(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記間隙保持部は、前記天板の上面と前記仕切板の下端部との間に所定の間隙を形成しながら前記仕切板の下端部に沿って延設する延設部を更に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の仕切板取付装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した従来の仕切板取付装置では、学習机等の上面に書籍を立てた状態を保つために天板上に仕切板を取り付けると、天板の上面と仕切板の下端部とが当接するため、天板の上面にデスクマットを載置する際に天板の上面と仕切板との間にデスクマットを挿入することができず、仕切板を避けた位置にデスクマットを載置しなければならない。
【0007】
このため、仕切板を避けて天板の上面にデスクマットを載置すると、机の天板の縁辺部からデスクマットの縁辺部がはみ出てしまう場合があり、結果として取り付けた仕切板が邪魔になるおそれがあり、仕切板が邪魔になるのを抑制したいという要望があった。
【0008】
そこで、本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、天板上にデスクマットを載置した状態で仕切板を取り付けた場合でも、仕切板が邪魔になることなく、好適に天板上にデスクマットを載置することができる仕切板取付装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載した本発明の仕切板取付装置は、天板の上面の空間を仕切る仕切板を前記天板に立設して取り付ける仕切板取付装置であって、前記仕切板の一方及び他方の側面部を挟持することにより前記天板の上面に前記仕切板を立設させる一対の挟持部と、前記一対の挟持部の基端部同士を連結して前記天板の上面と前記仕切板の下端部との間に所定の間隙を形成して前記仕切板を保持する間隙保持部と、を備えることを特徴とする仕切板取付装置。
【0010】
請求項2に記載した本発明の仕切板取付装置は、前記天板の縁部に嵌合して前記仕切板を取り付ける嵌合部を更に有し、前記嵌合部は、前記天板の縁部に嵌合すると前記天板の下面に位置する取付基部と、前記天板の上面に位置する前記間隙保持部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の仕切板取付装置。
【0011】
請求項3に記載した本発明の仕切板取付装置は、前記間隙保持部は、前記天板の上面と前記仕切板の下端部との間に所定の間隙を形成しながら前記仕切板の下端部に沿って延設する延設部を更に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の仕切板取付装置。
【0012】
請求項4に記載した本発明の仕切板取付装置は、前記間隙保持部には、前記天板の上面との干渉を抑制する緩衝部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の仕切板取付装置。
【0013】
請求項1に記載した本発明の仕切板取付装置によれば、仕切板の側面部を挟持する一対の挟持部の基端部同士を連結した間隙保持部により天板の上面と仕切板の下端部との間に所定の間隙を形成して仕切板を保持する。このため、形成された間隙へデスクマットの一部を挿入して天板にデスクマットを載置することができる。
【0014】
また、形成された間隙にデスクマットの一部を挿入して天板にデスクマットを載置することにより、天板の縁部からデスクマットがはみ出ることがない。従って、机上の天板に仕切板を取り付けた場合でも仕切板が邪魔になることを抑制する仕切板取付装置を提供することができる。
【0015】
さらに、仕切板の一方及び他方の側面部を挟持することにより天板の上面に仕切板を天板に立設させるため、既存の机上用の仕切板のみならず、既存の棚用の仕切板を挟持して天板に取り付けて使用することにより仕切板取付装置の汎用性を高めることができる。
【0016】
請求項2に記載した本発明の仕切板取付装置によれば、天板の下面に位置する取付基部と天板の上面に位置する間隙保持部とにより天板の縁部に嵌合するため、別途、天板と嵌合する部分を形成する必要がなく、仕切板を取り付けるための構成部品点数を減らすことにより、構成部品を管理する工程を低減して、製造コストを低くすることができる。
【0017】
請求項3に記載した本発明の仕切板取付装置によれば、間隙保持部は、仕切板の下端部との間に所定の間隙を形成しながら仕切板の下端部に沿って延設する延設部を有しているため、所定の間隙を形成しつつ仕切板を安定して保持することができる。
【0018】
請求項4に記載した本発明の仕切板取付装置によれば、間隙保持部には、天板の上面との干渉を抑制する緩衝部材が設けられているため、デスクマットを天板に載置せずに使用して、仕切板の下端部が天板に対して傾くことにより天板と接した場合でも、天板の上面に傷がつくことを抑制することができる。
【0019】
