特許第5931440号(P5931440)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5931440
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】ウェブページコンテンツの注釈
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20160526BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20160526BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20160526BHJP
【FI】
   G06F3/048 656A
   G06F13/00 550A
   G06F17/30 220C
   G06F17/30 380D
【請求項の数】38
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2011-516734(P2011-516734)
(86)(22)【出願日】2009年6月26日
(65)【公表番号】特表2011-526394(P2011-526394A)
(43)【公表日】2011年10月6日
(86)【国際出願番号】US2009048944
(87)【国際公開番号】WO2009158669
(87)【国際公開日】20091230
【審査請求日】2012年6月15日
【審判番号】不服2015-13141(P2015-13141/J1)
【審判請求日】2015年7月9日
(31)【優先権主張番号】12/163,778
(32)【優先日】2008年6月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】サン・ヴァン・レ
【合議体】
【審判長】 和田 志郎
【審判官】 桜井 茂行
【審判官】 稲葉 和生
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0016102(US,A1)
【文献】 特開2005−339005(JP,A)
【文献】 特開2003−150542(JP,A)
【文献】 特開2005−267021(JP,A)
【文献】 特開2000−105731(JP,A)
【文献】 KAHAN and KOIVUNEN,“Annotea: an open RDF infrastructure for shared Web annotations”,WWW’01 Proceedings of the 10th international conference on World Wide Web,米国,ACM,2001年,pp. 623−632
【文献】 大谷 淳・井上 潮,“コンテンツ変化を考慮した時系列Webアノテーションシステム”,電子情報通信学会 第19回データ工学ワークショップ論文集,日本,電子情報通信学会データ工学研究専門委員会,2008年4月7日,セッションB1−3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
G06F 3/048
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブページコンテンツを注釈するためのコンピュータで実行される方法であって、前記方法は、
電子装置上で稼働しているブラウザで、前記電子装置に関連づけられたユーザからウェブページにアクセスするための要求を受信するステップであって、前記ウェブページは、サードパーティの制御下にあるウェブページサーバシステムによってホストされており、前記電子装置は、前記ウェブページサーバシステムと通信可能に結合されている、ステップと、
前記ユーザから前記ウェブページにアクセスするための前記要求を前記受信することに対応して、
前記電子装置によって前記ウェブページサーバシステムから前記ウェブページを要求し、
前記電子装置によって、前記サードパーティとは異なるエンティティの制御下にある注釈格納システムから、前記注釈格納システムに保存された注釈の集合を、要求するステップであって、前記注釈の集合が、前記ウェブページに関連づけられているとともに、前記電子装置に関連づけられた前記ユーザによって作成されたものであり、前記注釈の集合が、前記ウェブページのウェブページコンテンツの1つ以上の部分に対応して関連する1つ以上の注釈を含む、ステップと、
前記電子装置によって、前記要求されたウェブページの現在のインスタンスを含む前記ウェブページサーバシステムからの応答を、受信するステップと、
前記電子装置によって、前記要求された注釈の集合を含む前記注釈格納システムからの応答を、受信するステップと、
前記電子装置によって、前記ウェブページサーバシステムからの前記応答で受信された前記ウェブページの前記現在のインスタンスと、前記注釈格納システムからの前記応答で受信された前記注釈の集合とを、同時に表示するステップであって、前記受信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈が、前記対応する前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの1つ以上の部分上にオーバレイされる、ステップと
前記注釈格納システムで利用可能な1つ以上の追加注釈の集合を前記電子装置に関連づけられた前記ユーザに、通知するステップであって、前記1つ以上の追加注釈の集合は、前記電子装置に関連づけられた前記ユーザとは異なる他の一人以上の作者によって書かれたものであるとともに、前記ウェブページに関連づけられており、前記1つ以上の追加注釈の集合のそれぞれは、前記ウェブページのウェブページコンテンツの1つ以上の部分に対応して関連する1つ以上の注釈を含む、ステップと、
前記通知に対応して、前記電子装置に関連づけられた前記ユーザから、前記追加注釈の集合の中から一つの追加注釈の集合にアクセスするための要求を、受信するステップと、
前記追加注釈の集合にアクセスするための前記要求の前記ユーザからの前記受信に対応して、前記注釈格納システムから前記電子装置によって、前記追加注釈の集合を、要求するステップと、
前記電子装置によって、前記追加注釈の集合を含む前記注釈格納システムからの応答を、受信するステップと、
前記電子装置によって、前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスと、前記受信された追加注釈の集合と、最初に前記受信された注釈の集合とを、同時に表示するステップであって、最初に前記受信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈と、前記受信された追加注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈とが、前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの対応する部分にオーバレイされるステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記注釈格納システムからの前記応答で受信された前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈は、2つ以上の注釈を含み、
前記方法は、
前記受信された注釈の集合に含まれた前記2つ以上の注釈の中の一つの注釈に対応する、前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの一部が、前記注釈が作成された後に、前記サードパーティによって変更されている、と判断することに対応して、
前記電子装置によって、前記受信された注釈の集合から、前記ウェブページコンテンツの前記変更された一部に対応する前記注釈を除去し、
前記電子装置によって、前記注釈の集合の前記保存されたインスタンスをアップデートするために、前記ウェブページコンテンツの前記変更された一部に対応する前記注釈が含まれていない前記注釈の集合を、前記注釈格納システムに送信するステップ
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスと前記受信された注釈の集合とを同時に表示する前記ステップは、
前記受信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈の中の一つの注釈に対応する、前記ウェブページの前記ウェブページコンテンツの一部が、前記注釈が作成された後に、前記サードパーティによって変更されていない、と判断することに対応して、
前記注釈に対応する前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの一部からテキストブロックを強調表示するステップを含み、
前記方法は、
前記強調表示されたテキストブロックの上に、前記電子装置に関連づけられた前記ユーザによって重ねられたカーソルを検出するステップと、
前記電子装置によって、前記重ねられたカーソルの前記検出に対応して、前記強調表示されたテキストブロックに対応する前記注釈に関連した補足情報を表示するステップであって、前記補足情報は、相互参照付きウェブページのアドレスを含む、ステップと、
前記電子装置に関連づけられた前記ユーザから、前記相互参照付きウェブページへのアクセスを求める要求を受信するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記受信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈に加えて、前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンス上に少なくとも1つの新たな注釈を生成する入力を、前記電子装置に関連づけられた前記ユーザから、受信するステップと、
前記電子装置によって、前記注釈の集合の前記保存されたインスタンスをアップデートするために、前記注釈の集合を前記少なくとも1つの新たな注釈とともに、前記注釈格納システムに送信するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの新たな注釈を生成することは、
前記電子装置に関連づけられた前記ユーザから、対象となるテキストブロックを強調表示する入力を受信するステップと、
前記電子装置によって、前記強調表示されたテキストブロックのテキストオフセットおよびハッシュコードを含む前記強調表示されたテキストブロックに関連する確認情報を、前記新たな注釈の一部として、記録するステップと、
前記電子装置に関連づけられた前記ユーザから、前記強調表示されたテキストブロックに関連づけられた補足情報を提供する入力を受信するステップであって、前記補足情報は、相互参照付きウェブページのアドレスおよび注記を含む、ステップと、
前記電子装置によって、前記強調表示されたテキストブロックに関連づけられた前記補足情報を、前記新たな注釈の一部として、記録するステップと
を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ウェブページサーバシステムからの前記応答で受信された前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈は、2つ以上の注釈を含み、
前記方法は、
前記電子装置に関連づけられた前記ユーザから、前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンス上にオーバレイされた前記受信された注釈の集合の少なくとも2つの注釈の中の少なくとも1つの注釈を変更する入力を受信するステップであって、前記変更は、削除、編集、およびアップデートを含む、ステップと、
