(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スケジュールされていないコンテンツは、格納されているコンテンツ、ウェブサイト、オーバザトップサービスコンテンツ、ビデオオンデマンドコンテンツ及びダウンロード可能なコンテンツを含む群から選ばれる、請求項1記載の方法。
前記時間及びコンテクスト情報は、ユーザ、視聴の長さ、日時、日、月、年、コンテンツ名、コンテンツタイプ、コンテンツソース、コンテンツジャンル、コンテンツの長さ、及びキャスト・クルーデータの少なくとも1つを有する、請求項1記載の方法。
前記ユーザにより視聴されたコンテンツに関する時間及びコンテクスト情報を含む利用データを収集するステップは、フロントエンドにより実行される、請求項1記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照して、ホーム又はエンドユーザにコンテンツを配信するためのシステム200の実施例のブロック図が示される。コンテンツは、映画スタジオや制作会社などのコンテンツソース102からのものである。コンテンツは、2つの形態の少なくとも1つにより供給されてもよい。1つの形態は、コンテンツの放送形態であってもよい。放送コンテンツは、American Broadcasting Company(ABC)、National Broadcasting Company(NBC)、Columbia Broadcasting System(CBS)など、典型的には、全国放送サービスである放送アフィリエイトマネージャ104に提供される。放送アフィリエイトマネージャは、コンテンツを収集及び格納し、配信ネットワーク1(106)として示される配信ネットワークを介しコンテンツの配信をスケジューリングする。配信ネットワーク1(106)は、全国センタから1以上の地域又はローカルセンタへの衛星リンク伝送を含むものであってもよい。配信ネットワーク1(106)はまた、地上波放送、衛星放送又はケーブル放送などを介しローカル配信システムを利用したローカルコンテンツ配信を含むものであってもよい。ローカル配信されるコンテンツは、当該コンテンツが以降にユーザによりサーチされるユーザの自宅の受信装置108に提供される。受信装置108は多数の形態をとりうるものであり、セットトップボックス/デジタルビデオレコーダ(DVR)、ゲートウェイ、モデムなどとして実現されてもよいことが理解されるべきである。さらに、受信装置108は、ホームネットワークのクライアント又はピア装置として構成される追加的な装置を含むホームネットワークシステムのエントリポイント又はゲートウェイとして機能してもよい。
【0010】
第2の形態のコンテンツは、特別コンテンツと呼ばれる。特別コンテンツは、プレミアムビューイング、ペイパービュー又は、映画、ビデオゲーム又は他のビデオ要素などの放送アフィリエイトマネージャに提供されない他のコンテンツとして配信されるコンテンツを含むものであってもよい。多くのケースにおいて、特別コンテンツは、ユーザにより要求されるコンテンツであってもよい。特別コンテンツは、コンテンツマネージャ110に配信されてもよい。コンテンツマネージャ110は、コンテンツプロバイダ、放送サービス又は配信ネットワークサービスなどと提携したインターネットウェブサイトなどのサービスプロバイダであってもよい。コンテンツマネージャ110は、配信システムにインターネットコンテンツを含めてもよい。コンテンツマネージャ110は、別の配信ネットワークである配信ネットワーク2(112)を介しユーザの受信装置108にコンテンツを配信してもよい。配信ネットワーク2(112)は、高速ブロードバンドインターネットタイプの通信システムを含むものであってもよい。放送アフィリエイトマネージャ104からのコンテンツはまた配信ネットワーク2(112)のすべて又は一部を用いて配信されてもよく、コンテンツマネージャ110からのコンテンツは配信ネットワーク1(106)のすべて又は一部を用いて配信されてもよいことに留意することが重要である。さらに、ユーザはまた、コンテンツマネージャ110によりコンテンツが管理される必要なく、配信ネットワーク2(112)を介しインターネットから直接コンテンツを取得してもよい。
【0011】
