特許第5932758号(P5932758)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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5932758ケーブル誤接続防止治具及びケーブル誤接続防止方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5932758
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】ケーブル誤接続防止治具及びケーブル誤接続防止方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/64 20060101AFI20160526BHJP
   H01R 13/641 20060101ALI20160526BHJP
   H01R 13/645 20060101ALI20160526BHJP
   H01B 7/00 20060101ALI20160526BHJP
   H01B 7/36 20060101ALI20160526BHJP
   H02G 1/00 20060101ALI20160526BHJP
   H02G 1/06 20060101ALI20160526BHJP
【FI】
   H01R13/64
   H01R13/641
   H01R13/645
   H01B7/00 306
   H01B7/36 B
   H01B7/36 Z
   H02G1/00
   H02G1/06
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-237602(P2013-237602)
(22)【出願日】2013年11月18日
(65)【公開番号】特開2015-99641(P2015-99641A)
(43)【公開日】2015年5月28日
【審査請求日】2015年3月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232140
【氏名又は名称】NECフィールディング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(72)【発明者】
【氏名】武内 正和
【審査官】 片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3153662(JP,U)
【文献】 実開平07−025589(JP,U)
【文献】 特開2001−006817(JP,A)
【文献】 特開平07−264238(JP,A)
【文献】 特開平08−233890(JP,A)
【文献】 特開2013−061261(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/64
H01B 7/00
H01B 7/36
H01R 13/641
H01R 13/645
H02G 1/00
H02G 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器のポートに接続可能なダミーコネクタ、及び、第1確認部を有する第1ダミー治具と、
前記ポートから外された実ケーブルのコネクタに接続可能なダミーポート、及び、前記第1確認部と嵌め合い可能又は照合可能な第2確認部を有する第2ダミー治具と、
を備えることを特徴とするケーブル誤接続防止治具。
【請求項2】
前記第1確認部及び前記第2確認部の一方は、所定パターンの凸部を有し、
前記第1確認部及び前記第2確認部の他方は、前記凸部に対応するパターンの凹部を有することを特徴とする請求項1記載のケーブル誤接続防止治具。
【請求項3】
前記第1確認部及び前記第2確認部の一方は、磁石を有し、
前記第1確認部及び前記第2確認部の他方は、前記磁石に引き寄せられる磁性体を有することを特徴とする請求項1又は2記載のケーブル誤接続防止治具。
【請求項4】
前記第1ダミー治具及び前記第2ダミー治具は、同じ色になっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のケーブル誤接続防止治具。
【請求項5】
前記第1ダミー治具は、前記ダミーコネクタと前記第1確認部とを連結する第1ケーブルを有し、
前記第2ダミー治具は、前記ダミーポートと前記第2確認部とを連結する第2ケーブルを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のケーブル誤接続防止治具。
【請求項6】
前記第1ダミー治具及び前記第2ダミー治具の一方又は両方は、着脱可能なマーカを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一記載のケーブル誤接続防止治具。
【請求項7】
前記第1ダミー治具及び前記第2ダミー治具の対を複数備え、
