特許第5932572号(P5932572)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5932572
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】電磁アクチュエータ
(51)【国際特許分類】
   F02M 51/06 20060101AFI20160526BHJP
   F02M 47/02 20060101ALI20160526BHJP
【FI】
   F02M51/06 B
   F02M51/06 A
   F02M47/02
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-189293(P2012-189293)
(22)【出願日】2012年8月29日
(65)【公開番号】特開2014-47650(P2014-47650A)
(43)【公開日】2014年3月17日
【審査請求日】2015年1月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004695
【氏名又は名称】株式会社日本自動車部品総合研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100080045
【弁理士】
【氏名又は名称】石黒 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100124752
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷 真司
(72)【発明者】
【氏名】有川 文明
(72)【発明者】
【氏名】安東 宏哉
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 啓介
【審査官】 赤間 充
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−158760(JP,A)
【文献】 特開2006−194237(JP,A)
【文献】 特開2013−072497(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 51/06
F02M 47/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁力によりアーマチャ(13)を駆動する電磁アクチュエータ(11)において、
この電磁アクチュエータ(11)は、通電により磁力を発生するコイル(16)が組み付けられるステータコア(17)を有するソレノイド(12)を備え、このソレノイド(12)が有底の収容空間(α)の内部に組み付けられるものであり、
前記ソレノイド(12)は、前記アーマチャ(13)を貫通する貫通保持部材(21)により前記収容空間(α)の内部に固定され
前記貫通保持部材(21)は、前記アーマチャ(13)を軸方向へ摺動自在に支持するアーマチャホルダ(14)に設けられることを特徴とする電磁アクチュエータ。
【請求項2】
請求項1に記載の電磁アクチュエータ(11)において、
前記貫通保持部材(21)は、前記ソレノイド(12)を前記収容空間(α)の内部に固定する機能の他に、
前記アーマチャ(13)を軸方向へ摺動自在に支持する機能を備えることを特徴とする電磁アクチュエータ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電磁アクチュエータ(11)において、
前記貫通保持部材(21)が前記ソレノイド(12)に押圧力を付与する箇所は、前記ステータコア(17)の内周極と外周極の間の非磁性部(25)であることを特徴とする電磁アクチュエータ。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電磁アクチュエータ(11)において、
前記収容空間(α)の底部と前記ソレノイド(12)との間には、弾性変形可能な弾性部材(24)が配置されることを特徴とする電磁アクチュエータ。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の電磁アクチュエータ(11)において、
この電磁アクチュエータ(11)は、燃料噴射弁のニードル(6)を直接または間接的に駆動することを特徴とする電磁アクチュエータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁力によりアーマチャを駆動する電磁アクチュエータに関し、特に磁力の発生を行うソレノイドの固定技術に関する。
【背景技術】
【0002】
(従来技術)
電磁アクチュエータのソレノイドを固定する技術として、特許文献1に開示される技術が知られている。
この特許文献1の技術は、図3(a)に示すように、アーマチャ13のシャフト18を摺動自在に支持するアーマチャホルダ14の外周縁に、アーマチャ13の外周を非接触で覆う環状の押圧環Xを設け、その押圧環Xを用いて、インジェクタボディに形成した収容空間の内部にソレノイド12を固定するものである。