別々に配信されるコンテンツを利用するための複数の適応化が可能である。1つの可能なアプローチでは、特別コンテンツは、他のディスプレイ、購入及び売買オプション、エンハンスメントマテリアルなどを提供する放送コンテンツに対する拡張として提供される。他の実施例では、特別コンテンツは、放送コンテンツとして提供される番組コンテンツを完全に置換するものであってもよい。最後に、特別コンテンツは、放送コンテンツと完全に別のものであり、単にユーザが利用するため選択可能な他のメディアであってもよい。例えば、特別コンテンツは、放送コンテンツとしてまだ利用可能でない映画のライブラリであってもよい。
【0012】
受信装置108は、配信ネットワーク1及び2の一方又は双方から異なるタイプのコンテンツを受信してもよい。受信装置108は、コンテンツを処理し、ユーザの嗜好及び命令に基づきコンテンツの分離を提供する。受信装置108はまた、オーディオ及びビデオコンテンツを記録及び再生するため、ハードドライブや光ディスクドライブなどの記憶装置を含むものであってもよい。受信装置108の処理及び格納されているコンテンツの再生に関する機能のさらなる詳細が、
図2に関連して後述される。処理されたコンテンツは、表示装置114に提供される。表示装置114は、従来の2Dタイプのディスプレイであってもよいし、又は先進的な3Dディスプレイであってもよい。
【0013】
受信装置108はまた、タッチスクリーン制御装置116などの第2スクリーンとインタフェースをとってもよい。タッチスクリーン制御装置116は、受信装置108及び/又は表示装置114のためのユーザ制御を提供するよう構成されてもよい。タッチスクリーン装置116はまた、ビデオコンテンツを表示可能であってもよい。ビデオコンテンツは、ユーザインタフェースエントリなどのグラフィックスエントリであってもよいし、又は表示装置114に配信されるビデオコンテンツの一部であってもよい。タッチスクリーン制御装置116は、赤外線(IR)又は無線周波数(RF)通信などの何れか周知の信号送信システムを利用して受信装置108とインタフェースをとってもよく、infra−data association(IRDA)規格、Wi−Fi、ブルートゥースなど又は他の何れかの専用プロトコルなどの標準的なプロトコルを含むものであってもよい。タッチスクリーン制御装置116の処理は、以下でさらに詳細に説明される。
【0014】
図1の具体例では、システム100はまた、バックエンドサーバ118及び利用データベース120を含む。バックエンドサーバ118は、ユーザの利用習慣を解析し、これらの利用習慣に基づき推奨するパーソナル化エンジンを含む。利用データベース120は、ユーザの利用習慣が格納されている所である。いくつかのケースでは、利用データベース120は、バックエンドサーバ118aの一部であってもよい。本例では、バックエンドサーバ118(及び利用データベース120)は、システム100に接続され、配信ネットワーク2(112)を介しアクセスされる。
【0015】
図2を参照して、受信装置200の実施例のブロック図が示される。受信装置200は、
図1において説明される受信装置と同様に動作し、ゲートウェイ装置、モデム、セットトップボックス又は他の同様の通信装置の一部として含まれてもよい。図示された装置200はまた、オーディオ装置又は表示装置を含む他のシステムに搭載されてもよい。何れのケースでも、システムの完全な処理に必要な複数のコンポーネントは、それらが当業者に周知であるとき、簡単化のため図示されない。
【0016】
図2に示される装置200では、コンテンツは、入力信号受信機202により受信される。入力信号受信機202は、無線、ケーブル、衛星、イーサネット(登録商標)、ファイバ及び電話線ネットワークを含む複数の可能なネットワークの1つを介し提供される信号を受信、復調及び復号化するのに利用される複数の既知の受信回路の1つであってもよい。所望の入力信号は、制御インタフェース又はタッチパネルインタフェース222を介し提供されるユーザ入力に基づき、入力信号受信機202により選択及び抽出されてもよい。タッチパネルインタフェース222は、タッチスクリーン装置のインタフェースを含むものであってもよい。タッチパネルインタフェース222はまた、携帯電話、タブレット、マウス、ハイエンドリモートなどとインタフェースをとるよう構成されてもよい。
【0017】
