【文献】
Ericsson,ST−Ericsson,Uplink Power Control for Carrier Aggregation,3GPP TSG−RAN WG1#58b R1−094274,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_58b/Docs/R1−094274.zip
【文献】
Samsung,UL Transmission Power Control in LTE−A,3GPP TSG−RAN WG1#56b R1−091250,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_56b/Docs/R1−091250.zip
【文献】
Qualcomm Europe,SRS Multiplexing Structure,3GPP TSG−RAN WG1#50b R1−073911,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_50b/Docs/R1−073911.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
無線信号を送信するために割り当てられたキャリアの集合について個々のキャリアの優先度を決定し、前記優先度にしたがって、前記キャリアの集合を構成する複数のキャリアのための送信電力を調節し、前記調節された送信電力によりアンテナから信号を送信する無線通信のための方法において、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)が、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)よりも前に、高い優先度のキャリアにマッピングされるようにし、
当初に予定されていた送信電力では利用可能な送信最大電力を上回る場合に、前記PUCCHに電力を割り当てた後の残りの電力に収まるように、当初に前記PUSCHに割り当てることを予定されていた送信電力がスケーリングされ、
前記PUCCHと前記PUSCHは、異なるアンテナを介して送信される、方法。
前記決定されたキャリアの優先度に関わらず、前記PUCCHのアクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)フィードバックが、前記PUCCHの他の何れかのフィードバック・タイプよりも前に、キャリアにマッピングされるようにした、請求項1に記載の方法。
前記PUSCHにおいて、データとともに、前記1または複数のキャリアで、制御情報を送信することは、前記PUSCHにおいて純粋なデータを送信することよりも高い優先度を有する、請求項1に記載の方法。
前記決定されたキャリアの優先度に関わらず、前記PUCCHのアクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)フィードバックが、前記PUCCHの他の何れかのフィードバック・タイプよりも前に、キャリアにマッピングされるようにした、請求項7に記載の装置。
前記PUSCHにおいて、データとともに、前記1または複数のキャリアで、制御情報を送信することは、前記PUSCHにおいて純粋なデータを送信することよりも高い優先度を有する、請求項7に記載の装置。
前記決定されたキャリアの優先度に関わらず、前記PUCCHのアクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)フィードバックが、前記PUCCHの他の何れかのフィードバック・タイプよりも前に、キャリアにマッピングされるようにした、請求項13に記載の装置。
前記PUSCHにおいて、データとともに、前記1または複数のキャリアで、制御情報を送信することは、前記PUSCHにおいて純粋なデータを送信することよりも高い優先度を有する、請求項13に記載の装置。
無線デバイスが、前記無線デバイスと通信する任意のデバイスから、前記優先度を受信することのためのコードをさらに記憶した、請求項19に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
前記決定されたキャリアの優先度に関わらず、前記PUCCHのアクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)フィードバックが、前記PUCCHの他の何れかのフィードバック・タイプよりも前に、キャリアにマッピングされるようにした、請求項19に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
前記PUSCHにおいて、データとともに、前記1または複数のキャリアで、制御情報を送信することは、前記PUSCHにおいて純粋なデータを送信することよりも高い優先度を有する、請求項19に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
ラジオ・リソース制御(RRC)および媒体アクセス制御(MAC)シグナリングの送信は、1または複数の他のキャリアによるPUSCHにおけるレギュラ・データの送信、アップリンク制御情報(UCI)を伴うPUSCHにおけるレギュラ・データの送信、または、PUCCHの送信、のうちの少なくとも1つよりも優先度を有する、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示のさまざまな態様は、添付図面を参照して以下により十分に記載される。しかしながら、本開示は、異なる多くの形態で具体化され、本開示を通じて示されたいかなる具体的な構成または機能にも限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が十分で完全であり、本開示の範囲を当業者に十分に伝達できるように提供される。本明細書における教示に基づいて、当業者は、本開示の範囲は、独立して実施されようが、あるいは、本開示の任意の他の態様と組み合わされようが、本明細書で示された開示の態様をカバーすることが意図されていることを認識すべきである。例えば、本明細書に記載された任意の数の態様を用いて装置が実施され、方法が実現されうる。さらに、本開示の範囲は、別の構成、機能、または、本明細書に記載された開示のさまざまな態様またはそれ以外が追加された構成および機能を用いて実現されるこのような装置または方法をカバーすることが意図されている。本明細書で示された開示のあらゆる態様は、特許請求の範囲の1または複数の要素によって具体化されうる。
【0018】
「典型的である」という単語は「例、事例、あるいは実例として役立つ」ことを意味するために本明細書で使用される。本明細書において「典型的」と記載されるいかなる態様も、他の態様に対して好適であるとか、有利であると必ずしも解釈される必要はない。
【0019】
本明細書では、特定の態様が記載されているが、これら態様の多くの変形および置換が、本開示の範囲内にある。好適な態様のいくつかの利点および長所が述べられているが、本開示の範囲は、特定の利点、使用、および目的に限定されることは意図されていない。むしろ、本開示の態様は、そのうちのいくつかが図面における例示によって、および、以下の好適な態様の記載によって例示されている異なる無線技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能であることが意図されている。詳細な記載および図面は、限定ではない開示の単なる例示であり、本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。
【0020】
(典型的な無線通信システム)
本明細書に記載された技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等のようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用される。「システム」、「ネットワーク」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、CDMA2000等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップ・レート(LCR)を含む。CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のようなラジオ技術を実現しうる。OFDMAネットワークは、例えば、イボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)およびロング・ターム・イボリューション・アドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの次代のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、LTE、およびLTE−Aは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。CDMA2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。CDMA2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。これらさまざまなラジオ技術および規格は、当該技術分野において知られている。明確化のために、これら技術のある態様は、以下において、LTE−Aについて記載されており、LTE−A用語が以下の説明の多くで使用される。
【0021】
シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、送信機側においてシングル・キャリア変調を利用し、受信機側において周波数領域等値化を利用する技術である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同様の性能および同じ全体複雑さを有する。しかしながら、SC−FDMA信号は、その固有のシングル・キャリア構造のために、より低い平均ピーク対電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点において、低PAPRがモバイル端末に大いに有益となるアップリンク通信において、特に大きな注目を集めた。これは現在、3GPP LTE、LTE−A、およびイボルブドUTRAにおけるアップリンク多元接続スキームのための動作前提である。
【0022】
アクセス・ポイント(“AP”)は、ノードB、ラジオ・ネットワーク・コントローラ(“RNC”)、eノードB(“eNB”)、基地局コントローラ(“BSC”)、基地トランシーバ局(“BTS”)、基地局(“BS”)、トランシーバ機能(“TF”)、ラジオ・ルータ、ラジオ・トランシーバ、基本サービス・セット(“BSS”)、拡張サービス・セット(“ESS”)、ラジオ基地局(“RBS”)、または、その他いくつかの用語として知られているか、備えているか、または実現されうる。
【0023】
例えば、アクセス端末(“AT”)は、アクセス端末、加入者局、加入者ユニット、移動局、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、ユーザ機器(“UE”)、ユーザ局、またはその他いくつかの用語として知られているか、または、実現されうるか、または、備えうる。いくつかの実施において、アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(“SIP”)電話、無線ローカル・ループ(“WLL”)局、携帯情報端末(“PDA”)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、局(“STA”)、あるいは無線モデムに接続されたその他いくつかの適切な処理デバイスを備えうる。したがって、本明細書で教示された1または複数の態様は、電話(例えば、セルラ電話またはスマート・フォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブル・コンピューティング・デバイス(例えば、情報携帯端末)、エンタテイメント・デバイス(例えば、音楽またはビデオ・デバイス、または衛星ラジオ)、全地球測位システム・デバイス、あるいは無線媒体または有線媒体によって通信するように構成されたその他任意の適切なデバイスに組み入れられうる。いくつかの態様では、ノードは無線ノードである。このような無線ノードは、例えば、有線または無線による通信リンクによる(例えば、インターネットまたはセルラ・ネットワークのような広域ネットワークのような)ネットワークへの、または、ネットワークのための接続を提供しうる。
【0024】
図1に示すように、1つの態様にしたがった多元接続無線通信システムが例示される。アクセス・ポイント100(AP)は、1つのグループはアンテナ104、106を含み、別のグループはアンテナ108、110を含み、さらに別のグループはアンテナ112、114を含む複数のアンテナ・グループを含みうる。
図1では、おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか示されていない。しかしながら、おのおののアンテナ・グループについて、2本より多いまたは少ないアンテナが利用されうる。アクセス端末116(AT)はアンテナ112、114と通信している。ここで、アンテナ112、114は、順方向リンク120でアクセス端末116へ情報を送信し、逆方向リンク118でアクセス端末116から情報を受信する。アクセス端末122(AT)はアンテナ106、108と通信している。ここで、アンテナ106、108は、順方向リンク126でアクセス端末122へ情報を送信し、逆方向リンク124でアクセス端末122から情報を受信する。FDDシステムでは、通信リンク118、120、124、126は、通信のために、異なる周波数を使用しうる。例えば、順方向リンク120は、逆方向リンク118によって使用されるものとは異なる周波数を使用しうる。
【0025】
通信するように設計された領域および/またはアンテナのおのおののグループはしばしば、アクセス・ポイントのセクタと称される。本開示の1つの態様では、おのおののアンテナ・グループは、アクセス・ポイント100によってカバーされる領域のセクタ内のアクセス端末へ通信するように設計される。
【0026】
順方向リンク120、126による通信では、アクセス・ポイント100の送信アンテナは、別のアクセス端末116、124のための順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用することができる。さらに、有効範囲領域にわたってランダムに散在するアクセス端末へ送信するためにビームフォーミングを用いるアクセス・ポイントは、全てのアクセス端末へ単一のアンテナによって送信するアクセス・ポイントよりも、近隣のセル内のアクセス端末に対して少ない干渉しかもたらさない。
【0027】
図2は、複数入力複数出力(MIMO)システム200における(アクセス・ポイントとしても知られている)送信機システム210および(アクセス端末としても知られている)受信機システム250の態様のブロック図である。送信機システム210では、多くのデータ・ストリーム用のトラフィック・データが、データ・ソース212から送信(TX)データ・プロセッサ214に提供される。
【0028】
本開示の1つの態様では、データ・ストリームはおのおのの、それぞれの送信アンテナを介して送信されうる。TXデータ・プロセッサ214は、おのおののデータ・ストリームのトラフィック・データをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
【0029】
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、OFDM技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは一般に、既知の手法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、あるいはM−QAM等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ230によって実行される命令群によって決定されうる。
【0030】
すべてのデータ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルをさらに処理するTX MIMOプロセッサ220に提供される。TX MIMOプロセッサ220はその後、N
T個の変調シンボル・ストリームを、N
T個の送信機(TMTR)222a乃至222tへ提供する。本開示のある態様では、TX MIMOプロセッサ220は、データ・ストリームのシンボル、および、そのシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
【0031】
おのおのの送信機222は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。送信機222a乃至222tからのN
T個の変調信号は、その後、N
T個のアンテナ224a乃至224tからそれぞれ送信される。
【0032】
受信機システム250では、送信された変調信号がN
R個のアンテナ252a乃至252rによって受信され、おのおののアンテナ252からの受信信号が、それぞれの受信機(RCVR)254a乃至254rへ提供されうる。受信機254はおのおの、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、および、ダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを得る。さらに、これらサンプルを処理して、対応する「受信」シンボル・ストリームを提供する。
【0033】
RXデータ・プロセッサ260は、N
R個の受信機254からN
R個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、N
T個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ260は、その後、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ260による処理は、送信機システム210におけるTX MIMOプロセッサ220およびTXデータ・プロセッサ214によって実行されるものと相補的である。
【0034】
プロセッサ270は、上述したように、利用可能などの技術を利用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ270は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。これら逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信データ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を含みうる。逆方向リンク・メッセージは、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データをデータ・ソース236から受け取るTXデータ・プロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a乃至254rによって調整され、基地局210へ送り戻される。