また、天板の上面との干渉を抑制する緩衝部材が設けられているため、デスクマットを天板に載置せずに使用して、仕切板を天板の上面をスライドさせて移動した場合でも、天板の上面や縁部に傷がつくことを抑制することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、天板上にデスクマットを載置した状態で仕切板を取り付けた場合でも、仕切板が邪魔になることなく、好適に天板上にデスクマットを載置することができる仕切板取付装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。はじめに、
図1から
図3を参照して本発明の実施形態に係る仕切板取付装置について説明する。まず、
図1及び
図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置の構成について説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置により仕切板を天板に取り付けた場合を示す斜視図である。
図2(a)は、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置の正面図である。
図2(b)は、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置の側面図である。
図2(c)は、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置の斜視図である。
【0024】
本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置1は、
図1に示すように、学習机2の天板3の上面3aの空間を仕切る仕切板4を、天板3に対して立設して取り付ける取付装置である。この仕切板取付装置1により天板3に仕切板4を取り付けると、仕切板4が天板3にスライド可能に立設する。
【0025】
図2(a)から
図2(c)に示すように、仕切板取付装置1は、板状に形成された本体部12と、天板3の上面3aに仕切板4を立設させる挟持部13と、仕切板4を保持する間隙保持部14と、天板3の縁部3b(後述する
図3(a)及び
図3(b)参照)に嵌合する嵌合部15とから略構成されている。
【0026】
本体部12は、ネジ(図示省略)が螺入するネジ孔20が形成されており、挟持部13が突設する本体部表面12aと、机2の側板2a及び背板2b(
図1参照)と当接可能な本体部裏面12bとを有している。挟持部13により仕切板4(
図1参照)が挟持されると、ネジ孔20にネジを螺合することにより仕切板4を本体部表面21aへ固定する。
【0027】
挟持部13は、仕切板4の一方及び他方の側面部4a(
図1参照)を挟持することにより天板3の上面3a(
図1参照)に仕切板4を立設させる一対の挟持板31a、31bを有している。この一対の挟持板31a及び31bの基端部32a、32b同士を連結することにより間隙保持部14が形成されている。
【0028】
間隙保持部14は、挟持部13と一体形成されており、一対の挟持板31a及び31bにより仕切板4(
図1参照)が挟持されると仕切板4の下端部4b(後述する
図3(a)及び
図3(b)参照)を保持する。間隙保持部14により仕切板4が保持されると、天板3の上面3a(
図1参照)と仕切板4の下端部4bとの間に所定の間隙が形成される。間隙の詳細については後述する。
【0029】
嵌合部15は、天板3の縁部3b(後述する
図3(a)及び
図3(b)参照)に嵌合すると、天板3の上面3aに位置する間隙保持部14と、天板3の下面3c(後述する
図3(a)及び
図3(b)参照)に位置する取付基部51とから構成されている。
【0030】
また、嵌合部15は、天板3と嵌合した際に縁部3bが当接可能な当接部52を更に有し、間隙保持部14と取付基部51と当接部52とにより、側面視した場合にコ字状に形成されている。このように形成された嵌合部15は、天板3の縁部3b(後述する
図3(a)及び
図3(b)参照)に対してスライド可能な隙間を有して嵌合し、嵌合後は天板3の縁部3b(後述する
図3(a)及び
図3(b)参照)から取り外し可能に形成されている。このため、天板3の上面3a(
図1参照)の空間を自由に仕切ることができる。
【0031】
さらに、嵌合部15は、天板3の縁部3b(後述する
図3(a)及び
図3(b)参照)の厚さに応じて嵌合部15を成形することができる材質で構成されている。このため、異なる天板の厚さに対応することができるため、簡単な構成で多様な厚さの天板に仕切板4(
図1参照)を取り付けることができる。
【0032】
また、嵌合部15は、天板3の縁部3b(後述する
図3(a)及び
図3(b)参照)に嵌合すると、天板3の上面3aに位置する間隙保持部14と、天板3の下面3c(後述する
図3(a)及び
図3(b)参照)に位置する取付基部51とから構成されている。このため、別途、天板3と嵌合する部分を形成する必要がなく、仕切板4を取り付けるための構成部品点数を減らすことにより、構成部品を管理する工程を低減して、製造コストを低くすることができる。
【0033】
次に、
図3(a)及び
