシンボルをパイロットシンボルと多重化し、多重化されたシンボルを処理(たとえば、プリコード)し、T個の変調器(MOD)732a〜732tにT個の出力シンボルストリームを与え得る。各変調器732は、それぞれの出力シンボルストリームを(たとえば、OFDM用に)処理して出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器732はさらに、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログ変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器732a〜732tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ734a〜734tを介して送信され得る。
【0046】
UE120において、アンテナ752a〜752rが、ノードB110からダウンリンク信号を受信し、受信された信号をそれぞれ復調器(DEMOD)754a〜754rに与え得る。各復調器754は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して受信サンプルを取得し得、受信サンプルを(たとえば、OFDM用に)さらに処理して受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器760が、すべてのR個の復調器754a〜754rから受信シンボルを受信し、処理し、検出シンボルを与え得る。受信プロセッサ770は、検出シンボルを処理し、UE120および/または所望のサービスについての復号されたデータをデータシンク772に与え、復号されたオーバーヘッド情報をコントローラ/プロセッサ790に与え得る。概して、MIMO検出器760および受信プロセッサ770による処理は、ノードB110におけるTX MIMOプロセッサ730および送信プロセッサ720による処理と相補関係にある。
【0047】
アップリンク上で、UE120において、データソース778からのデータと、コントローラ/プロセッサ790からのオーバーヘッド情報とは、送信プロセッサ780によって処理され、(適用可能な場合は)TX MIMOプロセッサ782によってさらに処理され、変調器754a〜754rによって調整され、アンテナ752a〜752rを介して送信され得る。ノードB110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ734によって受信され、復調器732によって調整され、MIMO検出器736によって検出され、データシンク739に結合される受信プロセッサ738によって処理されて、UE120によって送信されたデータおよびオーバーヘッド情報が取得され得る。
【0048】
コントローラ/プロセッサ740および790が、それぞれノードB110およびUE120における動作を指示し得る。コントローラ/プロセッサ740は、本明細書で説明する技法のためのプロセスを実装し得る。メモリ742および792は、それぞれノードB110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。一実施形態では、グループ通信アプリケーション794は、別個のユニキャストページングなしに、メディアの表示のためにE-MBMSフローを周期的に監視するために、様々なプロセッサおよびUE120の他の構成要素と協働して動作することができる。従来のLTEページングまたはメディアフローに対する変更は必要ない。したがって、E-MBMS環境におけるグループ通信は、本明細書に開示された様々な実施形態に従って達成され得るが、依然として既存の規格に準拠したままである。
【0049】
スケジューラ744は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク送信についてUEをスケジューリングし、ブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとの送信をスケジューリングし、スケジューリングされたUEおよびサービスへの無線リソースの割当てを行い得る。コントローラ/プロセッサ740および/またはスケジューラ744は、ブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとのためのスケジューリング情報および/または他のオーバーヘッド情報を生成し得る。
【0050】
上記に鑑みて、様々な実施形態は、本明細書で開示する発展型マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスを介したグループ通信用の方法および装置を含むことが諒解されよう。たとえば、
図8を参照すると、マルチキャストフロー(たとえば、635)における第1のマルチキャストメディア(たとえば、MTCH1 638)のブロードキャスト/マルチキャストメディアのインジケータ(たとえば、MSI622)のスケジュールを特定することができる(810)。インジケータは、ブロードキャスト/マルチキャストメディア上のデータの位置を特定し、マルチキャストフロー上のデータの存在を特定するように構成される。アプリケーション層ページング、アプリケーション層起動機構、または電力節約機構は、マルチキャストフロー上のインジケータのスケジュールにバインドされる(820)。UEは、インジケータに基づいて第1のマルチキャストメディアの利用可能性を判定するためにインジケータを監視するのにスリープモードから起動する(830)。第1のマルチキャストメディアは、利用可能である場合(835)、840に同調される。第1のマルチキャストメディアが利用可能でない場合(835)、UEは、スリープモードに戻る(850)。本明細書で開示するように、いくつかの実施形態では、単一のMTCHを介して多重化された複数のアプリケーション層ストリーム(たとえば、631、632、633)が存在する可能性があり、アプリケーションは、関係するストリーム(第1のマルチキャストメディア、第2のマルチキャストメディアなど)が存在すると判定し、1つまたは複数のストリームの存在に基づいてアプリケーション層のスリープサイクルを決定することができることがもう一度諒解されよう。
【0051】
