(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【実施例】
【0252】
(実施例1および実施例2)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(1−メタンスルホニルアミノ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(1)および4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−シクロヘキソ−1−エニル−4−イソプロペニル−フェニル)−アミド(2)
【化73】
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【0253】
a) 1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル
【化74】
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【0254】
フラスコにイミダゾール−4−カルボニトリル(0.50g、5.2ミリモル)(Synthesis、677、2003)、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロライド(SEMCl)(0.95mL、5.3ミリモル)、K
2CO
3(1.40g、10.4ミリモル)およびアセトン(5mL)を仕込んで室温で10時間撹拌した。その混合物を酢酸エチル(EtOAc)(20mL)で希釈し、水(20mL)そして食塩水(20mL)で洗浄した後、その有機層をMgSO
4で乾燥させた。粗生成物を20−g SPEカートリッジ(シリカ)から30% EtOAc/ヘキサンで溶離させることで0.80g(70%)の表題の化合物を無色の油として得た:質量スペクトル(CI(CH
4)、m/z)下記として計算した値:C
10H
17N
3OSi、224.1(M+H)、測定値:224.1.
【0255】
b) 2−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル
【化75】
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【0256】
1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル(0.70g、3.1ミリモル)(この上に示した段階で調製したまま)をCCl
4(10mL)に入れることで生じさせた溶液にN−ブロモスクシニミド(NBS)(0.61g、3.4ミリモル)およびアゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)(触媒量)を加えた後、その混合物を60℃に4時間加熱した。その反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、NaHCO
3(2x30mL)そして食塩水(30mL)で洗浄し、その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、濃縮した。表題の化合物を20−g SPEカートリッジ(シリカ)から30% EtOAc/ヘキサンで溶離させることで0.73g(77%)の黄色固体を得た:質量スペクトル(CI(CH
4)、m/z)下記として計算した値:C
10H
16BrN
3OSi、302.0/304.0(M+H)、測定値:302.1/304.1.
【0257】
c) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル
【化76】
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【0258】
2−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル(0.55g、1.8ミリモル)(この上に示した段階で調製したまま)をテトラヒドロフラン(THF)(6mL)に入れることで生じさせた−40℃の溶液にTHF中2Mのi−PrMgCl溶液(1mL)を滴下した。その反応物を−40℃で10分間撹拌した後、−78℃に冷却し、そしてシアノ蟻酸エチル(0.30g、3.0ミリモル)を加えた。その反応物を室温にして1時間撹拌した。飽和NH
4Cl水溶液で反応を消滅させ、EtOAc(20mL)を用いた希釈そして食塩水(2x20mL)を用いた洗浄を実施した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、濃縮した。表題の化合物を20−g SPEカートリッジ(シリカ)から30% EtOAc/ヘキサンで溶離させることで0.40g(74%)の無色の油を得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
13H
21N
3O
3Si、296.1(M+H)、測定値:296.1.
【0259】
d) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸のカリウム塩
【化77】
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【0260】
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル(0.40g、1.3ミリモル)(この上に示した段階で調製したまま)をエタノール(3mL)に入れることで生じさせた溶液に6MのKOH溶液(0.2mL、1.2ミリモル)を加え、その反応物を10分間撹拌した後、濃縮することで0.40g(100%)の表題の化合物を黄色固体として得た:
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ7.98(s、1H)、5.92(s、2H)、3.62(m、2H)、0.94(m、2H)、0.00(s、9H).質量スペクトル(ESI−neg、m/z):下記として計算した値:C
11H
16KN
3O
3Si、266.1(M−K)、測定値:266.0.
【0261】
e) 4−ブロモ−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニルアミン
【化78】
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【0262】
4−ブロモ−2−ヨード−フェニルアミン(2.00g、6.71ミリモル)、2−シクロヘキソ−1−エニル−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(1.40g、6.71ミリモル)およびPd(PPh
3)
4(388mg、0.336ミリモル)を40mLの1,4−ジオキサンに入れることで生じさせた混合物に2.0MのNa
2CO
3水溶液(26.8mL、53.7ミリモル)を加えた。撹拌をAr下80℃で5時間行った後の反応物を室温(RT)に冷却した。その混合物をEtOAc(100mL)で処理し、H
2O(3x30mL)そして食塩水(20mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(10−20% EtOAc/ヘキサン)で精製することで1.47g(87%)の表題の化合物を明褐色の油として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
12H
14BrN、252.0(M+H)、測定値:252.0.
【0263】
f) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(4−ブロモ−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−アミド
【化79】
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【0264】
4−ブロモ−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、1.23g、4.88ミリモル)、4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム(実施例1の段階(d)で調製したまま、1.49g、4.88ミリモル)およびヘキサフルオロ燐酸ブロモトリピロリジノホスホニウム(PyBroP)(2.27g、4.88ミリモル)を25mLのDMFに入れることで生じさせた混合物にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(2.55mL、14.6ミリモル)を加えた。撹拌を室温で16時間行った後の混合物を100mLのEtOAcで処理し、H
2O(2x30mL)そして食塩水(30mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。有機溶媒を蒸発させた後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(5−10% EtOAc/ヘキサン)で精製することで2.21g(90%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ9.70(s、1H)、8.26(d、1H、J=8.6Hz)、7.78(s、1H)、7.36(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.31(d、1H、J=2.3Hz)、5.94(s、2H)、5.86(m、1H)、3.66(t、2H、J=8.3Hz)、2.19−2.33(m、4H)、1.75−1.88(m、4H)、0.97(t、2H、J=8.3Hz)、0.00(s、9H).
【0265】
g) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(4−ブロモ−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−アミド
【化80】
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【0266】
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(4−ブロモ−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−アミド(この上に示した段階で調製したまま、1.20g、2.39ミリモル)を10mLのDCM(CH
2Cl
2)に入れることで生じさせた溶液に0.30mLのEtOHに続いて5.0mLのTFAを加えた。撹拌を室温で3時間行った後の混合物を20mLのn−プロパノールで処理した後、真空下で濃縮した。その残留物をDCMと一緒にして磨り潰すことで853mg(96%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(ジメチルスルホキサイド(DMSO)−d
6;400MHz):δ9.80(s、1H)、8.30(s、1H)、7.94(d、1H、J=8.6Hz)、7.50(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.39(d、1H、J=2.3Hz)、5.80(m、1H)、2.12−2.25(m、4H)、1.61−1.77(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
17H
15BrN
4O、371.0(M+H)、測定値:371.0.
【0267】
h) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド
【化81】
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【0268】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(4−ブロモ−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−アミド(この上に示した段階で調製したまま、50.0mg、0.135ミリモル)を2mLのTHFに入れることで生じさせた−78℃の溶液にAr下でイソプロピルマグネシウムクロライド(71μL、0.14ミリモル、THF中2.0M)を加えた。その結果として得た混合物を室温に温めて15分間撹拌した後、再び−78℃に冷却した。その混合物にt−ブチルリチウム(240μL、0.405ミリモル、ペンタン中1.7M)を加え、その結果として得た混合物を−78℃で5分間撹拌した後、アセトン(0.40mL、0.68ミリモル)を加えた。その反応物を室温に温めてAr下で1時間撹拌した。その混合物を1mLの飽和NH
4Clに続いて40mLのEtOAcで処理し、H
2O(10mL)そして食塩水(5mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。溶媒を減圧下で除去した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(1−2% MeOH/DCM)にかけることで32.1mg(68%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ11.88(s、1H)、9.58(s、1H)、8.29(d、1H、J=8.6Hz)、7.74(s、1H)、7.42(dd、1H、J=8.6、2.2Hz)、7.35(d、1H、J=2.2Hz)、5.87(m、1H)、2.23−2.34(m、4H)、1.73−1.90(m、4H)、1.79(s、1H、OH)、1.61(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
22N
4O
2、351.2(M+H)、測定値:351.0.
【0269】
i) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(1−メタンスルホニルアミノ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(1)および4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−シクロヘキソ−1−エニル−4−イソプロペニル−フェニル)−アミド(2)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、30.0mg、0.0856ミリモル)およびメタンスルホンアミド(40.7mg、0.428ミリモル)を1mLのTHFに入れることで生じさせた−78℃の溶液にAr下でBF
3.OEt
2(16.0μL、0.128ミリモル)を加えた。その結果として得た混合物を−10℃に温めて2時間撹拌した後、Ar下室温で16時間撹拌した。その反応物を2mLの飽和NaHCO
3水溶液および10mLの食塩水で処理した後、EtOAc(2x20mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にして減圧下で濃縮した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(10−20% EtOAc/DCM)で精製することで表題の化合物1(24.3mg、66%)を白色固体として得かつ表題の化合物2(9.3mg、33%)を白色の固体として得た。1:
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ11.89(s、1H)、9.55(s、1H)、8.30(d、1H、J=8.6Hz)、7.72(d、1H、J=2.3Hz)、7.59(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.29(d、1H、J=2.3Hz)、5.84(m、1H)、5.64(s、1H)、2.82(s、3H)、2.18−2.34(m、4H)、1.74−1.88(m、4H)、1.80(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
21H
25N
5O
3S、428.2(M+H)、測定値:428.0.2:
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ12.56(s、1H)、9.65(s、1H)、8.30(d、1H、J=8.6Hz)、7.77(s、1H)、7.43(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.31(d、1H、J=2.3Hz)、5.88(m、1H)、5.40(br s、1H)、5.11(m、1H)、2.24−2.36(m、4H)、2.17(s、3H)、1.76−1.91(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
20N
4O
4、333.2(M+H)、測定値:333.1.
【0270】
(実施例3)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(1−アセチルアミノ−1−メチル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミド
【化82】
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【0271】
a) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(1−アジド−1−メチル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミド
【化83】
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【0272】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(実施例1の段階(h)で調製したまま、15.0mg、0.0428ミリモル)およびNaN
3(27.8mg、0.428ミリモル)を1mLのクロロホルムに入れることで生じさせた0℃の混合物にAr下でTFA(49μL、0.64ミリモル)を加えた。その結果として得た混合物をAr下0℃で1時間撹拌した。30mLのEtOAcを用いて処理した後の混合物を飽和NaHCO
3水溶液(10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。溶媒を減圧下で除去した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(0−5% EtOAc/DCM)にかけることで13.6mg(84%)の表題の化合物を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
21N
7O、376.2(M+H)、測定値:376.0.
【0273】
b) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミドの酢酸塩
【化84】
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【0274】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(1−アジド−1−メチル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、13.6mg、0.0362ミリモル)および亜鉛(9.5mg、0.15ミリモル)を1mLのTHFに入れることで生じさせた混合物に酢酸(0.20mL)を加えた。その結果として得た混合物をAr下室温で3時間撹拌した。固体をセライトを用いた濾過で除去した後、その濾液に濃縮を真空下で受けさせることで明褐色の油を得た。その混合物をDCM(2x4mL)と一緒にして磨り潰した。溶媒を濾過で除去した後、その固体を真空下で乾燥させることで13.5mg(91%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.27(s、1H)、7.70(s、1H)、7.43(d、1H、J=7.3Hz)、7.29(s、1H)、5.81(m、1H)、2.11−2.37(m、4H)、1.91(s、3H)、1.59−1.84(m、4H)、1.71(s、6H).
【0275】
c) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(1−アセチルアミノ−1−メチル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミド
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミドの酢酸塩(この上に示した段階で調製したまま、50.0mg、0.122ミリモル)およびDIEA(85.0μL、0.488ミリモル)を2mLのCHCl
3に入れることで生じさせた混合物を室温で5分間撹拌した後、ジメチルアミノピリジン(DMAP)(4.1mg、0.037ミリモル)を加えた。その混合物を0℃に冷却した後、塩化アセチル(10μL、0.15ミリモル)を2mLのCHCl
3に入れることで生じさせた溶液を滴下した。その反応物を室温に温めてAr下で18時間撹拌した。その混合物をEtOAc(40mL)で処理し、飽和NaHCO
3水溶液(5mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(1−2% MeOH/DCM)にかけることで7.6mg(16%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.17(s、1H)、8.10(d、1H、J=8.6Hz)、7.99(s、1H)、7.27(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.16(d、1H、J=2.3Hz)、5.80(m、1H)、2.20−2.32(m、4H)、1.94(s、3H)、1.74−1.88(m、4H)、1.62(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
25N
5O
2、392.2(M+H)、測定値:391.8.
【0276】
(実施例4)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(1−メチル−1−ウレイド−エチル)−フェニル]−アミド
【化85】
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【0277】
トリホスゲン(7.2mg、0.024ミリモル)を2mLのTHFに入れることで生じさせた0℃の溶液に4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミドの酢酸塩(実施例3の段階(b)で調製したまま、25.0mg、0.0611ミリモル)およびDIEA(32μL、0.18ミリモル)を2mLのTHFに入れることで生じさせた溶液をAr下で加えた。その結果として得た混合物を室温で20分間撹拌した後、0℃に冷却した。その混合物にNH
3(g)を約4分間吹き込んだ後、その反応物を密封して室温で0.5時間撹拌した。その混合物を食塩水(10mL)で処理した後、EtOAc(2x25mL)で抽出した。その有機層を一緒にして真空下で濃縮した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(3−6% MeOH/DCM)で精製することで7.2mg(30%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.11(d、1H、J=8.6Hz)、7.98(s、1H)、7.32(dd、1H、J=8.6、2.1Hz)、7.22(d、1H、J=2.1Hz)、5.80(m、1H)、2.20−2.34(m、4H)、1.73−1.89(m、4H)、1.61(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
21H
24N
6O
2、393.2(M+H)、測定値:393.0.
【0278】
(実施例5)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−シクロヘキソ−1−エニル−4−{1−[3−(2−ヒドロキシ−エチル)−ウレイド]−1−メチル−エチル}−フェニル)−アミド
【化86】
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【0279】
トリホスゲン(11.9mg、0.0400ミリモル)を2mLのTHFに入れることで生じさせた0℃の溶液に4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミドの酢酸塩(実施例3の段階(b)で調製したまま、41.0mg、0.100ミリモル)およびDIEA(52μL、0.30ミリモル)を2mLのTHFに入れることで生じさせた溶液をAr下で加えた。その結果として得た混合物を室温で10分間撹拌した後、0℃に冷却した。その混合物に2−アミノ−エタノール(60.0μL、1.00ミリモル)を加えた後、その反応物を室温で2時間撹拌した。その混合物を食塩水(10mL)で処理した後、EtOAc(2x25mL)で抽出した。その有機層を一緒にして真空下で濃縮した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(2−8% MeOH/DCM)で精製することで15.1mg(35%)の表題の化合物を明黄色の油として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.11(d、1H、J=8.4Hz)、7.99(s、1H)、7.31(dd、1H、J=8.4、2.4Hz)、7.21(d、1H、J=2.4Hz)、6.48(s、1H)、5.80(m、1H)、3.52(t、2H、J=5.6Hz)、3.16(t、2H、J=5.6Hz)、2.20−2.33(m、4H)、1.73−1.88(m、4H)、1.60(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
28N
6O
3、437.2(M+H)、測定値:437.1.
【0280】
(実施例6)
N−(1−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−1−メチル−エチル)−オクザルアミド
【化87】
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【0281】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミドの酢酸塩(実施例3の段階(b)で調製したまま、28.0mg、0.0684ミリモル)、塩化オクザリル(51μL、0.10ミリモル、DCM中2.0M)およびDIEA(36μL、0.21ミリモル)を用いて実施例4の手順に従った。シリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(1−2% MeOH/DCM)で9.2mg(34%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.14(d、1H、J=8.4Hz)、7.99(s、1H)、7.31(dd、1H、J=8.4、2.3Hz)、7.20(d、1H、J=2.3Hz)、5.81(m、1H)、2.22−2.31(m、4H)、1.74−1.89(m、4H)、1.71(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
24N
6O
3、421.2(M+H)、測定値:421.0.
【0282】
(実施例7)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(2−カルバモイル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミド
【化88】
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【0283】
a) 3−(4−アミノ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルの硫酸塩
【化89】
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【0284】
3−(4−アミノ−フェニル)−プロピオン酸(1.00g、6.05ミリモル)を10mLのメチルアルコール(MeOH)に入れることで生じさせた混合物に0.80mLの濃H
2SO
4を加えた。その結果として得た混合物を2時間還流させ、蒸留で体積が約半分になるまで濃縮した後、45℃に冷却した。メチルt−ブチルエーテル(MTBE、15mL)を加えた。その混合物を0℃に冷却して0.5時間撹拌した。固体を濾過で集め、1:4のMeOH/MTBE(2x10mL)そしてMTBE(3x10mL)で洗浄した後、減圧下で乾燥させた。表題の化合物(1.43g、85%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(DMSO−d
6;400MHz):δ8.40−11.0(br
s、4H)、7.34(d、2H、J=8.2Hz)、7.23(d、2H、J=8.2Hz)、3.57(s、3H)、2.86(t、2H、J=7.4Hz)、2.64(t、2H、J=7.4Hz).
【0285】
b) 3−(4−アミノ−フェニル)−プロピオンアミド
【化90】
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【0286】
3−(4−アミノ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル硫酸塩(この上に示した段階で調製したまま、277mg、1.00ミリモル)を8mLの濃NH
4OHに入れることで生じさせた懸濁液に0.75gのNaClを3mLのH
2Oに入れて加えた。撹拌を室温で16時間行った後、その結果として得た混合物を10mLの食塩水で処理し、そしてEtOAc(5x25mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にして乾燥(Na
2SO
4)させた後、濃縮することで133mg(81%)の表題の化合物を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
9H
12N
2O、165.1(M+H)、測定値:165.0.
【0287】
c) 3−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−プロピオンアミド
【化91】
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【0288】
3−(4−アミノ−フェニル)−プロピオンアミド(この上に示した段階で調製したまま、123mg、0.749ミリモル)を10mLの1:1 DCM/CH
3CNに入れることで生じさせた0℃の混合物にN−ブロモスクシニミド(NBS)(133mg、0.749ミリモル)を4mLの1:1 DCM/CH
3CNに入れて加えた。その混合物を室温に温めてAr下で1時間撹拌した。20mLの食塩水で処理した後の混合物にEtOAc(3x20mL)を用いた抽出を受けさせた。その有機層を一緒にして真空下で濃縮した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(1−4% MeOH/DCM)で精製することで133mg(81%)の表題の化合物を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
9H
11BrN
2O、243.0(M+H)、測定値:242.9.
【0289】
d) 3−(4−アミノ−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−プロピオンアミド
【化92】
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【0290】
3−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−プロピオンアミド(この上に示した段階で調製したまま、100mg、0.411ミリモル)、2−シクロヘキソ−1−エニル−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(94.1mg、0.452ミリモル)およびPd(PPh
3)
4(47.5mg、0.0411ミリモル)を3mLの1,4−ジオキサンに入れることで生じさせた混合物に2.0MのNa
2CO
3水溶液(1.64mL、3.29ミリモル)を加えた。撹拌をAr下80℃で16時間行った後の反応物を室温に冷却した後、15mLの食塩水で処理した。その混合物にEtOAc(2x30mL)を用いた抽出を受けさせ、その有機層を一緒にして乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(1−3% MeOH/DCM)で精製することで88.1mg(88%)の表題の化合物を無色の油として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
15H
20N
2O、245.2(M+H)、測定値:245.1.
【0291】
e) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(2−カルバモイル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミド
【化93】
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【0292】
3−(4−アミノ−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−プロピオンアミド(この上に示した段階で調製したまま、85.0mg、0.378ミリモル)、4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム(実施例1の段階(d)で調製したまま、117mg、0.383ミリモル)およびPyBroP(179mg、0.383ミリモル)を2.5mLのDMFに入れることで生じさせた混合物にDIEA(182μL、1.04ミリモル)を加えた。撹拌を室温で16時間行った後の混合物を30mLのEtOAcで処理し、H
2O(2x10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。有機溶媒を真空下で蒸発させた後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(0−2% MeOH/DCM)で精製することで156mg(91%)の表題の化合物を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
26H
35N
5O
3Si、494.3(M+H)、測定値:494.0.
【0293】
f) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(2−カルバモイル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミド
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(2−カルバモイル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、150mg、0.304ミリモル)を2mLのDCMに入れることで生じさせた溶液に60μLのEtOHに続いて1mLのTFAを加えた。その結果として得た溶液を室温で3時間撹拌した。その反応物を20mLのn−プロパノールで処理した後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(2−5% MeOH/DCM)で精製することで86.1mg(78%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.08(d、1H、J=8.3Hz)、8.00(s、1H)、7.14(dd、1H、J=8.3、2.2Hz)、7.06(d、1H、J=2.2Hz)、5.79(m、1H)、2.89(t、2H、J=7.7Hz)、2.50(t、2H、J=7.7Hz)、2.20−2.30(m、4H)、1.72−1.88(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
21N
5O
2、364.2(M+H)、測定値:364.1.
【0294】
(実施例8および9)
3−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−プロピオン酸(8)および3−{4−[(4−カルバモイル−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−プロピオン酸(9)
【化94】
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【0295】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(2−カルバモイル−エチル)−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル]−アミド(実施例7の段階(f)で調製したまま、30.0mg、0.0826ミリモル)を1mLの1:1 MeOH/THFに入れることで生じさせた溶液に6 N NaOH(138μL、0.826ミリモル)を加えた。その結果として得た混合物を室温で2時間撹拌した後、還流下で5時間撹拌した。室温に冷却した後の混合物を10mLのH
2Oで処理し、15%のクエン酸水溶液で中和してpHを6にした後、EtOAc(2x20mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にして乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィーにかけて1−5% MeOH/DCMを用いて精製することで13.8mg(46%)の表題の化合物8を白色固体として得かつ11.3mg(36%)の表題の化合物9を白色の固体として得た。8:
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.07(d、1H、J=8.3Hz)、8.00(s、1H)、7.15(dd、1H、J=8.3、2.2Hz)、7.06(d、1H、J=2.2Hz)、5.80(m、1H)、2.90(t、2H、J=7.6Hz)、2.60(t、2H、J=7.6Hz)、2.26(m、4H)、1.74−1.88(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
20N
4O
3、365.2(M+H)、測定値:365.2.9:
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.01(d、1H、J=8.3Hz)、7.81(s、1H)、7.16(dd、1H、J=8.3、2.0Hz)、7.08(d、1H、J=2.0Hz)、5.82(m、1H)、2.90(t、2H、J=7.6Hz)、2.60(t、2H、J=7.6Hz)、2.22−2.31(m、4H)、1.77−1.88(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
22N
4O
4、383.2(M+H)、測定値:383.2.
【0296】
(実施例10)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(2−カルバモイル−エチル)−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド
【化95】
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【0297】
a) 3−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−プロピオンアミド
【化96】
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【0298】
表題の化合物の調製を3−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−プロピオンアミド(実施例7の段階(c)で調製したまま、76.0mg、0.351ミリモル)および4,4−ジメチルシクロヘキセン−1−イルホウ素酸(59.5mg、0.387ミリモル)を用いて実施例7の段階(d)の鈴木カップリング手順を用いることで実施した。シリカゲルクロマトグラフィー(0−2% MeOH/DCM)で表題の化合物(79mg、92%)を明褐色の油として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
17H
24N
2O、273.2(M+H)、測定値:273.2.