図3(b)を参照して、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置が形成する間隙について詳細に説明する。
図3(a)は、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置が形成する間隙を示す平面図である。
図3(b)は、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置が形成する間隙にデスクマットの一部を挿入した場合を示す平面図である。
【0034】
図3(a)に示すように、仕切板4の側面部4aを挟持部13により挟持し、天板3の縁部3bに嵌合部15を嵌めて仕切板4を天板3に対して立設して取り付けると、間隙保持部14(
図2(c)参照)により天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に所定の間隙Sが形成される。
【0035】
所定の間隙Sの幅は、デスクマット5の厚さ等に応じて変更することが可能である。例えば、所定の間隙Sの幅を間隙保持部14の位置を変更することにより異なる幅に調整、又は、間隙保持部14を構成する部材の厚さT(
図2(a)参照)を変更することにより異なる幅に調整することが可能である。
【0036】
そして、
図3(b)に示すように、天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に形成された間隙Sにデスクマット5の一部を挿入することが可能となる。また、間隙Sが嵌合部15近傍まで形成されているので、仕切板4の下端部4b全体にわたってデスクマット5の一部を挿入することができる。
【0037】
特に、最近の学習机2(
図1参照)の天板3は、従来の天板と比較して天板3の奥行き(仕切板と取り付け方向)が狭く構成されている傾向があり、天板3に通常規格のデスクマット5を載置した場合、天板の縁辺部の近傍にデスクマット5の縁辺部が位置する。このため、従来の仕切板取付装置により仕切板4を取り付けた場合には、仕切板4を避けてデスクマット5を載置しなければならず、天板3の縁辺部からデスクマット5がはみ出てしまう。
【0038】
しかしながら、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置1は、
図3(b)に示すように、天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に形成された間隙Sにデスクマット5の一部を挿入することが可能であるため、仕切板4を避けてデスクマット5を載置する必要がなく、天板3の縁辺部からデスクマット5がはみ出ることがない。
【0039】
このように、仕切板4の側面部4aを挟持する一対の挟持部13(挟持板31a、31b)の基端部32a、32b同士を連結した間隙保持部14により天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に所定の間隙Sを形成して仕切板4を保持する。このため、形成された間隙Sへデスクマット5の一部を挿入して天板4にデスクマット5を載置することができる。
【0040】
また、形成された間隙Sへデスクマット5の一部を挿入して天板3に載置することにより、天板3の縁辺部からデスクマット5がはみ出ることがない。従って、天板3の上面3aにデスクマット5を載置した状態で仕切板4を取り付けた場合でも、仕切板4が邪魔になることなく、好適に天板3の上面3aにデスクマットを載置することができる。
【0041】
さらに、仕切板4の一方及び他方の側面部4aを挟持することにより天板3の上面3aに仕切板4を天板3に立設させるため、既存の机上用の仕切板のみならず、既存の棚用の仕切板を挟持して天板3に取り付けて使用することにより仕切板取付装置の汎用性を高めることができる。
【0042】
次に、
図4から
図6を参照して、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置について説明する。まず、
図4及び
図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置の構成について説明する。本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置は、上述した間隙保持部14に、更に仕切板4の下端部4bに沿って延設する延設部を設けている。
【0043】
図4は、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置により仕切板を天板に取り付けた場合を示す斜視図である。また、
図5(a)は、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置の正面図である。
図5(b)は、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置の側面図である。
図5(c)は、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置の斜視図である。
