特許第5933548号(P5933548)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5933548超高周波スイッチングセルベースの電力変換器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5933548
(24)【登録日】2016年5月13日
(45)【発行日】2016年6月8日
(54)【発明の名称】超高周波スイッチングセルベースの電力変換器
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/00 20060101AFI20160526BHJP
【FI】
   H02M3/00 H
   H02M3/00 U
   H02M3/00 W
【請求項の数】30
【全頁数】55
(21)【出願番号】特願2013-524991(P2013-524991)
(86)(22)【出願日】2011年8月18日
(65)【公表番号】特表2013-534403(P2013-534403A)
(43)【公表日】2013年9月2日
(86)【国際出願番号】US2011048326
(87)【国際公開番号】WO2012024542
(87)【国際公開日】20120223
【審査請求日】2014年8月13日
(31)【優先権主張番号】61/392,329
(32)【優先日】2010年10月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/374,998
(32)【優先日】2010年8月18日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/374,993
(32)【優先日】2010年8月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513037591
【氏名又は名称】フィンシックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】FINSIX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】サグネリ、アンソニー ディ.
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ジェ−ウォン ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】バークハート、ジャスティン マイケル
(72)【発明者】
【氏名】チェン、フレッド
【審査官】 鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−164151(JP,A)
【文献】 特開2008−278639(JP,A)
【文献】 特表2003−526313(JP,A)
【文献】 特開2010−178618(JP,A)
【文献】 特開2008−017667(JP,A)
【文献】 特開2003−134798(JP,A)
【文献】 Glaser, J.S. ; Nasadoski, J. ; Heinrich, R.,A 900W, 300V to 50V Dc-dc Power Converter with a 30MHz Switching Frequency,Applied Power Electronics Conference and Exposition, 2009. APEC 2009. Twenty-Fourth Annual IEEE ,IEEE,2009年 2月19日,P.1121-P.1128
【文献】 Pilawa-Podgurski, R.C.N. ; Rivas, J.M. ; Anderson, D.I. ; Perreault, D.J.,Very-High-Frequency Resonant Boost Converters,Power Electronics, IEEE Transactions,IEEE,2009年 6月12日,Vol.24, No.6,P.1654-P.1665
【文献】 Perreault, D.J. ; Jingying Hu ; Rivas, J.M. ; Yehui Han ; Leitermann, O. ; Pilawa-Podgurski, R.C.N. ; Sagneri, A. ; Sullivan, C.R.,Opportunities and Challenges in Very High Frequency Power Conversion,Applied Power Electronics Conference and Exposition, 2009. APEC 2009. Twenty-Fourth Annual IEEE,IEEE,2009年 2月19日,P.1-P.14
【文献】 Rivas, J.M. ; Jackson, D. ; Leitermann, O. ; Sagneri, A.D. ; Yehui Han ; Perreault, D.J.,Design Considerations for Very High Frequency dc-dc Converters,Power Electronics Specialists Conference, 2006. PESC '06. 37th IEEE ,IEEE,2006年 6月22日,P.1-P.11
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 1/00− 3/44
G05F 1/12− 1/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器であって、
複数のスタックトパワーセルにおいて電力入力を受信するように、及び複数のスタックトパワーセルのうち前記電力入力を処理することによってアクティブにされたパワーセルから出力を提供するように構成されている、複数のスタックトパワーセルと、
前記複数のスタックトパワーセルのうちの1以上のスタックトパワーセルについての前記電力入力に基づくアクティブ化を制御するように構成されている、コントローラと、
アクティブにされた前記パワーセルか前記出力を受信するように、及び前記出力を組み合わせて組み合わされた出力とし、その組み合わされた出力を負荷に送達するように構成されている、出力段と、
1つの端子を有するコンデンサであって、前記端子は、前記複数のスタックトパワーセルの第1パワーセルの第1電力入力端子と、前記複数のスタックトパワーセルの第2パワーセルの第2電力入力端子との間に接続されている、コンデンサと、
を備える、
電力変換器。
【請求項2】
前記複数のスタックトパワーセルは、直列接続に構成される、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項3】
前記複数のスタックトパワーセルは、並列接続に構成される、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項4】
5メガヘルツ(MHz)を超えるスイッチング周波数を有する、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項5】
VHFのレンジにおけるスイッチング周波数を有する、請求項に記載の電力変換器。
【請求項6】
所与の出力電力に関して、単一のセル電力変換器によって提供される出力密度よりも出力密度を低くする高い電力変換効率を有する、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項7】
PCB内のインダクタ及び変圧器のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項8】
バラクタで制御されるネットワークチューニングをさらに含む、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項9】
共振形スイッチングを実行するようにさらに構成される、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項10】
ラップトップと共に用いるように適合される、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項11】
ACライン電源コード組立体に一体化される、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項12】
移動電話と共に用いるように適合される、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項13】
無線基地局に一体化される、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項14】
AC入力又はDC入力を受信してDC出力を提供するように適合される、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項15】
前記コントローラは、前記電力入力に基づいてアクティブにされる前記複数のスタックトパワーセルの数を制御するように構成されている、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項16】
前記コントローラは、前記電力入力の大きさに基づいて、前記1以上のスタックトパワーセルのアクティブ化を制御するように構成されている、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項17】
前記コントローラは、前記電力入力の電圧に基づいて、前記1以上のスタックトパワーセルのアクティブ化を制御するように構成されている、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項18】
前記コントローラは、前記電力入力の電圧に基づいてアクティブにされる前記複数のスタックトパワーセルの数を制御するように構成されている、請求項17に記載の電力変換器。
【請求項19】
前記コントローラは、前記電力入力の電圧がしきい値を横切るとき、前記複数のスタックトパワーセルのうちアクティブにされていない1以上のパワーセルをアクティブ化するように構成されている、請求項17に記載の電力変換器。
【請求項20】
前記電力入力はAC電源入力であり、前記コントローラは、前記AC電源入力の電圧に基づいて前記スタックトパワーセルの1以上のアクティブ化を制御するように構成される、請求項18に記載の電力変換器。
【請求項21】
前記AC電源入力の電圧が前記AC電源入力の1サイクルの間に変化すると、前記コントローラは、前記スタックトパワーセルの1以上のアクティブ化を制御するように構成される、請求項20に記載の電力変換器。
【請求項22】
前記コントローラは、パワーセルに関連付けられているスイッチを制御することによってそのパワーセルのアクティブ化を行うように構成される、請求項1に記載の電力変換器
【請求項23】
前記コンデンサの前記端子は、前記コンデンサの第1端子であり、前記コンデンサはさらにグランドに接続されるように構成されている第2端子を備える、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項24】
前記コンデンサを流れる電流は、少なくとも前記第1パワーセルを制御することによって制御される、請求項1に記載の電力変換器。
【請求項25】
スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器を使用して電力を変換する方法であって、
複数のスタックトパワーセルのうち1以上のパワーセルにおいて電力入力を受信するように接続されている複数のスタックトパワーセルを提供する工程であって、前記複数のスタックトパワーセルの第1パワーセルの第1電力入力端子と、前記複数のスタックトパワーセルの第2パワーセルの第2電力入力端子との間にコンデンサの端子が接続されている工程と、
前記電力入力に基づいて、前記複数のスタックトパワーセルのうちの1以上のスタックトパワーセルをアクティブ化する工程と、
アクティブにされた前記パワーセルから出力を提供するように、前記複数のスタックトパワーセルのうちアクティブにされたパワーセルによって前記電力入力を処理する工程と
ワーセルのソフトスイッチングを実行するように、アクティブにされたスタックトパワーセルを制御する工程と、
出力段において、アクティブにされた記パワーセルから出力を受信する工程と、
前記出力を組み合わせて組み合わされた出力を生成する工程と、
組み合わされた前記出力を負荷に送達する工程と、を備える、
方法。
【請求項26】
前記複数のスタックトパワーセルのうち少なくとも2つを直列に接続する工程をさらに備える、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記複数のスタックトパワーセルのうち少なくとも2つを並列に接続する工程をさらに備える、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器を5メガヘルツ(MHz)を超えるスイッチング周波数で動作させる工程をさらに備える、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器は、VHFのレンジにおけるスイッチング周波数で動作する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器は、所与の出力電力に関して、単一のセル電力変換器によって提供される出力密度よりも出力密度を低くする高い電力変換効率を有する、請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、そのそれぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる、以下の米国特許仮出願、すなわち、2010年8月18日に出願された米国特許出願第61/374,993号、2010年8月18日に出願された米国特許出願第61/374,998号、及び2010年10月12日に出願された米国特許出願第61/392,329号に基づく優先権を主張するものである。
【0002】
本明細書で説明される方法及びシステムは、超高周波電力変換技術、技法、方法、アプリケーション、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
スイッチング電源(switched−mode power supply)(SMPS)のスイッチング周波数を増加させることは、出力密度を増加させ且つ過渡性能を改善する手段として広く追求されている目標である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/0171680号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電力変換器のトポロジー(昇圧、降圧、フライバックなど)を用いてスイッチング周波数を増加させることは、結果的に著しく低下した効率を伴う。さらに、スイッチング周波数を増加させる際に、出力密度は最適なスイッチング周波数に到達するまで増加し、到達した時点で、出力密度は再び減少し始める。したがって、従来のソリューションは、需要を満足させるには不足があるように見える。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書で説明される方法及びシステムは、チップスケールのコンポーネントを用いる次世代超高周波(VHF、30〜300MHz)電源アーキテクチャを備えることができる。基礎的なVHF変換技術及び方法と、ソリッドステート照明用途などに関する例示的な利点が、本明細書で説明される方法及びシステムによって可能にされる幾つかの向上に照らして本明細書で概説される。AC−DCとDC−DCとの両方のコアVHFコンバータアーキテクチャのさらなる用途が図面及び関連する説明で列挙される。これらの要素は共に基本的な革新及び方法の説明とこれらの革新に関する様々な有用且つ有益な用途との両方を提供する。
【0007】
全般照明用途のためのAC−DCコンバータであるライン接続されるLEDドライバの場合、利点は、10倍を超える体積減少、かなり低いコスト、より高い信頼性、高い集積度、高い効率、及び非常に高速の過渡応答を含む幾つかである。これらの特徴を総合すれば、A19、MR16、GU10、及び種々のPAR型のようなレトロフィットランプ、並びにソリッドステート照明器具の両方に適したLEDドライバ・システムの有用なアレイの基礎となる。しかしながら、発明的な超高周波チップスケール電源アーキテクチャの用途は、LED及び/又はソリッドステートドライバに限定されない。この技術は、本明細書で説明される幾つかの利点から恩恵を受ける可能性があるあらゆる用途に用いられてもよい。
【0008】
本明細書で説明されるVHF電源アーキテクチャの独自の特徴は、かなり少ないコンポーネントを用いながら非常に高い出力密度、高い性能、及び高い過渡応答をもつ電力変換器を可能にする。これは、サイズとコストが重要な関心事であるソリッドステート照明及び携帯型モバイル装置のような多くのスペースでの用途、並びにより簡単且つ少ないコンポーネントによる最高の出力密度及び改善された信頼性に関心がもたれる軍事及び産業用途を可能にする。1つの例示的な用途は、サイズ、重量、及び過渡性能が重要な条件であるレーダ、特に、戦闘機上の空中迎撃レーダである。現在の電力変換器システムは、送信中のレーダによって要求される過渡を持続させるために、大きく重いコンデンサーバンクを必要とする。本明細書で説明される本発明を用いることによって、これらのコンデンサは、もはや過渡の考慮事項によってサイズ設定される必要はなく、正しくはリップルのみによってサイズ設定される。これは、メイン電力段の減少と共同してバルクエネルギー貯蔵部の劇的な減少を可能にする。この特徴の組は、このような高性能軍事用途での明らかな利点を提供するであろう。
【0009】
レトロフィットランプスペースでは、幾つかの必要条件があり、まず第1には低コストに対する要件であり、同じくらい重要なのは小さいサイズであり、一方、高い性能(効率)、高い信頼性、及びフルレンジの機能が、特定のランプタイプ及び意図される対象市場に応じてそれぞれ強い関心をもたれる。いずれの場合にも、既存の電力変換器技術は、SSLランプを商業的成功に推し進めるのに必要な所望の特徴の不足に陥る。この分野での本明細書で説明される発明的な技術は、これらの不足のそれぞれに対処し、ランプ製造業者に有力なパッケージを提供する。
【0010】
一態様では、本発明は、高周波スイッチング電力変換器を提供する。高周波スイッチング電力変換器は、入力信号を連続して受信するためにフレキシブルに接続され且つ出力を提供する複数のソフトスイッチング可能パワーセルを含んでもよい。高周波スイッチング電力変換器は、フレキシブル接続を構成するための及び入力信号を受信するようにパワーセルを制御するためのコントローラをさらに含んでもよい。一実施形態では、複数のパワーセルのそれぞれは、コントローラによって別々に制御可能であってもよい。さらに、複数のパワーセルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。さらに、複数のセルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。別の実施形態では、複数のセルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。
【0011】
高周波スイッチング電力変換器はまた、複数のパワーセルのうちの一部から出力を受信して組み合わされた出力を提供するための及び組み合わされた出力を負荷に送達するための出力段を含んでもよい。出力段は、複数の一次巻線を伴う少なくとも1つの変圧器を含んでもよい。さらに、複数の一次巻線のそれぞれは、複数のパワーセルのうちの1つからの出力を受信してもよい。出力段は、複数のコンデンサをさらに含んでもよく、そのそれぞれの入力は、複数のセルのうちの1つからの出力に接続されてもよい。さらに、複数のコンデンサのそれぞれの出力は、組み合わされた出力を提供するために並列に接続されてもよい。一実施形態では、出力段は、複数のパワーセルのパラレル出力の組合せの構成を容易にしてもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと出力段との間に配置されてもよい。
【0012】
一実施形態では、高周波スイッチング電力変換器は、各組が少なくとも1つの出力を提供する、スタックトセルの複数の組を含んでもよい。さらに、スタックトセルの複数の組のうちの一部は、パラレル出力を提供するように構成されてもよい。高周波スイッチング電力変換器は、磁気コア材料、バラクタで制御されるネットワークチューニング、共振形スイッチングなどを伴う又は伴わないPCBエッチングされたインダクタ及び/又は変圧
器をさらに含んでもよい。別の実施形態では、高周波スイッチング電力変換器は、ラップトップと共に用いるように適合されてもよく、ディスプレイ画面モジュールに一体化されてもよく、ACライン電源コード組立体に一体化されてもよく、移動電話と共に用いるように適合されてもよく、無線基地局に一体化されてもよく、電気自動車に一体化されてもよく、航空機搭載レーダなどと共に用いるように適合されてもよい。
【0013】
別の態様では、本発明は、スタックトセルスイッチング電力変換器を提供する。スタックトセルスイッチング電力変換器は、DC入力信号を連続して受信するためにフレキシブルに接続され且つDC出力を提供してもよい複数のスタックトパワーセルを含んでもよい。スタックトセルスイッチング電力変換器はまた、フレキシブル接続を構成するためのコントローラを含んでもよい。コントローラは、DC入力信号を受信するように複数のスタックトパワーセルを制御してもよく、共振形スイッチングを容易にする可能性がある。さらに、スタックトセルスイッチング電力変換器は、複数のスタックトパワーセルのうちの一部のそれぞれからの出力を組み合わせて組み合わされたDC出力を負荷に送達するための出力段を含んでもよい。
【0014】
一実施形態では、スタックトセルスイッチング電力変換器は、磁気コア材料、バラクタで制御されるネットワークチューニング、共振形スイッチングなどを伴う又は伴わないPCBエッチングされたインダクタ及び/又は変圧器を含んでもよい。別の実施形態では、スタックトセルスイッチング電力変換器は、ラップトップと共に用いるように適合されてもよく、ディスプレイ画面モジュールに一体化されてもよく、ACライン電源コード組立体に一体化されてもよく、移動電話と共に用いるように適合されてもよく、無線基地局に一体化されてもよく、電気自動車に一体化されてもよく、航空機搭載レーダなどと共に用いるように適合されてもよい。
【0015】
また別の態様では、本発明は、スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器を提供する。スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器は、入力信号を受信する及び出力を提供するためにフレキシブルに接続される複数のスタックトパワーセルを含んでもよい。さらに、スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器は、フレキシブル接続を構成するためのコントローラを含んでもよい。コントローラは、入力信号を受信するように複数のスタックトパワーセルを制御してもよく、パワーセルのソフトスイッチングを容易にする可能性がある。スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器はまた、複数のスタックトパワーセルのうちの一部のそれぞれから出力を受信するための及び組み合わされた出力を負荷に送達するための出力段を含んでもよい。
【0016】
一実施形態では、スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器は、磁気コア材料、バラクタで制御されるネットワークチューニング、共振形スイッチングなどを伴う又は伴わないPCBエッチングされたインダクタ及び/又は変圧器を含んでもよい。別の実施形態では、スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器は、ラップトップと共に用いるように適合されてもよく、ディスプレイ画面モジュールに一体化されてもよく、ACライン電源コード組立体に一体化されてもよく、移動電話と共に用いるように適合されてもよく、無線基地局に一体化されてもよく、電気自動車に一体化されてもよく、航空機搭載レーダなどと共に用いるように適合されてもよい。
【0017】
さらに別の態様では、本発明は、シリコンベースのスタックトセルスイッチング電力変換器を提供する。シリコンベースのスタックトセルスイッチング電力変換器は、50Vよりも大きいピーク振幅をもつ入力信号を受信するために及び複数のシリコンパワーセルのそれぞれから出力を提供するために直列スタックに構成される複数のシリコンパワーセルを含んでもよい。シリコンベースのスタックトセルスイッチング電力変換器は、入力信号を受信するように複数のシリコンパワーセルを制御するためのコントローラをさらに含ん
でもよい。コントローラは、5MHzを超える周波数でのシリコンベースのスタックトセルスイッチング電力変換器のスイッチングを容易にする可能性がある。さらに、シリコンベースのスタックトセルスイッチング電力変換器は、複数のシリコンパワーセルのうちの一部から出力を受信するための及び組み合わされた出力を負荷に送達するための出力段を含んでもよい。
【0018】
一実施形態では、シリコンベースのスタックトセルスイッチング電力変換器は、磁気コア材料、バラクタで制御されるネットワークチューニング、共振形スイッチングなどを伴う又は伴わないPCBエッチングされたインダクタ及び/又は変圧器を含んでもよい。別の実施形態では、シリコンベースのスタックトセルスイッチング電力変換器は、ラップトップと共に用いるように適合されてもよく、ディスプレイ画面モジュールに一体化されてもよく、ACライン電源コード組立体に一体化されてもよく、移動電話と共に用いるように適合されてもよく、無線基地局に一体化されてもよく、電気自動車に一体化されてもよく、航空機搭載レーダなどと共に用いるように適合されてもよい。
【0019】
また別の態様では、本発明は、低出力密度スタックトセルスイッチング電力変換器を提供する。低出力密度スタックトセルスイッチング電力変換器は、50Vよりも大きいピーク振幅をもつ入力信号を連続して受信し及び出力を提供するように構成される複数のパワーセルを含んでもよい。さらに、低出力密度スタックトセルスイッチング電力変換器は、入力信号を受信するように複数のパワーセルを構成するためのコントローラを含んでもよい。コントローラは、5MHzを超える周波数での低出力密度スタックトセルスイッチング電力変換器のスイッチングを容易にする可能性がある。低出力密度スタックトセルスイッチング電力変換器はまた、複数のパワーセルのうちの一部から出力を受信するための及び組み合わされた出力を負荷に送達するための出力段を含んでもよい。一実施形態では、低出力密度スタックトセルスイッチング電力変換器は、実質的に同一の機能を提供する単一のセル電力変換器によって提供される出力密度よりも低い場合がある出力密度を提供してもよい。
【0020】
一実施形態では、低出力密度スタックトセルスイッチング電力変換器は、磁気コア材料、バラクタで制御されるネットワークチューニング、共振形スイッチングなどを伴う又は伴わないPCBエッチングされたインダクタ及び/又は変圧器を含んでもよい。別の実施形態では、低出力密度スタックトセルスイッチング電力変換器は、ラップトップと共に用いるように適合されてもよく、ディスプレイ画面モジュールに一体化されてもよく、ACライン電源コード組立体に一体化されてもよく、移動電話と共に用いるように適合されてもよく、無線基地局に一体化されてもよく、電気自動車に一体化されてもよく、航空機搭載レーダなどと共に用いるように適合されてもよい。
【0021】
さらに別の態様では、本発明は、スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器を提供する。スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器は、50Vよりも大きいピーク振幅をもつ入力信号を受信する及び複数の出力を提供するために直列スタックに構成される複数のシリコン電力変換器セルを含んでもよい。さらに、スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器は、60Vを超える入力信号を受信するシリコン電力変換器セルがないことを保証するように複数のシリコン電力変換器セルを制御するためのコントローラを含んでもよい。コントローラは、5MHzを超える周波数でのスタックトシリコンセルスイッチング電力変換器のスイッチングを容易にする可能性がある。さらに、スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器は、複数のシリコン電力変換器セルのうちの一部のそれぞれからの出力を組み合わせて組み合わされた出力を負荷に送達するための出力段を含んでもよい。
【0022】
一実施形態では、スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器は、磁気コア材料、
バラクタで制御されるネットワークチューニング、共振形スイッチングなどを伴う又は伴わないPCBエッチングされたインダクタ及び/又は変圧器を含んでもよい。別の実施形態では、スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器は、ラップトップと共に用いるように適合されてもよく、ディスプレイ画面モジュールに一体化されてもよく、ACライン電源コード組立体に一体化されてもよく、移動電話と共に用いるように適合されてもよく、無線基地局に一体化されてもよく、電気自動車に一体化されてもよく、航空機搭載レーダなどと共に用いるように適合されてもよい。
【0023】
また別の態様では、本発明は、スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器を提供する。スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器は、50Vよりも大きいピーク振幅をもつ入力信号を受信する及び複数の出力を提供するために直列スタックに構成される複数のシリコン電力変換器セルを含んでもよい。スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器は、20V未満の入力信号も60Vを超える入力信号も受信するシリコン電力変換器セルがないことを保証するように複数のシリコン電力変換器セルを制御するためのコントローラをさらに含んでもよい。コントローラは、5MHzを超える周波数でのスタックトシリコンセルスイッチング電力変換器のスイッチングを容易にする可能性がある。スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器はまた、複数のシリコン電力変換器セルのうちの一部のそれぞれからの出力を組み合わせて組み合わされた出力を負荷に送達するための出力段を含んでもよい。
【0024】
一実施形態では、スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器は、磁気コア材料、バラクタで制御されるネットワークチューニング、共振形スイッチングなどを伴う又は伴わないPCBエッチングされたインダクタ及び/又は変圧器を含んでもよい。別の実施形態では、スタックトシリコンセルスイッチング電力変換器は、ラップトップと共に用いるように適合されてもよく、ディスプレイ画面モジュールに一体化されてもよく、ACライン電源コード組立体に一体化されてもよく、移動電話と共に用いるように適合されてもよく、無線基地局に一体化されてもよく、電気自動車に一体化されてもよく、航空機搭載レーダなどと共に用いるように適合されてもよい。
【0025】
さらに別の態様では、本発明は、VHF電力変換器を提供する。VHF電力変換器は、スイッチトキャパシタ段を含んでもよい。スイッチトキャパシタ段は、複数のコンデンサ間で入力電圧を分けるための複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。VHF電力変換器は、バイパススイッチをさらに含んでもよい。バイパススイッチは、入力電圧とスイッチトキャパシタ段の出力との間で選択してもよい。さらに、バイパススイッチの制御は、入力電圧に基づいていてもよい。VHF電力変換器はまた、入力電圧を出力電圧に変換するためのVHF調整段を含んでもよい。スイッチトキャパシタ段にバイパススイッチが後続してもよく、バイパススイッチはVHF調整段にさらに接続されてもよい。
【0026】
一実施形態では、VHF電力変換器は、磁気コア材料、バラクタで制御されるネットワークチューニング、共振形スイッチングなどを伴う又は伴わないPCBエッチングされたインダクタ及び/又は変圧器を含んでもよい。別の実施形態では、VHF電力変換器は、ラップトップと共に用いるように適合されてもよく、ディスプレイ画面モジュールに一体化されてもよく、ACライン電源コード組立体に一体化されてもよく、移動電話と共に用いるように適合されてもよく、無線基地局に一体化されてもよく、電気自動車に一体化されてもよく、航空機搭載レーダなどと共に用いるように適合されてもよい。
【0027】
別の態様では、本発明は、VHF電力変換器から補助出力に送達される平均電力を制御する方法を提供する。方法は、第1の相でVHF電力変換器のインバータから発生する場合があるAC電力を整流し、これを補助電力ポートに提供することを含んでもよい。補助電力ポートは、1つ又は複数の電力を与えられるデバイスのゲートを駆動させるのに必要
とされる電力を供給するのに用いられてもよい。一実施形態では、電力を与えられるデバイスは、LEDベースの照明ユニットであってもよい。補助電力ポートはまた、VHF電力変換器の一部に電力を提供するのに用いられてもよい。
【0028】
方法は、第2の相で補助電力ポートからAC電力を発生させ、これをVHF電力変換器に提供することをさらに含んでもよい。第1の相での補助電力の発生と第2の相でのAC電力の発生との間のスイッチングは、VHF電力変換器から送達される平均電力の制御を容易にするために制御されてもよい。一実施形態では、方法は、電力を負荷に提供するためのVHF電力変換器の制御ループから独立している場合がある補助電力制御ループにおいて補助整流器を制御することをさらに含んでもよい。幾つかの実施形態では、補助電力制御ループは、フィードフォワード制御ループであってもよい。
【0029】
別の態様では、本発明は方法を提供する。方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに印加されるべき変化する入力電圧信号を受信することを含んでもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルは、変化する入力電圧信号から出力をもたらすことができる。一実施形態では、変化する入力電圧信号は、ACライン信号であってもよい。さらに、出力は、DC電圧、定電流などであってもよい。一実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の振幅が変化する際に異なる判定された振幅でアクティブ化されてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の判定された振幅が減少する際に異なる振幅で非アクティブ化されてもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の判定された振幅が減少する際に異なる判定された振幅でバイパスされてもよい。
【0030】
別の実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。また、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0031】
方法は、変化する入力電圧信号の振幅を判定することをさらに含んでもよい。方法はまた、変化する入力電圧信号の振幅に基づいて出力をもたらすように直列スタックト高周波電力変換器セルを制御することを含んでもよい。制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルをソフトスイッチングすることを含んでもよい。さらに、制御は、変化する入力電圧信号の瞬間振幅、変化する入力電圧信号の局所平均などに基づいていてもよい。
【0032】
一実施形態では、制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに関する少なくとも1つの高周波電力変換器セルのバイパス機能を動作させることを含んでもよい。制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの効率を最低効率閾値よりも上に維持することをさらに含んでもよい。別の実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。さらに、制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。
【0033】
また別の態様では、本発明は方法を提供する。方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに印加されるべき変化する入力電圧信号を受信することを含んでもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルは、変化する入力電圧信号から出力をもたらす
ことができる。一実施形態では、変化する入力電圧信号は、ACライン信号であってもよい。さらに、出力は、DC電圧、定電流などであってもよい。一実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の振幅が変化する際に異なる判定された振幅でアクティブ化されてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の判定された振幅が減少する際に異なる振幅で非アクティブ化されてもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の判定された振幅が減少する際に異なる判定された振幅でバイパスされてもよい。
【0034】
別の実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。また、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0035】
方法は、変化する入力電圧信号の振幅を判定することをさらに含んでもよい。方法はまた、変化する入力電圧信号の振幅に基づいて出力をもたらすように直列スタックト高周波電力変換器セルを制御することを含んでもよい。制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルをソフトスイッチングすることを含んでもよい。さらに、制御は、変化する入力電圧信号の瞬間振幅、変化する入力電圧信号の局所平均などに基づいていてもよい。
【0036】
一実施形態では、制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに関する少なくとも1つの高周波電力変換器セルのバイパス機能を動作させることを含んでもよい。制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの効率を最低効率閾値よりも上に維持することをさらに含んでもよい。別の実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。さらに、制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。一実施形態では、出力の要件は、電流要件、電圧要件、リップル要件、電力要件、アイソレーション要件などであってもよい。
【0037】
さらに別の態様では、本発明は方法を提供する。方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに印加されるべき変化する入力電圧信号を受信することを含んでもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルは、変化する入力電圧信号から出力をもたらすことができる。一実施形態では、変化する入力電圧信号は、ACライン信号であってもよい。さらに、出力は、DC電圧、定電流などであってもよい。一実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の振幅が変化する際に異なる判定された振幅でアクティブ化されてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の判定された振幅が減少する際に異なる振幅で非アクティブ化されてもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の判定された振幅が減少する際に異なる判定された振幅でバイパスされてもよい。
【0038】
別の実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。また、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1
つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0039】
方法は、変化する入力電圧信号の振幅を判定することをさらに含んでもよい。方法はまた、変化する入力電圧信号の振幅に基づいて出力をもたらすように直列スタックト高周波電力変換器セルを制御することを含んでもよい。制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルをソフトスイッチングすることを含んでもよい。さらに、制御は、変化する入力電圧信号の瞬間振幅、変化する入力電圧信号の局所平均などに基づいていてもよい。
【0040】
一実施形態では、制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに関する少なくとも1つの高周波電力変換器セルのバイパス機能を動作させることを含んでもよい。制御は、上回る複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの効率を最低効率閾値よりも上に維持することをさらに含んでもよい。別の実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。さらに、制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。さらに、フィードバックは出力電流の測定値であってもよい。
【0041】
また別の態様では、本発明は方法を提供する。方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに印加されるべき変化する入力電圧信号を受信することを含んでもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルは、出力をもたらすことができる。入力電圧は、複数のセルのうちのいずれか1つによって持続可能な場合がある電圧よりも高い場合がある。一実施形態では、変化する入力電圧信号は、ACライン信号であってもよい。さらに、出力は、DC電圧、定電流などであってもよい。一実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の振幅が変化する際に異なる判定された振幅でアクティブ化されてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の判定された振幅が減少する際に異なる振幅で非アクティブ化されてもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の判定された振幅が減少する際に異なる判定された振幅でバイパスされてもよい。
【0042】
別の実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。また、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0043】
方法はまた、セルによって持続可能な場合がある電圧を超える入力の一部を受信する場合があるセルがないように複数の電力変換器セルの一部の間で入力電圧を分配するために、直列スタックト高周波電力変換器セルを制御することを含んでもよい。制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルをソフトスイッチングすることを含んでもよい。さらに、制御は、変化する入力電圧信号の瞬間振幅、変化する入力電圧信号の局所平均などに基づいていてもよい。
【0044】
一実施形態では、制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに関する少なくとも1つの高周波電力変換器セルのバイパス機能を動作させることを含んでもよい。制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの効率を最低効率閾値よりも上に維持することをさらに含んでもよい。別の実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、7
5パーセント、80パーセントなどであってもよい。さらに、制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。さらに、複数のセルの各セルはシリコンベースのものであってもよい。
【0045】
別の態様では、本発明は方法を提供する。方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに印加されるべき変化する入力電圧信号を受信することを含んでもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルは、変化する入力電圧信号から出力をもたらすことができる。一実施形態では、変化する入力電圧信号は、ACライン信号であってもよい。さらに、出力は、DC電圧、定電流などであってもよい。一実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の振幅が変化する際に異なる判定された振幅でアクティブ化されてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の判定された振幅が減少する際に異なる振幅で非アクティブ化されてもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの個々のセルは、変化する入力電圧信号の判定された振幅が減少する際に異なる判定された振幅でバイパスされてもよい。