【0299】
b) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(2−カルバモイル−エチル)−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド
【化97】
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【0300】
表題の化合物の調製を3−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−プロピオンアミド(この上に示した段階で調製したまま、75.0mg、0.307ミリモル)および4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム(実施例1の段階(d)で調製したまま、103mg、0.338ミリモル)を用いて実施例7の段階(e)のカップリング手順を用いることで実施した。シリカゲルクロマトグラフィー(0−2% MeOH/DCM)で表題の化合物(124mg、82%)を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
39N
5O
3Si、522.3(M+H)、測定値:522.1.
【0301】
c) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(2−カルバモイル−エチル)−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−(2−カルバモイル−エチル)−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、160mg、0.307ミリモル)およびフッ化テトラブチルアンモニウム(357μL、0.357ミリモル、THF中1.0M)を4.5mLのTHFに入れることで生じさせた溶液をAr下の還流下で1.5時間撹拌した。室温に冷却した後の混合物をEtOAc(40mL)で処理し、飽和NaHCO
3水溶液(5mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。その有機層に濃縮を真空下で受けさせた後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(5% MeOH/DCM)で精製することで29.2mg(24%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.09(d、1H、J=8.3Hz)、7.98(s、1H)、7.14(dd、1H、J=8.3、2.1Hz)、7.07(d、1H、J=2.1Hz)、5.71(m、1H)、2.89(t、2H、J=7.7Hz)、2.50(t、2H、J=7.7Hz)、2.29(m、2H)、2.06(m、2H)、1.57(t、2H、J=6.3Hz)、1.07(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
25N
5O
2、392.2(M+H)、測定値:392.2.
【0302】
(実施例11)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−エチル)−フェニル]−アミド
【化98】
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【0303】
a) 2−(3−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−マロン酸ジメチルエステル
【化99】
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【0304】
NaH(364mg、9.08ミリモル)を10mLのDMFに入れることで生じさせた0℃の懸濁液にマロン酸ジメチルエステル(519μL、4.54ミリモル)を加えた。その結果として得た混合物を室温に温めてAr下で0.5時間撹拌した。その混合物に2−ブロモ−4−フルオロ−1−ニトロ−ベンゼン(500mg、2.27ミリモル)を加えた後、その反応物をAr下室温で16時間撹拌した。次に、その混合物を2mLの飽和NH
4Cl水溶液に続いて10mLのH
2Oで処理した後、DCM(3x10mL)を用いた抽出を実施した。その抽出液を一緒にして水(10mL)そして食塩水(5mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。溶媒を真空下で除去した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(1:4のヘキサン−DCM)にかけることで604mg(80%)の黄色−緑色の油を得たが、これは高純度の表題化合物をジ−エステル(A)とこれのエノール互変異性体(B)の混合物として含有していた:
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):A:δ8.48(d、1H、J=2.5Hz)、8.21(dd、1H、J=8.8、2.5Hz)、7.85(d、1H、J=8.8Hz)、5.34(s、1H)、3.81(s、6H).B:δ7.85(d、1H、J=8.4Hz)、7.82(d、1H、J=1.9Hz)、7.54(dd、1H、J=8.4、1.9Hz)、4.68(s、1H)、3.80(s、6H).
【0305】
b) 2−(3−シクロヘキソ−1−エニル−4−ニトロ−フェニル)−マロン酸ジメチルエステル
【化100】
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【0306】
2−(3−ブロモ−4−ニトロ−フェニル)−マロン酸ジメチルエステル(この上に示した段階で調製したまま、300mg、0.903ミリモル)、シクロヘキソ−1−エニルホウ素酸(125mg、0.994ミリモル)およびジクロロ[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)とジクロロメタンの付加体(Pd(dppf)Cl
2)(66.0mg、0.0903ミリモル)を5mLのDMFに入れることで生じさせた混合物にK
3PO
4(765mg、3.61ミリモル)を加えた。その結果として得た混合物をAr下60℃で9時間撹拌した。室温に冷却した後の混合物を50mLのEtOAcで処理した後、H
2O(3x10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィーにかけて10% EtOAc−ヘキサンを用いて精製することで210mg(70%)の表題の化合物を黄色の油として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
17H
19NO
6、334.1(M+H)、測定値:334.0.
【0307】
c) 2−(4−アミノ−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−マロン酸ジメチルエステル
【化101】
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【0308】
2−(3−シクロヘキソ−1−エニル−4−ニトロ−フェニル)−マロン酸ジメチルエステル(この上に示した段階で調製したまま、200mg、0.600ミリモル)、鉄粉(168mg、3.00ミリモル)およびNH
4Cl(321mg、6.00ミリモル)を6mLのエタノールに入れることで生じさせた混合物を80℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後の混合物を30mLのH
2Oで処理した後、EtOAc(3x20mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にして乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(30% EtOAc−ヘキサン)で精製することで129mg(71%)の表題の化合物を淡黄色の油として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
17H
21NO
4、304.2(M+H)、測定値:304.1.
【0309】
d) 2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−マロン酸ジメチルエステル
【化102】
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【0310】
2−(4−アミノ−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−マロン酸ジメチルエステル(この上に示した段階で調製したまま、100mg、0.330ミリモル)、4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム(実施例1の段階(d)で調製したまま、106mg、0.346ミリモル)およびヘキサフルオロ燐酸ブロモトリピロリジノホスホニウム(PyBroP)(154mg、0.330ミリモル)を3mLのDMFに入れることで生じさせた混合物にDIEA(0.172mL、0.990ミリモル)を加えた。撹拌を室温で16時間行った後の混合物を50mLのEtOAcで処理し、H
2O(2x15mL)そして食塩水(15mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。有機溶媒を蒸発させた後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(5−10% EtOAc−ヘキサン)で精製することで118mg(85%)の表題の化合物を無色の油として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
36N
4O
6Si、553.2(M+H)、測定値:552.6.
【0311】
e) 2−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−マロン酸ジメチルエステル
【化103】
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【0312】
2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−マロン酸ジメチルエステル(この上に示した段階で調製したまま、145mg、0.262ミリモル)を1.0mLのDCM(CH
2Cl
2)に入れることで生じさせた溶液に1.0mLのTFAを加えた。撹拌を室温で4時間行った後の混合物に濃縮を真空下で受けさせた。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(20−30% EtOAc−ヘキサン)で精製することで93mg(84%)の表題の化合物を白色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
22N
4O
5、423.1(M+H)、測定値:422.8.
【0313】
f) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−エチル)−フェニル]−アミド
2−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−マロン酸ジメチルエステル(この上に示した段階で調製したまま、30.0mg、0.0710ミリモル)およびNaBH
4(13.4mg、0.355ミリモル)を1mLのt−ブチルアルコール(t−BuOH)に入れることで生じさせた80℃の混合物にMeOH(50μL)をを5分かけて加えた。その結果として得た混合物をAr下80℃で16時間で撹拌した。室温に冷却した後の混合物を10%のクエン酸水溶液で処理することでpHを7にした。次に、その混合物を30mLのEtOAcで処理した後、H
2O(5mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィーにかけて1−5% MeOH−DCMを用いて精製することで14.1mg(61%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.00(s、1H)、7.54(dd、1H、J=8.2、2.3Hz)、7.46(d、1H、J=2.3Hz)、7.27(d、1H、J=8.2Hz)、5.59(m、1H)、3.71−3.84(m、4H)、3.29(m、1H)、2.15−2.29(m、4H)、1.67−1.84(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
22N
4O
3、367.2(M+H)、測定値:366.8.
【0314】
(実施例12)
酢酸3−アセトキシ−2−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−プロピルエステルのトリフルオロ酢酸塩
【化104】
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【0315】
a) 酢酸3−アセトキシ−2−(4−アミノ−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−プロピルエステル
【化105】
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【0316】
酢酸3−アセトキシ−2−(4−アミノ−フェニル)−プロピルエステル(Tetrahedron、46(20)、7081、(1990)、1.2g、5.0ミリモル)をDCM(50mL)に入れることで生じさせた0℃の溶液にNBS(903mg、5.07モル)を加えた。その結果として得た混合物を室温で2時間撹拌した後、通常の処理を実施することで酢酸3−アセトキシ−2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−プロピルエステル(1.4g、89%)を得て、それを次の段階で直接用いた。
【0317】
表題の化合物の調製を酢酸3−アセトキシ−2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−プロピルエステル(この上で調製したまま)およびシクロヘキソ−1−エニルホウ素酸を用いて実施例1の段階(e)の鈴木カップリング手順に従うことで実施した:質量スペクトル、(ESI、m/z):下記として計算した値:C
19H
25NO
4、332.1(M+H)、測定値:332.1.
【0318】
b) 酢酸3−アセトキシ−2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−プロピルエステル
【化106】
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【0319】
酢酸3−アセトキシ−2−(4−アミノ−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−プロピルエステル(この上に示した段階で調製したまま)と4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸のカリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)のカップリングを実施例1の段階(f)に記述したようにして起こさせることで表題の化合物を得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
30H
40N
4O
6Si、581.2(M+H)、測定値:581.0.
【0320】
c) 酢酸3−アセトキシ−2−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−プロピルエステルのトリフルオロ酢酸塩
酢酸3−アセトキシ−2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−プロピルエステル(この上に示した段階で調製したまま、102mg、0.175ミリモル)をDCM(2mL)に入れることで生じさせた室温の溶液をエチルアルコール(EtOH)(60μL)およびTFA(0.6mL)で2時間処理した後、真空下で濃縮した。その反応混合物をDCM(10mL)に溶解させた後、飽和NaHCO
3水溶液の中に注ぎ込んだ。その有機層を分離し、乾燥(Na
2SO
4)させた後、濃縮した。その得た固体を1:1のエーテル/ヘキサンに入れて懸濁させ、音波処理した後、真空下で濃縮した。その結果として得た残留物を真空で乾燥させることで表題の化合物を得た(57mg、57%):
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ12.90(br s、1H)、9.75(s、1H)、8.32(d、1H、J=8.4Hz)、7.78(s、1H)、7.24(dd、1H、J=8.4、2.0Hz)、7.06(d、1H、J=2.0Hz)、5.82(br s、1H)、4.38(m、4H)、3.35(m、1H)、2.23−2.35(m、4H)、2.10(s、6H)、1.75−1.92(m、4H):質量スペクトル、(ESI、m/z):下記として計算した値:C
24H
26N
4O
5、451.2(M+H)、測定値:451.0.
【0321】
(実施例13)
2−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−2−メチル−プロピオン酸
【化107】
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【0322】
a) 2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−2−メチル−プロピオン酸メチルエステル
【化108】
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【0323】
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(4−ブロモ−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−アミド(実施例1の段階(f)で調製したまま、100mg、0.200ミリモル)、(1−メトキシ−2−メチル−プロペニルオキシ)−トリメチル−シラン(61μL、0.30ミリモル)、Pd(t−Bu
3P)
2(10.2mg、0.0200ミリモル)およびZnF
2(10.3mg、0.100ミリモル)を2mLのDMFに入れることで生じさせた混合物をAr下80℃で2日間撹拌した。室温に冷却した後の混合物をH
2O(20mL)で処理した後、EtOAc(2x20mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にしてH
2O(10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した。Na
2SO
4を用いた乾燥そして濃縮を真空下で実施した後、その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM)で精製することで表題の化合物(48mg、46%)を無色の油として得た。LC−MS(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
38N
4O
4Si、523.3(M+H)、測定値:523.0.
【0324】
b) 2−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−2−メチル−プロピオン酸メチルエステル
【化109】
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【0325】
表題の化合物の調製を2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−2−メチル−プロピオン酸メチルエステル(この上に示した段階で調製したまま、80.0mg、0.153ミリモル)を用いて実施例1の段階(g)の手順を用いることで実施した。表題の化合物(60mg、100%)は白色の固体である。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
24N
4O
3、393.2(M+H)、測定値:393.1.
【0326】
c) 2−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−2−メチル−プロピオン酸
2−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−2−メチル−プロピオン酸メチルエステル(この上に示した段階で調製したまま、60.0mg、0.153ミリモル)を1mLの1:1 THF/MeOHに入れることで生じさせた溶液に6 N NaOH(250μL、1.50ミリモル)を加えた。撹拌を室温で18時間行った後の混合物を10mLのH
2Oで処理した後、EtOAc(3x10mL)で洗浄した。その水層を1 NのHCl水溶液で酸性にしてpHを6にした後、10:1 EtOAc−MeOH(3x10mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にしてH
2O(10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。有機溶媒を真空下で蒸発させることで表題の化合物(48mg、83%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.19(m、1H)、7.90(s、1H)、7.31(m、1H)、7.20(s、1H)、5.84(m、1H)、2.17−2.40(m、4H)、1.76−1.92(m、4H)、1.57(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
21H
22N
4O
3、379.2(M+H)、測定値:379.2.
【0327】
(実施例14)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−メチル−1−チオモルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミド
【化110】
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【0328】
a) 4−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニルアミン
【化111】
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【0329】
4−ブロモ−2−ヨード−フェニルアミン(873mg、2.93ミリモル)、4,4−ジメチルシクロヘキセン−1−イルホウ素酸(496mg、3.22ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(169mg、0.147ミリモル)および2.0MのNa
2CO
3水溶液(11.7mL、23.4ミリモル)を20mLの1,4−ジオキサンに入れることで生じさせた混合物をAr下80℃で12時間撹拌した。室温に冷却した後の反応物をEtOAc(50mL)で処理した後、H
2O(25mL)そして食塩水(20mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(5% EtOAc/ヘキサン)で精製することで770mg(91%)の表題の化合物を無色の油として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
14H
18BrN、280.1(M+H)、測定値:280.1.
【0330】
b) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド
【化112】
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【0331】
4−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、770mg、2.75ミリモル)、4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム(実施例1の段階(d)で調製したまま、840mg、2.75ミリモル)およびPyBroP(1.28g、2.75ミリモル)を20mLのDMFに入れることで生じさせた混合物にDIEA(1.44mL、8.25ミリモル)を加えた。その結果として得た混合物をAr下室温で16時間撹拌した。80mLのEtOAcで処理した後の混合物をH
2O(2x20mL)そして食塩水(20mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。溶媒を減圧下で除去した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(5−10% EtOAc/ヘキサン)にかけることで1.28g(88%)の表題の化合物を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
25H
33BrN
4O
2Si、529.2(M+H)、測定値:528.9.
【0332】
c) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド
【化113】
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【0333】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、350mg、0.661ミリモル)を用いて実施例1の段階(g)の手順を用いることで実施した。表題の化合物(253mg、96%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ8.19(d、2H、J=8.8Hz)、7.50(d、2H、J=8.8Hz)、6.23(m、1H)、4.12(m、2H)、3.66(m、2H)、2.54(m、2H)、1.49(s、9H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
19H
19BrN
4O、399.1(M+H)、測定値:399.1.
【0334】
d) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド
【化114】
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【0335】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、200mg、0.501ミリモル)を8mLのTHFに入れることで生じさせた−78℃の溶液にAr下でイソプロピルマグネシウムクロライド(275μL、0.551ミリモル、THF中2.0M)を加えた。その結果として得た混合物を室温に温めて5分間撹拌した後、再び−78℃に冷却した。その混合物にt−ブチルリチウム(884μL、1.50ミリモル、ペンタン中1.7M)を加えた後、その結果として得た混合物を−78℃で10分間撹拌した。次に、アセトン(736μL、10.0ミリモル)を加え、その反応物を室温に温めた後、Ar下で0.5時間撹拌した。その混合物を5mLの飽和NH
4Clに続いて40mLのEtOAcで処理し、食塩水(10mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。溶媒を減圧下で除去した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(1−4% MeOH/DCM)にかけることで101mg(53%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ12.52(s、1H)、9.68(s、1H)、8.29(d、1H、J=8.6Hz)、7.72(d、1H、J=2.3Hz)、7.42(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.35(d、1H、J=2.3Hz)、5.78(m、1H)、2.64(s、1H、OH)、2.30(m、2H)、2.11(m、2H)、1.62(s、6H)、1.59(t、2H、J=6.5Hz)、1.11(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
26N
4O
2、379.2(M+H)、測定値:379.3.
【0336】
e) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−メチル−1−チオモルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミド
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、65mg、0.17ミリモル)を1.5mLのDCMに入れることで生じさせた0℃の懸濁液にAr下でSOCl
2(38μL、0.52ミリモル)を加えた。撹拌を室温で1時間行った後の混合物を冷却して0℃に戻した。その反応物にチオモルホリン(172μL、1.72ミリモル)を加えた後、その結果として得た混合物を0℃で1時間撹拌した。室温に温めた後の混合物をEtOAc(30mL)で処理した後、H
2O(2x10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(5% EtOAc/DCMに続いて1−2% MeOH/DCM)で精製することで表題の化合物(70mg、88%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ11.90(s、1H)、9.65(s、1H)、8.28(d、1H、J=8.6Hz)、7.74(s、1H)、7.45(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.33(d、1H、J=2.3Hz)、5.78(m、1H)、2.77(m、4H)、2.65(m、4H)、2.29(m、2H)、2.12(m、2H)、1.60(t、2H、J=6.3Hz)、1.33(s、6H)、1.12(s、6H).質量スペクトル(ESI−neg、m/z):下記として計算した値:C
26H
33N
5OS、462.2(M−H)、測定値:462.4.
【0337】
(実施例15)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−メチル−1−(1−オキソ−1λ
4−チオモルホリン−4−イル)−エチル]−フェニル}−アミド
【化115】
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【0338】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−メチル−1−チオモルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミド(実施例14の段階(e)で調製したまま、30.0mg、0.0647ミリモル)を0.5mLのDCMに入れることで生じさせた室温の溶液にチタン(IV)イソプロポキサイド(19μL、0.065ミリモル)を加えた。その混合物を0℃に冷却した後、H
2O
2(13μL、0.13ミリモル、H
2O中30重量%)を加えた。撹拌を0℃で4時間行った後の混合物をEtOAc(50mL)で処理した後、H
2O(2x10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した後、その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(1−4% MeOH/DCM)で精製することで表題の化合物(30mg、95%)を無色の油として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ13.06 (s、1H)、9.63(s、1H)、8.34(d、1H、J=8.6Hz)、7.71(s、1H)、7.51(dd、1H、J=8.6、2.0Hz)、7.27(d、1H、J=2.0Hz)、5.78(m、1H)、3.17(m、2H)、2.84−3.08(m、4H)、2.71(m、2H)、2.28(m、2H)、2.11(m、2H)、1.60(t、2H、J=6.3Hz)、1.40(s、6H)、1.11(s、6H).質量スペクトル(ESI−neg、m/z):下記として計算した値:C
26H
33N
5O
2S、478.2(M−H)、測定値:478.3.
【0339】
(実施例16)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−メチル−1−(2−メチルスルファニル−エチルアミノ)−エチル]−フェニル}−アミド
【化116】
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【0340】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−メチル−1−チオモルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミド(実施例14の段階(e)で調製したまま、38.0mg、0.0820ミリモル)を0.5mLのDCMに入れることで生じさせた室温の溶液にチタン(IV)イソプロポキサイド(24.0μL、0.0820ミリモル)を加えた。その混合物を0℃に冷却した後、H
2O
2(18μL、0.16ミリモル、H
2O中30重量%)を加えた。撹拌を0℃で0.5時間そして−20℃で16時間行った後の混合物をEtOAc(50mL)で処理した後、H
2O(2x10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(15−25% EtOAc/DCM)で精製することで表題の化合物(33mg、80%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.16(d、1H、J=8.6Hz)、7.99(s、1H)、7.49(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.37(d、1H、J=2.3Hz)、5.74(m、1H)、2.91−3.07(m、8H)、2.31(m、2H)、2.08(m、2H)、1.60(t、2H、J=6.3Hz)、1.42(s、6H)、1.09(s、6H).質量スペクトル(ESI−neg、m/z):下記として計算した値:C
26H
33N
5O
3S、494.2(M−H)、測定値:494.2.
【0341】
(実施例17)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−メチル−1−(2−メチルスルファニル−エチルアミノ)−エチル]−フェニル}−アミド
【化117】
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【0342】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(実施例14の段階(d)で調製したまま、120mg、0.317ミリモル)および2−メチルスルファニル−エチルアミン(69.0μL、0.951ミリモル)を用いて実施例14の段階(e)の手順を用いることで実施した。シリカゲルクロマトグラフィー(1−4% MeOH/DCM)で表題の化合物(72mg、50%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.26(d、1H、J=8.6Hz)、7.94(s、1H)、7.39(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.32(d、1H、J=2.3Hz)、5.75(m、1H)、2.51−2.61(m、4H)、2.29−2.36(m、2H)、2.05−2.12(m、2H)、1.91(s、3H)、1.60(t、2H、J=6.3Hz)、1.54(s、6H)、1.09(s、6H).質量スペクトル(ESI−neg、m/z):下記として計算した値:C
25H
33N
5OS、450.4(M−H)、測定値:450.2.
【0343】
(実施例18)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−(2−メタンスルホニル−エチルアミノ)−1−メチル−エチル]−フェニル}−アミド
【化118】
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【0344】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−メチル−1−(2−メチルスルファニル−エチルアミノ)−エチル]−フェニル}−アミド(実施例17で調製したまま、63.0mg、0.140ミリモル)を用いて実施例16の手順を用いることで実施した。シリカゲルクロマトグラフィー(1−3% MeOH/DCM)で表題の化合物(47mg、70%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ9.67(s、1H)、8.31(d、1H、J=8.6Hz)、7.75(s、1H)、7.40(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.25(d、1H、J=2.3Hz)、5.78(m、1H)、4.23−6.25(br s、2H)、3.14(t、2H、J=6.0Hz)、2.98(s、3H)、2.89(t、2H、J=6.0Hz)、2.30(m、2H)、2.11(m、2H)、1.60(t、2H、J=6.3Hz)、1.49(s、6H)、1.11(s、6H).質量スペクトル(ESI−neg、m/z):下記として計算した値:C
25H
33N
5O
3S、482.2(M−H)、測定値:482.4.
【0345】
(実施例19)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−{1−[(2−メタンスルホニル−エチル)−メチル−アミノ]−1−メチル−エチル}−フェニル)−アミド
【化119】
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【0346】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−(2−メタンスルホニル−エチルアミノ)−1−メチル−エチル]−フェニル}−アミド(実施例18で調製したまま、8.0mg、0.017ミリモル)、ヨードメタン(25μL、0.40ミリモル)および固体状NaHCO
3(25mg、0.30ミリモル)を1.0mLのTHFに入れることで生じさせた混合物を室温で6時間撹拌した。溶媒を蒸発させて除去した後、その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0−2% MeOH/DCM)で精製することで表題の化合物(5.0mg、61%)を無色の油として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ11.90(s、1H)、9.63(s、1H)、8.31(d、1H、J=8.6Hz)、7.75(s、1H)、7.41(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.28(d、1H、J=2.3Hz)、5.77(m、1H)、3.11(t、2H、J=7.1Hz)、2.87(s、3H)、2.84(t、2H、J=6.0Hz)、2.29(m、2H)、2.24(s、3H)、2.11(m、2H)、1.60(t、2H、J=6.3Hz)、1.40(s、6H)、1.11(s、6H).質量スペクトル(ESI−neg、m/z):下記として計算した値:C
26H
35N
5O
3S、496.3(M−H)、測定値:496.1.