前記第1ダミー治具及び前記第2ダミー治具の対ごとに色分けされていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一記載のケーブル誤接続防止治具。
【請求項8】
前記ダミーコネクタは、前記ポートに絶縁状態で接続され、
前記ダミーポートは、前記コネクタに絶縁状態で接続されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一記載のケーブル誤接続防止治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル誤接続防止治具およびケーブル誤接続防止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク機器のメンテナンスを行うとき、ネットワーク機器の複数のポートに複数のケーブル(例えば、LAN(Local Area Network)ケーブル)を抜き差しする場合がある。このようなケーブルの抜き差しを行う際、複数のポートが同じ形状となっているため、ケーブルを接続するべきポートが分からなくなり、ケーブルを誤ったポートに接続(ケーブル誤接続)してしまう可能性がある。このようなケーブル誤接続を防止するために、機器に表示されているポート番号で識別したり、機器やケーブルに接続先を示すタグ、テープ、シール等の識別要素を付けることがある。
【0003】
また、特許文献1〜3には、ケーブルと機器を接続した後、検査装置(検出装置)を用いて、ケーブルの電気的導通状態又は電気信号に基づいて、ケーブルが正しく接続されたか否かを判定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−264238号公報
【特許文献2】特開平8−233890号公報
【特許文献3】特開2013−61261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。
【0006】
機器やケーブルにタグ、テープ、シール等の識別要素を付ける場合、識別要素は、通常、機器設置時に付けられる。このため、修理、入替又は移設などの機器のメンテナンスを行う時期には、識別要素は汚れており、判読できない状態となっていることが多い。また、タグは、通常、機器側には付けないため、ケーブルを機器から抜く前に、ケーブルの接続先に関するメモを取ることが求められる。しかし、メモを取ったとしても、多くの類似する機器が多数並んでいる状況では、ケーブルが接続される機器又はポートの誤認により、ケーブルの誤接続が発生する可能性がある。
【0007】
また、特許文献1〜3に記載の技術では、ケーブルの電気的導通状態又は電気信号に基づいて電気的な判定を行うため、手間が掛かるとともに、電気的な判定装置(検出装置)が必要となる。また、特許文献1〜3に記載の技術では、ケーブルを機器に接続した後に判定を実行するため、ケーブルの誤接続があった場合には、正しいケーブルが機器に接続されるまでケーブルを抜き差しする必要があるため、余分な手間が掛かる。
【0008】
本発明の主な課題は、判定装置を用いず、かつ、手間を掛けずに機器に対するケーブルの誤接続を防止できるケーブル誤接続防止治具及びケーブル誤接続防止方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の視点においては、ケーブル誤接続防止治具において、機器のポートに接続可能なダミーコネクタ、及び、第1確認部を有する第1ダミー治具と、前記ポートから外された実ケーブルのコネクタに接続可能なダミーポート、及び、前記第1確認部と嵌め合い可能又は照合可能な第2確認部を有する第2ダミー治具と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の視点においては、ケーブル誤接続防止方法において、機器のポートから実ケーブルのコネクタを外す第1工程と、前記第1工程の後、前記コネクタに第2ダミー治具のダミーポートを接続するとともに、前記ポートに第1ダミー治具のダミーコネクタを接続する第2工程と、前記第2工程の後、前記コネクタを前記ポートに再接続する際に、前記第1ダミー治具の第1確認部と前記第2ダミー治具の第2確認部とが嵌め合い可能又は照合可能であるか確認する第3工程と、前記第3工程の後、前記第1確認部と前記第2確認部とが嵌め合い可能又は照合可能である場合に、前記コネクタから前記ダミーポートを外すとともに、前記ポートから前記ダミーコネクタを外して、前記コネクタを前記ポートに接続する第4工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の第3の視点においては、ケーブル誤接続防止方法において、機器のポートから実ケーブルのコネクタを外す第1工程と、前記第1工程の後、前記コネクタに第2ダミー治具のダミーポートを接続するとともに、前記ポートに第1ダミー治具のダミーコネクタを接続し、かつ、前記機器の交換対象となる他の機器の他のポートに、前記第1ダミー治具と同じ他の第1ダミー治具の他のダミーコネクタを接続する第2工程と、前記第2工程の後、前記他の第1ダミー治具の他の第1確認部と前記第2ダミー治具の第2確認部とが嵌め合い可能又は照合可能であるか確認する第3工程と、前記第3工程の後、前記他の第1確認部と前記第2確認部とが嵌め合い可能又は照合可能である場合に、前記コネクタから前記ダミーポートを外すとともに、前記他のポートから前記他のダミーコネクタを外して、前記コネクタを前記他のポートに接続する第4工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、判定装置を用いず、かつ、手間を掛けずに機器に対するケーブルの誤接続を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具の構成を示した模式図である。
図2】本発明の実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具における第1ダミー治具の構成を示した模式図であり、(A)全体図、(B)第1確認部の凹部のパターン例である。
図3】本発明の実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具における第2ダミー治具の構成を示した模式図であり、(A)全体図、(B)第2確認部の凸部のパターン例である。
図4】本発明の実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具を用いて実行されるケーブル再接続時のケーブル誤接続防止方法を模式的に示したフローチャートである。
図5】本発明の実施形態2に係るケーブル誤接続防止治具の構成を示した模式図である。
図6】本発明の実施形態2に係るケーブル誤接続防止治具を用いて実行される機器交換時のケーブル誤接続防止方法を模式的に示したフローチャートである。
図7】本発明の実施形態3に係るケーブル誤接続防止治具の構成を示した模式図である。
図8】本発明の実施形態3に係るケーブル誤接続防止治具を用いて実行されるケーブル誤接続防止方法を模式的に示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[実施形態1]
本発明の実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具の構成を示した模式図である。図2は、本発明の実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具における第1ダミー治具の構成を示した模式図であり、(A)全体図、(B)第1確認部の凹部のパターン例である。図3は、本発明の実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具における第2ダミー治具の構成を示した模式図であり、(A)全体図、(B)第2確認部の凸部のパターン例である。
【0015】
ケーブル誤接続防止治具1は、機器4のポート4aに対する実ケーブル5のコネクタ5aの接続の誤りを防止する治具である(図1参照)。ケーブル誤接続防止治具1は、第1ダミー治具10と第2ダミー治具20とが対をなして構成されている。
【0016】
ここで、機器4は、複数のポート4aを有する電子機器である。機器4には、例えば、LANハブ、スイッチングハブ等を用いることができる。また、実ケーブル5は、機器4と他の機器(図示せず;例えば、パーソナルコンピュータ)とを電気的又は通信可能に接続するケーブルである。
【0017】
また、実ケーブル5は、一端に機器4のポート4aと電気的かつ機械的に接続可能なコネクタ5aを有し、他端に他の機器のポート(図示せず)と電気的かつ機械的に接続可能なコネクタ(図示せず)を有する。実ケーブル5には、例えば、LAN、USB(Universal Serial Bus)、RS232C(Recommended Standard 232 C)、光、電話又はオーデオ等に用いられるケーブルを用いることができる。
【0018】
第1ダミー治具10は、実ケーブル5のコネクタ5aに接続される機器4のポート4aの目印として用いられる治具である(図1図2参照)。第1ダミー治具10は、ダミーコネクタ11と、第1確認部12と、第1ケーブル13と、紐14と、マーカ15と、を有する。
【0019】
ダミーコネクタ11は、機器4のポート4aに機械的に接続可能な仮のコネクタである。ダミーコネクタ11は、第1ケーブル13の一端に設けられている。ダミーコネクタ11は、実ケーブル5のコネクタ5aと同じ形状をしたものであって、機器4のポート4aに接続できればよい。ダミーコネクタ11は、ポート4aと電気的に接続されなくてもよいので、導電性接点を設けなくてもよい。ダミーコネクタ11は、ポート4aに接続した際のショート防止のため、絶縁体からなることが好ましい。
【0020】