復号化された出力信号は、入力ストリームプロセッサ204に提供される。入力ストリームプロセッサ204は、最終信号の選択及び処理を実行し、コンテンツストリームのためのオーディオコンテンツからビデオコンテンツの分離を含む。オーディオコンテンツは、圧縮されたデジタル信号などの受信フォーマットからアナログ波形信号への変換のため、オーディオプロセッサ206に提供される。アナログ波形信号は、オーディオインタフェース208に提供され、さらに表示装置又はオーディオアンプに提供される。あるいは、オーディオインタフェース208は、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブル又は他のオーディオインタフェースを用いて、Sony/Philips Digital Interconnect Format(SPDIF)などを介しオーディオ出力装置又は表示装置にデジタル信号を提供してもよい。オーディオインタフェースはまた、1以上のスピーカーセットを駆動するためのアンプを含むものであってもよい。オーディオプロセッサ206はまた、オーディオ信号の格納に必要な変換を実行する。
【0018】
入力ストリームプロセッサ204からのビデオ出力は、ビデオプロセッサ210に提供される。ビデオ信号は、複数のフォーマットの1つであってもよい。ビデオプロセッサ210は、入力信号フォーマットに基づき、必要に応じてビデオコンテンツの変換を提供する。ビデオプロセッサ210はまた、ビデオ信号の格納に必要な変換を実行する。
【0019】
記憶装置212は、入力において受信されるオーディオ及びビデオコンテンツを格納する。記憶装置212は、コントローラ214の制御の下、ユーザインタフェース216及び/又はタッチパネルインタフェース222から受信した早送り(FF)及び巻き戻し(Rew)などのナビゲーション命令などの命令に基づきコンテンツの以降の抽出及び再生を可能にする。記憶装置212は、ハードディスクドライブ、スタティックRAM(SRAM)やダイナミックRAM(DRAM)などの1以上の大容量集積電子メモリであってもよく、又はCD(Compact Disk)ドライブやDVD(Digital Video Disk)ドライブなどの互換的な光ディスク記憶システムであってもよい。
【0020】
入力又は記憶装置212から発信されたビデオプロセッサ210からの変換されたビデオ信号は、ディスプレイインタフェース218に提供される。ディスプレイインタフェース218はさらに、上述されたタイプの表示装置に表示信号を提供する。ディスプレイインタフェース218は、RGB(Red Green Blue)などのアナログ信号インタフェース又はHDMIなどのデジタルインタフェースであってもよい。ディスプレイインタフェース218は、以下でより詳細に説明されるような3次元グリッドによりサーチ結果を提示する各種スクリーンを生成する。
【0021】
コントローラ214は、入力ストリームプロセッサ202、オーディオプロセッサ206、ビデオプロセッサ210、記憶装置212及びユーザインタフェース216を含む装置200のコンポーネントの複数にバスを介し相互接続される。コントローラ214は、記憶装置への格納用又は表示用の信号に入力ストリーム信号を変換するための変換処理を管理する。コントローラ214はまた、格納されているコンテンツの抽出及び再生を管理する。さらに、後述されるように、コントローラ214は、コンテンツの検索と、上述されるような配信ネットワークを介し格納又は配信されるコンテンツを表すグリッドディスプレイの生成及び調整を実行する。
【0022】
コントローラ214はさらに、(RAM、SRAM、DRAM、ROM、プログラマブルROM(PROM)、フラッシュメモリ、EPROM(Electronically Programmable ROM)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable ROM)などを含む揮発性又は不揮発性メモリなど)コントローラ214のための情報及び命令コードを格納するための制御メモリ220にさらに接続される。制御メモリ220は、コントローラ214のための命令を格納する。制御メモリはまた、コンテンツを含むグラフィックス要素などの要素のデータベースを格納してもよい。データベースは、グラフィック要素のパターンとして格納されてもよい。あるいは、メモリは、特定又はグループ化されたメモリ位置にグラフィック要素を格納し、アクセス又はロケーションテーブルを利用して、グラフィック要素に関する各種情報部分についてメモリ位置を特定してもよい。グラフィック要素の格納に関するさらなる詳細が後述される。さらに、制御メモリ220の実現は、単一の記憶装置や共有又は共通メモリを形成するのに通信接続される複数のメモリ回路などの複数の可能な実施例を含むものであってもよい。さらに、メモリは、より大きな回路にバス通信回路の一部などの他の回路と共に含まれてもよい。
