(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5933455
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおける隣接セル情報の送信方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 48/14 20090101AFI20160526BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20160526BHJP
【FI】
H04W48/14
H04W16/32
【請求項の数】15
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-551468(P2012-551468)
(86)(22)【出願日】2010年11月24日
(65)【公表番号】特表2013-519267(P2013-519267A)
(43)【公表日】2013年5月23日
(86)【国際出願番号】CN2010079073
(87)【国際公開番号】WO2011097910
(87)【国際公開日】20110818
【審査請求日】2012年11月19日
【審判番号】不服2015-6238(P2015-6238/J1)
【審判請求日】2015年4月2日
(31)【優先権主張番号】201010125708.1
(32)【優先日】2010年2月9日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100101340
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 英一
(72)【発明者】
【氏名】チェン,リン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ナン
(72)【発明者】
【氏名】シエ,フェン
【合議体】
【審判長】
佐藤 智康
【審判官】
加藤 恵一
【審判官】
吉田 隆之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−236242(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/005225(WO,A2)
【文献】
国際公開第2009/102180(WO,A1)
【文献】
国際公開第2010/003371(WO,A1)
【文献】
IEEE P802.16m/D4、2010.02.03発行、p. 1, 4−10, 83−86, 123, 215−221
【文献】
ZTE Corporation、The Clarification of AAI_NBR_REQ message (16.2.3.36)、IEEE 802.16 Broadband Wireless Access Working Group、2009.03.05発行、IEEE C80216m−10_0251
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける隣接セル情報の送信方法であって、
移動局は第1通信プロトコルだけをサポートする制御局にリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを送信し、指定されたタイプの隣接制御局の情報を発送するように前記制御局にリクエストし、及び
前記制御局は前記隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、隣接セル情報を前記移動局に送信し、前記隣接セル情報は移動局がリクエストした指定されたタイプの隣接制御局の情報を含むことを含み、
前記指定されたタイプの隣接制御局の情報は、第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局及び/又は同時に第1通信プロトコルと第2通信プロトコルとをサポートする高級制御局及び/又は専用のサブ基地局及び/又はオープンサブ基地局及び/又はマクロ基地局の情報を指し、
前記専用のサブ基地局は全部専用のサブ基地局或は部分専用のサブ基地局を含む無線通信システムにおける隣接セル情報の送信方法。
【請求項2】
無線通信システムであって、移動局と第1通信プロトコルだけをサポートする制御局を含み、
前記移動局は、制御局にリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを送信し、指定されたタイプの隣接制御局の情報を送信するよう前記制御局にリクエストするように設置され、
前記制御局は、前記隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、隣接セル情報を前記移動局に送信し、前記隣接セル情報には移動局がリクエストする指定されたタイプの隣接制御局の情報を含むように設置され、
前記指定されたタイプの隣接制御局の情報は、第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局及び/又は同時に第1通信プロトコルと第2通信プロトコルとをサポートする高級制御局及び/又は専用のサブ基地局及び/又はオープンサブ基地局及び/又はマクロ基地局の情報を指し、
前記専用のサブ基地局は全部専用のサブ基地局或は部分専用のサブ基地局を含む無線通信システム。
【請求項3】
制御局であって、該制御局は第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局であり、
移動局が送信するリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、前記移動局がリクエストする指定されたタイプの隣接制御局の情報を含む隣接セル情報を前記移動局に送信するように設置され、
前記指定されたタイプの隣接制御局の情報は、第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局及び/又は同時に第1通信プロトコルと第2通信プロトコルとをサポートする高級制御局及び/又は専用のサブ基地局及び/又はオープンサブ基地局及び/又はマクロ基地局の情報を指し、