【0046】
別の実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。また、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0047】
方法は、出力電圧の平均を求めることをさらに含んでもよい。方法はまた、求めた平均に基づいて変化する入力電圧から出力をもたらすように直列スタックト高周波電力変換器セルを同期的に制御することを含んでもよい。制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルをソフトスイッチングすることを含んでもよい。さらに、制御は、変化する入力電圧信号の瞬間振幅、変化する入力電圧信号の局所平均などに基づいていてもよい。
【0048】
一実施形態では、制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに関する少なくとも1つの高周波電力変換器セルのバイパス機能を動作させることを含んでもよい。制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの効率を最低効率閾値よりも上に維持することをさらに含んでもよい。別の実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。さらに、制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。
【0049】
別の態様では、本発明は方法を提供する。方法は、単一の入力電圧信号をソフトスイッチト高周波電力変換器において受信することを含んでもよい。ソフトスイッチト高周波電力変換器は複数の出力値をもたらしてもよい。複数の出力値は個々に制御可能であってもよい。さらに、複数の出力値は電流出力値及び電圧出力値から個々に選択されてもよい。一実施形態では、単一の入力電圧信号は、AC入力、DC入力、定電圧、変化する電圧などであってもよい。方法は、第1の負荷に関する第1の時間間隔の間に第1の出力及び第2の負荷に関する第2の時間間隔の間に第2の出力をもたらすようにソフトスイッチト高周波電力変換器を制御することをさらに含んでもよい。方法はまた、第1の時間間隔の間の第2の負荷のバイパス及び第2の時間間隔の間の第1の負荷のバイパスを容易にするために少なくとも1つの負荷アイソレーション制御信号を提供することを含んでもよい。
【0050】
一実施形態では、第1の出力は、電流及び電圧のうちの1つであってもよい。さらに、第1の出力は、第1の時間間隔の間に調整されてもよい。別の実施形態では、第2の出力は、電流及び電圧のうちの1つであってもよい。さらに、第2の出力は、第2の時間間隔の間に調整されてもよい。幾つかの実施形態では、第1の時間間隔及び第2の時間間隔のうちの少なくとも1つの間の電圧出力は、実質的に定電圧であってもよい。さらに、負荷の各部分は、異なる出力電圧、実質的に定電流、異なる電流などを受けてもよい。単一の入力電圧信号からの電力は、出力間で時分割多重化されてもよい。さらに、第1の負荷及び第2の負荷のうちの少なくとも1つは一連のLEDの一部であってもよい。また、各時間間隔の間に提供される出力は、実質的に一定の色温度の光出力の達成を容易にするために別個のLEDを駆動してもよい。
【0051】
また別の態様では、本発明は方法を提供する。方法は、単一の入力電圧信号を複数の直列スタックト高周波電力変換器セルを含むソフトスイッチト高周波電力変換器において受信することを含んでもよい。ソフトスイッチト高周波電力変換器は複数の出力値をもたらしてもよい。複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。さらに、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。一実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。別の実施形態では、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0052】
方法は、第1の負荷に関する第1の時間間隔の間に第1の出力及び第2の負荷に関する第2の時間間隔の間に第2の出力をもたらすようにソフトスイッチト高周波電力変換器セルを制御することをさらに含んでもよい。方法はまた、第1の時間間隔の間の第2の負荷のバイパス及び第2の時間間隔の間の第1の負荷のバイパスを容易にするために少なくとも1つの負荷アイソレーション制御信号を提供することを含んでもよい。制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルをソフトスイッチングすることを含んでもよい。制御はまた、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに関する少なくとも1つの高周波電力変換器セルのバイパス機能を動作させることを含んでもよい。
【0053】
さらに、制御は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルの効率を最低効率閾値よりも上に維持することを含んでもよい。一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングをさらに含んでもよい。一実施形態では、方法は、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段を含んでもよい。
【0054】
一実施形態では、第1の出力は、電流及び電圧のうちの1つであってもよい。第1の出力は、第1の時間間隔の間に調整されてもよい。別の実施形態では、第2の出力は、電流及び電圧のうちの1つであってもよい。第2の出力は、第2の時間間隔の間に調整されてもよい。さらに、複数の出力値は個々に制御可能であってもよい。複数の出力値は電流出力値及び電圧出力値から個々に選択されてもよい。一実施形態では、単一の入力電圧信号は、AC入力、DC入力、定電圧、変化する電圧などであってもよい。
【0055】
別の実施形態では、第1の時間間隔及び第2の時間間隔のうちの少なくとも1つの間の電圧出力は、実質的に定電圧であってもよい。さらに、負荷の各部分は、異なる出力電圧、実質的に定電流、異なる電流などを受けてもよい。第1の負荷及び第2の負荷のうちの
少なくとも1つは一連のLEDの一部であってもよい。各時間間隔の間に提供される出力は、実質的に一定の色温度の光出力の達成を容易にするために別個のLEDを駆動してもよい。
【0056】
さらに別の態様では、本発明は方法を提供する。方法は、出力ポート上で複数の出力値をもたらすために単一の入力電圧信号をソフトスイッチト高周波電力変換器において受信することを含んでもよい。方法は、第1の時間間隔の間に第1の出力及び第2の時間間隔の間に第2の出力をもたらすようにソフトスイッチト高周波電力変換器を制御することをさらに含んでもよい。制御は、ソフトスイッチト高周波電力変換器の効率を最低効率閾値よりも上に維持することを含んでもよい。一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングをさらに含んでもよい。一実施形態では、第1の出力は、電流及び電圧のうちの1つであってもよい。第1の出力は、第1の時間間隔の間に調整されてもよい。別の実施形態では、第2の出力は、電流及び電圧のうちの1つであってもよい。第2の出力は、第2の時間間隔の間に調整されてもよい。
【0057】
さらに、複数の出力値は個々に制御可能であってもよい。複数の出力値は電流出力値及び電圧出力値から個々に選択されてもよい。単一の入力電圧信号は、AC入力、DC入力、定電圧、変化する電圧などであってもよい。第1の時間間隔及び第2の時間間隔のうちの少なくとも1つの間の電圧出力は、実質的に定電圧であってもよい。方法はまた、一連のLEDを出力ポートに実質的に並列に接続することを含んでもよい。一連のLEDは、実質的に一定の色温度の光の達成を容易にするために、第1の時間間隔の間にソフトスイッチト高周波電力変換器と共に回路を形成するようにLEDの第1の部分を制御可能であってもよく、且つ第2の時間間隔の間にソフトスイッチト高周波電力変換器と共に回路を形成するようにLEDの第2の部分を制御可能であってもよいように構成されてもよい。
【0058】
さらに、一連のLEDにおける各LEDは、異なる出力電圧、実質的に定電流、異なる電流などを受けてもよい。さらに、単一の入力電圧信号からの電力は、出力間で時分割多重化されてもよい。ソフトスイッチト高周波電力変換器は、出力ポートの時分割多重化を用いてもよい。
【0059】
別の態様では、本発明は方法を提供する。方法は、出力ポート上で複数の出力値をもたらすために単一の入力電圧信号をソフトスイッチト高周波電力変換器において受信することを含んでもよい。方法は、第1のマザーボード回路負荷に関する第1の時間間隔の間に第1の出力及び第2のマザーボード回路負荷に関する第2の時間間隔の間に第2の出力を出力するようにソフトスイッチト高周波電力変換器を制御することをさらに含んでもよい。制御は、複数のソフトスイッチト高周波電力変換器の効率を最低効率閾値よりも上に維持することを含んでもよい。一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。
【0060】
制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングをさらに含んでもよい。一実施形態では、第1の出力は、電流及び電圧のうちの1つであってもよい。第1の出力は、第1の時間間隔の間に調整されてもよい。別の実施形態では、第2の出力は、電流及び電圧のうちの1つであってもよい。第2の出力は、第2の時間間隔の間に調整されてもよい。さらに、複数の出力値は個々に制御可能であってもよい。複数の出力値は電流出力値及び電圧出力値から個々に選択されてもよい。一実施形態では、単一の入力電圧信号は、AC入力、DC入力、定電圧、変化する電圧などであってもよい。
【0061】
さらに、第1の時間間隔及び第2の時間間隔のうちの少なくとも1つの間の電圧出力は、実質的に定電圧であってもよい。方法はまた、第1の時間間隔の間のコンバータからの
第2のマザーボード回路負荷の接続解除及び第2の時間間隔の間のソフトスイッチト高周波電力変換器からの第1のマザーボード回路負荷の接続解除を容易にするために、少なくとも1つの出力を提供することを含んでもよい。一実施形態では、第1のマザーボード回路負荷及び第2のマザーボード回路負荷は、異なる出力電圧、実質的に定電流、異なる電流などを受けてもよい。さらに、単一の入力電圧信号からの電力は、出力間で時分割多重化されてもよい。
【0062】
また別の態様では、本発明は方法を提供する。方法は、出力上に複数の電圧をもたらすために単一の入力電圧信号をソフトスイッチト高周波電力変換器において受信することを含んでもよい。方法は、少なくとも1つの色が変化するLEDを出力に接続することをさらに含んでもよい。方法はまた、少なくとも1つの色が変化するLEDから第1の時間間隔の間に第1の色及び第2の時間間隔の間に第2の色をもたらすようにソフトスイッチト高周波電力変換器を制御することを含んでもよい。さらに、制御は、ソフトスイッチト高周波電力変換器の効率を最低効率閾値よりも上に維持することを含んでもよい。一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングをさらに含んでもよい。
【0063】
一実施形態では、第1の色は、第1の時間間隔の間に調整されてもよい。別の実施形態では、第2の色は、第2の時間間隔の間に調整されてもよい。複数の電圧は個々に制御可能であってもよい。複数の電圧は電流出力値及び電圧出力値から個々に選択されてもよい。一実施形態では、単一の入力電圧信号は、AC入力、DC入力、定電圧、変化する電圧などであってもよい。さらに、第1の時間間隔及び第2の時間間隔のうちの少なくとも1つの間の電圧出力は、実質的に定電圧であってもよい。
【0064】
幾つかの実施形態では、少なくとも1つの色が変化するLEDにおける各LEDは、異なる出力電圧、実質的に定電流、異なる電流などを受けてもよい。さらに、単一の入力電圧信号からの電力は、出力間で時分割多重化されてもよい。さらに、ソフトスイッチト高周波電力変換器は、出力ポートの時分割多重化を用いてもよい。
【0065】
別の態様では、本発明は、システムを提供する。システムは、LEDベースのライトを駆動するように適合されたVHF電力変換器を含んでもよい。VHF電力変換器は、少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルと少なくとも1つのインダクタを含んでもよい。各インダクタは、1マイクロヘンリーを超えないインダクタンス値を含んでもよい。一実施形態では、少なくとも1つのインダクタはPCBエッチングベースのインダクタであってもよい。さらに、少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルはシリコンベースのものであってもよい。少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルは5MHz以上でスイッチングしてもよい。
【0066】
また別の態様では、本発明は、システムを提供する。システムは、LEDベースのライトを駆動するように適合されたVHF電力変換器を含んでもよい。電力変換器は、少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルと少なくとも1つのインダクタを含んでもよい。各インダクタは、5マイクロヘンリーを超えないインダクタンス値を含んでもよい。一実施形態では、少なくとも1つのインダクタはPCBエッチングベースのインダクタであってもよい。さらに、少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルはシリコンベースのものであってもよい。少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルは5MHz以上でスイッチングしてもよい。
【0067】
さらに別の態様では、本発明は、システムを提供する。システムは、LEDベースのライトを駆動するように適合された高効率VHF電力変換器を含んでもよい。電力変換器は、少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルと複数の電子部品を含んでもよい。
さらに、複数の電子部品のうちのいずれも1マイクロヘンリーを超えるインダクタンス値を有さない場合がある。一実施形態では、少なくとも1つのインダクタはPCBエッチングベースのインダクタであってもよい。さらに、少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルはシリコンベースのものであってもよい。少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルは5MHz以上でスイッチングしてもよい。
【0068】
別の態様では、本発明は、システムを提供する。システムは、スタックトセル高効率ソフトスイッチトAC−DC電力変換器を含んでもよい。電力変換器は、少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルと複数の電子部品を含んでもよい。さらに、複数の電子部品のうちのいずれも1マイクロヘンリーを超えるインダクタンス値を有さない場合がある。さらに、少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルはシリコンベースのものであってもよい。少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルは5MHz以上でスイッチングしてもよい。
【0069】
別の態様では、本発明は、システムを提供する。システムは、ラインAC−DC変換のための高効率ソフトスイッチト電力変換器を含んでもよい。電力変換器は、複数の電子部品を含んでもよい。さらに、複数の電子部品のうちのいずれも5マイクロヘンリーを超えるインダクタンス値を有さない場合がある。さらに、少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルはシリコンベースのものであってもよい。少なくとも1つのソフトスイッチト電力変換器セルは5MHz以上でスイッチングしてもよい。
【0070】
また別の態様では、本発明は、スタックトセルスイッチング電力変換器を提供する。スタックトセルスイッチング電力変換器は、AC入力信号を連続して受信するためにフレキシブルに接続され且つDC出力を提供する複数のスタックトパワーセルを含んでもよい。スタックトセルスイッチング電力変換器は、DC入力信号を受信するように複数のスタックトパワーセル及びフレキシブル接続を構成するための及び全共振形スイッチングを容易にするためのコントローラをさらに含んでもよい。スタックトセルスイッチング電力変換器はまた、複数のスタックトパワーセルのうちの一部のそれぞれから出力を並列に受信するための及び組み合わされたDC出力を負荷に送達するための1つ又は複数の出力同期整流器を含んでもよい。さらに、複数のスタックトパワーセルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。一実施形態では、複数のスタックトパワーセルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。
【0071】
スタックトセルスイッチング電力変換器は、複数のスタックトパワーセルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。さらに、複数のスタックトパワーセルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。複数のスタックトパワーセルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0072】
一実施形態では、制御は、複数のスタックトパワーセルのソフトスイッチングを含んでもよい。制御は、複数のスタックトパワーセルに関する少なくとも1つのパワーセルのバイパス機能を動作させることをさらに含んでもよい。制御はまた、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持することを含んでもよい。別の実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。さらに、制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。
【0073】
さらに別の態様では、本発明は、AC−DC変換する方法を提供する。方法は、AC入力信号を受信する及びそこからDC信号を出力するために複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルを直列スタックに配置することを含んでもよい。複数の全共振形スイ
ッチングVHF電力変換器セルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。さらに、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。出力は、実質的に可視光のちらつきがない状態でLEDベースのライトに電力を与えることを容易にする可能性がある。一実施形態では、出力は、実質的にリップルのない電圧を含んでもよい。さらに、出力に伝搬するAC周波数調波(frequency harmonics)は実質的にない場合がある。
【0074】
方法は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの少なくとも一部からのDC信号出力を並列に接続して組み合わされた出力を生成することをさらに含んでもよい。方法はまた、組み合わされた出力を同期的に整流することを含んでもよい。さらに、方法は、全共振形スイッチングを容易にするために複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルを制御することと、同期整流のために出力整流器を制御することを含んでもよい。一実施形態では、方法は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。さらに、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。
【0075】
別の実施形態では、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。制御は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのソフトスイッチングを含んでもよい。さらに、制御は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルに関する少なくとも1つのパワーセルのバイパス機能を動作させることを含んでもよい。制御はまた、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持することを含んでもよい。
【0076】
一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。制御はまた、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。出力は、実質的に可視光のちらつきがない状態でLEDベースのライトに電力を与えることを容易にする可能性がある。出力は、実質的にリップルのない電圧を含んでもよい。さらに、出力に伝搬するAC周波数調波は実質的にない場合がある。
【0077】
別の態様では、本発明は、DC−DC変換する方法を提供する。方法は、DC入力信号を受信し及びそこからDC信号を出力するために、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルを直列スタックに配置することを含んでもよい。複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。さらに、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。方法は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの少なくとも一部からのDC信号出力を並列に接続して組み合わされた出力を生成することをさらに含んでもよい。方法はまた、組み合わされた出力を同期的に整流することを含んでもよい。さらに、方法は、共振形スイッチングを容易にするために複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルを制御することを含んでもよい。方法は、同期整流のために出力整流器を制御することをさらに含んでもよい。