前記電子装置によって、前記注釈の集合の前記保存されたインスタンスをアップデートするために、前記注釈の集合を前記少なくとも1つの変更された注釈とともに、前記注釈格納システムに送信するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記通知に対応して、前記電子装置に関連づけられた前記ユーザから、前記追加注釈の集合の中から他の追加注釈の集合にアクセスするための他の要求を、受信するステップと、
前記他の追加注釈の集合にアクセスするための前記他の要求の前記ユーザからの前記受信に対応して、前記注釈格納システムから前記電子装置によって、前記他の追加注釈の集合を、要求するステップと、
前記注釈格納システムにおいて他の追加注釈の集合にアクセスするための許諾が拒絶された場合、警告を発する動作を、前記電子装置にさせるステップであって、前記許諾は前記他の追加注釈の集合の中に含まれているステップと
をさらに含む請求項に記載の方法。
【請求項8】
ウェブコンテンツに関連する注釈情報を提供するシステムであって、
ウェブページ注釈の作者のそれぞれに関連づけられた複数のコンピュータ化された装置と通信するように構成されたデータプロセッサと、
複数の注釈の集合を保存するように構成された注釈情報保存手段と
を含み、
前記複数の注釈の集合のそれぞれは、関連した注釈作者によって書かれたものであるとともに、関連したウェブページに対応しており、前記複数の注釈の集合のそれぞれが、前記関連したウェブページのウェブページコンテンツの1つ以上の部分に対応して関連する1つ以上の注釈を含み、
前記データプロセッサは、
特定の作者に関連した複数のコンピュータ化された装置における1つのコンピュータ化された装置から、前記保存された複数の注釈の集合の中から1つの注釈の集合を検索するための要求を受信し、前記受信された要求で参照された前記注釈の集合は、前記特定の作者によって書かれたものであるとともに、ウェブページサーバシステムから前記特定の作者に関連づけられた前記コンピュータ化された装置によってアクセスされる特定のウェブページに対応しており、前記受信された要求で参照された前記注釈の集合は、前記特定のウェブページのウェブページコンテンツの1つ以上の部分に対応して関連する1つ以上の注釈を含む、ステップと、
前記注釈情報保存手段から、前記受信された要求で参照された前記注釈の集合を、検索するステップと、
送信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈が、前記特定のウェブページの前記ウェブページコンテンツの対応する1つ以上の部分にオーバレイされるように、前記送信された注釈の集合と前記特定のウェブページの現在のインスタンスとを同時に表示ように、前記コンピュータ化された装置を動作可能にするために、前記検索された注釈の集合を、前記コンピュータ化された装置に、送信するステップと
前記コンピュータ化された装置から、前記注釈情報保存手段で保存された前記複数の注釈の集合の中から他の注釈の集合を検索するための他の要求を、受信するステップであって、他の注釈の集合は、他の注釈の作者によって書かれたものであるとともに、前記特定のウェブページに対応している、ステップと、
前記他の要求で参照された前記他の注釈の集合を検索するステップと、
前記送信された他の注釈の集合と、以前に送信された注釈の集合と、前記特定のウェブページの前記現在のインスタンスとを同時に表示ように、前記コンピュータ化された装置を動作可能にするために、前記検索された他の注釈の集合を、前記コンピュータ化された装置に、送信するステップと
を含む動作を実行するように構成されている、ことを特徴とするシステム。
【請求項9】
前記注釈情報保存手段は、
注釈の集合を保存することを含む動作を実行するように構成されたデータベースであって、複数の注釈の集合それぞれの保存が、前記関連したウェブページのウェブページアドレスと前記関連した注釈の作者の識別子とを含む識別子のセットに基づいている、データベースと、
前記複数の注釈の集合についての許諾を確認することを含む動作を実行するように構成された認証モジュールと
を有する請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記保存された複数の注釈の集合の中の1つの注釈の集合は、
前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈に対応する1つ以上の照合レコードであって、前記1つ以上の照合レコードの中の1つの照合レコードが、該照合レコードに対応する、前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈の中の1つの注釈に関連づけられた許諾情報とテキストマッピング情報とを含む、1つ以上の照合レコードと、
前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈に対応する1つ以上の補足レコードであって、前記1つ以上の補足レコードの中の1つの補足レコードが、該補足レコードに対応する、前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈の中の1つの注釈に関連づけられた相互参照付きウェブページのアドレスおよび注記を含む、1つ以上の補足レコードと
を有する請求項に記載のシステム。
【請求項11】
前記注釈に対応する前記照合レコードに含まれた前記テキストマッピング情報は、前記注釈に対応する、前記ウェブページコンテンツの一部に関連づけられたテキストオフセットおよびハッシュコードを含む請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記データプロセッサは、前記特定のウェブページの現在のインスタンスのウェブページコンテンツの一部に対応する作成されたまたは削除された注釈を含む、前記注釈の集合のアップデートされたインスタンスを前記コンピュータ化された装置から受け取って注釈の集合の保存されたインスタンスをアップデートすること、をさらに含む、動作を実行するように構成されている請求項に記載のシステム。
【請求項13】
ウェブページコンテンツを注釈するためのシステムであって、
サードパーティの制御下にあるウェブページサーバと、前記サードパーティとは異なるエンティティの制御下にある注釈格納手段と、に通信可能に結合されているコンピュータ化された装置を有し、
前記コンピュータ化された装置は、
第1の動作を実行するように構成されたブラウザを有し、前記第1の動作は、
前記コンピュータ化された装置に関連したユーザから、前記ウェブページサーバによってホストされているウェブページにアクセスするための要求を、受信するステップであって、前記ユーザは、前記サードパーティと該サードパーティとは異なるエンティティとの両方以外のものである、ステップと、
前記ユーザからの前記ウェブページにアクセスするための前記要求についての前記受信に対応して、前記ウェブページサーバからの前記ウェブページを要求するステップと、
前記ウェブページの現在のインスタンスを含む前記ウェブページサーバからの応答を受信するステップと
を含み、
前記ブラウザは、第2の動作を実行するようにさらに構成されており、前記第2の動作は、
前記ウェブページにアクセスするための前記要求を前記ユーザから前記受信することに対応して、前記注釈格納手段から、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザによって前記ウェブページにされた注釈の集合を要求するステップであって、前記注釈の集合が前記注釈格納手段で保存されており、前記注釈の集合が前記ウェブページのウェブページコンテンツの1つ以上の部分に対応して関連する1つ以上の注釈を含む、ステップと、
前記要求された注釈の集合を含む前記注釈格納手段からの応答を受信するステップと、
前記ウェブページサーバからの前記応答で受信された前記ウェブページの前記現在のインスタンスと、前記注釈格納手段からの前記応答で受信された前記注釈の集合とを、同時に表示するステップであって、前記受信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈が、前記対応する前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの1つ以上の部分上にオーバレイされる、ステップと
前記注釈格納手段で利用可能な1つ以上の追加注釈の集合を前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザに、通知するステップであって、前記1つ以上の追加注釈の集合は、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザとは異なる他の一人以上の作者によって書かれたものであるとともに、前記ウェブページに関連づけられており、前記1つ以上の追加注釈の集合のそれぞれは、前記ウェブページのウェブページコンテンツの1つ以上の部分に対応して関連する1つ以上の注釈を含む、ステップと、
前記通知に対応して、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザから、前記追加注釈の集合の中から一つの追加注釈の集合にアクセスするための要求を、受信するステップと、
前記追加注釈の集合にアクセスするための前記要求の前記ユーザからの前記受信に対応して、前記注釈格納手段から前記追加注釈の集合を、要求するステップと、
前記追加注釈の集合を含む前記注釈格納手段からの応答を、受信するステップと、
前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスと、前記受信された追加注釈の集合と、最初に前記受信された注釈の集合とを、同時に表示するステップであって、最初に前記受信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈と、前記受信された追加注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈とが、前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの対応する部分にオーバレイされるステップと
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項14】
前記受信された注釈の集合は、
前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈に対応する1つ以上の照合レコードであって、前記1つ以上の照合レコードの中の1つの照合レコードが、該照合レコードに対応する、前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈の中の1つの注釈に関連づけられた許諾情報とテキストマッピング情報とを含む、1つ以上の照合レコードと、
前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈に対応する1つ以上の補足レコードであって、前記1つ以上の補足レコードの中の1つの補足レコードが、該補足レコードに対応する、前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈の中の1つの注釈に関連づけられた相互参照付きウェブページのアドレスおよび注記を含む、1つ以上の補足レコードと
を有する請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記注釈に対応する前記照合レコードに含まれた前記テキストマッピング情報は、前記注釈に対応する、前記ウェブページコンテンツの一部に関連づけられたテキストオフセットおよびハッシュコードを含み、