図9は、機能を実行するように構成された論理を含む通信デバイス900を示す。通信デバイス900は、限定はしないが、UE120、520および/または522、eNB110および/または510、MME532、E-MBMS-GW534、BM-SC536、アプリケーションサーバ150などを含む上述の通信デバイスのうちのいずれかに対応する可能性がある。したがって、通信デバイス900は、
図1のワイヤレス通信システム100を介して1つまたは複数の他のエンティティと通信する(または通信を容易にする)ように構成された任意の電子デバイスに対応し得る。
【0052】
図9を参照すると、通信デバイス900は、情報を受信および/または送信するように構成された論理905を含む。一例では、通信デバイス900がワイヤレス通信デバイスに対応する場合、情報を受信および/または送信するように構成された論理905は、ワイヤレストランシーバおよび関連ハードウェア(たとえば、RFアンテナ、モデム、変調器および/または復調器など)などのワイヤレス通信インターフェース(たとえば、ブルートゥース、WiFi、2G、CDMA、W-CDMA、3G、4G、LTEなど)を含むことができる。別の例では、情報を受信および/または送信するように構成された論理905は、ワイヤード通信インターフェース(たとえば、シリアル接続、USBまたはファイアワイヤ接続、イーサネット(登録商標)接続など)に対応し得る。したがって、通信デバイス900が、何らかのタイプのネットワークベースのサーバに対応する場合、情報を受信および/または送信するように構成された論理905は、一例では、イーサネットプロトコルを介してネットワークベースのサーバを他の通信エンティティに接続するイーサネットカードに対応し得る。さらなる一例では、情報を受信および/または送信するように構成された論理905は、通信デバイス900がそのローカル環境を監視する手段となり得る知覚または測定ハードウェア(たとえば、加速度計、温度センサ、光センサ、ローカルRF信号を監視するためのアンテナなど)を含むことができる。情報を受信および/または送信するように構成された論理905は、実行されると、その受信および/または送信機能を実施するための、情報を受信および/または送信するように構成された論理905の関連ハードウェアを許可するソフトウェアも含み得る。ただし、情報を受信および/または送信するように構成された論理905は、ソフトウェア単体に対応するのではなく、情報を受信および/または送信するように構成された論理905は、その機能性を遂行するためのハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
【0053】
図9を参照すると、通信デバイス900は、情報を処理するように構成された論理910をさらに含む。一例では、情報を処理するように構成された論理910は、少なくともプロセッサを含むことができる。情報を処理するように構成された論理910によって実施することができる処理タイプの例示的実装形態は、判断を実施すること、接続を確立すること、異なる情報選択肢の間での選択を行うこと、データに関連した評価を実施すること、測定動作を実施するための、通信デバイス900に結合されたセンサと対話すること、ある形式から別の形式に(たとえば、.wmvから.aviなど、異なるプロトコルの間で)情報を変換することなどを含むが、それに限定されない。たとえば、情報を処理するように構成された論理910中に含まれるプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せに対応することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。情報を処理するように構成された論理910は、実行されると、その処理機能を実施するための、情報を処理するように構成された論理910の関連ハードウェアを許可するソフトウェアも含み得る。ただし、情報を処理するように構成された論理910は、ソフトウェア単体に対応するのではなく、情報を処理するように構成された論理910は、その機能性を遂行するためのハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
【0054】
図9を参照すると、通信デバイス900は、情報を記憶するように構成された論理915をさらに含む。一例では、情報を記憶するように構成された論理915は、少なくとも非一時的メモリおよび関連ハードウェア(たとえば、メモリコントローラなど)を含むことができる。たとえば、情報を記憶するように構成された論理915中に含まれる非一時的メモリは、RAM、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体に対応することができる。情報を記憶するように構成された論理915は、実行されると、その記憶機能を実施するための、情報を記憶するように構成された論理915の関連ハードウェアを許可するソフトウェアも含み得る。ただし、情報を記憶するように構成された論理915は、ソフトウェア単体に対応するのではなく、情報を記憶するように構成された論理915は、その機能性を遂行するためのハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
【0055】
図9を参照すると、通信デバイス900はさらに、情報を提示するように構成された論理920を任意選択で含む。一例では、情報を提示するように構成された論理920は、少なくとも出力デバイスおよび関連ハードウェアを含むことができる。たとえば、出力デバイスは、ビデオ出力デバイス(たとえば、ディスプレイスクリーン、USB、HDMI(登録商標)などのようにビデオ情報を搬送することができるポートなど)、オーディオ出力デバイス(たとえば、スピーカー、マイクロフォンジャック、USB、HDMIなどのようにオーディオ情報を搬送することができるポートなど)、振動デバイス、および/または情報が出力のためにフォーマットされるか、通信デバイス900のユーザもしくはオペレータによって実際に出力される手段となり得る任意の他のデバイスを含むことができる。情報を提示するように構成された論理920は、ローカルユーザをもたないネットワーク通信デバイス(たとえば、ネットワークスイッチやルータ、リモートサーバなど)など、いくつかの通信デバイスに関しては省くことができる。情報を提示するように構成された論理920は、実行されると、その提示機能を実施するための、情報を提示するように構成された論理920の関連ハードウェアを許可するソフトウェアも含み得る。ただし、情報を提示するように構成された論理920は、ソフトウェア単体に対応するのではなく、情報を提示するように構成された論理920は、その機能性を遂行するためのハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