前記専用のサブ基地局は全部専用のサブ基地局或は部分専用のサブ基地局を含む制御局。
【請求項4】
無線通信システムにおける隣接セル情報の送信方法であって、
第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は移動局に隣接セル情報を送信し、前記隣接セル情報は前記高級制御局が隣接する第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報を含み、
その中に、前記第2通信プロトコルをサポートする制御局は第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局であり、及び/又は第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局であることを含む無線通信システムにおける隣接セル情報の送信方法。
【請求項5】
前記第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局が前記隣接セル情報を発送する方式はブロードキャスト、ユニキャスト、或はマルチキャストである請求項4に記載の前記方法。
【請求項6】
前記第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局が移動局に隣接セル情報を送信するステップにおいて、前記第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は主動的に前記隣接セル情報を送信し、或は前記移動局のリクエストに応じ、前記隣接セル情報を送信する請求項4に記載の前記方法。
【請求項7】
前記高級制御局が前記移動局のリクエストに応じ、前記隣接セル情報を送信するステップは、
移動局は高級制御局にリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを送信し、隣接する第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局の情報、及び/又は第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局の情報を発送するよう前記高級制御局にリクエストし、
前記高級制御局は隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、隣接セル情報を前記移動局に送信し、前記隣接セル情報は移動局のリクエストタイプの隣接制御局の情報を含むことを含む請求項6に記載の前記方法。
【請求項8】
前記移動局が前記高級制御局に隣接セルリクエスト情報を含むメッセージを発送する前に、前記方法は更に
第2通信プロトコルだけをサポートする隣接制御局が存在することを指示する指示情報を移動局が受信し、及び/又は
前記移動局は現在のサービス制御局から他の制御局に切り替える必要があるが、切り替えられる現在のサービス制御局と同じタイプの他の隣接制御局を見つからないことを含む請求項7に記載の前記方法。
【請求項9】
前記高級制御局が主動的に前記隣接セルの情報を送信するステップは、
前記第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は周期的に或は不定期に隣接セルのメッセージによって、前記隣接セル情報を送信することを含む請求項6に記載の前記方法。
【請求項10】
前記高級制御局は前記隣接セル情報に指示ビットが載せられることで、隣接する従来の制御局及び/又は高級制御局を含む情報を指示する請求項9に記載の前記方法。
【請求項11】
前記高級制御局が移動局に隣接セル情報を送信する前に、前記方法は、前記高級制御局がシステムプリセット或は自己組織化サーバーから隣接制御局の情報を獲得し、第2通信プロトコルをサポートする隣接の制御局の情報を隣接セルのメッセージに構成し、
前記高級制御局が移動局に隣接セル情報を送信するステップにおいて、前記高級制御局が隣接セルのメッセージによって、前記隣接セル情報を前記移動局に送信することを更に含む請求項4-10なかのいずれか一つに記載の前記方法。
【請求項12】
前記制御局はマクロ基地局、中継局、マイクロ基地局或はサブ基地局を含む請求項4-10なかのいずれか一つに記載の前記方法。
【請求項13】
前記第1通信プロトコルはIEEE802.16mプロトコルであり、前記第2通信プロトコルはIEEE802.16eプロトコルである請求項4-10なかのいずれか一つに記載の前記方法。
【請求項14】
無線通信システムであって、第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局と移動局を含み、前記高級制御局は選別モジュールと送信モジュールを含み、
前記選別モジュールは、前記高級制御局に隣接する第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報を隣接セル情報に構成するように設置され、
前記送信モジュールは、前記選別モジュールから構成された隣接セル情報を前記移動局に送信するように設置され、
前記移動局は、前記送信モジュールから送信する隣接セル情報を受信するように設置され、
その中に、前記第2通信プロトコルをサポートする制御局は第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局であり、及び/又は第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局である無線通信システム。
【請求項15】
高級制御局であって、選別モジュールと送信モジュールを含み、前記高級制御局は第1通信プロトコルだけをサポートし、
前記選別モジュールは、前記高級制御局に隣接する第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報を隣接セル情報に構成するように設置され、
前記送信モジュールは、前記選別モジュールから構成された隣接セル情報を前記移動局に送信するように設置され、