【0035】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号が、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、RXデータ・プロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信された逆方向リンク・メッセージを抽出する。さらに、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。
【0036】
図3は、
図1の無線通信システム内で適用されうる無線デバイス302内で利用されうるさまざまな構成要素を例示する。無線デバイス302は、本明細書で説明されるさまざまな方法を実施するために構成され得るデバイスの例である。無線デバイス302は、
図1からのアクセス・ポイント100でありうるか、または、アクセス端末116、122のうちの何れかでありうる。
【0037】
無線デバイス302は、無線デバイス302の動作を制御するプロセッサ304を含みうる。このプロセッサ304は、中央制御装置(CPU)とも称されうる。読取専用メモリ(ROM)とランダム・アクセス・メモリ(RAM)との両方を含むことができるメモリ306が、プロセッサ304に命令およびデータを提供する。メモリ306の一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)をも含みうる。プロセッサ304は、通常、メモリ306に格納されたプログラム命令に基づいて、論理演算および算術演算を実行する。本明細書で説明される方法を実施するために、メモリ306内の命令を実行可能とすることができる。
【0038】
無線デバイス302は、無線デバイス302と遠隔位置との間でのデータの送信および受信を可能にする送信機310および受信機312を含むことができるハウジング308をも含みうる。送信機310および受信機312を、トランシーバ314に組み合わせることができる。単一あるいは複数の送信アンテナ316が、ハウジング308に取り付けられ、トランシーバ314に電気的に接続されうる。無線デバイス302はまた、(図示しない)複数の送信機、複数の受信機、および複数のトランシーバを含みうる。
【0039】
無線デバイス302は、トランシーバ314によって受信された信号を検出し、そのレベルを定量化する目的で使用される信号検出器318をも含みうる。信号検出器318は、合計エネルギ、シンボル毎のサブキャリア毎のエネルギ、電力スペクトル密度、およびその他の信号のような信号を検出しうる。無線デバイス302は、信号を処理する際に使用されるデジタル信号プロセッサ(DSP)320をも含みうる。
【0040】
無線デバイス302のさまざまな構成要素を、データ・バスに加えて電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含むことができるバス・システム322によってともに結合することができる。
【0041】
本開示の態様では、論理無線通信チャネルが、制御チャネルおよびトラフィック・チャネルに分類されうる。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするためのダウンリンク(DL)チャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)を備えうる。ページング制御チャネル(PCCH)は、ページング情報を転送するDL論理制御チャネルである。マルチキャスト制御チャネル(MCCH)は、1またはいくつかのマルチキャスト・トラフィック・チャネル(MTCH)のための、マルチメディア・ブロードキャストおよびマルチメディア・サービス(MBMS)スケジューリングと、制御情報とを送信するために使用されるポイント・トゥ・マルチポイントDL論理制御チャネルである。一般に、ラジオ・リソース制御(RRC)接続を確立した後、MBMSを受信したユーザ端末によってのみMCCHが使用されうる。専用制御チャネル(DCCH)は、専用制御情報を送信するポイント・トゥ・ポイント双方向論理制御チャネルであり、RRC接続を有するユーザ端末によって使用される。論理トラフィック・チャネルは、ユーザ情報の転送のために、1つのユーザ端末に特化されたポイント・トゥ・ポイント双方向チャネルである専用トラフィック・チャネル(DTCH)を備えうる。さらに、論理トラフィック・チャネルは、トラフィック・データを送信するポイント・トゥ・マルチポイントDLチャネルであるマルチキャスト・トラフィック・チャネル(MTCH)を備えうる。
【0042】
伝送チャネルは、DLチャネルとULチャネルとに分類される。DL伝送チャネルは、ブロードキャスト・チャネル(BCH)、ダウンリンク共有データ・チャネル(DL−SDCH)、およびページング・チャネル(PCH)を備えうる。PCHは、ユーザ端末における節電をサポートするために利用され(すなわち、不連続受信(DRX)サイクルが、ネットワークによってユーザ端末へ示されうる)、セル全体にわたってブロードキャストされ、他の制御/トラフィック・チャネルのために使用されうる物理レイヤ(PHY)リソースにマップされうる。UL伝送チャネルは、ランダム・アクセス・チャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データ・チャネル(UL−SDCH)、および複数のPHYチャネルを備えうる。
【0043】
PHYチャネルは、DLチャネルおよびULチャネルのセットを備えうる。
【0044】
DL PHYチャネルは以下を備えうる。共通パイロット・チャネル(CPICH)、同期チャネル(SCH)、共通制御チャネル(CCCH)、共有DL制御チャネル(SDCCH)、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)、共有UL割当チャネル(SUACH)、アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)、DL物理共有チャネル(DL−PSDCH)、UL電力制御チャネル(UPCCH)、ページング・インジケータ・チャネル(PICH)、および負荷インジケータ・チャネル(LICH)を備えうる。UL PHYチャネルは以下を備えうる。物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH)、チャネル品質インジケータ・チャネル(CQICH)、アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)、アンテナ・サブセット・インジケータ・チャネル(ASICH)、共有要求チャネル(SREQCH)、UL物理共有データ・チャネル(UL−PSDCH)、およびブロードバンド・パイロット・チャネル(BPICH)。
【0045】
態様では、シングル・キャリア波形の低PAPR特性を維持するチャネル構造が提供される(任意の時間において、チャネルは、周波数的に隣接しているか、あるいは一定間隔で配置されている)。
【0046】
ロング・ターム・イボリューション(LTE−A)アップリンク(UL)設計は、UL送信のシングル・キャリア特性の維持に対する例外を認めうる。UL送信の例は、
図1における逆方向リンク118、124による送信、
図2におけるアクセス端末250からシステム210への送信、および/または、
図3における無線デバイス302から、関連付けられた基地局への送信、を含みうる。UL波形が厳密にシングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ベースであるLTEリリース8(Rel−8)では、UL送信のシングル・キャリア特性を維持するために、同時の物理レイヤ(PHY)チャネルがドロップされうる。LTE−Aでは、最大送信電力に達しなければ、PHYチャネルはドロップされないことがありうる。このチャネル・ドロップおよび/または電力スケーリングは、合成送信電力が、利用可能な最大送信電力を上回った場合にしか実行されない。
【0047】
ユーザ機器(UE)の動作レジームに依存して、使用されている電力増幅器(PA)、および/または、UEのPAに関連付けられうるアンテナのおのおのにおいて、SC特性を維持することが望ましい場合がある。PAのサブセットが、最大送信電力まで利用されうる一方、PAの残りは電源をオフされうる。すべてのPA/アンテナで、同じ情報が送信されうる。本開示の1つの態様では、もしも必要であり、可能であるならば、PAの送信電力が、複数のチャネルで満たされうる。この場合、UL送信のSC特性は壊れうる。態様では、PAの送信電力は、チャネル優先度にしたがって満たされうる。
【0048】
現在の開示のある態様は、電力が制限されたUEの場合、複数のキャリアによる物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のための電力分配の方法をサポートする。単数および複数のPA/アンテナを備えたUEの動作ポートがサポートされうる。
【0049】
(電力制御およびチャネル優先付け)
本明細書に記載された態様によれば、無線デバイスは、送信のためのキャリアの優先付けを行い、キャリアにわたって電力を制御しうる。例えば、高い優先度のデータは、電力が増加された高い優先度のキャリアで送信されうる。しかしながら、低い優先度のデータは、有効な送信を保証するために、例えば、ハイブリッド自動反復/要求(HARQ)で、または、その他の誤り訂正技術で、低い電力で送信されうる。
【0050】