【0078】
一実施形態では、方法は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段を含んでもよい。さらに、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチ
トキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0079】
さらに、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの制御は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのソフトスイッチングを含んでもよい。複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの制御は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルに関する少なくとも1つのパワーセルのバイパス機能を動作させることを含んでもよい。さらに、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの制御は、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持することを含んでもよい。一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの制御はまた、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。
【0080】
また別の態様では、本発明は、DC−DC変換する方法を提供する。方法は、DC入力信号を受信し及びそこからDC信号を出力するために、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルを直列スタックに配置することを含んでもよい。方法は、組み合わされた出力を生成するために、複数のコンバータセルの少なくとも一部からのDC信号出力を並列に接続することをさらに含んでもよい。方法はまた、組み合わされた出力を同期的に整流することを含んでもよい。さらに、方法は、共振形スイッチングを容易にするために電力変換器セルを制御することを含んでもよい。さらにまた、方法は、共振形スイッチングを容易にするために電力変換器セルを制御することを含んでもよい。複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。さらに、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。
【0081】
一実施形態では、方法は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。さらに、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0082】
別の実施形態では、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの制御は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルのソフトスイッチングを含んでもよい。複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの制御は、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルに関する少なくとも1つのパワーセルのバイパス機能を動作させることを含んでもよい。さらに、複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの制御は、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持することを含んでもよい。一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。複数の全共振形スイッチングVHF電力変換器セルの制御はまた、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。さらに、出力は、実質的に可視光のちらつきがない状態でLEDベースのライトに電力を与えることを容易にする可能性がある。出力は、実質的にリップルのない電圧を含んでもよい。
【0083】
本発明の別の態様では、マルチパス力率補正方法が提供される。方法は、電圧が変化する入力から出力への複数のエネルギー伝達経路を提供することを含んでもよい。方法はまた、複数のエネルギー伝達経路のうちの少なくとも1つの入力で1つ又は複数のエネルギー貯蔵ネットワークに利用可能な入力エネルギーの第1のフラクションを送達することを含んでもよい。さらに、方法は、利用可能な入力エネルギーの第2のフラクションを出力に送達することを含んでもよい。さらに、方法は、実質的に一定の出力を出力するのを容
易にするため及び入力から引き込まれるエネルギーを制御するために第1のフラクション及び第2のフラクションを調節することを含んでもよい。
【0084】
一実施形態では、制御は、複数のエネルギー経路を備えるVHF電力変換器の制御を含んでもよい。さらに、複数のエネルギー経路の一部は、複数のソフトスイッチト電力変換器セルを含んでもよい。力率補正は、インターリーブされた電力変換器セルのうちの少なくとも1つのスイッチングを含んでもよい。スイッチングは力率1をもたらしてもよい。さらに、複数のエネルギー経路の一部は、複数のソフトスイッチトスタックトセル電力変換器を含んでもよい。スタックトセル電力変換器の一部は、共通のノードに接続されてもよい。一実施形態では、電力変換器は5MHzよりも上で動作してもよい。
【0085】
本発明のまた別の態様では、VHFスイッチング電力変換器が提供される。VHFスイッチング電力変換器は、ACライン入力信号を受信してLEDに電力を与えるのに適した出力を提供するように構成される少なくとも1つのパワーセルを含んでもよい。少なくとも1つのパワーセルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。さらに、少なくとも1つのパワーセルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。VHFスイッチング電力変換器はまた、入力信号を受信するように少なくとも1つのパワーセルを構成するための及び5MHzを超える周波数での電力変換器のスイッチングを容易にするためのコントローラを含んでもよい。さらに、VHFスイッチング電力変換器は、少なくとも1つのパワーセルからの出力を受信するための及び組み合わされた出力をLEDに送達するための出力段を含んでもよい。
【0086】
一実施形態では、VHFスイッチング電力変換器は、少なくとも1つのパワーセルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。少なくとも1つのパワーセルは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。さらに、少なくとも1つのパワーセルは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。コントローラは、少なくとも1つのパワーセルをソフトスイッチングする。一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。さらに、少なくとも1つのパワーセルの制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。VHFスイッチング電力変換器は、5MHzよりも上で動作してもよい。さらに、LEDベースのライトに電力を与えることは電解コンデンサの使用を必要としない可能性がある。
【0087】
本発明の別の態様では、LEDに電力を与える方法が提供される。方法は、少なくとも1つのVHFスイッチングパワーセルによりACライン入力信号を受信することを含んでもよい。方法は、LEDに電力を与えるのに適したDC出力を提供するために5MHzを超える周波数でパワーセルを動作させることをさらに含んでもよい。方法はまた、組み合わされた出力を提供するために少なくとも1つのVHFスイッチングパワーセルからの出力を受信することを含んでもよい。さらに、方法は、組み合わされた出力をLEDに送達することを含んでもよい。少なくとも1つのパワーセルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。少なくとも1つのVHFスイッチングパワーセルの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。
【0088】
一実施形態では、方法は、少なくとも1つのVHFスイッチングパワーセルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。少なくとも1つのVHFスイッチングパワーセルは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。少なくとも1つのVHFスイッチングパワーセルは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0089】
本発明のまた別の態様では、スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器が提供される。スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器は、AC入力信号を受信し及びLEDに電力を与えるのに適した出力を提供するためにフレキシブルに接続される複数のスタックトパワーセルを含んでもよい。スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器はまた、入力信号(sign)を受信するようにパワーセル及びフレキシブル接続を構成するためのコントローラを含んでもよい。さらに、スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器は、複数のスタックトパワーセルのうちの一部のそれぞれから出力を受信するための及び組み合わされたDC出力をLEDに送達するための出力段を含んでもよい。
【0090】
一実施形態では、複数のスタックトパワーセルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。さらに、複数のスタックトパワーセルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。スタックトセルソフトスイッチング可能電力変換器は、複数のスタックトパワーセルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。複数のスタックトパワーセルは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。さらに、複数のスタックトパワーセルは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。
【0091】
別の実施形態では、少なくとも1つのパワーセルを動作させるコントローラは、少なくとも1つのパワーセルのバイパス機能を有してもよい。さらに、コントローラは、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持してもよい。最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。コントローラは、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングのために構成されてもよい。さらに、LEDベースのライトに電力を与えることは、スタックトパワーセルにおける少なくとも1つのセルの動作を制御することを含んでもよい。電力を与えることは、スタックトパワーセルにおける少なくとも1つのセルをパルス幅変調することを含んでもよい。さらに、電力を与えることは、力率補正を含んでもよい。
【0092】
一態様では、本発明は方法を提供する。方法は、複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルに印加されるべき入力電圧信号を受信することを含んでもよい。複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルは、出力電圧又は電流をもたらすことができる。方法はまた、出力電流を判定することを含んでもよい。方法は、出力電流を制御するためにパルス幅変調を通じて複数の直列スタックト高周波電力変換器セルのうちの一部を制御することをさらに含んでもよい。複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。
【0093】
一実施形態では、方法は、複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段を含んでもよい。さらに、複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルの制御は、複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルのソフトスイッチングを含んでもよい。
【0094】
さらに、複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルの制御は、複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルに関する少なくとも1つのパワーセルのバイパス機能を動作さ
せることを含んでもよい。複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルの制御は、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持することを含んでもよい。最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。さらに、複数の直列スタックト超高周波電力変換器セルの制御は、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングを含んでもよい。
【0095】
本発明の別の態様では、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックス内で高アイソレーションAC−DC電力変換を提供するためのシステムが提供される。システムは、AC入力信号を受信する及びDC出力を提供するように配置されるパワーセルを含んでもよい。システムはまた、入力信号を受信するようにパワーセルを構成するためのコントローラを含んでもよい。さらに、システムは、パワーセルから出力を受信するための及びアイソレートされた出力を負荷に送達するための出力段を含んでもよい。一実施形態では、コントローラはパワーセルをソフトスイッチングしてもよい。さらに、コントローラは、パワーセルに関するパワーセルのバイパス機能を動作させてもよい。コントローラは、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持してもよい。最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。一実施形態では、コントローラは、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングのために構成されてもよい。米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックスは、4050立法ミリメートル未満の体積を含んでもよい。
【0096】
また別の態様では、本発明は、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックス内で高アイソレーションAC−DC電力変換を提供するためのシステムを含んでもよい。システムは、AC入力信号を受信する及びDC出力を提供するように配置されるソフトスイッチング可能パワーセルを含んでもよい。システムは、入力信号を受信するようにソフトスイッチング可能パワーセルを構成するためのVHFスピードコントローラをさらに含んでもよい。また、システムは、ソフトスイッチング可能パワーセルからの出力を受信するための及びアイソレートされた出力を負荷に送達するための変圧器段を含んでもよい。VHFスピードコントローラは、ソフトスイッチング可能パワーセルをソフトスイッチングしてもよい。さらに、VHFスピードコントローラは、パワーセルに関するソフトスイッチング可能パワーセルのバイパス機能を動作させてもよい。VHFスピードコントローラは、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持してもよい。一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。さらに、VHFスピードコントローラは、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングのために構成されてもよい。
【0097】
さらに別の態様では、本発明は、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックス内で高アイソレーションAC−DC電力変換を提供するためのシステムを提供する。システムは、入力信号を連続して受信するためにフレキシブルに接続され且つ出力を提供する複数のソフトスイッチング可能パワーセルを含んでもよい。システムはまた、入力信号を受信するように複数のソフトスイッチング可能パワーセル及びフレキシブル接続を構成するためのコントローラを含んでもよい。さらに、システムは、複数のソフトスイッチング可能パワーセルのうちの一部から出力を受信するための及び組み合わされたアイソレートされた出力を負荷に送達するための変圧器段を含んでもよい。複数のソフトスイッチング可能パワーセルのそれぞれは、別々に制御可能であってもよい。さらに、複数のソフトスイッチング可能パワーセルのうちの一部は、パラレル出力で構成されてもよい。
【0098】
一実施形態では、システムは、複数のソフトスイッチング可能パワーセルのパラレル出力の組合せの構成を容易にする可能性がある出力段をさらに含んでもよい。複数のソフトスイッチング可能パワーセルは、1つ又は複数のスイッチトキャパシタを含んでもよい。
複数のソフトスイッチング可能パワーセルは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタとDC/DC調整コンバータとを含んでもよい。DC/DC調整コンバータは、少なくとも1つのスイッチトキャパシタと直列に配置されてもよい。さらに、コントローラは、ソフトスイッチング可能パワーセルをソフトスイッチングしてもよい。コントローラは、パワーセルに関するソフトスイッチング可能パワーセルのバイパス機能を動作させてもよい。コントローラはまた、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持してもよい。一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。コントローラは、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングのために構成されてもよい。さらに、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックスは、4050立法ミリメートル未満の体積を含んでもよい。
【0099】
別の態様では、本発明は、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックス内でACソースから任意に小さいリップルを備えるDC出力を提供するための電力変換器を提供する。電力変換器は、入力信号を受信する及び出力を提供するように配置されるパワーセルを含んでもよい。電力変換器はまた、入力信号を任意に小さいリップルを備える出力に変換するようにパワーセルを制御するためのコントローラを含んでもよい。さらに、電力変換器は、任意に小さいリップルの提供を容易にするためにコントローラに出力の表現を提供するためのフィードバック経路を含んでもよい。コントローラは、パワーセルをソフトスイッチングしてもよい。コントローラは、パワーセルに関するパワーセルのバイパス機能を動作させてもよい。コントローラは、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持してもよい。
【0100】
一実施形態では、最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。コントローラはまた、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングのために構成されてもよい。さらに、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックスは、4050立法ミリメートル未満の体積を含んでもよい。
【0101】
本発明は、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックス内でACソースから任意に小さいリップルを備えるDC出力を提供するためのVHF電力変換器をさらに提供する。VHF電力変換器は、入力信号を受信する及び出力を提供するように配置されるソフトスイッチング可能パワーセルを含んでもよい。VHF電力変換器は、入力信号を任意に小さいリップルを備える出力に変換するようにパワーセルを制御するためのVHF周波数コントローラをさらに含んでもよい。さらに、VHF電力変換器は、任意に小さいリップルの提供を容易にするためにコントローラに出力の表現を提供するためのフィードバック経路を含んでもよい。コントローラは、パワーセルをソフトスイッチングしてもよい。コントローラは、パワーセルに関するパワーセルのバイパス機能を動作させてもよい。
【0102】
一実施形態では、コントローラは、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持してもよい。最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。さらに、コントローラは、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングのために構成されてもよい。別の実施形態では、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックスは、4050立法ミリメートル未満の体積を含んでもよい。
【0103】
本発明のさらに別の態様では、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックス内でACソースから少なくとも2ワットのDC出力電力を提供するための高効率VHF電力変換器が提供される。高効率VHF電力変換器は、入力信号を受信する及び出力を提供するためにコンバータの中に配置されるソフトスイッチング可能パワーセルを含んでもよい。高効率VHF電力変換器は、少なくとも70パーセントの変換効率で入力信号から少なくとも2ワットの電力をもたらすようにパワーセルを制御するためのVHF