【0023】
本開示のユーザインタフェース処理は、早送り、巻き戻しなどの機能を表現するのに利用可能な入力装置を利用する。これを可能にするため、タッチパネル装置300が、
図3に示されるように、受信装置200のタッチパネルインタフェース222及び/又はユーザインタフェース216を介しインタフェースをとるようにしてもよい。タッチパネル装置300は、パネルを介しセットトップボックス又は他の制御装置のための命令に変換された手の動きやジェスチャ及びアクションに基づき、受信装置又はセットトップボックスの処理を可能にする。一実施例では、タッチパネル300は、グリッドディスプレイをナビゲートするためのナビゲーションツールとして単に機能してもよい。他の実施例では、タッチパネル300はさらに、ユーザがコンテンツのグリッド表示を介しナビゲーションとより直接的にやりとりすることを可能にする表示装置として機能する。タッチパネル装置は、アクティベータボタンなどのより従来の制御機能を含むリモコン装置の一部として含まれてもよい。タッチパネル300はまた、少なくとも1つのカメラ要素を含むことが可能である。
【0024】
図4を参照して、図示されるようなジェスチャ検知コントローラ又はタッチスクリーンの利用は、多数のタイプのユーザインタラクションを提供する。コントローラからの入力は、ジェスチャを規定するのに利用され、さらに、ジェスチャは、具体的なコンテクスト命令を規定する。センサの設定は、タッチスクリーン上のユーザの指の動きを規定することを可能にするか、又は1次元若しくは2次元にコントローラ自らの動きを規定することを可能にするものであってもよい。対角線やヨー、ピッチ及びロールの組み合わせなどの2次元の動きは、スウィングなどの何れかの4次元の動きを規定するのに利用可能である。
図4において、いくつかのジェスチャが示される。ジェスチャはコンテクストにおいて解釈され、ユーザにより行われた規定された動きにより特定される。
【0025】
バンピング(bumping)420は、上下左右の何れかの一方向のポインティングを示すツーストローク描画により規定される。バンピングジェスチャは、コンテクストにおいて特定の命令に関連付けされる。例えば、TimeShiftingモードでは、左バンプジェスチャ420は巻き戻しを示し、右バンプジェスチャは早送りを示す。他のコンテクストでは、バンプジェスチャ420は、バンプにより指定された方向に特定の値をインクリメントするよう解釈される。チェッキング(checking)440は、チェックマークの描画と同様に規定される。それは、下方バンプジェスチャ420と同様である。チェッキングは、リマインダやユーザタグを指定するため、又はアイテム又は要素を選択するためコンテクストにおいて特定される。サークリング(circling)440は、何れかの方向に円を描画するものとして規定される。双方向が区別できることが可能である。しかしながら、混乱を回避するため、円は方向に関係なく単一の命令として特定される。ドラッギング(dragging)450は、タブレット300上のボタン(バーチャル又は物理的)を押下しながら、コントローラの角度の動き(ピッチ及び/又はヨーの変化)として規定される(すなわち、“トリガドラッグ”)。ドラッギングジェスチャ450は、ナビゲーション、スピード、距離、タイムシフト、巻き戻し及び早送りのため利用されてもよい。ドラッギング450は、ディスプレイ上のアウトライン又は選択のハイライト化など、カーソル、バーチャルカーソル又は状態の変更を移動するのに利用可能である。ドラッギング450は、何れかの方向とすることが可能であり、一般に2次元でナビゲートするのに利用される。しかしながら、あるインタフェースでは、ドラッギング命令に対する応答を修正することが好ましい。例えば、いくつかのインタフェースでは、1つの次元又は方向における操作は、バーチャルカーソルのポジション又は動きの方向に依存した他の次元又は方向に関して好ましい。ノッディング(nodding)460は、2つの高速トリガドラッグアップアンドダウンの垂直方向の動きにより規定される。ノッディング460は、“Yes”又は“Accept”を示すのに利用される。X−ing470は、文字“X”の描画として規定される。X−ing470は、“Delete”又は“Block”命令のために利用される。ワッギング(wagging)480は、2つのトリガドラッグ高速前後の水平方向の動きにより規定される。ワッギングジェスチャ480は、“No”又は“Cancel”を示すのに利用される。