1つの態様では、キャリア優先度は、無線ネットワーク仕様によって定義されうる。別の態様では、UEは、高い優先度のデータを送信するために、スケジュールされたULキャリアの中から、高い優先度のキャリアを選択しうる。したがって、電力が制限されている場合、UEは、1つのキャリア(または、恐らくはそれよりも多くのキャリア)を優先付け、遅延を許容できない高い優先度のデータを、このキャリアで送信しうる。一方、残りのデータは、HARQに依存する。
【0051】
このアプローチはRel−8概念から外れないかもしれない。例えば、Rel−8スケジューリングは、割り当てられたリソースのみを指定しうる。これは、UEが有しうる別のトラフィック・フローに特有のものではない場合がある。したがって、スケジューラは、特定のキャリアにおいて特定のフローから得られる特定数のビットを考慮して割当を与えうるが、UEは、与えられた割当を別の方法で利用しうる。これは、バッファ状態においてありうる相違によって、UEとスケジューラ側に同じアルゴリズムが適用される場合であっても真実でありうる。さらに、割り当てられたリソースをフローにわたってどのように使用するかの解釈は異なりうる。
【0052】
したがって、いくつかのキャリアにおいて割当を得ているUEが電力を制限されており、送信のためにスケジュールされた高い優先度のデータを有しているのであれば、UEは、これらのデータを、これら割当のうちの1つで、可能な限り(または、必要とする限り)高い電力で送信し、その他のキャリア送信を行わない。(高優先度データ送信のために)どのキャリアが選択されようと、キャリアは、効果的に「高い優先度の」キャリアとなりうる。さらに、説明するように、キャリア優先度は、ネットワーク仕様において定義されうるか、そうではない場合には、無線ネットワークによって、あるいは、(例えば、前の使用、キャパシティ、利用可能なリソース等に基づいて)UEへ無線ネットワーク・アクセスを提供する1または複数のデバイスによって制御されうる。例えば、「高優先度」キャリアによる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の送信は、1または複数のその他のキャリアによるPUSCHの送信よりも高い優先度からなりうる。
【0053】
態様によれば、UEは、複数の電力増幅器と、これら電力増幅器に関連付けられたアンテナとを備えうる。この場合、無線ネットワークにおいてデータを効果的に送信するために、さまざまな電力増幅およびチャネル優先付けスキームが利用されうる。
【0054】
図4は、無線ネットワークにおけるキャリア優先付けおよび電力制御を容易にするシステムの例を例示する。モバイル・デバイス、UE、アクセス端末、または、無線ネットワークにおいて通信する電力が制限された任意のデバイスでありうる無線デバイス402が提供される。無線デバイス402と通信しうるネットワーク・デバイス404もまた例示される。ネットワーク・デバイス404はさらに、アクセス・ポイント、アップストリーム・ネットワーク構成要素、または、無線デバイス402と通信する任意のデバイスでありうる。
【0055】
無線デバイス402は、高優先度のトラフィック、低優先度のトラフィック、および/または、可変の優先度レベルのトラフィックを送信するために、1または複数のキャリアをランク付けするキャリア優先付け構成要素406と、それぞれの優先度レベルに基づいて、1または複数のキャリアでデータを送信するための1または複数のアンテナの送信電力を修正する電力調節構成要素408と、複数のアンテナを用いて、キャリアによって、適切な電力でデータを送信する送信構成要素410と、を備えうる。説明するように、キャリアは、例えばデータまたは制御チャネルのような論理的に定義されたチャネルに関連し、チャネルによって送信されたデータのタイプは、関連するキャリアのための優先度を決定する際に利用されうる。ネットワーク・デバイス404は、オプションとして、キャリア優先度を展開または受信し、この優先度を無線デバイス402へ送信する優先度通知構成要素を備えうる。
【0056】
態様では、無線デバイス402は、ネットワーク・デバイス404とダイレクトに、または、1または複数の追加の構成要素を介して通信しうる。無線デバイス402は、例えば、1または複数の周波数キャリアによって、ネットワーク・デバイス404または他のデバイスへ信号を送信しうる。チャネルは、例えば、物理アップリンク・データ・チャネル(無線デバイス間で共有されうる)、アップリンク制御チャネル等のようなキャリアの集合によって論理的に定義されうる。キャリア優先付け構成要素406は、チャネル、および/または、チャネルを介して送信するデータに基づいて、チャネルに関連するキャリアをランク付けを行いうるか、および/または、高、低、またはその他の中間優先度のようなキャリアを指定しうる。
【0057】
本開示の1つの態様では、キャリア優先付け構成要素406は、前の優先度、利用可能なリソース、チャネルによって送信されるデータの感度等に基づいて、キャリアの集合の優先度を維持しうる。電力調節構成要素408は、この優先度に基づいて、キャリアの集合によって、1または複数の信号のための1または複数の送信電力を選択しうる。そして、送信構成要素410は、選択された電力で、1または複数のアンテナを用いて、キャリアによって信号を送信しうる。
【0058】
本開示の別の態様では、優先度通知構成要素412は、説明するように、キャリア優先度構成要素406に、ネットワーク指定されたキャリア優先度を提供しうる。優先付けスキームは、例えば、1または複数のアンテナによって送信されるべき、少なくとも2つのデータ・タイプに関連するように指定されうることが認識されるべきである。
【0059】
本開示のある態様の場合、キャリア優先付け構成要素406および電力調節構成要素408は、キャリアの優先付けを行い、以下の手順にしたがって、電力が制限された無線デバイス402の場合、複数のキャリアによって、PUCCHおよびPUSCHのための電力を分配しうる。
【0060】
PUCCHは、まず、キャリアにわたって適合されうる。これは、キャリア優先度が定義された場合、おのおののキャリアの優先度にしたがって実行されうる。態様では、おのおののキャリアのために使用される電力の割合を決定するために、スケーリング・ファクタが定義されうる。キャリアにわたる一様の電力分配は、スケーリング係数が同じである特別な場合を表しうる。
【0061】
明示的なキャリア優先度が定義されていない場合、この特定の順序における送信のために、以下のPUCCH構成要素が優先付けられうる。マルチキャリア・アクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)フィードバック、シングル・キャリアACK/NACK(ここでは、MIMO ACK/NACKは、単一入力複数出力(SIMO)ACK/NACKよりも高い優先度を有する)、CQI/PMI/RIで多重化されたACK/NACK、スケジューリング要求(SR)、ランク・インジケータ(RI)、CQI/PMI(ここでは、広帯域CQI/PMIが、サブ帯域QI/PMIよりも高い優先度を有する)、およびサウンディング基準信号。
【0062】
明示的なキャリア優先度が定義されているのであれば、キャリア優先度に関わらず、すべてのキャリアのACK/NACKフィードバックが、その他任意のフィードバック・タイプよりも前にキャリア優先度にしたがって適合されうる。例えば、より低い優先度を持つキャリアのACK/NACKが、ACK/NACKキャリアよりも高い優先度を持つ別のキャリアのCQIフィードバックに優先しうる。これは、ACK/NACK送信のみを求めうる。その他のチャネルの場合、キャリア優先度が優先しうる。
【0063】
PUSCHは、PUSCH適合にしたがって、キャリアにわたって適合されうる。態様では、PUSCH適合のために、一定の電力スケーリングで十分でありうる。優先度に基づく電力スケーリングは、遅延に敏感なトラフィック(キャリアにわたってサービス品質(QoS)に敏感なスケジューリング)を伝送する「高優先度」キャリアが存在する場合に望ましい。本開示の1つの態様では、高優先度キャリアが、高い優先度を指定されるので、QoSに敏感なデータが、これらキャリアで伝送されうる。別の態様では、QoSに敏感なデータを持つキャリアは、レギュラ・キャリアしか表さない。これは、UE電力が制限されている場合、QoSに敏感なデータがそこで伝送されている場合、高優先度キャリアになりうる。
【0064】
すべてのキャリアが同じ優先度である場合、データ送信のために割り当てられた電力は、キャリアにわたって一定にスケールされうる。データとともに多重化された制御情報がPUSCHに存在する場合、PUSCHでデータとともに制御情報を送信することは、PUSCHで純粋なデータを送信することよりも優先付けられうる。さらに、送信電力制約によって要求される場合、PUSCHがドロップされ、PUCCHのみが送信されうる。さらに、PUSCHで送信されるラジオ・リソース制御(RRC)および媒体アクセス制御(MAC)シグナリング(例えば、電力ヘッドルーム・レポート、測定レポート等)は、1または複数の他のキャリアによるPUSCHにおけるレギュラ・データの送信、アップリンク制御情報(UCI)を伴うPUSCHにおけるレギュラ・データの送信、または、PUCCHの送信、のうちの少なくとも1つよりも優先度を有する。
【0065】
(単一および複数の電力増幅器を用いる動作)
UEにおける単一の電力増幅器(PA)実施および1または複数のキャリアによる送信の場合、送信電力制御およびチャネル優先付けのための前述したすべてのルールが、直接的に適用されうる。
【0066】