【0003】
(従来技術の問題点)
特許文献1の技術は、ソレノイド12を固定するための押圧環Xが、アーマチャ13の外周を覆っていた。
その結果、アーマチャ13の外径寸法が小さくなり、アーマチャ13の外側における磁極面積(磁気吸引力が生じる面積)が減少してしまい、アーマチャ13の吸引力が低下する問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第336595号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アーマチャの吸引力の低下を防いで、ソレノイドを収容空間の内部に固定できる電磁アクチュエータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電磁アクチュエータは、アーマチャを貫通するものでアーマチャホルダに設けられた貫通保持部材によりソレノイドが収容空間の内部に固定される。
これにより、従来技術に比較してアーマチャの外径寸法を大きく設けることことができ、アーマチャにおける磁極面積の減少を防ぎ、アーマチャの吸引力の低下を防ぐことができる。
即ち、本発明により、アーマチャの吸引力の低下を防いで、ソレノイドを収容空間の内部に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】電磁式インジェクタの概略断面図である(参考例1)。
図2】貫通保持部材と貫通穴の説明図である(参考例1)。
図3】(a)アーマチャの周囲の押圧環によってソレノイドを固定する説明図、(b)アーマチャを貫通する貫通保持部材によってソレノイドを固定する説明図、(c)アーマチャのリフト量に対する吸引力のグラフである(参考例1)。
図4】電磁式インジェクタの概略断面図である(実施例1)。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明を実施するための形態]を、図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0009】
以下では、先ず参考例を説明し、その後で実施例を説明する。
なお、以下では、図1の上側を上、図1の下側を下と称して説明するが、実際の搭載方向を限定するものではない。
【0010】
参考例1
参考例1を、図1図3を参照して説明する。
燃料噴射装置は、エンジンの各気筒に燃料を噴射する電磁式インジェクタを備える。
電磁式インジェクタは、高圧通路1を介して供給される加圧燃料(燃料の種類は問わない)の噴射を行う噴射ノズル2を備えている。
【0011】
この噴射ノズル2は、
・インジェクタボディ3にリテーニングナット4等を介して締結されるノズルボディ5と、
・このノズルボディ5の内部に組み付けられるニードル6と、
を備えて構成される。
【0012】
具体的に、ノズルボディ5の内部には、上方から下方へ向けて燃料を導くノズル孔(内部空間)が形成されている。
ノズル孔の下端には、円錐形状を呈する弁座が設けられており、この弁座の下部には、燃料を噴射するための噴孔7が設けられている。
【0013】
ニードル6は、上下方向へ延びるシャフト形状を呈するものであり、ノズル孔の中心部において上下方向へ摺動自在に支持される。具体的な一例として、ノズルボディ5の内部に配置されるノズルシリンダ8の内周面によって、ニードル6が上下方向へ摺動自在に支持される。
【0014】
ニードル6は、ノズル孔に供給される高圧燃料(具体的には、受圧面積差)によって上方へ向かう「上昇力」が付与される。
一方、ニードル6の上部には、後述する制御弁19によって圧力が制御される背圧室9が設けられており、「背圧室9の圧力」と「ニードル6を下方へ付勢するニードルスプリング10」の合力が、上述した「上昇力」を上回ることで、ニードル6が下方に向けて押し付けられる。
ニードル6の下端には、円錐形状を呈する縮径部が設けられており、この縮径部が弁座に着座することにより、ノズル孔の内部(高圧燃料の供給空間)と噴孔7の連通が遮断される。
【0015】
ニードル6を駆動する駆動手段として、電磁アクチュエータ11を用いている。
この電磁アクチュエータ11は、インジェクタボディ3に形成された収容空間αの内部に配置されるものであり、
・通電により磁力を発生するソレノイド12と、
・このソレノイド12が発生する磁力により上方へ磁気吸引されるアーマチャ(可動コア)13と、
・このアーマチャ13を上下方向へ摺動自在に支持するアーマチャホルダ14と、
・アーマチャ13を下方へ付勢するソレノイドスプリング15と、
を備えて構成される。
【0016】
ソレノイド12は、
・通電により磁力を発生するコイル16と、
・このコイル16が組み付けられるステータコア17と、
を備えて構成される。
【0017】
コイル16は、ボビンの周囲に、絶縁被覆が施された導線を多数巻回したものであり、通電されると磁力を発生し、ステータコア17とアーマチャ13を通る磁束ループを形成させる。
【0018】
ステータコア17は、内部にコイル16が組み付けられる磁性体製(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、
