【実施例1】
【0009】
図1は第1の実施例における資産運用装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1は、毎月の所定日に、所定の投資金額で金およびプラチナを購入して資産を運用する資産運用装置であり、制御手段、記憶手段、入力手段および出力手段を備えたコンピュータである。
2はホストコンピュータであり、通信回線3を介して資産運用装置1と通信可能に接続され、資産運用装置1から受信した要求に基づいて金およびプラチナを購入する取引を実行するものである。また、ホストコンピュータ2は、現在の金およびプラチナの価格情報を資産運用装置1へ送信する。
【0010】
資産運用装置1は、入力手段としての入力部11、出力手段としての表示部12、記憶手段としての記憶部13および制御手段としての制御部14により構成されている。
入力部11は、キーボードやマウス、タッチパネル等であり、操作者の操作を受付けて各種情報を入力するものである。
表示部12は、ディスプレイ等であり、操作者に対して各種情報を表示して伝達するものである。
【0011】
記憶部13は、メモリやディスク等の記憶手段であり、各種情報を記憶するものである。この記憶部13には、金およびプラチナの購入比率を決定するためのデータテーブルとして購入比率決定テーブル131が予め記憶されている。また、記憶部13は、資産運用装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)を記憶している。
【0012】
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)等であり、記憶部13に記憶された制御プログラムに基づいて資産運用装置1全体の動作を制御するものである。
この制御部14は、ホストコンピュータ2との通信制御を行い、ホストコンピュータ2との間で各種情報の授受を行い、金およびプラチナを購入する取引を行うことができるようになっている。また、制御部14は、計時機能および暦機能を備え、所定の日時に処理を実行することができるようになっている。
【0013】
次に、記憶部13に記憶される購入比率決定テーブル131を
図2の第1の実施例における購入比率決定テーブルの構成を示す説明図に基づいて説明する。
図2において、購入比率決定テーブル131は、所定重量(1g)のプラチナの価格から所定重量(1g)の金の価格を減算した価格差131a、金の購入比率131bおよびプラチナの購入比率131cで構成され、それぞれの価格差131aに対応させて金の購入比率131bおよびプラチナの購入比率131cを記述したデータテーブルである。
【0014】
この購入比率決定テーブル131は、例えば価格差131aが0円以上X
1円未満の場合、金の購入比率131bが90%、プラチナの購入比率131cが10%、価格差131aがX
1円以上X
2円未満の場合、金の購入比率131bが80%、プラチナの購入比率131cが20%、以下同様にして、価格差131aがX
8円以上の場合、金の購入比率131bが10%、プラチナの購入比率131cが90%としたものである。
本実施例では、記憶部13は、所定重量のプラチナの価格から所定重量の金の価格を減算した価格差に対応させて金の購入比率およびプラチナの購入比率を記述した購入比率決定情報としての購入比率決定テーブル131を記憶する。
【0015】
また、制御部14は、上位装置としてのホストコンピュータ2から所定重量のプラチナの現在の価格および所定重量の金の現在の価格を受信し、プラチナの現在の価格から金の現在の価格を減算して価格差を算出し、その価格差に基づいて購入比率決定テーブル131の価格差を検索し、その価格差に対応付けられた金の購入比率131bおよびプラチナの購入比率131cを抽出し、抽出した金の購入比率およびプラチナの購入比率に基づいて金およびプラチナを購入する。
【0016】
上述した構成の作用について説明する。
資産運用装置が行う分散投資処理を
図3の第1の実施例における分散投資処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって
図1および
図2を参照しながら説明する。
なお、本実施例では、資産運用装置1は、毎月所定の日(例えば、月の初日)に、毎月一定の投資金額で金およびプラチナを購入する分散投資処理を行うものとし、毎月の投資金額は記憶部13に記憶され、金およびプラチナの現在の価格はホストコンピュータ2から受信するものとする。
【0017】
S1:資産運用装置1の制御部14は、記憶部13に記憶された毎月の投資金額を取得する。
S2:制御部14は、金およびプラチナの現在の価格を要求する指示をホストコンピュータ2へ送信し、ホストコンピュータ2から金およびプラチナの現在の価格を取得する。
S3:制御部14は、プラチナの現在の価格から金の現在の価格を減算し、プラチナと金の価格差を算出する。
【0018】
S4:制御部14は、算出した価格差に基づいて購入比率決定テーブル131の価格差131aを検索し、該当する価格差131aに対応付けられた金の購入比率131bおよびプラチナの購入比率131cを抽出する。例えば、価格差がX
3の場合、金の購入比率は60%、プラチナの購入比率は40%となる。
S5:制御部14は、毎月の投資金額に抽出した金の購入比率およびプラチナの購入比率を乗算して今月の金の購入金額およびプラチナの購入金額を算出する。
【0019】
S6:制御部14は、算出した金の購入金額およびプラチナの購入金額をホストコンピュータ2へ送信し、金およびプラチナを購入する。
このように資産運用装置1は、毎月の所定日の金およびプラチナの現在の価格差に基づいて金およびプラチナの購入比率を決定し、分散投資処理を行う。
【0020】
