特許第5931820号(P5931820)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5931820
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】2連電磁弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/06 20060101AFI20160526BHJP
   H01F 7/16 20060101ALI20160526BHJP
【FI】
   F16K31/06 305D
   F16K31/06 385F
   F16K31/06 305H
   F16K31/06 305K
   F16K31/06 305J
   F16K31/06 305G
   H01F7/16 R
   H01F7/16 D
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-184126(P2013-184126)
(22)【出願日】2013年9月5日
(65)【公開番号】特開2015-52332(P2015-52332A)
(43)【公開日】2015年3月19日
【審査請求日】2014年11月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】特許業務法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】吉村 公博
【審査官】 冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63−130977(JP,A)
【文献】 特開2012−122550(JP,A)
【文献】 米国特許第05904333(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/06
H01F 7/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1と第2の各弁体と、第1と第2の各弁体を一端に連結した第1と第2の各可動鉄心と、一端の開口端から第1と第2の各可動鉄心が摺動自在に挿入された第1と第2の各ガイド筒と、第1と第2の各ガイド筒の他端部に第1と第2の各可動鉄心に対向するように配置された第1と第2の各固定鉄心と、第1と第2の各可動鉄心が第1と第2の各固定鉄心に当接するときの衝撃を吸収するように第1と第2の各可動鉄心又は各固定鉄心に設けられた第1と第2の各緩衝部材と、第1と第2の各可動鉄心を第1と第2の各固定鉄心から離隔する方向に付勢する第1と第2の各弁バネと、第1と第2の両固定鉄心を結ぶように配置された第1フレームと、第1と第2の両ガイド筒の一端部を結ぶように配置された第2フレームと、第1ガイド筒と第2ガイド筒との一方を囲うように配置された単一のソレノイドとを備え、
第1可動鉄心から第1固定鉄心と第1フレームと第2固定鉄心と第2可動鉄心と第2フレームとを経由して第1可動鉄心に戻る磁気通路が構成され、ソレノイドへの通電で第1と第2の各可動鉄心が第1と第2の各弁バネの付勢力に抗して第1と第2の各固定鉄心に向けて吸引移動されて、第1と第2の各弁体の切換動作が行われるようにし
弁筐内に、第1弁体を収納した第1弁室と、第2弁体を収納した第2弁室とが並列に配置され、第1弁体が着座可能な第1弁室に面する第1弁座と、第2弁体が着座可能な第2弁室に面する第2弁座とが設けられ、第1弁座から第1弁体が離れたときに第1弁室に連通するように第1弁座に形成する孔の大きさと第2弁座から第2弁体が離れたときに第2弁室に連通するように第2弁座に形成する孔の大きさは異なり、ソレノイドへの通電時に、第1と第2の両弁体のうち一方の弁体が第1と第2の両弁座のうち対応する一方の弁座に着座し、ソレノイドへの非通電時に、第1と第2の両弁体のうち他方の弁体が第1と第2の両弁座のうち対応する他方の弁座に着座して、ソレノイドへの通電、非通電で流量が切替えられるようにしたことを特徴とする2連電磁弁。
【請求項2】
前記ソレノイドへの非通電時における前記第1固定鉄心又は第1可動鉄心と前記第1緩衝部材との間の距離と、前記第2固定鉄心又は第2可動鉄心と前記第2緩衝部材との間の距離とが異なることを特徴とする請求項1記載の2連電磁弁。