電力調節構成要素408が、(例えば、複数のアンテナに関連付けられた)複数のPAのための電力を制御している場合、異なるタイプのデータが、複数のキャリアで同時に送信されうる。例えば、ACKは、ACKのために1つのアンテナを、および、その他のタイプのデータのためにその他のアンテナを用いて、あるいは、両方のタイプのデータのために両方のアンテナを用いる等によって、SRS、CQI等とともに送信されうる。一般に、別の例では、制御データは、ある電力で、1つのアンテナによって送信され、ユーザ・プレーン・データは、別の電力で、別のアンテナによって送信されうる。さまざまな送信の組み合わせが可能であり、これら例のサブセットが、本開示で示されている。
【0067】
UE動作レジームに依存して、使用されているPA/アンテナのおのおのにおけるアップリンク(UL)送信のシングル・キャリア(SC)特性を維持することが望ましい。PAのサブセットは、利用可能な最大送信電力まで利用されうる。そして、PAの残りは電源がオフされうる。送信ダイバーシティを達成するために、同じ情報が、すべてのPA/アンテナで送信されうる。さらに、ビームフォーミングおよびサイクリック遅延ダイバーシティ(CDD)が適用されうる。PAの送信電力は、必要とされ、可能であるので、チャネル優先度にしたがって、複数のチャネルで満たされうる。しかしながら、これは、UL送信のSC特性を壊すかもしれない。
【0068】
PHYチャネルと利用可能なPA/アンテナとの間の好適な送信組み合わせを発見するために、いくつかの反復が必要とされうる。本開示のある態様は、UEにおける2つのPA/アンテナの実装をサポートする。
【0069】
態様では、ACKまたはACK/SRは、SRSとともに送信されうるか、または、SRのみがSRSと送信されうる。短縮フォーマットが許可されている場合(すなわち、同時AN−SRSフラグが、高次レイヤによって真に設定されている場合)、ACKまたはACK/SRまたはSR、およびSRSが、短縮フォーマットを用いて、両アンテナ/PAで送信されうる。SRを送信するために短縮フォーマット1が利用され、ACKを送信するために短縮フォーマット1a/1bが使用されうる。SRSは、設定によって、1または両方のアンテナで送信されうる。このアプローチは、UL送信のSC特性を維持しうる。
【0070】
一方、短縮フォーマットが許可されていない場合(すなわち、同時AN−SRSが高次レイヤによって偽に設定されている場合)、ACKまたはACK/SRまたはSRが、両アンテナ/PAでレギュラ・フォーマットで送信されうる。十分な送信電力がある場合、SRSは、1または両方のアンテナ/PAで送信されうる。そうではない場合、SRSがドロップされ、レギュラ・フォーマットACKが送信されうる。SRを送信するためにレギュラ・フォーマット1が使用され、ACKを送信するためにフォーマット1a/1bが使用されうる。SRSは、設定によって、1つまたは両方のアンテナで送信されうる。レギュラ・フォーマットを用いてACKをSRSとともに送信することは、UL送信のSC特性を壊すかもしれないことが注目されるべきである。
【0071】
態様では、ACKまたはACK/SRは、CQIと共に送信されうる。ACKまたはACK/SRおよびCQIは、両方のアンテナ/PAにおいて、個別のリソースで送信されうる。ACKを送信するためにレギュラ・フォーマット1a/1bが使用され、CQIを送信するためにレギュラ・フォーマット2が使用されうる。これは、UL送信のSC特性を壊すかもしれない。
【0072】
あるいは、ACKまたはACK/SRおよびCQIは、個別のPA/アンテナで送信されうる。レギュラ・フォーマット1a/1bは、1つのPA/アンテナでACKを送信するために使用され、レギュラ・フォーマット2は、その他のPA/アンテナでCQIを送信するために使用されうる。同時AN−CQIが高次レイヤによって真に設定されている場合、ACKがさらに、CQIを伝送するPAで送信されうる。レギュラ・フォーマット2a/2bは、CQI/ACKのために使用されうる。これは、UL送信のSC特性を維持しうる。
【0073】
態様では、SRはCQIと共に送信されるかもしれない。SRとCQIは、両方のPA/アンテナにおいて個別のリソースで送信されうる。SRを送信するためにレギュラ・フォーマット1が使用され、CQIを送信するためにレギュラ・フォーマット2が使用されうる。これは、UL送信のSC特性を壊すかもしれない。あるいは、SRとCQIとが、個別のアンテナ/PAで送信されうる。レギュラ・フォーマット1は、1つのPA/アンテナで送信されるSRのために使用され、レギュラ・フォーマット2は、その他のPA/アンテナで送信されるCQIのために使用されうる。このアプローチは、UL送信のSC特性を維持しうる。
【0074】
態様では、SR/SRSは、CQIと共に送信されうる。SRのために短縮フォーマットが許可されている場合、SR/SRSおよびCQIが、両方のアンテナ/PAにおいて、個別のリソースで送信されうる。短縮フォーマット1は、SRとSRSとの両方のために使用され、短縮フォーマット2は、CQIのために使用されうる。これは、UL送信のSC特性を壊すかもしれない。
【0075】
SRのために短縮フォーマットが許可されていない場合、SR/SRSおよびCQIは、個別のアンテナ/PAで送信されうる。レギュラ・フォーマット1は、1つのPA/アンテナでSRを送信するために使用され、レギュラ・フォーマット2は、その他のPA/アンテナでCQIを送信するために使用されうる。SRSは、設定によって1または両方のアンテナで送信されうる。これは、UL送信のSC特性を壊すかもしれない。SC特性を維持するために、十分な送信電力がない場合、SRSはドロップされうる。
【0076】
態様では、SRSは、CQIと共に送信されうる。送信電力制限が許すのであれば、CQIは、両方のアンテナ/PAで送信され、SRSは、(SRS設定によって)1または両方のアンテナ/PAで送信されうる。CQIをSRSとともに送信するためにレギュラ・フォーマット2が使用されうる。これは、UL送信のSC特性を壊すかもしれない。十分な送信電力がない場合、SC特性が維持されながら、1または複数のSRSがドロップされうる。
【0077】
あるいは、SRSが1つのアンテナ/PAで送信され、CQIがその他のアンテナ/PAで送信されうる。1つのPA/アンテナでのCQI送信のため、および、その他のPA/アンテナでのSRS送信のために、フォーマット2が使用されうる。SRSのためのアンテナ送信スケジュールによって、SRSを伝送するPA/アンテナが決定されうる。SRSが両アンテナで設定されており、CQIを送信するアンテナ/PAにおいて利用可能な電力がある場合、SRSは、CQIと同時に送信されうる。そうではない場合、SRSはドロップされうる。SRSと同時にCQIを送信することは、UL送信のSC特性を壊すかもしれないことが注目されるべきである。
【0078】
態様では、ACKまたはACK/SRは、SRSとともに、およびCQIとともに送信されうる。短縮フォーマットが許可されている場合(すなわち、同時AN−SRSが高次レイヤによって真に設定されている場合)、ACKまたはACK/SR、SR、およびCQIが、両アンテナ/PAにおいて個別のリソースで送信されうる。同時AN−CQIが高次レイヤによって真に設定されている場合、短縮フォーマット1a/1bがACK送信のために使用され、短縮フォーマット2または2a/2bがCQI送信のために使用されうる。短縮フォーマット1a/1bを利用すること、および、SRSとCQIとを同時に送信することは、UL送信のSC特性を壊すかもしれない。十分な送信電力がない場合、SRSとCQIとは、ドロップ/電力スケールが連続してなされうる。
【0079】
別の態様では、短縮フォーマットが許可されている場合、ACKまたはACK/SRおよびSRSが1つのアンテナ/PAで送信され、CQIが別のアンテナ/PAで送信されうる。短縮フォーマット1a/1bは、1つのアンテナ/PAでACKおよびSRSを送信するために使用され、短縮フォーマット2は、その他のアンテナ/PAでCQIを送信するために使用されうる。これは、UL送信のSC特性を維持しうる。
【0080】
さらに、同時AN−CQIが高次レイヤによって真に設定されている場合、ACKはCQIを伝送するアンテナ/PAで送信されうる。フォーマット2a/2bは、CQI/ACK送信のために使用されうる。SRSのためのアンテナ送信スケジュールによって、SRSを伝送するPA/アンテナが決定されうる。SRSが両アンテナで設定されており、CQIとともにアンテナ/PAで利用可能な電力がある場合、SRSは、CQIと同時に送信されうる。そうではない場合、SRSはドロップされうる。CQIとSRSとを同時に送信することは、UL送信のSC特性を壊すかもしれないことが注目されるべきである。
【0081】
短縮フォーマットが許可されていない場合(すなわち、同時AN−SRSが高次レイヤによって偽に設定されている場合)、ACKまたはACK/SR、SR、およびCQIが、両アンテナ/PAで個別のリソースで送信されうる。同時AN−CQIが高次レイヤによって真に設定されている場合、レギュラ・フォーマット1a/1bがACK送信のために使用され、レギュラ・フォーマット2または2a/2bがCQI送信のために使用されうる。SRSとCQIとの同時送信と共にレギュラ・フォーマット1a/1bを利用することは、UL送信のSC特性を壊すかもしれない。十分な送信電力がない場合、SRSとCQIとは、ドロップ/電力スケールが連続してなされうる。
【0082】