第1確認部12は、第2ダミー治具20の第2確認部22に対して嵌め合い可能又は照合可能かを確認するための部分である。第1確認部12と第2確認部22とが嵌め合い可能又は照合可能であることを確認することにより、第1ダミー治具10と第2ダミー治具20とが対を成していることを確認することができる。第1確認部12は、第1ケーブル13の他端に設けられている。
【0021】
第1確認部12は、第2確認部22との嵌め合い可能な構成として、例えば、凹部12aを設けることができる。凹部12aは、第2確認部22の凸部22aと嵌め合い可能に形成されている。このような凹部12aと凸部22aとの嵌め合いの形状をケーブル誤接続防止治具1ごとに異なるものにしておくことで、第1ダミー治具10と第2ダミー治具20との対応関係を簡単に確認することができる。凹部12aのパターン(凹部12a内の空間の断面形状)は、例えば、図2(B)のように、矩形状、円形上、星形状、三角形状、平行四辺形状などの形状にすることができる。また、凹部12aの内壁(内周壁面又は底壁面など)には、凹凸パターンを設けてもよい。なお、第1確認部12及び第2確認部22において、凹部12aと凸部22aとの関係は逆であってもよい。また、第1確認部12は、第2確認部22との照合可能な構成として、対応する第2確認部22に付された色、文字、形状、点字等と同じ色、文字、形状等の目視可能な識別要素を付したものとすることができる。このような第1確認部12及び第2確認部22の照合する部分の構成をケーブル誤接続防止治具1ごとに異なるものにしておくことで、第1ダミー治具10と第2ダミー治具20との対応関係を確認することができる。
【0022】
第1確認部12には、磁性体(例えば、スチール片)12bを埋め込んでもよい。磁性体12bは、第1確認部12と第2確認部22とが嵌り合っているときに、第2確認部22の磁石22bの磁力によって、第1確認部12と第2確認部22とを分離可能に引き寄せるためのものである。なお、第1確認部12及び第2確認部22において、磁性体12bと磁石22bとの関係は逆であってもよい。
【0023】
第1ケーブル13は、ダミーコネクタ11と第1確認部12とを連結する紐状の部材である。第1ケーブル13は、ダミーコネクタ11と第1確認部12を電気的に接続しなくてもよいため、ダミーコネクタ11と第1確認部12を繋ぐことができれば、第1ケーブル13の断面形状、長さ、材質又は接続形式は、様々な形態とすることができる。なお、第1ケーブル13は、省略することも可能である。
【0024】
紐14は、マーカ15を第1ケーブル13に着脱可能にするための部材である。
【0025】
マーカ15は、接続先のポート4aを確認するための目印となる部材である。マーカ15は、例えば、紐14を介して第1ケーブル13に取り付けたり、機器4の所定箇所に一時的に取り付けることができる。またマーカ15には、磁石15aや粘着面を設けることができる。これによって、マーカ15を機器4から外れにくくすることができる。マーカ15は、第1ケーブル13に取り付けておくことで、機器4から外すべきケーブル5を特定するための目印としたり、第1ダミー治具10が手元から離れ、それを接続すべきポート4aを見失った場合の目印として用いることができる。
【0026】
第2ダミー治具20は、機器4のポート4aに接続される実ケーブル5のコネクタ5aの目印として用いられる治具である(図1図3参照)。第2ダミー治具20は、ダミーポート21と、第2確認部22と、第2ケーブル23と、を有する。
【0027】
ダミーポート21は、機器4のポート4aから外された実ケーブル5のコネクタ5aに機械的に接続可能な仮のポートである。ダミーポート21は、第2ケーブル23の一端に設けられている。ダミーポート21は、機器4のポート4aと同じ形状をしたものであって、実ケーブル5のコネクタ5aに接続できればよい。ダミーポート21は、コネクタ5aと電気的に接続されなくてもよいので、導電性接点を設けなくてもよい。ダミーポート21は、コネクタ5aに接続した際のショート防止のため、絶縁体からなることが好ましい。
【0028】
第2確認部22は、第1ダミー治具10の第1確認部12に対して嵌め合い可能又は照合可能かを確認するための部分である。第2確認部22と第1確認部12とが嵌め合い可能又は照合可能であることを確認することにより、第2ダミー治具20と第1ダミー治具10とが対を成していることを確認することができる。第2確認部22は、第2ケーブル23の他端に設けられている。
【0029】
第2確認部22は、第1ダミー治具10との嵌め合い可能な構成として、例えば、凸部22aを設けることができる。凸部22aは、第1確認部12の凹部12aと嵌め合い可能に形成されている。このような凸部22aと凹部12aとの嵌め合いの形状をケーブル誤接続防止治具1ごとに異なるものにしておくことで、第2ダミー治具20と第1ダミー治具10との対応関係を確認することができる。凸部22aのパターン(凸部22aの断面形状)は、例えば、図3(B)のように、矩形状、円形上、星形状、三角形状、平行四辺形状などの形状にすることができる。また、凸部22aの外壁(外周壁面又は先端面など)には、凹凸パターンを設けてもよい。なお、第2確認部22及び第1確認部12において、凸部22aと凹部12aとの関係は逆であってもよい。また、第2確認部22は、第1ダミー治具10との照合可能な構成として、対応する第1確認部12に付された色、文字、形状、点字等と同じ色、文字、形状等の目視可能な識別要素を付したものとすることができる。このような第2確認部22及び第1確認部12の照合する部分の構成をケーブル誤接続防止治具1ごとに異なるものにしておくことで、第2ダミー治具20と第1ダミー治具10との対応関係を確認することができる。