・コイル16の内周に配置される内周極と、
・コイル16の外周に配置される外周極と、
・コイル16の上部において内周極と外周極を磁気結合する結合部と、
からなる。
また、ステータコア17の中心部には、下端から上方へ向かうバネ室が形成されており、このバネ室の内部に上下方向に圧縮された状態でソレノイドスプリング15が組み付けられる。
【0019】
ステータコア17の下端は、内周極の下端と外周極の下端にて直接磁束が流れるのを阻害する非磁性部25が設けられている。なお、この非磁性部25は、ステータコア17の内部にコイル16を組み付けた後、ステータコア17とコイル16の隙間を非磁性の材料(モールド樹脂等)により閉塞するものである
この構成により、コイル16をONすると、内周極→結合部→外周極→アーマチャ13→再び内周極を通る磁束ループ(矢印方向は逆向きでも良い)が形成され、コイル16の発生磁力により、アーマチャ13がステータコア17に磁気吸引される。
【0020】
アーマチャ13は、ステータコア17とアーマチャホルダ14の間に配置される略円板形状を呈する磁性体製(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、アーマチャ13の中心部から下方へ延びる円柱棒状のシャフト18が設けられている。
【0021】
アーマチャホルダ14は、アーマチャ13のシャフト18を上下方向(軸方向)へ摺動自在に支持するものであり、中心部には上下方向に貫通するシャフト18の摺動孔が形成されている。
【0022】
電磁アクチュエータ11は、背圧室9の油圧をコントロールする制御弁19を作動させるものであり、シャフト18の下端部が制御弁19として設けられている。
この制御弁19は、リーク出口20aを介して連通される低圧通路20(燃料の一部を燃料タンクへ戻すリターン通路)と背圧室9との連通状態を切り替えるものであり、
・ソレノイド12(即ちコイル16)をONすることで、アーマチャ13および制御弁19を上昇→背圧室9の圧力を低下→ニードル6を上昇→燃料噴射を実行させ、
・ソレノイド12(即ちコイル16)をOFFすることで、アーマチャ13および制御弁19を下降→背圧室9の圧力を上昇→ニードル6を下降→噴射停止を実行させるものである。
即ち、ソレノイド12を通電制御することで、背圧室9の油圧がコントロールされて、噴射制御が実行される。
【0023】
ここで、電磁アクチュエータ11は、上述したように、インジェクタボディ3に形成された収容空間αの内部に配置される。
具体的に、インジェクタボディ3の中心部には、下端から上方へ向かう有底の収容空間αが形成されており、この収容空間αの内部に電磁アクチュエータ11が組み付けられる。
なお、収容空間αは、上下方向へ延びる円筒空間であり、その底部は収容空間αの上部に設けられる。
【0024】
収容空間αの内部には、上から下方に向かって、ソレノイド12、アーマチャ13(円板部)、アーマチャホルダ14が配置される。
即ち、収容空間αの奥部(上方)には、ソレノイド12が固定される。
【0025】
ソレノイド12の固定技術を説明する。
ソレノイド12は、アーマチャ13を貫通する貫通保持部材21により収容空間αの底部(上方)に向けて押し付けられて固定される。
【0026】
通保持部材21は、ソレノイド12に設けられる。
貫通保持部材21は、ステンレスなど非磁性体の部材により設けられるものであり、図2に示すように、パイプ部材(円筒部材)の一部を切削した形状に設けられている。
具体的に、貫通保持部材21の内径寸法は、シャフト18の外径寸法より僅かに大径に設けられている。
【0027】
そして、貫通保持部材21は、
・ステータコア17に組み付けられる円筒部21aと、
・アーマチャ13を貫通する2つの円弧部21bと、
を備える。
【0028】
円筒部21aは、バネ室の入口部分(バネ室の下部)に形成された拡径部に組み付けられるものであり、円筒部21aの上端が拡径部の上端の段差に当接する。
これにより、貫通保持部材21を上方に押す力が、段差を介してソレノイド12(具体的にはステータコア17)に伝えられる。
【0029】
2つの円弧部21bは、対向位置に平行配置されるものであり、円弧部21bの上下方向の寸法は、「アーマチャ13(円板部)の軸方向寸法」と「アーマチャ13のスライド寸法(可動距離)」の合計寸法より長く設けられている。
【0030】
一方、アーマチャ13(円板部)には、貫通保持部材21における円弧部21bを上下方向に貫通した状態で挿通させる貫通穴22が設けられている。
この貫通穴22は、円弧部21bの上下方向の移動を妨げない上下方向に貫通する穴であり、貫通保持部材21の円弧部21bの形状にほぼ合致した形状(円弧形状)に設けられている。
【0031】
これにより、
(1)収容空間αの内部に電磁アクチュエータ11の構成部品を組み付け、
(2)インジェクタボディ3の下部にオリフィスプレート23を組み付け、
(3)その下部に噴射ノズル2を組み付けて、
(4)リテーニングナット4をインジェクタボディ3に締結することにより、