【0026】
センサシステムの複雑さに依存して、1次元のみの動き又はジェスチャが可能とされてもよい。例えば、図示されるようなセンサ上のシンプルな左右の動きは、ここでは早送り又は巻き戻し機能を生じさせてもよい。さらに、複数のセンサが含まれ、タッチスクリーン上の異なる位置に配置できる。例えば、左右の動きのための水平方向のセンサは、1つのスポットに配置され、ボリュームアップ/ダウン用に利用され、上下の動きのための垂直方向のセンサが異なるスポットに配置され、チャネルアップ/ダウンのために利用されてもよい。このようにして、具体的なジェスチャマッピングが利用されてもよい。
【0027】
図5は、本開示に説明されるようなレコメンデーションを提供することに関する処理のフロー
図500を示す。当該処理は、利用データの収集又は取得(ステップ510)、ユーザデータの処理(ステップ520)及びレコメンデーションの提供(ステップ530)に関する。これらのステップのそれぞれは以下でより詳細に説明される。
【0028】
図5の第1ステップに従って、ユーザの利用習慣に関するデータが収集される。利用情報は、受信装置108及びタッチスクリーン制御装置116から収集される情報を含むことが可能である。収集された情報のタイプは、表示装置114上で視聴されたチャネル、視聴された場合の時間とチャネル、チャネルが視聴された期間、チャネル上の番組のタイプ、視聴された番組に関する情報(ジャンル、監督、俳優など)、タッチスクリーン制御装置116上に視聴されたもの(すなわち、番組ガイド、付加的な番組情報、ウェブサイト、アプリケーションなど)、タッチスクリーン制御装置116上でコンテンツが視聴された時刻、コンテンツが視聴された期間、及び視聴されたコンテンツに関する情報(コンテンツのタイプ、ジャンルなど)を含むものであってもよい。テーブル1は、タッチスクリーン制御装置を介し収集された利用データのタイプのいくつかの具体例を提供する。
【0029】
【表1】
利用データが収集されると(ステップ510)、利用データは、ユーザプロファイルを構成するのにそれが処理可能なバックエンドサーバ118に提供される(ステップ520)。ユーザが視聴するものと共に、時刻及び期間を知ることによって、ユーザの利用習慣をマッピングすることが可能である。当該発明について、ユーザの利用習慣の時間的側面を知ることは、時間に固有の所望の番組レコメンデーションにとって特に重要である。すなわち、ユーザが特定の時間のため番組をレコメンデーションを提供するため、当該時間に何を視聴することを所望するか知ることは重要である。収集されたユーザデータは、ユーザプロファイルと共に利用データベース120に格納される。
【0030】
以下の性質は、ユーザアクティビティのログ処理を介し送信され、MyChannelアプリケーションのコンテンツを計算するのに利用される。
【0031】
ビューコンテンツスタートアクション/ビューコンテンツエンドアクション
タイムスタンプ
家計ID
ユーザID
デバイスID
セッションID
アプリケーションID
チャネルID
収集されたデータが処理されると(ステップ520)、結果として得られるユーザプロファイルは、番組レコメンデーションを提供するのに利用可能である(ステップ530)。例えば、システムは、あるユーザがある時点で視聴すべきものを推奨できる。
図6において、このようなレコメンデーションを提供することに関する処理の一例が以下で見ることができる。
【0032】
図6の具体例では、レコメンデーションは、受信装置108などのフロントエンド装置からのリクエストに応答して、バックエンドサーバ118において実行される。
図6の処理(600)のためのロジックは、以下のとおりである。
【0033】
1.フロントエンドは、ユーザID及び任意的な日時によりRESTfulサービス(610)をコールする。
【0034】
2.具体例のため、ユーザID=“A”とし、現在日時のリクエストは2010年11月23日午前1:30である。
【0035】