その中に、前記第2通信プロトコルをサポートする制御局は第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局であり、及び/又は第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局である高級制御局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信分野に関し、特に無線通信システムにおける隣接セル情報の送信方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいて、基地局は、移動局にサービスを提供する設備であり、基地局と移動局の間では電磁波によって、無線通信を行う。無線通信システムは基地局によって、一定の地理的な範囲内の移動局に無線カバーを提供し、この地理的な範囲がセルと呼ばれる。
【0003】
通常、無線通信システムは広い範囲でユーザーに無線通信を提供するために、カバー範囲の広い基地局を配置する必要がある。当該基地局は通常マクロ基地局(Macro BS)と呼ばれ、それがカバーするセルは通常マクロセル(Macro Cell)と呼ばれる。同時に、無線通信システムはユーザーの異なる需要と異なる使用環境を考慮し、ある環境或は状況下で、ユーザーにより高品質な無線通信サービスを提供する必要があるので、カバー範囲が小さく、放射強度が低い基地局が採用されるようになり、これらの小型基地局はマイクロ基地局(Micro BS)、ピコ基地局(Pico BS)、とサブ基地局(Femto BS)(家庭用基地局、個人用基地局とも呼ばれる)を含む。これらのマクロ基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、サブ基地局及び中継局はまた全部統一的に制御局と呼ばれてもよい。
【0004】
サポートする通信プロトコルによって、制御局は高級制御局と従来の制御局に分けることができ、高級制御局は新しい通信プロトコルをサポートする基地局(Advanced Base Station、ABSと略称する)を指し、従来の制御局は古い通信プロトコルをサポートできる基地局(Yardstick Base Station、YBSと略称する)を指す。互換性を考慮した技術において、同時に新しい通信プロトコルと古い通信プロトコルをサポートする高級制御局に対し、更にそのフレームを第1エリアと第2エリアに分ける。第2エリアは古い通信プロトコルをサポートできるので、従来のエリアとも呼ばれ、第1エリアは新しい通信プロトコルだけをサポートできるので、高級エリアとも呼ばれる。同様に、移動局に対し、高級移動局(Advanced Mobile Station、AMSと略称する)と従来の移動局(Yardstick Mobile Station、YMSと略称する)に分けることができ、高級移動局は第1エリア或は第2エリアで動作でき、従来の移動局は第2エリアのみで動作できる。従来の移動局に対して、高級制御局の第2エリアは1つの従来の制御局に相当する。それに加えて、高級移動局が従来の制御局にアクセスし、動作する時、従来の制御局にとって、該高級移動局は1つの従来の移動局になる。
【0005】
以下、IEEE802.16標準を例として、詳しく記載する。IEEE802.16標準はマイクロ波帯に対して提供した新しい空中インタフェース標準であり、それは物理層(PHY)と媒体アクセス制御層(Media Access Control、MACと略称する)の規範を制定する。IEEE802.16標準には中継構造を含むIEEE802.16mが現在最新の標準的な技術であり、IEEE802.16mはIEEE802.16e、IEEE802.16j等の古い標準の上に確立されている。ワイマックス(World Interoperability for Microwave Access、WiMAXと略称する)はIEEE802.16標準に基づいた広帯域無線アクセスメトロポリタン・エリア・ネットワーク(Broadband Wireless Access Metropolitan Area Network)である。本文に記載した高級技術はIEEE802.16mのWiMAX通信システムと言える。
【0006】
以上の記述に基づき、高級制御局(IEEE802.16mプロトコルをサポートする基地局)は高級移動局(IEEE802.16mプロトコルをサポートする移動局)だけをサポートする、或は同時に従来の移動局(IEEE802.16eプロトコルをサポートする移動局)と高級移動局(IEEE802.16mプロトコルをサポートする移動局)をサポートするように設置できる。高級移動局(IEEE802.16mプロトコルをサポートする移動局)も従来の制御局(IEEE802.16eをサポートする基地局)にアクセスできるはずである。第1エリア(高級エリアとも呼ばれ、16m zone、MZoneと略称する)はIEEE 802.16mに定義された新しい通信プロトコルをサポートし、つまり第1通信プロトコルであり、第2エリア(従来のエリアとも呼ばれ、Legacy Zone、LZoneと略称する)はIEEE802.16eのプロトコルをサポートでき、つまり第2通信プロトコルである。
【0007】
無線通信システムにおいて、サービスの接続性を保証するために、移動局が移動する過程でよく異なる制御局の間で切り替える必要がある。切り替えを実現する必須条件は、移動局がネットワーク・トポロジーの獲得と測定を行うことであり、具体的には、制御局によってネットワークのトポロジー情報を送信し、移動局に隣接制御局の状況を提供し、移動局が隣接制御局を測定し、且つ報告する。異なる標準をサポートする制御局が共存する環境下で、制御局は隣接セルの情報を送信する時、異なる状況によって、異なる隣接セルの情報を送信する。例えば従来の制御局は隣接セルのメッセージ(MOB_NBR-ADV)によって、隣接の従来の制御局情報だけを送信し、同時に2種類の通信プロトコルをサポートする高級制御局は従来のセル(LZone)でMOB_NBR-ADVメッセージによって、隣接の従来の制御局の情報を送信し、前進隣接セルのメッセージ(AAI_NBR-ADV)によって、隣接の高級制御局の情報を送信し、同時に、隣接の従来の制御局の存在を指示し、第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局に対して、AAI_NBR-ADV情報で隣接高級制御局の情報を送信し、周辺に隣接の従来の制御局があれば、隣接の従来の制御局の存在を指示する。
