(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5932211
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】肘用サポータ
(51)【国際特許分類】
A41D 13/015 20060101AFI20160526BHJP
A61F 5/02 20060101ALI20160526BHJP
【FI】
A41D13/015
A61F5/02 N
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2010-156401(P2010-156401)
(22)【出願日】2010年7月9日
(65)【公開番号】特開2012-17540(P2012-17540A)
(43)【公開日】2012年1月26日
【審査請求日】2013年6月27日
【審判番号】不服2015-12223(P2015-12223/J1)
【審判請求日】2015年6月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】591016460
【氏名又は名称】ダイヤ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114535
【弁理士】
【氏名又は名称】森 寿夫
(72)【発明者】
【氏名】平松 裕章
(72)【発明者】
【氏名】松尾 正男
【合議体】
【審判長】
栗林 敏彦
【審判官】
三宅 達
【審判官】
井上 茂夫
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第7361154(US,B2)
【文献】
米国特許第6398749(US,B1)
【文献】
特開2003−230651(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/015
A61F 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前腕の肘関節近傍を押さえつけるパッドと、前記パッドを前腕に位置固定する非伸縮性バンドとから構成される肘サポータにおいて、
パッドは、非伸縮性バンドの延在方向に並ぶ一対の左パッド及び右パッドからなり、
非伸縮性バンドは、伸縮性ベルトを挟んで対向する一対の端部を有する環状で、各端部に左パッド及び右パッドを設けたことを特徴とする肘サポータ。
【請求項2】
非伸縮性バンドは、2本の伸縮性ベルトで繋がれた左非伸縮性バンド及び右非伸縮性バンドからなる環状で、一方の伸縮性ベルトを挟んだ左非伸縮性バンドの右端に左パッド、右非伸縮性バンドの左端に右パッドを設けた請求項1記載の肘サポータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肘用サポータに関する。
【背景技術】
【0002】
テニスやゴルフにより生ずる肘の痛みの多くは、肘関節外側の上腕骨外上顆の炎症(上腕骨外上顆炎)であり、俗に「テニスエルボー」又は「ゴルフエルボー」と呼ばれる。上腕骨外上顆炎は、例えばテニスでボールをラケットで叩く際、上腕骨外上顆を構成する撓側手根伸筋(長撓側手根伸筋及び短撓側手根伸筋)の肘関節に繋がる部位(起始部位)に衝撃が加えられることにより、前記起始部位に生ずる。急性の上腕骨外上顆炎に対してはRICE療法が用いられるもの、一般の対処法としては、撓側手根伸筋の起始部位に衝撃が加えられないように、前記起始部位の手前を押さえつけて固定する肘用サポータが用いられる。
【0003】
従来の肘用サポータは、例えば特許文献1又は特許文献2に見られるように、前腕の肘関節近傍を押さえつけるパッド(引用文献1:弾性緩衝材3、引用文献2:パット4)と、前記パッドを前腕に位置固定するバンド(引用文献1:巻付け部材4、引用文献2:
伸縮性性帯体2、締めつけベルト6)とから構成される。引用文献1のパッドは、バンドの延在方向(上腕の周方向)に長い平面視長方形をしており、前腕の肘関節近傍を広く一体的に押さえつける。引用文献2のパッドは、引用文献1のそれよりも短尺で、平面視正方形をしており、やはり前腕の肘関節近傍を一体的に押さえつける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-073732号公報
【特許文献2】実開昭63-062114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
撓側手根伸筋は、上腕の皮膚の直下にあるのではなく、皮膚との間に介在する腕撓骨筋に覆われている。このため、従来の肘サポータのパッドは、腕撓骨筋、撓側手根伸筋の順に押さえる格好になっている。すなわち、従来の肘サポートのパッドは、第一に腕撓骨筋を押さえつけており、衝撃が撓側手根伸筋の起始部位に加えられないように、撓側手根伸筋を十分に押さえつけには、腕撓骨筋を過度に強く押さえる必要があった。