前記第2の動作は、
前記テキストマッピング情報に含まれた前記テキストオフセットに対応する前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスのウェブページコンテンツの部分のテキスト属性を使用して、前記注釈に対応する前記照合レコードに含まれた前記テキストマッピング情報に含まれた、前記テキストオフセットと前記ハッシュコードとを比較するステップと、
前記比較の結果が同一ではない場合、前記テキストマッピング情報に含まれた前記テキストオフセットに対応する前記ウェブページの前記ウェブページコンテンツの一部が、前記注釈が作成された後に、サードパーティによって変更されている、と判断するステップと、
前記比較の結果が同一である場合、前記テキストマッピング情報に含まれた前記テキストオフセットに対応する前記ウェブページの前記ウェブページコンテンツの一部が、前記注釈が作成された後に、サードパーティによって変更されていない、と判断するステップと、
をさらに含む請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第2の動作は、
前記受信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈に加えて、前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンス上に少なくとも1つの新たな注釈を生成する入力を、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザから、受信するステップと、
電子装置によって、前記注釈の集合の前記保存されたインスタンスをアップデートするために、前記注釈の集合を前記少なくとも1つの新たな注釈とともに、前記注釈格納手段に送信するステップと
をさらに含む請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記注釈格納手段からの前記応答で受信された前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈は、2つ以上の注釈を含み、
前記第2の動作は、さらに、
前記受信された注釈の集合に含まれた前記2つ以上の注釈の中の一つの注釈に対応する、前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの一部が、前記注釈が作成された後に、前記サードパーティによって変更されている、と判断することに対応して、
前記受信された注釈の集合から、前記ウェブページコンテンツの前記変更された一部に対応する前記注釈を除去し、
前記注釈の集合の前記保存されたインスタンスをアップデートするために、前記ウェブページコンテンツの前記変更された一部に対応する前記注釈が含まれていない前記注釈の集合を、前記注釈格納手段に送信するステップ
を含む請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
注釈格納システムで複数の注釈の集合を維持管理するステップであって、前記複数の注釈の集合のそれぞれは、関連した注釈作者によって書かれたものであるとともに、関連したウェブページに対応しており、前記複数の注釈の集合のそれぞれが、前記関連したウェブページのウェブページコンテンツの1つ以上の部分に対応して関連する1つ以上の注釈を含む、ステップと、
特定の作者に関連した電子装置から、前記維持管理された複数の注釈の集合の中から1つの注釈の集合を検索するための要求を、前記注釈格納システムによって、受信するステップであって、前記受信された要求で参照された前記注釈の集合は、前記特定の作者によって書かれたものであるとともに、前記注釈格納システムとは異なるウェブページサーバシステムから前記特定の作者に関連づけられた前記電子装置によってアクセスされる特定のウェブページに対応しており、前記受信された要求で参照された前記注釈の集合は、前記特定のウェブページのウェブページコンテンツの1つ以上の部分に対応して関連する1つ以上の注釈を含む、ステップと、
前記注釈格納システムによって、前記維持管理された複数の注釈の集合の中から、前記受信された要求で参照された前記注釈の集合を、検索するステップと、
送信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈が、前記特定のウェブページの前記ウェブページコンテンツの対応する1つ以上の部分にオーバレイされるように、前記送信された注釈の集合と前記特定のウェブページの現在のインスタンスとを同時に表示ように、前記電子装置を動作可能にするために、前記検索された注釈の集合を前記電子装置に、前記注釈格納システムによって、送信するステップと
前記注釈格納システムで維持管理された前記複数の注釈の集合の中から他の注釈の集合を検索するための他の要求を、前記電子装置から、前記注釈格納システムによって、受信するステップであって、前記他の注釈の集合は、他の注釈の集合の作者によって書かれたものであるとともに、前記特定のウェブページに対応している、ステップと、
前記他の要求で参照された前記他の注釈の集合を検索するステップと、
前記送信された他の注釈の集合と、以前に送信された注釈の集合と、前記特定のウェブページの前記現在のインスタンスとを同時に表示ように、前記電子装置を動作可能にするために、前記検索された他の注釈の集合を、前記電子装置に、送信するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
前記特定のウェブページの現在のインスタンスのウェブページコンテンツの一部に対応する作成されたまたは削除された注釈を含む、前記注釈の集合のアップデートされたインスタンスを前記電子装置から受け取って前記注釈格納システムで維持管理された前記複数の注釈の集合の中から注釈の集合の保存されたインスタンスをアップデートするステップ
をさらに含む請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記コンピュータ化された装置は、ブラウザのプラグインをさらに有し、前記ブラウザのプラグインは、前記第2の動作を実行するように構成されている請求項13に記載のシステム。
【請求項21】
前記コンピュータ化された装置は、前記注釈格納手段を内蔵するストレージデバイスをさらに有し、
前記サードパーティとは異なるエンティティであって前記注釈格納手段を制御するエンティティは、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザである請求項13に記載のシステム。
【請求項22】
前記ウェブページは、オンライン教科書を含み、
前記ウェブページサーバは、オンライン学習サービスに対応しており、
前記注釈の集合の前記1つ以上の注釈は、前記オンライン教科書の一部にそれぞれ対応している請求項13に記載のシステム。
【請求項23】
前記コンピュータ化された装置は、さらに、前記注釈格納手段に関連づけられた対象の公告システムに通信可能に結合されており、
前記第2の動作は、前記注釈格納手段からの応答で受信された、前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈に対応した、前記ウェブページサーバからの前記応答で受信された、前記ウェブページの前記現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの前記1つ以上の部分に関連する広告を、前記対象の広告システムから、受信するステップ、をさらに含み、
前記第1の動作は、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザに、前記受信された広告のセットを提示するステップ、をさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項24】
前記第2の動作は、前記ウェブページの前記ウェブページコンテンツの前記1つ以上の部分に一致する、前記受信された広告の中に1つ以上の広告を含めるように、前記提示をするために前記受信された広告のセットを生成するステップ、をさらに含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスと前記受信された注釈の集合とを同時に表示する前記ステップは、
前記受信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈の中の1つの注釈に対応する、前記ウェブページの前記ウェブページコンテンツの一部が、前記注釈が作成された後に、前記サードパーティによって変更されていない、と判断することに対応して、
前記注釈に対応する前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの一部からテキストブロックを強調表示するステップをさらに含む、第2の動作を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項26】
前記第2の動作は、
前記強調表示されたテキストブロックの上に、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザによって重ねられたカーソルを検出するステップと、
電子装置によって、前記重ねられたカーソルの前記検出に対応して、前記強調表示されたテキストブロックに対応する前記注釈に関連した補足情報を表示するステップであって、前記補足情報は、相互参照付きウェブページのアドレスを含む、ステップとをさらに含む
請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記第2の動作は、
前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザから、前記相互参照付きウェブページへのアクセスを求める要求を受信するステップをさらに含む
請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記第2の動作は、
前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの一部を示す入力を、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザから、受信するステップと、
前記ウェブページコンテンツの前記示された一部を参照する照合情報を、前記ウェブページコンテンツの前記示された一部に対応する新たな注釈の一部として、記録するステップと、
前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザから、前記ウェブページコンテンツの前記示された一部に関連づけられた補足情報を提供する入力を受信するステップであって、前記補足情報は、相互参照付きウェブページのアドレスおよび注記を含む、ステップと、
前記提供された前記補足情報を、前記新たな注釈の一部として、記録するステップと、
前記注釈の集合の前記保存されたインスタンスに含まれるように、前記ウェブページコンテンツの前記示された一部に対応する前記新たな注釈を、前記注釈格納手段に送信するステップとをさらに含む
請求項13に記載のシステム。
【請求項29】
前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの一部を示す前記入力は、前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスのテキストブロックを強調表示する入力を含み、