周波数コントローラをさらに含んでもよい。コントローラは、パワーセルをソフトスイッチングしてもよい。さらに、コントローラは、パワーセルに関するパワーセルのバイパス機能を動作させてもよい。
【0104】
一実施形態では、コントローラは、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持してもよい。最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。コントローラは、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングのために構成されてもよい。一実施形態では、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックスは、4050立法ミリメートル未満の体積を含んでもよい。
【0105】
別の態様では、本発明は、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックス内でACソースから少なくとも2ワットのDC出力電力を提供するための高効率VHF電力変換器を提供する。高効率VHF電力変換器は、入力信号を受信する及び出力を提供するためにコンバータの中に配置されるソフトスイッチング可能パワーセルを含んでもよい。さらに、高効率VHF電力変換器は、少なくとも75パーセントの変換効率で入力信号から少なくとも2ワットの電力をもたらすようにパワーセルを制御するためのVHF周波数コントローラを含んでもよい。コントローラは、パワーセルをソフトスイッチングしてもよい。
【0106】
一実施形態では、コントローラは、パワーセルに関するパワーセルのバイパス機能を動作させてもよい。コントローラは、コンバータ効率を最低効率閾値よりも上に維持してもよい。最低効率閾値は、70パーセント、75パーセント、80パーセントなどであってもよい。コントローラは、受動スイッチトキャパシタ電圧バランシングのために構成されてもよい。一実施形態では、米国25セント硬貨5枚よりも大きくないバウンディングボックスは、4050立法ミリメートル未満の体積を含んでもよい。
【0107】
本発明のさらに別の態様では、米国25セント硬貨3枚よりも大きくないバウンディングボックス内で少なくとも50ワットのDC出力電力を提供するための高効率VHF電力変換器が提供される。高効率VHF電力変換器は、入力信号を受信し及び少なくとも50ワットの電力を出力に提供するためにコンバータの中に配置される複数の直列スタックトソフトスイッチング可能パワーセルを含んでもよい。高効率VHF電力変換器はまた、入力信号から少なくとも50ワットの電力をもたらすように複数のパワーセルを制御するためのVHF周波数コントローラを含んでもよい。一実施形態では、米国25セント硬貨3枚よりも大きくないバウンディングボックスは、2430立法ミリメートル未満の体積を含んでもよい。
【0108】
本発明のまた別の態様では、米国25セント硬貨1枚よりも大きくないバウンディングボックス内で少なくとも15ワットの出力電力を提供するための高効率VHF電力変換器が提供される。高効率VHF電力変換器は、入力信号を受信し及び少なくとも15ワットの電力を出力に提供するためにコンバータの中に配置される複数の直列スタックトソフトスイッチング可能パワーセルを含んでもよい。さらに、高効率VHF電力変換器は、入力信号から少なくとも15ワットの電力をもたらすように複数のパワーセルを制御するためのVHF周波数コントローラを含んでもよい。一実施形態では、米国25セント硬貨1枚よりも大きくないバウンディングボックスは、810立法ミリメートル未満の体積を含んでもよい。
【0109】
本明細書で説明される方法及びシステムの一態様では、制御する方法は、電力変換器セルが変化する入力から出力をもたらすことができる、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに印加されるべき変化する入力電圧信号を受信すること、入力電圧の平均を求めること、及び求めた平均に基づいて変化する入力電圧から出力をもたらすように直列スタ
ックト高周波電力変換器セルを同期的に制御することを含んでもよい。
【0110】
本明細書で説明される方法及びシステムの一態様では、制御する方法は、電力変換器セルが変化する入力から出力をもたらすことができる、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに印加されるべき変化する入力電圧信号を受信すること、入力電流の平均を求めること、及び求めた平均に基づいて変化する入力電圧から出力をもたらすように直列スタックト高周波電力変換器セルを同期的に制御することを含んでもよい。
【0111】
本明細書で説明される方法及びシステムの一態様では、制御する方法は、電力変換器セルが変化する入力から出力をもたらすことができる、複数の直列スタックト高周波電力変換器セルに印加されるべき変化する入力電圧信号を受信すること、出力電流の平均を求めること、及び求めた平均に基づいて変化する入力電圧から出力をもたらすように直列スタックト高周波電力変換器セルを同期的に制御することを含んでもよい。
【0112】
本明細書で説明される方法及びシステムの一態様では、スタックトセルVHF電力変換器を制御する方法は、コンバータへの入力電圧を感知すること、感知した入力電圧に基づいて少なくとも1つのスタックトセルに関するバイパス機能を調節すること、入力電流を感知すること、出力電流を感知すること、及び感知した入力電流及び感知した出力電流のうちの1つに少なくとも部分的に基づいて入力電流及び出力電流を制御するために少なくとも1つのスタックトセルの動作を調節することを含んでもよい。
【0113】
本明細書で説明される方法及びシステムの一態様では、スタックトセルVHF電力変換器を制御する方法は、コンバータへの入力電圧を感知すること、感知した入力電圧に基づいて少なくとも1つのスタックトセルに関するバイパス機能を調節すること、入力電流を感知すること、出力電圧及び出力電流のうちの少なくとも1つを感知すること、及び感知した入力電圧、感知した入力電流、出力電圧、及び感知した出力電流のうちの1つに少なくとも部分的に基づいて少なくとも1つの他のスタックトセルへの入力電圧を制御するために少なくとも1つのスタックトセルの動作を調節することを含んでもよい。
【0114】
本発明のこれらの及び他のシステム、方法、目的、特徴、及び利点は、好ましい実施形態の以下の詳細な説明及び図面から当業者には明らかであろう。本明細書に記述されるすべての文書は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0115】
本発明及びその或る実施形態の以下の詳細な説明は、以下の図面を参照することで理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0116】
図1】スイッチングDC/DCコンバータの基本構造を示す図である。
図2】直列に装荷される共振整流器と接合されるクラスEインバータを示す図である。
図3】AC/DCコンバータの電流波形及び電圧波形を示す図である。
図4】負荷が減少する際のZVSの損失を表わす波形を示す図である。
図5】抵抗圧縮ネットワークを示す図である。
図6】Φインバータのトポロジーを示す図である。
図7図6の回路のスイッチにわたる電圧波形を示す図である。
図8】オン・オフ変調コンバータの概略を示す図である。
図9】複数の入力電圧に対するインバータの電圧及び整流器の電圧を示す図である。
図10】整流器デュアル回路に接続されるクラスEインバータを示す図である。
図11】整流器デュアル回路に接続されるΦインバータを示す図である。
図12】直列スタックトセルの実施形態の種々の構成を示す図である。
図13】VHFコンバータシステムの2つの実施形態を示す図である。
図14】スイッチトキャパシタ段とこれに後続するVHF段に基づくスイッチトセルを示す図である。
図15】直列スタックトセルVHFコンバータを示す図である。
図16】137.5V AC入力の1つの整流されたサイクルのタイムライン図である。
図17】入力電流制御ループ及び出力電流制御ループを示す図である。
図18】例示的なVHFコンバータのアーキテクチャのブロック図である。
図19】MR16照明用途に用いるのに適している可能性があるVHFコンバータの実施形態を示す図である。
図20】bi−phase補助電力回路を示す図である。
図21】力率1を達成する電流波形と共に整流されたAC電圧の波形を示す図である。
図22】力率補正の1つの実装を例証するブロック図である。
図23図22の力率補正の実施形態に関する単一のACラインサイクルにわたるシミュレートされた波形を示す図である。
図24】力率補正回路のスイッチ・ネットワークの実施形態を示す図である。
図25図24の実施形態に関する完全なACサイクルにわたるサンプル波形を示す図である。
図26】基本調波に加えて奇数調波を含む例となる電流波形が提示される図である。
図27】VHFコンバータのマルチチャネル実施形態を示す図である。
図28】白熱電球を複数のLEDライトと交換するためのVHFコンバータの適用を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0117】
スイッチング電源(SMPS)のスイッチング周波数を増加させることは、出力密度を増加させ且つ過渡性能を改善する手段として広く追求されている目標である。しかしながら、従来の電力変換器のトポロジー(昇圧、降圧、フライバックなど)を用いてスイッチング周波数を増加させることは、結果的に著しく低下した効率を伴う。さらに、スイッチング周波数を増加させる際に、出力密度は最適なスイッチング周波数に到達するまで増加し、到達した時点で、出力密度は再び減少し始める。従来技術の縛りを打開してコンバータの体積当たりの増加した電力を送達しながら効率的な高周波動作を可能にする新しい電力変換器のアーキテクチャが本明細書で説明される。
【0118】
高効率無線周波数(RF)送信器用途のためのソフトスイッチング共振インバータが開発されている。これらの技術は、100MHzを超えるスイッチング周波数で効率的なDC/DCコンバータを形成するように適合されている。このタイプのコンバータの基本構造が図1に示される。インバータ段は、入力からDC電力を取り込み、RF AC電力を変圧ネットワークに送達する。変圧ネットワークは、受動コンポーネント及び/又は変圧器のいずれかを用いてAC信号を適切なレベルにスケール変更する。整流器は、変圧ネットワークからAC電力を取り込み、コンバータがこれをDCに戻す。
【0119】
VHFでの効率的な動作に適するインバータは、ゼロ電圧スイッチングを達成するために共振及び負荷の特徴を用いる。共振整流器のトポロジーがしばしば用いられ、説明される感知機能におけるインピーダンスとしてモデル化することができる。変圧段は、インバータ及び整流器のインピーダンスの間のインピーダンス整合を生じるのに役立ち、必要な場合に適切な電圧及び電流レベルシフト及びアイソレーションを提供する。変圧段は、受動変圧ネットワーク、従来の変圧器、広帯域又は伝送線路変圧器、若しくは類似した手段
から実現することができる。このタイプのコンバータの例は、クラスEインバータを図2に示された直列装荷共振整流器と接合することによって形成される。このコンバータがVHFでの高効率で動作するためには、周波数と共に成長する3つの一次損失機構、すなわち、スイッチング時の電圧及び電流の重なりに起因する及びコンデンサの放電に起因するスイッチング損失、ゲート・コンデンサのサイクルにつき1回の充電及び放電に起因するゲーティング損失、及び磁性材料における損失が克服されなければならない。スイッチング損失は、ゼロ電圧スイッチング(zero−voltage switching)(ZVS)で動作することによって克服される。図3の波形に示すように、回路の共振コンポーネントは、スイッチSが開にされるときにスイッチ(V(t))にわたる電圧が自然に上昇し(ring up)、次いで後の既知の時間期間にゼロに戻って、犠牲なしにスイッチをオンに戻す機会が与えられることになるように、明確に同調(tune)される。スイッチング損失を克服することで、ゲートに蓄えられたエネルギーの一部をこれを地面に放電するのではなく回収するために共振ゲート駆動方式を用いること、又はゲーティング損失が全コンバータ損失のうちの小さい割合であるようにトランジスタのサイズを最適化することのいずれかによって、ゲート・コンデンサのサイクルにつき1回の充電及び放電から生じるゲーティング損失が緩和される。最後に、スイッチング損失及びゲーティング損失が最小になることで、高透磁性コア材料をなくすことができ且つ空芯磁石又は低透磁性RF磁性材料が用いられるようにコンバータを十分に高い周波数で動作させることによって、磁性材料における損失は、回避される。
【0120】
図2の回路は、従来の電力変換器回路がVHFで動作するのを禁止する主な周波数依存損失機構のすべてを克服するが、これは多数の欠点を有する。第1に、スイッチSは、入力電圧の約3.6倍のピーク電圧応力を乗り切らなければならない。トランジスタの降伏電圧の増加は、結果的に増加したオン状態抵抗及び増加した寄生容量をもたらすことが良く知られている。このタイプのコンバータの性能は、オン状態抵抗とデバイス出力容量の二乗との積に直接関連することが示されている。したがって、より低いピーク電圧応力をもつトポロジーは、典型的にデバイス損失にあまり悩まされないであろう。第2に、最小出力電力は、スイッチSの寄生ドレイン−ソース容量によって制限される。さらに、回路は、非常に狭い負荷範囲にわたるZVSでのみ動作することができる。共振コンポーネントのクオリティファクタ(Q)は負荷抵抗によって設定されるため、ZVSは、単一の負荷に対してのみ得られる。負荷が変化する際に、回路は、非同調(de−tuned)されることになり、ZVSが失われる。この影響は図4で実証され、負荷が減少する際にZVSの損失が観測される。図5に示された抵抗圧縮ネットワークは、負荷の変化に対する同調されたインバータ回路の敏感さを低減させるために採用することができるマッチング/変圧受動ネットワークである。これらの欠点は、ピーク電圧応力を低下させ且つ出力電力とデバイス容量との密接な結合を打ち壊すためにより高次の共振ネットワークを使用する多数の他のトポロジーの開発につながった。こうしたトポロジーの例は、図6に示されたΦコンバータである。
【0121】
Φは、スイッチにわたる電圧波形を図7に示すように入力電圧のおよそ2倍のピーク値をもつほぼ方形波に形状設定するために、マルチ共振ネットワークを用いる。これは、デバイス損失を減らす、より低電圧のトランジスタが用いられることを可能にする。しかしながら、付加的な共振コンポーネントが必要とされ、コンバータの複雑さ(潜在的にはサイズ)が増加する。Φに加えて、コンバータの波形の形状に対する付加的な制御を達成するために回路の複雑さを増加させる類似の戦略を採用する多数の他のコンバータトポロジーが存在する。しかしながら、Φは、付加的な複雑さと性能との間の良好なバランスをとるので好ましい実施形態と考えられる。抵抗圧縮ネットワークはコンバータをZVSの損失なしに広い負荷範囲にわたって動作できるようにするが、これは調整する手段を提供しない。パルス幅変調(PWM)は、電力変換器回路を制御するために通例用いられる技術である。しかしながら、コンバータは特定のデューティサイクルでZVSを達成す
るように設計されるので、VHFでのPWM制御は実用的ではない。周波数変調は、制御する方法を提供するが、しかしながら、ゲーティングからの損失及びZVSを達成するのに必要とされる共振電流を提供することからの損失が電力と共に小さくならないので、広い負荷範囲にわたって高効率を維持するのが課題である。
【0122】
広い負荷範囲にわたる高効率を達成する方法は、図8に示されるオン/オフ変調である。この技術は、コンバータをフルパワーで動作するように設計し、次いで、コンバータのスイッチング周波数よりも低い周波数でコンバータをオン及びオフに変調することによって平均送達電力を調整することで、エネルギー変換機能及び調整機能を分離する。この技術により、コンバータの共振コンポーネントはスイッチング周波数に対するサイズにされ、入力及び出力フィルタ・コンポーネントは変調周波数に対するサイズにされる。抵抗圧縮ネットワークとオン/オフ変調を通じて制御されるコンバータとを含めることは、コンバータの入力電圧及び出力電圧範囲を増加させる。
【0123】
図1の整流器段はダイオードを用いて古典的に実現されるが、同期整流器を構築するためにトランジスタを用いることもできる。制御されないスイッチを制御されるスイッチに交換することは、サイクル内でスイッチをオン及びオフにするための適正な時間を知る要件を付加する。これは、図2のコンバータの入力電圧を変化させ、整流器のデューティサイクル及び位相がインバータに対して変化することを観測することによって図9で実証される。これまで導入されたソフトスイッチング共振インバータトポロジーのすべては、整流器として動作するデュアル回路を有する。図10及び図11は、それらのそれぞれの整流器デュアル回路に接続されるクラスEインバータとΦインバータとの両方の概略を示す。これらの例では、変圧ネットワークは、簡単なインピーダンスであるだけでなく、ダイオード整流器、より複雑な受動変圧ネットワーク、従来の変圧器、広帯域又は伝送線路変圧器、又は類似の手段と共に設けられるコンバータと同様に用いることもできる。
【0124】
オン/オフ変調を通じて制御されるコンバータにおける同期整流器を設計するときの一次タスクは、所望のスイッチング波形を達成するために、整流器のスイッチ及びインバータのスイッチのデューティサイクル並びにインバータと整流器との間の位相シフトを制御することである。これは、以下の方法を通じて達成されてもよい。
【0125】
1.所望のスイッチング波形をもたらす入力電圧及び出力電圧の関数としてインバータのスイッチ及び整流器のスイッチに関するデューティサイクル並びにインバータと整流器との間の位相シフトを判定する。ZVSは、入力電圧と出力電圧のすべての組合せに対して必ずしも得られるわけではないため、ZVSが得られない場合のコンバータへのコンバータ損失及び/又は損傷を最小にするために所望の波形が選ばれる。用いられるコンバータのトポロジーに応じて、これは異なる方法を用いて行うことができる。それらの動作を説明するソリューションに関して閉じられるコンバータでは、デューティサイクル及び位相シフトは、式の解析から判定することができる。トポロジーに関するこうした式の組が存在しない場合、シミュレーションはパラメータにわたって又は数値コンバータソリューションを通してスイープする。
【0126】
2.所望のデューティサイクル及び位相シフトが入力電圧及び出力電圧の関数として既知である場合、残りのタスクは、所望の伝達関数を実装する実用的なシステムを実現することである。これを達成する1つの方法は、スイッチング周波数よりも低い帯域幅で入力電圧及び出力電圧を読み出すことである。これは、デューティサイクル及び位相がDC入力電圧及び出力電圧と共に調節されることを保証し、この場合、DCを疎にという用語は、スイッチングサイクルに対してゆっくりと変化する局所平均を指すように意図される。
【0127】
3.測定した局所平均入力電圧及び出力電圧を用いて、インバータ回路及び整流器回路
のデューティサイクル並びにインバータと整流器との間の位相シフトが設定される。同期整流器はまた、コンバータが所望のスイッチング波形で動作することを保証することに加えて、調整もまたインバータと整流器との間の位相シフトの調節を通じて制御される、位相シフト制御システムを実装するのに用いることができる。
【0128】
メインスイッチングデバイスが集積された電力で製作される、VHF電力変換器を構築することで、プロセスは、典型的に、適切なデバイスの選択肢を多くとも80〜100ボルトの降伏電圧を有するデバイスに制限する。このタイプの最良に設計された共振コンバータは、インバータの入力電圧の2倍であり且つ整流器の出力電圧の2倍であるピーク電圧応力を有するため、入力電圧と出力電圧は両方とも多くとも50ボルト未満に制約される。しかしながら、より高い入力又は出力電圧を必要とする多くの用途が存在する。例えば、ACラインから直接電力を与えられるシステムは、約190ボルトのピーク入力電圧及び380ボルトのピークデバイス応力を取り扱わなければならず、コンバータを集積度の低いデバイス又は外部デバイスのいずれかから構築させることになる。ここでは、より高い降伏電圧をもつデバイスを必要とせずにVHF共振DC/DCコンバータのピーク入力電圧及び/又は出力電圧を引き延ばす方法及びシステムを説明する。単一のコンバータセルを用いるのではなく、コンバータを複数のコンバータセルから構築することができ、コンバータを直列に接続することによってピーク電圧が引き延ばされる。コンバータの入力と出力との両方が直列に接続される必要はないが、図12に示すように、例えばピーク入力電圧を引き延ばすために、セルの入力を直列に接続し、それらの出力を並列に接続することができる。同様に、コンバータのピーク出力電圧だけを増加させるために、セルの出力を直列に接続し、入力を並列に接続することができる。さらに、特定のピーク電圧及び電力を達成するために入力及び/又は出力で直列及び並列の幾つかの組合せを用いることができる。直列にスタックされるインバータの組は、単一の直列スタックによって提供することができるよりも大きい電力を提供するために並列(例えばパラレル出力)に構成されてもよいことがさらに想像される。どのタイプの構成にするかの判断は、必要とされる量の出力電力を送達する要件に基づいてもよい。直列にスタックされるインバータを並列に構成することは、出力電力の送達要件を満足させる配置である可能性がある。
【0129】
マルチセルコンバータを形成するのに用いられるセルが本明細書で説明されることになり、サイズ、コスト、性能目標、入力電圧範囲制限などを含む種々の因子に応じて変化してもよい。特定のデバイスの降伏電圧に対するコンバータのピーク入力電圧及び/又は出力電圧の増加に加えて、コンバータがそれにわたって動作することができる範囲もまた増加させることができる。これは、マルチセルコンバータを構成するセルのサブセットだけを選択的に用いることによって達成されてもよい。例えば、マルチセルコンバータが、それぞれ20〜30ボルトの入力電圧範囲にわたって動作することができる5つのコンバータセルから形成される場合、すべてのセルが使用中であるとき、マルチセルコンバータは、100ボルト〜150ボルトの電圧範囲にわたって動作することができる。しかしながら、直列スタックにおけるセルのサブセットを選択的に用いることによって、マルチセルコンバータは、20〜150ボルトの入力電圧範囲にわたって動作することができる。マルチセルコンバータはさらに、アクティブセルがそれらの入力電圧及び出力電圧範囲内にとどまるように各セルに対する制御機能を含んでもよい。
【0130】
本開示では、ACブリッジと共にカスケードされてVHFスイッチング周波数で効率よく動作できるAC/DCコンバータを形成するVHFソフトスイッチング共振DC/DCコンバータ段を含むものとして、VHFコンバータの幾つかの実施形態が説明される。このAC/DCコンバータは、発光ダイオード、並びにラップトップ・コンピュータなどに電力を与えるのに用いられるAC/DCコンバータのようなスペースが制約された民生用装置を駆動するのに用いられてもよい。