【0006】
また、撓側手根伸筋は、腕の内旋又は外旋により尺骨及び撓骨が交差する際、少なからず動いてしまう。ここで、従来の肘サポートのパッドによる押さえ付けは腕撓骨筋を介したものであったため、前記腕の内旋又は外旋に際し、撓側手根伸筋がパッドから外れてしまう虞があった。そこで、上腕骨外上顆炎の対処法として用いられる肘サポータにおいて、撓側手根伸筋の起始部位の手前を十分に押さえつけ、しかも腕の内旋又は外旋に際しても撓側手根伸筋を正しく押さえ続けることのできる肘サポータを開発するため、検討した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
検討の結果、前腕の肘関節近傍を押さえつけるパッドと、前記パッドを前腕に位置固定する
非伸縮性バンドとから構成される肘サポータにおいて、パッドは、
非伸縮性バンドの延在方向に並ぶ一対の左パッド及び右パッドからなり、
非伸縮性バンドは、
伸縮性ベルトを挟んで対向する一対の端部を有する環状で、各端部に左パッド及び右パッドを設けた肘サポータを開発した。本発明の肘サポータは、左パッド及び右パッドにより撓側手根伸筋を挟み込んで、前記撓側手根伸筋の起始部位の手前を、腕撓骨筋を介在させることなく、直接的に押さえつける。また、撓側手根伸筋を左右に挟み込むことから、腕の内旋又は外旋に際し、撓側手根伸筋に対する左パッド及び右パッドの位置関係のずれる虞が少なく、撓側手根伸筋を正しく押さえ続けることができる。
【0008】
左パッド及び右パッドは、撓側手根伸筋を左右から挟み込んで押さえつける部材であることから、特許文献1又は特許文献2に見られるパッドと異なり、前腕に点接触する弾性材又は緩衝材により構成するか、撓側手根伸筋に沿って延在し、前腕に線接触する断面形状の弾性材又は緩衝材により構成するとよい。これにより、撓側手根伸筋は、左右の点接触部位又は線接触部位により左右から摘まれるように挟み込まれることになり、仮に腕撓骨筋に触れても、それほど押圧しなくて済むようになる。
【0009】
非伸縮性バンドは、
伸縮性ベルトを挟んで対向する一対の端部を有する環状とし、各端部に左パッド及び右パッドを設け、
伸縮性ベルトが
縮むことにより左パッド及び右パッドが互いに接近させる。ここに言う「環状」とは、前腕に装着する際に一周している構造を意味し、例えば装着前に一部を分離して直線状になる構造も含む。端部を
伸縮性ベルトで連結した
非伸縮性バンドを締めつけるため、面ファスナーを構成する場合、
伸縮性ベルトを隠すように、前記
非伸縮性バンドの端部に締付ベルトを架け渡すとよい。この場合、締付ベルトは、
伸縮性ベルトを外部から隠して保護する働きを発揮する。
【0010】
非伸縮性バンドは、前腕の装着周りに合わせて締め付けるので、前記締めつけにより左パッド及び右パッドが互いに接近し、撓側手根伸筋を左右から挟む込むことになる。
非伸縮性バンドは、例えば
非伸縮性バンドの外面に設けた雌面と、前記
非伸縮性バンドに一端を固定した締付ベルトの内面に設けた雄面とからなる面ファスナーを構成し、前記雌面に掛け回した雄面を係合させることにより、締め付けることができる。また、前記締付ベルトを用いながら、
非伸縮性バンドの他端に設けたリングに締付ベルトを掛け回して折り返し、雄面を雌面に係合させて
非伸縮性バンドを締めつけようにしてもよい。
【0011】
左パッド及び右パッドにより撓側手根伸筋を安定して挟み続けるには、
非伸縮性バンドが前腕に密着し、肘サポータが安定して前腕に装着されていることが重要である。これから、
非伸縮性バンドは、2本の
伸縮性ベルトで繋がれた左
非伸縮性バンド及び右
非伸縮性バンドからなる環状で、一方の
伸縮性ベルトを挟んだ左バンドの右端に左パッド、右
非伸縮性バンドの左端に右パッドを設けた構成にするとよい。ここに言う「環状」とは、上述同様、前腕に装着する際に一周している構造を意味し、装着前の左
非伸縮性バンド及び右
非伸縮性バンドが完全に分離する構造も含む。一方の
伸縮性ベルトは、上述通り、左パッド及び右パッドを互いに接近させて撓側手根伸筋を挟み込む働きを主に有し、他方の
伸縮性ベルトは、
非伸縮性バンド全体を締め付けて前腕に密着させる働きを主に有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の肘サポータにより、一対の左パッド及び右パッドにより撓側手根伸筋の起始部位の手前を、腕撓骨筋を介在させることなく、直接的に押さえつけ、しかも腕の内旋又は外旋に際しても撓側手根伸筋を正しく押さえ続けることができる効果を得る。肘サポータは、上腕骨外上顆炎が完治する以前に、痛みを抑えながらテニスやゴルフをする場合に利用されるところ、従来の肘サポータは撓側手根伸筋の起始部位の手前を十分に押さえられず、またパッドが撓側手根伸筋の起始部位の手前からずれることもあったが、本発明の肘サポータであればこうした不具合が発生しないので、安心してテニスやゴルフができるようになる。