前記ウェブページコンテンツの前記示された一部を参照する照合情報は、前記強調表示されたテキストブックのテキストオフセットおよびハッシュコードを含む
請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記第2の動作は、
前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンス上にオーバレイされた前記受信された注釈の集合の少なくとも1つの注釈の中の少なくとも1つの注釈を編集する入力を、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザから、受信するステップと、
前記注釈の集合の前記保存されたインスタンスをアップデートするために、前記注釈の集合を前記少なくとも1つの編集された注釈とともに、前記注釈格納手段に送信するステップとをさらに含む
請求項13に記載のシステム。
【請求項31】
前記注釈格納手段からの前記応答で受信された前記注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈は、2つ以上の注釈を含み、
前記第2の動作は、
前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンス上にオーバレイされた前記受信された注釈の集合の少なくとも2つの注釈の中の1つの注釈を除去する入力を、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザから、受信するステップと、
前記注釈の集合の前記保存されたインスタンスをアップデートするために、前記注釈の集合を前記除去された注釈とともに、前記注釈格納手段に送信するステップとをさらに含む
請求項13に記載のシステム。
【請求項32】
前記コンピュータ化された装置は、さらに、前記サードパーティとは異なる第2のエンティティの制御下にある第2の注釈格納手段に通信可能に結合されており、
前記第2の動作は、
前記第2の注釈格納手段で利用可能な第2の注釈の集合を前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザに、通知するステップであって、前記第2の注釈の集合は、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザとは異なる第2の作者によって書かれたものであるとともに、前記ウェブページに関連づけられており、前記第2の注釈の集合のそれぞれは、前記ウェブページのウェブページコンテンツの1つ以上の部分に対応して関連する1つ以上の注釈を含む、ステップと、
前記通知に対応して、前記コンピュータ化された装置に関連づけられた前記ユーザから、前記第2の注釈の集合にアクセスするための要求を、受信するステップと、
前記第2の注釈の集合にアクセスするための前記要求の前記ユーザからの前記受信に対応して、前記第2の注釈格納手段から前記第2の注釈の集合を、要求するステップと、
前記第2の注釈の集合を含む前記第2の注釈格納手段からの応答を、受信するステップと、
前記ウェブページサーバから受信された前記ウェブページの前記現在のインスタンスと、前記第2の注釈格納手段から受信された第2の注釈の集合と、前記注釈格納手段から受信された前記注釈の集合とを、同時に表示するステップであって、最初に前記受信された注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈と、前記受信された第2の注釈の集合に含まれた前記1つ以上の注釈とが、前記ウェブページの前記受信された現在のインスタンスの前記ウェブページコンテンツの対応する部分にオーバレイされる、ステップと
をさらに含む
請求項13に記載のシステム。
【請求項33】
前記保存された注釈の集合の中の1つの注釈の集合に対応する、ウェブページは、オンライン教科書を含み、
前記ウェブページサーバシステムは、オンライン学習サービスに対応しており、
前記注釈の集合の前記1つ以上の注釈は、前記オンライン教科書の一部にそれぞれ対応している
請求項に記載のシステム。
【請求項34】
前記データプロセッサおよびウェブページ注釈の作者のそれぞれに関連づけられた前記複数のコンピュータ化された装置と、通信するように構成された対象の公告システムであって、ウェブページ注釈の前記作者のそれぞれによって示されたアフィニティに基づく広告サービスをするように、さらに構成された対象の公告システムをさらに有し、
前記データプロセッサは、
前記コンピュータ化された装置に送信された前記注釈の集合によって参照された情報に基づき前記コンピュータ化された装置に広告サービスをするように前記対象の公告システムに命令するステップ
を含む動作を実行するようにさらに構成されている
請求項に記載のシステム。
【請求項35】
前記コンピュータ化された装置に送信された前記注釈の集合によって参照された前記情報は、関連する前記送信された注釈の集合に含まれた1つ以上の注釈に対応する前記特定のウェブページの前記ウェブページコンテンツの1つ以上の部分を含む、
請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記データプロセッサは、
前記コンピュータ化された装置から、前記注釈情報保存手段で保存された前記複数の注釈の集合の中から他の注釈の集合を検索するための他の要求を、前記コンピュータ化された装置から受信するステップであって、他の注釈の集合は、前記特定の作者とは異なる他の注釈の作者によって書かれたものであるとともに、前記特定のウェブページに対応している、ステップと、
前記他の注釈の集合に含まれた照合情報を使用することで他の注釈の集合を検索するために前記特定の作者の許諾を確認するステップと、
前記許諾の前記確認の結果に基づき前記コンピュータ化された装置の前記要求に対応するステップと
をさらに含む、動作を実行するように構成されている
請求項に記載のシステム。
【請求項37】
前記データプロセッサは、
前記許諾の前記確認に対応して、
前記特定の作者が前記他の注釈の集合の1つ以上の注釈の中から特定の注釈を検索するための許諾を持っていると判断するステップと、
前記他の注釈の集合の前記特定の注釈を検索するステップと
をさらに含む、動作を実行するように構成されており、
前記要求に前記対応するステップを実行するために、前記データプロセッサは、
前記他の注釈の集合の送信された特定の注釈の集合と、以前に送信された注釈の集合と、前記特定のウェブページの前記現在のインスタンスとを同時に表示ように、前記コンピュータ化された装置を動作可能にするために、前記他の注釈の集合の前記検索された特定の注釈を含む応答を、前記コンピュータ化された装置に、送信するステップ
をさらに含む、動作を実行するように構成されている
請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記データプロセッサは、
前記許諾の前記確認に対応して、
前記特定の作者が前記他の注釈の集合を検索するための許諾を持っていないと判断するステップ
をさらに含む、動作を実行するように構成されており、
前記要求に前記対応するステップを実行するために、前記データプロセッサは、
前記他の注釈の集合を検索するための許諾を持っていないと、前記判断された前記特定の作者に通知する応答を、前記コンピュータ化された装置に、送信するステップ
をさらに含む、動作を実行するように構成されている
請求項36に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブページコンテンツの注釈に関するものである。
【背景技術】
【0002】
強調表示されたテキストが、雑誌または教科書における印刷されたテキストの上に生成されることができる。また、強調表示されたテキストは、一般的な文書処理エディタまたはpdfビュアーを使用して、電子文書において生成される。通常、読取装置は、紙またはコンピュータ画面上に際立たせる方法でテキストを表示するために強調表示手段を使用してテキストをマークする。前記マークされたテキストに関連したその他の情報を挿入するために強調表示されたテキストに注釈を追加することができる。また、注釈の挿入ポイントにまたはその付近にテキストをマークすることなく、文書における特定の前記ポイントに前記注釈を挿入されることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本明細書では、サードパーティによって制御されているウェブページのウェブページコンテンツを注釈するための方法およびシステムを説明する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一つの態様において、ウェブページコンテンツを注釈するためのコンピュータで実行される方法は、ブラウザを使用してウェブページにアクセスするステップを含み、前記ウェブページは、サードパーティによって制御される。記憶場所に格納された注釈の集合が検索され、前記注釈の集合は、前記ウェブページと注釈作成者とに関連づけられている。前記ウェブページは、前記検索された注釈の集合が前記アクセスされたウェブページ上にオーバレイされるように表示される。実施形態は、以下の特徴を任意に含むことができる。前記アクセスされたウェブページが前記サードパーティによって変更された場合、警告を示す表示され、その後、前記変更されたウェブページに関連する注釈を前記注釈の集合から除去する。また、前記注釈の集合の強調表示されたテキストの上にカーソルを重ねると、前記強調表示されたテキストに関連する補足情報が表示され、前記補足情報は相互参照付きウェブページのアドレスを含む。ユーザは、前記相互参照付きウェブページにアクセスすることができる。
【0005】
更なる実施形態では、以下の特徴を含むことができる。新たな注釈を作成して前記注釈の集合の中に保存することができる。新たな注釈は、対象となるテキストブロックについて強調表示することによって、または保存された注釈をインポートすることによって、生成されることができる。テキストオフセットおよびハッシュマスクを含む、前記テキストブロックに関連する確認情報が記録される。そこで、ユーザは、強調表示されたテキストに関連する補足情報を入力することができる。前記補足情報は、相互参照付きウェブページのアドレスおよび注記を含むが、これらに限定されない。また、ユーザは、表示された注釈を変更またはアップデートすることができる。さらに、ユーザは、ウェブページ上にオーバレイされた前記注釈の集合から少なくとも1つの注釈を削除することができる。前記注釈の集合は、少なくとも1つの変更された注釈についてアカウントするためにアップデートされる。記憶場所で利用可能な追加注釈の集合は、要求され、検索され、ウェブページにオーバレイされた最初に検索された注釈の集合と並んで表示されることができる。前記追加注釈の集合へアクセスするための許諾が拒絶された場合、ユーザは警告される。
【0006】
他の態様において、ウェブコンテンツに関連する注釈情報を提供するためのシステムは、サードパーティによって制御されているウェブページにアクセスするように構成されたブラウザを有するコンピュータ化された装置を有する。また、前記システムは、前記ブラウザによってアクセスされる前記ウェブページに関連する注釈の集合を保存するように構成された注釈情報保存手段を有する。ブラウザのプラグインが、保存された注釈の集合を検索するように構成される。前記ブラウザは、前記アクセスされたウェブページ上にオーバレイされた前記検索された注釈の集合を表示する。
【0007】