【0131】
こうしたVHFコンバータシステムの2つの類似した実施形態のブロック図が図13に提示される。実施形態VHF1302はエネルギー貯蔵部を含み、一方、実施形態VHF1304は含まない。DC/DCコンバータ段VHF1308は、DC/DCコンバータVHF1308に現れる線間電圧が広くしかしゆっくりとDC電圧を変化させるように、ライン周波数よりもかなり高いスイッチング周波数で動作してもよい。段VHF1308は、前述のVHF共振DC/DCコンバータセル及び/又はその組合せを含むマルチセル構成のうちのいずれかから形成されてもよい。
【0132】
段の入力電圧範囲は、段が動作できるのはラインサイクルのどの部分かを決定する可能性がある。線間電圧が段の最小入力動作電圧よりも低いラインサイクルの一部に関して、出力電圧又は出力電流を特定のアプリケーション・システムによって指定されるあらゆるリップル限度内に維持するのにエネルギー貯蔵部が必要とされる場合がある。さらに、多くの用途では、ACラインから電力を引き込む方法は、政府規格によって制約される。これは、段が出力電圧又は電流を指定されたリップル限度内に調整する能力をさらに低下させる可能性がある。出力リップルをその制限内に維持する1つの選択肢は、出力でのエネルギー貯蔵バッファを増加させることであるが、これは融通性を低下させ、且つ複雑さを増加させる可能性がある。
【0133】
代替的解決策は、負荷の調整及びリップルの減少を行うために第2のDC/DCコンバータ段をエネルギー貯蔵部とカスケードすることである。これは、ラインサイクル内で広くリップルに或る量のエネルギーが蓄えられることを可能にし、これにより、必要とされる総エネルギー貯蔵量を減らし、これは複雑さ、全体サイズ、及びコストを低減させる可能性がある。
【0134】
より大きい個別のコンポーネントの実施形態のサイズ、効率、及びコストの制限を克服する半導体プロセスでの実装に適した超高周波電力変換器が本明細書で説明される。VHF電力変換器は、これまでVHFコンバータ技術によって経済的に提供されてきた電力出力よりもはるかに大きい電力出力を提供しながら高周波動作の実質的な利点をもたらすように構成されてもよい。VHF電力変換器は、本明細書で説明される場合の現在のVHF電力変換器によって与えられる性能、コスト、サイズ、及び効率レベルを達成しながらコンバータがあらゆる単一のセルによって許容される可能性がある入力電圧よりもはるかに高い入力電圧を受け入れることを可能にする、スイッチトスタックトセルのアーキテクチャを利用してもよい。
【0135】
VHF電力変換器は、スイッチトキャパシタ段、及びこれに後続するスイッチトVHFコンバータ段を含んでもよい、コアセルアーキテクチャを含んでもよい。スイッチトキャパシタ段は、制御可能な電圧を半分にする機能を提供することによって、各セルがより広い範囲の入力電圧を受け入れることを容易にする可能性がある。1つ又は複数のスイッチトキャパシタを採用することで、各コンデンサは、コンデンサ充電とコンデンサ放電とを交互にすることによって入力電圧の1/2まで充電することができる。したがって、60Vのセルへの入力電圧は、スイッチトキャパシタ段を通じて半分の30Vに分けられてもよい。スイッチトキャパシタの数は、低減した入力電流などのような種々の因子に依存する場合がある。スイッチトキャパシタ段の出力は、VHFコンバータ段が30V以下を受け取るようにVHF電力変換器段に提供されてもよい。この概念は、30Vを超えない、したがって、スイッチトキャパシタ段によって半分に分けられることからの恩恵を必ずしも受けない入力電圧をサポートするために、入力からVHFコンバータへのスイッチト直接経路を提供することによってさらに強化されてもよい。一例では、スイッチトキャパシタベースのVHFコンバータセルは、30Vを超える電圧をVHF段に決して提供しない状態で15Vから60Vまでの入力電圧を受け入れてもよい。
【0136】
VHFコンバータがコンデンサ段+VHF段のような複数のスイッチトセルと共に構成されるときに、上記で説明されたセルは入力にわたって直列に構成され、コンバータへの入力電圧は、単一のセルにおけるVHF変換に必要とされる最小と同じくらいの小ささからセルの数によって決まる最大までの範囲であってもよい。一例では、上記で説明されたスイッチトキャパシタ段+VHF段のうちの4つを用いるVHFコンバータは、最小の15Vから最大ピークの240Vと同じくらいの大きさまでの入力範囲をサポートしてもよい。
【0137】
スイッチトキャパシタ段、及びこれに後続するVHF段に基づくスイッチトセルの例示的な実施形態が図14に描かれる。この例示的なセルアーキテクチャは、一対のスイッチトキャパシタ充電回路1402及び1404を備えてもよく、各コンデンサにおけるエネルギーは、VHF段入力スイッチ1408を介してVHF段110に提供されてもよい。1402のような各コンデンサ回路は、4つの直列スイッチングトランジスタと、上の2つの直列スイッチと下の2つの直列スイッチとの接合部の間に接続されるコンデンサとを備えてもよい。コンデンサは、スイッチを二相に動作させることによって交互に充電され及び放電されてもよい。第1の相では、上のスイッチと中間点の真下のスイッチが閉にされ、残りの2つのスイッチが開にされる。この相では、入力スイッチ1408を通してVHF段1410によって引き込まれるエネルギーがコンデンサを充電する。第2の相では、各スイッチの状態が逆にされ、入力スイッチ1408を通してVHF段1410によって引き込まれるエネルギーがコンデンサを放電する。VHF段1410が両方の相において実質的に同じエネルギーを引き込むとき、スイッチトキャパシタ回路は、入力スイッチ1408を通してセル入力電圧1412の半分の電圧をVHF段1410に与える。スイッチトキャパシタ充電回路1404は、スイッチトキャパシタ充電回路1402と同様に動作する。スイッチトキャパシタ充電回路1402及び1404は、コンバータのRMS電流応力を減らすために反対の相と協調的に動作してもよい。図14の例は、2つのスイッチトキャパシタ充電回路を含むが、しかしながら、例えば、異なるセル入力電圧1412を容易にするため、システム効率のトレードオフを行うことなどのために、あらゆる実用的な数のコンデンサ充電回路又はスイッチ構成が用いられてもよい。
【0138】
VHF段入力スイッチ1408は、セル入力電圧1412と各スイッチコンデンサ充電回路1402及び1404の中心点との間で直列に接続される一対のスイッチを備えてもよい。2つのスイッチの接合点は、VHF段1410への入力点であってもよい。VHF段入力スイッチ1408は、VHF段1410への入力としてセル入力1412又はスイッチトキャパシタコンバータからの電圧のいずれかの選択を容易にする可能性がある。VHF段入力スイッチ1408における両方のスイッチが切/開の場合、VHF段1410に電力は入力されないであろう。VHF段入力スイッチ1408と一緒の2つのスイッチトキャパシタ回路1402及び1404の制御は、コンデンサ1402及び1404の充電を制御し、VHF段入力スイッチ1408に提供される電源間で選択することによって、VHF段1410が動作のために十分であるが安全動作電圧を超過しない電圧を受けることを保証するように協調してもよい。ACセル入力電圧1412と共に図14に描かれるセルの定常状態動作の例では、VHF段入力スイッチ1408は、VHF段1410をセル入力電圧1412に接続してもよく、一方、セル入力電圧1412は、VHF段1410の入力電圧範囲内である。さらにまた、段入力スイッチ1408は、スイッチトキャパシタ回路を電源としてVHF段1410に接続してもよく、一方、スイッチトキャパシタ出力電圧は、VHF段1410の入力電圧範囲内である。VHF段1410に直接通電するためにセル入力電圧を選択することの一例は、セル入力電圧がVHF段1410の安全動作入力範囲内のDC電圧である構成を含んでもよい。
【0139】
直列スタックトセルVHFコンバータの例示的な実施形態が図15に描かれる。図15の実施形態は、変圧器アイソレーションを通じて負荷を駆動するために、対に配置される
4つのスイッチトVHFセルを含む。4つのスイッチトVHFセルは、120VACまでの整流されたAC線間電圧を取り扱うために協調的に働く。セルのそれぞれは、入力電圧に基づいてアクティブにされる少なくとも1つの特定の機能を有する。セル1及び2は、ラインサイクル全体を通じて出力電力調整を提供する。セル3は、入力がおよそ125Vに達するまでバイパスされ、これを上回ると、セル3及び4にわたる入力電圧調整を提供する。セル4は、入力がおよそ80Vに達するまでオフにされ、これを上回ると、スタック全体のための入力電流調整を提供する。
【0140】
図16は、4つのセルのそれぞれがその少なくとも1つの特定の機能を行うためのサイクルの部分を想像するのを助ける、137.5VAC入力の1つの整流されたサイクルのタイムライン図を提供する。図16では、サイクルは、0から80Vに上昇、80から125Vに上昇、125Vよりも上で上昇及び降下、125から80Vに降下、及び80から0Vに降下の、5つの電圧ゾーンに分けられる。前述のように、セル1及び2は、サイクル全体を通して出力電力調整機能を提供する。0から80Vに上昇ゾーンの間及び80から0Vに降下ゾーンの間は、セル3はバイパスされ、セル4はオフにされる。80から125Vに上昇及び125から80Vに降下ゾーンの間は、セル3はバイパスされ、セル4は入力電流を調整する。125Vよりも上で上昇及び降下ゾーンの間は、セル3及び4にわたる入力電圧を調整するためにセル3がアクティブにされ、セル4は入力電流の調整を続行し、セル1及び2は出力電力の調整を続行する。図16のタイムラインに同じく描かれるのは、セル1に関するV1、セル2に関するV2、セル3に関するV3、及びセル4に関するV4によって表される、各セル上に存在する典型的な電圧である。セルは、いずれのセルにも60Vを超える電圧が決してかからないように制御される(切換えられる)。
【0141】
図15に戻って参照すると、対に配置される4つのスイッチトセルに加えて、各対は、変圧器の複数の一次巻線を通じて負荷を駆動する。図15の実施形態は2つの群に配置される4つのセルを含むので、2つの変圧器が描かれる。図15の実施形態は、複数の一次巻線を伴う単一の変圧器を通じて接続されるセルの対を描いているが、代替的な実施形態は、セル毎に別個の変圧器のような他の配置を含むことができる。他のタイプのアイソレーション(例えば容量性)が可能であるが、変圧器アイソレーションはまた、コンバータエネルギーの貯蔵を容易にすることのような利点を提供する可能性がある。したがって、図15に描かれるように、VHFスイッチト電力変換器は、複数の一次変圧器巻線を通じてマルチスイッチトセルの出力に接続される変圧器を通じて電力を送達するように構成されてもよい。また、変圧器回路への複数のこのように構成されたマルチスイッチトセルは、LEDベースのライトのような負荷を駆動するために実質的に並列に構成されてもよい。図15の実施形態は、種々の機能上及び/又は性能上の目的の達成を容易にするために示された対の内の各セルの制御を協調させながら、及び/又は本明細書で説明される及び最新技術に精通する者によって他の方法で理解される場合の種々の機能上及び/又は性能上の目的を達成するためにセルの対のそれぞれの制御を協調させながら、各スイッチトセルを別々に制御することをさらに示す。
【0142】
図15に描かれる実施形態はまた、少なくともCPFCとして表されるコンデンサの使用を通じて及び少なくともセル3の制御を通じて力率補正を容易にする。力率は、コンデンサCPFCが電力ACラインサイクルの全体を通して充電し及び放電するように図15のセル3を制御することによって補正されてもよい。図16に描かれるACラインサイクル部分では、コンデンサCPFCは、0〜80Vに上昇する部分の間及び80〜0Vに降下する部分の間、放電する。コンデンサCPFCは、サイクルの80Vよりも上の上昇する部分及び降下する部分の間、充電する。
【0143】
図16に示される選択された閾値は、単なる代表的なものであって、セルに関して選ば
れる製作技術、セルの数、スイッチング周波数、出力電力、CPFCの容量値、及びこうした閾値に影響する可能性がある種々の他の設計選択肢に基づいて調節されてもよい。
【0144】
図15のスタックトセル構成における各セルは、ACサイクルの全体を通して各セルの適正な制御を容易にする制御帯域幅を必要とする可能性がある。システム内の調波(harmonics)が概して1kHzである例では、セル1は1MHzレート、セル2及び3は100kHzレート、及びセル4は10kHzレートに制御されてもよい。この制御周波数における差異は、高効率の正確なセル電圧バランシングなどのための制御を可能にしてもよい。
【0145】
図15の実施形態は、電圧スパイク、過電圧状態などからのVHFコンバータ回路の保護を容易にするために、過電圧保護回路1504をさらに含む。保護回路1504は、それへの損傷又は過大応力を回避するためにコンバータ及び/又はコンバータのあらゆる要素又は要素の群への最大安全動作閾値を超える入力電圧が保護回路1504によって制限されるように制御されてもよい。
【0146】
LEDベースのライトのようなライトを駆動するための図15のVHF電力変換器の用途では、位相カット型ライン入力スイッチ(例えば、従来の白熱電球の調光のためのトライアック)などによる調光は、VHF電力変換器によって対処されてもよい。信頼できる位相カット調光のために、位相カット調光機能を通じて位相カット調光器に最小負荷が与えられることが必要とされる場合がある。これは、位相カット調光器が図15のセル3によって制御されるスイッチ1502を通してAC線間電圧を遮断するときに低いインピーダンスを与えるようにVHFコンバータを制御すること、及び調光機能中に位相カット調光器がAC線間電圧を流すときに最小保持電流を維持するようにVHFコンバータを制御することによって達成されてもよい。
【0147】
ライトを調光するための位相カット調光器と共にVHFコンバータを動作させる1つの手法は、VHFコンバータがACライン導通角を検出し、コンデンサの充電、したがって出力電流を調節するためのものである。LEDベースの照明用途では、位相カット調光器によって必要とされる最小保持電流は、LEDに電力を与えるのに必要とされる電流よりも大きい場合がある。このシナリオでは、図15のセル1及び2は、出力を調整するように制御されてもよく、図15のセル3及び4は、必要とされる保持電流を引き込み、且つ出力電力を送達しないように制御されてもよく、図15のスイッチ1502は、位相カット調光器がAC線間電圧を遮断している間、出力電力を維持するためにCPFCを所望の値に充電するように制御されてもよい。導通角に基づいて制御方式を調節することによって、調光機能専用のコンポーネントを付加せずに、VHF電力変換器による調光を達成することができる。これは、他のマルチコンポーネント調光ソリューションよりもこうしたVHFソリューションのフットプリント及びコストを減らす。
【0148】
VHFコンバータ、特にマルチセルVHFコンバータは、セル間の精密なクロック同期から恩恵を受ける可能性がある。マルチセルが出力整流器を共有するとき(セル1/3及び2/4に関して図15に描かれるように)、整流器と対になった(rectifier−paired)セルのクロックは同期されてもよい。一般に、500ps以上のセル−セル・クロック・スキューは、結果的にVHF周波数で動作するときのエネルギー損失に起因する効率の低下をもたらす可能性がある。セルは単一の集積回路内に実装されてもよいが、幾つかの用途は、付加的なスキューを導入する可能性があるプリント回路板トレースによって及び/又は付加的なコンポーネントを通じて接続される別個の集積回路とのセルの分離を要求する可能性がある。セルクロッキングの精密な同期に対処するために、VHF回路トポロジーの全体を通して回路に関連する周波数スキューを調節するのに用いることができる基準クロックが提供されてもよい。さらに、位相スキューを生じたクロック
は、こうした分析から判定することができる場合がある磁束ピークをもたらす可能性があるので、クロック位相スキューは、セルのスイッチング並びにピーク及びヒル・クライミング・アルゴリズムと結合される変圧器によって発生する磁束を解析することから検出されてもよい。セルへのクロックは、単一の磁束ピークを検出することによって求められる場合があるセル−セル・クロック同期を改善する目的で、検出されたピークの解析に基づいて調節することができる。セルが整流器段を共有しない実施形態では、セル−セル・クロック同期に対する要求は低減される場合がある。
【0149】
高効率のVHF変換のために同じく重要である可能性があるクロック周波数の精度(例えば、繰り返し精度(repeatability))は、水晶発振器、複雑な校正アーキテクチャなどを使用せずに正確なクロックを容易にする可能性があるゼロ電圧感知(Zero Voltage Sensing)(ZVS)センサの使用によって達成されてもよい。回路が切換えられる直前に切換えられる回路のうちの1つ又は複数の入力の振幅(電圧)のスナップショットをとることによって、スイッチクロックが要望通りに精密に発生する(例えば入力電圧がゼロのとき)か否か判定することができる。スナップショット電圧は、クロック周波数を要望通りに調節するために位相ロックループなどを制御するのに用いられてもよい。VHFコンバータへの入力としてACライン信号が用いられる用途では、クロックは、最初にACライン入力と同期されてもよい。これは、およそ10パーセント以内に概して制御されるACライン入力のゼロ電圧交差を追跡するように位相ロックループを構成することによって、位相ロックループの効果的な使用を容易にする可能性がある。クロック周波数が複数のACライン周波数にロックされると、コンバータが走り始めることができ、クロック周波数をさらに設定するのにZVSセンサが用いられてもよい。本明細書で説明される場合のクロック期間調節及び/又はクロック同期に関する技術はさらに、大規模な生産又はテスト時間校正を必要とせずに、クロックに関連する問題に影響する可能性がある製造プロセスの変化及び温度に基づくドリフトを克服するのに用いられてもよい。
【0150】
同期整流器段を含むVHFコンバータ構成では、同期整流のための特定の位相角の維持は、変換機能の効率的且つ正確な動作を含む利点を提供する可能性がある。同期整流器の位相角の検出及び制御は、位相角感知及び処理技術を通じて、例えば遅延ロックされたループなどの使用を通じてVHFコンバータにおいて実装されてもよい。同期整流の位相角制御は、平均フィードフォワード感知、ゼロ電圧検出フィードバック、平均感知、感知した電圧変化に基づくデューティ比/クロック周波数/位相角調節などを含んでもよい。
【0151】
例えば図15に描かれるスイッチトスタックトセルコンバータのアーキテクチャに基づくマルチセルVHFコンバータは、クロック同期などのような種々の機能上及び性能上の目的を達成するためにセル及び関係するコンポーネントの協調的な動作を容易にするのに制御を含んでもよい。制御はさらに、入力電圧を出力電圧に変換することに関連したフィードバック、所定のパラメータ、学習したパラメータ、ユーザが提供したパラメータなどを含む種々のパラメータのうちのいずれかに基づいていてもよい。制御は、論理、状態マシン、マイクロコントローラなどのようなコントローラによって提供されてもよい。図18は、制御を含むVHF電力変換器のブロック図を示す。コントローラは、或る程度の一定の入力電流、一定の出力電流、及びAC線間電圧のような入力電圧の態様に基づくセル制御を達成するためにVHFコンバータの制御を容易にする可能性がある。
【0152】
制御は、複数の制御ループに基づいていてもよく、その一部はネストされてもよい。LEDベースのライトに電力を与えるためのVHFコンバータの一実施形態では、制御は、少なくとも2つの制御ループ、すなわち外部ループと、外部ループよりも速いサイクルタイムで動作し、VHFコンバータの各態様(例えば、セル・クロック、フィードバック・サンプラなど)を直接制御するために比例フィードバックを実装してもよい、内部ループ
とを含んでもよい。より遅い外部ループは、内部ループがVHFコンバータを一定の入力電流を維持するように制御しているときの内部ループへの入力の提供を容易にする可能性がある。外部ループは、出力電流の平均もまた制御されることを保証するために、出力電流の平均の検出及びフィードバックを容易にする可能性がある。外部ループは、瞬間出力電流と基準出力電流との間の差異(例えば、前のACラインサイクルからの出力電流の平均)を最初に積分(integrate)してもよい。この積分は、次いで、内部ループの基準値を生成するために処理される。
【0153】
必要とされる可能性があるあらゆる数の制御ループが、図17に描かれるようなコントローラに実装されてもよい。一般に、VHFコンバータは、所望の入力電流及び所望の出力電流のうちの少なくとも1つを維持するように制御される。しかしながら、入力電流と出力電流との両方の制御は、高効率VHF変換を保証するため、サーマルインパクトを管理するため、力率補正を行うことなどのために必要とされる場合がある。別の実施形態では、コントローラは、調光、線間電圧変化(通常のサイクル及び例外的な変化)、VHFコンバータ起動モード、定常状態モード、ライン過渡などの制御を含んでもよい。起動モードは、VHFコンバータへのパワーがオンにされる際のセルへの損傷の回避を容易にするために制御されてもよい。定常状態モードは、効率的な高品質の電力変換を容易にするために制御されてもよく、ライン過渡又は過電圧は、コンバータセル及び他のデバイスの保護を容易にするために例えば本明細書で説明される保護回路1704で制御されてもよい。調光は、本明細書で説明される場合の位相カットダイマーなどの動作の制御を必要とする可能性がある。
【0154】
図17を参照すると、入力電流制御ループ及び出力電流制御ループが描かれる。図15の説明で述べたように、セル1及び2は主として出力電流を制御し、セル3及び4は、主として入力電流を制御する。図17の流れ図は、入力電流と出力電流との両方に関する制御フローの視覚化を提供する。入力電流(A)と出力電流(B)は、基準入力電流1704に影響する可能性がある電力バランス1702に関するフィードバックを提供するために組み合わされてもよい。
【0155】
入力電流制御ループは、基準入力電流1704を含んでもよく、フィルタされた入力電流1708は、セル3及び4 1712の制御に影響を及ぼすために組み合わされ及び例えば補償器1710を通じて処理されてもよい。
【0156】
出力電流制御ループは、基準出力1714と、セル1及び2 1722の制御に影響を及ぼすために組み合わされ及び例えば補償器1720を通じて処理されてもよいフィルタされた出力電流1718とを含んでもよい。出力電流の制御は、入力電流(E)の感知された部分とセル1及び2 1722の感知された部分とを組み合わせることをさらに含んでもよい。
【0157】
コンバータのセルは、入力電流、出力電流、及び電圧などの制御を提供するための一次手段としてオン及びオフに変調される。図18では、PWMブロックは、種々のセル、パワーコアなどのパルス幅変調制御を提供する。PWMブロックはまた、LEDベースのライトのような負荷に与えられる出力電圧又は電流のパルス幅変調を可能にするためにコンバータ出力の全体的なPWM制御を提供してもよい。これは、LEDベースのライトのPWM動作がLEDストリングの色、LEDの輝度などの調節を容易にする可能性がある用途において助けとなる可能性がある。出力のPWM制御は、従来の位相カット調光器によって制御されるコンバータ入力に応答したLEDベースのライトの調光を容易にする可能性がある。