【0030】
第2確認部22には、磁石22bを埋め込んでもよい。磁石22bは、第2確認部22と第1確認部12とが嵌り合っているときに、磁力によって、第2確認部22と第1確認部12とを分離可能に引き寄せるためのものである。なお、第2確認部22及び第1確認部12において、磁石22bと磁性体12bとの関係は逆であってもよい。
【0031】
第2ケーブル23は、ダミーポート21と第2確認部22とを連結する紐状の部材である。第2ケーブル23は、ダミーポート21と第2確認部22を電気的に接続しなくてもよいため、ダミーポート21と第2確認部22を繋ぐことができれば、第2ケーブル23の断面形状、長さ、材質又は接続形式は、様々な形態とすることができる。なお、第2ケーブル23は、省略することも可能である。
【0032】
次に、本発明の実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具を用いて実行されるケーブル再接続時のケーブル誤接続防止方法について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態1に係るケーブル誤接続防止治具を用いて実行されるケーブル再接続時のケーブル誤接続防止方法を模式的に示したフローチャートである。なお、ケーブル誤接続防止治具1(第1ダミー治具10、第2ダミー治具20)の構成については、図1図3を参照されたい。
【0033】
まず、実ケーブル5のコネクタ5aを外す機器4のポート4aが特定できるように、機器4におけるポート4aの周辺部に、第1ダミー治具10に付随しているマーカ15を用いて、マーキングを行う(ステップA1)。
【0034】
次に、機器4のポート4aから実ケーブル5のコネクタ5aを外す(ステップA2)。
【0035】
次に、マーカ15によってマーキングされている機器4のポート4aに第1ダミー治具10のダミーコネクタ11を接続し、かつ、実ケーブル5のコネクタ5aに第2ダミー治具20のダミーポート21を接続する(ステップA3)。なお、ステップA3では、ポート4aとコネクタ5aとの対応関係を明確にするため、第1確認部12と第2確認部22とを結合した状態で行うことが好ましい。
【0036】
次に、結合している第1確認部12と第2確認部22とを分離する(ステップA4)。
【0037】
次に、機器4(実ケーブル5の他端に接続された他の機器でも可)のメンテナンス(点検、修理、移設等でも可)を実施する(ステップA5)。
【0038】
メンテナンス完了後、選択された第1ダミー治具10の第1確認部12と第2ダミー治具20の第2確認部22とが嵌め合い可能及び照合可能であるか確認する(ステップA6)。なお、第1確認部12と第2確認部22とが嵌め合い可能及び照合可能であるかの確認では、例えば、第1確認部12及び第2確認部22の形状、色等に関する特徴を観察し、第1確認部12と第2確認部22とを嵌め合わせてみて、第1確認部12と第2確認部22とが嵌り合うか否か、第1確認部12と第2確認部22とは同じ色となっているか否か、を確認することにより、選択された第1ダミー治具10と第2ダミー治具20とが対をなしているか否かを確認する。嵌め合い可能及び照合可能でない場合(ステップA6のNO)、ステップA6に戻り、前回とは別の第1ダミー治具10又は第2ダミー治具20を選択してステップA6を実施することになる。
【0039】
嵌め合い可能及び照合可能である場合(ステップA6のYES)、選択された第1ダミー治具10のダミーコネクタ11をポート4aから外し、選択された第2ダミー治具20のダミーポート21からコネクタ5aを外して、機器4のポート4aに実ケーブル5のコネクタ5aを再接続する(ステップA7)。
【0040】
最後に、外された第1ダミー治具10の第1確認部12と第2ダミー治具20の第2確認部22との嵌め合い及び照合を再度実施する(ステップA8)。嵌め合い可能及び照合可能である場合(ステップA8のYES)、機器4に付けておいたマーカ15を外して、終了する。
【0041】
嵌め合い可能及び照合可能でない場合(ステップA8のNO)、ステップA7の前の接続状態(機器4のポート4aに実ケーブル5のコネクタ5aを接続する前の接続状態;選択されたダミーコネクタ11をポート4aに接続し、選択されたダミーポート21をコネクタ5aに接続した状態)に戻し(ステップA9)、その後、ステップA6に戻り、前回とは別の第1ダミー治具10又は第2ダミー治具20を選択してステップA6を実施することになる。