3.バックエンド(620)は、“MyChannel”アイテムのラインナップがスタートするより効果的な“優先”時間を策定しようとする。この場合、その時間の16分後に時間が要求されたため、優先権は次の時間“午前2時”に基づくことになる。しかしながら、視聴者はおそらくそれ以前に何を視聴することを所望していたため、アプリケーションは、“午前1時”にスタートする番組を検索することによって、優先的な開始時間にベストに適合する番組を検出することを試みるであろう。その後、それは、検出された番組がユーザの視聴履歴に基づき“午前2時”に終了するか調べることを試みる。
【0036】
a.視聴履歴は、当該時間ブロックにおいて過去に視聴者が視聴したコンテンツのリストと呼ばれる(このケースでは、チャネル)。時間ブロックは、第1ブロックとして真夜中から始まる30分の間隔である。ある日の最後の視聴ブロックは、“23:30”又は“午後11時30分”となる。論理的には、1日には48個の論理時間ブロックがある。同一の時間ブロックの履歴は、その週の異なる2つの日について正確に同じであるとは限らない。例えば、月曜日の“午前1時”のユーザの視聴履歴の情報は、火曜日のユーザの視聴履歴とは集計されない。しかしながら、次の月曜日は、その日について何れのデータがすでにデータベースにあろうと、集計される。
【0037】
例えば、ユーザは、2010年11月8日に“午前1時5分”に10分間チャネルAを視聴し、2010年11月15日に“午前1時10分”にもう10分間同じチャネルを視聴した。その履歴は、“午前1時”から“午前1時30分”までに20分間“チャネルA”を視聴したユーザに関する情報を含む。視聴者が指定された時間より多くチャネルに留まっていた場合に限って、履歴が記録される。この点において、設定は5分になっている。
【0038】
ユーザが30分の時間ブロックより多くコンテンツ(この場合、チャネル上の種)を視聴していた場合、履歴は、視聴経験に関する異なる時間ブロックに適切に分割される。例えば、ユーザが午前1時15分から午前2時までチャネルAを視聴していた場合、視聴履歴について2つのレコードが生成される。すなわち、午前1時から1時30分(排他的)までの時間ブロックの15分と、午前1時30分から午前2時(排他的)まで次の時間ブロックとである。ユーザは、“n”時間経過前に何かをしなければならない。本例では、アプリケーションは、非アクティビティの2時間のみを許すよう設定される。この背後の理由付けは、2時間の非アクティビティがテレビの前でユーザが寝ていたことを意味し、長時間同じチャネルでテレビをオンし続けたままか、又は寝てしまった場合、彼/彼女の履歴に影響を与えることは、視聴者の意思でないかもしれないことを意味する。
【0039】
4.ステップ3において検出されたチャネルが午前1時30分以前に終了する番組を放送していた場合、それは、午前1時30分に始まり、午前2時に終了する他の番組を検出しようとする。
【0040】
5.アプリケーションは、プロバイダのスケジュールにおけるすべての可能性を枯渇させるまで(又は履歴が尽きるまで)、基準に一致するスケジュールを検出する試みを維持する。履歴は、リストの先頭として最大分数の時間ブロックのチャネルを返すことによって視聴履歴から導出され、少なくともユーザの視聴分数を有するチャネルを上から順番に探す。
【0041】
a.履歴は、ユーザの視聴履歴を確認することによって始まる。
【0042】
b.当該ユーザによる履歴が検出されない場合、それは、当該時間ブロックにおいて家計の視聴履歴を集計することを試みる。
【0043】
c.ユーザ及び家計から導出可能なものがない場合、それは、一般の人々の集計結果を利用して視聴履歴を求める。
【0044】
d.アプリケーションは、ユーザ、家計及び一般の人々の履歴について加入者のEJBをコールする(630)。
【0045】
6.“マイチャネル”のリスト上の次のアイテムについて計算するとき、アプリケーションは、それが選択した番組の“終了時間”を求め、当該“終了時間”と時間ブロックとを関連付けすることを試みる。例えば、“ステップ3”において、アプリケーションは、午前2時45分に終了する番組を検出する場合、それは、“午前2時30分”と“午前3時”との間の時間ブロックのユーザの視聴履歴を検出しようとする。それは、“午前2時45分”にスタートする番組を履歴に従って検出しようとする。何れも充足しない場合、それは、現在の番組の“終了時間”に30分を加え、次の30分のフルブロックにそれの端数を切り上げる。(従って、“午前2時45分”の例では、それは、“午前3時15分”にそれを調整し、“午前3時30分”にそれの端数を切り上げる。当該ロジックは、“ラウンドアップファースト”について現在テストされ、適切に調整する。例えば、“午前2時45分”によると、それは“午前3時”に切り上げられる。それはフル時間ブロックであるため、それは、次のスタート時間を検索するためもう30分追加しない。あと30分は、視聴履歴により“午前3時”にスタートする番組が検出されない場合に追加される。この場合、最後の番組は、次に計算されるスタート時間まで延長される。