【0347】
以下の化合物の調製を示す如き実施例に従って実施した:
【表1】
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【0348】
【表2】
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【0349】
(実施例25)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(3,5−シス−ジメチル−ピペラジン−1−スルホニルメチル)−フェニル]−アミド
【化120】
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【0350】
a) シス−3,5−ジメチル−1−(4−ニトロ−フェニルメタンスルホニル)−ピペラジン
【化121】
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【0351】
250mg(1.06ミリモル)の4−ニトロフェニルメタンスルホニルクロライドおよび133mg(1.17ミリモル)のシス−2,6−ジメチルピペラジンをCH
2Cl
2(10mL)に入れることで生じさせた室温の溶液を325μL(2.33ミリモル)のトリエチルアミンで20分間処理した。その混合物をCH
2Cl
2(15mL)で希釈した後、水(1x15mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで298mg(90%)の表題の化合物をホフホワイトの固体として得た:
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ8.25(d、2H、J=8.8Hz)、7.87(d、2H、J=8.8Hz)、4.24(s、1H)、3.59−3.53(m、2H)、2.92−2.82(m、2H)、2.30−2.23(m、2H)、1.04(d、6H、J=6.0Hz).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
13H
19N
3O
4S、314.1(M+H)、測定値:314.1.
【0352】
b) 4−(シス−3,5−ジメチル−ピペラジン−1−スルホニルメチル)−フェニルアミン
【化122】
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【0353】
298mg(0.951ミリモル)のシス−3,5−ジメチル−1−(4−ニトロ−フェニルメタンスルホニル)−ピペラジン(この上に示した段階で調製したまま)をMeOH(15mL)に入れることで生じさせた室温の溶液を20mgの10% Pd/C(DegussaタイプE101−NE/W、Aldrich、50重量%の水)およびH
2(1気圧)で18時間処理した。その混合物をセライトに通して濾過した後、その濾過ケーキをMeOHで洗浄した。溶媒を真空下で除去することで283mg(100%)の表題の化合物をホフホワイトの固体として得た:
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ7.14(d、2H、J=8.4Hz)、6.66(d、2H、J=8.4Hz)、4.08(s、2H)、3.75(br s、2H)、3.52−3.50(m、1H)、3.48(s、4H)、2.88−2.76(m、2H)、2.23−2.15(m、2H).
【0354】
c) 2−ブロモ−4−(シス−3,5−ジメチル−ピペラジン−1−スルホニルメチル)−フェニルアミン
【化123】
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【0355】
283mg(0.999ミリモル)の4−(シス−3,5−ジメチル−ピペラジン−1−スルホニルメチル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(15mL)に入れることで生じさせた溶液を−78℃に冷却した後、176mg(0.989ミリモル)のNBSを分割して用いて処理した。その混合物を−78℃で1時間そして室温で2時間撹拌した。その混合物をCH
2Cl
2(15mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x20mL)そして食塩水(1x20mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで356mg(98%)の表題の化合物を黄褐色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
13H
20N
3O
2SBr、362.0/364.0(M+H)、測定値:361.8/363.3.
【0356】
d) 2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(シス−3,5−ジメチル−ピペラジン−1−スルホニルメチル)−フェニルアミン
【化124】
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【0357】
356mg(0.983ミリモル)の2−ブロモ−4−(シス−3,5−ジメチル−ピペラジン−1−スルホニルメチル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま)をトルエン(8mL)とEtOH(4mL)に入れることで生じさせた溶液を3.93mL(7.86ミリモル)の2.0M Na
2CO
3水溶液および186mg(1.47ミリモル)のシクロヘキソ−1−エニルホウ素酸で処理した。その混合物に音波処理による脱気を受けさせ、それをAr下に置き、170mg(0.147ミリモル)のPd(PPh
3)
4で処理した後、80℃に4.3時間加熱した。その混合物を室温に冷却し、EtOAc(10mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x10mL)そして食塩水(1x10mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけて0−4% MeOH−CH
2Cl
2を用いることで307mg(86%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ7.01(dd、1H、J=8.0、2.0Hz)、6.99(d、1H、J=2.0Hz)、6.57(d、1H、J=8.0Hz)、5.77−5.72(m、1H)、4.07(s、2H)、3.85(br
s、2H)、3.55−3.47(m、2H)、2.88−2.77(m、2H)、2.26−2.13(m、6H)、1.81−1.73(m、2H)、1.72−1.64(m、2H)、0.99(d、6H、J=6.0Hz).
【0358】
e) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(シス−3,5−ジメチル−ピペラジン−1−スルホニルメチル)−フェニル]−アミド
【化125】
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【0359】
153mg(0.422ミリモル)の2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(シス−3,5−ジメチル−ピペラジン−1−スルホニルメチル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(10mL)に入れることで生じさせた溶液を295mg(0.633ミリモル)のPyBroPおよび142mg(0.464ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)で処理することでスラリーを生じさせ、それを0℃に冷却し、184μL(1.06ミリモル)のDIEAで処理した後、室温に6.5時間温めた。その混合物をCH
2Cl
2(15mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x15mL)そして食塩水(1x15mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで163mg(63%)の表題の化合物を白色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
30H
44N
6O
4SSi、613.3(M+H)、測定値:612.9.
【0360】
f) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(シス−3,5−ジメチル−ピペラジン−1−スルホニルメチル)−フェニル]−アミド
163mg(0.266ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(シス−3,5−ジメチル−ピペラジン−1−スルホニルメチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(15mL)に入れることで生じさせた溶液をEtOH(300μL)およびTFA(4.5mL)で処理した後、室温で4時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させた後、その残留物を逆相高圧液クロ(RP−HPLC)(C18)にかけて0.1% TFA/H
2O中10から80%のCH
3CNに30分かけて至らせて精製することで8.8mg(7%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.31(d、1H、J=8.4Hz)、8.04(s、1H)、7.39(dd、1H、J=8.4、2.0Hz)、7.33(d、1H、J=2.0Hz)、5.91−5.87(m、1H)、4.47(s、2H)、3.87−3.79(m、2H)、3.31−3.25(m、2H)、2.76−2.67(m、2H)、2.36−2.27(m、4H)、1.94−1.79(m、4H)、1.29(d、6H、J=6.4Hz).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
24H
30N
6O
3S、483.2(M+H)、測定値:482.9.
【0361】
(実施例26)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−シクロヘキソ−1−エニル−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニル}−アミド
【化126】
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【0362】
a) チオ酢酸S−[2−(4−ニトロ−フェニル)−エチル]エステル
【化127】
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【0363】
2.00g(8.69ミリモル)の1−(2−ブロモ−エチル)−4−ニトロ−ベンゼンをDMSO(10mL)に入れることで生じさせた溶液を1.99g(17.4ミリモル)のチオ酢酸カリウムで処理した後、室温で5時間撹拌した。その混合物をEtOAc(100mL)で希釈した後、水(6x60mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで1.48g(76%)の表題の化合物を褐色の油として得た:
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.23−8.15(m、2H)、7.60−7.53(m、2H)、3.27−3.10(m、4H)、3.03−2.94(m、3H).
【0364】
b) 2−(4−ニトロ−フェニル)−エタンスルホン酸
【化128】
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【0365】
1.48g(6.57ミリモル)のチオ酢酸S−[2−(4−ニトロ−フェニル)−エチル]エステル(この上に示した段階で調製したまま)を酢酸(30mL)に入れることで生じさせた溶液を30%のH
2O
2水溶液(10mL)で処理した後、室温で18時間撹拌した。その混合物を水(50mL)で希釈した後、溶媒を真空下<40℃で除去した(注意:危険)。その残留物を高真空ポンプで一晩乾燥させることで1.14g(75%)の表題の化合物を淡黄色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、負モード、m/z):下記として計算した値:C
8H
9NO
5S、230.0(M−H)、測定値:230.1.
【0366】
c) 4−[2−(4−ニトロ−フェニル)−エタンスルホニル]−モルホリン
【化129】
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【0367】
フラスコに491mg(2.12ミリモル)の固体状2−(4−ニトロ−フェニル)−エタンスルホン酸(この上に示した段階で調製したまま)を仕込んで、それを3.10mL(42.4ミリモル)の塩化チオニルで処理した後、80℃に7時間加熱した。揮発性成分を真空下で除去し、その残留物をTHF(20mL)で取り上げた後、927μL(10.6ミリモル)のモルホリンを加えた。その混合物を室温で16時間撹拌し、水(15mL)および飽和NaHCO
3水溶液(15mL)で希釈した後、EtOAc(2x70mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで370mg(52%)の表題の化合物を淡黄色の固体として得た:
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ8.20(d、2H、J=8.8Hz)、7.40(d、2H、J=8.8Hz)、3.79−3.73(m、4H)、3.31−3.23(m、6H)、3.21−3.14(m、2H).
【0368】
d) 4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニルアミン
【化130】
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【0369】
370mg(1.11ミリモル)の4−[2−(4−ニトロ−フェニル)−エタンスルホニル]−モルホリン(この上に示した段階で調製したまま)をMeOH(20mL)に入れることで生じさせた室温の溶液を10% Pd/C(DegussaタイプE101−NE/W、Aldrich、50重量%の水)およびH
2(1気圧)で3時間処理した。その混合物をセライトに通して濾過し、その濾過ケーキをMeOHで洗浄した後、溶媒を真空下で蒸発させた。その残留物を50−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50−70% EtOAc−ヘキサンを用いることで103mg(34%)の表題の化合物をホフホワイトの固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
12H
18N
2O
3S、271.1(M+H)、測定値:270.9.
【0370】
e) 2−ブロモ−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニルアミン
【化131】
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【0371】
103mg(0.381ミリモル)の4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(15mL)に入れることで生じさせた溶液を0℃に冷却した後、67.8mg(0.381ミリモル)の固体状NBSを分割して用いて処理した。その混合物を0℃で15分間撹拌し、CH
2Cl
2(30mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x20mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで133mg(100%)の表題の化合物を黄褐色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
12H
17N
2O
3SBr、349.0/351.0(M+H)、測定値:348.7/350.8.
【0372】
f) 2−シクロヘキソ−1−エニル−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニルアミン
【化132】
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【0373】
133mg(0.381ミリモル)の2−ブロモ−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま)をトルエン(6mL)とEtOH(3mL)に入れることで生じさせた溶液を1.52mL(3.05ミリモル)の2.0M Na
2CO
3水溶液および60.0mg(0.476ミリモル)のシクロヘキソ−1−エニルホウ素酸で処理した。その混合物に音波処理による脱気を受けさせ、それをAr下に置き、30.8mg(0.027ミリモル)のPd(PPh
3)
4で処理した後、80℃に2.5時間加熱した。その混合物を室温に冷却し、EtOAc(20mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x15mL)そして食塩水(1x15mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで132mg(99%)の表題の化合物を黄褐色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
18H
26N
2O
3S、351.2(M+H)、測定値:351.1.
【0374】
g) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−シクロヘキソ−1−エニル−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニル}−アミド
【化133】
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【0375】
132mg(0.377ミリモル)の2−シクロヘキソ−1−エニル−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(15mL)に入れることで生じさせた溶液を126mg(0.414ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)および93.9mg(0.565ミリモル)のPyBroPで処理することでスラリーを生じさせ、それを197μL(1.13ミリモル)のDIEAで処理した。その混合物を室温で3.5時間撹拌し、CH
2Cl
2(15mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x20mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで221mg(98%)の表題の化合物をホフホワイトの固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
29H
41N
5O
5SSi、600.3(M+H)、測定値:599.8.
【0376】
h) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−シクロヘキソ−1−エニル−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニル}−アミド
221mg(0.367ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−シクロヘキソ−1−エニル−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニル}−アミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(20mL)に入れることで生じさせた溶液をEtOH(3滴)およびTFA(1.8mL)で処理した後、室温で2時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させた後、その結果として得た残留物を25−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用クロマトグラフィーにかけて50−70% EtOAc−ヘキサンを用いることで6.6mg(4%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.15(d、1H、J=8.0Hz)、7.96(s、1H)、7.20(dd、1H、J=8.0、2.0Hz)、7.12(s、1H、J=2.0Hz)、5.83−5.78(m、1H)、3.72−3.66(m、4H)、3.48−3.46(m、1H)、3.26−3.20(m、4H)、3.14−3.11(m、1H)、3.10−3.03(m、2H)、2.32−2.23(m、4H)、1.90−1.73(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
27N
5O
4S、470.2(M+H)、測定値:469.9.
【0377】
(実施例27)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニル}−アミド
【化134】
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【0378】
a) 2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニルアミン
【化135】
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【0379】
40.0mg(0.114ミリモル)の2−ブロモ−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニルアミン(実施例26の段階(e)で調製したまま)をトルエン(4mL)とEtOH(2mL)に入れることで生じさせた溶液を458μL(0.229ミリモル)の2.0M Na
2CO
3水溶液および29.8mg(0.226ミリモル)の4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニルホウ素酸で処理した。その混合物に音波処理による脱気を受けさせ、それをAr下に置き、13.2mg(0.0110ミリモル)のPd(PPh
3)
4で処理した後、80℃に5時間加熱した。その混合物を室温に冷却し、EtOAc(10mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x10mL)そして食塩水(1x10mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで60.0mgの表題の化合物を黄褐色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
30N
2O
3S、379.2(M+H)、測定値:379.1.
【0380】
b) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニル}−アミド
【化136】
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【0381】
60.0mgの粗2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(5mL)に入れることで生じさせた溶液を53.3mg(0.174ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)および111mg(0.238ミリモル)のPyBroPで処理することでスラリーを生じさせ、それを82.8μL(0.476ミリモル)のDIEAで処理した。その混合物を室温で4時間撹拌し、CH
2Cl
2(10mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x10mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで60.3mg(粗)の表題の化合物をホフホワイトの固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
31H
41N
5O
5SSi、628.3(M+H)、測定値:628.0.
【0382】
c) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニル}−アミド
60.3mgの粗4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[2−(モルホリン−4−スルホニル)−エチル]−フェニル}−アミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(5mL)に入れることで生じさせた溶液をEtOH(2滴)およびTFA(1mL)で処理した後、室温で1.5時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させた後、その残留物をRP−HPLC(C18)にかけて0.1% TFA/H
2O中20から100%のCH
3CNに30分かけて至らせて精製することで11.2mg(3段階に渡って20%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.16(d、1H、J=8.4Hz)、7.91(s、1H)、7.21(dd、1H、J=8.4、2.4Hz)、5.76−5.71(m、1H)、3.71−3.65(m、4H)、3.50−3.46(m、1H)、3.26−3.20(m、4H)、3.14−3.11(m、1H)、3.10−3.04(m、2H)、3.35−2.27(m、2H)、2.10−2.05(m、2H)、1.59(t、2H、J=6.4Hz)、1.08(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
25H
31N
5O
4S、498.2(M+H)、測定値:498.0.
【0383】
(実施例28)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−ジメチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
【化137】
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【0384】
a) 2−(4−ニトロ−フェニル)−エタンスルホン酸ジメチルアミド
【化138】
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【0385】
フラスコに4.60g(19.9ミリモル)の固体状2−(4−ニトロ−フェニル)−エタンスルホン酸(実施例26の段階(b)で調製したまま)を仕込んで、それを29.0mL(398ミリモル)の塩化チオニルで処理した後、80℃に6時間加熱した。溶媒を真空下で蒸発させた後、その結果として得た固体を高真空下で一晩乾燥させた。2.12g(8.49ミリモル)の前記固体状塩化スルホニルを40mLのCH
2Cl
2に入れることで生じさせた溶液を15.0mL(127ミリモル)の40%(重量/体積)のジメチルアミン水溶液で処理し、室温で16時間撹拌した後、40℃に3時間温めた。その混合物をCH
2Cl
2(100mL)で希釈した後、水(2x50mL)で洗浄した。その水層にCH
2Cl
2(50mL)を用いた抽出を受けさせた。その有機層を一緒にして乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を50−g Varian
MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで912mg(41%)の表題の化合物をホフホワイトの固体として得た:
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.20(d、2H、J=8.8Hz)、7.41(d、2H、J=8.8Hz)、3.29−3.14(m、4H)、2.89(s、6H).
【0386】
b) 2−(4−アミノ−フェニル)−エタンスルホン酸ジメチルアミド
【化139】
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【0387】
912mg(3.53ミリモル)の2−(4−ニトロ−フェニル)−エタンスルホン酸ジメチルアミド(この上に示した段階で調製したまま)をMeOH(30mL)に入れることで生じさせた懸濁液に水添を10% Pd/C(DegussaタイプE101−NE/W、Aldrich、50重量%の水)を用いて20psiのH
2下室温で2日間受けさせた。その混合物をセライトに通して濾過し、その濾過ケーキをMeOHで洗浄した後、溶媒を真空下で蒸発させた。その残留物を25−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで737mg(91%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ7.01(d、2H、J=8.4Hz)、6.61(d、2H、J=8.4Hz)、4.06(br s、2H)、3.19−3.13(m、2H)、2.95−2.88(m、2H)、2.84(s、6H).
【0388】
c) 2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−エタンスルホン酸ジメチルアミド
【化140】
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【0389】
737mg(3.23ミリモル)の2−(4−アミノ−フェニル)−エタンスルホン酸ジメチルアミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(20mL)に入れることで生じさせた溶液を0℃に冷却した後、574mg(3.23ミリモル)のNBSで処理した。氷浴を取り外した後、その混合物を室温で25分間撹拌した。その混合物をCH
2Cl
2(40mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(2x30mL)で洗浄した。その水層にCH
2Cl
2(1x30mL)を用いた抽出を受けさせ、その有機層を一緒にして乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮することで955mg(96%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ7.35(d、1H、J=2.0Hz)、7.04(dd、1H、J=8.0、2.0Hz)、4.44(br s、2H)、3.21−3.14(m、2H)、2.96−2.89(m、2H)、2.84(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
10H
15N
2OSBr、307.0/309.0(M+H)、測定値:307.0/309.0.
【0390】
d) 2−(4−アミノ−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−エタンスルホン酸ジメチルアミド
【化141】
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【0391】
477mg(1.55ミリモル)の2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−エタンスルホン酸ジメチルアミド(この上に示した段階で調製したまま)をトルエン(13mL)とEtOH(6.5mL)に入れることで生じさせた溶液を215mg(1.71mg)のシクロヘキソ−1−エニルホウ素酸および6.21mL(12.4ミリモル)の2.0M Na
2CO
3水溶液で処理した。その混合物に音波処理による脱気を受けさせ、それをAr下に置き、179mg(0.155ミリモル)のPd(PPh
3)
4で処理した後、80℃に17.5時間加熱した。その混合物を室温に冷却し、EtOAc(50mL)で希釈した後、水(2x25mL)で洗浄した。その水層にEtOAc(30mL)を用いた抽出を受けさせた。その有機層を一緒にして乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を50−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで365mg(76%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ6.90(dd、1H、J=8.4、2.4Hz)、6.84(d、1H、J=2.4Hz)、6.62(d、1H、J=8.4Hz)、5.70−5.66(m、1H)、4.03(br s、2H)、3.20−3.13(m、2H)、2.93−2.87(m、2H)、2.83(s、6H)、2.24−2.17(m、4H)、1.82−1.74(m、2H)、1.74−1.66(m、2H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
16H
24N
2O
2S、309.2(M+H)、測定値:309.1.
【0392】
e) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−ジメチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
【化142】
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【0393】
365mg(1.18ミリモル)の2−(4−アミノ−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−エタンスルホン酸ジメチルアミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(10mL)に入れることで生じさせた室温の溶液を827mg(1.78ミリモル)のPyBroP、398mg(1.30ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)および618μL(3.55ミリモル)のDIEAで16.5時間処理した。その混合物をCH
2Cl
2(20mL)で希釈した後、水(1x20mL)で洗浄した。その水層にCH
2Cl
2(1x20mL)を用いた抽出を受けさせ、その有機層を一緒にして乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を50−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて25−40% EtOAc−ヘキサンを用いることで660mg(100%)の表題の化合物を白色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
27H
39N
5O
4SSi、558.2(M+H)、測定値:557.9.
【0394】
f) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−ジメチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
660mg(1.19ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−ジメチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(30mL)に入れることで生じさせた溶液をEtOH(600μL)およびTFA(3mL)で処理した後、室温で24時間撹拌した。MeOH(20mL)を加えた後、溶媒を真空下で蒸発させた。その固体をアセトニトリルと一緒にして磨り潰すことで342mg(67%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ8.20−8.09(m、1H)、7.92(s、1H)、7.24−7.16(m、1H)、7.13(s、1H)、5.84−5.75(m、1H)、3.30−3.19(m、4H)、3.08−2.96(m、2H)、2.82(s、6H)、2.29−2.17(m、4H)、1.85−1.68(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
21H
25N
5O
3S、428.2(M+H)、測定値:428.1.
【0395】
(実施例29)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−ジメチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
【化143】
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【0396】
a) 2−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−エタンスルホン酸ジメチルアミド
【化144】
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【0397】
477mg(1.55ミリモル)の2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−エタンスルホン酸ジメチルアミド(実施例28の段階(c)で調製したまま)をトルエン(13mL)とEtOH(6.5mL)に入れることで生じさせた溶液を6.21mL(12.4ミリモル)の2.0M Na
2CO
3水溶液および403mg(1.71ミリモル)の2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロランで処理した。その混合物に音波処理による脱気を受けさせ、それをAr下に置き、179mg(0.155ミリモル)のPd(PPh
3)
4で処理した後、80℃に18時間加熱した。その混合物を室温に冷却し、EtOAc(50mL)で希釈した後、水(1x50mL)で洗浄した。その水層にEtOAc(1x50mL)を用いた抽出を受けさせた。その有機層を一緒にして乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を50−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで215mg(41%)の表題の化合物を白色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
18H
28N
2O
2S、337.2(M+H)、測定値:337.1.
【0398】
b) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−ジメチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
【化145】
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【0399】
215mg(0.638ミリモル)の2−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−エタンスルホン酸ジメチルアミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(10mL)に入れることで生じさせた溶液を446mg(0.957ミリモル)のPyBroP、214mg(0.701ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)および333μL(1.91ミリモル)のDIEAで処理した後、室温で18時間撹拌した。その混合物をCH
2Cl
2(20mL)で希釈した後、水(1x20mL)で洗浄した。その水層にCH
2Cl
2(1x20mL)を用いた抽出を受けさせた。その有機層を一緒にして乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を50−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて25% EtOAc−ヘキサンを用いることで355mg(95%)の表題の化合物を白色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
29H
43N
5O
4SSi、586.3(M+H)、測定値:585.9.
【0400】
c) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−ジメチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
355mg(0.606ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−ジメチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(15mL)に入れることで生じさせた室温の溶液をEtOH(300μL)およびTFA(1.5mL)で24時間処理した。MeOH(20mL)を加えた後、溶媒を真空下で蒸発させた。その固体をアセトニトリルと一緒にして磨り潰すことで169mg(61%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ9.41(s、1H)、8.23(d、1H、J=8.0Hz)、7.91(s、1H)、7.22(d、1H、J=8.0Hz)、7.18(s、1H)、5.80−5.71(m、1H)、3.31−3.21(m、2H)、3.10−3.00(m、2H)、2.85(s、6H)、2.37−2.27(m、2H)、2.10−2.04(m、2H)、1.64−1.55(m、2H)、1.10(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
29N
5O
3S、456.2(M+H)、測定値:456.1.