【0008】
移動局が高級制御局から従来の制御局に切り替える場合に、移動局がAAI_NBR-ADV情報によって、隣接の従来の制御局の情報を獲得できず、移動局が隣接の制御局をスキャンすることによって、隣接の従来の制御局の情報を獲得する。隣接の従来の制御局のスキャンの関連情報がない状況下で、このスキャン効率が非常に低く、隣接の従来の制御局の情報を獲得するためには、複数の試みをしなければならない、移動局切り替えの遅延とアクセスのオーバーヘッドを増やしてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする技術問題は、無線通信システムにおける隣接セルのメッセージの送信方法、装置とシステムを提供することで、無線通信システムの移動局が切り替える性能を改善する且つシステムのオーバーヘッドを低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記技術問題を解決するために、本発明は無線通信システムにおける隣接セル情報の送信方法を提供し、
移動局は制御局にリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを送信し、前記制御局が指定されたタイプの隣接制御局の情報を発送するようにリクエストし、及び
前記制御局は前記隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、隣接セル情報を前記移動局に送信し、前記隣接セル情報は移動局がリクエストした指定されたタイプの隣接制御局の情報を含む。
【0011】
前記指定されたタイプの隣接制御局の情報は、第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局及び/又は同時に第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局及び/又は専用のサブ基地局及び/又はオープンサブ基地局及び/又はマクロ基地局の情報を指し、
前記専用のサブ基地局は全部の専用のサブ基地局或は部分の専用のサブ基地局を含む。
【0012】
本発明は更に無線通信システムを提供し、移動局と制御局を含み、
前記移動局は制御局にリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを送信し、前記制御局が指定されたタイプの隣接制御局の情報を送信するとリクエストするように設置され、
前記制御局は前記隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、隣接セルのメッセージを前記移動局に送信し、前記隣接セルのメッセージは移動局がリクエストする指定されたタイプの隣接制御局の情報を含むように設置される。
【0013】
本発明は更に制御局を提供し、
移動局が送信したリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、前記移動局がリクエストする指定されたタイプの隣接制御局の情報を含む隣接セルのメッセージを前記移動局に送信するように設置される。
【0014】
本発明は更に無線通信システムにおける隣接セル情報の送信方法を提供し、
第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は移動局に隣接セル情報を送信し、前記隣接セル情報は前記高級制御局が隣接する第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報を含み、
その中に、前記第2通信プロトコルをサポートする制御局は第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局、及び/又は第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局であることを含む。
【0015】
前記第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局が前記隣接セル情報を発送する方式はブロードキャスト、ユニキャスト、或はマルチキャストである。
【0016】
前記第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局が移動局に隣接セル情報を送信するステップにおいて、前記第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は主動的に前記隣接セル情報を送信し、或は前記移動局のリクエストに応じて、前記隣接セル情報を送信する。
【0017】
前記高級制御局が前記移動局のリクエストに応じ、前記隣接セル情報を送信するステップは、
移動局は高級制御局にリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを送信し、前記高級制御局が隣接する第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局の情報、及び/又は第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局の情報を発送するとリクエストし、
前記高級制御局は隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、隣接セルのメッセージを前記移動局に送信し、前記隣接セル情報は移動局のリクエストタイプの隣接制御局の情報を含む。
【0018】
前記移動局が前記高級制御局に隣接セルリクエスト情報を含むメッセージを発送する前に、前記方法は更に
移動局が第2通信プロトコルだけをサポートする隣接制御局が存在することを指示する指示情報、及び/又は
前記移動局は現在のサービス制御局から他の制御局に切り替える必要があるが、切り替えられる現在のサービス制御局と同じタイプの他の隣接制御局を見つからないことを含む。
【0019】
前記高級制御局が主動的に前記隣接セルの情報を送信するステップは、
前記第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は周期的に或は不定期に隣接セルのメッセージによって、前記隣接セルの情報を送信することを含む。