【0158】
本明細書で説明される場合の、AC−DCコンバータ、VHFスタックトセル、ソフト
スイッチトコンバータなどのようなVHFコンバータの制御は、入力電圧要件、出力電圧要件、瞬間入力電圧、平均出力電圧などに基づいていてもよい。AC−DC VHFコンバータでは、スタック制御は、図15及び図16に関して上記で説明されたようにACサイクル全体にわたって変化する。前述のように、例えばコントローラによって実行されてもよい制御ループは、数は入力電圧の振幅及び/又は振幅の方向(上昇又は降下)と共に変化する可能性があるので、アクティブなセルの数を調節することを担当してもよい。一般に、制御は、アクティブなセルの数が入力電圧の測定値に比例することを保証することを試みてもよい。セルをアクティブ化すること(付加すること/オンにすること)は、入力電圧が上昇する際に適切である場合がある。セルを非アクティブ化すること(オフにすること/バイパスすること/除去すること)は、電圧が低下する際に適切である場合がある。制御は、或る目的を達成するためにセルのアクティブなスタックからのセルをスイッチ入/切してもよいセルのバイパス機能を含んでもよい。一例では、入力電圧が増加する際にセルバイパススイッチを開にすることは、より大きい入力電圧をサポートできるようにする可能性がある。別の例では、入力電圧が減少する際にセルバイパススイッチを閉にすることは、効率を維持し、且つスタックトセルの動作範囲内にとどまることを容易にする可能性がある。
【0159】
VHFコンバータの種々の機能、セル、スイッチなどの制御は、要素間の通信チャネルによって提供されてもよい。通信チャネルは、あらゆるタイプの物理的バスとして実装されてもよい非同期バスであってもよい。通信チャネルはアイソレートされてもよい。例は、レベルシフトバス、デジタルバス、容量結合、磁気結合、光学的結合などを含む。通信チャネルのインフラストラクチャは、コンバータの回路上の及び回路間の個々にアドレス可能なセル及びサブシステムを含んでもよい。通信チャネル上のメッセージングは、高/低優先度メッセージ、同報メッセージ、単一リスナメッセージなどを含んでもよい。
【0160】
図19を参照すると、MR16型照明電力用途に用いるのに適している可能性がある本明細書で説明される発明的なVHF電力変換器システムの実施形態、幾つかの付加的な制御に関連する技術が描かれる。PWM、制御、入力及び出力感知などに加えて、インバータの及び/又は同期整流器のうちのいずれかの特徴が、感知され及び例えばクロック位相、スキュー、ゼロ電圧スイッチングなどを制御するために制御に用いられてもよい。図19の実施形態では、DIとして表わされるインバータの波形特徴及び/又はDRとして表わされる同期整流器の波形特徴が、感知され、閾値と比較され、及び個々のセル、ゲートドライバなどへのクロックを制御するのに用いるためにクロック制御論理に提供されてもよい。DI及び/又はDRを感知することは、製造変動、温度ドリフトなどの補償を容易にするためにクロックに関連する態様を動的に制御できるようにする可能性がある。図19はまた、フルAC線間電圧、入力電流感知1904、出力電流感知1908、コントローラ状態/入力感知1910などをサポートするためにディバイダ1902によって随意的に分けられる場合があるVHFコンバータ入力電圧のサンプリングを含む種々の他の制御入力を描いている。
【0161】
VHF電力変換器のスイッチ駆動ゲートに電力を与えることは、多大な量の駆動エネルギー(例えば数百ミリワット)を必要とする場合がある。半導体プロセスでは、スイッチ駆動ゲートは、0〜3ボルトの範囲内で駆動される必要がある場合があり、さらに典型的なVHF電力変換器は、120Vもの大きさのAC入力を受ける場合がある。したがって、整流されたACラインを、スイッチ駆動ゲートを駆動するのに必要とされる3ボルトに変換することは、場所、熱、効率などにおいて費用のかかる可能性がある。スイッチ駆動ゲートのための電源を必要とすることに加えて、VHF電力変換器のためのデジタル論理はまた、例えばデジタル論理がVHF電力変換器を適正に制御する機能を保つのに常時電源を必要とする。デジタル論理のための及び/又はスイッチ駆動ゲート動作のための連続出力を提供するために、補助電源が提供されてもよい。この補助電力は、メインパワーを
必要とされる電圧付近に変換する専用VHFコンバータ回路によって提供されてもよい。
【0162】
補助電力のための専用VHFコンバータの実施形態は、常時電源を提供しながら上記の欠点の多くを克服するように設計されてもよい。こうした実施形態は、2つの制御される電力相、すなわち、(i)補助電力負荷を駆動させる(エネルギーを補助電力サブシステムに送る)ためにエネルギー貯蔵部を提供する補助電力コンデンサを充電するのにメインVHF電力入力を用いる相、及び(ii)電力をメイン負荷に提供する(補助電力サブシステムからメイン電力変換器システムに電気エネルギーを送る)メインVHFコンバータに戻すことができる電力を発生させるために補助電力コンデンサを放電する相、で機能してもよい。電力を補助電力サブシステムに送る時間と補助電力システムから一次VHFコンバータシステムに電力を送る時間との比が、提供される平均補助電力を決定する可能性がある。電力を補助電力システムに送ることと電力を補助電力システムの外に送ることとの間のスイッチングは、平均補助電力消費(位相、デューティサイクルなど)を管理するために調節されてもよい。補助電力を提供するための本明細書で説明されるように構成される専用VHFコンバータは、リニアレギュレータよりもかなり効率的であり、且つバック型(Buck−type)コンバータよりもかなり小さい場合がある。
【0163】
専用補助電力変換器の動作は、メインVHFコンバータ段(例えばインバータ)の一部から発生したAC電力を整流して、整流された電力を使用及び貯蔵のために補助出力に提供する第1の相と、蓄えた補助電力からAC電力を発生させ、発生したAC電力をメインVHFコンバータに提供する第2の相との間で交番させることを含んでもよい。
【0164】
こうしたbi−phase補助電力回路が図20に描かれる。初めに、最初の電源投入中(例えば、補助電力VHF整流器が信頼性のある電源である前)の適正な動作を容易にするために、電源投入中に回路に電力を与えるためにリニアレギュレータ回路2002が含まれてもよい。コンバータ制御論理及び電力回路が安定すると、リニアレギュレータは、電力総消費を減らすためにリニアレギュレータモニタ2004を介して無効にされてもよい。
【0165】
エネルギー伝達方向は、補助電力専用コンバータに対するクロックソース2008を選択することによって制御されてもよい。CLKFWD及びCLKREVは、CLKFWDによってクロックされるときに結果的にエネルギーが補助電力コンデンサ2010に伝達されるように補助VHFコンバータをACサイクルの異なる相でクロックしてもよい。CLKREVによってクロックされるときに、エネルギーはコンデンサ2010から逆に戻されてもよい。補助電力VDDは、コンデンサ2010に蓄えられたエネルギーによるCLREV動作中に維持されてもよい。
【0166】
力率補正(Power−Factor Correction)(PFC)は、ソースから引き込まれる無効電力の量を制限する電力変換技術である。真の電力と見かけの電力との比として定義される高い力率は、負荷が実質的に抵抗に見えるようにソースから引き込まれる電流を制御することによって達成される。PFCは、無効電力がACグリッドに不必要に負荷をかける場合にACメインに接続されるデバイスにしばしば採用される。図21は、力率1を達成する電流波形と共に整流されたAC電圧の波形を示す。この図から、AC/DC PFCコンバータが直面する重要な制限及び課題は、ACソースから引き込まれる電力が1サイクルにつき2回ゼロに減少するので、エネルギーをACライン周波数で2回バッファする必要性であることが簡単に観測される。
【0167】
エネルギー・バッファは、入力電力がゼロに低下する間、DC出力電力を維持するのに必要とされる場合がある。このエネルギー・バッファは、コンデンサとしてしばしば実現される。バッファを実装する簡単な方法は、単段PFCコンバータの出力にコンデンサを
含むことである。このコンデンサのサイズを増加させることによって任意に小さい出力リップルを得ることができる。しかしながら、多くのスペースが制約される用途では、コンデンサによって占領される体積が非常に大きい可能性があるため、これは禁じられる可能性がある。
【0168】
所与の出力電力に関して、その電圧がライン電力の関数としてのリップルを許される場合に、エネルギー・バッファ・コンデンサのサイズが減少される場合がある。しかしながら、この方法は、前に説明した単純な単段PFCソリューションとは両立しない。そのソリューションでは、コンデンサは出力にわたって直接接続され、負荷リップル電圧とコンデンサリップル電圧は同一である。ほとんどの負荷は非常に小さいリップルを伴う安定したDC出力を必要とするので、第2のコンバータは、図13に示されたように出力からリップルを除去するために第1のコンバータと直列にカスケードされてもよい。このような構成では、第1のコンバータの出力ポートは第2のコンバータの入力ポートに取り付けられ、この共通のポートはまた、コンデンサによって共有される。これは、コンデンサの電圧がリップルを生じている状態で純粋なDC出力が得られることを可能にするが、システム効率が各段の効率の積であることに起因して効率に悩まされる。
【0169】
コンデンサのサイズを減らすためのさらに別の手法は、入力に位置するエネルギー貯蔵コンデンサと共に単段AC/DCコンバータを含む。これは、エネルギーが線間電圧でバッファされ、コンデンサに蓄えられた総エネルギーがその端子電圧の二乗に比例することから、かなり小さい総容量を可能にする。これは、小さい容量も可能にしながら二段コンバータで経験される低い効率の問題を解決する。しかしながら、この手法の既存の例は、コンデンサが整流された線間電圧に直交する電流成分に寄与するため、低い力率(典型的に0.5以下)を有する。
【0170】
本明細書では、小さいエネルギー貯蔵コンデンサの使用により、任意に小さいリップル、高効率、及び高い力率を伴う十分に調整されたDC出力を達成する、AC/DC PFCコンバータのアーキテクチャを説明する。アーキテクチャは、ソースから負荷への複数の単一コンバータ−セル経路を提供するように接続される複数のコンバータセルを使用する。これは、システムが高い力率を有するようにコンバータセルの入力側に接続されるエネルギー貯蔵コンデンサによって引き込まれる電流に対する制御を提供しながら高効率を可能にする。このコンデンサは、これを非常に小さくすることを可能にする実質的なリップルを伴う比較的高い電圧でエネルギーを蓄えることができる。以下で十分に説明される、結果として得られるコンバータは、最新技術のPFCコンバータ技術を超える著しい前進である。
【0171】
図22は、この開示の力率補正方法及びシステムの1つの実装を例証するブロック図を表す。この実装は、整流されたACソースにわたって直列に接続される及び負荷にわたって並列に接続される、負荷にエネルギー伝達するための2つの経路と共に動作する。この実装はまた、エネルギー伝達経路のうちの1つへの入力と並列に容量性エネルギー貯蔵ネットワークを含む。エネルギー伝達経路は、ACソースから引き込まれるエネルギーのフラクションが負荷に送達され、エネルギーの残りのフラクションがコンデンサに送達されるように制御される。図22に示すように、エネルギー伝達経路1の入力電圧(V1)は、整流されたAC電圧(VLINE)−コンデンサ電圧(VC)に等しい。経路1は整流器と直列であるため、この経路によって引き込まれる電力はACソースから引き込まれる電流(ILINE)を設定する。コンデンサ電流(IC)は、ILINE電流とエネルギー伝達経路2(I2)によって引き込まれる電流との間の差異によって設定される。これは、負荷に送達される電力とコンデンサに送達される電力との比が制御されることを可能にする。
【0172】
このアーキテクチャでAC/DC PFCを行う1つの方法は、ACソースから所望のPFC電流波形を引き込むために経路1を制御することである。VLINEとVCとの間の差異によって電圧V1が設定されるので、経路1は、入力電流を制御することによってPFCを行うこと及び同時に出力を調整することができない。しかしながら、ラインサイクル全体にわたって、経路1によって引き込まれる瞬間電力が負荷に送達されるDC出力電力以下である場合、経路2は、DC出力電力と経路1によって送達される電力との間の差異を供給することによって負荷に送達される電力を調整するのに用いることができる。ACラインから引き込まれるエネルギーと負荷に送達されるエネルギーとの間のエネルギーの差異(例えば瞬間的差異)は、コンデンサによって自然に供給され又はためられる。
【0173】
図23は、図22のPFC実装に関する単一のACラインサイクルにわたるシミュレートされた波形を表す。エネルギー伝達経路1は、VLINEがVCよりも上に上昇するときに導通し始める。P1とP2との和がACソースから引き込まれる平均電力に等しい場合に、純粋なDC出力を得ることができる。この条件は、経路1が導通している状態で、
【数1】
である場合に満たされる。容量は、コンデンサの電圧がこの関係性を崩さないように選ばれなければならない。経路1は、VLINEがVCよりも低く低下するときに導通しなくなる。経路2は、次いで、次の半分のラインサイクルでVLINEがVCよりも上に上昇するまでDC出力電力を維持するためにコンデンサを放電し、VCよりも上に上昇した時点でサイクルが繰り返される。
【0174】
この構成では、ラインサイクル全体を通して電流がACソースから引き込まれない場合(すなわちVCがVLINEよりも大きい部分)があるので、力率1が得られない場合がある。力率が得られない場合があるが、図23の波形は、多くの用途にとって十分な0.95を超える力率を達成する。
【0175】
各エネルギー伝達経路を実装する1つの方法は、高周波スイッチング電源(SMPS)(例えば1MHzを超えるスイッチング周波数をもつ)の使用によるものである。負荷を供給するために各SMPSの所望の平均出力を得るのにオン/オフ制御を用いることができる。
【0176】
力率補正の第2の実装は、力率1が得られる可能性があるように、前述の実装に加えてスイッチ・ネットワークを含む。図24は、実装のブロック図を表す。エネルギー伝達経路1がACサイクル全体を通して電流(例えば制御ILINE)を伝導することができるようにするために、図24ではS1と付されるスイッチ・ネットワークが用いられる。VCがVLINEよりも大きいACサイクルの部分では、スイッチS1は、経路1の入力にわたる電圧が負に駆動されないようにコンデンサ及びエネルギー伝達経路2をバイパスするのに用いられる。これは、経路1がラインサイクル全体を通して電流を伝導することができるようにし、力率1が達成されてもよい。図25は、この実装に関する完全なACサイクルにわたるサンプル波形を表す。経路1は、ラインサイクル全体にわたってILINEを制御できるようにするので、力率1を達成可能である。さらに、この実装は、ILINEがACサイクル全体を通して制御されるので、ILINEの周波数成分が制約される用途で用いられるときに利点を有する。
【0177】
この開示の範囲内に入る本明細書で説明されるPFCのアーキテクチャへの様々な変形が存在することが理解されるであろう。例えば、ACソースから引き込まれる電流は実質的に正弦波である必要はない。多くの用途では、基本成分に加えて周波数成分を含むAC
ソースから電流を引き込むことが容認できる。図26では、基本調波に加えて奇数調波を含む例となる電流波形が提示される。電流波形は、ACサイクル内でAC電圧と同時にピークを生じない可能性がある形状を有する。結果として、純粋なDC出力を維持するためのピーク最小コンデンサ電圧が低減される可能性がある。この低減したピークでは、VCが最小を侵害せずにより広い範囲にわたるリップルを生じる可能性があるため、より小さい容量を用いることができる。
【0178】
さらに、例示的な実施形態は純粋なDC出力を説明したが、時間と共に変化する出力(例えばAC)を、本開示の範囲から逸脱することなく用いることができる。例えば、ACソースの基本周波数に等しい基本周波数をもつリップルへの出力を可能にすることは、必要とされるコンデンサのサイズを減らす。さらに、多くの用途では、オン/オフ変調などを通じて出力を平均値に制御することが望ましい。1つのこうした用途は、LEDに送達される電力が変化する際に一貫した光放出特徴の組を達成することが望ましい照明又は他の用途のために1つ又は複数のLEDを駆動することである。これは、LEDを特定の瞬間電力レベルで駆動させ、次いで、LEDのオン/オフ変調を通じて平均電力を制御することによって達成されてもよい(例えば、本明細書で説明される場合の高周波スイッチング電源のような)。これを出力にエネルギー伝達するための複数の経路と共に実装することは、経路のあらゆるサブセットが導通しているときに一定の出力電力が負荷に送達されるようにエネルギー伝達経路を制御することによって達成されてもよい。これを達成できる1つの方法は、エネルギー伝達経路の各サブセットのオンタイムをインターリーブすることである。結果として、各サブセットが所望の瞬間出力電力を送達してもよく、単一のサブセットだけが特定の瞬間に電力を送達してもよい。
【0179】
前述の実装は、2つのエネルギー伝達経路と容量性エネルギー貯蔵ネットワークの使用を含む。これについての範囲は、出力にエネルギーを伝達するための複数の経路へのこの技術の一般化を含み、エネルギー伝達経路は、エネルギーのフラクションを容量性エネルギー貯蔵ネットワークに及びエネルギーのフラクションを負荷に送達するように制御される。
【0180】
多くの電子システムは、単一の入力源から誘導される複数の調整された出力電圧又は電流を必要とする。例えば、携帯電話では、典型的に複数のバス電圧、すなわち、論理コア電圧、インターフェースのための中間電圧、及びRF電力増幅器のために用いられる第3の電圧が存在する。幾つかの電話は、LEDカメラのフラッシュ又はディスプレイを駆動させるために同様に高い電圧又は電力出力を必要とする可能性がある。多くの複雑なシステムは類似した要件を有する。しばしば、これらは、それぞれが所望の出力のうちの1つをもたらす場合に、リニアモード又はスイッチモードのいずれであろうとも、数多くの独立したレギュレータを用いることによって満たされる。
【0181】
複数の出力の別の共通の理解は、変圧器上の複数のタップ又はインダクタ巻線を伴うスイッチング電源(SMPS)のような単一のコンバータである。巻線上の各点は、単一の調整された電圧に関連して所望の出力電圧を提供するのに用いることができる。これは、システムの全体的な複雑さ(典型的にサイズ)を減らすことの利点を有するが、1つの出力電圧の調整のみを可能にする。他のものは、出力電圧を負荷電流の関数にする変圧器リークインダクタンスのようなAC側リアクタンスによって導入される変動を被る。
【0182】
上記で説明したようなマルチ出力コンバータにおける各タップの調整は、リニアポスト調整段によって達成されてもよい(必要な場合に)。低ドロップアウト(low−dropout)(LDO)リニアレギュレータは、タップの間に挿入され、通常発生するドループの補償を提供する。これは効果的であるが、所望の各出力(既に調整されているものを除く)に対するLDOの付加を必要とし、システムにコスト及び複雑さを付加する。適
正に機能するためにLDOに対する幾らかの最小ドロップアウト電圧が必要とされるので、これはまた効率を低下させる。
【0183】
本明細書では、タップ付き(tapped)磁石構造体又はLDOポスト調整段を付加せずに単一のコンバータを用いて複数の独立して調整される出力電圧及び/又は電流を生じることができる高効率コンバータシステムを説明する。提案されるコンバータシステムでは、単一のコンバータコアがタイムシェアに基づいて採用されるときに複数の出力が得られる可能性がある。これは、必要に応じて調整を及ぼすために、単一の電力段を負荷のいずれか1つに交互に接続することを可能にする。ほとんどの場合、これは、典型的なスイッチング周波数(1MHz以下)で動作するSMPSシステムに関する手法を排除する、非常に高い帯域幅の電力段を必要とする可能性がある。本明細書で説明されるようなVHF電力変換器は、多くの出力が高帯域幅で供給されることを可能にする必要な帯域幅を有する可能性がある。
【0184】
図27は、本明細書で説明されるように実装されるマルチタイムシェア出力を伴うVHF電力変換器の実装を示す。コンバータは、制御システムによって課されるスケジュールに従ってエネルギーを複数の負荷に交互に供給する高帯域幅コンバータであってもよい。コンバータシステムは、各負荷に送達される総平均電力並びに変調サイクル中にあらゆる所与の負荷に必要とされるピーク電力を供給することができてもよい。これはまた、最小出力電圧と最大出力電圧との間の差異によって設定される出力電圧範囲にわたって動作してもよい。
【0185】
1つの制御方法では、コントローラは、図27に描かれるように各負荷(V1、V2、V3...)を同時に監視してもよい。コンバータは、次いで、TM/Nに等しい全変調期間TMの均等なフラクションにわたってスイッチS1、S2、S3...を通じて各負荷に接続され、この場合、Nは負荷の数である。あらゆる個々の負荷がコンバータセルに接続されるとき(以降、負荷ウィンドウと呼ぶ期間)に、コンバータは、TMにわたる平均出力電圧又は電流がコントローラにアクセス可能な場合がある基準値に従って所望の値に維持されるように動作してもよい。これは、負荷ウィンドウ中にコンバータセルのオン・オフ変調デューティ比を変化させることによって達成されてもよい。負荷がより多くの電力を要求するのに伴って、デューティ比が増加されてもよく、逆もまた同様である。コントローラは、期間TMにおけるすべての負荷ウィンドウを通してサイクルし、したがって、TM−TM/Nよりも長い期間にわたって未調整なままの負荷はない。TMは、高性能の電力段では短い場合があるので、効果的な調整帯域幅は非常に高い場合がある。
【0186】
この調整方法は、電力段がピーク出力を最高平均負荷電力のN倍に等しくすることができるときに達成されてもよい。これは、コンバータセルが変調期間TMの1/Nにわたってのみ電力を負荷に送達する可能性があることに由来する。一定の出力が望まれるときに、負荷V1、V2と並列に示される負荷コンデンサは、好ましくは少なくとも期間(N−1)TM/Nの間の出力を持続させるサイズにされる。
【0187】
別の制御方法は、コンバータ及びフィルタに対する要件を緩和させる。この方法では、負荷ウィンドウ期間は、各負荷の平均出力電力に従って動的にスケール変更されてもよい。これは、所与の平均負荷電力のためにコンバータに必要なピーク電力を減少させながらコンバータがより大きい負荷に電力を供給することにより多くの時間を費やせるようにする可能性がある。1つのこうした方法は、負荷ウィンドウ期間を負荷から要求される平均電力と正比例してスケール変更することである。これは、より高い負荷により長いウィンドウを与えるであろう。定常段では、これは、最小ピークコンバータ電力を必要とすることに対応する可能性がある。負荷ウィンドウスケーリング期間は、コンバータの制御ループ周波数のカットオフよりもかなり低い周波数で調節されてもよい。しかしながら、或る