【0044】
なお、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置は、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置と略同様の構成等を有するため、同様の構成に関しては、説明を省略するものとする。また、第1実施形態に係る仕切板取付装置と同様の構成要素には同一の符号を付して説明する。
【0045】
本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置11は、上述した第1実施形態に係る仕切板取付装置1と同様に、
図4に示すように、学習机2の天板3の上面3aの空間を仕切る仕切板4を、天板3に対して立設して取り付ける取付装置である。この仕切板取付装置11により天板3に仕切板4を取り付けると、仕切板4が天板3にスライド可能に立設する。
【0046】
図5(a)から
図5(c)に示すように、仕切板取付装置11は、板状に形成された本体部12と、天板3の上面3aに仕切板4を立設させる挟持部13と、仕切板4を保持する間隙保持部14と、天板3の縁部3b(後述する
図6(a)及び
図6(b)参照)に嵌合する嵌合部15とから略構成されている。
【0047】
そして、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置11の間隙保持部14は、
図5(b)及び
図5(c)に示すように、仕切板4の下端部4bに沿って延設する延設部41と、この延設部41に形成された切り欠き部42とを有している。
【0048】
延設部41は、挟持部13及び間隙保持部14と一体形成されており、切り欠き部42によって、天板3の上面3a(後述する
図6(a)及び
図6(b)参照)と仕切板4の下端部4b(後述する
図6(a)及び
図6(b)参照)との間に所定の間隙を形成しながら仕切板4の下端部4bに沿って挟持部13から延設している。間隙の詳細については後述する。
【0049】
このように、間隙保持部14は、仕切板4の下端部4bとの間に所定の間隙を形成しながら仕切板4の下端部4bに沿って延設する延設部41を有しているため、所定の間隙を形成しつつ仕切板4を安定して天板に立設させて保持することができる。
【0050】
また、延設部41は、挟持部13及び間隙保持部14と一体形成することにより、別途、仕切板4を安定して天板に立設させる部分を形成する必要がなく、仕切板4を安定して立設させるための構成部品点数を減らすことにより、構成部品を管理する工程を低減して、製造コストを低くすることができる。
【0051】
次に、
図6(a)及び
図6(b)を参照して、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置が形成する間隙について詳細に説明する。
図6(a)は、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置が形成する間隙を示す平面図である。
図6(b)は、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置が形成する間隙にデスクマットの一部を挿入した場合を示す平面図である。
【0052】
図6(a)に示すように、仕切板4の側面部4aを挟持部13により挟持し、天板3の縁部3bに嵌合部15を嵌めて仕切板4を天板3に対して立設して取り付けると、間隙保持部14(
図5(c)参照)により天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に所定の間隙Sが形成される。
【0053】
所定の間隙Sの幅は、デスクマット5の厚さ等に応じて変更することが可能である。例えば、所定の間隙Sの幅を間隙保持部14の位置を変更することにより異なる幅に調整、又は、間隙保持部14を構成する部材の厚さT(
図5(a)参照)を変更することにより異なる幅に調整することが可能である。
【0054】
そして、
図6(b)に示すように、天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に形成された間隙Sにデスクマット5の一部を挿入することが可能となる。また、間隙Sが嵌合部15近傍まで形成されているので、仕切板4の下端部4b全体にわたってデスクマット5の一部を挿入することができる。
【0055】
特に、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置11は、
図6(a)及び
図6(b)に示すように、切り欠き部42により延設部41が仕切板4の下端部4bとの間に所定の間隙Sを形成しながら仕切板4の下端部4bに沿って延設している。このため、デスクマット5に一部を挿入するための間隙Sを形成しつつ、仕切板4の下端部4bが傾くのを抑制して、仕切板4を安定して保持することができる。
【0056】
このように、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置11も第1実施形態に係る仕切板取付装置1と同様に、天板3の上面3aにデスクマット5を載置した状態で仕切板4を取り付けた場合でも、仕切板4が邪魔になることなく、好適に天板3の上面3aにデスクマット5を載置することができる。