あるいは、短縮フォーマットが許可されていない場合、ACKまたはACK/SRが1つのアンテナ/PAで送信され、CQIが別のアンテナ/PAで送信されうる。(同時AN−CQIフラグが高次レイヤによって真に設定されている場合、)レギュラ・フォーマット1a/1bが1つのアンテナ/PAにおけるACK送信のために使用され、レギュラ・フォーマット2または2a/2bがその他のPA/アンテナにおけるCQI送信のために使用されうる。PAのうちの1つで利用可能な電力がある場合、SRSはこのPA/アンテナで同時に送信されうる。そうではない場合、SRSはドロップされうる。SRSを、CQIとともに、または、レギュラ・フォーマット1a/1b ACKとともに同時に送信することは、UL送信のSC特性を壊すかもしれない。SRSのためのアンテナ送信スケジュールによって、SRSを伝送するPA/アンテナが決定されうる。
【0083】
態様では、ユーザ・データが、制御情報と共に送信されうる。ACK/CQIはPUCCHで送信され、制御およびデータの残りは、両方のアンテナ/PAでPUSCHで送信されうる。同時AN−SRS設定に依存して、ACK送信のために、レギュラまたは短縮フォーマット1a/1bが使用されうる。PUSCHでのバッファ・ステータス・レポート(BSR)に加えて、PUCCHでは、SRがACKとともに送信されうる。利用可能な十分な送信電力がない場合、PUSCHがドロップされうるか、電力スケールされうる。ACKとCQIとの両方が存在する場合、上述したルールは、PUCCHのために適用されうる。
【0084】
SRSは、両アンテナでの送信のために構成されうる。同時AN−SRSが高次レイヤによって偽に設定されており、利用可能な送信電力がまだある場合、SRSはACKと同時に送信されうる。そうではない場合、SRSはドロップされうる。レギュラ・フォーマットを用いてACKをSRSと同時に送信することは、UL送信のSC特性を壊すかもしれない。態様では、レギュラ・フォーマット1a/1bは、ACK送信のために利用されうる。同時AN−SRSが高次レイヤによって真に設定されている場合、短縮ACKフォーマットおよびSRSが、同時に送信されうる。短縮フォーマット1a/1bは、ACKのために使用されうる。
【0085】
図7は、本開示のある態様にしたがって、無線デバイス(例えば、アクセス端末)において実行されるブロック500の例を概念的に例示する機能ブロック図である。ブロック500によって例示された動作は、例えば、
図2からのアクセス端末250のプロセッサ(単数または複数)260および/または270において、および/または、
図4からの無線デバイス402の回路(単数または複数)406、408、および/または410において実行されうる。
【0086】
この動作は、ブロック502において、無線信号を送信するために割り当てられたキャリアの集合の優先度を決定することによって始まる。ブロック504では、アクセス端末が、この優先度にしたがって、キャリアの集合のうちの複数のキャリアのための送信電力を調節しうる。ブロック506では、アクセス端末は、この送信電力にしたがって、1または複数のアンテナを用いて、キャリアのうちの1または複数で信号を送信しうる。
【0087】
態様では、優先度を決定することは、キャリアの集合のうちの複数のキャリアのおのおののために、1または複数の優先レベルを選択することを備える。別の態様では、優先度を決定することは、1または複数のアップストリーム・ネットワーク構成要素から優先度を受信することを備えうる。態様では、送信電力を調節することは、キャリアのおのおのにおいてチャネルの送信電力を調節することを備えうる。ここで、チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を備えうる。
【0088】
態様では、アクセス端末は、信号のうち最も高い優先度を有する信号のうちの第1の信号を、キャリアのうちの第1のキャリアで送信し、第1の信号よりも低い優先度を持つ信号のうちの1または複数を、第1のキャリアの無いキャリアのセットで送信しうる。さらに、第1のキャリアによる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の送信は、このセットからの1または複数のキャリアによるPUSCHの送信よりも高い優先度を有しうる。
【0089】
1つの構成では、無線通信のための装置402は、無線信号を送信するために割り当てられたキャリアの集合の優先度を決定する手段と、この優先度にしたがって、キャリアの集合のうちの複数のキャリアのための送信電力を調節する手段と、この送信電力にしたがって、1または複数のアンテナを用いて、キャリアのうちの1または複数で信号を送信する手段と、を含む。1つの態様では、前述の手段は、前述の手段によって詳述された機能を実行するように構成された回路406、408、410でありうる。別の態様では、前述の手段は、前述の手段によって記述された機能を実行するように構成されたモジュールまたは任意の装置でありうる。
【0090】
図6は、本開示のある態様にしたがって、ネットワーク・デバイス(例えば、アクセス・ポイント)において実行されるブロック600の例を概念的に例示する機能ブロック図である。ブロック600によって例示された動作は、例えば、
図2からのアクセス・ポイント210のプロセッサ(単数または複数)220および/または230において、および/または、
図4からのネットワーク・デバイス404の回路412において実行されうる。
【0091】
動作は、ブロック602において、無線ネットワークにおいて信号を送信するために割り当てられた1または複数のキャリアの優先度を決定することによって始まる。ブロック604では、アクセス・ポイントが、1または複数のキャリアによって、信号を送信する1または複数の装置へ、この優先度を送信しうる。態様では、優先度は、制御チャネルに関連付けられた1または複数のキャリアのうちの少なくとも1つを、高い優先度として示す。別の態様では、優先度は、ネットワーク仕様から決定されうる。まだ別の態様では、優先度は、前の優先度に少なくとも部分的に基づきうる。
【0092】
1つの設定では、無線通信のための装置404は、無線ネットワークにおいて信号を送信するために割り当てられた1または複数のキャリアの優先度を決定する手段と、1または複数のキャリアによって、信号を送信する1または複数の装置へ、この優先度を送信する手段と、を含む。1つの態様では、前述の手段は、前述の手段によって詳述された機能を実行するように構成された回路412でありうる。別の態様では、前述の手段は、前述の手段によって記述された機能を実行するように構成されたモジュールまたは任意の装置でありうる。
【0093】
当業者であれば、情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のうちの何れかを用いて表されうることを理解するであろう。例えば、上記説明を通じて参照されうるデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表現されうる。
【0094】
当業者であればさらに、本明細書の開示に関連して記載されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップが、電子工学ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせとして実現されることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の観点から一般的に記載された。それら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、特定のアプリケーションおのおのに応じて変化する方式で、上述した機能を実現することができる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
【0095】
本明細書の開示に関連して記述されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代替例では、このプロセッサは、従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または順序回路でありうる。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。
【0096】
本明細書の開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールで、またはこの2つの組合せで実施することができる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に収納されうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサがそこから情報を読み取り、および/または、そこに情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。このプロセッサと記憶媒体とは、ASIC内に存在しうる。ASICは、ユーザ端末内に存在しうる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリート部品として存在しうる。
【0097】