【0020】
前記高級制御局は前記隣接セルのメッセージに指示ビットが載せられることで、隣接する従来の制御局及び/又は高級制御局を含む情報を指示する。
【0021】
前記高級制御局が移動局に隣接セル情報を送信する前に、前記方法は前記高級制御局がシステムプリセット或は自己組織化サーバーから隣接制御局の情報を獲得し、隣接する第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報から隣接セル情報を構成することを更に含み、
前記高級制御局が移動局に隣接セル情報を送信するステップにおいて、前記高級制御局が隣接セルのメッセージによって、前記隣接セル情報を前記移動局に送信する。
【0022】
前記制御局はマクロ基地局、中継局、ピコ基地局或はサブ基地局を含む。
【0023】
前記第1通信プロトコルはIEEE802.16mプロトコルであり、前記第2通信プロトコルはIEEE802.16eプロトコルである。
【0024】
本発明は更に無線通信システムを提供し、第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局と移動局を含み、前記高級制御局は選別モジュールと送信モジュールを含み、
前記選別モジュールは前記高級制御局が隣接する第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報から隣接セル情報を構成するように設置され、
前記送信モジュールは前記選別モジュールから構成された隣接セル情報を前記移動局に送信するように設置され、
前記移動局は前記送信モジュールから送信する隣接セル情報を受信するように設置される。
【0025】
本発明は更に高級制御局を提供し、選別モジュールと送信モジュールを含み、前記高級制御局は第1通信プロトコルだけをサポートし、
前記選別モジュールは前記高級制御局が隣接する第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報から隣接セル情報を構成するように設置され、
前記送信モジュールは前記選別モジュールから構成された隣接セル情報を前記移動局に送信するように設置される。
【発明の効果】
【0026】
本発明は高級制御局によって、第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報を送信し、移動局が隣接制御局をスキャンする必要はなく、第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報を獲得する。本発明によって、無線通信システム移動局が切り替える性能を改善でき、通信と移動局のオーバーヘッドを低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図5】本発明による実施例の移動局が選択的に隣接セルのメッセージにおける隣接の従来の制御局情報を解析するフロー図である。
【
図6】本発明による実施例の高級制御局の構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
実際のシステムにおいて、従来の制御局は高級制御局と比べ、その分布はほとんど固定しており、数も比較的に少ない。このような現象に基づき、本発明は、
第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は移動局に隣接セル情報を送信し、上記隣接セル情報は上記高級制御局が隣接する第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報を含み、
その中に、上記第2通信プロトコルをサポートする制御局は第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局、及び/又は第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局であることを提供する。
【0029】
この高級制御局が上記隣接セル情報を送信する方式はブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャスト等の多種な形式であってもよい。
【0030】
本発明は移動局に周期性的或は不定期的に隣接する従来の制御局及び/又は高級制御局の情報を獲得させ、また需要に応じ、従来の制御局及び/又は高級制御局の情報を獲得するようにリクエストできる。その中に、移動局が制御局情報をリクエストする必要がある方法を移動局が専用のサブ基地局等の他のタイプの基地局情報をリクエストすることに普及できる。このような方式は移動局に早く隣接制御局の情報を獲得させ、無線通信システムの移動局が切り替える性能を改善でき、システムのオーバーヘッドを低減させる。
【0031】
以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら、詳しく説明する。
【0032】
(実施例1)
WiMAX通信ネットワークにおいて、標準の発展と基地局のバージョンアップに従い、システムの中で、同時に異なる標準を採用する基地局が存在し、
図1に示すように、高級制御局と従来の制御局とは無線通信システムにおいて同時に共存している。
【0033】
本実施例において、移動局は主動的にサービス制御局が隣接制御局の情報を送信するとリクエストし、本方法によって、移動局は需要に応じ、制御局の隣接セル情報を獲得でき、それによって、無線通信システムの移動局が切り替える性能を改善し、且つシステムのオーバーヘッドを低減させる。
【0034】
図2に示すように、本発明による実施例は、
移動局は高級制御局にリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを送信し、上記高級制御局が隣接する第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局の情報、及び/又は第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局の情報を送信するとリクエストするステップ201、