システムの実施形態は、下記の特徴を任意に含むことができる。注釈情報保存手段は、注釈の集合を保存するように構成されたデータベースを有する。前記注釈の集合は、ウェブページのアドレスと注釈の作者とを含む識別子のセットに基づいて保存される。また、前記注釈情報保存手段は、前記注釈の集合についての許諾を確認するように構成された認証モジュールを有する。前記注釈の集合は、照合レコードを含む。前記照合レコードは、許諾情報とテキストマッピング情報とを含む。前記テキストマッピング情報は、テキストオフセットおよびハッシュマスクをさらに含む。また、前記注釈の集合は、補足レコードを含む。前記補足レコードは、相互参照付きウェブページのアドレスおよび注記を含む。前記ブラウザのプラグインは、アクセスされたウェブページ上の注釈の新規作成または削除のときに前記注釈の集合をアップデートするように構成されている。また、ブラウザのプラグインは、複数の注釈の集合を検索するように構成される。前記ブラウザは、前記アクセスされたウェブページ上にオーバレイされた前記検索された複数の注釈の集合を表示する。複数の注釈の集合は、他の注釈の作成者によって作成されることができる。
【0008】
さらに他の態様において、ウェブコンテンツを注釈するためのシステムは、サードパーティによって制御されているウェブページにアクセスするように構成されたブラウザを有するコンピュータ化された装置を有する。また、前記システムは、ウェブページに関連するサードパーティ以外の注釈の作者によって生成された注釈の集合の1つまたは追加注釈を有する。前記注釈の集合は、記憶場所に保存される。また、前記システムは、保存された注釈の集合を検索するように構成されたブラウザのプラグインを含む。前記ブラウザはアクセスされたウェブページにオーバレイされた前記検索された注釈の集合を表示する。
【0009】
システムの実施形態は、下記の特徴を任意に含むことができる。前記ブラウザのプラグインは、アクセスされたウェブページ上の注釈の新規作成または削除のときに前記注釈の集合をアップデートするように構成されている。また、前記ブラウザのプラグインは、複数の注釈の集合を検索するように構成されている。前記ブラウザは、アクセスされたウェブページにオーバレイされた検索された複数の注釈の集合を表示する。前記複数の注釈の集合は、他の注釈の作成者によって作成されることができる。
【0010】
本明細書で説明された本発明は、様々な利点を潜在的に奏することができる。例えば、ユーザは、サードパーティによって制御されているウェブページのコンテンツに、その情報を強調表示することで、注釈をすることができる。注釈付きのコンテンツは、その後に、どこからでも、ブラウザにおいて検索されることができ、表示されることができる。実際の本において、ユーザが紙の上で情報を強調表示したように、強調表示されたテキストの外観が保存される。
【0011】
本明細書で説明された本発明は、方法、またはシステムとして、またはCD−ROM、DVD−ROM、HD−DVD−ROM、ブルーレイデバイス、半導体メモリ、ハードディスクなどの情報媒体の中に明確に具現化されるコンピュータプログラム製品を使用するものとして、実施することができる。そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明された1つ以上の動作を実行するデータ処理装置を構成することとなるものとしてもよい。
【0012】
さらに、本明細書で説明された本発明は、また、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを有するシステムとして実施することができる。前記メモリは、本明細書において説明された方法の動作の1つ以上を実行させるように、前記プロセッサに1つ以上のプログラムをエンコードさせるものとしてもよい。さらに、本明細書において説明された本発明は、様々なデータ処理装置を使用して実施されることができる。
【0013】
本明細書における本発明の他の特徴、目的および利点は、本願の発明の詳細な説明および図面と、特許請求の範囲とから明白となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】ウェブページコンテンツ注釈システムの一例を示す構成図である。
図2】ウェブページコンテンツ注釈情報を提供するように構成された一例のシステムを示す構成図である。
図3】サードパーティの制御下でウェブページ上にオーバレイされた注釈を表示するための一例の方法を示す。
図4】サードパーティの制御下でウェブページ上にオーバレイされた注釈を表示するための一例の方法を示す。
図5】サードパーティの制御下でウェブページ上にオーバレイされた注釈を生成するまたは除去するための一例の方法を示す。
図6】サードパーティの制御下でウェブページ上にオーバレイされた注釈を生成するまたは除去するための一例の方法を示す。
図7】サードパーティの制御下でウェブページ上にオーバレイされた注釈を表示するための一例の方法を示す。
図8】サードパーティの制御下でウェブページ上にオーバレイされた注釈を表示するための一例の方法を示す。
図9】ウェブページコンテンツ注釈システムの一例を示す構成図である。
図10】サードパーティの制御下でウェブページ上にオーバレイされた注釈を表示するための一例の方法を示す。
図11】コンピュータ化された電子装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願はウェブページのコンテンツを注釈するためのシステムおよび技術について説明しており、前記ウェブページはサードパーティによって制御される。例えば、ユーザは、「http://www.nasa.gov/worldbook/jupiter_worldbook.html」で示される、惑星である木星についてのウェブページにアクセスすることができ、木星がその中心軸について一回転するのに要する時間に関連する段落についてページ上に強調表示することができる。前記ウェブページはインターネット上のリモートサーバ(NASAデータセンターにある)上に存在し、前記ウェブページがサードパーティの制御下にあるので、ユーザは前記ウェブページのコードを変更することができない。したがって、前記ウェブページがアクセスされた後に、または他のアクセスの時点から、以前にウェブページを訪問ている間に作成されたものとして、強調表示されたテキストを前記ウェブページは特徴付けていない。
【0016】
図1に示す例示的システムでは、サードパーティの制御下のウェブページ25をユーザがアクセスし、前記ウェブページのファイルはインターネット上のリモートサーバ45に保存されている。図1のウェブページコンテンツ注釈システム10を使用することによって、ユーザは、ブラウザ20においてウェブページ25を見る。ブラウザ20は、テキスト強調表示27、または前記ウェブページに以前アクセスしている間にユーザによって書かれた他の注釈、を含んでいる。したがって、前記ウェブページコンテンツ注釈システム10は、サードパーティ制御下のウェブページ25のコンテンツに注釈することをユーザに許容する。注釈付きコンテンツは、どこからでも、ブラウザにおいて検索された後に表示されることとしてもよい。実際の本において、ユーザが紙の上で情報を強調表示したように、強調表示されたテキストの外観が保存される。本明細書では、ブラウザはコンピュータ化された電子装置であるコンピュータ化電子装置上で動作するあらゆるHTML−動作可能アプリケーションを含む。
【0017】
ウェブページ25は、ブラウザ20を備えるコンピュータ化電子装置15を使用してアクセスされる。コンピュータ化電子装置15は、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、ウェブ可能PDA、携帯電話などであってもよい。ブラウザ20の機能は、注釈プラグイン30によって拡張される。一実施形態として、注釈プラグイン30は、アドオンであり、グーグルツールバーである。他の実施形態として、注釈プラグイン30がGMAILツールバーに追加されている。他の態様として、注釈プラグイン30は、如何なるブラウザ20、または如何なるサードパーティのウェブベース製品またはアプリケーションにおいても動作でき、グーグルツールバーまたはGMAILツールバーに限定されない。注釈プラグイン30は、閲覧コンテンツにアクセスするブラウザから該コンテンツを受信する。さらに、ブラウザは、注釈プラグインによって検索されたコンテンツを表示する。さらに他の実施形態では、注釈プラグイン30の機能がブラウザ20に組み込まれているものとしてもよい。
【0018】
一例実施形態として、注釈プラグイン30は、アクセスされたウェブページ25に関連する注釈データ27と他の補足情報とを注釈情報保存手段50に要求する。注釈情報保存手段50は、要求に応じて注釈データを提供する、ローカルまたはリモートターゲットである。一実施形態として、注釈情報保存手段は、パーソナルコンピュータのハードディスク、または、ランダムアクセスメモリ(RAM)、またはPDAのフラッシュメモリ/RAMであってもよい。ローカルターゲットについて、注釈プラグイン30は、ハードディスクまたはRAMから直接に注釈データ27を読み取る。図1に記載された実施形態では、リモート注釈情報保存手段50がグーグルデータセンターに配置されている。注釈データ27は、データセンタサーバ上のデータベース60内に保存されている。リモートターゲットについて、注釈プラグイン30は、HTTP/HTTPSリクエストとしてネットワークリクエストをする。
【0019】
ウェブページ25にオーバレイされた注釈データ27がある場合、一旦、注釈プラグイン30がアクセスされたウェブページに関連する利用可能な注釈データ27を検索すると、ブラウザ20はアクセスされたウェブページ25を注釈データと共に表示する。注釈プラグイン30は、日付によって、ウェブページアドレスによって、または、ウェブページ25ごとの注釈の数によって、注釈の追加、注釈の削除、注釈のソート処理など、をすることを含む様々な方法で注釈を管理することができる。
【0020】
図2は、注釈情報保存手段50の一例実施形態のブロック図である。本実施形態では、リレーショナルデータベース60が複数のテーブル62を含んおり、各テーブルが注釈の作成者に対応している。各テーブル62におけるレコードは、注釈付きウェブページのアドレスによって分類された注釈データの集合200を含んでいる。したがって、注釈の集合200は、ユーザに関連するレコードとウェブページアドレスである。他の実施形態として、リレーショナルデータベース60の各テーブル62は、注釈付きウェブページのアドレスに対応しており、各テーブル62のレコードは、作成者によって分類された注釈データの集合200を含む。図2に記載された一例実施形態では、注釈の集合(I,J)200が注釈作成者「I」とウェブページアドレス「J」とに対応することとしてもよい。注釈の集合識別子205は、注釈作成者の名前およびウェブページアドレスを含んでいる。図1に示す実施形態に関して、注釈作成者の名前は「イーゴリ」であってもよく、木星に関する情報を含んでいるウェブページのアドレスは「http://www.nasa. gov/ worldbook/jupiter_worldbook.html」である。本実施形態では、前記ウェブページのアドレスはテキストフィールドとして前記データベースに保存されることができる。他方の態様として、前記ウェブページのアドレスは、そのハッシュコードとして保存されることができる。ハッシュコード形式で保存されたレコードを含んでいるデータベース・テーブルは、非常に効率的に検索されることができる。
【0021】
図2に戻って、特定の注釈の集合200へのアクセス35のための要求は、認証モジュール70によって処理される。一例実施形態において、ユーザがまた注釈作成者として識別されるために、ユーザは注釈の集合200のみにアクセス許可される。一実施形態において、注釈の集合200へアクセスするための前記許諾は、注釈の集合200が作成されたときに、注釈作成者によって設定される。
【0022】