【0042】
実施形態1によれば、第1確認部12及び第2確認部22による簡単な確認により、メンテナンス時における機器4のポート4aに対する実ケーブル5のコネクタ5aの誤接続を予防することができる。また、マーカ15によるマーキングを用いたり、第1確認部12及び第2確認部22の嵌め合い及び照合を再度実施することによって、機器4のポート4aに対する実ケーブル5のコネクタ5aの誤接続を高度に予防することができる。
【0043】
[実施形態2]
本発明の実施形態2に係るケーブル誤接続防止治具について図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態2に係るケーブル誤接続防止治具の構成を示した模式図である。
【0044】
実施形態2は、実施形態1の変形例であり、旧機器4Xから新機器4Yに交換する際にケーブル誤接続防止治具1を用いやすくするために、複数(図5では2つ)の第1ダミー治具10X、10Yと1つの第2ダミー治具20とを用いるようにしたものである。
【0045】
なお、旧機器4Xはこれまで使ってきた古い機器であり、新機器4Yはこれから使う新しい機器である。旧機器4X及び新機器4Yの構成は、実施形態1の機器(図1の4)の構成と同様である。
【0046】
また、第1ダミー治具10Xは旧機器4Xに対して使用する第1ダミー治具であり、他の第1ダミー治具10Yは新機器4Yに対して使用する第1ダミー治具である。機器交換の際、交換後の新機器4Yに予め他の第1ダミー治具10Yを接続しておくことによって、新機器4Yにおいて、実ケーブル5のコネクタ5aを接続すべきポート4aが明確になる。第1ダミー治具10X、10Yの構成は、実施形態1の第1ダミー治具(図1図2の10)の構成と同様である。
【0047】
さらに、第2ダミー治具20の構成は、実施形態1の第2ダミー治具(図1図3の20)の構成と同様である。
【0048】
次に、本発明の実施形態2に係るケーブル誤接続防止治具を用いて実行される機器交換時のケーブル誤接続防止方法について図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施形態2に係るケーブル誤接続防止治具を用いて実行される機器交換時のケーブル誤接続防止方法を模式的に示したフローチャートである。なお、ケーブル誤接続防止治具1(第1ダミー治具10X、10Y、第2ダミー治具20)の構成については、図5を参照されたい。
【0049】
まず、実ケーブル5のコネクタ5aを外す旧機器4Xのポート4aが特定できるように、旧機器4Xにおけるポート4aの周辺部に、第1ダミー治具10Xに付随しているマーカ15を用いて、マーキングを行い、交換後の新機器4Yにおけるポート4aの周辺部にも、他の第1ダミー治具10Yに付随しているマーカ15を用いて、マーキングを行う(ステップB1)。
【0050】
次に、旧機器4Xのポート4aから実ケーブル5のコネクタ5aを外す(ステップB2)。
【0051】
次に、マーカ15によってマーキングされている旧機器4Xのポート4aに第1ダミー治具10Xのダミーコネクタ11を接続し、かつ、実ケーブル5のコネクタ5aに第2ダミー治具20のダミーポート21を接続し、かつ、マーカ15によってマーキングされている新機器4Yのポート4aに他の第1ダミー治具10Yのダミーコネクタ11を接続する(ステップB3)。なお、ステップB3では、ポート4aとコネクタ5aとの対応関係を明確にするため、第1ダミー治具10Xの第1確認部12と第2ダミー治具20の第2確認部22とを結合した状態で行うことが好ましい。
【0052】
次に、結合している第1ダミー治具10Xの第1確認部12と第2ダミー治具20の第2確認部22とを分離する(ステップB4)。
【0053】
次に、旧機器4Xから新機器4Yへの交換を実施する(ステップB5)。
【0054】
機器交換完了後、選択された他の第1ダミー治具10Yの第1確認部12と第2ダミー治具20の第2確認部22とが嵌め合い可能及び照合可能であるか確認する(ステップB6)。なお、他の第1ダミー治具10Yの第1確認部12と第2ダミー治具20の第2確認部22とが嵌め合い可能及び照合可能であるかの確認では、例えば、第1確認部12及び第2確認部22の形状、色等に関する特徴を観察し、第1確認部12と第2確認部22とを嵌め合わせてみて、第1確認部12と第2確認部22とが嵌り合うか否か、第1確認部12と第2確認部22とは同じ色となっているか否か、を確認することにより、選択された他の第1ダミー治具10Yと第2ダミー治具20とが対をなしているか否かを確認する。嵌め合い可能及び照合可能でない場合(ステップB6のNO)、ステップB6に戻り、前回とは別の他の第1ダミー治具10Y又は第2ダミー治具20を選択してステップB6を実施することになる。
【0055】