ノズルボディ5およびオリフィスプレート23を介してアーマチャホルダ14が収容空間αの内部に押され、アーマチャホルダ14が貫通保持部材21を上方へ押して、貫通保持部材21がソレノイド12を上方へ押す。
その結果、ソレノイド12が収容空間αの内部に固定される。
【0032】
参考例1の効果1)
磁式インジェクタは、上述したように、アーマチャ13を貫通する貫通保持部材21によりソレノイド12が収容空間αの内部に固定される。
具体的には、アーマチャホルダ14の上方に向かう力が、内周極の内側に配置される貫通保持部材21を介してソレノイド12に伝えられて、ソレノイド12がインジェクタボディ3の内部に固定される。
【0033】
これにより、図3(a)に示す従来技術に比較して、図3(b)に示すこの参考例1では、アーマチャ13の外径寸法を大きく設けることができ、アーマチャ13における磁極面積の減少を防ぐことができる。この結果、従来技術に比較してアーマチャ13の吸引力の低下を防ぐことができる。
具体的な一例として、図3(a)に示す従来技術に比較して、図3(b)に示すこの参考例1は、アーマチャ13の磁極面積を45%ほど増加させることができる。その結果、図3(c)に示すように、ニードル6のリフト開始初期における磁気吸引力を、従来技術(実線A参照)に比較して、この参考例1(実線B参照)では、40%程高めることができる。
【0034】
このように、この参考例1の電磁式インジェクタは、アーマチャ13の吸引力の低下を防いで、ソレノイド12をインジェクタボディ3の内部に固定することができる。
具体的に、従来技術と同等の吸引力を発生させる場合は、ソレノイド12を小径化できる。あるいは、従来技術と同等の外径寸法を採用する場合は、アーマチャ13の磁気吸引力を高めることができる。その結果、アーマチャ13を下方へ押圧するソレノイドスプリング15の付勢力を高めることができるため、燃料噴射圧をさらに高めることが可能になる。
【0035】
参考例1の効果2)
この参考例1の電磁式インジェクタは、収容空間αの底部とソレノイド12との間に、弾性変形可能な弾性部材24を配置している。
この弾性部材24は、収容空間αの底部とソレノイド12との間に圧縮配置されるものであり、金属製バネ(例えば、皿バネ、ウエーブワッシャ、コイルバネ等)であっても良いし、ゴム部材(弾性変形可能な樹脂部材)であっても良い。
【0036】
このように、収容空間αの底部とソレノイド12との間に、弾性変形可能な弾性部材24を配置することにより、収容空間αの底部とソレノイド12との間のクリアランス(ガタ)を弾性部材24が吸収する。これにより、電磁式インジェクタの構成部品の製造誤差を許容することができ、製造コストを抑えることが可能になる。
なお、弾性部材24は限定するものではなく、収容空間αの底部(上部)にソレノイド12の上端を直接押し付ける等の技術により、弾性部材24を廃止しても良い(例えば、図4参照)。
【0037】
実施例1
実施例1を、図4を参照して説明する。なお、上記参考例1と同一符号は、同一機能物を示すものである。
この実施例1は、貫通保持部材21をアーマチャホルダ14に設けるものである。なお、貫通保持部材21は、アーマチャホルダ14と一体に設けても良いし、アーマチャホルダ14に組み付けられるものであっても良い。
【0038】
この実施例1は、貫通保持部材21をステータコア17の内周極と外周極の間に配置し、貫通保持部材21がソレノイド12に当接する箇所(貫通保持部材21がソレノイド12に押圧力を付与する箇所)を、ステータコア17の内周極と外周極の間の非磁性部25に設けるものである。
【0039】
ステータコア17の内周極と外周極の間の非磁性部25は、磁極面を形成しない。
このため、この内周極と外周極の間の非磁性部25に貫通保持部材21を当接させる構成を採用することで、磁極面積を減じることなく、ソレノイド12の固定を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
通保持部材21においてアーマチャ13を貫通する箇所の形状限定するものではなく、丸棒など他の形状であっても良い。
また、上記では、貫通保持部材21においてアーマチャ13を貫通する箇所を2つ設ける例を示したが、貫通する箇所の数を限定するものではなく、1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。
【0044】
上記の実施例では、電磁アクチュエータ11が背圧室9の圧力をコントロールしてニードル6を駆動する例を示したが、電磁アクチュエータ11が直接ニードル6を駆動するタイプの電磁式インジェクタに本発明を適用しても良い。
【0045】
上記の実施例では、電磁式インジェクタに組み込まれる電磁アクチュエータ11に本発明を適用する例を示したが、インジェクタ(燃料噴射弁)とは異なる電磁アクチュエータ11に本発明を適用しても良い。
【符号の説明】
【0046】
12 ソレノイド
13 アーマチャ
16 コイル
17 ステータコア
21 貫通保持部材
α 収容空間
図2
図1
図3
図4