【請求項3】
請求項1又は2記載の2連電磁弁であって、前記第1と第2の両弁体の径が異なるものにおいて、前記ソレノイドは、前記第1と第2の両ガイド筒のうち径の大きな弁体を連結した可動鉄心が挿入されたガイド筒を囲うように配置されることを特徴とする2連電磁弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として燃焼装置で使用する2個の弁体を有する2連電磁弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、燃焼装置では、燃焼停止中のバーナからのガス漏れ防止の冗長性を確保するため、ガス供給路に2個の電磁弁を直列に介設し、一方の電磁弁の閉弁不良を生じても他方の電磁弁によってガス洩れを防止できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このものでは、各電磁弁に各1個のソレノイドが設けられており、2個の電磁弁で2個のソレノイドが必要になって、占有スペース及び消費電力が増す。そのため、従来のものでは、近年の小型化、省電力化の要求を満たすことができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−2446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、単一のソレノイドで2個の弁体を切換動作可能とし、小型化、省電力化を図ることができるようにした2連電磁弁を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の2連電磁弁は、第1と第2の各弁体と、第1と第2の各弁体を一端に連結した第1と第2の各可動鉄心と、一端の開口端から第1と第2の各可動鉄心が摺動自在に挿入された第1と第2の各ガイド筒と、第1と第2の各ガイド筒の他端部に第1と第2の各可動鉄心に対向するように配置された第1と第2の各固定鉄心と、第1と第2の各可動鉄心が第1と第2の各固定鉄心に当接するときの衝撃を吸収するように第1と第2の各可動鉄心又は各固定鉄心に設けられた第1と第2の各緩衝部材と、第1と第2の各可動鉄心を第1と第2の各固定鉄心から離隔する方向に付勢する第1と第2の各弁バネと、第1と第2の両固定鉄心を結ぶように配置された第1フレームと、第1と第2の両ガイド筒の一端部を結ぶように配置された第2フレームと、第1ガイド筒と第2ガイド筒との一方を囲うように配置された単一のソレノイドとを備え、第1可動鉄心から第1固定鉄心と第1フレームと第2固定鉄心と第2可動鉄心と第2フレームとを経由して第1可動鉄心に戻る磁気通路が構成され、ソレノイドへの通電で第1と第2の各可動鉄心が第1と第2の各弁バネの付勢力に抗して第1と第2の各固定鉄心に向けて吸引移動されて、第1と第2の各弁体の切換動作が行われるようにし、更に、後述する流量切替のための構造を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、単一のソレノイドによって第1と第2の2個の弁体を切換動作させることができる。従って、ソレノイドを夫々有する2個の電磁弁を用いるものに比し、小型化と省電力化とを図ることができる。
【0008】
また、本発明においては、ソレノイドへの非通電時における第1固定鉄心又は第1可動鉄心と第1緩衝部材との間の距離と、第2固定鉄心又は第2可動鉄心と第2緩衝部材との間の距離とを異ならせることが望ましい。これによれば、ソレノイドに通電したときに、第1可動鉄心が第1緩衝部材を介して第1固定鉄心に当接するタイミングと、第2可動鉄心が第2緩衝部材を介して第2固定鉄心に当接するタイミングとがずれ、当接によって発生する騒音(吸着音)を低減できる。
【0010】
ここで、本発明の2連電磁弁は、流量切替に用いることができる。即ち、弁筐内に、第1弁体を収納した第1弁室と、第2弁体を収納した第2弁室とを並列に配置し、第1弁体が着座可能な第1弁室に面する第1弁座と、第2弁体が着座可能な第2弁室に面する第2弁座とが設けられ、第1弁座から第1弁体が離れたときに第1弁室に連通するように第1弁座に形成する孔の大きさと第2弁座から第2弁体が離れたときに第2弁室に連通するように第2弁座に形成する孔の大きさは異なり、ソレノイドへの通電時に、第1と第2の両弁体のうち一方の弁体が第1と第2の両弁座のうち対応する一方の弁座に着座し、ソレノイドへの非通電時に、第1と第2の両弁体のうち他方の弁体が第1と第2の両弁座のうち対応する他方の弁座に着座して、ソレノイドへの通電、非通電で流量が切替えられるようにすることができる。