1または複数の典型的な実施形態では、記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、あるいはそれらの任意の組み合わせによって実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ読取可能な媒体上に格納されるか、あるいは、コンピュータ読取可能な媒体上の1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶装置、あるいは、命令群またはデータ構造の形式で所望のプログラム・コード手段を伝送または格納するために使用され、かつ、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータ、あるいは、汎用プロセッサまたは特別目的プロセッサによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能な媒体と適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(diskおよびdisc)は、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルー・レイ・ディスク(disc)を含む。これらdiscは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。それに対して、diskは、通常、データを磁気的に再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0098】
本明細書に記載されるように、アイテムのリストのうちの「少なくとも1つ」と称する文言は、単数を含むこれらアイテムのうちの任意の組み合わせを称する。
【0099】
例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cをカバーすることが意図されている。
【0100】
本開示の上記記載は、当業者をして、本開示の製造または利用を可能とするように提供される。この開示に対するさまざまな変形は、当業者に容易に明らかであって、本明細書で定義された一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された例および設計に限定されることは意図されておらず、本明細書で開示された原理および新規な特徴に一致した最も広い範囲に相当するとされている。
なお、以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[発明1]無線通信のための方法であって、
無線信号を送信するために割り当てられたキャリアの集合の優先度を決定することと、
前記優先度にしたがって、前記キャリアの集合のうちの複数のキャリアのための送信電力を調節することと、
前記送信電力にしたがって、1または複数のアンテナを用いて、前記キャリアのうちの1または複数で信号を送信することと、
を備える方法。
[発明2]前記優先度を決定することは、前記キャリアの集合のうちの複数のキャリアのおのおののために、1または複数の優先レベルを選択することを備える、発明1に記載の方法。
[発明3]前記優先度を決定することは、1または複数のアップストリーム・ネットワーク構成要素から前記優先度を受信することを備える、発明1に記載の方法。
[発明4]前記送信電力を調節することは、前記キャリアのおのおのにおいてチャネルの送信電力を調節することを備える、発明1に記載の方法。
[発明5]前記チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を備える、発明4に記載の方法。
[発明6]前記PUCCHは、前記PUSCHの前に、前記優先度にしたがって、前記1または複数のキャリアによる送信のために適合される、発明5に記載の方法。
[発明7]前記PUCCHのアクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)フィードバックが、前記PUCCHの他の何れかのフィードバック・タイプの前に、前記1または複数のキャリアによる送信のために適合される、発明5に記載の方法。
[発明8]前記PUSCHにおいて、データとともに、前記1または複数のキャリアで、制御情報を送信することは、前記PUSCHにおいて純粋なデータを送信することよりも高い優先度を有する、発明5に記載の方法。
[発明9]前記送信電力に関連付けられた制約によって、前記PUSCHをドロップすることをさらに備える、発明5に記載の方法。
[発明10]ラジオ・リソース制御(RRC)および媒体アクセス制御(MAC)シグナリングの前記PUSCHの1または複数のキャリアによる送信は、1または複数の他のキャリアによる前記PUSCHにおけるレギュラ・データの送信、アップリンク制御情報(UCI)を伴う、前記PUSCHにおけるレギュラ・データの送信、または、前記PUCCHの送信、のうちの少なくとも1つよりも高い優先度を有する、発明5に記載の方法。
[発明11]前記送信することは、
前記信号のうち最も高い優先度を有する信号のうちの第1の信号を、前記キャリアのうちの第1のキャリアで送信することと、
前記第1の信号よりも低い優先度を持つ信号のうちの1または複数を、前記第1のキャリアの無いキャリアのセットで送信することと、
を備える発明1に記載の方法。
[発明12]前記第1のキャリアによる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の送信は、前記セットからの1または複数のキャリアによるPUSCHの送信よりも高い優先度を有する、発明11に記載の方法。
[発明13]無線通信のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリとを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
無線信号を送信するために割り当てられたキャリアの集合の優先度を決定し、
前記優先度にしたがって、前記キャリアの集合のうちの複数のキャリアのための送信電力を調節し、
前記送信電力にしたがって、1または複数のアンテナを用いて、前記キャリアのうちの1または複数で信号を送信する、
ように構成された装置。
[発明14]前記少なくとも1つのプロセッサはまた、前記キャリアの集合のうちの複数のキャリアのおのおののために、1または複数の優先レベルを選択するように構成された、発明13に記載の装置。
[発明15]前記少なくとも1つのプロセッサはまた、1または複数のアップストリーム・ネットワーク構成要素から前記優先度を受信するように構成された、発明13に記載の装置。
[発明16]前記少なくとも1つのプロセッサはまた、前記キャリアのおのおのにおいてチャネルの送信電力を調節するように構成された、発明13に記載の装置。
[発明17]前記チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を備える、発明16に記載の装置。
[発明18]前記PUCCHは、前記PUSCHの前に、前記優先度にしたがって、前記1または複数のキャリアによる送信のために適合される、発明17に記載の装置。
[発明19]前記PUCCHのアクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)フィードバックが、前記PUCCHの他の何れかのフィードバック・タイプの前に、前記1または複数のキャリアによる送信のために適合される、発明17に記載の装置。
[発明20]前記PUSCHにおいて、データとともに、前記1または複数のキャリアで、制御情報を送信することは、前記PUSCHにおいて純粋なデータを送信することよりも高い優先度を有する、発明17に記載の装置。
[発明21]前記少なくとも1つのプロセッサはまた、前記送信電力に関連付けられた制約によって、前記PUSCHをドロップするように構成された、発明17に記載の装置。
[発明22]ラジオ・リソース制御(RRC)および媒体アクセス制御(MAC)シグナリングの前記PUSCHの1または複数のキャリアによる送信は、1または複数の他のキャリアによる前記PUSCHにおけるレギュラ・データの送信、アップリンク制御情報(UCI)を伴う、前記PUSCHにおけるレギュラ・データの送信、または、前記PUCCHの送信、のうちの少なくとも1つよりも高い優先度を有する、発明17に記載の装置。
[発明23]前記少なくとも1つのプロセッサはまた、
前記信号のうち最も高い優先度を有する信号のうちの第1の信号を、前記キャリアのうちの第1のキャリアで送信し、
前記第1の信号よりも低い優先度を持つ信号のうちの1または複数を、前記第1のキャリアの無いキャリアのセットで送信する、
ように構成された発明13に記載の装置。
[発明24]前記第1のキャリアによる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の送信は、前記セットからの1または複数のキャリアによるPUSCHの送信よりも高い優先度を有する、発明23に記載の装置。
[発明25]無線通信のための装置であって、
無線信号を送信するために割り当てられたキャリアの集合の優先度を決定する手段と、
前記優先度にしたがって、前記キャリアの集合のうちの複数のキャリアのための送信電力を調節する手段と、
前記送信電力にしたがって、1または複数のアンテナを用いて、前記キャリアのうちの1または複数で信号を送信する手段と、
を備える装置。
[発明26]前記優先度を決定する手段は、前記キャリアの集合のうちの複数のキャリアのおのおののために、1または複数の優先レベルを選択する手段を備える、発明25に記載の装置。
[発明27]前記優先度を決定する手段は、1または複数のアップストリーム・ネットワーク構成要素から前記優先度を受信する手段を備える、発明25に記載の装置。
[発明28]前記送信電力を調節する手段は、前記キャリアのおのおのにおいてチャネルの送信電力を調節する手段を備える、発明25に記載の装置。
[発明29]前記チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を備える、発明28に記載の装置。
[発明30]前記PUCCHは、前記PUSCHの前に、前記優先度にしたがって、前記1または複数のキャリアによる送信のために適合される、発明29に記載の装置。