嵌め合い可能及び照合可能である場合(ステップB6のYES)、選択された他の第1ダミー治具10Yのダミーコネクタ11を新機器4Yのポート4aから外し、選択された第2ダミー治具20のダミーポート21からコネクタ5aを外して、新機器4Yのポート4aに実ケーブル5のコネクタ5aを接続する(ステップB7)。
【0056】
最後に、外された他の第1ダミー治具10Yの第1確認部12と第2ダミー治具20の第2確認部22との嵌め合い及び照合を再度実施する(ステップB8)。嵌め合い可能及び照合可能である場合(ステップB8のYES)、旧機器4X及び新機器4Yのそれぞれに付けておいたマーカ15を外して、終了する。
【0057】
嵌め合い可能及び照合可能でない場合(ステップB8のNO)、ステップB7の前の接続状態(新機器4Yのポート4aに実ケーブル5のコネクタ5aを接続する前の接続状態;選択された他の第1ダミー治具10Yのダミーコネクタ11を新機器4Yのポート4aに接続し、選択された第2ダミー治具20のダミーポート21をコネクタ5aに接続した状態)に戻し(ステップB9)、その後、ステップB6に戻り、前回とは別の他の第1ダミー治具10Y又は第2ダミー治具20を選択してステップB6を実施することになる。
【0058】
実施形態2によれば、第1確認部12及び第2確認部22による簡単な確認により機器交換時における機器4のポート4aに対する実ケーブル5のコネクタ5aの誤接続を予防することができる。また、マーカ15によるマーキングを用いたり、第1確認部12及び第2確認部22の嵌め合い及び照合を再度実施することによって、機器4のポート4aに対する実ケーブル5のコネクタ5aの誤接続を高度に予防することができる。
【0059】
[実施形態3]
本発明の実施形態3に係るケーブル誤接続防止治具について図面を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態3に係るケーブル誤接続防止治具の構成を示した模式図である。
【0060】
実施形態3に係るケーブル誤接続防止治具1は、機器4のポート4aに接続可能なダミーコネクタ11、及び、第1確認部12を有する第1ダミー治具10と、ポート4aから外された実ケーブル5のコネクタ5aに接続可能なダミーポート21、及び、第1確認部12と嵌め合い可能又は照合可能な第2確認部22を有する第2ダミー治具20と、を備える。
【0061】
次に、本発明の実施形態3に係るケーブル誤接続防止治具を用いて実行されるケーブル誤接続防止方法について図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施形態3に係るケーブル誤接続防止治具を用いて実行されるケーブル誤接続防止方法を模式的に示したフローチャートである。なお、ケーブル誤接続防止治具1(第1ダミー治具10、第2ダミー治具20)の構成については、図7を参照されたい。
【0062】
まず、機器4のポート4aから実ケーブル5のコネクタ5aを外す(ステップC1)。
【0063】
次に、コネクタ5aに第2ダミー治具20のダミーポート21を接続するとともに、ポート4aに第1ダミー治具10のダミーコネクタ11を接続する(ステップC2)。この後、機器4のメンテナンス、機器交換等の作業を実施することになる(ステップC3)。
【0064】
次に、コネクタ5aをポート4aに再接続する際に、第1ダミー治具10の第1確認部12と第2ダミー治具20の第2確認部22とが嵌め合い可能又は照合可能であるか確認する(ステップC4)。なお、第1確認部12と第2確認部22とが嵌め合い可能又は照合可能でない場合(ステップC4のNO)、ステップC4に戻る。
【0065】
最後に、第1確認部12と第2確認部22とが嵌め合い可能又は照合可能である場合(ステップC4のYES)、コネクタ5aからダミーポート21を外すとともに、ポート4aからダミーコネクタ11を外して、コネクタ5aをポート4aに接続し(ステップC5)、その後、終了する。
【0066】
実施形態3によれば、第1確認部12と第2確認部22との間の嵌め合い又は照合によって、機器4のポート4aに対する実ケーブル5のコネクタ5aの誤接続の判定が簡単にできるため、判定装置を用いず、かつ、手間を掛けずにケーブル誤接続を高度に防止することができる。
【0067】
なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
【0068】
(付記)
本発明の第1の視点においては、ケーブル誤接続防止治具において、機器のポートに接続可能なダミーコネクタ、及び、第1確認部を有する第1ダミー治具と、前記ポートから外された実ケーブルのコネクタに接続可能なダミーポート、及び、前記第1確認部と嵌め合い可能又は照合可能な第2確認部を有する第2ダミー治具と、を備えることを特徴とする。
【0069】
本発明の前記ケーブル誤接続防止治具において、前記第1確認部及び前記第2確認部の一方は、所定パターンの凸部を有し、前記第1確認部及び前記第2確認部の他方は、前記凸部に対応するパターンの凹部を有することが好ましい。
【0070】