【0401】
(実施例30)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−メチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
【化146】
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【0402】
a) 2−(4−ニトロ−フェニル)−エタンスルホン酸メチルアミド
【化147】
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【0403】
2.12g(8.49ミリモル)の2−(4−ニトロ−フェニル)−エタンスルホニルクロライド(実施例26の段階(c)で調製したまま)をMeOH(40mL)に入れることで生じさせた懸濁液を0℃に冷却した後、21.2mL(42.4ミリモル)のメチルアミン(MeOH 中2.0M)で処理した。その混合物を室温になるまでゆっくり温め、16時間撹拌した後、40℃に3日間温めた。溶媒を真空下で蒸発させた。その残留物を50−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで402mg(19%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ8.19(d、2H、J=8.8Hz)、7.54(d、2H、J=8.8Hz)、5.15−5.05(br s、1H)、3.39−3.32(m、2H)、3.22−3.15(m、2H)、2.70(d、3H、J=5.2Hz).
【0404】
b) 2−(4−アミノフェニル)−エタンスルホン酸メチルアミド
【化148】
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【0405】
402mg(1.65ミリモル)の2−(4−ニトロ−フェニル)−エタンスルホン酸メチルアミド(この上に示した段階で調製したまま)をMeOH(30mL)に入れることで生じさせた溶液に水添を10% Pd/C(DegussaタイプE101−NE/W、Aldrich、50重量%の水)を用いて20psiのH
2下で19時間受けさせた。その反応混合物をセライトに通して濾過した後、その濾過ケーキをMeOHで洗浄した。溶媒を真空下で蒸発させた。その残留物を25−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで318mg(90%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ7.01(d、2H、J=8.4Hz)、6.61(d、2H、J=8.4Hz)、5.00−4.92(br s、1H)、4.12−4.02(br s、2H)、3.24−3.17(m、2H)、2.92−2.86(m、2H)、2.67(s、3H、J=5.2Hz).
【0406】
c) 2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−エタンスルホン酸メチルアミド
【化149】
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【0407】
318mg(1.48ミリモル)の2−(4−アミノフェニル)−エタンスルホン酸メチルアミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(20mL)に入れることで生じさせた溶液を0℃に冷却した後、その温度で251mg(1.41ミリモル)のNBSを用いて1時間処理した。その混合物をCH
2Cl
2(30mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x30mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を25−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで354mg(81%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ7.34(d、1H、J=2.0Hz)、7.03(dd、1H、J=8.0、2.0Hz)、6.77(d、1H、J=8.0Hz)、5.06−4.97(m、1H)、4.48−4.40(br s、2H)、3.25−3.18(m、2H)、2.93−2.86(m、2H)、2.67(d、3H、J=5.2Hz).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
9H
13N
2O
2SBr、293.0/295.0(M+H)、測定値:293.0/295.0.
【0408】
d) 2−(4−アミノ−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−エタンスルホン酸メチルアミド
【化150】
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【0409】
177mg(0.604ミリモル)の2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−エタンスルホン酸メチルアミド(この上に示した段階で調製したまま)をトルエン(5mL)とEtOH(2.5mL)に入れることで生じさせた溶液を83.7mg(0.664ミリモル)のシクロヘキソ−1−エニルホウ素酸および2.40mL(4.83ミリモル)の2.0M Na
2CO
3水溶液で処理した。その混合物に音波処理による脱気を受けさせ、それをAr下に置き、67.3mg(0.0604ミリモル)のPd(PPh
3)
4で処理した後、80℃に19時間加熱した。その混合物をEtOAc(15mL)で希釈した後、水(1x10mL)で洗浄した。その水層にEtOAc(1x10mL)を用いた抽出を受けさせ、その有機層を一緒にして乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を25−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで123mg(69%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ6.90(dd、1H、J=8.0、2.0Hz)、6.83(d、1H、J=2.0Hz)、6.32(d、1H、J=8.0Hz)、5.70−5.66(m、1H)、4.97−4.90(m、2H)、4.08−3.99(br
s、2H)、3.24−3.17(m、2H)、2.91−2.84(m、2H)、2.66(d、3H、J=5.2Hz)、2.24−2.15(m、4H)、1.82−1.74(m、2H)、1.74−1.66(m、2H).
【0410】
e) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−メチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
【化151】
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【0411】
123mg(0.418ミリモル)の2−(4−アミノ−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−エタンスルホン酸メチルアミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(10mL)に入れることで生じさせた溶液を292mg(0.627ミリモル)のPyBroP、140mg(0.460ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)および218μL(1.25ミリモル)のDIEAで処理した。その混合物を室温で2時間撹拌し、CH
2Cl
2(20mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x20mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を50−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで177(71%)の表題の化合物を白色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
26H
37N
5O
4SSi、544.2(M+H)、測定値:543.9.
【0412】
f) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−メチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
177mg(0.326ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−メチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(10mL)に入れることで生じさせた室温の溶液をMeOH(300μL)およびTFA(3mL)で45分間処理した。MeOH(10mL)を加えた後、溶媒を真空下で蒸発させた。その固体状残留物を最少量のアセトニトリルと一緒にして音波処理を伴わせて磨り潰したが、さらなる精製が必要であった。その固体をシリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで得た材料も高純度ではなかった。その固体をRP−HPLC(C18)にかけて0.1% TFA/H
2O中40から100%のCH
3CNに30分かけて至らせて精製することで14.9mg(11%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ9.38(s、1H)、8.27−8.20(m、1H)、7.93(s、1H)、7.27−7.20(m、1H)、7.18−7.14(m、1H)、5.89−5.82(m、1H)、5.09−5.01(m、1H)、3.36−3.26(m、2H)、3.08−3.00(m、2H)、2.70(d、3H、J=5.2Hz)、2.32−2.25(m、4H)、1.90−1.74(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
23N
5O
3S、414.1(M+H)、測定値:414.1.
【0413】
(実施例31)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−メチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
【化152】
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【0414】
a) 2−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−エタンスルホン酸メチルアミド
【化153】
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【0415】
177mg(0.604)の2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−エタンスルホン酸メチルアミド(実施例30の段階(c)で調製したまま)をトルエン(5mL)とEtOH(2.5mL)に入れることで生じさせた溶液を157mg(0.664ミリモル)の2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロランおよび2.40mL(4.83ミリモル)の2.0M Na
2CO
3水溶液で処理した。その混合物に音波処理による脱気を受けさせ、それをAr下に置き、70.0mg(0.0604ミリモル)のPd(PPh
3)
4で処理した後、80℃に17時間加熱した。その混合物をEtOAc(15mL)で希釈した後、水(1x10mL)で洗浄した。その水層にEtOAc(1x10mL)を用いた抽出を受けさせ、その有機層を一緒にして乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を50−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで65.0mg(33%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ6.90(dd、1H、J=8.0、2.0Hz)、6.85(d、1H、J=2.0Hz)、6.63(d、1H、J=8.0Hz)、5.65−5.59(m、1H)、5.00−4.91(m、1H)、4.06−3.97(br s、2H)、3.26−3.18(m、2H)、2.93−2.85(m、2H)、2.67(d、3H、J=5.2Hz)、2.29−2.21(m、2H)、2.18(s、2H)、2.02−1.96(m、2H)、1.58−1.50(m、2H)、1.02(s、6H).
【0416】
b) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−メチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
【化154】
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【0417】
65.0mg(0.202ミリモル)の2−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−エタンスルホン酸メチルアミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(5mL)に入れることで生じさせた室温の溶液を141mg(0.303ミリモル)のPyBroP、67.7mg(0.222ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)および105μL(0.605ミリモル)のDIEAで2時間処理した。その混合物をCH
2Cl
2(10mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(1x10mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(MgSO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を50−g Varian MegaBond Elut SPEカラム使用シリカゲルクロマトグラフィーにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いることで96.0mg(83%)の表題の化合物を白色の固体として得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
41N
5O
4SSi、572.3(M+H)、測定値:572.0.
【0418】
c) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−メチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド
97.0mg(0.170ミリモル)の4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−メチルスルファモイル−エチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(30mL)に入れることで生じさせた室温の溶液をMeOH(1mL)およびTFA(10mL)で1時間処理した。MeOH(10mL)を加えた後、溶媒を真空下で除去した。その残留物をRP−HPLC(C18)にかけて0.1% TFA/H
2O中40から100%のCH
3CNに30分かけて至らせて精製することで19.8mg(26%)の表題の化合物を白色の固体として得た:
1H−NMR(CD
3CN;400MHz):δ9.41(s、1H)、8.24(d、1H、J=8.0Hz)、7.91(s、1H)、7.22(dd、1H、J=8.0、2.0Hz)、5.79−5.74(m、1H)、5.08−5.00(m、1H)、3.34−3.27(m、2H)、3.06−2.99(m、2H)、2.70(d、3H、J=5.2Hz)、2.35−2.28(m、2H)、2.10−2.05(m、2H)、1.59(t、2H、J=6.4Hz)、1.10(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
27N
5O
3S、442.2(M+H)、測定値:442.1.
【0419】
(実施例32)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(モルホリン−4−スルホニルメチル)−フェニル]−アミド
【化155】
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【0420】
a) 2−ブロモ−4−(モルホリン−4−スルホニルメチル)−フェニルアミン
【化156】
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【0421】
4−(モルホリン−4−スルホニルメチル)−フェニルアミン(437mg、1.70ミリモル、WO 9720822)をDCM(10mL)に入れることで生じさせた0℃の溶液にNBS(304mg、1.70ミリモル)を加えた。その溶液を室温で15分間撹拌した。次に、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)を加え、その有機層を分離し、乾燥(Na
2SO
4)させた後、濃縮することで表題の化合物を得た(564mg、98%).
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ7.47(d、1H、J=1.9Hz)、7.15(dd、1H、J=8.2、1.9Hz)、6.77(d、1H、J=8.2Hz)、4.23(br s、2H)、4.12(s、2H)、3.65−3.68(m、4H)、3.14−3.17(m、4H).
【0422】
b) 2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(モルホリン−4−スルホニルメチル)−フェニルアミン
【化157】
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【0423】
表題の化合物の調製をシクロヘキソ−1−エニルホウ素酸(157mg、1.25ミリモル)および2−ブロモ−4−(モルホリン−4−スルホニルメチル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、335mg、1.00ミリモル)を用いて実施例1の段階(e)の鈴木カップリング手順に従うことで実施した後、シリカ(20% EtOAc/ヘキサン)を用いて精製を実施した(276mg、82%).
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ7.05(dd、1H、J=8.2,1.9Hz)、6.95(d、1H、J=1.9Hz)6.67(d、1H、J=8.2Hz)、5.76(br s、1H)、4.12(s、2H)、3.90(br s、2H)、3.60−3.62(m、4H)、3.09−3.12(m、4H)、2.19−2.23(m、4H)、1.24−1.62(m、4H).
【0424】
c) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(モルホリン−4−スルホニルメチル)−フェニル]−アミド
【化158】
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【0425】
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸のカリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま、33.6mg、0.110ミリモル)、DIEA(34μL、0.20ミリモル)、2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(モルホリン−4−スルホニルメチル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、33.6mg、0.110ミリモル)およびPyBroP(69.9mg、0.150ミリモル)をDCM(2mL)に入れることで生じさせた混合物を室温で12時間撹拌した。その反応混合物をDCM(10mL)で希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液(10mL)そして水(10mL)で洗浄した。その有機層を分離し、乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカ(20−40%
EtOAc/ヘキサン)で精製することで4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(モルホリン−4−スルホニルメチル)−フェニル]−アミドを得た(56mg、95%).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
39N
5O
5SSi、586.2(M+H)、測定値:586.1.
【0426】
d) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(モルホリン−4−スルホニルメチル)−フェニル]−アミド
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(モルホリン−4−スルホニルメチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、33.7mg、0.057ミリモル)をDCM(0.5mL)とEtOH(10μL)に入れることで生じさせた溶液にTFA(0.10mL)を加えた。その結果として得た溶液を室温で6時間撹拌した後、真空下で濃縮した。その得た残留物を乾燥させた後、シリカ(30% EtOAc/ヘキサン)で精製することで表題の化合物を得た(11mg、95%):
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ9.63(s、1H)、8.43(d、1H、J=8.4Hz)、7.73(s、1H)、7.36(dd、1H、J=8.4、1.9Hz)、7.25(d、1H、J=1.9Hz)、5.85(br s、1H)、4.12(s、2H)、3.66−3.68(m、4H)、3.17−3.19(m、4H)、2.19−2.23(m、4H)、1.62−1.85(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
25N
5O
4S、456.2(M+H)、測定値:455.9.
【0427】
(実施例33)
5−シアノ−4−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドの塩酸塩
【化159】
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【0428】
a) 4−[2−(4−ニトロ−フェニル)−エチル]−モルホリン
【化160】
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【0429】
1−(2−ブロモ−エチル)−4−ニトロ−ベンゼン(0.740g、3.22ミリモル)、モルホリン(0.840mL、9.65ミリモル)およびヨウ化ナトリウム(0.480g、3.22ミリモル)をN,N−ジメチルアセトアミド(3mL)に入れることで生じさせた混合物を80℃に10分間加熱した。その混合物を30mLのEtOAcで希釈し、H
2O(2x30mL)そして食塩水(30mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させることで表題の化合物を黄色の油として得たが、これの純度は次の段階で用いるに充分であった。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
12H
16N
2O
3、237.1(M+H)、測定値:237.2.
【0430】
b) 2−ブロモ−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン
【化161】
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【0431】
4−[2−(4−ニトロ−フェニル)−エチル]−モルホリン(0.70g、2.97ミリモル)(この上に示した段階で調製したまま)を15mLのMeOHに入れることで生じさせた溶液に10% Pd/C(30mg)を加えた後、その混合物に水添を20psiのH
2下で2時間受けさせた。その混合物をセライトに通して濾過した後、濃縮した。その残留物をDCM(20mL)に溶解させ、NBS(0.53g、2.97ミリモル)を加えた後、その反応物を室温で20分間撹拌した。その反応物をDCM(20mL)で希釈し、NaHCO
3(2x40mL)で洗浄し、その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、濃縮した。表題の化合物を20−g SPEから100% EtOAcで溶離させることで0.49g(58%)の明黄色の油を得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
12H
17BrN
2O、285.0(M+H)、測定値:285.0.
【0432】
c) 2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン
【化162】
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【0433】
この化合物の調製を2−ブロモ−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま)と1−シクロヘキセン−1−イル−ホウ素酸の鈴木カップリングを実施例1の段階(e)に示した手順に従って起こさせることで実施する。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
18H
26N
2O、287.2(M+H)、測定値:287.0.
【0434】
d) 5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル
【化163】
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【0435】
5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボアルデヒド(9.0g、82ミリモル)を24mLのピリジンに入れることで生じさせた懸濁液にヒドロキシルアミンの塩酸塩(6.3g、91ミリモル)を加え、その混合物を室温で1時間撹拌した後、85℃に加熱した。無水酢酸(15mL、159ミリモル)を10分かけて加えた後、その混合物を110℃に30分間加熱した。その混合物を室温に冷却し、濃縮し、その残留物をEtOAc(100mL)に溶解させた後、NaHCO
3水溶液で中和した。その水層にEtOAc(4x200mL)を用いた抽出を受けさせた後、その有機画分を一緒にして乾燥(Na
2SO
4)させそして濃縮することで8.7g(99%)の白色の固体を得た。
1H−NMR(400MHz、DMSOd
6):δ12.80(s、1H)、7.76(s、1H)、2.32(s、3H).
【0436】
e) 5−シアノ−4−メチル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩.
【化164】
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【0437】
この化合物の調製を5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例1の段階(a)、(b)、(c)および(d)に示した手順に従うことで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
12H
18KN
3O
3Si、282.1(M−K+2H)、測定値:281.6.
【0438】
f) 5−シアノ−4−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドの塩酸塩
表題の化合物の調製を5−シアノ−4−メチル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(この上に示した段階で調製したまま)と2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(段階(c)で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って起こさせた後にSEM保護基の除去を実施例34の段階(d)に示した手順に従って起こさせることで実施した。次に、そのトリフルオロ酢酸塩にCl
−イオン形態のBioRad AG−2X8樹脂を用いたイオン交換を受けさせることで塩酸塩を得た。
1H−NMR(400MHz、DMSOd
6):δ14.05(s、1H)、10.78(s、1H)、9.64(s、1H)、8.92(d、J=8.3Hz、1H)、7.20(m、1H)、7.08(m、1H)、5.78(m、1H)、4.05−3.70(m、4H)、3.52−3.46(m、2H)、3.18−2.98(m、4H)、2.40(s、3H)、2.22−2.16(m、4H)、1.80−1.65(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
24H
29N
5O
2、420.2(M+H)、測定値:420.2.
【0439】
(実施例34)
2−メチルスルファニル−3H−イミダゾール−4−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化165】
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【0440】
a) 2−メチルスルファニル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル
【化166】
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【0441】
2−メルカプト−3H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.0g、5.8ミリモル)を15mLのDCMに入れることで生じさせた溶液にトリエチルアミン(NEt
3)(1.0mL、7.2ミリモル)およびヨードメタン(0.4mL、6.4ミリモル)を加えた後、その混合物を室温で3時間撹拌した。その混合物を氷浴で冷却し、NEt
3(1.0mL、7.2ミリモル)およびSEM−Cl(1.2mL、6.4ミリモル)を加え、その混合物を室温で3時間撹拌した後、追加的にNEt
3(0.5mL、3.6ミリモル)およびSEM−Cl(0.6mL、3.2ミリモル)を加え、その混合物を室温で8時間撹拌した。その混合物を50mLのDCMで希釈し、NaHCO
3(2x60mL)そして食塩水(60mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させた。その残留物をSiゲル使用フラッシュクロマトグラフィーにかけて30% EtOAc/ヘキサンを用いることで表題の化合物を無色の油として得た(1.0g、55%).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
13H
24N
2O
3SSi、317.1(M+H)、測定値:316.7.
【0442】
b) 2−メチルスルファニル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−イミダゾール−4−カルボン酸カリウム塩
【化167】
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【0443】
2−メチルスルファニル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(99mg、0.31ミリモル)(この上に示した段階で調製したまま)の溶液に2 N KOH(0.16mL、0.32ミリモル)を加えた後、その混合物を60℃に3時間加熱した。その混合物を濃縮した後、真空下で乾燥させることで表題の化合物を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
11H
19KN
2O
3SSi、289.1(M−K+2H)、測定値:288.7.
【0444】
c) 2−メチルスルファニル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−イミダゾール−4−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミド
【化168】
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【0445】
2−メチルスルファニル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−イミダゾール−4−カルボン酸カリウム塩(90mg、0.28ミリモル)(この上に示した段階で調製したまま)、2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(81mg、0.28ミリモル)(実施例33の段階(c)で調製したまま)、PyBrOP(170mg、0.37ミリモル)およびDIEA(0.10mL、0.57ミリモル)を1.5mLのDCMに入れることで生じさせた混合物を室温で8時間撹拌した。その混合物を20mLのDCMで希釈し、NaHCO
3(2x30mL)そして食塩水(30mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させた。その残留物をSiゲル使用フラッシュクロマトグラフィーにかけて100% EtOAcを用いることで表題の化合物を白色の固体として得た(107mg、70%).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
29H
44N
4O
3SSi、557.3(M+H)、測定値:556.8.
【0446】
d) 2−メチルスルファニル−3H−イミダゾール−4−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
2−メチルスルファニル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−イミダゾール−4−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミド(100mg、0.18ミリモル)(この上に示した段階で調製したまま)を1mLのDCMに入れることで生じさせた溶液に1mLのTFAを加えた後、その混合物を室温で6時間撹拌した。その混合物に濃縮を受けさせた後、表題の化合物をC18カラム使用RP−HPLCにかけて0.1%のTFA/H
2O中35から55%のCH
3CNに8分かけて至らせる線形勾配で溶離させて精製することで35mg(36%)の白色の固体を得た。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.22(d、J=8.4Hz、1H)、7.71(s、1H)、7.20(dd、J=8.4、2.2Hz、1H)、7.12(d、J=2.2Hz、1H)、5.79(m、1H)、4.07(m 2H)、3.82(m、2H)、3.57(m、2H)、3.40(m、2H)、3.20(m、2H)、3.15(m、2H)、2.65(s、3H)、2.30−2.22(m、4H)、1.88−1.72(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
30N
4O
2S、427.2(M+H)、測定値:427.1.
【0447】
(実施例35)
2−メタンスルフィニル−3H−イミダゾール−4−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【0448】
【化169】
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【0449】
2−メチルスルファニル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−イミダゾール−4−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミド(85mg、0.15ミリモル)(実施例34で調製したまま)を1.4mLのDCMに入れることで生じさせた溶液にMCPBA(77%、34mg、0.15ミリモル)を加えた後、その混合物を室温で10分間撹拌した。その混合物を20mLのDCMで希釈し、NaHCO
3(2x30mL)そして食塩水(30mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させた。その残留物を2mLのDCMに溶解させ、1mLのTFAを加えた後、その混合物を室温で1時間撹拌した。その混合物を濃縮した後、表題の化合物をC18カラム使用RP−HPLCにかけて0.1%TFA/H
2O中30から50%のCH
3CNに9分かけて至らせる線形勾配で溶離させて精製することで55mg(65%)の白色の固体を得た。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ12.82(s、1H)、9.41(s、1H)、8.34(d、J=8.3Hz、1H)、7.79(s、1H)、7.18(dd、J=8.3、2.1Hz、1H)、7.11(d、J=2.1Hz、1H)、5.76(m、1H)、4.05−3.86(m、6H)、3.78−3.68(m、4H)、3.14−3.05(m、2H)、2.60(s、3H)、2.22−2.16(m、4H)、1.80−1.65(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
30N
4O
3S、443.2(M+H)、測定値:443.0.
【0450】
(実施例36)
2−メタンスルホニル−3H−イミダゾール−4−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドの塩酸塩
【化170】
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【0451】
表題の化合物の調製を2当量のMCPBAを用いて実施例35に示した手順に従うことで実施した。次に、そのトリフルオロ酢酸塩にイオン交換をCl
−イオン形態のBioRad AG−2X8樹脂を用いて受けさせることで塩酸塩を得た。
1H−NMR(400MHz、DMSOd
6):δ14.10(s、1H)、12.38(s、1H)、9.44(s、1H)、8.32(d、J=8.3Hz、1H)、8.08(s、1H)、7.24(m、1H)、7.18(m、1H)、5.80(m、1H)、4.05−3.86(m、6H)、3.80−3.64(m、4H)、3.18−3.05(m、2H)、3.02(s、3H)、2.22−2.16(m、4H)、1.80−1.65(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
30N
4O
4S、459.2(M+H)、測定値:459.0.
【0452】
(実施例37)
4−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化171】
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【0453】
a) 5−メチル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール
【化172】
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【0454】
4−メチルイミダゾール(2.70g、33.0ミリモル)を10mLのアセトニトリルに入れることで生じさせた0℃の溶液にNEt
3(4.00g、39.6ミリモル)および塩化アセチル(2.80g、36.3ミリモル)を加えた。その混合物を室温にした後、濾過することで沈澱物を除去し、その濾液に濃縮を受けさせることで1−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−エタノンを得て、それをさらなる精製無しに次の段階で用いた。1−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−エタノン(4.10g、33.0ミリモル)を15mLのアセトニトリルに入れることで生じさせた溶液にSEM−Cl(5.80g、35.0ミリモル)を加えた後、その溶液を25℃で10時間撹拌した。溶媒を蒸発させて除去した後、その残留物に100mLの2.5M NaOHを加えて、その混合物を25℃で1時間撹拌した。次に、その反応混合物をエーテル(3x100mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させた後、濃縮した。表題の化合物をシリカゲル使用クロマトグラフィーにかけて75% EtOAc/ヘキサンで溶離させて精製することで4.30g(61%)の無色の油を得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
10H
20N
2O
4Si、213.1(M+H)、測定値:213.1.