【0046】
7.時間の切り上げ又はラウンドアップは、以下のロジックにより行われる。
【0047】
a.当該時間後30分未満の分である場合、それは当該時間の30分に切り捨てられる。例えば、“午前1時15分”は、“午前1時30分”に四捨五入される。
【0048】
b.当該時間の分が当該時間後30分より大きい場合、それは、次の時間に四捨五入される。“午前1時45分”は、“午前2時”に四捨五入される。
【0049】
c.現在時間が当該時間のゼロ分又は30分ちょうどである場合、それは四捨五入されない。
【0050】
8.チャネルID及び時間ブロックを決定すると、アプリケーションは、その後にプロバイダの現在の放送番組をカタログウェブサービス(640)においてサーチすることができる。チャネルに関する情報は、カタログサービスの“getTvGuideByProgramServiceId”を呼び出すことによって抽出される。それは、ある時間に放送されているコンテンツのリストを返す。それは、当該リストにおいて利用可能な最初のコンテンツについて調べられる。当該コンテンツの情報はさらに、カタログへの“getContentInformation”へのコールを行うことによって調べられる。
【0051】
9.同じステップが、5つ又は“n”個の番組(フロントエンドアプリケーションにより要求されるような)が充足されるまで繰り返される。返された番組のトータルの集計期間は、少なくとも2時間又は“x”時間を充足すべきである(フロントエンドアプリケーションにより要求されるように)。
【0052】
その後、結果として得られるレコメンデーションは、それが表示装置114又はタッチスクリーン制御装置116上でユーザに表示可能な受信装置などのフロントエンドに提供可能である。例えば、
図6に示される処理により提供されるレコメンデーションは、
図7に示されるようなタッチスクリーン制御装置上でユーザに表示可能である。
【0053】
本例では、スクリーン700は、レコメンデーションが現在の時間及びユーザに基づくものであったことを示す。返されるレコメンデーションは、次の4つの時間スロット(720〜750)と共に、現在のタイムスロット(710)の推奨された番組を含むものであった。本例では、推奨された各番組に関する付加的情報がまた提供される。
【0054】
本例は単にスケジューリングされたコンテンツ(すなわち、テレビショー)を推奨したが、推奨されたコンテンツはまた、記録された番組、オンデマンド番組、ストリーミングコンテンツ、音楽、ウェブサイトなどの非スケジューリングコンテンツと共に、これらの何れかの組み合わせを含むべきである。例えば、午前10時のレコメンデーションは、システムに以前に記録された番組でありうる一方、午前11時のレコメンデーションは、オンデマンドに利用可能な映画である12時及び1時のレコメンデーションによる他のライブのテレビ番組である。
【0055】
ある実現形態では、あるタイプの番組に他のものに対する嗜好が与えることができる(すなわち、“有料”コンテンツに対する“無料コンテンツ”又はその反対、インターネットコンテンツに対するテレビなど)。他の実施例では、消費するリミット又は“ウォレット”のコンセプトが、推奨される“有料”コンテンツの量を限定するのに利用可能である。同様に、帯域幅リミットがまた、ダウンロード、ストリーミング又はウェブコンテンツのレコメンデーションのために利用されてもよい。
【0056】
さらに、レコメンデーションの時間ウィンドウは、4時間又は4つの番組に限定されるものでなく、所望されるようにより多く又は少なくすることも可能である。他の実現形態では、示される時間ウィンドウは、ユーザが次の4時間からレコメンデーションをさらに確認することができるようにスライドしてもよい。さらなる他の実現形態では、ユーザには、提供されたレコメンデーションを記録するためのオプションが提供されてもよい。特定の番組の指定を要求しないシーズンパスタイプの記録オプション(すなわち、木曜日の9〜10時に常に記録されるレコメンデーション)がまた提供されてもよい。