各注釈の集合(I,J)200は、照合レコード210と補足レコード235との2つのタイプのレコードを含んでいる。前記照合レコード210は、許諾レコード220とテキストマッピングレコード230とを含む。許諾レコード220は、認証情報を含んでいる。さらに、許諾レコード220が、例えば友人などの他のユーザに与えられた許諾を含んでいることとしてもよい。一実施形態において、友人は該友人のEメールアドレスによって識別されることとしてもよい。さらに、注釈作成者は、注釈の集合に、または前記注釈の集合のサブセットに、前記友人がアクセスすることを許可することとしてもよい。例えば、注釈作成者イーゴリは、クラスメートであるケイトに、Iogrの注釈の集合にアクセスすることを許諾することができる。許諾が部分的にのみやり取りされることとしてもよい。例えば、ケイトはケイトの注釈の集合全体にアクセスすることをイーゴリに認可しないが、ケイトの注釈の集合のサブセットにのみアクセスを認可することを選択できる。
【0023】
テキストマッピングレコード230は強調表示されたテキスト27のテキストオフセットおよびハッシュマークを含んでいるので、テキストマッピング情報は保存のために暗号化される。強調表示されたテキスト27の開始位置のオフセットと終了位置のみを保存するので、注釈の集合200がテキスト自体を含んでおらず、その結果、知的所有権に関連する問題を避けている。さらに、強調表示されたテキスト27のハッシュコードが、強調表示されたテキストと現在アクセスされているウェブページのテキストとの差を検出するために計算される。補足情報が注釈の集合の一部として任意に保存されることとしてもよい。補足情報235が強調表示されたテキスト27についての注記240を含むこととしてもよい。また、補足情報234が、他の関連ウェブページアドレス、強調表示されたテキストとの相互参照250を含むこととしてもよい。注釈作成者が補足情報235を含めることを選択しない場合、補足情報場所ホルダ260が注釈の集合200に保存される。
【0024】
図3は、以前に注釈されたウェブページにアクセスするための一例の方法である。一実施形態の方法では、コンピュータ化電子装置15内のプロセッサによって部分的に実行でき、さらに、注釈情報保存手段50に配置されたシステム内のプロセッサによって部分的に実行できる、命令として実施されるステップを含む。前記方法は、サードパーティ制御下のウェブページ25にユーザがアクセスするステップ300から開示される。ユーザが前記ウェブページに以前アクセスしたことがあるとしてもよく、ユーザの以前の訪問で前記ウェブページに注釈したことがあるとしてもよい。また、ユーザが初めて前記ウェブページにアクセスしていることとしてもよい。アクセスの要求が、コンピュータ化電子装置15上のウェブブラウザ支援クライアントアプリケーション20から生成される。前記要求は、ウェブページアドレス、例えば、「http://www.nasa.gov/worldbook/j upitcr_worldbook.html」をタイプすることによって実行される。
【0025】
前記方法の第2ステップでは、ウェブページ25に関連する注釈の集合200が検索される。一実施形態において、注釈の集合200は、注釈の集合の初期状態であるウェブページ25をアクセスしているときに検索される。アクセスされたウェブページ25についての注釈の集合の初期状態は、ウェブページ25をアクセスしているユーザによって書かれた注釈のみを含むこととしてもよい。前記注釈の集合の初期状態に含まれた注釈は、現在アクセスしているウェブページ25を以前に訪問している間にユーザによって書かれたものである。注釈の集合200は、注釈プラグイン30によって検索されている。図2に示すように、注釈プラグイン30が注釈情報のついての要求35を注釈情報保存手段50に出す。要求35は、ユーザの識別情報と前記ウェブページのアドレスとに基づくものである。
【0026】
図3に戻って、ステップ320では、ブラウザ20は、検索された注釈の集合200を前記ウェブページにオーバレイさせて表示する。一実施形態において、注釈の集合の初期状態が検索された場合、ユーザはアクセスされたウェブページ25を見る。前記ウェブページ25は、強調表示されたテキスト27と、ユーザの以前の訪問の間に表されたウェブページ25にオーバレイされた注釈の集合200のとおりの他の注釈と、を含んでいる。
【0027】
図4を参照すると、一旦、ブラウザ20が、アクセスされたウェブページ25にオーバレイさせて検索された注釈の集合200を表示し、ユーザがウェブページ25を閲覧することが可能となる。強調されたテキスト27の上にマウスポインターを重ねる(ステップ430)と、補足情報235が表示されることとしてもよい(ステップ440)。例えば、強調表示されたテキスト27は、「ローマ神話の王にちなんで木星と名付けられている古代の天文学者」についての情報を含んでいる。前記情報は、ローマ神話に関連したウェブページ「http://en.wikipedia.org/wiki/Roman_Mythology」に相互参照250がされることができる。ステップ450に示されるように、相互参照250アドレスに右クリックすることによって、別のブラウザウインドウにおいて、または同一のブラウザウインドウの他のタブにおいて、相互参照ウェブページが表示されることとしてもよい。「ローマ神話の王にちなんで木星と名付けられている古代の天文学者」上に強調されたテキスト27に関連した注釈の集合200が、ウェブページ25を以前アクセスしたときにユーザによって書かれた、惑星命名規約などの、注記240を含むこととしてもよい。
【0028】
図5を参照すると、一旦、ブラウザ20が、アクセスされたウェブページ25にオーバレイさせて検索された注釈の集合200を表示すると(ステップ320)、ユーザはウェブページ25の研究をし続けることができる。ユーザがウェブページ25上の追加情報を見つけたとき、ユーザの指定に関連する情報を示し、ユーザは他の注釈を作成することができる(ステップ530)。例えば、マウスまたはキーボードを使用して、ユーザが、木星の月の名前についての情報を含むテキスト「木星の4つの最も大きい衛星は、木星からの距離の順に、「イオ」、「エウロペ」、「ガノメデ」、「カッリスト」である」を強調表示することができる。また、ユーザは、上記で参照されたローマ神話のウェブページに新たに強調表示されたテキストに相互参照250をすることができる。新たに追加された注釈は、現在アクセスされているウェブページ25と現在の注釈作成者とに関連した注釈の集合200の一部として保存される(ステップ540)。例えば、木星についてのウェブページ上のイーゴリによって作成された注釈に関連する注釈の集合(I,J)200は、2つの強調表示されたテキストブロック27と、両方の強調表示されたテキストブロック27に関連するウェブページの相互参照250と、前記強調表示されたテキストブロック27の一つに関連する注記240と、を現在含んでいる。新たに保存された注釈の集合200は、注釈情報保存手段50のデータベース60に記憶される。
【0029】
他の態様において、注釈作成者は、既存の強調表示されたテキストブロック27に関連する補足情報235を変更することができる。注釈作成者は、追加注記240および相互参照250を追加することができる。また、注釈作成者は、既存の強調表示されたテキストブロック27に関連する既存の補足情報235を削除することができる。前記既存の強調表示されたテキストブロック27は、追加注記240および相互参照250を含んでいる。強調表示されたテキストブロック27に関連する補足情報235に関して行われた変更は、アクセスされたウェブページ25に関連する注釈の集合200の一部として保存される。
【0030】
逆に、注釈の集合200が既にユーザの対象となっていない注釈を含んでいる場合、前記ユーザは不必要な注釈を削除することができ、不必要な注釈の前記削除を反映するように注釈の集合200を保存することができる。一実施形態において、ユーザが、マウスまたはキーボードを使用して強調表示されたテキストブロック27を削除することによって、完全に注釈を削除してもよい。また、強調表示されたテキストブロック27に関連する補足情報235は、破棄される。他の実施形態において、注釈の強調表示されたテキスト27が保存されることとしてもよいが、強調表示されたテキスト27に関連する補足情報235が変更されることとしてもよい(それを追加することによって、またはそれを部分的に/完全に除去することによって)。新たに変更された注釈の集合200は、保存されとともに、注釈情報保存手段50のサーバ上のデータベース60に記録される。図5に概略的に示された実施形態において、新たな注釈を作成する前記ステップ530と、アクセスされたページ25に関連する注釈の集合200の一部として注釈を保存するステップ540とは、必要なだけ何回でも繰り返されることができる。さらにまた、不必要な注釈を除去するステップ535と、アクセスされたページ25に関連する注釈の集合200を保存するステップ540とは、必要なだけ何回でも繰り返されることができる。
【0031】
アクセスされたウェブページ25を注釈する方法の他の実施形態が図6に示されている。一旦、所望のウェブページ25がアクセスされると(ステップ300)、ユーザは、テキストのブロックを強調表示すること(ステップ610)によって前記ウェブページの一部をマークする決定をすることができる。ウェブ文書25におけるテキストの開始位置および終了位置のオフセットが注釈プラグイン30によって取得され、前記テキストのハッシュコードが計算される(ステップ620)。ステップ620で収集された情報は、注釈の集合200の中に含まれたテキストマッピングレコード230の一部として保存される。さらに、テキストを強調表示するステップ610の後に、注釈プラグイン30がアクセスされたウェブページ25を変更する。前記アクセスされたウェブページ25は、コンピュータ化電子装置15のメモリに現在ロードされているものである。前記変更は、強調表示されたテキスト27を表示するために、適切なHTMLタグを追加することを含む。このように最新の強調表示されたテキスト27を「確定する(fixing)」ことで、ユーザはアクセスされたウェブページ25のテキストの他の部分を強調表示することができ(ステップ610)、以前に強調表示されたテキストの強調表示属性が消失しない。図6に示された実施形態の方法のステップ630において、ユーザは、強調表示されたテキスト27に関連する注記240を入力することができる。また、ユーザは、強調表示されたテキスト27に関連するウェブページの相互参照250のアドレスを追加することができる。ステップ630における情報入力は、注釈の集合200の中に含まれる補足レコード235の一部として保存される。ステップ540では、新たに追加された注釈が現在アクセスされたウェブページ25と現在の注釈作成者とに関連する注釈の集合200の一部として保存される。
【0032】
他の態様において、注釈作成者は、以前に強調表示されたテキストブロック27を既に含む段落を強調表示することができる。注釈プラグイン30は、以前に強調表示されたテキストブロック27を上書きすることを選択するように、ユーザに入力をうながす。また、このとき、注釈作成者は、新たに作成された注釈の集合200の一部として、以前に入力された補足情報235を維持する選択ができる。したがって、注釈作成者が前記の選択をした場合、2つ以上の注釈ではなく、1つの注釈のみが前記強調表示された段落に関連する。
【0033】