【0455】
b) 5−メチル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル
【化173】
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【0456】
5−メチル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール(0.320g、1.50ミリモル)を5mLのTHFに入れることで生じさせた−78℃の溶液にn−BuLi(0.80mL、1.60ミリモル、シクロヘキサン中2M)を加えた後、その混合物を室温にして30分間撹拌した。その混合物を−78℃に冷却し、シアノ蟻酸エチル(0.160g、1.65ミリモル)を加えた後、その混合物を室温で10時間撹拌した。その反応物を15mLのEtOAcで希釈した後、NaHCO
3(2x15mL)そして食塩水(15mL)で洗浄した。表題の化合物を20−g SPEから50% EtOAc/ヘキサンで溶離させることで0.160g(38%)の明褐色の油を得た:質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
13H
24N
2O
3Si、285.2(M+H)、測定値:284.9.
【0457】
c) 4−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
5−メチル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル(0.090g、0.32ミリモル)を2mLのEtOHに入れることで生じさせた室温の溶液に0.16mLの2 N KOHを加え、その混合物を1時間撹拌した後、真空下で濃縮乾固させた。DCM(3mL)に続いて2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(0.090g、0.31ミリモル)(実施例33の段階(c))、DIEA(0.11mL、0.64ミリモル)およびPyBroP(0.16g、0.34ミリモル)を加えた後、その混合物を室温で10時間撹拌した。その反応物を15mLのDCMで希釈し、NaHCO
3(2x15mL)そして食塩水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた後、濃縮した。その残留物を1.0mLのDCMに溶解させ、0.040mLのEtOHおよび1.0mLのTFAを加え、その反応物を室温で3時間撹拌した後、濃縮した。表題の化合物をC18カラム使用RP−HPLCにかけて0.1%TFA/H
2O中30%から50%のアセトニトリルに9分かけて至らせる線形勾配で溶離させて精製することで0.015g(10%)の明黄色の固体を得た.
1H−NMR(400MHz、CD
3OD):δ7.69(d、J=8.2Hz、1H)、7.27(s、1H)、7.24(dd、J=2.1、8.2Hz、1H)、7.19(d、J=2.1Hz、1H)、5.73(s、1H)、4.10(m、2H)、3.78(m、2H)、3.58(m、2H)、3.42(m、2H)、3.19(m、2H)、3.08(m、2H)、2.40(s、3H)、2.24(m、2H)、2.15(m、2H)、1.80−1.60(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
30N
4O
2 395.2、(M+H)、測定値:395.2.
【0458】
(実施例38)
4,5−ジクロロ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化174】
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【0459】
表題の化合物の調製を4,5−ジクロロ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(J.Heterocyclic Chem、17、409、(1980))と2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(実施例33の段階(c)で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って起こさせることで実施した。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.19(d、J=8.3Hz、1H)、7.23(dd、J=8.3、2.1Hz、1H)、7.16(d、J=2.1Hz、1H)、5.83(m、1H)、4.14(m、2H)、3.80(m、2H)、3.60(m、2H)、3.42(m、2H)、3.22(m、2H)、3.07(m、2H)、2.34−2.23(m、4H)、1.90−1.75(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
26Cl
2N
4O
2 449.1(M+H)、測定値:449.0
【0460】
(実施例39)
1H−ベンゾイミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化175】
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【0461】
表題の化合物の調製を1H−ベンゾイミダゾール−2−カルボン酸と2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(実施例33の段階(c)で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って起こさせることで実施した。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.27(d、J=8.3Hz、1H)、7.69(dd、J=6.2、3.2Hz、1H)、7.41−7.35(m、1H)、7.28(dd、J=8.4、2.1Hz、1H)、7.21(d、J=2.0Hz、1H)、5.89(s、1H)、4.16(m、2H)、3.82(m、2H)、3.62(m、2H)、3.48(m、2H)、3.22(m、2H)、3.09(m、2H)、2.40−2.33(m、4H)、1.96−1.80(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
26H
30N
4O
2、431.2(M+H)、測定値:431.2
【0462】
(実施例40)
5−ブロモ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドの塩酸塩
【化176】
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【0463】
a) 1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル
【化177】
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【0464】
フラスコに1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル(1.03g、7.36ミリモル)、K
2CO
3(2.00g、14.5ミリモル)、SEM−Cl(1.56mL、8.89ミリモル)および20mLのアセトンを仕込んで室温で10時間撹拌した。その反応物をEtOAc(100mL)で希釈し、NaHCO
3(2x100mL)そして食塩水(100mL)洗浄し、その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、濃縮した。表題の化合物を20−g SPEから50% EtOAc/ヘキサンで溶離させることで1.50g(76%)の無色の油を得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
12H
22N
3O
3Si、271.1(M+H)、測定値:271.1.
【0465】
b) 4−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル
【化178】
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【0466】
1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル(0.20g、0.74ミリモル)(この上に示した段階で調製したまま)を2mLのCH
3CNに入れることで生じさせた溶液にNBS(0.13g、0.74ミリモル)を加えた後、その混合物を60℃に2時間加熱した。その混合物を濃縮した後、表題の化合物を20−g SPEカラムから20% EtOAc/ヘキサンで溶離させて精製することで0.1g(39%)の無色の油を得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
12H
21BrN
2O
3Si、349.0(M+H)、測定値:348.7.
【0467】
c) 4−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩
【化179】
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【0468】
表題の化合物の調製を4−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例1の段階(d)に示した手順に従うことで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
10H
16BrKN
2O
3Si、321.0/323.0(M−K+2H)、測定値:320.6/322.6.
【0469】
d) 5−ブロモ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドの塩酸塩
表題の化合物の調製を4−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(この上に示した段階で調製したまま)と2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(実施例33の段階(c)で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って起こさせた後にSEM保護基除去を実施例34の段階(d)に示した手順に従って起こさせることで実施した。Cl
−イオン形態のBioRad AG2−X8樹脂を用いてトリフルオロ酢酸塩から塩酸塩を生じさせた。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.18(d、J=8.3Hz、1H)、7.33(s、1H)、7.23(dd、J=8.3、2.1Hz、1H)、7.16(d、J=2.1Hz、1H)、5.83(m、1H)、4.08(m、2H)、3.81(m、2H)、3.60(m、2H)、3.42(m、2H)、3.22(m、2H)、3.08(m、2H)、2.34−2.23(m、4H)、1.91−1.76(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
27BrN
4O
2、459.1/461.1(M+H)、測定値:459.0./461.0
【0470】
(実施例41)
5−クロロ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドの塩酸塩
【化180】
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【0471】
a) 4−クロロ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル
【化181】
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【0472】
これの調製をN−クロロスクシニミドをNBSの代わりに用いて実施例40の段階(b)に示した手順に従うことで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
12H
21ClN
2O
3Si、305.1(M+H)、測定値:304.7.
【0473】
b) 4−クロロ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩
【化182】
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【0474】
この化合物の調製を4−クロロ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例1の段階(d)に示した手順に従うことで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
10H
16ClKN
2O
3Si、277.1(M−K+2H)、測定値:276.7.
【0475】
c) 5−クロロ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドの塩酸塩
表題の化合物の調製を4−クロロ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(この上に示した段階で調製したまま)と2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(実施例33の段階(c)で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って受けさせた後にSEM保護基の除去を実施例34の段階(d)に示した手順に従って起こさせることで実施した。Cl
−イオン形態のBioRad
AG2−X8樹脂を用いてトリフルオロ酢酸塩から塩酸塩を生じさせた。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ13.73(s、1H)、10.52(s、1H)、9.58(s、1H)、8.00(d、J=8.1Hz、1H)、7.53(s、1H)、7.20(dd、J=8.1、2.1Hz、1H)、7.14(d、J=2.1Hz、1H)、5.77(m、1H)、4.00(m、2H)、3.74(m、2H)、3.57−3.41(m、4H)、3.19−2.93(m、4H)、2.27−2.13(m、4H)、1.79−1.65(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
27ClN
4O
2、415.2(M+H)、測定値:415.1
【0476】
(実施例42)
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化183】
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【0477】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)と2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(実施例33の段階(c)で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って起こさせた後にSEM保護基の除去を実施例34の段階(d)に示した手順に従って起こさせることで実施した。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.19(d、J=8.3Hz、1H)、8.02(s、1H)、7.23(dd、J=8.3、2.1Hz、1H)、7.17(d、J=2.1Hz、1H)、5.83(m、1H)、4.17−4.01(m、2H)、3.89−3.76(m、2H)、3.66−3.50(m、2H)、3.47−3.36(m、2H)、3.28−3.15(m、2H)、3.12−3.03(m、2H)、2.35−2.22(m、4H)、1.90−1.75(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
27N
5O
2、406.2(M+H)、測定値:406.2.
【0478】
(実施例43)
5−シアノ−フラン−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化184】
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【0479】
表題の化合物の調製を5−シアノ−フラン−2−カルボン酸(WO2004096795)と2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(実施例33の段階(c)で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って起こさせることで実施した。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD):δ7.81(d、J=8.2Hz、1H)、7.50(d、J=3.8Hz、1H)、7.34(d、J=3.8Hz、1H)、7.26(dd、J=8.2、2.1Hz、1H)、7.22(d、J=2.1Hz、1H)、5.81(m、1H)、4.18−4.05(m、2H)、3.84−3.73(m、2H)、3.63−3.53(m、2H)、3.48−3.39(m、2H)、3.29−3.17(m、2H)、3.14−3.04(m、2H)、2.35−2.17(m、4H)、1.86−1.68(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
24H
27N
3O
3、406.2(M+H)、測定値:406.2.
【0480】
(実施例44)
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−シクロヘキソ−1−エニル−4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−アミドの塩酸塩
【化185】
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【0481】
a) 2−シクロヘキソ−1−エニル−4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミン
【化186】
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【0482】
この化合物の調製を4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミンに臭素化を実施例33の段階(b)示した手順に従って受けさせた後にそれと1−シクロヘキセン−1−イル−ホウ素酸の鈴木カップリングを実施例1の段階(e)に示した手順に従って起こさせることで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
17H
24N
2O、273.2(M+H)、測定値:272.7
【0483】
b) 5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−シクロヘキソ−1−エニル−4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−アミドの塩酸塩
表題の化合物の調製を4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)と2−シクロヘキソ−1−エニル−4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って起こさせた後にSEM保護基の除去を実施例34の段階(d)に示した手順に従って起こさせることで実施した。Cl
−イオン形態のBioRad AG2−X8樹脂を用いてトリフルオロ酢酸塩から塩酸塩を生じさせた。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ14.34(br s、1H)、10.45(br s、1H)、9.85(s、1H)、8.37(s、1H)、8.09(d、J=8.4Hz、1H)、7.48(dd、J=8.4、1.9Hz、1H)、7.44(d、J=1.9Hz、1H)、5.84(m、1H)、4.32(s、2H)、4.01−3.92(m、2H)、3.77−3.65(m、2H)、3.31−3.23(m、2H)、3.15−3.03(m、2H)、2.29−2.15(m、4H)、1.80−1.64(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
25N
5O
2、392.2(M+H)、測定値:391.9
【0484】
(実施例45)
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−メチル−1−ピロリジン−1−イル−エチル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化187】
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【0485】
表題の化合物の調製を過塩素酸N−イソプロピリデンピロリジニウム(J.Org.Chem.、28、3021、(1963))を親電子剤として用いて実施例46の段階(a)に示した手順に従うことで実施した。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.43(d、J=8.7Hz、1H)、8.04(s、1H)、7.61(dd、J=8.7、2.5Hz、1H)、7.52(d、J=2.5Hz、1H)、5.84(m、1H)、3.30−3.22(m、4H)、2.36(m、2H)、2.13(m、2H)、2.08−1.93(m、4H)、1.86(s、6H)、1.64(t、J=6.3Hz、2H)、1.13(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
26H
33N
5O、432.3(M+H)、測定値:431.9.
【0486】
(実施例46)
[4−[(5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−ヒドロキシ−酢酸
【化188】
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【0487】
a) [4−[(5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−ヒドロキシ−酢酸エチルエステル
【化189】
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【0488】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド(71mg、0.18ミリモル)(実施例14の段階(c)で調製したまま)を3mLのTHFに入れることで生じさせた−40℃の懸濁液にTHF中2Mのイソプロピルマグネシウムクロライド(i−PrMgCl)溶液(0.23mL、0.46ミリモル)を加えた後、その溶液を0℃に温めて10分間撹拌した。次に、その溶液を−78℃に冷却し、ペンタン中1.7Mのt−BuLi溶液(0.28mL、0.48ミリモル)を滴下した後直ちにトルエン中40%のグリオキサル酸エチル溶液(0.23mL、0.90ミリモル)を加えた。−78℃で5分後に飽和NH
4Cl(10mL)で反応を消滅させ、EtOAc(3x10mL)を用いた抽出を実施し、Na
2SO
4を用いた乾燥そして真空下の濃縮を実施した。表題の化合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)にかけて50−100% EtOAc/ヘキサンで溶離させて精製することで37mg(50%)の表題の化合物を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
26N
4O
2、423.2(M+H)、測定値:423.1.
【0489】
b) [4−[(5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−ヒドロキシ−酢酸
[4−[(5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−ヒドロキシ−酢酸エチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)(30.0mg、71μモル)を0.2mLのEtOHに入れることで生じさせた室温の溶液に2NのKOH溶液(71μL、14.2μモル)を加えた後、その反応物を2時間撹拌した。次に、pHを2MのTFA溶液で2に調整した後、表題の化合物をRP−HPLCにかけて0.1%TFA/H
2O中20%から50%のCH
3CNに10分かけて至らせる線形勾配で溶離させて精製することで20mg(71%)の白色の固体を得た。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.24(d、J=8.4Hz、1H)、8.00(s、1H)、7.40(dd、J=8.4、2.1Hz、1H)、7.33(d、J=2.1Hz、1H)、5.78(m、1H)、5.15(s、1H)、2.33(m、2H)、2.10(m、2H)、1.62(t、J=6.3、6.3Hz、2H)、1.11(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
21H
22N
4O
2、395.2(M+H)、測定値:395.1.
【0490】
(実施例47)
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−((R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−プロピル)−フェニル]−アミド
【化190】
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【0491】
この化合物の調製を4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド(実施例14の段階(c)で調製したまま)を用いかつ(S)−グリシジルメチルエーテルを親電子剤として用いて実施例46の段階(a)に示した手順に従うことで実施した。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.10(d、J=8.3Hz、1H)、7.98(s、1H)、7.15(dd、J=8.3、2.1Hz、1H)、7.07(d、J=2.1Hz、1H)、5.73(m、1H)、3.91(m、1H)、3.36(s、3H)、2.80(dd、J=13.7、5.7Hz、1H)、2.69(dd、J=13.7、7.5Hz、1H)、2.31(m、2H)、2.07(m、2H)、1.58(t、J=6.3Hz、2H)、1.07(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
28N
4O
3、409.2(M+H)、測定値:409.1.
【0492】
(実施例48)
3−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−アクリル酸
【化191】
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【0493】
a) 3−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−アクリル酸t−ブチルエステル
【化192】
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【0494】
フラスコに4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(4−ブロモ−2−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−アミド(79mg、0.16ミリモル)(実施例1の段階(f)で調製したまま)、アクリル酸t−ブチル(41mg、0.32ミリモル)、炭酸セシウム(57mg、0.18ミリモル)、(t−Bu
3P)
2Pd(0)(8.2mg、0.016ミリモル)および1mLのジオキサンを仕込んで、マイクロ波反応槽内で135℃に30分間加熱した。その粗反応混合物を10−g SPEカラムに充填した後、表題の化合物を10% EtOAc/ヘキサンで溶離させることで30mg(34%)の白色の固体を得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
30H
40N
4O
4Si、549.2(M+H)、測定値:548.9.
【0495】
b) 3−{4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル}−アクリル酸
3−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−アクリル酸t−ブチルエステル(30mg、0.055ミリモル)(この上に示した段階で調製したまま)を1.0mLのDCMに入れることで生じさせた溶液に0.30mLのTFA、0.026mLのEtOHを加えた後、室温で2時間撹拌した。その混合物に濃縮を受けさせた後、その残留物をMeOHと一緒にして磨り潰すことで19mg(95%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ14.39(br s、1H)、9.83(s、1H)、8.38(d、J=2.5Hz、1H)、8.15(d、J=8.5Hz、1H)、7.65(dd、J=8.5、1.9Hz、1H)、7.57(d、J=1.9Hz、1H),7.56(d、J=16.0Hz、1H)、6.53(d、J=16.0Hz、1H)、5.83(m、1H)、2.31−2.14(m、4H)、1.81−1.65(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
18N
4O
3、363.1(M+H)、測定値:363.0.
【0496】
(実施例49)
[5−[(5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−6−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−2−イル]−酢酸
【化193】
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【0497】
a) (5−ニトロ−ピリジン−2−イル)−酢酸エチルエステル
【化194】
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【0498】
NaH(60%の分散液、0.900g、22.5ミリモル)を40mLのTHFに入れることで生じさせた懸濁液にマロン酸t−ブチルエステルエチルエステル(4.00mL、21.1ミリモル)を加えた後、その混合物を室温で15分間撹拌した。次に、その混合物に2−クロロ−5−ニトロ−ピリジン(2.56g、16.0ミリモル)を加えた後、その反応物を室温で10時間撹拌した。その混合物を100mLのEtOAcで希釈し、NH
4Cl(2x100mL)そして食塩水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をDCM(20mL)に溶解させ、TFA(10mL)を加えた後、その混合物を室温で2時間撹拌した。その混合物に濃縮を受けさせ、その残留物を100mLのEtOAcに溶解させ、NaHCO
3(2x100mL)そして食塩水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で再び乾燥させた後、真空下で濃縮した。表題の化合物をフラッシュクロマトグラフィーにかけて30% EtOAc/ヘキサンで溶離させて精製することで2.35g(70%)の明黄色の固体を得た。
1H−NMR(CDCl
3、400MHz):δ9.38(d、J=2.6Hz、1H)、8.46(dd、J=8.6、2.6Hz、1H)、7.55(d、J=8.6Hz、1H)、4.22(q、J=7.1Hz、2H)、3.99(s、2H)、1.28(t、J=7.1Hz、3H).
【0499】
b) [5−アミノ−6−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−2−イル]−酢酸エチルエステル
【化195】
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【0500】
この化合物の調製を(5−ニトロ−ピリジン−2−イル)−酢酸エチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例33の段階(b)に示したニトロ還元および臭素化手順に従うことに続いて4,4−ジメチル−1−シクロヘキセン−1−イルホウ素酸との鈴木カップリングを実施例1の段階(e)に示した手順に従って起こさせることで実した。質量スペクトル(APCI、m/z):下記として計算した値:C
17H
24N
2O
2、289.2(M+H)、測定値:289.2.
【0501】
c) [5−[(5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−6−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−2−イル]−酢酸エチルエステル
【化196】
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【0502】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)と[5−アミノ−6−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−2−イル]−酢酸エチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って起こさせた後にSEM保護基の除去を実施例34の段階(d)に示した手順に従って起こさせることで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
22H
25ClN
5O
3、408.2(M+H)、測定値:408.2.
【0503】
d) [5−[(5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−6−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−2−イル]−酢酸
【化197】
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【0504】
表題の化合物の調製を[5−[(5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−6−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−2−イル]−酢酸エチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)を用いてエチルエステルの加水分解を実施例46の段階(b)に示した手順に従って起こさせることで実施した。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ14.28(s、1H)、12.47(s、1H)、10.08(s、1H)、8.34(d、J=2.4Hz、1H)、8.12(d、J=8.2Hz、1H)、7.28(d、J=8.2Hz、1H)、5.87(m、1H)、3.74(s、2H)、2.39(m、2H)、1.91(m、2H)、1.47(t、J=6.3Hz、2H)、0.97(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
21N
5O
3、380.2(M+H)、測定値:380.2.
【0505】
(実施例50)
[5−[(4−シアノ−1H−ピロール−2−カルボニル)−アミノ]−6−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−2−イル]−酢酸エチルエステルのトリフルオロ酢酸塩
【化198】
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【0506】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1H−ピロール−2−カルボン酸(Can.J.Chem.、59(17)、2673−6、(1981))と[5−アミノ−6−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−2−イル]−酢酸エチルエステル(実施例49の段階(b)で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って起こさせることで実施した。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ12.48(s、1H)、9.51(s、1H)、7.57(m、2H)、7.09(d、J=8.2Hz、1H)、7.07(m、1H)、5.65(m、1H)、3.93(q、J=7.1Hz、2H)、3.66(s、2H)、2.19(m、2H)、1.64(m、2H)、1.22(t、J=6.4Hz、2H)、1.01(t、J=7.1Hz、3H)、0.70(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
26N
4O
3、407.2(M+H)、測定値:407.2.
【0507】
(実施例51)
[5−[(4−シアノ−1H−ピロール−2−カルボニル)−アミノ]−6−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−2−イル]−酢酸のトリフルオロ酢酸塩
【化199】
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【0508】
表題の化合物の調製を[5−[(4−シアノ−1H−ピロール−2−カルボニル)−アミノ]−6−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−2−イル]−酢酸エチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)を用いてエチルエステルの加水分解を実施例46の段階(b)に示した手順に従って起こさせることで実施した。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ12.70(br s、1H)、9.74(s、1H)、7.81(d、J=8.0Hz、1H)、7.78(dd、J=3.2、1.5Hz、1H)、7.33(d、J=8.0Hz、1H)、7.29(m、1H)、5.87(m、1H)、3.80(s、2H)、2.40(m、2H)、1.86(m、2H)、1.43(t、J=6.4Hz、2H)、0.92(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
21H
22N
4O
3、379.2(M+H)、測定値:379.2.
【0509】
(実施例52)
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−[1−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1−メチル−エチル]−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化200】
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【0510】
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(60mg、0.16ミリモル)(実施例14の段階(d)で調製したまま)を1mLのDCMに入れることで生じさせた懸濁液に2−ジメチルアミノ−エタノール(0.32mL、3.20ミリモル)、TFA(0.37mL、4.80ミリモル)を加えた後、その混合物を60℃に6時間加熱した。その混合物に濃縮を受けさせた後、表題の化合物をC18カラム使用RP−HPLCにかけて0.1% TFA/H
2O中30から55%のCH
3CNに9分かけて至らせる線形勾配で溶離させて精製することで10mg(11%)の白色の固体を得た。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.26(d、J=8.5Hz、1H)、8.09(s、1H)、7.44(dd、J=8.5、2.2Hz、1H)、7.30(d、J=2.2Hz、1H)、5.77(m、1H)、3.52(m、2H)、3.30(m、2H)、2.91(s、6H)、2.34(m、2H)、2.11(m、2H)、1.64(s、6H)、1.60(m、2H)、1.12(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
26H
35N
5O
2、450.3(M+H)、測定値:450.0.