場合には、これは、負荷ウィンドウ期間を負荷に関するコンバータのデューティ比にほぼ等しく又は等しくするのに有利であろう。
【0188】
図27に描かれるコンバータに関して、異なる出力電圧をもつ3つの負荷を供給するときの動作が引き続き説明される。各出力は、例証する目的で固有の値とみなされるが、実際にはすべて同一である可能性がある。
【0189】
変調期間は、どの負荷がコンバータの出力に接続されるかによって定められる3つの別個の期間に分けられる。これらの期間のそれぞれは、それぞれの負荷スイッチ(S1−3)が閉じられ且つ他のスイッチが開かれたままであるときに生じる負荷ウィンドウである。この特定の例に関して、負荷ウィンドウは一定の長さであり、順次にアクティブになる。
【0190】
動作中に、マスター・コントローラが、各負荷の出力電圧を常時監視する。負荷ウィンドウがアクティブになるときに、コンバータの出力電圧は、必要とされる負荷電圧付近に迅速に上昇(又は降下)する可能性がある。コンバータは、次いで、出力電圧が変調期間全体にわたって所定の限度内に維持されるように負荷ウィンドウ期間のフラクションにわたって動作してもよい。負荷ウィンドウ期間のフラクションは、0から1までの範囲であってもよく、コントローラによって平均感知で判定されてもよい。1つの例となる制御方式では、各負荷は、ウィンドウのフラクションが標準PWM制御方式と類似したデューティ比に対応することになる独立したウィンドウループによって制御される。主な違いは、例えばTW/TMのスケールファクタによってフラクションが実際のコンバータのオンタイムに関係していることである。
【0191】
マスター・コントローラが「次の」ウィンドウをアサートするとき、コンバータの制御は、「次の」ウィンドウループに基づいている。コンバータ出力は、「次の」出力電圧に直ちに変化してもよい。コンバータは、次いで、上記で説明したように適切なデューティ比で動作されてもよい。このサイクルは、マスター制御ループがアクティブ・ウィンドウを順次にシフトする際に継続的に繰り返されてもよい。
【0192】
VHF電力段に固有の非常に小さいエネルギー貯蔵部のおかげで、新しい各負荷ウィンドウの開始時の出力電圧スルータイム(slew time)は非常に短い場合がある。結果として、これは平均感知での制御システムに対する影響を実質的に有さない。代わりに、制御は、負荷出力コンデンサの時定数及びウィンドウ−ウィンドウ変調遅延によって支配される場合がある。これは、標準PWM方式を直接適合させることができるようにする可能性がある。コンバータ出力が複数の負荷にわたってタイムシェアされる、多くの他の制御方式が可能である。これらは、ヒステリシス、平均電流モード制御、及びヒステリシス・オーバーライドを伴うPWMを含む。
【0193】
この方式の主な利点は、複数の十分に調整された出力を達成しながらコンバータのアーキテクチャ全体を簡素化できることである。これは、本明細書で説明されるような高帯域幅VHFコンバータによって可能にされる場合のこの技術のタイムシェアの態様に由来する。
【0194】
特定の関心ある1つの用途は、カラーシフト及び全体的な輝度の変調に作用を及ぼすための複数のLEDストリングの制御に関するものである。この場合、コンバータは、電流レギュレータとして動作してもよい。各ストリングは、1つの負荷であってもよい。コンバータが各負荷ウィンドウを通してサイクルする際に、出力電流は、所望の値に調整されてもよく、電力段は、所望のストリング電圧を非常に迅速に自然に得てもよい。各段への電流は、この方式を用いて独立して調整することができるので、カラーシフトが簡単に達
成される可能性がある。マスター制御ループは、色温度と輝度が同時に満足される可能性があるように各ストリングに対する電流を設定してもよい。
【0195】
本明細書で説明されるAC/DC VHFコンバータ段はまた、非常に高い制御帯域幅を有する可能性があるので、VHF AC/DCコンバータはこのように簡単に制御される可能性がある。結果は、単段における複数の出力ストリングの独立した調整を達成するコンバータシステムである。これは、各ストリングによって必要とされる電圧と整合させるために、調整されたDCレールとこれに後続するDC/DCコンバータであるコントローラの専用の組とを提供するのに別個のAC/DC段を必要とする既存の技術と比べて遜色がない。LEDの場合に関しては、特に、ヒトの目の残像限界をはるかに超える変調周波数を維持することができるため、出力でホールドアップ・コンデンサを用いる必要はない場合がある。
【0196】
特定の関心ある別の用途は、複数の出力電圧を必要とする携帯型電子装置、例えば携帯電話である。この場合、各出力は、コンバータが他の負荷を供給しているときのインターバル中に出力を持続させるサイズにされるコンデンサによってバッファされる。この場合の動的ウィンドウイングを可能にすることで、負荷コンデンササイズを最小にすることができる。複数の電力段が等しい又はより大きい出力密度を有する可能性がある単一の制御可能な段に交換されてもよいため、システム全体のサイズがそれに関係なしに減少される可能性がある。
【0197】
本明細書で説明される場合のVHF電力変換器のアーキテクチャは、非常に高い効率で動作する可能性がある。適度な制御最適化を通じてVHFソフトスイッチト電力変換器によって70%以上の効率をかなえることができる。限られた用途ではより高い効率が望ましい場合があるが、本明細書で説明されるVHF電力変換器のアーキテクチャは、効率のための制御最適化により90%以上の効率で動作する可能性がある。
【0198】
非常に高い効率はまた、スイッチモード電源の集積におけるしばしば重要な考慮事項である要求、すなわち効率ロスからの熱の蓄積を改善する可能性がある。結果は、所与の出力電力要件に関して従来のコンバータよりも単位体積(出力密度)あたりより少ない熱エネルギーを生じる非常に高効率のコンバータである可能性がある。50%効率では、SMPSは、入力から消費するエネルギーの半分を熱として放散させるはずである。一方、本明細書で説明されるソフトスイッチトセル技術などに基づく80%効率のVHF電力変換器は、消費される電力のうちの20パーセントを熱として放散させることにのみ関与する必要がある。
【0199】
VHF電力変換器のサイズは、必要とされるコンポーネント技術によって影響される場合があり、したがってより速いスイッチング・レートが概してより小さいデバイスを可能にする。重要なコンポーネントサイズの考慮事項は、インダクタ及びコンデンサを含む。蓄えられるエネルギーの量及び質を低減させることによって、本明細書で説明される高効率ソフトスイッチングVHFコンバータは、小口の(small value)(したがって小さいサイズの)インダクタ及びコンデンサと共に上手く且つ経済的に実装されてもよい。これらの2つのコンポーネントだけが本明細書で説明されるアーキテクチャ及びスイッチ制御技術の恩恵を受けるわけではないが、それらは概して顕著なサイズ因子である。磁気コア材料を伴う又は伴わない空芯プリント回路板エッチングベースのインダクタ及び/又は変圧器を使用できるようにすることによって、物理的デバイスサイズは本質的に模擬的である。本明細書で説明されるスタックトセル高効率ソフトスイッチトVHF電力変換器のアーキテクチャは、1マイクロヘンリーを超えるインダクタを必要とすることなくLEDドライバ用途に適用されてもよい。同様に、本明細書で説明されるセルベースのアーキテクチャに基づくスイッチングAC−DC電力変換器は、5マイクロヘンリーを超
えるインダクタなしに実装されてもよい。
【0200】
こうした小さいフォームファクタのデバイスは、出力での同期整流をさらに含む、スタックトセル・シリアル入力・パラレル出力・高効率全共振形スイッチングVHF AC−DC電力変換器として実装されてもよい。このような小さいフォームファクタのデバイスにおいてVHFコンバータを用いることからの他の特徴及び/又は利点は、組込みFCCエミッション・フィルタリング、落雷保護、ダイオードベースの入力整流器、電解コンデンサ不要、VHF動作周波数、ACソースから実質的に純粋なDC出力を提供している間のDCエネルギー貯蔵が僅かであること又はないこと、可視光のちらつきなしにLEDを駆動できること、出力リップルが実質的にないこと、出力に伝搬される2Fライン周波数が実質的にないことなどを含む可能性がある。小さいフォームファクタのVHFコンバータは、ACラインサイクル全体を通して実質的に一定の出力電力を送達できるようにするために、瞬間入力電圧から独立している出力電圧を発生させることをさらに含んでもよい。
【0201】
セラミック表面実装コンデンサ及びプリント回路板エッチング・インダクタ(個別のインダクタ及び/又は大きいコンデンサではなく)を使用できるようにすることによって、VHF電力変換器の形状は、結果として実質的に平坦な形態となる可能性がある。こうした形態は、ラップトップディスプレイ画面、移動電話などのような小さなスペースに容易に一体化することができる。
【0202】
本明細書で説明される場合のVHFセルベースの電力変換器のサイズの利点は、米国25セント硬貨5枚よりも小さい体積(およそ4,050立法ミリメートル)のAC−DC高アイソレーションコンバータの提供を容易にする可能性がある。この小体積で提供される可能性がある他の特徴は、実質的にリップルフリー(任意に小さいリップル)の出力、超高効率(例えば75%を超える)などを提供することを含んでもよい。米国25セント硬貨およそ3枚の体積(およそ2,430立法ミリメートル)では、本明細書で説明されるVHF変換技術及びアーキテクチャは、超ハイパワー50W対応VHF電力変換器(例えばラップトップ・コンピュータ用)を提供する可能性がある。代替的に、米国25セント硬貨1枚よりも小さい体積(およそ800立法ミリメートル)の超小型15W対応VHF電力変換器(例えばLED駆動用)が提供されてもよい。
【0203】
LED照明は、本明細書で説明される発明的なVHFコンバータセルベースのアーキテクチャによって制御され/電力を与えられてもよい。図28を参照すると、白熱電球を多重LEDライト2802と交換するための回路が、本明細書で説明されるVHFコンバータの技術及びアーキテクチャに基づいてLEDドライバ2804と比較される。コンバータのサイズが実質的に減少するだけでなく、以前はLEDドライバ2802によって占領されていたスペースをLEDの放熱/冷却のために用いることができ、これにより同じサイズのパッケージ(例えば、A19型電球)からのかなり高ポテンシャルの光出力が可能となる。
【0204】
本明細書で説明されるVHFセルベースの電力変換器方法及びシステムで可能な場合があるLED照明コントローラは、LEDをパルス幅変調するためにAC−DC VHFコンバータ、LEDをパルス幅変調するためにVHFコンバータ、LEDをパルス幅変調するためにスタックトVHFコンバータ、LEDに電力を与えるためにAC−DC VHFスイッチングコンバータ、LEDに電力を与えるためにVHFスイッチング電力変換器、LEDに電力を与えるためにスタックトセルVHFコンバータ、電解コンデンサを使用せずにLEDを駆動させるために5MHzよりも上で動作する電力変換器、LEDを制御するためにVHFコンバータの電力変圧段をオン/オフサイクリングすること、パルス幅変調機構としてVHFコンバータの変圧段を用いること、随意的な力率補正を伴うLEDの
PWM制御を含むスタックトセル・シリアル入力・パラレル出力・高効率ソフトスイッチング/全共振形スイッチングVHF LED電源を含んでもよい。
【0205】
本発明のVHF電力変換器は、ラップトップ電源、移動電話、スポーツ機器、家庭用器具、LEDベースのライト、無線基地局、電気車両、レーダシステム、兵士が携行する軍事用野外機器などに用いられてもよい。本明細書で説明されるVHF電力変換器は、デジタル電子装置などに電力を与えるために12Vのようなより高い電圧が3Vのようなより低い電圧に変換される必要があるあらゆる用途に用いられてもよい。発明的なVHF電力変換器は、高速過渡応答を有してもよく、12Vの直流(DC)から240Vの交流(AC)までのような非常に広範な入力を受け入れるように構成されてもよい。ここでの基準電圧は、単なる例示であって、異なる電圧及び電流タイプ(例えば15VAC入力、12V出力)がVHFコンバータによって用いられ及び/又は提供されてもよいことに注目されたい。さらに、本明細書で説明されるVHF電力変換器の方法及びシステムは、電子装置と共に用いるための非常に小さいサイズにされた電源の構成を可能にすることによって、製品設計者に顕著なサイズの利点を提供する可能性がある。
【0206】
発明的なVHF電力変換器又は他の電力回路からDC電力を受信することができる電子装置の例は、手持ち式コンピュータ、小型の又は装着可能な装置、携帯できるコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ルータ、アクセスポイント、無線通信機能をもつバックアップストレージ装置、移動電話、音楽プレーヤ、リモートコントロール、全地球測位システム装置、これらの装置のうちの1つ又は複数の機能を組み合わせた装置などを含む可能性がある。
【0207】
ラップトップは、プロセッサ、バス論理、周辺機器、ディスプレイのバックライトなどを動作させるのに時々必要とされるような種々のDC電圧を提供するためにDCマザーボードの電力の変換を含む場合があるVHFコンバータの使用のための幾つかの機会を与える可能性がある。これらの補助電力は、発明的なVHFコンバータだけによって満たされる必要があるわけではなく、ACラインからメイン電力変換器(例えば、ラップトップバッテリを充電するために)が提供してもよい。小さいサイズの電力変換器は、他の現代のソリューションよりも小さいスペースを必要とする可能性がある。例えば、VHF電力変換器は内部にラップトップ又はバッテリ筐体をおいてもよいので、典型的にラインコードとインラインで見受けられるメインAC−DC電源は、実質的により小さくされてもよく、又はさらには除去されてもよい。
【0208】
別のラップトップ用途は、発明的なVHF電力変換器をディスプレイのための(例えばディスプレイのバックライトのための)電源として用いることである。VHF電力変換器によって与えられる高速過渡応答が、改善されたディスプレイ品質、輝度、鮮明度などを提供する可能性があるので、これは、ディスプレイの品質のために役立つ可能性がある。さらに、VHF電力変換器の小さいサイズ要件は、これをディスプレイのハウジング(例えば、ラップトップの折り畳み式トップカバー)に組み込めるようにして、ラップトップシステムの組立ての複雑さを低減させる可能性がある。
【0209】
本明細書に記載されるように、電力変換器は、本明細書に記載の低電圧システムに電力を与えるための広範囲の入力を受信してもよく、且つ、ポータブルラジオ、双方向無線機、テレビ、オーディオ機器、装着可能なマイクロフォン、ヘッドセット、バーチャルリアリティ眼鏡類、拡張現実感ヘッドギアなどのような装置をさらに含む。これらの主として携帯可能なデバイスに加えて、移動電話の充電器、バッテリ充電器などのようなACラインから電力を与えられる可能性がある他の小型デバイスは、本明細書で説明される発明的なVHFコンバータの適用から恩恵を受ける可能性がある。他のACラインの用途は、限定ではなしに、パームトップ、スマートフォン、全地球測位システム(GPS)システム
、電気かみそりなどを充電することを含む。幾つかの実施形態では、本発明の電力変換器は、ハイパワーのラップトップからローパワーの携帯電話までの電力範囲で装置に電力を与えるのに用いられてもよい。
【0210】
さらに、電力変換器は、無線セキュリティ監視システム、省エネルギーランプ、及び他の家庭用器具に用いられてもよい。電力変換器は、家庭の標準AC供給電圧を無線セキュリティ監視システム、省エネルギーランプ、及び他の家庭用器具に必要とされるDC電圧に変換してもよい。発明的なVHF電力変換器は、非常に広範な入力を受け入れる可能性があり、したがって、これは異なる電圧を必要とする異なる家庭用器具に採用することができる。さらに、VHF電力変換器の小さいサイズ要件は、これをあらゆる家庭用器具に組み込めるようにする可能性がある。
【0211】
VHF電力変換器は、ヘルメットカメラのようなスポーツ機器のために用いられてもよい。ヘルメットカメラはまた、メモリ、イメージセンサ、照明、無線などに電力を与えるために種々の電圧を必要とする場合がある。VHF電力変換器の実施形態は、バッテリから供給される場合があるDC電圧(例えば18V)をヘルメットカメラの動作に必要とされる種々のDC電圧に変換してもよい。本明細書で説明されるマルチチャネル機能を適用することで、適正な動作のために異なる電圧又は電流を必要とする各負荷(照明、センサ、無線など)を本明細書で説明される単一のマルチチャネルコンバータによって供給することができる。さらに、その小さいサイズにより、VHF電力変換器は、ヘルメットカメラのハウジングの中に容易に嵌め込むことができ、コンバータによって電力を与えられる論理及び機能要素を含む場合があるプリント回路板に簡単に集積される可能性がある。
【0212】
発明的なVHF電力変換器は、ラップトップのディスプレイなどの背面照明のための電力を提供するためにディスプレイ画面モジュールに一体化されてもよい。VHF電力変換器によって与えられる高速過渡応答は、改善されたディスプレイ品質、輝度、鮮明度などを提供する可能性があるので、これは、ディスプレイの品質のために役立つ可能性がある。さらに、VHF電力変換器の小さいサイズ要件は、これをディスプレイ画面モジュールのハウジングに組み込めるようにして、ディスプレイ画面モジュールの組立ての複雑さを低減させる可能性がある。
【0213】
発明的なVHF電力変換器は、AC電源コードに一体化されてもよい。先に述べたように、発明的なVHF電力変換器は、広範囲の電力入力を受信してもよい。したがって、発明的なVHF電力変換器を有するAC電源コードは、ほぼあらゆるタイプの電源(例えばACラインコード、12Vの車載充電器など)に接続されてもよい。典型的な用途では、ラインAC電力は、低電圧安全性要件(例えば30V未満)を満たす低電圧に変換されてもよい。小さいサイズの電力変換器は、典型的な50Wラインコード・電力変換器が米国25セント硬貨5枚よりも大きくない筐体(およそ4050立法mm)の中に配置されてもよいように他の現代のソリューションよりも小さいスペースを必要とする可能性がある。
【0214】
VHF電力変換器の移動電話用途は、バッテリからのメイン電子装置電力、バックライト付きディスプレイを含む電話のディスプレイ、キーパッドの背面照明、カメラのフラッシュランプのための専用電力などを提供することを含む。本明細書で説明される発明的なVHF電力変換器によって与えられる高い集積度と、VHF電力変換器との適合性がある簡素化されたPCBベースの組み込みインダクタ機能は、メイン電子装置プリント回路板上の直接集積を提供する可能性がある。
【0215】
発明的なVHF電力変換器はまた、LEDベースの照明に用いられてもよい。既存の白熱照明器具と適合性のあるLED照明製品は、標準AC線間電圧から動作する必要がある
。LED電球は、直流(DC)を使用する複数のダイオードを含む。発明的なVHF電力変換器は、標準AC電圧をLED電球におけるダイオードによって必要とされるDC電圧に変換してもよい。さらに、VHF電力変換器の小さいサイズ要件は、これをLEDベースの交換電球のベースに組み込めるようにして、LED電球の組立ての複雑さを減らし、且つLEDの放熱のための多大な量の電球内部空間を提供する。
【0216】
各ライト/ライトの群に対する別個の出力値(電流又は電圧)を採用することによって輝度、色、オン/オフ(ブリンク)などに関して各ライト又はライトの群を個々に制御することができるようにLEDストリングに電力を与えるために、発明的なVHF電力変換器のマルチチャネル実施形態が用いられてもよい。さらに、発明的なVHF電力変換器は、その小さいサイズのおかげでLEDストリングの設計及びパッケージを改善する可能性がある。
【0217】
発明的なVHF電力変換器はまた、色が変化するLEDに用いられてもよい。発明的なVHF電力変換器は、色光強度制御を提供してもよい。発明的なVHF電力変換器は、LED寿命を延ばすために、LED接合部の温度変化に対する色点(color point)メンテナンス及びLEDデバイス温度の制限をさらに提供する可能性がある。
【0218】
発明的なVHF電力変換器はまた、無線基地局で用いられてもよい。発明的なVHF電力変換器は、入力電圧を無線基地局トランシーバによって必要とされる出力電圧又は電流に変換してもよい。発明的なVHF電力変換器は、その高速過渡応答時間、RFエンベロープ・トラッキング出力、及び小さいサイズを通じて低電力RF用途のために役立つ可能性がある。
【0219】
VHFコンバータは、車両ベースの電子装置における様々な用途が見出される可能性がある。一実施形態では、電力変換器は、12VDC車載電力ポートの中に差し込まれてもよい携帯電話の充電器、GPSシステム、mp3プレーヤ、ステレオシステムなどのような車両の付属品に電力を与えるために用いられてもよい。発明的なVHF電力変換器は、GPSシステムのディスプレイユニットに電力を提供してもよい。これは、VHF電力変換器によって与えられる高速過渡応答のために、結果的に改善されたディスプレイ品質、輝度、鮮明度などをもたらす可能性がある。さらに、VHF電力変換器の小さいサイズ要件は、これをディスプレイユニットに組み込めるようにして、GPSシステムの組立ての複雑さを低減させる可能性がある。小さいサイズのおかげで、発明的なVHF電力変換器は、携帯電話の充電器、GPSシステム、mp3プレーヤ、及び車両のステレオシステムに一体化されてもよい。
【0220】
発明的なVHF電力変換器はまた、航空機搭載レーダに用いられてもよい。航空機搭載レーダは、航空機搭載レーダのサイズに対する主として設置上の制約における独自の設計課題を課す。発明的なVHF電力変換器の小さいサイズ要件は、これを航空機搭載レーダに組み込めるようにして、航空機搭載レーダの設置制約を解決する可能性がある。レーダシステムは、VHF電力変換器の高速過渡応答能力と、広範な出力電圧機能、極めて低いリップル、高アイソレーションなどからさらに恩恵を受ける可能性がある。
【0221】
発明的なVHF電力変換器はまた、兵士が携行する軍事用野外機器に用いられてもよい。発明的なVHF電力変換器は、軍事用野外機器の要件通りに入力信号を出力信号(例えば電圧)に変換してもよく、効率的な電力管理の一助となる。軍事用野外機器は、暗視ゴーグル、ラップトップ、及びGPS、センサなどのような通信デバイスを含む可能性がある。VHF電力変換器の小さいサイズ要件は、これを軍事用野外機器に組み込めるようにして、軍事用野外機器を軽量な、信頼性のある、及び携帯できるものにする可能性がある。さらに、発明的なVHF電力変換器は、各種の軍事用野外機器の電力需要に適応するこ
とができる単一電力変換器設計を軍事機器設計者に提供してもよい。
【0222】
本明細書で説明される発明的なVHFコンバータの方法及びシステムは、非常に広い負荷範囲をサポートするためにバラクタベースのネットワークチューニングと組み合わされてもよい。こうした組合せは、負荷の関数としてのインピーダンスの変化の補償を容易にするために、共振及びVHFオン/オフ・スイッチングのバラクタ制御を利用することができる。
図1
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