【0012】
また、本発明において、第1と第2の両弁体の径が異なる場合、ソレノイドは、第1と第2の両ガイド筒のうち径の大きな弁体を連結した可動鉄心が挿入されたガイド筒を囲うように配置されることが望ましい。これによれば、切換動作に必要な力が大きくなる大径の弁体を連結した可動鉄心により大きな磁気吸引力が作用し、ソレノイドへの通電電流値を比較的小さくしても吸引力不足による動作不良を防止でき、省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1実施形態の2連電磁弁の断面図。
図2】本発明の第2実施形態の2連電磁弁の断面図。
図3】本発明の第3実施形態の2連電磁弁の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、バーナBへのガス供給路に介設する本発明の第1実施形態の2連電磁弁を示している。この2連電磁弁は、弁筐1内に収納した第1と第2の各弁体2,2と、第1と第2の各弁体2,2を一端(図1の下端)に連結した第1と第2の各可動鉄心3,3と、一端の開口端4aから第1と第2の各可動鉄心3,3が摺動自在に挿入された第1と第2の各ガイド筒4,4と、第1と第2の各ガイド筒4,4の他端部(図1の上端部)に第1と第2の各可動鉄心3,3に対向するように配置された第1と第2の各固定鉄心5,5と、第1と第2の各可動鉄心3,3が第1と第2の各固定鉄心5,5に当接するときの衝撃を吸収するように第1と第2の各可動鉄心3,3に設けられた第1と第2の各緩衝部材6,6と、第1と第2の各可動鉄心3,3を第1と第2の各固定鉄心5,5から離隔する方向に付勢する第1と第2の各弁バネ7,7とを備えている。
【0015】
2連電磁弁は、更に、第1と第2の両固定鉄心5,5を結ぶように配置された第1フレーム8と、第1と第2の両ガイド筒4,4の一端部(図1の下端部)を結ぶように配置された第2フレーム8と、第1ガイド筒4と第2ガイド筒4との一方(本実施形態では第1ガイド筒4)を囲うように配置された単一のソレノイド9とを備えている。そして、図1に1点鎖線で示すように、第1可動鉄心3から第1固定鉄心5と第1フレーム8と第2固定鉄心5と第2可動鉄心3と第2フレーム8とを経由して第1可動鉄心3に戻る磁気通路Hが構成されるようにしている。
【0016】
弁筐1は、流入口11と流出口12とを有している。弁筐1内には、流入口11に常時連通する、第1弁体2を収納する第1弁室13と、第2弁体2を収納する第2弁室13とが直列に配置されている。また、第1と第2の各弁室13,13の下側に面して、第1と第2の各弁体2,2が着座可能な第1と第2の各弁座14,14が設けられている。そして、第1弁体2が第1弁座14から離隔することで、第1弁室13が連通路15を介して第2弁室13に連通し、第2弁体2が第2弁座14から離隔することで、第2弁室13が流出口12に連通するようにしている。
【0017】
ソレノイド9への非通電時は、第1と第2の各弁バネ7,7の付勢力で第1と第2の各弁体2,2が第1と第2の各弁座14,14に着座して、流入口11と流出口12との間のガス流路が第1弁体2と第2弁体2とで2重に遮断され、バーナBからのガス漏れ防止の冗長性が確保される。ソレノイド9への通電時には、第1と第2の各可動鉄心3,3が第1と第2の各弁バネ7,7の付勢力に抗して第1と第2の各固定鉄心5,5に向けて吸引移動されて、第1と第2の各弁体2,2が第1と第2の各弁座14,14から離隔する開き側に切換動作し、ガス流路が開通してバーナBにガスが供給される。
【0018】
ここで、本実施形態では、第1と第2の両可動鉄心3,3を通る連続した磁気通路Hが構成されるため、単一のソレノイド9によって第1と第2の両弁体2,2を切換動作させることができる。従って、ソレノイドを夫々有する2個の電磁弁を用いるものに比し、小型化と省電力化とを図ることができる。
【0019】