【0511】
(実施例53)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−[(2−−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−メチル]−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化201】
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【0512】
a) 2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−アセトアミド
【化202】
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【0513】
(4−アミノ−フェニル)−酢酸(320mg、2.10ミリモル)をCH
3CN(4mL)とAcOH(2mL)に入れることで生じさせた0℃の溶液にNBS(373mg、2.10ミリモル)をCH
3CN(3mL)に入れて加えた。その反応物を室温になるまで1時間かけて温めた後、真空下で濃縮することで(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−酢酸と出発材料の混合物を得て、それをさらなる精製無しに用いた。その粗(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−酢酸(490mg、2.12ミリモル)、EDCI(487mg、2.54ミリモル)、HOBt(343mg、2.54ミリモル)およびN
1,N
1−ジメチル−エタン−1,2−ジアミン(281mg、3.19ミリモル)をDCM(10mL)に入れてスラリー状にし、NEt
3(910μL、6.36ミリモル)で処理した後、一晩撹拌した。その反応物をDCM(50mL)で希釈し、水(2x50mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その粗残留物を調製用TLC(10% MeOH−CHCl
3)で精製することで70mg(11%)の表題の化合物を得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz)δ7.25(s、1H、J=2.0Hz)、6.93(dd、1H、J=8.1、2.0Hz)、6.65(d、1H、J=8.1Hz)、6.04(br s、1H)、4.03(br s、2H)、3.32(s、2H)、3.24−3.19(m、2H)、2.30−2.27(m、2H)、2.11(s、6H).
【0514】
b) 2−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−アセトアミド
【化203】
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【0515】
フラスコに2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−アセトアミド(この上に示した段階で調製したまま、83mg、0.27ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(4.0mg、0.0080ミリモル)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(5.6mg、0.010ミリモル)およびK
3PO
4(0.17g、0.82ミリモル)を入れて、それにジオキサン(3mL)を仕込んだ後、その反応物を100℃に48時間加熱した。その時点で反応物をEtOAc(25mL)で希釈した後、水(25mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その粗残留物を調製用TLC(10% MeOH−CHCl
3)で精製することで26mg(28%)の表題の化合物を黄褐色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ6.85(dd、1H、J=8.0、2.1Hz)、6.79(d、1H、J=2.1Hz)、6.59(d、1H、J=8.0Hz)、6.01(br s、1H)、5.60(m、1H)、3.66(br s、2H)、3.35(s、2H)、3.23−3.18(m、2H)、2.27(t、1H、J=6.1Hz)、2.20−2.14(m、2H)、2.09(s、6H)、1.90−1.88(m、2H)、1.44(t、2H、J=6.3Hz)、0.92(s、6H).
【0516】
c) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−[(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−メチル]−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド
【化204】
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【0517】
表題の化合物の調製を2−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−アセトアミド(この上に示した段階で調製したまま)および4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム(実施例1の段階(d)で調製したまま)を用いて実施例1の段階(f)に示した手順に従うことで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
31H
46N
6O
3Si、579.3(M+H)、測定値:579.3.
【0518】
d) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−[(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−メチル]−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
表題の化合物の調製を4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−[(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−メチル]−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例1の段階(g)に示した手順に従うことで実施した。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.17(d、1H、J=8.3Hz)、7.99(s、1H)、7.22(dd、1H、J=8.3、2.0Hz)、7.15(1H、d、J=2.0Hz)、5.74(m、1H)、3.57−3.54(m、4H)、3.25(t、2H、J=5.9Hz)、2.92(s、6H)、2.32−2.28(m、2H)、2.07−2.06(m、2H)、1.58(t、2H、J=6.3Hz)、1.08(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
25H
32N
6O
2、449.2(M+H)、測定値:449.3.
【0519】
(実施例54)
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[(3−ヒドロキシ−プロピルカルバモイル)−メチル]−フェニル}−アミド
【化205】
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【0520】
a) N−(3−ヒドロキシ−プロピル)−2−(4−ニトロ−フェニル)−アセトアミド
【化206】
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【0521】
3−ヒドロキシプロピルアミン(507mg、6.76ミリモル)およびトリエチルアミン(1.88mL、0.013モル)をDCM(10mL)に入れることで生じさせた溶液を0℃で撹拌しながらこれに(4−ニトロ−フェニル)−アセチルクロライド(1.35g、6.76ミリモル)をDCM(10mL)に入れて滴下した。その暗赤色の溶液を室温に温めた後、水(50mL)の中に注ぎ込んだ。層分離を起こさせ、その有機層を乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その粗材料を調製用薄層クロマトグラフィー(TLC)(5%−MeOH−CHCl
3)で精製することで183mg(11%)の表題の化合物を固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ8.12(d、2H、J=8.7Hz)、7.39(d、1H、J=8.7Hz)、6.09(br s、1H)、3.58(s、2H)、3.57−3.54(m、2H)、3.40(br s、1H)、3.36−3.31(m、2H)、1.63−1.57(m、2H).
【0522】
b) 2−(4−アミノ−フェニル)−N−(3−ヒドロキシ−プロピル)−アセトアミド
【化207】
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【0523】
N−(3−ヒドロキシ−プロピル)−2−(4−ニトロ−フェニル)−アセトアミド(この上に示した段階で調製したまま、183mg、0.768ミリモル)および5% Pd−C(130mg)をEtOH−EtOAc(5mL、4:1(体積/体積))に入れることで生じさせたスラリーを1気圧のH
2下で2時間撹拌した。その反応物を濾過した後、濃縮することで152mg(95%)の表題の化合物を得た。
1H−NMR(DMSO−d
6;400MHz):δ7.78(br s、1H)、6.88(d、2H、J=8.3Hz)、6.47(d、2H、J=8.3Hz)、4.88(br s、2H)、4.39(t、1H、J=5.2Hz)、3.43−3.34(m、2H)、3.16(s、2H)、3.08−3.03(m、2H)、1.55−1.48(m、2H).
【0524】
c) 2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−N−(3−ヒドロキシ−プロピル)−アセトアミド
【化208】
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【0525】
表題の化合物の調製を2−(4−アミノ−フェニル)−N−(3−ヒドロキシ−プロピル)−アセトアミド(この上に示した段階で調製したまま)およびNBSを用いて実施例7の段階(c)に示した手順に従うことで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
11H
15BrN
2O
2、287.0(M+H)、測定値:287.0.
【0526】
d) 2−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−N−(3−ヒドロキシ−プロピル)−アセトアミド
【化209】
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【0527】
表題の化合物の調製を2−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−N−(3−ヒドロキシ−プロピル)−アセトアミド(この上に示した段階で調製したまま)、4,4−ジメチルシクロヘキセン−1−イルホウ素酸およびPd(PPh
3)
4を用いて実施例1の段階(e)に示した手順に従うことで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
19H
28N
2O
2、317.2(M+H)、測定値:317.1.
【0528】
e) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[(3−ヒドロキシ−プロピルカルバモイル)−メチル]−フェニル}−アミド
【化210】
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【0529】
表題の化合物の調製を2−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−N−(3−ヒドロキシ−プロピル)−アセトアミド(この上に示した段階で調製したまま)、4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム(実施例1の段階(d)で調製したまま)、PyBroPおよびDIEAを用いて実施例1の段階(f)に示した手順に従うことで実施した。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ9.74(s、1H)、8.31(d、1H、J=8.3Hz)、7.78(s、1H)、7.20(dd.1H、J=8.4、1.9Hz)、7.11(d、1H、J=1.9Hz)、7.03(br s、1H)、5.94(s、2H)、5.75(s、1H)、4.22(t、1H、J=6.1Hz)、3.67−3.63(m、2H)、3.61−3.56(m、2H)、3.52(s、2H)、3.38−3.33(m、2H)、2.27−2.23(m、2H)、2.08−2.07(m、2H)、1.67−1.61(m、2H)、1.57(t、2H、J=6.2Hz)、1.09(s、6H)、0.98−0.94(m、2H)、0.00(s、9H).
【0530】
f) 5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[(3−ヒドロキシ−プロピルカルバモイル)−メチル]−フェニル}−アミド
【化211】
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【0531】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[(3−ヒドロキシ−プロピルカルバモイル)−メチル]−フェニル}−アミド(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例1の段階(g)に示した手順に従うことで実施した。
1H NMR(CD
3OD;400MHz):d 8.05(d、1H、J=7.9Hz)、7.87(s、1H)、7.11(dd、1H、J=8.2、1.8Hz)、7.04(d、1H、J=1.9Hz)、5.64(m、1H)、3.45(t、2H、J=6.3Hz)、3.37(s、2H)、3.20(m、2H)、2.21−2.18(m、2H)、1.97−1.96(m、1H)、1.60(m、2H)、1.48(t、2H、J=6.2Hz)、0.97(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
24H
29N
5O
3、436.2(M+H)、測定値:436.2.
【0532】
(実施例55)
5−シアノ−フラン−2−カルボン酸[4−[3−(エチル−メチル−アミノ)−プロピル]−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−フェニル]−アミド
【化212】
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【0533】
a) 1−(5−ブロモ−2−ニトロ−フェニル)−4−メチル−ピペリジン
【化213】
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【0534】
丸底フラスコに4−ブロモ−2−フルオロ−1−ニトロ−ベンゼン(640mg、2.92ミリモル)を入れて、それに4−メチルピペリジン(4mL)を加えた後、その反応物を40℃で一晩撹拌した。その時点で暗色の溶液を水(25mL)の中に注ぎ込んだ後、DCM(2x25mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にして水(2x25mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮することで556mg(64%)の1−(5−ブロモ−2−ニトロ−フェニル)−4−メチル−ピペリジンをオレンジ色の油として得て、それをさらなる精製無しに用いた。
【0535】
b) 3−[3−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−4−ニトロ−フェニル]−プロポ−2−イン−1−オール
【化214】
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【0536】
丸底フラスコに1−(5−ブロモ−2−ニトロ−フェニル)−4−メチル−ピペリジン(この上で調製したまま、400mg、1.33ミリモル)を8mLのジオキサンに入れて加え、それにプロパルギルアルコール(155μL、2.64ミリモル)、ビス−ジクロロ(トリフェニルホスフィニル)パラジウム(II)(56.3mg、0.0798ミリモル)、ヨウ化銅(I)(5.0mg、0.02ミリモル)およびトリエチルアミン(741μL、5.32ミリモル)を加えた。その結果として得た物を80℃に16時間加熱した。次に、その反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(2x50mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その粗材料を調製用薄層クロマトグラフィー(75% EtOAc−ヘキサン)で精製することで280mg(77%)の表題の化合物を赤色がかった油として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ7.73(d、1H、J=8.6Hz)、7.17(d、1H、J=1.6Hz)、6.98(dd、1H、J=8.6、1.6Hz)、3.23−3.26(m、2H)、4.53(s、2H)、1.73−1.42(m、5H)、2.86−2.79(m、2H)、1.00(d、3H、J=6.4Hz).
【0537】
c) エチル−メチル−{3−[3−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−4−ニトロ−フェニル]−プロポ−2−イニル}−アミン
【化215】
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【0538】
3−[3−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−4−ニトロ−フェニル]−プロポ−2−イン−1−オール(この上に示した段階で調製したまま、47mg、0.17ミリモル)を4mLのDCMに入れることで生じさせた溶液を0℃で撹拌しながらこれにトリエチルアミン(71μL、0.51ミリモル)に続いてメタンスルホニルクロライド(17μL、0.22ミリモル)を加えた。その反応物を10分間撹拌し、その時点でエチルメチルアミン(4滴)を加えた。その結果として得た物を20分間還流させた後、水(20mL)の中に注ぎ込んだ。その水層にDCM(2x25mL)を用いた抽出を受けさせ、その有機層を乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を調製用TLC(10%−MeOH−CHCl
3)で精製することで59mg(100%)の表題の化合物を油として得た。質量スペクトル(ESI、m/z)下記として計算した値:C
18H
25N
3O
2、316.1(M+H)、測定値:316.2.
【0539】
d) 4−[3−(エチル−メチル−アミノ)−プロピル]−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−フェニルアミン
【化216】
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【0540】
表題の化合物の調製をエチル−メチル−{3−[3−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−4−ニトロ−フェニル]−プロポ−2−イニル}−アミン(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例54の段階(b)に示した手順に従うことで実施した。
【0541】
質量スペクトル(ESI、m/z)下記として計算した値:C
18H
31N
3、290.2(M+H)、測定値:290.2.
【0542】
e) 5−シアノ−フラン−2−カルボン酸[4−[3−(エチル−メチル−アミノ)−プロピル]−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−フェニル]−アミド
5−シアノ−フラン−2−カルボン酸(WO 2004096795−A2、23mg、0.16ミリモル)をDCM(2mL)に入れることで生じさせた0℃の混合物にDMF(10μL)に続いて塩化オクザリル(15μL、0.17ミリモル)を加えた後、1時間撹拌した。その反応物に濃縮を真空下で受けさせ、トルエン(2x5mL)を用いた共沸を受けさせ、そしてそれをさらなる精製無しに直ちに用いた。4−[3−(エチル−メチル−アミノ)−プロピル]−2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、32mg、0.11ミリモル)をDCM(2mL)に入れることで生じさせた0℃の溶液にDIEA(48μL、0.27ミリモル)に続いて5−シアノ−フラン−2−カルボニルクロライド(この上で調製したまま、22mg、0.16ミリモル)を加えた。その反応物を室温に一晩温め、その時点でそれをDCM(20mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(10mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。調製用TLC(10% MeOH−CHCl
3)を用いた精製で20mg(45%)の表題の化合物を黄褐色の油状固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ9.69(s、1H)、8.38(d、1H、J=8.4Hz)、7.26(d、1H、J=3.6Hz)、7.05(d、1H、J=2.0Hz)、7.00−6.97(m、1H)、6.91(d、1H、J=4.0Hz)、3.01−2.98(m、2H)、2.78−2.64(m、7H)、2.50(s、3H)、2.04−1.98(m、2H)、1.89−1.85(m、2H)、1.63−1.46(m、5H)、1.25(t、3H、J=4.6Hz)、1.10(d、3H、J=6.4Hz)、0.93−0.89(m、2H).質量スペクトル(ESI、m/z)下記として計算した値:C
24H
32N
4O
2、409.2(M+H)、測定値:409.3.
【0543】
(実施例56)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−[1−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−1−メチル−エチル]−ピリジン−3−イル}−アミド
【化217】
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【0544】
a) 6−ブロモ−2−ヨード−ピリジン−3−イルアミン
【化218】
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【0545】
6−ブロモ−ピリジン−3−イルアミン(10.2g、0.0580モル)およびAg
2SO
4(18.1g、0.0580モル)をEtOH(150mL)に入れることで生じさせた溶液を撹拌しながらこれにI
2(7.59g、0.0580モル)を加えた後、その反応物を一晩撹拌した。その時点でヘキサン(200mL)を加えた後、その結果として得た混合物をセライトに通して濾過した。溶媒を真空下で除去し、CHCl
3(200mL)に溶解させ、飽和Na
2S
2O
3水溶液(100mL)そして水(1x100mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。溶媒を真空下で濃縮し、その残留物を熱EtOAc(100mL)に溶解させ、濾過した後、ヘキサン(100mL)で処理した。濾過を実施することで11.2g(65%)の表題の化合物を白色結晶性材料として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ7.10(d、1H、J=8.2Hz)、6.74(d、1H、J=8.2Hz)、4.06(br s、2H).
【0546】
b) 6−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−3−イルアミン
【化219】
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【0547】
表題の化合物の調製を6−ブロモ−2−ヨード−ピリジン−3−イルアミン
(この上に示した段階で調製したまま、348mg、1.17ミリモル)、4,4−ジメチルシクロヘキセン−1−イルホウ素酸(198mg、1.28ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(135mg、0.117モル)および2M Na
2CO
3(15.2mL、30.5ミリモル)を用いて実施例34の段階(b)に示した手順に従うことで実施した(417mg、46%)。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ7.06(d、1H、J=8.3Hz)、6.85(d、1H、J=8.3Hz)、5.95(m、1H)、3.86(br s、2H)、2.43−2.39(m、2H)、1.99−1.97(m、2H)、1.51(t、2H、J=6.4Hz)、0.99(s、6H).
【0548】
c) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[6−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化220】
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【0549】
表題の化合物の調製を6−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−3−イルアミン(この上に示した段階で調製したまま、60mg、0.21ミリモル)、4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム(実施例1の段階(d)で調製したまま、91.0mg、0.290ミリモル)、PyBroP(157mg、0.330ミリモル)およびDIEA(91.0μL、0.520ミリモル)を用いて実施例1の段階(f)に示した手順に従うことで実施した(84mg、78%)。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ9.91(s、1H)、8.64(d、1H、J=8.6Hz)、7.79(s、1H)、7.38(d、1H、J=8.6Hz)、6.00(m、1H)、5.92(s、2H)、3.67(m、2H)、2.46(m、2H)、2.14(m、2H)、1.62(t、2H、J=6.3Hz)、1.12(s、6H)、0.98(m、2H).
【0550】
d) 5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[6−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化221】
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【0551】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[6−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−3−イル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例1の段階(g)に示した手順に従うことで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
18H
18BrN
5O、400.0(M+H)、測定値:400.0.
【0552】
e) 5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化222】
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【0553】
表題の化合物の調製を5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[6−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−3−イル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例1の段階(h)に示した手順に従うことで実施する。
【0554】
f) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−[1−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−1−メチル−エチル]−ピリジン−3−イル}−アミド
表題の化合物の調製を5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま)、N−エチルピペラジンおよび塩化チオニルを用いてDCM溶媒中で実施例14の段階(e)に示した手順に従うことで実施する。
【0555】
(実施例57)
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−[1−メチル−1−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−エチル]−ピリジン−3−イル}−アミド
【化223】
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【0556】
a) 5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−[1−メチル−1−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−エチル]−ピリジン−3−イル}−アミド
表題の化合物の調製を5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−アミド(実施例56の段階(e)で調製したまま)、N−メチルピペラジンおよび塩化チオニルを用いてDCM溶媒中で実施例14の段階(e)に示した手順に従うことで実施する。
【0557】
(実施例58)
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−(1−メチル−1−モルホリン−4−イル−エチル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化224】
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【0558】
a) 5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−(1−メチル−1−モルホリン−4−イル−エチル)−ピリジン−3−イル]−アミド
表題の化合物の調製を5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−アミド(実施例56の段階(e)で調製したまま)、モルホリンおよび塩化チオニルいてDCM溶媒中で実施例14の段階(e)に示した手順に従うことで実施する。
【0559】
(実施例59)
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−[1−(2−メトキシ−エチルアミノ)−1−メチル−エチル]−ピリジン−3−イル}−アミド
【化225】
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【0560】
a) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−(1−エトキシ−ビニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化226】
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【0561】
丸底フラスコに4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[6−ブロモ−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−3−イル]−アミド(実施例56の段階(c)で調製したまま、32mg、0.060ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(7mg、0.006ミリモル)およびトリブチル−(1−エトキシ−ビニル)−スタナン(30mg、0.080ミリモル)を入れて、これにDMF(0.7mL)を加えた後、その結果として得た溶液を100℃で一晩撹拌した。その反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、水(2x25mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物を調製用TLC(20% EtOAc−ヘキサン)で精製することで12mg(43%)の表題の化合物を油として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
39N
5O
3Si、522.2(M+H)、測定値:522.3.
【0562】
b) 5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[6−アセチル−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化227】
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【0563】
表題の化合物の調製を5−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−(1−エトキシ−ビニル)−ピリジン−3−イル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、12mg、0.023ミリモル)を用いて実施例1の段階(g)に示した手順に従うことで実施した(4.4mg、52%)。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
21N
5O
2、364.1(M+H)、測定値:364.1.
【0564】
c) 5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化228】
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【0565】
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[6−アセチル−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ピリジン−3−イル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、6mg、0.016ミリモル)をTHF(1mL)に入れることで生じさせた溶液にメチルマグネシウムブロマイド(MeMgBr)(THF中3M、41μL、0.072ミリモル)を加えた。20分後に更に2.5当量のMeMgBrを加え、その反応物を室温に温めた後、飽和NaHCO
3水溶液(2mL)で反応を消滅させた。そのスラリーを5−g Sep−Pakに通して濾過した後、真空下で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(250−mg、3−mL Supelco Si管、CHCl
3−2% CHCl
3−MeOHの勾配)で精製することで2.6mg(43%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.44(d、1H、J=8.5Hz)、7.90(s、1H)、7.42(d、1H、J=8.5Hz)、5.86(s、1H)、2.39−2.37(m、2H)、1.99−1.94(m、2H)、1.51(t、1H、J=6.3Hz)、1.43(s、6H)、0.99(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
21H
25N
5O
2、380.2(M+H)、測定値:380.1.
【0566】
d) 5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−[1−(2−メトキシ−エチルアミノ)−1−メチル−エチル]−ピリジン−3−イル}−アミド
表題の化合物の調製を5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−アミド(実施例59の段階(e)で調製したまま)、メトキシエチルアミンおよび塩化チオニルを用いてDCM溶媒中で実施例14の段階(e)に示した手順に従うことで実施する。
【0567】
(実施例60)
5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドの塩酸塩
【化229】
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【0568】
a) 2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン
【化230】
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【0569】
表題の化合物の調製を2−ブロモ−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(実施例33の段階(b)で調製したまま)と4,4−ジメチル−1−シクロヘキセン−1−イルホウ素酸の鈴木カップリングを実施例1の段階(e)に示した手順に従って起こさせることで実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
20H
30N
2O、315.2(M+H)、測定値:315.1.
【0570】
b) 5−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニル]−アミドの塩酸塩
表題の化合物の調製を4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま)と2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま)のカップリングを実施例34の段階(c)に示した手順に従って起こさせた後にSEM保護基の除去を実施例34の段階(d)に示した手順に従って起こさせることで実施した。Cl
−イオン形態のBioRad AG2−X8樹脂を用いてトリフルオロ酢酸塩から塩酸塩を生じさせた。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ14.27(br s、1H)、10.58(br s、1H)、9.77(s、1H)、8.34(s、1H)、7.95(d、J=8.2Hz、1H)、7.21(dd、J=8.2、1.9Hz、1H)、7.17(d、J=1.9Hz、1H)、5.68(m、1H)、4.04−3.96(m、2H)、3.82−3.70(m、2H)、3.54−3.46(m、2H)、3.15−2.98(m、6H)、2.31−2.22(m、2H)、1.96(m、2H)、1.49(t、J=6.2Hz、2H)、1.01(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
25H
31N
5O
2、434.2(M+H)、測定値:434.2.
【0571】
(実施例61)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−メチル−1−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−エチル]−フェニル}−アミド
【化231】
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【0572】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(実施例14の段階(d)で調製したまま、50.0mg、0.132ミリモル)を1mLのDCMに入れることで生じさせた−15℃の懸濁液にAr下で塩化オクザリル(16μL、0.20ミリモル)を加えた。撹拌を室温で1時間行った後の混合物を冷却して−15℃に戻した。その反応物に2−ヒドロキシルエチルモルホリン(80μL、0.66ミリモル)を加えた後、その結果として得た混合物を室温に温めてAr下で16時間撹拌した。EtOAc(30mL)で処理した後の混合物を飽和NH
4Cl水溶液(10mL)、H
2O(10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(1−3% MeOH/DCM)で精製することで表題の化合物(29mg、44%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ9.68(s、1H)、8.31(d、1H、J=8.6Hz)、7.72(s、1H)、7.37(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.21(d、1H、J=2.3Hz)、5.77(m、1H)、3.71(t、4H、J=4.7Hz)、3.34(t、2H、J=6.2Hz)、2.61(t、2H、J=6.2Hz)、2.54(m、4H)、2.25−2.31(m、2H)、2.07−2.13(m、2H)、1.59(t、2H、J=6.3Hz)、1.52(s、6H)、1.11(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
37N
5O
3、492.3(M+H)、測定値:492.0.