【0057】
上述された具体例は電子装置に着目したが、本発明はまた、ここに説明された方法の実現を可能にするすべての特徴を有し、コンピュータシステムにロードされると、これらの方法を実行可能なコンピュータプログラムに
組み込まれることが可能であることが理解されるべきである。
この文脈におけるコンピュータプログラム又はアプリケーションは、情報処理機能を有するシステムに、a)他の言語、コード又は表記への変換、b)異なるマテリアル形式による再生成の一方又は双方の後又は直接的に特定の機能を実行させることが意図される命令セットの何れかの言語、コード又は表記により何れかの表現を意味する。
さらに、上記説明は、単なる具体例として意図され、以下の請求項に
記載されるものを除き、
如何なる方法によっても本発明
を限定する
ように意図され
てはいない。
以下、例示的に付記を列挙する。
(付記1)
ユーザに対する視聴レコメンデーションを提供する方法であって、
ユーザにより視聴されたコンテンツに関する時間及びコンテクスト情報を含む利用データを収集するステップと、
ユーザデータを処理するステップと、
時間及びコンテクスト情報に基づき1以上のレコメンデーションを提供するステップと、
を有し、
前記提供されたレコメンデーションの少なくとも1つは、スケジュールされていないコンテンツを有する方法。
(付記2)
前記スケジュールされていないコンテンツは、格納されているコンテンツ、ウェブサイト、オーバザトップサービスコンテンツ、ビデオオンデマンドコンテンツ及びダウンロード可能なコンテンツからなる群から選ばれる、付記1記載の方法。
(付記3)
前記格納されているコンテンツは、ローカルに格納されているコンテンツ及びリモートに格納されているコンテンツからなる群から選ばれる、付記2記載の方法。
(付記4)
前記時間及びコンテクスト情報は、ユーザ、視聴の長さ、日時、日、月、年、コンテンツ名、コンテンツタイプ、コンテンツソース、コンテンツジャンル、コンテンツの長さ、及びキャスト・クルーデータの少なくとも1つを有する、付記1記載の方法。
(付記5)
前記ユーザにより視聴されたコンテンツに関する時間及びコンテクスト情報を含む利用データを収集するステップは、フロントエンドにより実行される、付記1記載の方法。
(付記6)
前記フロントエンドは、タッチスクリーン制御装置を有する、付記5記載の方法。
(付記7)
前記フロントエンドは、受信装置を有する、付記5記載の方法。
(付記8)
前記ユーザデータを処理するステップは、バックエンドにおいて実行される、付記1記載の方法。
(付記9)
前記バックエンドは、サーバ及び利用データベースを有する、付記8記載の方法。
(付記10)
前記時間及びコンテクスト情報に基づき1以上のレコメンデーションを提供するステップは、バックエンドにおいて実行される、付記1記載の方法。
(付記11)
前記提供される1以上のレコメンデーションは、現在の期間を超えた期間のレコメンデーションを含む、付記1記載の方法。
(付記12)
前記提供される1以上のレコメンデーションに関する付加情報がまた提供される、付記1記載の方法。
(付記13)
前記提供される1以上のレコメンデーションは、ユーザに表示される、付記1記載の方法。
(付記14)
前記提供される1以上のレコメンデーションは、前記コンテンツのコストに基づく、付記1記載の方法。
(付記15)
前記提供される1以上のレコメンデーションは、利用可能な帯域幅の大きさに基づく、付記1記載の方法。
(付記16)
ユーザに対する視聴レコメンデーションを提供することを可能にするシステムであって、
ユーザにより視聴されたコンテンツに関する時間及びコンテクスト情報を含む利用データを収集するよう構成されるフロントエンドと、
ユーザデータを処理し、時間及びコンテクスト情報に基づき1以上のレコメンデーションを提供するよう構成されるバックエンドと、
を有し、
前記提供されたレコメンデーションの少なくとも1つは、スケジュールされていないコンテンツを有するシステム。
(付記17)
前記フロントエンドは、タッチスクリーン制御装置を有する、付記16記載のシステム。
(付記18)
前記フロントエンドは、受信装置を有する、付記16記載のシステム。
(付記19)
前記バックエンドは、サーバ及び利用データベースを有する、付記16記載のシステム。
(付記20)
前記フロントエンドはさらに、1以上のレコメンデーションを表示するよう構成される、付記16記載のシステム。