また、本実施形態では、ソレノイド9への非通電時における第1固定鉄心5と第1緩衝部材6との間の距離L1と、第2固定鉄心5と第2緩衝部材6との間の距離L2とを異ならせて、例えばL1>L2に設定している。これによれば、ソレノイド9に通電したときに、第1可動鉄心3が第1緩衝部材6を介して第1固定鉄心5に当接するタイミングと、第2可動鉄心3が第2緩衝部材6を介して第2固定鉄心5に当接するタイミングとがずれる。そのため、第1と第2の各固定鉄心5,5に第1と第2の各可動鉄心3,3が同時に当接するものに比し、当接によって発生する騒音である吸着音を低減できる。
【0020】
次に、バーナBに供給するガス流量を切替えるための本発明の第2実施形態の2連電磁弁について図2を参照して説明する。第2実施形態の2連電磁弁の基本的な構造は上記第1実施形態と同一であり、第1実施形態と同様の部材、部位に上記と同一の符号を付している。
【0021】
第2実施形態の第1実施形態との主たる相違点は、弁筐1の構造である。即ち、第2実施形態の弁筐1は、1つの流入口11と、第1と第2の2つの流出口12,12とを有しており、弁筐1内に、流入口11に常時連通する、第1弁体2を収納する第1弁室13と、流入口11に常時連通する、第2弁体2を収納する第2弁室13とが並列に配置されている。尚、第1と第2の両流出口12,12は合流してバーナBに連なる下流側ガス供給路に接続される。
【0022】
第1弁室13の下側に面して、第1弁体2が着座可能な第1弁座14が設けられており、第1弁座14から第1弁体2が離隔したときに、第1弁室13が第1流出口12に連通するようにしている。また、第2弁室13の上側に面して、第2弁体2が着座可能な第2弁座14が設けられており、第2弁座14から第2弁体2が離隔したときに、第2弁室13が第2流出口12に連通するようにしている。
【0023】
第1弁座14に形成する第1流出口12に連通する孔の径は、第2弁座14に形成する第2流出口12に連通する孔の径よりも遥かに大きく、第1弁体2の方が第2弁体2よりも大径である。また、ソレノイド9は、大径の第1弁体2を連結した第1可動鉄心3が挿入された第1ガイド筒4を囲うように配置されている。更に、第1実施形態と同様に、ソレノイド9への非通電時における第1固定鉄心5と第1緩衝部材6との間の距離L1と、第2固定鉄心5と第2緩衝部材6との間の距離L2とを異ならせている。
【0024】
ソレノイド9への非通電時には、第1弁バネ7の付勢力で第1弁体2が第1弁座14に着座して、流入口11と第1流出口12との連通が断たれ、一方、第2弁バネ7の付勢力で第2弁体2が第2弁座14から離隔して、第2流出口12が流入口11に連通し、バーナBに供給されるガス流量が少量になる。また、ソレノイド9への通電時には、第2弁体2が第2弁座14に着座して、流入口11と第2流出口12との連通が断たれ、一方、第1弁体2が第1弁座14から離隔して、第1流出口12が流入口11に連通し、バーナBに供給されるガス流量が増加する。このようにソレノイド9への通電、非通電でガス流量が切替えられる。
【0025】
また、ソレノイド9は、第1ガイド筒4を囲うように配置されているため、切換動作に必要な力が大きくなる大径の第1弁体2を連結した第1可動鉄心3により大きな磁気吸引力が作用する。従って、ソレノイド9への通電電流値を比較的小さくしても吸引力不足による動作不良を防止でき、省電力化を図ることができる。
【0026】
次に、図3に示す第3実施形態の2連電磁弁について説明する。この2連電磁弁は、バーナBに混合気を供給するファンFの上流側で空気と燃料ガスとの2種の流体の流通制御を行うために用いられる。第3実施形態の2連電磁弁も基本的な構造は上記第1実施形態のものと同一であり、第1実施形態と同様の部材、部位に上記と同一の符号を付している。
【0027】
第3実施形態の2連電磁弁の弁筐1内には、第1流入口11から第1流出口12に至る空気を流す第1流路と、第2流入口11から第2流出口12に至る燃料ガスを流す第2流路とが並設されており、第1と第2の両流出口12,12は合流してファンFに接続される。
【0028】