以上説明したように、第1の実施例では、金とプラチナの価格差に対応させて金の購入比率およびプラチナの購入比率を記述したデータテーブルを設け、資産運用装置の制御部がプラチナの現在の価格から金の現在の価格を減算し、プラチナと金の価格差を算出し、算出した価格差に基づいて購入比率決定テーブルの価格差を検索し、該当する価格差に対応付けられた金の購入比率およびプラチナの購入比率を抽出するようにしたことにより、金またはプラチナに対する分散投資を最適な購入比率で行うことができるという効果が得られる。
【実施例2】
【0021】
図4は第2の実施例における資産運用装置の構成を示すブロック図である。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4において、記憶部13は、金およびプラチナの価格の履歴情報を記憶する金・プラチナ価格データベース132を備えている。
【0022】
この金・プラチナ価格データベース132は、現在の所定重量(1g)の金および現在の所定重量(1g)のプラチナの価格を含み過去所定期間(例えば、過去10年間)における毎月所定日の所定重量の金およびプラチナの価格を履歴情報として記憶するデータベースであり、
図5に示すように、年月132a、所定重量の金価格132b、所定重量のプラチナ価格132cおよび所定重量のプラチナ価格から所定重量の金価格を減算した価格差132dで構成され、年月132aに対応付けて金価格132b、プラチナ価格132cおよび価格差132dを記憶するものである。
【0023】
例えば、年月132aを現在の年月である2012年3月、金価格132bを現在の価格であるA
1円、プラチナ価格132cを現在の価格であるP
1円、価格差132dを現在の価格差であるD
1(P
1−A
1)円、年月132aを2012年2月、金価格132bをA
2円、プラチナ価格132cをP
2円、価格差132dをD
2(P
2−A
2)円、・・・、年月132aを2002年4月、金価格132bをA
120円、プラチナ価格132cをP
120円、価格差132dをD
120(P
120−A
120)円として記憶したものである。
【0024】
資産運用装置1は、毎月所定の日(例えば、月の初日)に、金およびプラチナの価格をホストコンピュータ2から受信し、プラチナ価格から金価格を減算した価格差を算出して金・プラチナ価格データベース132を更新するものとする。
このように本実施例では、第1の実施例の構成に、現在の金およびプラチナの価格を含み過去所定期間における毎月所定日の金およびプラチナの価格を履歴情報として記憶する金・プラチナ価格データベース132を追加した構成としている。
【0025】
本実施例では、記憶部13は、過去所定期間としての過去10年間の所定重量のプラチナの価格から所定重量の金の価格を減算した価格差を履歴情報として記憶する金・プラチナ価格データベース132並びに価格差に対応させて金の購入比率およびプラチナの購入比率を記述した購入比率決定情報としての購入比率決定テーブル131を記憶する。
【0026】
また、制御部14は、金・プラチナ価格データベース132に記憶された価格差の平均値を算出し、算出した価格差の平均値に基づいて購入比率決定テーブル131の価格差131aを検索し、購入比率決定テーブル131の価格差131aに対応付けられた金の購入比率131bおよびプラチナの購入比率131cを抽出し、抽出した金の購入比率およびプラチナの購入比率に基づいて金およびプラチナを購入する。
【0027】
上述した構成の作用について説明する。
資産運用装置が行う分散投資処理を
図6の第2の実施例における分散投資処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって
図2、
図4および
図5を参照しながら説明する。
なお、本実施例では、資産運用装置1は、毎月所定の日(例えば、月の初日)に、毎月一定の投資金額で金およびプラチナを購入する分散投資処理を行うものとし、毎月の投資金額は記憶部13に記憶され、また金およびプラチナの毎月所定の日の価格をホストコンピュータ2から受信し、金・プラチナ価格データベース132を更新するものとし、過去10年間の毎月所定日の金およびプラチナの価格ならびにその価格差を履歴情報として記憶しているものとする。
【0028】
S11:資産運用装置1の制御部14は、記憶部13に記憶された毎月の投資金額を取得する。
S12:制御部14は、金・プラチナ価格データベース132の価格差132dを検索し、過去10年間の金とプラチナの価格差の平均値を算出する。
S13:制御部14は、算出した価格差の平均値に基づいて購入比率決定テーブル131の価格差131aを検索し、該当する価格差131aに対応付けられた金の購入比率131bおよびプラチナの購入比率131cを抽出する。例えば、価格差の平均値がX
3の場合、金の購入比率は60%、プラチナの購入比率は40%となる。
【0029】
S14:制御部14は、毎月の投資金額に抽出した金の購入比率およびプラチナの購入比率を乗算して今月の金の購入金額およびプラチナの購入金額を算出する。
S15:制御部14は、算出した金の購入金額およびプラチナの購入金額をホストコンピュータ2へ送信し、金およびプラチナを購入する。
【0030】
このように資産運用装置1は、過去10年間の金とプラチナの価格差の統計的データである平均値に基づいて金およびプラチナの購入比率を決定し、分散投資処理を行う。なお、本実施例では、過去10年間の金とプラチナの価格差の平均値に基づいて金およびプラチナの購入比率を決定するようにしたが、統計的データの活用はそれに限られることなく、過去5年間、3年間、または15年間等の所定期間の金とプラチナの価格差の平均値に基づいて金およびプラチナの購入比率を決定するようにしても良い。
【0031】
以上説明したように、第2の実施例では、過去10年間の金とプラチナの価格差の平均値に基づいて金およびプラチナの購入比率を決定し、分散投資処理を行うようにしたことにより、金またはプラチナに対する分散投資を第1の実施例と比較してさらに最適な購入比率で行うことができるという効果が得られる。