図7に示された他の実施形態において、一旦、ブラウザ20が検索された注釈の集合200を前記アクセスされたウェブページ25にオーバレイさせて表示し(ステップ320)、注釈のプラグイン30が前記アクセスされたウェブページ25に関連する他の注釈の集合200’をユーザに通知することができる(ステップ730)。ここで、前記アクセスされたウェブページ25は、注釈情報保存手段50で利用可能となっている。例えば、木星についての前記アクセスされたウェブページ25に関連する他の注釈の集合200’は、イーゴリの研究グループのメンバである、ケイトとは異なる注釈作成者によって、図5および図6に示された方法によって生成されたものとしてもよい。ケイトが木星の物理学的性質に関する情報を収集した結果、ケイトによって作成された前記注釈の集合200’は、「木星は、ガスの巨大な球であって、小さな液体の球であり、もしあるとすれば、固体の表面にある」と記載されている強調表示されたテキスト74を含んでいる。ケイトは、非炭素に基づく生物の存在可能性に関する、ウェブページの相互参照250のアドレス「http ://en.wikipedia .org/wiki/ Alternative_biochemistry」を前記注釈の集合200’に追加した。
【0034】
図7に戻って、注釈情報についての要求740が、注釈プラグイン30によって注釈情報保存手段50に出される。注釈プラグイン30は、注釈作成者ケイトに関連する、木星についての追加注釈の集合(K,J)200’を検索することができる。前記検索はイーゴリのみが可能であり、アクセスされたウェブページ25の視聴者は、追加注釈の集合(K,J)200’を検索するために必要な許諾220を持っている。ステップ760では、ブラウザ20は、前記検索された追加注釈の集合200’をアクセスされたウェブページにオーバレイさせて表示する。本実施形態では、アクセスされたウェブページ25が、木星に関するウェブページ25上に少なくとも2つの注釈の集合200および200’を示す。一方の注釈の集合(I,J)200はイーゴリ(現在の視聴者)によって書かれたものであり、他方の注釈の集合(K,J)200’はケイト(イーゴリの研究グループのメンバー)によって書かれたものである。
【0035】
他の実施形態において、前記検索された追加注釈の集合200’が、アクセスされたウェブページ25に関連する注釈の集合200として保存されることとしてもよい。したがって、前記ウェブページコンテンツ注釈システム10は、共同して情報を共有するのに好適な環境を提供する。
【0036】
さらに他の実施形態において、注釈の集合を他に利用可能な検索750がローカルに存在することとしてもよい。本実施形態では、利用可能な注釈の集合200が、前記ウェブページコンテンツ注釈システム10のユーザに使用されるコンピュータ化電子装置の一部(または付加された)であるフラッシュメモリ(またはメモリスティック)上に保存されていることとしてもよい。
【0037】
図8に概略的に示された実施形態の方法を参照すると、初期状態の注釈の集合がアクセスされたウェブページについて存在しているかを、注釈情報保存手段50について確認する(ステップ810)ために、注釈プラグイン30によってウェブページ25へアクセスする(ステップ300)。アクセスされたウェブページ25についてのそのような初期状態の注釈の集合は、前記ウェブページ25にアクセスしているユーザによって書かれた注釈のみを含むこととしてもよい。前記初期状態の注釈の集合に含まれた注釈は、現在アクセスしているウェブページ25に以前に訪問している間にユーザによって書かれたものである。注釈情報保存手段50がそのような初期状態の注釈の集合を保存していない場合、ブラウザ20はアクセスされたウェブページ25をそのまま表示する(ステップ820)。初期状態の注釈の集合が注釈情報保存手段50に保存されている場合、注釈プラグイン30は初期状態の注釈の集合を検索して表示する(ステップ320)。
【0038】
図8に概略的に示された実施形態の方法では、他の利用可能な注釈の集合200’の視聴者への通知(ステップ730)を続行し、その後に、他の利用可能な注釈の集合200’をユーザが要求する(ステップ740)。条件付き場合分けのステップ830の一部として、注釈プラグイン30は、木星についてのウェブページ25の現在の視聴者であるイーゴリが、木星についてのウェブページ25とケイトによって書かれたものとに関連する、利用可能な注釈の集合(K,J)200’を閲覧するための許諾を持っているか否か確認する。図2に示すように、許諾情報220は、注釈の集合200’の照合レコード210の一部である。さらに、注釈の集合200を検索するための許諾は、注釈情報保存手段50の認証モジュール70を介して確認される。また、他の実施形態として、前記許諾情報は、補足譲歩の一部であるとしてもよい。例えば、いくつかの補足注記がユーザ間で共有されるまたはエクスポートされることとしてもよいが、他のいくつかの補足注記は作成者の使用のための制限されることとしてもよい。
【0039】
図8の実施形態の方法に戻って、例えば、ユーザ「I」が利用可能な注釈の集合(K,J)200’を検索するための許諾を持っていない場合、注釈プラグイン30はクライアント・コンピュータ化電子装置15上でユーザ「I」に対して警告メッセージを表示する(ステップ820)。他方の場合、すなわちユーザ「I」が利用可能な注釈の集合(K,J)200’を検索するための許諾を持っている場合、注釈プラグイン30は利用可能な注釈の集合200’を検索する(ステップ750)。そして、ブラウザが検索された追加注釈の集合200’をアクセスされたウェブページ25にオーバレイさせて表示する。本実施形態では、アクセスされたウェブページ25は、木星についてのウェブページ25上に少なくとも2つの注釈の集合200および200’を閲覧するために含んでおり、一方の注釈の集合(I,J)200はイーゴリ(現在の視聴者)によって書かれたものであり、他方の注釈の集合(K,J)200’はケイト(イーゴリの研究グループのメンバー)によって書かれたものである。
【0040】
ある態様において、注釈の集合200は、許諾を介して共有されることとしてもよい。注釈作成者、例えばケイトは、注釈の集合へアクセスすることについて、承諾するために、または許諾を取り消すために、ウェブベース・シュアリング・ツールを使用することでウェブページの粒度(実行単位)でケイトの注釈の集合を共有することを選択する、こととしてもよい。他のユーザは、ケイトによって共有化された注釈の集合200についての検索を要求することができる。例えば、アドレス「J」におけるウェブページを閲覧している間、イーゴリは、ウェブページアドレス「J」と関連づけてケイトによって書かれた注釈の集合200にアクセスするために注釈情報保存手段50に要求することができる。一実施形態として、前記要求はHTTPリクエストである。さらに、イーゴリとケイトの双方が、例えばグーグルツールバーのユーザ、またはGMAILのユーザであることとしてもよい。本実施例では、注釈情報保存手段50がグーグルである。他の実施例では、イーゴリはGMAILのユーザであり、ケイトはヤフーEメールのユーザである、こととしてもよい。そこで、本実施例ではヤフーが注釈情報保存手段50となるので、イーゴリはヤフーからのケイトの注釈の集合を要求する。通常、ヤフーおよびグーグルの両方の注釈情報保存手段50は、注釈の集合200を要求するための共通インターフェース35を持っている。注釈の集合200を要求するための共通インターフェース35は、SOAPを使用することで実現されることとしてもよい。
【0041】
また、他の実施形態において、前記注釈の集合は、ローカル・コンピュータ化電子装置上で、またはローカルネットワークフォルダ上で、エクスポートおよびインポートを介して共有されることとしてもよい。例えば、ケイトは、エクスポートして、ケイトの注釈の集合をファイルに保存する。次いで、前記ファイルは、Eメール、または他のタイプのファイル転送手段(例えば、メモリスティック、ローカルネットワークフォルダなど)を介してイーゴリに転送される。本実施形態では、本ファイルのコンテンツに関連するどのような記録も許諾されないこととしてもよい。この場合、前記ローカル・コンピュータ化電子装置上に保存された注釈の集合が情報記録の許諾を含まない、こととしてもよい。一旦、イーゴリがコンピュータ化電子装置にイーゴリのファイルを保存すると、イーゴリのブラウザに追加された注釈プラグインは注釈の集合をインポートすることができる。
【0042】
図9では、上記で説明された実施形態の使用方法が示されている。例えば、あるユーザであるイーゴリが木星についてのウェブページ25にアクセスする。木星についての前記ウェブページ25はサードパーティ(NASA)45によって制御されている。ウェブページコンテンツ注釈システム10は、アクセスされたウェブページ25にオーバラップして注釈を表示するために、イーゴリによって使用される。注釈は、一部がアクセスされたウェブページに以前に訪問している間にイーゴリによって書かれたものであるとともに、一部がイーゴリの研究グループのメンバであるケイトによって書かれたものである。注釈は、注釈情報保存手段50によって保存されているとともに、注釈プラグ30を介して検索される。注釈は、注釈情報保存手段50サーバのデータベース60に保存されているとともに、ウェブページアドレスJに関連づけられた注釈の集合200および200’として記録されており、例えば、それぞれ、注釈作成者イーゴリまたはケイトに関連づけられている。
【0043】
ウェブページコンテンツ注釈システム10の他の実施形態において、アクセスされたウェブページに関連する注釈の集合は、注釈の集合の作成者によってアクセスされることとしてもよい。例えば、ウェブページアドレスJでのイーゴリの強調表示は、イーゴリによってのみアクセス可能である。同一のウェブページアドレスJでのケイトの強調表示は、ケイトによってのみアクセス可能である。したがって、サードパーティ45制御下のウェブページ25は、該ウェブページにアクセスするユーザのための仮想的な本となる。前記仮想的な本は、パーソナライズされた強調表示および注釈を収容できる、という利点が追加されている。
【0044】
図10に示された実施形態の方法において、アクセスされたウェブページにオーバレイするための注釈の集合20を検索するステップ1010の次に、照合ステップ1020が実行される。ウェブページ25は本来サードパーティ45によって制御されるので、アクセスされたウェブページ25はユーザによってアクセスされた時以降に変更される、こととしてもよい。注釈の集合200は、ウェブページコンテンツにおいて可能な変更を確認するためのテキストマッピングレコード230を含んでいる。ステップ1020では、注釈プラグイン30が強調表示されたテキスト27のテキストオフセットの開始位置および終了位置の組とハッシュマスクとをそれぞれ比較する。強調表示されたテキスト27は、検索された注釈の集合200に含まれており、アクセスされたウェブページ25のテキスト属性に対応している。前記注釈の集合200のテキストマッピングレコード230と現在アクセスされているウェブページ25との間で一致している場合、注釈プラグイン30は、アクセスされたウェブページ25を変更する。前記アクセスされたウェブページ25は、現在、コンピュータ化電子装置15のメモリにロードされている。ステップ320に示されているように、前記変更は、強調表示されたテキスト27を表示するために、適切なHTMLタグを追加することを含む。
【0045】