【0057】
次に、
図7を参照して、本発明の第3実施形態に係る仕切板取付装置について説明する。
図7(a)及び
図7(b)は、本発明の第3実施形態に係る仕切板取付装置の側面図である。本発明の第3実施形態に係る仕切板取付装置は、上述した第1実施形態及び第2実施形態に係る仕切板取付装置に天板の上面との干渉を抑制する緩衝部材が設けられている。
【0058】
なお、本発明の第3実施形態に係る仕切板取付装置は、上述した第1実施形態及び第2実施形態に係る仕切板取付装置と略同様の構成等を有するため、同様の構成に関しては、説明を省略するものとする。また、第1実施形態及び第2実施形態に係る仕切板取付装置と同様の構成要素には同一の符号を付して説明する。
【0059】
本発明の第3実施形態に係る仕切板取付装置1、11は、上述した本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置1により天板3の上面3aに立設される仕切板4、及び本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置11の間隙保持部14に緩衝部材を設けている。
【0060】
図7(a)に示すように、本発明の第1実施形態に係る仕切板取付装置1は、仕切板4の側面部4aを挟持部13により挟持し、天板3の縁部3bに嵌合部15を嵌めて仕切板4を天板3に対して立設して取り付けると、間隙保持部14により天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に所定の間隙Sが形成される(
図3(a)及び
図3(b)参照)。
【0061】
このように、所定の間隙Sが形成されているため、仕切板4の下端部4bにフェルト6a(緩衝部材)を設けることにより、形成された間隙Sにデスクマット5を挿入しないで天板3を使用した際に仕切板4の下端部4bが天板3の上面3aと干渉した場合、天板3の上面3aに傷がつくことを抑制することができる。
【0062】
特に、天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に形成された所定の間隙Sの高さ(
図3(a)及び
図3(b)参照)と略同一の高さのフェルト6aを仕切板4の下端部4bに設けることにより、仕切板4が傾くことなく安定して天板3に立設することができる。
【0063】
なお、
図7(a)を参照して説明した仕切板取付装置1は、仕切板4の下端部4bにフェルト6aを設けた場合について説明したが、これに限定されない。例えば、間隙保持部14や嵌合部15にフェルト6aを設けてもよい(図示省略)。この場合、仕切板4を天板3の上面3aをスライドさせた場合でも、天板3の上面3aや縁部4bに傷がつくことをより一層抑制することができる。
【0064】
また、
図7(b)に示すように、本発明の第2実施形態に係る仕切板取付装置11は、仕切板4の下端部4bに沿って延設する延設部41に切り欠き部42が設けられているため、間隙保持部14にフェルト6b(緩衝部材)を設けることにより、天板3の上面3aに傷がつくことを抑制することができる。
【0065】
特に、切り欠き部42の高さ(天板3の上面3aから延設部41までの長さ)と略同一の高さのフェルト6bを仕切板4の下端部4bに設けることにより、仕切板4が傾くことなく安定して天板3に立設することができる。
【0066】
なお、
図7(b)を参照して説明した仕切板取付装置11は、間隙保持部14にフェルト6bを設けた場合について説明したが、これに限定されない。例えば、嵌合部15にフェルト6bを設けてもよい(図示省略)。この場合、仕切板4を天板3の上面3aをスライドさせた場合でも、天板3の上面3aや縁部4bに傷がつくことをより一層抑制することができる。
【0067】
なお、上述した第3実施形態に係る仕切板取付装置11では、先端にフェルト6bを設けた延設部41を図示して説明したが、これに限定されず、天板3の上面3aに傷がつくことを抑制することができる位置であればフェルト6bを設ける位置は適宜変更が可能である。
【0068】
また、上述した第3実施形態では、天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に形成された所定の間隙Sの高さと略同一の高さのフェルト6a、6bにより、天板3の上面3aとの干渉を抑制する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、所定の間隙Sにデスクマット5の一部を挿入する場合には、デスクマット5の高さとフェルト6a、6bの高さとをあわせて間隙Sの高さと略同一になるように構成してもよい。
【0069】