上記高級制御局は上記隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、隣接セルの情報を上記移動局に送信し、上記隣接セル情報が移動局リクエストタイプの隣接制御局の情報を含むステップ202を含む。
【0035】
その中に、移動局が高級制御局に隣接セルリクエスト情報を含むメッセージを送信する理由は、
移動局は第2通信プロトコルだけをサポートする隣接制御局が存在することを指示する指示情報を獲得し、及び/又は上記移動局が現在のサービス制御局から他の制御局に切り替える必要があるが、切り替えられる現在のサービス制御局と同じタイプの他の隣接制御局を見つからないことであるかもしれない。
【0036】
上記高級制御局はシステムプリセット或は自己組織化サーバーから隣接制御局の情報を獲得し、隣接セルのメッセージ或は他のメッセージによって、上記隣接セル情報を上記移動局に送信することが好ましい。
【0037】
複数の移動局が同時に指定されたタイプの隣接制御局の情報をリクエストすると、制御局は指定されたタイプ隣接制御局の情報をを含むメッセージを統一的に移動局に送信することが好ましい。
【0038】
以下、具体的な応用実例に基づいて、深く記載する。
【0039】
<応用実例1>
移動局が第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局のカバーエリアから次第に従来の制御局のカバーエリアに移動する時、移動局は現在のサービス高級制御局の通信品質がますます悪くなり、且つ他の隣接する高級制御局をスキャンできず、或は隣接する他の高級制御局がすべて一時的にアクセス不可な状態にあることを検知する。同時に、移動局は現在のサービス高級制御局が送信するブロードキャストメッセージによって、付近に隣接する従来の制御局があることが分かる。切り替えを実現するために、移動局は隣接セルリクエスト情報を含むメッセージをサービス高級制御局に送信し、且つリクエストタイプを従来の制御局に設置する。サービス高級制御局は隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、隣接の従来の制御局の情報を隣接セルのメッセージユニキャストによって、移動局に送信する。移動局は隣接の従来の制御局を含む隣接セルのメッセージを獲得した後、隣接の従来の制御局にスキャンと測定を起動し、適切な隣接の従来の制御局に切り替える。
【0040】
<応用実例2>
移動局が第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局のカバーエリアから次第に従来の制御局のカバーエリアに移動する時、移動局は現在のサービス高級制御局の通信品質がますます悪くなり、且つ隣接する高級制御局がすべて一時的にアクセス不可な状態にあることを検知する。同時に、移動局は現在のサービス高級制御局が送信するブロードキャストメッセージによって、付近に従来の制御局があることが分かる。切り替えを実現するために、移動局は隣接セルリクエスト情報を含むメッセージをサービス高級制御局に送信し、且つリクエストタイプを従来の制御局に設置する。サービス高級制御局は1つ或は複数の異なる移動局からの隣接の従来の制御局情報をリクエストする隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受けた後、隣接の従来の制御局の情報を隣接セルのメッセージ或は他のメッセージのブロードキャストで、移動局に送信する。移動局は隣接の従来の制御局を含む隣接セルのメッセージを獲得した後、隣接の従来の制御局にスキャンと測定を起動し、且つ適切な隣接の従来の制御局に切り替える。
【0041】
<応用実例3>
移動局が第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局のカバーエリアから次第に従来の制御局のカバーエリアに移動する時、移動局は現在のサービス高級制御局の通信品質がますます悪くなり、且つ隣接する高級制御局がすべて一時的にアクセス不可な状態にあることを検知する。現在のサービス高級制御局が送信するブロードキャストメッセージによって、付近に従来の制御局が存在することが分かる。この前に、移動局はすでに隣接の従来の制御局の情報を獲得することをリクエストし、そうすると、移動局は直接に保存した隣接の従来の制御局の情報によって、周辺隣接の従来の制御局へのスキャンと測定を行い、且つ適切な隣接の従来の制御局に切り替える。
【0042】
<応用実例4>
移動局が第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局のカバーエリアから次第に他の制御局のカバーエリアに移動する時、移動局は現在のサービス高級制御局の通信品質がますます悪くなることを検知する。切り替えを実現するために、移動局は隣接セルリクエスト情報を含むメッセージをサービス高級制御局に送信し、且つリクエストタイプを第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局及び/又は同時に第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局をリクエストする。サービス高級制御局は隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受けた後、第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局及び/又は同時に第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局の情報を隣接セルのメッセージによって、移動局にユニキャスト送信する。移動局は隣接セルのメッセージを獲得した後、隣接制御局へのスキャンと測定を起動し、且つ適切な隣接制御局に切り替える。
【0043】
(実施例2)
既存技術において、移動局はリクエストする隣接制御局のタイプを指定できない。実施例1のリクエストタイプを更に普及することは、第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局、及び第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局に限らず、