【0573】
(実施例62)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−{1−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−1−メチル−エチル}−フェニル)−アミド
【化232】
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【0574】
a) 1−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−エタノン
【化233】
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【0575】
4−アミノアセトフェノン(5.67g、0.0419モル)を30mLのCH
3CNに入れることで生じさせた0℃の溶液にN−ブロモスクシニミド(7.83g、0.0439モル)を20mLのCH
3CNに入れて滴下した。その反応物を室温に温めて16時間撹拌した後、真空下で濃縮した。その粗残留物をEtOAc(100mL)に溶解させ、飽和NaHCO
3水溶液(1x100mL)そして食塩水(1x100mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。溶媒を真空下で除去することで表題の化合物(7.62g、85%)を黄色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
8H
8BrNO、213.9(M+H)、測定値:214.0.
【0576】
b) 1−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−エタノン
【化234】
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【0577】
1−(4−アミノ−3−ブロモ−フェニル)−エタノン(20.5g、0.960モル、この上に示した段階で調製したまま)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(3.94g、9.60ミリモル)およびK
3PO
4(61.0g、0.280モル)を250mLのトルエンに入れることで生じさせたスラリーに2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(24.9g、0.100モル)に続いてPd
2(dba)
3(4.39g、4.80ミリモル)を加えた。その結果として得た混合物を激しく撹拌しながら100℃に加熱した。3時間後に反応物を濾過した後、真空下で濃縮した。その残留物をカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc−ヘキサン)で精製することで表題の化合物を得た(15.0g、64%)。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
16H
21NO、244.1(M+H)、測定値:244.2.
【0578】
c) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−アセチル−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド
【化235】
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【0579】
1−[4−アミノ−4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−エタノン(7.86g、0.0320モル、この上に示した段階で調製したまま)、4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(13.7g、0.0450モル、実施例1の段階(d)で調製したまま)およびPyBroP(22g、0.048モル)を120mLのDMFに入れることで生じさせた溶液にDIEA(13.9mL、0.0800モル)を加えた後、その反応物を一晩撹拌した。次に、その反応物を300mLの水の中に注ぎ込み、0℃で30分間激しく撹拌した後、濾過した。その固体を100mLのトルエンを用いた共沸蒸留で乾燥させた後、真空下で乾燥させた。その粗油を100mLのDCMに溶解させた後、ヘキサンと一緒にして磨り潰すことで8.20gの表題の化合物を得た。その母液に濃縮を受けさせ、それを50mLのDCMに溶解させた後、ヘキサンと一緒にして磨り潰すことで別の3.50gを得ることで、表題の化合物を全体で11.7g(75%)得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
27H
36N
4O
3Si、493.2(M+H)、測定値:493.1
【0580】
d) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−アセチル−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド
【化236】
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【0581】
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−アセチル−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド(8.2g、0.016モル、この上に示した段階で調製したまま)を50mLのDCMに入れることで生じさせた溶液を6mLのEtOHに続いて42mLのTFAで処理した。その反応物を1時間45分撹拌し、その時点でそれをMeOH(100mL)で希釈し、体積が半分になるまで濃縮した後、ジエチルエーテル(80mL)で希釈した。その結果として得た物を真空下で濃縮した後、真空下で一晩乾燥させることで表題の化合物を黄色固体として得た(6.00g、100%)。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
21H
22N
4O
2、363.1(M+H)、測定値:363.1.
【0582】
e) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド
【化237】
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【0583】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−アセチル−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド(6.00g、0.0160モル)を100mLのTHFに入れることで生じさせた−78℃のスラリーにMeMgBr溶液(THF中3.0M、22mL、0.066モル)をシリンジで20分かけて加えた。その反応物を約0℃になるまで30分かけて温めたが、その時点で薄層クロマトグラフィー(10% MeOH−CHCl
3)は出発材料が存在する証拠を示さなかった。その反応物を−78℃に冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(100mL)を添加して反応を消滅させた後、0℃に温めた。その混合物をエーテル(2x150mL)で抽出した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。溶媒を濃縮することで表題の化合物を白色の固体として得た(6.40g、100%)。NMRおよび質量スペクトルデータは実施例14の段階(d)で生じさせた化合物が示したそれらと同じであった。
【0584】
f) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−{1−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−1−メチル−エチル}−フェニル)−アミド
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、50.0mg、0.132ミリモル)を2mLのDCMに入れることで生じさせた−15℃の懸濁液にAr下でSOCl
2(29μL、0.40ミリモル)を加えた。撹拌を室温で1時間行った後の混合物を冷却して−15℃に戻した。その反応物に2−ヒドロキシルエチルピペラジン(162μL、1.32ミリモル)を加えた。撹拌を−15℃で1時間行った後、その結果として得た混合物を室温に温めてAr下で16時間撹拌した。EtOAc(30mL)で処理した後の混合物をH
2O(2x10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(2−6% MeOH/DCM)で精製することで表題の化合物(37.5mg、58%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.12(d、1H、J=8.6Hz)、7.93(s、1H)、7.42(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.34(d、1H、J=2.3Hz)、5.72(m、1H)、3.70(t、2H、J=6.1Hz)、2.52−2.77(m、10H)、2.25−2.32(m、2H)、2.04−2.10(m、2H)、1.59(t、2H、J=6.2Hz)、1.38(s、6H)、1.08(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
38N
6O
2、491.3(M+H)、測定値:491.0.
【0585】
(実施例63)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−{1−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−1−メチル−エチル}−フェニル)−アミドの塩酸塩
【化238】
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【0586】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−{1−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−1−メチル−エチル}−フェニル)−アミド(実施例62で調製したまま、162.0mg、0.330ミリモル)を2mLのEtOHに入れることで生じさせた溶液に2NのHClエーテル溶液(165μL、0.330ミリモル)を加えた。その混合物を室温で0.5時間撹拌し、1mLのジエチルエーテル(Et
2O)を加えた後、その結果として得た混合物を60℃に溶液が透明になるまで1分間加熱した。その混合物を室温に冷却し、固体を濾過で集めた後、Et
2Oで洗浄した。乾燥を真空下で実施することで表題の化合物(92mg、53%)をホフホワイトの固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.42(d、1H、J=8.6Hz)、8.04(s、1H)、7.70(dd、1H、J=8.6、2.0Hz)、7.64(br s、1H)、5.83(m、1H)、3.91(m、2H)、3.40−3.93(m、4H)、3.37(m、2H)、2.33−2.40(m、2H)、2.05−2.12(m、2H)、1.72−2.00(br s、6H)、1.62(t、2H、J=6.5Hz)、1.07(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
38N
6O
2、491.3(M+H)、測定値:491.1.
【0587】
(実施例64)
(4−{1−[4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−1−メチル−エチル}−ピペラジン−1−イル)−酢酸のナトリウム塩
【化239】
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【0588】
(4−{1−[4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−1−メチル−エチル}−ピペラジン−1−イル)−酢酸エチルエステル(実施例79で調製したまま、72.0mg、0.135ミリモル)を5mLの1:1 THF/MeOHに入れることで生じさせた溶液に6N NaOH(225μL、1.35ミリモル)を加えた。撹拌を室温で16時間行った後の混合物を1:2 EtOAc/ヘキサン(3x10mL)で洗浄した。その水層に50mLの食塩水を用いた処理を受けさせた後、EtOAc(5x30mL)を用いた抽出を受けさせた。その有機層を一緒にしてH
2O(4x20mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。有機溶媒を真空下で蒸発させることで表題の化合物(66mg、92%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.14(d、1H、J=8.6Hz)、7.85(s、1H)、7.44(dd、1H、J=8.6、2.0Hz)、7.34(d、1H、J=2.0Hz)、5.72(m、1H)、3.43(s、2H)、3.00−3.19(br s、4H)、2.74(br s、4H)、2.24−2.34(m、2H)、2.05−2.11(m、2H)、1.58(t、2H、J=6.3Hz)、1.41(s、6H)、1.07(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
35N
6NaO
3、505.3(M−Na+2H)、測定値:504.9.
【0589】
(実施例65)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−1−メチル−エチル]−フェニル}−アミドの塩酸塩
【化240】
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【0590】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−1−メチル−エチル]−フェニル}−アミド(実施例78で調製したまま)およびエーテル中2NのHClを用いて実施例63に記述した如き手順に従うことで実施した。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.37(d、1H、J=8.6Hz)、8.02(s、1H)、7.50(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.44(d、1H、J=2.3Hz)、5.81(m、1H)、3.70(t、2H、J=5.1Hz)、2.83(t、2H、J=5.1Hz)、2.31−2.38(m、2H)、2.07−2.13(m、2H)、1.81(s、6H)、1.62(t、2H、J=6.3Hz)、1.11(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
24H
31N
5O
2、422.3(M+H)、測定値:421.9.
【0591】
(実施例66)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(1−モルホリン−4−イルメチル−ビニル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化241】
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【0592】
a) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−エチル)−フェニル]−アミド
【化242】
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【0593】
酢酸3−アセトキシ−2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−プロピルエステル(580mg、1.00ミリモル、実施例12の段階(c)で調製したまま)をイソプロピルアルコール(i−PrOH)(15mL)に入れることで生じさせた溶液に2N NaOH(1mL、2ミリモル)を加えた。その反応混合物を室温で1時間撹拌した後、DCM(200mL)および水(200mL)を加えた。その有機層を分離し、乾燥(Na
2SO
4)させた後、濃縮した。その残留物をシリカ(40% EtOAc−ヘキサン)で精製することで表題の化合物を得た(312mg、63%)。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
26H
36N
4O
4Si、497.2(M+H)、測定値:497.0.
【0594】
b) メタンスルホン酸2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−3−メタンスルホニルオキシ−プロピルエステル
【化243】
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【0595】
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−エチル)−フェニル]−アミド(0.600g、1.21ミリモル、この上に示した段階で調製したまま)をCH
2Cl
2(25mL)に入れることで生じさせた溶液を0℃に冷却した後、Et
3N(421mL、3.02ミリモル)およびメタンスルホニルクロライド(190mL、2.42ミリモル)で処理した。その混合物を0℃で2時間撹拌し、CH
2Cl
2で希釈した後、水で洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけて25−50% EtOAc−ヘキサンを用いることで表題の化合物(0.551g、70%)を白色の固体として得た。質量スペクトル(APCI、m/z):下記として計算した値:C
28H
40N
4O
8S
2Si、653.2(M+H)、測定値:652.8.
【0596】
c) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(1−モルホリン−4−イルメチル−ビニル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
メタンスルホン酸2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−3−メタンスルホニルオキシ−プロピルエステル(30.0mg、0.0460ミリモル、この上に示した段階で調製したまま)をTHF(1mL)に入れることで生じさせた溶液をモルホリン(200mL、2.29ミリモル)で処理した後、50℃に19時間加熱した。その混合物をEtOAcで希釈した後、水で洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物にCH
2Cl
2中20%のTFA溶液(1mL)を用いた処理を室温で一晩受けさせた。その残留物をRP−HPLC(C18)にかけて0.1% TFA/H
2O中10から80%のCH
3CNに25分かけて至らせて精製することで4.0mg(15%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.24(d、1H、J=8.0Hz)、7.93(s、1H)、7.39(dd、1H、J=8.0、2.0Hz)、7.31(d、1H、2.0Hz)、5.80−5.76(m、1H)、5.74(s、1H)、5.56(s、1H)、4.22(s、2H)、3.96−3.55(m、4H)、3.37−3.04(m、4H)、2.26−2.16(m、4H)、1.82−1.67(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
24H
27N
5O
2、418.2(M+H)、測定値:418.4.
【0597】
(実施例67)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(2−シクロヘキソ−1−エニル−4−{1−[(2−メトキシ−エチルアミノ)−メチル]−ビニル}−フェニル)−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化244】
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【0598】
表題の化合物の調製をメタンスルホン酸2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−3−メタンスルホニルオキシ−プロピルエステル(実施例66の段階(b)で調製したまま)および2−メトキシ−エチルアミンを用いて実施例66の段階(c)に示した手順に従うことで実施した。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.33(d、1H、J=8.8Hz)、8.04(s、1H)、7.47(dd、1H、J=8.8Hz、2.0Hz)、7.38(dd、1H、J=2.0Hz)、5.93−5.86(m、1H)、5.76(s、1H)、5.53(s、1H)、4.19(s、2H)、3.71−3.65(m、2H)、3.42(s、3H)、3.30−3.25(m、2H)、2.37−2.28(m、4H)、1.95−1.79(m、4H).質量スペクトル(APCI、m/z):下記として計算した値:C
23H
27N
5O
2、406.2(M+H)、測定値:406.2.
【0599】
(実施例68)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−シクロヘキソ−1−エニル−4−(1−メチルアミノメチル−ビニル)−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化245】
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【0600】
表題の化合物の調製をメタンスルホン酸2−(4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}−3−シクロヘキソ−1−エニル−フェニル)−3−メタンスルホニルオキシ−プロピルエステル(実施例66の段階(b)で調製したまま)およびTHF中のメチルアミン溶液を用いて実施例66の段階(c)に示した手順に従うことで実施した。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.33(d、1H、J=8.4Hz)、8.03(s、1H)、7.46(dd、1H、J=8.4Hz、2.4Hz)、7.37(d、1H、J=2.4Hz)、5.91−5.85(m、1H)、5.74(s、1H)、5.49(s、1H)、4.14(s、2H)、2.73(s、3H)、2.35−2.26(m、4H)、1.93−1.77(m、4H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
21H
23N
5O、362.2(M+H)、測定値:362.3.
【0601】
(実施例69)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−(2−メトキシ−エチルアミノ)−1−メチル−エチル]−フェニル}−アミドの塩酸塩
【化246】
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【0602】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−(2−メトキシ−エチルアミノ)−1−メチル−エチル]−フェニル}−アミド(750mg、1.72ミリモル、実施例20で調製したまま)をイソプロパノールに入れることで生じさせた溶液(加熱して溶解)にHCl(331mL、1.72ミリモル、イソプロパノール中5.2M)を用いた処理を室温で1時間受けさせた。その結果として生じた沈澱物を濾過で取り出し、冷ヘキサンで洗浄した後、高真空下で乾燥させることで表題の化合物(438mg、54%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.40(d、1H、J=9.2Hz)、8.04(s、1H)、7.50(dd、1H、J=9.2、2.8Hz)、7.43(d、1H、J=2.8Hz)、5.86−5.80(m、1H)、3.59−3.52(m、2H)、3.38(s、3H)、2.97−2.89(m、2H)、2.40−2.32(m、2H)、2.16−2.10(m、2H)、1.82(s、6H)、1.68−1.60(m、2H)、1.13(s、6H).質量スペクトル(APCI、m/z):下記として計算した値:C
25H
33N
5O
2、436.3(M+H)、測定値:435.8.
【0603】
(実施例70)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−(4−メトキシ−ベンジルスルファニル)−1−メチル−エチル]−フェニル}−アミド
【化247】
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【0604】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(実施例14の段階(d)で調製したまま、86mg、0.22ミリモル)および(4−メトキシ−フェニル)−メタンチオール(157μL、1.13ミリモル)を2mLのDCMに入れることで生じさせた0℃の混合物に175μL(2.27ミリモル)のTFAを加えた。その混合物を室温に一晩温め、その時点でそれをDCM(20mL)で希釈し、水(1x20mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用調製用TLC(5% メタノール−CHCl
3)で精製することで表題の化合物を得た(63mg、54%)。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ12.78(br s、1H)、9.75(s、1H)、8.32(d、1H、J=8.6Hz)、7.75(s、1H)、7.51(dd、1H、J=7.5、2.1Hz)、7.41(d、1H、J=2.1Hz)、7.04(d、2H、J=8.6Hz)、6.75(d、2H、J=8.6Hz)、5.80(m、1H)、3.75(s、3H)、3.41(s、2H)、2.31(m、2H)、2.13(m、2H)、1.72(s、6H)、1.61(t、2H、J=6.2Hz)、1.12(s、6H).
【0605】
(実施例71)
チオ酢酸S−{1−[4−[(4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボニル)−アミノ]−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−1−メチル−エチル}エステル
【化248】
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【0606】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(実施例14の段階(d)で調製したまま)およびチオ酢酸を用いて実施例70に記述した条件を用いることで実施した。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ9.73(s、1H)、8.29(d、1H、J=8.6Hz)、7.74(s、1H)、7.49−7.47(m、1H)、7.35(d、1H、J=2.2Hz)、5.79(m、1H)、2.32−2.28(m、2H)、2.20(s、3H)、2.11(m、2H)、1.86(s、6H)、1.59(t、2H、J=6.2Hz)、1.11(s、6H).
【0607】
(実施例72)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−メチル−1−(ピリジン−2−イルアミノ)−エチル]−フェニル}−アミド
【化249】
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【0608】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(実施例14の段階(d)で調製したまま、120mg、0.317ミリモル)および2−アミノピリジン(448mg、4.76ミリモル)を5mLのDCMに入れることで生じさせた0℃の混合物に244μL(3.17ミリモル)のTFAを加えた。その混合物を室温に温め、その時点でそれを氷浴で冷却した後、濾過した。その濾液に濃縮を真空下でMeOH(10mL)を用いて受けさせた後、調製用薄層クロマトグラフィーを用いた精製[10% MeOH−CHCl
3を用いて(2x)]を受けさせることで2.5mg(2%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H−NMR(CDCl
3−CD
3OD;400MHz):δ8.16 (d、1H、J=8.6Hz)、7.88(m、1H)、7.64(s、1H)、7.29(m、1H)、7.18(d、1H、J=2.0Hz)、7.16−7.11(m、1H)、7.47−7.44(m、1H)、5.81(d、1H、J=8.6Hz)、5.66(m、1H)、2.16−2.13(m、2H)、1.99(m、2H)、1.59(s、6H)、1.52−1.44(m、2H)、0.99(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
27H
30N
6O 455.2(M+H)、測定値:455.1.
【0609】
(実施例73)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1−メチル−1−(6−メチル−ピリジン−2−イルアミノ)−エチル]−フェニル}−アミド
【化250】
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【0610】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−アミド(実施例14の段階(d)で調製したまま)および2−アミノ−6−メチルピリジンを用いて実施例72に記述した条件を用いることで実施した。
1H−NMR(CDCl
3−CD
3OD;400MHz):δ8.26(dd、1H、J=8.6、2.0Hz)、7.76(s、1H)、7.54−7.49(m、1H)、7.28−7.22(m、1H)、7.14(d、1H、J=2.2Hz)、6.58(d、1H、J=7.3Hz)、6.07(m、1H)、5.67(m、1H)、2.46(s、3H)、2.20−2.14(m、2H)、2.00(m、2H)、1.71(s、6H)、1.51−1.48(m、2H)、1.00(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
28H
32N
6O、469.2(M+H)、測定値:469.1.
【0611】
以下に示す実施例の製造を以下の表に示す如き相当する反応体を用いて前記実施例の手順に従って実施した:
【表3】
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【0612】
【表4】
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【0613】
【表5】
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【0614】
以下に示す実施例の製造を以下の表に示す如き相当する反応体を用いて前記実施例の手順に従って実施する:
【0615】
【表6】
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【0616】
【表7】
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【0617】
【表8】
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【0618】
【表9】
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【0619】
【表10】
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【0620】
【表11】
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【0621】
【表12】
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【0622】
【表13】
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【0623】
【表14】
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【0624】
【表15】
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【0625】
【表16】
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【0626】
【表17】
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【0627】
【表18】
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【0628】
【表19】
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【0629】
【表20】
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【0630】
【表21】
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【0631】
【表22】
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【0632】
【表23】
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【0633】
【表24】
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【0634】
【表25】
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【0635】
【表26】
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【0636】
【表27】
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【0637】
【表28】
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【0638】
【表29】
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【0639】
【表30】
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【0640】
以下に示す実施例の製造を本資料および当技術分野の技術者に公知の他の手順に従って実施した:
【0641】
(実施例138)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1,1−ジメチル−2−(2−メチルスルファニル−エチルアミノ)−エチル]−フェニル}−アミド
【化251】
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【0642】
a) 2−メチル−2−(4−ニトロ−フェニル)−プロパン−1−オール
【化252】
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【0643】
水素化リチウムアルミニウム(1.00g、26.3ミリモル)を50mLのTHFに入れることで生じさせた0℃の懸濁液に2−メチル−2−(4−ニトロ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル(2.20g、9.86ミリモル、Hartwig他、J.Am.Chem.Soc、2004、126、5182)を10mLのTHFに入れて滴下した。その結果として得た混合物を0℃で3時間撹拌し、1mLのH
2Oに続いて1mLの15% NaOH水溶液および3mLのH
2Oで処理した。固体をセライトを用いた濾過で除去した後、その濾液に濃縮を真空下で受けさせることで明黄色の油を得た(1.56g、81%)。その生成物をさらなる精製無しに次の段階で用いた。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ7.92(d、2H、J=8.6Hz)、7.55(d、2H、J=8.6Hz)、3.69(s、2H)、1.40(s、6H).
【0644】
b) t−ブチル−ジメチル−[2−メチル−2−(4−ニトロ−フェニル)−プロポキシ]−シラン
【化253】
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【0645】
2−メチル−2−(4−ニトロ−フェニル)−プロパン−1−オール(この上に示した段階で調製したまま、1.50g、7.68ミリモル)およびt−ブチル−ジメチルシリルクロライド(1.51g、9.99ミリモル)を60mLのDCMに入れることで生じさせた混合物にイミダゾール(3.09g、45.4ミリモル)をゆっくり加えた。撹拌を室温で16時間行った後の混合物を40mLのDCMで処理した後、H
2O(30mL)、15%のクエン酸水溶液(30mL)そして食塩水(20mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(0−5% EtOAc/ヘキサン)で精製することで1.82g(65%)の表題の化合物を明褐色の油として得た。
1H−NMR(CDCl
3;400MHz):δ7.85(d、2H、J=8.8Hz)、7.52(d、2H、J=8.8Hz)、3.59(s、2H)、1.35(s、6H)、0.86(s、9H)、−0.04(s、6H).
【0646】
c) 4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−フェニルアミン
【化254】
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【0647】
t−ブチル−ジメチル−[2−メチル−2−(4−ニトロ−フェニル)−プロポキシ]−シラン(この上に示した段階で調製したまま、1.70g、5.49ミリモル)および10% Pd/C(850mg、50重量%)を30mLのEtOAcに入れることで生じさせた室温の混合物をH
2(バルーン圧)下で6時間撹拌した。そのPd触媒をセライトを用いた濾過で除去した後、その濾液に濃縮を受けさせた。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(5−10% EtOAc/DCM)で精製することで1.43g(93%)の表題の化合物を明褐色の油として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
16H
29NOSi、280.2(M+H)、測定値:280.4.
【0648】
d) 2−ブロモ−4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−フェニルアミン
【化255】
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【0649】
4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、1.41g、5.04ミリモル)を25mLのDCMに入れることで生じさせた0℃の溶液にN−ブロモスクシニミド(NBS)(898mg、5.04ミリモル)を3分割して5分かけてゆっくり加えた。撹拌を室温で2時間行った後の混合物を50mLのEtOAcで処理した後、H
2O(2x30mL)そして食塩水H
2O(20mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(DCM)で精製することで1.59g(88%)の表題の化合物を明黄色の油として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
16H
28BrNOSi、358.1(M+H)、測定値:358.4.