[発明31]前記PUCCHのアクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)フィードバックが、前記PUCCHの他の何れかのフィードバック・タイプの前に、前記1または複数のキャリアによる送信のために適合される、発明29に記載の装置。
[発明32]前記PUSCHにおいて、データとともに、前記1または複数のキャリアで、制御情報を送信することは、前記PUSCHにおいて純粋なデータを送信することよりも高い優先度を有する、発明29に記載の装置。
[発明33]前記送信電力に関連付けられた制約によって、前記PUSCHをドロップする手段をさらに備える、発明29に記載の装置。
[発明34]ラジオ・リソース制御(RRC)および媒体アクセス制御(MAC)シグナリングの前記PUSCHの1または複数のキャリアによる送信は、1または複数の他のキャリアによる前記PUSCHにおけるレギュラ・データの送信、アップリンク制御情報(UCI)を伴う、前記PUSCHにおける前記レギュラ・データの送信、または、前記PUCCHの送信、のうちの少なく1つよりも高い優先度を有する、発明29に記載の装置。
[発明35]前記送信する手段はさらに、
前記信号のうち最も高い優先度を有する信号のうちの第1の信号を、前記キャリアのうちの第1のキャリアで送信し、
前記第1の信号よりも低い優先度を持つ信号のうちの1または複数を、前記第1のキャリアの無いキャリアのセットで送信する、
ように構成された発明25に記載の装置。
[発明36]前記第1のキャリアによる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の送信は、前記セットからの1または複数のキャリアによるPUSCHの送信よりも高い優先度を有する、発明35に記載の装置。
[発明37]コンピュータ・プログラム製品であって、
無線信号を送信するために割り当てられたキャリアの集合の優先度を決定することと、
前記優先度にしたがって、前記キャリアの集合のうちの複数のキャリアのための送信電力を調節することと、
前記送信電力にしたがって、1または複数のアンテナを用いて、前記キャリアのうちの1または複数で信号を送信することと、
のためのコードを備えたコンピュータ読取可能な媒体を備える、コンピュータ・プログラム製品。
[発明38]前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記キャリアの集合のうちの複数のキャリアのおのおののために、1または複数の優先レベルを選択することのためのコードを備える、発明37に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明39]前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、1または複数のアップストリーム・ネットワーク構成要素から前記優先度を受信することのためのコードを備える、発明37に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明40]前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記キャリアのおのおのにおいてチャネルの送信電力を調節することのためのコードを備える、発明37に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明41]前記チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を備える、発明40に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明42]前記PUCCHは、前記PUSCHの前に、前記優先度にしたがって、前記1または複数のキャリアによる送信のために適合される、発明41に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明43]前記PUCCHのアクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)フィードバックが、前記PUCCHの他のフィードバック・タイプの前に、前記1または複数のキャリアによる送信のために適合される、発明41に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明44]前記PUSCHにおいて、データとともに、前記1または複数のキャリアで、制御情報を送信することは、前記PUSCHにおいて純粋なデータを送信することよりも高い優先度を有する、発明41に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明45]前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記送信電力に関連付けられた制約によって、前記PUSCHをドロップすることのためのコードを備える、発明41に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明46]ラジオ・リソース制御(RRC)および媒体アクセス制御(MAC)シグナリングの前記PUSCHの1または複数のキャリアによる送信は、1または複数の他のキャリアによる前記PUSCHにおけるレギュラ・データの送信、アップリンク制御情報(UCI)を伴う、前記PUSCHにおける前記レギュラ・データの送信、または、前記PUCCHの送信、のうちの少なくとも1つよりも高い優先度を有する、発明41に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明47]前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、
前記信号のうち最も高い優先度を有する信号のうちの第1の信号を、前記キャリアのうちの第1のキャリアで送信することと、
前記第1の信号よりも低い優先度を持つ信号のうちの1または複数を、前記第1のキャリアの無いキャリアのセットで送信することと、
のためのコードを備える、発明37に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明48]前記第1のキャリアによる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の送信は、前記セットからの1または複数のキャリアによるPUSCHの送信よりも高い優先度を有する、発明47に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明49]無線通信のための方法であって、
無線ネットワークにおいて信号を送信するために割り当てられた1または複数のキャリアの優先度を決定することと、
前記1または複数のキャリアによって、信号を送信する1または複数の装置へ、前記優先度を送信することと、
を備える方法。
[発明50]前記優先度は、ネットワーク仕様から決定される、発明49に記載の方法。
[発明51]前記優先度は、前の優先度に少なくとも部分的に基づく、発明49に記載の方法。
[発明52]前記優先度は、制御チャネルに関連付けられた前記1または複数のキャリアのうちの少なくとも1つを、高い優先度として示す、発明49に記載の方法。
[発明53]無線通信のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリとを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
無線ネットワークにおいて信号を送信するために割り当てられた1または複数のキャリアの優先度を決定し、
前記1または複数のキャリアによって、信号を送信する1または複数の装置へ、前記優先度を送信する、
ように構成された装置。
[発明54]前記優先度は、ネットワーク仕様から決定される、発明53に記載の装置。
[発明55]前記優先度は、前の優先度に少なくとも部分的に基づく、発明53に記載の装置。
[発明56]前記優先度は、制御チャネルに関連付けられた前記1または複数のキャリアのうちの少なくとも1つを、高い優先度として示す、発明53に記載の装置。
[発明57]無線通信のための装置であって、
無線ネットワークにおいて信号を送信するために割り当てられた1または複数のキャリアの優先度を決定する手段と、
前記1または複数のキャリアによって、信号を送信する1または複数の装置へ、前記優先度を送信する手段と、
を備える装置。
[発明58]前記優先度は、ネットワーク仕様から決定される、発明57に記載の装置。
[発明59]前記優先度は、前の優先度に少なくとも部分的に基づく、発明57に記載の装置。
[発明60]前記優先度は、制御チャネルに関連付けられた前記1または複数のキャリアのうちの少
なくとも1つを、高い優先度として示す、発明57に記載の装置。
[発明61]コンピュータ・プログラム製品であって、
無線ネットワークにおいて信号を送信するために割り当てられた1または複数のキャリアの優先度を決定することと、
前記1または複数のキャリアによって、信号を送信する1または複数の装置へ、前記優先度を送信することと、
のためのコードを備えるコンピュータ読取可能な媒体を備える、コンピュータ・プログラム製品。
[発明62]前記優先度は、ネットワーク仕様から決定される、発明61に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明63]前記優先度は、前の優先度に少なくとも部分的に基づく、発明61に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明64]前記優先度は、制御チャネルに関連付けられた前記1または複数のキャリアのうちの少なくとも1つを、高い優先度として示す、発明61に記載のコンピュータ・プログラム製品。