図3に示すように、移動局は制御局にリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを送信し、上記制御局が隣接制御局の情報を送信することをリクエストするステップ301と、
上記制御局は上記隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、隣接セル情報を上記移動局に送信し、上記隣接セルのメッセージが移動局リクエストタイプの隣接制御局の情報を含むステップ302とを含むことができる。
【0044】
上記移動局がリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージによって、第2通信プロトコルだけをサポートする従来の制御局及び/又は同時に第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局及び/又は専用のサブ基地局及び/又はオープンサブ基地局及び/又はすべてのマクロ基地局の情報をリクエストすることが好ましい。
【0045】
即ち、リクエストタイプは従来の制御局、高級制御局、専用のサブ基地局、オープンサブ基地局、すべてのマクロ基地局等の各種のタイプであってもよい。
【0046】
それに応じ、本発明による実施例の無線通信システムは移動局と制御局を含み、
上記移動局は制御局にリクエストタイプフィールドが載せられた隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを送信し、上記制御局が隣接制御局の情報を発送するようにリクエストすることに用いられ、
上記制御局は上記隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受信した後、隣接セル情報を上記移動局に送信することに用いられ、上記隣接セル情報は移動局リクエストタイプの隣接制御局の情報を含む。
【0047】
WiMAXシステムにおいて、サブ基地局は無線通信システムの補充として、ユーザーの異なる需要と異なる使用環境に応じ、ある環境或は状況下で、ユーザーにより高品質の無線通信サービスを提供するために、分布される。ユーザーがネットワークにアクセスするタイプの違いは異なるサブ基地局の区分戦略を提供し、通常、オープン式サブ基地局と専用式サブ基地局という2種類に分ける。最大ユーザー数を超えない前提下で、オープン(OSG)式サブ基地局は如何なるユーザーのアクセスを許容する。専用の(CSG)サブ基地局はまた完全専用のサブ基地局と半専用のサブ基地局を含む。完全専用のサブ基地局は専用のユーザーだけにオープンし、半専用のサブ基地局が専用のユーザーのサービス品質を保証する前提下で、他の非専用のユーザーのアクセスを許容する。現在のシステムにおいて、制御局が送信した隣接セルのメッセージに専用のサブ基地局情報を含まないが、移動局が専用のサブ基地局のカバーエリアに移動する時、スキャン及び切り替え操作を実行することに便利にするように、専用のサブ基地局の情報を獲得する必要がある。
【0048】
以下、具体的な応用実例に基づいて深く記載する。
【0049】
<応用実例5>
同時にサブ基地局が分布されるシステムにおいて、移動局は次第に専用のサブ基地局のカバーエリアに移動する時、移動局は現在のサービス基地局の通信品質がますます悪くなることを検知し、隣接する基地局に切り替える必要となる。この時、隣接するマクロ基地局とオープン式基地局とも一時的にアクセス不可な状態にあり、且つ移動局がある専用のサブ基地局にアクセスできる。切り替えを実現するために、移動局は隣接セルリクエスト情報を含むメッセージをサービス基地局に送信し、且つ基地局リクエストタイプを専用のサブ基地局に設置する。サービス基地局はこの隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受けた後、隣接する専用のサブ基地局の情報を隣接セルのメッセージ或は他のメッセージによって、移動局にユニキャスト送信する。移動局は隣接する専用のサブ基地局を含む隣接セルのメッセージを獲得した後、隣接する専用のサブ基地局にスキャンと測定を起動し、且つ適切な隣接する専用のサブ基地局に切り替える。
【0050】
<応用実例6>
同時にサブ基地局が分布されるシステムにおいて、移動局が次第に専用のサブ基地局のカバーエリアに移動する時、移動局が専用のサブ基地局を選択する傾向があるので、切り替えを実現するために、移動局は隣接セルリクエスト情報を含むメッセージをサービス基地局に送信し、且つ基地局リクエストタイプを専用のサブ基地局に設置する。サービス基地局はこの隣接セルのリクエスト情報を含むメッセージを受けた後、隣接する専用のサブ基地局の情報を隣接セルのメッセージ或は他のメッセージによって、移動局にユニキャスト送信する。移動局は隣接する専用のサブ基地局を含む隣接セルのメッセージを獲得した後、隣接する専用のサブ基地局にスキャンと測定を起動し、且つ適切な隣接する専用のサブ基地局に切り替える。
【0051】
(実施例3)
WiMAX通信ネットワークにおいて、標準の発展と基地局のバージョンアップに従い、システム中で同時に異なる標準を採用する基地局が存在する。実際のシステムの中で、従来の制御局の分布はほとんど固定されており、数も比較的に少ない。これによって、本実施例は高級制御局が周期的に或は不定期的に隣接する制御局情報を送信する方法を提供し、この方法を通じ、移動局は需要に応じ、従来の制御局の隣接セル情報を獲得でき、無線通信システムの移動局が切り替える性能を改善し、且つシステムのオーバーヘッドを低減させる。
【0052】
図4は本発明におる高級制御局は主動的に隣接の従来の制御局情報を送信するフロー図であり、
図4に示すように、具体的には、
第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は周期的に或は不定時に隣接セルのメッセージによって、上記隣接セル情報を送信するステップ401、
上記移動局が上記隣接セル情報を受信するステップ402を含む。
【0053】
上記高級制御局が上記隣接セルのメッセージに指示ビットが載せられたことで、隣接する従来の制御局及び/又は高級制御局を含む情報を指示することが好ましい。
【0054】