第1流路には、第1弁体2を収納した第1流入口11に連通する第1弁室13と、第1流入口11と第1流出口12とを第1弁室13を介さずに連通する第1側路16とが介設されている。第2流路にも、同様に、第2弁体2を収納した第2流入口11に連通する第2弁室13と、第2流入口11と第2流出口12とを第2弁室13を介さずに連通する第2側路16とが介設されている。また、第1弁室13の下側に面して、第1弁体2が着座可能な第1弁座14が設けられると共に、第2弁室13の下側に面して、第2弁体2が着座可能な第2弁座14が設けられている。
【0029】
また、第1流出口12は第2流出口12に比し大径であり、これに対応して第1弁体2も第2弁体2より大径である。そして、第2実施形態と同様に、ソレノイド9は、大径の第1弁体2を連結した第1可動鉄心3が挿入された第1ガイド筒4を囲うように配置されている。更に、第1、第2実施形態と同様に、ソレノイド9への非通電時における第1固定鉄心5と第1緩衝部材6との間の距離L1と、第2固定鉄心5と第2緩衝部材6との間の距離L2とを異ならせている。
【0030】
ソレノイド9への非通電時は、第1と第2の各弁バネ7,7の付勢力で第1と第2の各弁体2,2が第1と第2の各弁座14,14に着座して、第1と第2の各流路が夫々第1と第2の各側路16,16のみを介して開通する状態になり、第1と第2の各流路の通気抵抗が大きくなる。一方、ソレノイド9への通電時は、第1と第2の各弁体2,2が第1と第2の各弁座14,14から離隔して、第1と第2の各ガス流路が夫々第1と第2の各弁室13,13を介しても開通する状態になり、第1と第2の各流路の通気抵抗が小さくなる。
【0031】
ところで、第2流入口11の上流側のガス供給路には、比例弁が介設されており、要求燃焼量に応じた量の燃料ガスが供給されるように比例弁電流が制御され、更に、バーナBに供給される混合気の空燃比が一定になるように、要求燃焼量に応じてファンFの回転数が制御される。但し、要求燃焼量が所定値以下になって、ファンFの回転数が送風量の比例特性を維持できる下限回転数以下になったり、比例弁電流がガス供給量の比例特性を維持できる下限電流以下になった場合には、要求燃焼量に応じた量の空気や燃料ガスを供給できなくなる。
【0032】
そこで、第3実施形態では、要求燃焼量が所定値以下になったときに、ソレノイド9への通電を停止して、第1と第2の各流路の通気抵抗を大きくしている。これによれば、ファンFの回転数や比例弁電流を上記下限回転数以下や下限電流以下にせずに、所定値以下の要求燃焼量に応じた量の空気や燃料ガスを供給できる。また、単一のソレノイド9で空気用の第1弁体2と燃料ガス用の第2弁体2とが同時に切換動作されるため、第1弁体2の閉弁遅れで一時的に空気過多になったり、第2弁体2の閉弁遅れで一時的にガス過多になったりすることを防止できる。
【0033】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1と第2の各緩衝部材6,6を第1と第2の各固定動鉄心5,5に設けてもよい。また、上記第1実施形態や第3実施形態において、第1と第2の各弁座を第1と第2の各弁室13,13の上側に面して設け、ソレノイド9への通電時に第1と第2の各弁体2,2が第1と第2の各弁座に着座するようにしてもよい。また、上記第2実施形態において、第2弁室13に、上面の第2弁座14に加えて、下面の第3弁座を設け、ソレノイド9への通電時に、第2弁体2が第3弁座から離隔して、第2弁室13が第3弁座に開設した孔を介して第2流出口12に連通するようにしてもよい。
【0034】
また、上記第3実施形態の2連電磁弁の第2流入口11の上流側のガス供給路に、比例弁に代えて、二次ガス圧を大気圧に調圧するゼロガバナを介設してもよい。また、第3実施形態は、第1と第2の各側路16,16を設けて、空気用の第1流路と燃料ガス用の第2流路の通気抵抗を大小に切換える2連電磁弁であるが、各側路16,16を設けずに、第1と第2の各流路を単純に開通遮断するものであってもよい。更に、第1流路と第2流路に空気と燃料ガス以外の2種の流体を流すことも可能である。
【符号の説明】
【0035】
1…弁筐、13…第1弁室、13…第2弁室、14…第1弁座、14…第2弁座、2…第1弁体、2…第2弁体、3…第1可動鉄心、3…第2可動鉄心、4…第1ガイド筒、4…第2ガイド筒、4a…開口端、5…第1固定鉄心、5…第2固定鉄心、6…第1緩衝部材、6…第2緩衝部材、7…第1弁バネ、7…第2弁バネ、8…第1フレーム、8…第2フレーム、9…ソレノイド、H…磁気通路。
図1
図2
図3