【0056】
図9を参照すると、通信デバイス900はさらに、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理925を任意選択で含む。一例では、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理925は、少なくともユーザ入力デバイスおよび関連ハードウェアを含むことができる。たとえば、ユーザ入力デバイスは、ボタン、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、カメラ、オーディオ入力デバイス(たとえば、マイクロフォン、またはマイクロフォンジャックなどのようにオーディオ情報を搬送することができるポートなど)、および/または情報がそれによって通信デバイス900のユーザもしくはオペレータから受信され得る任意の他のデバイスを含むことができる。ローカルなユーザ入力を受信するように構成された論理925は、ローカルユーザをもたないネットワーク通信デバイス(たとえば、ネットワークスイッチやルータ、リモートサーバなど)など、いくつかの通信デバイスに関しては省くことができる。ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理925は、実行されると、その入力受信機能を実施するための、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理925の関連ハードウェアを許可するソフトウェアも含み得る。ただし、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理925は、ソフトウェア単体に対応するのではなく、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理925は、その機能性を遂行するためのハードウェアに少なくとも部分的に依拠する。
【0057】
図9を参照すると、905〜925の構成された論理は、
図9では別個または相異なるブロックとして示されているが、それぞれの構成された論理がその機能性を実施するためのハードウェアおよび/またはソフトウェアは、部分的に重複し得ることが諒解されよう。たとえば、905〜925の構成された論理の機能性を容易にするのに使われるどのソフトウェアも、情報を記憶するように構成された論理915に関連付けられた非一時的メモリに記憶することができ、そうすることによって、905〜925の構成された論理は各々、その機能性(すなわち、この場合、ソフトウェア実行)を、情報を記憶するように構成された論理915によって記憶されたソフトウェアの動作に部分的に基づいて実施する。同様に、構成された論理のうちの1つに直接関連付けられたハードウェアは、他の構成された論理によって時々借り、または使うことができる。たとえば、情報を処理するように構成された論理910のプロセッサは、データを、情報を受信および/または送信するように構成された論理905によって送信される前に、適切な形式にフォーマットすることができ、そうすることによって、情報を受信および/または送信するように構成された論理905は、その機能性(すなわち、この場合、データの送信)を、情報を処理するように構成された論理910に関連付けられたハードウェア(すなわち、プロセッサ)の動作に部分的に基づいて実施する。
【0058】
概して、別段に明示的に記載されていない限り、本開示全体にわたって使用される「ように構成された論理」という句は、ハードウェアにより少なくとも部分的に実施される実施形態を呼び出すものとし、ハードウェアから独立したソフトウェアだけの実施形態に位置づけるものではない。様々なブロックにおける構成された論理または「ように構成された論理」は、特定の論理ゲートまたは論理要素に限定されるのではなく、概して、本明細書に記載した機能性を、(ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組合せのいずれかを介して)実施するための能力を指すことが諒解されよう。したがって、様々なブロックに示す構成された論理または「ように構成された論理」は、「論理」という言葉を共有するにもかかわらず、必ずしも論理ゲートまたは論理要素として実装されるわけではない。様々なブロックのロジック間の他の対話または協働が、後でより詳しく説明する実施形態の検討から、当業者には明らかになるであろう。
【0059】
さらに、本明細書で開示した実施形態に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装できることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0060】
本明細書で開示した実施形態と関連して説明した方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで直接実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。
【0061】
したがって、本発明の一実施形態は、発展型マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(E-MBMS)上のグループ通信のための方法を実施するコンピュータ可読媒体を含むことができる。したがって、本発明は図示の例に限定されず、本明細書で説明した機能を実行するためのいかなる手段も、本発明の実施形態中に含まれる。
【0062】
上記の開示は本発明の例示的な実施形態を示すが、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正を行えることに留意されたい。本明細書で説明した本発明の実施形態による方法クレームの機能、ステップおよび/または動作は、特定の順序で実行されなくてもよい。さらに、本発明の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。