このようにして、本発明の実施形態に係る仕切板取付装置1、11は、天板3の上面3aの空間を仕切る仕切板4を天板3に立設して取り付ける仕切板取付装置1、11であって、仕切板4の一方及び他方の側面部4aを挟持することにより天板3の上面3aに仕切板4を立設させる一対の挟持部13(挟持板31a、31b)と、一対の挟持部13の基端部32a、32b同士を連結して天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に所定の間隙Sを形成して仕切板4を保持する間隙保持部14と、を備える。
【0070】
また、本発明の実施形態に係る仕切板取付装置1、11は、天板3の縁部3bに嵌合して仕切板4を取り付ける嵌合部15を更に有し、嵌合部15は、天板3の縁部3bに嵌合すると天板3の下面3cに位置する取付基部51と、天板3の上面3aに位置する間隙保持部14とから構成されている。
【0071】
さらに、本発明の実施形態に係る仕切板取付装置11は、間隙保持部14が、天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に所定の間隙Sを形成しながら仕切板4の下端部4bに沿って延設する延設部41を更に有する。
【0072】
また、本発明の実施形態に係る仕切板取付装置11は、間隙保持部14には、天板3の上面3aとの干渉を抑制する緩衝部材(フェルト6b)が設けられている。
【0073】
そして、本発明の実施形態に係る仕切板取付装置1、11によれば、仕切板4の側面部4aを挟持する一対の挟持部13(挟持板31a、31b)の基端部32a、32b同士を連結した連結保持部14により天板3の上面3aと仕切板4の下端部4bとの間に所定の間隙Sを形成して仕切板4を保持する。このため、形成された間隙Sへデスクマット5の一部を挿入して天板4にデスクマット5を載置することができる。
【0074】
また、形成された間隙Sにデスクマット5の一部を挿入して天板3にデスクマット5を載置することにより、天板3の縁からデスクマット5がはみ出ることがない。従って、天板3の上面3aにデスクマット5を載置した状態で仕切板4を取り付けた場合でも、仕切板4が邪魔になることなく、好適に天板3の上面3aにデスクマットを載置することができる仕切板取付装置1、11を提供することができる。
【0075】
さらに、仕切板4の一方及び他方の側面部4aを挟持することにより天板3の上面3aに仕切板4を天板3に立設させるため、既存の机上用の仕切板のみならず、既存の棚用の仕切板を挟持して天板3に取り付けて使用することにより仕切板取付装置1、11の汎用性を高めることができる。
【0076】
また、本発明の仕切板取付装置1、11によれば、天板3の縁部3bに嵌合して仕切板4を取り付ける嵌合部15は、仕切板4を天板3から取り外し自在であるため、天板上の空間を仕切る態様の自由度が増す。
【0077】
さらに、天板3の縁部3bの厚さTに応じて嵌合部15を形成することにより、異なる天板の厚さに対応することができるため、簡単な構成で多様な厚さの天板に仕切板4を取り付けることができる。
【0078】
また、天板3の下面3cに位置する取付基部51と天板3の上面3aに位置する間隙保持部14とにより天板3の縁部3bに嵌合するため、別途、天板3と嵌合する部分を形成する必要がなく、仕切板3を取り付けるための構成部品点数を減らすことにより、構成部品を管理する工程を低減して、製造コストを低くすることができる。
【0079】
さらに、本発明の仕切板取付装置11によれば、間隙保持部14は、仕切板4の下端4b部との間に所定の間隙Sを形成しながら仕切板4の下端部4bに沿って延設する延設部41を有しているため、所定の間隙Sを形成しつつ仕切板4を安定して保持することができる。
【0080】
また、延設部41を挟持部13及び間隙保持部14と一体形成することにより、別途、仕切板4を安定して天板に立設させる部分を形成する必要がなく、仕切板4を安定して立設させるための構成部品点数を減らすことにより、構成部品を管理する工程を低減して、製造コストを低くすることができる。
【0081】
さらに、本発明の仕切板取付装置11によれば、間隙保持部14には、天板3の上面3aとの干渉を抑制する緩衝部材6b(フェルト)が設けられているため、デスクマット5を天板3に載置せずに使用して、仕切板4の下端部4bが天板3に対して傾くことにより天板3と接した場合でも、天板3の上面3aに傷がつくことを抑制することができる。
【0082】
また、天板3の上面3aとの干渉を抑制する緩衝部材6b(フェルト)が設けられているため、デスクマット5を天板3に載置せずに使用して、仕切板4を天板3の上面3aをスライドさせて移動した場合でも、天板3の上面3aや縁部4bに傷がつくことを抑制することができる。
【0083】
以上、本発明の仕切板取付装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
【0084】
例えば、上述した実施形態では、略台形形状を有する本体部12を図示して説明したが、天板3の上面3aに仕切板4を立設させる(
図1参照)際、天板3に取り付け易い形態であれば適宜変更が可能である。
【0085】
また、例えば、上述した実施形態では、天板3の上面3aとの干渉を抑制する緩衝部材としてフェルト6a、6bを用いて説明したがこれに限定されず、天板3の上面3aとの干渉を抑制する部材であれば適宜変更が可能である。