【0013】
左パッド及び右パッドは、
伸縮性ベルトを挟んで対向する
非伸縮性バンドの端部や、
伸縮性ベルトで繋がれた左
非伸縮性バンド及び右
非伸縮性バンドの右端及び左端にそれぞれ設けることにより、確実に撓側手根伸筋を挟み込むことができ、衝撃が撓側手根伸筋の起始部位に加えられないようにする肘サポータ本来の働きを発揮する。そして、2本の
伸縮性ベルトで繋がれた左
非伸縮性バンド及び右
非伸縮性バンドからなる環状の
非伸縮性バンドとした場合、肘サポータが安定して前腕に装着されることになり、左パッド及び右パッドが撓側手根伸筋をより安定して挟み続けることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一例である肘サポータについて、装着前状態を肘関節側から見た斜視図である。
【
図2】本例の肘サポータを外側から見た展開図である。
【
図3】本例の肘サポータを内側から見た展開図である。
【
図4】本例の肘サポータについて、装着後状態を肘関節側から見た斜視図である。
【
図5】本例の肘サポータについて、装着後状態を肘関節側から見た背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明の肘サポータ1は、
図1〜
図3に見られるように、左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド13を上面側
伸縮性ベルト15及び下面側
伸縮性ベルト16で繋いだ環状構成を例示できる。左パッド12は、上面側
伸縮性ベルト15を挟んだ左
非伸縮性バンド11の右端内側に設けられ、右パッド14は、上面側
伸縮性ベルト15を挟んだ右
非伸縮性バンド13の左端内側に設けられる。本例の肘サポータ1は、左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド13が上面側
伸縮性ベルト15及び下面側
伸縮性ベルト16により結ばれた環状構成で、互いが分離できないが、説明の便宜上、
図2及び
図3は、下面収
縮性ベルト16と右
非伸縮性バンド13との接続端(図中太線表示)を分離し、肘サポータ1全体を展開した状態を表している。
【0016】
左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド13は、周囲に縁布が縫着された左右鏡面対称な合成樹脂製の
非伸縮性メッシュ地からなる面材であり、肘サポータ1を構成する主要素として、それぞれが前腕2に巻き付けられる(
図5参照)。ここで、前腕2は側面(肌面)が一様な円柱でなく、錐台様になっており、前記左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド13を同一周面状に巻き付けると、かえって緩む虞がある。そこで、本例の左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド13は、左パッド12及び右パッド14を設ける端部を幅広な平面としながら、前記平面から手首寄り、すなわち斜め前方に延びる平面視形状としている。
【0017】
左
非伸縮性バンド11(
図2中下側、
図3中上側)は、外面中央から延び、右端から突出する合成樹脂製の締付ベルト111を突出させ、前記締付ベルト111の外面中央から先端(右端)にかけて合成樹脂製のベルト先端側雄面112を、外面中央から基端(左端)にかけて合成樹脂製のベルト基端側雌面113を設けている。また、左
非伸縮性バンド11は、前記外面中央から左端にかけて合成樹脂製の外雌面114を設け、前記外雌面114の左端に下面
伸縮性ベルトの右端を接続している。左パッド12は、右端に形成された平面内側に設けられる。
【0018】
右
非伸縮性バンド13(
図2中上側、
図3中下側)は、左端に形成された平面外側に短尺な合成樹脂製のベルトを設け、上記締付ベルト111を掛け回すリング131を前記ベルトに保持させ、前記平面内側に右パッド11を設け、右端内側に上記外雌面114と対になる合成樹脂製の内雄面132を設けている。また、右
非伸縮性バンド13は、内面における右パッド11の右端付近に、上述した左
非伸縮性バンド11の左端から延びる下面側
伸縮性ベルト16の左端を接続している。
【0019】
上面側
伸縮性ベルト15及び下面側
伸縮性ベルト16は、平ゴム(ゴム紐)である。上面側
伸縮性ベルト15は、左
非伸縮性バンド11の右端と右
非伸縮性バンド13の左端とを繋ぎ、左パッド12及び右パッド14を互いに接近させて撓側手根伸筋22(
図5参照)を挟み込む働きを主に有する。下面側
伸縮性ベルト16は、左
非伸縮性バンド11の左端と右
非伸縮性バンド13の前記右パッド14右端付近とを繋ぎ、左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド13を一体に前腕2(