本発明の前記ケーブル誤接続防止治具において、前記第1確認部及び前記第2確認部の一方は、磁石を有し、前記第1確認部及び前記第2確認部の他方は、前記磁石に引き寄せられる磁性体を有することが好ましい。
【0071】
本発明の前記ケーブル誤接続防止治具において、前記第1ダミー治具及び前記第2ダミー治具は、同じ色になっていることが好ましい。
【0072】
本発明の前記ケーブル誤接続防止治具において、前記第1ダミー治具は、前記ダミーコネクタと前記第1確認部とを連結する第1ケーブルを有し、前記第2ダミー治具は、前記ダミーポートと前記第2確認部とを連結する第2ケーブルを有することが好ましい。
【0073】
本発明の前記ケーブル誤接続防止治具において、前記第1ダミー治具及び前記第2ダミー治具の一方又は両方は、着脱可能なマーカを有することが好ましい。
【0074】
本発明の前記ケーブル誤接続防止治具において、前記マーカは、前記第1ダミー治具又は前記第2ダミー治具に対して紐又は粘着材若しくは磁石により着脱可能であることが好ましい。
【0075】
本発明の前記ケーブル誤接続防止治具において、前記第1ダミー治具及び前記第2ダミー治具の対を複数備え、前記第1ダミー治具及び前記第2ダミー治具の対ごとに色分けされていることが好ましい。
【0076】
本発明の前記ケーブル誤接続防止治具において、前記ダミーコネクタは、前記ポートに絶縁状態で接続され、前記ダミーポートは、前記コネクタに絶縁状態で接続されることが好ましい。
【0077】
本発明の第2の視点においては、ケーブル誤接続防止方法において、機器のポートから実ケーブルのコネクタを外す第1工程と、前記第1工程の後、前記コネクタに第2ダミー治具のダミーポートを接続するとともに、前記ポートに第1ダミー治具のダミーコネクタを接続する第2工程と、前記第2工程の後、前記コネクタを前記ポートに再接続する際に、前記第1ダミー治具の第1確認部と前記第2ダミー治具の第2確認部とが嵌め合い可能又は照合可能であるか確認する第3工程と、前記第3工程の後、前記第1確認部と前記第2確認部とが嵌め合い可能又は照合可能である場合に、前記コネクタから前記ダミーポートを外すとともに、前記ポートから前記ダミーコネクタを外して、前記コネクタを前記ポートに接続する第4工程と、を含むことを特徴とする。
【0078】
本発明の前記ケーブル誤接続防止方法において、前記第2工程では、前記コネクタに前記ダミーポートを接続し、かつ、前記ポートに前記ダミーコネクタを接続した後に、前記第1確認部と前記第2確認部との結合を解除することが好ましい。
【0079】
本発明の前記ケーブル誤接続防止方法において、前記第4工程の後、前記第1確認部及び前記第2確認部が嵌め合い可能又は照合可能であるか再確認する第5の工程を含むことが好ましい。
【0080】
本発明の第3の視点においては、ケーブル誤接続防止方法において、機器のポートから実ケーブルのコネクタを外す第1工程と、前記第1工程の後、前記コネクタに第2ダミー治具のダミーポートを接続するとともに、前記ポートに第1ダミー治具のダミーコネクタを接続し、かつ、前記機器の交換対象となる他の機器の他のポートに、前記第1ダミー治具と同じ他の第1ダミー治具の他のダミーコネクタを接続する第2工程と、前記第2工程の後、前記他の第1ダミー治具の他の第1確認部と前記第2ダミー治具の第2確認部とが嵌め合い可能又は照合可能であるか確認する第3工程と、前記第3工程の後、前記他の第1確認部と前記第2確認部とが嵌め合い可能又は照合可能である場合に、前記コネクタから前記ダミーポートを外すとともに、前記他のポートから前記他のダミーコネクタを外して、前記コネクタを前記他のポートに接続する第4工程と、を含むことを特徴とする。
【0081】
本発明の前記ケーブル誤接続防止方法において、前記第2工程と前記第3工程との間に、前記機器側又は前記実ケーブル側のメンテナンスを行うことが好ましい。
【0082】
本発明の前記ケーブル誤接続防止方法において、前記メンテナンスは、前記機器から前記他の機器への交換であることが好ましい。
【0083】
本発明の前記ケーブル誤接続防止方法において、前記第2工程では、前記第1ダミー治具の第1確認部と前記第2確認部とを嵌合した状態で、前記コネクタに前記ダミーポートを接続し、かつ、前記ポートに前記ダミーコネクタを接続することが好ましい。
【0084】
なお、本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。
【符号の説明】
【0085】
1 ケーブル誤接続防止治具
4、4X、4Y 機器
4a ポート
5 実ケーブル
5a コネクタ
10、10X、10Y 第1ダミー治具
11 ダミーコネクタ
12 第1確認部
12a 凹部
12b 磁性体
13 第1ケーブル
14 紐
15 マーカ
15a 磁石
20 第2ダミー治具
21 ダミーポート
22 第2確認部
22a 凸部
22b 磁石
23 第2ケーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8