一致ステップ1030において、注釈プラグイン30によって、ハッシュコードが一致しないと判断された場合、注釈プラグイン30は、強調表示されたテキスト27について、前記不一致、または部分的に不一致のユーザに知らせるための警告を表示する(ステップ1040)。注釈の集合200、または注釈の集合200の一部は、レンダリングされた孤立データ(rendered orphan)である。一実施形態において、注釈プラグイン30は、削除対象の強調表示されたテキストに関連する注釈の集合200を注釈情報保存手段のデータベース60から破棄する(ステップ1050)。他の実施形態では、注釈プラグイン30は、削除対象の強調表示されたテキストについてアカウントするために注釈の集合200をアップデートする。特に、注釈プラグイン30は、「孤立データ」の注釈に関連する補足情報235を維持するための選択について、注釈作成者を提供する。前記維持された補足情報235は、注釈の集合200の一部として保存されるとともに、他の強調表示されたテキスト27と、または新たに作成された注釈と、関連づけられることとしてもよい。
【0046】
図11は、コンピュータ化電子装置15に相当するコンピュータシステム1100の構成図である。また、コンピュータシステム1100が、注釈情報保存手段50のサーバに相当する、ものとすることができる。コンピュータシステム1100は、ある実施形態にしたがって、上記で説明されたコンピュータで実行される方法のいずれかに関連して説明された動作のために使用されることができる。コンピュータシステム1100は、例えば、ラップトップ、ディスクトップ、ワークステーション、携帯情報端末、サーバ、ブレードサーバ、メインフレーム、および他の適切なコンピュータのような、様々な形式のデジタルコンピュータを含むことが意図されている。また、コンピュータシステム1100は、例えば、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、および他の同様なコンピュータ装置などのモバイル機器を含むことができる。さらに、コンピュータシステム1100は、例えば、USBフラッシュデバイスのような、携帯ストレージ・メディアを含むことができる。例えば、前記USBフラッシュデバイスは、オペレーティングシステムおよび他のアプリケーションを保存することができる。前記USBフラッシュデバイスは、例えば、他のコンピュータ装置のUSBポートに挿入され得る、無線伝送装置またはUSBコネクタのような入出力構成要素を含むことができる。
【0047】
コンピュータシステム1100は、プロセッサ1110、メモリ1120、ストレージデバイス1130、および入出力デバイス1140を含む。コンポーネント1110,1120,1130および1140のそれぞれは、システムバス1150を使用して相互接続されている。プロセッサ1110は、システム1100内で実行される命令を処理することができる。一実施形態において、プロセッサ1110は、シングルスレッドプロセッサである。他の実施形態において、プロセッサ1110は、マルチスレッドプロセッサである。プロセッサ1110は、入出力デバイス1140上にユーザインターフェースのための情報をグラフィカルに表示するために、メモリ1120の中に、またはストレージデバイス1130に格納された命令を処理することができる。
【0048】
メモリ1120は、システム1100内に情報を保存する。一実施形態において、メモリ1120は、コンピュータ読取り可能媒体である。一実施形態において、メモリ1120は、揮発性メモリユニットである。他の実施形態において、メモリ1120は、不揮発性メモリユニットである。
【0049】
ストレージデバイス1130は、システム1100に大容量ストレージを提供することができる。一実施形態において、ストレージデバイス1130は、コンピュータ読取り可能媒体である。様々な異なる実施形態において、ストレージデバイス1130は、フレキシブルディスクデバイス、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイス、またはテープデバイスであってもよい。入出力デバイス1140は、システム1100に入出力動作をもたらす。一実施形態において、入出力デバイス1140は、キーボードおよび/またはポインティングデバイスを含む。他の実施形態において、入出力デバイス1140は、グラフィカルユーザインターフェースを表示するためのディスプレイユニットを含む。
【0050】
上記で説明された機能は、デジタル電子回路で、またはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアで、またはそれらの組み合わせで実施することができる。上述の装置は、プログラマブルプロセッサによる実行のための、例えば、コンピュータ読取り可能な記録装置における、または伝播信号における、情報媒体の中に明白に表現されたコンピュータプログラムで実施されることができる。また、上述の方法のステップは、入力データで動作するとともに出力を生成することによって、上述の実施形態の機能を実行するための命令のプログラムを実行するプログラマブルプロセッサによって実行されることができる。上記で説明された機能は、データ保存システムから、データおよび命令を受信するように、少なくとも1つの出力デバイスで、データおよび命令を送信するように、結合された、少なくとも一つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行可能である1つ以上のプログラムで有利に実施することができる。プログラムは、特定の動作を実行するための、または特定の結果を引き起こすための、コンピュータで直接的または間接的に使用される命令のセットである。プログラムは、コンパイルされたまたはインタプリと処理されたものを含む、どのような形式のプログラム言語で書かれたものでもよく、コンピューティング環境における使用に適したスタンドアロンプログラム、モジュール、コンポーネント、サブルーチン、または他のユニットを含むどのような形式でも頒布されるものとしてもよい。
【0051】
命令のプログラムを実行するのに適合するプロセッサは、一例として、あらゆる種類のコンピュータの、汎用マイクロプロッセッサおよび専用マイクロプロセッサの両方、および、単一プロセッサまたはマルチプロセッサの一つを含む。一般に、プロセッサは、リードオンリーメモリまたはランダムアクセスメモリまたは両方から命令およびデータを受け取る。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサと、命令およびデータを保存するための1つ以上のメモリである。また、一般に、コンピュータは、データファイルを保存するための1つ以上の大容量記憶装置を有する、かまたは前記装置に作動可能に結合されている。前記大容量記憶装置としては、光磁気ディスク、および光ディスクなど、内蔵ハードディスクおよび取外し可能ディスクのような、磁気ディスクを含む装置が挙げられる。コンピュータプログラム命令およびデータを実際に実行するのに適切な記憶装置は、EPROM,EEPROMおよびフラッシュメモリデバイスなどの半導体記憶装置、内蔵ハードディスクおよび取外し可能ディスクのような、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROMおよびDVD- ROMディスクといったものを含む、あらゆる形式の不揮発性メモリを含んでいる。プロセッサおよびメモリは、ASIC(特定用途向け集積回路)を補足される、またはASICに組み込まれることができる。
【0052】
ユーザにインターラクティブを提供するために、本明細書で述べたシステムおよび技術は、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(cathode ray tube)モニタまたはLCD(liquid crystal display)モニタ)と、ユーザが入力をコンピュータに与えることを可能とするキーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウスまたはトラックボール)を備えたコンピュータ上で実施されることができる。
【0053】
本明細書で述べたシステム及び技術は、データサーバのようなバックエンドコンピュータを含むコンピュータシステム、またはミドルウェアコンポーネント(例えば、アプリケーションサーバまたはウェブサーバ)を含むコンピュータシステム、またはフロントエンドコンポーネント(例えば、ユーザが本明細書で述べたシステム及び技術の実施とインタラクションを取ることができるグラフィカルユーザインターフェイスまたはウェブブラウザを備えたクライアントコンピュータ)を含むコンピュータシステム、またはこのようなバックエンド、ミドルウェア、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせで、実施されることができる。前記システムの構成要素は、通信ネットワークなどのデジタルデータ通信のあらゆる形式または媒体で接続することができる。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク("LAN")、ワイドエリアネットワーク("WAN")、ピア・ツウ・ピアネットワーク(アドホックまたはスタティックとなっている)グリッドコンピューティングインフラストラクチャおよびインターネットを含む。
【0054】
コンピュータシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは、通常、相互に離れており、上述のように、典型的には、通信ネットワークを通じてインタラクションをとる。クライアントとサーバとの関係は、各コンピュータ上で稼動すると共に相互にクライアント−サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。
【0055】
ウェブコンテンツ注釈システムの多くの実施形態は、上記で説明されている。それにもかかわらず、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の変形がなされ得ることが理解されるであろう。例えば、ウェブコンテンツ注釈システムは、対象の公告システムとともに集積化されていてもよい。公告は、注釈情報貯蔵庫に保存されたビュアーの注釈集合の注釈付き/強調表示テキストに明確に一致させて示すまたは表示することができる。例えば、状況の履歴について読み込んで、状況上に情報を強調表示するユーザは、販売中の状況の公告について見るためにアフィニティ(affinity)を示すことなどができる。
【0056】
他の実施形態において、注釈情報システムは、業務または生産性を改善するための共同作業をするためにインターネットまたはエクストラネット上で使用されることができる。例えば、会社の従業員は、ウェブページコンテンツ注釈システムとウィキ(wiki)ページまたはオンラインユーザガイドを読み込む方法とを使用することができ、協力して、オンラインユーザガイドのコンテンツについての見解を作成することができ、かれらの見解を共有することができる。
【0057】
学界では、学生が、本を入れたバックパックの代わりにコンピュータ化電子装置を携帯することができる。そのようなウェブ読み込み可能装置の使用によって、学生はオンラインで教科書を読むことができ、その結果、彼らが望むように強調表示および注釈を付けた彼ら自身の教科書にアクセスすることができる。例えば、印刷された米国史教科書の代わりに、米国史教科書となっているウェブサイトがあることとしてもよい。学生は、前記教科書の彼らの「独自のコピー(own copies)」を読むことができ、好きなように注釈を付けることができる。さらに、彼らが選択する場合、学生は彼らの注釈を見ることのみをしてもよい。
【0058】
したがって、他の実施形態は、本願の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
15 コンピュータ化電子装置
20 ブラウザ
25 ウェブページ
27 注釈データ
30 注釈プラグイン
45 リモートサーバ
50 注釈情報保存手段
60 データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11