図5参照)に対して締め付けて、前記前腕2に密着させる働きを主に有する。
【0020】
左パッド12及び右パッド14は、断面半円弧状の合成樹脂製の弾性ブロックに合成樹脂製の糸で織成又は編成された面材を被覆して構成される。左パッド12は、左
非伸縮性バンド11の右端に形成される直線縁と平行に弾性ブロックの向きを揃え、前記面材を介して左
非伸縮性バンド11の右端にある平面内側に接着される。全体がメッシュ地からなる面材である左
非伸縮性バンド11は、左パッド12を接着する前記平面内側に、接着に適した合成樹脂面を設けている。右パッド14は、右
非伸縮性バンド13の左端に形成される直線縁と平行に弾性ブロックの向きを揃え、断面半円弧状の合成樹脂製の弾性ブロックに合成樹脂製の糸で織成又は編成された面材を被覆した構成され、前記面材を介して右
非伸縮性バンド13の左端にある平面内側に接着される。全体がメッシュ地からなる面材である右
非伸縮性バンド13は、右パッド14を接着する前記平面内側に、接着に適した合成樹脂面を設けている。
【0021】
左
非伸縮性バンド11の右端に形成される直線縁と右
非伸縮性バンド13の左端に形成される直線縁とは、上面側
伸縮性ベルト15が曲がらない限り平行であるから、左パッド12の弾性ブロックと右パッド14の弾性ブロックとも基本的に平行である。すなわち、左パッド12及び右パッド14は、前腕2に巻き付ける左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド13に直交して、撓側手根伸筋22に沿ってそれぞれの弾性ブロックを延在させ(
図3参照)、腕撓骨筋21を避けて前腕2に線接触し、
図5に見られるように、前記撓側手根伸筋22を挟んで押圧する。
【0022】
既述したように、本例の肘サポータ1は、左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド13が上面側
伸縮性ベルト15及び下面側
伸縮性ベルト16により分離不能に繋がれた環状である。このため、本例の肘サポータ1を前腕2に装着する際は、締付ベルト111をリング131に挿通させながらベルト先端側雄面112とベルト基端側雌面113との係合を解除し、また右
非伸縮性バンド13の右端内側に設けた内雄面132と左
非伸縮性バンド11の外面に設けた外雌面114との係合を解除して、上面側
伸縮性ベルト15及び下面側
伸縮性ベルト16を伸長させて、指先から前腕2に向けて外嵌していく。
【0023】
左パッド12及び右パッド14が腕撓骨筋21を挟む位置(撓側手根伸筋22の起始部位の手前)に至ると、上面側
伸縮性ベルト15及び下面側
伸縮性ベルト16は十分に伸長している。これにより、上面側
伸縮性ベルト15及び下面側
伸縮性ベルト16が
縮まろうとして、左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド12を前腕2に密着させ、そして左パッド12及び右パッド14を前腕2に押し付けて、位置固定する。この状態は、前腕2における肘サポータ1が位置決めされ、特に左パッド12及び右パッド14が腕撓骨筋21を挟む位置に位置決めされた段階で、撓側手根伸筋22を十分に押さえ付けるまでに至っていない。
【0024】
最後に、まず右
非伸縮性バンド13の右端内側に設けた内雄面132を左
非伸縮性バンド11の外面に設けた外雌面114に係合させて左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド13を一体にし、次いでリング131に挿通させた締付ベルト111を折り返し、ベルト先端側雄面112をベルト基端側雌面113に係合させることにより、肘サポータ1の装着が完了する。こうして、左パッド12及び右パッド14は、
図5に見られるように、前記締付ベルト111の締め付けにより撓側手根伸筋22の起始部位の手前を直接的に押さえつけ(
図5中白抜き矢印参照)、しかも腕の内旋又は外旋に際しても撓側手根伸筋22を正しく押さえ続けることができる。
【0025】
装着状態の肘サポータ1は、右
非伸縮性バンド13の右端内側に設けた内雄面132を左
非伸縮性バンド11の外面に設けた外雌面114から外し、また締付ベルト111のベルト先端側雄面112をベルト基端側雌面113から外すことにより、左
非伸縮性バンド11及び右
非伸縮性バンド13による前腕2の締めつけを緩めた後、手首に向けて移動させ、引き抜くだけで取り外せる。このように、本発明の肘サポータ1の着脱は、従来同種の肘サポータと変わりがなく、取り扱いが容易である利点も有する。
【符号の説明】
【0026】
1 肘サポータ
11 左
非伸縮性バンド
12 左パッド
13 右
非伸縮性バンド
14 右パッド
15 上面側
伸縮性ベルト
16 下面側
伸縮性ベルト
2 前腕
21 腕撓骨筋
22 撓側手根伸筋