高級制御局がシステムプリセット或は自己組織化サーバーから隣接制御局の情報を獲得し、隣接セル情報を得て、隣接セルのメッセージ或は他のメッセージによって、上記隣接セル情報を上記移動局に送信することは好ましい。
【0055】
図5は本発明による実施例の移動局が選択的に隣接セルのメッセージが表示される隣接の従来の制御局情報を解析するフロー図である。
【0056】
移動局は隣接の従来の制御局情報を含む隣接セルのメッセージを受信するステップ501と、
移動局が隣接の従来の制御局情報を解析する必要があるかどうか判断し、必要があれば、ステップ503に入り、そうでないと、ステップ505に入るステップ502と、
移動局が隣接の従来の制御局情報を解析するステップ503と、
移動局が獲得した隣接の従来の制御局情報を後続処理を行うステップ504と、
移動局が隣接の従来の制御局情報を解析しないステップ505とを含む。
【0057】
以下、具体的な応用実例に基づいて深く記載する。
【0058】
<応用実例7>
第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は周期的に隣接セルのメッセージ或は他のメッセージによって、隣接の従来の制御局情報を送信でき、移動局に周期的に隣接の従来の制御局の情報を獲得させる。送信する方式はブロードキャストであってもよく、ユニキャスト或はマルチキャストの方式であってもよい。移動局が高級制御局にアクセスする傾向があり、且つ移動局がこの前に現在のサービス高級制御局が隣接する従来の制御局の情報を受信しなく、或は隣接する従来の基地局情報に変化が発生すれば、移動局は隣接の従来の制御局を含む隣接セルのメッセージを獲得且つ解析する。その後、移動局は切り替える必要となる時、隣接の従来の制御局にスキャンと測定を起動し、且つ適切な隣接の従来の制御局に切り替える。
【0059】
<応用実例8>
第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は周期的に隣接セルのメッセージ或は他のメッセージによって、隣接の従来の制御局情報を送信し、移動局に周期的隣接の従来の制御局の情報を獲得させる。送信方式はブロードキャストであってもよく、ユニキャスト或はマルチキャスト方式であってもよい。移動局はこの前に、すでに現在の高級制御局が隣接する従来の制御局を含む隣接セル情報を獲得し、且つ隣接セルのメッセージ中にこの前の送信した情報と変化がないと指示し、或は移動局が高級制御局だけアクセスする傾向があれば、移動局はこのセグメントのメッセージを解析しないとする。
【0060】
<応用実例9>
第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は不定期的に隣接セルのメッセージ或は他のメッセージによって、隣接する従来の制御局の情報を発送し、同時に隣接セルのメッセージ中に従来の制御局情報が含まれることを指示する。これによって、移動局は隣接の従来の制御局の情報を獲得できる。送信の方式はブロードキャストであってもよく、ユニキャスト或はマルチキャストの方式であってもよい。移動局が従来の制御局にアクセスすることをサポートし、移動局はこの前に、現在のサービス高級制御局が隣接する従来の制御局の情報を受信しなく、或は隣接の従来の制御局の情報に変化が発生すれば、移動局は隣接の従来の制御局を含む隣接セルのメッセージを獲得且つ解析する。移動局がこの前にすでに隣接の従来の制御局を含む隣接セル情報を獲得し、且つ隣接セルメッセージに、前の送信した情報と同じであると指示し、或は移動局が高級制御局だけに傾け、移動局はこのセグメントのメッセージを解析しない。
【0061】
<応用実例10>
第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局は周期的或は不定期的に的隣接セルのメッセージ或は他の情報によって、隣接セル情報を送信し、この隣接セル情報は隣接する従来の制御局の情報と隣接すると同時に第1通信プロトコルと第2通信プロトコルをサポートする高級制御局の情報を含む。これによって、移動局は隣接の従来の制御局と高級制御局の情報を獲得できる。送信の方式はブロードキャストであってもよく、ユニキャスト或はマルチキャストの方式でもよい。移動局は必要に応じ、受信した隣接セル情報ジを解析或は解析しないことを選択できる。
【0062】
本発明が実施した無線通信システムは第1通信プロトコルだけをサポートする高級制御局と移動局を含み、
図6に示すように、上記高級制御局は選別モジュールと送信モジュールを含み、
上記選別モジュールは上記高級制御局が隣接する第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報から隣接セルのメッセージを構成することに用いられ、
上記送信モジュールは上記選別モジュールから構成された隣接セル情報を上記移動局に送信することに用いられ、
上記移動局は上記送信モジュールが送信する隣接セル情報を受信することに用いられる。
【0063】
上記送信モジュールの送信方式はブロードキャスト、ユニキャスト、或はマルチキャストである。
【0064】
例示の目的で、すでに本発明の好適な実施例を開示したが、当業者は各種の改善、増加と置換をすることを意識する可能性もあるため、本発明の範囲は上記実施例に限らないものとする。
【0065】
当業者は上記方法中の全部或は部分的なステップを理解でき、プログラムで関連ハードウェアを命令し、完成でき、上記プログラムはコンピューターの可読記憶媒体に記憶でき、例えば読み出し専用メモリ、ハードディスク或は光ディスク等。上述実施例の全部或は部分ステップは1つ或は複数の集積回路で選択的に実現できる。上述実施例における各モジュール/ユニットはハードウェアの形式で実現でき、相応的に、ソフトウェアー機能モジュールの形式で実現できる。本発明は如何なる特定形式のハードウェアとソフトウェアーの結合に限らない。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は高級制御局によって、第2通信プロトコルをサポートする制御局情報を発送し、移動局に隣接制御局にスキャンするは必要なく、第2通信プロトコルをサポートする制御局の情報を獲得する。本発明によって、無線通信システムの移動局が切り替える性能を改善でき、通信と移動局のオーバーヘッドを低減させる。