【0650】
e) 4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニルアミン
【化256】
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【0651】
2−ブロモ−4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、1.50g、4.19ミリモル)、4,4−ジメチルシクロヘキセン−1−イルホウ素酸(1.09g、4.61ミリモル)およびPd(PPh
3)
4(484mg、0.419ミリモル)を50mLの1,4−ジオキサンに入れることで生じさせた混合物にNa
2CO
3水溶液(16.8mL、33.5ミリモル、2.0M)を加えた。その結果として得た混合物をAr下90℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、その混合物を150mLのEtOAcで処理した後、H
2O(3x30mL)そして食塩水(30mL)で洗浄した。その有機層を乾燥(Na
2SO
4)させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲル使用フラッシュクロマトグラフィー(5−10% EtOAc/ヘキサン)で精製することで1.46g(90%)の表題の化合物を無色の油として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
24H
41NOSi、388.3(M+H)、測定値:388.3.
【0652】
f) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド
【化257】
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【0653】
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム(実施例1の段階(d)で調製したまま、1.37g、4.49ミリモル)およびピリジン(363μL、4.49ミリモル)を15mLのDCMに入れることで生じさせた0℃の混合物にSOCl
2(328μL、4.49ミリモル)を加えた。撹拌をAr下0℃で0.5時間行った後、その結果として得た混合物を室温に温め、そして4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、1.45g、3.74ミリモル)を15mLのDCMに入れることで生じさせた0℃の溶液に加えた。撹拌をAr下0℃で2時間行った後の反応物を室温に温めた。100mLのEtOAcで処理した後の混合物をH
2O(20mL)、10%のクエン酸水溶液(20mL)、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)そして食塩水(20mL)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0−5% EtOAc/ヘキサン)で精製することで表題の化合物(2.22g、93%)を明褐色の油として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
35H
56N
4O
3Si
2、637.4(M+H)、測定値:637.2.
【0654】
g) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−フェニル]−アミド
【化258】
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【0655】
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、2.20g、3.45ミリモル)およびフッ化テトラブチルアンモニウムの水和物(4.52g、17.3ミリモル)を25mLのTHFに入れることで生じさせた溶液を50℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後の混合物を100mLのEtOAcで処理した後、飽和NH
4Cl水溶液(20mL)、H
2O(20mL)そして食塩水(20mL)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0−4%
MeOH/DCM)で精製することで表題の化合物(1.25g、92%)を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
28N
4O
2、393.2(M+H)、測定値:393.2.
【0656】
h) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル)−フェニル]−アミド
【化259】
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【0657】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、1.00g、2.55ミリモル)およびNaHCO
3(1.07g、12.8ミリモル)を40mLのDCMに入れることで生じさせた0℃の混合物にDess−Martinペリオジナン(periodinane)(Adv.Syn.Chem.、2004、346、111−124、2.16g、5.10ミリモル)を加えた。撹拌を0℃で0.5時間行った後の反応物を室温に温めて撹拌を2時間継続した。その混合物を100mLのEtOAcで処理した後、10%のNa
2S
2O
3水溶液(2x20mL)、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)、H
2O(20mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0−3% MeOH/DCM)で精製することで表題の化合物(876mg、88%)を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
23H
26N
4O
2、391.2(M+H)、測定値:391.1.
【0658】
i) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1,1−ジメチル−2−(2−メチルスルファニル−エチルアミノ)−エチル]−フェニル}−アミド
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル)−フェニル]−アミド(この上に示した段階で調製したまま、60.0mg、0.154ミリモル)および2−メチルスルファニル−エチルアミン(84mg、0.92ミリモル)を2mLの1,2−ジクロロエタンに入れることで生じさせた混合物にトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(49.0mg、0.231ミリモル)を加えた。撹拌を室温で3時間行った後の混合物をEtOAc(40mL)で処理した後、飽和NaHCO
3水溶液(10mL)、H
2O(10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(1−3% MeOH/DCM)で精製することで表題の化合物(45.0mg、63%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(1:1 CD
3OD/CDCl
3;400MHz):δ8.22(d、1H、J=8.6Hz)、7.78(s、1H)、7.27(dd、1H、J=8.6、2.0Hz)、7.14(d、1H、J=2.0Hz)、5.73(m、1H)、2.77(s、2H)、2.68(t、2H、J=6.3Hz)、2.55(t、2H、J=6.3Hz)、2.27(m、2H)、2.06(m、2H)、1.92(s、3H)、1.57(t、2H、J=6.3Hz)、1.35(s、6H)、1.07(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
26H
35N
5OS、466.3(M+H)、測定値:466.2.
【0659】
(実施例139)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[2−(2−メタンスルホニル−エチルアミノ)−1,1−ジメチル−エチル]−フェニル}−アミド
【化260】
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【0660】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[1,1−ジメチル−2−(2−メチルスルファニル−エチルアミノ)−エチル]−フェニル}−アミド(実施例138の段階(i)で調製したまま、38.0mg、0.0816ミリモル)を2mLのDCMと50μLのi−PrOHに入れることで生じさせた室温の溶液にチタン(IV)イソプロポキサイド(24.0μL、0.0816ミリモル)を加えた。その混合物を0℃に冷却した後、H
2O
2(18.0μL、0.163ミリモル、H
2O中30重量%)を加えた。撹拌を0℃で0.5時間そして室温で2時間行った後の混合物をEtOAc(50mL)で処理し、飽和NaHCO
3水溶液(10mL)、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)そして食塩水(10mL)で洗浄した後、乾燥(Na
2SO
4)させた。その有機層に濃縮を真空下で受けさせた後、その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(1−3% MeOH/DCM)で精製することで表題の化合物(39.8mg、98%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(1:1 CD
3OD/CDCl
3;400MHz):δ8.17(d、1H、J=8.6Hz)、7.86(s、1H)、7.27(d、1H、J=8.6Hz)、7.14(br s、1H)、5.73(m、1H)、3.12(t、2H、J=5.9Hz)、2.99(t、2H、J=5.9Hz)、2.86(s、3H)、2.76(s、2H)、2.28(m、2H)、2.07(m、2H)、1.58(t、2H、J=6.3Hz)、1.33(s、6H)、1.07(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
26H
35N
5O
3S、498.3(M+H)、測定値:498.2.
【0661】
(実施例140)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[2−(2,2−ジメチル−テトラヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピロール−5−イル)−1,1−ジメチル−エチル]−フェニル}−アミド
【化261】
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【0662】
表題の化合物の調製を4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−(1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル)−フェニル]−アミド(実施例138の段階(h)で調製したまま、60.0mg、0.154ミリモル)および2,2−ジメチル−テトラヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピロール(Couturier、M.他、Organic Process Research & Development、2002、6、42−48、132mg、0.924ミリモル)を用いて実施例138の段階(i)に示した手順を用いることで実施した。シリカゲルクロマトグラフィー(1−3% MeOH/DCM)で表題の化合物(49.3mg、63%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(1:1 CD
3OD;400MHz):8.13(d、1H、J=8.6Hz)、7.98(s、1H)、7.32(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.21(d、1H、J=2.3Hz)、5.73(m、1H)、4.48(m、2H)、2.70(d、2H、J=11.4Hz)、2.59(s、2H)、2.31(m、2H)、2.08(m、2H)、1.98−2.04(m、2H)、1.59(t、2H、J=6.3Hz)、1.44(s、3H)、1.34(s、6H)、1.23(s、3H)、1.09(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
30H
39N
5O
3、518.3(M+H)、測定値:518.3.
【0663】
(実施例141)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−[2−(3,4−ジヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−1,1−ジメチル−エチル]−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミドの塩酸塩
【化262】
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【0664】
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[2−(2,2−ジメチル−テトラヒドロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピロール−5−イル)−1,1−ジメチル−エチル]−フェニル}−アミド(実施例140で調製したまま、42.0mg、0.0811ミリモル)を2mLの1:1 1N HCl/THFに入れることで生じさせた溶液を80℃で0.5時間撹拌した。室温に冷却した後の混合物を40mLのEtOAcで処理した後、真空下で濃縮することで表題の化合物(38.8mg、91%)を無色の油として得た。
1H−NMR(1:1 CD
3OD;400MHz):8.29(d、1H、J=8.6Hz)、8.00(s、1H)、7.43(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、7.32(d、1H、J=2.3Hz)、5.77(m、1H)、4.17(m、2H)、3.64(s、2H)、3.31−3.37(m、2H)、2.98−3.07(m、2H)、2.34(m、2H)、2.09(m、2H)、1.61(t、2H、J=6.3Hz)、1.51(s、6H)、1.10(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
27H
35N
5O
3、478.3(M+H)、測定値:478.3.
【0665】
以下の化合物の調製を示す如き実施例に従って実施した:
【表31】
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【0666】
【表32】
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【0667】
以下の実施例の製造を本資料に記述した手順および当技術分野の技術者に公知の他の手順に従って実施した.
【0668】
【表33】
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【0669】
(実施例150)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イルメチル]−フェニル}−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化263】
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【0670】
a) 2−[4−(4−ニトロ−ベンジル)−ピペラジン−1−イル]−エタノールの臭化水素酸塩
【化264】
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【0671】
2−ピペラジン−1−イル−エタノール(5.10g、38.4ミリモル)をEtOH(30mL)に入れることで生じさせた溶液を0℃に冷却した後、1−ブロモメチル−4−ニトロ−ベンゼン(8.30g、38.4ミリモル)を分割して用いて処理した。その混合物を室温に温めて室温で3時間撹拌した。その混合物を濾過し、固体をEtOHで洗浄した後、空気乾燥させることで表題の化合物(9.72g、73%)を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
13H
19N
3O
3、266.1(M+H)、測定値:266.2.
【0672】
b) 1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−4−(4−ニトロ−ベンジル)−ピペラジン
【化265】
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【0673】
2−[4−(4−ニトロ−ベンジル)−ピペラジン−1−イル]−エタノールの臭化水素酸塩(この上に示した段階で調製したまま、1.00g、2.89ミリモル)をDMF(3mL)に入れることで生じさせた室温の懸濁液をイミダゾール(688mg、10.1ミリモル)およびt−ブチル−クロロ−ジメチル−シラン(566mg、3.76ミリモル)で3時間処理した。その混合物をEtOAc(50mL)と食塩水(50mL)の間で分離させることで層分離を起こさせた。その有機層を食塩水(3x40mL)で洗浄した。その水層を一緒にしてEtOAc(1x50mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にしてMgSO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をFlashMaster装置に備わっている50−g Isolute SPEカラムにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いて精製することで表題の化合物(1.03g、94%)を淡黄色の油として得たが、これは放置すると固化した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
19H
33N
3O
3Si、380.2(M+H)、測定値:380.2.
【0674】
c) 4−{4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−フェニルアミン
【化266】
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【0675】
1−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−4−(4−ニトロ−ベンジル)−ピペラジン(この上に示した段階で調製したまま、279mg、0.735ミリモル)をMeOH(4mL)と水(4mL)に入れることで生じさせた溶液を固体状NH
4Cl(393mg、7.35ミリモル)およびZn粉末(240mg、3.67ミリモル)で処理した。その混合物を50℃で2時間そして室温で16時間撹拌した。その混合物をEtOAcと水の間で分離させた。層分離を実施した後、その水層にEtOAcを用いた抽出を受けさせた。その有機層を一緒にしてMgSO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をFlashMaster装置に備わっている20−g Isolute SPEカラムにかけてEtOAcを用いて精製することで表題の化合物(204mg、79%)を黄色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
19H
35N
3OSi、350.3(M+H)、測定値:350.2.
【0676】
d) 2−ブロモ−4−{4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−フェニルアミン
【化267】
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【0677】
4−{4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、204mg、0.582ミリモル)をCH
3CN(6mL)に入れることで生じさせた溶液を0℃に冷却した後、NBSをCH
3CN中の溶液(6mL)として滴下することで処理した。溶媒を真空下で蒸発させた。その残留物をEtOAcで取り上げた後、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をFlashMaster装置に備わっている20−g Isolute SPEカラムにかけて25−50% EtOAc−ヘキサンを用いて精製することで表題の化合物(80.9mg、32%)をホフホワイトの固体として得た.質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
19H
34N
3OSiBr
、428.2/430.2(M+H)、測定値:428.1/430.0.
【0678】
e) 4−{4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニルアミン
【化268】
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【0679】
2−ブロモ−4−{4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、305mg、0.712ミリモル)をDME(15mL)に入れることで生じさせた溶液をLiCl(36.2mg、0.854ミリモル)、4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(202mg、8.54ミリモル)およびNa
2CO
3水溶液(2.85mL、5.69ミリモル、2.0M)で処理した。その混合物に音波処理による脱気を受けさせ、それをAr下に置き、Pd(PPh
3)
4(82.2mg、0.0712ミリモル)で処理した後、80℃に21時間加熱した。その混合物に濃縮を真空下で受けさせた後、その残留物をEtOAc(60mL)と水(60mL)の間で分離させた。層分離を実施した後、その有機層を食塩水(1x20mL)で洗浄した。その水層を一緒にしてEtOAc(2x20mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にしてMgSO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をFlashMaster装置に備わっている20−g Isolute SPEカラムにかけて50% EtOAc−ヘキサンを用いて精製することで表題の化合物(233mg、72%)を明黄褐色のガラス状固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
27H
47N
3OSi、458.4(M+H)、測定値:458.1.
【0680】
f) 4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−{4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド
【化269】
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【0681】
4−{4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニルアミン(この上に示した段階で調製したまま、233mg、0.590ミリモル)をCH
2Cl
2(10mL)に入れることで生じさせた室温の溶液を4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸カリウム塩(実施例1の段階(d)で調製したまま、188mg、0.610ミリモル)、PyBroP(332mg、0.713ミリモル)およびDIEA(177μL、10.2ミリモル)で1時間処理した。その混合物をCH
2Cl
2(40mL)で希釈した後、水(1x30mL)そして飽和NaHCO
3水溶液(1x30mL)で洗浄した。その水層を一緒にしてCH
2Cl
2(1x30mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にしてMgSO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をFlashMaster装置に備わっている20−g Isolute SPEカラムにかけて10−25% EtOAc−ヘキサンを用いて精製することで表題の化合物(223mg、62%)をホフホワイトの固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
38H
62N
6O
3Si
2、707.4(M+H)、測定値:707.4.
【0682】
g) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イルメチル]−フェニル}−アミドのトリフルオロ酢酸塩
4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[4−{4−[2−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−ピペラジン−1−イルメチル}−2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−フェニル]−アミド(78.0mg、0.110ミリモル)をDMF(2mL)に入れることで生じさせた懸濁液を60℃に加熱した後、フッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)の一水和物(144mg、0.552ミリモル)で処理した。その混合物を60℃で16時間撹拌し、EtOAc(60mL)で希釈した後、食塩水(3x40mL)で洗浄した。その水層を一緒にしてEtOAc(1x20mL)を用いた抽出を実施した。その有機層を一緒にしてMgSO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をRP−HPLC(C18)にかけて0.1% TFA/H
2O中10から80%のCH
3CNに25分かけて至らせて精製することで表題の化合物(59.1mg、93%)を白色の固体として得た。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.27(d、1H、J=8.8Hz)、8.03(s、1H)、7.34(dd、1H、J=8.8、2.8Hz)、7.27(d、1H、J=2.8Hz)、5.81−5.75(m、1H)、3.90−3.81(m、4H)、3.44−3.25(br s、4H)、3.23−3.16(m、2H)、3.10−2.85(br s、4H)、2.38−2.29(m、2H)、2.14−2.06(m、2H)、1.66−1.58(m、2H)、1.11(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
26H
34N
6O
2、463.3(M+H)、測定値:463.2.
【0683】
(実施例151)
4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩
【化270】
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【0684】
a) 4−(4−ニトロ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル
【化271】
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【0685】
ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(1.90g、10.2ミリモル)およびトリエチルアミン(1.55mL、11.1ミリモル)をCH
3CN(9mL)に入れることで生じさせた溶液に1−ブロモメチル−4−ニトロ−ベンゼン(2.00g、9.26ミリモル)をCH
3CN(15mL)中の溶液として用いた処理を室温で20分間受けさせた。その混合物に濃縮を真空下で受けさせた。その残留物をCH
2Cl
2(20mL)で取り上げた後、水(1x20mL)で洗浄した。その水層にCH
2Cl
2(2x20mL)を用いた抽出を受けさせ、その有機層を一緒にして水(1x40mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させた後、真空下で濃縮した。その残留物をFlashMaster装置に備わっている50−g Isolute SPEカラムにかけて10−25% EtOAc−ヘキサンを用いて精製することで表題の化合物(2.82g、95%)を白色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
16H
23N
3O
4、322.2(M+H)、測定値:321.9.
【0686】
b) 4−(4−アミノ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル
【化272】
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【0687】
4−(4−ニトロ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(2.82g、8.77ミリモル)の溶液に水添を5% Pd/Cカートリッジが備わっているH−Cube装置を用いて下記の条件下で受けさせた:流量=1mL/分、カラム加熱温度=30℃、H
2圧=40バール。反応を完了させる目的で前記材料を前記カラムに更に2回通した。溶媒を真空下で蒸発させた。その残留物をFlashMaster装置に備わっている50−g Isolute SPEカラムにかけて25−50% EtOAc−ヘキサンを用いて精製することで表題の化合物(1.70g、67%)を黄色の固体として得た。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
16H
25N
3O
2、292.2(M+H)、測定値:292.1.
【0688】
c) 4−(4−アミノ−3−ブロモ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル
【化273】
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【0689】
表題の化合物の調製を4−(4−アミノ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例150の段階(d)に記述したようにして実施した。質量スペクトル(APCI、m/z):下記として計算した値:C
16H
24N
3O
2Br、370.1/372.1(M+H)、測定値:370.3/372.0.
【0690】
d) 4−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル
【化274】
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【0691】
表題の化合物の調製を4−(4−アミノ−3−ブロモ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例150の段階(e)に記述したようにして実施した。質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
24H
37N
3O
2、400.3(M+H)、測定値:400.1.
【0692】
e) 4−[4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル
【化275】
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【0693】
表題の化合物の調製を4−[4−アミノ−3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例150の段階(f)に記述したようにして実施した。質量スペクトル(APCI、m/z):下記として計算した値:C
35H
52N
6O
4Si、649.4(M+H)、測定値:649.2.
【0694】
f) 4−シアノ−1H−イミダゾール−2−カルボン酸[2−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−フェニル]−アミドのトリフルオロ酢酸塩 表題の化合物の調製を4−[4−{[4−シアノ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボニル]−アミノ}3−(4,4−ジメチル−シクロヘキソ−1−エニル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(この上に示した段階で調製したまま)を用いて実施例150の段階(g)に記述したようにして実施した。
1H−NMR(CD
3OD;400MHz):δ8.31−8.23(m、1H)、8.03(s、1H)、7.37−7.29(m、1H)、7.29−7.23(m、1H)、5.81−5.74(m、1H)、3.85(s、2H)、3.39−3.28(m、4H)、3.04−2.85(m、4H)、2.38−2.27(m、2H)、2.14−2.03(m、2H)、1.66−1.56(m、2H)、1.11(s、6H).質量スペクトル(ESI、m/z):下記として計算した値:C
24H
30N
6O、419.3(M+H)、測定値:419.1.
【0695】
IV. 結果
蛍光偏光競合免疫測定法
合成CSF−1R
555−568 ペプチド(SYEGNSYTFIDPTQ)を用いて化合物がチロシンのCSF−1R燐酸化を阻害する度合を測定する目的で蛍光偏光競合免疫測定法を用いた。この検定を黒色の96穴ミクロプレート(カタログ番号42−000−0117、Molecular Devices、Sunnyvale、CA)を用いて実施した。各穴に5μLの化合物(4%のDMSOに入れた)を入れて、これを検定用緩衝液[100mM HEPES(ヒドロキシエチルピペラジンエチルスルホン酸ナトリウム)、pH7.5、1mM DTT(ジチオトレイトール)、0.01% Tween−20)中3.5nMのCSF−1Rと25mMのMgCl
2(2μL)および検定用緩衝液中1540μMのペプチド(2μL)と一緒にして混合した。検定用緩衝液中10mMのATPを1μL添加することでキナーゼ反応を開始させた。10μLの反応混合物中の最終濃度は100mMのHEPES(pH7.5)、1mMのDTT、0.01%のTween−20、2%のDMSO、308μMのSYEGNSYTFIDPTQ、1mMのATP、5mMのMgCl
2および0.7nMのCSF−1Rであった。正および負対照の穴を各プレートに含め、その場合には、検定用緩衝液中4%のDMSOを当該化合物の代わりに用い、加うるに、正対照の穴には反応開始前に50mMのEDTA(エチレンジアミンテトラ酢酸)を1.2μL入れた。
【0696】
前記プレートにカバーを付けた後、室温で80分間インキュベートした。50mMのEDTAを1.2μL添加することで反応を停止させた。次に、各穴に10Xの抗−ホスホチロシン抗体と10XのPTKグリーントレーサーとFP希釈用緩衝液がそれぞれ1:1:3の混合物(カタログ番号P2837、Invitrogen、Carlsbad、CA)を10μL入れた。前記プレートにカバーを付け、室温で30分間インキュベートした後、蛍光偏光をAnalystプレートリーダー(Molecular Devices)で読み取った。装置の設定は下記であった:485nmの励起、530nmの発光、505nmのカットオフフィルター;Z高:穴の中央部;gファクター:0.93。このような条件にすると正および負対照が示した蛍光偏光値はそれぞれ約290および160であり、それらを用いてCSF−1R反応の100%および0%阻害を定義した。報告するIC
50値は少なくとも3回行った実験の中の3実験の平均である。
【0697】
CSF−1誘発骨髄由来マクロファージ検定
FCSを10%と組換え型マウスCSF−1を50ng/ml補充しておいたアルファ−MEMを細菌学用皿に入れてその中でマウス骨髄を培養することを通してマクロファージを得る。6日目にマクロファージを皿から脱離させ、洗浄した後、FCS(ウシ胎仔血清)含有量が10%のアルファ−MEMに入れて細胞数が1mL当たり0.05百万個になるように再懸濁させる。細胞懸濁液を96穴培養プレートに穴1個当たり100μlになるように分配する。穴にCSF−1を15ng/mlとインドメタシンを3μMと試験化合物の一連の希釈液を3Xの量で入れておいた培地を50μl添加することによるさらなる補充を受けさせる。その細胞を37度において5%のCO
2下で30時間培養する。最後の6時間の間に培養物にブロモデオキシウリジン(BrDU)の1:500希釈液を入れておいた培地を追加的に30μl用いた補充を受けさせる。この培養期間が終了した時点で前記プレートを1000RPMで1分間回転させた後、培地をピペットで130μL除去して代わりに150μLの定着液を入れて室温に1時間置く。次に、その定着液を前記プレートから除去した後、そのプレートを空気乾燥させる。その定着させて乾燥させた細胞の中に取り込まれているBrDUを特異的ELISAを用いて量化する。
【0698】
表1に、本発明の代表的化合物が示した検定結果を示す。
【表34】
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【0699】
【表35】
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【0700】
【表36】
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【0701】
【表37】
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【0702】
【表38】
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【0703】
【表39】
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【0704】
【表40】
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【0705】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【0706】
【表42】
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【0707】
表1中の用語“N/A”は“入手不能”を意味する。
【0708】
この上の明細書に本発明の原理を例示の目的で示した実施例を伴わせて教示してきたが、本発明の実施は本請求項およびこれらの相当物の範囲内に入る如き通常の変形、応用形および/または修飾形の全部を包含することは理解されるであろう。
【0709】
この上の明細書に開示した出版物は全部引用することによって完全に本明細書に組み入れられる。